JP2015036773A - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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岸和人
Kazuto Kishi
藤本一平
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山本武志
Takeshi Yamamoto
川端圭輔
Keisuke Kawabata
醒井雅裕
Masahiro Seii
山口嘉紀
Yoshinori Yamaguchi
中島由紀子
Yukiko Nakajima
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Abstract

【課題】画像部の温度バラツキをなくし、定着品質を安定的に維持することのできる定着装置および画像形成装置を提供する。
【解決手段】未定着トナー画像を記録材に定着する前にトナー画像情報をあらかじめ取得する画像情報取得手段と、取得したトナー画像情報に基づいて発熱手段33への投入電力を算定する電力算定手段とを有し、定着部材31の移動方向における発熱手段33の上流側で定着部材の温度を検出する温度検出手段38を設け、該温度検出手段38の検出結果に基づいて前記電力算定手段で算定した電力を調整する。
【選択図】図3

Description

本発明は、未定着画像を記録媒体上に定着させる定着装置および定着装置を備える画像形成装置に関する。
プリンタ、複写機、ファクシミリ等の画像形成装置においては、近年、省エネルギー化及び高速化の市場要求が強くなってきている。
上記画像形成装置では、電子写真記録・静電記録・磁気記録等の画像形成プロセスにより形成したトナー画像(未定着トナー像)を、直接もしくは中間転写体を介して記録材シート・印刷紙・感光紙・静電記録紙などの記録媒体に転写し、このトナー像を担持した記録媒体を定着装置に通してトナー像を記録媒体上に定着している。
未定着トナー画像を定着させる定着装置としては、熱ローラ方式、フィルム加熱方式、電磁誘導加熱方式等の接触加熱方式の定着装置が広く採用されている。このような定着装置の一例として、ベルト方式の定着装置(例えば特許文献1)やセラミックヒータを用いたサーフ定着(フィルム定着)の定着装置(例えば特許文献2)が知られている。
ベルト方式の定着装置では、近年、さらなるウォームアップ時間(電源投入時など、常温状態から印刷可能な所定の温度(リロード温度)までに要する時間)やファーストプリント時間(印刷要求を受けた後、印刷準備を経て印字動作を行い排紙が完了するまでの時間)の短縮化が望まれている。
そこで、セラミックヒータを用いたサーフ定着が提案されており、この方式により、ベルト方式の定着装置に比べ、低熱容量化,小型化が可能となり、立ち上がり時間を短縮でき、予熱電力を削減できる。
特許文献3には、立ち上がり時間を短縮し予熱電力を削減する目的で、薄肉円筒状の耐熱性フィルムに接触する板状加熱体と加圧ローラでフィルムと記録材を密着させるように挟み込み、熱エネルギーを記録材に与える構成を備え、厚さ約100μm程度の低熱容量フィルムによる急速立ち上げを実現する構成が開示されている。
また特許文献4には、加熱領域を分けて熱効率を高める目的で、サーマルヘッドを用いる構成が開示されている。
また特許文献5には、サーミスタの定着ベルト温度検知情報に基づいて電源を制御することが記載されている。
しかしながら、従来の定着装置では、記録媒体上の各領域の画像がそれぞれ異なっていても、同一の画像として各加熱領域の制御温度を決めていた。そのため加熱領域の制御温度は、最も定着エネルギを要する記録材上領域で十分な定着が可能なように決められる。このため、比較的定着エネルギを要しない記録材上領域では、記録材とトナーに過剰に熱量を与えており、無駄なエネルギを消費するという問題があった。
その対策として、画像に応じて各記録材上領域に適切な熱量を供給できる接触式の分割ヒータを用いることが提案されている。無端ベルトを分割ヒータで直接加熱する構成なので、省エネ性が高く、加熱待機時からのファーストプリントタイムを更に短縮することが可能となった。しかし、画像情報を取得して、その情報に基づいてヒータを点灯させてベルトを加熱するため、定着装置の使用状況によっては、画像部のベルト温度が十分に上がらない場合があったり、上がり過ぎる場合があって、温度ばらつきが発生するという問題があった。ベルト温度が所定温度に達しない場合は、定着不良が発生することもあった。
そこで本発明は、分割ヒータを用いた定着装置における上述の問題を解決し、画像部の温度バラツキをなくし、定着品質を安定的に維持することのできる定着装置および画像形成装置を提供することを課題とする。
この課題を解決するため、本発明は、通電により発熱する発熱体を有する発熱手段と、該発熱手段との接触により加熱される被加熱部材である定着部材と、該定着部材に圧接されてニップ部を形成する加圧部材とを備え、前記ニップ部に未定着トナー画像を担持する記録材を通過させて未定着トナー画像を記録材に定着する定着装置において、記録材に形成する画像情報を基に前記定着部材の設定温度を変更する定着装置であって、未定着トナー画像を記録材に定着する前にトナー画像情報をあらかじめ取得する画像情報取得手段と、前記取得したトナー画像情報に基づいて前記発熱手段への投入電力を算定する電力算定手段とを有し、前記定着部材の移動方向における前記発熱手段の上流側で前記定着部材の温度を検出する温度検出手段を設け、該温度検出手段の検出結果に基づいて前記電力算定手段で算定した電力を調整することを特徴とする。
本発明によれば、電力算定手段で算定した電力が適正に投入されているかを判断することができるため、投入電力に過不足がある場合は、過不足分の電力を算出することが可能となり、過不足を解消するように発熱手段への通電を制御することで、画像部に接触する部位の定着部材温度を一定にすることができる。したがって、定着品質を安定的に維持することが可能となる。
