JP3331341B2 - 形鋼断面の寸法測定装置 - Google Patents

形鋼断面の寸法測定装置

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JP3331341B2 JP29322696A JP29322696A JP3331341B2 JP 3331341 B2 JP3331341 B2 JP 3331341B2 JP 29322696 A JP29322696 A JP 29322696A JP 29322696 A JP29322696 A JP 29322696A JP 3331341 B2 JP3331341 B2 JP 3331341B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザー距離計を
用いてH形鋼、I形鋼、山形鋼等の形鋼の断面寸法を測
定する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、形鋼のフランジ幅やウエブの厚み
等の寸法測定は、ノギスやダイヤルゲージを用いた手動
測定が主であったが、その測定に個人差があること、測
定に時間がかかること等の問題があり、自動的に形鋼の
寸法を短時間で測定することが要望されていた。一方、
距離測定には極めて精度良く測定できるレーザー距離計
が提案されており、このレーザー距離計を用いた形鋼の
寸法測定に関しては、特開平6−174436号公報に
提案されている。前記公報に記載の形鋼(H形鋼)の寸
法測定方法は、ウエブが水平状態になるようにして搬送
されるH形鋼の上下に形鋼のフランジの端面形状を二次
元的に捕らえる二次元距離計と、ウエブまでに到る距離
を測定する一次元距離計をそれぞれ設け、フランジのウ
エブに対する傾き角を求め、得られた傾き角からフラン
ジの幅、脚長を測定するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記公
報記載の形鋼の測定においては、未だ解決していない以
下のような問題があった。 (1)H形鋼のフランジの直下にも二次元距離計を配置
しているので、H形鋼の通過に伴うスケール等が二次元
距離計に落下し汚れ、常時清掃をする必要がある。 (2)H形鋼を走行させながら各寸法を測定する場合、
H形鋼が横に振れて二次元距離計及び一次元距離計の測
定域から外れる場合があり、この場合は前記公報の装置
では迅速に測定領域を動かすことが困難であるので、H
形鋼の各寸法を測定できない場合がある。 (3)二次元距離計自体を物理的に動かさなければ測定
領域の変更ができず、寸法の異なるH形鋼やその他の形
鋼の寸法測定が困難な場合がある。 (4)前記公報記載の形鋼の測定装置において、二次元
距離計として従来から使用されている三角測量法による
レーザー距離計を使用している場合には、一次元CCD
やPSD等の受光素子が長くなるので、装置が大型化す
るという問題がある。本発明はかかる事情に鑑みてなさ
れたもので、比較的小型で精度良く形鋼の寸法が測定で
き、しかも形鋼が走行中に振れても迅速にレーザー距離
計の測定範囲が追従する形鋼断面の寸法測定装置を提供
することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う請求項1
記載の形鋼断面の寸法測定装置は、形鋼の周囲に複数台
のレーザー距離計を配置して、該形鋼の表面測定点の各
座標を測定し、その測定値から前記形鋼の断面形状を演
算する形鋼断面の寸法測定装置であって、前記レーザー
距離計に光波測距式のレーザー距離計を使用すると共
に、前記形鋼の両側方の外側に配置されたそれぞれ複数
台の前記レーザー距離計を、その光軸の振れ角を電気信
号によって任意に設定可能なスキャニング型のレーザー
距離計として、前記形鋼の厚み及び形状を測定してい
る。また、請求項2記載の形鋼断面の寸法測定装置は、
請求項1記載の装置において、前記形鋼が横置きされた
H形鋼であって、そのウエブの上下にはスポット型のレ
ーザー距離計が設けられて、該ウエブの肉厚が測定され
ている。請求項3記載の形鋼断面の寸法測定装置は、請
求項1又は2記載の装置において、前記形鋼の両側方の
外側に配置された前記レーザー距離計のうち最下部のレ
ーザー距離計を除く複数のレーザー距離計が、左右別々
の昇降架台に取付けられていると共に、該昇降架台はC
型フレームの上側フレームの先部及び基部にそれぞれ設
けられている。
【0005】請求項4記載の形鋼断面の寸法測定装置
は、請求3記載の装置において、前記C型フレームは前
記形鋼の長さ方向に直交する方向に横移動可能に配置さ
れ、前記形鋼の横方向の振れに対応して該C型フレーム
が移動し、該C型フレームに搭載された前記複数台のレ
