JP2013125256A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】加熱ローラの温度勾配に基づいた加圧力を定着装置のニップ部に与える。
【解決手段】ヒータ103を有する加熱ローラ100と、加熱ローラ100の温度を検知するサーミスタ105と、加熱ローラ100に当接してニップ部を形成する加圧ローラ106と、加圧ローラ106が加熱ローラ100に加える圧力を変化させるための加圧モータ6と、加圧モータを制御するCPU111と、を備えた画像形成装置であって、CPU111は、画像形成装置の立ち上げ時に、加圧モータ6を制御して加圧ローラ106が加熱ローラ100に加えた所定の圧力と、サーミスタ105が検知した温度から算出された加熱ローラ100の温度勾配に基づいて算出された加圧ローラ106が加熱ローラ100に加えた圧力に基づいて、加圧ローラ106が加熱ローラ100に加える圧力の補正値を算出する(S215、216)。
【選択図】図6

Description

本発明は、複写機やプリンタ等の画像形成装置に関する。
複写機、プリンタ等の画像形成装置において、厚みのある用紙に対して定着処理が行われた際、用紙の端部(エッジ)が定着部材に強く押し付けられ、定着部材にキズなどが発生する場合がある。定着部材にキズが発生すると、定着画像にムラができたり、筋が入ったりして、画像不良を招いてしまう。そこで、画像のムラや筋などの画像不良を解決するために、例えば特許文献1では、加圧ベルトの内部の剥離パッドを押すバネとして、バネ定数の違うバネを2つ備えた定着装置が提案されている。普通紙が通紙されるときは、バネ定数の高いバネにより、剥離パッドが加圧ベルト内側から押され、厚紙が通紙されるときは、バネ定数の低いバネにより、剥離パッドが後退することで、加圧ベルトの加圧力が下がり、キズが生じにくくなる。
特開2008−175908号公報
特許文献1で提案された手法により、厚紙が通紙されるときは、バネ定数の低いバネにより剥離パッドが後退することで、加圧ベルトの加圧力が下がり、従来よりも定着部材にキズが生じにくくなり、画像不良を解決することができる。
しかしながら、定着装置の組み立てに際し、経時変化による定着部の加熱ローラや加圧ローラのたわみや、バネの経時変化によりニップ部の圧力低下を考慮して、最適な加圧力よりもさらに強くニップ部に圧力をかけられる定数のバネを選定しなければならない。そのため、用紙を定着装置に通紙すると、用紙の端部により定着部材の加熱ローラや加圧ローラにキズが生じてしまう場合がある。特に、通紙枚数が多い高速機などに用いられる定着装置では、加熱ローラと加圧ローラとの当接部であるニップ部にキズが発生しやすく、そのため、定着装置の寿命も縮まり、ランニングコストが高くなってしまう。
本発明はこのような状況のもとでなされたもので、加熱ローラの温度勾配に基づいた加圧力を定着装置のニップ部に与えることを目的とする。
前述した課題を解決するため、本発明では次のとおりに構成する。
(1)ヒータを有する加熱ローラと、前記加熱ローラの温度を検知する温度検知手段と、前記加熱ローラに当接してニップ部を形成する加圧ローラと、前記加圧ローラが前記加熱ローラに加える圧力を変化させるための加圧モータと、前記加圧モータを制御する制御手段と、を備えた画像形成装置であって、前記制御手段は、前記画像形成装置の立ち上げ時に、前記加圧モータを制御して前記加圧ローラが前記加熱ローラに加えた所定の圧力と、前記温度検知手段が検知した温度から算出された前記加熱ローラの温度勾配に基づいて算出された前記加圧ローラが前記加熱ローラに加えた圧力に基づいて、前記加圧ローラが前記加熱ローラに加える圧力の補正値を算出する画像形成装置。
本発明によれば、加熱ローラの温度勾配に基づいた加圧力を定着装置のニップ部に与えることができる。
実施例の画像形成装置の要部の構成を概略的に示した構成図 実施例の定着装置の要部と、定着装置を制御する制御系を示すブロック図 実施例の加熱ローラと加圧ローラとのニップ幅の大小と加熱ローラが加圧ローラに奪われる熱量の関係を示す図、及び、ニップ幅と加熱ローラの温度勾配の関係、加熱ローラの温度による温度勾配の違いを示す図 実施例の正常な加圧力時と経時変化による加圧力の低下時における、ウォームアップ段階でのサーミスタの出力波形を示す図 実施例の正常な加圧力時と経時変化による加圧力の低下時における、スタンバイ段階でのサーミスタの出力波形を示す図 実施例の定着装置の加圧力調整の処理シーケンスを示すフローチャート
以下、本発明を実施するための形態について、実施例により詳しく説明する。
[画像形成装置の概要]
図1は、本実施例の画像形成装置の要部の構成を概略的に示した構成図である。画像形成装置200は、カラー画像形成装置であり、画像制御部38と、画像制御部38で生成された画像信号に基づいてレーザ光を変調し、このレーザ光を走査しながら感光ドラム1上に照射する露光装置8と、を備える。像担持体である感光ドラム1は、不図示のモータにより図中の矢印Aの方向に回転駆動される。感光ドラム1の周囲には、前露光ランプ(不図示)、帯電装置7、露光装置8、回転現像体13、濃度センサ(不図示)、一次転写装置10、クリーナ装置12が配置されている。
