JP4413470B2 - 画像形成装置及びその初期化制御方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、複写機等の電子写真方式の画像形成を行う画像形成装置、及び、画像形成装置に含まれる各動作部材を通電後に動作可能な所定状態にするための初期化制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
画像形成装置に含まれる定着ユニット、光源ランプユニット及びレーザスキャンユニット等の動作部材は、通電後から動作可能な状態になるまでにある程度の時間を必要とする。転写工程後に記録媒体を加熱及び加圧することによってトナー像を溶融して圧着させる定着ユニットは、画像形成処理の開始時にはトナー像を溶融可能な所定温度まで上昇している必要がある。原稿台に載置された原稿から画像情報を読み取るための光を照射する光源ランプユニットは、画像読取処理の開始時には適正な濃度の画像データを得るための所定光量を照射する必要がある。感光体の表面を画像データによって変調されたレーザ光で走査するレーザスキャンユニットは、画像形成処理の開始時にはレーザ光を主走査方向に走査するポリゴンミラーが書込速度に見合った所定速度で回転している必要がある。
【0003】
したがって、電子写真方式の画像形成装置では、通電後に装置内の各動作部材が動作可能な所定状態(上記の所定温度、所定光量及び所定速度を含む。)になるのを待って画像読取処理や画像形成処理が開始される。画像形成装置における電源投入時やJAM処理後等の再投入時においては、装置内の各ユニットが動作可能な所定状態になると、装置の表示部においてレディーランプを点灯させ、ユーザに画像形成装置が使用可能な状態になったことを表示するようにしている。
【0004】
これまで、画像形成装置に対する電源投入後から各動作部材が動作可能な所定状態となるまでの時間は、画像形成装置における消費電力の大部分を占める定着ユニットが所定温度に到達するまでの時間によって決定されており、定着ユニットが所定温度に到達するまでの時間が、一般に、ウォームアップ時間と呼ばれている。画像形成装置では、このウォームアップ時間中に、画像読取処理及び画像形成処理を開始するための準備として、現像剤濃度の確認及び調整や感光体を含むプロセス部の初期化等の処理が実行されるとともに、光源ランプユニットの光量が所定光量にされ、レーザスキャンユニットにおけるポリゴンミラーの回転速度が所定速度にされる。ウォームアップ時間中に実行されるこれらの制御が画像形成装置の初期化制御である。
【0005】
ところが、近年、画像形成装置では省電力化が進み、従来のようなウォームアップ時間が数分必要であった装置は少なくなり、電源投入と略同時に動作が開始可能な即印字型の画像形成装置の開発が進んでいる。即印字型の画像形成装置では、定着ユニット内の定着ローラ(加熱ローラ)を薄肉化する等によって熱源によるローラの温度上昇効率の向上を図り、ウォームアップ時間を短縮しようとしているが、定着ユニットが所定温度に到達するまでの時間によってウォームアップ時間を規定すると以下の問題が生じる。
【0006】
即ち、上述のように、画像形成装置のウォームアップ時間中には、定着ユニットの温度を所定温度まで上昇させるだけでなく、光源ランプユニットやレーザスキャンユニット等の他の動作部材を動作可能な所定状態にするために比較的長時間を要する場合もある。これは、省電力化のために光源ランプユニットとして用いられる冷陰極管は、光量が管壁温度に依存し、環境温度が低い場合には所定光量に達するまでに長時間を要するため、及び、レーザスキャンユニットに含まれるポリゴンミラーの回転速度は、高解像度化にともなって高速化し、ポリゴンミラーを駆動するモータの回転速度を上昇するために十分な加速時間が必要になるためである。
【0007】
したがって、電源投入後から短時間で定着ユニットが所定温度に達した時にウォームアップを終了すると、装置内の定着ユニット以外の動作部材が未だ動作開始可能な状態にないにも拘らず表示部のレディーランプが点灯されることになり、装置全体として動作を開始することができない状態でユーザによる画像読取処理及び画像形成処理の開始の指示を受け付けてしまう虞がある。
【0008】
装置全体として動作を開始することができない状態で画像読取処理及び画像形成処理が実行されると、光源ランプユニットの光量の不足によって原稿の画像が正常に読み込まれない場合や、レーザスキャンユニットにおけるポリゴンミラーの回転速度の不足によって感光体に正確に画像を書き込まれない場合等、画像読取処理及び画像形成処理に不具合を発生して適正な画像形成を行うことができなくなる。
【0009】