ーザー距離計の測定範囲の中心に該形鋼が位置するよう
に制御されている。そして、請求項5記載の形鋼断面の
寸法測定装置は、請求項4記載の形鋼断面の寸法測定装
置において、前記形鋼の横方向の振れに対して前記C型
フレームが追従移動中であっても、前記スキャニング型
のレーザー距離計の光軸の振れ角の中心が、前記形鋼の
測定点の中心となるように制御されている。
【0006】請求項1〜5記載の形鋼断面の寸法測定装
置においては、レーザー距離計に光波測距式のレーザー
距離計を使用しているので、従来から使用されている三
角測量方式のレーザー距離計に比較して装置の小型化が
図れる。これによって、複数台のレーザー距離計を、形
鋼の両側方の外側に配置することができる。そして、形
鋼の両側方に配置した複数台のレーザー距離計について
は、その光軸の振れ角を電気信号によって任意に設定可
能なスキャニング型のレーザー距離計としているので、
中央に配置された形鋼の寸法によってその検査位置を電
気的に変更できることは当然として、仮に形鋼の搬送中
に横振れを起こしても、高速度でその移動に追従させる
ことができる。特に、請求項2記載の形鋼断面の寸法測
定装置においては、形鋼がH形鋼であって、そのウエブ
の上下にはスポット型のレーザー距離計が設けられてい
るので、ウエブの肉厚が極めて簡単に測定できる。この
場合、スポット型のレーザー距離計は搬送ローラに当接
するフランジの上下(特に、下)ではなくて、ウエブの
下に設けられているので、フランジの下に配置する場合
に比較して汚染が少ないという利点がある。
【0007】また、請求項3記載の形鋼断面の寸法測定
装置においては、形鋼の両側方に配置された複数台のレ
ーザー距離計は、左右の昇降架台に別々に取付けられて
高さ調整が可能となっているので、測定対象物である形
鋼の寸法が異なる場合にも対処できる。請求項4記載の
形鋼断面の寸法測定装置においては、昇降架台はC型フ
レームの上側フレームの先部及び基端部に設けられてい
るので、少なくとも上側フレームの先部に設けられた昇
降架台を上方に上げた状態で、形鋼ラインの側方に待機
していたC型フレームを形鋼の通過ラインに対して直交
方向に移動させて形鋼をC型フレーム内に取り込むこと
ができる。そして、請求項5記載の形鋼断面の寸法測定
装置は、形鋼の横振れに対してC型フレームが追従中で
あっても、スキャニング型のレーザー距離計の光軸の振
れ角の中心が、前記形鋼の測定点の中心となるように制
御されているので、形鋼の横振れがあっても連続的にス
キャニング型のレーザー距離計が高速度で追従すること
になり、結果として精度の良い測定ができる。
【0008】
【発明の実施の形態】続いて、添付した図面を参照しつ
つ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発
明の理解に供する。ここに、図1は本発明の一実施の形
態に係る形鋼断面の寸法測定装置の正面図、図2は同側
面図、図3は同説明図、図4は他の実施の形態に係る形
鋼断面の寸法測定装置の説明図、図5、図6は光波測距
式のレーザー距離計の説明図、図7は入力電圧とガルバ
ノミラーの振れ角度との関係を示すグラフ、図8はガル
バノミラーの制御についての説明図である。
【0009】図1、図2に示すように、本発明の一実施
の形態に係る形鋼断面の寸法測定装置10は、レール1
1上を転動する車輪12、13が設けられたC型フレー
ム14と、C型フレーム14の上側フレーム15の基部
及び先部に昇降可能に取付けられた昇降架台17、16
と、昇降架台16、17に設けられた光波測距式のレー
ザー距離計18〜20、21〜23と、測定対象物であ
る形鋼の一例であるH形鋼24の通過ラインの上下に対
向して設けられたスポット型のレーザー距離計25、2
6と、制御装置10aとを有している。以下、これらに
ついて詳しく説明する。
【0010】前記C型フレーム14は、前後対となるレ
ール11上を走行する車輪12、13を備えている。そ
して、図2に示すように、左右のレール11の中間に固
定して配置されたラック27に噛合するピニオン28を
備えた駆動モータ(油圧モータ、電動モータを含む)2
9がC型フレーム14に取付けられ、駆動モータ29を
回転することによって、H形鋼24と直交する方向にC
型フレーム14が移動可能となっている。車輪13には
図1に示すように、摩擦車30が当接し、この回転をベ
ルト30aによってロータリエンコーダ30bの入力軸
に伝えて、C型フレーム14の移動距離を検知できるよ
うになっている。また、C型フレーム14は下側フレー
ム31と、中間フレーム32と、上側フレーム15とを
連結して構成され、上側フレーム15にはその基部及び
