JP2001343860A - 定着装置・画像形成装置 - Google Patents

定着装置・画像形成装置

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JP2001343860A
JP2001343860A JP2000357445A JP2000357445A JP2001343860A JP 2001343860 A JP2001343860 A JP 2001343860A JP 2000357445 A JP2000357445 A JP 2000357445A JP 2000357445 A JP2000357445 A JP 2000357445A JP 2001343860 A JP2001343860 A JP 2001343860A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 定着装置における無駄な熱エネルギー供給を
低減し、省エネルギー化を図る。 【解決手段】 定着ローラ28の外面に内部にハロゲン
ヒータ38を有する加熱ローラ32が接触しており、こ
の加熱ローラ32と電源40により外部加熱手段が構成
されている。外部加熱制御手段42は、画像情報に基づ
いて、加熱ローラ32の加熱割合を変化させる。例えば
用紙Pの搬送方向において画像領域と非画像領域が混在
している場合、画像領域に密着する定着ローラ28の部
位においては定着温度が得られる電力をハロゲンヒータ
38に供給し、非画像領域に密着する定着ローラ28の
部位においてはハロゲンヒータ38への電力供給を停止
もしくは削減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱ローラ方式の定
着装置、及びこの定着装置を備えた複写機、プリンタ、
ファクシミリ等の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画
像形成装置では、像担持体上に画像情報に基づいてトナ
ー像を形成し、該トナー像を紙やOHPシート等の記録
材上に転写し、トナー像を担持した記録材を定着装置に
通して熱と圧力によりトナー像を記録材上に定着するこ
とが行われている。定着装置としては、主として熱ロー
ラ方式と、フィルム方式が知られており、さらに熱ロー
ラ方式としては、定着ローラの内部に熱源(ハロゲンヒ
ータ)を有する内部加熱方式と、定着ローラの外部に熱
源を有する外部加熱方式が知られている。
【0003】熱ローラ方式の定着装置は、熱源によって
加熱される定着ローラと、この定着ローラとの間で定着
ニップ部を形成する加圧ローラを有しており、画像を担
持した記録材を定着ニップ部に通すことにより、定着ロ
ーラの熱によってトナーが溶融し、圧力により定着され
る。定着ローラは金属製の芯金よりなる構成が一般的で
あり、加圧ローラは金属製の芯金の表面にゴム等の弾性
層を被覆した構成が一般的となっている。熱ローラ方式
の定着装置は、安全性や高速機への対応性等の観点から
広く用いられている。
【0004】しかしながら、熱ローラ方式の定着装置で
は定着ローラの熱容量が極めて大きいため、内部加熱方
式では定着ローラの表面温度が所定の定着温度に達する
までの立ち上げに数分の時間がかかり、画像出力動作を
速やかに実行できないという問題がある。この方式にお
いて、画像出力動作を速やかに実行しようとする場合に
は、例えば、定着装置の非使用時でも定着ローラをある
程度の温度に維持する待機時余熱を行う必要があり、消
費エネルギーが多すぎるという問題があった。
【0005】この待機時余熱を削減もしくは低減して省
エネルギー化を実現するために、近年においては、例え
ば特開平11−84934号公報に記載されているよう
な外部加熱方式が提案されている。これは、定着のため
の熱量は、定着ローラの表層近傍にのみ蓄熱された熱で
足りるとの考えに基づくものであり、内部から加熱して
定着ローラ全体を加熱する内部加熱方式に比べて立ち上
がり時間が短く、エネルギーロスが少ないという利点が
ある。特開平11−84934号公報に記載された外部
加熱方式の定着装置は、定着ローラの外周面に接触する
2つのヒートローラで定着ローラを加熱する構成を有し
ており、非通紙部の異常高温を防止するために、各ヒー
トローラの用紙幅方向における発熱分布を異ならせ、こ
れらを定着ローラの温度状況に応じてオン・オフ制御す
るものである。
【0006】立ち上がり時間を短くできる他の方式とし
て、フィルム方式がある。その基本的構成は、例えば特
開平7−319318号公報に記載されているように、
薄肉円筒状の耐熱性フィルムと、フィルム内面に接触す
る板状加熱体と、該板状加熱体に対向する位置に配置さ
れた加圧ローラを有しており、板状加熱体と加圧ローラ
でフィルムと記録材を密着させるように挟み込み、摺動
させつつ熱エネルギーを記録材に与えるものである。フ
ィルムが約100μm以下と薄肉であるため、実質的に
立ち上げ時間は熱容量の小さい板状加熱体の温度を上昇