回転現像体13は、フルカラー現像のための4色分の現像装置13Y、13M、13C、13Kを内蔵する。モータ(Mtr)42は、回転現像体13を回転駆動するステッピングモータである。ソレノイド43は、回転現像体13の位置固定のロック機構を動作させる。ロック検知センサ72は、ロック機構の動作を検知するフォトインタラプタである。位置検知フラグ73は、回転現像体13の位置を検知するために、回転現像体13に取り付けられた位置検知フラグである。回転現像体ホームポジションセンサ60は、位置検知フラグ73の検知を行うことにより、回転現像体13の位置検知を行う。トナー濃度検知センサ(不図示)は、現像装置13Y〜13Kの現像スリーブ(不図示)上に担持されたトナー(現像剤)のトナー濃度を光学的に検知する。
現像装置13Y〜13Kは、感光ドラム1上の静電潜像をそれぞれY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)のトナーで現像する。各色のトナーで現像する場合、まず、モータ42の駆動によって、回転現像体13を矢印R方向に回転させる。そして、位置検知フラグ73を回転現像体ホームポジションセンサ60で検知することにより、回転現像体13の基準位置を検知し、更に、回転現像体を所定の回転位置まで回転させ、当該色の現像装置が感光ドラム1に当接するように位置合わせをする。
感光ドラム1上の現像された各色のトナー像は、一次転写装置10によって中間転写体としてのベルト2に順次転写されて、4色のトナー像が重ね合わされる。ベルト2はローラ17、18、19に張架されている。ローラ17は、ベルト2を駆動する駆動ローラとして機能し、ローラ18はベルト2の張力を調節するテンションローラとして機能し、ローラ19は二次転写装置としての二次転写ローラ21のバックアップローラとして機能する。ベルト2を挟んでローラ17と対向する位置には、ベルトクリーナ22が当接又は離間可能に設けられていて、二次転写後のベルト2上の残留トナーがクリーナブレードで掻き落とされる。
記録紙カセット23内に収容された記録紙は、リフタモータ40の動作により、ピックアップローラ24に当接する位置まで引き上げられる。記録紙カセット23からピックアップローラ24で搬送路に引き出された記録紙は、ローラ対25、26によってニップ部、すなわち二次転写ローラ21とベルト2との当接部に給送される。ベルト2上に形成されたトナー像は、ニップ部で記録紙上に転写され、定着装置5で熱定着処理がなされる。そして、定着装置5で処理された記録紙は、外排紙ローラ59を通り、装置外へ排出される。記録紙の両面に画像形成を行う場合には、フラッパ32が動作して、記録紙は搬送ローラ27の方向へ搬送される。搬送ローラ28は、フラッパ33を越えるまで記録紙の搬送を行った後、搬送ローラ28は逆回転し、フラッパ33を動作させて、記録紙を搬送ローラ29の方向へ搬送する。更に、搬送ローラ30、31が、搬送された記録紙を記録紙カセット23からの搬送路に合流させることにより、1面目とは反対の面への画像形成が可能になる。
図1において、紙面高さセンサ50は、記録紙カセット23内での紙面高さを検知し、搬送センサ51〜58は、記録紙の搬送路上に配置された搬送センサであり、各ポイントでの記録紙の有無又は記録紙の搬送タイミングを検知する。センサ80は、搬送路を搬送される記録紙の水分量を測定する。カセット着脱センサ70は、記録紙カセット23の着脱を検知する。
次に、画像形成装置200における画像形成動作について説明する。まず、操作部110(後述する図2)より画像形成を行う記録紙が選択されると、加圧モータ(図1にはMと図示)6が動作して、選択された記録紙に適切な定着圧力となるように、定着装置5の加圧力調整が行われる。次に、帯電装置7に電圧が印加されて、帯電装置7により感光ドラム1の表面が所定の帯電部電位で一様にマイナス帯電される。続いて、帯電された感光ドラム1上の画像部分が所定の露光部電位になるように、レーザースキャナからなる露光装置8が露光を行い、静電潜像が形成される。露光装置8は、画像制御部38で生成された画像信号に基づいて、露光をオン/オフすることにより、画像に対応した潜像を形成する。
画像形成装置200における画像形成タイミングは、ベルト2上の所定位置を基準とする信号ITOPを基準に制御されている。ローラ18とローラ19の間には、ベルト2上の基準位置を検知するための反射型位置センサ36が配置されている。現像装置13Y〜13Kの現像スリーブ(不図示)に、色毎に予め設定された現像電圧が印加されると、感光ドラム1上に形成された静電潜像が、現像装置13Y〜13K上を通過時にトナーで現像され、トナー像として可視化される。トナー像は、一次転写装置10でベルト2に転写され、更に、二次転写ローラ21で記録紙に転写された後、記録紙は定着装置5に給送される。フルカラープリント時は、ベルト2上で4色のトナーが重ね合わされた後、記録紙に転写される。感光ドラム1上に残留したトナーは、クリーナ装置12で除去・回収される。その後、感光ドラム1は、前露光ランプ(不図示)で一様に0ボルト付近まで除電されて、次の画像形成サイクルに備える。
