JPH0535150A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH0535150A
JPH0535150A JP3209882A JP20988291A JPH0535150A JP H0535150 A JPH0535150 A JP H0535150A JP 3209882 A JP3209882 A JP 3209882A JP 20988291 A JP20988291 A JP 20988291A JP H0535150 A JPH0535150 A JP H0535150A
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JP
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image
fixing
heat
printing
heating
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JP3209882A
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Takahiro Inoue
高広 井上
Koichi Hiroshima
康一 廣島
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 プリント手段により記録材Pに加熱定着性顕
画像Tを形成担持させ、画像加熱定着手段9で像定着処
理する画像形成装置について、省エネルギー化、ファー
ストプリントタイムの短縮化をすること。 【構成】 画像加熱定着手段9は、加熱源93と、これ
に直接接する断熱性を有する伝熱層部材94を有し、該
伝熱層部材の加熱源接触側とは反対側の面に直接に或い
は該面に形成した離形層の面に記録材Pの画像担持面を
圧接させて加熱源の熱を伝熱層部材或いは伝熱層部材と
離形層を介して記録材へ与えて記録材を加熱する構成で
あり、装置がプリント信号の入力待ちのときは前記定着
手段9の加熱源93を作動させずに待機に保持させ、プ
リント信号を受けると該加熱源93の加熱を開始させる
とともにプリント手段のプリント動作を開始させ、定着
手段9が定着可能温度になるのとは独立にプリント動作
が行なわれること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はプリンター・複写機等の
画像形成装置に関する。
【0002】より詳しくは、電子写真・静電記録・磁気
記録等の適宜の作像原理・プロセスのプリント手段(画
像形成プロセス手段)により記録材(エレクトロファッ
クスシート・静電記録シート・転写材シートなど)の面
に直接もしくは間接(転写)方式にて目的の画像情報に
対応した、熱定着性トナーなどの加熱定着性顕画剤によ
る未定着画像を形成担持させ、該記録材を画像加熱定着
手段で像定着処理して画像形成物(プリントやコピー)
を出力する画像形成装置に関する。
【0003】
【従来の技術】上記のような画像形成装置において、画
像加熱定着手段としては熱ローラー定着器が一般的に用
いられている。
【0004】これは互いに所定の加圧力をもって圧接さ
せて回転駆動させた一対の定着ローラーと加圧ローラー
を有し、定着ローラーは内部に数百Wの定着ヒーターが
入れられていて該定着ヒーターにより加熱され所定の定
着温度に温度調節され、この定着ローラーと加圧ローラ
ーとの圧接ニップ部に未定着画像を形成担持させた記録
材を画像面を定着ローラー側にして導入通過させること
により未定着画像を記録材面に加熱定着させるものであ
る。
【0005】定着ローラーは一般にアルミやステンレス
などの金属ローラであり、画像オフセット防止のために
その表面をフッ素樹脂の表面層でコートしたものが用い
られる。金属ローラと表面層の間にシリコンゴムの弾性
層を介入させることもある。加圧ローラーは芯金の上に
シリコンゴムのソリッド層又は発泡スポンジ層を有し、
