JP2004294247A - 形鋼材の断面寸法測定装置及びその方法 - Google Patents

形鋼材の断面寸法測定装置及びその方法 Download PDF

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Abstract

【課題】構成を簡単にして、H形鋼の断面寸法を精度よく測定することができる。
【解決手段】寸法測定システムは、H形鋼100の表面にレーザ光を照射し、そのH形鋼100の表面からの反射光を受光して、当該形鋼材の表面との間の距離を計測する検出ヘッド37,57と、直交する2軸方向で移動可能に検出ヘッド37,57を支持し、かつ前記2軸を含む平面内で回転可能に検出ヘッド37,57を支持する2軸ステージ機構20,40及び回転機構と、検出ヘッド37,57がH形鋼100の断面を含む平面内を当該H形鋼100の表面上に倣って移動しつつ、レーザ光がH形鋼100の表面上に照射されるように2軸ステージ機構20,40及び回転機構を制御する図示しない制御部とを備える。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、形鋼材の断面寸法を測定する形鋼材の断面寸法測定装置及びその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、形鋼材の断面寸法測定装置として、例えば特許文献1、特許文献2或いは特許文献3に記載されている装置がある。
ここで、特許文献1には、H形鋼の断面寸法測定方法及び装置が開示されている。図6は、このH形鋼の断面寸法測定装置の構成概略を示す。図6に示すように、H形鋼の断面寸法測定装置は、2個のレーザ距離計201,202を対向して配置しており、各レーザ距離計201,202を水平方向に往復走行させながら、H形鋼の断面寸法を測定する装置である。ここで、往路走行の際には、レーザ光を所定の角度でH形鋼100に照射するようにして、2個のレーザ距離計201,202を水平方向X1,X2に移動させている。そして、復路走行の際には、2個のレーザ距離計201,202を回転(図6中R1,R2方向に回転)させることで、レーザ光の照射角度を変更して、2個のレーザ距離計201,202を水平方向X1,X2に移動させている。
【0003】
また、特許文献2には、形鋼材の熱間形状測定装置が開示されている。図7は、この形鋼材の熱間形状測定装置の構成概略を示す。図7に示すように、形鋼材の熱間寸法測定装置は、H形鋼100を挟むようにして、測定部が対向して配置されている。すなわち、一方側に、フランジ厚等の水平方向変位測定用として、2個のレーザ変位計211,212を対向して配置した厚み計213を備え、さらに、ウエブ高さ等の垂直方向変位測定用として、レーザ変位計214を備えている。また、他方側に、フランジ厚等の水平方向変位測定用として、2個のレーザ変位計221,222を対向して配置した厚み計223を備え、さらに、ウエブ高さ等の垂直方向変位測定用として、レーザ変位計224を備えている。
【0004】
この形鋼材の熱間寸法測定装置では、厚み計213,223及びレーザ変位計214,224を垂直方向Y11,Y12,Y13,Y14に移動操作可能にして、さらに水平方向X11,X12に移動操作可能にすることで、H形鋼の断面寸法を測定している。
また、特許文献3には、形鋼の寸法測定装置が開示されている。図8は、この形鋼の寸法測定装置の構成概略を示す。図8に示すように、形鋼の寸法測定装置は、2軸ステージ機構により、2個の検出ヘッド231,232を水平方向X21,X22及び垂直方向Y21,Y22に移動可能に支持しており、当該2個の検出ヘッド231,232がそれぞれ水平方向で旋回(図8中に示すR21,R22方向に旋回)するようになっている。これにより、H形鋼100の表面に沿って検出ヘッド231,232を移動させて、H形鋼の断面寸法を測定している。
【0005】
【特許文献1】
実開平6−74909号公報
【特許文献2】
特開平8−327329号公報
【特許文献3】
特開平7−120225号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
前記特許文献1のH形鋼の断面寸法測定装置では、レーザ距離計201,202をH形鋼100から一定の距離をおいて水平方向に移動させている。よって、レーザ距離計201,202とH形鋼100との間が離れていることで、H形鋼の断面寸法の測定精度が低くなる。
【0007】
