JP2012123244A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電力補正タイミングと給電比率の更新タイミングにずれが生じた場合でも画像品質の低下を防止すること。
【解決手段】レジストセンサ47が記録材Pを検知した時刻から、交流電力の電力補正開始予定時刻Tsを算出し、更に算出された電力補正開始予定時刻に最も近い波数制御の電力更新時刻を算出した上で電力補正開始時刻Ttとし、電力補正開始予定時刻Tsと電力補正開始時刻Ttの差に基づき、交流電力の加算量Etを算出し、電力補正開始時刻Etの直前の電力Epに加算量Esを加えた電力に基づく波形パターンの波数制御で、電力補正開始時刻Etから所定時間、交流電力の電力補正を行うことを特徴とする画像形成装置。
【選択図】図8

Description

本発明は、記録材の加熱装置を有する画像形成装置に関する。
画像形成装置における記録材の加熱装置としては、熱ローラ方式・フィルム加熱方式等、種々の方式のものが知られている。これらの加熱装置は何れも加熱体を有し、装置温度が所定の温度(所定の像定着温度等)に維持されるように加熱体への給電が制御されて温度管理される。従来の加熱装置のうちでも、フィルム加熱方式の加熱装置は効果的で実用性に富む(例えば、特許文献1参照)。
フィルム加熱方式の加熱装置は昇温の速い低熱容量の加熱体や薄膜のフィルムを用いることができるため、省電力化やウェイトタイムの短縮化(クイックスタート)が可能となる。また近年、加熱フィルムに弾性層を設けることで、記録材の凹凸によるトナーの溶融ムラを低減する構成の加熱装置も提案されている(例えば、特許文献2参照)。フィルム加熱方式の加熱装置の温度制御は、加熱体上に設けたサーミスタの出力をA/D変換してCPUに取り込み、この検知温度と目標温度との比較結果から、予め定められた制御テーブルに基づいてPID制御により加熱体への給電を制御するものが多い。なお、PID制御とは、比例制御(以下、「P制御」と称する)、積分制御(以下、「I制御」と称する)及び微分制御(以下、「D制御」と称する)を制御対象からの出力値に応じて組み合わせることにより、制御値を定めていく制御である。また、加熱体への給電制御はAC電圧をゲート制御式半導体スイッチ(以下、トライアックという)によりオン/オフすることで行われるが、この給電制御方式には波数制御または位相制御が用いられている。
ここで波数制御とは、入力するAC電圧の数波を所定周期として、その所定周期内で1半波毎にオン/オフする制御であり、所定周期内のオン/オフのデューティー比で給電比率を制御する方式である。一方、位相制御はAC入力電圧の1波内の位相角を制御する方式である。波数制御は、高調波電流は小さいがフリッカノイズが大きいという特徴があり、位相制御は、フリッカノイズは小さいが高調波電流が大きいという特徴がある。特に、近年200V系の商用電源を用いる場合においては高調波電流低減のため位相制御ではなく、波数制御を採用することが多い。このため例えばAC入力電圧に応じて200Vと100Vとで波数制御と位相制御を切り替える構成の装置も提案されている(例えば、特許文献3参照)。また、位相制御と波数制御を組み合わせ、波数制御の少なくとも1半波に位相制御を用い、位相制御のみの場合より高調波電流を低減し、波数制御のみの場合より給電比率の更新周期を短くしてより細かい制御を行う提案もされている(例えば、特許文献4参照)。
ところで、上記のフィルム加熱方式の加熱装置、特に加熱フィルムに弾性層を設けた構成の装置においては記録材の加熱ニップ部への突入に応じて、記録材の加熱状態が不安定になる場合がある。これは温度の安定状態において記録材が突入すると、記録材が加熱ニップ部に突入した直後に熱が急激に奪われ、加熱フィルム温度が急激に低下し、その後温度が上昇した際にオーバーシュートが発生することで、加熱ニップ部に大きな温度変動が生じるためである。この現象を避けるため、記録材の突入による温度変動が生じる前に加熱体に供給する電力を補正する方法が開示されている(例えば、特許文献5参照)。
特開平4−44075号公報 特開平11−15303号公報 特開平10−333490号公報 特開2003−123941号公報 特開2004−078181号公報
ところで、記録材の加熱ニップ部への突入にともなって加熱フィルムの温度が急激に低下すると、加熱フィルムが一回転した後にこの部分が再び記録材と接する際には温度が低いままとなる。すなわち記録材上の加熱フィルムの2周目に相当する部分で加熱フィルムの温度が低くなり、画像の光沢が下がる現象が起こる。一方、記録材の突入によって加熱フィルムの温度が大きく低下するのは、記録材の突入によって熱状態が急に変化した突入直後の一瞬のみであり、PID制御によってすぐに熱状態はある程度安定し温度低下は解消される。従って、記録材上において加熱フィルムの2周目に相当する部分でも画像の光沢が低くなるのは、2周目の先端に該当する部分のみである。しかし、この加熱フィルムの2周目の先端の部分と1周目の後端の部分では画像の光沢が大きく異なるため、この境界で光沢差がはっきりした段差として現れる場合がある。これは特に光沢紙を通紙した際に顕著な現象である。この光沢の段差を低減するためには、1周目と2周目のつなぎ目で光沢が同じになるように、上記の電力補正をより細かく制御しなくてはならない。すなわち1周目の先端で熱が奪われても、2周目の先端と1周目の後端が同じ温度になるように2周目の先端の部分の加熱フィルムの温度低下を補完しなくてはならない。
電力補正により温度低下を補完するメカニズムは以下のようになる。まず、記録材の突入によって加熱フィルム表面の温度が低下する。もし電力補正を行わないと、この部分の温度が低いままになり、加熱フィルムの一回転後に光沢の段差が発生することは上記した通りである。これに対し記録材の突入に先んじて所定電力を強制投入する電力補正を行うと、一旦加熱フィルム表面は温度低下しても、一回転する間に強制投入された電力、すなわち熱エネルギーが加熱フィルム表面に伝わる。そして、温度低下した分を相殺して、加熱フィルムの記録材突入部に相当する加熱フィルムの2周目の先端が記録材に再び接する際には所定の温度に復帰する。このメカニズムから明らかなように、電力補正によって生じた熱が加熱フィルムの内面を温める部分は、記録材の突入によって温度低下した部分とほぼ一致しなければならない。このような場合、単に温度制御を安定化させる場合よりも厳密な精度が要求される。特に光沢紙のような記録材は、温度に対する光沢度の感度が非常に高く、ほんの僅かの温度差が光沢差すなわち光沢の段差として現れるため、表面温度を制御すべき幅は非常に狭くなる。
1周目の後端と2周目の先端を同じ温度にするためには、2周目の先端の低下温度を正確に補う電力補正を行う必要があるが、これは電力の大きさだけでなく電力補正を行うタイミングに対しても高い精度が要求される。何故なら段差はデルタ関数的に生じるものであるため、これが解消するように温度低下を補完するには、段差が生じるタイミングに対してデルタ関数的に正確なタイミングで電力が補完されなければならないからである。電力補正タイミングが適正な補正タイミングから僅かでもずれると、電力不足で温度低下を十分に補完できないか、もしくは電力投入過多になりホットオフセット等を生じさせてしまう。すなわち、電力補正を開始するタイミングが僅かでもずれると、電力補正の効果が薄れてしまう。しかし、波数制御を採用した装置においては、記録材の突入に対応して電力補正を行うべきタイミングで補正ができず、記録材突入による温度変動を十分に低減できないという課題が生じる。これは、波数制御の給電比率の更新周期は数半波単位であるために更新頻度が少なく、その結果更新タイミングが電力補正タイミングと合致するケースがほとんどないことに起因する。