場合によってはその表面にフッ素樹脂の表面層がコート
される。
【0006】このような熱ローラー定着器は熱容量が大
きく定着ヒーターへの通電開始から定着ローラーの温度
が所定の定着温度に立ち上がるまでに時間がかかる。
【0007】そこでこのような熱ローラー定着器を定着
手段とする画像形成装置、例えば電子写真プリンターで
は、プリンターのメイン電源スイッチが投入されたら、
定着ヒーターへの通電を開始させ、またこれと並行的に
レーザースキャナーの動作チェック、感光ドラムの作像
準備のための前多回転駆動などの準備シーケンスを実行
させる。この期間はイニシャライズ期間としてプリント
動作の実行は回路的に禁止される。
【0008】定着ヒーターにより定着ローラーが所定の
定着温度に立ち上がり、イニシャライズ期間が終了する
とプリンターはプリント禁止状態が解かれてスタンバイ
状態に入り、パーソナルコンピューター、ワードプロセ
ッサー、ワークステーションなどのホスト装置からのプ
リント信号入力待ちの状態になる。
【0009】このスタンバイ状態は立ち上った定着ロー
ラーの温度が所定の定着温度に維持されるように定着ヒ
ーターへの通電が適切に制御されて定着ローラーの温調
がなされており、プリンターがスタンバイ時へ入った状
態はプリント信号の入力時に直ちにプリント動作が可能
なようになっている。以上を制御モードAとする。
【0010】また上記の制御モードAとは違う制御モー
ドBとして、スタンバイ時は定着ヒーターを切り、プリ
ント信号が来た時点で、はじめて定着ヒーターを入れ
て、定着器の温度を上昇させ、ある所定の温度になるま
で、ホスト装置側の画像信号を受け付けるのを待たせ、
しかる後にプリント動作に入るものもある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】問題として、前者の制
御モードAは実際に定着動作を行わない間も数百Wの定
着ヒーターが入って定着ローラの温度制御をしており、
その間は電気エネルギーを無駄に消費するだけではな
く、プリンター自体の昇温による問題もあった。例え
ば、電子写真感光体が昇温によって感度が変化したり、
トナーが半溶融状態になってクリーナーでケーキングし
クリーニング不良で画像を汚すことがある。
【0012】また後者の制御モードBにおいては、制御
モードAの上記のような問題はない代わりに、プリント
信号が入ってから定着ヒーターを入れるので、定着可能
な温度になるまで時間がかかり、その間プリントが出来
ないので、ファーストプリントタイムが長くなって、実
際に使う時に時間の無駄をする。
【0013】本発明は同じく、プリント手段により記録
材に加熱定着性顕画像を形成担持させ、画像加熱定着手
段で像定着処理して画像形成物を出力する画像形成装置
であるが、上記制御モードAや同Bのような問題点がな
い、即ち、省エネルギーができ、またファーストプリン
トタイムが短い等の特長を有する画像形成装置を提供す
ることを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は下記の構成を特
徴とする画像形成装置である。
【0015】プリント手段により記録材に加熱定着性顕
画像を形成担持させ、該記録材を画像加熱定着手段へ導
入して像定着処理して画像形成物を得る画像形成装置に
おいて、画像加熱定着手段は、加熱源と、これに直接接
する断熱性を有する伝熱層部材を有し、該伝熱層部材の
加熱源接触側とは反対側の面に直接に或いは該面に形成
した離形層の面に記録材の画像担持面を圧接させて加熱
源の熱を伝熱層部材或いは伝熱層部材と離形層を介して
記録材へ与えて記録材を加熱する構成であり、装置がプ
リント信号の入力待ちのときは前記定着手段の加熱源を
作動させずに待機に保持させ、プリント信号を受けると
該加熱源の加熱を開始させるとともにプリント手段のプ
リント動作を開始させ、定着手段が定着可能温度になる
のとは独立にプリント動作が行なわれる、ことを特徴と
