JP2016028262A - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の加熱手段を備える定着装置において、高調波とフリッカの両方の発生を低減するとともに、複数の加熱手段の寿命のばらつきを抑える定着装置を提供する。【解決手段】温度制御手段は、PID制御により算出したデューティに複数の加熱手段の本数(N)を掛けた値をSUM_DUTYとし、ON/OFF制御の最大点灯デューティをTとして、(1)SUM_DUTY<Tの場合は、SUM_DUTYを、PID制御を用いる加熱手段のみに分配し、(2)T≦SUM_DUTYの場合は、n≦SUM_DUTY/T、かつn≦N−1(nは自然数)で定まるn本の加熱手段の各々にON/OFF制御を用いて最大点灯デューティ(T)を分配し、PID制御を用いる加熱手段に残りのデューティを分配する。さらに、温度制御手段は、複数の加熱手段のうち累積カウント値が最も大きい加熱手段を、PID制御に切り替える。【選択図】図3

Description

本発明は、電子写真方式の画像形成装置における熱方式の定着装置、及びこの定着装置を備えた複写機、プリンタ、ファクシミリなどの画像形成装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置に用いられる定着装置は、対向するローラ、ベルト、若しくはそれらの組み合わせにより構成された定着回転体などを有する。例えば、ベルト定着方式を用いた定着装置では、ヒータを備える加熱ローラ及び定着ローラを内包した定着ベルト(無端ベルト)と、定着ベルトに当接する加圧ローラとが定着回転体である。定着装置に到達したトナー転写済みの記録媒体は、その定着回転体により熱と圧力を加えられ、トナー像が定着される。
ベルト定着方式の定着装置では、定着ベルトが加熱ローラにより直接加熱されるため、定着ベルトの熱容量は小さくなる。定着ベルトの温度制御に、加圧ベルト方式では一般的であったON/OFF制御を用いると、定着ベルトの温度リップルが大きくなるという問題があった。
このため、ON/OFF制御又は位相制御などを用いるとともに、目標温度と検出温度の差に応じて電力を変動させることより温度制御の精度を向上させている。例えば、特許文献1には、ヒータの加熱制御において、高調波電流の抑制するために、加熱体に通電する交流のスイッチングを行わない期間を一時的に設ける技術が開示されている。
しかし、これらの方法では以下の3つの課題がある。
1つめは高調波の発生である。スイッチンング素子を内蔵する非線形回路に交流電圧を印加すると、高調波電流が発生する。位相制御は高い電圧でON/OFFするので、高調波歪みが大きくなり易い。一方、ON/OFF制御は、電源電圧が0V近傍になったときON/OFFするゼロクロス制御を行うため、高調波歪みを小さくできる。
2つめはフリッカ(ちらつき現象)の発生である。上述したように、定着ベルトが直接加熱される構成では熱容量が小さくなるので短周期で温度制御を行う。そのため、従来の加圧ベルト方式に比べてより頻繁に電力が変動する。画像形成装置が商用電源を使用している場合、商用電源ラインに電圧変動を起こし、他の機器に悪影響を及ぼすフリッカを発生させてしまう。
特にラインインピーダンスの高い電圧フリッカは、位相制御よりもON/OFF制御で大きい。位相制御では電流変動周期が100Hz以上であり、人の目ではちらつきがわからない。一方、ON/OFF制御では、例えば10半波をグループとして前半の数半波をON、後半の数半波をOFFにし10段階に電力を制御した場合、電流変動周期が10Hzとなり、ちらつきが人の目で認識しやすくなる。また、ヒータの電力が大きくなるとON/OFFする際の電流変動が大きくなるため、このフリッカはさらに悪化する。
3つめはヒータの寿命のばらつきである。ヒータの寿命は、ヒータの出力の強弱と点灯時間により決まる。定着装置が複数のヒータを備える場合、画像形成の状態遷移ごとに使用するヒータを固定して点灯すると、ヒータごとに出力の強弱と点灯時間にばらつきが生じる。その結果、ヒータの寿命にもばらつきが生じる。
このばらつきを抑えるために、複数のヒータを一様に点灯/消灯すると、必要以上のワット数で加熱することになり、目標温度からのオーバーシュートが大きくなるといった新たな問題を生じてしまう。
これらの課題を解決するために、特許文献2には、3つの温度検知部による検知温度に基づき、3つの加熱源の加熱量をPIDにより算出し、算出した結果を補正した上で各加熱源を制御する技術が開示されている。また、特許文献3には、ヒータの制御に位相制御を用い、ヒータの点灯開始時には徐々にヒータへの通電時間を大きくし、消灯時には徐々にヒータへの通電時間を減らしていくソフトスタート・ソフトストップ方式の技術が開示されている。
これらの特許文献に開示される技術では、高調波とフリッカの両方を低減することが期待できる。しかしながら、複数のヒータの寿命のばらつきを抑える課題は、依然として解決されていない。
そこで、本発明は、複数の加熱手段を備える定着装置において、高調波とフリッカの両方の発生を低減するとともに、複数の加熱手段の寿命のばらつきを抑える定着装置を提供することを目標とする。
定着部材と、前記定着部材との間で定着ニップ部を形成する加圧部材と、前記定着部材を加熱する複数の加熱手段と、前記定着部材の表面温度を検出する温度検出手段と、検出された表面温度に基づいて前記加熱手段への通電を制御する温度制御手段とを備え、前記定着ニップ部にトナー像を担持する記録媒体を通して定着を行う定着装置において、前記温度制御手段は、前記複数の加熱手段の少なくとも1本にPID制御を用い、残りの加熱手段にON/OFF制御を用い、前記PID制御により算出したデューティに前記複数の加熱手段の本数(N)を掛けた値をSUM_DUTYとし、ON/OFF制御の最大点灯デューティをTとして、(1)SUM_DUTY<Tの場合は、SUM_DUTYを、前記PID制御を用いる加熱手段のみに分配し、(2)T≦SUM_DUTYの場合は、n≦SUM_DUTY/T、かつn≦N−1(但しnは自然数)で定まるn本の加熱手段の各々にON/OFF制御を用いて最大点灯デューティ(T)を分配し、前記PID制御を用いる加熱手段に残りのデューティを分配することと、さらに、前記温度制御手段は、前記複数の加熱手段ごとに、制御周期ごとのデューティに制御周期を乗じた値の一定期間の総和である累積カウント値を算出し、前記複数の加熱手段のうち前記累積カウント値が最も大きい加熱手段を、PID制御に切り替えることを特徴とする定着装置によって、解決される。
本発明の定着装置は、複数の加熱手段のうち少なくとも1本をPID制御とし、残りをON/OFF制御を用いて最大点灯デューティで点灯/消灯する。これより、ON/OFF制御のON/OFFの回数を減らすことができるので、高調波とフリッカの両方を改善できる。
