JP2013235179A - 定着装置および画像形成装置 - Google Patents

定着装置および画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2013235179A
JP2013235179A JP2012108470A JP2012108470A JP2013235179A JP 2013235179 A JP2013235179 A JP 2013235179A JP 2012108470 A JP2012108470 A JP 2012108470A JP 2012108470 A JP2012108470 A JP 2012108470A JP 2013235179 A JP2013235179 A JP 2013235179A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fixing
heater
roller
unit
heaters
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012108470A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Matsumoto
浩 松本
Taizo Onishi
泰造 大西
Makoto Fujii
誠 藤井
Tetsuko Kurosu
哲子 黒須
Takashi Yamada
貴 山田
Kazunori Nishinoue
一紀 西埜植
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP2012108470A priority Critical patent/JP2013235179A/ja
Publication of JP2013235179A publication Critical patent/JP2013235179A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Fixing For Electrophotography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Abstract

【課題】定着不良の発生を防止するとともに、定着部材の耐久性の劣化を防止することが可能な定着装置および画像形成装置を提供する。
【解決手段】加熱ローラー170aを有する定着部材(加熱ローラー170a、定着ローラー170bおよび定着ベルト170c)と、定着部材に圧接して定着ニップ部NPを形成する加圧ローラー170dと、加熱ローラー170aの内部に設けられ加熱ローラー170a内における位置の変更が可能とされたヒーター210a,210b,210cと、加熱ローラー170a内におけるヒーター210a,210b,210cの位置を変更させる駆動部180と、ヒーター210a,210b,210cの熱が定着部材を介して定着ニップ部NPに到達するまでの到達時間を所定条件に基づいて変更するよう駆動部180を制御する制御部200とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、定着装置および画像形成装置に関する。
プリンタ、複写機、ファクシミリおよびこれらの複合機等の画像形成装置には、入力された画像データに基づいて記録用紙上に形成されたトナー像を定着させる定着装置が設けられている。定着装置においては、トナー像が形成された記録用紙は、定着部材(例えば、定着ローラー)と加圧部材(例えば、加圧ローラー)との間に挟持され、圧接された状態で加熱されて、トナー像が用紙上に定着される。
定着装置に関する技術としては、用紙搬送方向と直交する幅方向において、相互に圧接してニップを形成する一対の定着部材を、記録用紙に対し相対的に変位させるように揺動する技術が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
特開2011−22305号公報
しかしながら、従来の定着装置には次の問題があった。記録用紙の幅が定着部材に内蔵されたヒーターの発熱幅より広い場合、発熱幅より外側にある記録用紙の端部では十分な加熱が行われず、定着不良が発生する問題があった。この問題に対しヒーターの発熱幅を広くする対策が考えられるものの、発熱幅を広くした分だけ消費電力が増加してしまう。
また、記録用紙の幅がヒーターの発熱幅より狭い場合、記録用紙と接触しない定着部材上の領域では、定着部材上の熱が記録用紙に奪われず、熱が蓄積される。その結果、定着部材の変形や損傷を招き、定着部材の耐久性の劣化が生じる問題があった。
なお、特許文献1に記載の技術は、定着不良の発生を防止するとともに、定着部材の耐久性の劣化を防止することを目的としたものではなく、したがってそのための構成を有していない。
本発明は、定着不良の発生を防止するとともに、定着部材の耐久性の劣化を防止することが可能な定着装置および画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明に係る定着装置は、
