JPH11133801A - 画像形成装置 - Google Patents
画像形成装置Info
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- JPH11133801A JPH11133801A JP30951497A JP30951497A JPH11133801A JP H11133801 A JPH11133801 A JP H11133801A JP 30951497 A JP30951497 A JP 30951497A JP 30951497 A JP30951497 A JP 30951497A JP H11133801 A JPH11133801 A JP H11133801A
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Abstract
て、定着不良などの少ない良好な画像形成を行うことが
できる画像形成装置を提供する。 【解決手段】 制御手段30内に、転写材の連続通紙中
の任意時間の間にヒータ3が消費する平均消費電力によ
って定着ニップNを通過する転写材の種類を判別する転
写材判別手段31と、転写材判別手段31が判別した転
写材の種類に応じて、転写材同士間の搬送間隔が定着ニ
ップにて複数の所定値を有する転写材加熱条件決定手段
32とを設け、転写材判別手段31で転写材の種類を判
別し、転写材判別手段31が判別した転写材の種類に応
じて転写材の搬送間隔を決定し、決定した転写材搬送間
隔によって搬送制御手段33が転写材を搬送させること
により、定着ローラに必要な熱量が供給されるようにす
る。
Description
いたプリンター、複写機等の画像形成装置に関する。
ある感光ドラム101上に静電潜像を形成し、静電潜像
を現像装置102内のトナーで現像して可視像化し、感
光ドラム上のトナー像を転写手段103によって転写材
上に未定着画像として転写し、トナー像を担持した転写
材を定着装置によって加熱および加圧することで画像を
転写材上に定着させて、永久画像を得る画像形成装置が
知られている。
る定着装置は、図14に示すような構造となっている。
図14に示すように、加熱手段としてのヒータ3によっ
て加熱されるとともに回転可能に配置されて駆動モータ
(図示せず)により所定方向に回転させられる定着ロー
ラ1と、定着ローラ1に加圧手段(図示せず)によって
圧接されるとともに回転可能に配置された加圧ローラ2
とを有している。定着ローラ1と加圧ローラ2との圧接
部分には定着ニップNが形成されており、定着ニップN
よりも転写材の搬送方向上流側に配置された入り口ガイ
ド8に案内されて転写材である転写紙6が定着ニップN
に搬送され、定着ローラ1の回転で転写紙6が搬送され
ながら定着ニップNで転写紙6上の未定着トナー7を加
熱および加圧することによりトナー画像を転写紙6に定
着させるようになっている。
えば、アルミニウムや鉄等の芯金11の外周にPFA、
PTFE等の離型性樹脂層12を設け、芯金11の内部
に、ハロゲンランプ等を用いたヒータ3が設けられてお
り、ヒータ3の点灯により定着ローラ1を内部より加熱
できるようになっている。定着ローラ1に圧接される加
圧ローラ2は、例えば、アルミニウムや鉄等の芯金21
の外周に、耐熱性を持ったシリコンスポンジゴム等から
なる弾性層22を、弾性層22の外周にPFA、PTF
E等の離型性の良い樹脂からなる離型層23が形成され
ている。
であるサーミスタ5が所定の圧力で当接されており、定
着ローラ1の表面温度を検知するようになっている。サ
ーミスタ5は制御手段(図示せず)に接続されて、サー
ミスタ5の検知信号が制御手段に送信されて定着ローラ
1の表面温度が検知されるようになっているとともに、
制御手段内に設けられた温度制御手段がヒータ3に接続
されており、温度制御手段は、サーミスタ5で検知され
た検知温度に応じて定着ローラ1の表面温度が所定値と
なるようにヒータ3ヘの通電をオン/オフ(通電をオン
/オフさせている電気回路は不図示)制御するようにな
っている。
ング機構を有する定着装置では定着ローラにおける転写
材通過域内に設けることが可能であるが、クリーニング
機構を持たない定着装置では、サーミスタによる画像汚
れ、摺擦傷を避けるために定着ローラ端部の非通紙域に
設けるのが一般的である。
状がローラの長手方向に逆クラウン形状となるように形
成されており、転写紙6が定着ニップNを通過する際に
転写材がシワを起こさないようになっている。また、入
り口ガイド8の配置および形状は、大サイズの転写材の
後端はね、あるいは、シワの発生がないように、定着ニ
ップNとの適正な位置関係となるように調整されて、転
写材搬送の安定化が図られている。
紙の通紙サイズ、最大通紙可能枚数に左右され、一般に
通紙可能枚数が多くなる高速機ほど高い電力が必要とな
る。また、定着装置としては高速機ほど定着ローラの熱
容量を増やし、長手方向の熱移動を稼ぎたいが、近年の
ように画像形成装置の立ち上げ時間、ファーストプリン
トタイムの短縮ニーズの高まりから定着ローラは薄肉化
せざるをえない。
ラの熱容量が小さくなると、ヒータに印加される電圧が
定格電圧以下となった場合、ヒータ出力が低下するため
敏感に定着ローラの長手方向の温度分布が変化する。さ
らに、ヒータ電力が大きくなると、通電初期はヒータの
抵抗が小さいため突入電流が大きくなり、ヒータヘの通
電をオン/オフする際、同一電源ラインに接続されてい
るコンピュータディスプレイの画面が瞬間的に歪んだ
り、照明機器が瞬間的に暗くなる等の問題が発生する。
電力は小さくする必要があり、そのための手段として、
定着に必要な発熱量は確保しつつ、ヒータを複数本(−
般に2本)に分割するなどの手段がとられている。ま
た、ヒータ用の電源として定電圧電源を使用すれば、ヒ
ータ印加電圧を一定にできると同時に画面の歪みを防止
できる。
印加する定電圧回路を含む降圧型の定電圧電源の回路図
を参照して、定電圧電源と加熱手段であるヒータの制御
について説明する。図15に示すように、定電圧電源
は、商用電源50からの交流波形を整流する整流部と、
電圧を降圧し定電圧化する定電圧部とを有している。
にして定電圧化され、定着ローラ内のヒータであるハロ
