JP6335580B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、シート等の記録材上に画像を形成する機能を備えた、例えば、複写機、プリンタなどの画像形成装置に関するものである。
電子写真方式の画像形成装置に用いる定着装置として、フィルム加熱方式の定着装置が一般的に知られている。フィルム加熱方式の定着装置は、高耐熱性の筒状のフィルムと、フィルムの内面と接触するセラミックヒータ(以下、ヒータ)と、フィルムを介してヒータと共にニップ部を形成する加圧ローラを有する。そして、トナー像を担持した記録材をニップ部で搬送しながら加熱しトナー像を記録材に定着する。
このような定着装置では、構成部材であるヒータ及びフィルムが低熱容量であるため、ヒータを通電加熱した後、定着可能温度まで昇温する時間が短いというメリットがある。その効果によって、プリント指令入力後1枚目のプリントが完了するまでの時間(FPOT:First Print Out Time)を短くできる。また、プリント指令を待つスタンバイ状態での加熱が不要であるため、消費電力を少なくすることができる。
一方で、従来の定着装置では、非通紙部昇温という課題があることが知られている。非通紙部昇温とは、記録材の通過しない端部領域では、記録材により熱が奪われないため、ヒータ及び定着部材の温度が過度に昇温してしまうという現象である。この傾向は、連続プリントが続いた場合に顕著になる。近年の印刷速度の高速化に伴い、この非通紙部昇温に対して、より厳しい課題を満足することが求められている。
非通紙部昇温対策としては、非通紙部の定着フィルム及び加圧ローラにファンの風を吹きつける構成が提案されている(特許文献1)。
特開2007−187816号公報
しかしながら、上記のような構成では、装置の大型化及びコストアップが避けられないことが懸念される。
これに対して、非通紙部のヒータ発熱量を低減するという対策が考えられる。しかし、非通紙部のヒータ発熱量を抑えると、必然的に記録材端部の発熱量が不足する傾向になってしまう。一方、記録材中央部は常に記録材に熱を与え続けることができるため、発熱量を抑える必要が無く、発熱量が不足する傾向はない。
そしてこの傾向は、記録材端部により多くのトナーが存在する(高印字パターン)ほど顕著になり、場合によっては定着部材の温度が不十分であることに伴う画像不良が発生してしまうことが懸念される。
本発明は上記したような事情に鑑みてなされたものであり、非通紙部昇温を抑制しつつ、記録材端部の印字率が高い画像を印字する場合においてもより良好な加熱性能が得られる画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明にあっては、
記録材に未定着トナー像を形成する画像形成部と、
ヒータと、前記ヒータにより加熱される加熱回転部材と、前記加熱回転部材との間でニップ部を形成する加圧部材と、を有記ニップ部で、トナー像が形成された記録材を挟持搬送して加熱することで、記録材に未定着トナー像を定着する定着部と、
前記ヒータの温度を検知する温度検知手段と、
前記温度検知手段の検知温度が温調温度を維持するように前記ヒータへ供給する電力を制御する制御手段と、
を有する画像形成装置において、
録材の幅方向の端部の所定領域の印字率を取得する印字率取得手段と、を有し、
前記画像形成装置は、画像形成開始時の前記ニップ部における記録材搬送方向に直交する記録材の幅方向の端部に相当する領域の温度が中央部よりも低、かつ、
前記印字率取得手段により取得された印字率が閾値より高い合、
前記温調温度を基準温度よりも高く設定して定着処理する制御、及び、単位時間当たりに前記ニップ部で挟持搬送される記録材の枚数を少なくする制御のうち少なくともいずれかの制御を行
画像形成開始時の前記温度検知手段の検知温度が閾値温度より高い場合、前記閾値温度より低い場合よりも前記印字率の閾値を高く設定することを特徴とする。
記録材に未定着トナー像を形成する画像形成部と、
ヒータと、前記ヒータにより加熱される加熱回転部材と、前記加熱回転部材との間でニップ部を形成する加圧部材とを有記ニップ部で、トナー像が形成された記録材を挟持搬送して加熱することで、記録材に未定着トナー像を定着する定着部と、
を有する画像形成装置において、
前記ヒータに接触しており、記録材搬送方向に直交する記録材の幅方向における前記ヒータの温度を均すための熱伝導性部材
前記定着部の温度を検知する温度検知手段と、
記録材の前記幅方向の端部の所定領域の印字率を取得する印字率取得手段と、
記録材が前記ニップ部で挟持搬送され加熱される際、
前記印字率取得手段により取得された印字率が閾値以上の場合に、
前記定着部の温度が基準温度よりも高くなるように前記ヒータを制御する制御、及び、単位時間当たりに前記ニップ部で挟持搬送される記録材の枚数を少なくする制御のうち少なくともいずれかの制御を行う制御手段と、
を備え、
前記制御手段は、印字開始から所定枚数の記録材に印字が行われる間、前記温度検知手段により検知された温度が閾値未満の場合、前記温度が前記閾値以上の場合よりも、前記印字率の閾値を小さく設定することを特徴とする。
本発明によれば、非通紙部昇温を抑制しつつ、記録材端部の印字率が高い画像を印字する場合においてもより良好な加熱性能が得られる画像形成装置を提供することが可能となる。
実施例1に係る画像形成装置の概略構成を示す断面図 実施例1の定着装置の概略構成を示す断面図 実施例1の定着フィルムの概略構成を示す断面図 実施例1のヒータの長手方向の発熱体パターンの構成について示す概略図 実施例1の定着フィルム表面温度の長手方向の温度分布を示す図 図5に示した定着フィルム表面温度の記録材端部領域を拡大した図 実施例1の印字率情報の検知領域について説明するための図 実施例1の定着制御を示すシーケンス図 実施例2の定着装置の概略構成を示す断面図 実施例2の定着フィルムの表面温度の長手方向の温度分布を示す図 実施例2の印字率情報の検知領域について説明するための図 実施例2の定着制御を示すシーケンス図 実施例3のヒータについて説明するための断面概略図 実施例3の定着制御を示すシーケンス図 実施例4の印字率情報の検知領域について説明するための図
以下に図面を参照して、この発明を実施するための形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状それらの相対配置などは、発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものであり、この発明の範囲を以下の実施の形態に限定する趣旨のものではない。
[実施例1]
以下に、実施例1について説明する。
(画像形成装置の概略構成)
図1は、本実施例に係る画像形成装置の概略構成を示す断面図である。
本実施例の画像形成装置は、記録材P上にトナー画像(トナー像、現像剤像)を形成する画像形成部Aと、画像形成部Aに記録材Pを送り出す記録材送り部Bと、記録材P上のトナー画像を記録材Pに加熱定着する定着部(以下、定着装置)Cを有している。ここで、定着装置Cは像加熱ユニットに相当する。
