JP2001013843A - 加熱定着装置 - Google Patents

加熱定着装置

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JP2001013843A
JP2001013843A JP11184976A JP18497699A JP2001013843A JP 2001013843 A JP2001013843 A JP 2001013843A JP 11184976 A JP11184976 A JP 11184976A JP 18497699 A JP18497699 A JP 18497699A JP 2001013843 A JP2001013843 A JP 2001013843A
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JP
Japan
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temperature
heater
heating
fixing device
printing paper
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JP11184976A
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English (en)
Inventor
Akira Ogano
小賀野晃
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】複数の加熱手段を使用する加熱定着装置におい
て、これら複数の加熱手段の寿命が均一になるようにす
ることで加熱定着装置のメンテナンス頻度を下げる。 【解決手段】加熱ローラ30A内に配された第1ヒータ
35と第2ヒータ36とは、必要温度に応じて両方また
は片方が点灯される。1個のヒータが必要とされる場合
に、同じヒータのみが連続して点灯されないような制御
を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トナーが転写された印
刷用紙を加熱することで該トナーを印刷用紙に定着させ
る加熱定着装置に関する。
【0002】
【従来技術】電子写真複写機、電子写真プリンタ等の電
子写真印刷機においては、印刷用紙に転写したトナーを
定着させるための加熱定着装置が使用される。
【0003】図7は従来の加熱定着装置30の模式図で
ある。
【0004】加熱定着装置30は、主に、加熱ローラ3
0Aと加圧ローラ30B、温度センサー39、制御部5
0からなっている。加熱ローラ30Aと加圧ローラ30
Bとは互いに反対方向に回転する部材であり、印刷用紙
Pを矢印a方向に搬送する。印刷用紙Pは加熱・加圧ロ
ーラ30A、30Bを通過する際に加熱・加圧され、そ
れにより印刷用紙P上に転写されたトナー画像12cが
定着する。
【0005】加圧ローラ30Bは、図示しない回転駆動
手段に連結された円筒部38と、該円筒部38回りに取
り付けられた弾性層37とからなり、ローラ30A、B
間を通過する印刷用紙を押圧するものである。なお、円
筒部38は中空である。
【0006】加熱ローラ30Aは、図示しない回転駆動
手段に連結された円筒部32と、該円筒部32回りに取
り付けられた剥離層保持部31とからなる。剥離層保持
部31は、印刷用紙にトナーを定着させた後、印刷用紙
とトナーとを加圧ローラ部30Aから剥離するための剥
離層をその外周部に被覆したものである。円筒部32は
熱伝導性に優れた材料で作成された中空の円筒部材であ
り、内部にメインヒータ40とサブヒータ41とが配さ
れている。なお、これらのヒータには、ハロゲンランプ
が使用されることが多い。発熱量はメインヒータ40の
方がサブヒータ41よりも大とされている。
【0007】メインヒータ40とサブヒータ41は、そ
れぞれメインヒータ用リレー56、サブヒータ用リレー
58を介して商用電源からの電力供給を受けて作動し、
円筒部32を加熱する。加熱ローラ30Aと加圧ローラ
30Bとの間を通過する印刷用紙P上のトナー画像12
cは、メインヒータ40とサブヒータ41とによって加
熱された円筒部32によって印刷用紙P上に定着する。
【0008】図8は、メインヒータ40とサブヒータ4