また、複数の加熱手段ごとに累積カウント値を算出し、複数の加熱手段のうち累積カウント値が最も大きい加熱手段を、PID制御に切り替えるので、複数の加熱手段を均等に使用でき、複数の加熱手段の寿命のばらつきを抑えることができる。
画像形成装置の実施形態であるフルカラー複合機の断面を示す模式図である。 画像形成装置に搭載された定着装置の模式図である。 温度制御手段のブロック図である。 ヒータの制御方法の切り替え手順を示すフローチャートである。 温度制御手段の変形例を示すブロック図である。 最大点灯デューティ(T)の分配先を変更する手順を示すフローチャートである。 最大点灯デューティ(T)の分配先を変更する手順を示すフローチャート(その2)である。 ヒータの制御方法の変更手順を示すフローチャートである。
(第1の実施形態)
以下、本発明の実施形態を添付図面に従って説明する。
図1は、画像形成装置の実施形態であるフルカラー複合機の断面を示す模式図である。画像形成装置200は、本体中央部に画像形成部200Aと、画像形成部200Aの下方に給紙部200Bと、画像形成部200Aの上方に図示しない画像読取部とを有する。
画像形成部200Aの中央には、像担持体である感光体205Y、205M、205C、205Kが中間転写ベルト213の転写面に沿って並置されている。各感光体205Y、205M、205C、205Kは、それぞれ同じ方向(反時計回り)に回転可能なドラムで構成されており、補色関係にある色のトナー(イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K))による像を担持する。なお、これら感光体において現像剤(トナー)色の違い以外はそれぞれ同一の構成であるため、以下の説明では参照符号におけるY、C、M及びKの添え字を適宜省略して説明する。
感光体205の周りには、帯電装置202と、現像装置203と、クリーニング装置などが配置されている。また、中間転写ベルト213を挟んで、1次転写装置204が配置されている。さらにまた、各感光体205の上方には、各感光体205の回転過程において画像を形成する、2つの光書き込み装置201が配置されている。なお、現像装置203には、それぞれの添え字に対応するカラートナーが収容されている。
中間転写ベルト213は、駆動ローラと従動ローラに掛け回されており、図中矢印A方向に移動可能である。そのため、感光体205との対向位置において感光体205と同方向に移動可能である。また、従動ローラの1つであるローラ214に対向する位置に二次転写ローラ215が中間転写ベルト213を挟んで設けられている。
二次転写ローラ215の隣には、定着装置206が設けられている。定着装置206は、熱と圧力を加えることにより記録媒体に担持されたトナー像を記録媒体に定着する。
給紙部200B内には、給紙トレイ220が設けられ、その給紙トレイ220には記録媒体としての用紙Pが積載されている。用紙Pは、ピックロール221によって取り出され、搬送ロール222により搬送経路217上に搬送される。そして、図中矢印R1の方向で、レジストレーションローラ223及び二次転写ローラ215に向かって搬送される。
画像形成部200A内には制御基盤225が設けられ、制御基盤225の内部にある本体制御部226が画像形成時の動作を制御する。また、給紙部200B内には装置全体に電源を供給する電源基盤227が設けられている。電圧基盤227内部にある電圧検出回路228は、画像形成装置200の動作電圧を検出する。
以上のように構成された画像形成装置200において、画像形成時の動作について説明する。まず、用紙Pがピックロール221によって取り出され、搬送ロール222及びレジストレーションローラ223により、搬送経路217上を二次転写ローラ215に向かう方向に搬送される。
次に、用紙Pが搬送される間に、感光体205Yの表面は帯電装置202Yにより一様に帯電され、図示しない画像読取部からの画像情報に基づいて感光体205Y上に静電潜像が形成される。
次いで、静電潜像はイエロートナーを収容した現像装置203Yによりトナー像として可視像化され、トナー像は所定のバイアスが印加される1次転写装置204Yにより中間転写ベルト213上に1次転写される。他の感光体205M、205C、205Kでもトナーの色が異なるだけで同様の画像形成がなされ、それぞれの色のトナー像が中間転写ベルト213上に静電気力で順に転写されて重ね合わせられる。
続いて、感光体205から中間転写ベルト213上に1次転写されたトナー像は、ローラ214及び二次転写ローラ215により搬送されてきた用紙Pに転写される。
次に、トナー像が転写された用紙Pは、定着装置206に搬送される。用紙Pは定着装置206を通過するときに熱と圧力を加えられ、永久画像としてトナー像が定着される。そして、定着装置206から排出された用紙Pは、排出経路に沿ってスタッカ216へ送り出される。
以上の説明は、用紙P上にフルカラー画像を形成するときの画像形成動作であるが、画像形成手段のいずれか1つを使用して単色画像を形成したり、2色又は3色の画像を形成したりもできる。
図2は、画像形成装置に搭載された定着装置の模式図である。図2に示すように、定着装置206は、定着ローラ207と、加熱ローラ208と、定着部材である定着ベルト209と、加圧部材である加圧ローラ210とを備える。また、定着装置206は、加熱手段である第1〜第3ヒータ231、232、233と、ヒータ240とを備える。さらにまた、定着装置206は、温度検出手段である温度検出センサ245と、第1〜第3ヒータ231、232、233への通電を制御する温度制御手段250などを備える。
定着ローラ207及び加熱ローラ208には、定着部材である定着ベルト209が一定のテンションで架け渡されている。定着ベルト209は、無端ベルトであり、断面は、例えばニッケル、ステンレス、ポリイミドなどの基材にシリコンゴム層(300〜500μm)などの弾性層を形成した2層構造となっている。
加圧ローラ210は、定着ベルト209の下側に位置し、定着ベルト209に対し回転自在に圧接する。加圧ローラ210と定着ベルト209により、定着ニップ部が形成される。また、加圧ローラ210は、内部に加熱手段であるヒータ240を有する。
定着ローラ207は、金属の芯金にシリコンゴムを形成した構成となっている。加熱ローラ208は、アルミ又は鉄の中空ローラであり、内部に加熱手段である第1〜第3ヒータ231、232、233を有する。
第1〜第3ヒータ231、232、233は、電源部(不図示)から供給される電力を温度制御手段250により制御され、それぞれが定着ベルト209の表面全域を加熱する。なお、ヒータ240は、不図示の装置にて点灯/消灯が制御され、加圧ローラ210の表面全域を加熱する。
