JP2000330426A - 電子写真装置 - Google Patents

電子写真装置

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JP2000330426A
JP2000330426A JP11135840A JP13584099A JP2000330426A JP 2000330426 A JP2000330426 A JP 2000330426A JP 11135840 A JP11135840 A JP 11135840A JP 13584099 A JP13584099 A JP 13584099A JP 2000330426 A JP2000330426 A JP 2000330426A
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unit
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English (en)
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裕一 ▲高▼野
Yuichi Takano
Nobuaki Fukazawa
信明 深沢
Satoshi Narita
成田  敏
Kiminori Takada
公則 高田
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】加熱定着装置を備えた電子写真装置における合
理的な省電力モードとその復帰を実現する。 【解決手段】省電力モードの経過時間を測定し、規定時
間内で且つセンサの検出信号監視により装置の初期化処
理の必要がないと判断したときには、初期化処理を省略
して通常モードに移行するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子写真装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】電子写真装置は、感光体に印字データに
応じた静電潜像を形成し、この静電潜像を現像装置によ
り現像してトナー像を形成し、この感光体上のトナー像
を転写装置により用紙に転写する。転写装置には中間転
写体を使用する方式と直接用紙に転写する方式がある。
用紙に転写したトナー像は、定着装置によって用紙に加
熱定着して装置外に排出する。
【0003】このような電子写真装置では、加熱定着の
ための定着装置が大きな電力を消費するために、一定期
間にわたって装置が使用されない場合には、省電力モー
ドにして定着装置への給電を抑えるかまたは停止して消
費電力を抑える制御が行われる。消費電力を更に抑える
ためには、制御手段を除く各手段への給電を抑制または
停止する制御を行うことになる。
【0004】しかし、制御手段を除く各手段への給電を
停止した場合には、各手段の動作状態が不明となるため
に、省電力モードから通常モードへの復帰時には所定の
初期化処理を行う必要があり、復帰時間が長くなるとい
う問題が生じる。
【0005】この問題に対応するために、特開平8ー2
49081号公報には、省電力モードから通常モードへ
の移行の際に実行する装置の初期復旧動作や機能チェッ
クの必要性の有無を検知し、初期復旧動作や機能チェッ
クが必要であるという判断がなされた場合に限って初期
復旧動作や機能チェックを実行する省電力制御方法およ
び装置が提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この従来の省電力制御
技術は、ヒータを内蔵するヒートローラを使用してトナ
ー像を用紙に加熱定着する定着装置を備えた電子写真装
置に適用すると、定着装置への給電を停止して省電力モ
ードとした場合の該定着装置の状態(温度)の変化につ
いて考慮が不足することから、合理的な省電力モードを
実行し、復帰時間を合理的に短縮することができない。
【0007】本発明の目的は、トナー像を用紙に加熱定
着する定着装置を備えた電子写真装置における合理的な
省電力モードと該省電力モードから通常モードへの復帰
を実現することにある。
【0008】具体的には、省電力モードから通常モード
への復帰時間を短縮し、初期化処理のために復帰時間が
長くなるのを防止しつつ省電力化を強化することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、トナー像を用