する画像形成装置。
【0016】
【作用】上記構成の画像加熱定着手段は、伝熱層部材を
断熱性を有するものとし厚みを例えば数十μm程度の薄
いものとすることで該伝熱層部材の厚み方向の熱伝導は
さほど悪くならないし、体積としても小さいので熱容量
も無視できる。そのため該伝熱層部材に直接接触させた
加熱源の熱は瞬時に伝熱層部材の表面側(加熱源接触側
の面とは反対側の面)に伝わり、伝熱層部材の横方向へ
の熱の逃げが少なくて所定の定着温度への立ち上がりが
早く、実際上数秒から数十秒で定着可能状態にさせるこ
とが可能である。
【0017】従って、装置がプリント信号の入力待ちの
ときは前記定着手段の加熱源を作動させずに待機に保持
させ、プリント信号を受けると該加熱源の加熱を開始さ
せるとともにプリント手段のプリント動作を開始させて
も、定着手段を迅速に充分定着可能な温度にすることが
出来るので、ファーストプリントタイムを遅らせること
なく画像形成物の出力が可能となる(クイックスタート
性)。
【0018】装置がプリント信号の入力待ちのときは前
記定着手段の加熱源を作動させずに待機に保持されるこ
とで、装置スタンバイ時などの非画像形成時の電気エネ
ルギーの無駄消費を除去することができるとともに、そ
の時の発生熱による画像形成装置自体の昇温によって、
電子写真感光体等の像担持体の感度や性能が変化した
り、熱定着性顕画剤としてのトナーが半溶融状態になっ
てクリーナーでケーキングしクリーニング不良で画像を
汚すといった問題もなくなる。
【0019】
【実施例】 <実施例1>(図1〜図5) (1)画像形成装置の全体構成 図1は第1の実施例装置としての電子写真レーザープリ
ンターの概略構成図である。
【0020】1は像担持体としての回転ドラム型の電子
写真感光体(以下、感光ドラムと記す)であり、矢示の
時計方向に所定の周速度(プロセススピード)をもって
回転駆動される。感光材料としては有機光導電体(OP
C)、a−Se,a−Siなどが用いられる。
【0021】感光ドラム1はその回転過程で帯電ローラ
ー2によって一様帯電を受ける。帯電手段は帯電ローラ
ーのほかコロナ帯電器など公知のものを使用できる。
【0022】次いでレーザースキャナー3によって、目
的の画像情報の時系列電気デジタル画素信号に対応して
変調されたレーザー光Lによるラスタースキャン露光を
受けることで目的の画像情報に対応した静電潜像の形成
を受ける。レーザースキャナー3は半導体レーザーの点
滅をポリゴンスキャナーで走査し、光学系により感光ド
ラム1上に結像させる。
【0023】感光ドラム1面の形成静電潜像は現像器4
でトナー画像として現像される。現像は、ジャンピング
現像、2成分現像、FEED現像などが用いられ、感光
ドラム1面の記録するところをレーザーを点灯走査して
潜像の電荷をなくすイメージ露光と、電荷の少ない部分
にトナーを付着させる反転現像が組み合わせて用いられ
ることが多い。
【0024】感光ドラム1面の現像トナー画像は転写ロ
ーラー8の位置において感光ドラム1と該転写ローラー
8との間に給紙された転写材P面に転写される。転写材
Pはカセット5に収められており、給紙ローラー6によ
って1枚ずつ給送される。ホスト装置(不図示)からプ
リンターへプリント信号が送られると、給紙ローラー6
により給紙が行われ、タイミングローラー7によって、
画像信号と同期をとって転写ローラー8で感光ドラム1
側から転写材P上へのトナー画像が転写される。転写ロ
ーラー8は導電性の硬度の低い弾性体で、感光ドラム1
と転写ローラー8で形成されるニップ部でバイアス電界
によって静電的に転写が行われる。コロナ帯電器による
転写でも構わない。
【0025】転写ローラー8の位置を通過してトナー画
像転写を受けた転写材Pは感光ドラム1面から分離され
て定着器9へ導入されて画像加熱定着を受け、排紙ロー
ラー10で排紙トレイ11上へ排出される。またトナー
画像転写後の感光ドラム1面はクリーナー12で転写残