温度検出センサ245は、加熱ローラ208の中央に対向して配置され、定着ベルト209の表面温度を検出する。温度検出センサ245としては、例えばサーミスタなどを用いる。なお、温度検出センサを複数配置して定着ベルト209の複数箇所の温度を検出してもよい。
温度制御手段250は、CPU、ROM、RAM、I/Oなどを包含するコンピュータで構成されている。温度制御手段250は、温度検出センサ245の検出した温度に基づいて、定着ベルト209の定着温度が目標温度となるように第1〜第3ヒータ231、232、233への通電を制御する。
定着ベルト209の温度制御は、温度検出センサ245により定着ベルト209の表面温度を検出し、目標温度との差に応じて単位時間(以下、制御周期という)あたりのヒータへの通電時間の割合(以下、デューティという)を変化させる方法が一般的である。このため、ON/OFF制御又は位相制御などを用いるとともに、目標温度と検出温度の差に応じて電力を変動させる方法が取られている。
しかしながら、ON/OFF制御は高調波の発生を抑制できるものの、短周期での電力の変動は、フリッカを発生させてしまう。一方、フリッカの抑制には位相制御が有効であるが、位相制御は高い電圧でON/OFFを行うため、高調波の発生が問題となる。このように、高調波とフリッカの発生を抑えつつ、適正に定着ベルト209の温度制御を行うのは困難であった。
そこで、本実施形態では、第1〜第3ヒータ231、232、233の少なくとも1本にPID制御を用い、残りのヒータにはON/OFF制御を用いる。そして、定着ベルト209を加熱するのに必要なデューティを算出した後、そのデューティをON/OFF制御を用いるヒータに優先して分配し、残りはPID制御を用いるヒータに分配する。すなわち、算出したデューティの値より、複数のヒータに用いる制御方法を変更する。これにより、高調波とフリッカの発生を抑えつつ、適正に定着ベルト209の温度制御を行う。
なお、本実施形態のON/OFF制御とは、検出温度が所定の目標温度よりも低ければヒータへの通電をONし、高ければヒータへの通電をOFFする制御である。
図3は、本実施形態に係る温度制御手段のブロック図である。図3に示すように、温度制御手段250は、フィードバック部255と、メイン制御部260と、第1〜第3ヒータ制御部271、272、273とを有する。
フィードバック部255は、定着ベルト209の定着温度の目標値(Tref)と温度検出センサ245が検出した定着ベルト209の現在の温度(Tcur)から、差分値(=Tref−Tcur)を算出する。そして、算出した差分値をメイン制御部260に送る。
メイン制御部260は、送られてきた差分値と、第1〜第3ヒータ制御部271、272、273の何れか1つのPID制御のパラメータを用いてデューティを算出する。第1〜第3ヒータ231、232、233は、それぞれが定着ベルト209の表面全域を加熱するため、第1〜第3ヒータを合わせて1つのヒータとみなすことができる。そのため、第1〜第3ヒータ制御部271、272、273の何れか1つにより算出したデューティを3倍し、合計デューティ(SUM_DUTY)を算出する。
そして、メイン制御部260は、算出した合計デューティ(SUM_DUTY)より、第1〜第3ヒータ231、232、233の制御方法と、それぞれのヒータに分配されるデューティを定める。
制御方法は2種類あり、「PID制御」又は「ON/OFF制御」のどちらかが用いられる。「ON/OFF制御」には、最大点灯デューティ(T)が分配されるか、又はデューティは分配されない。「PID制御」には、「ON/OFF制御」に分配して残った余りのデューティが分配される。この合計デューティ(SUM_DUTY)の分配方法は、後述する。
メイン制御部260は、定めた制御方法及び分配されるデューティを、第1〜第3ヒータ制御部271、272、273に送る。
第1〜第3ヒータ制御部271、272、273は、制御方法及び分配されるデューティの情報を受け取る。そして、所定の制御方法を用いて所定のデューティで第1〜第3ヒータ231、232、233の通電を制御し、定着ベルト209を加熱する。
続いて、温度制御手段250の動作について説明する。一例として、第1ヒータ231の制御方法をPID制御とし、ON/OFF制御の最大点灯デューティ(T)を、100%とする。
まず、温度制御手段250は、定着ベルト209の定着温度の目標値(Tref)と温度検出センサ245が検出した定着温度の現在の温度(Tcur)から、差分値(=Tref−Tcur)を算出する。次に、温度制御手段250は、算出された差分値と第1ヒータ制御部271のPID制御のパラメータを用いて第1ヒータ231のデューティ(DUTY1)を算出する。
次いで、温度制御手段250は、合計デューティ(SUM_DUTY)を算出する。合計デューティ(SUM_DUTY)は、第1ヒータ231のデューティ(DUTY1)を3倍した値(SUM_DUTY=3×DUTY1)となる。
合計デューティ(SUM_DUTY)から、第1〜第3ヒータ制御部271、272、273に分配されるデューティは、次のように決める。
(1)合計デューティ(SUM_DUTY)が、ON/OFF制御の最大点灯デューティ(T)よりも小さい(SUM_DUTY<T)場合
PID制御を用いる第1ヒータ制御部271のみに合計デューティ(SUM_DUTY)を分配する。また、第2、第3ヒータ232、233は通電しない(無点灯)。
(2)合計デューティ(SUM_DUTY)がON/OFF制御の最大点灯デューティ(T)以上の場合(T≦SUM_DUTY)
nを自然数として、n≦SUM_DUTY/T、かつn≦2で定まるn個のヒータの制御方法をON/OFF制御とし、最大点灯デューティ(T)を分配する。
残りのデューティ(SUM_DUTY―n×T)は、PID制御を用いる第1ヒータ制御部271に分配する。
具体例として、第1ヒータ231のデューティ(DUTY1)が、それぞれ30%(ケース1)、80%(ケース2)、40%(ケース3)であった場合について説明する。
ケース1は、画像形成装置200が待機中の場合を想定している。第1ヒータ231のデューティ(DUTY1)が30%の場合、合計デューティ(SUM_DUTY)は90%(=30%×3)となる。これは合計デューティ(SUM_DUTY)がON/OFF制御の最大点灯デューティ(T=100%)より小さいので、PID制御を用いる第1ヒータ制御部271に90%のデューティを分配し、第2、第3ヒータ232、233は通電しない(無点灯)。
この場合、PID制御により点灯するヒータの数は1本なので、高調波の発生は小さい。
ケース2は、画像形成装置200の立ち上げ時(電源投入時)を想定している。第1ヒータ231のデューティ(DUTY1)が80%の場合、合計デューティ(SUM_DUTY)は240%(=80%×3)となる。これは合計デューティ(SUM_DUTY)がON/OFF制御の最大点灯デューティT(100%)よりも大きい。よって、ON/OFF制御を用いる第2、第3ヒータ制御部272、273にそれぞれ100%のデューティを分配し、残りの40%のデューティはPID制御を用いる第1ヒータ制御部271に分配する。