図15に波数制御及び位相制御の給電比率の更新周期及び更新タイミングと、記録材突入及び電力補正のタイミングをタイミングチャートにて示す。この例では波数制御の給電比率の更新周期は20半波とする。Aは波数制御の給電比率の更新タイミングである。Bは位相制御の給電比率の更新タイミングである。電力補正はCのタイミングにおいて実行され、記録材はDにおいて加熱ニップ部に突入する。図15の例では記録材の加熱ニップ部突入の150msec前に電力補正を開始し、記録材の加熱ニップ部突入後50msecのタイミングで電力補正を終了する。波数制御では給電比率の更新周期が長いため適正な補正タイミングから実際に補正が行われるタイミングのずれが大きくなる。図15の例では20半波単位で給電比率を制御しているため、電力補正開始の命令が出てから実際に補正が実行されるまでは最大で200msec(50Hzの場合)のずれ(遅れ)が生じる。この場合、電力補正期間は記録材の突入前で150msec、突入後50msec、合わせて200msecであるため、最大にずれた場合は電力補正終了タイミングで電力補正が開始されてしまうことになる。すなわち、実際には電力補正開始と同時に電力補正終了の命令が出てしまうため、電力補正は行われないことになる。
上記の例は補正開始の命令が出てから給電比率を変更するため、タイミングのずれは補正の実行が必ず遅れる方向である。これに対し、電力補正の開始タイミングはあらかじめわかっているため、ずれることを前提に電力補正開始のタイミングに前後した最も近いタイミングで給電比率の更新タイミングが訪れた際に補正を行えば、最大のずれ量は若干少なくはできる。しかしその場合でもずれ量は適正な電力補正タイミングに対して最大±100msecもある。このようにタイミングがずれた場合に加熱フィルム表面の温度の状態を図16に示す。図16のグラフは横軸が時間(msec)、縦軸が加熱フィルムの表面温度(℃)を示している。図16(a)は適正なタイミングで電力補正が行われた場合、図16(b)は適正なタイミングよりも前に電力補正開始がずれた場合、図16(c)は適正なタイミングよりも後に電力補正開始がずれた場合を示している。記録材の加熱ニップ部への突入で加熱フィルムの温度は低下するが、図16(a)では記録材の加熱ニップ部への突入の前と後とで加熱フィルムの表面温度の差がΔ2deg程度に収まっている。これに対して、図16(b)では加熱ニップ部の突入前に表面温度が大きく上昇するため加熱ニップ部への突入の前と後とで加熱フィルムの表面温度の差がΔ8degになっている。また図16(c)では記録材の加熱ニップ部への突入により表面温度が大きく低下するためやはり表面温度の差がΔ8deg程度になる。
図16(b)で明らかなようにタイミングがずれた状態で電力補正が行われた場合、適正タイミングより前に補正を行うと加熱ニップ部の温度が上昇しすぎて加熱過多になる。この状態でトナー像を担持した記録材が突入すると、トナーが溶融過多になりホットオフセットが生じる。また、適正なタイミングよりも早く高い電力が供給されるために、記録材突入までの間の加熱フィルムの温度が高くなりすぎ、フィルム1周目の後端に該当する部分で記録材の光沢がより高くなる。従って1周目後端と2周目先端の段差がより強調されるように横帯状の光沢ムラが生じる。一方、図16(c)に示したように適正タイミングよりも後に補正が行われると、記録材突入による熱量の減少を補えなくなり、大きく温度が低下する。この場合は加熱フィルム2周目に該当する部分の光沢が低くなりすぎ、1周目後端と2周目先端の段差がはっきりした光沢ムラとなる。この課題に対処するため給電比率の更新周期を短くすることが考えられるが、その場合更新周期内の波数が少なくなるため給電比率を細かく設定できなくなり、温度制御に支障をきたす。
ところで、位相制御の場合でもタイミングのずれ自体は生じる。その値は最大で1全波=20msec(50Hzの場合)であるが、この程度のずれであっても影響が皆無であるとはいえない。しかし本出願人が検討した結果、この程度のずれ量であれば光沢ムラはなんとか許容範囲内に収まることがわかっている。逆にいえば位相制御を用いなければタイミングのずれを許容できるレベルにすることはできない。しかし位相制御には高調波電流の課題があるため、必ずしも採用できない場合があることは上記した通りである。特に、200V圏であるヨーロッパは高調波電流の規制が厳しく、位相制御ではなく波数制御を用いる必要がある。
また、上記特許文献4に示した波数制御において、給電比率の更新周期内の少なくとも1半波に位相制御を用いる制御では、給電比率の更新周期を短くできるためこの課題に対して若干の改善効果はある。しかし、給電比率の更新周期を短くしようとして更新周期内の波数が少なくなると相対的に位相制御を行う波数の数が増すため高調波電流が増大し、またこれを防ごうとすると給電比率も細かく設定できなくなる。また上記したように全てに位相制御を用いれば許容できるレベルになるため、改善には限界がある。また、コスト及び装置サイズの点においても、位相制御よりも波数制御で制御する方がより好ましいといえる。
本発明はこのような状況でなされたもので、電力補正タイミングと給電比率の更新タイミングにずれが生じた場合でも画像品質の低下を防止することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するため以下の構成を有する。
(1)交流電源から供給される電力によって発熱するヒータを有し、記録材に形成された未定着トナー像を圧接部において記録材に加熱定着する定着手段と、前記定着手段の温度を検知する温度検知手段と、前記記録材の到達を検知する記録材検知手段と、前記温度検知手段の検知温度に応じて前記交流電源から前記ヒータへ供給する電力を制御し、交流電源の波形における連続する所定数の半波を1制御周期として、前記1制御周期ごとに前記検知温度に応じた電力に更新する制御手段、とを有し、前記制御手段が前記記録材の前記圧接部への突入に伴う温度低下を補う電力補正を行う画像形成装置において、前記制御手段は、前記記録材検知手段が前記記録材を検知した時刻から、前記電力補正の電力補正開始予定時刻を算出し、該電力補正開始予定時刻と前記1制御周期に基づく更新時刻に基づき電力補正開始時刻を算出し、前記電力補正開始予定時刻と前記電力補正開始時刻の差と前記記録材の種類に基づき、前記電力の加算量を算出し、前記電力補正開始時刻の直前の電力に前記加算量を加えた電力に基づく波形パターンで、前記電力補正開始時刻から所定期間、前記電力補正を行うことを特徴とする画像形成装置。
本発明によれば、電力補正タイミングと給電比率の更新タイミングにずれが生じた場合でも画像品質の低下を防止することができる。
実施例1、2のカラー画像形成装置の概略構成図、及びメディアセンサの構成概略図 実施例1、2の加熱装置の断面図及びヒータ、メインサーミスタ、サブサーミスタの位置関係を示す斜視図 実施例1、2のセラミックヒータの構成図及び加熱装置の制御ブロック図 実施例1の波数制御の波形パターンを示す図 実施例1の電力補正制御を示すフローチャート 実施例1のずれ量に対する補正時給電比率の加算量を示す表、及び給電比率ごとの波形パターンの一例を示す表 実施例2の波数制御による給電波形パターンの一例を示す図 実施例2の電力補正制御を示すフローチャート 実施例2のずれ量に対する補正時給電比率の加算量を示す表 実施例2の電力補正期間中の波数制御の波形パターンを示す図 実施例2の波数制御による給電波形パターンの一例を示す図 実施例2における電力補正制御を示すフローチャート 実施例2のずれ量に対する補正時給電比率の加算量を示す表 実施例2の電力補正期間中の波数制御の波形パターンを示す図 従来例の波数制御及び位相制御の給電比率の更新周期と、記録材突入と電力補正のタイミングを示すタイミングチャート 従来例の加熱フィルム表面の温度変化を示すグラフ
以下に図面を参照して、この発明の好適な実施例を詳しく説明する。ただし、この実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状それらの相対配置などは、発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものであり、この発明の範囲を以下の実施例に限定する趣旨のものではない。
[画像形成装置の構成]