画像形成部Aは、像担持体としてのドラム型の電子写真感光体(以下、感光ドラム)1を有している。この感光ドラム1は、画像形成装置の筺体を構成する画像形成装置本体(以下、装置本体)Mに回転自在に支持されている。感光ドラム1の外周面の周囲には、その回転方向に沿って順に、帯電ローラ2と、レーザスキャナ3と、現像装置4と、転写ローラ5と、クリーニング装置6が配設されている。
記録材送り部Bは、送り出しローラ11を有している。この送り出しローラ11は、不図示の搬送駆動モータによって矢印方向に所定のタイミングで回転され、カセット7に積載収納されている記録材Pを記録材の搬送経路に送り出す。装置本体Mには、記録材の搬送経路に沿って順に、搬送ローラ8、トップセンサ9、画像形成部A、搬送ガイド10、定着装置C、搬送ローラ12、排出ローラ13、及び排出トレイ14が配設されている。
本実施例の画像形成装置は、画像形成部Aと記録材送り部Bと定着装置C等を制御する制御部(制御手段31とビデオコントローラ32)を有している。制御手段31はCPUとROMやRAM等のメモリからなり、メモリには印字(画像形成)に必要な各種プログラムが記憶されている。また、ビデオコントローラ32は、ホストコンピュータ等の外部装置からプリント信号を受信すると、制御手段31にプリント信号を送信するとともに、受信した画像の印字率の検知を行う。このビデオコントローラ32の印字率算出方法の詳細は後述する。
制御手段31は、上記のプリント信号に基づいて所定の画像形成制御シーケンスを実行する。これにより、ドラムモータが回転駆動され、感光ドラム1は所定の周速度(プロセススピード)で図1の矢印方向に回転する。このとき感光ドラム1表面は、帯電ローラ2によって、トナーと同極性(ここではマイナス極性)の所定の電位に一様に帯電される。この感光ドラム1表面の帯電面に対し、レーザスキャナ3が画像情報に基づいてレーザ光Lを走査し、感光ドラム1表面を露光する。この露光によって、露光部分の電荷が除去され、感光ドラム1表面に潜像(静電潜像)が形成される。
現像装置4は、現像ローラ41と、トナーを収納するトナー容器42等を有している。トナーはブレード等の部材により摩擦され所定の極性に帯電される。本実施例では、マイ
ナス極性に帯電されたトナーを用いている。この現像装置4は、現像ローラ41に現像バイアス電源(不図示)によりマイナスバイアスが印加されることによって、感光ドラム1表面の潜像に、電位差を利用してトナーを付着させ、潜像をトナー画像として現像する。感光ドラム1表面に形成されたトナー画像は、トナーと逆極性であるプラスバイアスが転写ローラ5に印加されることによって、転写バイアスによる電位差を利用して記録材Pに転写される。
また、記録材送り部Bに設けられている搬送駆動モータが回転駆動され、送り出しローラ11はカセット7から記録材Pを搬送経路に送り出す。搬送経路に送り出された記録材Pは、搬送ローラ8によって搬送され、トップセンサ9を通過して感光ドラム1表面と転写ローラ5の外周面との間の転写ニップ部に搬送される。このとき記録材Pはトップセンサ9によって先端が検知される。感光ドラム1表面に形成されたトナー画像が転写された記録材Pは、搬送ガイド10に沿って定着装置Cに搬送され、この定着装置Cで記録材P上のトナー画像が加熱及び加圧されて記録材P上に加熱定着される。トナー画像が加熱定着された記録材Pは、搬送ローラ12、排出ローラ13の順に搬送されて装置本体M上面の排出トレイ14に排出される。トナー画像が記録材Pに転写された後の感光ドラム1表面に残留している転写残トナーは、クリーニング装置6のクリーニングブレード61によって除去され、クリーニング装置6内に蓄積される。
以上の動作を繰り返すことで順次プリントが行われるように構成されている。本実施例の画像形成装置は、モノクロタイプのプリンタであり、A4サイズの場合、60枚/分のプリント速度でプリントを行うことができる。また、実施例1の画像形成装置の印字可能(通紙可能)な記録材Pのうち、最も幅の広い記録材サイズはA4サイズであり、最大画像形成領域(記録材の印字され得る印字可能領域)はA4サイズの上下左右端部から2mmのマスキング領域を除いた箇所である。
(定着装置の構成)
図2は、本実施例の定着装置Cの概略構成を示す断面図である。
本実施例の定着装置Cは、セラミックヒータ(以下、ヒータ)20と、エンドレスベルト状(無端状)の耐熱性フィルム(以下、定着フィルム)25と、加圧ローラ26とを基本構成とする。ここで、ヒータ20はヒータ(加熱体)に相当する。また、定着フィルム25は、加熱回転部材(可撓性スリーブ)に相当する。また、加圧ローラ26は加圧部材に相当する。
そして、定着フィルム25を介してヒータ20と加圧ローラ26との間に形成された定着ニップ部Nのうち、定着フィルム25と加圧ローラ26との間で、トナー画像が形成された記録材Pを挟持搬送して加熱することで、記録材P上にトナー画像が定着される。
(加圧ローラ)
加圧ローラ26は、芯軸部261の外周に弾性層262を有し、弾性層262の外周に表層263を有している。加圧ローラ26の外径は約30mmである。芯軸部261には、アルミニウム、鉄などの金属材料が中実もしくは中空で用いられる。本実施例では、中実のアルミニウムを芯金材料として用いている。弾性層262は、断熱性のシリコーンゴムから成り、カーボン等の電気伝導材を添加することで導電性としている。本実施例では弾性層262はカーボンを適量添加し、体積抵抗率を1×10(Ω・cm)程度に調整したシリコーンゴムからなり、その厚みは3mmとしている。
表層263は、PFA、PTFE、FEP等のフッ素樹脂からなる厚さ10〜80μmの離型性チューブである。ここで、PFAはテトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体、PTFEはポリテトラフルオロエチレン(4フッ化)、FEPはテトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン共重合体(4,6フッ化)の略称である。本実施例では、加圧ローラ26の表層263の材料はピュアのPFAチュー
ブであり、その厚さは50μmとした。
(定着フィルム)
図3は、本実施例の定着フィルム25の概略構成を示す断面図である。
定着フィルム25は、直径30mmの円筒形状で構成されている。定着フィルム25は可撓性を有し、半円弧状のヒータホルダ(フィルムガイド部材)29に対してルーズに外嵌されている。定着フィルム25の層構造は、図3の円内に示すように、内側から基層251、弾性層252、プライマ層254、表層253が設けられた複層からなる。
基層251の材料として、熱伝導性と耐久性を高めるためにSUS、Ni等の薄肉金属を用いている。また、その他の材料としてポリイミド、ポリアミドイミド、PEEK、PES等の低熱容量の耐熱性樹脂材料を用いることもできる。基層251は熱容量を小さくしてクイックスタート性を満足させると同時に、機械的強度も満足させる必要があるため、厚みは15μm以上50μm以下とすることが望ましい。本実施例の基層251は厚み35μmの円筒形のステンレス(SUS)素管とした。弾性層252はシリコーンゴムを材料として形成している。この弾性層252を設けることで、トナー画像を包み込み、均一に熱を与えることができるようになるため、光沢度が高くてムラのない良質な画像を得ることが可能になる。また、弾性層252はシリコーンゴム単体では熱伝導性が低いため、熱伝導性フィラーを添加する。弾性層252の熱伝導率としては1.2W/mk程度を確保すると良い。