ローラーを有する定着部材と、
前記定着部材に圧接して定着ニップ部を形成する加圧ローラーと、
前記ローラーの内部に設けられ当該ローラー内における位置の変更が可能とされたヒーターと、
前記ローラー内における前記ヒーターの位置を変更させる駆動部と、
前記ヒーターの熱が前記定着部材を介して前記定着ニップ部に到達するまでの到達時間を所定条件に基づいて変更するよう前記駆動部を制御する制御部と、
を備える。
また、本発明に係る画像形成装置は、上記定着装置を備える。
本発明によれば、定着不良の発生を防止するとともに、定着部材の耐久性の劣化を防止することが可能な定着装置および画像形成装置を提供することができる。
本発明に係る実施の形態を示す画像形成装置の制御ブロック図である。 本発明に係る実施の形態を示す定着部付近の構成を示す図である。 本発明に係る実施の形態を示すヒーターの構成を示す図である。 本発明に係る実施の形態を示すヒーターの発熱分布を示す図である。 本発明に係る実施の形態を示すヒーターの発熱分布を示す図である。 本発明に係る実施の形態を示すヒーターの発熱分布を示す図である。 本発明に係る実施の形態を示す定着部付近の構成の変形例を示す図である。 本発明に係る実施の形態を示す定着部付近の構成の変形例を示す図である。 本発明に係る実施の形態を示す定着部付近の構成の変形例を示す図である。 本発明に係る実施の形態を示す定着部付近の構成の変形例を示す図である。 本発明に係る実施の形態を示す定着部付近の構成の変形例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1に示す画像形成装置100は、電子写真プロセスにより記録用紙に画像を形成する。画像形成装置100は、原稿読取部110、操作表示部120、画像処理部130、画像書込部140、画像形成部150、搬送部160、定着部170、駆動部180および制御部200を備えている。
制御部200は、CPU(Central Processing Unit)201、ROM(Read Only Memory)202、RAM(Random Access Memory)203等を備えている。CPU201は、ROM202から処理内容に応じたプログラムを読み出してRAM203に展開し、展開したプログラムと協働して画像形成装置100の各ブロックの動作を集中制御する。このとき、記憶部172に格納されている各種データが参照される。記憶部172は、例えば不揮発性の半導体メモリ(いわゆるフラッシュメモリ)やハードディスクドライブで構成される。
制御部200は、通信部171を介して、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)等の通信ネットワークに接続された外部の装置(例えばパーソナルコンピューター)との間で各種データの送受信を行う。制御部200は、例えば、外部の装置から送信された画像データを受信し、この画像データ(入力画像データ)に基づいて記録用紙に画像を形成させる。通信部171は、例えばLANカード等の通信制御カードで構成される。
原稿読取部110は、コンタクトガラス上に搬送された原稿を光学的に走査し、原稿からの反射光をCCD(Charge Coupled Device)センサーの受光面上に結像させ、原稿を読み取る。なお、コンタクトガラス上への原稿の搬送は、自動原稿給紙装置(ADF)により行われるが、手作業で原稿をコンタクトガラス上に載置する場合もある。
操作表示部120は、タッチパネル式の画面を有する。ユーザーが行う各種の指示および設定のための入力操作は、タッチパネル式の画面を介して行うことができる。これら指示・設定の情報は、ジョブ情報として制御部200により扱われる。
画像処理部130は、アナログディジタル(A/D)変換処理を行う回路およびディジタル画像処理を行う回路を含む。画像処理部130は、原稿読取部110のCCDセンサーにより取得されたアナログ画像信号から、A/D変換処理によりディジタル画像データを生成して画像書込部140に出力する。
画像書込部140は、画像処理部130により生成されたディジタル画像データに基づいてレーザー光を発光し、当該発光したレーザー光を、画像形成部150の感光体ドラムに照射することにより、感光体ドラム上に静電潜像を形成する(露光工程)。
画像形成部150は、上記の露光工程に加え、露光工程前に行われる帯電工程、露光工程後に行われる現像工程、現像工程後の転写工程および転写工程後のクリーニング工程をそれぞれ実行するための構成を備えている。帯電工程では、画像形成部150は、帯電装置からのコロナ放電により、感光体ドラム表面を一様に帯電させる。現像工程では、画像形成部150は、現像装置内の現像剤に含まれるトナーを感光体ドラム上の静電潜像に付着させることにより、感光体ドラム上にトナー像を形成する。
