JP4110395B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、転写紙に形成されたトナー像を加熱して定着させるためのヒータを備えた画像形成装置に関し、特に大量給紙ユニットや後処理ユニットなどの外部オプション装置が装着された画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、複写機やファクシミリやプリンタなどに用いられる画像形成装置は、感光体にレーザー光を照射して静電潜像を描き、これを現像ユニットでトナー像として転写紙に転写し、定着ユニットによりトナーを溶融して定着させる構成となっている。トナー像を転写紙に定着させる方式としては、ヒータを内蔵した定着ローラと、この定着ローラと対をなす加圧ローラとの間に、トナー像が形成された転写紙を通しながら、加熱、加圧して定着させる熱ローラ方式が最も一般的である。
【0003】
ところで、近年、熱ローラ方式の複写機では、複写処理の高速化に伴って、トナー像を定着させるために必要な熱量、すなわち電力が増大している。また、大量給紙ユニットや後処理ユニットや両面ユニットなどの外部オプション装置が装着されることが多くなっており、これら外部オプション装置の稼働にも電力が必要である。しかし、複写システム全体として使用可能な電力には制限があり、これを増大させることはできないので、電力の有効な配分が重要となってきている。
【0004】
電力の配分の仕方の一つとして、CPUにオプション装置の装着状態とその動作状態を管理するテーブルを設け、このテーブルに基づいて電源負荷容量を算定し、それによって定着ユニットのヒータへの通電を制御する方法が公知である(特許文献1参照)。一方、大型の複写機に小型の普及機用の後処理ユニットを装着したり、葉書や封筒などの小サイズ専用の給紙ユニットを装着する場合に、通常のヒータと小サイズ用に小さいヒータを設け、それらヒータの点灯を用紙幅に応じて適宜切り替えることにより、定着ローラの端部の温度が過度に上昇するのを抑制するようにした画像形成装置が公知である(特許文献2参照)。
【0005】
ところで、加圧ローラの、定着ローラに対する加圧力を変えて、ローラ対間のニップ幅を変化させることにより、転写紙が通る際に与える熱量を加減することができる。加圧ローラの加圧力を変更する機構としては、ソレノイドのオン/オフに伴って揺動するレバーにより加圧ローラを定着ローラに押し付ける構成のものが公知である(特許文献3参照)。
【0006】
【特許文献1】
特開平6−242644号公報
【特許文献2】
特開2002−72754号公報
【特許文献3】
特開平5−6124号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献1に開示された方法では、オプション装置を多く動作させると、定着ユニットのヒータに割り振ることができる電力が減少し、定着ローラの温度が低くなってしまい、複写処理能力の低下を招くという問題点がある。また、上記特許文献2に開示された装置では、転写紙の搬送路上に用紙幅を検知するためのセンサを設ける必要があり、また、定着ローラの端部が過度に温度上昇するのを避けることはできても、十分に有効な電力配分がなされているかは不明である。
【0008】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたもので、外部オプション装置が装着されたことにより電力的に制約がある場合に、複写速度を極力落とさずに動作する画像形成装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決し、目的を達成するため、この発明にかかる画像形成装置は、転写紙を搬送する搬送手段と、前記搬送手段により搬送された転写紙にトナー像を形成する画像形成手段と、前記画像形成手段によりトナー像が形成された転写紙に接触する定着部材、および定着部材の異なる領域を加熱する複数のヒータを備え、ヒータにより加熱された定着部材が転写紙に接触することにより転写紙にトナー像を加熱定着させる定着手段と、通紙可能な用紙幅が前記定着手段の通紙可能な用紙幅よりも小さい外部オプション装置の使用時に、前記定着手段の通紙不可能となる領域を加熱するヒータの出力を、外部オプション装置の非使用時よりも低くする制御手段とを備え、前記制御手段は、外部オプション装置が装着された状態で待機している状態のときに、前記定着手段の、外部オプション装置の使用時に通紙不可能となる領域を加熱するヒータの出力を、外部オプション装置の非装着時よりも低くし、かつ前記定着手段の、外部オプション装置の使用時に通紙不可能となる領域以外の領域を加熱するヒータの出力を、外部オプション装置の非装着時よりも高くすることを特徴とする。
