JP2005189900A - 熱定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 この発明は、連続的な画像形成時に急激な温度落ち込み、温度上昇が
生じ、定着性が不安定となるという課題を解決しようとするものである。
【解決手段】 この発明は、画像形成時に温度検知手段37の検知温度の変化に
応じて定着ローラ及び定着ベルトに対する目標温度を随時変化させるものである

【選択図】 図1

Description

本発明は、定着ベルトを有する熱定着装置及び、プリンタ,複写機,ファクシミリ等の画像形成装置に関する。
プリンタ,複写機,ファクシミリ等の画像形成装置には用紙上のトナー像を該用紙に定着させる定着装置が用いられ、この定着装置は定着ベルトを有する熱定着装置などがある。
特許文献1には、画像形成動作の開始信号を受けて定着ベルト回転開始後の定着時に定着ベルト表面温度設定値を定着可能な高温側設定温度から定着可能な低温側設定温度に切り替えて定着温度制御を行う熱定着装置が記載されている。
特開平11−2982号公報
定着ベルトを有する熱定着装置においては、図3に示すような一般的構成で、加熱ローラ1の内部に熱源として大電力のヒータ(例えば750Wのヒータ)2が設けられ、加圧ローラ3の内部に熱源として省電力のヒータ(例えば350Wのヒータ)4が設けられている。
定着装置として許容される範囲の電力はヒータの総W数、例えば1100Wである。しかし、画像形成装置は、全体として定着装置の他にモータ、ソレノイドや高圧電源などの負荷デバイス、ソータや給紙バンクなどの周辺装置も動作するために、これらが電力を消費しない待機時には定着装置でのフルパワー加熱(ヒータの1100W消費)が可能となるが、このW数では画像形成時には装置全体のW数が許容W数を超えてしまうので、定着装置のヒータのフルパワー点灯は画像形成時には許されなくなる。
そこで、上記熱定着装置において、画像形成時にヒータ2のみを点灯させ、ヒータ4を点灯させないことが検討されている。しかし、画像形成時にヒータ2のみを点灯させた場合には、連続的な画像形成時に熱定着装置の急激な温度落ち込み、温度上昇が生じ、定着性が不安定となる。
本発明は、連続的な画像形成時における急激な温度落ち込み、温度上昇を防止することができ、定着性の安定化を図ることができる熱定着装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に係る発明は、定着ローラ及び加熱ローラと、この定着ローラ及び加熱ローラに架け渡された無端状の定着ベルトと、この定着ベルトを介して前記定着ローラに押圧される加圧ローラと、前記加熱ローラ及び前記加圧ローラのうち少なくとも前記加熱ローラを加熱する熱源とを有し、前記定着ローラと前記加圧ローラとで形成されるニップにて前記定着ベルトと前記加圧ローラとで用紙を挟持搬送しつつ該用紙上のトナー像を該用紙に融着させる熱定着装置において、前記定着ローラ及び前記定着ベルトの温度を検知する第1の温度検知手段と、前記加圧ローラの温度を検知する第2の温度検知手段と、前記第1の温度検知手段及び前記第2の温度検知手段にて一定周期間隔で検知した温度が各々第1の目標温度近傍の一定温度及び第2の目標温度近傍の一定温度になるように前記熱源を制御する制御手段とを備え、画像形成時に前記第2の温度検知手段の検知温度の変化に応じて前記第1の目標温度を随時変化させるものである。
請求項2に係る発明は、請求項1記載の熱定着装置において、フルカラー画像形成モード時の画像形成中に第1の目標温度を下げるものである。
請求項3に係る発明は、請求項1または2記載の熱定着装置において、モノカラー画像形成モード時の画像形成中に第1の目標温度を上げるものである。
請求項4に係る発明は、請求項1、2または3記載の熱定着装置を備えたものである。