本実施例においては、弾性層252にゴム材であるジメチルポリシロキサン100重量部に対して、熱伝導性フィラーである金属ケイ素を400重量部含有し、その熱伝導率を1.2W/mkとしている。また弾性層252の厚さは240μmとしている。
表層253は離型層として、高い耐摩耗性及びトナーに対する高い離型性が要求される。材料としては先述のPFA、PTFE、FEP等のフッ素樹脂が用いられる。そして、そのフッ素樹脂に有機リン化合物、リチウム塩等のイオン導電剤や五酸化アンチモン、酸化チタン、カーボンブラック、カーボンナノファイバー等の電子導電材を添加して抵抗値を調整する。また、厚さは10μmから50μm程度であることが好ましく、チューブを被覆させたものであっても、表面を塗料でコートしたものであっても良い。本実施例の表層253は、ピュアPFAのコーティング層で厚さを15μmとした。プライマ層254は表層253と弾性層252を接着させるための接着層であり、低融点のフッ素樹脂やフッ素化シリコーン等のフッ素樹脂プライマからなる。このプライマ層には、接着性能を上げるために、シランカップリング剤などの接着成分を含有することもできる。実施例1では絶縁のフッ素樹脂層とし、その厚みを3μmとした。
(ヒータ)
本実施例のヒータ20は、窒化アルミニウムからなる細長い耐熱性のヒータ基板201を有している。そしてヒータ基板201の裏面(定着ニップ部Nに対向する面と反対側の面(裏面))に、通電により発熱する通電発熱抵抗層(抵抗発熱体)としての発熱体パターン202を、例えば印刷によってヒータ基板201の長手方向に沿って形成している(裏面発熱)。ここで、ヒータ基板201の長手方向は、記録材Pの搬送方向と直交する記録材Pの幅方向(感光ドラム1の回転軸方向)と平行(同じ方向)であり、以下、この方向を単に長手方向という。
そしてその発熱体パターン202表面を保護層としてのガラス層203で被覆している。ガラス層203の表面には、ヒータ20の温度を検知する温度検知手段(温度検知部材)としてのサーミスタ204が配設されている。また、ヒータ基板201の表面(定着ニップ部Nと接する面)には、摺動層205が配設されている。本実施例では、摺動層205は厚さ6μmのポリイミド樹脂層とした。
このヒータホルダ29は、ヒータ20を支持する支持部材として機能するとともに、定着フィルム25の回転をガイドするガイド部材としても機能する。ヒータホルダ29の材料として、液晶ポリマー、フェノール樹脂、PPS、PEEK等の耐熱性樹脂が用いられている。
(ヒータ発熱体パターン)
図4を用いて、本実施例のヒータ20の発熱体パターン202について説明する。図4は、ヒータ20の、記録材Pの搬送方向と直交する方向(以下、長手方向)の発熱体パターン202の構成について示す概略図である。ヒータ20の発熱体パターン202(図中の網掛け部)は、ヒータ基板201上に配設され、導電材料によって形成された電極206を介して、電力投入(通電制御)される。発熱体パターン202の形状は、長手方向に関しては、長手方向中心に対して対称形状であり、発熱体パターン202の長手方向中心は記録材Pの長手方向中心と同じ位置である。また、記録材搬送方向の上下流方向にも対称形状である。
発熱体パターン202の長手方向の幅は、本実施例の通紙可能な最大幅サイズであるA4サイズ(幅:210mm)に対し、はみ出す形状となっている。このような発熱体パターン202が記録材Pからはみ出す形状を、「発熱体余り」と称し、その幅を「発熱体余り幅」と称する。本実施例では、以下に説明する、いわゆる非通紙部昇温の観点から発熱体余り幅を3mm、すなわち発熱体パターン202の長手方向の幅を216mmに設定している。ここで非通紙部昇温は、定着フィルム25の長手方向端部における昇温現象であり、上述のように、記録材Pが通過しない長手方向端部領域において、記録材Pにより熱が奪われないため、ヒータ20及び定着フィルム25の温度が過度に昇温してしまう現象である。
(定着フィルム25の表面温度の長手方向の温度分布)
次に、本実施例の定着フィルム25の表面温度の長手方向の温度分布について説明する。図5に、本実施例の定着フィルム25表面温度の長手方向の温度分布を示す。横軸は発熱体パターン202の長手方向中心をゼロとした場合の、発熱体中心(発熱体パターン202の長手方向中心)からの長手方向距離(mm)を示し、縦軸は定着フィルム25の表面温度を表している。
そして本実施例のデフォルト温調温度(基準温度)である230℃にヒータ20を温調(温度調節)制御し、A4サイズの記録材Pを連続で10枚通紙した際の温度プロファイルを実線で、連続で500枚通紙した際の温度プロファイルを点線で示している。なお、連続で500枚プリントした際の定着フィルム25表面温度は飽和しており、これ以上プリント枚数(印字枚数、通紙枚数)を増やしてもフィルム表面温度に変化は見られなかった。
図5より、実線(10枚後)、点線(500枚後)共に記録材Pの通紙域の外側で非通紙部昇温が起こっていることが分かる。非通紙部昇温は、発熱体パターン202の熱を記録材Pに与えることができないため、発熱体余りの領域で顕著であり、また、連続プリント枚数が増加することに伴い、上昇する。
実施例1では、定着フィルム25の温度を点線プロファイル(500枚連続プリント後)においても、250℃以下に抑えることが重要である。その理由は、定着フィルム25の温度が250℃を超えると、定着フィルム25の弾性層252が熱により劣化してしまうためである。従って、本実施例では500枚連続プリント後においても非通紙部昇温が250℃を超えないように、発熱体余り幅を3mm以下に設定する必要がある。
しかし、その一方で、非通紙部昇温を低減させると、連続プリントの初期(50枚以下)において、記録材Pの長手方向の両端部位置に相当(対向)する定着フィルム25の表
面温度が低くなってしまう。図6は、図5に示した定着フィルム25表面温度の記録材端部領域を拡大した図である。なお、本実施例において、記録材P、ヒータ20や定着フィルム25の長手方向の端部、中央部(中央部分、長手方向中心)を示す場合、単に端部、中央部という場合もある。
図6中には、A4サイズの記録材Pを通紙した場合の右端の位置を明記しており、A4サイズの右端から約2mmの位置をA、約6mmの位置をBと表記している。また、図5と同様に、連続プリント10枚後のプロファイルを実線で、連続プリント500枚後のプロファイルを点線で示している。
図6に示すように、実線(10枚後)のプロファイルにおいて、記録材Pの端部2〜6mm程度の領域における定着フィルム25の表面温度が、中央付近の温度に比べて低くなっている。例えば、図中Bの位置の温度は約192℃、図中Aの位置の温度は約187℃であり、中央部の約201℃と比較すると9〜14℃低くなっている。
このように、連続プリント初期において、記録材Pの端部で定着フィルム25の表面温度が低くなってしまう理由は、端部領域では、ヒータ20や定着フィルム25、加圧ローラ26を伝わって、これら部材の端部から熱が逃げやすいためである。また、端部での発熱量を抑えた定着装置においては、その傾向がより顕著になる。
(印字率と定着性)