ゲンヒータ57に印加される。商用電源50から定電圧
電源の整流部に入力された入力交流波形は、整流部に設
けられたダイオードブリッジ51により整流されたあ
と、定電圧部内の定電圧回路52およびコイル55によ
り所望の一定出力電圧を得ることができるようになって
いる。
知している出力電圧値を所望の一定電圧にするため、出
力電流波形を入力電圧波形と相似波形になるようにチョ
ッピングFET53のオンデューティーを制御してい
る。コイル55は整流された入力電圧波形をチョッピン
グすると同時に降圧するためにエネルギーを蓄えるイン
ダクタンスコイルである。また、定電圧回路52には、
出力電流、入力実効値電圧、入力電圧波形の検出をおこ
なう、検出抵抗、コンデンサが含まれている。
されている加熱手段であるハロゲンヒータ57にスイッ
チング手段であるFET58を介して接続されており、
FET58が導通状態になると、定電圧電源から電力が
供給されハロゲンヒータ57が発熱するようになってい
る。スイッチング用FET58は、ハロゲンヒータ57
のオンオフを行っており、FET58のゲートにはフォ
トカップラ(図示せず)のフォトトランジスタ側が接続
されている。フォトトランジスタは、温度制御手段とし
てのMPUからのデジタル信号をうけたフォトダイオー
ド(図示せず)からの光信号が途絶えるとオフされてF
ET58が導通状態となるようになっており、FET5
8が導通状態となることでハロゲンヒター57が発熱す
る。このFET58の導通あるいは導通不可状態による
スイッチング動作に基づいてヒータのオン、オフが行わ
れ、定着ローラが加熱されるようになっている。
出力を開始してからスロースタート機能により一定の時
定数で立ち上がるため、出力電流も徐々に増加するの
で、定電圧電源を用いた定着装置においては、ヒータヘ
の通電をオン/オフする際、ヒータへの突入電流による
同一電源ライン上のコンピュータディスプレイの画面が
瞬間的に歪んだり、照明機器が瞬間的に暗くなるといっ
た現象は発生しない。
は、最も使用頻度の高い普通紙(60〜80g/m2)
を連続通紙した場合、定着ローラの温度を所定温度とな
るように制御するとともに通紙する紙サイズが同じであ
っても、紙の秤量、粗さ、紙の材質により、定着工程で
転写材が定着ローラから奪う熱量が違うため、定着ロー
ラの温度分布が変化する。
種類によって定着ローラから奪われる熱量が異なるた
め、連続通紙によって定着ローラの温度分布が変化す
る。例えば、1本ヒータを用いた定着装置では、定着ロ
ーラの長手方向の中央にサーミスタを当接して、温調を
おこなう場合、同じA4サイズの紙でも普通紙では温度
分布がほぼフラットとなるが、厚紙(128g/m2)
では、定着ローラの長手方向の両端部が高くなる(以
下、端部昇温と呼ぶ)温度分布となる。
行った場合、厚紙の連続通紙では定着ローラの長手方向
の中央部が温度低下(以下、中央降温と呼ぶ)する。端
部昇温が生じるとローラ類の寿命が短くなったり、転写
紙のカールが大きくなるなどの弊害が生じる。また、中
央降温が生じると転写紙の中央部が定着許容温度を下回
って定着不良が発生する。2本のヒータにより適宜ヒー
タの点灯比率を変更して温調を行っても、紙種が異なっ
た場合、連続通紙中に次第に温度分布が変化するのは同
じである。
続通紙によって定着ローラから奪われる熱量に追い付か
ないために起こるもので、特に、熱容量の小さい薄肉の
定着ローラを用いた場合に顕著である。また、薄肉の定
着ローラは、定着ローラの長手方向の熱移動が少ないた
め、定着ローラの長手方向の両端部と中央部との温度変
化が大きくなってしまうのである。
着ローラ(肉厚1.5mm)の内部に800Wの1本ヒ
ータを備え、毎分20枚連続通紙可能な定着装置におい
て、連続30枚通紙後の温度分布の様子を示す。平滑な
紙では厚紙になるほど中央降温が生じて中央温度が定着
に必要な温度を下回ってしまうために定着不良が起こ
る。また、ラフ紙は同じ秤量の平滑な紙よりも奪う熱量
が小さく、中央温度が温調温度よりも低くはならない
が、ラフ紙の定着許容温度は平滑な紙よりも高いのでや
はり定着不良となる。
装置本体や転写紙が冷えているので転写紙の通紙によっ
て定着ローラから奪われる熱量も大きくなり温度分布の
変化も大きいものとなる。
る転写材判別手段と、転写材の加熱条件を決定する転写
材加熱条件決定手段とによって、転写材の種類に応じて
適切に転写材を加熱して、定着不良などの少ない良好な
画像形成を行うことができる画像形成装置を提供するこ
とを目的とする。また、転写材の判別の精度を高めて、
より適切な転写材の加熱を行うことができる画像形成装
置を提供することを目的とする。
明によれば、上記目的は、加熱手段が設けられて表面に
トナー像を担持した転写材を加熱する熱定着手段と、熱
定着手段に圧接するように配置された加圧手段と、熱定
着手段の温度を検知する温度検知手段と、温度検知手段
からの検知信号によって熱定着手段の温度を制御する温
度制御手段と、温度制御手段からの制御信号により加熱
手段に一定電圧を印加する電源装置と、転写材を搬送す
る搬送手段と、画像形成の各工程を制御する制御手段と
を備え、制御手段により転写材の搬送を制御して転写材
上にトナー画像を担持させ、熱定着手段と加圧手段との
圧接部分に形成される定着ニップにトナー像を担持した
転写材を通過させて転写材を加熱および加圧する画像形
成装置において、画像形成装置は、転写材の種類を判別
する転写材判別手段と、転写材判別手段が判別した転写
材の種類に応じた転写材の加熱条件を複数有する転写材
加熱条件決定手段とを備え、転写材加熱条件決定手段
は、転写材判別手段が判別した転写材の種類に応じて加
熱条件を決定して決定した加熱条件によって転写材の加
熱を制御させることにより達成される。
ば、上記目的は、転写材判別手段は、転写材の連続印刷
中の所定時間の間に加熱手段で消費される平均消費電力
を算出することにより転写材の種類を判別することによ
り達成される。
ば、上記目的は、転写材判別手段が転写材の連続印刷中
の所定時間の間に加熱手段で消費される平均消費電力を
算出する場合、転写材判別手段は、画像形成装置の電源
投入時の温度検知手段による検知温度に応じて平均消費
