JP3469184B2 - 定着器の温度制御装置及び画像形成装置 - Google Patents

定着器の温度制御装置及び画像形成装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複写機、プリン
タ、ファクシミリ等の画像形成装置に関するものであ
り、特に、画像形成装置の主要な構成である定着器の温
度制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、画像形成装置としての複写機
は、感光体のトナー像を転写帯電器で紙等の転写材に転
写した後、転写材を定着器の熱ローラと加圧ローラの間
に導き、転写材に転写されたトナー像を加熱・加圧して
転写材に永久的に固着させるようになっている。ここ
で、定着器の熱ローラは、ローラコアの表面にゴム又は
樹脂の表面層が形成され、ローラコアの内部に熱源とし
てのヒータが収容されており、ヒータの熱でローラコア
及びゴム又は樹脂の表面層を加熱するようになってい
る。したがって、熱ローラの肉厚を薄くすると、熱ロー
ラの表面まで熱が速く伝導されることになり、熱ローラ
の熱応答性が良くなり、コピー信号が入力されてからコ
ピー動作を開始するまでのウォーミングアップ時間を短
縮することが可能になる。一方、このように、熱ローラ
の肉厚を薄くすると、所定の定着温度まで熱ローラの表
面温度を上昇させるときにオーバーシュートが大きくな
るため、熱ローラの温度が上がりすぎて、オフセットを
生じやすくなったり、また複写機本体の内部温度上昇と
いう不具合を招くことになる。そこで、従来は、熱ロー
ラの肉厚を大きなオーバーシュートが生じない程度の厚
さにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、熱ロー
ラの肉厚を厚くすると、熱ローラの熱応答性が悪くな
り、熱ローラの正確な温度制御が困難になる。また、熱
ローラの肉厚を厚くすると、熱ローラの熱容量が大きく
なり、ヒータの熱が熱ローラの表面まで伝導されるのに
時間がかかるため、ウォーミングアップ時間が長くなっ
てしまう。
【0004】本発明は、このような従来技術の不具合を
解消するため、薄肉の熱ローラでもオーバーシュートが
生じないように、定着器の温度制御を正確に行うことが
できるようにすることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、定着
器のヒータに電力を供給する交流電源と、前記定着器の
温度を検知する温度検知手段と、この温度検知手段の検
知信号に基づいて制御信号を出力する制御手段と、この
制御手段からの制御信号に基づいて前記交流電源からの
電力を全波と半波のいずれかで前記ヒータに出力する全
波/半波駆動手段と、を備えた定着器の温度制御装置に
関するものである。そして、この定着器の温度制御装置
を構成する前記制御手段は、以下のような3つの制御パ
ターンで制御信号を出力するようになっている。すなわ
ち、前記制御手段は、 (1).電源投入時の前記定着器の温度(T)が一定温
度(T1)以下である場合(T≦T1)、前記定着器の
温度が所定温度(T2)になるまで全波の電力を供給さ
せ、前記定着器が前記所定温度(T2)に到達後に半波
の電力を供給させ、その後前記定着器の温度が所定の保
持温度に到達すると、半波の電力供給をオン・オフさせ
る制御信号を出力し、 (2).電源投入時の前記定着器の温度(T)が、前記
一定温度(T1)を越え、且つ前記所定温度(T2)よ
りも低い所定温度(T3)以下の場合(T1<T≦T
3)、前記定着器が前記所定温度(T3)に到達するま
で全波の電力を供給させ、前記定着器が前記所定温度
(T3)に到達後に半波の電力を供給させ、その後前記
定着器の温度が所定の保持温度に到達すると、半波の電
力供給をオン・オフさせる制御信号を出力し、 (3).電源投入時の前記定着器の温度(T)が前記所
定温度(T3)を越えている場合(T3<T)、前記定
着器の温度が所定の保持温度に到達するまで半波の電力
を供給させ、前記定着器の温度が所定の保持温度に到達
すると、半波の電力供給をオン・オフさせる制御信号を
出力する、ことを特徴としている。
【0006】以上のような構成を備えた本発明は、定着
に適した温度よりも低い温度(T2又はT3に達しない
温度)までは全波の電力で定着器を急速に加熱し、定着
に適した温度に近い温度(T2又はT3)に達した後は
半波の電力で定着器を比較的ゆっくり加熱することによ
り、定着器の温度制御を正確に行い、オーバーシュート
が生じるの防止する。