1の制御状態を示すタイムチャートである。横軸は時間
であり、縦軸はメインヒータ40およびサブヒータ41
に対する制御信号207および209のタイミングおよ
び、温度センサー39によって検出される加熱ローラ3
0Aの温度の変化を示している。
【0009】トナー画像を良好に定着させることのでき
る温度(定着温度)の上限と下限はそれぞれ温度y5と
温度y2である。この装置においては、加熱ローラ30
Aの温度が上記定着温度範囲に維持されるようにメイン
ヒータ40とサブヒータ41がON・OFF制御され
る。
【0010】具体的には以下の通りである。
【0011】温度制御部52は、温度センサー39から
の温度信号201を受け、第1基準温度y3および第2
基準温度y4と比較して、メインヒータ用制御信号20
7およびサブヒータ用制御信号209を生成する。
【0012】起動温度y1から第1基準温度y3に達す
るまでは、メインヒータ40、サブヒータ41の両方を
使用し(x1までの期間)、第1基準温度y3を超えて
からはサブヒータ40のみを使用する(x1からx2ま
での期間)。第2基準温度y4を超えているときはヒー
タ40、41を両方とも使用しない(x2からx3まで
の期間)。すると、温度は下がり出すので、サブヒータ
41を再び作動させる(時間x3)。温度が第1基準温
度y3を下回るとメインヒータ40の使用を再び開始す
る(x4からx5までの期間)。
【0013】このような制御により、加熱ローラ30A
の温度はy2以上y5未満の定着温度範囲内に維持され
る。
【0014】(累積使用時間の問題)以上説明したよう
に、ここではサブヒータ41が主に使用されている。メ
インヒータ40が使用されるのは、0からx1までの期
間と、x4からx5までの期間のみである。このため、
累積使用時間は、サブヒータ41の方がメインヒータ4
0よりもはるかに長くなると考えられる。
【0015】(点滅周期の問題)大局的には上記の通り
であるが、加熱ローラ30Aは外界の影響を受けるの
で、加熱ローラ30Aの温度の推移にはもっと細かい変
動が含まれている。
【0016】例えば、図9に示すように、加熱ローラ3
0Aの温度は、x4からx5までの期間において短い周
期で変化している。
【0017】図9は、x4からx5までの期間におけ
る、メインヒータ40とサブヒータ41とに対する制御
信号の変化と、x4からx5までの期間における加熱ロ
ーラ30Aの熱変化とを、詳述したタイムチャートであ
る。
【0018】このような温度変化を示すのは、多量の印
刷用紙Pがローラ30A・30B間を通過するときなど
の場合が考えられる。印刷用紙Pによって奪われる熱量
が多いので、メインヒータ40とサブヒータ41の両方
を作動させることで第1基準温度y3を超えるまで加熱
ローラ30Aを加熱したとしても、加熱ローラ30Aの
温度はすぐに第1基準温度y3を下回り、再びヒータ4
0、41の両方が必要になる、というような状況であ
る。
【0019】この図では、x4からx5までの期間を微
小期間x41乃至x49に分割している。微小期間x4
1では、加熱ローラ30Aの温度は第1基準温度y3を
下回っているので、サブヒータ41だけでなくメインヒ
ータ40も作動している。
【0020】ヒータ40、41の両方が使用されること
によって、加熱ローラ30Aの温度が第1基準温度y3
を上回ると、メインヒータ40は停止する(微小期間x
42)。
【0021】加熱ローラ30Aの温度が再び第1基準温
度y3を下回ると、メインヒータ40の使用が再開され
る。
【0022】このように、サブヒータ41が作動され続
けているのに対し、メインヒータ40は短い周期(仮に
周期1dとする)で点滅を繰り返しており、ヒータの点
滅周期は、メインヒータ41の方がサブヒータ40より
もはるかに短くなっている。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】装置全体のメンテナン
ス頻度は、もっとも短い寿命の部品によって決定され
る。この加熱加熱定着装置30のヒータに着目すると、
メインヒータ40とサブヒータ41とは使用の仕方が大
きく異なっている。したがって、これらはかなり異なる
寿命で使用不能になる。
【0024】すなわち、サブヒータ41の方が、メイン
ヒータ40よりも累積使用時間が遙かに長いので、サブ
ヒータ41の方が先に寿命が尽きると思われる。
