JP2008216571A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】機内温度に基づいて定着装置の設定温度及び画像形成処理速度を変化させ、多数枚の連続画像形成処理中の機内温度の上昇による機内各部の弊害を解消する。
【解決手段】加熱ローラ37Aの周面の温度を定着温度として検出するサーミスタ373、画像形成装置100の内部温度を検出するサーミスタ39、サーミスタ373,39の検出温度に基づいてヒータ374〜376を駆動し、定着温度を制御する制御部600を備えた。制御部600は、サーミスタ373の検出温度に基づく定着温度のフィードバック制御時に、サーミスタ39が検出する内部温度に応じて制御温度及び用紙500の搬送速度を変更する。
【選択図】図2

Description

この発明は、電子写真方式の画像形成を行う画像形成装置であって、用紙等の記録媒体上に転写したトナーを定着ローラによって記録媒体に定着させる画像形成装置に関する。
複写機やプリンタ等の電子写真方式の画像形成を行う画像形成装置には、記録媒体の表面に転写された未定着トナーを溶融して記録媒体の表面に固着させる定着装置が配置されている。従来の画像形成装置では、加熱ローラ及び加圧ローラからなる定着ローラ間の圧接領域を通過する記録媒体を加熱及び加圧する熱定着ローラ方式の定着装置が多用されている。加熱ローラは、媒体とともにトナーを加熱する。加圧ローラは、加熱ローラの周面に圧接するように付勢されている。
一般に、熱定着ローラ方式の定着装置は、少なくとも加熱ローラの内部に配置されたヒータによって加熱ローラの表面温度をトナーの溶融温度以上に加熱する。加熱ローラに内包されるヒータは、加熱ローラの表面温度を一定化するために、画像形成装置内部の機内温度とは無関係にオン/オフ制御される。
画像形成装置では、機内温度が上昇すると感光体の感度の低下、トナーの帯電特性の劣化、クリーニングブレードのクリーニング性能の低下等、機内各部に弊害を生じる。
このため、画像形成装置では、機内温度を一定化するようにした構成が種々提案されている。従来の画像形成装置では、外気温度と定着装置の雰囲気温度との差に基づいて定着装置の回転時間や画像形成処理速度等の画像形成条件を変更するようにしたものがある(例えば、特許文献1参照。)。
特開2001−194980号公報
しかし、複数枚の記録媒体に対する連続画像形成処理時には、定着装置からの放熱によって機内温度が上昇する。従来の画像形成装置では、外気温度と定着装置の雰囲気温度との差のみに基づいて画像形成条件を設定しており、連続画像形成処理中の機内温度の上昇を考慮したものがなかった。このため、多数枚の連続画像形成処理が行われた場合に、定着装置からの放熱量の増加による機内温度の上昇を防止することができず、機内各部に生じ得る弊害を解消できない問題があった。
この発明の目的は、機内温度に基づいて定着装置の設定温度及び画像形成処理速度を変化させ、多数枚の連続画像形成処理中の機内温度の上昇による機内各部の弊害を解消できる画像形成装置を提供することにある。
この発明の第1の画像形成装置は、定着ローラ、ヒータ、定着温度センサ、機内温度センサ、制御部を備え、トナー像が転写された記録媒体を定着ローラに通過させ、トナー像を記録媒体とともに加熱及び加圧してトナー像を記録媒体の表面に定着させる。ヒータは、定着ローラを加熱する。定着温度センサは、定着ローラの温度を検出する。機内温度センサは、装置内部の温度を測定する。制御部は、画像形成部における記録媒体の搬送速度を制御するとともに定着温度センサの検出温度が制御温度となるようにヒータの駆動を制御し、複数枚の記録媒体に対する連続画像形成処理中に、機内温度センサの検出温度に基づいて制御温度を変更する。
この構成では、連続画像形成処理中に機内温度の変化に応じて定着ローラの制御温度が変更される。機内温度センサの検出温度が上昇するに従って制御温度を低下させることで、連続画像形成処理中に定着ローラからの放熱によって機内温度が上昇した場合に、ヒータの駆動量を減少させることで定着ローラの温度上昇が抑制される。