また、特許文献2の形鋼材の熱間形状測定装置では、水平方向変位測定用としてのレーザ変位計211,212,221,222と、垂直方向変位測定用としてのレーザ変位計214,224とが必要であり、少なくともレーザ変位計が6個必要になる。このように、特許文献2の形鋼材の熱間形状測定装置では、レーザ変位計が多く必要となる。
【0008】
また、特許文献2の形鋼材の熱間形状測定装置では、少なくとも水平方向変位測定用としてのレーザ変位計211,212,221,222については、水平方向X11,X12及び垂直方向Y11,Y13への移動操作が必要であり、また、垂直方向変位測定用としてのレーザ変位計214,224については、垂直方向Y12,Y14への移動操作が必要であり、すなわち計6軸の移動操作についての精度の確保が必要になる。このように、特許文献2の形鋼材の熱間形状測定装置では、計6軸の移動操作について精度を管理する必要があるため、装置構成が複雑になる。これにより、設備コストも高くなる。
【0009】
また、特許文献3の形鋼の寸法測定装置では、2個の検出ヘッド231,232をそれぞれ水平方向で旋回(図8中に示すR21,R22方向に旋回)させている。よって、検出ヘッド231,232からH形鋼100の表面へのレーザ光の照射が途切れる場合ある。例えば、フランジ端部に沿って検出ヘッド231,232を迂回させる場合や一方のフランジの内面側を計測して、ウエブ上に検出ヘッド231,232を移動し、その後、当該ウエブ上から他方のフランジの内面側を測定する場合、レーザ光の照射が測定対象面から一端外れてしまう。このような余分な動作がH形鋼の断面寸法の精度に影響を与えてしまう。
【0010】
また、特許文献3の形鋼の寸法測定装置では、各検出ヘッド231,232には、3個のレーザ変位計を備えている。これでは、装置構成が複雑であり、装置コストも高くなる。
そこで、本発明は、前述の問題に鑑みてなされたものであり、構成を簡単にして、H形鋼の断面寸法を精度よく測定することができる形鋼材の断面寸法測定装置及びその方法の提供を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前述の問題を解決するために、請求項1記載の発明に係る形鋼材の断面寸法測定装置は、形鋼材の表面にレーザ光を照射し、その形鋼材の表面からの反射光を受光して、当該形鋼材の表面との間の距離を計測するレーザ距離計と、直交する2軸方向で移動可能に前記レーザ距離計を支持し、かつ前記2軸を含む平面内で回転可能に前記レーザ距離計を支持する支持手段と、前記レーザ距離計が前記形鋼材の断面を含む平面内を当該形鋼材の表面上に倣って移動しつつ、前記レーザ光が前記形鋼材の表面上に照射されるように前記支持手段を制御する制御手段と、前記レーザ距離計の計測結果と、前記レーザ距離計の移動結果とに基づいて、前記形鋼材の断面寸法を算出する算出手段と、を備える。
【0012】
また、請求項2記載の発明に係る形鋼材の断面寸法測定方法は、形鋼材の表面にレーザ光を照射し、その形鋼材の表面からの反射光を受光して、当該形鋼材の表面との間の距離を計測するレーザ距離計を、支持手段により、直交する2軸方向で移動可能に支持し、かつ前記2軸を含む平面内で回転可能に支持しており、前記レーザ距離計を前記形鋼材の断面を含む平面内を当該形鋼材の表面上に倣って移動させつつ、前記レーザ光が前記形鋼材の表面上に照射されるように前記支持手段を操作し、前記レーザ距離計の計測結果と、前記レーザ距離計の移動結果とに基づいて、前記形鋼材の断面寸法を算出する。
本発明では、レーザ距離計を、2軸で移動可能に、当該2軸を含む平面内で回転可能に支持している。そして、レーザ距離計を形鋼材の断面を含む平面内を当該形鋼材の表面上に倣って移動させつつ、レーザ光を形鋼材の表面上に照射している。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら詳細に説明する。
この実施の形態は、本発明を適用したH形鋼の寸法測定システムである。
図1は、その寸法測定システムの構成を示し、図2は、その寸法測定システムの寸法測定装置の構成を示す。
【0014】
図1に示すように、寸法測定システムは、制御部1、寸法測定部10、寸法算出部2及び出力部3を備えている。
制御部1は、寸法測定装置10を制御する部分である。この制御部1は、例えば測定対象のH形鋼についてのデータや寸法測定装置10により後述の検出ヘッド37,57を移動操作するためのプログラムを保持している。
【0015】
寸法測定装置10は、図2に示すように、中央に配置された形鋼材の一例であるH型鋼100を挟んで配置された2軸ステージ機構20,40と、この2軸ステージ機構20,40を支える略C字形状のフレーム61とを備えている。