図1(a)は、実施例1に係るカラー画像形成装置を示す概略構成図である。本実施例の画像形成装置は電子写真方式のタンデム型のフルカラープリンタである。この画像形成装置は、イエロー色の画像を形成する画像形成部1Y、マゼンタ色の画像形成部1M、シアン色の画像形成部1C、ブラック色の画像形成部1Bkの4つの画像形成部を備えており、これらは一定の間隔をおいて一列に配置されている。各画像形成部1Y,1M,1C,1Bkには、それぞれ感光ドラム2a,2b,2c,2dが設置されている。なおa,b,c,dは、画像形成部1Y,1M,1C,1Bkにそれぞれ属することを意味し、以下において省略する場合がある。各感光ドラム2の周囲には、帯電ローラ3、現像装置4、転写ローラ5、ドラムクリーニング装置6がそれぞれ設置されている。また、帯電ローラ3と現像装置4間の上方には露光装置7がそれぞれ設置されている。各現像装置4には、それぞれイエロートナー,マゼンタトナー,シアントナー,ブラックトナーが収納されている。画像形成部1Y,1M,1C,1Bkの各感光ドラム2の各1次転写部Nに、転写媒体としての無端ベルト状の中間転写ベルト40が当接している。中間転写ベルト40は、駆動ローラ41、支持ローラ42、2次転写対向ローラ43間に張架されており、駆動ローラ41の駆動によって矢印方向(時計方向)に回転される。1次転写用の各転写ローラ5は、各1次転写部Nにて中間転写ベルト40を介して各感光ドラム2に当接している。
2次転写対向ローラ43は、中間転写ベルト40を介して2次転写ローラ44と当接して、2次転写部Mを形成している。2次転写ローラ44は、中間転写ベルト40に接離自在に設置されている。中間転写ベルト40の外側の駆動ローラ41近傍には、中間転写ベルト40の表面に残った転写残トナーを除去して回収するベルトクリーニング装置45が設置されている。また、2次転写部Mの記録材Pの搬送方向下流側には加熱装置12が設置されている。更に、この画像形成装置内には環境センサ50とメディアセンサ51が設置されている。
画像形成動作開始信号(プリント開始信号)が発せられると、所定のプロセススピードで回転駆動される画像形成部1Y,1M,1C,1Bkの各感光ドラム2は、それぞれ帯電ローラ3によって、一様に負極性に帯電される。そして、露光装置7は、入力されるカラー色分解された画像信号をレーザ出力部(不図示)にて光信号にそれぞれ変換し、変換された光信号であるレーザ光を帯電された各感光ドラム2上にそれぞれ走査露光して静電潜像を形成する。そして、まず静電潜像が形成された感光ドラム2a上に、感光ドラム2aの帯電極性(負極性)と同極性の現像バイアスが印加された現像装置4aにより、イエローのトナーを感光体表面の帯電電位に応じて静電吸着させることで、静電潜像を顕像化しトナー像とする。このイエローのトナー像は、1次転写部Nにて1次転写バイアス(トナーと逆極性(正極性))が印加された転写ローラ5aにより、回転している中間転写ベルト40上に1次転写される。イエローのトナー像が転写された中間転写ベルト40は、画像形成部1M側に回転される。そして、画像形成部1Mにおいても、同様に感光ドラム2bに形成されたマゼンタのトナー像が、中間転写ベルト40上のイエローのトナー像上に重ね合わせて、1次転写部Nにて転写される。同様に中間転写ベルト40上に重畳転写されたイエロー,マゼンタのトナー像上に、画像形成部1C,1Bkの感光ドラムで形成されたシアン、ブラックのトナー像を各1次転写部Nにて順次重ね合わせ、フルカラーのトナー像を中間転写ベルト40上に形成する。
一方、記録材Pは不図示の給紙機構によって給紙・搬送された後、レジストセンサ47によって先端位置が検知(記録材検知)されると搬送が停止され、レジストローラ46にて保持されながら待機している。そして、中間転写ベルト40上のフルカラーのトナー像先端が2次転写部Mに移動されるタイミングに合わせて、レジストローラ46により記録材(転写材)Pは2次転写部Mに搬送される。次に、この記録材Pに、2次転写バイアス(トナーと逆極性(正極性))が印加された2次転写ローラ44によりフルカラーのトナー像が一括して2次転写される。フルカラーのトナー像が形成された記録材Pは加熱装置12に搬送されて、加熱フィルム20と加圧体である加圧ローラ22間の加熱ニップ部でフルカラーのトナー像を加熱、加圧して記録材P表面に溶融定着した後に外部に排出され、画像形成装置の出力画像となる。そして、一連の画像形成動作を終了する。
尚、画像形成装置内には温度、湿度を検知する環境センサ50が設置され、帯電、現像、1次転写、2次転写のバイアスや定着条件は検知された温度、湿度により変更可能である。また、検知された温度、湿度は記録材P上のトナー像濃度の調整や、適切な転写、定着条件の達成のために用いられる。更に、画像形成装置内に設置されたメディアセンサ51により記録材Pの判別を行うことによって、転写バイアスや定着条件は記録材Pに応じて変更される。また、上記した1次転写時において、感光ドラム2上に残留している1次転写残トナーはドラムクリーニング装置6によって除去されて回収される。また、2次転写後に中間転写ベルト40上に残った2次転写残トナーは、ベルトクリーニング装置45によって除去され回収される。
[メディアセンサの構成]
図1(a)に示すように本実施例の画像形成装置内にはメディアセンサ51が配置されている。メディアセンサ51の構成概略図を図1(b)に示す。メディアセンサ51は、光源としてLED33、読取部品としてCMOSセンサ34、結像レンズとしてレンズ35、36を有している。LED33を光源とする光は、レンズ35を介し、記録材搬送ガイド31もしくは記録材搬送ガイド31上の記録材P表面に照射される。この反射光は、レンズ36を介し集光されてCMOSセンサ34に結像される。これによって、記録材搬送ガイド31もしくは記録材Pの表面映像を読み取ることで紙繊維の表面状態を読み込み、そのアナログ出力をA/D変換しディジタルデータとする。ディジタルデータのゲイン演算及びフィルタ演算は、制御プロセッサ(図不示)によってプログラマブルに処理される。そして、映像比較演算をおこない、この映像比較演算結果に基づき紙種を判定する。
なお、本実施例ではペーパーモードによって装置の動作速度を異ならせている。例えば、坪量60〜70g/mと71〜90g/mの記録材Pは、それぞれ薄紙モードと通常モードとして通常の速度で定着温度を異ならせて動作させる。一方、坪量91〜128g/mの記録材Pは厚紙モード1として通常の1/2の速度で装置を動作させ、坪量129〜220g/mの記録材Pは厚紙モード2として通常の1/3の速度で動作させる。このように坪量の大きい厚紙ほど動作速度を遅くすることで、より定着性を良好にすることができるが、装置によっては坪量によらず同一の動作速度を用いることもできる。
[加熱装置の概要]
(1)加熱装置の構成
図2(a)は本実施例における加熱装置12の構成を示す断面図である。加熱装置12は、フィルム加熱方式で、フィルムをフィルムガイドにルーズに嵌合させ、加圧用回転体を駆動することにより、フィルムを加圧用回転体に対し従動回転させる加圧用回転体駆動方式(テンションレスタイプ)の加熱装置である。加熱フィルム20は、フィルムに弾性層を設けた円筒状(エンドレスベルト状)の部材である。ヒータホルダ17は、ヒータ16を保持し、加熱フィルム20にルーズに外嵌させ、加熱フィルム20をガイドする役割を果たす。ヒータ16は加熱体(熱源)であり、ヒータホルダ17の下面に該ホルダの長手方向に沿って配設されている。加圧ローラ22は、芯金にシリコーンゴム層を形成し、その上にPFA樹脂チューブを被覆したものであり、芯金の両端部を装置フレーム24の不図示の奥側と手前側の側板間に回転自由に軸受保持させて配設されている。加圧ローラ22の上側には、ヒータ16、ヒータホルダ17、加熱フィルム20等から成る加熱フィルムユニットが、ヒータ16側を下向きにして加圧ローラ22と並行に配置されている。そして、ヒータホルダ17の両端部は、不図示の加圧機構により加圧ローラ22の軸線方向に附勢される。これにより、ヒータ16の下向き面が加熱フィルム20を介して加圧ローラ22の弾性層に所定の押圧力をもって圧接され、加熱定着に必要な所定幅の加熱ニップ部Hが形成される。加圧機構は圧解除機構を有し、ジャム処理時等に記録材Pの除去が容易となるように加圧を解除する構成となっている。
