JP2017134111A - 定着装置、及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】画像形成装置に入力される入力電圧の低下に起因した、定着部材の温度低下による画像欠損の発生を抑制できる定着装置を提供する。【解決手段】回転可能な定着ベルト21と、熱源23と、定着ベルト21との間に定着ニップ部Nを形成するニップ形成部材24と、ニップ形成部材24と定着ベルト21を挟みこんで定着ニップ部Nが形成されるように、定着ベルト21をニップ形成部材24側へ加圧する加圧ローラ22と、を有する定着装置20を次のように構成した。定着装置20を用いるプリンタ100に、コンセント301から入力される入力電圧に基づいて、熱源23による蓄熱部材27への蓄熱動作等の加熱動作や用紙P上にトナー画像を定着させる通紙タイミングや通紙間隔の変更等が制御されるように構成した。【選択図】図9

Description

本発明は、定着装置、及びこれを備えた画像形成装置に関するものである。
従来から、定着ベルト等の無端状の定着部材と加圧部材との間に定着ニップを形成し、定着ニップを通る記録材に熱と圧力を加えて、記録材上に未定着のトナー画像を定着させる接触加熱方式の定着装置を備えた画像形成装置が知られている。
例えば、特許文献1には、次のような定着装置を備えた画像形成装置(カラープリンタ)が記載されている。
無端移動可能な定着部材(無端ベルト)と、定着部材を加熱する加熱手段(ハロゲンヒータ)と、定着部材とで挟持搬送する記録材(用紙)を、前記定着部材側へ向けて加圧する加圧部材とを有する、所謂、ベルト方式の定着装置である。
この定着装置では、定着部材の内周面を加熱手段で直接、加熱することが可能である。
このように直接、加熱することで、特許文献1には、定着部材の内周面が摺接する中空パイプ状の金属熱伝導体の中空部に設けた加熱手段で定着部材を間接的に加熱する構成よりも、加熱待機時からのファーストプリントタイムを短縮できる旨、記載されている。
しかし、特に、定着部材を直接、加熱する構成では、従来の構成よりも伝熱効率が高く、ファーストプリントタイムを短縮でき、使い勝手が良いという特徴を持つ反面、次のような不具合が生じる場合があった。
画像形成装置にコンセント等を介して外部から入力される入力電圧が低い状態で印刷を開始してしまうと、定着部材の温度が急激に低下して、低温による画像欠損(オフセット)を起こすという不具合である。同様な不具合は、定着部材を間接的に加熱する構成でも起こり得る。
上述した課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、回転可能な無端状の定着部材と、該定着部材を加熱する加熱手段と、前記定着部材の内周側に配置されるニップ形成部材と、該ニップ形成部材に対し前記定着部材を間に挟んで対向するように配置され、前記ニップ形成部材と前記定着部材を挟みこんでニップ部が形成されるように、前記定着部材を前記ニップ形成部材側へ加圧する加圧部材と、を備えた定着装置において、当該定着装置を用いる画像形成装置に、外部から入力される入力電圧に基づいて、前記加熱手段による加熱動作や、前記記録材上にトナー画像を定着させる定着動作が制御されることを特徴とする。
本発明によれば、画像形成装置に入力される入力電圧の低下に起因した、定着部材の温度低下による画像欠損の発生を抑制できる定着装置を提供できる。
一実施形態に係るプリンタの概略構成図。 プリンタの制御系の一例を説明するブロック図。 特許文献4に記載の定着装置の概略説明図。 構成例1の定着装置の構成説明図。 構成例2の定着装置の構成説明図。 構成例3の定着装置の構成説明図。 ニップ形成部材に設けた蓄熱部材の、定着ベルト側から見た平面説明図。 定着装置に設けた熱源、蓄熱部材、及び加圧ローラの用紙幅方向の位置関係の説明図。 具体例1に係る、定着制御例のフロー図。 具体例2に係る、定着制御例のフロー図。 具体例3に係る、定着制御例のフロー図。 具体例4に係る、定着制御例のフロー図。 具体例5に係る、定着制御例のフロー図。 具体例6に係る、定着制御例のフロー図。
以下、本発明を適用した定着装置を備えた画像形成装置として、電子写真方式のプリンタ(以下、プリンタ100という)の一実施形態について説明する。
ここで、本実施形態を説明するための各図面において、同一の機能もしくは形状を有する部材や構成部品等の構成要素については、判別が可能で、特に区別する必要がない限り同一符号を付すことにより一度説明した後では、適宜、その説明を省略する。
図1は、本実施形態に係るプリンタ100の概略構成図、図2は、プリンタ100の制御系の一例を説明するブロック図である。
図1に示すプリンタ100は、タンデム方式のカラーレーザープリンタであり、その装置本体の中央部に、複数(4つ)の色画像を形成する作像部からなる画像ステーションが設けられている。
複数の作像部は、無端ベルト状の中間転写体としての中間転写ベルト11の展張方向に沿って並置されている。そして、カラー画像の色分解成分に対応するイエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(Bk)の異なる色の現像剤を収容している以外は同様の構成となっている。
図1において、プリンタ100は、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(Bk)の各色に色分解された色にそれぞれ対応する複数の像担持体としての感光体ドラム120Y,C,M,Bkが並設されている。
感光体ドラム120Y,C,M,Bkに形成された各色の可視像であるトナー像は、感光体ドラム120Y,C,M,Bkに対峙しながら図中、矢印A1方向に移動可能な中間転写ベルト11に対して一次転写工程が実行される。これにより、各色のトナー像が中間転写ベルト11に重畳転写される。その後、中間転写ベルト11に重畳転写された各色のトナー像は、記録材としての用紙Pに対して二次転写工程が実行されることにより、用紙Pに一括転写される。
感光体ドラム120Y,C,M,Bkの周囲には、各感光体ドラム120の回転に従い画像形成処理するための各種装置が配置されている。
ここで、ブラックの画像形成を行う感光体ドラム120Bkを対象として説明する。感光体ドラム120Bkの周囲には、その感光体ドラム120Bkの回転方向に沿って画像形成処理を行う、帯電装置30Bk、現像装置40Bk、一次転写手段としての一次転写ローラ112Bk、及び、クリーニング装置50Bkが配置されている。帯電後の感光体ドラム120Bkに対して行われる静電潜像の書き込みには、感光体ドラム120Bkの表面を露光する露光手段としての光書込装置6が用いられる。
光書込装置6は、光源としての半導体レーザー、カップリングレンズ、fθレンズ、トロイダルレンズ、折り返しミラー、光偏向手段としての回転多面鏡(ポリゴンミラー)などを備えている。光書込装置6は、画像データに基づいて、感光体ドラム120Y,C,M,Bkの表面へ書き込み光(レーザー光)Lbを照射し、感光体ドラム120Y,C,M,Bkに静電潜像を形成するように構成されている。
中間転写ベルト11に対する重畳転写は、中間転写ベルト11が図中、A1方向に移動するときに、感光体ドラム120Y,C,M,Bkに形成された可視像(トナー像)が中間転写ベルト11の同じ位置に重ねて転写されるように行われる。
より具体的には、中間転写ベルト11を挟んで感光体ドラム120Y,C,M,Bkに対向して配設された複数の一次転写ローラ112Y,C,M,Bkそれぞれに一次転写バイアスが印加される。この一次転写バイアスが印加された一次転写ローラ112Y,C,M,Bkにより、感光体ドラム120Y,C,M,Bkに形成されたトナー像が、中間転写ベルト回転方向でタイミングをずらして重畳転写される。
複数の一次転写ローラ112Y,C,M,Bkはそれぞれ対応する感光体ドラム120Y,C,M,Bkとの間で中間転写ベルト11を挟み込んで一次転写ニップを形成している。また、一次転写ローラ112Y,C,M,Bkには、電源が接続されている。そして、この電源により所定の直流電圧(DC)と交流電圧(AC)との少なくとも一方からなる一次転写バイアスが、一次転写ローラ112Y,C,M,Bkに印加されるようになっている。
感光体ドラム120Y,C,M,Bkは、図中、A1方向の上流側からこの順で並んでいる。感光体ドラム120Y,C,M,Bkは、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの画像(トナー像)をそれぞれ形成する複数の作像部に設けられている。
また、プリンタ100は、複数(4つ)の作像部のほか、転写ベルトユニット10と、二次転写ローラ5と、転写ベルトクリーニング装置13と、光書込装置6とを備えている。
転写ベルトユニット10は、中間転写ベルト11及び複数の一次転写ローラ112Y,C,M,Bkのほか、中間転写ベルト11が掛け回されている駆動ローラ72や従動ローラ73等の複数のベルト支持部材を備えている。駆動ローラ72が回転駆動されることにより、中間転写ベルト11は図中、矢印A1で示す方向に回転するようになっている。
駆動ローラ72は、中間転写ベルト11を介して二次転写ローラ5に対向する二次転写バックアップローラとしても機能する。従動ローラ73は、中間転写ベルト11を介して転写ベルトクリーニング装置13に対向するクリーニングバックアップローラとしても機能する。また、従動ローラ73は、中間転写ベルト11に対する張力付勢手段としての機能も備えているため、従動ローラ73には、バネなどを用いた付勢手段が設けられている。これらの転写ベルトユニット10と一次転写ローラ112Y,C,M,Bkと二次転写ローラ5と転写ベルトクリーニング装置13とを有するように、転写装置71が構成されている。
二次転写ローラ5は、中間転写ベルト11に対向して配設され、中間転写ベルト11に従動して連れ回りする。また、二次転写ローラ5は、二次転写バックアップローラとしても機能する駆動ローラ72との間で中間転写ベルト11を挟み込んで二次転写ニップを形成している。
また、一次転写ローラ112Y,C,M,Bkと同様に、二次転写ローラ5にも電源が接続されており、所定の直流電圧(DC)と交流電圧(AC)との少なくとも一方からなる二次転写バイアスが、二次転写ローラ5に印加される。