なお、本実施の形態では、寸法測定装置10を据え置き型として構成しており、これにより、寸法測定装置10により、位置を固定したH型鋼100の寸法を計測している。また、本実施の形態では、一方の2軸ステージ機構20がH型鋼100に対して上方に配置されており、他方の2軸ステージ機構40がH型鋼100に対して下方に配置されている。以下の説明では、前記一方の2軸ステージ機構20を上側2軸ステージ機構20といい、前記他方の2軸ステージ機構40を下側2軸ステージ機構40ということにする。
【0016】
2軸ステージ機構20,40はともに、水平移動機構21,41と、垂直移動機構垂直移動機構31,51とから構成されている。
水平移動機構21,41は、水平移動部材22,42をリニアガイド23,43で水平方向に案内するとともに、当該水平移動部材22,42に螺合させたボールねじ24,44をサーボモータ25,45で駆動することで、当該水平移動部材22,42を水平方向に移動させることができる。水平移動部材22,42上に、垂直移動機構31,51が設置されている。
【0017】
垂直移動機構31,51も、基本的には、前記水平移動機構21,41と同様な構成をなしている。すなわち、垂直移動機構31,51は、垂直移動部材32,52をリニアガイド33,53で垂直方向に案内するとともに、当該垂直移動部材32,52に螺合させたボールねじ34,54をサーボモータ35,55で駆動することで、当該垂直移動部材32,52を垂直方向に移動させることができる。よって、垂直移動機構31,51自体が水平方向に移動可能とされていることから、結果的に、垂直移動部材32,52は、水平方向及び垂直方向の2軸方向で移動することができるようになっている。
【0018】
ここで、前記サーボモータ25,35,45,55は、前記制御部1によりその駆動が制御されている。また、サーボモータ25,35,45,55は、当該モータの回転速度や回転位置を得るためのセンサ、すなわちエンコーダを備えている。サーボモータ25,35,45,55は、このエンコーダにより得たモータの回転速度や回転位置の情報を制御部1や寸法算出部2に出力する。制御部1では、入力された回転速度や回転位置の情報に基づいて、サーボモータ25,35,45,55の駆動をフィードバック制御する。なお、サーボモータ25,35,45,55の回転位置による寸法算出部2の処理については後で詳述する。
【0019】
また、上側2軸ステージ機構20の前記垂直移動部材32には、下方向に伸びる支持部材36が取り付けられており、さらに、その支持部材36の先端に上側検出ヘッド37が取り付けられている。上側検出ヘッド37は、回転機構により、前記2軸方向が含まれる平面内を回転するようになっている。
一方、下側2軸ステージ機構40についても、前記垂直移動部材52に、下方向に伸びる支持部材36が取り付けられており、さらに、その支持部材56の先端に上側検出ヘッド57が取り付けられている。下側検出ヘッド57についても、回転機構により、前記2軸方向が含まれる平面内を回転するようになっている。
【0020】
ここで、回転機構は、例えば垂直移動部材32,52側に設置されている回転モータ等の回転駆動部38,58と検出ヘッド37,57とに回転ベルトを掛け渡して、回転駆動部38,58を回転させることで検出ヘッド37,57を回転させるような構造になっている。そして、回転機構は、前記制御部1によりその駆動が制御されている。なお、前記回転機構は、前述の構造に限定されるものではなく、例えば検出ヘッド37,57そのものに対して、或いは支持部材36,56の先端に対して回転駆動部を備えることで、検出ヘッド37,57を回転させるようにしてもよい。
【0021】
前記検出ヘッド37,57は、図示しない半導体レーザ素子からのレーザ光を測定物体の表面に照射し、その測定物体の表面からの反射光を受光することで、測定物体の表面までの距離を図示しない測定部が測定するように構成されている。そして、検出ヘッド37,57は、その測定した距離情報を寸法算出部2に出力する。
【0022】
ここで、上側検出ヘッド37は、基準位置で下方向にレーザ光を照射して、測定物体までの距離を測定するようになっている。また、下側検出ヘッド57は、基準位置で下方向にレーザ光を照射して、測定物体までの距離を測定するようになっている。前記回転機構は、その基準位置に対して各検出ヘッド37を少なくとも左右にそれぞれ90度回転させることができるように構成されている。すなわち、回転機構は、各検出ヘッド37,57を180度の範囲内で回転操作できるように構成されている。
【0023】
以上のように寸法測定装置10が構成されている。
