JP4542835B2 - 画像形成装置、及び画像形成方法 - Google Patents

画像形成装置、及び画像形成方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4542835B2
JP4542835B2 JP2004189341A JP2004189341A JP4542835B2 JP 4542835 B2 JP4542835 B2 JP 4542835B2 JP 2004189341 A JP2004189341 A JP 2004189341A JP 2004189341 A JP2004189341 A JP 2004189341A JP 4542835 B2 JP4542835 B2 JP 4542835B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
fixing
image
fixing member
side end
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004189341A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006011120A (ja
Inventor
洋 瀬尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2004189341A priority Critical patent/JP4542835B2/ja
Publication of JP2006011120A publication Critical patent/JP2006011120A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4542835B2 publication Critical patent/JP4542835B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Fixing For Electrophotography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Description

本発明は、定着部材の端部の温度、未定着画像の端部の画素密度を検知して定着可能の時に定着部材を作動し、転写用紙上に未定着画像を定着させる画像形成装置、及び画像形成方法に関する。
最近の電子写真機器として、例えば複写機においては省エネルギー化が重要な課題となっている。そのなかでも定着部材を備える定着ユニットは消費電力が大きく、よってユーザーが未使用時には電源OFFで、使用時にのみ通電して定着部材を加熱し転写用紙上の未定着画像を定着可能とする。所謂“オンデマンド定着性”は低消費電力の観点から重要な課題である。
“オンデマンド定着性”は電源OFFの状態から再び通電して定着可能となる温度まで復帰するのに時間が掛かってしまうため、“待ち時間”を少なくするために、いかに早く復帰させるかが重要である。
とくに、図10のグラフ(定着部材の復帰時、及び定着部材の“端部温度落ち込み時”の定着部材の中央側と端部(両端)の温度分布を計測)に示すように、定着部材の中央が定着可能温度に復帰していても、放熱により端部(側端部)の温度が中央よりも低い状態となり、所謂“端部温度落ち込み”という現象が発生する。
定着部材の端部が定着可能の温度に達していない状態で通紙すると未定着画像の(転写用紙搬送方向の)側端部が定着不良と呼ばれる異常画像が発生するため、定着部材の端部が定着可能の温度となるまで通電しなければならず、これが“待ち時間”を増大させる原因となっている。
復帰時に側端部温度が落ち込んでいる状態でもいかに“待ち時間”を短縮させるかは非常に重要な課題である。
一方、複写機やレーザープリンタ等ではカラー化が進んでいるが、モノクロではカラーに比べプリントされる画素密度が少ないうえ、単位面積当たりのトナー付着量も少ないのが特徴である。
一般に単位面積当たりのトナーの付着量が少ないほど、定着部材の定着に必要となる熱量は少なく、待機からの復帰直後は、モノクロプリントは定着OKでもカラープリントでは定着NGの場合があり得る。
さらに画素密度が少なければトナーの付着量が減少するため、定着部材の必要な熱量は更に少なくも良いことが経験的に認識されている。
従来から、この熱量に着目し“待ち時間”を短縮する技術として、例えば書き込み画素密度に対して、定着部材の定着可能の温度やトナーの付着量、プリント線速を最適なものにするという手法が様々に取られている。
例えば、一つには、画像に基づき像担持体上に形成される画素数を画素数計測手段でカウントし、カウントした画素数に基づき定着装置における設定目標温度を設定するとともに、定着手段の定着目標温度を該設定された温度に変更するという画像形成装置が知られている(例えば特許文献1参照。)。
また、例えば、プリント開始信号の入力後に、定着ローラの温度が指定された画素密度に対応する目標温度となったとき、感光体を回転させてプリント動作を開始するという画像形成装置が知られている(例えば特許文献2参照。)。
また、例えば、画素数カウンタと、記録枚数カウンタと、トナー消費手段を有し、所定の記録枚数の間に所定値以下の画素数をカウントした場合に、トナー消費手段によりトナーを消費するようにした画像形成装置が知られている(例えば特許文献3参照。)。
また、例えば、ウォーミングアップ時、感光体上に所定の潜像を形成して現像し、その感光体に付着する現像剤の量があらかじめ定めた基準値となる状態に装置の動作条件を設定し、環境温度及び環境湿度を検知し、ウォーミングアップ時に設定した動作条件を検知温度及び検知湿度に応じて補正するという画像形成装置が知られている(例えば特許文献4参照。)。
特開2003−271010号公報 特開2001−117416号公報 特開2002−287499号公報 特開2003−323008号公報
特許文献1に記載の従来例の場合、転写用紙用紙の幾つかの部分領域毎の画素数密度を算出し定着の目標温度を設定する際に、転写用紙上の未定着画像の先端の画素数密度を算出し定着の目標温度を設定する旨記載されている。
しかし、未定着画像の先端の画素密度が低密度であっても、未定着画像の側端部即ち両脇の画素密度が高密度にある場合、定着手段の端部は放熱の割合が中央側よりも高く、従って定着手段の端部の低温度に伴い未定着画像の側端部に定着不良が発生するという課題がある。
しかも、定着手段の端部の温度が十分な温度に達するまで加熱するという一般的な制御の態様を含むものと解することができ、従ってその分定着手段の加熱処理に多くの時間を要するものとなり、例えば予熱モード等からの立上り時間、即ち“待ち時間”を多く必要とし、省エネルギー化の促進を妨げるという課題が内在するものである。
特許文献2に記載の従来例の場合、感光体の回転数を択一的に切換えてその表面に形成される未定着画像の画素密度(即ち未定着画像の解像度)を600dpiか1200dpiかの何れかに選択し、その選択に応じて感光体と定着手段の動作を同一に制御し、かつ定着手段の加熱温度を択一的に決定する旨記載されている。
しかし、定着前に未定着画像の解像度を択一的に選択するとしても、未定着画像全体に亘って画素密度が一定であるとは限らず、しかも定着手段の側端部は放熱で温度が低下し易く、このため、同じく未定着画像の側端部に定着不良が発生し易いという課題がある。