させるだけで済み、立ち上がり時間を短くすることがで
きる。特開平7−319318号公報に記載されたフィ
ルム方式の定着装置は、画像情報に応じて板状加熱体の
発熱量を変化させ、非画像領域(画像形成領域における
画像が存在しない部分)のような加熱する必要のないと
ころへのエネルギー供給を削減することで、通紙時の余
分な熱エネルギーの低減を可能とするものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の定着装置では、
記録材における画像形成領域の全体に画像が形成された
場合に十分に定着が可能なようにエネルギー供給量が設
定されている。このため、画像が記録材の画像形成領域
の一部にしか存在しない場合には、非画像領域に供給す
る熱エネルギーは無駄なエネルギーとして浪費されてし
まっていた。このエネルギーの浪費問題は、単位時間当
たりの画像形成が遅い低速機の場合よりも、多くの画像
を形成する高速機で一層顕著となる。従って、高速に画
像を形成する画像形成装置ほど、通紙時のエネルギー低
減が重要となる。
【0008】上述のように、フィルム方式の定着装置で
は、非画像領域でのエネルギー浪費を低減して通紙時の
エネルギー消費を削減できるが、フィルムの寄りや破れ
などの問題から、1分間に25枚以上の画像出力をする
ような高速の画像形成装置での通紙時の省エネルギー化
が困難であった。熱ローラ方式における内部加熱方式の
場合には、定着ローラ全体を加熱するため、オン・オフ
制御における応答性が悪く、画像領域と非画像領域に対
するエネルギー供給の調節が困難であった。
【0009】そこで、本発明は、高速機での使用におい
ても通紙時の余分なエネルギーを削減でき、ランニング
コストの低減に寄与できる定着装置、及びこの定着装置
を備えた画像形成装置の提供を、その目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明では、定着ローラと、該定着ロ
ーラとの間で定着ニップ部を形成する加圧部材と、上記
定着ローラをその外部から加熱する外部加熱手段と、該
外部加熱手段を制御する外部加熱制御手段を有し、未定
着画像を担持した記録材を上記定着ニップ部に通して定
着を行う定着装置において、上記記録材上に画像を形成
するための画像情報に基づいて、上記外部加熱手段の加
熱割合を変化させる、という構成を採っている。
【0011】請求項2記載の発明では、上記外部加熱手
段が、上記記録材の搬送方向と直交する該記録材の幅方
向における画像形成領域に対応する上記定着ローラの部
位を加熱する大きさを有し、上記記録材の搬送方向にお
ける非画像領域に対応する上記定着ローラの部位の温度
が画像領域に対応する該定着ローラの部位の温度よりも
低くなるように該外部加熱手段を制御する、という構成
を採っている。
【0012】請求項3記載の発明では、請求項1記載の
定着装置において、上記外部加熱手段が、上記記録材の
搬送方向と直交する該記録材の幅方向における画像形成
領域に対応する上記定着ローラの部位に対し、該幅方向
における複数領域をもって各領域独立に加熱可能であ
り、非画像領域に対応する上記定着ローラの部位の温度
が画像領域に対応する該定着ローラの部位の温度よりも
低くなるように該外部加熱手段を制御する、という構成
を採っている。
【0013】請求項4記載の発明では、請求項3記載の
定着装置において、上記外部加熱手段が、上記記録材の
幅方向に配置された複数の加熱部材を有している、とい
う構成を採っている。
【0014】請求項5記載の発明では、請求項3記載の
定着装置において、上記外部加熱手段が、上記記録材の
幅方向に該方向において一部重なるように千鳥状に配置
された複数の加熱部材を有している、という構成を採っ
ている。
【0015】請求項6記載の発明では、請求項1乃至5
のうちの一つに記載の定着装置において、上記定着ロー
ラ自体が熱源を有している、という構成を採っている。
【0016】請求項7記載の発明では、請求項1乃至6
のうちの一つに記載の定着装置において、上記記録材の
非画像形成領域に対応する上記定着ローラの部位の温度
が、該記録材の画像形成領域に対応する該定着ローラの
部位の温度よりも低くなるように上記外部加熱手段を制
御する、という構成を採っている。
【0017】請求項8記載の発明では、請求項1記載の
定着装置において、上記定着ローラを定着に必要な温度
に保つための目標温度として定着設定温度を有している
とともに、該定着設定温度よりも低い温度に保つ第二の
設定温度として低温設定温度を有し、上記外部加熱手段
の加熱割合を変化させることが、該定着設定温度と低温
設定温度を用いて制御することである、という構成を採
っている。
【0018】請求項9記載の発明では、請求項2乃至7
のうちの一つに記載の定着装置において、上記定着ロー
ラを定着に必要な温度に保つための目標温度として定着
設定温度を有しているとともに、該定着設定温度よりも
低い温度に保つ第二の設定温度として低温設定温度を有
し、温度を低くすることが該低温設定温度を用いて制御