[定着装置の制御]
図2は、本実施例の定着装置5の要部と、定着装置5を制御する制御系を示すブロック図である。図2において、CPU111は、操作部110から入力された記録紙の種類に基づいて、画像形成動作の制御を行ったり、タイマ機能を用いて時間計測を行ったりする。記憶装置109は、ROMとRAMを有し、ROMには、CPU111が実行する制御プログラムやデータが保持され、RAMは、CPU111が実行する制御プログラムが一時的に情報を保持するために使用される。定着装置5の内部には、記録紙を搬送するため、加熱ローラ100と加圧ローラ106がある。CPU111から駆動信号を与えられた定着モータの駆動回路102により、定着モータ101が駆動されて、加熱ローラ100が回転する。記録紙上のトナーを熱により記録紙に定着させるために、加熱ローラ100内には、加熱ローラ100を加熱する加熱ヒータ103が設けられている。そして、加熱ローラ100の表面の温度検知をするために、サーミスタ105が加熱ローラ100付近に配置されている。CPU111は、サーミスタ105により検知された加熱ローラ100の温度に基づいて、ヒータ制御信号をヒータ制御回路104に出力して、不図示の交流電源から加熱ヒータ103への給電を制御し、加熱ローラ100の表面温度を調整する。また、定着装置5では、通紙される記録紙の種類により、加熱ローラ100との当接部(ニップ部)において、加圧ローラ106が加熱ローラ100に加える圧力(加圧力)を調整する必要がある。CPU111は、操作部110から入力された記録紙の種類に応じた加圧力を発生させるため、加圧モータ駆動回路108に駆動信号を出力する。加圧モータ駆動回路108は、加圧ローラ106が加熱ローラ100に加えるべき圧力を指示するCPU111からの駆動信号に応じたパルス信号を加圧モータ6に送出する。加圧モータ6は、加圧モータ駆動回路108からのパルス信号に応じて回転し、加圧ローラ106を押し上げて加熱ローラ100との当接部に圧力を加える加圧調整部材107を動作させる。
[加圧ローラの加圧力と加熱ローラの温度勾配との関係]
図3を用いて、加熱ローラ100と加圧ローラ106が当接することにより形成されるニップ部の幅(ニップ幅)の違いにより、サーミスタ105により検知される加熱ローラ100の昇温スピードを示す温度勾配の波形について説明する。図3(a)は、加熱ローラ100と加圧ローラ106の当接部における圧力が小さいときの状態を示した模式図である。加圧ローラ106からの加圧力が小さいため、加熱ローラ100と加圧ローラ106の当接部であるニップ幅は狭くなる。このとき、加熱ローラ100を加熱すると、ニップ幅が狭いため、加熱ローラ100が加圧ローラ106によって奪われる熱量は少ない。図3(b)は、加熱ローラ100と加圧ローラ106の当接部における圧力が大きいときの状態を示した模式図である。加圧ローラ106からの加圧力が大きいため、加熱ローラ100と加圧ローラ106の当接部であるニップ幅は広くなる。このとき、加熱ローラ100を加熱すると、ニップ幅が広いため、加熱ローラ100が加圧ローラ106により奪われる熱量が多くなる。
図3(c)は、加熱ヒータ103に一定電力Wを供給したときの、加熱ローラ100の温度を検知するサーミスタ105の出力波形(温度波形)を示した図であり、出力波形は加熱ローラ100の温度勾配を示している。また、図3(c)において、横軸は時間(単位:秒(s))を示し、左側の縦軸は電力(単位:ワット(W))を、右側の縦軸は温度(単位:℃)を示し、Tiは室温を表している。図3(c)において、一点鎖線の波形は、ニップ幅が狭い場合のサーミスタの出力波形を示し、二点鎖線の波形は、ニップ幅が広い場合のサーミスタの出力波形を示している。また、実線の波形は、加熱ヒータ103に供給される電力波形であり、時間t0において一定電力Wが供給されていることを示している。図3(c)に示すように、ニップ幅が狭い場合は、広い場合に比べ、加圧力が小さいために、加圧ローラにより奪われる熱が少ないので、加熱ローラ100の温度勾配は急峻となる。更に、電力供給の開始から一定時間経過後の加熱ローラ100の到達温度についても、ニップ幅が狭い場合の到達温度T(a)は、ニップ幅が広い場合の到達温度T(b)に比べ、高くなる。このことから、ニップ幅と加熱ローラ100の温度勾配の間には比例関係が存在することが分かる。また、ニップ幅は、加圧ローラ106が加熱ローラ100を押し上げる加圧力により決定されるので、加圧力と温度勾配の間に比例関係が存在することになる。加圧ローラ106による加圧力は、CPU111からの駆動信号に応じて、加圧モータ駆動回路108が加圧モータ6に送出するパルス信号(パルス数)により決定される。そこで、工場出荷時等に、加熱ローラ100の温度勾配とそのときの加圧力(例えば、加圧モータ6に送出するパルス信号(パルス数))を測定して、温度勾配と加圧力の対応関係を、例えば表形式のデータとしてまとめ、記憶装置109に保存しておく。これにより、CPU111は、サーミスタ出力に基づいて求められた温度勾配と、記憶装置109に保存された温度勾配と加圧力の対応関係を示すデータから、加熱ローラ100と加圧ローラ106間の加圧力を算出することができる。