以上のように請求項1に係る発明によれば、加圧ローラの検知温度に合わせて定着ベルトの制御目標温度を変化させて定着温度を狙いの温度に保つことができ、定着性を安定させることができる。
請求項2に係る発明によれば、フルカラー画像形成モード時の画像形成中に定着温度を狙いの温度に保つことができ、定着性を安定させることができる。
請求項3に係る発明によれば、モノカラー画像形成モード時に定着温度を狙いの温度に保つことができ、定着性を安定させることができる。
請求項4に係る発明によれば、トナー像定着性が安定した画像形成物を得ることができる。
図2は本発明の一実施形態の概略を示す。この実施形態は、画像形成装置としてのカラーレーザプリンタの一形態である。像担持体としての感光体は例えば無端状の感光体ベルト5が用いられて複数のローラ6に架け渡され、この複数のローラ6のうちの1つのローラが図示しない駆動源により回転駆動されることで、感光体ベルト5が矢印方向へ回転駆動される。
操作部によりフルカラー画像形成モードが選択されてスタートキーが押されると、感光体ベルト5は帯電手段としての帯電ブラシ7により一様に帯電された後に露光手段としての書き込み装置8により先ずブラック(以下Kという)画像信号により変調された光ビームで露光されてK画像信号に対応する静電潜像(以下K潜像という)が形成される。
現像手段としてのK現像器9、イエロー(以下Yという)現像器10、シアン(以下Cという)現像器11及びマゼンタ(以下Mという)現像器12は、それぞれ現像時には接離機構13〜16により現像位置へ移動し、非現像時に接離機構13〜16によりホーム位置に戻る。感光体ベルト5上のK潜像はK現像器9によりKトナーで現像されてKトナー像となる。
一方、中間転写体としての無端状の中間転写ベルト17は複数のローラ18〜20に架け渡されてローラ6上で感光体ベルト5に当接され、この複数のローラ18〜20のうちの1つのローラが図示しない駆動源により回転駆動されることで中間転写ベルト17が矢印方向へ感光体ベルト5と同じ周速で回転する。1次転写手段としての1次転写ブラシ21は、中間転写ベルト17がローラ6上で感光体ベルト5に当接する1次転写部で中間転写ベルト17に接触するとともに、図示しない電源から転写バイアスが印加され、感光体ベルト5上のKトナー像を中間転写ベルト17へ転写させる。感光体ベルト5は、Kトナー像転写後に感光体クリーニング装置22によりクリーニングされ、除電ブラシ23により均一に除電される。
次に、感光体ベルト5は帯電ブラシ7により一様に帯電された後に書き込み装置8にてY画像信号により変調された光ビームで露光されてY画像信号に対応する静電潜像(以下Y潜像という)が形成される。この感光体ベルト5上のY潜像はY現像器10によりYトナーで現像されてYトナー像となり、この感光体ベルト5上のYトナー像が1次転写部で1次転写ブラシ21により中間転写ベルト17にKトナー像と重ねて転写される。感光体ベルト5は、Yトナー像転写後に感光体クリーニング装置22によりクリーニングされ、除電ブラシ23により均一に除電される。
次に、感光体ベルト5は帯電ブラシ7により一様に帯電された後に書き込み装置8にてC画像信号により変調された光ビームで露光されてC画像信号に対応する静電潜像(以下C潜像という)が形成される。この感光体ベルト5上のC潜像はC現像器11によりCトナーで現像されてCトナー像となり、この感光体ベルト5上のCトナー像が1次転写部で1次転写ブラシ21により中間転写ベルト17にKトナー像及びYトナー像と重ねて転写される。感光体ベルト5は、Cトナー像転写後に感光体クリーニング装置22によりクリーニングされ、除電ブラシ23により均一に除電される。
次に、感光体ベルト5は帯電ブラシ7により一様に帯電された後に書き込み装置8にてM画像信号により変調された光ビームで露光されてM画像信号に対応する静電潜像(以下M潜像という)が形成される。この感光体ベルト5上のM潜像はM現像器12によりMトナーで現像されてMトナー像となり、この感光体ベルト5上のMトナー像が1次転写部で1次転写ブラシ21により中間転写ベルト17にKトナー像、Yトナー像及びCトナー像と重ねて転写されることにより、中間転写ベルト17上に4色重ねのフルカラー画像が形成される。感光体ベルト5は、Mトナー像転写後に感光体クリーニング装置22によりクリーニングされ、除電ブラシ23により均一に除電される。