この寸法測定装置10では、制御部1からの制御信号により、サーボモータ25,35,45,55を駆動させて、検出ヘッド37,57を水平方向及び垂直方向の2軸方向に移動させる。また、寸法測定装置10では、制御部1からの制御信号により、前記回転機構を駆動させて、検出ヘッド37,57を前記2軸方向が含まれる平面内で回転させる。これにより、検出ヘッド37,57が、水平方向及び垂直方向への移動並びに当該水平方向と垂直方向とを含む平面内で回転することで、レーザ光をH型鋼100の表面を倣うようにして、当該検出ヘッド37,57を移動させることできる。
【0024】
寸法計算部2は、各検出ヘッド37,57からの前記距離情報が入力される他に、前述したようにサーボモータ25,35,45,55から回転位置の情報が入力される。
寸法計算部2では、前記距離情報及び回転位置情報に基づいて、測定対象物であるH型鋼100の寸法を算出する。例えば、寸法計算部2は、前記回転位置情報に基づいて、各検出ヘッド37,57の移動軌跡を算出して、その算出した移動軌跡と前記距離情報とに基づいて、H型鋼100の表面形状プロフィールを算出する。そして、寸法計算部2は、その算出した表面形状プロフィールに基づいて、H型鋼100の断面形状の寸法を算出する。寸法計算部2は、その算出した断面形状寸法を出力部3に出力して、出力部3は、その断面形状寸法をモニタやプリンタ等により外部出力する。
【0025】
以上のように寸法測定システムが構成されている。
次に寸法測定システムにおける作用及び動作を説明する。
図3は、寸法測定システムにおける寸法測定のための処理手順を示す。
先ずステップS1において搬送が停止されたH型鋼100を、ステップS2において、倣い走査する。
【0026】
図4は、倣い走査の手順を示す。なお、説明を簡単にするために、上側検出ヘッド37による倣い走査を代表して説明する。
先ず、制御部1は、測定対象であるH型鋼100の形状データに基づいて、検出ヘッド37,57の初期位置決めを行う。なお、このとき、測定するH型鋼100の断面を含む平面内で、水平方向及び垂直方向に移動するように、検出ヘッド37,57を配置する。これにより、検出ヘッド37,57は、H型鋼100の断面を含む平面内で回転するようになる。
【0027】
また、制御部1は、検出ヘッド37,57をH型鋼100の表面上を倣って走査するための移動経路を算出する。そして、制御部1は、その算出した移動経路に基づいて、寸法測定装置10に制御信号を出力して、以下のように寸法測定装置10の水平移動機構21、垂直移動機構31及び前記回転機構の各部を制御する。
【0028】
制御部1は、図4中(A)から図4中(B)への変化として示すように、垂直移動機構31のサーボモータ35を駆動することで、上側検出ヘッド37を初期位置から垂直上方向に移動して、上側検出ヘッド37によりH型鋼100のフランジ100aの外側表面を走査する。
続いて、制御部1は、図4中(B)から図4中(C)への変化として示すように、前記回転機構を駆動することで、上側検出ヘッド37を時計回りに90度回転させて、上側検出ヘッド37によりH型鋼100のフランジ100aの端部を走査する。このとき、場合によっては、水平移動機構21のサーボモータ25を駆動する。
【0029】
続いて、制御部1は、図4中(C)から図4中(D)への変化として示すように、前記回転機構を駆動することで、上側検出ヘッド37をさらに時計回りに90度回転させる。
続いて、制御部1は、図4中(D)から図4中(E)への変化として示すように、垂直移動機構31のサーボモータ35を駆動することで、上側検出ヘッド37を垂直下方向に移動して、上側検出ヘッド37によりH型鋼100のフランジ100aの内側表面を走査する。
【0030】
続いて、制御部1は、図4中(E)から図4中(F)への変化として示すように、前記回転機構を駆動することで、上側検出ヘッド37を反時計回りに90度回転させる。例えば、フランジR部(フィレット部)近傍で上側検出ヘッド37を回転させる。
続いて、制御部1は、図4中(F)から図4中(G)への変化として示すように、水平移動機構21のサーボモータ25を駆動することで、上側検出ヘッド37を水平右方向に移動して、上側検出ヘッド37によりH型鋼100のウエブ100bの表面を走査する。
【0031】
続いて、制御部1は、図4中(G)から図4中(H)への変化として示すように、前記回転機構を駆動することで、上側検出ヘッド37を反時計回りに90度回転させる。例えば、フランジR部(フィレット部)近傍で上側検出ヘッド37を回転させる。
続いて、制御部1は、図4中(H)から図4中(I)への変化として示すように、垂直移動機構31のサーボモータ35を駆動することで、上側検出ヘッド37を垂直上方向に移動して、上側検出ヘッド37によりH型鋼100のフランジ100bの内側表面を走査する。