この構成において、制御温度に制御上限温度及び制御下限温度を設けてもよい。制御下限温度を記録媒体に転写されたトナー像が記録媒体に定着可能な最低温度以上の温度とすることで、トナー像を記録媒体に確実に定着させることができる。また、制御上限温度を記録媒体に転写されたトナー像が定着ローラに転写しない最高温度以下の温度とすることで、トナーが記録媒体から加熱ローラに転写することを防止できる。
また、この構成において、連続画像形成処理中に機内温度センサの検出温度に基づいて記録媒体の搬送速度を変更するようにしてもよい。機内温度センサの検出温度が上昇するに従って搬送速度を低下させると、定着ローラから記録媒体に伝導する熱量が減少するためにヒータの駆動量が増加することがなく、定着ローラの温度上昇が抑制され、装置各部における弊害の発生を防止できる。
さらに、この構成において、機内温度センサを装置内部の空気流路における定着ローラの下流側に配置してもよい。定着ローラからの放熱による機内温度の上昇を検出することができる。
この発明の第2の画像形成装置は、定着ローラ、ヒータ、定着温度センサ、計数部、制御部を備え、トナー像が転写された記録媒体を定着ローラに通過させ、トナー像を記録媒体とともに加熱及び加圧してトナー像を記録媒体の表面に定着させる。ヒータは、定着ローラを加熱する。定着温度センサは、定着ローラの温度を検出する。計数部は、連続画像形成枚数を計数する。制御部は、定着温度センサの検出温度が制御温度となるようにヒータの駆動を制御し、複数枚の記録媒体に対する連続画像形成処理中に、計数部の計数値に基づいて制御温度を変更する。
この構成では、連続画像形成枚数に応じて定着ローラの制御温度が変更される。連続画像形成枚数が増加するに従って制御温度を低下させることで、連続画像形成処理中に定着ローラからの放熱によって機内温度が上昇した場合に、ヒータの駆動量を減少させることで定着ローラの温度上昇が抑制される。
この構成において、連続画像形成枚数に基づいて記録媒体の搬送速度を変更するようにしてもよい。連続画像形成枚数が増加するに従って搬送速度を低下させると、定着ローラから記録媒体に伝導する熱量が減少するためにヒータの駆動量が増加することがなく、定着ローラの温度上昇が抑制され、装置各部における弊害の発生を防止できる。
以下に、この発明の最良の実施形態に係る画像形成装置を図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は、この発明の実施形態に係る画像形成装置の正面断面の略図である。この発明の画像形成装置100は、スキャナ部200、画像形成部300、給紙部400から構成されている。
スキャナ部200は、自動原稿搬送装置(ADF:Automatic Document Feeder)201、第1原稿台202、第2原稿台203、第1ミラーベース204、第2ミラーベース205、レンズ206及び固体撮像素子(CCD:Charge Coupled Device)207を備えている。
ADF201は、原稿トレイ211から第2原稿台203を経由して排出トレイ212に至る間に原稿を1枚ずつ搬送する。ADF201は、第1原稿台202の上面を開閉自在に被覆するように、背面側を支点に回動自在にされている。前面側が上方に移動するようにADF201を回動させて第1原稿台202の上面を露出させることにより、手動操作によって第1原稿台202に原稿を載置することができる。
第1原稿台202及び第2原稿台203は、ともに硬質ガラス板によって構成されている。第1ミラーベース204及び第2ミラーベース205は、第1原稿台202及び第2原稿台203の下方において水平方向に移動自在にされている。第2ミラーベース205の移動速度は、第1ミラーベース204の移動速度の1/2にされている。第1ミラーベース204は、光源及び第1ミラーを搭載している。第2ミラーベース205は、第2ミラー及び第3ミラーを搭載している。