【0025】一方、加熱ヒータとして、その寿命が、累
積の使用時間よりも点滅頻度に大きく影響されるような
ヒータが使用された場合、点滅頻度の高いメインヒータ
40の方がサブヒータ41よりも先に寿命が尽きると思
われる。
【0026】寿命が累積使用時間に大きく依存するか、
点滅周期の短かさに大きく依存するか、というヒータ特
性によって変わってくるが、いずれにしても、メインヒ
ータ40とサブヒータ41の寿命は均一にはならない。
このため、従来の加熱定着装置は、短い方のヒータ寿命
に合わせてメンテナンスを行わなければならなかったの
で、メンテナンス頻度が比較的高くなるという問題があ
った。
【0027】
【課題を解決しようとする手段および発明の効果】第1
の発明に係る加熱定着装置は、トナーが転写された印刷
用紙を加熱することで、該トナーの定着させる加熱定着
装置であって、印刷用紙を搬送する搬送手段と、前記搬
送手段によって搬送される印刷用紙を加熱する複数の加
熱手段と、前記搬送手段および/または印刷用紙の温度
を検知する温度検知手段と、前記温度検知手段が検知し
た温度に基づいて前記搬送手段および/または印刷用紙
が所望温度になるように、かつ、前記複数の加熱手段の
使用時間が均一になるように、前記複数の加熱手段の中
から1または複数の加熱手段を選択して作動させる制御
手段とを、備えることを特徴とする。
【0028】第1の発明に係る加熱定着装置によれば、
複数の加熱手段の使用時間が均一になるように複数の加
熱手段の中から1または複数の加熱手段を選択して作動
させる制御手段を有しているので、これら複数の加熱手
段の寿命を均一にすることができる。
【0029】第2の発明に係る加熱定着装置は、第1の
発明に係る加熱定着装置であって、前記制御手段は、前
記複数の加熱手段の中から優先的に使用すべき加熱手段
に関する情報を保持する情報保持手段と、前記情報保持
手段が保持する情報を所定のタイミングで書き替える書
換手段とを含み、該制御手段は、前記情報に対応する加
熱手段を優先させて前記複数の加熱手段の中から1また
は複数の加熱手段を選択して作動させるものであること
を特徴とする。
【0030】第2の発明に係る加熱定着装置によれば、
優先的に使用すべき加熱手段を変更して使用しているの
で、複数の加熱手段の使用頻度は均一になり、その結
果、複数の加熱手段の累積使用時間も均一になるので、
これらの寿命はより均一化される。
【0031】第3の発明に係る加熱定着装置は、第2の
発明に係る加熱定着装置であって、前記書換手段は、前
記複数の加熱手段のいずれかがOFFになるタイミング
で前記情報を書き替えるものであることを特徴とする。
【0032】第3の発明に係る加熱定着装置によれば、
優先的に使用すべき加熱手段を複数の加熱手段のいずれ
かがOFFになるタイミングで変更しているので、累積
使用時間だけでなく、各加熱手段の毎回の使用周期の長
さも均一になる。その結果、複数の加熱手段の寿命はよ
り均一になる。
【0033】第4の発明に係る加熱定着装置は、第1乃
至第3の発明に係る加熱定着装置であって、複数の加熱
手段の発熱量はおよそ均一であることを特徴とする。第
4の発明に係る加熱定着装置によれば、複数の加熱手段
の発熱量はおよそ均一であるので、一部の加熱手段のみ
を使用する際の加熱速度が同一になり、加熱定着装置の
温度管理が容易になる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。図1は、この発明が適用される
電子写真印刷機の概要図である。この発明の実施に係る
加熱定着装置は、図1に示す従来の電子写真複写機、電
子写真プリンタ等の電子写真印刷機、あるいは将来提供
されるであろう電子写真印刷機に設けられても同様の効
果を奏するので、ここでは、一例として、図1に示す電
子写真印刷機に設けられた場合を説明する。
【0035】まず、電子写真印刷機100全体の概要を
説明する。この電子写真印刷機100は、その外周部に
光導電層を形成した感光体1と、この感光体1上の静電
潜像を粉体トナーで現像してトナー画像を形成し、この
トナー画像を印刷用紙等の印刷媒体に転写した後、印刷
用紙上のトナーを定着させるための加熱定着装置30と
を備える。
【0036】感光体1の外周部には、感光体1の外周部
を帯電させるための帯電部2と、画像データに応じた静