また、給紙装置24は用紙をレジストローラ25へ給紙し、レジストローラ25は中間転写ベルト17上のフルカラー画像に合わせて用紙を2次転写部へ送り出す。この用紙は、2次転写部で2次転写装置26により中間転写ベルト17上のフルカラー画像が転写され、熱定着装置27によりフルカラー画像が定着されて片面画像形成時には排紙ローラ28により本装置上部の排紙トレイへ排出される。
両面画像形成時には、熱定着装置27を通過した用紙は、両面装置29により表裏が反転されてレジストローラ25へ送られ、上述と同様にレジストローラ25により中間転写ベルト17上のフルカラー画像に合わせて2次転写部へ送り出されて2次転写部で2次転写装置26により中間転写ベルト17上のフルカラー画像が裏面に転写され、熱定着装置27により裏面のフルカラー画像が定着されて排紙ローラ28により本装置上部の排紙トレイへ排出される。
また、中間転写ベルト17は、フルカラー画像転写後にクリーニング装置30によりクリーニングされる。
操作部でモノカラー画像形成モードが選択されてスタートキーが押された場合には、単色の画像形成プロセスが行われる。この場合、書き込み装置8が単色の画像データで感光体ベルト5に書き込みを行って静電潜像を形成し、この静電潜像が現像器9〜12のうちの1つの現像器で現像された後に中間転写ベルト17に転写される。この中間転写ベルト17上の単色のトナー像は転写紙に転写され、この転写紙は熱定着装置27でトナー像が定着されて排紙トレイに排紙される。
図3は上記熱定着装置27の構成を示す。無端状の定着ベルト31は定着ローラ32、加熱ローラ1及び補助ローラ33に架け渡され、これらのローラの少なくとも1つが図示しない駆動源により回転駆動されることで定着ベルト31が搬送回転される。補助ローラ33は定着ローラ32の下方に配置される。加圧ローラ3は、定着ベルト31を定着ローラ32に押圧する位置に配置され、図示しない加圧機構により定着ベルト31を定着ローラ32に押圧する。加圧ローラ3と定着ローラ32で形成されるニップはその圧力により、下方から定着ベルト31と加圧ローラ3との間に搬送されて来る用紙34を挟持搬送しながら用紙34上の未定着トナー35を用紙34に融着させる。
加熱ローラ1は、内部に熱源としての加熱ヒータ2を内蔵していて該加熱ヒータ2により加熱され、定着ベルト31を回転駆動させながら加熱する。加圧ヒータ3は、内部に熱源としての加圧ヒータ4が設けられ、この加圧ヒータ4により加熱される。また、温度検知手段としてのサーミスタ36は、加熱ローラ1の外周面に接触させて配置され、加熱ローラ1の表面温度を検知することで定着ベルト31の表面温度を検知する。温度検知手段としてのサーミスタ37は、加圧ローラ3の外周面に接触させて配置され、加圧ローラ3の表面温度を検知する。図示しないCPUを用いた定着制御部は、サーミスタ36、37からの温度検知信号がフィードバックされて加熱ローラ1の表面温度及び加圧ローラ3の表面温度がそれぞれ目標温度近傍の一定温度になるように加熱ヒータ2及び加圧ヒータ4を制御し、加熱ローラ1の表面温度調整を制御目標値±5℃の範囲内で行う。
図1は上記熱定着装置27の定着制御部を示す。加熱ヒータ2及び加圧ヒータ4の一端はリレー45の常開接点38を介して商用交流電源39の片側に接続され、加熱ヒータ2及び加圧ヒータ4の他端と交流電源39のもう一方の片側との各間にはスイッチ素子としてのトライアック40、41がそれぞれ接続される。このトライアック40、41はそれぞれ制御ドライバ42、43により駆動され、この制御ドライバ42、43は制御手段としてのCPU(マイクロコンピュータ)44によりオン/オフ制御される。