【0007】請求項2の発明は、前記交流電源の位相の
ゼロクロスのタイミングを検出するゼロクロス検知手段
と、前記制御手段からの制御信号に基づいて前記ヒータ
への通電をオン・オフするスイッチング手段とを、前記
請求項1の定着器の温度制御装置に備えている。そし
て、前記制御手段は、前記ゼロクロス検知手段からのゼ
ロクロス検知信号に基づいてスイッチング手段をオン作
動させて前記ヒータに通電させるようになっている。
【0008】以上のような構成を備えた本発明は、定着
器のヒータへの通電のタイミングを交流電源のゼロクロ
スのタイミングに合わせているため、突入電流の値を低
く抑えることが可能になり、定着器のヒータへの通電時
の電圧降下を抑えることが可能になる。
【0009】請求項3の発明は、感光体上のトナー像を
転写材に転写帯電器で転写させ、その転写材上のトナー
像を定着器で加熱して定着させる画像形成装置であっ
て、前記定着器が、上記請求項1又は2の定着器の温度
制御装置で制御されることを特徴としている。
【0010】以上のように、本発明の画像形成装置は、
請求項1又は2の定着器の温度制御装置を備えており、
オーバーシュートを効果的に防止できるため、オーバー
シュートに起因するオフセットの発生を防止できると共
に、画像形成装置本体の内部温度の上昇を防止でき、高
品質の画像形成が可能になる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき詳述する。
【0012】(複写機の全体構成)図1に、本発明に係
る画像形成装置の一例を示す。同図に示す画像形成装置
は、リーダ部(画像読み取りユニット)とプリント部
(画像形成ユニット)とを備えた複写機であり、同図は
その概略構成を示す縦断面図である。
【0013】まず、図1に基づいて、複写機10の全体
構成を説明する。
【0014】同図に示す複写機10は、全体の枠組みを
構成する複写機本体11を備えており、複写機本体11
の上部には原稿D1,D2の画像面(画像情報)Gを読
み取るリーダ部12が配設され、また複写機本体11の
下部にはリーダ部12で読み取った画像情報に応じて紙
等の転写材P上にトナー像を形成するプリント部13が
配設されている。
【0015】このうち前者のリーダ部12は、原稿D1
がその画像面Gを下向きにして載置される透明な原稿台
14と、原稿D1の画像面Gを原稿台14の上面に密着
させる開閉自在な原稿押圧板15と、原稿台14上の原
稿D1の画像面Gに下方から光を照射する光源16及び
第1の反射ミラー17を有する走査ユニット18と、第
1の反射ミラー17からの反射光をさらに反射させる第
2、第3の反射ミラー20,21と、第3の反射ミラー
21からの光を結像するレンズユニット22と、レンズ
ユニット22からの光が入射されるCCD23と、を備
えている。上述の走査ユニット18は、図1に示すホー
ムポジションHPから右方に移動しながら、光源16に
よって原稿D1の画像面Gを走査し、走査終了後にはホ
ームポジションHPに復帰するように構成されている。
以上は、原稿D1を固定し、かつ走査ユニット18を移
動させて画像面Gを読み取る、いわゆる固定読みを行う
ための構成である。
【0016】リーダ部12は、その外に、原稿D2を移
動させ、走査ユニット18を固定して原稿面Gを読み取
る、いわゆる流し読みを行うための原稿自動送り機構2
4も備えている。原稿自動送り機構24は、原稿D2の
先端側を下方から支持する給紙台25と、給紙台25上
の原稿D2をホームポジションHPに配置されている走
査ユニット18に向けて左方に搬送する給紙ローラ対2
6と、走査ユニット18で読み取った原稿D2を走査ユ
ニット18から左方に搬出する排紙ローラ対27とを備
えている。原稿自動送り機構24は、上述の給紙ローラ
対26及び排紙ローラ対27によって原稿D2を図1中
の左方に向けて搬送し、原稿D2の読み取り後、原稿D
2の後端を排紙ローラ対27で挟持して、第2の装置本
体の左側面側に垂れ下がるように排紙する。ここで、原
稿D2は、人が引っ張ることにより、排紙ローラ対27
から容易に引き抜かれる。
【0017】なお、上述の固定読みと流し読みとの使い
わけは、例えば、製本されている書籍等の原稿D1は原
稿台14上に載置して固定読みを行う一方、カットシー
ト状の原稿D2は、給紙台25上に載せて流し読みを行
う。
【0018】プリント部13は、図1中の左側の上下方
向ほぼ中央に配置された、静電潜像担持体(被帯電体)
としての円筒状の感光体(以下「感光体ドラム」とい