この場合、第2、第3ヒータ232、233は最大点灯デューティ(T=100%)でON/OFF制御されて点灯するため、ON/OFFを行う回数が減りフリッカの発生を抑制できる。また、ON/OFF制御で問題となる温度リップルは、PID制御を用いる第1ヒータ231により抑制できる。
ケース3は、画像形成装置200が通紙中の場合を想定している。第1ヒータ231のデューティ(DUTY1)が40%の場合、合計デューティ(SUM_DUTY)は120%(=40%×3)となる。これは合計デューティ(SUM_DUTY)がON/OFF制御の最大点灯デューティ(T=100%)よりも大きい。よって、ON/OFF制御を用いる第2ヒータ制御部272に100%のデューティを分配し、残りの20%のデューティはPID制御を用いる第1ヒータ制御部271に分配する。そして、第3ヒータ233は通電しない(無点灯)。なお、第3ヒータ制御部273に100%のデューティを分配し、第2ヒータ232は通電しない(無点灯)としてもよい。
この場合、点灯するヒータの本数を限定できるので、高調波やフリッカの発生を抑えることができる。また、PID制御を用いる第1ヒータ制御部271は、きめ細かく点灯/消灯ができるので、目標の定着温度への追従性を向上できる。
上記の内容を表1に示す。
Figure 2016028262
このように、本実施形態の定着装置206が備える温度制御手段250は、複数のヒータの制御に「PID制御」又は「ON/OFF制御」の2種類を切り替えて用いる。そして、算出した合計デューティ(SUM_DUTY)を、ON/OFF制御に優先して分配し、残りをPID制御に分配する。これにより、ON/OFF制御を用いるヒータは最大点灯デューティ(T)で点灯できるので、ON/OFFを行う回数が減りフリッカの発生を抑制できる。
また、温度制御手段250は、PID制御により、緻密な温度制御が行えるので、ON/OFF制御で問題となる温度リップルを抑制するとともに、目標の定着温度の追従性を向上できる。さらに、合計デューティ(SUM_DUTY)の分配の際に、使用するヒータの本数を限定するので、高調波及びフリッカの発生を抑制できる。
続いて、複数のヒータの寿命のばらつきを抑える方法について説明する。ヒータの寿命はヒータのデューティと点灯時間によって決まる。通常、最大点灯デューティにて点灯するON/OFF制御は、PID制御に比べて出力が大きく、点灯時間も長い。そのため、複数のヒータの寿命のばらつきを抑えるために、ON/OFF制御とPID制御はヒータのデューティと点灯時間に応じて切り替えることが望ましい。
そこで、本実施形態の温度制御手段250は、規定の条件において、複数のヒータの制御方法を切り替える。具体的には、まず、各ヒータについて、制御周期ごとのデューティに制御周期を乗じた値の、一定期間の総和(以下、累積カウント値という)を算出する。そして、各ヒータの累積カウント値とヒータの本数に基づいて、PID制御を用いるヒータを決定する。
表2に、第1〜第3ヒータの累積カウント値の一例を示す。
Figure 2016028262
表2に示すように、第1〜第3ヒータ制御部271、272、273の制御周期は100(msec)であり、経過時間が1500(msec)までの累積カウント値を求めている。ON/OFF制御を用いる第1ヒータ制御部271のデューティは、常に100%である。また、PID制御を用いる第2ヒータ制御部272のデューティは制御周期ごとに変化している。無点灯の第3ヒータ制御部273のデューティは常に0%である。経過時間1500(msec)後の累積カウント値は、第1ヒータ制御部271が150000であり、第2ヒータ制御部272が87500であり、第3ヒータ制御部273が0である。
累積カウント値が大きいとは、ヒータが長時間高い出力であったことを示すので、PID制御を用いるヒータは、複数のヒータのうち、累積カウント値が大きいものから優先的に選択することが望ましい。
例えば、第2ヒータ制御部272のデューティ(DUTY2)が90%であり、合計デューティ(SUM_DUTY)は270%であったときの結果を表3に示す。
Figure 2016028262
表3に示すように、第1ヒータ制御部271が新たにPID制御に切り替えられ、第2、第3ヒータ制御部272、273にはON/OFF制御を用いる。
また、例えば、合計デューティ(SUM_DUTY)が90%であった場合、PID制御を用いるヒータの本数は1本としても、複数本としてもよい。すなわち、PID制御を用いるヒータ本数は、累積カウント値とともにヒータの本数に基づいて定めてよい。
図4は、ヒータの制御方法の切り替え手順を示すフローチャートである。まず、ステップS1において、温度制御手段250は、画像形成装置200全体の動作を制御する本体制御部226から、立ち上げ実行信号を受信する。次に、ステップS2において、温度制御手段250は、複数のヒータのうち、累積カウント値が大きいヒータを選択する。次いで、ステップS3において、選択されたヒータにPID制御を用いる。そして、ステップS4に移行し、温度制御手段250は、定着部材の温度制御を開始する。
なお、ステップS1において、温度制御手段250が受信する信号は、立ち上げ実行信号に限らない。通紙前、通紙後及び待機などの状態遷移時の信号を受けて、ヒータの制御方法を選択してもよい。
このように本実施形態の温度制御手段250は、累積カウント値を算出し、最も累積カウント値の大きいヒータの制御にPID制御を用いる。累積カウント値により正確に複数ヒータの出力の強弱と点灯時間を把握でき、適切にヒータの制御を切り替えることができる。したがって、複数のヒータを均等に使用することができ、ヒータの寿命のばらつきを抑えることができる。
(変形例)
図5は、温度制御手段の変形例を示すブロック図である。図5において、図3と同一物には同符号を付して、その詳細な説明は省略する。図5に示すように、温度制御手段250aは、ヒータの本数をN本(Nは自然数)としてもよい。その際の変更点を示す。
なお、一例として、第1ヒータ231の制御方法をPID制御とし、ON/OFF制御の最大点灯デューティ(T)を、100%とする。
メイン制御部260aにおいて、合計デューティは、SUM_DUTY=N×DUTY1と算出される。合計デューティ(SUM_DUTY)から、第1〜第nヒータ制御部271、272、・・・、27nに分配されるデューティは、次のように決める。
(1)合計デューティ(SUM_DUTY)が、ON/OFF制御の最大点灯デューティ(T)よりも小さい場合(SUM_DUTY<T)
第1ヒータ制御部271のみに合計デューティ(SUM_DUTY)を分配する。また、第2〜第nヒータ232、・・・、23nは通電しない(無点灯)。