電力の補正を行うことにより達成される。
ば、上記目的は、転写材判別手段は、転写材の連続印刷
中の所定時間の間の温度検知手段による検知温度の変化
により転写材の種類を判別することにより達成される。
ば、上記目的は、転写材加熱条件決定手段は、加熱条件
として転写材の種類に応じた熱定着手段の温調温度を複
数有し、転写材の種類に応じて決定した温調温度によっ
て熱定着手段の温度を制御させることにより達成され
る。
ば、上記目的は、転写材加熱条件決定手段は、加熱条件
として転写材の種類に応じた、転写材同士間の搬送間隔
が定着ニップにて複数の所定値を有し、転写材の種類に
応じて決定した搬送間隔の値によって転写材の搬送間隔
を制御させることにより達成される。
ば、上記目的は、加熱手段として発熱分布の異なる複数
本のヒータが設けられ、転写材のサイズに応じて複数本
のヒータの点灯比率を切り替えて熱定着手段の温調制御
を行う場合、転写材加熱条件決定手段は、加熱条件とし
て転写材の手段に応じた複数本のヒータの点灯比率を複
数有し、転写材の種類に応じて決定したヒータの点灯比
率によって各ヒータを点灯させることにより達成され
る。
ば、定着ニップを通過する転写材の種類を判別する転写
材判別手段と、転写材判別手段が判別した転写材の種類
に応じた転写材の加熱条件を複数有する転写材加熱条件
決定手段とにより、転写材判別手段で転写材の種類を判
別し、転写材加熱条件決定手段により、転写材判別手段
が判別した転写材の種類に応じて加熱条件を決定して決
定した加熱条件によって転写材の加熱を制御させ、トナ
ーの定着に必要な加熱が行われて定着不良が防止され
る。
ば、転写材判別手段が、転写材の連続印刷中の所定時間
の間に加熱手段で消費される平均消費電力を算出するこ
とにより転写材の種類を判別し、転写材加熱条件決定手
段が、転写材判別手段が判別した転写材の種類に応じて
加熱条件を決定して決定した加熱条件によって転写材の
加熱を制御させ、トナーの定着に必要な加熱が行われて
定着不良が防止されるので、実際に使用されている転写
材に応じた適切な転写材の加熱が行なわれる。
ば、転写材判別手段が転写材の連続印刷中の所定時間の
間に加熱手段で消費される平均消費電力を算出する場
合、転写材判別手段は、画像形成装置の電源投入時の温
度検知手段による検知温度に応じて平均消費電力の補正
を行うので、精度よく転写材の種類が判別される。
ば、転写材判別手段が、転写材の連続印刷中の所定時間
の間の温度検知手段による検知温度の変化により転写材
の種類を判別し、転写材加熱条件決定手段が、転写材判
別手段が判別した転写材の種類に応じて加熱条件を決定
して決定した加熱条件によって転写材の加熱を制御さ
せ、トナーの定着に必要な加熱が行われて定着不良が防
止されるので、簡単な構成で実際に使用されている転写
材を精度よく判別でき、判別した転写材に応じた適切な
転写材の加熱が行なわれる。
ば、転写材加熱条件決定手段に、加熱条件として転写材
の種類に応じた熱定着手段の温調温度が複数設けられて
おり、転写材の種類に応じて決定した温調温度によって
熱定着手段の温度を制御させることにより、実際に使用
されている転写材に応じた適切な熱定着手段の温度調節
が行われて定着不良が防止される。
ば、転写材加熱条件決定手段に、加熱条件として転写材
の種類に応じて、転写材同士間の搬送間隔が定着ニップ
にて複数の所定値が設けられており、転写材の種類に応
じて決定した搬送間隔の値によって転写材の搬送間隔を
制御させることにより、実際に使用されている転写材に
応じた適切な転写材の搬送間隔値で転写材が搬送され、
熱定着手段が確実に加熱されて定着不良が防止される。
ば、加熱手段として発熱分布の異なる複数本のヒータが
設けられ、転写材のサイズに応じて複数本のヒータの点
灯比率を切り替えて熱定着手段の温調制御を行う場合、
転写材加熱条件決定手段に、加熱条件として転写材の手
段に応じた複数本のヒータの点灯比率が複数設けられ、
転写材の種類に応じて決定したヒータの点灯比率によっ
て各ヒータを点灯させることにより、実際に使用されて
いる転写材に応じた適切な熱定着手段の温度調節が行わ
れて定着不良が防止される。
図面に基づいて説明する。なお、広く知られている電子
写真方式の画像形成装置についての詳細な説明は省略す
る。
実施形態を図1〜図4により説明する。転写材上の未定
着トナーを転写材上に定着させる画像形成装置は、表面
に静電潜像を担持する像担持体としての感光ドラム、感
光ドラムの表面を一様に帯電させる帯電手段としての帯
電ローラ、帯電ローラによって帯電させられた感光ドラ
ムの表面をレーザービームにより露光して感光ドラム上
に静電潜像を形成する露光手段、感光ドラム上に形成さ
れた静電潜像を現像剤であるトナーによって現像して可
視像化する現像装置、現像された感光ドラム上のトナー
画像を転写材に転写する転写装置としての転写ローラ、
トナー画像が転写された転写材を加熱および加圧して転
写材上にトナーを定着させる定着装置、転写材を搬送す
る搬送手段、画像形成の各工程を制御する制御手段等を
有しており、A3サイズの紙幅までの転写材を所定のプ
ロセススピードで搬送しつつ画像形成できるようになっ
ている。
うに、加熱手段としてのヒータ3によって加熱されると
ともに回転可能に配置されて駆動モータ(図示せず)に
より所定方向に回転させられる熱定着手段としての定着
ローラ1と、定着ローラ1に加圧手段(図示せず)によ
って圧接されるとともに回転可能に配置された加圧手段
としての加圧ローラ2と、定着ローラ1の長手方向の中
央部に当接されて定着ローラ1の表面温度を検知する温
度検知手段としのサーミスタ5とを有している。
肉厚1mmの円筒状のアルミニウムを芯金11とし、芯
金11の外周に離型層12として厚さ50μmのPFA
チューブを被覆して形成されているとともに、芯金内に
ヒータ3が配置されてヒータ3によって定着ローラ1が
加熱されるようになっている。また、加圧ローラ2は、
例えば、直径14mmの長棒形状の鉄を芯金21とし、
芯金21の外周に厚さ8mmのシリコンスポンジゴムか
ら成る弾性層22を設け、弾性層22の外周に離型層2
3として厚さ50μmのPFAチューブを被覆して形成
されており、加圧ローラ2が20N(ニュートン)の押