紙に加熱定着する定着装置を使用した電子写真装置にお
いて、省電力モードにある経過時間を測定し、その経過
時間が規定時間以内かどうか、且つ初期化処理の要否を
検出して初期化処理を実行するようにすることにより、
省電力モードからの復帰時間を合理的に短縮する。
【0010】そして、省電力モードにおける経過時間が
規定時間を越えたときには、検出手段まで給電を停止す
る省電力モードにすることにより、更なる省電力化を実
現する。このときには、初期化処理が必要になるが、こ
の初期化処理は、定着装置の温度回復時間内に実行して
終了するようにすることにより、この初期化処理による
復帰時間の延長を防止する。
【0011】また、各構成手段に対するセンサからの検
出信号を監視して初期化処理の要否を検出し、省電力モ
ードにおける経過時間が規定時間以内であるときには、
初期化処理が必要な状態の手段に限って初期化処理を実
行するようにすることにより、省電力モードからの復帰
時間を更に合理的に短縮する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の電子写真装置の一
実施形態であるカラーレーザープリンタを図面を参照し
て説明する。
【0013】図4は、カラーレーザプリンタの縦断側面
図である。感光体である感光ベルト1は、案内ローラ2
a〜2eの回りに掛け回して回動させながら帯電器3に
よって一様に帯電するようにユニット化して着脱可能に
セットするように構成する。一様に帯電されて回動する
感光ベルト1は、その後、各色(イエロー,マゼンタ,
シアン,黒)の画像信号に従って露光装置4から発出す
るレーザ光(図示省略)によって露光して各色に対応す
る静電潜像を順次形成し、4つの現像器5Y(イエロー
現像器),5M(マゼンタ現像器),5C(シアン現像
器),5K(黒現像器)のうちで対応する色の現像剤を
使用する現像器によって前記静電潜像を順次現像して各
色のトナー像を形成する。
【0014】この感光ベルト1の表面に形成した各色の
トナー像は、この感光ベルト1の表面と接触しながら同
期回転する中間転写体である転写ドラム6の表面に重ね
て転写することにより、転写ドラム6の表面上でカラー
トナー像とする。
【0015】給紙カセット7に蓄積した記録媒体である
用紙8は、給紙ローラ9により抽出および搬送してレジ
ストローラ10に送り、整紙および転写ドラム6の表面
上のカラートナー像との搬送タイミングを整合するよう
に制御して転写ローラ11に向けて送り出す。
【0016】転写ローラ11は、転写装置の一部を構成
するものであり、送り込まれた用紙8を転写ドラム6に
接触させながらその背面から機械的な押圧力と転写電界
を与え、転写ドラム6の表面上のカラートナー像を用紙
8に転写する。なお、この転写ローラ11は、転写ドラ
ム6の表面上に感光ベルト1上の各色のトナー像を転写
してカラートナー像を形成する過程では転写ドラム6に
作用しないように転写ローラ接離装置12により該転写
ドラム6から引き離し、カラートナー像が完成して用紙
8に転写する過程で作用するように転写ドラム6に向け
て押し出すようにする。また、転写電界を発生するため
に転写ローラ11に与える転写電圧は、高圧電源(図示
省略)から与えるようにする。
【0017】交流コロナを発生するAC除電器を使用す
る除電装置14は、同様に、入力信号のデューティー比
等により任意に連続的に出力電圧を変更することができ
る除電用の交流電圧を高圧電源(図示省略)から与える
ことにより、カラートナー像が転写された用紙8の背面
に残留する電荷を中和して除電することにより該用紙8
を転写ドラム6から剥離し易くする。
【0018】転写ドラム6から剥離した用紙8は、定着
装置15に送り込み、この定着装置15内の一対のヒー
トローラ15aの間を通過させることによりカラートナ
ー像を用紙8の表面上に熱定着する。ヒートローラ15
aは、内蔵するヒータ15bに給電することにより定着
可能な温度に加熱する。また、このヒートローラ15a
の温度は、後述する定着器温度センサ15cによって検
出し、定着可能温度範囲となるようにヒータ15bへの
給電を制御する。
【0019】カラートナー像が熱定着された用紙8は、
排紙ローラ22によって上カバー23によって形成した
排紙トレー上に排出する。
【0020】ベルトクリーナ25は、感光ベルト1の表