(2)合計デューティ(SUM_DUTY)がON/OFF制御の最大点灯デューティ(T)以上の場合(T≦SUM_DUTY)
nを自然数として、n≦SUM_DUTY/T、かつn≦N−1で定まるn個のヒータの制御方法をON/OFF制御とし、最大点灯デューティ(T)を分配する。
残りのヒータの制御方法をPID制御とし、残りのデューティ(SUM_DUTY−N×T)を分配する。
なお、PID制御を用いるヒータは、少なくとも1本とする。
このように、ヒータの本数がN本であっても「PID制御」又は「ON/OFF制御」の2つの制御を切り替えて用いることができる。また、累積カウント値もN本のヒータについて算出し、累積カウント値の大きいヒータの制御にPID制御を用いればよい。これにより、ヒータの本数がN本であっても、先の実施形態と同じ効果を奏する。
(第2の実施形態)
ヒータのガラス管は、耐熱温度(T)を越えて加熱されると寿命が急激に減少する。例えば、厚紙などが通紙される際には必要な電力が多くなり、ON/OFF制御を用いて点灯されるヒータは、最大点灯デューティ(T)にて点灯される時間が長くなる。そのため、PID制御を用いて点灯されるヒータよりもガラス管の温度が高くなり、ガラス管の寿命が減少してしまう。
そこで、本実施形態では、第1の実施形態で説明した定着装置において、ON/OFF制御を用いる複数のヒータが最大点灯デューティ(T)にて点灯する時間をカウントする。そして、連続点灯時間(U)以上点灯した際には、ON/OFF制御を用いる複数のヒータに対し、最大点灯デューティ(T)の分配先を変更する。これにより、ヒータのガラス管の温度が耐熱温度(T)に達することを防ぎ、ヒータの寿命を改善する。
本実施形態に係る定着装置は、第1の実施形態に係る定着装置(図2参照)と同じであり、第1の実施形態に係る画像形成装置(図1参照)に搭載することができる。また、本実施形態に係る温度制御手段のブロック線図は、第1の実施形態に係る温度制御手段のブロック線図(図3参照)と同じである。
以下より、ON/OFF制御を用いる複数のヒータに対し、最大点灯デューティ(T)の分配先を変更する手順について詳細に説明する。
図6は、最大点灯デューティ(T)の分配先を変更する手順を示すフローチャートである。
まず、ステップS1において、温度制御手段250は、ON/OFF制御を用いる複数のヒータのうち、デューティが最大点灯デューティ(T)であるヒータがあるか否かを判定する。そのようなヒータがある場合(YESの場合)はステップS2へ移行し、ない場合(NOの場合)はステップS1に戻る。
ステップS2において、温度制御手段250は、最大点灯デューティ(T)にて点灯しているヒータの経過時間をカウントし、その値が連続点灯時間(U)以上であるか否かを判定する。U以上経過している場合(YESの場合)はステップS3へ移行し、経過していない場合(NOの場合)はステップ2に戻る。
ステップS3において、温度制御手段250は、ON/OFF制御を用いる複数のヒータのうち、直近の連続点灯時間(U)の間で点灯カウント値の総和が最も小さいヒータを選択する。ここで、点灯カウント値とは、経過時間ごとのデューティにカウント周期を乗じた値である。
次いで、ステップS4に移行し、温度制御手段250は、点灯カウント値の総和の最も小さいヒータに最大点灯デューティ(T)を分配する。同時に、最大点灯デューティ(T)で連続点灯時間(U)以上点灯したヒータにはデューティを分配しない(消灯する)。そして、処理を終了する。
表4に、第1〜第3ヒータの経過時間ごとのデューティと点灯カウント値の一例を示す。
Figure 2016028262
ここで、最大点灯デューティをT=100%とし、連続点灯時間をU=15.0(s)とし、カウント周期を1000(ms)とする。
表4に示すように、第2、第3ヒータ制御部272、273にはON/OFF制御が用いられている。経過時間が1.0sから15.0sの間で、第2ヒータ制御部272は最大点灯デューティ(T=100%)にて点灯する一方、第3ヒータ制御部273はデューティが0%(消灯)である。
また、第2ヒータ制御部272は連続点灯時間(U=15.0s)以上経過しており、第3ヒータ制御部273は直近の連続点灯時間(U)において、点灯カウント値の総和が0である。したがって、第3ヒータ制御部273に100%のデューティを分配し、第2ヒータ制御部272にはデューティを分配しない。
このように、本実施形態に係る定着装置は、ON/OFF制御を用いる複数のヒータの最大点灯デューティ(T)にて点灯する時間をカウントする。そして、連続点灯時間(U)以上点灯した際には、ON/OFF制御を用いる複数のヒータに対し、最大点灯デューティ(T)の分配先を変更する。これにより、ヒータのガラス管の温度が耐熱温度(T)に達することを防ぐことができ、ヒータの寿命を改善できる。
(変形例)
ON/OFF制御を用いる複数の複数のヒータのうち、複数のヒータが最大点灯デューティ(T)にて点灯する場合も考えられる。その場合について説明する。
図7は、最大点灯デューティ(T)の分配先を変更する手順を示すフローチャート(その2)である。
図7のフローチャートにおいて、ステップS1及びS2は、図6のフローチャートのステップS1及びS2と同じなので、説明は省略する。
ステップS3において、温度制御手段250は、ON/OFF制御を用いる複数のヒータのうち、直近の連続点灯時間Uにおいて点灯カウント値の総和が小さい順にヒータを順序付けする。
次いで、ステップS4に移行し、温度制御手段250は、順序付けのとおり、点灯カウント値の総和の最も小さいヒータから順に最大点灯デューティ(T)を分配する。同時に、最大点灯デューティ(T)で連続点灯時間(U)以上点灯したヒータにはデューティを分配しない(消灯する)。そして、処理を終了する。
これにより、ON/OFF制御を用いる複数のヒータのうち、最大点灯デューティ(T)にて点灯するヒータが複数あった場合でも、最大点灯デューティ(T)の分配先を決めることができる。
上述したように、ON/OFF制御が用いられている複数のヒータに対し、最大点灯デューティ(T)の分配先を変更すれば、ヒータのガラス管の温度が耐熱温度(T)に達することを防ぐことができる。しかしながら、薄紙やモノクロ印刷などといった、トナー像の定着に必要な熱量が小さい場合は、ヒータのガラス管の温度が耐熱温度(T)に達する可能性は低い。そこで、紙厚の区分及び/又は用紙に定着される画像パターンにより、最大点灯デューティ(T)の分配先を変更するか否かを判定する。
表5に、紙厚区分と第1切り替えスイッチの関係を示す。
Figure 2016028262
表5において、紙厚区分とは、印刷される用紙を坪量の大きさにより5段階に区分けしたものである。また、第1切り替えスイッチがONの場合、最大点灯デューティ(T)の分配先を変更し、第1切り替えスイッチがOFFの場合、最大点灯デューティ(T)の分配先を変更しない。