本発明に係る定着装置を搭載する画像形成装置の一例であるプリンタの概略を示す構成図である。 サーフ定着方式による定着装置の基本構成について説明する図である。 定着装置の第一実施形態を示す図である。 第一実施形態の第2実施例を示す構成図である。 用紙上に画像領域と非画像領域とが存在する画像形成パターンと、それに対応する予備加熱領域を示す模式図である。 用紙上に画像領域と非画像領域とが存在する画像形成パターンと、それに対応する予備加熱領域を示す模式図である。 定着ベルトの温度制御の様子を示すチャートである。 従来の定着制御における問題点を説明するための模式図である。 発熱手段の発熱領域に対応して配置される温度センサを示す図である。 定着制御における基本動作時の供給電力算出について説明するフローチャートである。 用紙上のトナー画像情報の一例を示す図である。 より具体化した制御を示すフローチャートである。 基本動作時のフィードバック制御における供給電力を算出する処理を示すフローチャートである。 「紙FF電力」を加算する処理を示すフローチャートである。 「トナーFF電力」を加算する処理を示すフローチャートである。 用紙の坪量に応じた「紙FF電力」の算出方法を説明するためのグラフである。 用紙の平滑度に応じた「紙FF電力」の算出方法を説明するためのグラフである。 「トナーFF電力」の算出方法を説明するためのグラフである。 「トナーFF電力」の別の算出方法を説明するためのグラフである。 複数の温度検知手段を備える定着装置の第2実施形態を示す図である。 発熱手段上流側の温度センサと下流側の温度センサを配置する位置について説明する図である。 定着ベルトの目標温度の異なる設定例について説明するチャートである。 発熱手段下流側の温度センサを備える構成を示す図である。 発熱手段下流側の温度センサ及び発熱手段の温度センサを備える構成を示す図である。 押圧部材の温度センサを備える構成を示す図である。 加圧ローラの温度センサを備える構成を示す図である。 加圧ローラの温度センサ及び押圧部材の温度センサを備える構成を示す図である。 加圧ローラの温度センサ、発熱手段の温度センサ及び押圧部材の温度センサを備える構成を示す図である。 加圧ローラの温度センサ及び発熱手段下流側の温度センサを備える構成を示す図である。 加圧ローラの温度センサ、発熱手段の温度センサ及び発熱手段下流側の温度センサを備える構成を示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明に係る定着装置を搭載する画像形成装置の一例であるプリンタの概略を示す構成図である。このプリンタは、直接転写方式によるモノクロプリンタとして構成されたものであるが、画像形成装置としては図示例に限らず、中間転写方式や、フルカラーあるいは多色画像の形成が可能な構成であってもよい。
図1に示すプリンタは、像担持体である感光体ドラム8の周囲に、図に矢印で示す回転方向順に、帯電手段としての帯電ローラ18と、図示しない露光手段の一部を構成するミラー20と、現像ローラ22aを備えた現像手段22と、転写手段10と、クリーニングブレード24aを備えたクリーニング手段24等が配置されている。帯電ローラ18と現像手段22の間において、ミラー20を介して感光体ドラム8上の露光部26に露光光Lbが照射され、走査されるようになっている。
感光体ドラム8を中心とする作像部の下方には、給紙手段4が配置されている。給紙手段4は、記録材としてのシート状用紙Sが積載状態で収容される給紙トレイ14と、給紙トレイ14に収容された用紙Sを最上のものから順に1枚ずつ分離して送り出す給紙コロ16等を有している。 給紙コロ16によって送り出された用紙Sはレジストローラ対6で一旦停止され、姿勢ずれを矯正された後、感光体ドラム8の回転に同期するタイミングで、すなわち、感光体ドラム8上に形成されたトナー像の先端と用紙Sの搬送方向先端部の所定位置とが一致するタイミングでレジストローラ対6により転写部位Nへ送られる。
本プリンタにおける画像形成動作は、従来周知の電子写真方式によるものと同様に行われる。すなわち、感光体ドラム8が回転を始めると、感光体ドラム8の表面が帯電ローラ18により均一に帯電され、画像情報に基づいて露光光Lbが露光部26に照射、走査されて作成すべき画像に対応した静電潜像が感光体上に形成される。この静電潜像は感光体ドラム8の回転により現像手段22へ移動し、ここでトナーが供給されて可視像化され、トナー像が形成される。そして、感光体ドラム8上のトナー像は、所定のタイミングで転写部位Nに進入してきた用紙S上に転写手段10による転写バイアス印加により転写される。
トナー像を担持した用紙Sは定着装置30へ向けて搬送され、定着装置30で定着された後、図示しない排紙トレイへ排出・スタックされる。転写部位Nで転写されずに感光体ドラム8上に残った残留トナーは、感光体ドラム8の回転に伴ってクリーニング手段24に至り、このクリーニング手段24を通過する間にクリーニングブレード24aにより掻き落とされて清掃される。その後、感光体ドラム8上の残留電位が図示しない除電手段により除去され、次の作像工程に備えられる。
ここで、サーフ定着(フィルム定着)方式による定着装置の基本構成について図2を参照して説明する。
図2に示す定着装置130は、被加熱部材としての定着ベルト(定着フィルム)131と、加圧部材としての加圧ローラ132とを有しており、例えばセラミックヒータやサーマルヘッド等の発熱手段133により、定着ベルト131が内周側から直接加熱される。
定着ベルト131はニッケルやSUSなどの金属ベルトやポリイミドなどの樹脂材料を用いた無端ベルト(もしくはフィルム)とする。ベルトの表層はPFAまたはPTFE層などの離型層を有し、トナーが付着しないように離型性を持たせている。ベルトの基材とPFAまたはPTFE層の間にはシリコーンゴムの層などで形成する弾性層があっても良い。シリコーンゴム層がない場合は熱容量が小さくなり、定着性が向上するが、未定着画像を押し潰して定着させるときにベルト表面の微小な凹凸が画像に転写されて画像のベタ部にユズ肌状の光沢ムラ(ユズ肌画像)が残るという不具合が生じる。これを改善するにはシリコーンゴム層を100[μm]以上設ける必要がある。シリコーンゴム層の変形により、微小な凹凸が吸収されユズ肌画像が改善する。定着ベルト131の内部にはニップ部を支持するための支持部材(ステー)135を発熱手段133に設け、加圧ローラ132により圧力を受けるニップ形成部材の撓みを防止し、軸方向で均一なニップ幅を得られるようにしている。
加圧ローラ132は芯金132a上に弾性ゴム層132bが積層され、離型性を得るために表面に離型層(PFAまたはPTFE層)132cが設けてある。加圧ローラ132は画像形成装置に設けられたモータなどの駆動源からギヤを介して駆動力が伝達され回転する。また、加圧ローラ132は図示しないスプリングなどにより定着ベルト131側に押し付けられており、弾性ゴム層が押し潰されて変形することにより、所定のニップ幅を形成する。加圧ローラは中空のローラであっても良く、加圧ローラにハロゲンヒータなどの加熱源を有していても良い。加圧ローラの弾性ゴム層はソリッドゴムでも良いが、加圧ローラ内部にヒータが無い場合は、スポンジゴムを用いても良い。スポンジゴムの方が、断熱性が高まり定着ベルトの熱が奪われにくくなるので、より望ましい。
定着ベルト131は加圧ローラ132により連れ回り回転する。図2の場合は加圧ローラ132が図示しない駆動源により回転し、ニップ部Nで定着ベルトに駆動力が伝達されることにより定着ベルト131が回転する。定着ベルト131はニップ部Nで挟み込まれて回転し、ニップ部以外では長手方向両端部で図示しない保持部材(フランジ)にガイドされ、走行する。このような構成により、安価でウォームアップが速い定着装置を実現することができる。
図3は、本発明による定着装置の第一実施形態を示す図である。
図3に示す定着装置30は、図2で説明した定着装置130と基本的な構成は同様である。発熱手段33は、板状基体に抵抗発熱体を形成したサーマルヘッドやセラミックヒータなどである。その発熱手段33を定着ベルト(定着フィルム)31のループ内部に配置し、その熱でベルト(又はフィルム)の温度を上昇させることで、ニップ部を通過する未定着画像を担持した記録材(以下、用紙とも記す)を加熱して、未定着画像を用紙上に定着させる。
