JP3211419B2 - 像加熱装置 - Google Patents

像加熱装置

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JP3211419B2
JP3211419B2 JP29217992A JP29217992A JP3211419B2 JP 3211419 B2 JP3211419 B2 JP 3211419B2 JP 29217992 A JP29217992 A JP 29217992A JP 29217992 A JP29217992 A JP 29217992A JP 3211419 B2 JP3211419 B2 JP 3211419B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機・プリンタ・フ
ァックスなどの画像形成装置において、顕画材(トナ
ー)像を形成担持させた被加熱材としての記録材の該担
持顕画材像を加熱する像加熱装置に関する。より詳しく
は、通電により発熱する加熱体と、加熱体に接触しつつ
移動する耐熱性フィルムと、加熱体とニップを形成する
加圧部材と、を有し、ニップで記録材を挟持搬送しつつ
フィルムを介した加熱体からの熱により記録材上の画像
を加熱するフィルム加熱方式の像加熱装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記のようなフィルム加熱方式の加熱装
置は、例えば、特開昭63−313182号公報・特開
平2−157878号公報・特願平2−339900号
公報等に提案されており、電子写真複写機・プリンタ・
ファックス等の画像形成装置における画像加熱定着装
置、例えば、電子写真・静電記録・磁気記録等の画像形
成プロセス手段により加熱溶融性の樹脂等より成る顕画
材を用いて記録材(エレクトロファックスシート・静電
記録シート・転写材シート・印刷紙等)の面に直接方式
もしくは間接(転写)方式で形成した、目的の画像情報
に対応した未定着顕画材像を該画像を担持している記録
材に固着画像として加熱定着処理する画像加熱定着装置
として活用できる。
【0003】また、例えば、画像を担持した記録材を加
熱して、つや等の表面性を改質する装置や仮定着処理す
る装置等として使用できる。
【0004】従来、画像の加熱定着等のための記録材の
加熱装置は、所定の温度に維持された加熱ローラーと、
弾性層を有して前記加熱ローラーに圧接する加圧ローラ
ーとによって記録材を挟持搬送しつつ加熱する熱ローラ
ー定着方式が多用されている。また、フラッシュ加熱方
式、オーブン加熱方式、熱板加熱方式等、種々の方式・
構成のものが知られており、また実用されている。
【0005】また、米国特許第3,578,797号明
細書に開示のように、ベルト加熱方式も知られている。
これは、 .トナー像を加熱体ウェブに接触させてその融点へ加
熱して溶融し、 .溶融後、そのトナーを冷却して比較的高い粘性と
し、 .トナーの加熱体ウェブへ付着する傾向を弱めた状態
で加熱体ウェブから剥す、 という過程を経ることで、オフセットを生じさせずに定
着する方法である。
【0006】最近では、前記のようなフィルム加熱方式
の像加熱装置(定着装置)として、固定支持された加熱
体(サーマルヒーター、以下ヒーターと記す)と、該ヒ
ーターに対向圧接しつつ搬送される耐熱性フィルムを介
して記録材をヒーターに密着させる加圧部材を有し、ヒ
ーターの熱をフィルムを介して記録材へ付与することで
記録材面に形成担持されている未定着画像を記録材面に
加熱定着させる方式・構成の装置が考案されている。
【0007】例えば、特開昭63−313182号公報
に開示の方法・装置等がこれに属し、薄肉の耐熱性フィ
ルム(シート)と、該フィルムの移動駆動手段と、該フ
ィルムを中にしてその一方面側に固定支持して配置され
たヒーターと、他方面側に該ヒーターに対向して配置さ
れ該ヒーターに対して該フィルムを介して画像定着する
べき記録材の顕画材像担持面を密着させる加圧部材を有
し、該フィルムは少なくとも画像定着実行時は該フィル
ムと加圧部材との間に搬送導入される画像定着すべき記
録材と順方向に同一速度で走行移動させて該走行移動フ
ィルムを挟んでヒーターと加圧部材との圧接で形成され
る定着点としての定着ニップ部を通過させることにより
該記録材の顕画材像担持面を該フィルムを介して該ヒー
ターで加熱して顕画材像(未定着トナー像)に熱エネル
ギーを付与して軟化・溶融せしめ、次いで定着点通過後
のフィルムと記録材を分離点で離間させることを基本と
する加熱手段・装置である。
【0008】このようなフィルム加熱方式においては、
ヒーターとして低熱容量加熱体を用いることができる。
そのため、従来の接触式加熱方式である熱ローラー方
式、ベルト加熱方式に比べ省電力化及びウエイトタイム
の短縮化(クイックスタート)が可能となる。その他、
従来の加熱方式の種々の欠点を解決できる利点を有し、
効果的なものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記フィル
ム加熱方式の加熱装置ないしは定着装置では、低熱容量
ヒーターを用いているため、過大な電力が印加されると
過昇温し、ヒーターを破損したり、オーバー・シュート
が大きくなる。又、電力が少なすぎると、所定の加熱
(定着)温度まで上がらなかったり、温度低下が早くて
温度リップルが大きくなったりする。
【0010】そのため、ヒーターに対して細かな電力制