【0010】
この発明によれば、出力速度の低下などの悪影響を招くことなく、外部オプション装置の使用による消費電力の増大を補うことができ、待機時に、消費電力は同じままで外部オプション装置の装着時に通紙可能な領域にヒータ出力を重点的に配分し、より使用条件に適した温度上昇特性を持たせることができる。
【0011】
また、前記ヒータの出力制御は、位相制御によりおこなわれることを特徴とする。
【0012】
この発明によれば、突入電流を防止して、ヒータの出力制御を高い精度でおこなうことができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下に添付図面を参照しながら、本発明にかかる画像形成装置の好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0020】
図1は、本発明にかかる画像形成装置を用いたシステムの機器構成の一例を示す概念図である。図1において、符号1はプリンタやファクシミリ等の画像形成装置であり、符号2はスキャナ等の画像読み取り装置である。符号3は、画像読み取り装置2に原稿を連続して送る自動原稿送り装置(ADF)である。符号4は給紙トレイであり、符号5は、転写紙のパンチやステープル、仕分けなどの処理をおこなう後処理装置である。この後処理装置5の通紙可能な用紙幅は、画像形成装置1の通紙可能な用紙幅よりも狭くなっている。後処理装置5は、外部オプション装置の一つである。
【0021】
図2は、画像形成装置1の構成を示す概念図である。図2に示すように、画像形成装置1には、図示しないドラムモータにより所定の速度で回転駆動される感光ドラム11が設けられている。感光ドラム11の周囲には、帯電チャージャ12、光書き込みユニット13、現像ユニット14、転写チャージャ15および分離チャージャ16などが配置されている。
【0022】
感光ドラム11は、帯電チャージャ12により一様に帯電されている。感光ドラム11には、光書き込みユニット13によって、静電潜像が書き込まれる。その静電潜像は、現像ユニット14によって現像されてトナー像となる。このトナー像は、給紙トレイ4より送り出され、レジストローラ17を経由して搬送されてきた転写紙に、転写チャージャ15により転写される。
【0023】
このようにして、転写紙にトナー像が形成される。したがって、感光ドラム11、帯電チャージャ12、光書き込みユニット13、現像ユニット14および転写チャージャ15は、画像形成手段を実現する。
【0024】
トナー像が形成された転写紙は、分離チャージャ16により感光ドラム11から分離されて、定着ユニット18に送られる。定着手段を構成する定着ユニット18では、加熱および加圧により、トナーが溶融し、定着される。そして、転写紙は、排紙ローラ19を経て排紙される。したがって、レジストローラ17および排紙ローラ19は、搬送手段としての機能を有する。また、この搬送路上には、給紙センサ20、レジストセンサ21および排紙センサ22の各センサが設けられており、転写紙の進行状況が分かるようになっている。
【0025】
図3は、定着ユニット18の一例を示す概念図である。図3に示すように、定着ユニット18は、定着部材である定着ローラ31、ヒータ32,33、温度センサ34,35、加圧部材である加圧ローラ36、加圧レバー37およびスプリング38を備えている。図3において、符号39は転写紙である。
【0026】
定着ローラ31は、その表面をたとえばPFAやPTFE等よりなる耐熱離型層でコーティングし、内部にヒータ32,33を有する。ヒータ32,33には、たとえばハロゲンヒータや赤外線(ニクロム線)ヒータが用いられている。定着ローラ31は、定着ローラ31の中央部付近の温度を計測する第1の温度センサ34と、定着ローラ31の端部の温度を計測する第2の温度センサ35を備えている。
【0027】
これらの温度センサ34,35の検知温度に基づいて、定着ローラ31が適正な温度となるように、後述する制御部によってヒータ32,33による与熱が制御されている。定着ローラ31は、図示しない定着モータによって図3に示す矢印方向に回転駆動され、未定着トナー画像が形成された転写紙39を搬送しつつ、加熱、加圧してトナーを溶融し、定着する。
【0028】
定着ローラ31と対をなす加圧ローラ36の表面層は、耐熱ゴム(シリコンゴム)層で構成されている。そして、加圧ローラ36は、その支軸40の両端が加圧レバー37により押し上げられていることによって、定着ローラ31に押し付けられている。加圧レバー37の一端は、支軸41により回転自在に支持されている。加圧レバー37の他端には、スプリング38の一端が固定されている。そのスプリング38の弾性復帰力により、加圧レバー37の他端は、上方へ回動付勢されている。
【0029】
図4は、ヒータ32,33の発熱分布を説明する図である。図4に示すように、一方のヒータ32では、定着ローラ31の長手方向の中央部の発熱量が、定着ローラ31の端部の発熱量よりも大きい。以下、このヒータ32を中央部ヒータとする。他方のヒータ33では、定着ローラ31の長手方向の両端部の発熱量が、定着ローラ31の中央部の発熱量よりも大きい。以下、このヒータ33を端部ヒータとする。
【0030】
つぎに、加圧ローラ36の加圧力を調整する機構について説明する。図5は、その加圧力調整機構の一例を示す概念図である。図5に示すように、ブラケット51が、図示しない側板に沿って上下動可能に設けられている。ブラケット51には、上下方向に雌ねじを切った孔が設けられている。この雌ねじには、加圧モータ53により回転駆動される送りねじ52が噛み合わされている。加圧モータ53の回転はギア55,56を介して送りねじ52に伝達され、それによって送りねじ52が回ってブラケット51が昇降する。
【0031】
ブラケット51には、加圧ローラ36を加圧するスプリング38の他端が連結されている。ブラケット51が上方に移動すれば、スプリング38による付勢力が強まり、加圧ローラ36はより強く定着ローラ31に押し付けられる。逆に、ブラケット51が下方に移動すれば、加圧ローラ36を定着ローラ31に押し付ける力が弱まり、やがて加圧ローラ36が定着ローラ31から離れる。このようにして、加圧ローラ36の加圧力は無段階に調整される。
【0032】
また、フォトセンサ54が、図示しない側板に設けられている。フォトセンサ54は、加圧ローラ36の加圧力が、基準として定められた値になったときに、ブラケット51によってオンされるように調整されている。
【0033】
つぎに、ヒータ32,33の点灯制御および加圧ローラ36の加圧力制御をおこなう制御部(制御手段)について説明する。図6は、制御部の要部の概略を示すブロック図である。制御部は、主に、各種の処理動作をおこなうCPU(中央処理装置)61、タイマ/カウンタ62、制御用プログラムを固定的に記憶したROM(リードオンリーメモリ)63、各種情報を一時記憶するRAM(ランダムアクセスメモリ)64、I/O(入出力)ユニット65などから構成されている。
【0034】
I/Oユニット65には、上述したドラムモータや定着モータや加圧モータ53等の各種モータや、温度センサ34,35やフォトセンサ54等の各種センサなどが接続されている。また、制御部には、交流電源電圧のゼロクロス検出回路66が設けられており、電源電圧の極性が変化するゼロクロス点がCPU61に通知される。
【0035】
つぎに、制御部によるヒータ32,33の点灯制御内容について説明する。まず、通常時の制御について説明する。制御部は、所定の制御タイミングごとに温度センサ34,35より定着ローラ31の温度を測定し、その測定温度を制御目標温度と比較する。その結果、定着ローラ31の中央部の制御温度が目標温度よりも低ければ、中央部ヒータ32を点灯させる。定着ローラ31の端部の制御温度が目標温度よりも低ければ、端部ヒータ33を点灯させる。
【0036】
その際、消費電力を常に一定以下に抑えるため、図7に示すように、各ヒータ32,33の点灯期間が制限されている。図7に示す例では、ウォープアップ中には、両方のヒータ32,33とも100%の割合で点灯される。すなわち、この期間は、両方のヒータ32,33とも点灯し続ける。ただし、本例では、中央部ヒータ32および端部ヒータ33の100%の点灯期間での消費電力を、それぞれ720Wおよび420Wとする。したがって、ウォープアップ中のヒータ32,33による消費電力の合計は、1140Wである。
【0037】
それに対して、待機中は、中央部ヒータ32および端部ヒータ33とも、点灯期間は80%の割合となる。したがって、このときの中央部ヒータ32および端部ヒータ33の消費電力は、それぞれ576Wおよび336Wであり、合計で912Wとなる。コピー動作中は、中央部ヒータ32および端部ヒータ33とも75%の割合で点灯し、それぞれの消費電力は540Wおよび315Wとなり、合計で855Wとなる。
【0038】
上述した点灯期間の制限は、位相制御によっておこなわれる。この位相制御について、図8を参照しながら説明する。ここでは、便宜上、ヒータの点灯期間を100%と60%の2通りとして説明する。点灯期間が100%の場合には、CPU61は、ヒータのスイッチをオンにする制御信号として、ハイレベルの信号を出力し続ける。それによって、ヒータの出力は100%となる。点灯期間が60%の場合には、CPU61は、交流電源の各半周期において、その半周期の60%の期間だけ、ヒータのスイッチをオンにする制御信号として、ハイレベルの信号を出力する。それによって、ヒータがオン状態となる期間が60%と短くなり、ヒータに流れる電流量が制限される。
【0039】
その際、ヒータのスイッチをオンにする制御信号は、ゼロクロス検出回路66により交流電源のゼロクロス点が検出されたとえばタイミングから、交流電源の半周期の40%経過した後に、ハイレベルとなる。つまり、交流電源の各半周期において、その半周期の前半40%の期間はヒータはオフ状態であり、後半の60%の期間だけ、ヒータがオン状態となる。このように、交流電源の各半周期におけるヒータの点灯開始タイミングは、ヒータの点灯期間に応じて、交流電源のゼロクロス点から遅れた位相となる。
【0040】
したがって、複数のヒータがあり、ヒータごとに点灯期間が異なることにより、各ヒータが異なるタイミングでオン状態に切り替わるので、その切り替えにより発生する突入電流を小さく抑えることができる。したがって、ヒータの出力制御を高い精度でおこなうことができる。また、上述したヒータの点灯制御は、交流電源の周波数が50Hzである場合には1秒間に100回おこなわれ、60Hzである場合には1秒間に120回おこなわれるので、十分に高速であり、流れる電流は十分に平滑化される。
【0041】
後処理装置5が装着されている場合の制御は以下のようになる。出力スタートが指示されると、CPU61は、排紙先が後処理装置5であるか否かを判断し、後処理装置5である場合には後処理装置5の動作を開始させるとともともに、図9のコピー中Dのモードを選択する。このモード(コピー中D)では、中央部ヒータ32および端部ヒータ33の点灯期間は、それぞれ75%および50%である。したがって、このときの中央部ヒータ32および端部ヒータ33の消費電力は、それぞれ540Wおよび210Wとなり、合計で750Wとなる。
【0042】
それに対して、排紙先が後処理装置5でない場合には、CPU61は、図9のコピー中Cのモードを選択する。コピー中Cのモードは、上述した通常時のコピー動作中のモードと同じである。すなわち、中央部ヒータ32および端部ヒータ33とも75%の割合で点灯し、それぞれの消費電力は540Wおよび315Wとなり、合計で855Wである。したがって、後処理装置5を使用した場合には、上述したように用紙幅の狭い転写紙が用いられるので、通常時に比べて、転写紙の通らない端部ヒータ33の出力が抑えられており、それによって合計の消費電力が一定値を超えないように抑えられている。
【0043】
また、排紙先が後処理装置5である場合に、CPU61が、図9のコピー中Eのモードを選択するようにしてもよい。コピー中Eのモードでは、中央部ヒータ32および端部ヒータ33は、それぞれ80%および41%の割合で点灯し、それぞれの消費電力は、576Wおよび172Wとなり、合計で748Wとなる。したがって、この場合には、端部ヒータ33の出力をより低く抑えていることにより、転写紙が通る中央部ヒータ32の出力が通常時よりも高くなっても、合計の消費電力が一定値を超えないように抑えられている。
【0044】
後処理装置5が装着されている場合、電源投入時に後処理装置5の接続が検知されると、CPU61は、待機時Bのモードを選択する。待機時Bのモードでは、中央部ヒータ32および端部ヒータ33の点灯期間は、それぞれ90%および63%であり、それぞれの消費電力は、648Wおよび265Wとなり、合計で913Wとなる。
【0045】
この待機時Bのモードを、後処理装置5が装着されていない場合に選択される待機時Aのモード、すなわち上述した通常時の待機時モードと比べると、消費電力の合計はほぼ同じであるが、中央部ヒータ32の点灯期間が長く、かつ端部ヒータ33の点灯期間は短くなっている。これにより、立ち上げ中やコピー終了後の温度低下時に、中央部ヒータ32に重点的に電力が配分されるので、定着ローラ31の中央部の温度上昇が速くなり、後処理系を使用した場合の温度回復を速めることができる。
【0046】
後処理装置5に加えて、外部オプション装置として自動原稿送り装置3が装着されている場合の制御は以下のようになる。自動原稿送り装置3が動作し、かつ排紙先が後処理装置5である場合には、図10のADF動作中でコピー中Dのモードが選択される。このモードでは、中央部ヒータ32および端部ヒータ33の点灯期間は、それぞれ65%および40%であり、それぞれの消費電力は、468Wおよび168Wであり、合計で636Wとなる。
【0047】
あるいは、図10のADF動作中でコピー中Eのモードが選択される。このモードでは、中央部ヒータ32および端部ヒータ33の点灯期間は、それぞれ70%および31%であり、それぞれの消費電力は、504Wおよび130Wであり、合計で634Wである。
【0048】
自動原稿送り装置3が動作し、かつ排紙先が後処理装置5でない場合には、図10のADF動作中でコピー中Cのモードが選択される。このモードでは、中央部ヒータ32および端部ヒータ33の点灯期間は、ともに65%であり、それぞれの消費電力は、468Wおよび273Wであり、合計で741Wとなる。
【0049】
自動原稿送り装置3が動作し、かつ後処理がある場合の待機時には、図10のADF動作中で待機時Bのモードが選択される。このモードでは、中央部ヒータ32および端部ヒータ33の点灯期間は、それぞれ78%および56%であり、それぞれの消費電力は、562Wおよび235Wであり、合計で797Wである。
【0050】
自動原稿送り装置3が動作し、かつ後処理がない場合の待機時には、図10のADF動作中で待機時Aのモードが選択される。このモードでは、中央部ヒータ32および端部ヒータ33の点灯期間は、ともに70%であり、それぞれの消費電力は、504Wおよび294Wであり、合計で798Wである。このように、自動原稿送り装置3が動作する場合、自動原稿送り装置3が動作しない場合よりも、ヒータ32,33の点灯期間を短縮することによって、自動原稿送り装置3の動作による消費電力の増大が抑えられている。
【0051】
また、自動原稿送り装置3が動作してコピーする場合、制御部により加圧ローラ36の加圧力は、図11に示すように制御される。図11に示す例では、自動原稿送り装置3が動作しない場合の普通紙、トレーシングペーパーおよびフィルムに対するパルス数は、それぞれ648、468および808である。それに対して、自動原稿送り装置3が動作する場合の普通紙、トレーシングペーパーおよびフィルムに対するパルス数は、それぞれ568、358および748である。ただし、加圧力が最大の位置を原点とし、パルス数が大きくなるほど加圧力が弱まるものとする。
【0052】
このように、自動原稿送り装置3が動作する場合には、自動原稿送り装置3が動作しない場合よりも、加圧ローラ36の加圧力を増すことによって、定着ニップ幅を増し、転写紙との接触期間を増大させている。それによって、ヒータ32,33の点灯期間の短縮により定着ローラ31の温度が低下しても、定着性が確保される。
【0053】
上述した実施の形態によれば、後処理装置5や自動原稿送り装置3などが動作する場合に、定着ユニット18のヒータ32,33に電力を適宜割り振ることができるので、出力速度の低下などの悪影響を招くことなく、後処理装置5等の使用による消費電力の増大を補うことができる。したがって、後処理装置5等が装着されたことにより電力的に制約がある場合でも、複写速度を極力落とさずに動作する画像形成装置が得られる。
【0054】
なお、加圧ローラ36の加圧力調整機構としては、図12に示すように、スプリング38の一端をソレノイド57により引っ張ることにより、加圧力を切り替える構成としてもよい。また、図13に示すように、スプリング38の一端が固定されたブラケット58を、カム59の回転に伴って昇降させることにより、加圧力を切り替える構成としてもよい。加圧ローラ36の加圧力を多段階に切り替えることができるという点で、図5に示す送りねじ52を用いた構成、または図13に示すカム59を用いた構成が望ましい。
【0055】
以上において本発明は、上述した実施の形態に限らず、種々変更可能である。また、本発明は、実施の形態において例示したヒータ32,33の点灯期間や消費電力の数値に限定されない。
【0056】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、出力速度の低下などの悪影響を招くことなく、外部オプション装置の使用による消費電力の増大を補うことができるので、外部オプション装置が装着されたことにより電力的に制約がある場合でも、複写速度を極力落とさずに動作する画像形成装置が得られる。そして、待機時に、消費電力は同じままで外部オプション装置の装着時に通紙可能な領域にヒータ出力を重点的に配分し、より使用条件に適した温度上昇特性を持たせることができるので、外部オプション装置が装着されたことにより電力的に制約がある場合でも、複写速度を極力落とさずに動作する画像形成装置が得られる。
【0057】
また、突入電流を防止して、ヒータの出力制御を高い精度でおこなうことができるので、外部オプション装置が装着されたことにより電力的に制約がある場合でも、複写速度を極力落とさずに動作する画像形成装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる画像形成装置を用いたシステムの機器構成の一例を示す概念図である。
【図2】本発明にかかる画像形成装置の一例を示す概念図である。
【図3】本発明にかかる画像形成装置の定着ユニットの一例を示す概念図である。
【図4】定着ユニットのヒータの発熱分布を説明する図である。
【図5】定着ユニットの加圧ローラの加圧力調整機構の一例を示す概念図である。
【図6】本発明にかかる画像形成装置の制御部の概略を示すブロック図である。
【図7】通常時の制御部によるヒータの制御内容について説明する図である。
【図8】位相制御によるヒータの点灯期間の制限について説明する図である。
【図9】後処理装置が装着されている場合の制御部によるヒータの制御内容について説明する図である。
【図10】後処理装置および自動原稿送り装置が装着されている場合の制御部によるヒータの制御内容について説明する図である。
【図11】制御部による加圧ローラの加圧力の制御内容について説明する図である。
【図12】加圧ローラの加圧力調整機構の他の例を示す概念図である。
【図13】加圧ローラの加圧力調整機構のさらに他の例を示す概念図である。
【符号の説明】
1 画像形成装置
3 自動原稿送り装置
5 後処理装置
11〜15 画像形成手段
11 感光ドラム
12 帯電チャージャ
13 光書き込みユニット
14 現像ユニット
15 転写チャージャ
17,19 搬送手段
17 レジストローラ
19 排紙ローラ
18,31〜33,36〜38 定着手段
18 定着ユニット
31 定着部材(定着ローラ)
32,33 ヒータ
36 加圧部材(加圧ローラ)
37 加圧レバー
38 スプリング
39 転写紙
61〜66 制御手段
61 CPU
62 タイマ/カウンタ
63 ROM
64 RAM
65 I/Oユニット
66 ゼロクロス検出回路

Claims (2)

  1. 転写紙を搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段により搬送された転写紙にトナー像を形成する画像形成手段と、
    前記画像形成手段によりトナー像が形成された転写紙に接触する定着部材、および定着部材の異なる領域を加熱する複数のヒータを備え、ヒータにより加熱された定着部材が転写紙に接触することにより転写紙にトナー像を加熱定着させる定着手段と、
    通紙可能な用紙幅が前記定着手段の通紙可能な用紙幅よりも小さい外部オプション装置の使用時に、前記定着手段の通紙不可能となる領域を加熱するヒータの出力を、外部オプション装置の非使用時よりも低くする制御手段とを備え、
    前記制御手段は、外部オプション装置が装着された状態で待機している状態のときに、前記定着手段の、外部オプション装置の使用時に通紙不可能となる領域を加熱するヒータの出力を、外部オプション装置の非装着時よりも低くし、かつ前記定着手段の、外部オプション装置の使用時に通紙不可能となる領域以外の領域を加熱するヒータの出力を、外部オプション装置の非装着時よりも高くすることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記ヒータの出力制御は、位相制御によりおこなわれることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
JP2003038938A 2003-02-17 2003-02-17 画像形成装置 Expired - Fee Related JP4110395B2 (ja)

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