上記のように、非通紙部昇温を低減するという目的を達成するために、必然的に連続プリント初期における記録材P端部(本実施例では例えば記録材端部から2〜6mmの領域)に相当(対向)する定着フィルム25表面温度は、中央部に比べて低くなってしまう。このような記録材P端部に対向する(定着ニップ部Nにおける)定着フィルム25表面温度が、中央部分に比べて低くなってしまう状態を、以下、端部温度ダレと表現する。定着フィルム25表面温度が低くなると、トナーに対して十分な熱を与えることができなくなるため、定着性(定着性能)が低下してしまうことが懸念される。
また、定着性は記録材P上の印字率(トナーTの印字率)の影響を大きく受けることが分かっている。ここで印字率とは、記録材Pの所定領域のうち、トナーで覆われている領域の割合を示すものである。一般的に、トナーTの印字率が大きいほど、トナー画像を定着させるために必要な熱量が多くなるため、熱の不足が起こりやすくなる。一方、トナーTの印字率が小さいほど、トナー画像を定着させるための熱量が少なくて済むため、熱の不足は起こりにくい。
そして、このトナーの印字率による影響は縦帯のような(記録材搬送方向に長い帯状の)トナー画像、すなわち長手方向の特定の領域で印字率が高い画像パターンにおいて顕著になる。その理由を以下に示す。
長手方向の局所的な領域で印字率が高い場合、トナーによって長手方向の局所的な領域で定着フィルム25から熱が奪われ、表面温度が低下する。定着フィルム25の表面温度が下がると、ヒータ20から定着フィルム25の基層251、弾性層252を介して、もしくは表層253の近傍領域から熱の回り込みにより熱が供給されようとする。
しかし、上記縦帯画像のように、長手方向の局所的な領域での印字率が記録材搬送方向全域で高い場合、トナーに熱が奪われる量に対し、ヒータ20や周囲からの熱供給が追い付かず、フィルム表面温度がさらに低下してしまう。その結果、熱不足に伴う定着不良が発生する。高速プリント可能な画像形成装置においては、この傾向がより顕著となってしまうことが懸念される。
上記構成の定着装置Cにおいては、定着フィルム25の表面温度は中央部では高いため、長手方向の局所的な領域の印字率が高いパターン(例えば縦帯パターン)でも定着させることができる。しかし、記録材Pの端部から2〜6mmの領域では、定着フィルム25
の表面温度が低いため、縦帯画像では定着不良が発生してしまう可能性がある。上記構成においては、印字率が15%を上回る画像で、定着不良が発生する可能性がある。一方、この端部から2〜6mmの領域においても、印字率が低い画像パターン(例えば文字パターン)においては、熱が不足しないため定着性能を満足させることができる。上記構成においては、印字率が15%を下回る画像であれば、定着不良は発生しない。
この問題の解決手段として、画像パターンによらず一律でヒータ20に投入する電力を増し、定着フィルム25の表面温度をアップするという方法が考えられる。実際に、上記構成において、ヒータ20の温度を240℃(10℃アップ)に温調制御すると、縦帯画像においても定着不良が発生しなくなる。しかし、寿命を通じて温調温度(定着温度)を240℃にするという対策手段を採用した場合、定着器の寿命を通じて定着フィルム25の表面温度が高くなってしまう。その結果、定着フィルム25の表層253の摩耗劣化が進み、寿命耐久を全うする前に表層253のトナーTに対する離型性が失われ、定着不良が発生してしまうことが懸念される。
そこで、本実施例では、「端部に高印字率画像を印字した場合の定着性」を良好にしたうえで、さらに「耐久性」の実現を図った。
以下、「端部に高印字率画像を印字した場合の定着性」と「耐久性」を両立させた本実施例の特徴的な制御について説明する。
(定着制御)
本実施例では、定着フィルム25(定着ニップ部N)端部の昇温状態を推測(推定、予測)して、端部温度ダレが大きいと推測される場合には、端部の印字率情報に応じて、定着温度を変更するという制御を採用している。ここで、端部の印字率を、以下の説明では端部印字率という場合もある。
図7は、本実施例において、記録材Pの端部のうち、印字率情報を取得(検知)する所定領域(検知領域)について説明するための図である。図8は、本実施例における定着温度決定のためのシーケンスを説明するための図(定着制御を示すシーケンス図)である。
まず、図7を用いて、本実施例における端部印字率情報の検知領域について説明する。本実施例では、A4サイズの記録材Pの右端2mmから6mmの縦帯状の領域(図中の斜線で示した箇所:領域R)及び、A4サイズの記録材Pの左端2mmから6mmの縦帯状の領域(領域L)の印字率情報を用いている。そして、この領域R,Lには、上述の最大画像形成領域の端部が含まれるように設定されている。ここで、領域R,Lの位置をA4サイズの記録材Pの左右端(両端)からそれぞれ2mm離した位置とした理由は、上述のように本実施例の画像形成装置は両端2mmをマスキング領域(印字を行わない領域)としているためである。また、領域R,Lの内側を記録材Pの両端から6mm離した領域とした理由は、本実施例ではおよそ左右端から6mm程度の領域で端部温度ダレが発生することが懸念されるためである。また、記録材Pの搬送方向における両端(先後端)からはそれぞれ5mm離した領域としている。
また、定着フィルム25端部の昇温状態を推測するために、定着ニップ部Nにおける定着フィルム25の温度に関する情報を用いており、その情報として本実施例では後述のようにカウンタKによりカウントされた印字枚数を用いている。ここで、制御手段31は、定着ニップ部Nにおける定着フィルム25の温度に関する情報を取得する温度情報取得手段に相当する。また、カウンタKは、複数枚の記録材に連続して印字が行われるときの印字枚数をカウントするカウント手段に相当する。
また、定着ニップ部Nにおける定着フィルム25の温度に関する情報としては、上記印字枚数に限るものではない。その情報は、温度検知手段により検知されたヒータ20の温度や、定着装置Cの温度であってもよく、定着フィルム25端部の昇温状態を推測できるものであればよい。
次に、図8を用いて、本実施例において、制御手段31により実行される、定着温度決定のためのシーケンスを説明する。本実施例では、このシーケンスを全てのプリントジョブに対して行う。
図8に示すように、まずプリント枚数をカウントとするカウンタKを1にセットし(S100)、その後、画像の情報の検知を行う(S101)。次に、定着装置Cの端部昇温状態を推測するために、プリント枚数であるカウンタKの値を読む(S102)。ここで、カウンタKは、1つの通紙ジョブ中に連続通紙を行った枚数をカウントアップしており、カウンタKの値が多いほど端部が昇温していることが推測できる。もし、カウンタKの値が50以上であれば、端部温度ダレが小さいことが推測できるため、温調温度を230℃に設定し、定着動作を行う(S120)。
一方、カウンタKの値が50未満(閾値未満)の場合、端部温度ダレが大きいと推測し、端部印字率情報に応じて定着温度を変更する制御に入る。そして、(S101)において検知した画像情報に応じて、図7に示す領域Rの印字率を計算し、X%とする(S103)。また同様に、領域Lの印字率を計算し、X%とする(S104)。得られたX%とX%を比較して、大きい方を「X%」とし、次紙の端部印字率情報とする(S105)。本実施例では、ビデオコントローラ32を用いて印字率の検知を行い、得られた結果を取得してすることで、端部印字率情報を決定している。このときの印字率の計算方法としては以下の計算式を用いている。ここで、ビデオコントローラ32を用いて検知された印字率を取得する制御手段31は、印字率取得手段に相当する。