面に残留するトナーを清掃し、ドラムクリーナ24は、
転写ドラム6の表面に残留するトナーを清掃する。な
お、ドラムクリーナ24は、転写ドラム6の表面に単色
トナー像を繰り返し転写してカラートナー像を形成する
過程では清掃作用が働かないように転写ドラム6の表面
から引き離し、完成したカラートナー像を用紙8に転写
した後に転写ドラム6の表面を清掃するように押接す
る。
【0021】上カバー23および前カバー26と後カバ
ー27は、このカラーレーザープリンタの筐体の一部を
解放して内部の構成手段の保守(部品の点検や清掃や交
換)作業を可能にするために開閉可能に取り付ける。上
カバー23は、感光ベルトユニットおよび定着装置15
の保守作業を可能にするように筐体を開放する。前カバ
ー26は、現像器5Y〜5Kの保守作業を可能にするよ
うに筐体を開放する。後カバー27は、用紙搬送系の保
守作業を可能にするように筐体を開放する。
【0022】そして、制御装置100は操作・表示パネ
ル50からの入力信号および後述する情報処理装置20
0からの入力信号に応じて前記各構成手段を制御する。
【0023】図1は、このカラーレーザプリンタにおけ
る前記制御装置100とその周辺機器の詳細を示すブロ
ック図である。
【0024】制御装置100は、CPU101と、CP
U101が実行する制御プログラムを格納しているRO
M102と、CPU101が制御プログラムを実行する
ために必要なワーク用メモリとしてのRAM103と、
入出力回路を中心にして構成する。
【0025】CPU101は、操作・表示パネル50や
ワードプロセッサやパーソナルコンピュータ等の上位の
情報処理装置200と交信し、情報処理装置200から
入力される印字データを露光制御回路105に伝達す
る。露光制御回路105は、露光装置4を制御してレー
ザ光を発生する。
【0026】モータ駆動回路106は、電子写真工程の
機構群を制御するための制御部であり、CPU101に
制御されて、感光ベルト1を回動する搬送ローラ9およ
び定着装置15のヒートローラ15a等を駆動するメイ
ンモータ20および各現像器を駆動する現像モータ21
およびレーザ光を感光ベルト1に対して走査するスキャ
ナモータ4cの駆動指示信号を出力する。
【0027】センサ制御回路107は、各センサからの
出力を検出してCPU101に入力すると共に、各セン
サへの電力の供給を制御することによりセンサ回路のオ
ン・オフを制御する。ここで、センサ制御回路107に
より制御される各センサについて説明する。
【0028】用紙センサ部28は、用紙8を搬送する用
紙搬送経路上に設置し、この設置位置を用紙8が通過し
ているかどうかを検出するセンサである。
【0029】給紙カセットセンサ29は、給紙装置に給
紙カセット7がセットされているかどうか検出するセン
サである。
【0030】現像器センサ30は、各現像器5Y〜5K
がセットされているかどうかと各現像器内のトナーの残
量を検出するセンサである。
【0031】前カバーセンサ31と上カバーセンサ32
と後カバーセンサ33は、それぞれ、対応する前カバー
26,上カバー23,後カバー27の開閉状態を検出す
るセンサである。
【0032】機内温度センサ34は、このカラーレーザ
プリンタの筐体内の温度を検出するセンサである。
【0033】感光ベルトユニットセンサ35は、感光ベ
ルトユニットがセットされているかどうかを検出するセ
ンサである。
【0034】定着装置温度センサ15cは、定着装置1
5内のヒートローラ15aの近傍に設置し、発熱体11
bによって加熱されるヒートローラ15aの温度を検出
するセンサである。また、この定着装置温度センサ15
cは、定着装置15に一体的に取り付けてコネクタを介
してセンサ制御回路107に接続するようにしているの
で、定着装置15を着脱(交換)するときにはコネクタ
が切り離されることになることから、センサ制御回路1
07は、コネクタが切り離されたときには定着装置15
が着脱されたと認識するように構成する。
【0035】給電制御回路108は、CPU101に制
御されて、定着装置15のヒータ15bへの給電制御を
行う給電制御手段である。
【0036】また、CPU101は、高圧用電源(図示
省略)の発生電圧を制御する電圧制御信号等を出力す
る。
【0037】このカラーレーザプリンタの制御装置10
0のCPU101が実行する制御処理を図2に示すフロ
ーチャートを参照して説明する。