紙厚区分が1及び2の用紙は薄紙であり、定着に必要な熱量は小さい。ヒータのガラス管が耐熱温度(T)を超えて加熱される可能性は低いため、第1切り替えスイッチはOFFとする。一方、紙厚区分が3〜5の用紙は厚紙であり、定着に必要な熱量は大きい。ヒータのガラス管が耐熱温度(T)を超えて加熱される可能性は高いため、第1切り替えスイッチはONとする。
これら紙厚の区分は、画像形成装置200内の本体制御部226から、温度制御手段250へと送られる。温度制御手段250は、紙厚の区分で定まる第1切り替えスイッチにより、最大点灯デューティ(T)の分配先を変更するか否か判定する。
表6に、画像パターンと第2切り替えスイッチの関係を示す。
Figure 2016028262
表6において、用紙に定着される画像パターンには、モノクロモードとフルカラーモードの2つがある。また、第2切り替えスイッチのON、OFFは切り替えスイッチ1のON、OFFと同じはたらきをする。
画像パターンがモノクロモードの場合はトナー像の定着に必要な熱量は小さいため、第2切り替えスイッチはOFFとする。一方、フルカラーモードの場合はトナー像の定着に必要な熱量は大きいため、第2切り替えスイッチはONとする。
画像パターンのモードは、画像形成装置200内の本体制御部226から、温度制御手段250へと送られる。温度制御手段250は、画像パターンで定まる第2切り替えスイッチにより、最大点灯デューティ(T)の分配先を変更するか否か判定する。
なお、紙厚の区分と画像パターンの両方を用いて、分配先を変更するか否かを判定してもよい。例えば、第1切り替えスイッチと第2切り替えスイッチの少なくとも一方がONであれば分配先を変更するといった使い方をすればよい。
これにより、温度制御手段250は、紙厚区分及び/又は画像パターンによっては分配先を変更しないので、点灯カウントの計算処理などの負荷を軽減できる。
ところで、温度制御手段250はフラッシュメモリのような記憶装置を備え、各ヒータの稼働時間、PID制御又はON/OFF制御が適用された回数などといった制御ログデータを保存できることが望ましい。記憶装置のデータを読み出せば、複数のヒータ稼働状態を把握できるので、製品の保守性を向上させることができる。
(第3の実施形態)
本実施形態でも、ヒータのガラス管の温度が耐熱温度(T)に達することを防ぎ、ヒータの寿命を改善することを目的とする。具体的には、通紙開始からの累積通紙枚数により、複数のヒータの制御方法を変更する。また、制御方法の変更には予め設定されたヒータ制御パターンを用いる。
本実施形態に係る定着装置は、第1の実施形態に係る定着装置(図2参照)と同じであり、第1の実施形態に係る画像形成装置(図1参照)に搭載することができる。また、本実施形態に係る温度制御手段のブロック線図は、第1の実施形態に係る温度制御手段のブロック線図(図3参照)と同じである。
はじめに、ヒータ制御パターンについて説明する。ヒータ制御パターンとは、予め設定された、複数のヒータの制御方法の組合せのテーブルである。この組合せのテーブルは、温度制御手段250のROMに保存されている。温度制御手段250は、このテーブルを読み込み、複数のヒータの制御方法を変更する。
表7に、ヒータが3本である場合のヒータ制御パターンを示す。
Figure 2016028262
表7に示すように、ヒータ制御パターンは3つある。例えば、ヒータ制御パターン(No.1)では、第1ヒータ制御部271にPID制御を用い、第2、第3ヒータ制御部272、273にON/OFF制御を用いる。また、ON/OFF制御に(優)と書かれているヒータには、優先して最大点灯デューティ(T)が分配される。すなわち、1本のヒータのみON/OFF制御で点灯する際、第2ヒータ制御部272に最大点灯デューティ(T)が分配される。ヒータ制御パターン(No.2)、(No.3)においても、同じように行われる。
温度制御手段250は、ヒータ制御パターンを(No.1)→(No.2)→(No.3)→(No.1)…の順に読み込み、各ヒータの制御方法を変更する。切り替えのタイミングは、通紙開始からの累積通紙枚数により決められる。切り替えのタイミングの詳細は後述する。
ヒータ制御パターンの設定で注意すべき点は2つある。一つ目は、各ヒータに対し、ON/OFF制御かつ最大点灯デューティ(T)の優先的な分配、が連続しないことである。二つ目は、各ヒータに対し、PID制御が連続しないことである。
一つ目の理由は、ON/OFF制御で最大点灯デューティ(T)が分配されると、ヒータのガラス管温度が大きく上昇するためである。そこで、ON/OFF制御で最大点灯デューティ(T)が分配されたヒータは、次の制御方法をPID制御、又はON/OFF制御であっても優先的に最大点灯デューティ(T)を分配しないことの何れかとする。これにより、ヒータのガラス管の温度を低下させることができる。
2つ目の理由は、ON/OFF制御に比べ頻繁に点灯/消灯を繰り返すPID制御の、連続使用を控えるためである。
表7において、第2ヒータ制御部272は、ヒータ制御パターン(No.1)ではON/OFF制御が用いられ、かつ優先的に最大点灯デューティ(T)が分配されるので、ヒータ制御パターン(No.2)ではPID制御が用いられる。そして、ヒータ制御パターン(No.3)ではPID制御が連続しないように、ON/OFF制御が用いられる。
図8は、ヒータの制御方法の変更手順を示すフローチャートである。
ここで、ヒータ制御パターンは、表7に示すヒータ制御パターンを用いる。そして、第1〜第3ヒータ制御部271、272、273の制御は、ヒータ制御パターン(No.1)とする。すなわち、第1ヒータ制御部271にPID制御が用いられ、第2、第3ヒータ制御部272、273にON/OFF制御が用いられている。また、第2ヒータ制御部272には最大点灯デューティ(T)が分配されているが、第3ヒータ制御部273にはデューティが分配されていないとする。
まず、ステップS1において、温度制御手段250は、画像形成装置200内の本体制御部226から通紙開始の指令を受け、通紙ごとに累積通紙枚数(L)をカウントする。
次に、ステップS2へ移行し、温度制御手段250は、通紙開始からの累積通紙枚数(L)が閾値枚数(LTH)以上であるか否かを判定する。閾値枚数(LTH)以上の場合(YESの場合)はステップS3へ移行し、閾値枚数(LTH)以上でない場合(NOの場合)はステップS1に戻る。
閾値枚数(LTH)は、定着装置の構成によって定まるが、本実施形態では、一例としてA4Y換算で200枚とする。なお、閾値枚数(LTH)は、温度制御手段250のROMに記憶されている。