御をする必要があり、その電力制御方法として、AC位
相制御方法や、DC−PWM制御方法が提案されてい
る。
【0011】しかしAC位相制御方法では周期的に大き
なノイズが発生し、又DC−PWM制御方法では制御回
路が複雑となるという問題が有る。
【0012】そこで、AC電源の零点から次の零点まで
を基本単位として制御する波数制御方法が提案されてい
る。
【0013】(a)しかし、従来のフィルム加熱方式の
像加熱装置では記録材(紙)は耐熱性フィルムを介して
低熱容量のヒーターにより加熱されるため、ヒーターが
発熱していない時、記録材が通過するとヒーターの温度
は急激に低下し、その結果、ヒーターが発熱していない
時は加熱しない、即ち加熱ムラ(定着ムラ)が起こると
いう問題が有った。
【0014】画像定着装置についていえば、記録材先端
部は、記録材を通しての熱伝達が望めないため(記録材
は定着装置によって搬送されているため熱伝達の方向は
時間軸の方向が大部分を占める)、記録材の先端部分に
おいて画像定着性が著しく損なわれることとなる。
【0015】これは記録材先端部の定着性がヒーターへ
の印加電力を設定すれば記録材先端において定着性は問
題ないが、この時他の領域で顕画材が過溶融をおこしオ
フセットなどを起こす。
【0016】本発明は上述のような加熱ムラ、画像定着
装置にあっては上述のような記録材先端部の定着不良を
防ぐことを第1の目的とする。
【0017】(b)また、波数制御法では、制御単位内
での半波の組み合わせによって電力を制御しているた
め、加熱体へ印加する電力値によっては通電がなされて
いない区間が大きくなる、例えば、図15に示すように
制御ブロック数が10で、交流電源の電源電圧100
V、周波数50Hz一定、ヒーターの発熱抵抗値が10
Ωのヒーターを使った場合、通電が完全にOFFとなる
場合を除いて、10分の1の出力の時、連続して90m
sの間、通電されない区間が発生する。
【0018】一方、この低熱容量のヒーターを用いた画
像形成装置の記録材搬送速度が100mm/秒の時、9
0msの間に記録材は9mm搬送される。つまり最大9
mmの間記録材はヒーターからの通電加熱を受けない。
【0019】また、図16に示すように記録材先端部
は、記録材を通しての熱伝達が望めないため(記録材は
定着装置によって搬送されているため熱伝達の方向は時
間軸tの方向が大部分を占める)、記録材の先端部分に
おいて画像定着性が著しく損なわれることとなる。
【0020】そこで本発明は、加熱体に通電されない区
間による記録材の加熱ムラの発生を防止し、画像定着装
置にあっては、記録材の先端部においても定着不良が起
こることを無くし、記録材全域にわたって安定した加熱
定着処理が実行されるようにすることを第2の目的とす
る。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明は下記の構成を特
徴とする像加熱装置を要旨とする。
【0022】(1)通電により発熱する加熱体と、加熱
体に接触しつつ移動する耐熱性フィルムと、加熱体とニ
ップを形成する加圧部材と、を有し、ニップで記録材を
挟持搬送しつつフィルムを介した加熱体からの熱により
記録材上の画像を加熱する像加熱装置において、記録材
先端がニップに挟持されている時の上記加熱体への印加
電力を記録材先端より後が挟持されている時の印加電力
より大きくすることを特徴とする像加熱装置。
【0023】(2)交流電源からの通電により発熱する
加熱体と、加熱体に接触しつつ移動する耐熱性フィルム
と、加熱体とニップを形成する加圧部材と、交流波形の
所定波数を制御単位として1制御単位内の通電波数を加
熱体の温度に応じて切換えて加熱体への通電を制御する
通電制御手段と、を有し、フィルムを介した加熱体から
の熱により記録材上の画像を加熱する像加熱装置におい
て、記録材先端がニップに入るタイミングと上記制御単
位中の通電部分が一致するように制御する手段を有する
ことを特徴とする像加熱装置。
【0024】
【実施例】以下の第1〜第3の実施例は請求項1に記載
した構成を特徴とする像加熱装置の実施例である。
【0025】〈第1の実施例〉(図1〜図8) (1)画像形成装置例(図1) 図1はフィルム加熱方式の加熱装置を定着装置として備
えた画像形成装置の一例の概略構成図である。本例の画
像形成装置は原稿台往復動型・回転ドラム型・転写式の
電子写真複写装置である。
【0026】100は装置機筺、1はその装置機筺の上
面板100a上に配設したガラス板等の透明板部材より
なる往復動型の原稿載置台であり、機筺上面板100a
上を図面上右方a、左方a´におのおの所定の速度で往
復移動駆動される。
【0027】Gは原稿であり、複写すべき画像面側を下
向きにして原稿載置台1の上面に所定の載置基準に従っ
て載置し、その上に原稿圧着板1aをかぶせて押え込む
ことによりセットされる。
【0028】100bは機筺上面板100a面に原稿載
置台1の往復移動方向とは直角の方向(紙面に垂直の方
向)を長手として開口された原稿照明部としてのスリッ
ト開口部である。
【0029】原稿載置台1上に載置セットした原稿Gの
下向き画像面は原稿載置台1の右方aへの往動移動過程
で右辺側から左辺側にかけて順次にスリット開口部10
0bの位置を通過していき、その通過過程で蛍光灯ラン
プ3の光Lをスリット開口部100b、透明な原稿載置
台1を通して受けて照明走査される。その照明走査光の
原稿面反射光が短焦点小径結像素子アレイ2によって感
光ドラム4面に結像露光される。