本実施形態における発熱手段33は、長手方向(用紙搬送方向に直交する方向)に複数分割された加熱領域を有しており、各加熱領域は独立して加熱制御可能となっている。
定着ベルト31は、外径が30mmで厚みが20〜40μmのSUS製の基体と、この基体の表面に被覆された弾性層を有している。弾性層は、シリコンゴムで形成されており厚みは50〜100μm程度である。定着ベルト31の表面には、耐久性を高めて離型性を確保するために、PFAやPTFE等のフッ素系樹脂による厚みが5〜30μmの離型層が形成されている。また、定着ベルトの基体はポリイミドとしてもよい。
定着ベルト31の内部には、支持部材35があり、ニップ部にはニップ形成部材36と加圧部材37が設置され、図示しない外部部材と接続されて上記定着部材(定着ベルト31)を支持している。
また、発熱手段33の上流側(ベルト回動方向の上流側)には、定着ベルト31に接触ないし近接して、ベルト温度を検出する温度検出手段としての温度センサ38が配置されている。温度センサ38としては、例えばサーミスタやサーモパイルを使用することができる。定着ベルト回動方向は、図3において反時計回りである。
さらに、発熱手段33と被加熱部材である定着ベルト31の接触状態を良好に保つため、定着ベルト31を挟んで発熱手段33に圧接するように押圧部材34を設置している。ローラ状の押圧部材34は、外径がφ8mmの鉄製の芯金34aと、この芯金の表面に被覆された弾性層34bを有しており、ローラ外径がφ15mmないし30mmである。 弾性層34bはシリコーンゴムで形成されており厚みは3.5mmないし11mmである。 弾性層34bの表面には、離型性を高めるために厚みが40μm程度のフッ素樹脂層を形成するのが望ましい。
加圧部材である加圧ローラ32の構成は、図2の加圧ローラ132と同様である。
なお、本実施形態では、発熱手段33をニップ部以外の場所に配置しているが、板状加熱手段(発熱手段33)は加圧部材に対する押圧部材として機能することができるため、発熱手段33をニップ部に配置する構成(すなわち図2の定着装置)でもかまわない。また、図示はしないが、定着部材(ベルトやフィルム)を、定着部材の外部に配置した外部加熱手段で加熱する構成であっても良い。
図4は、第一実施形態の第2実施例を示す構成図である。本発明はこの図に示す定着装置構成にも適用可能である。
図4の定着装置30Bは、ローラ状のニップ形成部材36と支持ローラ39とに被加熱部材である定着ベルト(又はフィルム)31を張架し、その定着ベルト31に接触するようにセラミックヒータやサーマルヘッド等の面状(板状)の加熱手段である発熱手段33を配置した構成となっている。本例では、発熱手段33は、ニップ部の上流側に配置している。また、定着ベルト31の回動方向において発熱手段33の上流側に位置して、定着ベルト31の温度を検出する温度検出手段としての温度センサ38が設けられている。
次に、画像情報に基づいた発熱手段(加熱手段)の発熱制御(加熱制御)について説明する。
図5及び図6は、用紙上に画像領域と非画像領域とが存在する画像形成パターンと、それに対応する予備加熱領域を示す模式図である。
図5は、用紙幅方向の全域(画像形成範囲の全域)にわたる画像領域と非画像領域が用紙搬送方向に並んだ場合を示している。図5(a)は、用紙S上に、その搬送方向の先端側から順に画像領域a,非画像領域b,画像領域a’が並んだ画像形成パターンである。また、図5(b)は、用紙S上に、その搬送方向の先端側から順に画像領域aと非画像領域bが並んだ画像形成パターンである。
図5(a),(b)の画像形成パターンでは、画像領域は用紙幅方向の全域(画像形成範囲の全域)にわたっているため、発熱手段33は長手方向の全域を発熱させる。なお、図5のような画像形成パターンの場合には、分割された加熱領域を有していない発熱手段であっても対応可能である。
さて、図5(a),(b)の画像形成パターンにおいて、画像領域a及び画像領域a’には定着すべきトナー(未定着トナー像)が存在するので定着が必要であるが、非画像領域bでは定着対象のトナーが存在しないので定着の必要はない。
図示しない画像処理装置から上記パターンの画像情報が定着制御手段40へ入力されると、定着制御手段40は、非画像領域bに対応する定着ベルト31の部位(定着ニップにおいて非画像領域bと重なるベルト部分)の温度が、画像領域a,a’に対応する定着ベルト31の部位(定着ニップにおいて画像領域a,a’と重なるベルト部分)の温度よりも低くなるように、発熱手段33を制御する。
ここで、画像領域又は非画像領域に対応する部位とは、定着ベルト31が密着する位置という意味であり、以下、適宜密着とも表現する。
すなわち、画像領域aに対応する部位では発熱手段33の全域で定着温度が得られるように電力を供給し、非画像領域bに対応する部位では発熱手段33への供給電力を低減する。図5(a)のパターンでは用紙後端に画像領域a’が有るので、その画像領域a’に対応する部位では再び定着温度が得られる電力を供給する。
この際、実際の電力供給は、図中の斜線部で示す様に、用紙上の画像領域がニップ部に入るよりも前のタイミングで予備的に加熱するように投入されており、斜線部を「予備加熱領域」と称する。この予備加熱領域は、主に発熱手段33の周方向の発熱長さや、発熱手段自身にも昇温時間が必要となることから必要とされる領域である。予備加熱領域は省エネの観点からはできるだけ小さい(予備加熱する時間ができるだけ短い)ことが望ましい。
予備加熱に引き続き、画像形成パターンの情報に基づいて、上記したように、画像領域a,a’あるいは非画像領域bに対応するベルト温度(定着ベルト31の温度)となるように発熱手段33が制御され、定着動作が行なわれる。
図6は、用紙上に、用紙搬送方向と直交する方向に、画像領域と非画像領域が存在する画像形成パターンを示したものである。
この場合にも図5の場合と同様に、定着制御手段40は、非画像領域に対応する定着ベルト31の部位の温度が、画像領域に対応する定着ベルト31の部位の温度よりも低くなるように発熱手段33を制御する。すなわち、画像領域に対応する部位では発熱手段33に定着温度が得られる電力を供給し、非画像領域に対応する部位では供給電力を低減する。こちらも、図5の場合と同様に斜線部の予備加熱領域が必要となる。
図6(a)のパターンでは、用紙幅方向の一方側のみに画像領域cが有り、幅方向の反対側は非画像領域cとなっている。このパターンの場合、予備加熱領域も用紙幅方向の一方側(画像領域cがある側)のみに設定される。
また、図6(b)のパターンは、用紙先端側の“g”の部分では用紙幅方向の全域(画像形成範囲の全域)に画像領域(e+f)が有り、“g”に引き続いた部分である“h”の部分では用紙幅方向の一方側のみに画像領域eが有り、幅方向の反対側は非画像領域となっている。このパターンの場合、予備加熱領域は用紙幅方向の全域に設定される。
