JP2009063725A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】低温環境、低入力電圧等で定着手段に充分な電力を供給できない場合に、少数の印字動作時におけるファーストプリントタイムの向上と、多数の連続印字動作時における消耗品の寿命向上を、同時に実現する画像形成装置を提供する。
【解決手段】エンジン制御部202は、印字予約コマンドによって予約された、印字動作の開始時における印字予約数nに応じて(ステップS313)、画像形成部による静電潜像の形成前の定着器13の加熱時間を変化させる(ステップS314〜ステップS316)ことを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、定着装置を備える画像形成装置に関するものである。より詳しくは、少なくとも、交流電力を通電することで発熱する熱源である発熱体と、それを用いて未定着画像(トナー像)が、転写紙上に定着される画像形成装置に関するものである。例えば、電子写真方式の複写機、プリンタ、ファクシミリ等の定着装置に関するものである。
画像形成装置のシステム構成は、主に特許文献1に示されるようにホストコンピュータに接続されたコントローラ部と画像形成部を制御するエンジン制御部からなる。以下に詳細を説明する。
図6は、画像形成装置のシステム構成を説明するためのブロック図である。コントローラ部201は、ホストコンピュータ200、排紙オプション制御部203、エンジン制御部202と相互に通信可能となっている。コントローラ部201は、ホストコンピュータ200から画像情報と印字命令を受け取る。そして、受け取った画像情報を解析してビットデータに変換し、ビデオインターフェイス部210を介して、転写材毎に印字予約コマンド、印字開始コマンド、および、ビデオ信号をエンジン制御部202に送出する。また、この時、コントローラ部201は、ホストコンピュータ200からの指示に基づいて、排紙オプション制御部203へ排紙制御オプションの使用に関する指示も送出する。
コントローラ部201は、エンジン制御部202へ、ホストコンピュータ200からの印字命令に従って印字予約コマンドを送信し、印字可能な状態となったタイミングで、エンジン制御部202へ印字開始コマンドを送信する。
エンジン制御部202は、コントローラ部201からの印字予約コマンドの順に印字の実行準備を行い、コントローラ部201からの印字開始コマンドを待つ。エンジン制御部202は、印字指示を受信すると、コントローラ部201に、ビデオ信号の出力の基準タイミングとなる/TOP信号を出力し、印字予約コマンドの情報に従って印字動作を開始する。なお、211はCPU、212は画像処理GA、213は画像制御部、214は定着制御部、215は用紙搬送部、216は駆動制御部である。
図7はエンジン制御部202の印字動作のフローチャートである。
エンジン制御部202は、印字予約コマンドを受信すると、印字開始コマンドの受信を待って(ステップS701、以下「ステップ」を省略する)、印字動作を行うための前処理(以後、「前回転シーケンス」という)を実行する(S702)。前回転シーケンスの処理のひとつとして、エンジン制御部202は定着器の加熱を開始し、所定温度となるまで立ち上げる制御を行っている(S703)。ここでの所定温度とは、トナー像の定着に必要な温度とする場合もあるが、印字動作開始から実際に紙が定着器に到達するまでの温度上昇分を見込んで、トナー像の定着に必要な温度よりも低めに設定されることが多い。定着器(熱定着器)としては、例えば特許文献2、特許文献3に記載されたセラミック面発ヒータを熱源とするフィルム加熱式の熱定着器などが知られている。このような熱定着器は比較的高速に立ち上げることが可能であるため、待機時は熱定着器への通電を停止していることが多い。この場合、熱定着器の立ち上げにもっとも時間がかかり、前回転シーケンスの時間は熱定着器の立ち上げ時間で決定されることが多い。
前回転シーケンス終了後、/TOP信号を出力して、1ページ目の印字予約コマンドに従って印字動作(画像形成)を開始する(S704)。
エンジン制御部202は、連続印字を維持するための次の印字動作開始タイミング(以後、「印字継続タイミング」という)までに(S705)、次の印字予約コマンドを受信していない場合は(S706 N)、次の処理を行う。すなわち、印字動作の後処理(以下、「後回転シーケンス」という)を実行し(S712)、印字動作を終了する。