【0038】このカラーレーザプリンタの主電源のオン
・オフは、電源スイッチ(図示省略)により行う。
【0039】主電源がオンされる(ステップS100)
と、CPU101は、各モータおよびファンおよび定着
装置15のヒータ15bおよび各センサをオンにする
(ステップS200)。
【0040】CPU101に制御される各機器の電源を
オンした後に、感光ベルト1と各現像器5Y〜5Kと転
写ドラム6と定着装置15の初期化処理を行う(ステッ
プS300)。このとき、用紙センサ28が用紙搬送系
の途中に用紙を検出した場合には排出動作を行って該カ
ラーレーザプリンタを印画可能状態とするような初期化
処理を行う。また、現像器5Y〜5Kの初期化処理は、
各現像器内のトナーを感光ベルト1に供給可能な状態に
するように該現像器を操作することにより行う。また、
感光ベルト1の初期化処理では、感光ベルト1の表面に
残留するトナーをベルトクリーナ25によって清掃し、
更に、感光ベルト1を初期位置に移動する。転写ドラム
6の初期化処理では、転写ドラム6の表面に残留するト
ナーをドラムクリーナ24により清掃し、更に転写ドラ
ム6を初期位置に移動する。
【0041】これらの初期化処理を終了すると、定着装
置温度センサ15cの検出信号を確認して定着装置15
のヒートローラ15aの温度を検出し(ステップS40
0)、定着装置15の温度が動作可能範囲にある場合に
は、印画待機状態(ステップS500)に移る。定着装
置15の温度が動作可能範囲にない場合には、定着装置
15の温度が動作可能範囲に入るまで定着装置温度セン
サ15cの検出信号の確認を繰り返す。ここで、定着装
置15の動作可能範囲温度の上限値をTu、下限値をT
b、中心値をTcとする。
【0042】CPU101は、印画待機状態(ステップ
S500)おいて、情報処理装置200に対して印画可
能状態となったことを通知すると共に操作・表示パネル
50にも印画可能状態であることを表示する。
【0043】次に、印画待機状態(ステップS500)
における制御処理について図3を用いて説明する。
【0044】印画待機状態にあるカラーレーザプリンタ
は、情報処理装置200からの動作命令を受信して動作
する。
【0045】制御装置100におけるCPU101は、
情報処理装置200からの省電力モード要求の有無を確
認し(ステップS501)、省電力モードの要求がない
場合には、通常モードの処理(ステップS502)を行
い、パワーオフ(ステップS503)されない限り、情
報処理装置200からの命令の実行を繰り返す。
【0046】情報処理装置200から省電力モード要求
の動作命令を受信した場合または情報処理装置200か
らの命令を所定時間経過しても受信しない場合には、省
電力モード要求があったものとして第1段階の省電力制
御処理を行う(ステップS504)。この第1段階の省
電力制御処理では、先ず、各モータ,ファン,定着装置
のヒータへの給電をオフにすることにより、これらの各
手段が消費する電力を低減する。これを第1省電力モー
ドという。ただし、このとき、用紙つまり等で印画可能
状態にないときには、後述する第2省電力モードに移行
する。
【0047】次に、CPU101は、内蔵しているタイ
マ装置の時間△Tを0として省電力モードに入ってから
の経過時間(省電力モード経過時間)ΔTの計測を開始
する(ステップS505)。
【0048】CPU101は、次のような制御処理を行
いながらこの省電力モードを継続する。
【0049】情報処理装置200から通常モード要求が
あるかどうかを検出し(ステップS506)、通常モー
ド要求がない場合には、前カバーセンサ31,上カバー
センサ32,後カバーセンサ33からの検出信号を確認
して上カバー23,前カバー26,後カバー27が閉じ
ているかどうかを検出する(ステップS507)。
【0050】各カバーが閉じている場合には、内蔵する
タイマ装置が計測している省電力モード経過時間ΔTを
検出して予め設定した規定時間N2と比較し(ステップ
S508)、規定時間以内であれば第1省電力モードを
継続する。
【0051】この第1省電力モードにおいて、センサ3
1〜33からの検出信号により上カバー23,前カバー
26,後カバー27の何れかの開放を検出した場合に
は、第2省電力モードに移行する。また、タイマ装置の
経過時間ΔTが規定時間N2を越えた場合にも同様にこ
の第2省電力モードに移行する。