【0030】感光ドラム4は例えば酸化亜鉛感光層・有
機半導体感光層等の感光層が被覆処理され、中心支軸4
aを中心に所定のプロセススピード(周速度)で矢示b
の時計方向に回転駆動され、その回転過程で帯電器5に
より正極性又は負極性の一様な帯電処理を受け、その一
様帯電面に前記の原稿画像の結像露光(スリット露光)
を受けることにより感光ドラム4面には結像露光した原
稿画像に対応した静電潜像が順次に形成されていく。
【0031】この静電潜像は現像器6により加熱で軟化
溶融する樹脂等より成るトナーにて順次に顕像化され、
該顕像たるトナー画像が転写部としての転写放電器9の
配設部位へ移行していく。
【0032】Sは記録材としての転写材シートPを積載
収納したカセットであり、該カセット内のシートが給送
ローラー7の回転により1枚宛繰出し給送され、次いで
レジストローラー8により、ドラム4上のトナー画像形
成部の先端が転写放電器9の部位に到達したとき転写材
シートPの先端も転写放電器9と感光ドラム4との間位
置に丁度到達して両者一致するようにタイミングどりさ
れて同期給送される。そしてその給送シートの面に対し
て転写放電器9により感光ドラム4側のトナー画像が順
次に転写されていく。
【0033】転写部でトナー画像転写を受けたシートは
不図示の分離手段で感光ドラム4面から順次に分離され
て搬送装置10によって後述する定着装置11に導かれ
て担持している未定着トナー画像の加熱定着処理を受
け、画像形成物としてガイド43・排出ローラー44を
通って機外の排紙トレイ12上に排出される。
【0034】画像転写後の感光ドラム4の面はクリーニ
ング装置13により転写残りトナー等の付着汚染物の除
去を受けて繰り返して画像形成に使用される。
【0035】(2)定着装置11(図2・図3) 図2は定着装置11の概略構成図である。図3は加熱体
(ヒーター)の通電発熱体層形成面側をみた途中部省略
平面図である。
【0036】25はエンドレスベルト状の耐熱性の定着
フィルムであり、左側の駆動ローラー26と、右側の従
動ローラー27と、この両ローラー26・27間の下方
に固定支持させて配設した低熱容量線状加熱体としての
ヒーター21と、駆動ローラー26の下方に配設したガ
イドローラー26aとの、互いに並行な該4部材26・
27・21・26a間に懸回張設してある。
【0037】従動ローラー27はエンドレスベルト状の
定着フィルム25のテンションローラーを兼ねており、
定着フィルム25は駆動ローラー26の時計方向回転駆
動に伴ない時計方向に所定の周速度、即ち画像形成部
(9)側から搬送されてくる未定着トナー画像Taを上
面に担持した記録材としての転写材シートPの搬送速度
と同じ周速度をもってシワや蛇行、速度遅れなく回動駆
動される。
【0038】28は加圧部材としての、シリコンゴム等
の離型性の良いゴム弾性層を有する加圧ローラーであ
り、前記のエンドレスベルト状定着フィルム25の下行
側フィルム部分を挟ませて前記ヒーター21の下面に対
して付勢手段により例えば総圧4〜7kgの当接圧をも
って対向圧接させてあり、転写材シートPの搬送方向に
順方向の反時計方向に回転する。
【0039】回動駆動されるエンドレスベルト状の定着
フィルム25は繰り返してトナー画像の加熱定着に供さ
れるから、耐熱性・離型性・耐久性に優れ、一般的には
総厚100μm以下、好ましくは40μm未満の薄肉の
単層或は複合層フィルムを使用する。
【0040】本実施例では、ポリイミド・ポリエーテル
イミド・PES・PFA(4フッ化エチレン−パーフル
オロアルキルビニルエーテル共重合体樹脂)などで、厚
み20μm程の耐熱樹脂フィルムの画像当接面側にPT
FE(4フッ化エチレン樹脂)・PAF等の離型性コー
ト層を約10μm厚に施こしたものである。
【0041】加熱体としてのヒーター21は、本例のも
のは、転写材シートPの搬送方向に直交する方向を長手
とする絶縁性・高耐熱性・低熱容量のヒーター基板22
と、該基板面に長手に沿って印刷して形成された通電発
熱体層23と、該基板22の通電発熱体層形成面側とは
反対側の面に接触させて設けたヒーター検温素子として
のサーミスタ24を基本構成とする全体に低熱容量のも
のであり、該ヒーター21をヒーターホルダー30に通
電発熱体層形成面側を露呈させて保持させてある。
【0042】ヒーターホルダー30はヒーター21を断
熱保持するもので、例えばPPS(ポリフェニレンサル
ファイド)、PAI(ポリアミドイミド)、PI(ポリ
イミド)、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)、
液晶ポリマ等の高耐熱性樹脂や、これらの樹脂とセラミ
ックス金属・ガラス等との複合材料などである。
【0043】ヒーター基板22は一例として厚み1.0
mm・巾10mm・長さ270mmのアルミナ基板であ
る。またこれを含む複合材基板等である。
【0044】通電発熱体層23は図3のようにヒーター
基板22の下面の略中央部分に長手に沿って例えばAg
/Pd、RuO2、Ta2N等の電気抵抗材料を巾2.0
mmに塗工(スクリーン印刷等)して具備させたもの
で、その両端部に通電させて設けた給電電極23a・2
3b間に電圧が印加されて通電される。
【0045】通電は検温素子24によりコントロールさ
れ、所望の温度エネルギー放出量に応じた電力が与えら
れてヒーター21のエネルギー温度制御がなされる。
【0046】ヒーター21の通電発熱体層23を形成し