図3(d)は、加熱ローラ100の温度が高いときと低いときに、加熱ヒータ103に一定電力Wを供給したときのサーミスタ105の出力波形(温度波形)を示した図であり、出力波形は加熱ローラ100の温度勾配を示している。また、図3(d)において、横軸は時間(単位:秒(s))を示し、左側の縦軸は電力(単位:ワット(W))を、右側の縦軸は温度(単位:℃)を示し、Tiは室温を表している。また、実線の波形は、加熱ヒータ103に供給される電力波形であり、時間t0において一定電力Wが供給されていることを示している。図3(d)において、一点鎖線の波形は、加熱ローラ100の温度が高い場合のサーミスタの出力波形を示し、二点鎖線の波形は、加熱ローラ100の温度が低い場合のサーミスタの出力波形を示し、加圧ローラ106とのニップ幅は、どちらの場合も同一である。一点鎖線で示される温度波形は、電力立ち上げ時(時間t0)において、既に温度T(e)であるため、加熱ローラ100の目標温度Thに到達するまでの温度勾配は緩やかになってしまう。一方、二点鎖線で示される温度波形は、電力立ち上げ時(t0)において、室温である温度Tiから立ち上がるため、加熱ローラ100の目標温度Thに到達するまでの温度勾配は急峻となる。このように、加熱ローラ100の電力立ち上げ時の温度により、温度勾配に差ができてしまうため、加熱ローラ100の温度を考慮せず、加熱ローラ100と加圧ローラ106間の加圧力を算出しようとすると誤検知してしまうことがある。そのため、本実施例では、加熱ヒータ103に電力供給したときの加熱ローラ100の温度が温度Ts未満の場合は、画像形成装置のウォームアップ時の温度勾配に基づいて、温度Ts以上の場合は、スタンバイ時の温度勾配に基づいて加圧力を算出することとする。
[画像形成装置のウォームアップ時の温度勾配]
次に、図4を用いて、画像形成装置の電源オンにより開始されるウォームアップ時におけるサーミスタの出力波形(温度波形)について説明する。図4(a)は、画像形成装置の電源がオンされて開始されるウォームアップ段階と、加熱ローラ100が所定の温度に達した後のスタンバイ段階における、加熱ヒータ103への電力供給と加熱ローラの温度勾配を示すサーミスタ105の出力波形を示した図である。図4(a)において、横軸は時間(単位:秒(s))を示し、左側の縦軸は電力(単位:ワット(W))を、右側の縦軸は温度(単位:℃)を示し、Tiは室温、Thは加熱ローラ100の目標温度を表している。また、図4(a)において、実線の波形は、加熱ヒータ103に供給された電力波形を示し、太い破線の波形は、加熱ローラ100の温度勾配を示すサーミスタ105の出力波形を示している。
画像形成装置の電源がオンされると、画像形成装置をできるだけ早く印刷可能な状態に移行させるため、加熱ヒータ103への電力供給が開始されると(時間t0)、ウォームアップ中に大電力が供給される。これにより、定着装置5の加熱ローラ100は冷えている状態から所定の目標温度Thまで温められ、画像形成装置はスタンバイモードへと切り替わる。そして、ウォームアップ時における温度勾配は、時間t1時のサーミスタ出力値である温度T1と時間t2時のサーミスタ出力値である温度T2から算出することができる。また、前述したように、ウォームアップ時における加熱ローラ100と加圧ローラ106間の加圧力は工場出荷時に調整され、調整された加圧力値とそのときの温度勾配を対応付けたデータは、記憶装置109に保存されている。そのため、ウォームアップ時に算出された温度勾配と、記憶装置109に保存されたデータから、加熱ローラ100と加圧ローラ106間の加圧力を算出することができる。
続いて、図4(b)を用いて、加熱ローラ100と加圧ローラ106の経時変化により加圧力が低くなった場合のウォームアップ時のサーミスタ出力波形(温度波形)について説明する。図4(a)に示したサーミスタ105の出力波形は、加熱ローラ100と加圧ローラ106の経時変化が生じていない通常の加圧力の場合の波形である。一方、図4(b)は、加熱ローラ100と加圧ローラ106の経時変化により加圧力が低くなった場合のサーミスタ105の出力波形を示した図である。図4(b)における横軸、左右の縦軸は、図4(a)と同じなので、説明を省略する。また、図4(b)においても、実線の波形は、加熱ヒータ103に供給された電力波形を示し、太い破線の波形は、加熱ローラ100の温度勾配を示すサーミスタ105の出力波形を示している。
図4(b)においても、図4(a)と同様に、画像形成装置の電源がオンされると、画像形成装置をできるだけ早く印刷可能な状態に移行させるため、加熱ヒータ103への電力供給が開始されると(時間t0)、ウォームアップ中に大電力が供給される。ところが、加熱ローラ100と加圧ローラ106の加圧力が低いと、加熱ローラ100と加圧ローラ106の当接部であるニップ部の幅が狭くなる。その結果、定着装置としての熱容量が少なくなるため、電力供給が開始されてから加熱ローラが目標温度Thに達するまでの時間が、図4(a)の通常時の加圧力の場合と比べ、図4(b)では短くなる。前述したように、ウォームアップ時における温度勾配は、時間t1時のサーミスタ出力値である温度T1と時間t2時のサーミスタ出力値である温度T2から算出することができる。そして、算出された温度勾配と、前述した記憶装置109に保存された加圧力値と温度勾配を対応付けたデータから、加熱ローラ100と加圧ローラ106間の加圧力を算出することができる。算出された加圧力と、ウォームアップ時にCPU111が加圧モータ6を介して加熱ローラ100と加圧ローラ106にかけた所定の加圧力とを比較し、算出された加圧力が低ければ、CPU111は、経時変化等により加圧力が低いと判断し、加圧力の調整を行う。即ち、CPU111は、所定の加圧力となるように補正値を算出し、画像形成時の加圧力の補正に用いる値として記憶装置109に保存する。
そして、画像形成時には、CPU111は、画像形成を行う記録紙に対応した加圧力に、記憶装置109に保存された補正値を加え、加圧ローラ106が加熱ローラ100に加えるべき加圧力を算出する。CPU111は、算出した加圧力を発生させるため、加圧モータ駆動回路108に駆動信号を出力し、加圧モータ駆動回路108は、駆動信号に応じたパルス信号を加圧モータ6に送出する。そして、加圧モータ6は、加圧モータ駆動回路108からのパルス信号に基づいて、加圧ローラ106を押し上げて加熱ローラ100との当接部に圧力を加える加圧調整部材107を動作させる。
[画像形成装置のスタンバイ時の温度勾配]
次に、図5を用いて、画像形成装置のスタンバイ時におけるサーミスタの出力波形(温度波形)について説明する。画像形成装置の電源がオフされて間もないときに、再度、電源がオンされると、加熱ローラ100の温度が下がっていないために、サーミスタ105の出力値は高い状態のままである。その結果、サーミスタ105の出力値から算出された加熱ローラ100の温度が高く、設定された目標温度との温度差が小さいために、有効な温度勾配を求めることができず、電源オン直後のウォームアップ時には加圧力を検知することが難しい。そのため、画像形成装置は、ウォームアップ終了後、一旦、加熱ヒータ103への電力供給を遮断して、スタンバイ状態に移行し、有効な温度勾配が算出できるように、加熱ローラ100の温度が所定温度Tsまで下がるのを待つ。そして、温度が所定温度Tsまで下がると、画像形成装置は、再度、加熱ヒータ103への電力供給を開始すると共に、加熱ローラ100の目標温度Thを一時的に高く設定することにより、加熱ローラ100の有効な温度勾配を得ることができる。
図5(a)は、画像形成装置がスタンバイ段階における、加熱ヒータ103への電力供給と加熱ローラ100の温度勾配を示すサーミスタ105の出力波形を示した図である。図5(a)において、横軸は時間(単位:秒(s))を示し、左側の縦軸は電力(単位:ワット(W))を、右側の縦軸は温度(単位:℃)を示し、Tsは加熱ヒータ103への電力供給を開始する所定温度、Thは加熱ローラ100の目標温度を表している。また、図5(a)において、実線の波形は、加熱ヒータ103に供給された電力波形を示し、太い破線の波形は、加熱ローラ100の温度勾配を示すサーミスタ105の出力波形を示している。なお、図5(a)において、2つ目の電力波形の山の立下りから、サーミスタ105の出力波形が下り方向となっているのは、加熱ローラ100の温度を下げるため、加熱ヒータ103への電力供給を遮断したためである。そして、スタンバイ時における温度勾配は、時間t3時のサーミスタ出力値である温度T3と時間t4時のサーミスタ出力値である温度T4から算出することができる。また、スタンバイ時における加熱ローラ100と加圧ローラ106間の加圧力は工場出荷時に調整され、調整された加圧力値とそのときの温度勾配を対応付けたデータが、記憶装置109に保存されている。そのため、スタンバイ時に算出された温度勾配と、記憶装置109に保存されたデータから、加熱ローラ100と加圧ローラ106間の加圧力を算出することができる。
続いて、図5(b)を用いて、加熱ローラ100と加圧ローラ106の経時変化により加圧力が低くなった場合のスタンバイ時のサーミスタ出力波形について説明する。図5(a)に示したサーミスタ105の出力波形は、加熱ローラ100と加圧ローラ106の経時変化が生じていない通常の加圧力の場合の波形である。一方、図5(b)は、加熱ローラ100と加圧ローラ106の経時変化により加圧力が低くなった場合のサーミスタ105の出力波形を示した図である。図5(b)における横軸、左右の縦軸は、図5(a)と同じなので、説明を省略する。また、図5(b)においても、実線の波形は、加熱ヒータ103に供給された電力波形を示し、太い破線の波形は、加熱ローラ100の温度勾配を示すサーミスタ105の出力波形を示している。
図5(b)においても、図5(a)と同様に、スタンバイ時に、加熱ヒータ103への電力供給が開始されると(時間t0)、加熱ローラ100の温度を示すサーミスタの出力波形は、図5(b)のように上昇していく。ところが、加熱ローラ100と加圧ローラ106の加圧力が低いと、加熱ローラ100と加圧ローラ106の当接部であるニップ部の幅が狭くなる。そのため、加圧ローラ106に奪われる熱量が少なくなり、電力供給が開始されてから加熱ローラが目標温度Thに達するまでの時間が、図5(a)の通常時の加圧力の場合と比べ、短くなる。スタンバイ時における温度勾配は、ウォームアップ時と同様に、時間t3時のサーミスタ出力値である温度T3と時間t4時のサーミスタ出力値である温度T4から算出することができる。そして、算出された温度勾配と、前述した記憶装置109に保存された加圧力値と温度勾配を対応付けたデータから、加熱ローラ100と加圧ローラ106間の加圧力を算出することができる。算出された加圧力と、ウォームアップ時にCPU111が加圧モータ6を介して加熱ローラ100と加圧ローラ106にかけた所定の加圧力とを比較し、算出された加圧力が低ければ、CPU111は、経時変化等により加圧力が低いと判断し、加圧力の調整を行う。即ち、CPU111は、所定の加圧力となるように補正値を算出して、画像形成時の加圧力の補正に用いる補正値として記憶装置109に保存する。
そして、画像形成時には、CPU111は、画像形成を行う記録紙に対応した加圧力に、記憶装置109に保存された補正値を加え、加圧ローラ106が加熱ローラ100に加えるべき加圧力を算出する。CPU111は、算出した加圧力を発生させるため、加圧モータ駆動回路108に駆動信号を出力し、加圧モータ駆動回路108は、駆動信号に応じたパルス信号を加圧モータ6に送出する。そして、加圧モータ6は、加圧モータ駆動回路108からのパルス信号に基づいて、加圧ローラ106を押し上げて加熱ローラ100との当接部に圧力を加える加圧調整部材107を動作させる。
[定着装置の加圧力調整の処理シーケンス]
本実施例における定着装置の加圧力調整の処理シーケンスについて、図6のフローチャートを用いて説明する。図6に示す処理は、記憶装置109のROMに格納された制御プログラムに基づいて、CPU111により実行される。また、記憶装置109のROMは、画像形成装置がウォームアップ時とスタンバイ時に測定された加熱ローラ100の温度勾配と加圧ローラ106の加圧力の対応関係を示すデータと、記録紙の紙種に対応した加圧ローラ106の加圧力を示すデータを有している。
まず、画像形成装置の電源がオンされて、CPU111が立ち上がると、ステップ200(以下、S200のように記す)では、CPU111は、サーミスタ105の出力より、加熱ローラ100の現在の温度Tを検知する。S201では、CPU111は、S200で検知された加熱ローラの温度Tが所定の温度Ts以上かどうか判断し、所定の温度以上であればS207に進み、所定の温度未満であればS202に進む。
S202では、CPU111は、時間測定用のタイマをリセットし、スタートさせると共に、定着装置5のウォームアップを開始する。即ち、CPU111は、加圧モータ6を駆動させるために、加圧モータ駆動回路108に駆動信号を送出し、所定の温度勾配が算出されるように、加熱ローラ100と加圧ローラ106により形成されるニップ部に所定の加圧力を加える。そして、CPU111は、ヒータ制御信号をヒータ制御回路104に出力して、不図示の交流電源から加熱ヒータ103へ電力供給し、加熱ローラ100の温度を目標温度Thまで昇温させる制御を行う。
S203では、CPU111は、タイマのタイマ値を読み出し、ウォームアップの開始からt1時間が経過したかどうか判断し、経過していなければS203の処理を繰り返し、経過していればS204に進む。S204では、CPU111は、サーミスタ105の出力より、加熱ローラ100の現在(時間t1)の温度を検知し、記憶装置109に時間t1における温度T1として保存する。S205では、CPU111は、タイマのタイマ値を読み出し、ウォームアップの開始からt2時間が経過したかどうか判断し、経過していなければS205の処理を繰り返し、経過していればS206に進む。S206では、CPU111は、サーミスタ105の出力より、加熱ローラ100の現在(時間t2)の温度を検知し、記憶装置109に時間t2における温度T2として保存し、S215に進む。
S215では、CPU111は、記憶装置109より、加熱ローラ100の時間t1における温度T1と、時間t2における温度T2のデータを読み出し、時間t1と時間t2間における加熱ローラ100の温度勾配(単位時間当たりの温度変化率)を算出する。