また、リレー45のコイルはスイッチング素子としてのスイッチングトランジスタ43を介してDC24Vの電源とアースとの間に接続され、制御ドライバ47はCPU14により制御されてトランジスタ46をオン/オフさせることによりリレー45をオン/オフさせる。従って、リレー45がオン状態であってトライアック40、42がオンした時には、交流電源39からトライアック40、42を介してヒータ2、4に電力が供給されてヒータ2、4が点灯し、加熱ローラ1及び加圧ローラ3がヒータ2、4により加熱される。
また、サーミスタ36、37は加熱ローラ1の表面温度及び加圧ローラ3の表面温度をそれぞれ検知し、これらのサーミスタ36、37からの温度検知信号がCPU44に入力される。CPU44は、内蔵のA/Dコンバータによりサーミスタ36、37からの温度検知信号をデジタル信号に変換してプログラムにより加熱ローラ1の表面温度データ及び加圧ローラ3の表面温度データを得る。
CPU44は、サーミスタ36により検知された加熱ローラ1の表面温度を基にして制御ドライバ42を介してトライアック40を制御して加熱ヒータ2の点灯/消灯制御を行い、サーミスタ37により検知された加圧ローラ3の表面温度を基にして制御ドライバ43を介してトライアック41を制御して加圧ヒータ4の点灯/消灯制御を行う。
また、CPU44は、当該カラーレーザプリンタの本体カバー(ドア)が開けられたか否かを検出するカバースイッチ(SW)48から検出信号が入力されて本体カギーが開けられた時には制御ドライバ47をオフさせてトランジスタ46をオフさせることにより、リレー45をオフさせる。CPU44は、本体カバーが閉じられた時には制御ドライバ47をオンさせてトランジスタ46をオンさせることにより、リレー45をオンさせる。従って、本体カバーが開いた状態では、加熱ヒータ2及び加圧ヒータ4が点灯することはない。
図4は上記定着制御部のヒータ通電制御フローを示す。熱定着装置27のようにヒータを2本、サーミスタを2個用いる場合には、上記定着制御部は、加熱ローラ1側、加圧ローラ3側で図4に示すヒータ通電制御フローを2本独立にし、それぞれの制御目標温度を管理する制御を行う。つまり、CPU44は、加熱ヒータ2と加圧ヒータ4の各通電制御を独立して図4に示すヒータ通電制御フローで行う。
CPU44は、常時、一定周期毎にループを形成し、熱定着装置27(ヒータ2、4)をオフさせる要因が無いかどうかを監視している(ステップS1)。CPU44は、例えば当該カラーレーザプリンタの制御部からの指令により上記本体カバーの開などの熱定着装置27(ヒータ2、4)をオフさせる要因が有った場合にはリレー45をオフさせ(ステップS2)、ヒータ2、4をオフさせて(ステップS3)、ヒータ2、4への通電を停止させる。CPU44は、熱定着装置27(ヒータ2、4)をオフさせる要因が無い場合には、CPU44でカウントさせる周期タイマーを例えば1秒に設定して該周期タイマーをスタートさせる(ステップS4)。
次に、CPU44は、サーミスタ36、37から現在温度値を取得する処理を行い(ステップS5)、その取得した現在温度値と制御温度目標値との差分からヒータ2、4への通電量(オン時間)を算出する(ステップS6)。一般的にヒータへの通電量の計算方法としては周知技術としてPID演算方式などの方法が用いられ、比例項、微分項、積分項の3つの項からなる演算方式の乗数(ゲイン)を定着ローラの熱容量、加熱体のW数などの機種固有の条件を考慮した設定値にすることにより、オーバーシュート、制御リップルの無い最適な温度制御にすることができる。
CPU44は、ヒータ2、4への通電量(オン時間)の計算結果よりその時間に応じたタイマー値を通電時間タイマーにセットして該通電時間タイマーをスタートさせる(ステップS7)と同時に、ヒータ2、4への出力をオンにしてヒータ2、4をオンさせる(ステップS8)。また、CPU44は、これ以降の処理では、上記スタートさせた通電時間タイマーがタイムアップするまではステップS9のループにて待ち処理を行い、通電時間タイマーがタイムアップしたらヒータ2、4への出力をオフさせてヒータをオフさせる(ステップS10)。