転写工程では、画像形成部150は、感光体ドラム上のトナー像を中間転写ベルトに1次転写させる。また、画像形成部150は、中間転写ベルト上のトナー像を、搬送部160により搬送された記録用紙に転写する。クリーニング工程では、画像形成部150は、ブラシ等のクリーニング装置を感光体ドラムに接触させることにより、転写工程後の感光体ドラムに残留しているトナーを除去する。
定着部170は、加熱ローラー、定着ローラー、定着ベルトおよび加圧ローラーを備える。加熱ローラーおよび定着ローラーは、所定の距離だけ離間して配置されている。加熱ローラーおよび定着ローラーの間には、定着ベルトが掛け渡されている。加圧ローラーは、定着ベルトと定着ローラーとが接触している領域において定着ベルトと圧接した状態で配置されている。定着ベルトと加圧ローラーとが接する部位には定着ニップ部が形成されている。
定着部170は、定着ニップ部に導入された記録用紙上のトナー像に熱および圧力を加えること(加熱定着)により、トナー像を記録用紙に定着させる(定着工程)。この結果、記録用紙上には定着トナー像が形成される。定着部170により加熱定着された記録用紙は、画像形成装置100の外部に排出される。
駆動部180は、制御部200から出力された駆動命令を受けた場合、後述の加熱ユニット210を回転させる。駆動部180は、例えば、モーターと当該モーターに取り付けられたギアとを有する。
次に、定着部170付近の具体的な構成について図2を参照しながら説明する。本実施の形態では、定着部170は、ベルト加熱方式により構成される。すなわち、定着部170は、定着ニップ部NPを形成する上側加圧部と下側加圧部とを有する。上側加圧部は、加熱ローラー170aと定着ローラー170bとを有する。加熱ローラー170aと定着ローラー170bとの間には、無端状の定着ベルト170cが所定のベルト張力(例えば250[N])で張架されている。下側加圧部は、加圧ローラー170dを有する。加圧ローラー170dは、定着ベルト170cを介して定着ローラー170bに所定の定着荷重(例えば2500[N])で押圧される。このようにして、定着ローラー170bと加圧ローラー170dとの間には、記録用紙を狭持して搬送する定着ニップ部NPが形成される。なお、加熱ローラー170a、定着ローラー170bおよび定着ベルト170cは、定着部材として機能する。
定着ベルト170cは、トナー像が形成された記録用紙に接触して、この記録用紙を定着温度(例えば160〜200℃)で加熱する。ここで、定着温度とは、記録用紙上のトナーを溶融するのに必要な熱量を供給しうる温度であり、画像形成される記録用紙の紙種等によって異なる。
定着ベルト170cは、例えば、基体として厚さ70[μm]のPI(ポリイミド)を用い、基体の外周面を弾性層として厚さ200[μm]の耐熱性のシリコンゴム(硬度JIS−A30[°])で被覆し、更に、表層に厚さ30[μm]の耐熱性樹脂であるPFA(パーフルオロアルコキシ)のコーティングをしている。
加熱ローラー170aは、定着ベルト170cを加熱する。加熱ローラー170aは、定着ベルト170cを加熱する加熱手段としてのヒーターユニット210を内蔵している。加熱ローラー170aは、例えば、金属等から形成された円筒状の芯金そのまま、またはその外周面を、フッ素系樹脂等でコーティングした物である。加熱ローラー170aは、図示しない駆動手段(例えば、モータ)から動力が伝達されることにより回転駆動する。定着ベルト170cは、加熱ローラー170aの回転に応じて回転駆動する。
ヒーターユニット210は、制御部200の制御を受けた駆動部180により、回転軸心220を中心として回転する。具体的には、駆動部180のギアは、ヒーターユニット210に取り付けられたギアに噛合している。駆動部180のモーターの駆動力は、駆動部180のギアおよびヒーターユニット210のギアを介して、ヒーターユニット210に伝達される。この駆動力の伝達によって、ヒーターユニット210は、回転軸心220を中心として回転する。
ヒーターユニット210は、ヒーター210a,210b,210cを備える。ヒーター210a,210b,210cは、棒状に形成され、回転軸心220を中心に配置されている。
図3は、加熱ローラー170aを、加熱ローラー170aの軸方向と直交する方向から見た図である。ヒーター210a,210b,210cは、管状のバルブと、当該バルブ内に軸方向に沿って伸びるように配設されたフィラメントとを有するランプである。ヒーター210aは、メインヒーターランプであり、軸方向の中央部が発熱するように形成されている。ヒーター210aの軸方向における中央部の長さは、例えばA4縦送りサイズの記録用紙幅に相当する。
ヒーター210bは、サブヒータランプであり、軸方向の両端部が発熱するように形成されている。ヒーター210aの軸方向における中央部の長さとヒーター210bの軸方向における両端部の長さとの和は、例えばA4サイズ等の大きいサイズの記録用紙幅に相当する。ヒーター210cは、ウォームアップヒータランプであり、軸方向の全体が発熱するように形成されている。