そこで、従来の画像形成装置として、特開昭62−6277号公報には、定着ユニットの温度がトナー像を溶融可能な所定温度になったこと、及び、光源ランプユニットの光量が原稿の画像を正確に読取可能な所定光量になったことの両方を検出した後にウォームアップを完了するようにした構成が開示されている。また、定着ユニットの温度がトナー像を溶融可能な所定温度になったこと、及び、レーザスキャンユニットにおけるポリゴンミラーの回転速度がレーザ光を感光体に正確に書き込むことができる所定速度になったことの両方が満足された後にウォームアップを完了するようにした構成が多数提案されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、定着ユニットの温度が所定温度に達するとともに光源ランプユニットの光量が所定光量に達した時又はレーザスキャンユニットにおけるポリゴンミラーの回転速度が所定速度に達した時にウォームアップを完了する従来の構成では、定着ユニットの温度が所定温度に達する時間、光源ランプユニットの光量が所定光量に達する時間、又は、レーザスキャンユニットにおけるポリゴンミラーの回転速度が所定速度に達する時間のうちで最も遅い時間が経過した時にウォームアップが完了されることになるだけで、ウォームアップ時間を十分に短縮することはできず、即印字型の画像形成装置を実現することができない。
【0011】
この発明の目的は、電源投入時における定着ユニットの温度の測定結果から定着ユニットが所定温度に達するまでの所要時間を求め、その所要時間に基づいて光源ランプユニットやレーザスキャンユニット等の他の動作部材を画像読取処理又は/及び画像形成処理に適した所定状態にするための制御の内容を変更することにより、定着ユニットが所定温度に達したときには他の動作部材が全て動作可能な所定の状態に達しているようにし、画像読取処理又は/及び画像形成処理の実行に不具合を生じることなくウォームアップ時間を十分に短縮することができ、即印字型の画像形成装置を実現することができる画像形成装置の初期化制御方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上記の課題を解決するために、以下の構成を備えている。
【0013】
(1)現像剤像が転写された記録媒体を所定温度で加熱する定着ユニット、及び、原稿から画像情報を読み取るための所定光量の光を照射する光源ランプユニットを、通電開始後に画像形成処理の実行に適した所定状態に制御する制御手段を備えた画像形成装置において、
前記制御手段は、前記定着ユニットについての現在温度と所定温度に達するまでの所要時間との関係を記憶するとともに、前記光源ランプユニットについての現在光量と所定光量に達するまでの時間と通電効率との関係を示す第1の補正データを記憶する記憶手段を備え、通電開始直後に測定した前記定着ユニットの現在温度に対応する所要時間を前記記憶手段に記憶している関係から求め、前記光源ランプユニットの通電開始直後に測定した現在光量を基に、前記第1の補正データを参照し、今回求めた所要時間内に、前記光源ランプユニットの光量を所定光量にする通電効率を、初期制御データよりも大きい範囲で決定することを特徴とする。
【0014】
この構成においては、各動作部材に対する通電直後に定着ユニットの現在温度が測定され、記憶手段が記憶する関係から現在温度に対応した所要時間が求められ、得られた所要時間内に他の動作部材が画像形成処理の実行に適した所定状態となるように制御内容が変更される。したがって、通電開始後に定着ユニットが所定温度に達するまでの所要時間に応じて定着ユニット以外の他の動作部材が所定状態に達するまでの時間が調整され、各動作部材に対する通電後に定着ユニットが記録媒体を加熱するのに適した所定温度に達した際には他の動作部材も画像形成処理の実行に適した状態にされる。この結果、ウォームアップ時間を短縮しても画像読取処理又は/及び画像形成処理に不具合を生じることがない。
【0016】
また、通電開始後から定着ユニットが所定温度に達するまでの所要時間に応じて光源ランプユニットに対する通電効率が調整される。光源ランプユニットに対する通電効率が変化すると、光源ランプユニットにおける通電開始から所定状態に達するまでの時間が変化する。したがって、通電開始後における定着ユニットが所定温度に達するまでの所要時間内に光源ランプユニットを所定状態にするための制御が容易かつ正確に行われる。
また、レーザスキャンユニットについても、通電開始後から定着ユニットが所定温度に達するまでの所要時間に応じて、通電効率を調整する構成としてもよい。このようにすれば、通電開始後における定着ユニットが所定温度に達するまでの所要時間内にレーザスキャンユニットを所定状態にするための制御が容易かつ正確に行われる。
【0018】
通電開始後から定着ユニットが所定温度に達するまでの所要時間に応じて光源ランプユニットに対する通電効率を調整する際に、光源ランプユニットの現在の状態及び所定状態、並びに、所要時間に対応する通電効率が、記憶手段に記憶されている第1の補正データから求められる。したがって、通電開始後における定着ユニットが所定温度に達するまでの所要時間内に光源ランプユニットを所定状態にするために光源ランプユニットに設定すべき通電効率が正確に求められる。