先部に、昇降架台17、16を備えている。
【0011】昇降架台16、17には、それぞれ垂直に
配置された複数のガイドロッド33aに沿って上下する
と共に、回転可能に垂直に立設されたボールねじ33、
34に螺合するボールナット35、36が設けられてい
る。ボールねじ33、34はモータ37、38によって
回転駆動されて、昇降架台16、17をそれぞれ上下に
移動させるようになっている。
【0012】前記昇降架台16、17には、それぞれ光
波測距式でしかもスキャニング型のレーザー距離計18
〜20、21〜23が所定の方向を向いて固定状態で取
付けられている。また、これらのレーザー距離計18〜
20、21〜23の下位置には、光波測距式でしかもス
キャニング型のレーザー距離計39、40が配置され、
これらはC型フレーム14の下側フレーム31の先部及
び基部に固定されている。前記H形鋼24はローラコン
ベア41上を搬送され、C型フレーム14の下側フレー
ム31及び上側フレーム15の中間位置にH形鋼24が
十分な隙間を有して通過するようになっている。
【0013】図1及び図3に示すように、H形鋼24の
両側方の外側にはスキャニング型でしかも光波測距式の
レーザー距離計18〜23、39、40が設けられて、
それぞれのレーザー距離計18〜23、39、40の位
置と、スキャニングして測定したその距離から、H形鋼
24のフランジ45、46の形状及び厚み等を測定でき
るようになっている。前記スキャニング型で光波測距式
のレーザー距離計18(19〜23、39、40におい
ても同じ)の距離測定原理を図5、図6を参照しながら
説明すると、周知構造のスポット型で光波測距式のレー
ザー距離測定装置42の前方にガルバノミラー43を配
置し、このガルバノミラー43を振動させることによっ
て、照射されるレーザー光をスキャンしている。前記レ
ーザー距離測定装置42は、測定箇所に照射するレーザ
ー光と、測定箇所から反射するレーザー光の位相の差か
ら、実際の距離を極めて高い精度で測定できるものであ
る。
【0014】一方、前記ガルバノミラー43は、図7に
示すように、ガルバノミラー43に加える電圧によって
その振れ角度θが変位するもので、例えば、電圧V1
4 の場合には、それぞれその電圧に比例してその振れ
角度がθ1 〜θ4 に変わるものである。従って、図8に
示すように、(t0 、t1 )間で電圧をV1 からV3
一次元的に上げると、ガルバノミラー43がθ1 からθ
3 の位置に徐々に角度を振り、(t1 、t2 )間でその
電圧をV3 からV1 に下げると、ガルバノミラー43が
θ3 からθ1 に首を振ることになり、これらの交番電圧
を与えると、ガルバノミラー43が振動的に首を振っ
て、ガルバノミラー43からの反射レーザー光が2(θ
3 −θ1 )の変位でスキャンすることになる。従って、
図5に示すように、レーザー距離測定装置42の前方に
配置されるガルバノミラー43のスキャン中心位置P0
(x0 、y0 )は決まっているので、ガルバノミラー4
3から対象物44までの距離、及びレーザー光のスキャ
ン角度に比例するガルバノミラー43の入力電圧Vが分
かっていれば、スキャンされたレーザー光が照射した位
置が連続的に測定できることになる。
【0015】ここで、レーザー距離計18のスキャン角
度(θ3 −θ1 )の状態から、(θ4−θ2 )の状態に
変えようと思う場合には、図7に示すように、ガルバノ
ミラー43の入力電圧を(V4 −V2 )間で制御すれば
よいことになり(図8参照)、その動作が極めて簡単で
あり、レーザー距離計18自体の取付け角度を物理的に
動かす必要がなく変えることができる。
【0016】従って、図3に示すように、H形鋼24の
フランジ45、46のうちフランジ45の上半分の形状
及び厚みを測定しようとする場合には、レーザー距離計
21でフランジ45の上半分の内側の表面座標を測定
し、レーザー距離計19でフランジ45の上半分の外側
の表面座標を測定する。また、フランジ45の下半分の
形状及び厚みを測定する場合には、レーザー距離計2
0、40を使用し、フランジ46の上半分の形状及び厚
みを測定する場合には、レーザー距離計18、22を使
用し、フランジ46の下半分の形状及び厚みを測定する
場合にはレーザー距離計39、23を使用することにな
る。
【0017】更に、H形鋼24のウエブ47の厚みを測
定しようとする場合に、H形鋼24の中央の上下に配置
されたスポット型の光波測距式のレーザー距離計25、
26を使用する。図3に示す測定装置では、ウエブ47
の中央部分の厚みしか測定できないが、ウエブ47の広
い範囲にわたってその形状及び厚みを測定する場合に
は、図4に示すように、H形鋼24の上下にスキャニン