転写ベルトクリーニング装置13は、中間転写ベルト11を介して従動ローラ73に対向するように配設され、中間転写ベルト11の表面をクリーニングする。図1の例では、転写ベルトクリーニング装置13は、中間転写ベルト11に当接するように配設されたクリーニングブラシとクリーニングブレードとを有する。また、転写ベルトクリーニング装置13から伸びた廃トナー移送ホースが、廃トナー収容器の入口部に接続されている。
さらに、プリンタ100には、記録材としての用紙Pが積載収容された用紙給送装置61と、記録材繰り出し手段としてのレジストローラ対4と、記録材先端検知手段としての用紙先端センサとが設けられている。
用紙給送装置61は、プリンタ100の本体下部に配設され、最上位の用紙Pの上面に当接する記録材給送手段としての給送ローラ3を有している。そして、給送ローラ3が図中、反時計回り方向に回転駆動されることにより、最上位の用紙Pをレジストローラ対4に向けて給送するようになっている。
また、プリンタ100本体内には、用紙Pを用紙給送装置61から二次転写ニップを通過させて装置外へ排出するための用紙搬送路が配設されている。この用紙搬送路の二次転写ローラ5の位置よりも用紙搬送方向上流側に、二次転写ニップへ用紙Pを繰り出すように搬送するレジストローラ対4が配設されている。
レジストローラ対4は、用紙給送装置61から搬送されてきた用紙Pを、上記複数の作像部からなる画像ステーションによるトナー像の形成タイミングに合わせた所定のタイミングで、二次転写ローラ5と中間転写ベルト11との間の二次転写ニップに向けて繰り出す。ここで、用紙先端センサは、用紙Pの先端がレジストローラ対4に到達したことを検知する。
ここで、記録材としての用紙Pには、普通紙以外に、厚紙、はがき、封筒、薄紙、塗工紙(コート紙やアート紙等)、トレーシングペーパ、OHPシート、記録シート等が含まれる。また、用紙給送装置61のほかに、手差しで用紙Pを供給できるように手差し給紙機構を備えてもよい。
また、プリンタ100は、トナー像が転写された用紙Pにトナー像を定着させるための定着手段としての定着装置20と、記録材排出手段としての排紙ローラ対7と、記録材積載手段としての排紙トレイ17とを備えている。排紙ローラ対7は、定着済みの用紙Pをプリンタ100の本体外部に排出する。排紙トレイ17は、プリンタ100の本体上部に配設され、排紙ローラ対7によりプリンタ100の本体外部に排出された用紙Pを積載収容する。
また、プリンタ100には、複数のトナー容器としてのトナーボトル9Y,C,M,Bkを備えている。これらトナーボトル9Y,C,M,Bkにはそれぞれ、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの各色のトナーが充填され、プリンタ100本体の上部であって排紙トレイ17の下側に設けられた複数のボトル収容部それぞれに着脱可能に装着されている。
また、トナーボトル9Y,C,M,Bkと現像装置40Y,C,M,Bkとの間には、それぞれ補給路が設けてある。そして、補給路を介してトナーボトル9Y,C,M,Bkから対応する現像装置40Y,C,M,Bkに、トナーが補給されるようになっている。
転写装置71に装備されている転写ベルトクリーニング装置13は、中間転写ベルト11に当接するように配設されたクリーニングブラシとクリーニングブレードとを有している。
このクリーニングブラシとクリーニングブレードとにより、中間転写ベルト11上の残留トナー等の異物が掻き取り除去されて、中間転写ベルト11がクリーニングされる。また、転写ベルトクリーニング装置13は、中間転写ベルト11から除去した残留トナーを搬出し廃棄するための排出手段を有している。
また、プリンタ100本体の図1図中、左側下部には、プリンタ100本体内に備える各装置に、コンセント301等の外部から入力される電力を供給する電源装置80と、各装置の動作を制御する制御装置である制御部90とが配置されている。
電源装置80には、コンセント301等に差し込まれて電力を伝達する電源プラグ81、及びこれに連結された電源コードが接続されている。また、電源装置80内には、外部から入力される入力電圧を測定する電圧測定手段である電圧計85が設けられている。
制御部90は、プリンタ100の制御装置であり、CPU(中央処理装置)、制御プログラムを記憶する読み出し専用のメモリ(ROM)、データを一時的に記憶する読み書き可能なメモリ(RAM)、不揮発性のフラッシュメモリ等を有している。
そして、各種の演算処理を実行したり、図2に示すように接続された各装置等に有する各種の駆動系機器を駆動したり、各種のセンサと通信したり、電源装置80を制御して各装置等にコンセント301等から給電された電力を供給したりする。
次に、プリンタ100の基本的動作について説明する。
プリンタ100において、制御部90の制御により作像動作が開始されると、各作像部における各感光体ドラム120が、それぞれ駆動装置によって図中、時計回りに回転駆動される。そして、各感光体ドラム120の表面が、帯電装置30Y,C,M,Bkによって所定の極性に一様に帯電される。
帯電された感光体ドラム120Y,C,M,Bkの表面には、光書込装置6からレーザー光がそれぞれ照射されて、感光体ドラム120Y,C,M,Bkの表面に静電潜像が形成される。このとき、感光体ドラム120Y,C,M,Bkに露光する画像情報は所望のフルカラー画像をイエロー、マゼンタ、シアン及びブラックの色情報に分解した単色の画像情報である。
このように感光体ドラム120Y,C,M,Bk上に形成された静電潜像に、それぞれ現像装置40Y,C,M,Bkによってトナーが供給されることにより、静電潜像はトナー画像として顕像化(可視像化)される。
また、作像動作が開始されると、駆動ローラ72が図3、中反時計回りに回転駆動し、中間転写ベルト11を図中、矢印A1方向に回転させる。そして、一次転写ローラ112Y,C,M,Bkに、トナーの帯電極性とは逆極性の定電圧または定電流制御された電圧が印加される。これにより、一次転写ローラ112Y,C,M,Bkと感光体ドラム120との間の一次転写ニップにおいて、それぞれ所定の転写電界が形成される。
その後、一次転写ニップにおいて形成された転写電界により、感光体ドラム120Y,C,M,Bk上のトナー画像が中間転写ベルト11上に順次重ね合わせて転写され、中間転写ベルト11の表面にフルカラーのトナー画像が担持される。
また、中間転写ベルト11に転写しきれなかった感光体ドラム120Y,C,M,Bk上のトナーは、クリーニング装置50Y,C,M,Bkによって除去される。その後、除電装置によって各感光体ドラム120の表面が除電され、表面電位が初期化される。
プリンタ100の下部では、給送ローラ3が回転駆動を開始し、用紙給送装置61から用紙Pが搬送路に送り出される。搬送路に送り出された用紙Pは、レジストローラ対4によってタイミングをはかられて、二次転写バックアップローラとしても機能する駆動ローラ72と二次転写ローラ5との間の二次転写ニップに送られる。このとき、二次転写ローラ5には、中間転写ベルト11上のトナー画像のトナー帯電極性とは逆極性の転写電圧が印加されており、二次転写ニップに所定の転写電界が形成されている。
その後、中間転写ベルト11の回転にともなって、中間転写ベルト11上のトナー画像が二次転写ニップに達したときに、二次転写ニップにおいて形成された転写電界により、中間転写ベルト11上のトナー画像が用紙P上に一括して転写される。
また、このとき用紙Pに転写しきれなかった中間転写ベルト11上の残留トナーは、転写ベルトクリーニング装置13によって除去され、除去されたトナーは廃トナー収容器へと搬送され回収される。
その後、用紙Pは定着装置20へと搬送され、定着装置20によって用紙P上のトナー画像が用紙Pに定着される。そして、用紙Pは、排紙ローラ対7によって装置外へ排出され、排紙トレイ17上にストックされる。
以上の説明は、用紙P上にフルカラー画像を形成するときの画像形成動作であるが、4つの作像部のいずれか1つを使用して単色画像を形成したり、2つまたは3つの作像部を使用して、2色または3色の画像を形成したりすることも可能である。
また、図1に示したプリンタ100は、複数の色画像を形成する作像部がベルトの展張方向に沿って並置されたタンデム方式を用いるカラープリンタあるが、この方式に限るものではない。また、プリンタだけではなく、複写機やファクシミリなどを対象とすることも可能である。
そして、周知のように、電子写真方式による画像形成装置は、次の工程を経て複写画像を出力する。つまり、潜像担持体である感光体上に形成された静電潜像がトナーにより可視像処理され、トナー像が用紙などの記録材に転写されたうえで定着されることにより複写画像が出力される。
ここで、プリンタ、複写機、ファクシミリ、及び複合機等の画像形成装置に対し、近年、省エネルギー化・高速化についての市場要求が強くなってきている。
画像形成装置では、電子写真記録・静電記録・磁気記録等の画像形成プロセスにより、画像転写方式もしくは直接方式により未定着トナー画像が記録材シート・印刷紙・感光紙・静電記録紙などの記録材に形成される。未定着トナー画像を定着させるための定着装置としては、熱ローラ方式、ベルト方式(例えば、特許文献2)、セラミックヒータを用いたサーフ定着(フィルム定着)方式(例えば、特許文献3)、電磁誘導加熱方式等の接触加熱方式の定着装置等が知られている。
ベルト方式の定着装置には、次に挙げる要求課題がある。
ベルト方式の定着装置では、近年、さらなるウォームアップタイム(ウォームアップ時間)や、ファーストプリントタイム(ファーストプリント時間)の短縮化が望まれている(課題1)。
ここで、ウォームアップタイムとは、画像形成装置の電源投入時など、常温状態から印刷可能な所定の温度(リロード温度)までに要する時間である。また、ファーストプリントタイムとは、印刷(画像形成)要求を受けた後、印刷準備を経て印字動作を行い排紙が完了するまでの時間である。
また、画像形成装置の高速化にともない、単位時間あたりの通紙枚数が増え、必要熱量が増大しているため、特に連続印刷のはじめに熱量が不足する、所謂、温度落ち込みが問題となっている(課題2)。
上述した課題1の問題を解決する方法として、セラミックヒータを用いたサーフ定着が提案されており、この方式により、ベルト方式の定着装置に比べ、低熱容量化、小型化が可能となった。しかし、定着ニップ部のみを局所加熱しているため、その他の部分では加熱されておらず、定着ニップの用紙等の記録材の入口において定着ベルトは最も冷えた状態にあり、定着不良が発生し易くなるという問題がある。