う。)30を備えている。感光体ドラム30は、複写機
本体11によって矢印方向(同図中の時計回り)に回転
可能に支持されており、その周囲には回転方向に沿って
ほぼ順に、一次帯電器31、露光器32、現像器33、
転写帯電器34、クリーニング器35が配設されてい
る。また、画像形成対象となる紙等の転写材Pの搬送経
路36(図1中では2点鎖線で図示)に沿って、その上
流側から下流側にかけて(図1ではほぼ下方から上方に
かけて)、給紙カセット37、給紙ローラ38、搬送ロ
ーラ対40、レジストローラ対41、搬送ガイド42、
定着器43、排紙ローラ対44、排紙用スペース45が
配設されている。
【0019】このうち感光体ドラム30は、後述するよ
うな駆動手段(モータ)としてのステッピングモータに
よって矢印方向に所定のプロセススピード(周速度)で
回転駆動される。
【0020】一次帯電器31としては、本実施の形態に
おいては、スコロトロン方式のコロナ帯電器が使用され
ている。一次帯電器31は、帯電バイアス印加電源(図
示せず)によって帯電バイアスが印加されることによ
り、感光体ドラム30表面を所定の極性・電位に均一に
帯電するようになっている。
【0021】露光器32は、レーザ発振器、ポリゴンミ
ラー等(いずれも図示せず)を有しており、感光体ドラ
ム30表面に静電潜像を形成するものである。前述のリ
ーダ部12によって読み込まれた原稿D1(又はD2)
の画像情報は、プリント部13に設けられた画像処理部
(図示せず)によってA/D変換、濃度補正、シェーデ
ィング補正等の適宜な処理が施された後、画像信号とし
てレーザ発振器に入力される。レーザ発振器は、この画
像信号に基づいてON/OFF制御されるレーザ光によ
り、ポリゴンミラー等を介して帯電後の感光体ドラム3
0表面を露光し、露光部分の電荷を除去して静電潜像を
形成するようになっている。
【0022】現像器33は、現像剤を収納する現像容器
46と、表面に担持した現像剤を矢印方向(反時計回
り)に回転することで感光体ドラム30表面に対向する
現像位置に搬送する現像ローラ47とを有している。現
像ローラ47には、現像バイアス印加電源(図示せず)
によって現像バイアスが印加され、これにより現像剤中
のトナーが感光体ドラム30表面の静電潜像に付着さ
れ、この静電潜像をトナー像として現像するようになっ
ている。
【0023】転写帯電器34は、感光体ドラム30表面
に対向するように配設されたローラ状の部材によって形
成されている。転写帯電器34は、転写バイアス印加電
源(図示せず)によって、感光体ドラム30上のトナー
像と逆極性の転写バイアスが印加され、これにより、転
写材P表面に感光体ドラム30上のトナー像を転写する
ものである。ここで、トナー像が転写される転写材P
は、給紙カセット37に収納されていたものが、給紙ロ
ーラ38によって給紙され、搬送ローラ対40によって
搬送されて、レジストローラ対41により一旦停止さ
れ、その後、感光体ドラム30上のトナー像とタイミン
グを合わせるようにしてレジストローラ対41から送り
出されるようになっている。
【0024】クリーニング器35は、上述の転写時に、
転写材Pに転写されないで感光体ドラム30表面に残っ
た残留トナーを除去すべく感光体ドラム30表面に当接
されたクリーニングブレード48を有している。
【0025】上述の転写帯電器34の下流側には、トナ
ー像転写後の転写材Pを定着器43に導く搬送ガイド4
2が配設されている。
【0026】定着器43は、内側に配設されたヒータ5
0によって加熱される熱ローラ51と、この熱ローラ5
1に転写材Pを押し付ける加圧ローラ52とを有してお
り、表面に未定着トナー像を担持して搬送されてきた転
写材Pを加熱・加圧して転写材P表面にトナー像を定着
させるようになっている。
【0027】排紙ローラ対44は、トナー像定着後の転
写材Pを、完成品として、排紙用スペース45に排出す
るものである。なお、排紙用スペース45は、複写機本
体11の内部に区画形成されている。
【0028】以上説明したような構成の複写機10にお
いて、画像形成に際し、まず、感光体ドラム30は、駆
動手段によって矢印方向に回転駆動され、その表面が、
一次帯電器31によって、所定の極性・電位に均一に帯
電される。帯電後の感光体ドラム30表面は、リーダ部
12が読み取った原稿D1(又はD2)の画像情報に応
じて動作する露光器32からのレーザ光の照射により画
像情報に応じた静電潜像が形成される。この静電潜像
は、現像器33によってトナーが付着され、トナー像と
して現像される。こうして感光体ドラム30表面に形成
されたトナー像は、レジストローラ対41等により所定
のタイミングで搬送されてきた転写材Pに対し、転写帯
電器34に転写バイアスを印加することで、転写材P表
面に転写される。トナー像転写後の感光体ドラム30
は、表面に残った残留トナーがクリーニング器35によ
って除去され、次の画像形成に供される。一方、トナー
像転写後の転写材Pは、搬送ガイド42に沿って定着器
43に搬送され、ここで加熱・加圧を受けて表面にトナ
ー像が定着される。トナー像定着後の転写材Pは、排紙
ローラ対44によって、画像面(トナー像が定着された
面)を下方に向けた姿勢、いわゆるフェースダウンで排
紙用スペース45に排出される。以上で、複写機10に
よる画像形成(プリント)が終了する。
【0029】(定着器の温度制御装置)上述の複写機1
0において、定着プロセスは、最終画像を決定する工程
であり、画質に大きな影響を与えるものであり、定着器
43の熱ローラ51の温度制御を正確に行うことが必要
になる。
【0030】図2は、定着器の温度制御装置60の制御
ブロック図である。この図に示す定着器の温度制御装置
60は、定着器43の熱ローラ51のヒータ50に電力
を供給する交流電源61と、交流電源61から出力され
た電力のゼロクロスを検知するゼロクロス検知手段62
と、交流電源61から出力された電力を全波又は半波で
ヒータ50側へ出力する全波/半波駆動手段63と、こ
の全波/半波駆動手段63とヒータ50との通電状態を
オン・オフするスイッチング手段64と、熱ローラ51
の表面温度を検知する温度検知手段65と、温度検知手
段65及びゼロクロス検知手段62からの検知信号に基
づいて全波/半波駆動手段63及びスイッチング手段6
4に制御信号を出力する制御手段66と、を備えてい
る。尚、熱ローラ51は、ローラコア51aの外周がテ
フロン(登録商標)やシリコーンゴム等の表層材51b
によって覆われている。また、複写機10全体の作動を
制御するCPUが定着器43の制御手段66としても機
能する。
【0031】図3は、この定着器の温度制御装置60に
よる制御状態を示すフローチャート図である。この図に
示すように、複写機本体11の電源投入時(コピースイ
ッチオン時)、定着器43の熱ローラ51の温度が温度
検知手段65によって検知され、その検知信号が制御手
段66に入力される。制御手段66は、熱ローラ51の
温度が100℃(T1)以下であると判断すると(S
1)、全波/半波駆動手段63に制御信号を出力し、全
波/半波駆動手段63から全波状態の電力を出力させる
(S2)。また、制御手段66は、ゼロクロス検知手段
62のゼロクロス検知信号に基づいてスイッチング手段
64をオン作動させ、ゼロクロス(電源電圧が0V)の
タイミングに合わせて熱ローラ51のヒータ50に通電
させる。これにより、突入電流値を低く抑え、電圧降下
を低く抑えることが可能になる。
【0032】熱ローラ51が全波の電力を供給されて1
50℃(T2)に到達すると(S3)、制御手段66か
ら全波/半波駆動手段63に制御信号が出力され、半波
駆動に切り替えられ、全波/半波駆動手段63から半波
の電力が出力される(S4)。以後、熱ローラ51は、
半波の電力で昇温する。
【0033】熱ローラ51の温度が185℃に到達する
と(S5)、制御手段66は、スイッチング手段64を
オン・オフさせて、熱ローラ51の温度を185℃に一
定に保つように制御信号を出力する(S6)。尚、この
際、全波/半波駆動手段63からは半波の電力が出力さ
れている。
【0034】上述のような定着器43の温度制御状態
は、図4のように表される。すなわち、図4において、
の段階がS1〜S3に対応し、の段階がS4〜S6
に対応する。そして、の段階は、図6(a)に示すよ
うな全波の電力が熱ローラ51に供給されている。ま
た、の段階は、図6(b)に示すような半波の電力が
熱ローラ51に供給されている。
【0035】次に、図3において、複写機本体11の電
源投入時において、熱ローラ51の温度が125℃(T
3)を越えている場合(S11)、制御手段66から全
波/半波駆動手段63に制御信号が出力され、全波/半
波駆動手段63から半波の電力が出力され、熱ローラ5
1が半波の電力で加熱される(S4)。熱ローラ51の
温度が185℃に到達した後は(S5)、スイッチング
手段64が制御手段66によってオン・オフ制御され、
熱ローラ51の温度が185℃に一定に保たれるように
なっている(S6)。尚、熱ローラ51のヒータ50へ
の通電は、スイッチング手段64がゼロクロスのタイミ
ングに合わせて制御手段66によってオン作動させられ
ることにより行われる。
【0036】また、図3において、複写機本体11の電
源投入時において、熱ローラ51の温度が100℃(T
1)を越えた温度であり、且つ熱ローラ51の温度が1
25℃(T3)以下の場合(S11)、制御手段66か
ら全波/半波駆動手段63に制御信号が出力され、全波
/半波駆動手段63から全波の電力が出力され、その全
波の電力で熱ローラ51が昇温させられる(S12)。
そして、熱ローラ51の温度が125℃(T3)に到達
すると(S13)、制御手段66から全波/半波駆動手
段63に制御信号が出力され、全波/半波駆動手段63
から半波の電力が出力され、その半波の電力で熱ローラ
51が昇温させられる(S4)。熱ローラ51の温度が
185℃に到達した後は(S5)、スイッチング手段6
4が制御手段66によってオン・オフ制御され、熱ロー
ラ51の温度が185℃に一定に保たれるようになって
いる(S6)。尚、熱ローラ51のヒータ50への通電
は、スイッチング手段64がゼロクロスのタイミングに
合わせて制御手段66によってオン作動させられること
により行われる。
【0037】以上のステップ11(S11)からステッ
プ6(S6)までの制御状態は、図5に示すようになっ
ている。すなわち、図5において、の段階がS11〜
S13に対応し、の段階がS4〜S6に対応する。そ
して、の段階は、図6(a)に示すような全波の電力
が熱ローラ51に供給されている。また、の段階は、
図6(b)に示すような半波の電力が熱ローラ51に供
給されている。
【0038】以上のように、本実施の形態に係る定着器
の温度制御装置60は、複写機本体11の電源投入時の
熱ローラ51の温度が100℃(T1)以下であった場
合、熱ローラ51の温度が150℃(T2)に到達する
までは全波の電力で熱ローラ51が加熱され、熱ローラ
51の温度が150℃(T2)に到達した後は半波の電
力で熱ローラ51が加熱されるようになっており、ま
た、複写機本体11の電源投入時の熱ローラ51の温度
が100℃(T1)を越えている場合、熱ローラ51の
温度が125℃(T3)までは全波の電力で熱ローラ5
1が加熱され、熱ローラ51の温度が125℃(T3)
に到達した後は半波の電力で熱ローラ51が加熱される
ようになっており、熱ローラ51の肉厚を薄くしても、
オーバーシュートが生じないように熱ローラ51の温度
制御を正確に行うことができる。その結果、本実施の形
態に係る定着器の温度制御装置60は、ウォーミングア
ップ時間の短縮化を図ることができることはもちろんの
こと、オーバーシュートに起因する高温オフセットを防
止でき、高品質の画像形成が可能になる。
【0039】また、本実施の形態に係る定着器の温度制
御装置60は、上述のようにオーバーシュートを効果的
に防止できるため、複写機本体11の内部温度の上昇を
抑えることができる。
【0040】尚、本実施の形態は、画像形成装置として
複写機10を例示したが、これに限られず、トナー像を
定着器43で転写材Pに定着させる構成のプリンタ、フ
ァクシミリ等に広く適用することができる。
【0041】
【発明の効果】以上のように、本発明は、電源投入時の
定着器の温度が一定温度(T1)以下であった場合、定
着器の温度が所定温度(T2)に到達するまでは全波の
電力を定着器のヒータに供給し、定着器の温度が所定温
度(T2)に到達した後は半波の電力を定着器のヒータ
に供給するようになっており、また、電源投入時の定着
器の温度が一定温度(T1)を越えている場合、定着器
の温度が所定温度(T2)よりも低い温度(T3)まで
は全波の電力を定着器のヒータに供給し、定着器の温度
が所定温度よりも低い温度(T3)に到達した後は半波
の電力を定着器のヒータに供給するようになっているた
め、定着器にオーバーシュートが生じないように定着器
の温度制御を正確に行うことができる。その結果、本発
明は、ウォーミングアップ時間の短縮化を図ることがで
きることはもちろんのこと、オーバーシュートに起因す
る高温オフセットを防止でき、高品質の画像形成が可能
になると共に、オーバーシュートに起因する画像形成装
置本体の内部温度の上昇を抑えることが可能になる。
【0042】また、本発明は、定着器のヒータへの電力
供給のタイミングを交流電源のゼロクロスのタイミング
に合わせており、突入電流の値を小さくすることがで
き、電力供給時の電圧降下を低減できるため、上述のオ
ーバーシュートの効果と相俟って、定着器の温度制御を