グ型で光波測距式のレーザー距離計48、49を配置
し、ウエブ47の幅方向についてその座標を測定して、
ウエブ47の形状及び厚みを測定することもできる。こ
の場合、下部のレーザー距離計26、49はH形鋼24
のフランジ45、46の直下に配置されていないので、
フランジ45、46とローラコンベア41の摩擦等によ
るスケールの落下に対して汚染されないという利点があ
る。
【0018】なお、各レーザー距離計18〜23、3
9、40等の制御部及びこれらの結果から、H形鋼24
の形状及びフランジ45、46やウエブ47の厚みを測
定する演算部は、コンピュータを内蔵する制御装置10
a内に収納されている。また、制御装置10a内には、
この形鋼断面の寸法測定装置10の全体を制御する制御
部が設けられ、更に通過させようとする各形鋼の種類、
形状、寸法を入力する入力装置(別のコンピュータであ
ってもよい)が接続され、更に制御装置10aからのデ
ータが入力する端子が設けられている。また、制御装置
10aには、制御装置10aを直接制御するキーボード
が設けられている。
【0019】続いて、この形鋼断面の寸法測定装置10
の使用方法及び作用について説明すると、まず、測定対
象物である形鋼の種類、概ね寸法を入力しておく。駆動
モータ29を駆動し、C型フレーム14を移動させて昇
降架台16、17の中央に、測定しようとするH形鋼2
4が位置するようにする。この場合の移動距離はロータ
リエンコーダ30bで測定することになる。所定の位置
にC型フレーム14を搬送した後、図示しないロータリ
エンコーダが設けられたモータ37、38を駆動して昇
降架台16、17を上昇位置から所定位置まで下降させ
る。次に、レーザー距離計18〜23、39、40を作
動させて、H形鋼24のフランジ45、46の座標を測
定し、その形状及び厚みを測定することになる。また、
レーザー距離計25、26を作動させることによって、
H形鋼24のウエブ47の厚みを測定できる。
【0020】ここで、H形鋼24が横に振れた場合に
は、各レーザー距離計18〜23、39、40の測定範
囲から外れることがあるが、この場合、各レーザー距離
計18〜23、39、40のガルバノミラー43に加え
る電圧を変えて、その振動角を変え、予め定められたプ
ログラムに従い、レーザー光のスキャン位置を変更する
ことになる。この場合、スキャニング型のレーザー距離
計のスキャン角度の中心位置が、測定しようとするH形
鋼の測定対象点に位置するように、ガルバノミラーに加
える電圧を変化させることによって行う。
【0021】また、対象物の種類が異なる場合には、昇
降架台16、17の下降位置、各レーザー距離計18〜
23、39、40のスキャン角度を変更して、H形鋼の
フランジ及びウエブの厚みを測定することになる。図1
には、各H形鋼を示しているが、例えば、溝形鋼、山形
鋼等の形鋼であって前記したレーザー距離計18〜2
3、39、40、レーザー距離計25、26、場合によ
ってはレーザー距離計48、49を用いて、その座標位
置から精度よく形鋼の形状や厚みを測定することができ
る。
【0022】
【発明の効果】請求項1〜5記載の形鋼断面の寸法測定
装置においては以上の説明からも明らかなように、使用
するレーザー距離計に光波測距式のレーザー距離計を使
用しているので、装置の小型化が図れ、更には精度の良
い測定が行える。また、レーザー距離計の小型化が可能
となったので、複数台のレーザー距離計を、形鋼の両側
方の外側に配置することができる。そして、両側方に配
置した複数台のレーザー距離計は、その光軸の振れ角を
電気信号によって任意に設定可能なスキャニング型のレ
ーザー距離計としているので、仮に測定対象物である形
鋼の搬送中に横振れを起こしても、高速度でその振れに
追従させて、正確な測定をすることができる。
【0023】特に、請求項2記載の形鋼断面の寸法測定
装置においては、H形鋼のウエブの肉厚が極めて簡単に
測定できる。この場合、H形鋼の上下に配置したスポッ
ト型のレーザー距離計は搬送ローラに当接するフランジ
の下方には配置されていないので、上部から落下するス
ケール等によって汚染されることが少ないという利点が
ある。請求項3記載の形鋼断面の寸法測定装置において
は、形鋼の両側方に配置された複数台のレーザー距離計
は、左右の昇降架台に別々に取付けられて高さ調整が可
能となっているので、測定対象物である形鋼の種類、寸
法が異なる場合にも迅速に対処し、最適の状態で測定が
行える。請求項4記載の形鋼断面の寸法測定装置におい
ては、昇降架台はC型フレームの上側フレームの先部及
び基端部に設けられ、C型フレームは形鋼の長さ方向に
直交する方向に横移動可能に配置されているので、昇降
架台を上方に上げた状態で、移動させて形鋼の搬送ライ