次に、端部印字率X%を15%と比較する(S106)。X%が15%以上(閾値以上)である場合は、温調温度を240℃に設定する(S110)。X%が15%未満である場合は、温調温度を230℃に設定する(S120)。そして、上記S110もしくはS120で設定した温調温度で記録材Pの定着動作を行う(S130)。ここで、温調温度が240℃に設定された場合には、温調温度が230℃に設定されていた場合よりも、発熱体パターン202の発熱量が大きくなるように、発熱体パターン202に対する通電制御が行われる。
そして、プリントジョブが残っている限り、上記S101からS130の動作を繰り返す(S131)。
上述したように、本実施例においては、端部印字率が15%未満であれば、ヒータ20温調温度が230℃でも定着不良が発生することはない。一方、端部印字率が15%以上の場合でも、温調温度を240℃に設定することで定着不良が発生することはない。
(従来の画像形成装置との比較結果)
本実施例の画像形成装置の作用効果を説明するために、比較例の画像形成装置を用いて、比較実験を行った。表1に、実施例1及び比較例1,2の通紙中のヒータ20の温調温度を示す。
本実施例の画像形成装置は、図8に示すシーケンスに従い、端部印字率情報に応じてヒータ20の温調温度を変更する制御を実行可能に構成されている。具体的には、端部印字率が15%未満の場合はヒータの温調温度を230℃、15%以上の場合は240℃に設定している。それに対し、比較例1,2の画像形成装置は、端部印字率情報によらず一律のヒータの温調温度、すなわち比較例1は230℃、比較例2は240℃としている。その他の条件は、本実施例と同一であるため再度の説明を省略する。
本検証を行った条件を詳述する。本検証で用いた画像形成装置の印刷速度は、60枚/分(A4サイズ)で、記録材Pの搬送速度は350mm/sec、定着装置Cの寿命は30万枚(300k枚)である。定着装置Cは定着フィルム25を加圧ローラ23に186N(約19kgf)で加圧しており、そのニップ幅(記録材搬送方向の幅)は約9mmである。試験を行った環境は気温23度、湿度50%、評価紙はOce Red Label(A4サイズ、80g/cm)を用いた。この条件で、実施例1及び比較例1,2の画像形成装置を用い、30万枚の寿命耐久評価を行った。評価方法としては、この耐久を開始する前、及び耐久開始後10万枚ごとに、定着装置の寿命(30万枚)まで定着性の評価を行った。ここで、定着性評価は、端部低印字率の画像パターン(5%)および、端部高印字率の画像パターン(95%)の記録材を通紙し、それぞれの定着性を評価した。また、耐久中に通紙する画像としては、実際にユーザで使われる画像パターンを想定し、端部低印字率(約1%)の画像パターンから端部高印字率(約100%)のものまでパターンを振って幅広く通紙を行った。具体的な通紙割合は、比較的ユーザが多く用いる端部印字率15%未満の画像を全体の90%、比較的ユーザが使用する頻度の低い端部印字率15%以上の画像を全体の10%になるように、耐久通紙を行った。
本検証を行った結果を、表2に示す。ここで、表2における定着性を表す記号について説明する。表中の○は定着不良が発生せず良好であることを表している。また、表中の×は定着不良が発生し、実用上問題があるレベルであることを表している。
表2の結果によれば、比較例1のようにヒータ温調温度を端部印字率によらず230℃で固定した場合においては、初期から端部印字率が95%の画像で定着不良が発生し、実用上問題があるレベルであった。一方、比較例2のようにヒータ温調温度を端部印字率によらず240℃で固定した場合においては、初期から10万枚までの通紙耐久においては定着不良が発生せず良好であった。しかし、20万枚通紙後の定着性評価において、顕著な定着不良が発生したため、通紙耐久を中止した。この定着不良は、端部印字率が5%の画像と95%の画像の両方で見られた。このとき、定着フィルム25の表層253は、高温で通紙を続けたことにより摩耗劣化しており、トナーTに対する離型性が失われていた。このような摩耗劣化は、温調温度240℃で20万枚の通紙耐久を行ったことに起因している。
それに対して、本実施例の画像形成装置では、端部印字率が5%、95%の画像共に寿命耐久を通して(長期間の使用にわたって)定着不良が発生することなく良好な画像が得られた。その理由を以下に示す。
まず、比較例1のように端部印字率が95%の画像に対して定着不良が発生しなかった理由は、上述のように端部印字率が15%以上の場合は温調温度を240℃に上げるためである。また、比較例2のような耐久による摩耗劣化が発生しなかった理由は、温調温度を240℃と高く設定するプリントの割合を最低限に限定している(今回の検証では10%)ためである。
以上説明したように、本実施例によれば、比較例1,2からは得られない作用効果を得ることができる。すなわち、上記シーケンスを行うことで、非通紙部昇温を抑制しつつ、記録材端部の印字率が高い画像を印字する場合においてもより良好な加熱性能を得ることが可能となる。さらに、非通紙部昇温が厳しい画像形成装置においても、端部高印字率パターンの定着性と耐久性を両立することができる。その結果、寿命耐久を通じて定着不良が発生せず、より良好な画像を得ることが可能となる。
ここで、本実施例では、端部の印字率に応じて、ヒータ20の温調温度にフィードバックする例を示したが、これに限らず、別の定着制御にフィードバックすることもできる。これには、単位時間当たりのプリント枚数や、ヒータ20への投入電力等を例示することができる。単位時間当たりのプリント枚数(定着ニップ部Nで挟持搬送される記録材Pの枚数)を少なくすることや、ヒータ20への投入電力を大きくすることで、定着性を向上させることができる。ここで、単位時間当たりのプリント枚数を少なくするには、記録材Pの給送タイミングを遅らせたり、定着フィルム25又は加圧ローラ26の回転速度遅くするとよい。
また、本発明は、定着フィルム25等、ヒータ20とは別の、定着装置Cを構成する構成部材で温調制御を行う場合にも適用可能である。
また、端部の印字率に応じて、定着制御にフィードバックする制御に加えて、さらに、単位時間当たりのプリント枚数を制御するものであってもよい。これらの制御は、可能な限り組み合わせて実施することができる。
また、本実施例では端部の印字率検知領域である領域R,Lを両端部から2〜6mmの縦帯状の領域としたが、この領域を、端部温度ダレの程度に応じて変えることも可能である。また、記録材のサイズに対応させて、この領域を変更することもでき、この形態については実施例4で説明する。この場合においても、領域R,Lは、端部温度ダレが最も顕著になる最大画像形成領域の端部をそれぞれ含むとより効果的である。また、本実施例では、両端部の印字率を検知しこれらを比較して大きい方の印字率を採用(選択)したが、片側の端部のみを検知することで、上記定着制御を行うものであってもよい。