また、通電開始後から定着ユニットが所定温度に達するまでの所要時間に応じてレーザスキャンユニットに対する通電効率を調整する際に、レーザスキャンユニットの現在の状態及び所定状態、並びに、所要時間に対応する通電効率については、記憶手段に記憶されている第2の補正データから求められる構成とすればよい。これにより、通電開始後における定着ユニットが所定温度に達するまでの所要時間内にレーザスキャンユニットを所定状態にするためにレーザスキャンユニットに設定すべき通電効率が正確に求められる。
【0019】
(2)前記制御手段は、前記光源ランプユニットが所定光量に達したときに、当該光源ランプユニットに対する通電効率を初期制御データに復元し、且つ前記レーザスキャンユニットが所定速度に達したときに、当該レーザスキャンユニットに対する通電効率を初期制御データに復元することを特徴とする。
【0020】
この構成においては、通電開始後から定着ユニットが所定温度に達するとともに他の動作部材が所定状態になった際には、他の動作部材は通常の内容で制御される。したがって、画像形成処理が実行可能な状態になった後には、各動作部材は適正な画像形成処理を実行可能な状態に維持される。
【0023】
(3)現像剤像が転写された記録媒体を所定温度で加熱する定着ユニット、及び、原稿から画像情報を読み取るための所定光量の光を照射する光源ランプユニットを、通電開始後に予め設定された所定状態に制御する画像形成装置の初期化制御方法において、
記憶手段に、前記定着ユニットについての現在温度と所定温度に達するまでの所要時間との関係、及び、前記光源ランプユニットについての現在光量と所定光量に達するまでの時間と通電効率との関係を示す補正データを記憶し、
通電開始直後に測定した前記定着ユニットの現在温度に対応する所要時間を前記記憶手段に記憶している関係から求め、前記光源ランプユニットの通電開始直後に測定した現在光量を基に、前記補正データを参照し、今回求めた所要時間内に、前記光源ランプユニットの光量を所定光量にする通電効率を、初期制御データよりも大きい範囲で決定することを特徴とする。
【0024】
この構成においては、各動作部材に対する通電直後に測定された定着ユニットの現在温度に対応した所要時間が求められ、得られた所要時間内に他の動作部材が画像形成処理の実行に適した所定状態となるように制御内容が変更される。したがって、通電開始後に定着ユニットが所定温度に達するまでの所要時間に応じて定着ユニット以外の他の動作部材が所定状態に達するまでの時間が調整され、各動作部材に対する通電後に定着ユニットが記録媒体を加熱するのに適した所定温度に達した際には他の動作部材も画像形成処理の実行に適した状態にされる。この結果、ウォームアップ時間を短縮しても画像読取処理又は/及び画像形成処理に不具合を生じることがない。
【0025】
【発明の実施の形態】
図1は、この発明の実施形態に係る画像形成装置の概略の構成を示す図である。画像形成装置100は、上部に画像読取部110、中央部に画像形成部210、下部に用紙給紙部250を配置して構成されている。この画像形成装置100の上面に配置された透明ガラス体の原稿台111上には、原稿セットトレイ上にセットされた複数枚の原稿を1枚ずつ自動的に原稿台111上へ給送する自動原稿搬送装置112が備えられている。また、画像形成部210の一方の側面に後処理ユニット260が装着されているとともに、用紙給紙部250の下方に載置台を兼ねた多段給紙ユニット270が配置されている。
【0026】
原稿台111の下方に位置する画像読取部110は、第1の走査ユニット113、第2の走査ユニット114、光学レンズ115、光電変換素子であるCCDラインセンサ116を有し、自動原稿搬送装置112との関連した動作により、原稿台111上に載置された原稿の画像を所定の露光位置において相対的に走査して読み取る。第1の走査ユニット113は、原稿面上を露光する露光ランプユニット1、及び、原稿からの反射光像を所定の方向に反射させる第1ミラー2aを搭載している。露光ランプユニット1の照射光量は、光量センサ3によって検出される。第2の走査ユニット114は、第1ミラー2aで反射された原稿からの反射光を光電変換素子であるCCDラインセンサ116に導く第2ミラー2b及び第3ミラー2cを搭載している。光学レンズ115は、原稿からの反射光をCCDラインセンサ116の受光面に結像させる。
【0027】
画像形成部210には、感光体ドラム222を所定の電位に帯電させる帯電器223、原稿読取部110又は外部装置から転送された画像データに応じてレーザ光を出射して感光体ドラム222上に静電潜像を形成するレーザスキャンユニット(以下、LSUという。)227、感光体ドラム222上に形成された静電潜像にトナーを供給してトナー像に顕像化する現像器224、感光体ドラム222上に形成されたトナー像を用紙に転写する転写器225、転写工程後の感光体ドラム222上に残留したトナー等を回収するクリーニング器226、転写工程後の感光体ドラム222から用紙を剥離する剥離器229が設けられている。レーザスキャンユニット227は、内部に画像データによって変調されたレーザ光を照射する半導体レーザ11、及び、回転によってレーザ光を主走査方向に偏光するポリゴンミラー12を図示しないレンズ群等とともに備えている。ポリゴンミラー12は、モータ13によって駆動される。モータ13の回転速度は、速度センサ14によって検出される。