次の印字継続タイミングまでに(S705)、印字予約コマンドを受信している場合で(S706 Y)、かつ、その印字予約コマンドに対する印字開始コマンドを受信している場合には(S707 Y)、次の処理を行う。すなわち、1ページ目に引き続き、2ページ目の印字動作を開始する(S710、S711)。なお、S710、S711の処理については後述する。
次の印字継続タイミングまでに(S705 Y)、印字予約コマンドを受信している場合で(S706 Y)、かつ、印字開始コマンドを受信していない場合は(S707 N)、後回転シーケンスを実行する(S708)。そして、印字開始コマンド待ちの状態となり(S709)、印字開始コマンドを受信するのを待って、前回転シーケンスを開始する(S702)。
また、多数のページの連続印刷時には低温環境、低入力電圧等の要因により、定着器の温度がトナー像の定着に必要な所定の温度を保てない場合があるため、特許文献4に示されるように印字する搬送間隔を広げて対応する場合がある。この場合、S707で、印字開始コマンドを受信しているとき、S710で連続印字可能な定着器の温度か否かを判断し、連続印字可能な定着器の温度であればS704の処理に進む。一方、連続印字可能な定着器の温度でない場合は(S710 N)、印字可能な温度になるまで所定時間待ってから(WAIT)(S711)S704の処理に進む。
特開2006−15515号公報 特開平04−44080号公報 特開平04−204981号公報 特開2002−268446号公報
しかしながら、従来技術においては、前回転シーケンスにおいて定着器の温度、特に加圧ローラを充分に温めてから画像形成動作を開始している場合というのは、「ある特定枚数以上の連続印字」を前提とした上でのシーケンスである。例えば1、2枚程度のコピー(印字動作)を行う際には、実は加圧ローラの温度はより低い状態で印字可能であり、前回転シーケンスの時間、すなわちファーストプリントタイムの増加要因となっていた。
また、反対に前回転シーケンスにおいて定着器の温度、特に加圧ローラの温度を、少数プリントを想定した必要最低限の温度で画像形成動作を開始している場合は、次のようなことも生じた。すなわち、特に低温環境、低入力電圧等の要因により連続印字中に充分な温度を確保できず、容易に搬送間隔が延長されてしまっていた。これはプリンタ各部の回転時間が長くなる要因となり、特に現像器や感光体などの消耗品の寿命を減らす要因となっていた。
本発明は、上記課題を有効に解決する画像形成装置を提供するものである。すなわち、特に低温環境、低入力電圧等で定着部に充分な電力を供給できない場合に、少数プリント時のファーストプリントタイムの向上と、多数の連続プリント時の消耗品の寿命向上を実現する画像形成装置を提供することを課題とする。
前記課題を解決するために、本発明の画像形成装置は、以下の構成を備える。
(1)静電潜像を現像した可視像を転写材に転写し画像形成を行う画像形成手段と、前記転写材に転写された前記可視像を加熱定着させる定着手段と、前記画像形成手段と、前記定着手段とを制御するエンジン制御部と、前記エンジン制御部と通信可能に接続されたコントローラ部と、前記コントローラ部から前記エンジン制御部に対して前記転写材の印字動作の予約を行う印字動作予約手段と、前記コントローラ部から前記エンジン制御部に対して前記印字動作予約手段によって予約された印字動作の開始を指示する印字開始指示手段とを備え、前記エンジン制御部は、前記印字動作予約手段によって予約された、前記印字動作の開始時における印字予約数に応じて、前記画像形成手段による前記静電潜像の形成前の前記定着手段の加熱時間を変化させることを特徴とする画像形成装置。
本発明によれば、特に低温環境、低入力電圧等で定着部に充分な電力を供給できない場合に、少数プリント時はファーストプリントタイムの向上を実現し、一方多数の連続プリント時は消耗品の寿命向上を実現する画像形成装置を提供することが可能となる。
以下本発明を実施するための最良の形態を、実施例により詳しく説明する。
図1を用いて、画像形成装置としてのレーザプリンタ全体の構成についての概略を説明する。図1は本実施例に係るレーザプリンタの垂直断面構成概略図である。
レーザプリンタは、図1に示すように画像形成部(画像形成手段)において、図示しないコントローラ部から送信された画像信号に基づいて形成される画像光により静電潜像を形成する。そして、この静電潜像を現像して可視画像(可視像)を重畳転写してカラー可視画像を形成し、このカラー可視画像を転写材2へ転写し画像形成を行う。また定着部では、その転写材2上のカラー可視画像を加熱定着させるものである。画像形成部は、現像色分並置したステーション毎の感光ドラム(感光体)(5Y、5M、5C、5K)、一次帯電手段としての注入帯電器(7Y、7M、7C、7K)によって構成されている。また、現像器(8Y、8M、8C、8K)、トナーカートリッジ(11Y、11M、11C、11K)、中間転写ベルト12(中間転写体)、給紙部、転写部によって構成されている。
感光ドラム(5Y、5M、5C、5K)、一次帯電手段としての注入帯電器(7Y、7M、7C、7K)、現像器(8Y、8M、8C、8K)は、画像形成装置本体に着脱可能なプロセスカートリッジ(22Y、22M、22C、22K)に搭載されている。
感光ドラム5Y、5M、5C、5Kは、アルミシリンダの外周に有機光導伝層を塗布して構成し、図示しない駆動モータの駆動力が伝達されて回転するもので、駆動モータは感光ドラム5Y、5M、5C、5Kを画像形成動作に応じて反時計周り方向に回転させる。感光ドラム5Y、5M、5C、5Kへの露光光はスキャナ部10Y、10M、10C、10Kから送られ、感光ドラム5Y、5M、5C、5Kの表面に選択的に露光することにより、静電潜像が形成されるように構成されている。
一次帯電手段として、各ステーションにイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の感光ドラム5Y、5M、5C、5Kを帯電させための4個の注入帯電器7Y、7M、7C、7Kを備える構成である。各注入帯電器7Y、7M、7C、7Kにはスリーブ7YS、7MS、7CS、7KSが備えられている。
現像手段として、上記静電潜像を可視画像化するために、各ステーションにイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の現像を行う4個の現像器8Y、8M、8C、8Kとを備える構成である。各現像器8Y、8M、8C、8Kには、スリーブ8YS、8MS、8CS、8KSが設けられている。各々の現像器は脱着可能に取り付けられている。
中間転写ベルト(中間転写体)12は、感光ドラム5Y、5M、5C、5Kに接触しており、カラー画像形成時に時計周り方向に回転し、感光ドラム5Y、5M、5C、5Kの回転に伴って回転し、可視画像の転写を受ける。また、中間転写ベルト12は画像形成時に後述する転写ローラ9aが接触して転写材2を狭持搬送することにより転写材2に中間転写ベルト12上にカラー可視画像を同時に重畳転写する。
転写ローラ9aは、中間転写ベルト12上にカラー可視画像を重畳転写している間は、中間転写ベルト12に当接させるが、印字処理終了時は、9bの位置に離開する。
定着器13(定着手段)は、転写材2を搬送させながら、転写されたカラー可視画像を定着させるものであり、転写材2を加熱する定着ヒータ14と転写材2を定着ヒータ14に圧接させるための加圧ローラ15とを備えている。熱定着器としては、例えば特許文献2、特許文献3に記載されたセラミック面発ヒータを熱源とするフィルム加熱式の熱定着器などが知られている。加圧ローラ15により搬送されるとともに、熱および圧力を加えることによりトナーが表面に定着される。
可視画像定着後の転写材2は、排紙部に排出して画像形成動作を終了する。
排紙オプション装置30は、第1排紙ビン35、第2排紙ビン36、第3排紙ビン37で転写材2を仕分けして積載するものである。ビン昇降モータ38により、第1排紙ビン35〜第3排紙ビン37を上下に移動させて転写材2を各ビンに仕分けする。フラッパ39は、排紙オプション装置30に送られた転写材2をコントローラ部からの指示に基づいて転写材2の表裏の切り替えを行うように搬送切り替えを行う。コントローラ部からフェイスアップ指定がなされた場合は、転写材2はローラ31へ導かれてそのまま排紙口に送られる。また、コントローラ部からフェイスダウン指定がなされた場合は、フラッパ39により、ローラ32、および、ローラ33に導かれ、一旦転写材2の後端がローラ32を超えるまで搬送される。こののち、ローラ33が反転して転写材2の後端からローラ34に送り込まれ、排紙口へ送られる。
レーザプリンタは、転写材搬送路上の下段搬送センサA 23、上段搬送センサA 24、下段搬送センサB 25、上段搬送センサB 26、レジストセンサ19、定着前センサ27、定着排紙センサ20、排紙センサ28によって、搬送状況を管理する。
クリーニング装置21(クリーニング手段)は、感光ドラム5Y、5M、5C、5K及び中間転写ベルト12上に残ったトナーをクリーニングするものである。感光ドラム5Y、5M、5C、5K上に形成されたトナーによる可視画像を中間転写ベルト12に転写した後の廃トナーあるいは中間転写ベルト12上に形成された4色のカラー可視画像を転写材2に転写した後の廃トナーは、クリーナ容器に蓄えられる。