また、本実施例の印字率検知方法として、領域R,Lの全てのピクセルのON/OFFを検知する例を示したが、ビデオコントローラ32の処理能力に応じて検知ポイント数を最適化することができる。例えば、処理能力の低いビデオコントローラ32の場合は、領域R,L内で無作為に選んだ一部の検知ポイントにおいて印字率を計算することも可能である。
また、本実施例では、像加熱ユニットとして、フィルム加熱方式の定着装置Cについて説明したが、これに限るものではない。すなわち、非通紙部昇温という課題がある装置において、非通紙部昇温を抑制しつつ、端部印字率が高い画像を印字する場合であれば、本発明を好適に適用することができる。また、像加熱ユニットとしては、上述した定着装置として機能する場合の例に限るものではなく、シート上に定着されたトナー像に光沢を出すための装置として適用することも可能である。また、本実施例では、画像形成装置として、モノクロタイプのプリンタを例に挙げて説明したが、これに限るものではない。すな
わち、像加熱ユニットを備えた画像形成装置であれば、本発明を好適に適用することができる。
[実施例2]
以下に、実施例2について説明する。実施例2と実施例1の違いは、定着装置の構成及び、端部印字率情報を用いて定着制御を行うシーケンスのみである。このため、本実施例においては、実施例1に対して異なる構成部分について述べることとし、実施例1と同様の構成部分については、その説明を省略する。
図9は、本実施例の定着装置Cの概略構成を示す断面図である。本実施例では、ヒータ基板201の長手方向の熱伝導率が低く、非通紙部昇温が顕著な画像形成装置に対して好適な構成を示すものである。
(定着装置の構成)
本実施例の定着装置Cのうち、実施例1と異なる構成部材は、ヒータ20及び、定着フィルム25である。図9を用いて、本実施例の定着装置Cの構成について説明する。
本実施例のヒータ20は、アルミナからなる耐熱性のヒータ基板201を有している。ヒータ基板201上には発熱体パターン202が形成され、その上にガラス層203が形成されている。そして、ガラス層203は定着ニップ部Nと摺動する面に配置されている。本実施例では、ヒータ基板201の材料としてアルミナを用いているが、これは実施例1のチッ化アルミに比べ熱伝導率が低いことが知られている。この特性を補うため、本実施例では、ヒータ基板201のうち定着ニップ部N側(摺動面側、定着ニップ部Nに対向する側)の面に発熱体パターン202を配置するという構成(表面発熱)にしている。更に、本実施例では、ヒータ20の温度を検知するために、2つの温度検知手段、すなわち、サーミスタ204及び端部サーミスタ208をヒータ基板201に接触させている。この内、サーミスタ204はヒータ20の長手方向のほぼ中心に設置しているのに対し、端部サーミスタ208は長手方向端部、具体的には発熱体中心から103mm(記録材端部からおよそ2mm)の位置に設置している。
また、本実施例の定着フィルムは図9の実線円内の拡大図に示すように2層で構成されている。基層256はポリイミド樹脂からなり、その厚さは70μmである。また、基層256の表面には、表層257が形成されている。表層257はPFAからなり、その厚さは15μmである。
本実施例の定着フィルム25が実施例1と異なる点は、弾性層の有無である。本実施例の定着フィルム25には弾性層が無いため、その分、熱容量が小さくなっている。
本実施例の定着装置Cでは、以上のような構成上の特徴を有している。その結果、実施例1に比べ、非通紙部昇温がより顕著になってしまうことが懸念される。そこで、本実施例のヒータ20の発熱体パターン202は、記録材P端部からはみ出した領域(発熱体余りの領域)において、抵抗値を下げて発熱量を抑えるという構成を採用している。その結果、非通紙部昇温は実施例1と同等の250℃以下に保たれている。
しかし、その一方で記録材Pの端部領域における端部温度ダレはより顕著なものとなることが懸念される。図10は、本実施例の定着フィルム25の表面温度の長手方向の温度分布のうち、記録材端部領域を拡大した図である。実施例1と同様に、図10にはA4サイズの記録材Pの右端の位置と、そこから2mm内側(図中A)と6mm内側(図中B)を明記している。そして、それらの位置の定着フィルム25表面温度は、Aの位置で約179℃、Bの位置で約192℃となり、それぞれ実施例1に比べて低くなっている。このため、上記構成の画像形成装置においては、実施例1よりもさらに端部定着不良が発生しやすくなってしまうことが懸念される。
したがって、本実施例では、端部印字率情報をより細分化して、定着制御にフィードバックすることを特徴とするものである。
(定着制御)
次に、本実施例の定着制御について説明する。図11は、本実施例の端部印字率情報の検知領域を示す図である。図12は、本実施例の定着制御を示すシーケンス図である。
本実施例と実施例1の検知領域の違いは、実施例1における検知領域である領域R,Lをさらに、それぞれ幅2mmの縦帯状の領域に分割している点である。具体的に説明すると、本実施例の印字率検知領域は、A4サイズの右端2mmから4mmの縦帯状の領域(R1)と右端4mmから6mmの領域(R2)、そして、左端2mmから4mmの領域(L1)と左端4mmから6mmの領域(L2)の4ヶ所である。
このように、印字率検知領域をより細分化することで、端部温度ダレがより顕著な場合であっても、定着不良の発生を抑制することができる。
次に、図12を用いて、本実施例のシーケンスを説明する。本実施例では、このシーケンスを全てのプリントジョブに対して行う。ここで、本実施例においては、定着フィルム25端部の昇温状態を推測するために、端部サーミスタ208により検知されたヒータ20端部の温度を用いている。
図12に示すように、1枚目のプリント動作を開始した後、定着動作を行う前に画像情報の検知を行う(S201)。その後、まず定着フィルム25表面の端部の温度を推測するために、端部サーミスタ208でヒータ20端部の温度を検知する(S202)。
端部サーミスタ208の検知温度が228℃以上であれば、端部温度ダレが小さいと推測し、温調温度を230℃に設定し(S231)、定着動作を行う(S240)。一方、端部サーミスタ208の検知温度が228℃未満であれば、端部温度ダレが大きいと推測し、端部印字率情報に応じて定着温度を変更する制御に入る。
そして、S201で検知した画像情報に応じて、図11に示す領域R,Rの印字率を計算し、それぞれ「YR1%」、「YR2%」とする(S203)。また同様に、領域L,Lの印字率を計算し、それぞれ「YL1%」、「YL2%」とする(S204)。得られたYR1%とYL1%を比較して大きい方を「Y%」とする。また、YR2%とYL2%を比較して大きい方を「Y%」とする(S205)。