図7は、定着ベルト31の温度制御の様子を示すチャートである。ここでは、図5(a)のパターンに対応する制御で示してある。
このチャートにおいて、定着ベルト31を第二の目標温度に維持する電力P’が発熱手段33に供給されている。そして、y1の位置で電力Pを発熱手段33に供給し(P>P’)、予備加熱を開始する。画像領域aを定着している間は発熱手段33には電力Pが供給される。供給電力Pは、定着ベルト31を、定着可能な温度である第一の目標温度に維持できる電力である。そして、画像領域aが過ぎる時点で供給電力をPからP’に下げ、y2の位置で再び電力Pを発熱手段33に供給して予備加熱を開始する。画像領域a’を定着している間は発熱手段33には電力Pが供給される。画像領域a’が終了したら供給電力はP’に下げられる。
ここで、非画像領域に対応する部位での発熱手段33への電力供給を完全に停止(オフ)することも可能であるが、定着ベルト31の温度が極端に下がり過ぎると次の画像領域での定着温度への立ち上がりが間に合わないことがある。このため、図7のチャートに示すように、画像領域に対応する第一の目標温度よりも低いが、室温よりは所定温度以上の第二の目標温度に定着部材温度を保つように制御することが望ましい。
なお、図7では図5(a)の画像形成パターンに対応する制御で説明したが、他の画像形成パターンの場合も同様の制御で対応可能である。また、紙間(用紙と用紙の間)においても、発熱手段33への供給電力をP’とし、定着ベルトの温度維持と省電力とを図っている。
このように、本実施形態においては、非画像領域に対応する部位でも給電は行なわれるが、発熱手段33への供給電力は削減(画像領域に対応する部位での供給電力よりも削減)される。すなわち、図7のチャートの最上段において領域Pでの供給電力よりも領域P’での供給電力が小さくなるため、省エネルギー化が可能となる。
図8は、従来の定着制御における問題点を説明するための模式図である。
従来の定着制御では、図8(a)に示すように非画像部に対応する部位のベルト温度が“非画像部目標温度”になっている場合は供給電力を上げてベルト温度を上昇させたときに、画像部に対応する部位のベルト温度を“画像部目標温度”とすることができた。しかし、図8(b)に示すように非画像部に対応する部位のベルト温度が“非画像部目標温度”を超えている場合は、供給電力を上げてベルト温度を上昇させたときに画像部に対応する部位のベルト温度が“画像部目標温度”を超えてしまった。また、図8(c)に示すように非画像部に対応する部位のベルト温度が“非画像部目標温度”に達していない場合は、供給電力を上げてベルト温度を上昇させても画像部に対応する部位のベルト温度が“画像部目標温度”を下回ってしまうという問題があった。
これに対し、本発明に係る定着装置おいては、発熱部材33の上流側に温度検出手段(温度センサ38)を配置して、定着部材(実施例では定着ベルト31)の温度を検知している。その温度センサ38は、図9に示すように、発熱手段33の発熱領域に対応して配置され、各発熱領域に対応するベルト位置の温度を検知する。
図9(a)に示す例は、発熱手段33が長手方向において2分割された(2つの発熱領域を有する)構成であり、これに対応して温度センサ38も、発熱部材長手方向に2つが配置されている。
図9(b)に示す例は、発熱手段33が長手方向において多数に分割された(図示例では7つの発熱領域を有する)構成であり、これに対応して温度センサ38も、発熱部材長手方向に複数個(図示例では7つ)が配置されている。発熱手段33が有する発熱領域の数と、それに対応する温度センサの数は図示例に限定されるものではない。
そして、上記温度センサ38で検出した温度を基に、図示しない電力算定手段で現在のベルト温度Tbから画像部目標温度T1(図7における第一の目標温度)に上げるために必要な電力を予め計算し、発熱手段33への通電時間を制御する。これにより、画像部に対応するベルト部位の温度を一定にすることができる。なお、電力算定手段は、例えば画像形成装置の制御手段を用いることができる。あるいは図3,4に示す定着制御手段40でも良い。
図10は、定着制御における基本動作時の供給電力算出について説明するフローチャートである。
このフローチャートにおいて、まず、温度センサ38で定着ベルト31の温度を検知する(S1)。この検知した温度を基に、定着ベルト31の現在の温度Tbから画像部目標温度(第一の目標温度)T1に維持するために必要な電力、すなわちベルト温度維持電力を計算する(S2)。次に、発熱手段33により加熱される定着ベルト31の加熱部位がニップ部で用紙と接触するかどうかを判定する(S3)。
ここで、ベルトの加熱部位が用紙と接触する場合は、紙に奪われる熱量を補う必要電力を計算して「紙FF電力」と定める(S4)。次に、上記ベルトの加熱部位がニップ部で画像部と接触するかどうかを判定し(S5)、ベルトの加熱部位が画像部と接触する場合は、画像部のトナー(用紙上のトナー)に奪われる熱量を補う必要電力を計算して「トナーFF電力」と定める(S6)。
一方、S3にてベルトの加熱部位が用紙と接触しないと判定された場合、およびS5にてベルトの加熱部位が画像部と接触しないと判定された場合は、「紙FF電力」あるいは「トナーFF電力」は不要なので、投入電力の調整は行わず、S7に進んでヒータ投入電力すなわち発熱手段33に供給する電力を決定する(S7)。
そして、上記S7で決定された電力を発熱手段33に投入する(S8)。
このように、「紙FF電力」及び「トナーFF電力」の2つの電力補正を行った後に、発熱手段33に投入する電力を決定している。したがって、ヒータ投入電力=ベルト温度維持電力+紙FF電力+トナーFF電力、となる。そしてこの決定されたヒータ投入電力が、用紙がニップ部に進入する前に予め発熱手段33に供給される(図5,6で説明した予備加熱に相当する)。なお、上記のように「紙FF電力」あるいは「トナーFF電力」が不要な場合はヒータ投入電力=ベルト温度維持電力である。
ところで、本発明では、図10で説明した制御を行なうために、未定着トナー像を記録材(用紙)に定着する前にトナー画像情報を予め取得するための画像情報取得手段を備えている。画像情報を取得する手段としては、パソコン等の外部装置から印刷指示されたデータや画像形成装置が備える画像読取手段(スキャナ)で読み込んだデータ、すなわち、記録材に形成すべき画像情報を、記録材が担持するトナー画像情報として用いる構成が考えられる。あるいは、例えばCMOS等のイメージセンサを画像形成装置の転写部(用紙への画像転写部)と定着装置の間に設置して、用紙上のトナーを検知することで直接にトナー画像データを取得する構成でもよい。
図11は、用紙上のトナー画像情報の一例を示す図である。本実施形態では、記録材(用紙)Sを複数の領域Rに分割して画像の有無を判定する。領域Rは、例えば用紙搬送方向の大きさが10mm、用紙搬送方向と直交する方向の大きさが10mmとする。この領域R内に画像があれば、トナー画像有りと判定し、その領域が接触する定着ベルと部位の温度を所定温度に上げるよう制御する。