しかも、定着手段の側端部の温度が十分な温度に達するまで加熱するという一般的な制御の態様を含むものであり、従ってその分定着手段の加熱処理に多くの時間を要するため、例えば予熱モード等から立上る“待ち時間”を多く必要とし、その分、省エネルギー化の促進を妨げるという課題がある。
特許文献3に記載の従来例の場合、画素数カウンタで記録紙上のドット数をカウントし、かつ記録枚数カウンタでプリント枚数をカウントし、プリント枚数が10枚を超え、累積画素数が7Mbitよりも少なければ劣化したトナーを強制的に使用する旨記載されている。
しかし、この場合も定着部材の側端部は放熱で温度が低下し易く、このため、同じく未定着画像の側端部に定着不良が発生し易いという課題がある。
しかも、定着部材の側端部の温度が十分な温度に達するまで加熱するという一般的な制御の態様を含むものであり、従ってその分定着部材の加熱処理に多くの時間を要するため、例えば予熱モード等から立上る“待ち時間”を多く必要とし、同じくその分、省エネルギー化の促進を妨げるという課題がある。
特許文献4に記載の従来例の場合、転写用紙に転写される未定着画像の転写効率が雰囲気温度や雰囲気湿度の影響を受けて変化することに着目し、その変化を転写バイアス電圧を補正して抑制する旨記載されている。
しかし、この場合も定着部材の側端部即ち両脇は放熱で温度が低下し易いことへの対策が無く、従って同じく未定着画像の側端部に定着不良が発生し易いという課題がある。
しかも、定着部材の側端部の温度が十分な温度に達するまで加熱するという一般的な制御の態様を想定したものであり、従って同じくその分定着部材の加熱処理に多くの時間を要するため、例えば予熱モード等から立上る“待ち時間”を多く必要とし、その分、省エネルギー化の促進を妨げるという課題がある。
即ち、従来においては、通常、定着部材の温度は中央側が十分な温度にあっても、側端部(両脇)の放熱性が高く低温になる傾向がある。従って昇温が遅れる側端部の温度が十分な温度に達するまで加熱するのが一般的であり、“待ち時間”に多くの時間を要する。
定着部材の端部の温度低下に着目して、いかに“待ち時間”を短縮するかという例は無く、定着部材の端部が定着可能温度に達していなくても、未定着画像の側端部(両脇)の画素密度が少なければプリント開始は可能であり、画素密度に着目して定着設定温度を変更することなく“待ち時間”を短縮することが可能であるとが認識されていないのが現状である。
また、従来においては、とくに複数のジョブ(画像形成処理)をメモリ上で管理し順次画像形成を行う際は、最初のジョブから処理するのが一般的である。
しかし、順番が後になるジョブの方が処理量、即ち画像形成枚数乃至総画素密度が多く、定着部材にその分高い熱量が必要になる場合も、定着部材をその熱量に至るまで加熱した後、最初のジョブの処理を開始するため、その分“待ち時間”に多くの時間を要するというのが現状であった。
本発明は、上記したような従来技術の課題を解決し、定着部材の端部の温度が十分な温度になくとも、未定着画像の側端部の画素密度の検知に基づいて転写用紙上の未定着画像の定着処理の可能な場合を検知して定着処理を行い、これにより定着不良がなく、かつ例えば予熱モード等からの復帰時間(即ち“待ち時間”)を短縮するとともに、省エネルギー化を促進することができる画像形成装置、及び画像形成方法を提供することを第1の目的とする。
また、本発明は、複数のジョブを処理する場合も、各ジョブの未定着画像のうち、各々の側端部の画素密度の検知に基づいて転写用紙上への定着処理の可能なジョブを検知し、これにより定着部材の端部の温度が十分な温度になくとも、処理可能のジョブから順次に画像形成及び定着処理を行い、定着不良がなく、かつ例えば予熱モード等からの復帰時間(即ち“待ち時間”)を短縮するとともに、省エネルギー化を促進することができる画像形成装置、及び画像形成方法を提供することを第2の目的とする。
上記目的を達成すべく、本発明は、未定着画像を転写用紙上に定着する定着部材を備える画像形成装置において、前記定着部材の側端部に配備され、側端部の温度を検知する温度検知手段と、前記未定着画像の側端部の画素密度を検知する画素密度検知手段と、前記温度検知手段および画素密度検知手段からの各出力データに基づいて、前記定着部材の作動を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記定着部材の前記側端部の温度が定着下限温度より高温であって前記未定着画像の前記側端部の画素密度が所定値以下の場合には、前記定着部材の前記側端部の温度が前記定着下限温度よりも高い温度である通常定着温度に達していなくとも、前記定着部材を作動させ、前記転写用紙上に前記未定着画像の定着を行わせることを特徴とする。
未定着画像を転写用紙上に定着する定着部材を備える画像形成装置において、前記定着部材の側端部に配備され、側端部の温度を検知する温度検知手段と、前記未定着画像の側端部の画素密度を検知する画素密度検知手段と、前記温度検知手段および画素密度検知手段からの各出力データに基づいて、前記定着部材の作動を制御する制御部と、前記未定着画像の前記側端部の画素密度に基づいて、前記定着部材の前記側端部の定着下限温度を予測する下限温度予測手段と、を備え、前記制御部は、前記定着部材の前記側端部の温度が予測された前記定着下限温度に到達し次第、前記定着下限温度よりも高い温度である通常定着温度に達していなくとも、前記定着部材を作動させ、前記転写用紙上に前記未定着画像の定着を行わせることを特徴とする。
前記制御部は、前記制御部は、複数のジョブを管理し、各ジョブ毎に当該ジョブに係わる画像について前記未定着画像の側端部の画素密度が所定値以下であるかを判定し、画素密度が所定値以下であるジョブを処理可能のジョブとして優先し、前記定着部材を作動させ、前記転写用紙上に該優先するジョブに伴う該未定着画像の定着を行わせることを特徴とする。
また、前記制御部は、複数のジョブを管理し、前記定着部材の前記側端部の温度を各ジョブ毎に当該ジョブに係わる画像に応じて決まる前記定着下限温度と比較し、前記定着下限温度が前記側端部の温度以下であるジョブを処理可能のジョブとして優先し、前記定着部材を作動させ、前記転写用紙上に該優先するジョブに伴う該未定着画像の定着を行わせることを特徴とする。
前記画素密度検知手段は、前記制御部が前記未定着画像の原形を記憶するメモリ内を検索することで当該未定着画像の側端部の画素密度を検知する構成であることを特徴とする。
あるいは、前記画素密度検知手段は、前記未定着画像の側端部からの反射光を受光して受光量に対応する画素密度信号を出力するフォトセンサを備え、前記制御部が、前記フォトセンサからの前記画素密度信号に基づいて前記未定着画像の前記側端部の画素密度を検知する構成であることを特徴とする。
また、本発明は、定着部材により転写用紙上に未定着画像を定着し画像形成を行う画像形成方法において、前記定着部材の端部の温度を検知するステップと、前記未定着画像の側端部の画素密度を検知するステップと、前記定着部材の前記側端部の温度が定着下限温度より高温であって前記未定着画像の前記側端部の画素密度が所定値以下の場合には、前記定着部材の前記側端部の温度が前記定着下限温度よりも高い温度である通常定着温度に達していなくとも、前記定着部材を作動させ、前記転写用紙上に前記未定着画像を定着するステップとを含むことを特徴とする。
