JP2014032236A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】記録材に形成する未定着トナー画像の画像パターンによらず、記録材の長手搬送位置の異常を正しく検知できるようにする。
【解決の手段】加熱体111の長手方向の端部側に配設され前記端部側の温度を検出する端部温度検出手段312と、記録材Sに未定着トナー画像を形成するための印字情報に基づいて前記端部温度検出手段の配設位置を含む前記長手方向の所定の領域と前記搬送方向において対応する前記未定着トナー画像の画像領域の印字率を取得する印字率取得手段421と、前記印字率取得手段で取得する印字率を基に前記端部側の温度を予測する端部温度予測手段422と、前記端部温度予測手段で予測する温度と前記端部温度検出手段で検出する温度に基づき記録材の長手搬送位置の異常を判断する判断手段423と、を有することを特徴とする。
【選択図】図18

Description

本発明は、電子写真複写機や電子写真プリンタ等の画像形成装置に関する。
電子写真式の複写機やプリンタには、記録紙などの記録材上に形成されたトナー画像を加熱して記録材上に定着する定着装置が搭載されている。この定着装置として、ハロゲンヒータを熱源とする熱ローラ式の加熱定着装置、或いはセラミックヒータを熱源とするフィルム加熱式の加熱定着装置などが知られている。
定着装置には温度検出素子、例えばサーミスタ感温素子が設けられている。この温度検出素子により定着装置の温度が検出され、その検出温度情報をもとに、ハロゲンヒータやセラミックヒータ等のヒータへの電力供給を制御して、定着装置の温度が目標の温度になるよう温度制御される。
複写機やプリンタでは、記録材の搬送基準が長手中央の場合、ヒータの記録材搬送方向と直交する長手方向においてヒータの長手方向の中央と記録材の中央を合致させた長手搬送位置(ヒータの長手中央)で記録材を搬送するようになっている。その場合、大サイズの記録材と小サイズの記録材が必ず通過するヒータの長手方向の中央部に温度検出素子を配置して、定着装置の温度が目標温度になるようにヒータへの電力供給の制御を行っている。更に、ヒータの長手方向の一方の端部側と他方の端部側に温度検出素子を配置して、小サイズの記録材を定着装置に通紙(導入)したときに、その記録材が通過しないことによって熱が奪われず端部の温度が上昇すること(以下、端部昇温と記す)を判断している。そして端部昇温と判断した場合に、記録材の搬送間隔を広げたり、ヒータへの電力供給を抑えるといった制御を行っている。
また、記録材の搬送基準が長手中央の場合に、ユーザが小サイズの記録材をヒータの長手中央ではなくヒータの一方の端部側又は他方の端部側に寄せてしまうと、その記録材が寄せられたヒータの端部側とは反対側の端部側の端部昇温が顕著になる。以下、記録材をヒータの一方の端部側又は他方の端部側に寄せることを片寄せと記す。
そこで、特許文献1では、ヒータの長手中央部と長手端部に温度検出素子を配置して、ヒータの長手中央部の検出温度と長手端部の検出温度の違いから片寄せを判断する技術が提案されている。また、特許文献2では、ヒータの長手両端部に温度検出素子を配置して、ヒータの長手両端部の検出温度の違いから片寄せを判断する技術が提案されている。片寄せを判断した場合には、記録材の搬送位置の異常と判断して、ユーザに報知する。
特開2005−284021号公報 特開2009−294591号公報
しかしながら、ヒータに配置された複数の温度検出素子の検出温度の違いから片寄せを判断する方法では、次のような場合に片寄せと誤判断されてしまう可能性がある。例えば記録材の搬送基準が長手中央の場合、ヒータの長手中央に正しく記録材を配置しているにもかかわらず、記録材にプリントする未定着トナー画像(以下、単にトナー画像と記す)の画像パターンの印字率によって片寄せと誤判断されてしまう可能性がある。
ヒータの温度検出素子を配置した位置において、画像パターンの印字率によって、温度検出素子による検出温度が変化する。印字率が高いとトナー量が多いためにトナーが奪う熱が多くなって温度が下がり、印字率が低いとトナーが奪う熱が少なくなって温度が上がる。そのため、長手両端部に配置した温度検出素子の検出温度の違いが大きい場合に片寄せと判断する方法では、画像パターンの印字率がそれぞれの温度検出素子を配置した位置で異なる場合、片寄せと誤判断されてしまう可能性が高い。例えばヒータの一方の端部側の温度検出素子を配置した位置の画像パターンの印字率が高く、他方の端部側の温度検出素子を配置した位置の画像パターンの印字率が低い組み合わせの画像パターンの場合、検出温度の差が大きくなり、片寄せと誤判断されてしまう。
そこで、本発明の目的は、記録材に形成する未定着トナー画像の画像パターンによらず、記録材の長手搬送位置の異常を正しく検知できるようにした画像形成装置を提供することにある。
上記目的を達成するための本発明に係る画像形成装置の構成は、記録材に未定着トナー画像を形成する画像形成部と、記録材に形成された未定着トナー画像と接触する回転部材と前記回転部材を加熱する加熱体とを有し前記回転部材で記録材を搬送しつつ未定着トナー画像を加熱して記録材に定着する定着部と、を有する画像形成装置であって、前記加熱体の記録材を搬送する搬送方向と直交する長手方向において前記加熱体の長手方向の中央と記録材の中央を合致させた長手搬送位置で記録材を搬送する画像形成装置において、前記加熱体の長手方向の端部側に配設され前記端部側の温度を検出する端部温度検出手段と、前記未定着トナー画像を形成するための印字情報に基づいて前記端部温度検出手段の配設位置を含む前記長手方向の所定の領域と前記搬送方向において対応する前記未定着トナー画像の画像領域の印字率を取得する印字率取得手段と、前記印字率取得手段で取得する印字率を基に前記端部側の温度を予測する端部温度予測手段と、前記端部温度予測手段で予測する温度と前記端部温度検出手段で検出する温度に基づき記録材の長手搬送位置の異常を判断する判断手段と、を有することを特徴とする。
上記目的を達成するための本発明に係る画像形成装置の他の構成は、記録材に未定着トナー画像を形成する画像形成部と、記録材に形成された未定着トナー画像と接触する回転部材と前記回転部材を加熱する加熱体とを有し前記回転部材で記録材を搬送しつつ未定着トナー画像を加熱して記録材に定着する定着部と、を有する画像形成装置であって、前記加熱体の記録材を搬送する搬送方向と直交する長手方向において前記加熱体の長手方向の中央と記録材の中央を合致させた長手搬送位置で記録材を搬送する画像形成装置において、前記加熱体の長手方向の一方の端部側に配設され前記一方の端部側の温度を検出する第1の端部温度検出手段と、前記加熱体の長手方向の他方の端部側に配設され前記他方の端部側の温度を検出する第2の端部温度検出手段と、前記未定着トナー画像を形成するための印字情報に基づいて前記第1の端部温度検出手段の配設位置を含む前記長手方向の所定の領域と前記搬送方向において対応する前記未定着トナー画像の画像領域の印字率を取得する第1の印字率取得手段と、前記未定着トナー画像を形成するための印字情報に基づいて前記第2の端部温度検出手段の配設位置を含む前記長手方向の所定の領域と前記搬送方向において対応する前記未定着トナー画像の画像領域の印字率を取得する第2の印字率取得手段と、前記第1の印字率取得手段で取得する印字率を基に前記一方の端部側の温度を予測する第1の端部温度予測手段と、前記第2の印字率取得手段で取得する印字率を基に前記他方の端部側の温度を予測する第2の端部温度予測手段と、前記第1の端部温度予測手段で予測する温度と前記第1の端部温度検出手段で検出する温度に基づき記録材の長手搬送位置の異常を判断し、前記第2の端部温度予測手段で予測する温度と前記第2の端部温度検出手段で検出する温度に基づき記録材の長手搬送位置の異常を判断する判断手段と、を有することを特徴とする。
上記目的を達成するための本発明に係る画像形成装置の他の構成は、記録材に多色の未定着トナー画像を形成する画像形成部と、記録材に形成された多色の未定着トナー画像と接触する回転部材と前記回転部材を加熱する加熱体とを有し前記回転部材で記録材を搬送しつつ多色の未定着トナー画像を加熱して記録材に定着する定着部と、を有する画像形成装置であって、前記加熱体の記録材を搬送する搬送方向と直交する長手方向において前記加熱体の長手方向の中央と記録材の中央を合致させた長手搬送位置で記録材を搬送する画像形成装置において、前記加熱体の長手方向の端部側に配設され前記端部側の温度を検出する端部温度検出手段と、前記多色の未定着トナー画像を形成するための印字情報に基づいて前記端部温度検出手段の配設位置を含む前記長手方向の所定の領域と前記搬送方向において対応する前記多色の未定着トナー画像の画像領域のトナー消費量を取得するトナー消費量取得手段と、前記トナー消費量取得手段で取得するトナー消費量を基に前記端部側の温度を予測する端部温度予測手段と、前記端部温度予測手段で予測する温度と前記端部温度検出手段で検出する温度に基づき記録材の長手搬送位置の異常を判断する判断手段と、を有することを特徴とする。
上記目的を達成するための本発明に係る画像形成装置の他の構成は、記録材に多色の未定着トナー画像を形成する画像形成部と、記録材に形成された多色の未定着トナー画像と接触する回転部材と前記回転部材を加熱する加熱体とを有し前記回転部材で記録材を搬送しつつ多色の未定着トナー画像を加熱して記録材に定着する定着部と、を有する画像形成装置であって、前記加熱体の記録材を搬送する搬送方向と直交する長手方向において前記加熱体の長手方向の中央と記録材の中央を合致させた長手搬送位置で記録材を搬送する画像形成装置において、前記加熱体の長手方向の一方の端部側に配設され前記一方の端部側の温度を検出する第1の端部温度検出手段と、前記加熱体の長手方向の他方の端部側に配設され前記他方の端部側の温度を検出する第2の端部温度検出手段と、前記多色の未定着トナー画像を形成するための印字情報に基づいて前記第1の端部温度検出手段の配設位置を含む前記長手方向の所定の領域と前記搬送方向において対応する前記多色の未定着トナー画像の画像領域のトナー消費量を取得する第1のトナー消費量取得手段と、前記多色の未定着トナー画像を形成するための印字情報に基づいて前記第2の端部温度検出手段の配設位置を含む前記長手方向の所定の領域と前記搬送方向において対応する前記多色の未定着トナー画像の画像領域のトナー消費量を取得する第2のトナー消費量取得手段と、
前記第1のトナー消費量取得手段で取得するトナー消費量を基に前記一方の端部側の温度を予測する第1の端部温度予測手段と、前記第2のトナー消費量取得手段で取得するトナー消費量を基に前記他方の端部側の温度を予測する第2の端部温度予測手段と、前記第1の端部温度予測手段で予測する温度と前記第1の端部温度検出手段で検出する温度に基づき記録材の長手搬送位置の異常を判断し、前記第2の端部温度予測手段で予測する温度と前記第2の端部温度検出手段で検出する温度に基づき記録材の長手搬送位置の異常を判断する判断手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、記録材に印字する未定着トナー画像の画像パターンによらず、記録材の長手搬送位置の異常を正しく検知できるようにした画像形成装置の提供を実現できる。
実施例1に係る画像形成装置の一例の概略構成を表わす横断面図 実施例1に係る画像形成装置の一例の制御ブロック図 (a)は定着装置の一例の概略構成を表わす横断面図、(b)は定着ヒータの横断面図、(c)は定着ヒータと中央搬送基準線と記録材の関係を説明する図 定着ヒータの駆動制御回路図 定着ヒータに対する記録材の長手搬送位置を説明する図 図5(c)に示す記録材を連続プリントしたときの枚数(連続印刷枚数)と、同図に示す記録材を連続プリントした際の温度検出素子による定着ヒータの左端部側と右端部側の検知温度の関係を表わすグラフ 実施例1に係る画像形成装置の判断処理回路の概略構成を表わす機能ブロック図 図7に示す判断処理回路の検出温度記憶部の一例を示す説明図 定着ヒータの温度検出素子に対する記録材の未定着トナー画像の画像パターンの長手搬送位置を説明する図 図9に示す記録材の未定着トナー画像の画像パターンを定着ヒータ左端部側の温度検出素子で検出したときの温度を説明するグラフ 図9に示す記録材の未定着トナー画像の画像パターンを定着ヒータ右端部側の温度検出素子で検出したときの温度を説明するグラフ 実施例1に係る画像形成装置の判断処理回路の処理を表わすフローチャート 実施例2に係る画像形成装置の一例の概略構成を表わす横断面図 実施例2に係る画像形成装置の判断処理回路の概略構成を表わす機能ブロック図 図13に示す判断処理回路の検出温度記憶部の一例を示す説明図 定着ヒータの温度検出素子に対する記録材の未定着トナー画像の画像パターンの長手搬送位置を説明する図 図15に示す記録材の未定着トナー画像の画像パターンを定着ヒータ左端部側の温度検出素子で検出したときの温度を説明するグラフ 図15に示す記録材の未定着トナー画像の画像パターンを定着ヒータ右端部側の温度検出素子で検出したときの温度を説明するグラフ 実施例2に係る画像形成装置の判断処理回路の処理を表わすフローチャート 実施例3に係る画像形成装置の判断処理回路の概略構成を表わす機能ブロック図 実施例4に係る画像形成装置の判断処理回路の概略構成を表わす機能ブロック図
以下、本発明を図面に基づいて詳しく説明する。
[実施例1]
(1)画像形成装置
図1は本発明に係る画像形成装置の一例の概略構成を表わす横断面図である。この画像形成装置は電子写真式のレーザプリンタである。
本実施例に示すレーザプリンタは、記録用紙等の記録材に画像を形成する画像形成部100Aと、記録材に形成された未定着トナー画像を加熱して記録材に定着する定着部(定着器(以下、定着装置と記す))110などを有している。
画像形成部100Aにおいて、101はレーザプリンタの筐体を構成するプリンタ本体(画像形成装置本体)100に取り外し可能に装着されたプロセスカートリッジである。102は像担持体としての感光体ドラムである。127はレーザースキャナユニット(露光装置)である。レーザースキャナユニット127において、103は光源としての半導体レーザである。105はスキャナモータ104にて回転する回転多面鏡である。106は半導体レーザ103から発射され回転多面鏡105の回転によって感光体ドラム101の外周面(表面)を走査するレーザビームである。
107は感光体ドラム102表面を一様に帯電するための帯電ローラ(帯電手段)である。108はレーザビーム106により感光体ドラム102表面に形成された静電潜像をトナーにて現像するための現像器(現像手段)である。109は現像器108にて現像された未定着トナー画像を記録材Sに転写するための転写ローラ(転写手段)である。
プロセスカートリッジ101は、感光体ドラム101と、帯電ローラ107と、現像器108などを一体的にカートリッジ化したものである。
定着装置110は、記録材Sに形成された未定着トナー画像と接触する筒状の耐熱性フィルム(回転部材(以下、定着フィルムと記す))123を有している。更に、定着フィルム123の内周面(内面)と接触して定着フィルム123を加熱する定着ヒータ(加熱体)111と、定着ヒータ111と定着フィルム123を介して定着ニップ部Nを形成する加圧ローラ(バックアップ部材)124などを有している。
112は記録材Sを積載した状態に収納する給送カセットである。給送カセット112は図1の矢印Aの方向からプリンタ本体100に取り外し可能に装着される。113はピックアップローラである。ピックアップローラ113は、ピックアップローラ113が1回転することによって給送カセット112に積載収納された記録材Sを1枚ずつ分離してフィードローラ114とリタードローラ115の間に送り出すようになっている。フィードローラ114とリタードローラ115は、ピックアップローラ113にてピックアップされた記録材Sを記録材搬送路に送り出すようになっている。
116は給送カセット112から給送された記録材Sを画像形成部100Aへ搬送するための中間ローラである。117は転写前ローラである。転写前ローラ117は、中間ローラ116によって搬送されてきた記録材Sを感光体ドラム102表面と転写ローラ109の外周面(表面)とで形成された転写ニップ部Ntへ送り込むようになっている。
118はトップセンサである。トップセンサ118は、転写前ローラ117によって搬送されてきた記録材Sに対し、感光体ドラム102表面への画像書き込み(記録/印字)と転写ニップ部Ntへの記録材搬送の同期を取るとともに、記録材Sの搬送方向の長さを測定するためのセンサである。119は定着センサである。定着センサ119は、未定着トナー画像を定着した後の記録材Sの有無を検出するためのセンサである。120は未定着トナー画像を定着した後の記録材Sを排出搬送路へ搬送する搬送ローラである。121は未定着トナー画像を定着した後の記録材Sを排出トレイ122へ排出する排出ローラである。
125は手差しの記録材Sを載置するマルチパーパストレイである。マルチパーパストレイ125は、マルチピックアップローラ126を1回転することによって、マルチパーパストレイ125から記録材Sを給送し、下流の転写前ローラ117へ送り出すようになっている。
図2はレーザプリンタの一例の制御ブロック図である。図2において、201はプリンタコントローラである。プリンタコントローラ201は、不図示のホストコンピュータ等の外部機器(外部装置)から送られる画像コードデータをプリンタの印字に必要なドットデータに展開するとともに、プリンタ内部情報を読み取りそれを表示するようになっている。
202はレーザプリンタの各部をプリンタコントローラ201の指示にしたがってプリント動作制御するとともに、プリンタコントローラ201へプリンタ内部情報を報知するためのプリンタエンジンコントローラ(以下、エンジンコントローラとも記す)である。プリンタエンジンコントローラ202は、CPUとRAMやROMなどのメモリとから構成され、CPUにはファームウェアを搭載している。203は帯電、現像、転写等各工程における各高圧出力制御をプリンタエンジンコントローラ202の指示にしたがっておこなう高圧制御部である。
204はスキャナモータ104の駆動/停止、レーザビームの点灯をエンジンコントローラ202の指示にしたがって制御する光学系制御部である。
205は定着ヒータ111への通電の駆動/停止、加圧ローラ124を回転させる定着モータ(不図示)のク駆動/停止をプリンタエンジンコントローラ202の指示にしたがって行う定着器制御部である。
206はトップセンサ118、定着センサ119、不図示の記録材位置センサの記録材有無状態、後述する温度検出素子311,312,313により検出される温度情報をエンジンコントローラ202へ報知するセンサ入力部である。
207はプリンタエンジンコントローラ202の指示にしたがい、記録材搬送のためにモータ/ローラ等の駆動/停止を行う用紙搬送制御部である。この用紙搬送制御部は、図1に示される給紙ローラ113、フィードリタードローラ対116、転写前ローラ117、感光体ドラム102、定着フィルム123、加圧ローラ124、搬送ローラ120、排出ローラ121の駆動/停止の制御をつかさどるものである。
本実施例のレーザプリンタの動作を説明する。画像形成部100Aにおいて、外部機器から送られるプリント指令に応じて感光体ドラム102が所定の方向に回転される。この感光体ドラム102は、まず帯電ローラ107によって所定の電位・極性に一様に帯電される(帯電工程)。次にプリンタコントローラ201で展開されたドットデータ(以下、印字ドットデータと記す)に基づいて光学系制御部204が半導体レーザ103を駆動制御する。これにより、感光体ドラム102表面の帯電面に対し、半導体レーザ103から発射されたレーザビーム106による走査露光が施され(露光工程)、感光体ドラム102表面の帯電面に静電潜像が形成される。この静電潜像は現像器108でトナーを用いて現像される(現像工程)ことにより、トナー画像として可視化される。
一方、給送カセット112からピックアップローラ113にてピックアップされた記録材Sはフィードローラ114とリタードローラ115、及び中間ローラ116によって転写前ローラ117に送り出される。或いはマルチパーパストレイ125からマルチピックアップローラ126にてピックアップされた記録材Sは転写前ローラ117に送り出される。転写前ローラ117はその記録材Sを感光体ドラム102表面のトナー画像形成開始位置と記録材Sの画像書き出し位置が合致するように所定のタイミングで転写ニップ部Ntに送り込む。その記録材Sは記録材搬送方向と同じ側の先端がトップセンサ118で検知された後に転写ニップ部Ntに進入する。
転写ニップ部Ntにおいて記録材Sは感光体ドラム102表面と転写ローラ109表面とで挟持されその状態に搬送(挟持搬送)される。この搬送過程において転写ローラ109が感光体ドラム102表面からトナー画像を記録材S上に転写し(転写工程)、これにより記録材Sに未定着トナー画像が形成される。
未定着トナー画像が形成された記録材Sは感光体ドラム102表面から分離され、定着装置110の定着フィルム123と加圧ローラ124との間の定着ニップ部(ニップ部)Nに導入される。そしてこの記録材Sが定着ニップ部Nを通過することによりトナー画像が記録材S上に定着される。トナー画像が定着された記録材Sは記録材搬送方向とは反対側の後端が定着センサ119で検知された後に搬送ローラ120、排出ローラ121によって印刷物(プリント)として排出トレイ122上に排出される。
(2)定着装置(定着部)110
以下の説明において、定着装置及び定着装置を構成する部材に関し、長手方向とは記録材の面において記録材搬送方向と直交する方向をいう。短手方向とは記録材の面において記録材搬送方向と平行な方向をいう。長手幅とは長手方向の寸法をいう。記録材に関し、幅方向とは記録材の面において記録材搬送方向と直交する方向をいう。記録材幅とは幅方向の寸法をいう。
図3において、(a)は定着装置110の一例の概略構成を表わす横断面図である。(b)は定着ヒータ111の横断面図である。(c)は定着ヒータ111と中央搬送基準線Bと記録材Sの関係を説明する図である。図3の(a)に示す定着装置110は例えば特開平04−44075号公報等に記載の、エンドレスフィルム(円筒状フィルム)を用いた、加圧ローラ駆動タイプのフィルム加熱方式の定着装置である。
本実施例に示す定着装置110は、定着ヒータ(セラミック面発ヒータ)111と、ヒータホルダ(支持部材)303と、定着フィルム123と、加圧ローラ124などを有している。定着ヒータ111と、ヒータホルダ303と、定着フィルム123と、加圧ローラ124は何れも長手方向に長い部材である。
本実施例の定着装置110は、定着ヒータ111を横断面半円弧状樋型の耐熱性・剛性を有するヒータホルダ303の短手方向下面中央に支持させ、このヒータホルダ303に定着フィルム123をルーズに外嵌させる構成としてある。ヒータホルダ303の長手方向両端部は定着フレーム(不図示)の長手方向両側に設けられた前後の側板に支持されている。
定着フィルム123を介して定着ヒータ111と対向するように配置された加圧ローラ124は、芯金124aの外周面上に弾性層124bを有するものである。芯金124aの長手方向両端部は定着フレームの前後の側板に軸受を介して回転可能に支持されている。そして芯金124aの長手方向両端部の軸受を加圧バネ(不図示)等により加圧ローラ124の母線方向と直交する垂直方向へ加圧して加圧ローラ124を定着フィルム123を挟んで定着ヒータ111に押圧させている。これにより加圧ローラ124の弾性層124bを弾性変形させて加圧ローラ124の外周面(表面)と定着フィルム123の外周面(表面)とで所定幅の定着ニップ部(ニップ部)Nを形成している。
図3の(b)、(c)に示すように、定着ヒータ111は、電気絶縁性・良熱伝導性・低熱容量の細長いセラミック系絶縁基板(以下、基板と記す)305を有している。この基板305の定着ニップ部Nとは反対側の裏面には、基板305の長手方向に沿ってAg/Pd(銀パラジウム)等の通電発熱抵抗体(以下、ヒータと記す)301がスクリーン印刷によって基板305の記録材搬送方向上流側の端部内側に形成してある。更に、基板305の裏面には、基板305の長手方向に沿ってAg/Pd(銀パラジウム)等の2つの通電発熱抵抗体(以下、ヒータと記す)302がスクリーン印刷によって基板305の記録材搬送方向下流側の端部内側に形成してある。
ヒータ301は基板305の長手方向中央部に形成され、2つのヒータ302は基板305の長手方向の左端部側(一方の端部側)と右端部側(他方の端部側)に形成されている。ヒータ301と、2つのヒータ302は、それぞれ、基板305の長手方向の発熱分布が異なっている。そしてヒータ301の長手方向の両端部と2つのヒータ302の長手方向の内側端部は基板305の短手方向でオーバーラップしている。ヒータ301は主に基板305の長手方向中央部を加熱し、ヒータ302は主に基板305の左端部側と右端部側を加熱する。
また、基板305の裏面には、ヒータ301の長手方向両端部の外側に基板305の長手方向に沿って2つの導電パターン301aがスクリーン印刷によって形成されている。この2つの導電パターン301aはそれぞれヒータ301と電気的に接続されている。更に、基板305の裏面には、2つのヒータ302の長手方向内側端部の間に基板305の長手方向に沿って導電パターン302aがスクリーン印刷によって形成されている。この導電パターン302aは2つのヒータ302を電気的に接続している。
2つの導電パターン301aのうち、1つの導電パターン301aは基板305の左端部側で基板305の裏面に設けられた共通電極306と電気的に接続してある。そして他の1つの導電パターン301aは基板305の右端部側で基板305の裏面に設けられた給電電極307と電気的に接続してある。また、2つのヒータ302のうち、1つのヒータ302は共通電極30と電気的に接続してあり、他の1つのヒータ302は基板305の左端部側で基板305の裏面に設けられた給電電極308と電気的に接続してある。
図3(b)において、300はガラス層などの保護層である。保護層300はヒータ301,302と導電パターン301a,302aを覆うように基板305の裏面に形成してある。
図3(c)において、定着ヒータ111の長手方向の中央に符号Bにて示される点線は記録材Sの中央搬送基準線であり、ヒータ301,302は中央搬送基準線Bに対し左右対称である。本実施例のレーザプリンタは、定着ヒータ111の長手方向中央の中央搬送基準線Bと記録材Sの幅方向の中央(中心)を合致させた長手搬送位置で様々なサイズの記録材Sを搬送するように構成されている。
定着ヒータ111の保護層300の外面(表面)には、定着ヒータ111の長手方向において様々なサイズの記録材Sが必ず通過する領域と対応する長手中央位置に、温度検出素子311と過昇温防止手段304が配設してある。また、定着ヒータ111の保護層300表面には、定着ヒータ111の長手方向において大サイズの記録材Sが通過する領域と対応する左端側位置に温度検出素子(第1の端部温度検出手段)312が配設してある。更に、定着ヒータ111の長手方向において大サイズの記録材Sが通過する領域と対応する右端側位置に温度検出素子(第2の端部温度検出手段)313が配設してある。
図3(a)に示すように、定着ヒータ111は、基板305のヒータ301,302を設けた側とは反対側の面を表面側(定着フィルム摺動面側)として、この表面側を下向きにして外部に露呈させてヒータホルダ303の下面中央に固定支持されている。また、過昇温防止手段304(例えば、ヒューズやサーモスタット)が定着ヒータ111の保護層300表面上に当接されている。そしてヒータホルダ303に位置を矯正され、過昇温防止手段304の感熱面がヒータ111の保護層300表面上にバネ(不図示)で当接されている。図3(a)には図示していないものの、温度検出素子311,312,313も同様に定着ヒータ111の保護層300表面上に当接されている。
図4は定着ヒータ111の駆動制御回路図である。図4において、401はレーザプリンタの交流電源である。この交流電源401から第1のトライアック402を介して定着ヒータ111のヒータ301へ電力供給(通電)してヒータ301を発熱させるようになっている。また、交流電源401から第2のトライアック403を介して定着ヒータ111のヒータ301へ電力供給してヒータ301を発熱させるようになっている。
(3)定着装置110の定着動作
本実施例の定着装置110は、プリント指令に応じて加圧ローラ124が駆動モータ(不図示)により矢印の反時計方向に所定の周速度(プロセススピード)で回転される。この加圧ローラ124の回転は定着ニップ部Nにおいて加圧ローラ124表面と定着フィルム123表面との圧接摩擦力により定着フィルム123表面に伝わる。これにより定着フィルム123は定着フィルム123の内周面(内面)が定着ヒータ111の基板205表面に接触しながら加圧ローラ124の回転に追従してヒータホルダ303の外回りを矢印の時計方向に回転する。基板205表面と定着フィルム123内面との摩擦力を軽減するため、定着フィルム123内面と基板205表面との界面に摺動性のグリースを塗布してもかまわない。
また、プリント指令に応じて定着器制御部205がトライアック402,403を駆動し、これによりトライアック402,403は交流電源401より定着ヒータ111のヒータ301,302への電力供給を行う。ここで、小サイズの記録材Sに対しては、ヒータ301のみに電力を供給する、若しくはヒータ301とヒータ302の双方に電力を供給してヒータ302の電力供給量を少なくする。逆に、大サイズの記録材Sに対しては、ヒータ301とヒータ302の双方に電力を供給してヒータ302への電力供給量を多めにする。これによりヒータ301,302が急速に昇温して定着ヒータ111は定着フィルム123を加熱する。
また、定着器制御部205は、プリンタエンジンコントローラ202からの温度検出素子311の検出信号(図4参照)と定着ヒータ111の所定の設定温度(目標温度)とを比較してヒータ301,302に供給する電力に対応した位相角または波数を決定する。そしてトライアック402,403を適切に制御して定着ヒータ111の温度を所定の設定温度に保つ。
駆動モータを回転し、かつヒータ301,302に電力供給して定着ヒータ111の温度が設定温度に保たれた状態において、未定着トナー画像Tが形成された記録材Sはトナー画像形成面を上向きにして定着ニップ部Nに導入される。この記録材Sは定着ニップ部Nで定着フィルム123表面と加圧ローラ124表面とで挟持されその状態に搬送(挟持搬送)される。この搬送過程においてトナー画像Tが定着フィルム123の熱によって加熱されて溶融し定着ニップ部Nのニップ圧によって記録材S上に定着される。そしてこの記録材Sは定着フィルム123表面から分離して定着ニップ部Nより排出される。
(4)記録材Sの長手搬送位置の説明
図5は定着ヒータ111に対する記録材Sの長手搬送位置を説明する図である。図5(a)は、中央搬送基準線Bに記録材Sの幅方向の中央が合致するように記録材Sを配置して搬送する場合であり、記録材の長手搬送位置として正常な搬送である。図5(a)では、説明の簡略化のため、定着ヒータ111の共通電極306、及び給電電極307,308の図示を省略している。以下、中央搬送基準線Bと記録材Sの幅方向の中央を合致させた状態を中央基準という。
一方、図5(b)は、定着ヒータ111の左端部側に記録材を寄せて搬送する場合であり、中央搬送基準線Bから記録材Sの幅方向の中央がずれているため、記録材の長手搬送位置として異常搬送となる片寄せ状態である。本実施例では、ユーザがマルチパーパストレイ125或いは給送カセット112にて、記録材Sを中央基準ではなくヒータ111の左端部側と右端部側の何れか一方に寄せて設定してしまった長手搬送位置の異常状態を想定している。
この場合、定着ヒータ111左端部側の温度検出素子312の位置では、記録材Sが定着ヒータ111を通過する際に熱を奪うのに対して、定着ヒータ111右端部側の温度検出素子313の位置では、記録材Sが通過しないため熱を奪わない。そのため、温度検出素子312の温度に比べて、温度検出素子313の温度が上がって、温度差が大きくなる。従来においては、例えば温度検出素子312と温度検出素子313の温度差が20℃を超えたら、長手搬送位置の異常と判断するといった片寄せ判断が行われていた。
図5(c)は、図5(a)と同様、記録材の配置位置は正常な位置であるものの、記録材Sに形成された未定着トナー画像Tの印字率が温度検出素子312と温度検出素子313の位置で異なる場合を示している。図5(c)では、温度検出素子312の配設位置を含む長手方向の所定の領域312Aと記録材搬送方向(搬送方向)において対応する未定着トナー画像Tの画像領域T1をべた黒(印字率100%)とした場合を示している。また、温度検出素子313の配設位置を含む長手方向の所定の領域313Aと記録材搬送方向(搬送方向)において対応する未定着トナー画像Tの画像領域T2をべた白(印字率0%)とした場合を示している。
このような図5(c)の場合には、従来の判断方法だと、正常な長手搬送位置にもかかわらず、長手搬送位置の異常と誤判断する問題があった。具体的には、図6のグラフにて説明する。
図6は、図5(c)に示す記録材Sを連続プリントしたときの枚数(連続印刷枚数)と、同図に示す記録材Sを連続プリントした際の温度検出素子312,313による定着ヒータ111の左端部側と右端部側の検知温度の関係を表わすグラフである。図6において、横軸に記録材Sの連続印刷枚数を示し、縦軸に温度検出素子312,313の検知温度を示す。
図5(c)の場合のべた黒となる位置と対応する温度検出素子312の検知温度に比べ、べた白となる位置と対応する温度検出素子313の検知温度が上がり、連続印刷20枚を超えるあたりから、温度差が20℃を超える。このため、従来のように温度差20℃を超えた場合に、記録材の長手搬送位置の異常と判断する判断方法だと、記録材の長手搬送位置の異常と誤判断した。定着ヒータ111の左端部側と右端部側の端部温度の温度差による判断では、定着ヒータ111の長手方向で未定着トナー画像Tの印字率が異なる画像パターンの場合に、記録材Sの長手搬送位置の異常を誤検知してしまう。
そこで、本発明者は画像パターンの印字率を基に予測した予測温度と温度検出素子で検出した検出温度の違いから、記録材の長手搬送位置の異常を正しく判断できる新しい判断方法を発明した。以下に本実施例の判断方法を説明する。プリンタエンジンコントローラ202は、記録材の長手搬送位置の異常を判断するための判断処理回路210を有している。図7に判断処理回路210の概略構成を表わす機能ブロック図を示す。
(5)判断処理回路210
判断処理回路210は、CPU(制御部)220とRAMやROM等のメモリ(記憶部)230からなっている。メモリ230には、記録材の長手搬送位置の異常を判断するために必要な各種プログラムやデータなどの他に、検出温度記憶部(検出温度記憶手段)231(図8参照)などが記憶されている。CPU220の処理を機能的に分類すると、CPU220は、第1の印字率取得部(第1の印字率取得手段)221と、第2の印字率取得部(第2の印字率取得手段)222を有している。更に、第1の端部温度予測部(第1の端部温度予測手段)223と、第2の端部温度予測部(第2の端部温度予測手段)224と、判断部(判断手段)225などを有している。
第1の印字率取得部221は、未定着トナー画像Tを形成するための印字ドットデータ(印字情報)に基づいて上述の所定の領域312Aと記録材搬送方向において対応する未定着トナー画像Tの画像領域T1の印字率を取得する回路構成となっている。
第2の印字率取得部222は、未定着トナー画像Tを形成するための印字ドットデータ(印字情報)に基づいて上述の所定の領域313Aと記録材搬送方向において対応する未定着トナー画像Tの画像領域T2の印字率を取得する回路構成となっている。
第1の端部温度予測部223は、第1の印字率取得部221で取得する印字率を基に定着ヒータ111の一方の端部側の温度を予測する回路構成となっている。即ち、第1の端部温度予測部223は、後述の検出温度記憶部231の変化させた印字率において第1の印字率取得部221で取得する印字率と対応する印字率の検知温度を上記の予測する温度とする。
第2の端部温度予測部224は、第2の印字率取得部222で取得する印字率を基に定着ヒータ111の他方の端部側の温度を予測する回路構成となっている。即ち、第2の端部温度予測部223は、検出温度記憶部231の変化させた印字率において第2の印字率取得部222で取得する印字率と対応する印字率の検知温度を上記の予測する温度とする。
判断部225は、第1の端部温度予測部223で予測する温度と温度検出素子312で検出する温度に基づき記録材Sの長手搬送位置の異常を判断する回路構成となっている。また、判断部225は、第2の端部温度予測部224で予測する温度と温度検出素子313で検出する温度に基づき記録材Sの長手搬送位置の異常を判断する回路構成となっている。
図8は検出温度記憶部231の一例を示す説明図である。検出温度記憶部231を作成するに当たり、予め、未定着トナー画像Tの画像領域T1,T2の印字率とこの印字率の未定着トナー画像を形成する記録材の枚数(連続印刷枚数)を変化させている。そして上記印字率の未定着トナー画像を記録材に定着する際に温度検出素子312,313で定着ヒータ111の左端部側の温度と右端部側の温度を検出している。そしてそれらの検出温度(検知温度)を、上記変化させた印字率と上記変化させた記録材の枚数に対応して所定の不揮発メモリに記憶させている。
図8において、横軸に印字率を変化させた未定着トナー画像を連続プリントした記録材の連続印刷枚数を示し、縦軸に印字率を変化させた未定着トナー画像Tを定着する際に温度検出素子312,313で検出した検知温度を示している。本実施例では、温度検出素子312,313の配設位置を含む長手方向の所定の領域として±20mmのエリアを想定している。検知温度は、そのエリアの平均印字率を用いて、印字率0%、25%、50%、75%、100%のそれぞれの未定着トナー画像Tを連続プリントした際に温度検出素子312,313で測定した結果である。
たとえば、未定着トナー画像Tを形成するための印字ドットデータに対して、上記の±20mmのエリアの総ドット数に対して、黒画像が何ドットあるかの割合を印字率%で取得する。印字ドットの1ドットの大きさを大きくしたり小さくしたりして複数の階調に分解能を増やしている場合には、階調を含めた割合で印字率%を取得しても良い。温度検出素子312と温度検出素子313の検知ばらつきを考慮して、測定は温度検出素子312と温度検出素子313それぞれで行い、印字率と個々の端部温度(左端部側の温度と右端部側の温度)の関係を調べておく。つまり、図8の関係を、温度検出素子312と、温度検出素子313で、それぞれ求めておく。
本実施例では、予め、工場出荷時に、上述のような印字率と個々の端部検知温度の測定を行い、印字率と個々の端部検知温度の関係を所定の不揮発メモリに記憶させておく。この不揮発メモリに印刷枚数に対する検知温度の表を記憶させておいても良いし、印刷枚数と検知温度の関係を示す計算式を記憶させておいても良い。この記憶した内容より、予測温度を求める。また、記録材の種類やサイズごとに、印字率と検知温度の関係を細かく記憶させておくとより好適である。もちろん、ユーザが印刷に使用しているときに測定し直しても良い。
本実施例では、温度検出素子312,313の配設位置を含む長手方向の所定の領域を、温度検出素子312及び温度検出素子313の位置に対して±20mmの長手幅に設定している。この長手幅を大きくしすぎると、エリアが広くなりすぎて、平均印字率の違いによって、温度検出素子312,313が検出する温度への影響が小さくなり、印字率と温度の関係が鈍感になる。逆に、この長手幅を小さくしすぎると、エリアが狭くなりすぎて、エリア外側の影響が反映されてしまい、印字率と温度の関係が鈍感になる。本実施例の定着装置110の構成では、印字率と温度の関係の感度については、温度検出素子312,313の位置に対して±20mmが最適であった。適用する定着装置の構成によって、この長手幅を最適化して適用すると好適である。
図9は、定着ヒータ111の温度検出素子312,313に対する記録材Sの未定着トナー画像Tの画像パターンの長手搬送位置を説明する図である。図9では、説明の簡略化のため、定着ヒータ111の共通電極306、及び給電電極307,308の図示を省略している。図10Aは、図9に示す記録材Sの未定着トナー画像Tの画像パターンを温度検出素子312で検出したときの温度を説明するグラフである。図10Bは、図9に示す記録材Sの未定着トナー画像Tの画像パターンを温度検出素子313で検出したときの温度を説明するグラフである。図9、図10A、図10Bを用いて、本実施例の判断処理回路210による記録材の長手搬送位置の異常判断方法を説明する。
図9(a)に示す記録材Sは、図5(c)の記録材Sと同様、温度検出素子312の配設位置を含む長手方向の所定の領域312Aと記録材搬送方向において対応する未定着トナー画像Tの画像領域T1がべた黒(印字率100%)の画像パターンとなっている。また、温度検出素子313の配設位置を含む長手方向の所定の領域313Aと記録材搬送方向において対応する未定着トナー画像Tの画像領域T2がべた白(印字率0%)の画像パターンとなっている。そしてこの記録材Sを中央搬送基準線Bに幅方向の中央が合致するように配置して搬送する場合であり、記録材を正常に搬送するケースである。
図9(b)に示す記録材Sは、温度検出素子312の配設位置を含む長手方向の所定の領域312Aと記録材搬送方向において対応する未定着トナー画像Tの画像領域T1がべた黒(印字率100%)の画像パターンとなっている。そしてその記録材Sを定着ヒータ111左端部側に片寄せして長手搬送位置の異常状態で搬送するケースである。
図9(c)に示す記録材Sは、図5(b)と同じ未定着トナー画像Tが形成された記録材Sを定着ヒータ111右端部側に片寄せして長手搬送位置の異常状態で搬送するケースである。
図10Aにおいて、実線は図8における印字率100%の予測温度を示す。図10Bにおいて、実線は図8における印字率0%の予測温度を示す。
図9(a)に示した正常な搬送の場合、温度検出素子312の検出温度は図10Aに示す点線(a)となって予測温度と同じような温度となる。温度検出素子313の検出温度は図10Bに示す点線(a)となって予測温度と同じような温度となる。検出温度と予測温度の差が20℃を超えないため、正常搬送と判断する。従来は、20枚目程度で、温度検出素子312の検出温度と温度検出素子313の検出温度との差分が20℃を超えた場合に長手搬送位置の異常と誤検知していた。本実施例では、検出温度と予測温度との差分で判断することによって、記録材の長手搬送位置の異常を正しく検知ができるようになった。
図9(b)で示した片寄せの場合、温度検出素子312の検出温度は図10Aに示す点線(b)となって予測温度と同じような温度となる。温度検出素子313の検出温度は図10Bに示す点線(b)となって予測温度よりも高い温度となる。温度検出素子313の検出温度と予測温度の差が20℃を超えるため、記録材の長手搬送位置異常と判断する。
ここで、1枚目から25枚目までは給送カセット112から記録材Sを図9(a)に示す中央基準で搬送させ、26枚目よりマルチパーパストレイ125から記録材Sが図9(b)に示す片寄せ状態で搬送された場合を想定する。この場合、温度検出素子312の検出温度は、図10Aにて示す点線(b)となって予測温度と同じような温度となる。温度検出素子313の検出温度は、1枚目から25枚目までは図10Bに示す点線(a)となって予測温度と同じような温度となり、26枚目から図10Bに示す点線(b)´となって予測温度よりも高い温度となる。26枚目以降で温度検出素子313の検出温度と予測温度の差が20℃を超えたため、長手搬送位置異常と判断する。このように途中から長手搬送位置が異常になるケースの場合も、記録材の長手搬送位置の異常を正しく検知できた。
図9(c)で示した片寄せの場合、温度検出素子312の検出温度は図10Aに示す点線(c)となって予測温度よりも高い温度となる。温度検出素子313の検出温度は図10Bに示す点線(c)となって予測温度と同じような温度となる。温度検出素子312の検出温度と予測温度の差が20℃を超えるため、記録材の長手搬送位置異常と判断する。
ここで、1枚目から25枚目までは給送カセット112から記録材Sを図9(a)に示す中央基準で搬送させ、26枚目よりマルチパーパストレイ125から記録材Sが図9(c)に示す片寄せ状態で搬送された場合を想定する。この場合、温度検出素子312の検出温度は、1枚目から25枚目までは図10Aに示す点線(a)となって予測温度と同じような温度となり、26枚目から同図に示す点線(c)´となって予測温度よりも高い温度となる。温度検出素子313の検出温度は、図10Bに示す点線(c)となって予測温度と同じような温度となる。26枚目以降で温度検出素子312の検出温度と予測温度の差が20℃を超えたため、長手搬送位置異常と判断する。このように途中から長手搬送位置が異常になるケースの場合も、記録材の長手搬送位置の異常を正しく検知できた。
図11は、プリンタエンジンコントローラ202の判断処理回路210で記録材の長手搬送位置異常を判断する処理を表わすフローチャートである。図11では、少なくとも1枚以上の記録材Sを連続印刷する場合を例示する。
印刷を開始する際に、1枚目の記録材Sについて温度検出素子312と温度検出素子313の位置でのそれぞれの印字率を取得する(S1001)。即ち、第1の印字率取得部221は、未定着トナー画像Tを形成するための印字ドットデータに基づいて上述の所定の領域312Aと記録材搬送方向において対応する未定着トナー画像Tの画像領域の印字率を取得する。第2の印字率取得部222は、未定着トナー画像Tを形成するための印字ドットデータに基づいて上述の所定の領域313Aと記録材搬送方向において対応する未定着トナー画像Tの画像領域の印字率を取得する。
次に、それぞれの印字率を基に温度検出素子312,313の位置でのそれぞれの予測温度を求める(S1002)。即ち、第1の端部温度予測部223は、検知温度記憶部231の変化させた印字率において第1の印字率取得部221で取得した印字率と対応する印字率の検知温度を上記予測温度とする。第2の端部温度予測部224は、検知温度記憶部231の変化させた印字率において第2の印字率取得部222で取得した印字率と対応する印字率の検知温度を上記予測温度とする。
そして、判断部225は、温度検出素子312の検出温度が第1の端部温度予測部223の予測温度より20℃以上超えたかどうか判断する(S1003)。超えていなければ(NO)、温度検出素子313の検出温度が第2の端部温度予測部224の予測温度より20℃以上超えたかどうか判断する(S1004)。超えていなければ(NO)、1枚の記録材Sの未定着トナー画像Tの定着が終了するまで(S1005)、ステップS1003及びS1004の処理を繰り返す。
1枚の記録材Sの未定着トナー画像Tの定着が終了したら(S1005)、印刷が全部終了したか確認して(S1006)、印刷が全部終了していれば(YES)、一連の処理を終了する。印刷が全部終了していなければ(NO)、2枚目の記録材SについてS1001に戻って、印刷が全部終了するまで、1枚ごとにS1001乃至S1005の処理を繰り返す。このとき、S1003において温度検出素子312の検出温度が予測温度より20℃以上超えた場合には、記録材の長手搬送位置異常と判断し(S1007)、一連の処理を終了する。また、S1004において温度検出素子313の検出温度が予測温度より20℃以上超えた場合には、記録材の長手搬送位置異常と判断し(S1007)、一連の処理を終了する。
記録材の長手搬送位置異常と判断した場合には、プリントエンジンコントローラ202は、プリンタ本体100に設けられているユーザ操作部(不図示)に表示してユーザに報知する。
本実施例では、温度検出素子312,313の検出温度と端部温度予測部224,225の予測温度との差分を20℃以上という閾値(所定値)に固定した例を説明したが、印刷枚数に応じて閾値を変えるなど工夫しても良い。
以上のように、本実施例の画像形成装置は、定着ヒータの長手方向で印字率が異なる画像パターンにおいても、温度検出素子の配設位置での印字率から予測される予測温度と検出温度との差分から、記録材の長手搬送位置の異常を正しく検知することができる。
[実施例2]
(1)画像形成装置
画像形成装置の他の例を説明する。図12は本発明に係る画像形成装置の一例の概略構成を表わす横断面図である。この画像形成装置は電子写真式のカラーレーザプリンタである。本実施例では、実施例1のレーザプリンタの部分、部材と機能的に同じ部分、部材には同一符号を付している。
本実施例に示すカラーレーザプリンタは、記録用紙等の記録材にカラー画像を形成する画像形成部100Bと、記録材に形成された未定着カラートナー画像を加熱して記録材に定着する定着部(定着器(以下、定着装置と記す))110などを有している。
画像形成部100Bは、水平方向に並べて配設された4つのプロセスカートリッジ(以下、カートリッジと記す)101(M),101(C),101(Y),101(B)を備えている。101(M)はマゼンタ色の画像を形成するプロセスカートリッジである。101(C)はシアン色の画像を形成するプロセスカートリッジである。101(Y)はイエロー色の画像を形成するプロセスカートリッジである。101(B)はブラック色の画像を形成するプロセスカートリッジである。
プロセスカートリッジ101(M),101(C),101(Y),101(B)は、それぞれ、像担持体としてのドラム形状の電子写真感光体(以下、感光体ドラムと記す)102と、帯電ローラ107と、現像器108などを有している。そして各プロセスカートリッジ101(M),101(C),101(Y),101(B)は、感光体ドラム101と、帯電ローラ102と、現像器108などを一体的にカートリッジ化したものである。この4つのプロセスカートリッジ101(M),101(C),101(Y),101(B)はプリンタ本体100に取り外し可能に装着されている。
4つのプロセスカートリッジ101(M),101(C),101(Y),101(B)の上方には、レーザースキャナユニット127が配設されている。レーザースキャナユニット127は、光源としての半導体レーザ103と、スキャナモータ104と、スキャナモータ104によって回転される回転多面鏡105などを有している。106は半導体レーザ103から発射され回転多面鏡105の回転によって感光体ドラム101の外周面(表面)を走査するレーザビームである。
4つのプロセスカートリッジ101(M),101(C),101(Y),101(B)の下方には、エンドレスの搬送ベルト(搬送手段)130が配設されている。誘電体製で、かつ可撓性を有する搬送ベルト130は、プロセスカートリッジ101(M),101(C),101(Y),101(B)の配設方向に沿うように駆動ローラ134とテンションローラ132に巻き掛けられている。
搬送ベルト130の内側には、搬送ベルト130を挟んで各プロセスカートリッジ101(M),101(C),101(Y),101(B)の感光体ドラム102の外周面(表面)と対向するように転写ローラ(転写手段)109を配設している。これにより転写ローラ109と対向する感光体ドラム102表面と搬送ベルト130の外周面(表面)とで転写ニップ部Ntを形成している。
トップセンサ118とプロセスカートリッジ101(B)の間には、搬送ベルト130表面と対向するように吸着ローラ131を配設している。吸着ローラ131は、搬送ベルト130表面に記録材Sを静電的に吸着させるようになっている。プロセスカートリッジ101(M)と定着装置110の間には、搬送ベルト130表面と対向するように分離ローラ133を配設している。分離ローラ133は、搬送ベルト130表面から記録材Sを静電的に分離させるようになっている。
本実施例のカラーレーザプリンタは、実施例1のレーザプリンタと同様、プリンタコントローラ201、プリンタエンジンコントローラ202、高圧制御部203、定着器制御部205、センサ入力部206、用紙搬送制御部207などを有している。
本実施例のカラーレーザプリンタの動作を説明する。画像形成部100Bにおいて、外部機器から送られるプリント指令に応じて各プロセスカートリッジ101(M),101(C),101(Y),101(B)の感光体ドラム102と搬送ベルト130が所定の方向に回転される。プロセスカートリッジ101(M)において、帯電ローラ107は感光体ドラム102表面を所定の極性・電位に一様に帯電する(帯電工程)。次にプリンタコントローラ201で展開されたドットデータ(以下、印字ドットデータ)に基づいて光学系制御部204が半導体レーザ103を駆動制御する。これにより、感光体ドラム102表面の帯電面に対し、半導体レーザ103から発射されたレーザビーム106による走査露光が施され(露光工程)、感光体ドラム102表面の帯電面に静電潜像が形成される。この静電潜像は現像器108でイエロートナーを用いて現像され(現像工程)、感光体ドラム102は感光体ドラム102表面でイエロートナー画像を担持する。
プロセスカートリッジ101(C),101(Y),101(B)においても同様の帯電工程、露光工程、現像工程の画像形成プロセスが行われる。これにより、プロセスカートリッジ101(C)の感光体ドラム102は感光体ドラム102表面でシアントナー画像を担持する。プロセスカートリッジ101(Y)の感光体ドラム102は感光体ドラム102表面でイエロートナー像を担持する。プロセスカートリッジ101(B)の感光体ドラム102は感光体ドラム102表面でブラックトナー像を担持する。
一方、給送カセット112からピックアップローラ113にてピックアップされた記録材Sはフィードローラ114とリタードローラ115、及び中間ローラ116によって転写前ローラ117に送り出される。或いはマルチパーパストレイ125からマルチピックアップローラ126にてピックアップされた転写前ローラ117に送り出される。転写前ローラ117によって所定のタイミングで送り出されて記録材Sは、記録材搬送方向と同じ側の先端がトップセンサ118で検知された後に、吸着ローラ131の外周面(表面)と搬送ベルト130表面とで挟持されその状態に搬送される。そして搬送ベルト130表面に吸着された記録材Sは搬送ベルト130の回転によって各転写ニップ部Ntに進入する。
この記録材Sに対し、感光体ドラム102表面の各色のトナー像が転写ニップ部Ntで転写ローラ109により順次重ね転写され(転写工程)、記録材S上に4色の未定着カラートナー画像(以下、未定着トナー画像と記す)が形成される。
未定着カラートナー画像Tが形成された記録材Sは分離ローラ133の外周面(表面)と搬送ベルト130表面とで挟持されその状態に搬送される。その搬送過程において記録材Sは搬送ベルト130表面から分離され、定着装置110の定着フィルム123と加圧ローラ124との間の定着ニップ部(ニップ部)Nに導入される。そしてこの記録材Sが定着ニップ部Nを通過することによりトナー画像Tが記録材S上に定着される。トナー画像が定着された記録材Sは記録材搬送方向とは反対側の後端が定着センサ119で検知された後に搬送ローラ120、排出ローラ121によって印刷物(プリント)として排出トレイ122上に排出される。
本実施例のカラーレーザプリンタの定着装置110は、実施例1の定着装置110と同じ構成としてある。
本実施例のカラーレーザプリンタは、マゼンタ、シアン、イエロー、ブラックの4色のカラー画像だけでなく、任意に選択された1色、2色又は3色の画像をプリントできるように構成してある。
(2)判定処理回路250
本実施例のカラーレーザプリンタの判定処理回路250を説明する。プリンタエンジンコントローラ202は、記録材の長手搬送位置の異常を判断するための判断処理回路250を有している。図13に判断処理回路250の概略構成を表わす機能ブロック図を示す。
判断処理回路250は、CPU(制御部)260とRAMやROM等のメモリ(記憶部)270からなっている。メモリ270には、記録材の長手搬送位置の異常を判断するために必要な各種プログラムやデータなどの他に、検出温度記憶部(検出温度記憶手段)271(図16参照)などが記憶されている。CPU260の処理を機能的に分類すると、CPU260は、第1のトナー消費量取得部(第1のトナー消費量取得手段)261と、第2のトナー消費量取得部(第2のトナー消費量取得手段)262を有している。更に、第1の端部温度予測部(第1の端部温度予測手段)263と、第2の端部温度予測部(第2の端部温度予測手段)264と、判断部(判断手段)265などを有している。
第1のトナー消費量取得部261は、温度検出素子312の配設位置を含む長手方向の所定の領域312A(図16参照)と記録材搬送方向において対応する未定着トナー画像Tの画像領域T1(図16参照)のトナー消費量を取得するものである。即ち、第1のトナー消費量取得部261は、少なくとも2色以上の未定着トナー画像Tを形成するためのカラー印字ドットデータ(印字情報)に基づいて上述の画像領域T1のトナー消費量を取得する回路構成となっている。以下、少なくとも2色以上の未定着トナー画像Tを、多色の未定着トナー画像Tと記す。
第2のトナー消費量取得部262は、温度検出素子313の配設位置を含む長手方向の所定の領域313A(図16参照)と記録材搬送方向において対応する未定着トナー画像Tの画像領域T2(図16参照)のトナー消費量を取得するものである。即ち、第2のトナー消費量取得部262は、多色の未定着トナー画像を形成するためのカラー印字ドットデータ(印字情報)に基づいて上述の画像領域T2のトナー消費量を取得する回路構成となっている。
第1の端部温度予測部263は、第1のトナー消費量取得部261で取得するトナー消費量を基に定着ヒータ111の一方の端部側の温度を予測する回路構成となっている。即ち、第1の端部温度予測部263は、後述の検出温度記憶部271の変化させたトナー消費量において第1のトナー消費量取得部261で取得するトナー消費量と対応するトナー消費量の検知温度を上記の予測する温度とする。
第2の端部温度予測部264は、第2のトナー消費量取得部262で取得するトナー消費量を基に定着ヒータ111の他方の端部側の温度を予測する回路構成となっている。即ち、第2の端部温度予測部264は、検出温度記憶部271の変化させたトナー消費量において第2のトナー消費量取得部262で取得するトナー消費量と対応するトナー消費量の検知温度を上記の予測する温度とする。
判断部265は、第1の端部温度予測部263で予測する温度と温度検出素子312で検出する温度に基づき記録材Sの長手搬送位置の異常を判断する回路構成となっている。また、判断部265は、第2の端部温度予測部264で予測する温度と温度検出素子313で検出する温度に基づき記録材Sの長手搬送位置の異常を判断する回路構成となっている。
図14は検出温度記憶部271の一例を示す説明図である。検出温度記憶部271を作成するに当たり、予め、多色の未定着トナー画像Tの画像領域T1,T2のトナー消費量とこのトナー消費量に応じたトナー量によって未定着トナー画像を形成する記録材の枚数(連続印刷枚数)を変化させている。そして上記トナー量によって形成する多色の未定着トナー画像を記録材に定着する際に温度検出素子312,313で定着ヒータ111の左端部側の温度と右端部側の温度を検出している。そしてそれらの検出温度(検知温度)を、上記変化させたトナー消費量と上記変化させた記録材の枚数に対応して所定の不揮発メモリに記憶させている。
図14において、横軸にトナー消費量を変化させた多色の未定着トナー画像を連続プリントした記録材の連続印刷枚数を示し、縦軸にトナー消費量を変化させた多色の未定着トナー画像を定着する際に温度検出素子312,313で検出した検知温度を示している。本実施例では、温度検出素子312,313の配設位置を含む長手方向の所定の領域として±20mmのエリアを想定している。検知温度は、そのエリアのトナー消費量を用いて、トナー消費量0%、40%、80%、125%、200%、400%、625%のそれぞれの未定着トナー画像を連続プリントした際に温度検出素子312,313で測定した結果である。
以下に、定着ヒータの長手方向でトナー消費量が異なる画像パターンにおいても、温度検出素子の配設位置でのトナー消費量から予測される予測温度と検出温度の違いから、記録材の長手搬送位置の異常を正しく判断できる判断方法を説明する。
カラー画像の場合には、複数のトナー色を重ねてトナー画像を形成する。本実施例では、階調をドットの大きさを変化させるのではなく、ドットの大きさを一定にして、複数のドットをグループ化した1ピクセルとして、ピクセル内のドット配分によって階調を変化させる。たとえば、1ピクセルを4個のドットで構成することで、0ドット、1ドット、2ドット、3ドット、4ドットの5階調の濃度変化を表現できる。これを、イエローとシアンとマゼンタの各色を重ね合わせることで、5×5×5=125階調の重ね合わせができ、1ドットの大きさは一定なのでトナー消費量として125段階の変化を可能とする。ブラックも重ねられることまで考慮すると、5×5×5×5=625段階のトナー消費量の変化を得られる。
本実施例では、0〜625段階のトナー消費量を、便宜的に、トナー消費量0〜625%と定義する。カラー印字ドットデータに対して、±20mmのエリアに対して、平均でのトナー消費量%を取得する。温度検出素子312と温度検出素子313の検知ばらつきを考慮して、測定は温度検出素子312と温度検出素子313それぞれで行い、トナー消費量と個々の端部温度の関係を調べておく。つまり、図14の関係を、温度検出素子312と、温度検出素子313で、それぞれ求めておく。
本実施例では、予め、工場出荷時に、上述のようなトナー消費量と個々の端部検知温度の測定を行い、トナー消費量と個々の端部検知温度の関係を所定の不揮発メモリに記憶しておく。この不揮発メモリに印刷枚数に対する検知温度の表を記憶させておいても良いし、印刷枚数と検知温度の関係を示す計算式を記憶させておいても良い。本実施例では、この記憶した内容を基に、記録材1枚当たりの温度上昇率を求めて、予測温度上昇率とする。或いは、不揮発メモリに直接、印刷枚数に対する温度上昇率の表を記憶させておいても良いし、計算式を記憶させておいても良い。また、記録材の種類やサイズごとに、トナー消費量と温度上昇率の関係を細かく記憶させておくとより好適である。もちろん、ユーザが印刷に使用しているときに測定し直しても良い。
本実施例では、実施例1と同様、温度検知素子312,313の配設位置を含む長手方向の所定の領域を、温度検知素子312及び313の位置に対して±20mmの長手幅に設定している。この長手幅±20mmについては、適用する定着装置の構成に応じて、トナー消費量と温度との関係の感度が良くなるように最適化しておくと好適である。
図15は、定着ヒータ111の温度検出素子312,313に対する記録材Sの未定着トナー画像Tの画像パターンの長手搬送位置を説明する図である。図15では、説明の簡略化のため、定着ヒータ111の共通電極306、及び給電電極307,308の図示を省略している。図16Aは、図15に示す記録材Sの未定着トナー画像Tの画像パターンを温度検出素子312で検出したときの温度を説明するグラフである。図16Bは、図15に示す記録材Sの未定着トナー画像Tの画像パターンを温度検出素子313で検出したときの温度を説明するグラフである。
図15、図16A、図16Bを用いて、本実施例の判断処理回路210による記録材の長手搬送位置の異常判断方法を説明する。
図15(a)に示す記録材Sは、温度検出素子312の配設位置を含む長手方向の所定の領域312Aと記録材搬送方向において対応する未定着トナー画像Tの画像領域T1がべた黒の画像パターンとなっている。このべた黒の画像パターンは、イエローとシアンとマゼンタをそれぞれ最大濃度5にしてブラックを0にしたトナー消費量125%の画像パターンである。また、温度検出素子313の配設位置を含む長手方向の所定の領域313Aと記録材搬送方向において対応する未定着トナー画像Tの画像領域T2がべた白(4色とも0にしたトナー消費量0%)の画像パターンとなっている。そしてこの記録材Sを中央搬送基準線Bに幅方向の中央が合致するように搬送する場合であり、記録材を正常に搬送するケースである。
図15(b)に示す記録材Sは、温度検出素子312の配設位置を含む長手方向の所定の領域312Aと記録材搬送方向において対応する未定着トナー画像Tの画像領域T1がべた黒(トナー消費量125%)の画像パターンとなっている。そしてその記録材Sを定着ヒータ111左端部側に片寄せして長手搬送位置の異常状態で搬送するケースである。
図15(c)に示す記録材Sは、実施例1の図5(b)と同じ未定着トナー画像Tが形成された記録材Sを定着ヒータ111右端部側に片寄せして長手搬送位置の異常状態で搬送するケースである。
図16Aにおいて、実線は図14におけるトナー消費量125%の予測温度を示す。図16Bにおいて、実線は図14におけるトナー消費量0%の予測温度を示す。
図15(a)に示した正常な搬送の場合、温度検出素子312の検出温度は図16Aに示す点線(a)となって予測温度と同じような温度となる。温度検出素子313の検出温度は図16Bに示す点線(a)となって予測温度と同じような温度となる。記録材1枚当たりの温度上昇率として、検知温度上昇率と予測温度上昇率の差が、10(℃/枚)を超えないため、記録材の長手搬送位置を正常搬送と判断する。
従来のように、単純に、検知温度上昇率が10(℃/枚)を超えたといった判断方法の場合、1枚目にて、温度検出素子313の検知温度上昇率が約14(℃/枚)を超えたことで、記録材の長手搬送位置異常を誤検知した。或いは、温度検出素子312と温度検出素子313の検知温度上昇率との差分が10(℃/枚)を超えたといった判断方法だと、次のようになる。1枚目にて、温度検出素子312の検知温度上昇率が約3(℃/枚)であり、温度検出素子313の検知温度上昇率が約14(℃/枚)である。このときの検知温度上昇率との差分が約11(℃/枚)となり、検知温度上昇率が10(℃/枚)を超えたことで、記録材の長手搬送位置異常を誤検知した。
本実施例では検知温度上昇率と予測温度上昇率を比較することによって、記録材の長手搬送位置の異常を正しく検知できるようになった。
図15(b)で示した片寄せの場合、温度検出素子312の検出温度は図16Aに示す点線(b)となって予測温度と同じような温度となる。温度検出素子313の検出温度は図16Bに示す点線(b)となって予測温度よりも高い温度となる。1枚目で、温度検出素子313の検知温度上昇率が約26(℃/枚)であり、予測温度上昇率が約14(℃/枚)である。このときの検知温度上昇率と予測温度上昇率との差分が10(℃/枚)を超えため、記録材の長手搬送位置異常と判断する。
ここで、1枚目から25枚目までは給送カセット112から記録材Sを図15(a)に示す中央基準で搬送させ、26枚目よりマルチパーパストレイ125から記録材Sを図15(b)に示す片寄せ状態で搬送された場合を想定する。
この場合、温度検出素子312の検出温度は、図16Aに示す点線(b)となって予測温度と同じような温度である。温度検出素子313の検出温度は、1枚目から25枚目までは図16Bに示す点線(a)となって予測温度と同じような温度となり、26枚目から図16Bに示す点線(b)´となって予測温度よりも高い温度となる。26枚目以降で温度検出素子313の検知温度上昇率が約12(℃/枚)であり、予測温度上昇率が約0.5(℃/枚)である。このときの検知温度上昇率と予測温度上昇率との差分が10(℃/枚)を超えため、記録材の長手搬送位置異常と判断する。このように途中から長手搬送位置が異常になるケースの場合も、記録材の長手搬送位置の異常を正しく検知できた。
図15(c)で示した片寄せの場合、温度検出素子312の検出温度は図16Aに示す点線(c)となって予測温度よりも高い温度となる。温度検出素子313の検出温度は図16Bに示す点線(c)となって予測温度と同じような温度となる。1枚目で、温度検出素子312の検知温度上昇率が約24(℃/枚)であり、予測温度上昇率が約3(℃/枚)である。このときの検知温度上昇率と予測温度上昇率との差分が10(℃/枚)を超えため、記録材の長手搬送位置異常と判断する。
ここで、1枚目から25枚目までは給送カセット112から記録材Sを図15(a)に示す中央基準で搬送させ、26枚目よりマルチパーパストレイ125から記録材Sが図15(c)に示す片寄せ状態で搬送された場合を想定する。
この場合、温度検出素子312の検出温度は、1枚目から25枚目までは図16Aに示す点線(a)となって予測温度と同じような温度となり、26枚目から同図に示す点線(c)´となって予測温度よりも高い温度となる。温度検出素子313の検出温度は、図16Aに示す点線(c)となって予測温度と同じような温度である。26枚目以降で温度検出素子312の検知温度上昇率が約15(℃/枚)であり、予測温度上昇率が約0.5(℃/枚)である。このときの検知温度上昇率と予測温度上昇率との差分が10(℃/枚)を超えため、記録材の長手搬送位置異常と判断する。
図17は、プリンタエンジンコントローラ202の判断処理回路250で記録材の長手搬送位置異常を判断する処理を表わすフローチャートである。図17では、少なくとも1枚以上の記録材Sを連続印刷する場合を例示する。
印刷を開始する際に、1枚目の記録材Sについて温度検出素子312と温度検出素子312の位置でのそれぞれのトナー消費量を取得する(S1501)。即ち、第1のトナー消費量取得部261は、多色の未定着トナー画像Tを形成するためのカラー印字ドットデータ(印字情報)に基づいて上述の所定の領域312Aと記録材搬送方向において対応する未定着トナー画像Tの画像領域のトナー消費量を取得する。第2の印字率取得部222は、多色の未定着トナー画像Tを形成するためのカラー印字ドットデータ(印字情報)に基づいて上述の所定の領域313Aと記録材搬送方向において対応する未定着トナー画像Tの画像領域のトナー消費量を取得する。
次に、それぞれのトナー消費量を基に温度検出素子312,313の位置でのそれぞれの予測温度上昇率を求める(S1502)。即ち、第1の端部温度予測部263は、検出温度記憶部271の変化させたトナー消費量において第1のトナー消費量取得部261で取得したトナー消費量と対応するトナー消費量の検知温度を上記予測温度とする。第2の端部温度予測部264は、検出温度記憶部271の変化させたトナー消費量において第2のトナー消費量取得部262で取得するトナー消費量と対応するトナー消費量の検知温度を上記の予測温度とする。
そして、判断部265は、温度検出素子312の検出温度の温度上昇率が予測温度上昇率より10(℃/枚)以上超えたかどうか判断する(S1503)。超えていなければ(NO)、温度検出素子313の検出温度の温度上昇率が予測温度上昇率より10(℃/枚)以上超えたかどうか判断する(S1504)。超えていなければ(NO)、1枚の記録材Sの多色の未定着トナー画像Tの定着が終了するまで(S1505)、S1503及びS1504の処理を繰り返す。
1枚の記録材Sの多色の未定着トナー画像Tの定着が終了したら(S1505)、印刷が全部終了したか確認して(S1506)、印刷が全部終了していれば(YES)、一連の処理を終了する。印刷が全部終了していなければ(NO)、2枚目の記録材SについてステップS1501に戻って、印刷が全部終了するまで、1枚ごとにS1501乃至S1505の処理を繰り返す。このとき、S1503において温度検出素子312の検出温度の温度上昇率が予測温度上昇率より10(℃/枚)以上超えた(S1503)場合には、記録材の長手搬送位置異常と判断し(S1507)、一連の処理を終了する。また、S1504において温度検出素子313の検出温度の温度上昇率が予測温度上昇率より10(℃/枚)以上超えた場合には、記録材の長手搬送位置異常と判断し(S1507)、一連の処理を終了する。
本実施例では、温度検出素子312,313の検出温度の検知温度上昇率と予測温度上昇率の差分を10(℃/枚)以上という閾値(所定値)に固定した例を説明したが、印刷枚数に応じて閾値を変えるなど工夫しても良い。或いは、記録材1枚単位ではなく記録材を半分搬送した0.5枚単位ごと上記S1501乃至S1505の処理を繰り返し行うようして、記録材の長手搬送位置異常の判断の分解能を上げるよう工夫しても良い。
本実施例の画像形成装置は、定着ヒータの長手方向でトナー消費量が異なる画像パターンにおいても、温度検出素子の配設位置でのトナー消費量から予測される予測温度上昇率と検知温度上昇率の差分から、記録材の長手搬送位置の異常を正しく検知できる。
[実施例3]
本実施例に示す画像形成装置は、定着ヒータ111の長手方向の一方の端部側と他方の端部側のうち何れかの端部側に温度検出素子を配置し、プリントエンジンコントローラ202に判断処理回路410(図18参照)を具備させたものである。これらの2つの点を除いて実施例1の画像形成装置と同じ構成としてある。本実施例では、定着ヒータ111左端部側に温度検出素子312を配置した。
図18は、本実施例の画像形成装置における判断処理回路410の概略構成を表わす機能ブロック図である。
判断処理回路410は、CPU(制御部)420とRAMやROM等のメモリ(記憶部)430からなっている。CPU420の処理を機能的に分類すると、CPU420は、印字率取得部(印字率取得手段)421と、端部温度予測部(端部温度予測手段)422と、判断部(判断手段)423などを有している。
印字率取得部421は、未定着トナー画像Tを形成するための印字ドットデータ(印字情報)に基づいて前述の所定の領域312Aと記録材搬送方向において対応する未定着トナー画像Tの画像領域T1の印字率を取得する回路構成となっている。
端部温度予測部422は、印字率取得部421で取得する印字率を基に定着ヒータ111の端部側の温度を予測する回路構成となっている。即ち、端部温度予測部422は、メモリ430に設けられた検出温度記憶部431の変化させた印字率において印字率取得部421で取得する印字率と対応する印字率の検知温度を上記の予測する温度とする。
判断部423は、端部温度予測部422で予測する温度と温度検出素子312で検出する温度に基づき記録材Sの長手搬送位置の異常を判断する回路構成となっている。
検出温度記憶部431について説明する。検出温度記憶部431を作製するに当たり、予め、未定着トナー画像Tの画像領域T1の印字率とこの印字率の未定着トナー画像を形成する記録材の枚数(連続印刷枚数)を変化させている。そして上記印字率の未定着トナー画像を記録材に定着する際に温度検出素子312で定着ヒータ111の端部側の温度を検出している。そしてこの検出温度(検知温度)を、上記変化させた印字率と上記変化させた記録材の枚数に対応して所定の不揮発メモリに記憶させている。
本実施例では、温度検出素子312の検出温度と端部温度予測部422の予測温度との差分を20℃以上という閾値(所定値)に固定しているが、印刷枚数に応じて閾値を変えるなど工夫しても良い。
本実施例の画像形成装置は、定着ヒータの長手方向で印字率が異なる画像パターンにおいても、温度検出素子の配設位置での印字率から予測される予測温度と検出温度との差分から、定着ヒータ左端部側における記録材の長手搬送位置の異常を正しく検知できる。
本実施例の画像形成装置において、記録材搬送路の長手方向において中央搬送基準線Bから定着ヒータ111右端部まで特開2007−93772公報に記載されているような記録材端部センサ(不図示)を配置してもよい。この記録材端部センサは、発光素子が発する光を受光する受光素子がライン状に配列され、受光素子で受けた光量によって、記録材の幅方向端部、及び記録材幅を検知できるものである。このように記録材搬送路の長手方向において温度検出素子312とは反対側で記録材端部センサの検知結果より、定着ヒータ左端部側における記録材の長手搬送位置の異常を検知するようにしてもよい。
このように本実施例の画像形成装置は、温度検出素子312と記録材端部センサの検知結果より、総合的に記録材の長手搬送位置異常を判断するように構成することもできる。
[実施例4]
本実施例に示す画像形成装置は、定着ヒータ111の長手方向の一方の端部側と他方の端部側のうち何れかの端部側に温度検出素子を配置し、プリントエンジンコントローラ202に判断処理回路450(図19参照)を具備させたものである。これらの2つの点を除いて実施例2の画像形成装置と同じ構成としてある。本実施例では、定着ヒータ111左端部側に温度検出素子312を配置した。
図19は、本実施例の画像形成装置における判断処理回路450の概略構成を表わす機能ブロック図である。
判断処理回路450は、CPU(制御部)460とRAMやROM等のメモリ(記憶部)470からなっている。CPU460の処理を機能的に分類すると、CPU460は、トナー消費量取得部(トナー消費量取得手段)461と、端部温度予測部(端部温度予測手段)462と、判断部(判断手段)463などを有している。
トナー消費量取得部461は、多色の未定着トナー画像を形成するためのカラー印字ドットデータ(印字情報)に基づき前述の所定の領域312Aと記録材搬送方向において対応する未定着トナー画像の画像領域T1のトナー消費量を取得する回路構成となっている。
端部温度予測部462は、トナー消費量取得部461で取得するトナー消費量を基に定着ヒータ111の端部側の温度を予測する回路構成となっている。即ち、端部温度予測部462は、メモリ470に設けられた検出温度記憶部471の変化させたトナー消費量においてトナー消費量取得部461で取得するトナー消費量と対応するトナー消費量の検知温度を上記の予測する温度とする。
判断部463は、端部温度予測部462で予測する温度と温度検出素子312で検出する温度に基づき記録材Sの長手搬送位置の異常を判断する回路構成となっている。
検出温度記憶部471について説明する。検出温度記憶部471を作製するに当たり、予め、多色の未定着トナー画像Tの画像領域T1のトナー消費量とこのトナー消費量に応じたトナー量によって未定着トナー画像を形成する記録材の枚数(連続印刷枚数)を変化させている。そして上記トナー量によって形成する多色の未定着トナー画像を記録材に定着する際に温度検出素子312で定着ヒータ111の左端部側の温度を検出している。そしてそれらの検出温度(検知温度)を、上記変化させたトナー消費量と上記変化させた記録材の枚数に対応して所定の不揮発メモリに記憶させている。
本実施例では、温度検出素子312の検出温度の検知温度上昇率と予測温度上昇率の差分を10(℃/枚)以上という閾値(所定値)に固定した例を説明したが、印刷枚数に応じて閾値を変えるなど工夫しても良い。或いは、記録材1枚単位ではなく記録材を半分搬送した0.5枚単位ごと前述のS1501乃至S1505の処理を繰り返し行うようして、記録材の長手搬送位置異常の判断の分解能を上げるよう工夫しても良い。
本実施例の画像形成装置は、定着ヒータの長手方向でトナー消費量が異なる画像パターンにおいても、温度検出素子の配設位置でのトナー消費量から予測される予測温度上昇率と検知温度上昇率の差分から、記録材の長手搬送位置の異常を正しく検知できる。
本実施例の画像形成装置において、記録材搬送路の長手方向において中央搬送基準線Bから定着ヒータ111右端部まで特開2007−93772公報に記載されているような記録材端部センサ(不図示)を配置してもよい。この記録材端部センサは、発光素子が発する光を受光する受光素子がライン状に配列され、受光素子で受けた光量によって、記録材の幅方向端部、及び記録材幅を検知できるものである。このように記録材搬送路の長手方向において温度検出素子312とは反対側で記録材端部センサの検知結果より、定着ヒータ左端部側における記録材の長手搬送位置の異常を検知するようにしてもよい。
このように本実施例の画像形成装置は、温度検出素子312と記録材端部センサの検知結果より、総合的に記録材の長手搬送位置異常を判断するように構成することもできる。
110:定着器(定着装置)、111:定着ヒータ、100A,100B・・・・画像形成部、123:定着フィルム、221:第1の印字率取得部、222:第2の印字率取得部、223:第1の端部温度予測部、224:第2の端部温度予測部、225:判断部、231:検知温度記憶部、261:第1のトナー消費量取得部、262:第2のトナー消費量取得部、263:第1の端部温度予測部、264:第2の端部温度予測部、265:判断部、271:検知温度記憶部、312,313:温度検出素子、421:印字率取得部、422:端部温度予測部、423:判断部、431:検知温度記憶部、461:印字率取得部、462:端部温度予測部、463:判断部、471:検知温度記憶部、S:記録材、T:未定着トナー画像

Claims (12)

  1. 記録材に未定着トナー画像を形成する画像形成部と、記録材に形成された未定着トナー画像と接触する回転部材と前記回転部材を加熱する加熱体とを有し前記回転部材で記録材を搬送しつつ未定着トナー画像を加熱して記録材に定着する定着部と、を有する画像形成装置であって、前記加熱体の記録材を搬送する搬送方向と直交する長手方向において前記加熱体の長手方向の中央と記録材の中央を合致させた長手搬送位置で記録材を搬送する画像形成装置において、
    前記加熱体の長手方向の端部側に配設され前記端部側の温度を検出する端部温度検出手段と、
    前記未定着トナー画像を形成するための印字情報に基づいて前記端部温度検出手段の配設位置を含む前記長手方向の所定の領域と前記搬送方向において対応する前記未定着トナー画像の画像領域の印字率を取得する印字率取得手段と、
    前記印字率取得手段で取得する印字率を基に前記端部側の温度を予測する端部温度予測手段と、
    前記端部温度予測手段で予測する温度と前記端部温度検出手段で検出する温度に基づき記録材の長手搬送位置の異常を判断する判断手段と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 予め、前記未定着トナー画像の画像領域の印字率と前記印字率の未定着トナー画像を形成する記録材の枚数を変化させ、前記印字率の未定着トナー画像を記録材に定着する際に前記端部温度検出手段で検出する前記端部側の検知温度を、前記変化させた印字率と前記変化させた記録材の枚数に対応して記憶する検知温度記憶手段を有し、前記端部温度予測手段は、前記検知温度記憶手段の前記変化させた印字率において前記印字率取得手段で取得する印字率と対応する印字率の検知温度を前記予測する温度とすることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記判断手段は、前記端部温度予測手段で予測する温度と前記端部温度検出手段で検出する温度との差分が所定値を超えた場合に記録材の長手搬送位置の異常を判断することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 記録材に未定着トナー画像を形成する画像形成部と、記録材に形成された未定着トナー画像と接触する回転部材と前記回転部材を加熱する加熱体とを有し前記回転部材で記録材を搬送しつつ未定着トナー画像を加熱して記録材に定着する定着部と、を有する画像形成装置であって、前記加熱体の記録材を搬送する搬送方向と直交する長手方向において前記加熱体の長手方向の中央と記録材の中央を合致させた長手搬送位置で記録材を搬送する画像形成装置において、
    前記加熱体の長手方向の一方の端部側に配設され前記一方の端部側の温度を検出する第1の端部温度検出手段と、
    前記加熱体の長手方向の他方の端部側に配設され前記他方の端部側の温度を検出する第2の端部温度検出手段と、
    前記未定着トナー画像を形成するための印字情報に基づいて前記第1の端部温度検出手段の配設位置を含む前記長手方向の所定の領域と前記搬送方向において対応する前記未定着トナー画像の画像領域の印字率を取得する第1の印字率取得手段と、
    前記未定着トナー画像を形成するための印字情報に基づいて前記第2の端部温度検出手段の配設位置を含む前記長手方向の所定の領域と前記搬送方向において対応する前記未定着トナー画像の画像領域の印字率を取得する第2の印字率取得手段と、
    前記第1の印字率取得手段で取得する印字率を基に前記一方の端部側の温度を予測する第1の端部温度予測手段と、
    前記第2の印字率取得手段で取得する印字率を基に前記他方の端部側の温度を予測する第2の端部温度予測手段と、
    前記第1の端部温度予測手段で予測する温度と前記第1の端部温度検出手段で検出する温度に基づき記録材の長手搬送位置の異常を判断し、前記第2の端部温度予測手段で予測する温度と前記第2の端部温度検出手段で検出する温度に基づき記録材の長手搬送位置の異常を判断する判断手段と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  5. 予め、前記未定着トナー画像の画像領域の印字率と前記印字率の未定着トナー画像を形成する記録材の枚数を変化させ、前記印字率の未定着トナー画像を記録材に定着する際に前記端部温度検出手段で検出した前記端部側の検知温度を、前記変化させた印字率と前記変化させた記録材の枚数に対応して記憶する検知温度記憶手段を有し、前記第1の端部温度予測手段は、前記検知温度記憶手段の前記変化させた印字率において前記第1の印字率取得手段で取得した印字率と対応する印字率の検知温度を前記予測する温度とし、前記第2の端部温度予測手段は、前記検知温度記憶手段の前記変化させた印字率において前記第2の印字率取得手段で取得した印字率と対応する印字率の検知温度を前記予測する温度とすることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記判断手段は、前記第1の端部温度予測手段で予測する温度と前記第1の端部温度検出手段で検出する温度との差分が所定値を超えた場合に記録材の長手搬送位置の異常を判断し、前記第2の端部温度予測手段で予測する温度と前記第2の端部温度検出手段で検出する温度との差分が所定値を超えた場合に記録材の長手搬送位置の異常を判断することを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 記録材に多色の未定着トナー画像を形成する画像形成部と、記録材に形成された多色の未定着トナー画像と接触する回転部材と前記回転部材を加熱する加熱体とを有し前記回転部材で記録材を搬送しつつ多色の未定着トナー画像を加熱して記録材に定着する定着部と、を有する画像形成装置であって、前記加熱体の記録材を搬送する搬送方向と直交する長手方向において前記加熱体の長手方向の中央と記録材の中央を合致させた長手搬送位置で記録材を搬送する画像形成装置において、
    前記加熱体の長手方向の端部側に配設され前記端部側の温度を検出する端部温度検出手段と、
    前記多色の未定着トナー画像を形成するための印字情報に基づいて前記端部温度検出手段の配設位置を含む前記長手方向の所定の領域と前記搬送方向において対応する前記多色の未定着トナー画像の画像領域のトナー消費量を取得するトナー消費量取得手段と、
    前記トナー消費量取得手段で取得するトナー消費量を基に前記端部側の温度を予測する端部温度予測手段と、
    前記端部温度予測手段で予測する温度と前記端部温度検出手段で検出する温度に基づき記録材の長手搬送位置の異常を判断する判断手段と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  8. 予め、前記多色の未定着トナー画像の画像領域のトナー消費量と前記トナー消費量に応じたトナー量によって多色の未定着トナー画像を形成する記録材の枚数を変化させ、前記トナー量によって形成する多色の未定着トナー画像を記録材に定着する際に前記端部温度検出手段で検出した前記端部側の検知温度を、前記変化させたトナー消費量と前記変化させた記録材の枚数に対応して記憶する検知温度記憶手段を有し、前記端部温度予測手段は、前記検知温度記憶手段の前記変化させたトナー消費量において前記トナー消費量取得手段で取得するトナー消費量と対応するトナー消費量の検知温度を前記予測する温度とすることを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 前記判断手段は、前記端部温度予測手段で予測する温度と前記端部温度検出手段で検出する温度のそれぞれの温度上昇率との差分が所定値を超えた場合に記録材の長手搬送位置の異常を判断することを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
  10. 記録材に多色の未定着トナー画像を形成する画像形成部と、記録材に形成された多色の未定着トナー画像と接触する回転部材と前記回転部材を加熱する加熱体とを有し前記回転部材で記録材を搬送しつつ多色の未定着トナー画像を加熱して記録材に定着する定着部と、を有する画像形成装置であって、前記加熱体の記録材を搬送する搬送方向と直交する長手方向において前記加熱体の長手方向の中央と記録材の中央を合致させた長手搬送位置で記録材を搬送する画像形成装置において、
    前記加熱体の長手方向の一方の端部側に配設され前記一方の端部側の温度を検出する第1の端部温度検出手段と、
    前記加熱体の長手方向の他方の端部側に配設され前記他方の端部側の温度を検出する第2の端部温度検出手段と、
    前記多色の未定着トナー画像を形成するための印字情報に基づいて前記第1の端部温度検出手段の配設位置を含む前記長手方向の所定の領域と前記搬送方向において対応する前記多色の未定着トナー画像の画像領域のトナー消費量を取得する第1のトナー消費量取得手段と、
    前記多色の未定着トナー画像を形成するための印字情報に基づいて前記第2の端部温度検出手段の配設位置を含む前記長手方向の所定の領域と前記搬送方向において対応する前記多色の未定着トナー画像の画像領域のトナー消費量を取得する第2のトナー消費量取得手段と、
    前記第1のトナー消費量取得手段で取得するトナー消費量を基に前記一方の端部側の温度を予測する第1の端部温度予測手段と、
    前記第2のトナー消費量取得手段で取得するトナー消費量を基に前記他方の端部側の温度を予測する第2の端部温度予測手段と、
    前記第1の端部温度予測手段で予測する温度と前記第1の端部温度検出手段で検出する温度に基づき記録材の長手搬送位置の異常を判断し、前記第2の端部温度予測手段で予測する温度と前記第2の端部温度検出手段で検出する温度に基づき記録材の長手搬送位置の異常を判断する判断手段と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  11. 予め、前記多色の未定着トナー画像の画像領域のトナー消費量と前記トナー消費量に応じたトナー量によって多色の未定着トナー画像を形成する記録材の枚数を変化させ、前記トナー量によって形成する多色の未定着トナー画像を記録材に定着する際に前記端部温度検出手段で検出した前記端部側の検知温度を、前記変化させたトナー消費量と前記変化させた記録材の枚数に対応して記憶する検知温度記憶手段を有し、前記第1の端部温度予測手段は、前記検知温度記憶手段の前記変化させたトナー消費量において前記第1のトナー消費量取得手段で取得するトナー消費量と対応するトナー消費量の検知温度を前記予測する温度とし、前記第2の端部温度予測手段は、前記検知温度記憶手段の前記変化させたトナー消費量において前記第2のトナー消費量取得手段で取得するトナー消費量と対応するトナー消費量の検知温度を前記予測する温度とすることを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置。
  12. 前記判断手段は、前記第1の端部温度予測手段で予測する温度と前記第1の端部温度検出手段で検出する温度のそれぞれの温度上昇率との差分が所定値を超えた場合に記録材の長手搬送位置の異常を判断し、前記第2の端部温度予測手段で予測する温度と前記第2の端部温度検出手段で検出する温度のそれぞれの温度上昇率との差分が所定値を超えた場合に記録材の長手搬送位置の異常を判断することを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置。
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