ヒーター210a,210b,210cは、制御部200から出力された命令によって、選択的に点灯(発熱)または消灯(非発熱)する。
図4(a)は、例えばヒーター210aから加熱ローラー170aを介して定着ベルト170cへ伝わる熱について、ヒーター210aの軸方向における広がり具合を矢印で示す。ヒーター210aの熱は、加熱ローラー170aの厚さ方向に広がる一方、ヒーター210aの発熱後の経過時間が長くなればなるほど、ヒーター210aの軸方向にも広がる。これを言い換えると、ヒーター210aの熱が、定着ベルト170cの回転により定着ニップ部NPに到達するまでの到達時間が長ければ長いほど、定着ベルト170cへ伝わった熱は定着ベルト170cの軸方向に広がる。
図4(b)は、定着ベルト170cの中でヒーター210aにより加熱ローラー170aを介して加熱された部分が定着ニップ部NPに到達したときにおける当該部分の熱分布を、ヒーター210aの発熱時の位置に応じて示した図である。ヒーター210aの発熱時の位置が領域230a内にある場合、定着ベルト170cの中でヒーター210aにより加熱された部分が定着ニップ部NPに到達するまでの到達時間は短い。この場合、定着ベルト170cの中で加熱された部分の定着ニップ部NPにおける熱分布を曲線240aに示す。曲線240aに示すように、定着ベルト170cの温度は、加熱ローラー170aの軸方向において、小さいサイズの記録用紙幅までは定着温度に到達するものの、大きいサイズの記録用紙幅までは定着温度に達していない。
一方、ヒーター210aの発熱時の位置が領域230b内にある場合、定着ベルト170cの中でヒーター210aにより加熱ローラー170aを介して加熱された部分が定着ニップ部NPに到達するまでの到達時間は長い。この場合、定着ベルト170cの中で加熱された部分の定着ニップ部NPにおける熱分布を曲線240bに示す。曲線240bに示すように、定着ベルト170cへ伝わった熱が定着ベルト170cの軸方向に大きく広がる結果、定着ベルト170cの温度は、加熱ローラー170aの軸方向において、大きいサイズの記録用紙幅までも定着温度に達する。
本実施の形態では、定着ベルト170cの中でヒーター210aにより加熱された部分が定着ニップ部NPに到達するまでの到達時間に応じて、定着ニップ部NPにおける定着ベルト170cの熱分布が異なる点に着目する。制御部200は、所定条件に基づいて、加熱ローラー170aの内部におけるヒーター210a,210b,210cの位置を変更する。ここで、所定条件は、複数のヒーター210a,210b,210cのどれを発熱させるかについての条件である。以下、ヒーター210a,210b,210cの位置の変更例について説明する。
例えば、ヒーター210aのみを発熱させる場合、定着ニップ部NPを通過する記録用紙の幅とヒーター210aの発熱幅とが等しいとき、制御部200は、図5(a)、(b)に示すように、定着ベルト170cの中でヒーター210aにより加熱された部分が短い到達時間で定着ニップ部NPに到達するように、駆動部180を制御してヒーターユニット210を時計回りに回転させる。この場合、定着ベルト170cの中で加熱された部分の定着ニップ部NPにおける熱分布を、図5(c)の曲線250aに示す。曲線250aに示すように、定着ベルト170cの温度は、定着ベルト170cの軸方向において、記録用紙の幅までは定着温度に達する一方、記録用紙の幅の外側部分250b,250cでは定着温度に達しない。この結果、定着ベルト170cと接触する記録用紙の全体に対して十分な加熱が行われ、定着不良の発生を防止することができる。また、定着ベルト170cの中で記録用紙と接触しない部分の温度が定着温度以下に抑えられるため、定着部材の変形や損傷を招かず、定着部材の耐久性の劣化を防止することができる。
なお、定着ベルト170cの中でヒーター210aにより加熱された部分が長い時間で定着ニップ部NPに到達するように、ヒーターユニット210を回転させた場合、定着ベルト170cへ伝わった熱が定着ベルト170cの軸方向に大きく広がる結果、定着ベルト170cの温度は、記録用紙幅の外側部分250b,250cでも定着温度に達する。これにより、定着部材の変形や損傷を招き、定着部材の耐久性の劣化が生じてしまう。
また、ヒーター210aのみを発熱させる場合、定着ニップ部NPを通過する記録用紙の幅がヒーター210aの発熱幅より広い場合、制御部200は、図6(a)、(b)に示すように、定着ベルト170cの中でヒーター210aにより加熱された部分が長い到達時間で定着ニップ部NPに到達するように、駆動部180を制御してヒーターユニット210を時計回りに回転させる。この場合、定着ベルト170cの中で加熱された部分の定着ニップ部NPにおける熱分布を、図6(c)の曲線260aに示す。曲線260aに示すように、ヒーター210aの熱が長い時間をかけて定着ベルト170cの軸方向に広がる。そのため、定着ベルト170cの温度は、定着ベルト170cの軸方向において、記録用紙幅まで定着温度に達する一方、記録用紙幅の外側部分260b,260cでは定着温度に達しない。この結果、定着ベルト170cと接触する記録用紙の全体に対して十分な加熱が行われ、定着不良の発生を防止することができる。また、定着ベルト170cの中で記録用紙と接触しない部分の温度が定着温度以下に抑えられるため、定着部材の変形や損傷を招かず、定着部材の耐久性の劣化を防止することができる。また、発熱幅が記録用紙の幅より狭いヒーター210aのみを用いて、効率よく記録用紙を加熱することができる。