画像情報取得手段が画像情報を取得する制御周期は、用紙搬送方向の領域サイズに対応させるのが望ましいので、制御周期毎に画像有無の判定を行い、ベルトの目標温度を変える制御を行なう。制御周期は、用紙搬送方向の領域サイズの1/n(nは整数)とするのが望ましい。
図12は、図10で説明した制御をより具体化したフローチャートである。
このフローチャートにおいて、まず図13に示す「処理D」を実施し(S11)、温度センサ38で検知したベルト部位がニップ部で用紙と接触するかどうかを判定する(S12)。
上記の「処理D」は、基本動作時のフィードバック制御における供給電力を算出する処理である。この処理は図13のフローチャートに示すように、発熱手段33により加熱された定着ベルト31の温度を温度センサ38で検知し(d1)、検知した温度と目標温度との差をフィードバックして、定着ベルト31を所定の温度に保つための電力W(t)を算出する(d2)。
図12のフローチャートに戻り、S12で温度センサ38で検知したベルト部位がニップ部で用紙と接触すると判定された場合は、図14に示す「処理B」を実施する(S13)。「処理B」は、上記説明した「紙FF電力」を加算する処理である。そして、温度センサ38で検知したベルト部位がニップ部でトナー(トナー画像)と接触するかどうかを判定する(S14)。
上記ベルト部位がニップ部でトナーと接触する場合は、図15に示す「処理C」を実施する(S15)。「処理C」は、上記説明した「トナーFF電力」を加算する処理である。
一方、S12およびS14で上記ベルト部位がニップ部で用紙あるいはトナー画像と接触しないと判定された場合は、「処理B」あるいは「処理C」を実施せずに終了する。
このように、本実施形態における定着制御の基本動作は、定着ベルトを所定の温度に保つように制御し、定着ベルトが記録材やトナー画像と密着する部位の場合は、記録材やトナー画像に必要な電力を加算する。記録材に必要な電力は記録材情報(用紙情報)から得られる坪量や平滑度から算出し、トナー画像に必要な電力は画像面積率や諧調から算出する。以下に算出の例を示す。
図16は、用紙の坪量に応じた「紙FF電力(紙FF)」の算出方法を説明するためのグラフである。
定着ニップで用紙に奪われる熱量は、用紙の坪量におおよそ比例するため、その分の電力を前もって定着ベルトに(定着ベルト31を加熱する発熱手段33に)投入しておけばよい。
定着装置に通紙される用紙の坪量は、コピーや印刷時に、画像形成装置あるいは外部装置において設定されているので、その設定情報に基づき、通紙される用紙の坪量を図16(a)または(b)のようにして算出する。
すなわち、図16(a)に示す例では、所定の傾き“k1”を有する一次関数に当てはめて(用紙坪量に所定の係数“k1”を乗じて)紙FF電力を算出する。
また、図16(b)に示す例では、用紙坪量を段階的に区分けしてその坪量区分ごとに投入電力を定めておき、通紙される用紙が属する坪量区分から紙FF電力を決定する方法でも良い。
図16(a)及び(b)に示すように、本実施形態では、用紙の坪量が大きくなれば紙FF電力は大きくなり、用紙の坪量が小さくなれば紙FF電力も小さくなる。
このように、「紙FF電力」の算出に用紙坪量を用いることで、様々な坪量の用紙に対して安定的に定着ベルト31を所定温度に制御することができる。
図17は、用紙の平滑度に応じた「紙FF電力(紙FF)」の算出方法を説明するためのグラフである。
定着ニップ部で定着部材(定着ベルト)及び加圧部材(加圧ローラ)から用紙に移動する熱量は、紙の平滑度に依存して変わる。平滑度が高い用紙は定着ベルトや加圧ローラとの密着性が良く、熱抵抗が小さいため、用紙への熱移動量が大きくなる。一方、平滑度が低い用紙は定着ベルトや加圧ローラとの密着性が悪く、熱抵抗が大きいため、用紙への熱移動量が小さくなる。したがって、用紙の平滑度を考慮した紙FF電力は、次の関係式となる。なお“k3”は所定の定数である。
紙FF電力=坪量×平滑係数×k3
このように、紙FF電力の算定に、用紙平滑度を用いることで、様々な用紙の外乱に対して安定的に定着ベルト31を所定温度に制御できる。
図18は、「トナーFF電力」の算出方法を説明するためのグラフである。
定着ニップ部で定着部材(定着ベルト)及び加圧部材(加圧ローラ)からトナーに移動する熱量は、紙面に付着したトナー量に依存して変わる。付着したトナー量が多いほど定着ベルトの熱が奪われやすく、トナーへの熱移動量が大きくなる。一方、付着したトナー量が少ないと定着ベルトの熱が奪われにくく、トナーへの熱移動量が小さくなる。したがって、紙面に付着するトナー量を考慮したトナーFF電力は、以下の関係式となる。なお“k4”は所定の定数である。
トナーFF電力=トナー量×k4
図18(a)にこの関係式をグラフにて示す。
このように、トナーFF電力の算定に、上式のような紙面に付着するトナー量との関係式を用いることで、様々な画像(ベタ画像や網点画像、線画や文字画像など)に対して安定的に定着ベルトを所定温度に制御できる。
また、トナーFF電力の算定は、図18(b)に示すようにトナー量区分毎に投入する電力を定め、紙面に付着するトナー量が属する区分からトナーFF電力を決定する方法でもよい。
図19は、「トナーFF電力」の別の算出方法を説明するためのグラフである。
定着ニップ部で定着部材(定着ベルト)及び加圧部材(加圧ローラ)からトナーに移動する熱量は、紙面に付着したトナーの面積率(画像面積率)に依存して変わる。トナーの付着面積(画像面積)が多いほど定着ベルトの熱が奪われやすく、トナーへの熱移動量が大きくなる。一方、トナーの付着面積(画像面積)が少ないと定着ベルトの熱が奪われにくく、トナーへの熱移動量が小さくなる。したがって、紙面に付着するトナー付着面積(画像面積)を考慮したトナーFF電力は、以下の関係式となる。なお“k5”は所定の定数である。
トナーFF電力=画像面積率×k5
図19(a)にこの関係式をグラフにて示す。
このように、トナーFF電力の算定に、上式のような紙面に付着するトナーの面積率(画像面積率)との関係式を用いることで、様々な画像(ベタ画像や網点画像、線画や文字画像など)に対して安定的に定着ベルトを所定温度に制御できる。
また、トナーFF電力の算定は、図19(b)に示すように画像面積率の区分毎に投入する電力を定め、画像面積率が属する区分からトナーFF電力を決定する方法でもよい。
なお、紙面に付着するトナー量あるいは紙面に付着するトナーの面積率(画像面積率)は、記録材に形成する画像情報(像担持体上に静電潜像を形成する画像情報)に基づいて算出することができる。
次に、複数の温度検知手段を備える定着装置の第2実施形態を、図20を参照して説明する。
図20に示すように、加圧ローラ32の温度を検出する温度センサ38bを設けると好適である。トナー画像を記録材に定着させるには、定着ベルトからの熱量だけでなく加圧部材からの熱量も影響がある。加圧部材温度がある温度よりも高い場合は記録材に余分に熱量が与えられ、加圧部材温度がある温度よりも低い場合は定着ベルトから画像を記録材に定着させるために与えた熱量が一部加圧側で使用される。そのため、加圧部材の蓄熱状態を検知することで、加圧部材温度が高い場合は定着ベルトに供給する電力を低減し、加圧部材温度が低い場合は定着ベルトに供給する電力を増加させると好適である。