定着部材により転写用紙上に未定着画像を定着し画像形成を行う画像形成方法において、前記定着部材の側端部の温度を検知するステップと、前記未定着画像の側端部の画素密度を検知するステップと、前記未定着画像の前記側端部の画素密度に基づいて前記定着部材の前記側端部の定着下限温度を予測するステップと、前記定着部材の前記側端部の温度が予測された前記定着下限温度に到達し次第、前記定着下限温度よりも高い温度である通常定着温度に達していなくとも、前記定着部材を作動させ、前記転写用紙上に前記未定着画像を定着するステップとを含むことを特徴とする。
また、複数のジョブの各ジョブ毎に当該ジョブに係わる画像について前記未定着画像の側端部の画素密度が所定値以下であるジョブを抽出するステップを更に含み、抽出された画素密度が所定値以下であるジョブを優先して、前記定着部材の前記側端部の温度が前記通常定着温度に達していなくとも、前記定着部材を作動させ、前記転写用紙上に当該ジョブに係わる未定着画像を定着することを特徴とする。
また、前記定着部材の前記側端部の温度を各ジョブ毎に当該ジョブに係わる画像に応じて決まる前記定着下限温度と比較し、前記定着下限温度が前記側端部の温度以下であるジョブを抽出するステップと、抽出された画素密度が所定値以下であるジョブを優先して、前記定着部材の前記側端部の温度が前記通常定着温度に達していなくとも、前記定着部材を作動させ、前記転写用紙上に当該ジョブに係わる未定着画像を定着することを特徴とする
本発明によれば、定着部材の端部の温度が十分な温度になくとも、未定着画像の側端部の画素密度の検知に基づいて転写用紙上への定着処理の可能な場合を検知して定着処理を行うため、これにより定着不良がなく、かつ例えば予熱モード等からの復帰時間(即ち“待ち時間”)を短縮するとともに、省エネルギー化を促進することができる。
また、複数のジョブを処理する場合も、各ジョブの未定着画像のうち、各々の側端部の画素密度の検知に基づいて転写用紙上への定着処理の可能なジョブを検知し、定着部材の端部の温度が十分な温度になくとも、処理可能のジョブから優先して順次に画像形成及び定着処理を行うため、これにより定着不良がなく、かつ例えば予熱モード等からの復帰時間(即ち“待ち時間”)を短縮するとともに、省エネルギー化をも促進することができる。
以下、図1乃至図5を参照して、本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置について説明する。尚、本実施の形態においては画像形成装置として複写機に適用した場合を例示する。図1は本実施の形態に係る画像形成装置としての複写機の全体的構成を説明する説明図である。
本実施の形態の複写機Dpは、図1に示すように、少なくとも、原稿の画像を光学的に読み取る光学系Opsと、光学系Opsで読み取った画像、あるいは通信手段や転送手段から入力したジョブ(原画像:画像形成命令)、もしくは記憶媒体(例えばメモリカードやCD−ROM等)から入力したジョブ(原画像:画像形成命令)を格納するメモリ(図示せず:任意のメモリ)と、光学系Opsで読み取った画像、あるいは該メモリ(図示せず)に格納されたジョブ(原画像)を静電潜像化し、かつカラートナーにより現像して可視像化し画像を作像する画像作像部25と、各サイズの転写用紙を収容する給紙トレイ1、及び手差しトレイ2と、給紙トレイ1もしくは手差しトレイ2から供給された転写用紙Pに対し画像作像部25で作像した可視像を転写する紙転写部3と、紙転写部3で未定着画像の転写された転写用紙Pを搬送する搬送用ベルト(用紙移送系)4と、搬送用ベルト4から搬送された転写用紙P上の未定着画像を定着する定着装置10とを備える。
定着装置10は、第1に、図2に示すように、外部もしくは内部にハロゲンヒータやIH加熱源等の発熱源(以下、ヒータと称する)11を備える加熱ローラ(定着部材)12と、図示しない加圧手段の押力とともに加熱ローラ12に押圧して加熱ローラ12との間に所定のニップ幅を構成するとともに、例えばモータ等の駆動源(図3に示す)26の駆動で加熱ローラ12を従動回転させながら回転する加圧ローラ(定着部材)13とを備える。
加熱ローラ12には、例えば厚さ1/2mm〜300μのフィルム状の定着スリーブを用いることが可能である。
定着装置10は、第2に、例えば加熱ローラ12の全周面の中央の例えば一箇所に配備した中央サーミスタ27と、例えば加熱ローラ12の全周面の側端部(両脇側)のうち、右側の側端部の例えば一箇所(例えば端部から内側5mmの位置)に配備した側端部サーミスタ(温度検知手段)28、及び、左側の側端部の例えば一箇所(例えば端部から内側5mmの位置)に配備した側端部サーミスタ(温度検知手段)29とを備える。
中央サーミスタ27、側端部サーミスタ(右)28、及び、側端部サーミスタ(左)29は、各々、加熱ローラ12の対応する位置(領域:円周領域)の温度を検知して温度値を示す温度信号を生成し、制御系の制御部31に出力する。制御系については後述する。
尚、温度検知手段としては、サーミスタに限定されるものではなく、接触型、非接触型を問わず任意のセンサ等を用いても良いことは勿論である。
一方、複写機Dpは、定着装置10の下流側において画像定着後の転写用紙Pを排出する本体排紙部(用紙移送系)5と、本体排紙部5から排紙された転写用紙Pを収容する排紙トレイ6とを備える。
複写機Dpは、概ね以上の構成を備えるが、その他にも例えば操作系としての各種タッチキーや、操作案内用等のディスプレイ(タッチパネル)や、その他、複写機Dpとして種々必要な構成を備える。詳しい説明は省略する。
複写機Dpの一般的な動作としては、光学系Ops、もしくはメモリ(図示せず)内に画像(原画像)を取得すると、画像作像部25を起動し例えば像担持体に該画像に対応する静電潜像を形成し、かつ現像して可視像を形成した後、紙転写ローラ3を以って給紙トレイ1あるいは手差しトレイ2から給紙された転写用紙Pの表面に可視像に基づく未定着画像を転写する。
続いて搬送ベルト4は、未定着画像の形成された転写用紙Pを定着装置10のニップ内に送り、この段階で定着装置10は、転写用紙Pに対し加熱ローラ12からリロード温度(通常の定着可能温度)の熱を与えるとともに、加圧ローラ13からの押圧力を与え、これにより定着用紙P上の未定着画像を定着させる。
そして、半永久画像が定着された転写用紙Pは、本体排紙部5を通過し排紙トレイ6に排出され1コピーサイクルが終了する。尚、この時点では像担持体は、クリーニング手段によりクリーニング処理を受け次の動作に移る。
一方、複写機Dpの制御系は、図3に示すように、少なくとも、例えばCPUを用いた制御部31と、光学系Opsから入力された原稿の画像、あるいは通信手段や転送手段から入力された複数のジョブ(原画像:画像形成命令)、もしくは記録媒体(メモリカードやCD−RAM等)から入力された複数のジョブ(原画像:画像形成命令)を格納するメモリ(任意のメモリ)32と、制御部31に対し複写機Dpの全体(即ち操作系、光学系Ops、画像作像部25、用紙移送系、定着装置10等)の制御を行わせる他、本発明の技術的思想に係り詳しくは後述する制御を行わせる制御プログラム等を格納したメモリ(任意のメモリ)33とを備えて構成されている。
尚、制御プログラムは、制御部31にメモリ32に格納されたジョブに含まれる画像形成命令を実行させるが、ジョブが複数ある場合は、詳しくは後述する処理を行わせる。
制御部31は、本発明の技術的思想に係る制御として、制御プログラムの実行に伴い、具体的には、第1に、加熱ローラ(定着部材)12のヒータ11を発熱させるとともに、中央サーミスタ27、側端部サーミスタ(右)28、及び、側端部サーミスタ(左)29の各々からの温度信号をA/D変換器(図示せず)を介して入力することで加熱ローラ12の中央側の温度、及び左右の側端部の温度を把握する。