【0028】
画像形成部210には、トナー像が転写された用紙(この発明の記録媒体である。)を加熱及び加圧して用紙上にトナー像を定着させる定着ユニット217が設けられている。定着ユニット217は、上側の加熱ローラ21と下側の加圧ローラ22との一対のローラを備えている。加熱ローラ21の温度は、温度センサ23によって検出される。さらに、定着ユニット217の排出側には、用紙の両面に画像を形成する両面画像形成モード時に用紙の前後を反転させるスイッチバック路221が形成されている。
【0029】
定着ユニット217においてトナー像が定着された用紙は、必要に応じてスイッチバック路221を経て排紙ローラ219にて後処理装置260へと導かれ、ここでステープル処理や穿孔処理等の後処理が施された後、トレイ261上に排出される。
【0030】
用紙給紙部250は、本体側面に装着された手差トレイ254、両面ユニット255、給紙トレイ251と多段給紙ユニット270に備えられた給紙トレイ252,253で構成されている。また、これらの給紙トレイ251〜254がこの発明の収納位置であり、複数枚の用紙を積層して収納する。これらの給紙トレイ251〜254から給紙した用紙を画像形成部210における感光体ドラム222と転写器225との間の転写位置へと搬送するローラ等の搬送手段を備えている。両面ユニット255は、用紙を反転させるスイッチバック路221に通じており、両面画像形成モード時に表裏面が反転された用紙を一時貯留する。なお、両面ユニット255は通常の給紙トレイと交換可能にされている。
【0031】
上記の構成において光源ランプユニット1及びLSU227は、この発明の動作部材に相当する。
【0032】
以上のようにして構成された画像形成装置100におけるコピーモード(原稿の画像を読み取る画像読取処理、及び、読み取った画像を用紙上に複写する画像形成処理を含む。)の処理時には、原稿読取部110の原稿台111上に複写対象の原稿が載置された後、ユーザが図示しない操作パネル上の条件入力キー(複写枚数や複写倍率等)を入力した後に、スタートキーを押下すると画像読取処理及び画像形成処理を含むコピー動作が開始される。
【0033】
このようにして処理を開始する画像形成装置100は、まず、スタートキーが押されると、略同時に図示しないメイン駆動モータが始動し、各駆動ギヤが回転する。その後、給紙ローラ256が回転し用紙が給紙される、給紙された用紙は、搬送経路内をレジストローラ257まで搬送される。ここで、用紙は、感光体ドラム222上の画像先端部と同期をとるために一時停止し、用紙の先端部は均一にレジストローラ257に押しつけられて用紙の先端位置の補正が行なわれる。
【0034】
原稿読取部110において原稿読取中の画像情報は、光源ランプユニット1のコピーランプが点灯し、走査ユニット113が矢印A方向へ移動することで露光走査が開始され、光源ランプユニット1から照射された光の原稿画像面における反射光は、ミラー2a〜2c及び光学レンズ115を経由してCCD116に受光され、画像情報として読み取られる。読み取られた画像情報は、後述する制御部の画像処理回路においてディジタルデータである画像データに変換される。画像データは、設定された条件で画像処理が施されて画像メモリに一旦格納された後、LSU227に画像データとして供給される。
【0035】
所定速度で回転する感光体ドラム222の表面は、帯電ユニット223からの電荷の付与を受け、所定の帯電電位に均一に帯電される。LSU227は、制御部から供給された画像データに基づいて半導体レーザ11を駆動し、画像データによって変調されたレーザ光を所定速度で回転するポリゴンミラー12を介して感光体ドラム222の表面に照射する。LSU227によるレーザ光の照射により、感光体ドラム222の表面には画像データに基づく静電潜像が形成される。静電潜像が形成された感光体ドラム222の表面には、現像ユニット224からトナーが供給され、静電潜像がトナー像に顕像化される。
【0036】
用紙は、感光体ドラム222の回転に同期して回転を開始するレジストローラ256により、感光体ドラム222と転写器25との間に搬送され、転写器225によって感光体ドラム222の表面に担持されているトナー像の転写を受ける。感光体ドラム222の表面に残留したトナーは、紙粉等とともにクリーナ226によって除去及び回収される。
【0037】
トナー像の転写を受けた用紙は、定着ユニット217に搬送され、加熱ローラ21と加圧ローラ22との間を通過する間に加熱及び加圧を受ける。用紙上に転写したトナー像は、一対のローラ21,22による加熱及び加圧によって溶融して用紙表面に堅牢に定着する。トナー像が定着した用紙は、排紙ローラ219を介して後処理装置260に排出される。
【0038】