なお、加圧部材の温度を検知する検知手段は加圧部材の蓄熱状態を検知する目的で設置するため、定着部材(定着ベルト31)を加熱する発熱手段33が複数の発熱領域を有している分割ヒータとして構成されている場合でも、分割ヒータ数(発熱領域の数)と同じだけ設置しなくてもよい。
加圧ローラ32の温度が定着ベルト31の温度よりも低い場合、定着ベルト31から加圧ローラへ熱の移動が生じてしまい、定着ベルト31を目標温度に到達させるためには余分に電力を発熱手段33へ供給する必要がある。加圧ローラ32の温度を検知することによって定着ベルト31から加圧ローラ32に移行する熱量を算出でき、それを考慮してベルト温度を画像部目標温度に上げるために必要な電力を予め計算し、発熱手段33への通電時間を制御する。また逆に加圧ローラ32の温度が定着ベルト31の温度よりも高い場合はその余分な電力を定着ベルト加熱のために供給することもでき、画像情報に基づいて電力算定手段で算出した画像領域のために必要な電力を減らすことができる。これにより、画像部に接触する定着ベルト温度を一定にすることができる。
また、図20に示すように、発熱手段33の温度を検出する温度センサ38cを設けると好適である。
発熱手段33から定着ベルト31へ熱量を供給する際に、発熱部材自身の温度がある温度より低いと供給電力が全て定着ベルトへ移行せず、発熱部材をある温度まで昇温させるために一部電力が使用される。そこで、温度センサ38cによって発熱手段33の温度を検知することで、発熱手段33(の昇温)に必要な電力を算出でき、画像領域の定着に必要な電力とともに供給電力を算出することができる。また、発熱手段33がある温度より高い場合はその余分な電力を定着ベルトの加熱へまわすことができ、画像情報に基づいて電力算定手段で算出した画像領域のために必要な電力を減らすことができる。
発熱手段33の温度が定着ベルト31の温度よりも低い場合、定着ベルト31から発熱手段33へ熱の移動が生じてしまい、目標温度に到達させるためには余分に電力を発熱手段33へ供給する必要がある。そこで、温度センサ38cによって発熱手段33の温度を検知することによって定着ベルト31から発熱手段33に移行する熱量を算出でき、それを考慮してベルト温度を画像部目標温度に上げるために必要な電力を予め計算し、発熱手段33への通電時間を制御する。また逆に発熱手段33の温度が定着ベルト31の温度よりも高い場合はその余分な電力を定着ベルトの加熱へまわすこともでき、画像情報に基づいて電力算定手段で算出した画像領域のために必要な電力を減らすことができる。これにより、画像部に接触する定着ベルト温度を一定にすることができる。
また、発熱手段33の温度は温度検知手段を設置して直接把握するのではなく、下記の式1に基づいて供給電力の積算値から算出することも可能である。この場合、検知手段を設置する必要がないためコストを削減することができる。
Figure 2015036773
さらに、図20に示すように、押圧部材34の温度を検出する温度センサ38dを設けると好適である。
押圧部材34の温度が定着ベルト31の温度よりも低い場合、定着ベルト31から押圧部材34へ熱の移動が生じてしまい、定着ベルトを目標温度に到達させるためには余分に電力を発熱手段33へ供給する必要がある。そこで、温度センサ38dによって押圧部材34の温度を検知することによって定着ベルト31から押圧部材34に移行する熱量を算出でき、それを考慮してベルト温度を画像部目標温度に上げるために必要な電力を予め計算し、発熱手段33への通電時間を制御する。また逆に押圧部材34の温度が定着ベルト31の温度よりも高い場合はその余分な電力を定着ベルト加熱のために供給することもでき、画像情報に基づいて電力算定手段で算出した画像領域のために必要な電力を減らすことができる。これにより、画像部に接触する定着ベルト温度を一定にすることができる。
押圧部材34の温度を検知する温度センサ38dと、加圧ローラ32の温度を検知する温度センサ38bの熱時定数の少なくともどちらか一方が1S(秒)以下であることが好ましい。押圧部材34や加圧ローラ32は定着ベルト31と比較して、層厚が厚く、熱容量が大きい。そのため部材の温度上昇が遅く、熱時定数の長い安価な温度検知手段を使用することができる。これによりコスト削減に繋がる。
さらに、図20に示すように、発熱手段33の下流側(定着ベルト回動方向下流側)で定着ベルト31の温度を検出する温度センサ38eを設けると好適である。
発熱手段33に電力が供給されて加熱された後の定着ベルト31の温度を、発熱手段下流側の温度センサ38eにより検知することで、発熱手段33に供給した電力が最適であったかどうかの判断ができる。これにより、供給電力に過不足がある場合にはその不足分あるいは超過分の電力を算定して、ヒータの通電時間を制御(調整)する。これにより、画像部に接触する定着ベルト温度を一定にすることができる。
なお、上記のように、温度センサ38aに加えて温度センサ38b〜38eを備える場合、温度センサ38a〜38dに基づいた温度制御が適切であったかどうかを温度センサ38eの検知結果から判断することができる。
本発明では発熱手段上流側の温度センサ38aは必須であるが、その他の4つの温度検知手段は設置してもしなくても良く、各温度センサを設ける組合せは全部で16通り(2×2×2×2)ある。この16通りによる温度センサの数は、最小が1つで最多が5つになる。
図21は、発熱手段上流側の温度センサ38aと下流側の温度センサ38eを配置する位置について説明する図である。
発熱手段上流側の温度センサ38aは、発熱手段33の回転方向上流側で次なる関係を満たす位置に配置する。
L1≧v×τ1
ここで、L1は温度センサ38aと発熱手段33間のベルト回転移動距離、vは定着ベルト31の回転速度(移動速度)、τ1は温度センサ38aの熱時定数である。
温度検知手段としてのサーミスタやサーモパイルなどはセンサ固有の熱時定数があり、検知遅れが発生するので、発熱手段33で定着ベルトを加熱する位置では熱応答遅れがない状態が望ましい。
上記関係式を満足する場所に温度センサ38aを配置すれば、温度センサ38aで検知した箇所がベルトに到達するまでに温度センサ38aに熱が伝わるので、正確なベルト温度を検知でき、ベルト温度をより素早く制御できる。
また、発熱手段33の回転方向下流側にも定着ベルト31(被加熱部材)の温度を検知する温度センサ38eを配置する構成の場合、この下流側温度センサ38eで検知した温度と、上流側温度センサ38aで検知した温度の差を基に、電力算定手段で算定した電力が適正に投入されているかを判断し、過不足がある場合にはその電力を算定して、発熱手段33への通電時間を制御(調整)する。これにより、画像部に接触するベルト温度を一定にすることができる。
発熱手段下流側の温度センサ38eは、次なる関係式を満たす位置に配置する。
L2≧v×C×R
ここで、L2は下流側温度センサ38eと発熱手段33間のベルト回転移動距離、vは定着ベルト31の回転速度、Cは定着ベルト31の単位長さ当たりの熱容量、Rは定着ベルト31の単位長さ当たりの熱抵抗である。