制御部31は、第2に、画素密度検知手段として機能し、メモリ32に格納された次の画像(原画像)、即ち光学系Opsからの画像、あるいは通信手段や転送手段からのジョブ(原画像)、もしくは記録媒体からのジョブ(原画像)のうち、処理を実行する画像もしくはジョブの各原画像についてメモリ32上で加熱ローラ12の側端部の外周に対応する領域(直線的領域)の画素密度を検索(検知)し把握する。
制御部31は、第3に、加熱ローラ12の側端部の温度と、メモリ32内の画像あるいはジョブ(原画像)のうち加熱ローラ12の側端部の外周に対応する領域(直線的領域)の画素密度とを比較するとともに、各温度と各画素密度と各定着実行の有無との関係を記録したテーブル等を検索し、メモリ32内のその画像あるいはジョブ(原画像)に基づく画像作像部25における像担持体への可視像の形成、及び、その可視像の転写による転写用紙P上の未定着画像の定着(即ち定着装置10の起動による定着)を実行するタイミングを制御する。
制御部31は、第4に、下限温度予測手段として機能し、加熱ローラ(定着部材)12の側端部の温度、及び、メモリ32内の画像の側端部の画素密度に基づいて加熱ローラ12の側端部の定着下限温度(定着処理実行の下限温度)を予測するとともに、その定着下限温度に至るのを監視する。
そして、加熱ローラ12の側端部がその定着下限温度に至る時にメモリ32内の画像あるいはジョブ(原画像)に基づく画像作像部25における像担持体への可視像の形成、及び、その可視像の転写による転写用紙P上の未定着画像の定着(即ち定着装置10の起動による定着)を実行させる。
例えば、単位面積当たりの画素数(画素密度)が、1Cで100%、2Cで200%であるとした場合、図4のグラフに示すように、あらかじめの設定による定着設定温度が1C相当で例えば150°Cであっても、原稿の画像もしくはジョブ(原画像)について加熱ローラ12の側端部の位置に相当する位置(領域:直線的領域)の画素密度が1/3以下、例えば約30%以下の時、加熱ローラ12の側端部温度が例えば145°Cであれば定着装置10を駆動し未定着画像の定着を行うことが可能であることがわかる。
この場合、制御部31は、加熱ローラ12の側端部の定着下限温度を145°Cとして認識する。制御部31が、原稿の画像もしくはジョブ(原画像)について加熱ローラ(定着部材)12の側端部の位置に相当する位置(領域:直線的領域)の画素密度に対応して定着下限温度を予測する際も例えばテーブルを検索することで容易に可能である。
尚、制御部31は、メモリ32内に処理すべきジョブが複数ある場合は、各ジョブ毎に当該ジョブに係わる画像について未定着画像の側端部の画素密度が所定値以下であるかを判定し、画素密度が所定値以下であるジョブを処理可能のジョブとして優先し、転写用紙上に該優先するジョブに伴う該未定着画像の定着を行わせる。すなわち、各々のジョブ内の各原画像において加熱ローラ12の側端部の外周に対応する領域(直線的領域)の画素密度を検索し総画素密度を求め、総画素密度の少ない順に各々のジョブの実行順序を決定し、かつその順序で各ジョブを処理する。
次に、本実施の形態に係る制御プログラムに基づく制御部31の動作の一態様を、図5に示すフローチャートに基づいて説明する。
尚、ここでは上述の如く定着部材としての加熱ローラ12の側端部温度の判断基準Aが定着下限温度145°C、同じく判断基準Bが通常定着温度150°C、画素密度の判断基準aが30%であるものとして説明する。
まず、ステップ501において例えばコピースタートボタンの押下を以って制御部31及びメモリ32,33からなるエンジンの該メモリ32に所定の画像形成のジョブ(JOB)をスプールする。ステップ502において定着部材としての加熱ローラ12の側端部の温度を検知する。即ち側端部サーミスタ(右)28からの温度信号をA/D変換器を介して入力するとともに、側端部サーミスタ(左)29からの温度信号をA/D変換器を介して入力することで加熱ローラ12の左右の側端部の温度を検知する。
続いて、ステップ503において加熱ローラ12の側端部(左右の側端部)の温度が判断基準A(145°C)よりも高温であるか否かを判定する。加熱ローラ12の側端部(左右の側端部)の温度が判断基準Aよりも低温であると判定した場合(no:否定)は、ステップ504において一旦待機しステップ503の処理を繰り返す。しかし、加熱ローラ12の側端部(左右の側端部)の温度が判断基準Aよりも高温であると判定した場合(yes)は、ステップ505に進む。
尚、定着下限温度である判断基準Aは、制御部31の下限温度予測手段としての機能によりウォームアップモードあるいは予熱モードの際にあらかじめ予測され設定されるものであるが、あらかじめ経験的に一意に定めて設定しても良い。
ステップ505においてはメモリ32に格納されたジョブの原画像の側端部(左右の側端部:加熱ローラ12の側端部の位置に一致する)の画素密度を検知し判断基準a(30%)よりも低密度であるか否かを判定する。ジョブ(原画像)の側端部の画素密度が判断基準aよりも低密度であると判定した場合(yes)は、転写用紙P上への未定着画像の定着が可能であり、従ってステップ508においてプリントを開始する。即ち画像作像部25を作動させ、像担持体の可視像の転写により転写用紙P上に未定着画像を形成した後、側端部が145°Cに達する加熱ローラ12を含む定着装置10により転写用紙P上の未定着画像を定着する。その他の動作は既に説明した通りであり詳しい説明は省略する。
しかし、ステップ505において原画像の側端部の画素密度が判断基準aよりも高密度であると判定した場合(no)は、ステップ506において定着部材としての加熱ローラ12の側端部の温度が判断基準B(150°C)よりも高温であるか否かを判定する。加熱ローラ12の側端部の温度が判断基準Bよりも低温であると判定した場合(no)は、ステップ507において一旦待機しステップ506の処理を繰り返す。しかし、加熱ローラ12の側端部の温度が判断基準Bよりも高温であると判定した場合(yes)は、通常定着温度(150°C)での定着処理が可能であり、従ってステップ508においてプリントを開始する。即ち画像作像部25を作動させ、像担持体の可視像の転写により転写用紙P上に未定着画像を形成した後、側端部が150°C以上の温度に達する加熱ローラ12を含む定着装置10の作動により転写用紙P上の未定着画像を定着する。
本実施の形態の場合、図6のグラフに示すように、例えば予熱モード等の待機状態から復帰後の最初のプリントにおいてはジョブの原画像の側端部の画素密度を検知し、それが画素密度の少ない30%以下であれば加熱ローラ12の側端部温度が十分でない145°Cでもプリントを開始することによって、画質を損なうことなく8秒“待ち時間”を短縮することができた。
本実施の形態においては、制御部31が、定着部材としての加熱ローラ12の側端部の温度を側端部サーミスタ28,29を介して検知するとともに、画素密度検知手段としての機能でメモリ32内のジョブ(原画像)の側端部の画素密度を検知し、かつ定着可能の定着下限温度を定めて対応するため、加熱ローラ12の側端部の温度が十分な温度(通常の定着可能温度:リロード温度)に達していなくとも、ジョブ(原画像)の側端部の画素密度が所定の低密度以下にあれば未定着画像の定着処理を行うことが可能である。
このため、定着部材としての加熱ローラ12の側端部の温度が十分な温度に達してなくとも、定着不良が発生することがなく、かつ例えばウォームアップモードや予熱モード等からの復帰時間(即ち“待ち時間”)の短縮を図ることが可能である。また、その分、省エネルギー化を促進することが可能であり、加熱ローラ12のヒータ11の長寿命化を図る上でも有利である。