りトナー等の除去を受けてクリーニングされ、繰り返し
て作像に供される。
【0026】(2)定着器9 図2は使用定着器9の概略構成図である。この定着器9
は本出願人の先の提案(特開昭63−313182号公
報等)に係るフィルム加熱方式の定着器である。駆動ロ
ーラー91と従動ローラー92の間には、伝熱層部材と
しての断熱性のあるエンドレスベルト状の耐熱性フィル
ム94(以下、定着フィルムと称する)が張り渡されて
いる。定着フィルム94は駆動ローラー91によって感
光ドラム1とほぼ同じ表面速度で移動する。
【0027】定着フィルム94は、耐熱性、離型性、強
度、耐久性のある単層又は複合層のエンドレスフィルム
であり、断熱性のあるものである。例えば、ポリイミド
(熱伝導率 7.4×10-4 cal/ sec cm deg) ポリエーテル
イミド、ポリエーテルサルホン、ポリエーテルエーテル
ケトン、或は、これらのフィルムの画像当接面側にPT
FE(熱伝導率 6×10-4 cal/ sec cm deg) 、PFA、
FEP等のフッ素樹脂、シリコン樹脂、などの離型層を
形成したものが用いられる。離型層にはカーボンブラッ
クなどの導電材を混入してもよい。
【0028】定着フィルム94は断熱性があり(熱伝導
率は 1×10-3 cal/ sec cm deg以下が望ましい)、厚み
は、100μm〜20μm、好ましくは、40μm〜2
0μmのものが柔軟性、熱伝導性、熱容量の点から望ま
しい。
【0029】定着フィルムが、熱伝導の良い、たとえば
アルミ(熱伝導率は5.6 ×10-1 cal/ sec cm deg)やス
テンレス(熱伝導率は3.6 ×10-2 cal/ sec cm deg) の
ような金属のようなものだと、熱が拡散してフィルムの
温度上昇に使われるので、ヒーター温度の立ち上がりが
遅くなったり、熱が外部に放出され機内の昇温を招く結
果となる。
【0030】前述例のような断熱性のある樹脂フィルム
は厚みが数十μmなので、厚み方向の熱伝導はさほど悪
くならないし、体積としても小さいので熱容量も無視で
きる。このため加熱源としてのヒーター93の熱は瞬時
にフィルムの表面に伝わり、横方向への熱の逃げは無視
できる。
【0031】定着フィルム94の裏面側には、ヒーター
93が支持体95によって取り付けられている。ヒータ
ー93はアルミナなどの耐熱性、絶縁性、高熱伝導性
で、熱容量の小さなセラミック基板の上に、銀パラジウ
ム、Ta2N、RuO2などの通電発熱体を付けたもので、20
0W〜1KWの消費電力のものである。ヒーター93の
背面にはサーミスタが取り付けられており、ヒーターの
温度コントロールが行われる。
【0032】フィルムを中にしてヒーター93とは反対
側の位置には加圧ローラー96があり、フィルムを挟ん
でヒーターと加圧ローラーとは圧接して定着ニップ部N
を形成している。加圧ローラー96はシリコンゴムやフ
ッ素ゴムなどの耐熱性の良いゴムで、必要に応じてフッ
素樹脂コートにより離型性を向上させてもよい。
【0033】転写部(8)から定着器9へ搬送された画
像定着すべきトナー画像Tを担持した転写材Pはフィル
ム94を挟んだヒーター93と加圧ローラー96との定
着ニップ部Nのフィルム94と加圧ローラー96との間
に画像面をフィルム94面側にして導入され、この定着
ニップ部Nにおける転写材通過過程を加熱及び加圧工程
としてヒーター93の熱がフィルム94を介して転写材
Pへ伝達されて転写材P上の未定着トナー画像Tが溶融
・軟化・加圧されて定着化される。
【0034】このようなフィルム加熱方式の定着器はヒ
ーター93として低熱容量加熱体を用いることができ、
通電時点からの定着温度の立ち上がりが早く、数秒から
数十秒で定着可能状態になる。
【0035】(3)プリンターの制御シーケンス A.大略の制御シーケンス 図3はプリンターの大略の制御シーケンスである。
【0036】プリンターの電源を入れると、プリンター
のイニシャライズが行われる。イニシャライズは、レー
ザースキャナー3の動作チェック、感光ドラムの作像準
備(感光ドラムの前多回転)ヒーターの断線チェックな
どの他に、フォントのローディング、プリンタードライ
バーソフトのローディングなどが行われる。イニシャラ
イズの終了の時には、プリント信号が入って来ると直ち
にプリント動作が開始できるようになっている。
【0037】イニシャライズが終りプリント信号が来な
ければ、スタンバイモードになって定着ヒーターはof
fされる。
【0038】スタンバイモード時にプリント信号が入る
と、定着ヒーター93はonし、プリントが行なわれ、
定着済みのプリント転写材が排紙され、次のプリント信
号が来なければ、再びスタンバイモードに入って、プリ
ンターは停止する。次のプリント信号が来ると、引き続
き、プリントが行われる。
【0039】電源が切られるまでは、このようなスタン
バイモードか、プリントモードになっている。
【0040】B.プリントモードの制御シーケンス 図4はプリントモードのより詳細な制御シーケンスであ
る。プリントモードは給紙搬送モードと、タイミング待
ちモードと、作像モードになる。
【0041】給紙搬送モードでは、転写材の給紙、定着
ヒーターの立ち上げなどが行なわれる。その最低所要時
間は、プリンターの能力によっても異なるが、本実施例
のA4サイズで8枚/分機では、4.5秒である。一般
にプリント速度が早いほど時間が短くなる。また給紙部
から転写部までの経路が長いほど時間が長くなる。
【0042】タイミン待ちモードは、ホスト装置あるい
はコントローラーでの画像展開と、プリンターの転写材
のタイミングをあわせるもので、図1のタイミングロー
ラー7で転写材Pを一時待機させて転写部で感光ドラム
1側の画像の先端と転写材Pの先端とが一致するように
する。このためには、プリンターから画像を送ることを
促すVSREQ信号がホスト装置あるいはコントローラ
ーに送られ、ホスト装置あるいはコントローラーからは
画像の始まりを示すVSYNC信号が送られ、続いて、
画像信号が送られる。この間の最低所要時間は、0.5
秒である。
【0043】次に作像モードに入る。作像モードでは、
画像信号によって感光ドラム1面に画像がつくられ、そ
の画像が転写材に転写され、定着され、排出される。転
写材Pの先端に画像が転写されてから定着器9に入るま
でに、9秒かかる。プリント開始からの最低所要時間
は、14秒になる。この間、定着器9はずっとヒーター
が入って定着可能温度になるまで立ち上げが行なわれて
おり、定着器9に転写材Pの先端が入る以前に定着器9
は定着可能になる。これは先述したように、定着器9が
転写材表面のトナーと接する伝熱層部材としてのフィル
ムの背面に直接接する加熱源を有し、該伝熱層部材とし
てのフィルムは断熱性を有することにより可能になる。
【0044】画像定着された転写材は排紙される。これ
には6.5秒かかる。排紙されて、次のプリントがなけ
れば、またスタンバイモードに入り、待機する。プリン
トがあれば、再度プリント工程を繰り返す。
【0045】C.給紙搬送モードの制御シーケンス 図5に給紙搬送モードの詳細な制御シーケンスを示し
た。プリント信号が入ると、レーザースキャナーの立ち
上げがおこなわれる。同時に電子写真プロセスの感光ド
ラム前回転制御が始まる。この前回転制御は、1次や転
写などの帯電を感光ドラム1上に施し、画像信号が来た
らすぐに安定した像が得られるようにするものである。
【0046】前回転制御が終ると、感光ドラム1は帯電
をされながら回転し、信号を待つ。同時に転写材のピッ
クアップと定着ヒーターの加熱が行なわれる。定着ヒー
ターの加熱は、途中で定着温度チェックにより、ヒータ
ーの加熱が適正に行なわれているかどうかを見る。これ
らの工程が行なわれ、スキャナーが立ち上がって、転写
材がタイミングローラー7に到達した時点で、給紙搬送
モードは終り、VSREQ信号が出される。
【0047】<実施例2>(図6)本実施例は前述実施
例1のプリンターにおいて使用の定着器を図6のような