より一層容易に且つ正確に行うことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置の概略構成を示す縦断面
図である。
【図2】本発明に係る定着器の温度制御装置の制御ブロ
ック図である。
【図3】本発明に係る定着器の温度制御装置の制御状態
を示すフローチャート図である。
【図4】本発明に係る定着器の温度制御装置によって制
御された定着器の温度変化の第1の状態を示す図であ
る。
【図5】本発明に係る定着器の温度制御装置によって制
御された定着器の温度変化の第2の状態を示す図であ
る。
【図6】全波/半波駆動手段から出力される電力の状態
を示す図である。図6(a)は全波の状態を示す図であ
り、図6(b)は半波の状態を示す図である。
【符号の説明】
10……複写機(画像形成装置)、30……感光体ドラ
ム(感光体)、34……転写帯電器、43……定着器、
50……ヒータ、60……定着器の温度制御装置、61
……交流電源、62……ゼロクロス検知手段、63……
全波/半波駆動手段、64……スイッチング手段、65
……温度検知手段、66……制御手段、P……転写材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森田 孝和 大阪府大阪市中央区玉造1丁目2番28号 京セラミタ株式会社内 (72)発明者 木下 浩 大阪府大阪市中央区玉造1丁目2番28号 京セラミタ株式会社内 (72)発明者 金松 良治 大阪府大阪市中央区玉造1丁目2番28号 京セラミタ株式会社内 (56)参考文献 特開 昭58−172719(JP,A) 特開 昭58−136072(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 13/20 G03G 15/20

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 定着器のヒータに電力を供給する交流電
    源と、前記定着器の温度を検知する温度検知手段と、こ
    の温度検知手段の検知信号に基づいて制御信号を出力す
    る制御手段と、この制御手段からの制御信号に基づいて
    前記交流電源からの電力を全波と半波のいずれかで前記
    ヒータに出力する全波/半波駆動手段と、を備え、 前記制御手段は、 (1).電源投入時の前記定着器の温度(T)が一定温
    度(T1)以下である場合(T≦T1)、前記定着器の
    温度が所定温度(T2)になるまで全波の電力を供給さ
    せ、前記定着器が前記所定温度(T2)に到達後に半波
    の電力を供給させ、その後前記定着器の温度が所定の保
    持温度に到達すると、半波の電力供給をオン・オフさせ
    る制御信号を出力し、 (2).電源投入時の前記定着器の温度(T)が、前記
    一定温度(T1)を越え、且つ前記所定温度(T2)よ
    りも低い所定温度(T3)以下の場合(T1<T≦T
    3)、前記定着器が前記所定温度(T3)に到達するま
    で全波の電力を供給させ、前記定着器が前記所定温度
    (T3)に到達後に半波の電力を供給させ、その後前記
    定着器の温度が所定の保持温度に到達すると、半波の電
    力供給をオン・オフさせる制御信号を出力し、 (3).電源投入時の前記定着器の温度(T)が前記所
    定温度(T3)を越えている場合(T3<T)、前記定
    着器の温度が所定の保持温度に到達するまで半波の電力
    を供給させ、前記定着器の温度が所定の保持温度に到達
    すると、半波の電力供給をオン・オフさせる制御信号を
    出力する、 ことを特徴とする定着器の温度制御装置。
  2. 【請求項2】 前記交流電源の位相のゼロクロスのタイ
    ミングを検出するゼロクロス検知手段と、前記制御手段
    からの制御信号に基づいて前記ヒータへの通電をオン・
    オフするスイッチング手段とを備え、 前記制御手段は、前記ゼロクロス検知手段からのゼロク
    ロス検知信号に基づいてスイッチング手段をオン作動さ
    せて前記ヒータに通電させることを特徴とする請求項1
    記載の定着器の温度制御装置。
  3. 【請求項3】 感光体上のトナー像を転写材に転写帯電
    器で転写させ、その転写材上のトナー像を定着器で加熱
    して定着させる画像形成装置において、 前記定着器が、前記請求項1又は2の定着器の温度制御
    装置で制御されることを特徴とする画像形成装置。
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