画像形成装置のシステム構成は、従来と同様であり、ホストコンピュータに接続されたコントローラ部と画像形成部を制御するエンジン制御部からなる。ホストコンピュータとエンジン制御部との間の通信の内容に関しては、「背景技術」で説明した図6と同様であるので説明を省略し、同じ符号を使用する。
次にエンジン制御部202による前回転シーケンスについて説明する。
図2は本実施例における印字動作のフローチャートである。なお、図2中のステップS301〜ステップS312(以下、「ステップ」を省略する)は、背景技術の図7におけるS701〜S712と同様の動作となる。
エンジン制御部202は、印字予約コマンド(印字動作予約手段)を受信すると、印字開始コマンド(印字開始指示手段)の受信を待って(S301)、印字動作を行うための前処理(以後、「前回転シーケンス」という)を実行する(S302)。前回転シーケンスの処理のひとつとして、エンジン制御部202は定着器13の加熱を開始し(S302 定着ヒータON)、所定温度となるまで立ち上げる制御を行っている(S303)。その後エンジン制御部202は所定時間(加熱時間)の待ち動作を行い、定着器13を充分に暖めてから印字動作に移行する。このときの待ち時間は、その時点(印字動作の開始時)での印字予約数nに応じて、決定される(S313〜S316)。印字予約数nが多い場合、すなわち連続印字される枚数が多い場合は、用紙(転写材2)に大量の熱量が奪われるため、前回転シーケンスにおいて定着器13、特に加圧ローラ15を充分に暖める。逆に印字予約数nが少ない場合、すなわち連続印字される枚数が少ない場合は定着器13、特に加圧ローラ15を暖める量は少なくてよい。このように、エンジン制御部202は、印字予約コマンドによって予約された、印字動作の開始時における印字予約数nに応じて、画像形成部による静電潜像の形成前の定着器13の加熱時間を変化させる。
本実施例では、3段階に制御を行い、図2中のN1=3、N2=10、T1=0、T2=5、T3=10に設定される。すなわち、S313において、印字予約数nにより次のように分岐する。印字予約数nが3未満(n<N1)のときは、S314で待ち時間Tは待ち時間無し(T=T1)とする(WAITなし)。S313において、印字予約数nが3以上10未満(N1≦n<N2)のときは、S315で待ち時間Tは5秒(T=T2)とする(5秒WAIT)。S313において、印字予約数nが10以上(n≧N2)のときは、S316で待ち時間Tは10秒(T=T3)として制御される。このように、エンジン制御部202は、印字予約数nが少ないほど、定着器13の加熱時間を短縮するよう制御し、印字予約数nが多いほど、定着器13の加熱時間を延長するよう制御する。
その後、前回転シーケンス終了後、/TOP信号を出力して、1ページ目の印字予約コマンドに従って印字動作を開始する(S304)。
エンジン制御部202は、連続印字を維持するための次の印字動作開始タイミング(以後、「印字継続タイミング」という)までに(S305)、次の印字予約コマンドを受信していない場合は(S306 N)、次の処理を行う。すなわち、印字動作の後処理(以下、「後回転シーケンス」という)を実行し(S312)、印字動作を終了する。
次の印字継続タイミングまでに(S305)、印字予約コマンドを受信している場合で(S306 Y)、かつ、その印字予約コマンドに対する印字開始コマンドを受信している場合には(S307 Y)、次の処理を行う。すなわち、1ページ目に引き続き、2ページ目の印字動作を開始する(S310、S311)。なお、S310、S311の処理については後述する。
次の印字継続タイミングまでに(S305)、印字予約コマンドを受信している場合で(S306 Y)、かつ、印字開始コマンドを受信していない場合は(S307 N)、次の処理を行う。すなわち、後回転シーケンスを実行して(S308)、印字開始コマンド待ちの状態となり、印字開始コマンドを受信するのを待って(S309)、前回転シーケンスを開始する(S302)。
また、多数のページの連続印刷時には低温環境、低入力電圧等の要因により、定着器13の温度がトナー像の定着に必要な所定の温度を保てない場合、印字する搬送間隔を広げて対応する場合がある。この場合、S307で、印字開始コマンドを受信しているとき、S310で連続印字可能な定着器13の温度か否かを判断し、連続印字可能な定着器13の温度であればS304の処理に進む。一方、連続印字可能な定着器13の温度でない場合は(S310)、印字可能な温度になるまで所定時間待ってから(S311)、S304の処理に進む。