定着ベルト(被加熱部材)も温度検知手段と同様に熱時定数があり、同様に検知遅れが発生する。特に本実施例のように、ベルトの内面から加熱して表面の温度を検知するような場合は顕著である。
そこで、上記関係式を満足する場所に温度センサ38eを配置すれば、温度センサ38eで検知した箇所がベルトに到達するまでに温度センサ38eに熱が伝わるので、正確なベルト温度を検知でき、ベルト温度をより素早く制御できる。
ところで、定着ベルトを発熱手段で直接加熱する構成においては、省エネ性が高く、待機時からのファーストプリントタイムを更に短縮することが可能となったが、画像情報に基づいて発熱手段に投入する電力を算出するだけでは、定着ベルトに過剰に熱量を与えてしまう場合があり、投入電力を調整することが必要である。
その点、本発明では、発熱手段33の上流側に、定着ベルトの温度を検知する温度検知手段(温度センサ38a)を配置する構成により、予め取得したトナー画像情報から算定した電力を、上流側の温度センサ38(38a)の検知結果に基づいて調整して電力投入することで、発熱手段上流側の定着部材温度(定着ベルト温度)に応じて適切な熱量を与えることができ、過剰な熱を与えることなく定着部材温度を最適に制御することができる。
図22は、定着ベルトの目標温度の異なる設定例について説明するチャートである。
このチャートに示すように、画像領域に対応する第一の目標温度を(イ)と(ロ)の2つ有するように設定しても良い。非画像領域に対応する第二の目標温度は、第一の目標温度(イ)及び第一の目標温度(ロ)よりも低く、室温よりは所定温度以上に設定する。
予め取得したトナー画像情報に基づき、トナー画像面積(トナー量)が所定以上の場合は画像領域に対応する第一の目標温度を第一の目標温度(イ)とし、所定未満の場合は画像領域に対応する第一の目標温度を第一の目標温度(ロ)とすることで、更なる電力消費の削減が可能となる。
図23〜図30は、上記説明した温度センサ配置(16通り)の中の一例をそれぞれ示すものである。
図23に示すものは、発熱手段33の上流側温度センサ38aに加えて、発熱手段下流側の温度センサ38eを備える構成である。
図24に示すものは、発熱手段33の上流側温度センサ38aに加えて、発熱手段下流側の温度センサ38e及び発熱手段の温度センサ38cを備える構成である。
図25に示すものは、発熱手段33の上流側温度センサ38aに加えて、押圧部材34の温度センサ38dを備える構成である。
図26に示すものは、発熱手段33の上流側温度センサ38aに加えて、加圧ローラ32の温度センサ38bを備える構成である。
図27に示すものは、発熱手段33の上流側温度センサ38aに加えて、加圧ローラ32の温度センサ38b及び押圧部材34の温度センサ38dを備える構成である。
図28に示すものは、発熱手段33の上流側温度センサ38aに加えて、加圧ローラ32の温度センサ38b、発熱手段33の温度センサ38c及び押圧部材34の温度センサ38dを備える構成である。
図29に示すものは、発熱手段33の上流側温度センサ38aに加えて、加圧ローラ32の温度センサ38b及び発熱手段下流側の温度センサ38eを備える構成である。
図30に示すものは、発熱手段33の上流側温度センサ38aに加えて、加圧ローラ32の温度センサ38b、発熱手段33の温度センサ38c及び発熱手段下流側の温度センサ38eを備える構成である。
図23〜図30のセンサ配置における作用については、図20で説明したとおりである。
このように、本発明においては、未定着トナー画像を記録材に定着する前にトナー画像情報をあらかじめ取得するトナー画像情報取得手段と、その取得したトナー画像情報に基づいて発熱手段への投入電力を算定する電力算定手段とを有し、定着部材である定着ベルト(又はフィルム)の移動方向における発熱手段の上流側で発熱手段の温度を検出する温度検出手段を設け、この温度検出手段の検出結果に基づいて電力算定手段で算定した電力を調整するので、電力算定手段で算定した電力が適正に投入されているかを判断することができる。このため、電力に過不足がある場合は、過不足分の電力を算出することが可能となり、過不足を解消するように発熱手段への通電を制御することで、画像部に接触する部位のベルト温度(定着部材温度)を一定にすることができる。したがって、定着品質を安定的に維持することが可能となる。
また、電力算定手段で算定した電力が、記録材の坪量に基づいて調整されることで、様々な坪量の用紙を使用する場合での安定的に定着部材温度を所定温度に制御することができる。
また、電力算定手段で算定した電力が、記録材の平滑度に基づいて調整されることで、様々な用紙の外乱に対して安定的に定着部材温度を所定温度に制御することができる。
また、記録材に形成する画像情報に基づいて記録材に付着するトナー量を算出し、該算出されたトナー量に基づいて前記電力算定手段で算定した電力を調整することで、様々な画像(ベタ画像や網点画像、線画や文字画像など)に対して安定的に定着部材温度を所定温度に制御することができる。
また、記録材に形成する画像情報に基づいて記録材に付着するトナーの面積率を算出し、該算出されたトナー面積率に基づいて前記電力算定手段で算定した電力を調整することで、様々な画像(ベタ画像や網点画像、線画や文字画像など)に対して安定的に定着部材温度を所定温度に制御することができる。
また、定着部材の移動方向における前記発熱手段と前記温度検出手段間の距離をL1,前記定着部材の移動速度をv,前記温度検出手段の熱時定数をτ1とするとき、L1≧v×τ1の関係式を満たす位置に前記温度検出手段が配置されることで、正確な温度を検知でき、定着部材温度をより素早く適切に制御することができる。
また、定着部材を介して前記発熱手段に対向配置される押圧部材を有し、押圧部材の温度を検出する押圧部材温度検出手段を設け、該押圧部材温度検出手段の検出結果に基づいて前記電力算定手段で算定した電力を調整することで、電力算定手段で算定した電力が適正に投入されているかを判断し、過不足がある場合にはその電力を算定して、発熱手段への通電時間を制御することが可能となり、画像部に対応する定着部材温度を一定にすることができる。
また、押圧部材温度検出手段の熱時定数が1秒以下であることで、熱時定数の長い安価な温度検検出段を用いることができ、コストを削減することができる。
また、加圧部材の温度を検出する加圧部材温度検出手段を設け、該加圧部材温度検出手段の検出結果に基づいて前記電力算定手段で算定した電力を調整することで、電力算定手段で算定した電力が適正に投入されているかを判断し、過不足がある場合にはその電力を算定して、発熱手段への通電時間を制御することが可能となり、画像部に対応する定着部材温度を一定にすることができる。
また、加圧部材温度検出手段の熱時定数が1秒以下であることで、熱時定数の長い安価な温度検検出段を用いることができ、コストを削減することができる。
また、発熱手段の温度を検出する発熱手段温度検出手段を設け、該発熱手段温度検出手段の検出結果に基づいて前記電力算定手段で算定した電力を調整することで、電力算定手段で算定した電力が適正に投入されているかを判断し、過不足がある場合にはその電力を算定して、発熱手段への通電時間を制御することが可能となり、画像部に対応する定着部材温度を一定にすることができる。