ローラー対タイプのものに置換したもので、他のプリン
ター構成、制御シーケンスは実施例1と同じである。
【0048】図6のローラー対タイプの定着器9におい
て、100は定着ローラーであり、この定着ローラー1
00のローラー芯97は熱伝導性の低いポリフェニレン
サルファイド、ポリアミドイミド、ポリイミド、ポリエ
ーテルエーテルケトン、液晶ポリマーなどの高耐熱性樹
脂で、熱伝導率は、10-3cal/sec cm degより小さいもの
が望ましい。
【0049】その上に加熱源としての発熱層98が設け
られる。発熱層98は、銀パラジウム、Ta2 N、Ru
2 などの電気抵抗材料を厚み約10μmにスクリーン
印刷等で塗工し端部に通電用の接点を設けたものであ
る。
【0050】その上に伝熱層部材としての断熱性のある
表層99を設けてある。この表層99は、PTFE、P
FA、FEP等のフッ素樹脂、シリコン樹脂などの離型
性の良いもので、厚みは10〜100μmである。この
表層99には、カーボンブラックなどの導電材を混入し
てもよい。この場合には発熱層98との電気絶縁のため
中間にもう一層絶縁層を入れる場合もある。
【0051】発熱層98に通電されると、その熱は直接
表層99に伝わる。表層の支持層であるローラ芯97は
断熱性を有するため、発熱層98の熱はローラー芯97
へはほとんど逃げないで、もっぱら表層99を温めるだ
けであるので、発熱層98への通電から数秒から数十秒
の高速で定着ローラー100の表面は定着可能温度にな
る。加圧ローラー96は実施例1と同じ物である。
【0052】画像定着は定着ローラー100と加圧ロー
ラー96の圧接ニップ部Nを転写材Pが通ることで行な
われる。定着ローラー100の温度コントロールは表層
99に接する不図示のサーミスタを含む温調回路で公知
の方法により行なわれる。
【0053】プリンターの制御シーケンスは先述した実
施例1と同じであり、プリント信号が来てから発熱層9
8の通電発熱を行なえば、転写材Pが定着器9に来るま
でには定着可能になっているため、あらかじめ定着器9
を加熱しておく必要がなく、ファーストプリントタイフ
ムを遅らせることなく、省エネルギーが可能で、プリン
ター自体の昇温もない。
【0054】<実施例3>(図7)図7は第3の実施例
の電子写真プリンターの制御シーケンスを示す。この実
施例では、プリンターとホスト装置の間にプリント信号
のやり取りの他に、プレフィード信号を持つ。
【0055】プレフィード信号は、1のプリントが実行
され、引続いて次のプリントをすることが確実なとき
に、ホスト装置がプリンターに対してプリントの予約を
するもので、特開平3−61058号公報で本出願人が
提案しているものである。プレフィード信号がプリンタ
ーに入ると、スループットを最小にするために、前のペ
ージのプリント中の所定のタイミングで、プリンター側
で自動的に給紙を行ない、ホスト装置からプリント信号
が出たらすぐに画像の書き込みが出来るように転写材P
を待機させてプリント準備をする。
【0056】図7で、プリント信号が3回出たとする。
1回目のプリント信号は、プレフィード信号のない場合
で、これは実施例1ど同じである。プリント信号が出る
と、給紙が行なわれ、定着ヒーターが入り、プリントが
行なわれる。その間タイミングローラー7は画像と転写
材の同期をとるために一瞬停止し、そのほかは回転す
る。2枚目のプリント中に3枚目のプリントのプレフィ
ード信号が入ったとすると、2枚目のプリント中の所定
のタイミングで給紙が行なわれ、転写材がタイミングロ
ーラー7に来たところで、タイミングローラーは停止
し、プリント信号を待つ。その間、感光ドラム1は回転
を続け、定着ヒーターはonしたままでプリント信号を
待つ。プレフィード信号は給紙が行なわれた時点でLo
wになる。
【0057】このようにプレフィード信号が来ていると
きは、待機中も定着ヒーターを入れておくことで、スル
ープットを落さずにプリンターの最大プリント能力を出