圧力によって定着ローラ1に圧接され、定着ローラ1と
加圧ローラ2とで約5mm巾の定着ニップを形成できる
ようになっている。
る定着ニップNでは、定着ニップNよりも転写材の搬送
方向上流側に配置された入り口ガイド8に案内されて転
写材である転写紙6が定着ニップNに搬送されることに
より、定着ローラ1の回転で転写紙6が搬送されながら
定着ニップNで転写紙6上の未定着トナー7が加熱およ
び加圧されてトナー画像が転写紙6に定着させられるよ
うになっている。
ヒータ3に一定電圧を供給する電源装置としての定電圧
電源49に接続されて、定電圧電源49から印加される
一定電圧でヒータ3が加熱駆動されるようになってい
る。定着ローラ1内のヒータ3は、定格電圧100V、
定格電力1000Wのハロゲンヒータが使用されてお
り、ヒータ3の配光は、この画像形成装置で最も使用頻
度が高い転写材としてA4横サイズの普通紙(65〜8
0g/m2)を連続通紙した時に温度分布がフラットと
なるようにヒータの巻き数などが調整されている。
する定電圧電源49は、ダイオードブリッジ51を有し
て商用電源50からの交流波形を整流する整流部と、定
電圧回路52を有して一定電圧をヒータ3に供給する定
電圧部とを備えている。商用電源50から定電圧電源の
整流部に入力された入力交流波形は、整流部に設けられ
たダイオードブリッジ51により整流されたあと、定電
圧部内の定電圧回路52およびコイル55により所望の
一定出力電圧を得ることができるようになっている。
部54によってモニタされており、定電圧回路52は、
電圧検知回路54で検知している出力電圧値を所望の一
定電圧にするため、出力電流波形を入力電圧波形と相似
波形になるようにチョッピングFET53のオンデュー
ティーを制御して、商用電源50からの入力電圧値にか
かわらず所定値で安定した電圧をヒータ3に供給できる
ようになっている。コイル55は整流された入力電圧波
形をチョッピングすると同時に降圧するためにエネルギ
ーを蓄えるインダクタンスコイルである。なお、定電圧
回路52には、入力実効値電圧、入力電圧波形などの検
出をおこなう、検出抵抗、コンデンサが含まれている。
は、ヒータ3に流れる電流を検知する抵抗60と電流検
知部61が設けられている。抵抗60は、ヒータ3に対
して直列に繋がれており、電流検知部61により交流成
分の2乗を検知して出力実効電流値を算出するようにな
っている。ここで、ヒータ3として用いられているハロ
ゲンヒータの抵抗値が通常数Ω〜数十Ωであるので、消
費電力を抑えるために抵抗60の抵抗値をヒータ3の抵
抗値に対して十分小さくする。本実施形態においては、
0.05Ωとした。
グ手段であるFET58を介して接続されており、FE
T58が導通状態になると、定電圧電源から電力が供給
されヒータ3が加熱駆動するようになっている。スイッ
チング用FET58は、ヒータ3のオンオフを行ってお
り、FET58のゲートにはフォトカップラ(図示せ
ず)のフォトトランジスタ側が接続されている。フォト
トランジスタは、制御手段30内に設けられた温度制御
手段からのデジタル信号をうけたフォトダイオード(図
示せず)からの光信号が途絶えるとオフされてFET5
8が導通状態となる。すなわち、温度制御手段からの動
作信号によってFET58が導通あるいは導通不可状態
となることによるスイッチング動作に基づいてヒータ3
のオン、オフが行われ、定着ローラ3が所定温度に加熱
される。
ーミスタ5は、画像形成の各工程を制御する制御手段3
0に接続されており、サーミスタ5が定着ローラ1の温
度変化により変化する抵抗値を検知信号として制御手段
30へ送信して制御手段30で定着ローラ1の温度が検
知され、サーミスタ5の検知温度に応じて制御手段30
内に設けられた温度制御手段がヒータ3のオン/オフを
制御してヒータ3の加熱駆動を制御することにより定着
ローラ表面を目標温度に維持できるようになっている。
上記の構成の定着装置Aは、1分当たり30枚の通紙が
可能となっている。
圧電源49内の電圧検知部54で検知できる実効値電圧
と電流検知部61で検知できる実効値電流とを用いて印
刷に使用されている転写材の種類を判別する転写材判別
手段と、転写材判別手段が判別した転写材の種類に応じ
た転写材の加熱条件を複数有する転写材加熱条件決定手
段とを備えており、転写材加熱条件決定手段は、転写材
判別手段が判別した転写材の種類に応じて加熱条件を決
定して決定した加熱条件によって転写材の加熱を制御で
きるようになっている。
30内に転写材判別手段31と転写材加熱条件決定手段
32とが設けられている。転写材判別手段31は、電流
検知部61で検知した実効電流値と、定電圧電源49内
の電圧検知部54で検知した実効電圧値とによって、単
位時間当りの平均消費電力を算出することにより転写材
の種類を判別できるようになっている。これは、同じ種
類の複数枚の転写材を連続して定着装置Aに通過させて
定着を行った場合、転写材の種類によってヒータの単位
時間当りの平均消費電力が異なるためである。
手段32とは、転写材判別手段31から転写材加熱条件
決定手段32へ信号送信可能に接続されており、転写材
判別手段31でヒータの単位時間当りの平均消費電力が
算出されると、算出された平均消費電力に応じた信号を
転写材判別手段31から転写材加熱条件決定手段32に
送信できるようになっている。
複数の加熱条件として、転写材判別手段31からの信号
に応じて、転写材同士間の搬送間隔である転写紙の通紙
間隔が定着ニップにて複数の所定値を有しており、転写
材の種類に応じて転写材の搬送間隔値を決定し、制御手
段30内に設けられて転写材を複数搬送する際の転写材
と転写材との間隔を制御する搬送間隔制御手段33に決
定した転写材搬送間隔値を送信できるようになってい
る。ここで、転写材搬送間隔値は、定着ローラから奪う
熱量が大きい転写紙のときには搬送間隔の値が長くなる
ように設定される。
は、転写材判別手段31内で算出された平均消費電力の
値に応じた複数の通紙間隔の値が予め記憶されており、
転写材判別手段31からの信号に基づいて予め記憶され
ている複数の通紙間隔のうちのいずれか1つをCPUで
選択することにより、転写材の種類に応じた転写材の加