た面はフィルム25の摺動搬送による摩損を防止するた
めに薄い耐熱ガラス等の表面保護層で被覆してもよい。
【0047】(3)定着実行動作 画像形成スタート信号により画像形成装置が像形成動作
して画像形成部(9)側から定着装置11へ搬送された
転写材シートPは入口ガイド29に案内されて、温度制
御されたヒーター21と加圧ローラー28との圧接部N
(定着ニップ部)の定着フィルム25と加圧ローラー2
8との間に進入して、未定着トナー画像面がシートPの
搬送速度と同一速度で同方向に面移動状態のフィルム2
5の下面に密着して面ズレやしわ寄りを生じることなく
フィルム24と一緒の重なり状態でヒーター21と加圧
ローラー28との定着ニップ部Nを挟圧力を受けつつ通
過していく。
【0048】35は入口ガイド29に配設したシートセ
ンサーであり、シート先端が定着装置11に到達したこ
とを検知する。
【0049】シートPのトナー画像担持面はフィルム面
に押圧密着状態で定着ニップ部Nを通過していく過程で
ヒーター21の熱をフィルム25を介して受け、トナー
画像が高温溶融してシートP面に軟化接着化Tbする。
【0050】本例装置の場合は記録材たるシートPとフ
ィルム25との分離はシートPが定着ニップ部Nを通過
して出た時点で行なわせている。
【0051】フィルム25と分離されたシートPはガイ
ド43で案内されて排紙ローラー対(44)へ至る間に
ガラス転移点より高温のトナーTbの温度が自然降温
(自然冷却)してガラス転移点以下の温度になって固化
Tcするに至り、画像定着済みのシートPがトレイ上へ
出力される。
【0052】図4の(a)は、図2の定着装置において
ガイドローラー26aを省略した形態の定着装置例の斜
視図である。フィルム25はエンドレスベルト状に限ら
ず、図4の(b)ように、送り出し軸41にロール巻に
巻回した有端の定着フィルム25をヒーター21と加圧
ローラー28との間、ガイドローラー26aの下を経由
させて巻取り軸42に係止させて、送り出し軸41側か
ら巻取り軸42側へ転写材シートPの搬送速度と同一速
度をもって走行させる構成であってもよい。
【0053】(4)加熱体電力制御回路(図5・図6) 図5に本実施例の加熱体(ヒーター)電力制御回路のブ
ロック図を示す。
【0054】34はAC電源手段である。31は制御手
段であり、本実施例においてはマイクロコンピュータ及
び論理素子等により構成されている。制御手段31の入
力端子IN1には、ヒーター21の検温素子としてのサ
ーミスタ24の出力値が入力されており、ヒーター21
の温度を検知している。
【0055】32はAC電源34の零電圧タイミングを
検知するための零点検知手段であり、該零点検知手段3
2の出力が制御手段31の入力IN2に入力されてお
り、制御手段31はIN2の信号に従ってヒーター21
の通電制御の信号を出力する。
【0056】制御手段31の入力端子IN3には前記シ
ートセンサー35がつながれており、制御手段31はこ
のセンサー35の信号によりシート先端が定着装置11
に到達したことを検知する。
【0057】33は通電制御装置(通電制御手段)であ
り、トライアック等のスイッチ手段等で構成されてい
る。制御手段31の出力信号に従って、ヒーター21に
通電する。
【0058】制御手段31は画像形成装置の複写シーケ
ンスを制御するためのその他の入力と出力が接続されて
いる。また複写動作シーケンスプログラム等がプログラ
ムされたROM及びRAM等が内蔵されている。
【0059】VCC端子には+5Vの直流電源が接続さ
れ、GND端子はグランドに接続されている。
【0060】ヒーター21の通電制御はAC電源34の
零点から次の零点までの間を最小単位として、その零点
から次の零点までの間の波の所定数のブロックを制御ブ
ロック単位として通電される。
【0061】制御ブロック単位の間の通電される波の数
を制御してヒーター21に印加される電力を制御する。
例えば、制御ブロック単位が8波で、AC100V入力
で1000Wのヒーターを使い、500Wの制御する
時、制御ブロック単位のなかで4波だけ通電するように
制御する。制御ブロック単位が10波の時は5波だけ通
電するように制御する。
【0062】その例を図6に示す。図6で(a)は制御
ブロック単位が8波の場合であり、(b)は制御ブロッ
ク単位が10波の場合である。斜線を付した波が通電さ
れる波である。制御ブロック単位の波数で制御される最
小電力単位が決定され、前述のヒーター例では制御ブロ
ック単位8波の時125W単位で制御可能であり、制御
ブロック単位10波の場合は100W単位で制御可能で
ある。
【0063】本実施例では制御ブロック単位を通常は1
0波で制御しているものとする。
【0064】(5)通電制御フロー(図7・図8) 図7は制御手段31の通電制御フローの一部である。こ
のサブルーチンではAC電源の零点ごとに呼ばれるルー
チンである。
【0065】ステップS1でコピー中か否かチェックす
る。コピー中でない時、ステップS2へ移行して制御カ
ウンタ1及び2をクリアーし、ヒーター(加熱体)21
への通電をOFFして出口へ抜ける。
【0066】コピー動作が開始されるとステップS3へ
移行する。ステップS3で制御カウンタ1が零か否かチ
ェックする。この制御カウンタ1は、制御ブロック単位
のバッファーカウンタである。ステップS3で零で無い
とき、ステップS8へ移行する。ステップS3で零の時
ステップS4へ移行する。
【0067】ステップS4では、紙(シート)先端フラ
グが“1”か否かチェックする。この紙先端フラグは別
のルーチンでセットされるフラグであり、紙先端が定着
装置11に入る所定の時間だけ“1”になる。ステップ
S4で“1”で無いときステップS6へ移行する。この
時制御カウンタ1に通常の制御ブロック単位である10
をセットしステップS7へ移行する。ステップS4で
“1”のときはステップS5へ移行する。
【0068】ステップS5では、制御カウンタ1に制御
ブロック単位の半分である5をセットし、ステップS7
へ移行する。
【0069】ステップS7では、制御カウンタ2にあら
かじめ所定の番地に記憶されている制御ブロック単以内
の通電する波の数をセットしてステップS8へ移行す
る。
【0070】ステップS8では、制御カウンタ1を1減
算し、ステップS9へ移行する。
【0071】ステップS9では、制御カウンタ2が零か
否かチェックする。零の時出口へと抜ける。ステップS
9で零で無いとき、ステップS10へ移行する。
【0072】ステップS10では、1波だけ通電を行い
ステップS11へ移行し、ステップS11で制御カウン
タ2を1減算して出口へ抜ける。
【0073】次に、図8に従って紙先端フラグのセッ
ト、リセットを述べる。図8は一定の時間ごとに、また
は必要に応じて呼ばれるサブルーチンである。
【0074】ステップS12でコピー中か否かチェック
する。コピー中で無いとき、ステップS14へ移行し、
紙先端フラグとエッジフラグをリセットして出口へ抜け
る。
【0075】ステップS12でコピー中であった時、ス
テップS13へ移行する。
【0076】ステップS13では、定着装置入口にある
シートセンサー35がONか否かチェックする。ONで
ないとき、ステップS15へ移行する。
【0077】ステップS15では、エッジフラグをリセ
ットして出口へ抜ける。
【0078】ステップS13でセンサー35がONの
時、ステップS16へ移行する。
【0079】ステップS16では、エッジフラグが
“1”か否かチェックする。このエッジフラグは紙先端
を判断するために使われるフラグである。ステップS1
6で“1”で無いとき、ステップS18へ移行する。
【0080】ステップS18では、エッジフラグをセッ
トして、タイマーをスタートして出口へ抜ける。
【0081】ステップS16で“1”の時ステップS1
7へ移行する。
【0082】ステップS17では、紙先端フラグが
“1”か否かチェックする。ステップS17で“1”で
無いときステップS21へ移行する。
【0083】ステップS21では、タイマーの値がt1
であるか否かチェックする。t1で無いとき出口へ抜け
る。t1の場合ステップS22へ移行する。ここでt1
センサー35の位置から紙が定着ニップまで移動するの
に必要な時間から制御ブロック単位の時間だけ短い時間
である。
【0084】ステップS22では、紙先端フラグをセッ
トして、タイマーをクリアーし再スタートし、出口へ抜
ける。
【0085】ステップS17で紙先端フラグが“1”の
時ステップS19へ移行する。
【0086】ステップS19では、タイマーの値がt2
であるか否かチェックする。t2で無いとき出口へ抜け
る。t2の場合ステップS20へ移行する。ここでt2
制御ブロック単位の時間である。ステップS20では紙
先端フラグをリセットして、タイマーをクリアーしてス
トップし、出口へ抜ける。
【0087】このように定着装置入口にあるシートセン
サー35で紙(シート)が定着装置に入るタイミングを
判断して、紙先端部対応時にヒーターに印加される電力
を他の領域より大きくする事で紙先端の定着不良をなく
せる。なお、シートセンサー35はレジストローラー8
から定着装置11の定着ニップまでの間のどこにあって
も同様にできる。
【0088】<第2の実施例>(図9) 本実施例は前記第1の実施例におけるヒーターに対する
通電制御を定着装置入口のシートセンサー35の信号で
なく、レジストローラー8のONタイミングで行う。そ
の他の構成は第1の実施例と同様である。
【0089】カセットSから給送されたシートPは感光
ドラム4上の画像と同期をとるためレジストローラー8
に突きあてられた状態で1度停止する。その後同期をと
るタイミングでレジストローラー8の回転駆動がスター
トされる。
【0090】図9は本実施例の紙先端フラグのセット、
リセットのサブルーチンであり、一定の時間ごとに、ま
たは必要に応じて呼ばれるサブルーチンである。
【0091】ステップS31でコピー中か否かチェック
する。コピー中で無いとき、ステップS33へ移行し、
紙先端フラグとエッジフラグをリセットして出口へ抜け
る。
【0092】ステップS31でコピー中であった時、ス
テップS32へ移行する。ステップS32ではレジスト
ローラー8の駆動がONか否かチェックする。ONでな
いとき、ステップS34へ移行する。
【0093】ステップS34では、エッジフラグをリセ
ットして出口へ抜ける。
【0094】ステップS32でレジストローラー8の駆
動がONの時、ステップS35へ移行する。
【0095】ステップS35では、エッジフラグが
“1”か否かチェックする。このエッジフラグはレジス
トローラー8のONエッジを判断するために使われるフ
ラグである。ステップS35で“1”で無いとき、ステ
ップS37へ移行する。
【0096】ステップS37では、エッジフラグをセッ
トして、タイマーをスタートして出口へ抜ける。
【0097】ステップS35で“1”の時ステップS3
6へ移行する。ステップS36では紙先端フラグが