次に、CPU44は、上記スタートさせた周期タイマーがタイムアップするまではステップS11のループにて待ち処理を行い、周期タイマーがタイムアップしたら、1周期分の通電処理ループが終了したことになるため、ステップS1の処理に戻り、再び次の周期での通電処理を行う。
図5はCPU44から制御ドライバ42、43への出力信号を示し、これは上述のように最終段でヒータ2、4の点灯/消灯を行うものである。CPU44は、一定周期間隔毎にヒータ2、4のオンDutyを決定する演算を行い、ヒータ2、4のオン時間Tを決定する。上述のように、この時間Tは、現在温度値と制御目標温度(制御温度目標値)との差分から決定する値であるために常に一定とは限らない。CPU44は、これと同時に、制御ドライバ42、43への出力をオンにし、時間Tがタイムアップすると同時に制御ドライバ42、43への出力をオフにする。その後、CPU44は、次の演算周期が来るまで制御ドライバ42、43への出力をオフし続ける。CPU44は、このサイクルを繰返して行うことで、現在温度値と制御温度目標値との差をなくしている。
図6は上記定着制御部の加熱側(加熱ローラ1側)制御目標温度変更処理フローを示す。CPU44は、この処理を上記画像形成動作の開始(プリントスタート)のトリガによって用紙1枚毎に1回行う(ステップS1)。CPU44は、まず加圧側(加圧ローラ3側)のサーミスタ37から加圧ローラ3の現在温度値を取得し(ステップS2)、その取得した現在温度値が一定の温度範囲(X℃〜Y℃)外であるかどうかを判断する(ステップS3、S5)。
CPU44は、取得した現在温度値が一定温度しきい値(X℃)以下である場合には加熱側の制御目標温度(加熱ローラ1側の制御目標温度)に一定の温度、例えば3℃を加算し(ステップS4)、取得した現在温度値が一定温度しきい値(Y℃)以上である場合には加熱側の制御目標温度(加熱ローラ1側の制御目標温度)から一定の温度、例えば3℃を減算する(ステップS6)。
この場合の一定温度しきい値X℃、Y℃は、加圧側の現在温度値(加圧ローラ3の現在温度値)が画像の定着性に悪影響を与えないような範囲の値をとる。すなわち、加圧側の現在温度値がX℃以下の温度に落ち込んだ場合には加熱側の温度を上げ、その熱を定着ベルト31を通して加圧側に移送することにより定着不良を防止する。また、加圧側の現在温度値がY℃以上に上がった場合には、加熱側の温度を下げて定着ベルト31から加圧側への温度の回り込みを少なくすることにより過剰定着を防止する。
図7は上記定着制御部の加熱側制御目標温度変更処理フローを示す。CPU44は、この処理を上記画像形成動作の開始(プリントスタート)のトリガによって用紙1枚毎に1回行う(ステップS1)。CPU44は、画像形成モード(プリントモード)を判断し(ステップS2)、プリントモードがフルカラー画像形成モードである場合には加熱側の制御目標温度をX℃に設定し、プリントモードがモノカラー画像形成モードである場合には加熱側の制御目標温度をY℃に設定する。
ところで、加圧ローラは、温度応答性が悪く画像形成を繰返して連続的に行う時などには用紙に熱が奪われ易く、急激に温度が下降する。また、用紙の搬送間隔が長い画像形成モードの場合には、用紙の搬送間隔で加圧ローラの温度のオーバーシュートが発生する。
しかし、本実施形態の熱定着装置によれば、定着ローラ32及び定着ベルト31の温度を検知する第1の温度検知手段としてのサーミスタ36と、加圧ローラ3の温度を検知する第2の温度検知手段としてのサーミスタ37と、サーミスタ36、37にて一定周期間隔で検知した温度が各々第1の目標温度近傍の一定温度及び第2の目標温度近傍の一定温度になるように熱源としての加熱ヒータ2及び加圧ヒータ4を制御する制御手段としてのCPU44とを備え、画像形成時にサーミスタ37の検知温度の変化に応じて上記第1の目標温度を随時変化させるので、加圧ローラの検知温度に合わせて定着ベルトの制御目標温度(加熱ローラの制御目標温度)を変化させ、定着温度を狙いの温度に保つことができ、定着性を安定させることができる。