電潜像を感光体1の外周表面に描く露光部3と、感光体
1の外周表面に粉体トナーを供給し静電潜像部にトナー
画像を形成する現像部4と、感光体1の外周表面に形成
されたトナー画像12aを印刷用紙に転写させる転写部
6と、感光体1の外周表面に光を照射し静電気を光減衰
させる除電ランプ部13と、印刷用紙に転写せずに感光
体1の外周表面に残留した粉体トナー12bを回収する
感光体クリーニング部7と、感光体1の外周表面を除電
する除電部9とが配設されている。
【0037】加熱定着装置30は、転写部6で印刷用紙
Pに転写されたトナー画像12cを加熱ローラ30Aと
加圧ローラ30Bとで加圧・加熱して溶融させ印刷用紙
P内に浸透・定着させる装置である。
【0038】次に図2に基づいて本発明の実施の形態に
係る加熱定着装置30について詳細に説明する。
【0039】加熱定着装置30は主に、加熱ローラ30
Aと、加圧ローラ30B、温度センサー39、用紙ガイ
ド19、20とからなっている。
【0040】加熱ローラ30Aは、加熱ローラ円筒部3
2と、この加熱ローラ円筒部32の外周に配された剥離
層保持部31と、3つのローラ(支持ローラ33、3
3、支持駆動ローラ34)と、第1ヒータ35、第2ヒ
ータ36とからなっている。ここで、第1、第2ヒータ
35、36はいずれもハロゲンランプが使用され、発熱
量はほぼ同一である。
【0041】上記3つのローラ33、33、34は、加
熱ローラ円筒部32内に等分に配置されている。
【0042】加圧ローラ30Bは、加圧ローラ円筒部3
8と、この加圧ローラ円筒部38の外周に配された弾性
層37と、加圧ローラ円筒部38内に、該円筒部38の
回転軸を中心にして等分に配置された3つのローラ(支
持ローラ33、33、支持駆動ローラ34)とからなっ
ている。
【0043】加熱ローラ30Aおよび加圧ローラ30B
の、支持ローラ33、33および支持駆動ローラ34
は、一対の対向配置された側板(図示せず)にそれぞれ
回転自在に支持されている。支持駆動ローラ34には加
熱ローラ30Aあるいは加圧ローラ30Bを一定速度で
回転させる駆動源(図示せず)が接続されている。
【0044】これにより、加熱ローラ30Aは矢印b方
向に、加圧ローラ30Bは矢印c方向に、それぞれ一定
速で回転して、用紙ガイド19によって導かれる印刷用
紙Pを加圧・加熱し、その表面に転写されたトナー像1
2cを定着させる。
【0045】加熱ローラ30A近傍には温度センサー3
9が配設されており、加熱ローラ30Aの周面の温度を
測定し、温度信号101を出力する。
【0046】図3は、本発明に係る加熱定着装置30の
制御ブロック図である。
【0047】制御部60は、温度制御部62と、ヒータ
制御部64、第1ヒータ用リレー66、第2ヒータ用リ
レー68、を備えている。
【0048】第1ヒータ35と第2ヒータ36とは、第
1ヒータ用リレー66と第2ヒータ用リレー68によっ
て、商用電源との接続が管理される。第1ヒータ用リレ
ー66と第2ヒータ用リレー68はヒータ制御部64が
生成する第1、第2制御信号107、109によってそ
れぞれ個別にON/OFF制御される。
【0049】ヒータ制御部64は、温度制御部62から
与えられる第1、第2温度基準信号103、105と、
その内部に保持する第1参照情報111とによって第1
制御信号107と第2制御信号109とを生成する。
【0050】温度制御部62は、温度センサ39が出力
する温度信号101にしたがって、第1温度基準信号1
03と第2温度基準信号105とを生成する。
【0051】第4図は、本発明の実施形態に係る加熱定
着装置30のタイムチャートである。 横軸は時間であ
り、縦軸は第1制御信号107と第2制御信号109の
ON/OFFのタイミングと、温度センサー39によっ
て検出される加熱ローラ30Aの温度の変化を示してい
る。本加熱定着装置30においては、トナー画像12c
を印刷用紙Pに良好に定着させることのできる温度の上
限と下限はそれぞれ温度y5と温度y2である。
【0052】温度制御部62は、温度センサ39が出力
する温度信号101に基づいて加熱ローラ30Aの温度
を判別する手段である。加熱ローラ30Aの温度が第1
基準温度以上y3になったことを検知したとき第1基準
温度信号103を出力し、加熱ローラ30Aの温度が第
2基準温度y4以上になったことを検知したときに第2