“1”か否かチェックする。ステップS36で“1”で
無いときステップS40へ移行する。
【0098】ステップS40では、タイマーの値がt3
であるか否かチェックする。t3で無いとき出口へ抜け
る。t3の場合ステップS41へ移行する。ここでt3
レジストローラー8の位置から紙が定着ニップまで移動
するのに必要な時間から制御ブロック単位の時間だけ短
い時間である。
【0099】ステップS41では、紙先端フラグをセッ
トして、タイマーをクリアーし再スタートし、出口へ抜
ける。
【0100】ステップS36で紙先端フラグが“1”の
時ステップS38へ移行する。
【0101】ステップS38では、タイマーの値がt2
であるか否かチェックする。t2で無いとき出口へ抜け
る。t2の場合ステップS39へ移行する。ここでt2
制御ブロック単位の時間である。
【0102】ステップS39では、紙先端フラグをリセ
ットして、タイマーをクリアーしてストップし、出口へ
抜ける。
【0103】<第3の実施例>(図10・図11) 本実施例では、制御ブロック単位の通電波の数を制御す
る。その他の構成は第1の実施例と同様である。
【0104】図10に本実施例の通電制御サブルーチン
を示す。このサブルーチンはAC電源の零点ごとに呼ば
れるルーチンである。
【0105】ステップS51でコピー中か否かチェック
する。コピー中でない時、ステップS52へ移行して制
御カウンタ1及び2をクリアーし、ヒーター21への通
電をOFFして出口へ抜ける。コピー動作が開始される
とステップS53へ移行する。
【0106】ステップS53で制御カウンタ1が零か否
かチェックする。この制御カウンタ1は、制御ブロック
単位のバッファーカウンタである。
【0107】ステップS53で零で無いとき、ステップ
S55へ移行する。ステップS53で零の時ステップS
54へ移行する。
【0108】ステップS54では、制御カウンタ1に通
常の制御ブロック単位である10をセットし、制御カウ
ンタ2にあらかじめ所定の番地に記憶されている制御ブ
ロック単位内の通電する波の数をセットしてステップS
55へ移行する。
【0109】ステップS55では制御カウンタ1を1減
算し、ステップS56へ移行する。ステップS56では
制御カウンタ2が零か否かチェックする。零の時出口へ
と抜ける。
【0110】ステップS56で零で無いとき、ステップ
S57へ移行する。
【0111】ステップS57では、1波だけ通電を行い
ステップS58へ移行し、ステップS58で制御カウン
タ2を1減算して出口へ抜ける。
【0112】次に、通電波数の決定するサブルーチンを
図11に示す。このサブルーチンは一定の時間ごとに、
または必要に応じて呼ばれるサブルーチンである。
【0113】ステップS59でヒーターの温度をサーミ
スタ24で読み込む。
【0114】ステップS60において、あらかじめ所定
の番地に記憶されているヒーター温度に応じた通電する
波の数を決定する。この値を図10のフローで用いられ
る前述の所定の番地を記憶する。
【0115】そしてプS61で“1”で無いとき出口へ
抜ける。ステップS61で“1”のときステップS62
へ移行する。
【0116】ステップS62では前述の所定の番地に記
憶した通電波数を2倍して記憶する。
【0117】ここで、紙先端フラグは前述第1の実施例
と同様に図8で示されるサブルーチンでセット、リセッ
トされる。
【0118】以上の第1ないし第3の実施例のように、
紙が定着装置に入るタイミングを判断して、紙先端部対
応時にヒーターに印加される電力を他の領域より大きく
する事で紙先端の定着不良をなくせる。
【0119】以下の第4及び第5の実施例は請求項2
記載した構成を特徴とする像加熱装置の実施例である。
【0120】なお図1の画像形成装置の構成、図2・図
3の定着装置の構成は、この第4及び第5の実施例にお
いても同じである。
【0121】<第4の実施例>(図12〜図16) 図12 に本実施例における加熱体通電制御回路のブロッ
ク図を示す。
【0122】37は記録材先端検知部であり、記録材先
端検知信号が制御手段としてのマイクロコンピュータ3
1に入力する。他の回路構成は前述図5の回路と同様で
ある。
【0123】本実施例において、加熱体21の通電制御
は交流電源の零点から次の零点までの間を最小単位とし
て、その零点から次の零点までの間の波の所定数のブロ
ックを制御ブロック単位として通電される。制御ブロッ
ク単位の間の通電される波の数を制御して加熱体21に
印加される電力を制御する。
【0124】例えば、制御ブロック単位が10波で、交
流電源の電源電圧100V・周波数一定・加熱体抵抗値
が10Ωの入力で1000W出力の加熱体を使い、10
0Wの制御する時、制御ブロック単位のなかで1波だけ
通電するように制御する。
【0125】その例を図21に示す。図15で斜線を付
した波が通電される波である。制御ブロック単位の波数
で制御される最小電力単位が決定され、本実施例の加熱
体の例では制御ブロック単位10波の時100W単位で
制御可能である。
【0126】図13に本実施例の加熱体温度制御プログ
ラムのフローチャートを示す。このプログラムも前述の
マイクロコンピュータ31内の内蔵ROMにプログラム
されているものであり、図13に示すプログラムのフロ
ーは一定時間間隔ごとに、または必要に応じてメインの
シーケンスプログラム等より呼び出されて実行されるよ
うになっている。
【0127】ステップ1では、サーミスタ24よりIN
1に入力される信号により、現時点での加熱体21の温