次に、本発明の第2の実施の形態に係る画像形成装置について説明する。尚、本実施の形態においても画像形成装置として複写機Dpに適用した場合を例示する。
本実施の形態の複写機Dpも、構成的には、定着装置10や制御部31を備える制御系等を含め、第1の実施の形態で説明した構成と同様であり詳しい説明は省略する。
本実施の形態においては制御プログラムの内容が一部相違するものであり、以下に図7を参照して説明する。図7は本実施の形態の制御プログラムに基づく制御部31の動作の一態様を示すフローチャートである。
尚、ここでは定着部材としての加熱ローラ12の側端部の定着下限温度である判断基準Aが、メモリ32内のジョブ(原画像)の側端部、即ち定着ローラ12の側端部の位置に一致する位置の側端部の画素密度に基づいて計算されるものとして説明する。
ます、ステップ701において例えばコピースタートボタンの押下を以って制御部31及びメモリ32,33からなるエンジンの該メモリ32に所定の画像形成のジョブ(JOB)をスプールする。ステップ702においてメモリ32内のジョブ(原画像)の側端部、即ち定着部材としての加熱ローラ12の側端部の位置に一致する位置(側端部領域)の画素密度を計算する。画素密度の計算には、例えばメモリ32内のジョブ(原画像)の側端部のイメージを検索して画素数を求め単位面積で除算するという態様がある。
続いて、ステップ703において今回の画素密度の計算に基づいて定着下限温度(判断基準A)を計算する。即ち下記の数式(1)を用いて計算する。
T=0.1ρ+140 ・・・(1)
T:定着下限温度(判断基準A)
ρ:画素密度
上記数式(1)における数値0.1は例えば経験的に定めた定数の一例であり任意に変更することが可能である。また、上記数式(1)における数値140は例えば画素密度が最も少なくとも定着部材の必要とする最低温度の一例であり例えばトナーや転写用紙の材質等により任意に変更することが可能である。
続いて、ステップ704において定着部材としての加熱ローラ12の側端部の温度を側端部サーミスタ28,29を介し検知する。そして、ステップ705において加熱ローラ12の側端部温度が今回計算した判断基準Aよりも高温であるか否かを判定する。加熱ローラ12の側端部の温度が今回の判断基準Aよりも高温であると判定した場合(yes)は、今回のジョブ(原画像)に基づく未定着画像の定着が可能であり、ステップ707においてプリントを開始する。即ち画像作像部25を作動させ、像担持体の可視像の転写により転写用紙P上に未定着画像を形成した後、側端部が上記数式(1)で計算した定着下限温度に達する加熱ローラ12を含む定着装置10の作動により転写用紙P上の未定着画像を定着する。
しかし、ステップ705において加熱ローラ12の側端部の温度が今回の判断基準Aよりも低温であると判定した場合(no)は、ステップ706において一旦待機しステップ705の処理を繰り返し、加熱ローラ12の側端部の温度が今回の判断基準Aよりも高温に達した時点でステップ707に移行し上述の如くプリントを開始する。
本実施の形態の場合、例えば予熱モード等の待機状態から復帰後の最初のジョブ(原画像)のプリントにおいては、定着部材としての加熱ローラ12の側端部の温度を検知し、最初のジョブ(原画像)の側端部の画素密度から予測した定着下限温度に加熱ローラ12の側端部の温度が達し次第、プリントを開始することで10秒“待ち時間”を短縮することができた。
本実施の形態においては、ジョブ(原画像)の側端部の画素密度に基づいて加熱ローラ12の側端部の定着下限温度を計算上で求め、加熱ローラ12の側端部の温度がその定着下限温度に達することで未定着画像の定着処理を肯定し実行に移るため、加熱ローラ12の側端部の温度が中央側の温度よりも低く十分な温度に達してなくとも、定着不良を発生させることがなく、かつ例えばウォームアップモードや予熱モード等からの復帰時間(即ち“待ち時間”)の短縮を図り、その分、省エネルギー化を促進することが可能であり、かつ加熱ローラ12のヒータ11の長寿命化をも可能にする。
次に、本発明の第3の実施の形態に係る画像形成装置について説明する。尚、本実施の形態においても画像形成装置として複写機Dpに適用した場合を例示する。
本実施の形態の複写機Dpも、構成的には、定着装置10や制御部31を備える制御系等を含め、第1の実施の形態で説明した構成と同様であり詳しい説明は省略する。
本実施の形態においては制御プログラムの内容が一部相違するものであり、以下に図8を参照して説明する。図8は本実施の形態の制御プログラムに基づく制御部31の動作の一態様を示すフローチャートである。
尚、ここでは定着部材としての加熱ローラ12の側端部温度の判断基準Aが定着下限温度145°C、同じく判断基準Bが通常定着温度150°C、画素密度の判断基準aが30%であるものとして説明する。
ます、ステップ801において例えばコピースタートボタンの押下を以って制御部31及びメモリ32,33からなるエンジンの該メモリ32に所定の画像形成のジョブ(JOB)をスプールする。ステップ802においてメモリ32内のジョブ(原画像)の側端部、即ち加熱ローラ12の側端部の位置に一致する位置(側端部領域)の画素密度を計算する。画素密度の計算には、第2の実施の形態で示した計算方法を用いる態様がある。次いでステップ803において加熱ローラ12の側端部の温度を側端部サーミスタ28,29を介し検知する。
しかる後、ステップ804において加熱ローラ12の側端部(左右の側端部)の温度が判断基準A(145°C)よりも高温であるか否かを判定する。加熱ローラ12の側端部の温度が判断基準Aよりも低温であると判定した場合(no)は、ステップ805において一旦待機しステップ804の処理を繰り返す。しかし、加熱ローラ12の側端部の温度が判断基準Aよりも高温であると判定した場合(yes)は、ステップ806において今回のジョブ(原画像)の側端部(左右の側端部:加熱ローラ12の側端部の位置に一致する側端部)の画素密度が判断基準a(30%)よりも低密度であるか否かを判定する。
ステップ806において今回のジョブ(原画像)の側端部の画素密度が判断基準aよりも低密度であると判定した場合(yes)は、転写用紙P上への未定着画像の定着が可能であり、従ってステップ811においてプリントを開始する。即ち画像作像部25を作動させ、像担持体の可視像の転写により転写用紙P上に未定着画像を形成した後、側端部が145°Cに達する加熱ローラ12を含む定着装置10により転写用紙P上の未定着画像を定着する。
しかし、ステップ806において今回のジョブ(原画像)の側端部の画素密度が判断基準aよりも高密度であると判定した場合(no)は、今回のジョブ(原画像)は、判断基準Aの温度つまり145°Cでの定着処理が困難であり、従って今回のジョブ(原画像)に基づく可視像の形成、及び未定着画像の定着処理を見送り、ステップ807において次のジョブ(原画像:画像形成命令)があるか否かを判定する。
ステップ807において次のジョブ(原画像:画像形成命令)があると判定した場合(yes)は、ステップ808において次のジョブ(原画像:画像形成命令)をスプールした後、ステップ802以下に移行する。即ち本実施の形態においてはステップ806,807を含むことで、メモリ32内の複数のジョブ(原画像)のうち加熱ローラ12の側端部の温度が判断基準A程度であっても未定着画像の定着が可能であるジョブ(原画像)を順次に探索することになる。探索が進むことで複数のジョブ(原画像)のうち判断基準Aの温度(145°C)で定着可能なジョブから順次処理してゆくことが可能になる。