ADF201によって搬送される原稿の画像を読み取る際には、第1ミラーベース204は、第2原稿台203の下方に停止している。光源の光は、第2原稿台203上を通過する原稿の画像面に向けて照射され、原稿の画像面における反射光が第1ミラーによって第2ミラーベース205に向けて反射される。
第1原稿台202に載置された原稿の画像を読み取る際には、第1ミラーベース204及び第2ミラーベース205は、第1原稿台202の下方を水平方向に移動する。光源の光は、第1原稿台202上に載置された原稿の画像面に向けて照射され、原稿の画像面における反射光が第1ミラーによって第2ミラーベース205に向けて反射される。
ADF201を用いるか否かに拘らず、原稿の画像面における反射光は、光路長を一定にして、第2ミラー及び第3ミラーによってレンズ206を経由してCCD207に入射する。
CCD207は、原稿の画像面における反射光の光量に応じた電気信号を出力する。この電気信号は、画像形成部300に画像データとして入力される。
画像形成部300は、プロセス部30を構成する感光体ドラム31、帯電器32、露光装置33、現像装置34、転写ベルト35、クリーナ36及び定着装置37を備えている。感光体ドラム31は、表面に感光層が形成されており、矢印方向に回転する。
帯電器32は、感光体ドラム31の表面を所定の電位に均一に帯電させる。帯電器32は、チャージャによる非接触方式、又は、ローラ若しくはブラシによる接触方式の何れを用いてもよい。
露光装置33は、感光体ドラム31の表面に画像データに基づく光を照射する。これによって、感光体ドラム31の表面には、感光層における光導電作用によって静電潜像が形成される。露光装置33は、画像データに基づいて変調されたレーザ光をポリゴンミラーを介して感光体ドラム31の軸方向に走査する。これに代えて、ELやLED等の発光素子をアレイ状に配置した露光装置を用いることもできる。
現像装置34は、感光体ドラム31の表面にトナーを供給し、静電潜像をトナー像に可視像化する。
転写ベルト35は、感光体ドラム31の下方において複数のローラ間にループ状に張架されており、1×109 〜1×1013Ω・cm程度の抵抗値を有する。転写ベルト35のループ状の移動経路の内側には、転写ベルトを挟んで感光体ドラム31に圧接する転写ローラ35Aが備えられている。転写ローラ35Aには、所定の転写電圧が印加される。転写ローラ35Aは、この発明の転写部材であり、用紙搬送路11中で感光体ドラム31と対向する領域である転写領域35Bに転写電界を形成する。転写ベルト35と感光体ドラム31との間を通過する用紙に、感光体ドラム31が担持するトナー像が転写される。転写ベルト35には、クリーナ35Cが備えられている。クリーナ35Cは、転写ベルト35の表面に付着した紙粉等の塵埃やトナーを、転写ベルト35の表面から除去する。
クリーナ36は、用紙に対するトナー像の転写を終えた感光体ドラム31の表面から、残留しているトナーを除去する。定着装置37については、後述する。
プロセス部30には、サーミスタ39が配置されている。サーミスタ39は、この発明の機内温度センサであり、画像形成装置100の内部温度を検出する。サーミスタ39は、ファン40によって画像形成装置100の内部に形成される空気流路における定着装置37の下流側に配置されており、定着装置37からの放熱によって上昇した内部温度を検出できる。
給紙部400は、給紙カセット401,402,403,404及び手差しトレイ405を備えている。給紙カセット401,402,403,404のそれぞれには、同じサイズの複数枚の用紙(記録媒体)が収納される。手差しトレイ405には、使用頻度の低いサイズや紙質の用紙が載置される。
給紙部400は、給紙カセット401,402,403,404又は手差しトレイ405の何れかから1枚ずつ用紙を給紙する。給紙部400から給紙された用紙は、用紙搬送路10を経由してプロセス部30に搬送される。
図2は、画像形成装置の定着装置の断面図である。図3は、同定着装置の加熱ローラの平面断面図である。定着ユニット37は、加熱ローラ37A、加圧ローラ37B、剥離爪371A,371B、クリーナ372、サーミスタ373を備え、トナー像を用紙500に定着させる。