次いで、ステップ3において、温度制御手段250はヒータ制御パターン(No.2)を読み込み、各ヒータの制御方法を変更する。すなわち、第1ヒータ制御部271はON/OFF制御に変更され、第2ヒータ制御部272はPID制御に変更され、第3ヒータ制御部273はON/OFF制御に維持される。但し、第1ヒータ制御部271にはデューティ分配されず、第3ヒータ制御部273には最大点灯デューティ(T)が分配される。
ON/OFF制御が用いられ、かつ最大点灯デューティ(T)が分配されていた第2ヒータ制御部272はPID制御に変更されることにより、第2ヒータ232のガラス管の温度は低下する。
次に、ステップ4に移行し、温度制御手段250はヒータ制御パターンを、次の制御パターン(ヒータ制御パターン(No.3))に変更する。
そして、ステップ5に移行し、温度制御手段250は累積通紙枚数(L)をゼロにリセットし、処理を終了する。
このように、本実施形態に係る定着装置は、通紙開始からの累積通紙枚数(L)が閾値枚数(LTH)以上であった場合に、ヒータ制御パターンを切り替える。また、ヒータ制御パターンは、各ヒータに対し、ON/OFF制御で最大点灯デューティ(T)が分配されることが連続しないように設定されているため、ヒータ制御パターン変更されれば、ヒータのガラス管の温度は低下する。これにより、ヒータのガラス管の温度が耐熱温度(T)に達することを防ぐことができ、ヒータの寿命を改善できる。
表8に、ヒータが4本である場合のヒータ制御パターンを示す。
Figure 2016028262
表8に示すように、ヒータ制御パターンは4つある。例えば、ヒータ制御パターン(No.1)では、第1ヒータ制御部にPID制御を用い、第2〜第4ヒータ制御部にON/OFF制御を用いる。また、ON/OFF制御に(優)と書かれている第2、第4ヒータに優先的に最大点灯デューティ(T)が分配される。ヒータ制御パターン(No.2)、(No.3)、(No.4)においても、同じように行われる。
温度制御手段250は、ヒータ制御パターンを(No.1)→(No.2)→(No.3)→(No.4)→(No.1)…の順に読み込み、各ヒータの制御方法を変更する。
このように、ヒータの本数が4本であっても、(1)各ヒータに対し、ON/OFF制御で最大点灯デューティ(T)が分配されることが連続せず、(2)各ヒータに対し、PID制御が連続しないようにヒータ制御パターンを設定すればよい。これは、ヒータの本数が5本以上であっても同じである。
このようなヒータ制御パターンであれば、ON/OFF制御で最大点灯デューティ(T)が分配されたヒータであっても、ヒータ制御パターンが切り替わると、ヒータのガラス管の温度が低下しやすく、ガラス管の温度が耐熱温度(T)に達することを防ぐことができる。
上述したように、通紙開始からの累積通紙枚数(L)が閾値枚数(LTH)以上であれば、複数のヒータに対し、制御方法を変更する。しかし、ヒータのガラス管の温度が耐熱温度(T)に対し十分な安全マージンを持つためには、定着部材の温度、用紙の搬送方向の長さ、用紙の坪量、及び/又は動作電圧により累積通紙枚数(L)を補正することが望ましい。以下に、これらについて説明する。
(定着部材の温度)
先に示した図3からわかるように、定着部材(定着ベルト209)の現在温度(Tcur)は、温度検出センサ245により検出される。また、定着部材の目標温度(Tref)は、温度制御手段250により生成される。
ここで、定着部材の現在温度(Tcur)が目標温度(Tref)より大きくなると、ヒータのガラス管の温度も上昇していることになる。そこで、定着部材の現在温度(Tcur)及び目標温度(Tref)により、温度制御手段250が通紙開始からの累積通紙枚数(L)に対し補正値を掛ける。表9に、定着部材の現在温度対する補正値を示す。
Figure 2016028262
表9に示すように、通紙開始時点での定着部材の現在温度(Tcur)が目標温度(Tref)以下の場合、ヒータのガラス管の温度は耐熱温度(T)に対し低い。そのため、補正値を1.0とする(補正しない)。一方、通紙開始時点での定着部材の現在温度(Tcur)が目標温度(Tref)より大きい場合、ヒータのガラス管の温度は耐熱温度(T)に近い値となっている。そのため、累積通紙枚数(L)に補正値である1.2を掛ける。補正値を掛けることにより、早いタイミングでヒータの制御方法が変更されるので、ヒータのガラス管の温度が耐熱温度(T)に対し十分な安全マージンを持つことができる。
(用紙の搬送方向の長さ)
用紙の搬送方向の長さが長くなるにつれ、用紙1枚あたりのガラス管の温度上昇への寄与は高まる。そのため、用紙の搬送方向の長さにより、温度制御手段250が通紙開始からの累積通紙枚数(L)に対し補正値を掛ける。表10に、用紙搬送方向長さに対する補正値を示す。
Figure 2016028262
表10に示すように、用紙の搬送方向の長さは用紙サイズにより定まる。ここで、用紙(A4Y)通紙時の通紙開始からの累積通紙枚数(L)に対する補正値を1.0とし、これを基準とする。例えば、搬送方向の長さが用紙(A4Y)と比べて2.0倍である用紙(A3T)は、補正値を2.0とする。一方、用紙(A6T)のように搬送方向の長さが用紙(A4Y)と比べて短いものは、補正値を0.7とする。用紙の搬送方向の長さで補正をする場合も、定着部材の温度による補正と同じ効果が得られる。
(用紙の坪量)
用紙の坪量が大きくなるにつれ、用紙1枚あたりのガラス管の温度上昇への寄与は高まる。そのため、用紙の坪量により、温度制御手段250が通紙開始からの累積通紙枚数(L)に対し補正値を掛ける。表11に、用紙の坪量に対する補正値を示す。
Figure 2016028262
表11に示すように、紙厚E(坪量:163.1〜220.0gsm)の用紙通紙時の通紙開始からの累積通紙枚数(L)に対する補正値を1.0とし、これを基準とする。例えば、紙厚G(坪量:256.1〜300.0gsm)のように、紙厚Eと比べて坪量が小さい用紙は、補正値を1.2倍とする。一方、紙厚A(坪量:52.3〜63.0gsm)のように紙厚Eと比べて坪量が小さい用紙は、補正値を0.6とする。用紙の坪量で補正する場合も、定着部材の温度による補正と同じ効果を得られる。
(動作電圧)
画像形成装置200を稼働させる電力(W)は電圧基盤227により供給される。この電力(W)が大きくなるにつれ、ガラス管の温度上昇への寄与は高まる。そこで、電圧検出回路228により検出される画像形成装置200の動作電圧により、温度制御手段250が通紙開始からの累積通紙枚数(L)に対し補正値を掛ける。表12に、検出電圧に対する補正値を示す。
Figure 2016028262