以上のように制御することにより、実行される印字ジョブのプリント枚数に応じて前回転シーケンスにおける定着器13の加熱時間を短縮し、少ない枚数の印字ジョブにおいてのファーストプリントタイムの向上を実現することができる。
次に実施例2を図1、図3を用いて説明する。なお、図1の画像形成装置の構成は実施例1と同様であるので説明を省略する。また、ホストコンピュータとエンジン制御部との間の通信の内容に関しては、図6と同様であるので説明を省略し、同じ符号を使用する。
図3は本実施例における印字動作のフローチャートである。
図3中のステップS401〜ステップS416は実施例1の図2におけるステップS301〜ステップS316と同様の動作となるため、重複する部分は説明を省略する(以下、「ステップ」を省略する)。
エンジン制御部202(検出手段)は、前回転シーケンスにおいて定着器13への通電を開始した後(S402)、定着器13の立ち上げ動作と並行して、定着器13に入力される交流電圧(E)を測定する(S417)。本実施例においては定着器13に入力される交流電圧はレーザプリンタに入力される商用電源と同一である。
定着器13が所定温度になった後(S403 Y)、測定した交流電圧(E)の値が閾値電圧Ea以下(所定の電圧以下)ならば(S418 Y)、実施例1と同様に印字予約数nに応じた時間、定着器13を暖めてから印字動作を開始する(S413〜S416)。また、測定した交流電圧(E)の値が閾値電圧Eaを超えていた場合(S418 N)、特に定着器13の待ち動作を行わず印字動作を開始する(S404)。印字動作開始後の動作(S404〜S412)については実施例1と同様なので説明を省略する。
ここで、閾値電圧Eaは次のように設定される。定着器13が発熱する熱量が用紙(転写材2)にトナー像を定着するために必要な熱量よりも大きい場合は連続印刷をしても定着器13の温度は低下せず、制限無く連続印刷が可能となる。また、定着器13が発熱できる最大発熱量は入力電圧が高いほど大きくなり、逆に入力電圧が低いほど最大発熱量は小さくなる。例えば商用電源電圧が115Vの地域を想定した装置を100V地域で使用した場合の最大発熱量は約25%低下してしまう。本実施例ではこのような状況を想定して、Ea=105Vと設定する。
以上のように制御を行うことで、用紙(転写材2)にトナー像を定着するために必要な熱量を発熱できる入力電圧を閾値電圧105V(Ea)とすることで、次のような効果が得られる。すなわち、通常の115V入力時のファーストプリントアウトタイムを損なうことなく、低い100V電圧のときも少ない枚数の印字ジョブにおいてのファーストプリントタイムの向上を実現できる。かつ、多量の印字ジョブにおいても充分な定着品質を保ったプリントが可能となる。
なお、本実施例では定着器13に入力される交流電圧を測定し、閾値電圧と比較したが、定着器13に入力される交流電力を測定し、閾値電力(所定の電力)と比較しても良い。
次に実施例3を図1、図4を用いて説明する。なお、図1の画像形成装置の構成は実施例1と同様であるので説明を省略する。また、ホストコンピュータとエンジン制御部との間の通信の内容に関しては、図6と同様であるので説明を省略し、同じ符号を使用する。
図4は本実施例における印字動作のフローチャートである。
図4中のステップS501〜ステップS516は実施例1の図2におけるステップS301〜ステップS316と同様の動作となるため、重複する部分は説明を省略する(以下、「ステップ」を省略する)。
エンジン制御部202(温度検知手段)は、前回転シーケンスにおいて定着器13への通電を開始した後(S502)、定着器13の立ち上げ動作と並行して、周囲の環境温度(T)を測定する(S519)。
定着器13が所定温度になった後(S503)、周囲の環境温度(T)の値が閾値温度Ta以下(所定の温度以下)ならば(S520 Y)、実施例1と同様に印字予約数nに応じた時間、定着器13を暖めてから印字動作を開始する(S513〜S516)。また、測定した環境温度(T)の値が閾値温度Taを超えていた場合(S520 N)、特に定着器13の待ち動作を行わず印字動作を開始する(S504)。印字動作開始後の動作(S504〜S512)については実施例1と同様なので説明を省略する。