加熱ローラ37A及び加圧ローラ37Bは、この発明の定着ローラを構成している。加圧ローラ37Bは、加熱ローラ37Aに対して所定の加圧力で圧接するように両端部が保持されている。加熱ローラ37Aの周面と加圧ローラ37Bの周面とは、所定幅のニップ部37Cで圧接する。図2中で加熱ローラ37Aは時計方向に回転し、加圧ローラ37Bは反時計方向に回転する。トナー像が転写された用紙500は、ニップ部37Cを通過して図2中で右方向の搬送方向に移動する。用紙500のトナー像が転写された面は、ニップ部37Cで加熱ローラ37Aの周面に当接する。
加熱ローラ37Aは、内部に2本のヒータ374,375を備えている。ヒータ374,375は、加熱ローラ37Aをトナーの溶融温度以上の温度に加熱する。図3に示すように、ヒータ374は、加熱部374Aを加熱ローラ37Aの軸方向における中央部に備えている。ヒータ375は、加熱部375A,375Bを加熱ローラ37Aの軸方向における両端部に備えている。ニップ部37Cを通過する用紙540の搬送方向に直交する方向の幅に応じて、ヒータ374のみ、又はヒータ374及び375の両方が駆動される。ヒータ374,375に代えて、加熱ローラ37Aの軸方向の全域に加熱部を備えた単一のヒータであって用紙幅に関わらず駆動される単一のヒータを用いることもできる。
加圧ローラ37Bは、内部にヒータ376を備えている。ヒータ376は、加圧ローラ37Bをトナーの溶融温度未満の温度に加熱する。ヒータ376は、熱容量の大きい加圧ローラ37Bをトナーの溶融温度には達しない温度まで加熱してニップ部37Cを通過する用紙500が奪う熱を補い、加熱ローラ37Aの周面の温度がトナーの溶融温度未満に低下することを防止する。加熱ローラ37Aの周面の温度をトナーの溶融温度以上に維持できることを条件に、ヒータ376を省略することもできる。
用紙がニップ部37Cを通過する間に、加熱ローラ37Aの熱により用紙540上のトナーが溶融する。溶融したトナーにおける用紙500の厚さ方向の一部は、加圧ローラ37Bの加圧力によって用紙500の繊維間に浸透し、用紙500がニップ部37Cを通過した後の温度低下によって固化する。この投鋲作用によってトナー像が用紙500に定着する。
加熱ローラ37A及び加圧ローラ37Bの周面で各回転方向におけるニップ部37Cの下流側には、剥離爪371A,371Bが当接する。剥離爪371A,371Bは、加熱ローラ37A及び加圧ローラ37Bの周面に密着した用紙500を、周面から剥離する。
加熱ローラ37Aの周面で、その回転方向における剥離爪371Aが当接する位置の下流側には、クリーナ372が配置されている。クリーナ372は、供給ローラ372A,巻取ローラ372B、押圧ローラ372Cを備え、加熱ローラ37Aの周面に圧接するシート372Dによって周面から塵埃等を除去する。
クリーナ372は、ローラ372Aに巻き付けられた供給シート372Dを押圧ローラ372Cを経由して巻取ローラ372Bに巻き取る。加圧ローラ37Bにも、加熱ローラ37Aと同様にクリーナを配置してもよい。
サーミスタ373は、この発明の定着温度センサであり、加熱ロー37Aの周面でその回転方向におけるニップ部37Cの上流側で、加熱ローラ37Aの周面の温度を検出する。
制御部600は、サーミスタ373の検出温度に基づく定着温度のフィードバック制御時に、サーミスタ39が検出する内部温度に応じて制御温度及び用紙500の搬送速度を変更する。次に制御部600の詳細について説明する。
図4は、上記画像形成装置の制御部のブロック図である。画像形成装置100制御部600は、制御部500は、ROM602及びRAM603を備えたCPU601に、サーミスタ373、サーミスタ39、モータドライバ604,605、電源用ドライバ606等を接続して構成されている。
ROM602には、CPU601の動作を規定するプログラムが予め格納されている。CPU601は、ROM602に格納されているプログラムに従って、ドライバ等を統括して制御する。RAM603は、CPU601に入出力されるデータを一時的に記憶する。RAM603のメモリエリアMA1には、カウンタC1が割り当てられている。カウンタC1は、この発明の計数部であり、連続画像形成枚数を計数する。
サーミスタ373は、加熱ローラ37Aの表面温度の検出信号をCPU601に入力する。サーミスタ39は、画像形成装置100の内部温度の検出信号をCPU601に入力する。
モータドライバ604には、感光体ドラム31に回転を供給するためのモータM1が接続されている。モータドライバ605には、用紙搬送路10内のローラ及び加熱ローラ37Aに回転を供給するためのモータM2が接続されている。電源用ドライバ606には、定着装置37のヒータ374〜376に電圧を印加するための電源ユニットが接続されている。
CPU601は、サーミスタ39の検出信号に基づいて加熱ローラ37Aの周面温度(定着温度)が所定の制御温度となるようにフィードバック制御を行う。CPU601は、検出信号に応じた駆動データを電源用ドライバ606に出力し、電源用ドライバ606を介してヒータ374〜376を駆動する。
また、CPU601は、カウンタC1の計数値及びサーミスタ39の検出信号に基づいて定着温度を変更するとともに、モータドライバ604,605に出力する駆動データを変更して用紙の搬送速度を変化させる制御を行う。
図5は、制御部に予め記憶されている温度制御データの一例を示す図である。図5(A)は、この発明の第1の実施形態に係る画像形成装置における連続画像形成枚数と制御温度との関係の一例を示している。図5(B)は、この発明の第2の実施形態に係る画像形成における内部温度と制御温度及び用紙搬送速度との関係の一例を示している。
第1の実施形態に係る画像形成装置100の制御部600のROM602には、図5(A)に示す連続画像形成枚数と制御温度との関係が記憶されている。CPU601は、複数枚の用紙に対する連続画像形成処理時に、図5(A)に示す関係を参照して連続画像形成枚数に応じた制御温度を読み出し、連続画像形成枚数が増加するに応じて定着温度を徐々に低下させる。
図6は、この発明の第1の実施形態に係る画像形成装置の制御部の処理手順を示すフローチャートである。CPU601は、画像形成容要求が入力されると(S1)、RAM603のメモリエリアMA1に割り当てられているカウンタCの計数値をクリアし(S2)、定着温度制御を開始する(S3)。CPU601は、定着温度が制御温度に達すると(S4)、用紙を搬送して画像形成処理を行う(S5,S6)。
CPU601は、1枚の用紙に対する画像形成処理が終了する毎にカウンタCの計数値をインクリメントし(S7)、カウンタCの計数値が図5(A)に示す連続画像形成枚数の何れかの下限値に一致したか否かを判別する(S8,S9)。CPU601は、計数値が何れかの下限値に一致した場合に、その下限値に対応する制御温度を定着温度制御の新たな制御温度として設定する(S10)。CPU601は、次の用紙に形成すべき画像データがなくなるまで、S3〜S10の処理を繰り返す(S11)。
連続画像形成処理時に加熱ローラ37Aの制御温度を一定にしておくと、連続画像形成枚数が増加するに従い、定着装置37からの放熱によって画像形成装置100の内部温度が上昇していく。画像形成装置100の内部に収納されている用紙の温度も上昇し、高い温度の用紙が定着装置37に搬送され、ニップ部37Cが過熱状態となってトナーのホットオフセットを生じる。
そこで、連続画像形成枚数の増加に伴って、過熱ローラ37Aの制御温度を低くすることで画像形成装置100の内部温度の上昇を防止する。定着装置37に搬送される用紙の温度が上昇することはなく、トナーのホットオフセットの発生を防止できる。また、画像形成装置100の内部温度の上昇も抑えられ、感光体の感度の低下、トナーの帯電特性の劣化、クリーニングブレードのクリーニング性能の低下等、機内各部での弊害の発生を防止できる。