特に、高速機においては、定着ベルトの回転が速く、定着ニップ部以外での定着ベルトの放熱が多くなるため、より定着不良が発生しやすくなるという問題がある(課題3)。
上述した課題1〜3を解決するために、無端ベルトである定着ベルトを用いる構成において、次のような定着装置が提案されている。
定着ベルト全体を温めることを可能にし、加熱待機時からのファーストプリントタイムを短縮でき、かつ高速回転時の熱量不足を解消して、高生産の画像形成装置に搭載されても、良好な定着性を得ることができるようにした定着装置である(例えば、特許文献4)。
図3は、特許文献4に記載の定着装置の概略説明図である。
この定着装置は、図3に示すように、定着ベルト(無端ベルト)21の内部にパイプ状の金属熱伝導体200を、定着ベルト21の移動をガイドすることが可能に固定し、金属熱伝導体200内の熱源223により金属熱伝導体200を介して定着ベルト21を加熱する。
さらに定着ベルト21を介して金属熱伝導体200に接して定着ニップ部Nを形成する加圧ローラ22を備え、加圧ローラ22の回転に連れ回りするようにして定着ベルト21を周方向に移動させる。加圧ローラ22は芯金22a上に弾性ゴム層22bが設けられたものである。
この構成により、定着装置を構成する定着ベルト21全体を温めることを可能にし、加熱待機時からのファーストプリントタイムを短縮することができ、かつ高速回転時の熱量不足を解消することが可能となっている旨、特許文献4には記載されている。
画像形成装置の分野では、近年、更なるファーストプリントタイムの短縮、及び省エネ性向上の市場要求が高まっている。
更なるファーストプリントタイムの短縮、及び省エネ性向上のためには、伝熱効率を更に向上させる必要があり、金属熱伝導体を介して定着ベルトを間接的に加熱する構成から、定着部材を直接、加熱する構成に変更することが考えられる。
このように定着ベルトを直接、加熱する構成とすることで、伝熱効率が大幅に向上させることで消費電力を低減するとともに、加熱待機時からのファーストプリントタイムも更に短縮することが可能となる。
つまり、定着ベルトを直接加熱する構成とすることで、省エネ性が高く、加熱待機時からのファーストプリントタイムを更に短縮することが可能となった。
しかし、定着ベルトを直接、加熱する構成では、従来の構成よりも伝熱効率が高く、ファーストプリントタイムを短縮でき、使い勝手が良いという特徴を持つ反面、次のような不具合が生じる場合があった。
画像形成装置に入力される入力電圧が低い状態で印刷を開始してしまうと、定着ベルトの温度が急激に低下して、低温による画像欠損(オフセット)を起こすという不具合である(課題4)。
また、従来構成では、例えば、加熱手段としてのヒータ発光長と記録材サイズ(用紙サイズ)が異なる場合には記録材サイズより外側の領域は熱が持っていかれずに留まり温度上昇するため、定着装置の内部部材の熱劣化の可能性もあった(課題5)。
次に、本実施形態のプリンタ100に、好適に備えることができる定着装置20の例について、複数の構成例を挙げて説明する。
(構成例1)
まず、構成例1の定着装置20について、図を用いて説明する。
図4は、構成例1の定着装置20の構成説明図である。
図4に示すように、構成例1の定着装置20内には、加圧部材としての加圧回転体である加圧ローラ22と定着ベルト21を有し、加熱手段(熱源)である1本のハロゲンヒータから構成される熱源23により定着ベルト21が内周側から輻射熱で直接加熱される。この定着ベルト21内には、定着ベルト21を介して対向する加圧ローラ22と定着ニップ部Nを形成するニップ形成部材24があり、定着ベルト21内面と直接(もしくは、摺動シートを介して間接的に)摺動するようになっている。
図4に示した例では、定着ニップ部Nの形状が平坦状であるが、凹形状やその他の形状であっても良い。例えば、定着ニップ部Nの形状は凹形状の方が、用紙Pの先端の排出方向が加圧ローラ22寄りになり、分離性が向上するのでジャムの発生が抑制される。
定着ベルト21は、ニッケルやSUSなどの金属ベルトやポリイミドなどの樹脂材料を用いた無端ベルト(もしくはフィルム)とする。定着ベルト21の表層はPFAまたはPTFE層などの離型層を有し、トナーが付着しないように離型性を持たせている。定着ベルト21の基材とPFAまたはPTFE層の間にはシリコーンゴムの層などで形成する弾性層があっても良い。
シリコーンゴム層がない場合は熱容量が小さくなり、昇温性能が向上するが、未定着のトナー画像を押し潰して定着させるときにベルト表面の微小な凹凸が画像に転写されて画像のベタ部にユズ肌状の光沢ムラ(ユズ肌画像)が残るという不具合が生じる。これを改善するにはシリコーンゴム層を100[μm]以上設ける必要がある。シリコーンゴム層の変形により、微小な凹凸が吸収されユズ肌画像が改善する。
定着ベルト21の内部には、定着ニップ部Nを支持するための支持部材(ステー)25を設け、加圧ローラ22により圧力を受けるニップ形成部材24の撓みを防止し、軸方向で均一なニップ幅を得られるようにしている。この支持部材25は両端部で保持部材(フランジ)に保持固定され位置決めされている。
また、熱源23と支持部材25の間に反射部材26を備え、熱源23からの輻射熱などにより支持部材25が加熱されてしまうことによる無駄なエネルギー消費を抑制している。
ここで、反射部材26を備える代わりに支持部材25表面に断熱もしくは鏡面処理を行っても同様の効果を得ることか可能となる。
また、熱源23は、図4に示したハロゲンヒータでも良いが、IHであっても良いし、抵抗発熱体、カーボンヒータ等であっても良い。
一方、定着ベルト21の外部には、定着ニップ部Nの定着ベルト21の移動方向上流側の位置であって、熱源23により加熱される加熱領域の下流側の位置の、定着ベルト21の表面温度を検出する温度検出手段としての温度センサ28が設けられている。
この温度センサ28の検出結果に基づいて、加熱手段である熱源23による加熱動作が制御部90により制御される。このように、制御することで、トナー画像(トナーT)が付着した用紙Pの紙種や紙厚や環境温度等に応じた加熱動作、及び電源投入時など、常温状態から印刷可能な所定の温度まで加熱する予備加熱動作を適切に制御することができる。
ここで、図4の例では、非接触方式の温度センサ28を設けているが、このような構成に限定されるものではなく、接触方式の温度センサを用いても良い。また、検出(測定)箇所についても、熱源23に対向する位置に限定されるものではなく、定着装置20の構成に合わせて、適宜、変更しても良い。例えば、定着ニップ部Nの下流側であって、他の構成部材や用紙Pの搬送に支障をきたさない非加熱領域であっても良い。
加圧ローラ22は芯金22a上に弾性ゴム層22bを設けており、離型性を得るために、その表面にPFA又はPTFE層からなる離型層22cが設けられている。この加圧ローラ22はプリンタ100に設けられたモータ等の駆動源からギヤを介して駆動力が伝達されて回転駆動される。
また、加圧ローラ22はスプリング等により定着ベルト21側に押し付けられており、弾性ゴム層22bが押し潰されて変形することにより、所定のニップ幅が形成される。
この加圧ローラ22は中空のローラであっても良く、加圧ローラ22にハロゲンヒータなどの加熱源を設けても良い。また、弾性ゴム層22bはソリッドゴムでも良いが、加圧ローラ22内部にヒータが無い場合は、スポンジゴムを用いても良い。スポンジゴムの方が、断熱性が高まり定着ベルト21の熱が奪われ難くなるので、より望ましい。
定着ベルト21は加圧ローラ22により連れ回り回転する。図4の場合は加圧ローラ22が駆動源により回転し、定着ニップ部Nで挟持された定着ベルト21に駆動力が伝達されることにより、定着ベルト21が回転する。つまり、加圧ローラ22は、定着ベルト21と定着ニップ部Nを形成し、且つ、定着ベルト21に回転駆動力を与える。そして、定着ベルト21は定着ニップ部Nで挟み込まれて回転し、定着ニップ部N以外では両端部で保持部材(フランジ)にガイドされ、走行(無端移動)することとなる。
このように構成することで、安価で、ウォームアップが速い定着装置20を提供することが可能となる。
(構成例2)
次に、構成例2の定着装置20について、図を用いて説明する。
図5は、構成例2の定着装置20の構成説明図である。
図4に示した構成例1では、熱源23が1本のハロゲンヒータで構成されているのに対し、図5に示すように、構成例2では、熱源23が3本のハロゲンヒータ23A,B,Cで構成されている点が主に異なる。本構成例では、用紙Pの用紙幅に対応するためハロゲンヒータを3本備えている。
(構成例3)
次に、構成例3の定着装置20について、図を用いて説明する。
図6は、構成例3の定着装置20の構成説明図であり、図6(a)が、断面説明図、図(b)が、後述する高熱容量部材である蓄熱部材27を定着ニップ部N側に設けたニップ形成部材24の構成の説明図である。
図6(a)に示した構成例3の定着装置20は、ハロゲンヒータ等から構成される熱源23からの輻射熱を遮断する遮断部材としての遮光部材29(遮光板)を設けた点が上述した構成例1、2と主に異なる。
遮光部材29の形状は各紙幅に合わせた遮光面積が設けられた段付き形状となっており、定着ベルト21の内側に沿って、非接触で回動するように配置され、各紙幅に対応した位置に回動して加熱に不必要な領域を遮光する。
この構成により、紙幅の狭い用紙Pを連続通紙した場合でも、非通紙領域が過昇温状態になることがなく、非通紙領域での過昇温を低減するために生産性を落とす等の制御を最小限にとどめることができる。すなわち、従来構成の課題であった、定着装置の内部部材の熱劣化の可能性(課題5)を低減することができる。
この定着装置20では、遮光部材29を回転するとスラスト方向の遮光領域が変わるように遮光エッジ部は斜め形状となっている。これにより、熱源23のハロゲンヒータの本数はサイズ毎に用意する必要も無い。
具体的には、定着装置20に有する熱源23は、輻射熱により定着ベルト21を加熱するハロゲンヒータ等から構成されるものである。そして、定着装置20は、定着ベルト21の温度を検出する温度センサ28と、熱源23からの輻射熱を遮断する遮光部材29と、遮光部材29による遮光状態を変化させる駆動モータも備える。
このように定着装置20を構成することで、次のような効果を奏することができる。
紙幅の狭い用紙Pを連続通紙した場合でも、非通紙領域が過昇温状態になることがなく、非通紙領域での過昇温を低減するために生産性を落とす等の制御を最小限にとどめることができる。すなわち、従来構成の課題であった、定着装置の内部部材の熱劣化の可能性(課題5)を、非通紙領域での過昇温を低減するために生産性を落とす等することなく、最小限にとどめることができる。