ここで、閾値温度Taは次のように設定される。定着器13が発熱する熱量が用紙(転写材2)にトナー像を定着するために必要な熱量よりも大きい場合は連続印刷をしても定着器13の温度は低下せず、制限無く連続印刷が可能となる。また、周囲の環境温度が低いほど用紙の温度も低く、トナー像の定着に必要な熱量も大きくなる。本実施例では定着器が最低限発熱可能な熱量で用紙にトナー像を定着可能な周囲温度Ta=15(℃)として設定する。
以上のように制御を行うことで、通常の環境温度でのファーストプリントアウトタイム損なうことなく、15℃以下の低温の環境時も充分な定着品質を保ったプリントが可能となる。
次に第4の実施例を図1、図5を用いて説明する。なお、図1の画像形成装置の構成は実施例1と同様であるので説明を省略する。ただし、定着器13と、感光ドラム5Y,5M,5C,5Kやその他の駆動部は別のモータによって駆動されている。以下では定着器13を駆動するモータを定着駆動モータ(第一の駆動手段)、感光ドラム5Y,5M,5C,5K等やその他の駆動部を駆動するモータをメイン駆動モータ(第二の駆動手段)と呼ぶこととする。また、ホストコンピュータとエンジン制御部との間の通信の内容に関しては、図6と同様であるので説明を省略し、同じ符号を使用する。
図5は本実施例における印字動作のフローチャートである。
図5中のステップS601〜ステップS613は実施例1の図2におけるステップS301〜ステップS313と同様の動作となるため、重複する部分は説明を省略する(以下、「ステップ」を省略する)。
エンジン制御部202は、前回転シーケンスにおいて定着モータを駆動すると同時に定着器13への通電を開始する。このとき本実施例では定着器13のみを起動し、感光ドラム5Y,5M,5C,5K等の画像形成部の前回転シーケンスは開始しない(S630)。その後、定着器13を所定温度まで立ち上げるまで待つ(S603)。
定着器13が所定温度まで立ち上がった後(S603 Y)、エンジン制御部202は所定時間の待ち動作を行い、定着器13を充分に暖めてから印字動作に移行する(S621〜S629)。このときの待ち時間は、その時点での印字予約数nに応じて、待ち時間TがT1〜T3に決定される。待ち時間T1、T2、T3の決定方法の詳細については実施例1と同様であるので説明を省略する。各パラメータも実施例1と同様にN1=3、N2=10、T1=0、T2=5、T3=10に設定されたとして説明する。
まず、印字予約数nがN1未満のとき(n<N1)、S621でT1−Tp秒の時間待機する(WAIT)。ここでTpは画像形成部分の前回転シーケンスに必要な時間である。本実施例の構成ではTp=3秒とする。なお、この例ではT1−Tp<0となるが、このような場合は0、すなわち待ち時間0としてS622の処理に進む。エンジン制御部202は待ち時間無しでメイン駆動モータを駆動して画像形成部分の前回転シーケンスを開始する(S622)。画像形成部分の前回転シーケンスを開始してからTp秒経過後(Tp秒WAIT)(S623)、/TOP信号を出力して、1ページ目の印字予約コマンドに従って印字動作を開始する(S604)。
印字予約数nがN1以上N2未満のとき(N1≦n<N2)、S624でT2−Tp(=2)秒の時間待機する。この間、エンジン制御部202は、定着駆動モータのみを駆動し、メイン駆動モータは停止するよう制御している。エンジン制御部202は、T2−Tp秒の時間経過後、メイン駆動モータを駆動して画像形成部分の前回転シーケンスを開始する(S625)。画像形成部分の前回転シーケンスを開始してからTp秒経過後(S626)、/TOP信号を出力して、1ページ目の印字予約コマンドに従って印字動作を開始する(S604)。
印字予約数nがN2以上のとき(n≧N2)、エンジン制御部202はT3−Tp(=7)秒の時間待機する(S627)。この間、エンジン制御部202は、定着駆動モータのみを駆動し、メイン駆動モータは停止するよう制御している。エンジン制御部202は、T3−Tp秒の時間経過後、メイン駆動モータを駆動して画像形成部分の前回転シーケンスを開始する(S628)。画像形成部分の前回転シーケンスを開始してからTp秒経過後(S629)、/TOP信号を出力して、1ページ目の印字予約コマンドに従って印字動作を開始する(S604)。印字動作開始後の動作(S604〜S612)については実施例1と同様なので説明を省略する。