基準温度信号105を出力する。なお、加熱ローラ30
Aの温度が第1基準温度y3未満であるときは、第1,
第2基準温度信号103、105はともにOFFであ
る。
【0053】ヒーター制御部64は、第1基準温度信号
103と第2基準温度信号105とに基づき、使用する
ヒータの数を決定する。すなわち、第1基準温度y3未
満のとき(第1、第2基準温度信号103、105共に
OFF)は、加熱ローラ30Aの急速な加熱が必要なと
きなので、使用ヒータの数を「2」とする(x1までの
期間)。また、一時的に第1基準温度y3未満となると
きも使用ヒータの数を「2」とする(x4からx5まで
の期間)。
【0054】第1基準温度y3に達すると急速な加熱は
必要なくなるので、使用ヒータの数を「1」とする(x
1からx2までの期間。x3からx4までの期間)。
【0055】第1基準温度y4を以上になってもなお加
熱ローラ30Aの加熱を継続すると、定着温度の上限温
度y5を超える恐れが生じるので、使用ヒータの数を
「0」とする(x2からx3までの期間)。
【0056】本加熱定着装置30の特徴は、ヒータが1
個だけ使用されるときに、毎回同じヒータが使用されな
いようにしていることにある。すなわち、本発明に係る
加熱定着装置30では、x1からx2までの期間では、
第1ハロゲンランプヒータ35が使用されるが、x3か
らx4までの期間では、第2ハロゲンランプヒータ36
が使用される。
【0057】ヒータ制御部64は、ヒータの優先順位に
基づいてどのヒータを使用するかを決定する役割を担
う。図5を用いて説明する。
【0058】図5は、ヒータ制御部64の制御を示すた
めのチャートである。決定の基礎になる情報と決定され
た使用ヒータとが、期間別に行に分けられて示されてい
る。
【0059】ここで第1列はその制御がなされる期間を
示している。第2列乃至第4列は、ヒータ制御部64
が、第1、第2制御信号107、109を生成する際の
基礎となる情報である。第5列は、ヒータ制御部64
が、第2列乃至第4列の情報に基づき、この期間で作動
させると決定したヒータを示している。すなわち、x1
までの期間ではヒータ35、36の両方が使用され、x
1からx2までの期間では第1ヒータ35のみが、x3
からx4までの期間では第2ヒータ36のみが使用され
る。
【0060】第4列の第1参照情報111は、各期間に
おいて優先的に使用されるヒータを示す情報である。こ
の情報は、2つのヒータの内のいずれかがOFFになっ
たときに書き変わるようになっている。
【0061】たとえば、x1からx2までの期間では第
1参照情報111は、「第1ヒータ35」が記憶されて
いる。この期間では、必要なヒータは1個のみであるの
で、第1参照情報111に基づいて、「第1ヒータ3
5」が「第2ヒータ36」に優先して選択されて使用さ
れる。
【0062】この第1参照情報111は、第1ヒータ3
5がOFFになり、次の期間(x2からx3までの期
間)になると「第1ヒータ35」から「第2ヒータ3
6」に書き変わる。このx2からx3までの期間では、
第2基準温度y4以上でありヒータは必要ないので「第
1ヒータ35」「第2ヒータ36」いずれのヒータも作
動されない。
【0063】次の期間(x3からx4までの期間)で
は、第1参照情報111は「第2ヒータ36」であるの
で、第2ヒータ36が選択される。
【0064】加熱ローラ30Aの温度が第1基準温度y
3を下回ると、次の期間(x4からx5までの期間)に
入り、必要なヒータの数は「2」となり、第1ヒータが
作動する。なお、後述するように、この期間では、使用
されるヒータが比較的短い周期で入れ替わるが、説明を
簡単にするために仮に上記の通りであるとしておく。詳
細は後述する。
【0065】このように本加熱定着装置30では、優先
的に使用されるヒータを期間毎に入れ替えている。各期
間でのヒータの使用時間は厳密には同一ではないが、経
験則から、ある程度長い時間使用するうちに、各期間で
のヒータ使用時間の長短は相殺されると考えられる。し
たがって、各ヒータの寿命はおおよそ一致するようにな
るので、加熱定着装置30のメンテナンス頻度を従来よ
りも低くすることができる。
【0066】加熱ローラ30Aの温度が第1基準温度y
3近傍にあるとき(例えば、x4からx5までの期
間)、ヒータは短い周期で点滅する。先に図9を用いて