すことが出来る。もちろんプレフィードは次のプリント
がすぐに行なわれるときに出されるので、プリンターの
昇温による問題も発生しない。
【0058】
【発明の効果】本発明に依れば、プリント手段により記
録材に加熱定着性顕画像を形成担持させ、画像加熱定着
手段で像定着処理して画像形成物を出力する画像形成装
置について、画像加熱定着手段において、電気エネルギ
ーを無駄に消費することなく、また画像形成装置自体の
昇温によって電子写真感光体等の像担持体の感度や性能
が変化したり、熱定着性顕画剤としてのトナーが半溶融
状態になってクリーナーでケーキングし、クリーニング
不良で画像を汚すといった問題もなくなる。
【0059】そして定着手段の熱容量、熱の逃げも小さ
いので、画像形成動作を開始してからでも充分定着可能
な温度にすることが出来るので、ファーストプリントタ
イムを遅らせることもない。
【0060】また画像形成装置がレーザープリンターで
ある場合には、レーザースキャナーの半導体レーザーが
昇温によって発光波長が長くなり、像担持体としての感
光ドラムに与える実質光量が低下したり、レーザーの寿
命が短くなるといった問題もなくなる。
【0061】また定着手段も、長時間加熱したまま放置
されることがなくなるので、熱によるゴムや軸受の放置
劣化にも有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 一実施例の電子写真プリンターの概略構成図
【図2】 使用定着器(フィルム加熱タイプ)の概略構
成図
【図3】 プリンターの大略の制御シーケンス
【図4】 プリントモードの詳細な制御シーケンス
【図5】 給紙搬送モードの詳細な制御シーケンス
【図6】 第2の実施例の画像形成装置に使用した定着
器(ローラー対タイプ)の概略構成図
【図7】 第3の実施例の画像形成装置の制御シーケン
【符号の説明】
1 電子写真感光体 2 帯電ローラー 3 レーザースキャナー 4 現像器 5 カセット 6 給紙ローラー 7 タイミングローラー 8 転写ローラー 9 定着器 12 クリーナー 91 駆動ローラー 92 従動ローラー 93 ヒーター 94 定着フィルム 96 加圧ローラー 100 定着ローラー

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 プリント手段により記録材に加熱定着性
    顕画像を形成担持させ、該記録材を画像加熱定着手段へ
    導入して像定着処理して画像形成物を得る画像形成装置
    において、 画像加熱定着手段は、加熱源と、これに直接接する断熱
    性を有する伝熱層部材を有し、該伝熱層部材の加熱源接
    触側とは反対側の面に直接に或いは該面に形成した離形
    層の面に記録材の画像担持面を圧接させて加熱源の熱を
    伝熱層部材或いは伝熱層部材と離形層を介して記録材へ
    与えて記録材を加熱する構成であり、 装置がプリント信号の入力待ちのときは前記定着手段の
    加熱源を作動させずに待機に保持させ、プリント信号を
    受けると該加熱源の加熱を開始させるとともにプリント
    手段のプリント動作を開始させ、定着手段が定着可能温
    度になるのとは独立にプリント動作が行なわれる、こと
    を特徴とする画像形成装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009186913A (ja) * 2008-02-08 2009-08-20 Kyocera Mita Corp 画像形成装置及びプログラム
US8121508B2 (en) 2008-06-20 2012-02-21 Konica Minolta Business Technologies, Inc. Image forming apparatus and image forming method

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