このように制御を行うことで、あらかじめ印刷ジョブの長さに応じた最適な前回転シーケンス時間を設定し、このときの感光ドラム5Y,5M,5C,5K、現像器8Y,8M,8C,8K等の余分な回転時間を最小限に抑えることができる。また、印刷ジョブの長さに応じて、定着器13をあらかじめ暖めておくため、連続プリント中に定着器13の温度が不足して搬送間隔を延長する制御(S610、S611)の動作を抑制することができる。このため、連続プリント中の感光ドラム5Y,5M,5C,5K、現像器8Y,8M,8C,8K等の余分な回転時間も最小限に抑えることができ、これらの消耗部品の長寿命化を実現することができる。
実施例1に係る画像形成装置の断面図である。 本発明の実施例1に係る制御フローチャートである。 本発明の実施例2に係る制御フローチャートである。 本発明の実施例3に係る制御フローチャートである。 本発明の実施例4に係る制御フローチャートである。 従来例に係る画像形成装置のシステム構成のブロック図である。 従来例に係る制御フローチャートである。
符号の説明
2 転写材
13 定着器(定着手段)
19 レジストセンサ
20 定着排紙センサ
23 下段搬送センサA
24 上段搬送センサA
25 下段搬送センサB
26 上段搬送センサB
27 定着前センサ
28 排紙センサ
200 ホストコンピュータ
201 コントローラ部
202 エンジン制御部(検出手段、温度検知手段)
203 排紙オプション制御部

Claims (6)

  1. 静電潜像を現像した可視像を転写材に転写し画像形成を行う画像形成手段と、
    前記転写材に転写された前記可視像を加熱定着させる定着手段と、
    前記画像形成手段と、前記定着手段とを制御するエンジン制御部と、
    前記エンジン制御部と通信可能に接続されたコントローラ部と、
    前記コントローラ部から前記エンジン制御部に対して前記転写材の印字動作の予約を行う印字動作予約手段と、
    前記コントローラ部から前記エンジン制御部に対して前記印字動作予約手段によって予約された印字動作の開始を指示する印字開始指示手段と、
    を備え、
    前記エンジン制御部は、前記印字動作予約手段によって予約された、前記印字動作の開始時における印字予約数に応じて、前記画像形成手段による前記静電潜像の形成前の前記定着手段の加熱時間を変化させることを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1に記載の画像形成装置において、
    前記定着手段に供給される交流電力もしくは交流電圧を測定する測定手段を有し、
    前記エンジン制御部は、前記測定手段によって所定の電力もしくは所定の電圧以下であることを測定した場合に、前記印字動作予約手段によって予約された、前記印字動作の開始時における印字予約数に応じて、前記画像形成手段による前記静電潜像の形成前の前記定着手段の加熱時間を変化させることを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1または2に記載の画像形成装置において、
    周囲の環境温度を検知する温度検知手段を備え、
    前記エンジン制御部は、前記温度検知手段によって所定の温度以下であることを検知した場合に、前記印字動作予約手段によって予約された、前記印字動作の開始時における印字予約数に応じて、前記画像形成手段による前記静電潜像の形成前の前記定着手段の加熱時間を変化させることを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の画像形成装置において、
    前記エンジン制御部は、前記印字予約数が少ないほど、前記画像形成手段による前記静電潜像の形成前の前記定着手段の加熱時間を短縮することを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項1ないし3のいずれかに記載の画像形成装置において、
    前記エンジン制御部は、前記印字予約数が多いほど、前記画像形成手段による前記静電潜像の形成前の前記定着手段の加熱時間を延長することを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項5に記載の画像形成装置において、
    前記定着手段を駆動する第一の駆動手段と、前記画像形成手段を駆動する第二の駆動手段とを備え、
    前記エンジン制御部は、前記画像形成手段による前記静電潜像の形成前の前記定着手段の加熱時間を延長しているときには、前記第一の駆動手段を駆動し、前記第二の駆動手段を停止することを特徴とする画像形成装置。
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