【0032】
続いて、制御部1は、図4中(I)から図4中(J)への変化として示すように、前記回転機構を駆動することで、上側検出ヘッド37を時計回りに90度回転させて、上側検出ヘッド37によりH型鋼100のフランジ100bの端部を走査する。このとき、場合によっては、水平移動機構21のサーボモータ25を駆動する。
【0033】
続いて、制御部1は、図4中(J)から図4中(K)への変化として示すように、前記回転機構を駆動することで、上側検出ヘッド37を時計回りに90度回転させる。
続いて、制御部1は、図4中(K)から図4中(L)への変化として示すように、垂直移動機構31のサーボモータ35を駆動することで、上側検出ヘッド37を垂直下方向に移動して、上側検出ヘッド37によりH型鋼100のフランジ100bの外側表面を走査する。
【0034】
ステップS2では、以上のように、上側検出ヘッド37によりH型鋼100の表面を倣うように走査させる。
なお、下側検出ヘッド57については、前述した上側検出ヘッド37についてした操作と反対の操作をすることで、上側検出ヘッド57によりH型鋼100の他方の表面を倣うように走査することができる。
【0035】
また、そのように走査する際の検出ヘッド37,57とH型鋼100とのスタンドオフ距離を例えば60〜80mmの範囲内としている。
以上の倣い走査処理により、検出ヘッド37,57をH形鋼100の断面を含む平面内を当該H形鋼100の表面上に倣って移動させつつ、レーザ光をH形鋼100の表面上に照射している。これにより、検出ヘッド37,57により、H形鋼100の表面までの距離情報を得ている。
【0036】
続いてステップS3において、寸法算出処理をする。具体的には、寸法計算部2は、前記ステップS2の倣い走査の際のサーボモータ25,35,45,55からの回転位置情報と、各検出ヘッド37,57からの距離情報とに基づいて、測定対象物であるH型鋼100の寸法を算出する。すなわち、寸法計算部2は、前記回転位置情報に基づいて、各検出ヘッド37,57の移動軌跡を算出して、その算出した移動軌跡と前記距離情報とに基づいて、H型鋼100の表面形状プロフィールを算出する。そして、寸法計算部2は、その算出した表面形状プロフィールに基づいて、H型鋼100の断面形状の寸法を算出する。
【0037】
具体的には、算出するH型鋼100の断面形状の寸法としては、図5に示すように、フランジ幅a1,a2、ウエブ高さa3及びウエブ厚さa4が挙げられる。
続いてステップS4において、出力部3により、ステップS3で算出したH型鋼100の断面形状の寸法を外部出力する。
【0038】
続いてステップS5において、H型鋼100は、搬送停止が解除されて、搬送が開始される。
以上のように、寸法測定システムにより、H型鋼100の断面形状の寸法を得ることができる。
例えば、寸法測定システムは、H型鋼100を走査している際の各検出ヘッド37,57の出力を連続的に検出することで、連続した表面形状プロフィールを得るようにしてもよいが、断片的なものとして表面形状プロフィールを得るようにしてもよい。
【0039】
これにより、フランジR部(フィレット部)近傍での測定結果を採用しないでH形鋼100の断面形状の寸法を得ることができる。これにより、誤差を含むことなく、精度よくH形鋼100の断面形状の寸法を得ることができる。
例えば、図5に示すように、上側検出ヘッド37により、一方のフランジ100aについて測定点P1、P2の順で測定し、その後、ウエブ100bについて測定点P3、P4、P5の順で測定し、そして、一方のフランジ100aについて測定点P6、P7の順で測定する。
【0040】
一方、下側検出ヘッド57により、一方のフランジ100aについて測定点P8を測定し、その後、ウエブ100bについて測定点P9、P10、P11の順で測定し、そして、一方のフランジ100aについて測定点P12を測定する。このように、予め決められた測定点だけを測定して、断片的なものとして表面形状プロフィールを得るようにして、H型鋼100の断面形状の寸法を算出することができる。
【0041】
ここで、例えば、JISで決められているH型鋼100の断面形状の寸法評価として、中心偏りがある。下記(1)式及び(2)式は中心偏りS1,S2の算出式を示す。
S1=(b1+b2)/2 ・・・(1)
S2=(b3+b4)/2 ・・・(2)
ここで、図5に示すように、b1,b2は、一方のフランジ100aの各脚長であり、b3,b4は、他方のフランジ100aの各脚長である。
【0042】