次に、S205で得られたY%を5%及び10%と比較する(S206)。S206で、Y%が10%以上である場合(1)は、温調温度を240℃に設定し給紙タイミングを1sec遅くする(S210)。S206で、Y%が5%以上、10%未満である場合(2)は、次にY%と20%を比較する(S220)。S220で、Y%が20%以上である場合は、温調温度を240℃に設定し給紙タイミングを1sec遅くする(S210)。S220で、Y%が20%未満である場合は、温調温度を240℃に設定する(S221)。S206で、Y%が5%未満である場合(3)は、次にY%と10%及び20%を比較する(S230)。S230で、Y%が20%以上である場合は、温調温度を240℃に設定し給紙タイミングを1sec遅くする(S210)。S230で、Y%が10%以上、20%未満である場合は、温調温度を240℃に設定する(S221)。S230で、Y%が10%未満である場合は、温調温度を230℃に設定する(S231)。このようにして温調温度が設定されると、定着動作が行われ(S240)、プリントジョブが残っている限り、上記S201からS240の動作を繰り返す(S241)。
上記シーケンスを行うことで、本実施例においても、上述した実施例1同様の効果を得ることが可能となる。
ここで、本実施例では、細分化した検知領域それぞれに対して、印字率の閾値が設定され、その閾値が異なっているが、これに限るものではない。検知領域を細分化することで
、端部温度ダレがより顕著な場合であっても定着不良の発生を抑制できるという効果が得られるもので、各検知領域に対する印字率の閾値は、適宜設定されるものであるとよい。また、細分化した各検知領域に対してそれぞれ検知された印字率が、設定された閾値以上となる領域が少なくとも1つある場合に、上記定着制御が行われるものであればよい。また、本実施例では、実施例1における領域R,Lをさらに2つに分けるものであったが、これに限るものではない。すなわち、領域R,Lが長手方向で複数の領域に分けられ、各領域に対してそれぞれ印字率の閾値が設定されるものであればよい。
[実施例3]
以下に、実施例3について説明する。実施例3と実施例1の違いは、定着装置の構成及び、端部印字率情報を用いて定着制御を行うシーケンスのみである。このため、本実施例においては、実施例1に対して異なる構成部分について述べることとし、実施例1と同様の構成部分については、その説明を省略する。
図13は、本実施例のヒータ20について説明するための概略断面図である。本実施例は、ヒータ20の長手方向の熱伝導率(熱伝導性)を高め、非通紙部昇温を低減した画像形成装置に対して好適な構成を示すものである。
(定着装置の構成)
図13を用いて、本実施例の定着装置Cの構成について説明する。本実施例のヒータ20には、長手方向の熱伝導率(熱伝導性)を向上させるため、熱伝導性部材としての高熱伝導板209を接触させている。この高熱伝導板209によってヒータ20の長手方向の熱伝導率が高まり、非通紙部昇温に対しては有利になっている。本実施例では、高熱伝導板209として、厚さ2mmの板状のアルミニウムを用い、長手方向の幅は発熱体と同じ216mmとしている。なお、高熱伝導板209の材料としては、シート状のグラファイト等も例示できる。
しかし、このようにヒータ20の長手熱伝導率を高めた場合、Coldスタート時のプリント1枚目の端部定着不良という課題が発生することが懸念される。一般的に、Coldスタート時(例えばヒータ20の温度が50℃未満の場合)は、ヒータ基板201の端部の温度がHotスタート時よりも低い。その結果、立ち上げ時に発熱体パターン202の熱がヒータ基板201の長手方向端部に流れて端部温度ダレが発生し、記録材Pの端部領域で熱不足に伴う定着不良が発生してしまうことが懸念される。一方、Hotスタート時はヒータ基板201の端部の温度が既に高まっているため、熱が端部に流出せず端部温度ダレが発生しにくい。
このように、上記構成の定着装置においては、Coldスタート時はHot状態に比べ、特に端部温度ダレが顕著であり、端部定着不良が発生しやくなることが懸念される。そこで、本実施例では、以下に示す定着制御を実行することとした。
(定着制御)
図14は、本実施例の定着制御を示すシーケンス図である。
本実施例のシーケンスの特徴は、プリント開始時(印字開始時)にColdスタートかHotスタートかを判別し、その結果に応じて定着温調をアップする端部印字率の閾値を変更している点である。これにより、端部温度ダレの顕著なColdスタートにおいても、定着不良の発生を防止することができる。なお、端部印字率情報の検知を行う検知領域は実施例1と同一であり、再度の説明を省略する。
図14に示すように、1枚目のプリント動作を開始(S301)した後、ヒータ20の温度検知を行い50℃と比較する(S302)。50℃以上の場合(Hotスタート)、実施例1と同様に両端部の印字率情報を検知し、大きい方をX%とし次紙の端部印字率情報とする(S310〜S313)。次に、X%を15%と比較し(S314)、大きけれ
ば温調温度を240℃に設定し(S330)、小さければ定着温度を230℃に設定する(S331)。
一方、プリント開始時のヒータ20の温度検知結果が50℃よりも低い場合(Coldスタート)について説明する。この場合も同様に、両端部の印字率情報を検知し、大きい方をX%とし次紙の端部印字率情報とする(S320)〜(S323)。次に、X%を5%と比較し(S324)、大きければ温調温度を240℃に設定し(S330)、小さければ定着温度を230℃に設定する(S331)。そして、S330もしくはS331で設定した温調温度で記録材Pの定着動作を行う(S340)。そして、プリントジョブが残っている限り、Hotスタート時の動作、つまりS310からS340の動作を繰り返す(S341)。
上記シーケンスを行うことで、本実施例のようなColdスタート時の端部温度ダレが顕著な画像形成装置においても、上述した実施例1同様の効果を得ることが可能となる。
ここで、本実施例の定着制御では、S302でヒータ20の温度検知を行うものであったが、これに限るものではない。すなわち、S302では、Coldスタートかどうかが判定できるものであればよく、定着フィルム25の温度や定着装置Cの温度を検知するものであってもよい。
また、本実施例では、プリント開始時の1枚目の記録材Pに対して、S302でヒータ20の温度が50℃未満のときに、50℃以上の場合よりも印字率の閾値を小さく設定するものであったが、これに限るものではない。すなわち、プリント開始から、端部温度ダレの発生が懸念される所定枚数の記録材Pに対して、S302を実行し、ヒータ20の温度が50℃未満のときに、50℃以上の場合よりも印字率の閾値を小さく設定するものであってもよい。この所定枚数は、定着装置の仕様、画像形成装置が設置される環境等に応じて適宜設定されるものであるとよい。
[実施例4]
以下に、実施例4について説明する。本実施例の画像形成装置では、通紙可能な記録材Pの最大サイズ幅がLTR/LGLサイズ(幅8.5インチ≒215.9mm)であることを特徴としている。その結果、本実施例と実施例1の相違点は、端部印字率を検知する検知領域及び定着温調を高める条件を記録材のサイズ毎に変更している点のみである。このため、本実施例においては、実施例1に対して異なる構成部分について述べることとし、実施例1と同様の構成部分については、その説明を省略する。
図15は、本実施例の端部印字率情報の検知領域について説明するための図である。
本実施例の画像形成装置では、端部印字率検知領域を図15に示す「領域R’」と「領域L’」としている。この領域R’,L’は記録材のサイズによって異なることが特徴である。図15に示すように、記録材Pの幅を210+2Dmmとすると、領域R’は記録材右端2mmから6+Dmmの縦帯状の領域(幅4+Dmm)、領域L’は記録材左端2mmから6+Dmmの縦帯状の領域(幅4+Dmm)となる。例えば、A4サイズの場合はD=0となり、領域R’は右端2〜6mm、領域L’は左端2〜6mmになり、実施例1の領域R,Lと一致する。LTR/LGLサイズの場合はD≒2.95mmとなり、領域R’は右端2〜8.95mm、領域L’は左端2〜8.95mmになる。