第2の実施形態に係る画像形成装置100の制御部600のROM602には、図5(B)に示す画像形成装置100内部温度と制御温度及び用紙搬送速度との関係が記憶されている。CPU601は、画像形成処理開始時及び画像形成処理中に、サーミスタ39が検出している内部温度を読み取り、図5(B)に示す関係を参照して内部温度に応じた制御温度及び用紙搬送速度を読み出す。CPU601は、読み出した制御温度で定着温度を制御し、内部温度が高くなるに従って定着温度を低くする。また、CPU601は、読み出した搬送速度で用紙を搬送し、内部温度が高くなるに従って用紙搬送速度を遅くする。
図7は、この発明の第2の実施形態に係る画像形成装置の制御部の処理手順を示すフローチャートである。CPU601は、画像形成容要求が入力されると(S21)、サーミスタ39が検出している内部温度を読み取り(S22)、図5(B)示す関係を参照して内部温度に応じた制御温度設定して定着温度制御を開始する(S24,S25)。CPU601は、定着温度が制御温度に達すると(S26)、用紙を搬送して画像形成処理を行う(S27,S28)。CPU601は、次の用紙に形成すべき画像データがなくなるまで、S22〜S28の処理を繰り返す(S29)。
画像形成処理時に画像形成装置100の内部温度が常温よりも低い場合には用紙の温度も低く、低温の用紙が定着装置37に搬送され、ニップ部37Cの温度がトナーの溶融温度よりも低くなってトナー像を確実に定着させることができなくなる可能性がある。逆に、画像形成処理時に画像形成装置100の内部温度が常温よりも高い場合には用紙の温度も高く、高温の用紙が定着装置37に搬送され、ニップ部37Cが過熱状態となってトナーのホットオフセットを生じる可能性がある。
また、用紙搬送速度が速いほど、単位時間当たりに定着装置37に搬送される用紙枚数が増すとともに、加熱ローラ37Aの周面に接触する空気の流速が相対的に速くなり、加熱ローラ37Aが奪われる熱量が増える。フィードバック制御によってヒータ374〜376に供給される電力量が増し、加熱ローラ37Aの周面温度のオーバーシュートが大きくなり、画像形成処理終了後の加熱ローラ37Aの温度が上昇する。
そこで、画像形成装置100の内部温度が高くなるに従って、加熱ローラ37Aの周面の制御温度を低くすることで、トナーの定着不良及びホットオフセットの発生を防止できる。また、内部温度が高くなるに従って用紙搬送速度を遅くすることで、内部温度がさらに上昇することを防止できる。また、画像形成装置100の内部温度の上昇も抑えられ、感光体の感度の低下、トナーの帯電特性の劣化、クリーニングブレードのクリーニング性能の低下等、機内各部での弊害の発生を防止できる。
ここで、内部温度が低い場合に加熱ローラ37Aに設定される制御温度は、トナーのホットオフセットが発生しない範囲で最高の温度以下の制御上限温度である。また、内部温度が高い場合に加熱ローラ37Aに設定される制御温度は、トナーを用紙に定着させることができる範囲で最低の温度以上の制御下限温度である。
第1の実施形態に係る画像形成装置100においても、連続画像形成枚数が増加するに従って用紙搬送速度を遅くし、内部温度がさらに上昇することを防止するようにしてもよい。また、第2の実施形態に係る画像形成装置100の制御部の処理で、用紙搬送速度の制御を省略することもできる。さらに、第2の実施形態に係る画像形成装置100の制御部の処理に、連続画像形成枚数に応じて定着温度制御の制御温度を変更する処理を追加してもよく、この場合にも用紙搬送速度の制御を省略することもできる。
なお、上述の実施形態の説明は、すべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上述の実施形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。さらに、本発明の範囲には、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明の実施形態に係る画像形成装置の正面断面の略図である。 同画像形成装置の定着装置の断面図である。 同定着装置が備える加熱ローラの平面断面図である。 同画像形成装置の制御部のブロック図である。 (A)は第1の実施形態に係る画像形成装置における連続画像形成枚数と制御温度との関係の一例を示す図であり、(B)は第2の実施形態に係る画像形成における内部温度と制御温度及び用紙搬送速度との関係の一例を示す図である。 第1の実施形態に係る画像形成装置の制御部の処理手順を示すフローチャートである。 第2の実施形態に係る画像形成装置の制御部の処理手順を示すフローチャートである。
符号の説明
31 感光体ドラム
37 定着装置
37A 加熱ローラ(定着ローラ)
37B 加圧ローラ(定着ローラ)
37C ニップ部
39 サーミスタ(機内温度センサ)
100 画像形成装置
300 画像形成部
373 サーミスタ(定着温度センサ)
600 制御部
MA1 メモリエリア(計数部)

Claims (12)

  1. 記録媒体を所定の搬送速度で移動させて記録媒体の表面にトナー像を転写する画像形成部と、トナー像が転写された記録媒体が通過する定着ローラと、前記定着ローラを加熱するヒータと、前記定着ローラの温度を検出する定着温度センサと、装置内部の温度を測定する機内温度センサと、前記画像形成部における記録媒体の搬送速度を制御するとともに前記定着温度センサの検出温度が制御温度となるように前記ヒータの駆動を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、複数枚の記録媒体に対する連続画像形成処理中に、前記機内温度センサの検出温度に基づいて前記制御温度を変更する画像形成装置。
  2. 前記制御部は、前記機内温度センサの検出温度が上昇するに従って前記制御温度を低下する請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御部は、複数枚の記録媒体に対する連続画像形成処理中に、前記機内温度センサの検出温度に基づいて前記搬送速度を変更する請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御部は、前記機内温度センサの検出温度が上昇するに従って前記搬送速度を低下する請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記制御温度は、制御上限温度及び制御下限温度を含む請求項1乃至4の何れかに記載の画像形成装置。
  6. 前記制御下限温度は、記録媒体に転写されたトナー像が記録媒体に定着可能な最低温度以上の温度である請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記制御上限温度は、記録媒体に転写されたトナー像が前記定着ローラに転写しない最高温度以下の温度である請求項5又は6に記載の画像形成装置。
  8. 前記機内温度センサを、装置内部の空気流路における前記定着ローラの下流側に配置した請求項1乃至7の何れかに記載の画像形成装置。
  9. 記録媒体を所定の搬送速度で移動させて記録媒体の表面にトナー像を転写する画像形成部と、トナー像が転写された記録媒体が通過する定着ローラと、前記定着ローラを加熱するヒータと、前記定着ローラの温度を検出する定着温度センサと、前記画像形成部における連続画像形成枚数を計数する計数部と、前記定着温度センサの検出温度が制御温度となるように前記ヒータの駆動を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、複数枚の記録媒体に対する連続画像形成処理中に、前記計数部の計数値に基づいて前記制御温度を変更する画像形成装置。
  10. 前記制御部は、前記計数部の計数値が増加するに従って前記制御温度を低下する請求項9に記載の画像形成装置。
  11. 前記制御部は、複数枚の記録媒体に対する連続画像形成処理中に、前記計数部の計数値に基づいて前記搬送速度を変更する請求項9又は10に記載の画像形成装置。
  12. 前記制御部は、前記計数部の計数値が増加するに従って前記搬送速度を低下する請求項11に記載の画像形成装置。
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