することである、という構成を採っている。
【0019】請求項10記載の発明では、請求項8又は
9記載の定着装置において、上記低温設定温度を可変と
する、という構成を採っている。
【0020】請求項11記載の発明では、請求項10記
載の定着装置において、上記低温設定温度を環境状態に
基づいて変化させる、という構成を採っている。
【0021】請求項12記載の発明では、請求項11記
載の定着装置において、気温が所定よりも低いか湿度が
所定よりも高い場合、上記低温設定温度を標準設定より
も高く設定する、という構成を採っている。
【0022】請求項13記載の発明では、請求項11記
載の定着装置において、気温が所定よりも高いか湿度が
所定よりも低い場合、上記低温設定温度を標準設定より
も低く設定する、という構成を採っている。
【0023】請求項14記載の発明では、請求項10記
載の定着装置において、ウォームアップ開始後の経過時
間により上記低温設定温度を変化させる、という構成を
採っている。
【0024】請求項15記載の発明では、請求項14記
載の定着装置において、ウォームアップ開始後の所定の
時間経過後に、上記低温設定温度をウォームアップ開始
直後よりも低くする、という構成を採っている。
【0025】請求項16記載の発明では、請求項10記
載の定着装置において、上記加圧部材の温度に基づいて
上記低温設定温度を変化させる、という構成を採ってい
る。
【0026】請求項17記載の発明では、請求項8又は
9記載の定着装置において、上記定着ローラの温度を検
出する位置を、上記外部加熱手段による加熱範囲の上流
側であって該外部加熱手段の近傍とする、という構成を
採っている。
【0027】請求項18記載の発明では、請求項1乃至
17のうちの一つに記載の定着装置において、上記定着
ローラが少なくとも断熱層を有する多層構造に形成され
ている、という構成を採っている。
【0028】請求項19記載の発明では、請求項18記
載の定着装置において、上記定着ローラが、上記断熱層
の上層に良熱伝導層を有している、という構成を採って
いる。
【0029】請求項20記載の発明では、請求項19記
載の定着装置において、上記良熱伝導層が金属層であ
り、上記外部加熱手段が誘導加熱方式の構成を有してい
る、という構成を採っている。
【0030】請求項21記載の発明では、像担持体上に
形成された画像を記録材に転写し、転写された画像を定
着装置により記録材上に定着する画像形成装置におい
て、上記定着装置が請求項1乃至20のうちの一つに記
載の定着装置である、という構成を採っている。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図に
基づいて説明する。図1に示すように、本実施形態に係
る画像形成装置の一例としてのプリンタ2は、給紙手段
4と、レジストローラ対6と、像担持体としての感光体
ドラム8と、転写手段10と、外部加熱方式の定着装置
12等を有している(請求項21)。給紙手段4は、記
録材としての用紙Pが積載状態で収容される給紙トレイ
14と、給紙トレイ14に収容された用紙Pを最上のも
のから順に1枚ずつ分離して送り出す給紙コロ16等を
有している。給紙コロ16によって送り出された用紙P
はレジストローラ対6で一旦停止され、姿勢ずれを矯正
された後、感光体ドラム8の回転に同期するタイミング
で、すなわち、感光体ドラム8上に形成されたトナー像
の先端と用紙Pの搬送方向先端部の所定位置とが一致す
るタイミングでレジストローラ対6により転写部位Nへ
送られる。
【0032】感光体ドラム8の周りには、矢印で示す回
転方向順に、帯電手段としての帯電ローラ18と、図示
しない露光手段の一部を構成するミラー20と、現像ロ
ーラ22aを備えた現像手段22と、転写手段10と、
クリーニングブレード24aを備えたクリーニング手段
24等が配置されている。帯電ローラ18と現像手段2
2の間において、ミラー20を介して感光体ドラム8上
の露光部26に露光光Lbが照射され、走査されるよう
になっている。
【0033】プリンタ2における画像形成動作は従来と
同様に行われる。すなわち、感光体ドラム8が回転を始
めると、感光体ドラム8の表面が帯電ローラ18により
均一に帯電され、画像情報に基づいて露光光Lbが露光
部26に照射、走査されて作成すべき画像に対応した静
電潜像が形成される。この静電潜像は感光体ドラム8の
回転により現像手段22へ移動し、ここでトナーが供給
されて可視像化され、トナー像が形成される。感光体ド
ラム8上に形成されたトナー像は、所定のタイミングで
転写部位Nに進入してきた用紙P上に転写手段10によ
る転写バイアス印加により転写される。
【0034】トナー像を担持した用紙Pは定着装置12
へ向けて搬送され、定着装置12で定着された後、図示
しない排紙トレイへ排出・スタックされる。転写部位N
で転写されずに感光体ドラム8上に残った残留トナー
は、感光体ドラム8の回転に伴ってクリーニング手段2
4に至り、このクリーニング手段24を通過する間にク