熱条件を決定できるようになっている。
隔値に応じた信号を受信した搬送間隔制御手段33は、
決定された搬送間隔の値となるように転写材の搬送速度
を制御するとともに、転写材の搬送速度に応じて感光ド
ラムの周速などを制御して転写材の搬送速度に応じた画
像形成が行なわれるようにする。このようにすることに
より、定着ローラから奪う熱量が大きい転写材を用いた
場合に、定着装置Aを通過する転写材の間隔が長くな
り、定着ローラが定着に十分な温度まで加熱されて良好
な定着を行うことができるようになるのである。
の平均消費電力の算出は、複数の転写材を連続して定着
装置Aに通す場合に、通紙開始からの所定時間の間で行
われるように設定されている。これにより、連続通紙に
使用されている転写材を素早く判別し、その後、適切な
加熱条件で転写材を加熱することによって、連続通紙に
よる定着不良などを防止することができるようになる。
実施形態のプリント動作と転写紙の種類の判別方法につ
いて説明する。図4に示すように、スタンバイ状態にお
いて画像形成装置が不図示のホストコンピュータからプ
リント信号を受けると、定着ローラの前回転と同時にヒ
ータが点灯する。紙は画像書き出し信号(VSYNC)
に同期して給紙され、定着ニップに到達する。ヒータは
サーミスタ検知温度がプリント温調温度に達するまで全
点灯し、その後は温調温度との大小関係に従ってオンオ
フを繰り返す。
材判別手段31でヒータに流れる実効値電流とヒータに
印加される実効値電圧を検知して、単位時間当たりの平
均消費電力を算出し、算出した平均消費電力値により紙
種を判別する。そして、転写材加熱条件決定手段32で
転写材の種類に応じた加熱条件を決定する。
は、図4に示すように、サーミスタ検知温度がプリント
温調温度に到達してから所定時間内までがよい。これ
は、プリント温調温度に到達する前はヒータは全点灯で
あるので、ヒータに供給される電力に転写材の種類によ
る違いがないためである。なお、実行値電圧は、一定電
圧をヒータに供給するため、定電圧電源49内の電圧検
知部54で常に検知されている。また、実効値電流を検
知する時間は短すぎると紙種の差が判別しにくく、長す
ぎると加熱手段を変更するタイミングが遅れ加熱条件を
変更する効果が減少するので、本実施形態では、サーミ
スタ検知温度がプリント温調温度に到達してから10秒
間程度とした。
2)を連続通紙したときの10秒当たりの平均消費電力
は450Wh(ワット時)であった。これに対し、A4
横サイズの厚紙(128g/m2)、ラフ紙(90g/
m2)、薄紙(60g/m2)のそれぞれの平均消費電力
は、厚紙500Wh、ラフ紙400Wh、薄紙370W
hとなった。以上のようにプリント開始から10秒間の
平均消費電力の違いから紙種を判別できるのである。
m2以上の厚紙を連続通紙すると中央部の温度が低下
し、定着不良が発生することがわかったので、転写材判
別手段31で算出した平均消費電力が450Whを超え
た場合に、転写材判別手段31から転写材加熱条件決定
手段32に信号を送信するように設定し、転写材判別手
段31からの信号に応じて転写材加熱条件決定手段32
はCPUにより加熱条件を決定するようにした。
れた平均消費電力による加熱条件として定着ニップへの
紙の通紙間隔であるスループット(先行する転写材の後
端と、後の転写材の先端との間の長さ)の値を、下記に
示す、表1のように、平均消費電力に応じて複数設けて
おき、平均消費電力に応じて通紙間隔の値を変更し、そ
の値で搬送を制御するようにした。なお、通紙間隔の値
を、転写材同士の間の時間としてもかまわない。 上記の表1に示す関係で転写材の加熱条件(通紙間隔)
を制御した結果、厚紙を連続通紙した場合でも定着不良
を防止できた。なお、A4横サイズ以外の紙サイズにお
いても同様に紙種判別、加熱条件の変更ができるのは言
うまでもない。
大きい転写材のときに通紙間隔を大きくして定着ローラ
に十分な熱量を供給できるようにして、サーミスタが定
着ローラの端部に配置されて定着ローラの端部の温度に
より温調を行ったときに転写材の連続通紙によって定着
ローラの中央降温が発生することを防止することができ
るものである。
流と、実効値電圧を検知して消費電力を算出したが、電
源構成が複雑になるのでそれぞれの平均値を検知しても
よい。ただし、平均値では紙種による消費電力の差が小
さいので検知時間を長くしなければならない。
として通紙間隔を変えたが、たとえば定着ローラの温調
温度を変更してもよく、その場合、定着ローラから奪う
熱量が大きい転写材のときに定着ローラの温調の目標温
度を高くするようにするとよい。また、定着ローラの温
調温度と転写材の通紙間隔の両方を変更するようにして
もよい。さらに、所定時間内での実効値電流と実効値電
圧とを検知して所定時間内の平均消費電力を算出した
が、所定枚数を通紙したときの平均消費電力としてもよ
い。
態を図5〜図8により説明する。本実施形態は、転写材
判別手段により、連続通紙中の端部サーミスタ検知温度
の温度上昇率を測定して転写材の種類による温度上昇率
の差により転写材の種類を判別し、転写材加熱条件決定
手段により、転写材の種類に応じて定着ローラの温調温
度を転写紙の通紙枚数によって所定温度ずつ変更するよ
うに加熱手段を変更するようにしたものである。なお、
画像形成装置の、定着ローラなどのその他の構成は上記
の第1の実施形態と同様である。
の長手方向の端部に当接されて定着ローラの表面温度を
検知しているサーミスタによる検知温度により、印刷に
使用されている転写材の種類を判別する転写材判別手段
と、転写材判別手段が判別した転写材の種類に応じた転
写材の加熱条件を複数有する転写材加熱条件決定手段と
を備えており、転写材加熱条件決定手段は、転写材判別
手段が判別した転写材の種類に応じて加熱条件を決定し
て決定した加熱条件によって転写材の加熱を制御できる
ようになっている。
30内に転写材判別手段41と転写材加熱条件決定手段
42とが設けられている。転写材判別手段41には、サ
ーミスタ5からの検知信号による定着ローラ1の温度が
入力されるようになっており、所定時間内のサーミスタ
5による検知温度の温度上昇による温度上昇率を測定す
ることにより転写材の種類を判別できるようになってい