一方、ステップ807において次のジョブ(原画像:画像形成命令)がないと判定した場合(no)は、ステップ809において加熱ローラ12の側端部の温度が判断基準B(150°C)よりも高温であるか否かを判定する。加熱ローラ12の側端部の温度が判断基準Bよりも低温であると判定した場合(no)は、ステップ810において一旦待機しステップ809の処理を繰り返す。しかし、加熱ローラ12の側端部の温度が判断基準Bよりも高温であると判定した場合(yes)は、今回のジョブ(原画像)の通常定着温度(150°C)での定着処理が可能であり、従ってステップ811においてプリントを開始する。即ち画像作像部25を作動させ、像担持体の可視像の転写により転写用紙P上に未定着画像を形成した後、側端部が150°C以上の温度に達する加熱ローラ12を含む定着装置10の作動により転写用紙P上の未定着画像を定着する。
本実施の形態の場合、例えば予熱モード等の待機状態からの復帰時に複数のジョブ(例えばA,B,C,…)がメモリ32内に格納された場合には、仮にジョブAがプリント不可能であってもジョブBが可能であれば、ジョブBを繰り上げてプリントを開始することができ、最大8秒“待ち時間”を短縮することができた。
本実施の形態においては、制御部31が、メモリ32内の複数のジョブを管理し、定着部材としての加熱ローラ12の側端部の温度がリロード温度よりも低い定着下限温度にある場合は、順次各ジョブ(原画像)のうち、加熱ローラ12の側端部の位置に一致する側端部(直線的領域)の画素密度が所定値以下にあるジョブを探索し、そのジョブ(原画像)から優先して可視像の形成、及び定着装置10の作動に伴う未定着画像の定着処理を行ってゆくことが可能である。
従って複数のジョブ(原画像)を処理する場合でも、加熱ローラ12の側端部の温度の定着下限温度に達するのと同時に処理可能のジョブ(原画像)から順次に処理してゆくことが可能であり、側端部に定着不良が発生することがなく、かつ例えばウォームアップモードや予熱モード等からの復帰時間(即ち“待ち時間”)の短縮を図り、その分、省エネルギー化を促進し、加熱ローラ12のヒータ11の長寿命化をも可能にする。
尚、上記各実施の形態においては、定着部材に加熱ローラ12を適用して、加熱ローラ12の側端部に温度検知手段としての側端部サーミスタ28,29を配備する場合を例に説明したが、定着部材として加圧ローラ13の側端部に側端部サーミスタ28,29を配備しても良いことは勿論である。
また、上記各実施の形態においては、画素密度検知手段として、メモリ32内の各ジョブ(原画像)のイメージの側端部を検索することでその画素密度を検知するという構成を制御部31に兼備させた場合を例に説明したが、本発明の要旨はこれに限定されるものではなく、画素密度検知手段は、例えば未定着画像の転写された転写用紙Pの定着装置10に向う搬送路上の任意の位置に配備した光源と、光源の付近に配備し光源の発光とともに未定着画像の側端部から反射する反射光を受光して当該反射光の輝度に比例する受光量に対応した画素密度信号を制御部31に出力するフォトセンサとの組み合わせを以って構成しても良い。
尚、上記各実施の形態においては、図2に示す定着装置10に本発明の構成を適用した場合を例示したが、本発明の要旨はこれに限定されるものではない。上記各実施の形態において、定着装置10には、互いに離間する定着ローラと加熱ローラの周囲に定着ローラの回転とともに回転する耐熱性無端状の定着ベルトを張架し、定着ローラとの間の定着ベルトに加圧ローラを圧接しニップ巾を形成するという構成を採用しても良く、その場合、側端部サーミスタ28,29は定着ベルトの外表面の所定位置の側端部に配備するという態様がある。図9に示すように、定着ベルト(定着部材)を用いた定着装置51に対して本発明の構成を適用しても良い。
即ち、例示の定着装置51は、内部もしくは外部にハロゲンヒータやIH加熱源等の発熱源を備える定着ローラ(定着部材)53と、内部もしくは外部にハロゲンヒータやIH加熱源等の二つの発熱源を備える加熱ローラ(定着部材)55との周囲に、例えばNi、SUS等の金属フィルムや、例えばPI、PAI等の基材上にシリコンゴムを介し例えばフッ素樹脂の表層を設けた耐熱性無端状の定着ベルト(定着部材)57を張架している。
そして、内部もしくは外部にハロゲンヒータやIH加熱源等の発熱源を備える加圧ローラ(定着部材)59を、定着ベルト57を挟んで定着ローラ53に押圧力を加えて圧接しニップ幅を構成している。
この定着装置51は、図9に示す如く、本発明の一要素として、例えば定着ベルト57上の所定位置の中央に中央サーミスタ27を配備し、該所定位置の一方の端部に側端部サーミスタ(温度検知手段:右)28を配備し、該所定位置の他方の端部に側端部サーミスタ(温度検知手段:左)29を配備した場合を例示している。
側端部サーミスタ28、及び、側端部サーミスタ29も、定着ベルト57の各々の端部から例えば内側約5mmの位置に配備することが好ましく、中央サーミスタ27を含め、各々、定着ベルト57上の帯状領域に対応する位置(円周領域)の温度を検知して温度値を示す温度信号を上記実施の形態で説明した制御系の制御部31に出力する。
この場合の制御部31の動作については、基本的に上記各実施の形態で説明した内容と同一であるが、各発熱源を同時に同一に制御するか、もしくは個別に制御するかの相違がある。
この定着装置51においても、上記各実施の形態で説明した作用、効果と同様の作用、効果を得ることが可能である。
一方、画像作像部で形成した可視像(即ち未定着画像)を転写紙に転写するとともに定着する転写同時定着技術に、本発明の技術的思想を適用することも可能である。
本発明は、定着装置に定着部材としての加熱ローラや耐熱性無端状の定着ベルト57等を用いる画像形成装置として、複写機の他、ファクスやプリンタ等に適用することが可能である。
本発明の第1、第2、第3の実施の形態に係る画像形成装置としての複写機の全体的構成を説明する説明図である。 第1、第2、第3の実施の形態に係る定着装置(定着部材)の構成を説明する説明図である。 第1、第2、第3の実施の形態に係る制御部を含む制御系の概略的構成を示すブロック図である。 第1の実施の形態における画素密度と定着下限温度との関係を示すグラフである。 第1の実施の形態における制御部の動作の一態様を示すフローチャートである。 立上り時の定着ローラの中央と側端部の温度特性を示すグラフである。 第2の実施の形態における制御部の動作の一態様を示すフローチャートである。 第3の実施の形態における制御部の動作の一態様を示すフローチャートである。 本発明に採用し得る定着装置の他の例を説明する斜視図である。 従来における定着部材の復帰時、及び定着部材の“端部温度落ち込み時”の定着部材の中央側と側端部の温度分布を示すグラフである。
符号の説明
Dp…複写機
Ops…光学系
P…転写紙
1…給紙トレイ
2…手差しトレイ
3…紙転写部
4…搬送用ベルト
5…本体排紙部
6…排紙トレイ
10,51…定着装置
11…ヒータ
12,55…加熱ローラ(定着部材)
13,59…加圧ローラ(定着部材)
25…画像作像部
26…駆動源
27…中央サーミスタ
28…側端部サーミスタ(温度検知手段)
29…側端部サーミスタ(温度検知手段)
31…制御部(画素密度検知手段、下限温度予測手段)
32,33…メモリ
53…定着ローラ(定着部材)
57…定着ベルト(定着部材)