また、カラー画像形成モードの場合、用紙の搬送間隔が長く、用紙間で加圧ローラの温度のオーバーシュートが発生する。
しかし、本実施例の熱定着装置によれば、フルカラー画像形成モード時の画像形成中には加圧ローラの温度上昇を予測して定着ベルトの目標温度を下げるので、定着温度を狙いの温度に保つことができ、定着性を安定させることができる。
また、モノカラー画像形成モードの場合、画像形成を繰返して連続的に行う時には加圧ローラは用紙に熱が奪われ易く急激に温度が下降する。
しかし、本実施例の熱定着装置によれば、モノカラー画像形成モード時には加圧ローラの温度下降を予測して画像形成中に定着ベルトの目標温度を上げるので、定着温度を狙いの温度に保つことができ、定着性を安定させることができる。
また、本実施形態によれば、上記熱定着装置を備えたので、トナー像定着性が安定した画像形成物を得ることができる。
本発明の一実施形態における熱定着装置の定着制御部を示す回路図である。 同実施形態の概略を示す断面図である。 同実施形態の熱定着装置を示す正面図である。 同実施形態における定着制御部のヒータ通電制御フローを示すフローチャートである。 同実施形態におけるCPUから制御ドライバへの出力信号を示す波形図である。 同実施形態における定着制御部の加熱側制御目標温度変更処理フローを示すフローチャートである。 同実施形態における定着制御部の加熱側制御目標温度変更処理フローを示すフローチャートである。
符号の説明
1 加熱ローラ
2 加熱ヒータ
3 加圧ローラ
4 加圧ヒータ
31 定着ベルト
32 定着ローラ
36、37 サーミスタ
40、41 トライアック
44 CPU

Claims (4)

  1. 定着ローラ及び加熱ローラと、この定着ローラ及び加熱ローラに架け渡された無端状の定着ベルトと、この定着ベルトを介して前記定着ローラに押圧される加圧ローラと、前記加熱ローラ及び前記加圧ローラのうち少なくとも前記加熱ローラを加熱する熱源とを有し、前記定着ローラと前記加圧ローラとで形成されるニップにて前記定着ベルトと前記加圧ローラとで用紙を挟持搬送しつつ該用紙上のトナー像を該用紙に融着させる熱定着装置において、前記定着ローラ及び前記定着ベルトの温度を検知する第1の温度検知手段と、前記加圧ローラの温度を検知する第2の温度検知手段と、前記第1の温度検知手段及び前記第2の温度検知手段にて一定周期間隔で検知した温度が各々第1の目標温度近傍の一定温度及び第2の目標温度近傍の一定温度になるように前記熱源を制御する制御手段とを備え、画像形成時に前記第2の温度検知手段の検知温度の変化に応じて前記第1の目標温度を随時変化させることを特徴とする熱定着装置。
  2. 請求項1記載の熱定着装置において、フルカラー画像形成モード時の画像形成中に第1の目標温度を下げることを特徴とする熱定着装置。
  3. 請求項1または2記載の熱定着装置において、モノカラー画像形成モード時の画像形成中に第1の目標温度を上げることを特徴とする熱定着装置。
  4. 請求項1、2または3記載の熱定着装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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CN101909867A (zh) * 2008-01-08 2010-12-08 会田工程技术有限公司 电动伺服压力机、电动伺服压力机的控制装置以及控制方法

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