以上、構成例1〜3に例示した定着装置20には、上述したように、プリンタ100に入力される入力電圧が低い状態で印刷を開始してしまうと、定着ベルト21の温度が急激に低下して、低温による画像欠損を起こすという不具合(課題4)がある。
プリンタ100に入力される電圧が標準よりも低くなる理由はさまざまあり、例えば、次のような場合に発生する。自家発電気で発電能力が十分でない場合や、電力供給が不安定な新興国である場合、また他の電気製品が動作したために、そのコンセントから入力される入力電圧が一時的に低下している場合等である。
ここで、本実施形態のプリンタ100に備える電源装置80に電力を供給するコンセント301としては、例えば、次のようなコンセントが挙げられる。プリンタ100の設置場所の壁、床、天井等に配置されたコンセントや、自家発電機等の発電機、無停電電源装置、安定化電源装置、及び分電盤等の電力供給機器に設けられたコンセントや、これらから延長したコンセントである。
このような課題を解決するために、本実施形態のプリンタ100に備える(用いる)、定着ベルト21と、(これを直接、加熱可能な)熱源23と、用紙Pを、定着ベルト21側へ向けて加圧する加圧ローラ22と、を有する定着装置20を、次のように構成した。
構成例1〜3で説明したように、回転可能な無端状の定着ベルト21と、定着ベルト21を加熱する熱源23と、定着ベルト21の内周側に配置されるニップ形成部材24とを備えた。また、ニップ形成部材24に対し定着ベルト21を間に挟んで対向するように配置され、ニップ形成部材24と定着ベルト21を挟みこんで定着ニップ部Nが形成されるように、定着ベルト21をニップ形成部材24側へ加圧する加圧ローラ22も備えた。
そして、プリンタ100に、コンセント301から入力される入力電圧に基づいて、熱源23による加熱動作や、用紙P上にトナー画像を定着させる定着動作が制御されるように構成した。つまり、プリンタ100に、コンセント301から入力される入力電圧に基づいて、熱源23による定着ベルト21への通紙前の加熱動作や、用紙P上にトナー画像を定着させる通紙タイミングや通紙間隔の変更等の定着動作が制御されるように構成した。
このように定着装置20を構成することで、次のような効果を奏することができる。
例えば、入力電圧が好適な定着温度まで定着ベルト21を加熱できる予め規定した基準電圧よりも低い場合には印刷(画像形成)開始を遅らせ、その間に熱源23の加熱動作で定着ベルト21を定着可能な温度まで加熱することができる。
また、連続した印刷を行う場合、入力電圧が基準電圧よりも低いときには、印刷する用紙Pと、次に印刷する用紙Pとの間隔を広げ、この用紙Pの間隔の間で定着ベルト21を定着可能な温度まで加熱して、定着ベルト21を一定以上の温度に維持することができる。
よって、プリンタ100に入力される入力電圧の低下に起因した、定着ベルト21の温度低下による画像欠損の発生を抑制できる定着装置20を提供できる。
加えて、定着ベルト21の温度低下による画像欠損の発生を抑制する効果を高めるため、ニップ形成部材24の基材よりも熱容量が大きい材料からなる高熱容量部材である蓄熱部材27を、ニップ形成部材24の定着ニップ部N側に設けるように構成する。
このように定着装置20を構成することで、次のような効果を奏することができる。
入力電圧が多少変動したとしても、熱源23により生じる熱を蓄熱部材27に蓄熱し、この蓄熱した熱を定着ベルト21に熱供給することで、電圧低下に起因した、定着ベルト21の温度低下による画像欠損の発生を、蓄熱部材27を設けていない構成よりも抑制できる。
例えば、入力電圧が好適な定着温度まで定着ベルト21を加熱できる予め規定した基準電圧よりも低い場合には画像形成開始を遅らせ、その間に熱源23の加熱動作で生じた熱を蓄熱部材27に蓄熱し、印刷動作開始後に蓄熱した熱を定着ベルト21に熱供給できる。
また、連続した印刷を行う場合、入力電圧が基準電圧よりも低いときには、印刷する用紙Pと、次に印刷する用紙Pとの間隔を広げ、この用紙間隔の間で蓄熱部材27に熱を供給して蓄熱部材27の蓄熱量を維持し、定着ベルト21を一定以上の温度に維持ができる。
また、ニップ形成部材24の定着ニップ部N側に蓄熱部材27が設けられているので、熱源23で生じた熱を蓄熱部材27に効率良く蓄熱できるとともに、蓄熱部材27に蓄熱した熱を、温度が低下した定着ベルト21に効率良く熱供給する(伝える)ことができる。
次に、図6(a)に示す構成例3のニップ形成部材24に、蓄熱部材27を設けた例(構成)について、より詳細な説明を、図6(a)、図6(b)、図7、図8を用いて行う。
図7は、ニップ形成部材24に設けた蓄熱部材27の、定着ベルト21側から見た平面説明図、図8は、定着装置20に設けた熱源23、蓄熱部材27、及び加圧ローラ22の用紙幅方向(定着ベルト21の無端移動方向に直交する方向)の位置関係の説明図である。
図6(a)、図6(b)に示すように、蓄熱部材27は、ニップ形成部材24の定着ニップ部N側に設けられた用紙幅方向(長手方向)に延在する金属部材である。そして、金属部材の材質としては、図6(b)に示すニップ形成部材24の基材24aよりも熱容量が大きい、銅/アルミ/ニッケルなど熱伝導がよく安価な材料を用いることができる。
また、この構成では、定着ベルト21からの吸熱効果を高めるためにニップ形成部材24の表面に低摩擦シートを設けていない。但し、蓄熱部材27が定着ベルト21から熱を吸収しすぎたり、定着ベルト21のトルクに難が生じたりする場合は、低摩擦シートを設けたり、蓄熱部材27表面の摺動部分をコーティングしてもよい。これにより、定着ベルト21の良好な摺動性を実現し、定着ベルト21の内周の摩耗を防ぐことができる。
また、定着ベルト21の良好な摺動性を実現のためには、グリースを塗布しても良い。この場合、熱伝導を高めるために熱伝導に優れた高熱伝導グリースを用いることが望ましい。熱伝導グリースとしては、シリコングリースや、これに酸化亜鉛等の熱伝導率の高い粒子を添加したものを使用することができる。
また、蓄熱部材27には、図7に示すように、その両端部に開口部を有する。これにより、蓄熱部材27が蓄熱した熱が、幅方向端部で放熱されることを防ぐ効果があるが、必ずしも設ける必要は無く、定着装置20の構成によっては、開口を有さなくても構わない。
ここで、構成例3の定着装置20では、定着ベルト21、ニップ形成部材24、及び加圧ローラ22の用紙幅方向の長さは、略同一に構成されている。
また、加圧ローラ22の両端には、定着ニップ部Nにおける加圧ローラ22の回転駆動力を効率良く定着ベルト21に伝達するための高粘着部22dが、最大通紙幅の外側まで対称に形成されている。
そして、蓄熱部材27は、ニップ形成部材24の基材の定着ニップ部N側に設けられ、その用紙幅方向の長さは、図8に示すように、加圧ローラ22の両端に設けた高粘着部22dを、両端に設けた開口27aの内側端部が少し跨ぐ程度の長さとなっている。
一方、熱源23は、中央部を加熱するヒータ23A、端部を加熱するヒータ23Bからなり、最大通紙幅とほぼ同等の位置に配置されているため、非通紙領域において熱が蓄積されにくく、温度上昇は生じにくい構成となっている。
また、この構成例3の定着装置20では、低熱容量化のために用いられている無端状の定着ベルト21は薄いフィルム状で、このような薄肉ベルトを定着ニップ部Nにおいて安定して走行移動させるためには、次のような必要がある。定着ベルト21の外周側に当接する加圧ローラ22から定着ベルト21に確実に駆動力が与えられる必要である。
このように駆動力を与えるためには、加圧ローラ22の表面が滑り抵抗の高い材質で構成されているのが好ましいが、滑り抵抗が高いと表面粘着性も高くなる。表面粘着性が高いと、画像定着時に定着ベルト21の表面(外周面)に残った残トナーが加圧ローラ22に付着し、後の画像定着時に通紙する記録材の裏面を汚してしまう不具合が発生するおそれがある。
このため、画像定着時にトナーが存在し得る通紙領域にある、加圧ローラ22の中央付近の領域は、粘着性の低いPFAチューブ等で表面コーティングされ、端部付近の領域はソリッドゴムをむき出しにされた高粘着領域22dが設けられている。このような高粘着領域22dを、加圧ローラ22の端部付近の領域に設けることで、加圧ローラ22の中央付近の領域(通紙領域)で不足する駆動力伝達を補うことが行われている。
また、高粘着領域22dを形成のためにソリッドゴムを用いる場合、ゴムの粘性を得るためには或る程度温度を上げる必要があるが、熱源23で定着ベルト21を直接加熱する構成であると、高粘着領域22dが長時間、高温にさらされる場合がある。
このように長時間、高温にさらされると、ソリッドゴムは、その組織が硬化し粘着力が低下するだけでなく、最悪の場合、硬化が進行してゴムにクラックが生じて破損することもある。つまり、加圧ローラ22の高粘着領域22dは適当に加熱する必要があるが、過剰に高温の状態が続くと不具合が生じるという問題があった。
そこで、ニップ形成部材22の定着ニップ部N側の、加圧ローラ22の高粘着領域22dに対向する位置に金属部材である蓄熱部材27を設け、高粘着領域22dへの熱供給前に定着ベルト21を介して熱供給される熱が蓄熱部材27にも熱供給される構成とした。
このように構成することで、熱源23により生じた熱が定着ベルト21を介して、加圧ローラ22の高粘着領域22dに過剰に熱供給されることを抑制でき、高粘着領域22dの温度を好適(適切)に高めることができる。
ここで、本実施形態のプリンタ100は、上述したようにコンセント301から入力される入力電圧を計測(測定)する電源装置80に設けた電圧計85を備えている。そして、電圧計85の計測(測定)結果に基づいて、用紙P上にトナー画像を形成する画像形成動作と、用紙P上にトナー画像を定着させる定着動作とを制御部90によりを制御している。
このように構成することで、本実施形態のプリンタ100は、次のような効果を奏することができる。
例えば、入力電圧が好適な定着温度まで定着ベルト21を加熱できる予め規定した基準電圧よりも低い場合には印刷(画像形成)開始を遅らせ、その間に熱源23の加熱動作で定着ベルト21を定着可能な温度まで加熱することができる。
また、連続した印刷を行う場合、入力電圧が基準電圧よりも低いときには、印刷する用紙Pと、次に印刷する用紙Pとの間隔を広げ、この用紙Pの間隔の間で定着ベルト21を定着可能な温度まで加熱して、定着ベルト21を一定以上の温度に維持することができる。
よって、プリンタ100に入力される入力電圧の低下に起因した、定着ベルト21の温度低下による画像欠損の発生を抑制できるプリンタ100を提供できる。
次に、本実施形態のプリンタ100の制御部90が行う定着装置20の定着動作、及びこれに係る印刷動作(画像形成動作)の制御の例(以下、適宜、定着制御例という。)について、複数の具体例を挙げて説明する。
(具体例1)
まず、本実施形態のプリンタ100の制御部90が行う定着制御例の具体例1を、図を用いて説明する。
図9は、具体例1に係る、定着制御例のフロー図である。
この具体例1では、入力電圧の計測(測定)結果(電圧計85の計測結果)が予め規定した基準電圧よりも低い場合、基準電圧以上である通常電圧時の場合よりも、印刷動作の開始を遅らせ、蓄熱部材27に熱を蓄熱した後に、印刷動作を開始するように構成した。つまり、入力電圧が予め規定した基準電圧よりも低い場合、熱源23を駆動させ加圧ローラ22を回転駆動して蓄熱部材27に熱源23から生じた熱を蓄熱する画像形成前蓄熱動作を行うように構成した。
図9に示す定着制御例では、制御部90は、プリンタ100本体の操作部やパソコン等の外部機器から印刷開始要求を受けると、コンセント301から電源プラグ81と電源コードを介して入力された入力電圧を電源装置80の電圧計85で計測する(S101)。
次に、計測した入力電圧の計測結果(計測値)が、予め規定した基準電圧以上であるか否かの判定を行い(S102)、基準電圧以上であると判定したら(S102のYes)、印刷開始を許可し(S103)、通常の印刷動作に係る制御を開始する。
一方、入力電圧の計測結果が、基準電圧以上ではない、つまり基準電圧よりも低いと判定したら(S102のNo)、定着装置20の熱源23による加熱動作を開始するとともに、加圧ローラ22の回転駆動を開始して定着ベルト21を従動回転(無端移動)させる。これにより、熱源23の加熱動作により生じた熱が、従動回転する定着ベルト21とニップ形成部材24とを介して、蓄熱部材27に伝達され蓄熱される蓄熱動作が行われる(S104)。
この蓄熱動作を(S104)、所定時間、又は定着ベルト21の表面温度が所定の温度まで上昇するまで継続した後、印刷開始を許可し(S103)、印刷動作に係る各部の動作制御を開始する。
すなわち、具体例1の定着制御例では、制御部90は、プリンタ100の各部を次のように制御する。電圧計85の計測(測定)結果が予め規定した基準電圧よりも低い場合、基準電圧以上である通常電圧時の場合よりも、印刷動作の開始を遅らせ、蓄熱部材27に熱を蓄熱した後に、印刷動作を開始するように制御する。
このように構成することで、具体例1の定着制御を行うプリンタ100は、次のような効果を奏することができる。
入力電圧が好適な定着温度まで定着ベルト21を加熱できる基準電圧を下回っている場合には印刷開始を遅らせ、その間に熱源23の加熱動作で生じた熱を蓄熱部材27に蓄熱し、印刷開始後に蓄熱した熱を定着ベルト21に熱供給できる。
したがって、プリンタ100に入力される入力電圧の低下に起因した、定着ベルト21の温度低下による画像欠損の発生を抑制できるプリンタ100を提供できる。
(具体例2)
次に、本実施形態のプリンタ100の制御部90が行う定着制御例の具体例2を、図を用いて説明する。
図10は、具体例2に係る、定着制御例のフロー図である。
上述した具体例1の構成では、入力電圧が低いときに定着装置20への通紙開始を遅らせて蓄熱部材27に熱を蓄えても、印刷を開始した後に蓄熱分を使い切ってしまうと、入力電圧の低下に起因した、定着ベルト21の温度低下による画像欠損が発生してしまう。
そこで、この具体例2の定着制御例では、入力電圧が基準電圧を下回る場合、印刷を開始した後に用紙間隔を広げる構成とした。
図10に示す定着制御例では、制御部90は、連続した印刷動作の印刷開始要求を受けると、コンセント301から電源プラグ81と電源コードを介して入力された入力電圧を電源装置80の電圧計85で計測(測定)する(S201)。
次に、計測した入力電圧の計測結果(計測値)が、予め規定した基準電圧以上であるか否かの判定を行う(S202)。
そして、基準電圧以上であると判定したら(S202のYes)、通常生産性での印刷動作に係る制御を開始する(S203)。
一方、入力電圧の計測結果が、基準電圧以上ではない、つまり基準電圧よりも低いと判定したら(S202のNo)、印刷するときの用紙Pの間隔を広げて(生産性を低下させた状態で)印刷動作を開始する(S204)。
すなわち、具体例2の定着制御例では、制御部90は、プリンタ100の各部を次のように制御する。電圧計85の計測(測定)結果が予め規定した基準電圧よりも低い場合、基準電圧以上である通常電圧時の場合よりも、連続して印刷動作を行うときの用紙Pの間隔を広げて印刷動作を行うように制御する。
このように構成することで、具体例2の定着制御を行うプリンタ100は、次のような効果を奏することができる。
入力電圧が基準電圧を下回る場合、印刷する用紙Pと、次に印刷する用紙Pとの間隔を広げ、この用紙Pの間隔の間で蓄熱部材27に熱を供給することで、蓄熱部材27の蓄熱量を維持し、蓄熱部材27を一定以上の温度に維持することができる。
したがって、プリンタ100に入力される入力電圧の低下に起因した、定着ベルト21の温度低下による画像欠損の発生を抑制できるプリンタ100を提供できる。
(具体例3)
次に、本実施形態のプリンタ100の制御部90が行う定着制御例の具体例3を、図を用いて説明する。
図11は、具体例3に係る、定着制御例のフロー図である。
上述した具体例2の構成では、入力電圧が基準電圧を下回っている場合でも、印刷を開始した後に用紙間隔を広げて印刷動作をおこなっていると、蓄熱部材27の温度が十分に上昇する場合がある。
そこで、この具体例3の定着制御例では、入力電圧が基準電圧を下回っている場合でも、印刷を開始した後に用紙間隔を広げて印刷動作をおこなっている間に、所定の生産性復帰条件を満たすようになった場合には、通常の用紙間隔に戻すように構成した。
図11に示す定着制御例では、制御部90は、連続した印刷動作の印刷開始要求を受けると、コンセント301から電源プラグ81と電源コードを介して入力された入力電圧を電源装置80の電圧計85で計測(測定)する(S301)。
次に、計測した入力電圧の計測結果(計測値)が、予め規定した基準電圧以上であるか否かの判定を行う(S302)。
そして、基準電圧以上であると判定したら(S302のYes)、通常生産性での印刷動作に係る制御を開始する(S303)。
一方、入力電圧の計測結果が、基準電圧以上ではない、つまり基準電圧よりも低いと判定したら(S302のNo)、印刷するときの用紙Pの間隔を広げて(生産性を低下させた状態で)印刷動作を開始する(S304)。
その後、印刷を行っている用紙Pのサイズや印刷枚数、印刷時間等から特定される所定の生産性復帰条件を満足したか否かの判定を行う(S305)。この判定で、生産性復帰条件を満足したと判定した場合には(S305のYes)、通常生産性での印刷動作に係る制御に移行する(S303)。一方、生産性復帰条件を満足していないと判定した場合には(S305のNo)、用紙間隔を広げた印刷を継続し(S304)印刷が終了するまで、定期的に生産性復帰条件を満足したか否かの判定を繰り返す。
すなわち、具体例3の定着制御例では、制御部90は、上述した具体例2の構成に加えて、プリンタ100の各部を次のように制御する。
電圧計85の計測(測定)結果が予め規定した基準電圧よりも低く、用紙Pの間隔を広げて連続する印刷動作を開始した後、所定の生産性復帰条件を満たした場合に、通常電圧時の用紙Pの間隔に戻すように制御する。
このように構成することで、具体例2の定着制御を行うプリンタ100は、次のような効果を奏することができる。
用紙Pの間隔を広げて印刷を開始した場合でも、蓄熱部材27の温度が十分上昇した場合には用紙Pの間隔を通常電圧時の用紙Pの間隔に戻し、通常電圧時と同じとすることで、プリンタ100を使用するユーザの使い勝手を向上させることができる。特に用紙Pの幅が狭い場合、用紙Pが通っていない部分の蓄熱部材27は常に熱供給を受けるため蓄熱部材27の温度は上昇しやすく、そのような印刷動作ではより早く通常の用紙Pの間隔に戻すことができる。
したがって、プリンタ100に入力される入力電圧の低下に起因した、定着ベルト21の温度低下による画像欠損の発生を抑制しつつ、生産性の低下を抑制できるプリンタ100を提供できる。
(具体例4)
次に、本実施形態のプリンタ100の制御部90が行う定着制御例の具体例4を、図を用いて説明する。
図12は、具体例4に係る、定着制御例のフロー図である。
上述した具体例1〜3の構成では、入力電圧が低すぎる場合には、入力電圧の低下に起因した、定着ベルト21の温度低下による画像欠損の発生を抑制することができない場合がある。
そこで、この具体例4の定着制御例では、入力電圧の電圧区分を複数、予め規定し、電圧計85の計測(測定)結果が、予め規定したどの電圧区分にあるかを判定する。そして、この判定結果に基づいて、用紙P上にトナー画像を形成する画像形成動作及び定着動作(具体例1の画像形成前蓄熱動作を含む)、つまり印刷動作、プリンタ100を再起動(装置停止後リスタート)するように構成した。
ここで、上述した具体例4の要旨は、具体例1、2で説明した構成にも適用可能であるが、以下の説明では、具体例3の構成に上述した要旨を適用した例について説明する。
また、予め規定する入力電圧の、複数の電圧区分の区分数は、本来、任意であるが、以下に説明する具体例4の定着制御例では、3つの電圧区分に分けて制御している。
具体的な電圧区分としては、次の3つの電圧区分に分けて制御している。予め規定した基準電圧を含む、基準電圧(電圧レベル1)、動作停止電圧(電圧レベル2)の2つの電圧レベルを予め規定し、基準電圧以上(通常電圧)、基準電圧未満・動作停止電圧以上、動作停止電圧未満の3つの電圧区分である。
また、上記動作停止電圧とは、用紙Pの間隔を広げることで連続した印刷を行っても正常な定着が行える入力電圧の下限として予め規定したものであり、動作可否判定電圧に相当する。
図12に示す定着制御例では、制御部90は、連続した印刷動作の印刷開始要求を受けると、コンセント301から電源プラグ81と電源コードを介して入力された入力電圧を電源装置80の電圧計85で計測する(S401)。