Claims (10)

  1. 未定着画像を転写用紙上に定着する定着部材を備える画像形成装置において、
    前記定着部材の側端部に配備され、側端部の温度を検知する温度検知手段と、
    前記未定着画像の側端部の画素密度を検知する画素密度検知手段と、
    前記温度検知手段および画素密度検知手段からの各出力データに基づいて、前記定着部材の作動を制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記定着部材の前記側端部の温度が定着下限温度より高温であって前記未定着画像の前記側端部の画素密度が所定値以下の場合には、前記定着部材の前記側端部の温度が前記定着下限温度よりも高い温度である通常定着温度に達していなくとも、前記定着部材を作動させ、前記転写用紙上に前記未定着画像の定着を行わせることを特徴とする画像形成装置。
  2. 未定着画像を転写用紙上に定着する定着部材を備える画像形成装置において、
    前記定着部材の側端部に配備され、側端部の温度を検知する温度検知手段と、
    前記未定着画像の側端部の画素密度を検知する画素密度検知手段と、
    前記温度検知手段および画素密度検知手段からの各出力データに基づいて、前記定着部材の作動を制御する制御部と、
    前記未定着画像の前記側端部の画素密度に基づいて、前記定着部材の前記側端部の定着下限温度を予測する下限温度予測手段と、
    を備え、
    前記制御部は、前記定着部材の前記側端部の温度が予測された前記定着下限温度に到達し次第、前記定着下限温度よりも高い温度である通常定着温度に達していなくとも、前記定着部材を作動させ、前記転写用紙上に前記未定着画像の定着を行わせることを特徴とする画像形成装置。
  3. 前記制御部は、複数のジョブを管理し、各ジョブ毎に当該ジョブに係わる画像について前記未定着画像の側端部の画素密度が所定値以下であるかを判定し、画素密度が所定値以下であるジョブを処理可能のジョブとして優先し、前記定着部材を作動させ、前記転写用紙上に該優先するジョブに伴う該未定着画像の定着を行わせることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御部は、複数のジョブを管理し、前記定着部材の前記側端部の温度を各ジョブ毎に当該ジョブに係わる画像に応じて決まる前記定着下限温度と比較し、前記定着下限温度が前記側端部の温度以下であるジョブを処理可能のジョブとして優先し、前記定着部材を作動させ、前記転写用紙上に該優先するジョブに伴う該未定着画像の定着を行わせることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  5. 前記画素密度検知手段は、前記制御部が前記未定着画像の原形を記憶するメモリ内を検索することで当該未定着画像の側端部の画素密度を検知する構成であることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一つに記載の画像形成装置。
  6. 前記画素密度検知手段は、前記未定着画像の側端部からの反射光を受光して受光量に対応する画素密度信号を出力するフォトセンサを備え、
    前記制御部が、前記フォトセンサからの前記画素密度信号に基づいて前記未定着画像の前記側端部の画素密度を検知する構成であることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一つに記載の画像形成装置。
  7. 定着部材により転写用紙上に未定着画像を定着し画像形成を行う画像形成方法において、
    前記定着部材の側端部の温度を検知するステップと、
    前記未定着画像の側端部の画素密度を検知するステップと、
    前記定着部材の前記側端部の温度が定着下限温度より高温であって前記未定着画像の前記側端部の画素密度が所定値以下の場合には、前記定着部材の前記側端部の温度が前記定着下限温度よりも高い温度である通常定着温度に達していなくとも、前記定着部材を作動させ、前記転写用紙上に前記未定着画像を定着するステップと、
    を含むことを特徴とする画像形成方法。
  8. 定着部材により転写用紙上に未定着画像を定着し画像形成を行う画像形成方法において、
    前記定着部材の側端部の温度を検知するステップと、
    前記未定着画像の側端部の画素密度を検知するステップと、
    前記未定着画像の前記側端部の画素密度に基づいて前記定着部材の前記側端部の定着下限温度を予測するステップと、
    前記定着部材の前記側端部の温度が予測された前記定着下限温度に到達し次第、前記定着下限温度よりも高い温度である通常定着温度に達していなくとも、前記定着部材を作動させ、前記転写用紙上に前記未定着画像を定着するステップと、
    を含むことを特徴とする画像形成方法。
  9. 複数のジョブの各ジョブ毎に当該ジョブに係わる画像について前記未定着画像の側端部の画素密度が所定値以下であるジョブを抽出するステップを更に含み、
    抽出された画素密度が所定値以下であるジョブを優先して、前記定着部材の前記側端部の温度が前記通常定着温度
    に達していなくとも、前記定着部材を作動させ、前記転写用紙上に当該ジョブに係わる未定着画像を定着することを特徴とする請求項7に記載の画像形成方法。
  10. 前記定着部材の前記側端部の温度を各ジョブ毎に当該ジョブに係わる画像に応じて決まる前記定着下限温度と比較し、前記定着下限温度が前記側端部の温度以下であるジョブを抽出するステップと、
    抽出された画素密度が所定値以下であるジョブを優先して、前記定着部材の前記側端部の温度が前記通常定着温度に達していなくとも、前記定着部材を作動させ、前記転写用紙上に当該ジョブに係わる未定着画像を定着することを特徴とする請求項8に記載の画像形成方法。
JP2004189341A 2004-06-28 2004-06-28 画像形成装置、及び画像形成方法 Expired - Fee Related JP4542835B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004189341A JP4542835B2 (ja) 2004-06-28 2004-06-28 画像形成装置、及び画像形成方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004189341A JP4542835B2 (ja) 2004-06-28 2004-06-28 画像形成装置、及び画像形成方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006011120A JP2006011120A (ja) 2006-01-12
JP4542835B2 true JP4542835B2 (ja) 2010-09-15