なお、定着ベルト170cの中でヒーター210aにより加熱された部分が短い時間で定着ニップ部NPに到達するように、ヒーターユニット210を回転させた場合、定着ベルト170cの温度について、記録用紙の幅方向における両端部において定着温度に達しない部分が生じる。この結果、記録用紙の両端部では十分な加熱が行われず、定着不良が発生する。仮に記録用紙の両端部をヒーター210b(サブヒーターランプ)で加熱しても、ヒーター210aの発熱幅とヒーター210bの発熱幅との和が、記録用紙の幅より広い場合には、記録用紙幅の外側部分で定着温度に達するおそれがあり、定着部材の変形や損傷を招き、定着部材の耐久性の劣化が生じてしまう可能性がある。
以上詳しく説明したように、本実施の形態では、加熱ローラー170aを有する定着部材(加熱ローラー170a、定着ローラー170bおよび定着ベルト170c)と、定着部材に圧接して定着ニップ部NPを形成する加圧ローラー170dと、加熱ローラー170aの内部に設けられ加熱ローラー170a内における位置の変更が可能とされたヒーター210a,210b,210cと、加熱ローラー170a内におけるヒーター210a,210b,210cの位置を変更させる駆動部180と、ヒーター210a,210b,210cの熱が定着部材を介して定着ニップ部NPに到達するまでの到達時間を所定条件に基づいて変更するよう駆動部180を制御する制御部200とを備える。
このように構成した本実施の形態によれば、ヒーター210a,210b,210cのどれを発熱させるかについての条件に基づいて、ヒーター210a,210b,210cから加熱ローラー170aを介して定着ベルト170cへ伝わる熱について、定着ベルト170cの軸方向における広がり具合が制御される。その結果、定着ベルト170cの定着ニップ部NPにおける温度は、定着ベルト170cの軸方向において、記録用紙幅までは定着温度に達する一方、記録用紙幅の外側部分では定着温度に達しない。よって、定着ベルト170cと接触する記録用紙の全体に対して十分な加熱が行われ、定着不良の発生を防止することができる。また、定着ベルト170cの中で記録用紙と接触しない部分の温度が定着温度以下に抑えられるため、定着部材の変形や損傷を招かず、定着部材の耐久性の劣化を防止することができる。
なお、上記実施の形態では、定着部170がベルト加熱方式により構成される例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、定着部170は、図7に示すようにローラー加熱方式により構成されても良い。すなわち、定着部170は、定着ニップ部NPを形成する定着ローラー170bと加圧ローラー170dとを有する。定着ローラー170bは、定着ローラー170bを加熱する加熱手段としてのヒーターユニット210を内蔵している。ヒーターユニット210は、ヒーター210a,210b,210cを備える。ヒーターユニット210は、制御部200の制御を受けた駆動部180により、回転軸心220を中心として回転する。
定着部170がローラー加熱方式により構成される場合、制御部200は、定着ニップ部NPを通過する記録用紙の幅および坪量に基づいて、駆動部180を制御し、ヒーター210a,210b,210cの位置を変更しても良い。具体例を図8を参照しながら説明する。
図8(a)は、記録用紙の幅および坪量と、ヒーター210a,210b,210cの位置A,B,C,Dとの関係を示す図である。図8(c)は、各位置A,B,C,Dにおけるヒーター210a,210b,210cの具体的な位置、およびヒーター210a,210b,210cのどれを発熱させるかについての条件(点灯条件)を示している。図8(b)は、ヒーター210a,210b,210cの発熱幅を示す図である。ヒーター210a,210b,210cの発熱幅は、それぞれ210[mm]、100[mm]、310[mm]である。
例えば、記録用紙の幅が209[mm]以下である場合、制御部200は、ヒーターユニット210を回転させ、ヒーター210a,210b,210cの位置が図8(c)のヒーター位置Aとなるようにするとともに、ヒーター210aのみを発熱させる。この条件では、記録用紙の幅がヒーター210aの発熱幅より狭いため、ヒーター210aを定着ニップ部NP近傍に持って行き、定着ローラー170bを直接的に加熱する。