表12に示すように、通紙開始時点での電圧(V)が標準電圧の95%よりも小さい場合、用紙1枚を定着するのに用いられる電力(W)が減少するので、ガラス管の温度は上昇しにくい。そのため、補正値を0.9とする。一方、通紙開始時点での電圧(V)が標準電圧の105%よりも大きい場合、用紙1枚を定着するのに用いられる電力(W)が増加するので、ガラス管の温度は上昇しやすい。そのため、補正値を1.1とする。なお、通紙開始時点での電圧(V)が標準電圧の95%以上であり、標準電圧の105%以下であるならば、補正値を1.0とし、補正しない。動作電圧で補正をする場合も、定着部材の温度による補正と同じ効果が得られる。
なお、表9〜表12に示した補正値は、定着装置及び/又は画像形成装置の構成により、適宜変更してよい。
ところで、画像形成装置の印刷動作は、ユーザの指示、用紙の詰まりなどにより中断される場合がある。定着装置への通紙中に中断された際に、トナーの付着量調整がおこなわれると、各ヒータに分配されるデューティが通紙時より減少するため、ガラス管の温度も低下する。そのため、通紙中に中断動作が入った場合には、温度制御手段250が通紙枚数に関係なく制御方法を変更する。
また、通紙開始からの累積通紙枚数(L)が閾値枚数(LTH)以上となった時、又は通紙中に中断動作が入った場合には、温度制御手段250が通紙開始からの累積通紙枚数(L)をリセットする。これにより、通紙開始からの累積通紙枚数(L)による制御方法の変更を継続して行うことができる。
なお、本発明は、上記した実施形態に限られるものではなく、この発明の範囲内で種々変更可能である。例えば、第1〜第3の実施形態で説明した技術的特徴をすべて備える定着装置又は画像形成装置としてもよい。
200 画像形成装置
200A 画像形成部
200B 給紙部
201 光書き込み装置
202 帯電装置
203 現像装置
204 1次転写装置
205 感光体
206 定着装置
207 定着ローラ
208 加熱ローラ
209 定着ベルト
210 加圧ローラ
213 中間転写ベルト
214 ローラ
215 二次転写ローラ
216 スタッカ
217 搬送経路
220 給紙トレイ
221 ピックロール
222 搬送ロール
223 レジストレーションローラ
225 制御基盤
226 本体制御部
227 電源基盤
228 電圧検出回路
231 第1ヒータ
232 第2ヒータ
233 第3ヒータ
23n 第nヒータ
240 ヒータ
245 温度検出センサ
250、250a 温度制御手段
255 フィードバック部
260、260a メイン制御部
271 第1ヒータ制御部
272 第2ヒータ制御部
273 第3ヒータ制御部
27n 第nヒータ制御部
特許第5424066号明細書 特許第4685514号明細書 特許第5381000号明細書

Claims (13)

  1. 定着部材と、前記定着部材との間で定着ニップ部を形成する加圧部材と、前記定着部材を加熱する複数の加熱手段と、前記定着部材の表面温度を検出する温度検出手段と、検出された表面温度に基づいて前記加熱手段への通電を制御する温度制御手段とを備え、前記定着ニップ部にトナー像を担持する記録媒体を通して定着を行う定着装置において、
    前記温度制御手段は、前記複数の加熱手段の少なくとも1本にPID制御を用い、残りの加熱手段にON/OFF制御を用い、
    前記PID制御により算出したデューティに前記複数の加熱手段の本数(N)を掛けた値をSUM_DUTYとし、ON/OFF制御の最大点灯デューティをTとして、
    (1)SUM_DUTY<Tの場合は、SUM_DUTYを、前記PID制御を用いる加熱手段のみに分配し、
    (2)T≦SUM_DUTYの場合は、n≦SUM_DUTY/T、かつn≦N−1(但しnは自然数)で定まるn本の加熱手段の各々にON/OFF制御を用いて最大点灯デューティ(T)を分配し、前記PID制御を用いる加熱手段に残りのデューティを分配することと、
    さらに、前記温度制御手段は、前記複数の加熱手段ごとに、制御周期ごとのデューティに制御周期を乗じた値の一定期間の総和である累積カウント値を算出し、前記複数の加熱手段のうち前記累積カウント値が最も大きい加熱手段を、PID制御に切り替えることを特徴とする定着装置。
  2. 前記ON/OFF制御を用いる加熱手段が複数あり、前記ON/OFF制御を用いる複数の加熱手段のうち、最大点灯デューティ(T)で、かつ連続点灯時間(U)以上連続して点灯した加熱手段があるとき、前記温度制御手段が、前記ON/OFF制御を用いる複数の加熱手段に対し、最大点灯デューティ(T)の分配先を変更することを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記ON/OFF制御を用いる複数の加熱手段のうち、直近の前記連続点灯時間(U)の間で、経過時間ごとのデューティにカウント周期を乗じた値である点灯カウント値の総和が最も小さい加熱手段に、最大点灯デューティ(T)を分配することを特徴とする請求項2に記載の定着装置。
  4. 前記記録媒体の坪量により、前記温度制御手段が、最大点灯デューティ(T)の分配先を変更するか否かを判定することを特徴とする請求項2又は3に記載の定着装置。
  5. 前記記録媒体に定着される画像パターンにより、前記温度制御手段が、最大点灯デューティ(T)の分配先を変更するか否かを判定することを特徴とする請求項2乃至4の何れか一項に記載の定着装置。
  6. 前記温度制御手段が記憶装置を備え、前記複数の加熱手段の制御ログデータを前記記憶装置に保存することを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載の定着装置。
  7. 通紙開始からの累積通紙枚数をLとし、閾値枚数をLthとして、L≧Lthであるとき、前記温度制御手段が、前記複数の加熱手段に対し、制御方法を変更することを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載の定着装置。
  8. 通紙開始時点での前記定着部材の現在温度と目標温度により、前記温度制御手段が前記累積通紙枚数を補正することを特徴とする請求項7に記載の定着装置。
  9. 前記記録媒体の坪量により、前記温度制御手段が前記累積通紙枚数を補正することを特徴とする請求項7又は8に記載の定着装置。
  10. 請求項1乃至9の何れか一項に記載の定着装置を備えていることを特徴とする画像形成装置。
  11. 請求項7乃至9の何れか一項に記載の定着装置と、動作電圧を検知する電圧検出回路とを備え、前記動作電圧により、前記温度制御手段が累積通紙枚数を補正することを特徴とする画像形成装置。
  12. 中断動作により、前記温度制御手段が、前記複数の加熱手段に対し、制御方法を変更することを特徴とする請求項11に記載の画像形成装置。
  13. L≧Lthであるとき、又は中断動作により、前記温度制御手段が、累積通紙枚数をリセットすることを特徴とする請求項11又は12に記載の画像形成装置。
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