【0052】この第2省電力モードでは、各センサをオ
フすることにより、センサ制御回路107に流れる電流
を低減して更なる消費電力の低減を実現する(ステップ
S509)。
【0053】次に、第1省電力モードにおいて、通常モ
ード要求を受信した場合について説明する。
【0054】通常モード要求があると、CPU101
は、オフしてある各モータ,ファン,定着装置15のヒ
ータ15bをオンとする(ステップS510)。第1省
電力モードでは、感光ベルト2と各現像器5Y〜5Kと
転写ドラム6と定着装置15の初期化処理が既になされ
た状態であり、また、この第1省電力モード中に各カバ
ー23,26,27が開けられていないために、これら
各手段の初期化状態は維持されているので改めて初期化
処理を行う必要がない。
【0055】次に、CPU101は、タイマ装置が計測
している経過時間ΔTを検出し、前記規定時間N2より
も短く規定した別の規定時間N1と比較する(ステップ
S511)。経過時間ΔTが規定時間N1よりも短い場
合には、直ちに印画待機状態(ステップS501を経て
ステップS502の状態)に移って情報処理装置200
からの命令を実行する。
【0056】経過時間ΔTが規定時間N1以上のときに
は、CPU101は、定着装置温度センサ15cの検出
信号を確認して定着装置15の温度を検出し(ステップ
S512,S513)、この定着装置15の温度が動作
可能範囲内にある場合には、直ちにステップS501を
経てステップS502に移って印画待機状態とする。
【0057】そして、定着装置15の温度が動作可能範
囲内にない場合には、以下に示す制御処理により印画待
機状態への復帰の可否を判断する。先ず、定着装置15
の温度が動作可能範囲温度の下限値Tbとそれより低温
である値T1の間にある場合は、情報処理装置200か
らの印画命令の処理および現像動作の間に定着装置15
の温度が使用可能温度範囲内に上昇することが予測でき
るために直ちに印画待機状態に移る。定着装置15の温
度が温度T1とそれより低温である温度T2の間にある
場合は、温度が温度T1まで上昇するのを待ってから印
画待機状態に移る。定着装置15の温度がT2未満の場
合には、温度が使用可能温度範囲の下限値Tbを越えた
後に印画待機状態に移る。
【0058】前記温度T1,T2は固定値ではなく、機
内温度センサ34の検出信号に基づいて得られる機内温
度に応じて変化させるようにしてもよい。これらの温度
T1,T2および時間N1,N2は、予め、それぞれの
電子写真装置において実験的に求めておけば良く、適切
な値を設定することにより、多くの場合に、定着装置1
5の温度上昇待ち時間を介在させる設定を省くことがで
きる。
【0059】また、第2省電力モードにおいて通常モー
ド要求を受信した場合の制御処理は、次のように行う。
【0060】通常モード要求を受信すると(ステップS
514)、先ず、各センサをオンする(ステップS51
5)。次に、オフしてある各モータ,ファン,定着装置
15のヒータ15bをオンにする(ステップS51
6)。
【0061】そして、CPU101によって制御する各
手段の電源がオンとなった後に、感光ベルト2と各現像
器5Y〜5Kと転写ドラム6と定着装置15のの初期化
処理を行う(ステップS517)。このとき、用紙セン
サ28が用紙搬送系内に用紙8が残留していることを検
出した場合に、は排出処理を行って印画可能状態とする
ような初期化処理を行う。
【0062】省電力モード経過時間ΔTが規定時間N2
を越えた場合には、定着装置15の温度が比較的大幅に
低下し、この温度が動作可能範囲に回復するまでに比較
的長い時間を必要とするために、前述したような初期化
処理を行っても印画待機状態となるまでの時間がそれ以
上に延びることはない。
【0063】各手段の初期化処理が終了すると、定着装
置温度センサ15cからの検出信号を確認して定着装置
15の温度を検出し(ステップS518)、定着装置1
5の温度が動作可能範囲内にある場合には、印画待機状
態としてステップS502に移る。また、定着装置15
の温度が動作可能範囲内にない場合には動作可能範囲内
に入るまで待機し、動作可能範囲内に入った時点で印画
待機状態としてステップS502に移る。
【0064】以上に説明した省電力制御は、カバー2
3,26,27の何れかが開放されたときには、経過時
間ΔTが予め設定した規定時間N2未満であっても第2