リーニングブレード24aにより掻き落とされて清掃さ
れる。その後、感光体ドラム8上の残留電位が図示しな
い除電手段により除去され、次の作像工程に備えられ
る。
【0035】外部加熱方式の定着装置12は、図2及び
図3に示すように、定着ローラ28と、この定着ローラ
28との間で定着ニップ部SNを形成する加圧部材とし
ての加圧ローラ30と、定着ローラ28をその外部から
加熱する加熱ローラ32と、定着ローラ28の表面温度
を検知する温度検知手段としてのサーミスタ34と、加
熱ローラ32の表面温度を検知する温度検知手段として
のサーミスタ36と、加熱ローラ32に内蔵された熱源
としてのハロゲンヒータ38に電力を供給する電源40
と、サーミスタ34,36の検知情報に基づいて電源4
0を制御する外部加熱制御手段42を有している。加熱
ローラ32と電源40により外部加熱手段が構成されて
いる。外部加熱制御手段42は、CPU,ROM,RA
M,I/Oインターフェース等を包含するマイクロコン
ピュータを意味する。
【0036】定着ローラ28は、外径が50mmで厚み
が3mmのアルミニウム製の芯金28aと、この芯金2
8aの表面に被覆された断熱層28bを有している(請
求項18)。断熱層28bは、JIS−A硬度30〜6
0のシリコンゴムで形成されており、厚みは4mmであ
る。断熱層28bは、その断熱機能をより高めるため
に、熱の逃げが少ない発泡シリコンゴムで形成してもよ
い。また定着ローラ28の耐久性を高め、離型性を確保
するために、断熱層28bの表面にPFAやPTFE等
のフッ素系樹脂による厚みが20〜80μmの離型層を
形成してもよい。
【0037】加圧ローラ30は、外径が50mmで厚み
が4mmの鉄製の芯金30aと、この芯金30aの表面
に被覆された弾性層30bを有している。弾性層30b
は、JIS−A硬度30〜60のシリコンゴムで形成さ
れており、厚みは5mmである。弾性層30bの表面に
は、離型性を高めるために厚みが50μm程度のフッ素
樹脂層を形成するのが望ましい。加圧ローラ30は図示
しない付勢手段により定着ローラ28に圧接されてい
る。加熱ローラ32は、外径が15mmで厚みが0.3
mmのアルミニウム製のローラ本体44と、ローラ本体
44の内部に設けられたハロゲンヒータ38を有してい
る。また、加熱ローラ32は、用紙Pの搬送方向と直交
する用紙Pの幅方向における画像形成領域に対応する定
着ローラ28の部位を加熱する大きさ(長さ)を有して
いる(請求項2)。また、加熱ローラ32は図示しない
付勢手段により定着ローラ28の表面に押し当てられて
おり、定着ローラ28が図示しない駆動手段により回転
するのに連れて従動回転するようになっている。
【0038】ハロゲンヒータ38は400w〜2000
wの最大供給電力で加熱ローラ32を加熱する。上述の
ようにハロゲンヒータ38はサーミスタ34,36の検
知情報に基づいて外部加熱制御手段42により制御さ
れ、これにより定着ローラ28の表面温度をトナーを加
熱溶融するのに必要な温度(定着温度)に保つことがで
きる。
【0039】外部加熱制御手段42は、用紙P上に画像
を形成するための画像情報に基づいて、加熱ローラ32
の加熱割合を変化させる(請求項1)。この制御動作の
一例を以下に示す。図4は、用紙P上に、その搬送方向
の先端側から順に、画像領域a、非画像領域b、画像領
域cが存在する画像形成パターンを示したものである。
画像領域aと画像領域cでは定着が必要であるが、非画
像領域bでは定着対象のトナーが存在しないので定着の
必要はない。図示しない画像処理装置から上記パターン
の画像情報が外部加熱制御手段42へ入力されると、外
部加熱制御手段42は、非画像領域bに対応する定着ロ
ーラ28の部位の温度が、画像領域a,cに対応する定
着ローラ28の部位の温度よりも低くなるように加熱ロ
ーラ32を制御する。ここで、画像領域又は非画像領域
に対応するとは、定着ローラ28が密着するという意味
であり、以下、適宜密着とも表現する。
【0040】すなわち、画像領域aに対応する部位では
ハロゲンヒータ38に定着温度が得られる電力を供給
し、非画像領域bに対応する部位では供給電力を低減す
る。画像領域cに対応する部位では再び定着温度が得ら
れる電力を供給する。図5は、用紙P上に、その搬送方
向の先端側から順に、画像領域a、非画像領域dが存在
する画像形成パターンを示したものである。この場合に
も同様に、外部加熱制御手段42は、非画像領域dに対
応する定着ローラ28の部位の温度が、画像領域aに対
応する定着ローラ28の部位の温度よりも低くなるよう
に加熱ローラ32を制御する。すなわち、画像領域aに
対応する部位ではハロゲンヒータ38に定着温度が得ら
れる電力を供給し、非画像領域dに対応する部位では供
給電力を低減する。
【0041】制御としては、非画像領域b,dに対応す
る部位で電力供給を完全に停止(オフ)してもよいが、
極端に温度が下がり過ぎると、次の画像領域(図4では
画像領域c)での定着温度への立ち上がり応答性が悪く