Family

ID=35778450

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004189341A Expired - Fee Related JP4542835B2 (ja) 2004-06-28 2004-06-28 画像形成装置、及び画像形成方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4542835B2 (ja)

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7599637B2 (en) 2007-07-27 2009-10-06 Canon Kabushiki Kaisha Image fixing apparatus
JP5388533B2 (ja) * 2008-10-07 2014-01-15 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像形成装置
JP6335580B2 (ja) * 2014-03-28 2018-05-30 キヤノン株式会社 画像形成装置
JP6800667B2 (ja) 2016-09-13 2020-12-16 キヤノン株式会社 画像形成装置
JP6881929B2 (ja) * 2016-09-29 2021-06-02 キヤノン株式会社 画像形成装置
JP6852507B2 (ja) * 2017-03-30 2021-03-31 ブラザー工業株式会社 画像形成装置およびその制御方法
JP6939146B2 (ja) * 2017-06-29 2021-09-22 ブラザー工業株式会社 画像形成装置およびシート搬送方法
JP7022371B2 (ja) * 2017-12-18 2022-02-18 ブラザー工業株式会社 画像形成装置
JP7209203B2 (ja) * 2018-02-28 2023-01-20 ブラザー工業株式会社 画像形成装置および制御方法
US10571838B2 (en) 2018-02-28 2020-02-25 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image forming apparatus
JP7172350B2 (ja) 2018-09-21 2022-11-16 ブラザー工業株式会社 プログラム、及び端末装置
JP7188061B2 (ja) * 2018-12-24 2022-12-13 ブラザー工業株式会社 プログラム、情報処理装置、及び通信システム
JP7206896B2 (ja) 2018-12-24 2023-01-18 ブラザー工業株式会社 プログラム、端末装置、及び通信システム

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002264436A (ja) * 2001-03-07 2002-09-18 Casio Electronics Co Ltd 両面印字装置
JP2003271010A (ja) * 2002-03-19 2003-09-25 Ricoh Co Ltd 画像形成装置及び定着温度制御方法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002264436A (ja) * 2001-03-07 2002-09-18 Casio Electronics Co Ltd 両面印字装置
JP2003271010A (ja) * 2002-03-19 2003-09-25 Ricoh Co Ltd 画像形成装置及び定着温度制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006011120A (ja) 2006-01-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8311431B2 (en) Image forming apparatus comprising a control section configured to carry out a control process including setting a power saving mode
JP4542835B2 (ja) 画像形成装置、及び画像形成方法
KR20080084226A (ko) 화상 형성 장치 및 그 제어 방법
JP2009223239A (ja) 画像形成装置
JP7215237B2 (ja) 画像形成装置
US9477184B2 (en) Image forming apparatus controlling temperature of fixing portion in image formation mode and in standby modes
JP6904701B2 (ja) 画像形成装置、画像形成方法
JP2007156348A (ja) 定着装置
JP5056165B2 (ja) 画像形成装置
JP2006133310A (ja) 画像形成装置及び画像形成方法
JP2010102210A (ja) 画像形成装置
JP6638287B2 (ja) 画像形成装置、画像形成装置の制御方法およびコンピュータプログラム
JP4557842B2 (ja) 定着装置及びその駆動方法
JP4696791B2 (ja) 画像形成装置及びその制御方法
JP7293711B2 (ja) 画像形成装置
JP5167978B2 (ja) 定着装置および画像形成装置
JP4539706B2 (ja) 画像形成装置および画像形成方法
JP2011158598A (ja) 画像形成装置
JP2016057504A (ja) 画像形成装置、及び画像形成装置の制御方法
JP2005024667A (ja) 画像形成装置
JP2020024313A (ja) 画像形成装置及びその制御方法
JP5977189B2 (ja) 画像形成装置及び画像形成装置の制御方法
JP2004280004A (ja) 画像形成装置
JP5595090B2 (ja) 画像形成装置及び定着装置の制御方法
JP7183755B2 (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070216

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090630

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090827

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091125

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100125

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100622

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100628

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130702

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees