JP2004317654A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】互いに圧接して回転する加熱定着用回転体100と弾性層112を有する加圧用回転体110とを具備し、前記両回転体の圧接ニップ部Nにトナー像tを形成担させた記録材Pを導入して挟持搬送させて前記加熱定着用回転体100の熱により加熱定着処理する定着装置11を具備している画像形成装置について、加圧用回転体110を加熱して温調する系であっても、加圧用回転体の寿命と定着性を実使用状態で最適な設定にして、実際の使用条件で最も良い性能と寿命を満足させることを目的とする。
【解決手段】加圧用回転体110を加熱して温調する温調手段27(114、115、23、24b)を具備させ、少なくとも非プリント時において温調手段で実行させる温調条件を変更可能としたことを特徴とする画像形成装置。
【選択図】図2
【解決手段】加圧用回転体110を加熱して温調する温調手段27(114、115、23、24b)を具備させ、少なくとも非プリント時において温調手段で実行させる温調条件を変更可能としたことを特徴とする画像形成装置。
【選択図】図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機・レーザビームプリンタ等の画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
上記のような画像形成装置は、一般に、電子写真プロセスや静電記録プロセス等の適宜の作像原理・プロセスにより記録材上に画像情報に対応した未定着トナー像を直接方式あるいは転写方式で形成担持させる作像手段と、記録材に形成担持された未定着トナー像を定着させる定着手段を有する。
【0003】
定着手段としては未定着トナー像を加熱して記録材上に定着させる加熱定着装置が一般的であり、熱ローラ方式の定着装置が汎用されている。
【0004】
熱ローラ方式の定着装置は、互いに圧接して回転する加熱定着用回転体としての定着ローラと弾性層を有する加圧用回転体としての弾性加圧ローラとを具備し、定着ローラと加圧ローラの圧接ニップ部に未定着トナー像を形成担させた記録材を導入して挟持搬送させて定着ローラの熱により加熱定着処理する装置である。
【0005】
定着ローラは加熱手段としてのヒータで加熱され、温調手段で所定の定着温度(プリント時温度)に温調される。画像形成装置のスタンバイ中は所定の定着温度よりも低い設定にした所定のスタンバイ時温調温度で温調制御されており、プリント指示に対して迅速なプリント動作を可能にしている。また定着ローラの定着温度(プリント時温度)とスタンバイ時温調温度を環境温度に応じて変更可能としたものも知られている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】
特開平6−278308号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような定着装置において、弾性加圧ローラについてもこれを加熱手段としてのヒータで加熱し、所定の温度に温調することで、表面性の粗い紙や厚紙をプリントする場合に良好な定着性を得ることができる。
【0007】
しかし、肉厚の厚い弾性層を有する加圧ローラは、加熱で弾性層の弾性特性の劣化が促進されることになり、定着性を優先した加圧ローラ温調制御を行うと、加圧ローラの寿命を低下させるものであり、加圧ローラの寿命を優先した場合、表面性の粗い紙や厚紙において定着性を低下させることになる。
【0008】
また、所定の加圧力によって定着ローラと加圧ローラは加圧されており、加圧ローラは一定の荷重が付与されている状態で加熱されると、その部分で弾性層の弾性特性の劣化が促進される。
【0009】
本発明は、加圧ローラについての上記の相反する事項に鑑みて提案されたもので、互いに圧接して回転する加熱定着用回転体と弾性層を有する加圧用回転体とを具備し、前記両回転体の圧接ニップ部にトナー像を形成担させた記録材を導入して挟持搬送させて前記加熱定着用回転体の熱により加熱定着処理する定着装置を具備している画像形成装置について、加圧用回転体を加熱して温調する系であっても、加圧用回転体の寿命と定着性を実使用状態で最適な設定にして、実際の使用条件で最も良い性能と寿命を満足させることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は下記の構成を特徴とする画像形成装置である。
【0011】
(1)記録材にトナー像を形成担持させる作像手段と、前記記録材に形成担持された前記トナー像を定着させる定着手段を有する画像形成装置において、
前記定着手段は、互いに圧接して回転する加熱定着用回転体と弾性層を有する加圧用回転体とを具備し、前記両回転体の圧接ニップ部にトナー像を形成担させた記録材を導入して挟持搬送させて前記加熱定着用回転体の熱により加熱定着処理する定着装置であり、
前記加圧用回転体を加熱して温調する温調手段を具備させ、前記温調手段で実行させる温調条件を少なくとも非プリント時において変更可能としたことを特徴とする画像形成装置。
【0012】
(2)記録材にトナー像を形成担持させる作像手段と、前記記録材に形成担持された前記トナー像を定着させる定着手段を有する画像形成装置において、
前記定着手段は、互いに圧接して回転する加熱定着用回転体と弾性層を有する加圧用回転体とを具備し、前記両回転体の圧接ニップ部にトナー像を形成担させた記録材を導入して挟持搬送させて前記加熱定着用回転体の熱により加熱定着処理する定着装置であり、
前記加圧用回転体を加熱するための加熱手段と、前記加熱手段に対する通電を制御して加圧用回転体を所定の温度に温調する温調手段と、少なくとも非プリント時において前記温調手段が実行する温調制御モードとして選択可能な複数の温調制御モードを有し、選択された温調制御モードにて前記温調手段を動作させる制御手段を有することを特徴とする画像形成装置。
【0013】
(3)前記温調手段は、商用電源から加熱手段へ導通または遮断のいずれかに切り換え自在な調整手段と、前記加圧用回転体の温度を検出する温度検知手段と、前記温度検知手段の検知情報に基づいて前記調整手段を制御する制御手段を有することを特徴とする(1)または(2)に記載の画像形成装置。
【0014】
(4)前記加熱定着用回転体について加熱して温調する温調手段を有することを特徴とする(1)から(3)のいずれか1つに記載の画像形成装置。
【0015】
(5)前記温調手段は、前記加熱定着用回転体を加熱するための加熱手段と、商用電源から前記加熱手段へ導通または遮断のいずれかに切り換え自在な調整手段と、前記加熱定着用回転体の温度を検出する温度検知手段と、前記温度検知手段の検知情報に基づいて前記調整手段を制御する制御手段を有することを特徴とする(4)に記載の画像形成装置。
【0016】
(6)スタンバイ温調時の温調制御モードを任意に選択可能であることを特徴とする(1)から(5)のいずれか1つに記載の画像形成装置。
【0017】
(7)低消費電力温調時の温調制御モードを任意に選択可能であることを特徴とする(1)から(5)のいずれか1つに記載の画像形成装置。
【0018】
(8)スリープ状態の温調制御モードを任意に選択可能であることを特徴とする(1)から(5)のいずれか1つに記載の画像形成装置。
【0019】
(9)前記温調手段により、非プリント時の加熱手段を通電制御状態か非通電制御状態を選択可能としたことを特徴とする(1)から(8)のいずれか1つに記載の画像形成装置。
【0020】
(10)前記温調手段により、非プリント時の温調温度を任意に選択可能としたことを特徴とする(1)から(8)のいずれか1つに記載の画像形成装置。
【0021】
(11)前記温調手段により、非プリント時の加熱手段の通電間隔を任意に選択可能としたことを特徴とする(1)から(8)のいずれか1つに記載の画像形成装置。
【0022】
(12)前記温調手段により、非プリント時の加熱手段の単位時間あたりの通電時間を任意に選択可能としたことを特徴とする(1)から(8)のいずれか1つに記載の画像形成装置。
【0023】
(13)画像形成装置の非プリント時に定着装置の加圧用回転体を間欠的に駆動する制御モードを有し、その駆動間隔を任意に選択可能としたことを特徴とする(1)から(12)のいずれか1つに記載の画像形成装置。
【0024】
(14)画像形成装置の非プリント時に定着装置の加圧用回転体を間欠的に駆動する制御モードを有し、その駆動時間を任意に選択可能としたことを特徴とする(1)から(13)のいずれか1つに記載の画像形成装置。
【0025】
(15)前記定着装置の前記加熱定着用回転体と前記加圧用回転体との加圧力を切り換える加圧力切り換え手段を有し、画像形成装置の非プリント時の加圧力を任意に選択可能としたことを特徴とする(1)から(14)のいずれか1つに記載の画像形成装置。
【0026】
(16)前記温調条件、あるいは前記温調制御モード、あるいは前記加圧用回転体駆動制御モード、あるいは前記加圧力切り換えをプリンタコントローラからのインターフェイスコマンドで切り換えることを特徴とする(1)から(15)のいずれか1つに記載の画像形成装置。
【0027】
(17)前記温調条件、あるいは前記温調制御モード、あるいは前記加圧用回転体駆動制御モード、あるいは前記加圧力切り換えをプリンタコントローラの識別手段を参照して切り換えることを特徴とする(1)から(15)のいずれか1つに記載の画像形成装置。
【0028】
(18)前記温調条件、あるいは前記温調制御モード、あるいは前記加圧用回転体駆動制御モード、あるいは前記加圧力切り換えをオペレーションパネルから入力することにより切り換えることを特徴とする(1)から(15)のいずれか1つに記載の画像形成装置。
【0029】
(19)前記温調条件、あるいは前記温調制御モード、あるいは前記加圧用回転体駆動制御モード、あるいは前記加圧力切り換えをプリンタドライバソフトの設定を変更することにより切り換えることを特徴とする(1)から(15)のいずれか1つに記載の画像形成装置。
【0030】
(20)前記温調条件、あるいは前記温調制御モード、あるいは前記加圧用回転体駆動制御モード、あるいは前記加圧力切り換えを電気回路上に設けた切り換え手段により切り換えることを特徴とする(1)から(15)のいずれか1つに記載の画像形成装置。
【0031】
【発明の実施の形態】
(第1の実施例)
(1)画像形成装置例
図1は本発明に従う画像形成装置の一例の概略構成模型図である。本例の画像形成装置は転写タイプの電子写真方式を応用したレーザプリンタである。
【0032】
1は電子写真感光体ドラムであり、制御部に入力したプリントスタート信号に基づいて矢印R1の時計方向に所定の周速度にて回転駆動される。2は帯電装置であり、回転する感光体ドラム1の周面を所定の極性・電位に一様に帯電処理する。3は露光装置であり、本例ではレーザスキャナである。該レーザスキャナ3は画像読取装置・コンピュータ・ファクシミリ装置等の外部ホスト装置20からプリンタMに入力した画像情報の時系列電気デジタル画素信号に対応してオン−オフ変調されたレーザ光Lを出力して、上記のように回転駆動され、帯電処理された感光体ドラム1の帯電面を走査露光する。これにより感光体ドラム面の露光明部の電荷が除電されて、走査露光した画像情報パターンに対応した静電潜像が形成される。
【0033】
4は現像装置であり、現像剤(以後トナーと記す)tを収容した現像容器4b、現像スリーブ4a等から構成される。現像スリーブ4aには不図示の電源から所定の現像バイアスが印加され、現像スリーブ4aから感光体ドラム1の面に静電潜像のパターンに対応してトナーtが選択的に供給されて、感光体ドラム面の静電潜像がトナー像として反転現像あるいは正規現像される。
【0034】
一方、プリンタ本体内の下部には、紙等の記録材(転写材)Pを収納した給紙カセット7が配置されており、所定の制御タイミングで駆動される給紙ローラ15により給紙カセット7内の記録材Pが1枚分離給紙される。給紙された記録材Pは記録材搬送路8内を搬送ローラ8−1、8−2で搬送され、感光体ドラム1と転写部材としての転写ローラ5との当接部である転写ニップ部Tに導入される。転写ローラ5には不図示の電源からトナーの帯電極性とは逆極性の所定の転写バイアスが印加され、転写ニップ部Tを挟持搬送されていく記録材Pの表面に感光体ドラム面側のトナー像が静電転写される。
【0035】
9は記録材搬送路8の搬送ローラ8−2と転写ニップ部Tとの間位置に配設したトップセンサであり、記録材の先端到達検知、後端通過検知をする。プリンタ制御部であるエンジンコントローラ22はこのトップセンサ9の上記検知信号に基づいて、感光体ドラム面に対するレーザ走査露光開始タイミング制御、記録材ジャム検知等を行なう。
【0036】
転写ニップ部Tを通過した記録材Pは感光体ドラム面から分離されて搬送ガイド10により定着装置11に導入され、記録材上の未定着トナー像は該定着装置11により加熱加圧されることで記録材に永久定着される。定着装置11については次の(2)項で詳述する。
【0037】
一方、記録材分離後の感光体ドラム面は転写時に感光体ドラム1上に残ったトナーや紙紛などの残留付着物がクリーニング装置6のクリーニングブレード6aで取り除かれて清掃され、繰り返して作像に供される。
【0038】
定着装置11で未定着トナー像の加熱定着処理を受けた記録材Pは定着排紙ローラ109から記録材搬送路12に入り、搬送ローラ12−1、排紙ローラ13で搬送されて、排紙トレイ14上にプリントとして排紙される。
【0039】
エンジンコントローラ22はMPU(マイクロプロセッサユニット)23を含むエンジンの制御全般を行うもので、プリンタコントローラ25からのドット情報に基づき画像形成を行う。即ち、プリンタの画像形成動作のシーケンス制御全般を司る。プリンタコントローラ25は、コンピュータ等の外部ホスト装置20からの画像データをドット情報に展開してエンジンコントローラ22に伝える処理を行うものである。
【0040】
(2)定着装置11
図2は定着装置11部分の拡大模型図である。本例の定着装置11はヒートローラタイプのものであり、A3(297mm)幅を最大通紙サイズとする記録材Pを装置の通紙中心を基準として搬送する中央基準搬送の装置である。
【0041】
100は定着用回転体(熱定着手段)としての定着ローラであり、直径50mm、厚さ3.0mmのアルミニウムの中空ローラを芯金101とし、その表面にはPFAの離型層102を被覆している。また芯金内空の略中央部には定着ローラ加熱手段としてのハロゲンヒータ等のヒータ103を挿入して配設してある。
【0042】
高速機やフルカラーレーザプリンタにおいては、芯金101と離型層102の間にシリコーンゴム等の弾性層を有することにより、良好な定着性を得る構成を採用する場合もある。芯金101には鉄など他の金属を、離型層102にPTFE等の他の材料を採用することもできる。
【0043】
110は加圧用回転体(加圧手段)としての加圧ローラであり、厚さ5.0mmのアルミニウムの中空ローラを芯金111とし、この芯金111上にシリコーンゴムの弾性層112、表層にPFAの離型層113を有し、直径40mm、製品硬度63゜(Asker−C/1kg荷重)のものを用いた。この加圧ローラ110の芯金内空の略中央部にも加圧ローラ加熱手段としてのハロゲンランプ等のヒータ114を挿入して配設してある。
【0044】
芯金111には鉄など他の金属を、弾性層112には耐熱性を有しかつ硬度の低いシリコーンスポンジ等の他の弾性材料を、離型層113にはPTFE等の離型性の高い他の樹脂材料を採用することもできる。離型層113には、導電性粒子を分散したPFAやPTFEにより、導電性を有する離型層113にすることもある。
【0045】
定着ローラ100と加圧ローラ110は定着フレーム(定着装置筐体)116の奥側と手前側の側板間に上下に並行に配列してそれぞれ回転自由に軸受保持させ、且つ加圧ローラ110を弾性層112の弾性に抗して不図示の付勢手段により定着ローラ100の下面に対して600Nの加圧力で圧接させて定着ローラ100との間に幅7.0mmの定着ニップ部Nを形成させている。
【0046】
104と115は定着ローラ100と加圧ローラ110とにそれぞれ弾性的に当接させて配設したサーミスタ等の温度検知素子(以下、サーミスタと記す)であり、それぞれ定着ローラ100と加圧ローラ110の表面温度を検知する。
【0047】
105は定着装置の入口ガイドであり、転写部側から搬送された、未定着トナー像tを担持した記録材Pを定着ローラ100と加圧ローラ110との間の定着ニップ部Nに導く。この入口ガイド105はPBT等の抵抗制御材(108から1010Ω)で作るか、もしくはステンレス等の金属でガイド面を構成し、定着フレームとの接点に前記抵抗制御材を用いる。これは、絶縁物等で入口ガイドを形成すると、記録材との摺擦によりガイド面が帯電し、トナーの飛び散り等の弊害が生じるためである。
【0048】
106は定着ローラ分離爪であり、定着ニップ部Nの記録材出口側において、定着ローラ100の面に先端爪部を軽く当接させて配設してある。
【0049】
108と109は定着ニップ部Nの記録材出口側に配設した排紙ガイドと排紙ローラである。
【0050】
定着ローラ100はDCモータ21を含む駆動系(不図示)により矢印R2の時計方向に所定の周速度にて回転駆動される。この定着ローラ100の回転駆動に連動して加圧ローラ110と排紙ローラ109が矢印R3とR4の方向に定着ローラ100と略同じ周速度にて回転駆動される。
【0051】
定着ローラ100と加圧ローラ110の内空に配設したヒータ103と114は100V入力時にそれぞれ1000W、500Wの出力ができるものを使用し、ヒータ配光も通紙基準に対して対称な分布になっている。
【0052】
1)前多回転工程
プリンタのメイン電源スイッチ(不図示)が投入されると、エンジンコントローラ22はプリンタの前多回転工程(ウォーミングアップ動作工程)を実行させる。この前多回転工程はプリンタのメインモータ(不図示)を駆動させて感光体ドラム1を回転駆動状態にし、所定のプロセス機器の立ち上げ動作を実行させるものである。
【0053】
制御手段としてのMPU23は、定着装置11について、DCモータ21を駆動させて定着ローラ100を回転駆動状態にする。これに連動して加圧ローラ110と定着排紙ローラ109も回転駆動状態になる。
【0054】
また、MPU23は、定着ローラヒータ103に通電して定着ローラ100を内部から加熱する。これにより定着ローラ100の表面温度が上昇する。その表面温度がサーミスタ104によって検知され、その検知温度情報がMPU23に入力する。MPU23はその検知温度情報をもとに定着ローラヒータ103に対する通電回路のトライアック24aを断続的に作動させることで定着ローラヒータ103の点灯制御を行い、定着ローラ100の表面温度を所定のスタンバイ温度、本例では180℃に立ち上げて、その温度に温調する。トライアック24aと後述のトライアック24bは商用電源からヒータ103(114)へ導通または遮断のいずれかに切り換え自在な調整手段である。
【0055】
一方、加圧ローラ110については、後記(3)項で詳述するように、加圧ローラヒータ114の通電しないモードも含む4つの温調制御モード▲1▼〜▲4▼の内から任意に選択された温調制御モードに基づく温調制御がなされて、加圧ローラ110の表面温度が選択された温調制御モードの温調温度に立ち上げられ、その温度に温調維持される。
【0056】
すなわち、MPU23は、通電制御無しのモード以外の温調制御モードでは、加圧ローラヒータ114に通電し加圧ローラ110を内部加熱して表面温度を上昇させる。その表面温度がサーミスタ115によって検知され、その検知温度情報がMPU23に入力する。MPU23はその検知温度情報をもとに加圧ローラヒータ114に対する通電回路のトライアック24bを断続的に作動させることで加圧ローラヒータ114の点灯制御を行い、定着ローラ100の表面温度を選択された温調制御モードに基づく温度に温調維持する。
【0057】
上記において、サーミスタ104・115、MPU23、トライアック24a・24bが、定着ローラ100と加圧ローラ110の温調手段としての温度制御回路27を構成している。
【0058】
2)スタンバイ工程
エンジンコントローラ22はプリンタの所定の前多回転工程終了後はメインモータの駆動をオフして感光体ドラム1の回転を停止させて、プリントスタート信号が入力されるまでプリンタをスタンバイ(待機)状態に保持する。
【0059】
このスタンバイ工程において、MPU23は、定着装置11について、DCモータ21の駆動を停止させる。これにより定着ローラ100、加圧ローラ110、定着排紙ローラ109の回転駆動も停止される。定着ローラ100と加圧ローラ110の表面温度は温度制御回路27により、それぞれ、スタンバイ温度と、選択された温調制御モードに基づく温度に温調維持される。
【0060】
また、スタンバイ中は回転を停止している定着ローラ100と加圧ローラ110の加圧ローラ110について定着ニップ部Nに対応する1箇所に熱および荷重によるストレスが集中しないように、MPU23はDCモータ21を本実施例においては30分間隔で100msec間欠駆動させることで、定着ローラ100と加圧ローラ110をその間駆動して、加圧ローラ110の定着ニップ部対応部分を定着ニップ部Nから位置移動させている。ここで、定着ローラ110と加圧ローラ110の駆動時間は、駆動前の加圧ローラ110の定着ニップ部対応部分が元の定着ニップ部位置に戻らない範囲で設定している。
【0061】
3)前回転工程
プリントスタート信号が入力されると、エンジンコントローラ22はプリンタのメインモータを再駆動させて感光体ドラム1の回転を再開させて、所定のプロセス機器にプリント前準備動作を行わせる。
【0062】
MPU23は、定着装置11について、DCモータ21を駆動させて定着ローラ100を回転する。これに連動して加圧ローラ110と定着排紙ローラ109も回転駆動状態となる。またMPU23は、定着ローラ100の温調温度をスタンバイ温度である180℃から、プリント温度、本例では190℃に切り換えて、定着ローラ100の表面温度をそのプリント温度に上昇させ、温度制御回路27によりそのプリント温度を温調維持する。またMPU23は、加圧ローラ110温調温度を本実施例ではスタンバイ時の温調温度からプリント温度、本例では140℃に切り換えて温調制御する。
【0063】
4)プリント工程
エンジンコントローラ22は所定の前回転工程の終了後(定着ローラ100の温度が所定のプリント時温度である190℃に立ち上がったことがサーミスタ104で検知された後)、プリント工程を実行する。
【0064】
転写部Tから搬送された、未定着トナー像tを担持した記録材Pは、定着装置11の入口ガイド105によって回転している定着ローラと加圧ローラ110との圧接部である定着ニップ部Nに導かれ、定着ニップ部Nにくわえ込まれて挟持搬送されていく。記録材P上の未定着トナー像tは記録材Pが定着ニップ部Nを挟持搬送されていく過程で、所定のプリント温度に加熱温調されている定着ローラ100の熱と、定着ニップ部Nの加圧力で記録材P面に加熱加圧定着される。定着ニップ部Nを出た記録材Pは定着ローラ分離爪106で定着ローラ100の面から分離され、排紙ガイド108と排紙ローラ109で定着装置から排出搬送される。
【0065】
本実施例のプリンタにおいては、定着ローラ100のスタンバイ温度は全て180℃に設定することにより、プリント指示に対しては全ての加圧ローラ温調制御モードで同等のファーストプリントスピードを維持することにした。また定着ローラ100のプリント温度を190℃に温調制御することにより、プロセススピードを233.3mm/sec、紙間を70mmとして、A4横で最高スループット50ppmを実現している。
【0066】
5)後回転工程
エンジンコントローラ22は所定1枚のプリント(モノプリント)あるいは所定複数の連続プリント(マルチプリント)を終了すると、その後もしばらくの間メインモータのオンを保持して感光体ドラム1の回転を継続させて、所定のプロセス機器の終了動作を実行させる。
【0067】
この後回転工程において、MPU23は、定着装置11について、DCモータ21のオンを保持して定着ローラ100と加圧ローラ110の回転を継続させ、定着ローラ100の温調温度をプリント温度である190℃から、スタンバイ温度である180℃に切り換えて温度制御回路27によりそのスタンバイ温度に温調維持する。加圧ローラ110の表面温度は温度制御回路27により前記の選択された加圧ローラ温調制御モードに基づく温度に温調維持する。
【0068】
6)スタンバイ工程
エンジンコントローラ22はプリンタの所定の後回転工程終了後はメインモータをオフにして感光体ドラム1の回転を停止させて、次のプリントスタート信号が入力されるまでプリンタをスタンバイ状態に保持する。
【0069】
このスタンバイ中、MPU23は、定着装置11について、DCモータ21の駆動を停止させる。これにより定着ローラ100、加圧ローラ110、定着排紙ローラ109の回転も停止される。定着ローラ100と加圧ローラ110の表面温度は温度制御回路27により、それぞれ、スタンバイ温度と、選択された加圧ローラ温調制御モードに基づく温度に温調維持される。
【0070】
また、このスタンバイ中も、MPU23はDCモータ21を30分間隔で100msec間欠駆動させることで、定着ローラ100と加圧ローラ110を間欠駆動して、加圧ローラ110の定着ニップ部対応部分を定着ニップ部Nから位置移動させ、回転を停止している定着ローラ100と加圧ローラ110の加圧ローラ110について定着ニップ部Nに対応する1箇所に熱および荷重によるストレスが集中しないようにしている。
【0071】
7)そして、プリントスタート信号が入力される度に、上記の3)〜6)の工程が繰り返して実行される。1)の前多回転工程中にプリントスタート信号が入力されているときは、1)の前多回転工程の終了後は2)のスタンバイ工程は無しにして3)の前回転工程に移行し、4)のプリント工程が実行される。
【0072】
8)ここで、本発明においては「非プリント時」とは画像形成装置のメイン電源スイッチがオンされた後、オフされるまでの間において、プリント時(前回転時、連続プリント時の紙間も含む)以外という意味で、画像形成装置のスタンバイ状態時(前多回転時、後回転時も含む)、画像形成装置の低電力温調時、画像形成装置のスリープ状態時を含むものである。
【0073】
(3)加圧ローラ110の温調制御モード
本実施例においては、加圧ローラ110のスタンバイ時の温調制御モードをプリンタコントローラボード25からのI/Fコマンドにより、MPU23に設定の、表1に示すような▲1▼、▲2▼、▲3▼、▲4▼の4つの温調制御モードから任意に選択設定可能(コマンドの選択が任意)とした。
【0074】
【表1】
【0075】
温調制御モード▲1▼は、定着性を優先する温調制御モードであり、I/Fコマンドは「00」である。この定着性を優先するI/Fコマンド:00を選択した場合は、スタンバイ時の定着ローラ100の温調温度は180℃、プリント時の定着ローラ100の温調温度は190℃、スタンバイ時およびプリント時の加圧ローラ110の温調温度は140℃となり、表面性の粗い紙、もしくは厚紙を頻繁に使用するユーザに対して常に十分な定着性を提供することができる。
【0076】
温調制御モード▲2▼と▲3▼はそれぞれ、スタンバイ時の加圧ローラ110の温調温度を上記の温調制御モード▲1▼の温調温度である140℃よりも低くした125℃と110℃に設定したものである。I/Fコマンドはそれぞれ「01」と「10」である。プリント時の加圧ローラ110の温調温度はどちらも140℃である。スタンバイ時の定着ローラ100の温調温度はどちらも180℃、プリント時の定着ローラ100の温調温度はどちらも190℃である。
【0077】
温調制御モード▲4▼は、加圧ローラ寿命優先の場合の温調制御モードであり、I/Fコマンドは「11」である。この加圧ローラ寿命優先のI/Fコマンド:11を選択した場合は、スタンバイ時において加圧ローラ110のヒータ114に対する通電はなされない(加圧ローラヒータ114=OFF)。この加圧ローラヒータ114に対する通電制御なしの場合でも、加圧ローラ110の表面はスタンバイ時において定着ローラ100からの伝熱により約95℃に保たれる。プリント時の加圧ローラ110の温調温度は140℃である。スタンバイ時の定着ローラ100の温調温度は180℃、プリント時の定着ローラ100の温調温度は190℃である。
【0078】
本実施例では、定着ローラ100のスタンバイ温度は全て180℃に設定することにより、プリント指示に対しては全ての加圧ローラ温調制御モード▲1▼〜▲4▼で同等のファーストプリントスピードを維持することにした。
【0079】
本実施例においては、加圧ローラ110のスタンバイ時温調温度が温調制御モード▲1▼の140℃(プリント時の温調温度も140℃)のときの加圧ローラ110の寿命は約2000時間であるのに対し、温調制御モード▲2▼、同▲3▼とスタンバイ時温調温度を下げるに従い寿命は約4000時間、約6500時間と延び、スタンバイ時温調制御モード▲4▼の通電制御無しでは約5倍以上の寿命を満足することができる。ここで、加圧ローラ110の寿命の判断は、加圧ローラ110の弾性層112が永久変形を生じ、回転に伴う異音を発生させるレベルとした。
【0080】
表面性の悪い紙や厚紙を多くプリントするユーザの場合は、定着性を優先して温調制御モード▲1▼のI/Fコマンド00、もしくは温調制御モード▲2▼の01を指定すれば、記録材Pの種類を問わず常に十分な定着性を維持することができる。
【0081】
一方、ほとんどが普通紙のプリントに限られるユーザは温調制御モード▲3▼のI/Fコマンド10、もしくは温調制御モード▲4▼の11を設定することにより、定着性を満足しながら加圧ローラの寿命を長く使用することができる。
【0082】
普通紙を頻繁にプリントするユーザに対しては、温調制御モード▲4▼のI/Fコマンド:11を選択することにより、定着性を十分確保した上で加圧ローラ110の寿命を長くすることができる。
【0083】
加圧ローラ110のスタンバイ時温調制御モードが▲1▼から▲4▼になるほどプリント時の加圧ローラ110の表面温度が温調温度である140℃への立ち上がるのに順次時間がかかるけれども、スループットは各モードとも同じにして、加圧ローラ寿命を順次長くすることができる。
【0084】
画像形成装置のプリント時温調(プリント状態時)の積算時間は24時間スタンバイ状態における積算時間に対して実際上誤差になるほど小さい。よってスタンバイ状態時における加圧ローラの温調制御状態を変更することが加圧ローラの寿命に効果的となる。
【0085】
すなわち、加圧ローラのスタンバイ中の温調温度が高く,温調時間が長いと加圧ローラの寿命が短くなる。よって、上記のようにスタンバイ中の加圧ローラの温調温度を変更する、もしくは制御なしにより加圧ローラ高温加熱の積算時間を減らすことで加圧ローラの寿命に効果的となる。
【0086】
プリンタコントローラボード25からのI/Fコマンドについては、本実施例においては2ビットにより4水準の制御状態(温調制御モード)を選択可能にしたが、ビット数を増やして制御状態を増加させてもよく、逆にI/Fコマンド00→0、11→1のように、2水準の切り換えとしてもよい。
【0087】
また、専用のI/Fコマンド以外に、プリンタコントローラボード25のファームウエアバージョンなど、識別可能な情報をもとに制御状態を切り換えることも可能である。
【0088】
また、ユーザがオペレーションパネル26、もしくはプリンタドライバソフトから制御状態を選択するようにしてもよい。
【0089】
また、電気回路上に設けたスイッチもしくはジャンパー線を切り換えることにより、制御状態を選択するようにしてもよい。
【0090】
以上の説明はスタンバイ時の加圧ローラ温調条件を変更可能にしたものであるが、本発明は非プリント時(画像形成装置のスタンバイ状態時、低電力温調時、スリープ状態時)の加圧ローラ温調条件を変更可能にして効果があるものである。また上記の実施例では、プリント時の加圧ローラ温調温度は140℃と一定とし変更していないが、このプリント時の加圧ローラ温調条件も定着性と加圧ローラ寿命を勘案して変更可能にする構成にすることもできる。このことは以下の第2〜4の実施例においても同じである。
【0091】
(第2の実施例)
本発明の第2の実施例を示す。定着装置の構成は図2に示したものと同様である。本実施例においては、加圧ローラ110のスタンバイ時の各温調制御モードの温調温度を加圧ローラヒータ114の投入電力により設定する方法に対して応用した場合の例を示す。
【0092】
加圧ローラを電力制御する場合には、図3に示すように加圧ローラヒータ114のONデューティを設定することにより、単位時間あたり所定の電力が投入されるように制御するものである。
【0093】
加圧ローラ表面の温度は、使用環境温度や機内温度等により多少変動するものであるが、加圧ローラ110の弾性層112が単位時間当たりに受け取る熱エネルギーは常に一定に制御される。
【0094】
図3に示す加圧ローラヒータのONデューティは3分あたり15秒であり、この時間を設定することにより温調温度を変更することができる。
【0095】
表2にI/Fコマンドと点灯デューティ、および加圧ローラ温度の関係を示す。
【0096】
【表2】
【0097】
また、表2においては3分あたりのONデューティとした場合の例を示したが、ON時間を一定として、インターバル間隔を変更してもよい。
【0098】
(第3の実施例)
本発明の第3の実施例を示す。定着装置の構成は図2に示したものと同様である。本実施例においては、スタンバイ中の加圧ローラ110の回転時間を一定として回転間隔を切り換える方法を示す。スタンバイ中の加圧ローラ110の回転は前記したようにMPU23によりDCモータ21が間欠駆動されて定着ローラ100が間欠駆動されることでなされる。
【0099】
スタンバイ中は回転を停止している定着ローラ100と加圧ローラ110の加圧ローラ110について定着ニップ部Nに対応する1箇所が長時間加圧された状態が続くと、加圧ローラ110の弾性層112の弾性特性が劣化し、弾性変形から永久変形へと変わり、異音等の問題が生じる。そこで加圧ローラ110は一定周期毎に回転させることが望ましく、温度が高ければ高いほど短い時間で回転させると良い。
【0100】
本実施例においては、スタンバイ中の1回の駆動時間を100msecとし、表3に示すようにI/Fコマンドによって加圧ローラの回転間隔、および加圧ローラ温調温度を切り換えるものである。
【0101】
【表3】
【0102】
第1の実施例では、30分間隔で加圧ローラ110を回転させていたが、回転時間を3分に変更することにより加圧ローラの寿命を1.5倍長くすることができた。
【0103】
(第4の実施例)
本発明の第4の実施例を示す。本実施例における定着装置の構成を図4に示す。本実施例においては、記録材としての封筒のシワを防止するために、加圧ローラ110の加圧力を変更できる加圧力変更手段を備えた定着装置において、I/Fコマンドによりスタンバイ中の駆動時間を切り換える場合の例を示す。
【0104】
図4において、151は加圧板であり、一端部側の支軸151aを中心に上下揺動自由である。152は加圧バネであり、加圧板151の支軸151a側とは反対側の他端部側を押し上げ付勢している。加圧板151は、加圧ローラ110の端部を回転自由に支持し、定着ローラ100の方向に移動可能に配設された可動軸受部材(不図示)の下面に当接させてある。このような加圧板151と加圧バネ152を定着ローラ100の手前側と奥側に配設してあり、加圧バネ152と加圧板151により加圧ローラ110の手前側と奥側の可動軸受部材をそれぞれ均等に押し上げ付勢して、加圧ローラ110を弾性層112の弾性に抗して定着ローラ100の下面に対して第1の実施例と同様のプリント設定の加圧力600Nで圧接させて定着ローラ100との間に幅7.0mmの定着ニップ部Nを形成させている。
【0105】
150は加圧力変更手段としてのカムであり、モータ28を含む回動機構により、図示の左横向きの第1回動角位置と、隆起部が下向きとなった第2回動角位置とに矢印R5のように略90°交互回動切り換えされる。モータ28はMPU23で駆動制御される。カム150が左横向きの第1回動角位置に回動切り換えされているときはカム150は加圧板151には非作用であり、加圧ローラ110は加圧バネ152により定着ローラ100の下面に対してプリント設定の加圧力600Nで圧接している。カム150が隆起部が下向きとなった第2回動角位置に回動切り換えされるとそのカム150により加圧板151が加圧バネ152の押し上げ付勢力に抗して支軸151aを中心に押し下げられて、加圧ローラ110の定着ローラ100の下面に対する加圧力が本実施例においては100Nに変更される構成してある。
【0106】
その他の定着装置構成は図2の定着装置と同様であるから再度の説明は省略する。
【0107】
本実施例においては、プリンタのスタンバイ状態においてはMPU23はカム150を第2回動角位置に回動切り換え制御することで、加圧ローラ110の定着ローラ100に対する加圧力をプリント設定の600Nから100Nに低減変更する。このとき、DCモータ21による定着ローラ100と加圧ローラ110の駆動トルクは600Nの加圧力の場合の50分の1の減少するため、モータ駆動時間が同じ場合は回転量が大幅に増加する。
【0108】
一方、加圧ローラ110の温度に対して駆動トルクが変化し、140℃で温調した場合(温調制御モード▲1▼)に対し通電制御なしの場合(温調制御モード▲4▼)では約1.5倍程度駆動トルクが増加する。
【0109】
そこで、本実施例においては、スタンバイ中の加圧ローラの通電制御の有り無しと、加圧力の変更に合わせたモータ21の駆動時間を表4に示すように変更する。
【0110】
【表4】
【0111】
本実施例のように、加圧力変更手段150を有する場合においても、加圧ローラの通電制御の有り無しを切り換え可能とすることで、それぞれの加圧状態で最も良い定着性と加圧ローラの寿命の条件を満たすことができる。
【0112】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、主に表面性の粗い紙や厚紙をプリントするユーザは定着装置について非プリント時において定着性を優先した加圧用回転体温調制御を行い、プリントする紙の大半が普通紙であるユーザに対しては加圧用回転体の温調温度を下げるか、非通電とすることにより加圧用回転体の寿命を長く使用することができる。
【0113】
よって、実際の使用条件において最も良い定着性と定着装置の加圧用回転体の寿命の条件を選択可能な画像形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例の画像形成装置の概略構成模型図
【図2】定着装置部分の構成模型図
【図3】第2の実施例における加圧ローラヒータのドライブ信号と加圧ローラ表面温度の関係を示す図
【図4】第4の実施例におけるす定着装置の構成模型図
【符号の説明】
1‥‥‥感光体ドラム
2‥‥‥帯電部材
3‥‥‥露光装置
4‥‥‥現像装置
5‥‥‥転写部材
6‥‥‥クリーニング装置
11‥‥‥定着装置
100‥‥定着ローラ
110‥‥加圧ローラ
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機・レーザビームプリンタ等の画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
上記のような画像形成装置は、一般に、電子写真プロセスや静電記録プロセス等の適宜の作像原理・プロセスにより記録材上に画像情報に対応した未定着トナー像を直接方式あるいは転写方式で形成担持させる作像手段と、記録材に形成担持された未定着トナー像を定着させる定着手段を有する。
【0003】
定着手段としては未定着トナー像を加熱して記録材上に定着させる加熱定着装置が一般的であり、熱ローラ方式の定着装置が汎用されている。
【0004】
熱ローラ方式の定着装置は、互いに圧接して回転する加熱定着用回転体としての定着ローラと弾性層を有する加圧用回転体としての弾性加圧ローラとを具備し、定着ローラと加圧ローラの圧接ニップ部に未定着トナー像を形成担させた記録材を導入して挟持搬送させて定着ローラの熱により加熱定着処理する装置である。
【0005】
定着ローラは加熱手段としてのヒータで加熱され、温調手段で所定の定着温度(プリント時温度)に温調される。画像形成装置のスタンバイ中は所定の定着温度よりも低い設定にした所定のスタンバイ時温調温度で温調制御されており、プリント指示に対して迅速なプリント動作を可能にしている。また定着ローラの定着温度(プリント時温度)とスタンバイ時温調温度を環境温度に応じて変更可能としたものも知られている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】
特開平6−278308号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような定着装置において、弾性加圧ローラについてもこれを加熱手段としてのヒータで加熱し、所定の温度に温調することで、表面性の粗い紙や厚紙をプリントする場合に良好な定着性を得ることができる。
【0007】
しかし、肉厚の厚い弾性層を有する加圧ローラは、加熱で弾性層の弾性特性の劣化が促進されることになり、定着性を優先した加圧ローラ温調制御を行うと、加圧ローラの寿命を低下させるものであり、加圧ローラの寿命を優先した場合、表面性の粗い紙や厚紙において定着性を低下させることになる。
【0008】
また、所定の加圧力によって定着ローラと加圧ローラは加圧されており、加圧ローラは一定の荷重が付与されている状態で加熱されると、その部分で弾性層の弾性特性の劣化が促進される。
【0009】
本発明は、加圧ローラについての上記の相反する事項に鑑みて提案されたもので、互いに圧接して回転する加熱定着用回転体と弾性層を有する加圧用回転体とを具備し、前記両回転体の圧接ニップ部にトナー像を形成担させた記録材を導入して挟持搬送させて前記加熱定着用回転体の熱により加熱定着処理する定着装置を具備している画像形成装置について、加圧用回転体を加熱して温調する系であっても、加圧用回転体の寿命と定着性を実使用状態で最適な設定にして、実際の使用条件で最も良い性能と寿命を満足させることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は下記の構成を特徴とする画像形成装置である。
【0011】
(1)記録材にトナー像を形成担持させる作像手段と、前記記録材に形成担持された前記トナー像を定着させる定着手段を有する画像形成装置において、
前記定着手段は、互いに圧接して回転する加熱定着用回転体と弾性層を有する加圧用回転体とを具備し、前記両回転体の圧接ニップ部にトナー像を形成担させた記録材を導入して挟持搬送させて前記加熱定着用回転体の熱により加熱定着処理する定着装置であり、
前記加圧用回転体を加熱して温調する温調手段を具備させ、前記温調手段で実行させる温調条件を少なくとも非プリント時において変更可能としたことを特徴とする画像形成装置。
【0012】
(2)記録材にトナー像を形成担持させる作像手段と、前記記録材に形成担持された前記トナー像を定着させる定着手段を有する画像形成装置において、
前記定着手段は、互いに圧接して回転する加熱定着用回転体と弾性層を有する加圧用回転体とを具備し、前記両回転体の圧接ニップ部にトナー像を形成担させた記録材を導入して挟持搬送させて前記加熱定着用回転体の熱により加熱定着処理する定着装置であり、
前記加圧用回転体を加熱するための加熱手段と、前記加熱手段に対する通電を制御して加圧用回転体を所定の温度に温調する温調手段と、少なくとも非プリント時において前記温調手段が実行する温調制御モードとして選択可能な複数の温調制御モードを有し、選択された温調制御モードにて前記温調手段を動作させる制御手段を有することを特徴とする画像形成装置。
【0013】
(3)前記温調手段は、商用電源から加熱手段へ導通または遮断のいずれかに切り換え自在な調整手段と、前記加圧用回転体の温度を検出する温度検知手段と、前記温度検知手段の検知情報に基づいて前記調整手段を制御する制御手段を有することを特徴とする(1)または(2)に記載の画像形成装置。
【0014】
(4)前記加熱定着用回転体について加熱して温調する温調手段を有することを特徴とする(1)から(3)のいずれか1つに記載の画像形成装置。
【0015】
(5)前記温調手段は、前記加熱定着用回転体を加熱するための加熱手段と、商用電源から前記加熱手段へ導通または遮断のいずれかに切り換え自在な調整手段と、前記加熱定着用回転体の温度を検出する温度検知手段と、前記温度検知手段の検知情報に基づいて前記調整手段を制御する制御手段を有することを特徴とする(4)に記載の画像形成装置。
【0016】
(6)スタンバイ温調時の温調制御モードを任意に選択可能であることを特徴とする(1)から(5)のいずれか1つに記載の画像形成装置。
【0017】
(7)低消費電力温調時の温調制御モードを任意に選択可能であることを特徴とする(1)から(5)のいずれか1つに記載の画像形成装置。
【0018】
(8)スリープ状態の温調制御モードを任意に選択可能であることを特徴とする(1)から(5)のいずれか1つに記載の画像形成装置。
【0019】
(9)前記温調手段により、非プリント時の加熱手段を通電制御状態か非通電制御状態を選択可能としたことを特徴とする(1)から(8)のいずれか1つに記載の画像形成装置。
【0020】
(10)前記温調手段により、非プリント時の温調温度を任意に選択可能としたことを特徴とする(1)から(8)のいずれか1つに記載の画像形成装置。
【0021】
(11)前記温調手段により、非プリント時の加熱手段の通電間隔を任意に選択可能としたことを特徴とする(1)から(8)のいずれか1つに記載の画像形成装置。
【0022】
(12)前記温調手段により、非プリント時の加熱手段の単位時間あたりの通電時間を任意に選択可能としたことを特徴とする(1)から(8)のいずれか1つに記載の画像形成装置。
【0023】
(13)画像形成装置の非プリント時に定着装置の加圧用回転体を間欠的に駆動する制御モードを有し、その駆動間隔を任意に選択可能としたことを特徴とする(1)から(12)のいずれか1つに記載の画像形成装置。
【0024】
(14)画像形成装置の非プリント時に定着装置の加圧用回転体を間欠的に駆動する制御モードを有し、その駆動時間を任意に選択可能としたことを特徴とする(1)から(13)のいずれか1つに記載の画像形成装置。
【0025】
(15)前記定着装置の前記加熱定着用回転体と前記加圧用回転体との加圧力を切り換える加圧力切り換え手段を有し、画像形成装置の非プリント時の加圧力を任意に選択可能としたことを特徴とする(1)から(14)のいずれか1つに記載の画像形成装置。
【0026】
(16)前記温調条件、あるいは前記温調制御モード、あるいは前記加圧用回転体駆動制御モード、あるいは前記加圧力切り換えをプリンタコントローラからのインターフェイスコマンドで切り換えることを特徴とする(1)から(15)のいずれか1つに記載の画像形成装置。
【0027】
(17)前記温調条件、あるいは前記温調制御モード、あるいは前記加圧用回転体駆動制御モード、あるいは前記加圧力切り換えをプリンタコントローラの識別手段を参照して切り換えることを特徴とする(1)から(15)のいずれか1つに記載の画像形成装置。
【0028】
(18)前記温調条件、あるいは前記温調制御モード、あるいは前記加圧用回転体駆動制御モード、あるいは前記加圧力切り換えをオペレーションパネルから入力することにより切り換えることを特徴とする(1)から(15)のいずれか1つに記載の画像形成装置。
【0029】
(19)前記温調条件、あるいは前記温調制御モード、あるいは前記加圧用回転体駆動制御モード、あるいは前記加圧力切り換えをプリンタドライバソフトの設定を変更することにより切り換えることを特徴とする(1)から(15)のいずれか1つに記載の画像形成装置。
【0030】
(20)前記温調条件、あるいは前記温調制御モード、あるいは前記加圧用回転体駆動制御モード、あるいは前記加圧力切り換えを電気回路上に設けた切り換え手段により切り換えることを特徴とする(1)から(15)のいずれか1つに記載の画像形成装置。
【0031】
【発明の実施の形態】
(第1の実施例)
(1)画像形成装置例
図1は本発明に従う画像形成装置の一例の概略構成模型図である。本例の画像形成装置は転写タイプの電子写真方式を応用したレーザプリンタである。
【0032】
1は電子写真感光体ドラムであり、制御部に入力したプリントスタート信号に基づいて矢印R1の時計方向に所定の周速度にて回転駆動される。2は帯電装置であり、回転する感光体ドラム1の周面を所定の極性・電位に一様に帯電処理する。3は露光装置であり、本例ではレーザスキャナである。該レーザスキャナ3は画像読取装置・コンピュータ・ファクシミリ装置等の外部ホスト装置20からプリンタMに入力した画像情報の時系列電気デジタル画素信号に対応してオン−オフ変調されたレーザ光Lを出力して、上記のように回転駆動され、帯電処理された感光体ドラム1の帯電面を走査露光する。これにより感光体ドラム面の露光明部の電荷が除電されて、走査露光した画像情報パターンに対応した静電潜像が形成される。
【0033】
4は現像装置であり、現像剤(以後トナーと記す)tを収容した現像容器4b、現像スリーブ4a等から構成される。現像スリーブ4aには不図示の電源から所定の現像バイアスが印加され、現像スリーブ4aから感光体ドラム1の面に静電潜像のパターンに対応してトナーtが選択的に供給されて、感光体ドラム面の静電潜像がトナー像として反転現像あるいは正規現像される。
【0034】
一方、プリンタ本体内の下部には、紙等の記録材(転写材)Pを収納した給紙カセット7が配置されており、所定の制御タイミングで駆動される給紙ローラ15により給紙カセット7内の記録材Pが1枚分離給紙される。給紙された記録材Pは記録材搬送路8内を搬送ローラ8−1、8−2で搬送され、感光体ドラム1と転写部材としての転写ローラ5との当接部である転写ニップ部Tに導入される。転写ローラ5には不図示の電源からトナーの帯電極性とは逆極性の所定の転写バイアスが印加され、転写ニップ部Tを挟持搬送されていく記録材Pの表面に感光体ドラム面側のトナー像が静電転写される。
【0035】
9は記録材搬送路8の搬送ローラ8−2と転写ニップ部Tとの間位置に配設したトップセンサであり、記録材の先端到達検知、後端通過検知をする。プリンタ制御部であるエンジンコントローラ22はこのトップセンサ9の上記検知信号に基づいて、感光体ドラム面に対するレーザ走査露光開始タイミング制御、記録材ジャム検知等を行なう。
【0036】
転写ニップ部Tを通過した記録材Pは感光体ドラム面から分離されて搬送ガイド10により定着装置11に導入され、記録材上の未定着トナー像は該定着装置11により加熱加圧されることで記録材に永久定着される。定着装置11については次の(2)項で詳述する。
【0037】
一方、記録材分離後の感光体ドラム面は転写時に感光体ドラム1上に残ったトナーや紙紛などの残留付着物がクリーニング装置6のクリーニングブレード6aで取り除かれて清掃され、繰り返して作像に供される。
【0038】
定着装置11で未定着トナー像の加熱定着処理を受けた記録材Pは定着排紙ローラ109から記録材搬送路12に入り、搬送ローラ12−1、排紙ローラ13で搬送されて、排紙トレイ14上にプリントとして排紙される。
【0039】
エンジンコントローラ22はMPU(マイクロプロセッサユニット)23を含むエンジンの制御全般を行うもので、プリンタコントローラ25からのドット情報に基づき画像形成を行う。即ち、プリンタの画像形成動作のシーケンス制御全般を司る。プリンタコントローラ25は、コンピュータ等の外部ホスト装置20からの画像データをドット情報に展開してエンジンコントローラ22に伝える処理を行うものである。
【0040】
(2)定着装置11
図2は定着装置11部分の拡大模型図である。本例の定着装置11はヒートローラタイプのものであり、A3(297mm)幅を最大通紙サイズとする記録材Pを装置の通紙中心を基準として搬送する中央基準搬送の装置である。
【0041】
100は定着用回転体(熱定着手段)としての定着ローラであり、直径50mm、厚さ3.0mmのアルミニウムの中空ローラを芯金101とし、その表面にはPFAの離型層102を被覆している。また芯金内空の略中央部には定着ローラ加熱手段としてのハロゲンヒータ等のヒータ103を挿入して配設してある。
【0042】
高速機やフルカラーレーザプリンタにおいては、芯金101と離型層102の間にシリコーンゴム等の弾性層を有することにより、良好な定着性を得る構成を採用する場合もある。芯金101には鉄など他の金属を、離型層102にPTFE等の他の材料を採用することもできる。
【0043】
110は加圧用回転体(加圧手段)としての加圧ローラであり、厚さ5.0mmのアルミニウムの中空ローラを芯金111とし、この芯金111上にシリコーンゴムの弾性層112、表層にPFAの離型層113を有し、直径40mm、製品硬度63゜(Asker−C/1kg荷重)のものを用いた。この加圧ローラ110の芯金内空の略中央部にも加圧ローラ加熱手段としてのハロゲンランプ等のヒータ114を挿入して配設してある。
【0044】
芯金111には鉄など他の金属を、弾性層112には耐熱性を有しかつ硬度の低いシリコーンスポンジ等の他の弾性材料を、離型層113にはPTFE等の離型性の高い他の樹脂材料を採用することもできる。離型層113には、導電性粒子を分散したPFAやPTFEにより、導電性を有する離型層113にすることもある。
【0045】
定着ローラ100と加圧ローラ110は定着フレーム(定着装置筐体)116の奥側と手前側の側板間に上下に並行に配列してそれぞれ回転自由に軸受保持させ、且つ加圧ローラ110を弾性層112の弾性に抗して不図示の付勢手段により定着ローラ100の下面に対して600Nの加圧力で圧接させて定着ローラ100との間に幅7.0mmの定着ニップ部Nを形成させている。
【0046】
104と115は定着ローラ100と加圧ローラ110とにそれぞれ弾性的に当接させて配設したサーミスタ等の温度検知素子(以下、サーミスタと記す)であり、それぞれ定着ローラ100と加圧ローラ110の表面温度を検知する。
【0047】
105は定着装置の入口ガイドであり、転写部側から搬送された、未定着トナー像tを担持した記録材Pを定着ローラ100と加圧ローラ110との間の定着ニップ部Nに導く。この入口ガイド105はPBT等の抵抗制御材(108から1010Ω)で作るか、もしくはステンレス等の金属でガイド面を構成し、定着フレームとの接点に前記抵抗制御材を用いる。これは、絶縁物等で入口ガイドを形成すると、記録材との摺擦によりガイド面が帯電し、トナーの飛び散り等の弊害が生じるためである。
【0048】
106は定着ローラ分離爪であり、定着ニップ部Nの記録材出口側において、定着ローラ100の面に先端爪部を軽く当接させて配設してある。
【0049】
108と109は定着ニップ部Nの記録材出口側に配設した排紙ガイドと排紙ローラである。
【0050】
定着ローラ100はDCモータ21を含む駆動系(不図示)により矢印R2の時計方向に所定の周速度にて回転駆動される。この定着ローラ100の回転駆動に連動して加圧ローラ110と排紙ローラ109が矢印R3とR4の方向に定着ローラ100と略同じ周速度にて回転駆動される。
【0051】
定着ローラ100と加圧ローラ110の内空に配設したヒータ103と114は100V入力時にそれぞれ1000W、500Wの出力ができるものを使用し、ヒータ配光も通紙基準に対して対称な分布になっている。
【0052】
1)前多回転工程
プリンタのメイン電源スイッチ(不図示)が投入されると、エンジンコントローラ22はプリンタの前多回転工程(ウォーミングアップ動作工程)を実行させる。この前多回転工程はプリンタのメインモータ(不図示)を駆動させて感光体ドラム1を回転駆動状態にし、所定のプロセス機器の立ち上げ動作を実行させるものである。
【0053】
制御手段としてのMPU23は、定着装置11について、DCモータ21を駆動させて定着ローラ100を回転駆動状態にする。これに連動して加圧ローラ110と定着排紙ローラ109も回転駆動状態になる。
【0054】
また、MPU23は、定着ローラヒータ103に通電して定着ローラ100を内部から加熱する。これにより定着ローラ100の表面温度が上昇する。その表面温度がサーミスタ104によって検知され、その検知温度情報がMPU23に入力する。MPU23はその検知温度情報をもとに定着ローラヒータ103に対する通電回路のトライアック24aを断続的に作動させることで定着ローラヒータ103の点灯制御を行い、定着ローラ100の表面温度を所定のスタンバイ温度、本例では180℃に立ち上げて、その温度に温調する。トライアック24aと後述のトライアック24bは商用電源からヒータ103(114)へ導通または遮断のいずれかに切り換え自在な調整手段である。
【0055】
一方、加圧ローラ110については、後記(3)項で詳述するように、加圧ローラヒータ114の通電しないモードも含む4つの温調制御モード▲1▼〜▲4▼の内から任意に選択された温調制御モードに基づく温調制御がなされて、加圧ローラ110の表面温度が選択された温調制御モードの温調温度に立ち上げられ、その温度に温調維持される。
【0056】
すなわち、MPU23は、通電制御無しのモード以外の温調制御モードでは、加圧ローラヒータ114に通電し加圧ローラ110を内部加熱して表面温度を上昇させる。その表面温度がサーミスタ115によって検知され、その検知温度情報がMPU23に入力する。MPU23はその検知温度情報をもとに加圧ローラヒータ114に対する通電回路のトライアック24bを断続的に作動させることで加圧ローラヒータ114の点灯制御を行い、定着ローラ100の表面温度を選択された温調制御モードに基づく温度に温調維持する。
【0057】
上記において、サーミスタ104・115、MPU23、トライアック24a・24bが、定着ローラ100と加圧ローラ110の温調手段としての温度制御回路27を構成している。
【0058】
2)スタンバイ工程
エンジンコントローラ22はプリンタの所定の前多回転工程終了後はメインモータの駆動をオフして感光体ドラム1の回転を停止させて、プリントスタート信号が入力されるまでプリンタをスタンバイ(待機)状態に保持する。
【0059】
このスタンバイ工程において、MPU23は、定着装置11について、DCモータ21の駆動を停止させる。これにより定着ローラ100、加圧ローラ110、定着排紙ローラ109の回転駆動も停止される。定着ローラ100と加圧ローラ110の表面温度は温度制御回路27により、それぞれ、スタンバイ温度と、選択された温調制御モードに基づく温度に温調維持される。
【0060】
また、スタンバイ中は回転を停止している定着ローラ100と加圧ローラ110の加圧ローラ110について定着ニップ部Nに対応する1箇所に熱および荷重によるストレスが集中しないように、MPU23はDCモータ21を本実施例においては30分間隔で100msec間欠駆動させることで、定着ローラ100と加圧ローラ110をその間駆動して、加圧ローラ110の定着ニップ部対応部分を定着ニップ部Nから位置移動させている。ここで、定着ローラ110と加圧ローラ110の駆動時間は、駆動前の加圧ローラ110の定着ニップ部対応部分が元の定着ニップ部位置に戻らない範囲で設定している。
【0061】
3)前回転工程
プリントスタート信号が入力されると、エンジンコントローラ22はプリンタのメインモータを再駆動させて感光体ドラム1の回転を再開させて、所定のプロセス機器にプリント前準備動作を行わせる。
【0062】
MPU23は、定着装置11について、DCモータ21を駆動させて定着ローラ100を回転する。これに連動して加圧ローラ110と定着排紙ローラ109も回転駆動状態となる。またMPU23は、定着ローラ100の温調温度をスタンバイ温度である180℃から、プリント温度、本例では190℃に切り換えて、定着ローラ100の表面温度をそのプリント温度に上昇させ、温度制御回路27によりそのプリント温度を温調維持する。またMPU23は、加圧ローラ110温調温度を本実施例ではスタンバイ時の温調温度からプリント温度、本例では140℃に切り換えて温調制御する。
【0063】
4)プリント工程
エンジンコントローラ22は所定の前回転工程の終了後(定着ローラ100の温度が所定のプリント時温度である190℃に立ち上がったことがサーミスタ104で検知された後)、プリント工程を実行する。
【0064】
転写部Tから搬送された、未定着トナー像tを担持した記録材Pは、定着装置11の入口ガイド105によって回転している定着ローラと加圧ローラ110との圧接部である定着ニップ部Nに導かれ、定着ニップ部Nにくわえ込まれて挟持搬送されていく。記録材P上の未定着トナー像tは記録材Pが定着ニップ部Nを挟持搬送されていく過程で、所定のプリント温度に加熱温調されている定着ローラ100の熱と、定着ニップ部Nの加圧力で記録材P面に加熱加圧定着される。定着ニップ部Nを出た記録材Pは定着ローラ分離爪106で定着ローラ100の面から分離され、排紙ガイド108と排紙ローラ109で定着装置から排出搬送される。
【0065】
本実施例のプリンタにおいては、定着ローラ100のスタンバイ温度は全て180℃に設定することにより、プリント指示に対しては全ての加圧ローラ温調制御モードで同等のファーストプリントスピードを維持することにした。また定着ローラ100のプリント温度を190℃に温調制御することにより、プロセススピードを233.3mm/sec、紙間を70mmとして、A4横で最高スループット50ppmを実現している。
【0066】
5)後回転工程
エンジンコントローラ22は所定1枚のプリント(モノプリント)あるいは所定複数の連続プリント(マルチプリント)を終了すると、その後もしばらくの間メインモータのオンを保持して感光体ドラム1の回転を継続させて、所定のプロセス機器の終了動作を実行させる。
【0067】
この後回転工程において、MPU23は、定着装置11について、DCモータ21のオンを保持して定着ローラ100と加圧ローラ110の回転を継続させ、定着ローラ100の温調温度をプリント温度である190℃から、スタンバイ温度である180℃に切り換えて温度制御回路27によりそのスタンバイ温度に温調維持する。加圧ローラ110の表面温度は温度制御回路27により前記の選択された加圧ローラ温調制御モードに基づく温度に温調維持する。
【0068】
6)スタンバイ工程
エンジンコントローラ22はプリンタの所定の後回転工程終了後はメインモータをオフにして感光体ドラム1の回転を停止させて、次のプリントスタート信号が入力されるまでプリンタをスタンバイ状態に保持する。
【0069】
このスタンバイ中、MPU23は、定着装置11について、DCモータ21の駆動を停止させる。これにより定着ローラ100、加圧ローラ110、定着排紙ローラ109の回転も停止される。定着ローラ100と加圧ローラ110の表面温度は温度制御回路27により、それぞれ、スタンバイ温度と、選択された加圧ローラ温調制御モードに基づく温度に温調維持される。
【0070】
また、このスタンバイ中も、MPU23はDCモータ21を30分間隔で100msec間欠駆動させることで、定着ローラ100と加圧ローラ110を間欠駆動して、加圧ローラ110の定着ニップ部対応部分を定着ニップ部Nから位置移動させ、回転を停止している定着ローラ100と加圧ローラ110の加圧ローラ110について定着ニップ部Nに対応する1箇所に熱および荷重によるストレスが集中しないようにしている。
【0071】
7)そして、プリントスタート信号が入力される度に、上記の3)〜6)の工程が繰り返して実行される。1)の前多回転工程中にプリントスタート信号が入力されているときは、1)の前多回転工程の終了後は2)のスタンバイ工程は無しにして3)の前回転工程に移行し、4)のプリント工程が実行される。
【0072】
8)ここで、本発明においては「非プリント時」とは画像形成装置のメイン電源スイッチがオンされた後、オフされるまでの間において、プリント時(前回転時、連続プリント時の紙間も含む)以外という意味で、画像形成装置のスタンバイ状態時(前多回転時、後回転時も含む)、画像形成装置の低電力温調時、画像形成装置のスリープ状態時を含むものである。
【0073】
(3)加圧ローラ110の温調制御モード
本実施例においては、加圧ローラ110のスタンバイ時の温調制御モードをプリンタコントローラボード25からのI/Fコマンドにより、MPU23に設定の、表1に示すような▲1▼、▲2▼、▲3▼、▲4▼の4つの温調制御モードから任意に選択設定可能(コマンドの選択が任意)とした。
【0074】
【表1】
【0075】
温調制御モード▲1▼は、定着性を優先する温調制御モードであり、I/Fコマンドは「00」である。この定着性を優先するI/Fコマンド:00を選択した場合は、スタンバイ時の定着ローラ100の温調温度は180℃、プリント時の定着ローラ100の温調温度は190℃、スタンバイ時およびプリント時の加圧ローラ110の温調温度は140℃となり、表面性の粗い紙、もしくは厚紙を頻繁に使用するユーザに対して常に十分な定着性を提供することができる。
【0076】
温調制御モード▲2▼と▲3▼はそれぞれ、スタンバイ時の加圧ローラ110の温調温度を上記の温調制御モード▲1▼の温調温度である140℃よりも低くした125℃と110℃に設定したものである。I/Fコマンドはそれぞれ「01」と「10」である。プリント時の加圧ローラ110の温調温度はどちらも140℃である。スタンバイ時の定着ローラ100の温調温度はどちらも180℃、プリント時の定着ローラ100の温調温度はどちらも190℃である。
【0077】
温調制御モード▲4▼は、加圧ローラ寿命優先の場合の温調制御モードであり、I/Fコマンドは「11」である。この加圧ローラ寿命優先のI/Fコマンド:11を選択した場合は、スタンバイ時において加圧ローラ110のヒータ114に対する通電はなされない(加圧ローラヒータ114=OFF)。この加圧ローラヒータ114に対する通電制御なしの場合でも、加圧ローラ110の表面はスタンバイ時において定着ローラ100からの伝熱により約95℃に保たれる。プリント時の加圧ローラ110の温調温度は140℃である。スタンバイ時の定着ローラ100の温調温度は180℃、プリント時の定着ローラ100の温調温度は190℃である。
【0078】
本実施例では、定着ローラ100のスタンバイ温度は全て180℃に設定することにより、プリント指示に対しては全ての加圧ローラ温調制御モード▲1▼〜▲4▼で同等のファーストプリントスピードを維持することにした。
【0079】
本実施例においては、加圧ローラ110のスタンバイ時温調温度が温調制御モード▲1▼の140℃(プリント時の温調温度も140℃)のときの加圧ローラ110の寿命は約2000時間であるのに対し、温調制御モード▲2▼、同▲3▼とスタンバイ時温調温度を下げるに従い寿命は約4000時間、約6500時間と延び、スタンバイ時温調制御モード▲4▼の通電制御無しでは約5倍以上の寿命を満足することができる。ここで、加圧ローラ110の寿命の判断は、加圧ローラ110の弾性層112が永久変形を生じ、回転に伴う異音を発生させるレベルとした。
【0080】
表面性の悪い紙や厚紙を多くプリントするユーザの場合は、定着性を優先して温調制御モード▲1▼のI/Fコマンド00、もしくは温調制御モード▲2▼の01を指定すれば、記録材Pの種類を問わず常に十分な定着性を維持することができる。
【0081】
一方、ほとんどが普通紙のプリントに限られるユーザは温調制御モード▲3▼のI/Fコマンド10、もしくは温調制御モード▲4▼の11を設定することにより、定着性を満足しながら加圧ローラの寿命を長く使用することができる。
【0082】
普通紙を頻繁にプリントするユーザに対しては、温調制御モード▲4▼のI/Fコマンド:11を選択することにより、定着性を十分確保した上で加圧ローラ110の寿命を長くすることができる。
【0083】
加圧ローラ110のスタンバイ時温調制御モードが▲1▼から▲4▼になるほどプリント時の加圧ローラ110の表面温度が温調温度である140℃への立ち上がるのに順次時間がかかるけれども、スループットは各モードとも同じにして、加圧ローラ寿命を順次長くすることができる。
【0084】
画像形成装置のプリント時温調(プリント状態時)の積算時間は24時間スタンバイ状態における積算時間に対して実際上誤差になるほど小さい。よってスタンバイ状態時における加圧ローラの温調制御状態を変更することが加圧ローラの寿命に効果的となる。
【0085】
すなわち、加圧ローラのスタンバイ中の温調温度が高く,温調時間が長いと加圧ローラの寿命が短くなる。よって、上記のようにスタンバイ中の加圧ローラの温調温度を変更する、もしくは制御なしにより加圧ローラ高温加熱の積算時間を減らすことで加圧ローラの寿命に効果的となる。
【0086】
プリンタコントローラボード25からのI/Fコマンドについては、本実施例においては2ビットにより4水準の制御状態(温調制御モード)を選択可能にしたが、ビット数を増やして制御状態を増加させてもよく、逆にI/Fコマンド00→0、11→1のように、2水準の切り換えとしてもよい。
【0087】
また、専用のI/Fコマンド以外に、プリンタコントローラボード25のファームウエアバージョンなど、識別可能な情報をもとに制御状態を切り換えることも可能である。
【0088】
また、ユーザがオペレーションパネル26、もしくはプリンタドライバソフトから制御状態を選択するようにしてもよい。
【0089】
また、電気回路上に設けたスイッチもしくはジャンパー線を切り換えることにより、制御状態を選択するようにしてもよい。
【0090】
以上の説明はスタンバイ時の加圧ローラ温調条件を変更可能にしたものであるが、本発明は非プリント時(画像形成装置のスタンバイ状態時、低電力温調時、スリープ状態時)の加圧ローラ温調条件を変更可能にして効果があるものである。また上記の実施例では、プリント時の加圧ローラ温調温度は140℃と一定とし変更していないが、このプリント時の加圧ローラ温調条件も定着性と加圧ローラ寿命を勘案して変更可能にする構成にすることもできる。このことは以下の第2〜4の実施例においても同じである。
【0091】
(第2の実施例)
本発明の第2の実施例を示す。定着装置の構成は図2に示したものと同様である。本実施例においては、加圧ローラ110のスタンバイ時の各温調制御モードの温調温度を加圧ローラヒータ114の投入電力により設定する方法に対して応用した場合の例を示す。
【0092】
加圧ローラを電力制御する場合には、図3に示すように加圧ローラヒータ114のONデューティを設定することにより、単位時間あたり所定の電力が投入されるように制御するものである。
【0093】
加圧ローラ表面の温度は、使用環境温度や機内温度等により多少変動するものであるが、加圧ローラ110の弾性層112が単位時間当たりに受け取る熱エネルギーは常に一定に制御される。
【0094】
図3に示す加圧ローラヒータのONデューティは3分あたり15秒であり、この時間を設定することにより温調温度を変更することができる。
【0095】
表2にI/Fコマンドと点灯デューティ、および加圧ローラ温度の関係を示す。
【0096】
【表2】
【0097】
また、表2においては3分あたりのONデューティとした場合の例を示したが、ON時間を一定として、インターバル間隔を変更してもよい。
【0098】
(第3の実施例)
本発明の第3の実施例を示す。定着装置の構成は図2に示したものと同様である。本実施例においては、スタンバイ中の加圧ローラ110の回転時間を一定として回転間隔を切り換える方法を示す。スタンバイ中の加圧ローラ110の回転は前記したようにMPU23によりDCモータ21が間欠駆動されて定着ローラ100が間欠駆動されることでなされる。
【0099】
スタンバイ中は回転を停止している定着ローラ100と加圧ローラ110の加圧ローラ110について定着ニップ部Nに対応する1箇所が長時間加圧された状態が続くと、加圧ローラ110の弾性層112の弾性特性が劣化し、弾性変形から永久変形へと変わり、異音等の問題が生じる。そこで加圧ローラ110は一定周期毎に回転させることが望ましく、温度が高ければ高いほど短い時間で回転させると良い。
【0100】
本実施例においては、スタンバイ中の1回の駆動時間を100msecとし、表3に示すようにI/Fコマンドによって加圧ローラの回転間隔、および加圧ローラ温調温度を切り換えるものである。
【0101】
【表3】
【0102】
第1の実施例では、30分間隔で加圧ローラ110を回転させていたが、回転時間を3分に変更することにより加圧ローラの寿命を1.5倍長くすることができた。
【0103】
(第4の実施例)
本発明の第4の実施例を示す。本実施例における定着装置の構成を図4に示す。本実施例においては、記録材としての封筒のシワを防止するために、加圧ローラ110の加圧力を変更できる加圧力変更手段を備えた定着装置において、I/Fコマンドによりスタンバイ中の駆動時間を切り換える場合の例を示す。
【0104】
図4において、151は加圧板であり、一端部側の支軸151aを中心に上下揺動自由である。152は加圧バネであり、加圧板151の支軸151a側とは反対側の他端部側を押し上げ付勢している。加圧板151は、加圧ローラ110の端部を回転自由に支持し、定着ローラ100の方向に移動可能に配設された可動軸受部材(不図示)の下面に当接させてある。このような加圧板151と加圧バネ152を定着ローラ100の手前側と奥側に配設してあり、加圧バネ152と加圧板151により加圧ローラ110の手前側と奥側の可動軸受部材をそれぞれ均等に押し上げ付勢して、加圧ローラ110を弾性層112の弾性に抗して定着ローラ100の下面に対して第1の実施例と同様のプリント設定の加圧力600Nで圧接させて定着ローラ100との間に幅7.0mmの定着ニップ部Nを形成させている。
【0105】
150は加圧力変更手段としてのカムであり、モータ28を含む回動機構により、図示の左横向きの第1回動角位置と、隆起部が下向きとなった第2回動角位置とに矢印R5のように略90°交互回動切り換えされる。モータ28はMPU23で駆動制御される。カム150が左横向きの第1回動角位置に回動切り換えされているときはカム150は加圧板151には非作用であり、加圧ローラ110は加圧バネ152により定着ローラ100の下面に対してプリント設定の加圧力600Nで圧接している。カム150が隆起部が下向きとなった第2回動角位置に回動切り換えされるとそのカム150により加圧板151が加圧バネ152の押し上げ付勢力に抗して支軸151aを中心に押し下げられて、加圧ローラ110の定着ローラ100の下面に対する加圧力が本実施例においては100Nに変更される構成してある。
【0106】
その他の定着装置構成は図2の定着装置と同様であるから再度の説明は省略する。
【0107】
本実施例においては、プリンタのスタンバイ状態においてはMPU23はカム150を第2回動角位置に回動切り換え制御することで、加圧ローラ110の定着ローラ100に対する加圧力をプリント設定の600Nから100Nに低減変更する。このとき、DCモータ21による定着ローラ100と加圧ローラ110の駆動トルクは600Nの加圧力の場合の50分の1の減少するため、モータ駆動時間が同じ場合は回転量が大幅に増加する。
【0108】
一方、加圧ローラ110の温度に対して駆動トルクが変化し、140℃で温調した場合(温調制御モード▲1▼)に対し通電制御なしの場合(温調制御モード▲4▼)では約1.5倍程度駆動トルクが増加する。
【0109】
そこで、本実施例においては、スタンバイ中の加圧ローラの通電制御の有り無しと、加圧力の変更に合わせたモータ21の駆動時間を表4に示すように変更する。
【0110】
【表4】
【0111】
本実施例のように、加圧力変更手段150を有する場合においても、加圧ローラの通電制御の有り無しを切り換え可能とすることで、それぞれの加圧状態で最も良い定着性と加圧ローラの寿命の条件を満たすことができる。
【0112】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、主に表面性の粗い紙や厚紙をプリントするユーザは定着装置について非プリント時において定着性を優先した加圧用回転体温調制御を行い、プリントする紙の大半が普通紙であるユーザに対しては加圧用回転体の温調温度を下げるか、非通電とすることにより加圧用回転体の寿命を長く使用することができる。
【0113】
よって、実際の使用条件において最も良い定着性と定着装置の加圧用回転体の寿命の条件を選択可能な画像形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例の画像形成装置の概略構成模型図
【図2】定着装置部分の構成模型図
【図3】第2の実施例における加圧ローラヒータのドライブ信号と加圧ローラ表面温度の関係を示す図
【図4】第4の実施例におけるす定着装置の構成模型図
【符号の説明】
1‥‥‥感光体ドラム
2‥‥‥帯電部材
3‥‥‥露光装置
4‥‥‥現像装置
5‥‥‥転写部材
6‥‥‥クリーニング装置
11‥‥‥定着装置
100‥‥定着ローラ
110‥‥加圧ローラ
Claims (20)
- 記録材にトナー像を形成担持させる作像手段と、前記記録材に形成担持された前記トナー像を定着させる定着手段を有する画像形成装置において、
前記定着手段は、互いに圧接して回転する加熱定着用回転体と弾性層を有する加圧用回転体とを具備し、前記両回転体の圧接ニップ部にトナー像を形成担させた記録材を導入して挟持搬送させて前記加熱定着用回転体の熱により加熱定着処理する定着装置であり、
前記加圧用回転体を加熱して温調する温調手段を具備させ、前記温調手段で実行させる温調条件を少なくとも非プリント時において変更可能としたことを特徴とする画像形成装置。 - 記録材にトナー像を形成担持させる作像手段と、前記記録材に形成担持された前記トナー像を定着させる定着手段を有する画像形成装置において、
前記定着手段は、互いに圧接して回転する加熱定着用回転体と弾性層を有する加圧用回転体とを具備し、前記両回転体の圧接ニップ部にトナー像を形成担させた記録材を導入して挟持搬送させて前記加熱定着用回転体の熱により加熱定着処理する定着装置であり、
前記加圧用回転体を加熱するための加熱手段と、前記加熱手段に対する通電を制御して加圧用回転体を所定の温度に温調する温調手段と、少なくとも非プリント時において前記温調手段が実行する温調制御モードとして選択可能な複数の温調制御モードを有し、選択された温調制御モードにて前記温調手段を動作させる制御手段を有することを特徴とする画像形成装置。 - 前記温調手段は、商用電源から加熱手段へ導通または遮断のいずれかに切り換え自在な調整手段と、前記加圧用回転体の温度を検出する温度検知手段と、前記温度検知手段の検知情報に基づいて前記調整手段を制御する制御手段を有することを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
- 前記加熱定着用回転体について加熱して温調する温調手段を有することを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載の画像形成装置。
- 前記温調手段は、前記加熱定着用回転体を加熱するための加熱手段と、商用電源から前記加熱手段へ導通または遮断のいずれかに切り換え自在な調整手段と、前記加熱定着用回転体の温度を検出する温度検知手段と、前記温度検知手段の検知情報に基づいて前記調整手段を制御する制御手段を有することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
- スタンバイ温調時の温調制御モードを任意に選択可能であることを特徴とする請求項1から5のいずれか1つに記載の画像形成装置。
- 低消費電力温調時の温調制御モードを任意に選択可能であることを特徴とする請求項1から5のいずれか1つに記載の画像形成装置。
- スリープ状態の温調制御モードを任意に選択可能であることを特徴とする請求項1から5のいずれか1つに記載の画像形成装置。
- 前記温調手段により、非プリント時の加熱手段を通電制御状態か非通電制御状態を選択可能としたことを特徴とする請求項1から8のいずれか1つに記載の画像形成装置。
- 前記温調手段により、非プリント時の温調温度を任意に選択可能としたことを特徴とする請求項1から8のいずれか1つに記載の画像形成装置。
- 前記温調手段により、非プリント時の加熱手段の通電間隔を任意に選択可能としたことを特徴とする請求項1から8のいずれか1つに記載の画像形成装置。
- 前記温調手段により、非プリント時の加熱手段の単位時間あたりの通電時間を任意に選択可能としたことを特徴とする請求項1から8のいずれか1つに記載の画像形成装置。
- 画像形成装置の非プリント時に定着装置の加圧用回転体を間欠的に駆動する制御モードを有し、その駆動間隔を任意に選択可能としたことを特徴とする請求項1から12のいずれか1つに記載の画像形成装置。
- 画像形成装置の非プリント時に定着装置の加圧用回転体を間欠的に駆動する制御モードを有し、その駆動時間を任意に選択可能としたことを特徴とする請求項1から13のいずれか1つに記載の画像形成装置。
- 前記定着装置の前記加熱定着用回転体と前記加圧用回転体との加圧力を切り換える加圧力切り換え手段を有し、画像形成装置の非プリント時の加圧力を任意に選択可能としたことを特徴とする請求項1から14のいずれか1つに記載の画像形成装置。
- 前記温調条件、あるいは前記温調制御モード、あるいは前記加圧用回転体駆動制御モード、あるいは前記加圧力切り換えをプリンタコントローラからのインターフェイスコマンドで切り換えることを特徴とする請求項1から15のいずれか1つに記載の画像形成装置。
- 前記温調条件、あるいは前記温調制御モード、あるいは前記加圧用回転体駆動制御モード、あるいは前記加圧力切り換えをプリンタコントローラの識別手段を参照して切り換えることを特徴とする請求項1から15のいずれか1つに記載の画像形成装置。
- 前記温調条件、あるいは前記温調制御モード、あるいは前記加圧用回転体駆動制御モード、あるいは前記加圧力切り換えをオペレーションパネルから入力することにより切り換えることを特徴とする請求項1から15のいずれか1つに記載の画像形成装置。
- 前記温調条件、あるいは前記温調制御モード、あるいは前記加圧用回転体駆動制御モード、あるいは前記加圧力切り換えをプリンタドライバソフトの設定を変更することにより切り換えることを特徴とする請求項1から15のいずれか1つに記載の画像形成装置。
- 前記温調条件、あるいは前記温調制御モード、あるいは前記加圧用回転体駆動制御モード、あるいは前記加圧力切り換えを電気回路上に設けた切り換え手段により切り換えることを特徴とする請求項1から15のいずれか1つに記載の画像形成装置。
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