る。これは、同じ種類の複数枚の転写材を連続して定着
装置に通過させて定着を行った場合、転写材の種類によ
って検知温度の上昇率が異なるためである。
手段42とは、転写材判別手段41から転写材加熱条件
決定手段42へ信号送信可能に接続されており、転写材
判別手段41でサーミスタ5による検知温度の温度上昇
率が測定されると、その温度上昇率に応じた信号を転写
材判別手段41から転写材加熱条件決定手段42に送信
できるようになっている。
複数の加熱条件として、定着ローラ1のプリント温調温
度を所定温度上昇させる転写材の通過数が、転写材判別
手段41からの信号に応じて複数設けられており、転写
材の種類に応じて定着ローラ1のプリント温調温度を所
定温度上昇させる転写材の通過数を決定し、制御手段3
0内に設けられて定着ローラ1の温度を制御する温度制
御手段43に決定した転写材の通過数を送信できるよう
になっている。ここで、転写材の通過数は、定着ローラ
1から奪う熱量が大きい転写紙のときには、定着ローラ
1のプリント温調温度を所定温度上昇させる転写材の通
過数が少なくなるように設定されている。
の通過枚数に応じた信号を受信した温度制御手段43
は、決定された通過枚数毎に定着ローラ1の温度が所定
温度上がるように定電圧電源49とヒータ3との間に設
けられたFET58の導通状態を制御して、ヒータの加
熱駆動を制御する。このようにすることにより、定着ロ
ーラ1から奪う熱量が大きい転写材を用いた場合に、定
着ローラ1の温度を所定温度上げる間隔が短くなり、定
着ローラ1が定着に十分な温度まで加熱されて良好な定
着を行うことができるようになるのである。
定は、複数の転写材を連続して定着装置に通す場合に、
定着ローラ1の前回転よりも後の通紙で、かつ、定着ロ
ーラ1の温度がプリント温調温度に達する前までの間に
行うようにするとよい。これにより、連続通紙に使用さ
れている転写材を素早くかつ正確に判別し、その後、適
切な加熱条件で転写材を加熱することによって、連続通
紙による定着不良などを防止することができるようにな
る。
施形態のプリント動作と温度上昇率の測定方法について
説明する。まず、図6に示すように、PRINT信号に
より前回転がはじまり、スタンバイ状態からプリント動
作にはいる。実際に紙が定着ニップに到達するのは画像
書き込み信号(VSYNC)が出力されたあとで、か
つ、プリント温調温度に達する前である。なお、図6
は、温度上昇率の測定タイミングを示したもので、温調
温度と定着ローラの温度の推移を示した部分のグラフ
は、従来のように温調温度をほぼ一定に保つようにした
場合を示しており、従来は、連続通紙によって、ある時
間以降は定着ローラの温度が定着許容御度をしたまわっ
てしまうことを示している。
定は、この前回転よりもあとの通紙中で、かつ、プリン
ト温調温度に到達する前が良い。なお、スタンバイ状態
での定着ローラ1の温度は定着可能な許容温度より低い
温度に設定し、できるだけスタンバイ温度とプリント温
度の差が大きいほうが好ましい。あるいは、サーミスタ
5の温度が温調温度に到達して中央温度が低下するとき
に測定をおこなってもよい。本実施形態では、温度上昇
率を測定する時間は、前回転よりもあとの通紙から5秒
ほどとする。
図7に示すように、主に紙の秤量により温度上昇率が変
化し、ラフ紙(75〜120g/m2)は紙の秤量によ
らず同じであった。この温度上昇率の差により、下記の
表2のように連続通紙中のプリント温調温度を通紙枚数
により所定温度ずつ切り替えるようにした。ここでは、
1℃ずつ切り替えるようにした。 図8に、上記の表2のように転写材の種類に応じて定着
ローラの温調温度を1℃増加させる通紙枚数を変化させ
て、秤量200g/m2の厚紙を連続通紙した場合の温
調温度の変化を表すグラフを示す。図8に示すように、
本実施形態では、秤量200g/m2の厚紙を連続通紙
しても中央の温度を定着許容温度内に収めることができ
た。なお、温調温度を増加させる場合の連続通紙枚数に
替えて、所定時間経過毎に温調温度を増加させるように
してもよい。
場合を示して、連続通紙によって定着ローラの中央部の
温度が降下することを、温調温度を所定温度ずつ増加す
ることにより防止したが、サーミスタが中央に配置され
ている場合には、逆に、通紙枚数毎に温調温度を所定温
度ずつ下げることで、定着ローラの端部の昇温を防止で
き、端部温度を定着許容温度内に収めることができる。
は、転写材の種類を正確に判別するため通紙域内に設け
るようにするとよく、特に温度変化の著しい定着ローラ
の長手方向の中央に設けるようにすれば、転写材の種類
による温度上昇率の差が出やすいので測定の精度が向上
する。この場合、サーミスタに軽接触タイプのものを使
用すれば、クリーニング部材なしでもサーミスタを通紙
領域に配置することができる。
する紙種のみを判別したが、上記のように、温度上昇率
測定の精度を向上させるようにして、転写材の種類判定
の精度を細かくすれば、さまざまな秤量、材質の紙でも
対応可能である。
検知温度による温度上昇率によって転写材の種類を判別
しているので、第1の実施形態のように電源構成が複雑
にならず、1の実施形態と比べてコスト的に有利であ
る。
態を図9〜図11により説明する。本実施形態は、配光
分布の異なる2本のヒータを使って温調制御をおこな
い、転写材判別手段によって判別された転写材の種類に
応じて転写材加熱条件決定手段で2本のヒータの点灯比
率を制御する場合を説明する。ヒータを2本にするメリ
ットは、転写紙サイズに応じて2本のヒータの点灯比率
を変えられることである。図9に、本実施形態の2本ヒ
ータを備えた定着装置の概略構成図を、図10に、各ヒ
ータの配光を表す概略説明図を示す。ヒータを除く定着
装置の構成は、上記の各実施形態と同じである。
内に配置された2本のヒータ4a,4bは、一方は定着
ローラ長手方向の中央部を中心に加熱するメインヒータ
(400W)4aで、他方は定着ローラ長手方向の両端
部を主に加熱するサブヒータ(400W)4bである。
また、定着装置Aに通紙する転写紙のサイズに応じた温
度制御部からの信号により、メインヒータ4aとサブヒ
ータ4bとが所定の比率で点灯して通紙中の温度分布が
ほぼフラットとなるようになっている。