省電力モードに移り、復帰時には各手段についての初期
化処理を実行するようにしているが、開放されたカバー
の種類や該カバーを開放して実行した保守作業の内容に
よっては、第2省電力モードに移ることなく、復帰時の
初期化処理を簡素化して復帰時間を短縮するように変形
することが可能である。
【0065】例えば、ステップS507においてカバー
23(センサ32),26(センサ31),27(セン
サ33)の開放を検出したときには、開放を検出したカ
バーを記憶しておき、復帰処理時の初期化処理は、開放
を検出したカバーの開放によって保守作業が行われる手
段についてのみ実行し、その他のカバーを開放して保守
作業を行う手段に対する初期化処理を省略することによ
り、復帰時間を短縮することができる。例えば、上カバ
ー23が開放されたときには感光ベルト1と定着装置1
5の初期化処理を実行し、前カバー26が開放されたと
きには現像器5Y〜5Kの初期化処理を実行し、後カバ
ー27が開放されたときには用紙搬送系の初期化処理を
実行するようにし、開放されなかったカバーに関連する
手段についての初期化処理は省略するようにする。
【0066】更に、復帰時間の更なる短縮をはかるため
には、カバーの開放を検出したときには、該カバーの開
放によって保守作業される手段のセンサからの検出信号
を監視して保守作業が行われた手段を検出して記憶し、
復帰処理時の初期化処理は、開放を検出したカバーの開
放によって保守作業が行われて初期化処理を必要とする
状態になった手段についてのみ実行し、その他のカバー
を開放して保守作業を行う手段に対する初期化処理を省
略することにより、復帰時間を更に短縮することができ
る。具体的には、上カバー23が開放されたときには感
光ベルト1と定着装置15のセンサ15,35の検出信
号を監視して保守作業が行われたかどうかを検出して記
憶し、前カバー26が開放されたときには現像器5Y〜
5Kのセンサ30の検出信号を監視して何れの現像器の
保守作業が行われたかを検出して記憶し、復帰処理時に
は保守作業が行われて初期化処理を必要とする状態にな
った手段に限って初期化処理を実行するようにする。
【0067】
【発明の効果】本発明によれば、トナー像を用紙に加熱
定着する定着装置を使用した電子写真装置において、省
電力モードにある経過時間を測定し、その経過時間が規
定時間以内かどうか、且つ初期化処理の要否を検出して
初期化処理を実行するようにしたので、省電力モードか
らの復帰時間を合理的に短縮することができる。
【0068】そして、省電力モードにおける経過時間が
規定時間を越えたときには、検出手段まで給電を停止す
る省電力モードにすることにより、更なる省電力化を実
現することができる。このときには、初期化処理が必要
になるが、この初期化処理は、定着装置の温度回復時間
内に実行して終了することができるので、この初期化処
理による復帰時間の延長は防止することができる。
【0069】また、各構成手段に対するセンサからの検
出信号を監視して初期化処理の要否を検出し、省電力モ
ードにおける経過時間が規定時間以内であるときには、
初期化処理が必要な状態の手段に限って初期化処理を実
行するようにすれば、省電力モードからの復帰時間を更
に合理的に短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態であるカラーレーザプリン
タにおける制御装置のブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態であるカラーレーザープリ
ンタの制御装置が実行する制御処理プログラムのフロー
チャートである。
【図3】本発明の一実施形態であるカラーレーザープリ
ンタの制御装置が印画待機状態において実行する省電力
モードの制御処理プログラムのフローチャートである。
【図4】本発明の一実施形態であるカラーレーザープリ
ンタの縦断側面図である。
【符号の説明】
1…感光ベルト、3…帯電器、4…露光装置、5Y,5
M,5C,5K…現像器、6…転写ドラム、7…給紙カ
セット、8…用紙、9…給紙ローラ、10…レジストロ
ーラ、11…転写ローラ、15…定着装置、15a…ヒ
ートローラ、15b…ヒータ、23…上カバー、26…
前カバー、27…後カバー、28…用紙センサ、29…
給紙カセットセンサ、30…現像器センサ、31…前カ
バーセンサ、32…上カバーセンサ、33…後カバーセ