次に、計測した入力電圧の計測結果(計測値)が、予め規定した基準電圧以上であるか否かの判定を行う(S402)。
そして、基準電圧以上であると判定したら(S402のYes)、通常生産性での印刷動作に係る制御を開始する(S403)。
一方、入力電圧の計測結果が、基準電圧以上ではない、つまり基準電圧よりも低いと判定したら(S402のNo)、入力電圧の計測結果が動作停止電圧以上であるか否かの判定を行う(S404)。
入力電圧の計測結果が動作停止電圧以上であるか否かの判定で、動作停止電圧以上であると判定したら(S404のYes)、印刷する用紙間隔を広げて印刷を開始し(S405)、その後、所定の生産性復帰条件を満足したか否かの判定を行う(S406)。
この判定で、生産性復帰条件を満足したと判定した場合には(S406のYes)、通常生産性での印刷動作に係る制御に移行する(S403)。一方、生産性復帰条件を満足していないと判定した場合には(S406のNo)、用紙間隔を広げた印刷を継続し(S405)、印刷が終了するまで、定期的に生産性復帰条件を満足したか否かの判定を繰り返す(S406)。
入力電圧の計測結果が動作停止電圧以上であるか否かの判定で、動作停止電圧以上でないと判定したら(S404のNo)、入力電圧が低いため、異常であると判定し(S407)、プリンタ100の再起動(装置停止後リスタート)を行う(S408)。
すなわち、具体例4の定着制御例では、制御部90は、上述した具体例3の構成に加えて、プリンタ100の各部を次のように制御する。
予め規定した基準電圧を含む、基準電圧(電圧レベル1)、動作停止電圧(電圧レベル2)等の複数の電圧レベルを予め規定している。そして、電圧計85の計測(測定)結果が、複数の電圧レベルにより区分される基準電圧以上(通常電圧)、基準電圧未満・動作停止電圧以上、動作停止電圧未満などの電圧区分の内、どの電圧区分にあるかを判定する。その後、電圧区分の判定結果に基づいて、具体例3で説明した印刷動作(画像形成動作及び定着動作)を実行するか、プリンタ100を再起動するかを選択する。
このように構成することで、具体例4の定着制御を行うプリンタ100は、次のような効果を奏することができる。
無駄な制御を行うことを回避することができ、プリンタ100に入力される入力電圧の低下に起因した、定着ベルト21の温度低下による画像欠損の発生を効率良く抑制できる。
また、プリンタ100の再起動を行うことで、再起動している間に、入力電圧の電圧状態が回復していないか確認することもできる。つまり、プリンタ100の再起動を行うことで、入力電圧を再計測することができる。
(具体例5)
次に、本実施形態のプリンタ100の制御部90が行う定着制御例の具体例5を、図を用いて説明する。
図13は、具体例5に係る、定着制御例のフロー図である。
上述した具体例4の構成では、入力電圧が動作停止電圧よりも低い場合には、プリンタ100の再起動を行うが、停電からの復帰時等、コンセント301から入力される入力電圧が一時的に動作停止電圧を下回っている場合もある。
そこで、この具体例5の定着制御例では、入力電圧が動作停止電圧よりも低い場合、熱源23による所定の加熱動作後に、定着ベルト21の温度を温度センサ28で検出(測定)し、このベルト加熱後温度で正常な定着動作が行えるか否かの判定を追加した。
そして、ベルト加熱後温度で正常な定着動作が行えると判定した場合には、用紙間隔を広げる等して印刷を開始し、ベルト加熱後温度で正常な定着動作が行えないと判定した場合には、プリンタ100の再起動(装置停止後リスタート)を行うように構成した。
ここで、上述した具体例5の要旨は、具体例1〜3で説明した構成にも適用可能であるが、以下の説明では、具体例4の構成に上述した要旨を適用した例について説明する。
図13に示す定着制御例では、制御部90は、連続した印刷動作の印刷開始要求を受けると、コンセント301から電源プラグ81と電源コードを介して入力された入力電圧を電源装置80の電圧計85で計測(測定)する(S501)。
次に、計測した入力電圧の計測結果(計測値)が、予め規定した基準電圧以上であるか否かの判定を行う(S502)。
そして、基準電圧以上であると判定したら(S502のYes)、通常生産性での印刷動作に係る制御を開始する(S503)。
一方、入力電圧の計測結果が、基準電圧以上ではない、つまり基準電圧よりも低いと判定したら(S502のNo)、入力電圧の計測結果が動作停止電圧以上であるか否かの判定を行う(S504)。
入力電圧の計測結果が動作停止電圧以上であるか否かの判定で、動作停止電圧以上であると判定したら(S504のYes)、印刷する用紙間隔を広げて印刷を開始し(S505)、その後、所定の生産性復帰条件を満足したか否かの判定を行う(S506)。
この判定で、生産性復帰条件を満足したと判定した場合には(S506のYes)、通常生産性での印刷動作に係る制御に移行する(S503)。一方、生産性復帰条件を満足していないと判定した場合には(S506のNo)、用紙間隔を広げた印刷を継続し(S505)、印刷が終了するまで、定期的に生産性復帰条件を満足したか否かの判定を繰り返す(S506)。
入力電圧の計測結果が動作停止電圧以上であるか否かの判定で、動作停止電圧以上でないと判定したら(S504のNo)、次の制御を行う。
熱源23による所定の加熱動作と、この加熱動作に合わせた時間だけ加圧ローラ22の回転駆動とを行った後、温度センサ28を用いて定着ベルト21の表面温度であるベルト加熱後温度の計測(確認)を行う(S507)。
その後、計測したベルト加熱後温度で定着可能か否か、つまりベルト加熱後温度が、正常な定着動作が可能な所定の定着可能温度以上であるか否かの判定を行う(S508)。
この判定で、定着可能温度以上であると判定した場合には(S508のYes)、印刷する用紙間隔を広げて印刷を開始する(S505)。
一方、定着可能温度よりも低いと判定した場合には(S508のNo)、プリンタ100の再起動を行う(S509)。
すなわち、具体例5の定着制御例では、制御部90は、上述した具体例4の構成に加えて、プリンタ100の各部を次のように制御する。
電圧計85の計測(測定)結果が予め規定した動作停止電圧よりも低い場合、熱源23による所定の加熱動作を行い、上昇した定着ベルト21の温度を温度センサ28で計測し、計測温度が正常な定着動作が可能な所定の定着可能温度以上であるか否かの判定を行う。この判定で、定着可能温度以上であると判定した場合に、印刷動作を開始し、定着可能温度よりも低いと判定した場合に、プリンタ100を再起動する。
このように構成することで、具体例5の定着制御を行うプリンタ100は、次のような効果を奏することができる。
電圧計85で計測した入力電圧が動作停止電圧よりも低い場合であっても、熱源23による所定の加熱動作を行った後のベルト加熱後温度が、定着可能温度以上であれば、プリンタ100を再起動することなく、印刷動作を開始することができる。
したがって、プリンタ100に入力される入力電圧の低下に起因した、定着ベルト21の温度低下による画像欠損の発生を抑制しつつ、プリンタ100のダウンタイムを低減することが可能となる。
(具体例6)
次に、本実施形態のプリンタ100の制御部90が行う定着制御例の具体例6を、図を用いて説明する。
図14は、具体例6に係る、定着制御例のフロー図である。
入力電圧が非常に低い場合、上述した具体例4、5の構成ではプリンタ100の再起動を行う場合があり、具体例1〜3の構成ではプリンタ100が突然、動作しなくなったり、定着不良の印刷を行ったりしてユーザがプリンタ100を再起動する場合がある。
しかし、入力電圧が非常に低い場合には、プリンタ100の正常な再起動(装置停止後リスタート)を行うこと自体が困難となる場合がある。例えば、熱源23による加熱動作(ハロゲンランプの点灯)等できるが、それを制御する制御部90に有したCPUが暴走してしまい、正常な再起動が行えない可能性等、危険な状況となるおそれもある。
そこで、この具体例6の定着制御例では、入力電圧が予め規定した即異常確定電圧よりも低い場合、熱源23による加熱動作や再起動を行うことなく、プリンタ100を動作停止して、入力電圧が非常に低くなっていることをユーザに通知する制御を追加した。
ここで、ユーザへの通知方法としては、プリンタ100に備えた通信インターフェースを介して、利用者が操作しているパソコン等の外部機器にメッセージを送信したり、プリンタ100の表示部にメッセージを表示したりする方法が考えられる。
ここで、上述した具体例6の要旨は、具体例1〜4で説明した構成にも適用可能であるが、以下の説明では、具体例5の構成に上述した要旨を適用した例について説明する。
図14に示す定着制御例では、制御部90は、連続した印刷動作の印刷開始要求を受けると、コンセント301から電源プラグ81と電源コードを介して入力された入力電圧を電源装置80の電圧計85で計測(測定)する(S601)。
次に、計測した入力電圧の計測結果(計測値)が、予め規定した基準電圧以上であるか否かの判定を行う(S602)。
そして、基準電圧以上であると判定したら(S602のYes)、通常生産性での印刷動作に係る制御を開始する(S603)。
一方、入力電圧の計測結果が、基準電圧以上ではない、つまり基準電圧よりも低いと判定したら(S602のNo)、入力電圧の計測結果が動作停止電圧以上であるか否かの判定を行う(S604)。
入力電圧の計測結果が動作停止電圧以上であるか否かの判定で、動作停止電圧以上であると判定したら(S604のYes)、印刷する用紙間隔を広げて印刷を開始し(S605)、その後、所定の生産性復帰条件を満足したか否かの判定を行う(S606)。
所定の生産性復帰条件を満足したか否かの判定で、生産性復帰条件を満足したと判定した場合には(S606のYes)、通常生産性での印刷動作に係る制御に移行する(S603)。一方、生産性復帰条件を満足していないと判定した場合には(S606のNo)、用紙間隔を広げた印刷を継続し(S605)、印刷が終了するまで、定期的に生産性復帰条件を満足したか否かの判定を繰り返す(S606)。
入力電圧の計測結果が動作停止電圧以上であるか否かの判定で、動作停止電圧以上でないと判定したら(S604のNo)、入力電圧の計測結果が即異常確定電圧以上であるか否かの判定を行う(S607)。
入力電圧の計測結果が即異常確定電圧以上であるか否かの判定で、即異常確定電圧以上であると判定したら(S607のYes)、次の制御を行う。