度を検知する。
【0128】ステップ2において、ステップ1で検知し
た加熱体21の温度が、装置が正常な動作をしている時
のある定められた範囲から逸脱しているか否かの判定を
おこない、正常であると判断したときにステップ3に移
行し、正常でないと判断したときはステップ70に移行
する。
【0129】ここでステップ70はエラー処理のための
ルーチンで、全装置(本実施例では複写装置)の全ての
出力をOFF状態とし、なんらかの表示手段を持ってエ
ラー表示を行う永久ループとなっており、メインのプロ
グラムが実行できないようにしている。
【0130】ステップ3では、記録材先端検知部37よ
りIN3に入力される信号を検知して、先端が検知され
ない時はステップ5へ、検知したときにはステップ4へ
分岐する。
【0131】ステップ4では、記録材先端検知部37か
ら実際に記録材が定着装置に達するまでの所定の時間が
セットされたタイマーの動作を開始させる。
【0132】ステップ5では、零点検知部32よりIN
2に入力される信号により交流電源の零点を検知して、
零点を検知しなかった場合には、ステップ9に移行す
る。
【0133】零点を検知したときにはステップ6へ移行
して、OUT1端子から通電制御部33に信号を出力し
て加熱体21への通電を波数制御にて行う。
【0134】ステップ7では、制御単位の最後の制御が
終わったか否かを判定し、制御単位の途中であればステ
ップ7をとばしてステップ9に移行し、制御単位の最後
の制御が終わっていればステップ8に移行する。
【0135】ステップ8では、ステップ1で検知した加
熱体21の温度にもとづいて、制御単位の中で希望の電
力量が得られるように波数の組み合わせ(制御ブロック
の内容)を決定する。この際、希望する印加電力量と、
ある関数による計算で波数を求めても良いし、ROM内
にテーブルデータとして格納しておいても良い。
【0136】ステップ9において、ステップ4で設定さ
れたタイマーのカウントが終了したか否かを判断し、タ
イマーのカウントが終了もしくはカウンタが動作してい
ないときはステップ10を飛ばしてこの加熱体制御ルー
プを抜け出し、ステップ4で設定された所定の時間のカ
ウントが終了すればステップ10を実行する。
【0137】ステップ10においては、ステップ4で動
作開始したタイマーを止め、例えば図16に示されるよ
うな波数の出力パターンの時には図20に示されるよう
な出力のパターンになるように変更する。この操作は
15に示される例のような波数の出力パターンに対して
行われる。
【0138】また、出力パターンの変更は、記録材先端
の時の制御ブロックのみに施しても良いし、図20のよ
うに後に続く任意の数の制御ブロックに対して行っても
良い。以上の操作を行った後にこの加熱体制御ループを
抜け出す。
【0139】<第5の実施例>(図17〜図20) 図17 は本実施例における加熱体通電制御回路のブロッ
ク図を示す。38はレジストローラー8の制御部であ
り、制御手段としてのマイクロコンピュータ31により
制御される。他の回路構成は前述図5の回路と同様であ
る。
【0140】図18及び図19に本実施例の加熱体温度
制御プログラムのフローチャートを示す。このプログラ
ムも前述のマイクロコンピュータ31内の内蔵ROMに
プログラムされているものであり、図18及び図19
示すプログラムのフローは一定時間間隔ごとに、または
必要に応じてメインのシーケンスプログラム等より呼び
出されて実行されるようになっている。
【0141】図18は加熱体の制御を行うルーチンを示
している。
【0142】ステップ11では、サーミスタ24よりI
N1に入力される信号により、現時点での加熱体21の
温度を検知する。
【0143】ステップ12において、ステップ1で検知
した加熱体21の温度が、装置が正常な動作をしている
時のある定められた範囲から逸脱しているか否かの判定
を行い、正常であると判断した時にステップ13に移行
し、正常でないと判断した時はステップ70に移行す
る。
【0144】ここでステップ70はエラー処理のための
ルーチンで、全装置(本実施例では複写装置)の全ての
出力をOFF状態とし、なんらかの表示手段を持ってエ
ラー表示を行う永久ループとなっており、メインのプロ
グラムが実行できないようにしている。
【0145】ステップ13では、零点検知部12よりI
N2に入力される信号により交流電源の零点を検知し
て、零点を検知しなかった場合には、この加熱体制御ル
ープを抜け出し、零点を検知した時にはステップ14へ
移行して、OUT1端子から通電制御部13に信号を出
力して加熱体1への通電を波数制御にて行う。
【0146】ステップ15では、制御単位の最後の制御
が終わったか否かを判定し、制御単位の途中であればス
テップ16を飛ばしてこの加熱体制御ループを抜け出
し、制御単位の最後の制御が終わっていればステップ1
6に移行する。
【0147】ステップ16では、ステップ11で検知し
た加熱体21の温度に基づいて、制御単位の中で希望の
電力量が得られるように波数の組み合わせ(制御ブロッ
クの内容)を決定する。
【0148】この際、希望する印加電力量と、ある関数
による計算で波数を求めても良いし、ROM内にテーブ
ルデータとして格納しておいても良い。
【0149】以上の操作を行った後にこの加熱体制御ル
ープを抜け出す。
【0150】図19はコピーキーが押された時の記録材
の搬送ならびにその他の処理を示すフローである。
【0151】ステップ21で複写に必要な前処理を行っ