温度検出手段であるメインサーミスタ18は、ヒータ16に非接触に配置され、本実施例ではヒータホルダ17の上方において加熱フィルム20の内面に弾性的に接触させ、加熱フィルム20の内面の温度を温度検知する。メインサーミスタ18は、ヒータホルダ17に固定支持されたアーム25の先端に取り付けられ、アーム25が弾性揺動することで加熱フィルム20の内面の動きが不安定になっても、加熱フィルム20の内面に常に接するように保持される。もう一つの温度検出手段であるサブサーミスタ19は、メインサーミスタ18よりもヒータ16に近い場所に配置され、本実施例ではヒータ16の裏面に接触させ、ヒータ16裏面の温度を温度検知する。メインサーミスタ18及びサブサーミスタ19は、それぞれA/Dコンバータ64、65を介して制御回路部(CPU)21(以下、CPU21という)に接続されている。CPU21は、メインサーミスタ18、サブサーミスタ19の検知温度出力を基に、ヒータ16の温度調整の制御内容を決定し、電力供給部としてのヒータ駆動回路部28を介してヒータ16への給電を制御する。すなわち、CPU21は電力制御部として機能する。なお、本実施例では、メインサーミスタ18は加熱フィルム20の内面温度を検知しているが、サブサーミスタ19と同様にヒータ16の裏面に配置し、ヒータ16の温度をダイレクトに検知させることもできる。
入り口ガイド23は、二次転写ニップを抜けた記録材Pが、加熱フィルム20と加圧ローラ22との圧接部である加熱ニップ部Hに正確に導入されるよう、記録材を導く役割を果たす。排紙ローラ26は、加熱ニップ部Hを通過した記録材Pを画像形成装置外に排出する。
(2)加圧ローラ
加圧ローラ22は、駆動手段(不図示)により、図2(a)の矢印方向に所定の周速度で回転駆動される。この加圧ローラ22の回転駆動による該ローラの外面と加熱フィルム20との加熱ニップ部Hにおける圧接摩擦力により、円筒状の加熱フィルム20に回転力が作用する。そして、加熱フィルム20は、その内面側がヒータ16の下向き面に密着して摺動しながら、ヒータホルダ17の外回りを図2(a)の矢印方向に従動回転する。加圧ローラ22が回転駆動されると、それに伴って円筒状の加熱フィルム20が従動回転状態となり、またヒータ16が給電され、昇温されて所定の温度に立ち上げる温度調整が行われる。この状態で、加熱フィルム20と加圧ローラ22との間の加熱ニップ部Hに、未定着トナー像を担持した記録材Pが入り口ガイド23に沿って導入される。そして、記録材Pのトナー像担持面側が、加熱フィルム20の外面に密着して加熱ニップ部Hを挟持搬送される。挟持搬送過程において、ヒータ16の熱が加熱フィルム20を介して記録材Pに付与され、記録材P上の未定着トナー像tが加熱・加圧されて、記録材P上に溶融定着される。そして、加熱ニップ部Hを通過した記録材Pは、加熱フィルム20から曲率分離され、排紙ローラ26により排出される。
(3)加熱フィルム
加熱フィルム20は、フィルムに弾性層を設けた円筒状(エンドレスベルト状)の部材である。本実施例においては、室温状態からの立ち上げの際に、ヒータ16に約1000Wの電力を供給して、加熱フィルム20が190℃に20秒以内に立ち上がるように設計されている。
(4)サーミスタ
図2(b)は、本実施例の加熱装置におけるヒータ16、メインサーミスタ18、サブサーミスタ19の位置関係を示す斜視図である。メインサーミスタ18は、加熱フィルム20の長手方向中央付近に、サブサーミスタ19はヒータ16の端部付近に配設され、それぞれ加熱フィルム20の内面、ヒータ16の裏面に接触するよう配置されている。メインサーミスタ18は、加熱ニップ部Hの温度により近い温度である加熱フィルム20の温度を検出する手段として用いる。従って、通常動作時では、メインサーミスタ18の検知温度が目標温度になるよう、温度調整制御が行われる。なお、前述したようにメインサーミスタ18はヒータ16の裏面に配置してもよく、その場合には、ヒータ裏面の温度を目標温度として温度調整制御が行われることになる。サブサーミスタ19は、加熱体であるヒータ16の温度を検出し、ヒータの温度が所定温度以上にならないように監視する役割を果たしている。また、サブサーミスタ19により、立ち上げ時のヒータ16の温度のオーバーシュートや、ヒータ16の端部の昇温が監視される。そして、例えば端部の昇温によりヒータ16の端部の温度が所定の温度を超えた場合には、それ以上端部が昇温しないように、スループット(単位時間当たりの画像形成枚数)を落とす等の制御が行われる。
(5)ヒータ
ヒータ16は、抵抗発熱体の上に耐圧ガラスコートを施したセラミックヒータである。図3(a)は、そのようなセラミックヒータの一例の構造(表面、裏面、横断面)を示した図である。図3(a)において、ヒータ16は、通紙方向と直交する方向を長手とする基板aの表面側に、抵抗発熱体層bを有する。更に、ヒータ16は、抵抗発熱体層bに対する給電パターンとして、第1と第2の電極部c、d及び延長電路部eを有する。また、ヒータ16は、保護と絶縁性のために、抵抗発熱体層bと延長電路部eの上に形成されたガラスコートgや、基板aの裏面側に設けられたサブサーミスタ19等を備えている。
ヒータ16は、表面側を下向きに露呈させてヒータホルダ17に固定支持されている。ヒータ16の電極部c、d側には、給電用コネクタ30が装着され、ヒータ駆動回路部28から給電用コネクタ30を介して電極部c、dに給電されると、抵抗発熱体層bが発熱してヒータ16が迅速に昇温される。ヒータ駆動回路部28はCPU21により制御される。通常使用時には、加圧ローラ22の回転が開始されると、加熱フィルム20が従動回転し、ヒータ16の温度の上昇とともに、加熱フィルム20の内面温度も上昇していく。ヒータ16への給電は、PID制御によりコントロールされ、加熱フィルム20の内面温度、すなわち、メインサーミスタ18による検知温度が190℃になるように、CPU21により、ヒータ16への供給電力が制御される。
図3(b)は定着装置のCPU21とヒータ駆動回路部28を含む制御ブロック図である。ヒータ16の給電用電極部c、dは給電コネクタ(不図示)を介してこのヒータ駆動回路部28に接続されている。ヒータ駆動回路部28は、交流電源60、トライアック61、ゼロクロス検知回路62を有する。トライアック61はCPU21により制御される。トライアック61はヒータ16の発熱抵抗体層bに対する給電、遮断を行う。CPU21は、内部に不図示のROM、RAMや時間測定等に使用するタイマーを有する。ROMには、画像形成装置の画像形成動作を制御するプログラムや各種データが格納されており、RAMは、画像形成装置の画像形成動作を制御するのに必要なデータの演算や一時的な記憶等に使用される。
交流電源60はゼロクロス検知回路62を介してCPU21にゼロクロス信号を送出する。CPU21はこのゼロクロス信号に基づいてトライアック61を制御する。このようにしてヒータ駆動回路部28からヒータ16の発熱抵抗体層bに給電されることで、ヒータ16の全体が急速昇温する。加熱フィルム20の温度を検知するメインサーミスタ18とヒータ16の温度を検知するサブサーミスタ19の出力はそれぞれA/Dコンバータ64,65を介してCPU21に取り込まれる。CPU21は、メインサーミスタ18からの加熱フィルム20の温度情報をもとに、トライアック61によりヒータ16に給電する供給電力をPID制御して加熱フィルム20の温度が所定の目標温度に維持されるように制御する。
[ヒータへの供給電力の制御方法]
供給電力の制御方法としては、本実施例では波数制御を用いる。本実施例の波数制御は、所定数の半波、例えば20半波を1単位として給電比率の更新を行う。すなわち給電比率は0半波(0%給電)から20半波(100%給電)まで5%刻みで制御し、給電比率の更新周期はAC電源が50Hzの場合は200msecである。給電比率の更新はこの給電比率の更新周期(1制御周期)ごとに行われる。従って装置の動作中、給電比率の更新タイミングは、一定した周期で継続して訪れることになる。また、本実施例では実際に給電する際、各給電比率ごとにあらかじめ設定されたAC電圧の波形パターンを用い、PID制御によって設定される給電比率ごとに各パターンの波形で給電する。図4に本実施例の波数制御の波形パターンを示す。表中半波ごとに図中「ON」は一半波の全てがオン、100%給電、「OFF」は一半波の全てがオフ、非給電の波形を表している。図4の波形パターンは装置内の記憶部(不図示)に記憶されているものとする。なお、以降の波形パターンについても同様とする。