S216では、CPU111は、予め記憶装置109に保存されている、ウォームアップ時における加熱ローラ100の温度勾配と加圧ローラ106の加圧力との対応関係を示すデータより、S215で算出した温度勾配に対応した加圧力を算出する。そして、CPU111は、S202のウォームアップ開始時にCPU111の制御により加熱ローラ100と加圧ローラ106のニップ部に加えた所定の加圧力と、S216で算出した加圧力とが同じ値かどうか判断する。経時変化等により、S216で算出した加圧力がS202における所定の加圧力の誤差範囲を外れていた場合には、CPU111は、加圧力と温度勾配との比例関係に基づいて、加圧力の調整を行う際に用いる加圧力の補正値を算出し、記憶装置109に保存する。CPU111は、加熱ローラ100の温度が目標温度Thまで昇温されると、加熱ローラ100の温度を下げるため、不図示の交流電源から加熱ヒータ103への給電を遮断して加熱ヒータをオフし、画像形成装置をスタンバイ状態に設定してS217の処理に進む。
S207では、CPU111は、定着装置5のウォームアップを開始する。CPU111は、加圧モータ6を駆動させるために、加圧モータ駆動回路108に駆動信号を送出し、加熱ローラ100と加圧ローラ106により形成されるニップ部に所定の加圧力を加える。そして、CPU111は、ヒータ制御信号をヒータ制御回路104に出力して、不図示の交流電源から加熱ヒータ103へ電力供給し、加熱ローラ100の温度を目標温度Thまで昇温させる制御を行う。
S208では、CPU111は、加熱ローラ100の温度が目標温度Thまで昇温されると、加熱ローラの温度を下げるため、不図示の交流電源から加熱ヒータ103への給電を遮断して、加熱ヒータをオフし、画像形成装置をスタンバイ状態に設定する。そして、CPU111は、サーミスタ105の出力より、加熱ローラ100の現在の温度Tを検知する。S209では、CPU111は、加熱ローラ100の温度Tが所定の温度Tsまで下がったかどうかを判断し、所定の温度Tsまで下がってS210の処理に進むまでは、S209の処理を繰り返す。
S210では、CPU111は、ヒータ制御信号をヒータ制御回路104に出力して、不図示の交流電源から加熱ヒータ103への給電を再開すると共に、時間測定用のタイマをリセットし、スタートさせる。S211では、CPU111は、タイマのタイマ値を読み出し、S210でヒータをオンしてからt3時間が経過したかどうか判断し、経過していなければS211の処理を繰り返し、経過していればS212に進む。S212では、CPU111は、サーミスタ105の出力より、加熱ローラ100の現在(時間t3)の温度を検知し、記憶装置109に時間t3における温度T3として保存する。S213では、CPU111は、タイマのタイマ値を読み出し、ヒータをオンしてからt4時間が経過したかどうか判断し、経過していなければS213の処理を繰り返し、経過していればS214に進む。S214では、CPU111は、サーミスタ105の出力より、加熱ローラ100の現在(時間t4)の温度を検知し、記憶装置109に時間t4における温度T4として保存し、S215に進む。
S215では、CPU111は、記憶装置109より、加熱ローラ100の時間t3における温度T3と、時間t4における温度T4のデータを読み出し、時間t3と時間t4間における加熱ローラ100の温度勾配(単位時間当たりの温度変化率)を算出する。
S216では、CPU111は、予め記憶装置109に保存されている、スタンバイ時における加熱ローラ100の温度勾配と加圧ローラ106の加圧力との対応関係を示すデータより、S215で算出した温度勾配に対応した加圧力を算出する。そして、CPU111は、S207のウォームアップ時にCPU111の制御により加熱ローラ100と加圧ローラ106のニップ部に加えた所定の加圧力と、S216で算出した加圧力とが同じ値かどうか判断する。経時変化等により、S216で算出した加圧力がS207における所定の加圧力の誤差範囲を外れていた場合には、CPU111は、加圧力と温度勾配との比例関係に基づいて、加圧力の調整を行う際に用いる加圧力の補正値を算出し、記憶装置109に保存する。CPU111は、加熱ローラ100の温度が目標温度Thまで昇温されると、加熱ローラ100の温度を下げるため、再度、加熱ヒータ103への給電を遮断して、加熱ヒータ103をオフし、画像形成装置をスタンバイ状態に設定して、S217の処理に進む。
S217では、CPU111は、ユーザが操作部110から画像形成に使用する記録紙の種類を設定したかどうかを判断し、設定された場合にはS218に進み、設定されていなければS217の処理を繰り返す。S218では、CPU111は、設定された記録紙の紙種に対応した加圧力を、記憶装置109に予め保存された記録紙の紙種と対応する加圧力を示すデータから算出する。そして、CPU111は、算出された記録紙の紙種に対応した加圧力に対し、経時変化等により加圧力の補正が必要な場合には、S216で算出した補正値を記憶装置109より読み出し、加圧力の補正を行う。CPU111は、記録紙に対応した圧力が加圧ローラ106から加熱ローラ100にかかるように、加圧モータ駆動回路108に対して、駆動信号を送出し、加圧力の調整を行う。S219では、CPU111は、画像形成動作を行う。