また、定着部材の移動方向における前記発熱手段の下流側で前記定着部材の温度を検出する下流側温度検出手段を設け、該下流側温度検出手段の検出結果に基づいて前記電力算定手段で算定した電力を調整することで、電力算定手段で算定した電力が適正に投入されているかを判断し、過不足がある場合にはその電力を算定して、発熱手段への通電時間を制御することが可能となり、画像部に対応する定着部材温度を一定にすることができる。
また、L2≧v×C×Rの関係式を満たす位置に下流側温度検出手段が配置されることで、正確な温度を検知でき、定着部材温度をより素早く適切に制御することができる。
また、記録材を搬送方向および搬送方向と直交する方向に分割して領域を定め、前記画像情報取得手段は、前記領域毎に画像の有無を判断して前記トナー画像情報を取得することで、簡単な制御で適切に画像部に対応する定着部材温度を一定にすることができる。
また、画像情報を取得する制御周期が、前記領域の記録材搬送方向における大きさの1/n(ただしnは整数)であることで、より精度良く画像情報を取得することができる。
以上、本発明を図示例に基づき説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明の範囲内で適宜変更可能である。
また、定着装置及び画像形成装置としては、本発明を適用可能であれば任意な構成を採用可能である。画像形成装置としてはプリンタに限らず、複写機やファクシミリあるいは複数の機能を備える複合機であっても良い。
8 感光体ドラム(像担持体)
30 定着装置
31 定着ベルト(定着部材)
32 加圧ローラ(加圧部材)
33 発熱手段
34 押圧部材
35 支持部材
38 温度センサ
38a 上流側温度センサ
38b 加圧ローラ温度センサ
38c 発熱手段温度センサ
38d 押圧部材温度センサ
38e 下流側温度センサ
40 定着制御手段
特開2004−286922号公報 特許第2861280号公報 特開平6−95540号公報 特開2005−181946号公報 特開2001−343860号公報

Claims (16)

  1. 通電により発熱する発熱体を有する発熱手段と、該発熱手段との接触により加熱される被加熱部材である定着部材と、該定着部材に圧接されてニップ部を形成する加圧部材とを備え、前記ニップ部に未定着トナー画像を担持する記録材を通過させて未定着トナー画像を記録材に定着する定着装置において、
    記録材に形成する画像情報を基に前記定着部材の設定温度を変更する定着装置であって、
    未定着トナー画像を記録材に定着する前にトナー画像情報をあらかじめ取得する画像情報取得手段と、前記取得したトナー画像情報に基づいて前記発熱手段への投入電力を算定する電力算定手段とを有し、
    前記定着部材の移動方向における前記発熱手段の上流側で前記定着部材の温度を検出する温度検出手段を設け、該温度検出手段の検出結果に基づいて前記電力算定手段で算定した電力を調整することを特徴とする定着装置。
  2. 前記電力算定手段で算定した電力が、記録材の坪量に基づいて調整されることを特徴とする、請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記電力算定手段で算定した電力が、記録材の平滑度に基づいて調整されることを特徴とする、請求項1又は2に記載の定着装置。
  4. 記録材に形成する画像情報に基づいて記録材に付着するトナー量を算出し、該算出されたトナー量に基づいて前記電力算定手段で算定した電力を調整することを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の定着装置。
  5. 記録材に形成する画像情報に基づいて記録材に付着するトナーの面積率を算出し、該算出されたトナー面積率に基づいて前記電力算定手段で算定した電力を調整することを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の定着装置。
  6. 前記定着部材の移動方向における前記発熱手段と前記温度検出手段間の距離をL1,前記定着部材の移動速度をv,前記温度検出手段の熱時定数をτ1とするとき、
    L1≧v×τ1
    の関係式を満たす位置に前記温度検出手段が配置されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の定着装置。
  7. 前記定着部材を介して前記発熱手段に対向配置される押圧部材を有し、
    該押圧部材の温度を検出する押圧部材温度検出手段を設け、該押圧部材温度検出手段の検出結果に基づいて前記電力算定手段で算定した電力を調整することを特徴とする、請求項1〜6のいずれか1項に記載の定着装置。
  8. 前記押圧部材温度検出手段の熱時定数が1秒以下であることを特徴とする、請求項7に記載の定着装置。
  9. 前記加圧部材の温度を検出する加圧部材温度検出手段を設け、該加圧部材温度検出手段の検出結果に基づいて前記電力算定手段で算定した電力を調整することを特徴とする、請求項1〜8のいずれか1項に記載の定着装置。
  10. 前記加圧部材温度検出手段の熱時定数が1秒以下であることを特徴とする、請求項9に記載の定着装置。
  11. 前記発熱手段の温度を検出する発熱手段温度検出手段を設け、該発熱手段温度検出手段の検出結果に基づいて前記電力算定手段で算定した電力を調整することを特徴とする、請求項1〜10のいずれか1項に記載の定着装置。
  12. 前記定着部材の移動方向における前記発熱手段の下流側で前記定着部材の温度を検出する下流側温度検出手段を設け、該下流側温度検出手段の検出結果に基づいて前記電力算定手段で算定した電力を調整することを特徴とする、請求項1〜11のいずれか1項に記載の定着装置。
  13. 前記定着部材の移動方向における前記発熱手段と前記下流側温度検出手段間の距離をL2,前記定着部材の移動速度をv,前記定着部材の単位長さあたりの熱容量をC,前記定着部材の単位長さあたりの熱抵抗をRとするとき、
    L2≧v×C×R
    の関係式を満たす位置に前記下流側温度検出手段が配置されることを特徴とする請求項12に記載の定着装置。
  14. 記録材を搬送方向および搬送方向と直交する方向に分割して領域を定め、前記画像情報取得手段は、前記領域毎に画像の有無を判断して前記トナー画像情報を取得することを特徴とする、請求項1〜13のいずれか1項に記載の定着装置。
  15. 前記画像情報取得手段が画像情報を取得する制御周期が、前記領域の記録材搬送方向における大きさの1/n(ただしnは整数)であることを特徴とする請求項14に記載の定着装置。
  16. 請求項1〜15のいずれか1項に記載の定着装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
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