説明したように、従来は、メインヒータ40だけが短い
周期で点滅していた。これによりメインヒータ40の製
品寿命がサブヒータ41よりも短くなる恐れがあった。
【0067】しかし、本発明に係る加熱定着装置30で
は、特定のヒータの点滅周期だけが他のヒータのそれよ
りも短くなるということはない。
【0068】従来技術を説明した図9と、本実施の形態
を説明する図6とを用いて説明する。なおここでは、説
明を簡単にするために、図9と同じように加熱ローラ3
0Aの温度が推移すると仮定する。
【0069】図6では、x4からx5までの期間をx4
1乃至x49までの微小期間に分割して、加熱ローラ3
0Aの温度変化と、第1、第2ヒータ35、36の制御
とを示している。
【0070】加熱ローラ30Aの温度が第1基準温度y
3を下回ると微小期間x41に入る。測定温度に基づい
て使用ヒータの数は「2」に決定される。ここでの第1
参照情報111は「第2ヒータ36」なので、第2ヒー
タ36が優先的に、第1ヒータ35が補充用として決定
される。こうして図6に示すように、微小期間x41で
は、第1ヒータ35と第2ヒータ36の両方が使用され
る。
【0071】加熱ローラ30Aの温度が第1基準温度y
3を上回ると微小期間x42に入る。測定温度に基づい
て使用ヒータの数は「1」に決定される。第1参照情報
111が「第2ヒータ35」から「第1ヒータ35」に
書き変わると共に、この第1参照情報111に基づい
て、第1ヒータ35のみがONにされる。こうして、微
小期間x42では、第1ヒータ35のみが使用される。
【0072】加熱ローラ30Aの温度が第1基準温度y
3を下回ると微小期間x43に入る。測定温度に基づい
て使用ヒータの数は「2」に決定される。ここでの第1
参照情報111は「第1ヒータ35」であるので、第1
ヒータ35が優先用として、第2ヒータ36が補充用と
して決定される。こうして、微小期間x43では、第1
ヒータ35と第2ヒータ36の両方が使用される。
【0073】加熱ローラ30Aの温度が第1基準温度y
3を上回ると微小期間x44に入る。測定温度に基づい
て使用ヒータは「1」に決定される。第1参照情報が
「第1ヒータ35」から「第2ヒータ36」に書き変わ
ると共に、この第1参照情報に基づいて、第2ヒータ3
6のみがONにされる。こうして、微小期間x44で
は、第2ヒータ36のみが使用される。
【0074】加熱ローラ30Aの温度が第1基準温度y
3を下回ると微小期間x45に入る。この微小期間x4
5での制御は、先の微小期間x41での制御と基本的に
同じである。すなわち、測定温度に基づいて使用ヒータ
の数は「2」に決定される。ここでの第1参照情報11
1は「第2ヒータ36」であるので、第2ヒータ36が
優先的に、第1ヒータ35が補充用として決定される。
こうして、微小期間x45では、第1ヒータ35と第2
ヒータ36の両方が使用される。
【0075】微小期間x41からx44までの制御は、
加熱ローラ30Aの温度が第1基準温度y3を継続的に
超えるようになるまで、すなわち時間x5まで繰り返さ
れる。
【0076】図6に示すように、第1、第2ヒータ3
5、36の使用周期は、いずれも3dであり、使用周期
の長さは同一である。そのため、この期間での頻繁な点
滅が各ヒータ35、36に与える影響は同一である。
【0077】なお、上記実施の形態では、第1参照情報
111は、いずれかのヒータがOFFになる度に書き替
えたが、別のタイミングで書き替えるようにしても良
い。たとえば、一定の使用時間毎に書き替えても良く、
あるいは、加熱定着装置30を使用する曜日毎に書き替
えても良い。このようにしても、ヒータ35、36の累
積使用時間はおよそ均一になると考えられる。
【0078】なお、上記実施の形態では、加熱ローラ3
0Aの温度を測定するようにしていたが、印刷用紙Pの
温度を直接測定するようにしてもよい。また、加熱ロー
ラ30Aと印刷用紙Pの両方の温度を測定するようにし
てもよい。
【0079】また、2個以上のヒータを使用する加熱定
着装置にも本発明が適用可能であることは言うまでもな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる電子写真印刷機の全体図であ
る。
【図2】本発明にかかる加熱定着装置の概念図である。
【図3】本発明にかかる加熱定着装置の制御ブロック図