また、記録用紙の幅が210〜230[mm]であり、かつ、記録用紙の坪量が210[g/m]以下である場合、制御部200は、ヒーターユニット210を回転させ、ヒーター210a,210b,210cの位置が図8(c)のヒーター位置Bとなるようにするとともに、ヒーター210a,210cを発熱させる。この条件では、記録用紙の幅がヒーター210aの発熱幅より広いため、定着ローラー170bの中でヒーター210aに加熱された部分が短い時間で定着ニップ部NPに到達するとともに、定着ローラー170bの中でヒーター210cに加熱された部分が長い時間をかけて定着ニップ部NPに到達するようにする。すなわち、記録用紙の中でヒーター210aの発熱幅の外側部分に対しては、ヒーター210cの熱の十分な広がりを利用して加熱する。
また、記録用紙の幅が210〜230[mm]であり、かつ、記録用紙の坪量が211[g/m]以上である場合、または、記録用紙の幅が231〜280[mm]であり、かつ、記録用紙の坪量が210[g/m]以下である場合、制御部200は、ヒーターユニット210を回転させ、ヒーター210a,210b,210cの位置が図8(c)のヒーター位置Cとなるようにするとともに、ヒーター210a,210cを発熱させる。この条件では、ヒーター位置Bの場合よりも記録用紙の熱容量が大きいため、記録用紙を加熱するために、より多くの熱量が必要となる。そのため、定着ローラー170bの中でヒーター210cに加熱された部分が短い時間で定着ニップ部NPに到達するとともに、ヒーター210aにより加熱された定着ローラー170bの部分が長い時間をかけて定着ニップ部NPに到達するようにする。すなわち、記録用紙の中でヒーター210aの発熱幅の外側部分に対しては、ヒーター210a,210cの十分な広がりを利用して加熱する。
また、記録用紙の幅が231〜280[mm]であり、かつ、記録用紙の坪量が211[g/m]以上である場合、または、記録用紙の幅が281[mm]以上である場合、制御部200は、ヒーターユニット210を回転させ、ヒーター210a,210b,210cの位置が図8(c)のヒーター位置Dとなるようにするとともに、ヒーター210a,210cを発熱させる。この条件では、ヒーター位置Cの場合よりも記録用紙の熱容量が大きいため、記録用紙を加熱するために、より多くの熱量が必要となる。そのため、定着ローラー170bの中でヒーター210cに加熱された部分が長い時間をかけて定着ニップ部NPに到達するとともに、定着ローラー170bの中でヒーター210aに加熱された部分も長い時間をかけて定着ニップ部NPに到達するようにする。すなわち、記録用紙の中でヒーター210aの発熱幅の外側部分に対しては、ヒーター210a,210cのより十分な広がりを利用して加熱する。
また、定着部170がローラー加熱方式により構成される場合、制御部200は、定着部170が待機状態であるか否かについての条件に基づいて、駆動部180を制御し、ヒーター210a,210b,210cの位置を変更しても良い。具体的には、制御部200は、ヒーター210a,210b,210cのうち最も発熱幅の広いヒーター210cに加熱された部分が定着ニップ部NPに到達するまでの到達時間が、その他のヒーターの到達時間よりも短くなるようにしても良い。これにより、定着部170が待機状態である場合、ヒーター210a,210b,210cの消費電力をなるべく抑えつつ、定着ローラー170bの温度を、短い時間で定着温度まで昇温させることが可能な温度に維持することができる。
また、上記実施の形態では、ヒーターユニット210が3つのヒーター210a,210b,210cを備える例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、図9(a),(b)に示すように、ヒーターユニット210は、1つのヒーター210aのみを備えても良い。図9(a),(b)に示す例では、ヒーター210aの軸両端部に、スライドカム270a,270bが設けられている。スライドカム270a,270bは、支点を中心として図中反時計回りにそれぞれ回転することができる。駆動部180は、制御部200から駆動命令を受けた場合、スライドカム270a,270bを回転させる。スライドカム270a,270bの両方が回転することによって、ヒーター210aは、加熱ローラー170aの内部において図中上下方向に移動する。定着ニップ部NPを通過する記録用紙の幅とヒーター210aの発熱幅とが等しい場合、制御部200は、定着ベルト170cの中でヒーター210aに加熱された部分が短い時間で定着ニップ部NPに到達するようにするため、駆動部180を制御してヒーター210aを図中上方向に移動させる。一方、定着ニップ部NPを通過する記録用紙の幅がヒーター210aの発熱幅より広い場合、制御部200は、定着ベルト170cの中でヒーター210aに加熱された部分が長い時間をかけて定着ニップ部NPに到達するようにするため、駆動部180を制御してヒーター210aを図中下方向に移動させる。
また、ヒーターユニット210が1つのヒーター210aのみを備える場合において、ヒーター210aはその軸方向において固定であり、定着部材(加熱ローラー170a、定着ローラー170bおよび定着ベルト170c)が公知の揺動機構によって当該定着部材の軸方向に揺動するとき、制御部200は、当該軸方向における定着部材とヒーター210aとの相対位置関係に基づいて、ヒーター210aの位置を変更させても良い。