図2は、上記画像形成装置の制御部の構成を示すブロック図である。画像形成装置100の制御部40は、ROM42及びRAM43を備えたCPU41に、画像メモリ44、光量センサ3、速度センサ14、温度センサ23、ドライバ45〜47及び画像処理回路48等の入出力機器を接続して構成されている。CPU41は、ROM42に予め書き込まれたプログラムにしたがって各入出機器を統括して制御し、この間に入出力されるデータをRAM43の所定のメモリエリアに一時格納する。画像メモリ44は、画像処理回路48から出力された画像データを格納する。
【0039】
光量センサ3は、光源ランプユニット1のコピーランプ1aが照射した光の光量を検出して光量データをCPU41に入力する。速度センサ14は、LSU227においてポリゴンミラー12を駆動するモータ13の回転速度を検出して速度データをCPU41に入力する。温度センサ23は、定着ユニット217において加熱ローラ21の温度検出して温度データをCPU41に入力する。
【0040】
ドライバ45は、CPU41から出力された制御データに基づいて光源ランプユニット1のコピーランプ1aを駆動する。ドライバ46は、CPU41から出力された制御データに基づいてLSU227内のモータを駆動する。ドライバ47は、CPU41から出力された制御データに基づいて定着ユニット217の加熱ローラ21に内蔵されたヒータ21aを駆動する。
【0041】
CPU41には、上記以外にもメインモータを初めとする画像形成装置100内のモータ、クラッチ、ソレノイド及びセンサ等の原稿読取処理時及び画像形成処理時に動作する多数の入出力機器が接続されている。CPU41は、原稿読取処理時及び画像形成処理時に所定のタイミングでセンサの検出データを読み取り、検出データに応じてモータ等を駆動する。
【0042】
図3は、上記画像形成装置の制御部における処理手順の要部を示すフローチャートである。上記画像形成装置100において、転写工程後に用紙を加熱及び加圧することによってトナー像を溶融して圧着させる定着ユニット227の加熱ローラ21は、画像形成処理の開始時にはトナー像を溶融可能な所定温度まで上昇している必要がある。原稿台111に載置された原稿から画像情報を読み取るための光を照射する光源ランプユニット1のコピーランプ1aは、画像読取処理の開始時には適正な濃度の画像データを得るための所定光量を照射する必要がある。感光体ドラム222の表面を画像データによって変調されたレーザ光で走査するLSU227のポリゴンミラー12は、画像形成処理の開始時には書込速度に見合った所定速度で回転している必要がある。
【0043】
このため、画像形成装置100の制御部40は、画像形成装置100に電源が投入されて各動作部材に対する通電が開始された直後、及び、JAM等のトラブルの処理が完了した後の各動作部材に対する通電が再開された直後に、画像読取処理及び画像形成処理の開始に先立って、各動作部材を動作可能な所定状態(上記の所定温度、所定光量及び所定速度を含む。)にすべく、以下の初期設定処理を実行する。
【0044】
CPU41は、画像形成装置100に電源が投入されると、ドライバ45〜47に初期制御データを出力し(s1)、コピーランプ1a、モータ14及びヒータ21aの駆動を開始する。次いで、CPU41は、温度センサ23が検出した定着ユニット217の加熱ローラ21表面の温度を読み取り(s2)、読み取った温度がトナーを溶融可能な所定温度であるか否かの判別を行う(s3)。加熱ローラ21表面の温度が所定温度に達している場合には、CPU41は、画像形成処理を開始可能な状態であると判断し、コピーランプ1a、モータ14及びヒータ21aが所定状態を維持するように初期制御データによる駆動を継続するとともに(s4)、操作パネル内のレディランプを点灯し(s5)、ユーザのコピースイッチの押下による画像形成処理の開始の指示を待機する(s6)。CPU41は、コピースイッチが押下されると画像読取処理及び画像形成処理を実行する(s7)。
【0045】
加熱ローラ21表面の温度が所定温度に達していない場合には、CPU41は、初期駆動データによるヒータ21aの駆動を継続するとともに(s8)、加熱ローラ21の温度(現在温度)に対応する所要時間をROM42に格納されている加熱ローラ21の現在温度と所要時間との関係から読み取る(s9)。ROM42には、一例として図4に破線で示す加熱ローラ21の現在温度と所要時間との関係が記憶されている。所要時間とは、加熱ローラ21が現在温度から例えば175°Cである所定温度に達するまでの時間である。RAM42に図4の関係を表す関係式を記憶しておき、s9の処理において現在温度に対応する所要時間を関係式によって算出するようにしてもよい。
【0046】
この後、CPU41は、光量センサ3が検出したコピーランプ1aの光量データを現在光量として読み取り(s10)、現在光量及び所要時間に対応する補正データをROM42に格納されている現在光量及び所要時間と補正データとの関係から読み取る(s11)。CPU41は、読み取った補正データによって初期制御データを補正した補正制御データをドライバ45に出力する(s12)。そして、コピーランプ1aの現在光量が所定光量に達すると、CPU41は、ドライバ45に出力する制御データを初期制御データに復元する(s13,s14)。