である。
【図4】本発明にかかる加熱定着装置のタイムチャート
である。
【図5】本発明にかかる加熱定着装置の制御を説明する
ためのチャートである。
【図6】本発明にかかる加熱定着装置の詳細なタイムチ
ャートである。
【図7】従来技術にかかる加熱定着装置の概念図であ
る。
【図8】従来技術にかかる加熱定着装置のタイムチャー
トである。
【図9】従来技術にかかる加熱定着装置の詳細なタイム
チャートである。
【符号の説明】
1...感光体 2...帯電部 3...露光部 4...現像部 6...転写部 7...クリーニング部 9...除電部 18、19、20...用紙ガイド 30..加熱定着装置 30A.加熱ローラ 30B.加圧ローラ 31..剥離層保持部 32..加熱ローラ円筒部 33..支持ローラ 34..支持駆動ローラ 35..第1ヒータ 36..第2ヒータ 39..温度センサ 40..メインヒータ(従来技術) 41..サブヒータ(従来技術) 50..制御部(従来技術) 52..温度制御部(従来技術) 56..メインヒータ用リレー(従来技術) 58..サブヒータ用リレー(従来技術) 60..制御部 62..温度制御部 64..ヒータ制御部 66..第1ヒータ用リレー 68..第2ヒータ用リレー 100..電子写真印刷機 101..温度信号 103..第1温度基準信号 105..第2温度基準信号 107..第1制御信号 109..第2制御信号 201..温度信号(従来技術) 207..第1制御信号(従来技術) 209..第2制御信号(従来技術) P...印刷用紙 12c.トナー画像

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トナーが転写された印刷用紙を加熱するこ
    とで、該トナーを定着させる加熱定着装置であって、 印刷用紙を搬送する搬送手段と、 前記搬送手段によって搬送される印刷用紙を加熱する複
    数の加熱手段と、 前記搬送手段および/または印刷用紙の温度を検知する
    温度検知手段と、 前記温度検知手段が検知した温度に基づいて前記搬送手
    段および/または印刷用紙が所望温度になるように、か
    つ、前記複数の加熱手段の使用時間が均一になるよう
    に、前記複数の加熱手段の中から1または複数の加熱手
    段を選択して作動させる制御手段とを、備えることを特
    徴とする加熱定着装置。
  2. 【請求項2】前記制御手段は、前記複数の加熱手段の中
    から優先的に使用すべき加熱手段に関する情報を保持す
    る情報保持手段と、前記情報保持手段が保持する情報を
    所定のタイミングで書き替える書換手段とを含み、該制
    御手段は、前記情報に対応する加熱手段を優先させて前
    記複数の加熱手段の中から1または複数の加熱手段を選
    択して作動させるものであることを特徴とする請求項1
    記載の加熱定着装置。
  3. 【請求項3】前記書換手段は、前記複数の加熱手段のい
    ずれかがOFFになるタイミングで前記情報を書き替え
    るものであることを特徴とする請求項2記載の加熱定着
    装置。
  4. 【請求項4】前記複数の加熱手段の発熱量はおよそ均一
    であることを特徴とする請求項1乃至3記載の加熱定着
    装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011191657A (ja) * 2010-03-16 2011-09-29 Ricoh Co Ltd 反射型光学センサ及び画像形成装置
JP2013204849A (ja) * 2012-03-27 2013-10-07 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 乾燥装置及びその制御方法
JP2016028262A (ja) * 2014-07-09 2016-02-25 株式会社リコー 定着装置及び画像形成装置
JP2016118640A (ja) * 2014-12-19 2016-06-30 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置

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