なるため、すなわち時間がかかるため、点滅あるいは低
電力で加熱ローラ32の温度を80℃以上に保つように
した方が望ましい(以下の実施形態において同じ)。
【0042】このように、非画像領域b,dに対応する
部位で電力を削減するため、省エネルギーとなる。高速
機で出力枚数が多い場合には、省エネルギー効果は顕著
となる。本実施形態ではハロゲンヒータ38を内蔵する
加熱ローラ32を定着ローラ28の表面に接触させて加
熱する構成としたが、外部加熱手段をハロゲンヒータ3
8と集光ミラーで構成し、ハロゲンヒータ38の熱を集
光ミラーによって定着ローラ28の表面に供給する非接
触方式としてもよい。この方式においても画像情報に基
づいて定着ローラ28の温度を制御できるため、上記と
同様に省エネルギー化を実現できる。
【0043】次に、図6及び図7に基づいて他の実施形
態を説明する。なお、上記実施形態と同一部分は同一符
号で示し、特に必要がない限り既にした構成上及び機能
上の説明は省略する。上記実施形態では加熱ローラ32
が用紙幅方向に連続して延びる単体形状であるため、用
紙Pの搬送方向において画像領域と非画像領域が混在し
ていても対応できるが、図8に示すように、例えば用紙
Pの幅方向に画像領域eと非画像領域fが混在している
場合には、加熱ローラ32の温度を部分的に変化させる
ことができないので対応できない。本実施形態ではこの
ような画像パターンにおける省エネルギー化を目的とし
ている。
【0044】本実施形態における定着装置12は、誘導
加熱手段46を有しており(請求項20)、この誘導加
熱手段46と電源40とにより外部加熱手段が構成され
ている。誘導加熱手段46は、用紙Pの幅方向に等間隔
で配置された複数(本実施形態では5つ)の誘導方式の
加熱部材51,52,53,54,55を有しており、
各加熱部材51,52,53,54,55は独立に加熱
可能となっている(請求項3,4)。加熱部材51は、
コイル保持体51aと、このコイル保持体51aの外面
に巻かれたコイル51bを有しており、全体の大きさ
は、定着ローラ28の周方向の長さが約30mm、用紙
Pの幅方向の長さが約50mmである。他の加熱部材5
2,53,54,55も同様の構成、大きさとなってい
る。
【0045】定着ローラ28は、外径が50mmで厚み
が3mmのアルミニウム製の芯金28aと、この芯金2
8aの表面に被覆された断熱層28bを有している。断
熱層28bは、JIS−A硬度30〜60のシリコンゴ
ムで形成されており、厚みは4mmである。断熱層28
bは、その断熱機能をより高めるために、熱の逃げが少
ない発泡シリコンゴムで形成してもよい。断熱層28b
の上層には、良熱伝導層としての金属層28cが形成さ
れている(請求項19)。金属層28cの材質はニッケ
ルであり、その厚みは0.05μmである。金属層28
cの材質としてはニッケル(Ni)に限らず、誘導発熱
するものであればよく、例えばステンレス等でもよい。
金属層28cの表面には、定着ローラ28の耐久性を高
め、離型性を確保するために、PFAやPTFE等のフ
ッ素系樹脂による厚みが20〜80μmの離型層28d
が形成されている。
【0046】上述のように、各加熱部材51,52,5
3,54,55は外部加熱制御手段42により独立に加
熱される。すなわち、用紙Pの搬送方向と直交する用紙
Pの幅方向における画像形成領域に対応する定着ローラ
28の部位に対し、該幅方向における複数領域をもって
各領域独立に加熱可能である。加熱部材51のコイル5
1bに約20〜50kHzの高周波電流を流すことによ
り、定着ローラ28の金属層28cを誘導加熱させ、定
着ローラ28の表面温度をトナーが溶融する定着温度ま
で上昇させることができる。
【0047】離型層28dを最外層として形成した場合
には、離型層28dの熱伝導率が比較的悪いため、定着
ローラ28の温度上昇がしにくいが、上記のように誘導
加熱方式の外部加熱手段を用いることにより、離型層2
8dの存在に拘らず離型層28dよりも下層の金属層2
8cを直接加熱でき、定着ローラ28の温度上昇を効率
的に行うことができる。換言すれば、熱伝導率の悪さを
気にすることなく離型層28dを積極的に形成すること
ができ、定着ローラ28におけるトナーのオフセット等
の離型性に関する問題を解消しながら立ち上がり時間を
短くできる。
【0048】次に、本実施形態における制御動作を説明
する。加熱部材51,52,53,54,55のうち、
図8に示す画像領域eに密着する定着ローラ28の部位
には加熱部材51,52,53が対応し、非画像領域f
に密着する定着ローラ28の部位には加熱部材54,5
5が対応している。図示しない画像処理装置から図8に
示すパターンの画像情報が外部加熱制御手段42へ入力
されると、外部加熱制御手段42は、加熱部材51,5
2,53には定着温度が得られる電力を供給し、加熱部
材54,55への電力供給を停止もしくは削減する。
【0049】図9に示すような画像パターンにおいても
省エネルギー化が可能となる。画像領域gに密着する定