【0047】
この補正データは、所要時間が経過するまでにコピーランプ1aの光量を所定光量にするために、初期制御データによってコピーランプ1aに与えられる電力量に加えるべき電力量を実現するデータである。例えば、ドライバ45がCPU41から入力される制御データに応じて駆動パルスにおけるデューティ比を変化させてコピーランプ1aの駆動電力量を調整する場合、初期制御データに対応する初期デューティ比が補正データに対応する補正量だけ増加される。ROM42は、現在光量が高くなるにしたがって補正データが減少するとともに、所要時間が短くなるにしたがって補正データが増加する状態で、現在光量及び所要時間と補正データとの関係を記憶している。この関係は、実験的に求められるが、必ずしも現在光量及び所要時間に対して補正データが連続的に変化する必要はなく、現在光量及び所要時間に応じて選択される少なくとも1つの補正データが記憶されていればよい。
【0048】
これによって、コピーランプ1aの光量は所要時間内に所定光量に達し、定着ユニット217の加熱ローラ21の温度が所定温度に達したときには、光源ランプユニット1は原稿読取部111において原稿の画像を適正に読み取ることができる状態になっている。
【0049】
なお、コピーランプ1aが冷陰極管である場合には、コピーランプ1aの光量が所定光量に達するまでの時間は管壁温度に依存し、画像形成装置100内に熱源である定着ユニット217の加熱ローラ21とともに配置されているコピーランプ1aの管壁温度は図4に実線で示すように加熱ローラ21の温度の影響を受け、結果的にコピーランプ1aの光量が所定光量に達するまでの時間は加熱ローラ21の温度にも依存する。このため、ROM42に記憶する補正データは、加熱ローラ21の現在温度を考慮したものであってもよい。
【0050】
また、CPU41は、速度センサ14が検出したモータ13の速度データを現在速度として読み取り(s15)、現在速度及び所要時間に対応する補正データをROM42に格納されている現在速度及び所要時間と補正データとの関係から読み取る(s16)。CPU41は、読み取った補正データによって初期制御データを補正した補正制御データをドライバ45に出力する(s17)。そして、コピーランプ1aの現在光量が所定光量に達すると、CPU41は、ドライバ45に出力する制御データを初期制御データに復元する(s18,s19)。
【0051】
この補正データは、所要時間が経過するまでにモータ14の回転速度を所定速度にするために、初期制御データによってモータ14に与えられる電力量に加えるべき電力量を実現するデータである。例えば、ドライバ46がCPU41から入力される制御データに応じて駆動パルスにおけるデューティ比を変化させてモータ14の駆動電力量を調整する場合、初期制御データに対応する初期デューティ比が補正データに対応する補正量だけ増加される。ROM42は、現在速度が高くなるにしたがって補正データが減少するとともに、所要時間が短くなるにしたがって補正データが増加する状態で、現在速度及び所要時間と補正データとの関係を記憶している。この関係は、実験的に求められるが、必ずしも現在速度及び所要時間に対して補正データが連続的に変化する必要はなく、現在速度及び所要時間に応じて選択される少なくとも1つの補正データが記憶されていればよい。
【0052】
これによって、モータ14の回転速度は所要時間内に所定速度に達し、定着ユニット217の加熱ローラ21の温度が所定温度に達したときには、LSU227におけるポリゴンミラー12の回転速度は感光体ドラム222に画像データを適正な書込速度で書き込むことができる状態になっている。
【0053】
図5は、上記画像形成装置における定着ユニットの加熱ローラ、光源ランプユニットのコピーランプ及びLSUにおけるポリゴンミラーのモータの駆動状態を示す図である。図5(A)に示すように、画像形成装置100に電源が投入されて各動作部材に対する通電が開始された直後、又は、JAM等のトラブルの処理が完了した後の各動作部材に対する通電が再開された直後に、定着ユニット217における加熱ローラ21の現在温度が比較的低く、加熱ローラ21が所定温度に達するまでの所要時間Taが比較的長い場合には、初期制御データによってコピーランプ1a及びモータ13を駆動し続けても所要時間Taが経過する前にコピーランプ1a及びモータ13は所定光量及び所定速度に達する。このため、CPU41は、加熱ローラ21が所定温度に達するまでのウォームアップ中においてコピーランプ1aを駆動するドライバ45及びモータ13を駆動するドライバ46に初期制御データを供給し続ける。
【0054】