た後、ステップ22に移行し、カセットS内に収納され
ている記録材Pを、給送ローラー7を制御して記録材の
搬送を開始する。
【0152】ステップ23では、記録材がレジストロー
ラー8に達するタイミングで記録材のレジストをあわせ
る(レジストあわせとは、記録材の斜行を直すこと)。
【0153】その後ステップ24において図20に示す
ta´はROMにあらかじめ記憶させておいても良い
し、制御波数ブロックやその他の要因から計算によって
求めてもよい。
【0154】ステップ25において、タイマーのカウン
トを開始し、ステップ26でタイマーのカウントが終了
するまでレジストローラー8を停止したまま待機する。
【0155】カウントが終了すると、ステップ27に移
行してレジストローラー8の動作を開始して記録材を搬
送する。
【0156】この時点で、記録材が定着装置に突入する
突入点Aが図20に示すようにA´にずらされている。
この操作により記録材先端部と波数の通電電力を位置を
あわせている。
【0157】次に、ステップ28で複写動作をした後、
ステップ29で複写の後処理を行い、このループを終了
する。
【0158】以上説明したように、記録材先端がニップ
に入るタイミングと上記制御単位中の通電部分が一致す
るように制御する手段を有することにより、記録材の先
端部においても定着不良が起こることなく、記録材全域
にわたって安定した画像形成が行える。
【0159】
【発明の効果】以上のように本発明に依れば、フィルム
加熱方式の像加熱装置について、 .記録材先端部の定着不良の発生を防ぐことができ
る、 加熱体に通電されない区間による記録材の加熱ムラ
の発生が防止され、画像定着装置にあっては記録材の先
端部の定着不良が起こることが防止され、記録材全域に
わたって安定した加熱定着処理が実行される、もので前
述第1と第2の目的がよく達せられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 画像形成装置の一例の概略構成図
【図2】 定着装置の概略構成図
【図3】 加熱体(ヒーター)を通電発熱体層形成面側
からみた途中部省略の平面図
【図4】 (a)・(b)はそれぞれ定着装置の他の例
の概略構成図
【図5】 第1の実施例装置の加熱体電力制御回路のブ
ロック図
【図6】 (a)及び(b)はそれぞれ通電制御の説明
【図7】 通電制御のフローチャート
【図8】 通電制御のサブフローチャート
【図9】 第2の実施例装置の通電制御のサブフローチ
ャート
【図10】 第3の実施例装置の通電制御のフローチャ
ート
【図11】 第3の実施例装置の通電制御のサブフロー
チャート
【図12】 第4の実施例装置の加熱体電力制御回路の
ブロック図
【図13】 加熱体制御のフローチャート
【図14】 記録材先端の加熱説明図
【図15】 波数制御の通電出力イメージ図
【図16】 従来の波数制御による記録材先端部の加熱
説明図
【図17】 第5の実施例装置の加熱体電力制御回路の
ブロック図
【図18】 加熱体制御のフローチャート
【図19】 加熱体制御のフローチャート
【図20】 記録材先端部の加熱説明図
【符号の説明】
11 定着装置(加熱装置)の総括符号 25 耐熱性フィルム(定着フィルム) 21 加熱体(ヒーター) 22 ヒーター基板 23 通電発熱体層(発熱部) 28 加圧ローラー P 記録材(転写材シート) 31 マイクロコンピュータ(制御部) 32 零点検知部 33 通電制御装置 34 交流電源 35 シートセンサー 36 加熱体抵抗値設定部 37 記録材先端検知部 38 レジストローラー制御部
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−161483(JP,A) 特開 昭53−33156(JP,A) 特開 昭60−229123(JP,A) 特開 平3−212673(JP,A) 特開 昭62−157080(JP,A) 特開 昭54−94135(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 13/20 G03G 15/20

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通電により発熱する加熱体と、加熱体に
    接触しつつ移動する耐熱性フィルムと、加熱体とニップ
    を形成する加圧部材と、を有し、ニップで記録材を挟持
    搬送しつつフィルムを介した加熱体からの熱により記録
    材上の画像を加熱する像加熱装置において、 記録材先端がニップに挟持されている時の上記加熱体へ
    の印加電力を記録材先端より後が挟持されている時の印
    加電力より大きくすることを特徴とする像加熱装置。
  2. 【請求項2】 交流電源からの通電により発熱する加熱
    体と、加熱体に接触しつつ移動する耐熱性フィルムと、
    加熱体とニップを形成する加圧部材と、交流波形の所定
    波数を制御単位として1制御単位内の通電波数を加熱体
    の温度に応じて切換えて加熱体への通電を制御する通電
    制御手段と、を有し、フィルムを介した加熱体からの熱
    により記録材上の画像を加熱する像加熱装置において、 記録材先端がニップに入るタイミングと上記制御単位中
    の通電部分が一致するように制御する手段を有すること
    を特徴とする像加熱装置。
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