熱源23による所定の加熱動作と、この加熱動作に合わせた時間だけ加圧ローラ22の回転駆動とを行った後、温度センサ28を用いて定着ベルト21の表面温度であるベルト加熱後温度の計測(確認)を行う(S608)。
その後、計測したベルト加熱後温度で定着可能か否か、つまりベルト加熱後温度が、正常な定着動作が可能な所定の定着可能温度以上であるか否かの判定を行う(S609)。
この判定で、定着可能温度以上であると判定した場合には(S609のYes)、印刷する用紙間隔を広げて印刷を開始する(S605)。
一方、定着可能温度よりも低いと判定した場合には(S609のNo)、プリンタ100の再起動を行う(S610)。
そして、入力電圧の計測結果が即異常確定電圧以上であるか否かの判定で、即異常確定電圧以上ではない、つまり即異常確定電圧よりも低いと判定したら(S607のNo)、プリンタ100の動作停止と、ユーザに異常発生を知らせる異常表示を行う(S611)。
ここで、この具体例6では、上述した具体例4で説明した電圧区分に関して、3つに区分した具体例4、5とは異なり、4つの電圧区分に分けて制御している。
具体的には、基準電圧(電圧レベル1)、動作停止電圧(電圧レベル2)、即異常確定電圧(電圧レベル3)の3つの電圧レベルを予め規定している。そして、これら3つの電圧レベルにより、基準電圧以上(通常電圧)、基準電圧未満・動作停止電圧以上、動作停止電圧未満・即異常確定電圧以上、即異常確定電圧未満の4つの電圧区分である。
上述した各電圧レベルは装置構成によって異なるが、この具体例6では、例えば、標準電圧が100[V](101±6[V])の日本においては、次のように設定(規定)できる。
通常動作を行う100〜85[V]の電圧区分を区分するための基準電圧(電圧レベル1)を85[V]、具体例1〜4で説明した動作を行う85〜70[V]の電圧区分を区分するための動作停止電圧(電圧レベル2)を70[V]と設定できる。そして、プリンタ100の再起動(リスタート)を行う70〜50[V]の電圧区分と、プリンタ100の停止・ユーザへの通知(装置停止・異常表示)を行う50[V]未満とを区分するための即異常確定電圧を50[V]と設定できる。
すなわち、具体例6の定着制御例では、制御部90は、上述した具体例5の構成に加えて、プリンタ100の各部を次のように制御する。
電圧計85の計測(測定)結果が予め規定した基準電圧よりも更に低い、予め規定した即異常確定電圧よりも低い場合、熱源23による加熱動作やプリンタ100の再起動を行うことなく、プリンタ100を動作停止する。そして、入力電圧が非常に低くなっていることをユーザにパソコンにメッセージを送信する等して通知する。
このように構成することで、具体例6の定着制御を行うプリンタ100は、次のような効果を奏することができる。
電圧計85の計測(測定)結果が即異常確定電圧よりも低い、つまり入力電圧が非常に低い場合には、プリンタ100の正常な再起動を行うこと自体が困難となる場合がある。
一方、計測結果が即異常確定電圧よりも低い場合、再起動を行うことなく、プリンタ100を停止して、入力電圧が非常に低くなっていることをユーザに通知することで、プリンタ100の不要なダウンタイムが生じることを抑制できる。
以上、本実施形態について、図面を参照しながら説明してきたが、具体的な構成は、上述した本実施形態の定着装置20を備えた構成に限られるものではなく、要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等を行っても良い。
例えば、カラー対応の画像形成装置であるプリンタ100に限定されず、単色対応やカラー対応のプリンタ、ファクシミリ、複写機、及びこれらのいずれか2つの機能を兼ね備えた複合機等にも適用可能である。
また、特に、入力電圧の低下に起因した定着部材の温度低下による画像欠損の発生が顕著となる、定着ベルト21を直接、熱源23で加熱する構成について説明したが、定着部材を間接的に加熱する構成にも適用可能である。
また、コンセント(外部)から装置本体に入力される電圧(商用電源や自家発電を含む)をプリンタ100の電源装置80に設けた電圧計85で計測(測定)する構成について説明したが、画像形成装置内に電源装置とは別に電圧測定手段を設けても良い。
また、制御部90が入力電圧を電圧計85で計測する構成について説明したが、このような構成に限られるものではない。例えば、電圧計測手段が制御部に計測値を伝える構成や、閾値以上か以下かを伝える構成でも良い。
また、電圧測定手段として電圧計85を設けた構成について説明したが、このような構成に限られるものではない。電圧測定手段としては具体的な電圧値を計るものでなくても良い。例えば、基準電圧の閾値を設けて、閾値との比較によって低電圧か否かを判断する方式であっても良い。
以上に説明したものは一例であり、次の態様毎に特有の効果を奏する。
(態様A)
定着ベルト21などの回転可能な無端状の定着部材と、該定着部材を加熱する熱源23などの加熱手段と、前記定着部材の内周側に配置されるニップ形成部材24などのニップ形成部材と、該ニップ形成部材に対し前記定着部材を間に挟んで対向するように配置され、前記ニップ形成部材と前記定着部材を挟みこんで定着ニップ部Nなどのニップ部が形成されるように、前記定着部材を前記ニップ形成部材側へ加圧する加圧ローラ22などの加圧部材と、を備えた定着装置20などの定着装置において、当該定着装置を用いるプリンタ100などの画像形成装置に、コンセント301などの外部から入力される入力電圧に基づいて、前記加熱手段による蓄熱部材27への通紙前の蓄熱動作などの加熱動作や、前記記録材上にトナー画像を定着させる通紙タイミングや通紙間隔の変更などの定着動作が制御されることを特徴とする。
これによれば、本実施形態で説明したように、次のような効果を奏することができる。
例えば、入力電圧が好適な定着温度まで定着部材を加熱できる予め規定した基準電圧よりも低い場合には画像形成開始を遅らせ、その間に加熱手段で定着部材を定着可能な温度まで加熱することができる。
また、連続した画像形成を行う場合、入力電圧が基準電圧よりも低いときには、画像形成する記録材と、次に画像形成する用紙との間隔を広げ、この記録材の間隔の間で定着部材を定着可能な温度まで加熱して、定着部材を一定以上の温度に維持することができる。
よって、画像形成装置に入力される入力電圧の低下に起因した、定着部材の温度低下による画像欠損の発生を抑制できる定着装置を提供できる。
(態様B)
(態様A)において、前記ニップ形成部材の基材よりも熱容量が大きい銅/アルミ/ニッケルなどの材料からなる蓄熱部材27などの高熱容量部材を、前記ニップ形成部材の前記ニップ部側に設けていることを特徴とする。
これによれば、本実施形態で説明したように、次のような効果を奏することができる。
入力電圧が多少変動したとしても、加熱手段により生じる熱を高熱容量部材に蓄熱し、この蓄熱した熱を定着部材に熱供給することで、電圧低下に起因した、定着部材の温度低下による画像欠損の発生を、高熱容量部材を設けていない構成よりも抑制できる。
例えば、入力電圧が好適な定着温度まで定着部材を加熱できる予め規定した基準電圧よりも低い場合には画像形成開始を遅らせ、その間に加熱手段の加熱動作で生じた熱を高熱容量部材に蓄熱し、画像形成動作開始後に蓄熱した熱を定着部材に熱供給できる。
また、連続した画像形成を行う場合、入力電圧が基準電圧よりも低いときには、画像形成する記録材と、次に画像形成する用紙との間隔を広げ、この記録材の間隔の間で高熱容量部材に熱を供給して高熱容量部材の蓄熱量を維持し、定着部材を一定以上の温度に維持ができる。
また、ニップ形成部材のニップ部側に高熱容量部材が設けられているので、加熱手段で生じた熱を高熱容量部材に効率良く蓄熱できるとともに、高熱容量部材に蓄熱した熱を、温度が低下した定着部材に効率良く熱供給する(伝える)ことができる。
(態様C)
(態様A)又は(態様B)において、前記加熱手段は、輻射熱などの輻射により前記定着部材を加熱するハロゲンヒータ等から構成される熱源23などのものであり、前記定着部材の温度を検出する温度センサ28などの温度手段と、前記加熱手段からの輻射を遮断する遮光部材29などの遮断部材と、前記遮断部材による遮光状態などの遮断状態を変化させる駆動モータなどの駆動手段と、を備えることを特徴とする。
これによれば、本実施形態で説明したように、次のような効果を奏することができる。
幅の狭い記録材を連続通紙した場合でも、非通紙領域が過昇温状態になることがなく、非通紙領域での過昇温を低減するために生産性を落とす等の制御を最小限にとどめることができる。すなわち、従来構成の課題であった、定着装置の内部部材の熱劣化の可能性(課題5)を、非通紙領域での過昇温を低減するために生産性を落とす等することなく、最小限にとどめることができる。
(態様D)
用紙Pなどの記録材上にトナー画像を定着させる定着装置を備えたプリンタ100などの画像形成装置において、前記定着装置として、(態様A)乃至(態様C)のいずれかの定着装置20などの定着装置と、コンセント301などの外部から入力される入力電圧を測定する電源装置80に設けた電圧計85などの電圧測定手段と、を備え、前記電圧測定手段の測定結果に基づいて、前記記録材上にトナー画像を形成する画像形成動作と、前記記録材上にトナー画像を定着させる定着動作と、を制御することを特徴とする。
これによれば、本実施形態で説明したように、次のような効果を奏することができる。
例えば、画像形成開始要求があった場合に、入力電圧が好適な定着温度まで定着部材を加熱できる予め規定した基準電圧よりも低い場合には画像形成開始を遅らせ、その間に加熱手段で定着部材を定着可能な温度まで加熱した後に定着動作を開始できる。
また、連続した画像形成を行う場合、入力電圧が基準電圧よりも低いときには、画像形成する記録材と、次に画像形成する用紙との間隔を広げ、この記録材の間隔の間で定着部材を定着可能な温度まで加熱して、定着部材を一定以上の温度に維持することができる。
よって、画像形成装置に入力される入力電圧の低下に起因した、定着部材の温度低下による画像欠損の発生を抑制できる画像形成装置を提供できる。
(態様E)
(態様D)において、電圧計85などの前記電圧測定手段の測定結果が予め規定した基準電圧よりも低い場合、前記基準電圧以上である通常電圧時の場合よりも、前記画像形成動作の開始を遅らせ、前記高熱容量部材に熱を蓄熱した後に、前記画像形成動作を開始することを特徴とする。
これによれば、本実施形態で説明したように、次のような効果を奏することができる。