の実施形態に記載されている、定着ローラの長手方向の
端部に当接されて定着ローラの表面温度を検知している
サーミスタによる検知温度により、印刷に使用されてい
る転写材の種類を判別する転写材判別手段と、転写材判
別手段が判別した転写材の種類に応じた転写材の加熱条
件を複数有する転写材加熱条件決定手段とを備えてお
り、転写材加熱条件決定手段は、転写材判別手段が判別
した転写材の種類に応じて加熱条件を決定して決定した
加熱条件によって転写材の加熱を制御できるようになっ
ている。
件決定手段は、温調温度を1℃増加させる連続通紙枚数
によって温調温度を制御するようにしたが、本実施形態
の転写材加熱条件決定手段は、転写材の複数の加熱条件
として、2本のヒータ4a,4bの点灯比率が転写材判
別手段からの信号に応じて複数設けられており、転写材
の種類に応じた2本のヒータの点灯比率を決定し、制御
手段内に設けられて定着ローラの温度を制御する温度制
御手段に決定した2本のヒータの点灯比率を送信できる
ようになっている。転写材加熱条件決定手段からのヒー
タの点灯比率の信号を受信した温度制御手段は、その点
灯比率で2本のヒータを加熱駆動して、転写材に応じた
ヒータの点灯を行うようになっている。
タを用いた定着装置Aの通電制御について説明する。下
記の表3は、本実施形態のメインヒータ4aとサブヒー
タ4bの単位時間当たりの点灯比率を紙サイズごとに表
したものである。これは、使用頻度の高いA4サイズの
普通紙(80g/m2)を用いた場合のメインヒータ4
aが500msec点灯する間のサブヒータ4bの点灯
時間を示しており、サブヒータ4bはそれぞれ、A3で
500msec、B4で300msec、A4縦で10
0msec点灯することを示す。なお、点灯比率は上記
に限るものではなく、連続通紙中にその温度分布がほぼ
フラットとなるように設定すればよい。 また、本実施形態において、転写材の種類の判別方法
は、第2の実施形態と同様に、温調温度に達する前の3
秒間の温度上昇率から転写材の種類(ここでは、紙の秤
量)を判別するようにした。その判別結果である紙の秤
量と紙サイズとにより連続通紙中のメイン/サブヒータ
の点灯比率を、下記の表4に示すように変更する。
サイズの200g/m2紙を連続通紙した状態でヒータ
点灯比を変える前と後の定着ローラ温度分布を示す。図
11に示すように、従来のヒータ点灯比率を変える前
(点灯比率5:5)では、定着ローラの中央の温度が定
着許容温度を下回ってしまっているのに対し、本実施形
態のヒータ点灯比率(5:4)では、200g/m2の
転写紙を連続通紙しても定着ローラの中央の温度を定着
許容温度内におさめることができた。
度に達するまえの3秒で判断しているので、たとえば転
写紙の種類を薄紙(秤量90以下)と判断したらメイン
ヒータの点灯比率を減らして中央部のオーバーシュート
を抑え、ホットオフセットを防止するなどの対応が可能
である。
類判別をおこなってヒータの点灯比率を変えることがで
き、上記の第1および第2の実施形態よりも転写材の種
類判別結果をより有効に使える。たとえば、連続通紙中
に紙種が変わったとしてもヒータ点灯比率で即座に対応
可能である。
態を図12により説明する。本実施形態は、画像形成装
置の使用環境に応じて転写材判別手段の動作を変更する
ようにして、画像形成装置の使用環境に転写材の判別結
果が左右されないようにしたものである。なお、転写材
判別手段の動作を画像形成装置の使用環境に応じて変更
する以外の構成は上記の第1の実施形態と同様である。
ように平均消費電力を算出する場合、環境による消費電
力の違いを考慮しなければならない。特に、低温環境に
おいて電源投入直後は定着装置自体を熱平衡状態にする
必要があるので、転写紙種以外の消費電力が加算されて
しまう。図12に、7.5℃環境で電源投入直後に測定
した紙種ごとの平均消費電力を表すグラフを示す。図1
2に示すように、1分当り30枚通紙可能な定着装置で
は、電源投入から約200枚通紙で、平均消費電力がほ
ぼ定常状態となる。
温度から使用環境が低温状況であるか否かを判断し、低
温状況であると判断した場合は、プリントを始めてから
所定枚数(あるいは所定時間)までは使用環境に応じて
消費電力を補正するようにするのが好ましい。具体的に
は、電源投入時のサーミスタ温度が所定温度よりも低い
と判断したときには、例えばプリント枚数が200枚に
達するまでは、転写材判別手段で算出する平均消費電力
を補正するようにする。補正する場合は、サーミスタの
検知温度に応じて、図12に示すような時間毎の平均消
費電力を予め求めておき、経過時間に応じた補正を行う
ようにしてもよい。
転写材判別手段による平均消費電力の算出を行わないよ
うにしてもよい。また、より正確に紙種判別をおこなう
ため、平均消費電力の算出とサーミスタの温度上昇率を
併用してもよい。
1の発明によれば、定着ニップを通過する転写材の種類
を判別する転写材判別手段と、転写材判別手段が判別し
た転写材の種類に応じた転写材の加熱条件を複数有する
転写材加熱条件決定手段とにより、転写材判別手段で転
写材の種類を判別し、転写材加熱条件決定手段により、
転写材判別手段が判別した転写材の種類に応じて加熱条
件を決定して決定した加熱条件によって転写材の加熱を
制御させ、トナーの定着に必要な加熱を行って定着不良
を防止できる画像形成装置が提供される。
ば、転写材判別手段が、転写材の連続印刷中の所定時間
の間に加熱手段で消費される平均消費電力を算出するこ
とにより転写材の種類を判別し、転写材加熱条件決定手
段が、転写材判別手段が判別した転写材の種類に応じて
加熱条件を決定して決定した加熱条件によって転写材の
加熱を制御させ、トナーの定着に必要な加熱が行われて
定着不良を防止できるので、実際に使用されている転写
材に応じた適切な転写材の加熱を行うことができる。
ば、転写材判別手段が転写材の連続印刷中の所定時間の
間に加熱手段で消費される平均消費電力を算出する場
合、転写材判別手段は、画像形成装置の電源投入時の温
度検知手段による検知温度に応じて平均消費電力の補正
を行うので、精度よく判別を行うことができる。
ば、転写材判別手段が、転写材の連続印刷中の所定時間