また、本実施例では記録材Pの加熱ニップ部Hへの突入200msec前にPID制御を停止し、そこから記録材Pの突入の0msec経過後まで所定電力を供給する電力補正を行う。PID制御を停止して電力を供給する所定時間及び電力は、加熱フィルム20による記録材Pの加熱時に加熱フィルム1周目後端と2周目先端の間に生じる加熱ムラ(光沢の段差)が最小になるように設定されている。実際の動作においては、電力補正開始前の通常の温度制御時にPID制御によって選択されていた給電比率に対して、補正分を加算して供給電力を制御する。例えば、PID制御で20%の給電比率が選択されている状態で電力補正を+10%加算した場合は、20%+10%=30%の給電比率になる。この方法では、装置の暖まり具合等によってPID制御時に選択されている給電比率が異なっているため、補正時の給電比率も装置の状態で異なる。しかし、その時点までの蓄熱等によって装置の保有する熱量は異なるため、装置の状態を反映できるこのような制御は加熱ムラの解消の点でより有用であるといえる。ただし、補正時の供給電力それ自体の値(例えば100W等と表記)を固定値としてテーブルとして装置内の記憶部に記憶しておいてもよい。
なお、通紙開始時の記録材Pの突入前に電力補正を開始するのは、実際に補正電力を供給してからヒータ16の温度が上昇するまでの時間を考慮しているためである。すなわち急峻な電力の供給の変化に対して十分にヒータ温度は追従しないため、実際の電力供給が温度に反映されるまでは若干のタイムラグが生じる。また、ヒータ16と加熱フィルム内面の間には当然接触熱抵抗が存在するため熱が即座に伝わるわけではない。従って、加熱フィルム20の記録材先端に該当する部分に適正に熱を供給しようとすれば、記録材Pの先端が加熱ニップ部Hに突入してからでは遅い。よって、その分のタイムラグを見込んでシーケンスにおける電力の補正を開始するタイミングは決められており、本実施例では記録材Pの加熱ニップ部Hへの突入の200msec前としている。
ところで、このタイミングは本実施例では記録材Pの加熱ニップ部Hへの突入タイミングに対してわずかではあるが、マージンを持った設定になっている。すなわち、理想的にはヒータ16の発熱が加熱フィルム内面の温度に反映されるタイミングが、記録材Pの突入タイミングに合致することが望ましいが、若干それよりも早いタイミングで電力補正は開始されている。これは熱伝達のばらつきを考慮した場合、記録材突入タイミングに電力補正を合わせることは難しいため、電力補正が遅れて温度低下するよりも、若干早めに電力補正を開始してやや温度が高くなるように調整することを選択したことによる。なお、このマージンを少しでも多くするほど、よりホットオフセットのリスクが高くなる。
また、本実施例ではヒータ16に供給する電力を補正する際に、記録材Pの坪量(g/m)による熱容量の違いを考慮している。すなわち、記録材Pの坪量に応じて補正に用いる電力を変えており、実験により得られたペーパーモードによって場合分けした必要電力値のテーブルに従ってヒータ16に供給する電力を補正する。これにはユーザーがプリントモードを指定することによって、CPU21は不図示のホストコンピュータよりプリントモード情報をプリント信号とともに受信し、通紙時の供給電力を決定する。または、ユーザーの指定によらず、メディアセンサ51で判定した結果を用いることもできる。
上記構成において、電力補正開始予定のタイミングと給電比率の更新タイミングが一致していれば、理想的なタイミングで動作することができる。その結果、記録材Pの加熱ニップ部Hへの突入による加熱フィルム20の温度低下を低減し、記録材上の画像における加熱フィルム20の1周目と2周目に該当する位置で生じる光沢段差を目立たなくすることができる。しかし、実際の電力補正開始のタイミングは、給電比率の更新タイミングに一致するとは限らない。その場合、電力補正タイミングがずれることにより、ホットオフセット等が生じ、かえって画像品質を低下させることは上記した通りである。そこで本実施例では、設定されている理想的な電力補正開始予定タイミングと、給電比率の更新タイミングによって実際に電力補正が実行されるタイミングとのずれ量を検出し、これにより電力補正時の供給電力を異ならせる。
理想的な電力補正開始予定タイミングは、上記したように記録材Pの加熱ニップ部Hへの突入タイミングから決定される(本実施例では突入の200msec前)。その動作原理から明らかなように、電力補正は加熱ニップ部Hへの記録材Pの突入前に実行しなくてはならない。従って、記録材Pの加熱ニップ部Hへの突入時刻を予測する必要がある。記録材Pの加熱ニップ部Hへの突入タイミングは本実施例ではレジストローラ46による記録材Pの搬送開始タイミングを基準に予測している。すなわち記録材Pは、レジストローラ46によって搬送が開始された時には、その先端がレジストセンサ47の位置にあるため、ここから記録材Pが一定速度で搬送され、加熱ニップ部Hに突入するまでの所要時間は容易に予測可能である。従って、電力補正のタイミングは、実際のシーケンス上では記録材Pの加熱ニップ部Hへの突入タイミングから逆算したレジストローラ46による記録材Pの搬送開始を基準にして設定されている。なお、ここでは予測という表現を用いているが、実際にはこの所要時間は装置内の搬送距離と搬送速度によってあらかじめ決まった固定値である。一方、給電比率の更新タイミングは、CPU21によって行われるPID制御によってあらかじめ決定されている。
従って、レジストローラ46により記録材Pを搬送開始した時に、どのタイミングで記録材Pが加熱ニップ部Hに突入するか、理想的な電力補正開始予定のタイミングは何時か、その時に給電比率の更新タイミングまで何msecのタイムラグがあるかは算出できる。このようにレジストローラ46による記録材Pの搬送開始タイミングを基準にした理想的な電力補正タイミングと、給電比率の更新タイミングによって決まる実際の電力補正タイミングとのずれ量を予測することで、実際の電力補正が行われた際の動作も予測できる。従って、タイミングがずれて電力補正が行われた場合に発生するリスクを軽減することが可能となる。
例えば実際の電力補正開始タイミングが設定値よりも前にずれる場合には、電力補正の加算電力が小さくなるように修正を加える。これにより、記録材Pの突入タイミングよりも早く加熱フィルム20の温度が上昇することによるホットオフセットを防止することができる。また、電力補正開始タイミングが設定値よりも後にずれる場合には、電力補正の加算電力を多くするように修正する。これにより、記録材突入に電力補正が間に合わず、一気に加熱フィルム20の温度が低下してしまう状態を回避し、結果として温度低下を軽減することができる。この場合、画像上の加熱フィルム20の1周目と2周目に該当する位置での光沢段差は出てしまうが、画像全体では、温度降下自体の軽減により加熱フィルム20の2周目の領域における光沢の低下を緩和する効果が得られる。
[電力制御のシーケンス]
図5に本実施例における、一枚の記録材をプリントした場合の電力制御方法についてのフローチャートを示す。本実施例では交流電力を出力する交流電源60の周波数が50Hzの場合について説明する。図5において、画像形成装置は、電源オン後にプリント信号を受信可能な状態に立ち上がる。画像形成装置が不図示のホストコンピュータからプリントコマンド(プリント信号)を受信すると(ステップ(以下、Sとする)1)、CPU21はプリント信号からペーパーモードを読み取る(S2)。その後、CPU21はヒータ駆動回路部28を駆動して加熱フィルム20を所定温度にすべく、ヒータ16の立ち上げ温度制御を開始する(S3)。CPU21は、ヒータ16への給電比率を定期的に更新することにより、ヒータ16の温度制御を行うため、給電比率の更新周期を検知できるようにタイマー設定を行う。一方、CPU21は、記録材Pをレジストローラ46の位置に先端を保持し、搬送開始タイミングを計って待機させる。そして、CPU21は、記録材Pの搬送を開始すると(S4)、その時点で自動的に決まる記録材Pの加熱ニップ部Hへの突入タイミングから電力補正開始予定時刻Tsを決定する(S5)。