S220では、CPU111は、画像形成が終了したかどうかを判断し、終了していなければS220の処理を繰り返し、画像形成が終了していれば、S221に進む。S221では、CPU111は、画像形成装置の電源オフ操作が行われたどうかを判断し、行われていなければS217の処理に戻り、電源オフ操作が行われていれば、画像形成装置の電源オフ時の処理を行う。
以上説明したように、本実施例によれば、加熱ローラの温度勾配に基づいた加圧力を定着装置のニップ部に与えることができる。特に、本実施例では、専用のセンサを用いることなく、画像形成装置の電源オン時に、サーミスタの出力値から、加熱ローラ表面の温度勾配を検知して、加圧ローラの加圧力を算出する。そして、画像形成時に、加圧モータにより加圧ローラを制御して最適な加圧力をニップ部に与えることで、経時変化による定着不良、経時変化を考慮した過圧が引き起こす加熱ローラのキズの発生を減少させることができる。更に、加熱ローラキズが減少することにより、定着装置の長寿命化や良好な定着性、グロスムラの均一化が実現され、ランニングコストが低く、定着性の高い画像形成装置を提供することができる。
なお、本実施例では、加熱ローラを用いた定着装置について説明をした。定着装置には、例えば、定着部材としての定着ベルトユニット及び加圧部材としての加圧ベルトユニットを用いたベルト式定着装置や、加熱ローラの代わりに、円筒状の定着フィルムを用いたフィルム加熱方式の定着装置がある。これらの定着装置においても、定着ベルトや定着フィルムにおける温度勾配とニップ部の圧力(加圧力)間に比例関係があれば、本実施例と同様の制御を適用することができる。
6 加圧モータ
100 加熱ローラ
103 加熱ヒータ
105 サーミスタ
106 加圧ローラ
109 記憶装置
111 CPU

Claims (3)

  1. ヒータを有する加熱ローラと、
    前記加熱ローラの温度を検知する温度検知手段と、
    前記加熱ローラに当接してニップ部を形成する加圧ローラと、
    前記加圧ローラが前記加熱ローラに加える圧力を変化させるための加圧モータと、
    前記加圧モータを制御する制御手段と、
    を備えた画像形成装置であって、
    前記制御手段は、前記画像形成装置の立ち上げ時に、
    前記加圧モータを制御して前記加圧ローラが前記加熱ローラに加えた所定の圧力と、
    前記温度検知手段が検知した温度から算出された前記加熱ローラの温度勾配に基づいて算出された前記加圧ローラが前記加熱ローラに加えた圧力に基づいて、
    前記加圧ローラが前記加熱ローラに加える圧力の補正値を算出することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記画像形成装置のウォームアップ時における前記加熱ローラの温度勾配と前記ニップ部における圧力との対応関係を示すデータと、前記画像形成装置のスタンバイ時における前記加熱ローラの温度勾配と前記ニップ部における圧力との対応関係を示すデータと、を記憶した記憶手段を有し、
    前記制御手段は、前記画像形成装置の立ち上げ時において、
    前記加熱ローラの温度が所定の温度より低い場合には、前記画像形成装置のウォームアップ時における前記データに基づいて、前記加熱ローラの温度勾配に対応した、前記加圧ローラが前記加熱ローラに加えた圧力を算出し、
    前記加熱ローラの温度が所定の温度以上の場合には、前記画像形成装置のスタンバイ時における前記データに基づいて、前記加熱ローラの温度勾配に対応した、前記加圧ローラが前記加熱ローラに加えた圧力を算出することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記記憶手段は、更に、画像形成される記録紙の紙種と前記ニップ部における圧力との対応関係を示すデータを有し、
    前記制御手段は、画像形成時に、前記記憶手段に記憶された画像形成される記録紙の紙種と前記ニップ部における圧力との対応関係を示す前記データより算出した記録紙の紙種に対応した、前記加圧ローラが前記加熱ローラに加えた圧力を、前記補正値に基づいて補正し、補正された圧力を前記加圧ローラが前記加熱ローラに加えるよう、前記加圧モータを制御することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
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JP2020086086A (ja) * 2018-11-22 2020-06-04 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置

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