前述した、測定点P2、P3、P5、P6、P8、P9、P11、P12を測定すれば、前記各脚長b1、b2、b3、b4の値を得ることができ、中心偏りS1,S2を得ることができる。
次に効果を説明する。
前述したように、寸法測定システムでは、検出ヘッド37,57をH形鋼100の断面を含む平面内を当該H形鋼100の表面上に倣って移動させつつ、レーザ光をH形鋼100の表面上に照射することで、H形鋼100の断面形状の寸法を得ている。
【0043】
このとき、検出ヘッド37,57のレーザ照射部を常にH形鋼100の表面に向かうようにして、当該検出ヘッド37,57をH形鋼100の表面上に倣って走査している。これにより、H形鋼100の断面形状の寸法の測定の際の検出ヘッド37,57の無駄な動作をなくすことができ、結果として、H形鋼の断面寸法の測定精度を向上させることができる。
【0044】
また、その構成は、2個の検出ヘッド37,57で済み、また、計6軸の移動操作で済むので、装置構成も簡単であり、装置コストを抑えることができる。例えば、前記特許文献3(特開平7−120225号公報)では、2個の検出ヘッド37,57であるが、それに応じて計6個のレーザ変位計(測定部)を備えている。しかし、本発明を適用した寸法測定システムでは、2個の検出ヘッド37,57に対して、2個の測定部で済む構成となっている。
【0045】
以上、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明は、前述の実施の形態として実現されることに限定されるものではない。
すなわち、前述の実施の形態では、レーザ距離計として、2個の検出ヘッド37,57を備えた場合を説明した。しかし、これに限定されるものではない。例えば、1個の検出ヘッドにより、H形鋼の断面形状を計測するようにしてもよい。この場合、支持手段は、検出ヘッドをH形鋼の表面上を1周させることができるような構成になる。
また、前述の実施の形態では、形鋼材がH形鋼である場合について説明した。しかし、他の形状の形鋼材、例えばI形鋼であってもよい。
【0046】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、構成を簡単にして、H形鋼の断面寸法を精度よく測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の寸法測定システムの構成を示すブロック図である。
【図2】前記寸法測定システムの寸法測定装置10を示す図である。
【図3】前記寸法測定システムの処理手順を示すフローチャートである。
【図4】倣い走査の説明に使用した図である。
【図5】倣い走査によるH形鋼の断面形状の寸法計測の一例の説明に使用した図である。
【図6】前記特許文献1(実開平6−74909号公報)の装置構成の概略を示す図である。
【図7】前記特許文献2(特開平8−327329号公報)の装置構成の概略を示す図である。
【図8】前記特許文献3(特開平7−120225号公報)の装置構成の概略を示す図である。
【符号の説明】
1 制御部
2 寸法算出部
3 出力部
10 寸法測定装置
20,40 2軸ステージ機構
21,41 水平移動機構
31,51 水平移動機構
37,57 検出ヘッド
38,58 回転駆動部

Claims (2)

  1. 形鋼材の表面にレーザ光を照射し、その形鋼材の表面からの反射光を受光して、当該形鋼材の表面との間の距離を計測するレーザ距離計と、直交する2軸方向で移動可能に前記レーザ距離計を支持し、かつ前記2軸を含む平面内で回転可能に前記レーザ距離計を支持する支持手段と、
    前記レーザ距離計が前記形鋼材の断面を含む平面内を当該形鋼材の表面上に倣って移動しつつ、前記レーザ光が前記形鋼材の表面上に照射されるように前記支持手段を制御する制御手段と、
    前記レーザ距離計の計測結果と、前記レーザ距離計の移動結果とに基づいて、前記形鋼材の断面寸法を算出する算出手段と、を備えたことを特徴とする形鋼材の断面寸法測定装置。
  2. 形鋼材の表面にレーザ光を照射し、その形鋼材の表面からの反射光を受光して、当該形鋼材の表面との間の距離を計測するレーザ距離計を、支持手段により、直交する2軸方向で移動可能に支持し、かつ前記2軸を含む平面内で回転可能に支持しており、
    前記レーザ距離計を前記形鋼材の断面を含む平面内を当該形鋼材の表面上に倣って移動させつつ、前記レーザ光が前記形鋼材の表面上に照射されるように前記支持手段を操作し、前記レーザ距離計の計測結果と、前記レーザ距離計の移動結果とに基づいて、前記形鋼材の断面寸法を算出することを特徴とする形鋼材の断面寸法測定方法。
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