入力電圧が好適な定着温度まで定着部材を加熱できる基準電圧を下回っている場合には画像形成開始を遅らせ、その間に定着部材を加熱したり、加熱手段の加熱動作で生じた熱を高熱容量部材に蓄熱したりして画像形成動作開始後に蓄熱した熱を定着部材に熱供給できる。
したがって、画像形成装置に入力される入力電圧の低下に起因した、定着部材の温度低下による画像欠損の発生を抑制できる画像形成装置を提供できる。
(態様F)
(態様D)又は(態様E)において、前記電圧測定手段の測定結果が予め規定した基準電圧よりも低い場合、前記基準電圧以上である通常電圧時の場合よりも、連続して画像形成動作を行うときの記録材の間隔を広げることを特徴とする。
これによれば、本実施形態で説明したように、次のような効果を奏することができる。
入力電圧が基準電圧を下回る場合、画像形成する記録材と、次に画像形成する用紙との間隔を広げ、この記録材の間隔の間で定着部材を加熱したり、高熱容量部材に熱を供給したりできる。これにより、定着部材の温度や高熱容量部材の蓄熱量を維持し、定着部材の温度や高熱容量部材を一定以上の温度に維持することができる。
したがって、外部から入力される入力電圧の低下に起因した、定着部材の温度低下による画像欠損の発生を抑制できる画像形成装置を提供できる。
(態様G)
(態様F)において、前記電圧測定手段の測定結果が予め規定した基準電圧よりも低く、記録材の間隔を広げて連続する画像形成動作を開始した後、所定の生産性復帰条件を満たした場合に、通常電圧時の記録材の間隔に戻すことを特徴とする。
これによれば、本実施形態で説明したように、次のような効果を奏することができる。
記録材の間隔を広げて画像形成を開始した場合でも、定着部材や高熱容量部材の温度が十分上昇した場合には記録材の間隔を通常電圧時の記録材の間隔に戻し、通常電圧時と同じとすることで、画像形成装置を使用する使用者の使い勝手を向上させることができる。特に記録材の幅が狭い場合、記録材が通っていない部分の高熱容量部材は常に熱供給を受けるため高熱容量部材の温度は上昇しやすく、そのような画像形成動作ではより早く通常の記録材の間隔に戻すことができる。
したがって、画像形成装置に入力される入力電圧の低下に起因した、定着部材の温度低下による画像欠損の発生を抑制しつつ、生産性の低下を抑制できる画像形成装置を提供できる。
(態様H)
(態様D)乃至(態様G)のいずれかにおいて、予め規定した基準電圧を含む、基準電圧(電圧レベル1)、動作停止電圧(電圧レベル2)などの複数の電圧レベルを予め規定し、前記電圧測定手段の測定結果が、前記複数の電圧レベルにより区分される基準電圧以上(通常電圧)、基準電圧未満・動作停止電圧以上、動作停止電圧未満などの電圧区分の内、どの電圧区分にあるかを判定し、電圧区分の判定結果に基づいて、画像形成動作及び定着動作を実行するか、当該画像形成装置を再起動することを特徴とする。
これによれば、本実施形態で説明したように、次のような効果を奏することができる。
無駄な制御を行うことを回避することができ、画像形成装置に入力される入力電圧の低下に起因した、定着部材の温度低下による画像欠損の発生を効率良く抑制できる。
また、画像形成装置の再起動を行うことで、再起動している間に、入力電圧の電圧状態が回復していないか確認することもできる。
(態様I)
(態様D)乃至(態様H)のいずれかにおいて、前記定着装置は、前記定着部材の温度を検出する温度センサ28などの温度検出手段を有し、前記電圧測定手段の測定結果が予め規定した動作停止電圧などの動作可否判定電圧よりも低い場合、前記加熱手段による所定の加熱動作を行い、該所定の加熱動作で上昇した前記定着部材のベルト加熱後温度などの温度が、正常な定着動作が可能な所定の定着可能温度以上であるか否かの判定を行い、前記定着可能温度以上であると判定した場合に、画像形成動作を開始し、前記定着可能温度よりも低いと判定した場合に、当該画像形成装置を再起動することを特徴とする。
これによれば、本実施形態で説明したように、次のような効果を奏することができる。
電圧測定手段で測定した入力電圧が動作可否判定電圧よりも低い場合であっても、加熱手段による所定の加熱動作を行った後の温度が、定着可能温度以上であれば、画像形成装置を再起動することなく、画像形成動作を開始することができる。
したがって、画像形成装置に入力される入力電圧の低下に起因した、定着部材の温度低下による画像欠損の発生を抑制しつつ、画像形成装置のダウンタイムを低減することが可能となる。
(態様J)
(態様D)乃至(態様I)のいずれかにおいて、前記電圧測定手段の測定結果が予め規定した動作可否判定電圧よりも更に低い、予め規定した即異常確定電圧などの異常判定電圧よりも低い場合、前記加熱手段による加熱動作や当該画像形成装置の再起動を行うことなく、当該画像形成装置を停止して、前記入力電圧が非常に低くなっていることをユーザなどの利用者にパソコンにメッセージを送信するなどして通知することを特徴とする。
これによれば、本実施形態で説明したように、次のような効果を奏することができる。
電圧測定手段の測定結果が異常判定電圧よりも低い、つまり入力電圧が非常に低い場合には、画像形成装置の正常な再起動を行うこと自体が困難となる場合がある。
一方、測定結果が異常判定電圧よりも低い場合、再起動を行うことなく、画像形成装置を停止して、入力電圧が非常に低くなっていることを利用者に通知することで、画像形成装置の不要なダウンタイムが生じることを抑制できる。
20 定着装置
21 定着ベルト
22 加圧ローラ
22d 高粘着部
23A,B,C ハロゲンヒータ
23 熱源
24 ニップ形成部材
25 支持部材
26 反射部材
27 蓄熱部材
28 温度センサ
29 遮光部材
80 電源装置
85 電圧計
90 制御部
100 プリンタ
301 コンセント
N 定着ニップ部
P 用紙
特開2015−094813号公報 特開2004−286922号公報 特許第2861280号公報 特開2007−334205号公報

Claims (10)

  1. 回転可能な無端状の定着部材と、該定着部材を加熱する加熱手段と、前記定着部材の内周側に配置されるニップ形成部材と、該ニップ形成部材に対し前記定着部材を間に挟んで対向するように配置され、前記ニップ形成部材と前記定着部材を挟みこんでニップ部が形成されるように、前記定着部材を前記ニップ形成部材側へ加圧する加圧部材と、を備えた定着装置において、
    当該定着装置を用いる画像形成装置に、外部から入力される入力電圧に基づいて、前記加熱手段による加熱動作や、前記記録材上にトナー画像を定着させる定着動作が制御されることを特徴とする定着装置。
  2. 請求項1に記載の定着装置において、
    前記ニップ形成部材の基材よりも熱容量が大きい材料からなる高熱容量部材を、前記ニップ形成部材の前記ニップ部側に設けていることを特徴とする定着装置。
  3. 請求項1又は2に記載の定着装置において、
    前記加熱手段は、輻射により前記定着部材を加熱するものであり、
    前記定着部材の温度を検出する温度手段と、前記加熱手段からの輻射を遮断する遮断部材と、前記遮断部材による遮断状態を変化させる駆動手段と、を備えることを特徴とする定着装置。
  4. 記録材上にトナー画像を定着させる定着装置を備えた画像形成装置において、
    前記定着装置として、請求項1乃至3のいずれか一に記載の定着装置と、
    外部から入力される入力電圧を測定する電圧測定手段と、を備え、
    前記電圧測定手段の測定結果に基づいて、前記記録材上にトナー画像を形成する画像形成動作と、前記記録材上にトナー画像を定着させる定着動作と、を制御することを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項4に記載の画像形成装置において、
    前記電圧測定手段の測定結果が予め規定した基準電圧よりも低い場合、前記基準電圧以上である通常電圧時の場合よりも、前記画像形成動作の開始を遅らせ、前記高熱容量部材に熱を蓄熱した後に、前記画像形成動作を開始することを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項4又は5に記載の画像形成装置において、
    前記電圧測定手段の測定結果が予め規定した基準電圧よりも低い場合、前記基準電圧以上である通常電圧時の場合よりも、連続して画像形成動作を行うときの記録材の間隔を広げることを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項6に記載の画像形成装置において、
    前記電圧測定手段の測定結果が予め規定した基準電圧よりも低く、記録材の間隔を広げて連続する画像形成動作を開始した後、所定の生産性復帰条件を満たした場合に、通常電圧時の記録材の間隔に戻すことを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項4乃至7のいずれか一に記載の画像形成装置において、
    予め規定した基準電圧を含む、複数の電圧レベルを予め規定し、
    前記電圧測定手段の測定結果が、前記複数の電圧レベルにより区分される電圧区分の内、
    どの電圧区分にあるかを判定し、電圧区分の判定結果に基づいて、画像形成動作及び定着動作を実行するか、当該画像形成装置を再起動することを特徴とする画像形成装置。
  9. 請求項4乃至8のいずれか一に記載の画像形成装置において、
    前記定着装置は、前記定着部材の温度を検出する温度検出手段を有し、
    前記電圧測定手段の測定結果が予め規定した動作可否判定電圧よりも低い場合、前記加熱手段による所定の加熱動作を行い、該所定の加熱動作で上昇した前記定着部材の温度が、正常な定着動作が可能な所定の定着可能温度以上であるか否かの判定を行い、
    前記定着可能温度以上であると判定した場合に、画像形成動作を開始し、
    前記定着可能温度よりも低いと判定した場合に、当該画像形成装置を再起動することを特徴とする画像形成装置。
  10. 請求項4乃至9のいずれか一に記載の画像形成装置において、
    前記電圧測定手段の測定結果が予め規定した動作可否判定電圧よりも更に低い、予め規定した異常判定電圧よりも低い場合、前記加熱手段による加熱動作や当該画像形成装置の再起動を行うことなく、
    当該画像形成装置を停止して、前記入力電圧が非常に低くなっていることを利用者に通知することを特徴とする画像形成装置。
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