図10(a),(b)に示すように、定着部材がその軸方向(矢印で示す図中左方向)に揺動するとき、ヒーター210aの発熱幅の外側部分に記録用紙の右端部が位置する。この場合、定着ベルト170cの中でヒーター210aに加熱された部分の定着ニップ部NPにおける熱分布を、図10(c)の曲線280aに示す。曲線280aに示すように、定着ベルト170cの温度は、加熱ローラー170aの軸方向において、記録用紙の右端部(定着部材が揺動する前において、記録用紙の幅の右外側部分280b)では定着温度に達しない。この結果、記録用紙の右端部では十分な加熱が行われず、定着不良が発生する。そこで、制御部200は、図9に示したスライドカム270bのみを回転させることによって、ヒーター210aの右端部を図中上方向に移動させる。これにより、ヒーター210aの右端部が加熱ローラー170aの内周面に近づき、定着ベルト170cへの熱供給量が増える。それゆえ、記録用紙の右端部でも十分な加熱が行われ、定着不良の発生を防止することができる。
また、上記実施の形態において、加熱ローラー170aの中でヒーター210a,210b,210cに加熱された部分の温度を検出する複数の温度検出部を、加熱ローラー170aの軸方向においてそれぞれ異なる位置に設けても良い。図11に示すように、加熱ローラー170aの中でヒーター210aに加熱された部分の温度を正確に検出するため、3つの温度検出部290a,290b,290cが、加熱ローラー170aの軸方向においてヒーター210aの中央部および両端部に設けられている。温度検出部290a,290b,290cは、ヒーター210aの位置の変更に連動して移動するように構成されている。制御部200は、温度検出部290a,290b,290cの検出結果に基づいて、駆動部180を制御し、ヒーター210aの位置を変更させる。
具体的には、制御部200は、温度検出部290a,290b,290cの検出結果の平均値を、加熱ローラー170aの中でヒーター210aにより加熱された部分の温度として算出する。制御部200は、算出した温度と、ヒーター210aにより加熱された部分が定着ニップ部NPに到達するまでの到達時間とに基づいて、定着ニップ部NPにおける当該部分の温度分布を推定する。もし、推定した温度分布が、記録用紙の種類に応じて決まる定着に必要な温度分布を満たさない場合、制御部200は、定着ベルト170cの中で加熱ローラー170aを介してヒーター210aに加熱された部分が長い時間または短い時間をかけて定着ニップ部NPに到達するようにするため、駆動部180を制御してヒーターユニット210を回転させる。
その他、上記実施の形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
100 画像形成装置
110 原稿読取部
120 操作表示部
130 画像処理部
140 画像書込部
150 画像形成部
160 搬送部
170 定着部
170a 加熱ローラー
170b 定着ローラー
170c 定着ベルト
170d 加圧ローラー
171 通信部
172 記憶部
180 駆動部
200 制御部
201 CPU
202 ROM
203 RAM
210 ヒーターユニット
210a,210b,210c ヒーター
220 回転軸心
230a,230b 領域
240a,240b,250a,260a,280a 曲線
250b,250c,260b,260c 外側部分
280b 右外側部分
270a,270b スライドカム
290a,290b,290c 温度検出部
NP 定着ニップ部

Claims (8)

  1. ローラーを有する定着部材と、
    前記定着部材に圧接して定着ニップ部を形成する加圧ローラーと、
    前記ローラーの内部に設けられ当該ローラー内における位置の変更が可能とされたヒーターと、
    前記ローラー内における前記ヒーターの位置を変更させる駆動部と、
    前記ヒーターの熱が前記定着部材を介して前記定着ニップ部に到達するまでの到達時間を所定条件に基づいて変更するよう前記駆動部を制御する制御部と、
    を備える定着装置。
  2. 前記ヒーターは、複数のヒーターであり、
    前記所定条件は、前記複数のヒーターのどれを発熱させるかについての条件である請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記所定条件は、前記定着ニップ部を通過する記録用紙の幅および坪量である請求項1に記載の定着装置。
  4. 前記ヒーターは、複数のヒーターであり、
    前記所定条件は、前記定着装置が待機状態であるか否かについての条件であり、
    前記制御部は、前記定着装置が待機状態である場合、前記複数のヒーターのうち発熱幅の最も広いヒーターの前記到達時間が、その他のヒーターの前記到達時間よりも短くなるように前記駆動部を制御する請求項1に記載の定着装置。