本実施例では、CPU21は、記録材Pの突入の200msec前に電力補正が開始されるように電力補正開始予定時刻Tsを決定する。CPU21は電力補正開始予定時刻Tsと上記タイマー設定により得られる給電比率の更新タイミングを照合する。そして、電力補正開始予定時刻Tsに最も近い給電比率の更新タイミング(電力更新時刻)を実際の電力補正開始時刻Ttとして修正し、ずれ量Ts−Ttを算出する(S6)。なお、ずれ量Ts−Ttは、電力補正開始時刻Ttが電力補正開始予定時刻Tsよりも前になる場合は正の値となり、電力補正開始時刻Ttが電力補正開始予定時刻Tsよりも遅れる場合は負の値となる。次に、CPU21は図6(a)に示すテーブルにより、ずれ量Ts−Ttに応じて補正時の給電比率の加算量Et(%)を決定する(S7)。ここで図6(a)のテーブルでは、ペーパーモードごとに異なる補正時給電比率の加算量Et(%)を採用している。また図6(a)は、電力補正開始直前にPID制御によって選択されていた給電比率Ep(%)に対して加算量としての給電比率Et(%)を記載している。従って、この時点で決まるのは電力補正時の加算量であって、実際の給電比率は電力補正開始直前に決定される。なお、図6(a)のテーブルは、装置内の記憶部(不図示)に記憶されているものとする。なお、以降のテーブルについても同様とする。CPU21は、加熱フィルム20が所定温度付近になると、立ち上げ温度制御を終了し(S8)、プリント温度である190℃を目標温度に設定してPID制御により温度制御する(S9)。
CPU21はタイマーにより電力補正開始時刻Ttに到達したと判断する(S10、Yes)とPID制御を停止する。そして、補正時供給電力として直前のPID制御で用いられていた給電比率Ep(%)に所定の給電比率Et(%)を加算して電力補正を実行する(S11)。この際の波数制御の波形パターンは、上記図4の波形パターンにより決定される。そして、CPU21は電力補正開始時刻Ttから200msec間(所定期間)、Ep+Et(%)によって電力を供給しつづける(S12、No)。その後、CPU21はタイマーにより電力補正開始時刻から200msec経過したと判断すると(S12、Yes)、プリント温度である190℃を目標温度に設定してPID制御で温度制御する(S13)。CPU21は、以上のシーケンスをプリント終了まで続け(S14)、プリントが終了した時点で、温度制御が終了する。なお、連続プリントの場合でも前述した制御手順を適用することができる。
なお、本実施例ではレジストローラ46を基点としているが、これとは別に加熱装置12の上流側に搬送状態を検知するセンサを設けて、この検知結果を基点としてもよい。ところで、上記の例ではペーパーモードとして坪量のみを設定しているが、記録材Pの表面状態等による差をペーパーモードに含めてもよい。記録材表面の平滑性が十分でないラフ紙と呼ばれる記録材や、表面性がきわめて平滑な光沢紙、OHTなどのフィルム系の記録材では加熱装置12から記録材Pへの伝熱性や熱容量が一般的なプリント用紙とは異なることから、電力補正に用いる電力は異なる。従って、これらの記録材の種類に応じて電力補正値を異ならせればより最適な制御ができる。
[ハイブリッド制御]
なお、電力供給に際して給電比率制御には波数制御を用いていたが、波数制御と位相制御を組み合わせた制御を用いることもできる。この制御は、波数制御のように所定周期内に必ず1半波に対して100%給電もしくは非給電(0%給電)を行う波形を有するとともに、同じ周期内に1半波に対して位相角を制御して位相制御を行う波形を含ませて所定周期での給電比率を制御するものである。ここでは、この制御を「ハイブリッド制御」と定義する。すなわちハイブリッド制御は、基本的には1半波以上の数半波を1単位とした波数制御であるが、その内の数半波に対して位相制御を行う。
ハイブリッド制御では制御周期内に位相制御を行う波形を含むため、ここで細かい給電比率の設定ができ、波数制御だけで給電比率を制御する場合よりも制御周期を短くできる。一方、AC電圧の一部の波にのみ位相制御を行うため、位相制御だけで給電比率を制御する場合よりも高調波電流の増加を極力抑える設定にすることができる。
本実施例では給電比率の制御周期は8半波とした場合を説明する。ここで、交流電源が50Hzの場合には制御周期(更新周期)は80msecとなる。8半波単位で通常の波数制御を行った場合は、給電比率は12.5%刻みでしか制御できないため、ヒータ16に供給される電力の変動幅が大きくなる。その結果ヒータ16の温度リップルも大きくなるため、顕画像を加熱処理した際には、加熱ムラが画像上の光沢ムラとなって現れやすくなる。これに対して、本実施例に用いるハイブリッド制御では8半波中に位相制御を行う半波を数波含むことで、8半波単位でも細かい給電比率を設定できる。また20半波単位の波数制御のみで行う場合よりも、通常動作時の給電比率の更新周期が短くできるため、よりムラのない安定した制御にすることができるとともに、フリッカノイズも減らすことができる。
ハイブリッド制御では1単位あたりの波数をより少なくすることができるが、あまり少なくすると全体における位相制御の比率が高くなるため高調波電流が増大する。この点で、8半波を給電比率の更新周期とすることは、バランスのとれた設定となる。勿論、装置構成によってこれは異なるものであり、この設定に限定するものではない。なお、実施例の給電方法としては、波数制御の場合と同様に各給電比率ごとにあらかじめAC電圧の波形パターンを設定しておき、PID制御によって設定される給電比率ごとに各パターンに従った波形で給電する。
図6(b)に給電比率ごとの波形パターンの一例を示す。図6(b)の波形パターンは給電比率を5%刻みとして0%から100%まで計21パターンの波形を設定した場合を示している。ここでは説明を容易にするため5%刻みの給電比率を例に記載しているが、給電比率をより細かくすることができ、例えば1%刻みに設定することもできる。ハイブリッド制御では位相制御を行う半波を含むため、給電比率の設定をいくら細かくしても、波数の制御単位を増す必要はない。従ってハイブリッド制御を用いた場合、給電比率をより細かく制御できるため、電力補正時の供給電力も、よりきめ細かく制御できる。20半波の波数制御では5%単位でしか電力を設定できず、ずれ量Ts−Ttに対する電力修正は5%単位でしか行えない。しかし、ハイブリッド制御では1%単位でも電力を修正できるため、図6(a)の制御テーブルをより細かいものとすることもできる。
ところで、上記した実施例では、電力補正期間は記録材Pの加熱ニップ部Hへの突入の200msec前から突入後0msecの200msec間であった。しかし、ハイブリッド制御で8半波単位で給電比率を制御する場合、更新周期が80msecであるため、200msecで時間を区切ることは出来ない。従って、電力補正期間を給電比率の更新周期に合わせ、例えば記録材Pの加熱ニップ部Hへの突入の160msec前から突入後0msecの160msec間等とすることが制御上は好ましい。
なお、本実施例の電力補正タイミングに関しては、この数値に限定するものではない。本実施例では記録材Pの加熱ニップ部Hへの突入前で電力補正を開始し、突入と同時に終了しているが、例えば、記録材Pの加熱ニップ部Hへの突入を挟んでその前後に亘って電力補正を行ってもよい。突入による一時的な電力不足を補う観点からこれは当然である。また、電力補正を記録材Pの突入前に終了することもできる。これは電力補正期間は、ヒータ16への電力の供給からヒータ16の温度上昇までにタイムラグが生じることを前提に設定していることからも明らかである。
以上、説明したように、記録材Pの加熱ニップ部Hへの突入タイミングの前後一定時間、PID制御を中止し、ヒータ16に供給される電力を所定の値に補正して供給する。これとともに、記録材Pの加熱ニップ部Hへの突入タイミングから決まる電力補正のタイミングと、給電比率の更新タイミングから決まる実際に電力補正が実行されるタイミングとのずれ量を照合し、このずれ量に応じて電力補正時の供給電力を修正する。これにより、電力補正のタイミングがずれることによって生じるホットオフセット等を抑止することができ、波数制御もしくはハイブリッド制御によって高調波電流を抑えた構成を用いることができる。
実施例1によれば、電力補正タイミングと給電比率の更新タイミングにずれが生じた場合でも画像品質の低下を防止することができる。
本実施例では電力補正の際、設定された電力補正開始予定タイミングと、実際に電力補正が実行されるタイミングとのずれ量に応じて供給電力を異ならせるとともに、この際の波数制御の波形パターンに通常の温度制御に用いるものと異なる波形パターンを用いる。通常の温度制御時の波形パターンは図4のように1更新周期中にオン、オフを適度に散らしたものを用いている。このようにオン、オフが散らされていると、給電比率の更新周期内で平均して給電が行われ、通常の温度制御時には制御の安定化の上で有効である。ただしこのように波形パターンが更新周期内で平均化していると、電力補正時に実行タイミングがずれた場合には、本来補正をすべきでない領域にも、ずれた分だけ電力補正を行ってしまい、ホットオフセット等を引き起こすことは上記した通りである。