着ローラ28の部位には加熱部材51,52,53が対
応し、一部が非画像領域である画像領域hに密着する定
着ローラ28の部位には加熱部材54,55が対応して
いる。図示しない画像処理装置から図9に示すパターン
の画像情報が外部加熱制御手段42へ入力されると、外
部加熱制御手段42は、全ての加熱部材51,52,5
3,54,55に定着温度が得られる電力を供給し、h
jで囲まれる非画像領域に密着する部位では、加熱部材
54,55への電力供給を停止もしくは削減する。
【0050】誘導加熱手段46の加熱部材51,52,
53,54,55の並べ方は一直線上に配置する必要は
なく、図10に示すように、用紙Pの幅方向において一
部重なるように千鳥状に配置してもよい(請求項5)。
このように配置すれば、用紙Pの幅方向において直線上
に位置する加熱部材51,53,55間の隙間における
熱量不足を、定着ローラ28の周方向にずれた加熱部材
52,54が補うので、加熱温度むらが少なくなるとい
う利点がある。本実施形態では誘導加熱手段46を5つ
の加熱部材51,52,53,54,55で構成した
が、2つ以上であれば省エネルギー化の効果を発揮でき
る。
【0051】次に、図11及び図12に基づいて他の実
施形態を説明する。なお、上記各実施形態と同一部分は
同一符号で示し、特に必要がない限り既にした構成上及
び機能上の説明は省略する。本実施形態における定着装
置12は、サーマルヒータ56を有しており、このサー
マルヒータ56と電源40とにより外部加熱手段が構成
されている。サーマルヒータ56は、用紙Pの幅方向に
等間隔で配置された複数(本実施形態では7つ)のヒー
タ56a,56b,56c,56d,56e,56f,
56gを有しており、各ヒータ56a,56b,56
c,56d,56e,56f,56gは独立に加熱可能
となっている。
【0052】また、定着ローラ28はその内部に熱源と
してのハロゲンヒータ58を有している(請求項6)。
本実施形態においても上記実施形態と同様に、画像情報
に応じて各ヒータ56a,56b,56c,56d,5
6e,56f,56gを制御することにより、省エネル
ギー化を実現できる。
【0053】定着ローラ28の断熱層28bの上にはニ
ッケルからなる良熱伝導層28cが形成されているが、
この良熱伝導層28cは、ニッケルに限らず、ステンレ
スなどの鉄系合金、アルミニウムや銅などの金属系、グ
ラファイトシート等、熱伝導性が少なくとも断熱層28
bに高ければよい。定着ローラ28に良熱伝導層28c
を形成することで、サーマルヒータ56の発熱むらによ
る定着ローラ28の表面温度の局部的な温度むらが低減
される。各ヒータ56a,56b,56c,56d,5
6e,56f,56g間の発熱しない領域でも熱が迅速
に伝わることにより、画像の定着むらが低減される。
【0054】また、良熱伝導層28cの機能によって、
サーマルヒータ56が加熱する領域よりもやや広い領域
の温度が上昇するため、若干の画像とのずれを補償する
ことができるという利点もある。換言すれば、サーマル
ヒータ56を構成する各ヒータ56a,56b,56
c,56d,56e,56f,56gの大きさや間隔等
の設定において設計自由度が大きいという利点がある。
【0055】サーマルヒータ56による加熱効率が低
く、定着ローラ28の表面温度を所定の定着温度に昇温
させることが困難である場合には、定着温度よりやや低
い温度まで定着ローラ28内部のハロゲンヒータ58で
加熱しておき、画像領域に対応した部位をサーマルヒー
タ56により昇温させることで、エネルギー消費を低減
できる。用紙P上の画像形成領域全体に画像が形成され
る場合には定着ローラ28全体を加熱するため、画像情
報に基づいた加熱制御は必要ないが、このような場合に
は、ハロゲンヒータ58のみで定着温度に立ち上げても
よい。また、立ち上げ時のみハロゲンヒータ58とサー
マルヒータ56の両方に同時に通電して立ち上げ時間を
より短くしてもよい。
【0056】次に、図13に基づいて他の実施形態を説
明する。なお、上記各実施形態と同一部分は同一符号で
示し、特に必要がない限り既にした構成上及び機能上の
説明は省略する。本実施形態における外部加熱手段60
は、加熱部材60a,60b,60c,60d、60
e,60f,60g,60hを有している。用紙P上の
ハッチング部分は画像を形成しないいわゆる余白となる
非画像形成領域Aであり、これに囲まれた部分が画像形
成領域Bである。
【0057】本実施形態では、画像形成領域Bに対し、
画像情報に基づいて外部加熱手段60を制御することに
加え、非画像形成領域Aに対応する定着ローラ28の部
位の温度が、画像形成領域Bに対応する定着ローラ28
の部位の温度よりも低くなるように外部加熱手段60を
制御する(請求項7)。プリンタ2の図示しない操作パ
ネルにおいて用紙Pのサイズや余白等の設定がなされる
と、外部加熱制御手段42はその情報に基づいて、非画
像形成領域Aの領域mに密着する定着ローラ28の部位
に対応する加熱部材60b及びその用紙幅方向外方に位