ン中にこの形鋼断面の寸法測定装置を自由に設置するこ
とができる。請求項5記載の形鋼断面の寸法測定装置に
おいては、形鋼が横揺れしてC型フレームが即応して追
従できない場合も、スキャニング型のレーザー距離計が
迅速に追従するので、形鋼の横振れに関係なく、正確な
位置データを得ることができ、結果として正確な形鋼の
寸法測定ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る形鋼断面の寸法測
定装置の正面図である。
【図2】同側面図である。
【図3】同説明図である。
【図4】他の実施の形態に係る形鋼断面の寸法測定装置
の説明図である。
【図5】光波測距式のレーザー距離計の説明図である。
【図6】光波測距式のレーザー距離計の説明図である。
【図7】入力電圧とガルバノミラーの振れ角度との関係
を示すグラフである。
【図8】ガルバノミラーの制御についての説明図であ
る。
【符号の説明】
10:形鋼断面の寸法測定装置、10a:制御装置、1
1:レール、12:車輪、13:車輪、14:C型フレ
ーム、15:上側フレーム、16:昇降架台、17:昇
降架台、18:レーザー距離計、19:レーザー距離
計、20:レーザー距離計、21:レーザー距離計、2
2:レーザー距離計、23:レーザー距離計、24:H
形鋼、25:レーザー距離計、26:レーザー距離計、
27:ラック、28:ピニオン、29:駆動モータ、3
0:摩擦車、30a:ベルト、30b:ロータリエンコ
ーダ、31:下側フレーム、32:中間フレーム、3
3:ボールねじ、33a:ガイドロッド、34:ボール
ねじ、35:ボールナット、36:ボールナット、3
7:モータ、38:モータ、39:レーザー距離計、4
0:レーザー距離計、41:ローラコンベア、42:レ
ーザー距離測定装置、43:ガルバノミラー、44:対
象物、45:フランジ、46:フランジ、47:ウエ
ブ、48:レーザー距離計、49:レーザー距離計
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小笠原 昭宣 福岡県北九州市小倉北区白銀1丁目3番 10号 株式会社セルテックシステムズ内 審査官 白石 光男 (56)参考文献 特開 平8−271226(JP,A) 特開 平6−307820(JP,A) 特開 昭61−8608(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01B 11/04 G01B 11/24

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 形鋼の周囲に複数台のレーザー距離計を
    配置して、該形鋼の表面測定点の各座標を測定し、その
    測定値から前記形鋼の断面形状を演算する形鋼断面の寸
    法測定装置であって、 前記レーザー距離計に光波測距式のレーザー距離計を使
    用すると共に、 前記形鋼の両側方の外側に配置されたそれぞれ複数台の
    前記レーザー距離計を、その光軸の振れ角を電気信号に
    よって任意に設定可能なスキャニング型のレーザー距離
    計として、前記形鋼の厚み及び形状を測定することを特
    徴とする形鋼断面の寸法測定装置。
  2. 【請求項2】 前記形鋼が横置きされたH形鋼であっ
    て、そのウエブの上下にはスポット型のレーザー距離計
    が設けられて、該ウエブの肉厚が測定されている請求項
    1記載の形鋼断面の寸法測定装置。
  3. 【請求項3】 前記形鋼の両側方の外側に配置された前
    記レーザー距離計のうち最下部のレーザー距離計を除く
    複数のレーザー距離計が、左右別々の昇降架台に取付け
    られていると共に、該昇降架台はC型フレームの上側フ
    レームの先部及び基部にそれぞれ設けられている請求項
    1又は2記載の形鋼断面の寸法測定装置。
  4. 【請求項4】 前記C型フレームは前記形鋼の長さ方向
    に直交する方向に横移動可能に配置され、前記形鋼の横
    方向の振れに対応して該C型フレームが移動し、該C型
    フレームに搭載された前記複数台のレーザー距離計の測
    定範囲の中心に該形鋼が位置するように制御されている
    請求項3記載の形鋼断面の寸法測定装置。
  5. 【請求項5】 前記形鋼の横方向の振れに対して前記C
    型フレームが追従移動中であっても、前記スキャニング
    型のレーザー距離計の光軸の振れ角の中心が、前記形鋼
    の測定点の中心となるように制御されている請求項4記
    載の形鋼断面の寸法測定装置。
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