ところで波数制御においては、更新周期内の給電比率で供給電力を換算してはいるが、実際に電力が供給されているのは、半波単位で給電している時である。従って、更新周期内で給電を行う箇所を偏らせることで、実質的に電力が供給されるタイミングをコントロールすることが可能である。この一例として、給電比率50%の時の波形パターンの一例を図7(a)、図7(b)に示す。図7(a)は20半波内で平均してオン、オフを散らした場合、図7(b)は20半波内で後半に集中して給電を偏らせた場合である。図7(a)の場合は20半波内で平均して給電されるのに対して、図7(b)の例では前半は給電されず、後半のみ給電される。どちらも20半波中50%の給電比率であるが、実際の給電状態として異なることは明らかである。給電状態として、図7(a)の例は20半波中まんべんなく50%の給電を続けている状態に近いのに対して、図7(b)の例は後半10波のみで100%出力する。すなわち、図7(a)の例よりも100msec遅いタイミングで実質的な給電が開始されることになる。このように波形パターンによって、ある程度給電タイミングを異ならせることができる。本実施例ではこれを利用し、電力補正タイミングがずれた場合、そのずれ量に応じて供給電力を修正するとともに、そのずれ量に合わせた波形パターンを用いる。このように波形パターンをずれ量に応じて選択することで、波数制御の更新周期内で過度に給電をしたくないタイミングでは実質的に給電比率を落とし、給電を行いたいタイミングに集中的に電力供給を配分することができる。
[電力制御のシーケンス]
本実施例の電力制御方法を図8のフローチャートに基づいて説明する。図8は、本実施例における、1枚の記録材をプリントした場合の電力補正制御手順を示すフローチャートである。図8のフローチャートのS101〜S106は、実施例1の図5のフローチャートのS1〜S6と同一であるため説明を省略し、S107以降を以下に説明する。
プリンタ内のCPU21は、図9に示すテーブルに従ってずれ量Ts−Ttに応じて補正時給電比率の加算量Et(%)を決定する(S107)。図9も実施例1と同様に、電力補正開始直前にPID制御によって選択されていた給電比率Ep(%)に対して加算する給電比率Et(%)を記載している。CPU21は、加熱フィルム20が所定温度付近になり、立ち上げ温度制御が終了すると(S108)、プリント温度である190℃を目標温度に設定してPID制御により目標温度に温度制御する(S109)。CPU21はタイマーにより電力補正開始時刻Ttに到達したと判断すると(S110)、PID制御を停止し、直前のPID制御の給電比率Ep(%)に上記Et(%)を加算したEp+Et(%)(図中、トータル給電比率)を算出する。そして、その結果とずれ量Ts−Ttに基づき図10の波形パターンを決定する(S111)。なお、図10の波形パターンは波数制御の波形パターンであるが、実施例1で述べたハイブリッド制御の波形パターンであってもよい。
そして、CPU21はS111で決まった波形パターンによって電力補正開始時刻Ttから200msec間、所定の給電比率Ep+Et(%)で所定電力を供給するよう電力補正を実行する。(S112)。その後、CPU21はタイマーにより電力補正開始時刻Ttから200msec経過したか否かを判断し(S113)、経過した場合にはプリント温度である190℃を目標温度に設定してPID制御で温度制御する(S114)。以上の動作をプリント終了まで続け(S115)、プリントが終了した時点で、温度制御が終了する。なお、連続プリントの場合でも前述した制御手順を適用することができる。また、図9の制御テーブルの値が実施例1の図6(a)の制御テーブルの値と異なるのは以下の理由による。図6(a)の制御テーブルで加算される給電比率は、電力補正時に更新周期内で平均して給電がなされることを前提として設定されたものである。しかし本実施例のように波形パターンを異なるものにした場合、実質的な給電タイミングが変化する分、これに合わせて一更新周期内の給電比率も変える必要がある。これを上記した給電比率50%の例を基に説明する。図7(a)のように20半波内で平均して給電されているものを、そのまま図7(b)の波形パターンに置き換えた場合、後半の10半波が100%の給電比率になるため、この箇所は明らかに電力供給過多になる。また前半10波がすべて給電比率0%になるのも好ましくはない。従って、給電タイミングを後半10波に偏らせるにしても、例えば図7(c)に示すようにバランスをとった波形パターンとすべきである。このように波形パターンが異ならせて給電タイミングを調整した場合、必ずしも一更新周期内において給電比率が同じになるわけではない。例えば図7(c)では40%の給電比率となっている。
ところで、実施例1に基づく上記の例では電力補正期間を記録材Pの加熱ニップ部Hへの突入前200msecから記録材Pの突入の0msec経過後までの200msec間としている。これは、電力補正期間として最良値を選択しているからである。これに対し本実施例では、電力補正のタイミングと、実際に電力補正が実行されるタイミングがずれる場合に、電力補正期間を電力の一更新周期分増すとともに、その間の波形パターンを異ならせて、実質的な給電タイミングを更に合わせ込むことも可能である。具体的に図11を用いて説明する。なお、図11では、理解が容易なように図7(b)のように極端に給電波形を偏らせた例を用いている。図11の(X)は本来の電力補正タイミングに対して、実際の電力補正タイミングが100msec前にずれた場合を示している。この際に、実質的な給電タイミングを本来の電力補正タイミングに近づけるため、電力補正時に後半100msecに偏らせて給電させる波形パターンを用いる方法については上記した通りである。しかし、この場合には電力補正期間が100msec前にずれているため、本来の電力補正期間に対しては前半の100msec分しか電力補正が行われない。従って後半100msecで電力補正が行われない分、光沢差の解消の面では不十分とならざるをえない。そこで、このように電力補正タイミングがずれた場合に、電力補正期間を電力の一更新周期分延長し、かつ、その間の波形パターンを適宜選択することにより、本来の電力補正期間中に所望の電力を供給する。これにより、光沢差の解消に対しても効果を奏することとなる。
図11の(Y)は本来の200msecの電力補正期間に対して、電力補正期間が100msec前にずれた時に、更にもう一更新周期分すなわち200msec間電力補正期間を後半側に延長したものを示している。すなわち、電力補正期間は200msec+200msecで計400msecとなり、給電比率の更新周期としては二周期分となっている。またこの場合には電力更新周期二周期分の電力補正期間に対して、最初の一周期は後半に給電波形を偏らせるとともに、次の一周期は前半に給電波形を偏らせる。これにより、本来の電力補正期間に近いタイミングで実質的な電力供給を行うことができる。本実施例ではもとの電力補正期間が給電比率の更新周期の一周期分と一致しているため、上記のように電力補正期間を延長した場合に更新周期の二周期分で二倍となるが、あくまでもとの電力補正期間に対して更新周期の一周期分を加算することが基本である。例えば元の電力補正期間が更新周期の三周期分あれば、延長した場合の電力補正期間は更新周期の四周期分となる。
ところで、このような構成をとる場合には、実際の電力補正開始が本来の電力補正開始予定タイミングよりあまり遅れてしまっては意味がない。従って、電力補正タイミングがずれる場合には、基本的には電力補正開始予定時刻に対して、それよりも前で最も近い給電比率の更新タイミングを実際の電力補正開始時刻として設定する。すなわち実際の電力補正開始タイミングが本来の電力補正開始予定タイミングよりも前のタイミングとなるように設定する。ただし、電力補正開始予定時刻に対して実際の電力補正開始の遅れが少ない場合には、タイミングのずれの影響は少ない。従って、このような場合は、電力補正開始時刻をそのままのタイミングで電力補正を行い、電力補正期間を増す必要もない。また同様の理由で、電力補正開始時刻を再設定した結果、電力補正タイミングのずれが小さくなった場合も、電力補正期間を増す必要はない。