置する加熱部材60aと、非画像形成領域Aの領域nに
密着する定着ローラ28の部位に対応する加熱部材60
g及びその用紙幅方向外方に位置する加熱部材60hへ
の電力供給を停止もしくは削減する。画像形成領域Bに
密着する定着ローラ28の部位に対応する加熱部材60
c,60d,60e,60fについては、その画像情報
に基づいて上記実施形態と同様の制御を行う。
【0058】このように、画像情報に基づいた制御と、
非画像形成領域Aに対応する部位の温度を低くする制御
を同時に行うことにより、より一層の省エネルギー化を
図ることができるとともに、この種の定着装置で問題と
なる非通紙領域での異常高温による定着ローラ28や加
圧ローラ30の耐久性の低下、周辺部材への熱的悪影響
を防止することができる。
【0059】上述した各実施形態では、画像情報に基づ
いて単に外部加熱手段の加熱割合を変化させる(供給電
力を変化させる)制御方式としたが、非画像領域又は非
画像形成領域が連続した場合、温度が低下しすぎて最大
電力を供給しても定着設定温度まで回復せず、定着不良
を招く場合がある。この問題にも対応した実施形態を以
下に示す。
【0060】先ず、上記定着不良が発生する理由を図1
4乃至図17に基づいて具体的に説明する。図14は外
部加熱方式の定着装置の模式図で、Xは定着ローラを、
Yは加圧ローラを、Zは外部加熱手段を示している。図
15は定着ローラ表面上にある任意の参照点の温度変化
を示したグラフである。ニップ部SNで画像領域と接触
する参照点の温度変化を、ニップ部SNを出た直後から
の定着ローラの回転に伴った変化として、縦軸を参照点
温度、横軸を時間として図15の実線で示す。参照点で
はニップ部SNを出た直後から空気への放熱により徐々
に温度が低下していき、外部加熱手段Zにより定着ロー
ラXを加熱することのできる加熱領域Hに入ると、温度
が定着設定温度まで急速に立ち上がる。そして、ニップ
部SNにおいて記録材に熱を奪われて急速に温度が低下
し、再度加熱領域Hに至るまで空気の放熱により温度が
低下するというサイクルを繰り返すことで、記録材を定
着設定温度で加熱することができる。
【0061】図15における破線は、ニップ部SNにお
いて接触する記録材が非画像領域である参照点温度の変
化を示している。非画像領域で定着動作を行う必要のな
いときには、加熱領域Hでの加熱時外部加熱手段Zへの
電力供給を低減若しくはOFFしておくことで、供給電
力低減が可能となり、通紙時の電力を削減することがで
きる。なお、参照点が次サイクルのニップ部SNにおい
て画像領域と接触する場合には、図15で一点鎖線で示
すように、ニップ部SN上流の加熱領域Hで定着設定温
度まで昇温させることで記録材を定着可能である。この
とき、非画像領域と接触する定着ローラXの参照点に対
して供給する電力を、常に低い電力とする設定にした場
合、定着ローラXの表面温度は、図16に示すように、
徐々に下がってしまう。このため、加熱領域Hで十分に
温度が上昇するときにはよいが、低下時の温度が加熱領
域Hでの回復可能温度よりも低くなってしまったときに
は、ニップ部SNにおいて定着ローラXの表面が定着温
度よりも低い状態となってしまう。
【0062】この状態を図17に基づいて説明する。Δ
Tmaxは加熱領域Hでの加熱による最大回復可能温度
であり、加熱領域Hで最大の電力供給を行った場合に定
着ローラXの表面が昇温する温度である。図17におい
て、 (1)は加熱領域入口での温度から定着設定温度になる
までの温度が、最大回復可能温度ΔTmaxより小さい
温度であった場合である。この場合、電力供給を低めに
制御して定着設定温度までΔTだけ昇温させることによ
り、良好な定着を行うことができる。 (2)は加熱領域入口での温度から定着設定温度になる
までの温度が、ΔTmaxと等しい温度であった場合で
ある。この場合、加熱領域Hで電力供給を最大にすると
ニップ部SNの入口ではちょうど定着設定温度になり、
良好な定着を行うことができる。 (3)は加熱領域入口での温度から定着設定温度になる
までの温度が、ΔTmaxよりも大きい温度であった場
合である。 この場合、加熱領域Hで電力供給を最大にしても、ニッ
プ部SNの入口では定着設定温度にまで達せず、定着不
良となる。
【0063】このように、単に画像情報だけを基に供給
電力の制御を行うと、非画像領域又は非画像形成領域が
連続した場合には温度が低下しすぎて定着不良が発生す
る場合がある。
【0064】上記温度低下による定着不良の解消を目的
とした第1の実施形態を図18及び図19に基づいて説
明する。なお、本実施形態における構成は図2及び図3
で示した構成と略同様であるので、既にした構成上及び
機能上の説明は省略し、異なる点についてのみ述べる。
本実施形態では、構成上は加圧ローラ30の表面温度を
検知するサーミスタ35を有している点が異なる。制御
上は、図19に示すように、本実施形態では、定着ロー
ラ28を定着に必要な温度に保つための目標温度として