これに対して、図5(B)に示すように、画像形成装置100に電源が投入されて各動作部材に対する通電が開始された直後、又は、JAM等のトラブルの処理が完了した後の各動作部材に対する通電が再開された直後に、定着ユニット217における加熱ローラ21の現在温度が比較的高く、加熱ローラ21が所定温度に達するまでの所要時間Tbが比較的短い場合には、初期制御データによってコピーランプ1a及びモータ13を駆動し続けると所要時間Tbが経過する前にはコピーランプ1a及びモータ13は所定光量及び所定速度に達しない。このため、CPU41は、加熱ローラ21が所定温度に達するまでのウォームアップ中においてコピーランプ1aを駆動するドライバ45及びモータ13を駆動するドライバ46に初期制御データよりもディーティ比が高い補正制御データを供給する。これによって、加熱ローラ21の現在温度に拘らず、加熱ローラ21が所定温度に達するまでのウォームアップ中にコピーランプ1a及びモータ13を所定光量及び所定速度にすることができる。
【0055】
このように、上記画像形成装置100においては、電源投入時における定着ユニット217における加熱ローラ21の温度の測定結果から加熱ローラ21が所定温度に達するまでの所要時間を求め、その所要時間に基づいて光源ランプユニット1やLAU227等の他の動作部材を画像形成処理に適した所定状態にするための制御の内容を変更し、定着ユニット217における加熱ローラ21が所定温度に達したときには他の動作部材が全て動作可能な所定の状態に達しているようにすることができ、画像形成処理動作に不具合を生じることなくウォームアップ時間を十分に短縮して、即印字型の画像形成装置を実現することができる。
【0056】
なお、CPU41は、s15〜s19のそれぞれの処理をs10〜s14のそれぞれの処理と同時に行うようにしてもよい。
【0057】
また、上記s11及びs16の処理における補正データの決定に際しては、コピーランプ1aの光量を現在光量から所定光量まで上昇させるために必要な時間、及び、ポリゴンミラー12を駆動するモータ13の回転速度を現在速度から所定速度まで上昇させるために必要な時間を求め、この時間が所定時間を下回る補正データを選択又は算出するようにしてもよい。
【0058】
さらに、画像形成装置100が備える現像ユニット224がトナーとキャリアとからなる二成分現像剤を収納するものである場合、画像形成処理の現像工程において適正な濃度のトナー像を形成するためには、画像形成処理の開始前に二成分現像剤中のトナー濃度を所定濃度レベル以上に維持するトナー補給作業が完了している必要がある。そこで、トナー補給に使用される補給ローラの駆動源であるモータについても、上記s15〜s19と同様にして二成分現像剤中のトナーの現在濃度及び所要時間に応じて制御データを補正するようにしてもよい。
【0059】
加えて、画像形成装置100において図5に示すように、レディランプ点灯後にコピースイッチが操作されることなく所定時間を経過した際に、加熱ローラ21の温度、コピーランプ1aの光量及びモータ13の速度を所定状態よりも低く抑える節電モードが実施される場合には、節電モード時にコピースイッチが操作された時から画像形成処理の開始までの復帰動作中においても、この発明を実施して各ドライバ45及び46に供給する制御データを補正するようにしてもよい。
【0060】
【発明の効果】
この発明によれば、以下の効果を奏することができる。
【0061】
(1)各動作部材に対する通電直後に定着ユニットの現在温度を測定し、記憶手段が記憶する関係から現在温度に対応した所要時間を求め、得られた所要時間内に他の動作部材が画像形成処理の実行に適した所定状態となるように制御内容を変更することにより、通電開始後に定着ユニットが所定温度に達するまでの所要時間に応じて定着ユニット以外の他の動作部材が所定状態に達するまでの時間を調整し、各動作部材に対する通電後に定着ユニットが記録媒体を加熱するのに適した所定温度に達した際には他の動作部材も画像形成処理の実行に適した状態することができる。この結果、ウォームアップ時間を短縮しても画像形成処理動作に不具合を生じることがなく、ウォームアップ時間を十分に短縮することができ、即印字型の画像形成装置を実現することができる。
【0062】
(2)通電開始後から定着ユニットが所定温度に達するまでの所要時間に応じて他の動作部材に対する通電効率を調整することにより、他の動作部材に対する通電効率が変化すると他の動作部材における通電開始から所定状態に達するまでの時間が変化することから、通電開始後における定着ユニットが所定温度に達するまでの所要時間内に他の動作部材を所定状態にするための制御を他の動作部材に対する通電効率の調整によって容易かつ正確に行うことができる。
【0063】
(3)通電開始後から定着ユニットが所定温度に達するまでの所要時間に応じて他の動作部材に対する通電効率を調整する際に、他の動作部材の現在の状態及び所定状態、並びに、所要時間に対応する通電効率を、記憶手段に記憶されている通電効率と状態の変化率との関係から求めることにより、通電開始後における定着ユニットが所定温度に達するまでの所要時間内に他の動作部材を所定状態にするために他の動作部材に設定すべき通電効率を正確に求めることができる。
【0064】
(4)通電開始後から定着ユニットが所定温度に達するとともに他の動作部材が所定状態になった際に、他の動作部材を通常の内容で制御することにより、画像形成処理が実行可能な状態になった後には、各動作部材を適正な画像形成処理を実行可能な状態に維持することができる。
【0065】