の間の温度検知手段による検知温度の変化により転写材
の種類を判別し、転写材加熱条件決定手段が、転写材判
別手段が判別した転写材の種類に応じて加熱条件を決定
して決定した加熱条件によって転写材の加熱を制御さ
せ、トナーの定着に必要な加熱が行われて定着不良を防
止できるので、簡単な構成で実際に使用されている転写
材を精度よく判別でき、判別した転写材に応じた適切な
転写材の加熱を行うことができる。
ば、転写材加熱条件決定手段に、加熱条件として転写材
の種類に応じた熱定着手段の温調温度が複数設けられて
おり、転写材の種類に応じて決定した温調温度によって
熱定着手段の温度を制御させることにより、実際に使用
されている転写材に応じた適切な熱定着手段の温度調節
を行うことができるので連続通紙時熱定着手段の温度ム
ラを防ぐことにより定着不良を防止することができる。
ば、転写材加熱条件決定手段に、加熱条件として転写材
の種類に応じて、転写材同士間の搬送間隔が定着ニップ
にて複数の所定値が設けられており、転写材の種類に応
じて決定した搬送間隔の値によって転写材の搬送間隔を
制御させることにより、実際に使用されている転写材に
応じた適切な転写材の搬送間隔で転写材を搬送でき、熱
定着手段を確実に加熱して連続通紙時の熱定着手段の温
度ムラを防ぐことにより定着不良を防止することができ
る。
ば、加熱手段として発熱分布の異なる複数本のヒータが
設けられ、転写材のサイズに応じて複数本のヒータの点
灯比率を切り替えて熱定着手段の温調制御を行う場合、
転写材加熱条件決定手段に、加熱条件として転写材の手
段に応じた複数本のヒータの点灯比率が複数設けられ
て、転写材の種類に応じて決定したヒータの点灯比率に
よって各ヒータを点灯させることにより、実際に使用さ
れている転写材に応じた適切な熱定着手段の温度調節を
行うことができるので連続通紙時の定着不良を防止する
ことができる。また、複数本の加熱手段の点灯比率を使
用される転写材のサイズや秤量などにより自在に変更し
てよりきめ細かく熱定着手段の温度を制御でき、連続通
紙時の熱定着手段の温度ムラを効果的に防ぐことができ
る。
構成図である。
る。
加熱に関わる部分を示す概略説明図である。
を説明するグラフである。
加熱に関わる部分を示す概略説明図である。
を説明するグラフである。
温度上昇率を示すグラフである。
化を示すグラフである。
の概略構成図である。
概略説明図である。
ローラの温度の違いを示すグラフである。
である。
度分布を示すグラフである。
Claims (7)
- 【請求項1】 加熱手段が設けられて表面にトナー像を
担持した転写材を加熱する熱定着手段と、熱定着手段に
圧接するように配置された加圧手段と、熱定着手段の温
度を検知する温度検知手段と、温度検知手段からの検知
信号によって熱定着手段の温度を制御する温度制御手段
と、温度制御手段からの制御信号により加熱手段に一定
電圧を印加する電源装置と、転写材を搬送する搬送手段
と、画像形成の各工程を制御する制御手段とを備え、制
御手段により転写材の搬送を制御して転写材上にトナー
画像を担持させ、熱定着手段と加圧手段との圧接部分に
形成される定着ニップにトナー像を担持した転写材を通
過させて転写材を加熱および加圧する画像形成装置にお
いて、画像形成装置は、転写材の種類を判別する転写材
判別手段と、転写材判別手段が判別した転写材の種類に
応じた転写材の加熱条件を複数有する転写材加熱条件決
定手段とが備えられ、転写材加熱条件決定手段は、転写
材判別手段が判別した転写材の種類に応じて加熱条件を
決定して決定した加熱条件によって転写材の加熱を制御
させることを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項2】 転写材判別手段は、転写材の連続印刷中
の所定時間の間に加熱手段で消費される平均消費電力を
算出することにより転写材の種類を判別することとする
請求項1に記載の画像形成装置。 - 【請求項3】 転写材判別手段が転写材の連続印刷中の
所定時間の間に加熱手段で消費される平均消費電力を算
出する場合、転写材判別手段は、画像形成装置の電源投
入時の温度検知手段による検知温度に応じて平均消費電
力の補正を行うこととする請求項1または請求項2に記
載の画像形成装置。 - 【請求項4】 転写材判別手段は、転写材の連続印刷中
の所定時間の間の温度検知手段による検知温度の変化に
より転写材の種類を判別することとする請求項1または
請求項2に記載の画像形成装置。 - 【請求項5】 転写材加熱条件決定手段は、加熱条件と
して転写材の種類に応じた熱定着手段の温調温度を複数
有し、転写材の種類に応じて決定した温調温度によって
熱定着手段の温度を制御させることとする請求項1から
請求項4までのうちいずれか1つに記載の画像形成装
置。 - 【請求項6】 転写材加熱条件決定手段は、加熱条件と
して転写材の種類に応じて、転写材同士間の搬送間隔が
定着ニップにて複数の所定値を有し、転写材の種類に応
じて決定した搬送間隔の値によって転写材の搬送間隔を
制御させることとする請求項1から請求項5までのうち
いずれか1つに記載の画像形成装置。 - 【請求項7】 加熱手段として発熱分布の異なる複数本
のヒータが設けられ、転写材のサイズに応じて複数本の
ヒータの点灯比率を切り替えて熱定着手段の温調制御を
行う場合、転写材加熱条件決定手段は、加熱条件として
転写材の手段に応じた複数本のヒータの点灯比率を複数
有し、転写材の種類に応じて決定したヒータの点灯比率
によって各ヒータを点灯させることとする請求項1から
請求項6までのうちいずれか1つに記載の画像形成装
置。
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JP30951497A JP3796337B2 (ja) | 1997-10-27 | 1997-10-27 | 画像形成装置 |
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JPH11133801A true JPH11133801A (ja) | 1999-05-21 |
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