[電力制御の他のシーケンス]
上記構成を適用した場合について、図12の電力制御方法のフローチャートを用いて、以下に一枚の記録材をプリントした場合の実際の補正動作について説明する。本実施例では交流電源60の周波数が50Hzの場合について説明する。図12のS201〜S205は、実施例1の図5のS1〜S5と同一であるため説明を省略し、S206以降を以下に説明する。
CPU21は、電力補正開始予定時刻Tsと上記タイマー設定により得られる給電比率の更新タイミングを照合し、電力補正開始予定時刻Tsに対して最も近い給電比率の更新タイミングTkを検出する(S206)。ここで、−30msec≦(Ts−Tk)の場合は、CPU21はそのままTt=Tkとして電力補正開始時刻Ttを設定する(S206)。ここで電力補正開始時刻Ttは、−30msec≦(Ts−Tk)<0msecの時には本来の電力補正開始予定時刻Tsよりも後に、0msec≦(Ts−Tk)の場合には、本来の電力補正開始予定時刻Tsよりも前のタイミングになる。一方、−100msec≦(Ts−Tk)<−30msecの場合は、CPU21はTt=Tk−200msecとしてTtを修正する(S206)。これにより、電力補正開始時刻Ttは本来の電力補正開始予定時刻Tsよりも前のタイミングとなる。そして、CPU21は実際の電力補正開始時刻Ttに対して、そのずれ量Ts−Ttを算出する(S207)。なお、Ts−Ttは上記のTkからの演算により−30msecより小さい値にはならない。CPU21は、このずれ量Ts−Ttに応じて、図13に示すテーブルに従ってペーパーモードに対応した補正時給電比率の加算量Et(%)を決定する(S208)。
この際、電力補正期間も同時に決定される。ずれ量Ts−Ttが30msec未満では電力補正期間が200msec(図13で補正期間延長無)となり、30msec以上では更に給電比率の一更新周期分の時間を延長した電力補正期間(図13で補正期間延長有)となる。本実施例では、これは400msecであり給電比率の更新周期の二周期分に相当する。このように電力補正期間が延長された場合においては、CPU21は給電比率を一周期目と二周期目で異なせる場合もある。これは、本来の電力補正期間に給電波形を偏らせて電力を供給するためである。本来の電力補正期間に給電を集中させるためには、一周期目の後半と二周期目の前半に給電波形を偏らせることになるが、この時、一周期目、二周期目それぞれで、本来の電力補正期間を含んでいる長さは異なる。本来の電力補正期間に該当する長さが一周期目と二周期目で異なる場合、当然、本来の電力補正期間を多く含む周期で給電比率が高くなる。従って一周期目と二周期目において、給電比率を異ならせる必要がある。これを考慮した上で、本実施例の図13のテーブルにおいて、一周期目と二周期目を合算した電力補正期間の給電比率が記載されている。実際の一周期目と二周期目それぞれの給電比率は、後述する図14による波形パターンの選択時に決定される。CPU21は、加熱フィルム20が所定温度付近になり、立ち上げ温度制御が終了すると(S209)、プリント温度である190℃を目標温度に設定してPID制御により目標温度に温度制御する(S210)。CPU21はタイマーにより電力補正開始時刻Ttに到達したと判断すると(S211、Y)、PID制御を停止し直前のPID制御の給電比率Ep(%)に上記Et(%)を加算したEp+Et(%)を算出する。そして、その結果とずれ量Ts−Ttにより図14の波形パターンを決定する(S212)。なお、図14の波形パターンは波数制御の波形パターンであるが、実施例1で述べたハイブリッド制御の波形パターンであってもよい。
図14の波形パターンは、補正期間中トータルの給電比率Ep+Etに対して、一周期目、二周期目の波形パターンがそれぞれ決められている。すなわちここで、一周期目と二周期目への給電比率の割り振りが決められることになる。そして、CPU21は、S212で決まった波形パターンによって、所定の給電比率Ep+Et(%)で電力補正を実行し、S208で決定された電力補正期間、タイマーでカウントしながらこれを継続する(S213、S214)。なお、図14において給電比率が比較的高いもの、または低いものは、AC波形のオンまたはオフが連続する領域が多く、ここではヒータ温度が安定しなくなる可能性がある。しかし、これはデータ上テーブルを設定しているものに過ぎず、実際に電力補正時に選択される給電比率はこのような極端な比率ではない。従って、実際には電力補正時に温度が不安定となることはない。その後、CPU21は電力補正期間が終了すると、プリント温度である190℃を目標温度に設定してPID制御で温度制御する(S214、S215)。以上の動作をプリント終了まで続け(S216)、プリントが終了した時点で、温度制御が終了する。なお、連続プリントの場合でも前述した制御手順を適用することができる。
以上のように、本実施例では電力補正のタイミングと実際に電力補正が実行されるタイミングとのずれ量Ts−Ttに応じて、電力補正時の供給電力を修正するとともに波数制御の給電波形パターンを適宜選択する。また、ずれ量Ts−Ttに応じて電力補正期間を延長する。これにより、電力補正のタイミングがずれた場合でも実質的な給電タイミングを本来の電力補正期間に近づけることができる。そして実施例1と比べ、電力補正のタイミングがずれることによって生じるホットオフセット等を抑止する効果を更に高めるとともに、画像上、加熱フィルム一周目と二周目間の光沢差をより低減することができる。
実施例2によれば、電力補正タイミングと給電比率の更新タイミングにずれが生じた場合でも画像品質の低下を防止することができる。
12 加熱装置
16 ヒータ
21 CPU
47 レジストセンサ
P 記録材

Claims (5)

  1. 交流電源から供給される電力によって発熱するヒータを有し、記録材に形成された未定着トナー像を圧接部において記録材に加熱定着する定着手段と、前記定着手段の温度を検知する温度検知手段と、前記記録材の到達を検知する記録材検知手段と、
    前記温度検知手段の検知温度に応じて前記交流電源から前記ヒータへ供給する電力を制御し、交流電源の波形における連続する所定数の半波を1制御周期として、前記1制御周期ごとに前記検知温度に応じた電力に更新する制御手段、とを有し、前記制御手段が前記記録材の前記圧接部への突入に伴う温度低下を補う電力補正を行う画像形成装置において、
    前記制御手段は、
    前記記録材検知手段が前記記録材を検知した時刻から、前記電力補正の電力補正開始予定時刻を算出し、該電力補正開始予定時刻と前記1制御周期に基づく更新時刻に基づき電力補正開始時刻を算出し、
    前記電力補正開始予定時刻と前記電力補正開始時刻の差と前記記録材の種類に基づき、前記電力の加算量を算出し、
    前記電力補正開始時刻の直前の電力に前記加算量を加えた電力に基づく波形パターンで、前記電力補正開始時刻から所定時間、前記電力補正を行うことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御手段は、前記波形パターンを、前記電力補正開始時刻の直前の電力に前記加算量を加えた電力と、前記電力補正開始予定時刻と前記電力補正開始時刻の差に基づいて決定することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御手段は、前記電力補正開始予定時刻と前記電力補正開始時刻の差と前記記録材の種類に基づき前記所定時間を決定することを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
  4. 前記波形パターンは、
    一半波の全てをオンする半波と、一半波の全てをオフする半波よりなる波形パターンであるか、または、一半波の全てをオンする半波と、一半波の全てをオフする半波と、一半波の一部をオンする半波からなる波形パターンであることを特徴とする請求項1乃至3いずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記記録材の種類は、該記録材の坪量または表面状態に基づく種類であることを特徴とする請求項1乃至4いずれか1項に記載の画像形成装置。
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