また、本実施例においては、端部印字率情報に応じて温調温度を高めるための閾値を、記録材のサイズごとに変更している。実施例1では、端部印字率が15%以上であれば温調温度を240℃に設定していたのに対し、本実施例では端部印字率が「15−2D(%)」以上の場合、温調温度を240℃に設定する。例えば、A4サイズの場合は、15%以上であるのに対し、LTR/LGLサイズでは、9.1%以上になる。このように本実
施例では長手方向において次のように設定している。すなわち、記録材Pのサイズが大きい場合の方が小さい場合よりも、端部印字率検知領域の幅が大きくなるように設定している。さらには、記録材Pのサイズが大きい場合の方が小さい場合よりも、温調温度を高めるための印字率の閾値が小さくなるように設定している。ここで、長手方向において、記録材Pのサイズが大きいほど、端部印字率検知領域の幅が大きくなるように設定してもよく、また、記録材Pのサイズが大きいほど、温調温度を高めるための印字率の閾値が小さくなるように設定してもよい。
以上説明したように、端部印字率検知領域及び、定着温度変更の条件を、記録材Pのサイズに対応して変更することによって、様々なサイズの記録材Pに印字を行う画像形成装置においても、本発明を好適に適用することができる。これにより、上述した実施例1同様の効果を得ることが可能となる。
以上説明した各実施例は可能な限り、組み合わせて実施することができる。
20…ヒータ、25…定着フィルム、26…加圧ローラ、31…制御手段、C…定着装置、N…定着ニップ部

Claims (9)

  1. 記録材に未定着トナー像を形成する画像形成部と、
    ヒータと、前記ヒータにより加熱される加熱回転部材と、前記加熱回転部材との間でニップ部を形成する加圧部材とを有、前記ニップ部で、トナー像が形成された記録材を挟持搬送して加熱することで、記録材に未定着トナー像を定着する定着部と、
    前記ヒータの温度を検知する温度検知手段と、
    前記温度検知手段の検知温度が温調温度を維持するように前記ヒータへ供給する電力を制御する制御手段と、
    を有する画像形成装置において、
    録材の幅方向の端部の所定領域の印字率を取得する印字率取得手段を有し、
    前記画像形成装置は、画像形成開始時の前記ニップ部における記録材搬送方向に直交する記録材の幅方向の端部に相当する領域の温度が中央部よりも低く、かつ、前記印字率取得手段により取得された印字率が閾値より高い合、
    前記温調温度を基準温度よりも高く設定して定着処理する制御、及び、単位時間当たりに前記ニップ部で挟持搬送される記録材の枚数を少なくする制御のうち少なくともいずれかの制御を行
    画像形成開始時の前記温度検知手段の検知温度が閾値温度より高い場合、前記閾値温度より低い場合よりも前記印字率の閾値を高く設定する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 複数枚の記録材に連続して印字が行われるときの印字枚数をカウントするカウント手段を備え
    画像形成装置は、前記印字枚数が閾値より少ない合、前記端部の温度が前記中央部よりも低いと推測することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 画像形成装置は、前記検知度が前記閾値温度より低い合、前記端部の温度が前記中央部よりも低いと推測することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記加熱回転部材は、前記ヒータに摺動する可撓性スリーブであり、
    前記可撓性スリーブを介して前記ヒータと前記加圧部材との間で前記ニップ部が形成さ
    れていることを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  5. 前記所定領域は前記幅方向で複数の領域に分けられ、各領域に対してそれぞれ印字率の閾値が設定されており、
    前記印字率取得手段により各領域に対してそれぞれ印字率が取得され、取得された印字率が、設定された閾値以上となる領域が少なくとも1つある場合に、前記温調温度を前記基準温度よりも高く設定して定着処理する制御、及び、単位時間当たりに前記ニップ部で挟持搬送される記録材の枚数を少なくする制御、のうち少なくともいずれかの制御が行われることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 記録材に未定着トナー像を形成する画像形成部と、
    ヒータと、前記ヒータにより加熱される加熱回転部材と、前記加熱回転部材との間でニップ部を形成する加圧部材と、を有記ニップ部で、トナー像が形成された記録材を挟持搬送して加熱することで、記録材に未定着トナー像を定着する定着部と、
    を有する画像形成装置において、
    前記ヒータに接触しており、記録材搬送方向に直交する記録材の幅方向における前記ヒータの温度を均すための熱伝導性部材
    前記定着部の温度を検知する温度検知手段と、
    記録材の前記幅方向の端部の所定領域の印字率を取得する印字率取得手段と、
    記録材が前記ニップ部で挟持搬送され加熱される際、
    前記印字率取得手段により取得された印字率が閾値以上の場合に、
    前記定着部の温度が基準温度よりも高くなるように前記ヒータを制御する制御、及び、単位時間当たりに前記ニップ部で挟持搬送される記録材の枚数を少なくする制御のうち少なくともいずれかの制御を行う制御手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、印字開始から所定枚数の記録材に印字が行われる間、前記温度検知手段により検知された温度が閾値未満の場合、前記温度が前記閾値以上の場合よりも、前記印字率の閾値を小さく設定することを特徴とする画像形成装置。
  7. 前記印字率取得手段は、記録材の前記幅方向の両端部それぞれの前記所定領域の印字率のうち大きい方の印字率を、前記端部の印字率として取得することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  8. 記録材の前記幅方向のサイズに対応して、前記所定領域の前記幅方向の幅が設定されており、
    記録材の前記サイズが大きい場合の方が小さい場合よりも、前記所定領域の前記幅が大きいことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  9. 記録材の前記幅方向のサイズに対応して、前記印字率の閾値が設定されており、
    記録材の前記サイズが大きい場合の方が小さい場合よりも、前記印字率の閾値が小さいことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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