ンサ、34…機内温度センサ、15c…定着装置温度セ
ンサ、50…操作・表示パネル、100…制御装置、1
01…CPU、102…ROM、103…RAM、10
5…露光制御回路、106…モータ駆動回路、107…
センサ制御回路、108…給電制御回路、200…情報
処理装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 成田 敏 茨城県日立市東多賀町一丁目1番1号 株 式会社日立製作所電化機器事業部内 (72)発明者 高田 公則 茨城県日立市東多賀町一丁目1番1号 株 式会社日立製作所電化機器事業部内 Fターム(参考) 2C061 AP04 AQ06 AR01 HH11 HK08 HK10 HK19 HT08 2H027 DA11 DA12 DA26 DA27 DA38 DC03 DC18 EC10 ED01 ED08 ED17 ED25 EE02 EF01 EF04 EF16 EK06 FA28 FA30 FA35 FA37 FC08 GB05

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像信号に応じた静電潜像を形成する感光
    体と、前記静電潜像をトナー現像する現像装置と、前記
    現像装置により現像された前記感光体上のトナー像を用
    紙に転写する転写装置と、用紙に転写されたトナー像を
    該用紙に加熱定着する定着装置と、前記用紙を搬送する
    用紙搬送手段と、前記各手段の状態を検出する検出手段
    と、前記各手段を制御する制御手段とを備えた電子写真
    装置において、 前記制御手段は、前記各手段を動作可能状態に維持する
    通常モードと、前記各手段への電力供給を選択的に停止
    して待機状態におく省電力モードの制御機能を有し、省
    電力モードから通常モードへの復帰動作においては、省
    電力モードに移行してからの経過時間を測定し、この経
    過時間が規定時間以内で且つ前記検出手段に対する検出
    信号を監視して各手段の状態の変化を検出することによ
    り前記各手段の初期化処理の必要性が検出されていない
    場合には、前記各手段の初期化処理を行わずに通常モー
    ドへ移行するようにしたことを特徴とする電子写真装
    置。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記制御手段は、省電
    力モード移行後の経過時間が規定時間を越えた場合に前
    記検出手段への電力の供給を停止し、通常モードへの移
    行時には各手段に対する初期化処理を実行するようにし
    たことを特徴とする電子写真装置。
  3. 【請求項3】請求項1において、前記制御手段は、省電
    力モードにおいて、前記検出手段が各手段の状態の変化
    を検出した場合には検出手段への電力の供給を停止し、
    通常モードへの移行時には各手段に対する初期化処理を
    実行するようにしたことを特徴とする電子写真装置。
  4. 【請求項4】請求項1において、前記制御手段は、省電
    力モード移行後の経過時間が規定時間を越えた場合また
    は省電力モードにおいて前記検出手段が各手段の状態の
    変化を検出した場合には前記検出手段への電力の供給を
    停止し、通常モードへの移行時には各手段に対する初期
    化処理を実行するようにしたことを特徴とする電子写真
    装置。
  5. 【請求項5】請求項1において、前記制御手段は、省電
    力モードにおいて、前記検出手段が各手段の状態の変化
    を検出したときには経過時間が規定時間内である場合に
    は状態が変化した手段を記憶し、規定時間内における通
    常モードへの移行時には状態が変化した手段に応じた初
    期化処理を実行するようにしたことを特徴とする電子写
    真装置。
  6. 【請求項6】請求項5において、前記検出手段は、筐体
    の一部を開閉する各カバーの開閉状態を検出するセンサ
    を備え、前記制御手段は、規定時間内における通常モー
    ドへの移行時には、状態が変化したカバーを開放して保
    守する手段に限って初期化処理を実行するようにしたこ
    とを特徴とする電子写真装置。
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