(5)原稿から画像情報を読み取るための光を照射する光源ランプユニット、又は、画像情報に基づくレーザ光をポリゴンミラーによって走査するレーザスキャンユニットの制御内容を、定着ユニットが所定温度に達するまでの所要時間に応じて変更することにより、各動作部材に対する通電後に定着ユニットが記録媒体を加熱するのに適した所定温度に達した際には光源ランプユニットの光量が原稿から画像情報を読み取るために適した所定光量に達しているか、又は、レーザスキャンユニットにおけるポリゴンミラーの回転速度が画像情報に基づくレーザ光の走査に適した所定速度に達しており、ウォームアップ時間を短縮しても画像読取処理又は画像形成処理の実行に不具合を生じることがなく、ウォームアップ時間を十分に短縮することができ、即印字型の画像形成装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態に係る画像形成装置の概略の構成を示す図である。
【図2】上記画像形成装置の制御部の構成を示すブロック図である。
【図3】上記画像形成装置の制御部における処理手順の要部を示すフローチャートである。
【図4】上記画像形成装置における定着ユニットが所定温度に達するまでに要する所要時間及びコピーランプが所定光量に達するまでに要する時間と定着ユニットの現在温度との関係を示す図である。
【図5】上記画像形成装置における定着ユニットの加熱ローラ、光源ランプユニットのコピーランプ及びLSUにおけるポリゴンミラーのモータの駆動状態を示す図である。
【符号の説明】
1−光源ランプユニット
1a−コピーランプ
3−光量センサ
12−ポリゴンミラー
13−モータ
14−速度センサ
21−加熱ローラ
21a−ヒータ
23−温度センサ
100−画像形成装置
217−定着ユニット
210−画像形成部
222−感光体ドラム
227−LSU(レーザスキャンユニット)
Claims (4)
- 現像剤像が転写された記録媒体を所定温度で加熱する定着ユニット、及び、原稿から画像情報を読み取るための所定光量の光を照射する光源ランプユニットを、通電開始後に画像形成処理の実行に適した所定状態に制御する制御手段を備えた画像形成装置において、
前記制御手段は、前記定着ユニットについての現在温度と所定温度に達するまでの所要時間との関係を記憶するとともに、前記光源ランプユニットについての現在光量と所定光量に達するまでの時間と通電効率との関係を示す第1の補正データを記憶する記憶手段を備え、通電開始直後に測定した前記定着ユニットの現在温度に対応する所要時間を前記記憶手段に記憶している関係から求め、前記光源ランプユニットの通電開始直後に測定した現在光量を基に、前記第1の補正データを参照し、今回求めた所要時間内に、前記光源ランプユニットの光量を所定光量にする通電効率を、初期制御データよりも大きい範囲で決定することを特徴とする画像形成装置。 - 前記制御手段は、画像情報に基づくレーザ光を所定速度で回転するポリゴンミラーによって走査するレーザスキャンユニットについても、通電開始後に画像形成処理の実行に適した所定状態に制御し、また、前記前記レーザスキャンユニットについての現在速度と所定速度に達するまでの時間と通電効率との関係を示す第2の補正データを前記記憶手段に記憶し、さらに、前記レーザスキャンユニットの通電開始直後に測定した現在速度を基に、前記第2の補正データを参照し、今回求めた所要時間内に、前記レーザスキャンユニットの速度を所定速度にする通電効率を、初期制御データよりも大きい範囲で決定することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記制御手段は、前記光源ランプユニットが所定光量に達したときに、当該光源ランプユニットに対する通電効率を初期制御データに復元し、且つ前記レーザスキャンユニットが所定速度に達したときに、当該レーザスキャンユニットに対する通電効率を初期制御データに復元することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
- 現像剤像が転写された記録媒体を所定温度で加熱する定着ユニット、及び、原稿から画像情報を読み取るための所定光量の光を照射する光源ランプユニットを、通電開始後に予め設定された所定状態に制御する画像形成装置の初期化制御方法において、
記憶手段に、前記定着ユニットについての現在温度と所定温度に達するまでの所要時間との関係、及び、前記光源ランプユニットについての現在光量と所定光量に達するまでの時間と通電効率との関係を示す補正データを記憶し、
通電開始直後に測定した前記定着ユニットの現在温度に対応する所要時間を前記記憶手段に記憶している関係から求め、前記光源ランプユニットの通電開始直後に測定した現在光量を基に、前記補正データを参照し、今回求めた所要時間内に、前記光源ランプユニットの光量を所定光量にする通電効率を、初期制御データよりも大きい範囲で決定することを特徴とする画像形成装置の初期化制御方法。
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