  5. 前記定着部材は、当該定着部材の軸方向に揺動し、
    前記所定条件は、前記軸方向における前記定着部材と前記ヒーターとの相対位置関係である請求項1に記載の定着装置。
  6. 前記ヒーターの位置の変更に連動して移動し、前記ローラーの中で前記ヒーターにより加熱された部分の温度を検出する温度検出部を備え、
    前記所定条件は、前記温度検出部の検出結果である請求項1に記載の定着装置。
  7. 前記温度検出部は、前記定着部材の軸方向においてそれぞれ異なる位置に複数設けられている請求項6に記載の定着装置。
  8. 請求項1〜7の何れか1項に記載の定着装置を備える画像形成装置。
JP2012108470A 2012-05-10 2012-05-10 定着装置および画像形成装置 Pending JP2013235179A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012108470A JP2013235179A (ja) 2012-05-10 2012-05-10 定着装置および画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012108470A JP2013235179A (ja) 2012-05-10 2012-05-10 定着装置および画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013235179A true JP2013235179A (ja) 2013-11-21

Family

ID=49761333

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012108470A Pending JP2013235179A (ja) 2012-05-10 2012-05-10 定着装置および画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2013235179A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015175946A (ja) * 2014-03-14 2015-10-05 株式会社リコー 定着装置、加熱制御方法、及び画像形成装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015175946A (ja) * 2014-03-14 2015-10-05 株式会社リコー 定着装置、加熱制御方法、及び画像形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6052598B2 (ja) 定着装置および画像形成装置
JP5342739B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP5943559B2 (ja) 定着装置
US7570896B2 (en) Fixing apparatus and image forming apparatus including the same
JP6053391B2 (ja) 加熱装置及び画像形成装置
JP5965883B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP5473433B2 (ja) 画像形成装置
JP4592782B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JPH11143291A (ja) 画像形成装置
JP6025695B2 (ja) 画像形成装置、定着装置の温度制御方法、及びプログラム
JP2015225202A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2009223291A (ja) 定着装置およびそれを備える画像形成装置
JP2013235179A (ja) 定着装置および画像形成装置
JP2005301070A (ja) 画像形成装置
JP6300060B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP5230316B2 (ja) 画像加熱装置
JP5402434B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2006337488A (ja) 定着装置の制御方法、定着装置、および、画像形成装置
JP2023059712A (ja) 画像形成装置
JP4110395B2 (ja) 画像形成装置
JP2022133963A (ja) 画像形成装置
JP5910187B2 (ja) 画像形成装置
JP2013238638A (ja) 画像形成装置
JP2005227420A (ja) 画像形成装置
JP5232509B2 (ja) 定着装置、定着装置の制御方法、及び画像形成装置