定着設定温度を有しているとともに、該定着設定温度よ
りも低い温度に保つ第二の設定温度として低温設定温度
を有している。この低温設定温度は、上記実施形態にお
ける非画像領域と接触する電力供給を低減する部分の定
着ローラ28の所定の温度である。低温設定温度は、加
熱領域における最大電力供給時の加熱によって、定着ロ
ーラ28の表面温度が定着設定温度に昇温するために必
要な温度を考慮して設定されている。
【0065】このため、画像情報を基に定着ローラ28
の表面の対象部温度を定着設定温度にまで上昇させるの
に、最大電力内で適切な電力を供給することにより、通
紙のタイミングに遅れることなく定着ローラ28の温度
を上昇させることができる。すなわち、低温設定温度で
定着ローラ28の温度低下を管理していることにより、
温度が低下しすぎて最大電力を供給しても定着設定温度
まで回復しないことによる定着不良を防止でき、加熱が
不要な領域(図4における領域b)には電力供給を削減
して省エネを実現することができる。
【0066】具体的には、外部加熱制御手段42は、画
像情報及びサーミスタ34,36の検知情報に基づいて
定着設定温度、低温設定温度をそれぞれ目標温度として
制御・管理する(請求項8,9)。
【0067】本実施形態では低温設定温度は一元的に固
定されておらず、その設定値を変更できるようになって
いる(請求項10)。これは、図20に示すように、加
熱領域Hで必要な上昇温度ΔTneedが変化するため
である。ニップ部SN直前で同じ低温設定温度の場合で
も、ニップ部SN中あるいは外部加熱手段の無い非加熱
領域での温度低下の程度の違いにより、定着設定温度に
まで回復させる上昇温度ΔTneedは、温度低下の小
さいΔTneed1と、温度低下の大きいΔTneed
2がある。定着に必要な昇温温度がΔTneed2のと
きに加熱領域Hでの最大回復可能温度ΔTmaxより大
きい場合には、ニップ部SNでの定着ローラ28の表面
温度は定着設定温度まで回復せず、定着不良となる。こ
のため、予め低温設定温度を環境状態に合わせて変化さ
せることで定着不良を防止することができる。
【0068】図示しないが、本実施形態においては環境
状態検知手段として温度センサ及び湿度センサが設けら
れている。外部加熱制御手段42は温度センサ及び湿度
センサからの検知情報に基づいて低温設定温度の値を変
更(修正)する(請求項11)。空気温度が低く用紙温
度が低い場合には、ニップ部SN及び定着ローラ28の
温度がより大きく低下するため、定着設定温度への昇温
温度ΔTneedが大きくなる。このため、図21に破
線で示すように、低温設定温度を高くすることで(請求
項12)、画像領域に対応する部分がニップ部SNで定
着設定温度に回復することができ、定着不良になること
を防止することができる。なお、図21における低温設
定温度の実線は、標準設定値を意味する。湿度が所定よ
りも高い場合にも同様の制御となる。逆に、気温が所定
よりも高いか湿度が所定よりも低い場合には、低温設定
温度を標準設定よりも低く設定する(請求項13)。外
部加熱制御手段42のROMには、予め実験的(コンピ
ュータシミュレーションを含む)に求められた低温設定
温度と環境状態との関係データが記憶されており、外部
加熱制御手段42は温度センサ及び湿度センサからの検
知情報に基づいて最適な低温設定温度を選択して設定す
る。なお、環境条件と補正係数との関係データを用い、
低温設定温度の標準設定値を選択された補正係数により
補正して設定するようにしてもよい。
【0069】また、ニップ部SNでの温度低下量は加圧
ローラ30の温度の影響が大きいため、加圧ローラ30
の表面の温度を検知するサーミスタ35の検知情報を含
めて低温設定温度を決定するようにしてもよい(請求項
16)。この場合には、外部加熱制御手段42のROM
には、環境状態及び加圧ローラ30の表面の温度と低温
設定温度との関係データが記憶される。本実施形態では
ハロゲンヒータ38を内蔵する加熱ローラ32を定着ロ
ーラ28の表面に接触させて加熱する構成としたが、外
部加熱手段をハロゲンヒータ38と集光ミラーで構成
し、ハロゲンヒータ38の熱を集光ミラーによって定着
ローラ28の表面に供給する非接触方式としてもよい。
この方式においても画像情報に基づいて定着ローラ28
の表面温度を制御できるため、上記と同様の定着不良防
止機能を得ることができる。
【0070】次に、図22に基づいて、温度低下による
定着不良の解消を目的とした第2の実施形態を説明す
る。なお、本実施形態における構成は図6及び図7で示
した構成と略同様であるので、既にした構成上及び機能
上の説明は省略し、異なる点についてのみ述べる。本実
施形態では、構成上はサーミスタ34が誘導加熱手段4
6による加熱範囲の上流側であって該誘導加熱手段46
の近傍に設けられている点が異なる(請求項17)。低
温設定温度に係る制御は上記実施形態と同様である。本
実施形態では、サーミスタ34が加熱領域の上流にある
ため、環境状態検知手段を設けなくても、環境の変化に
よる定着ローラ28の表面温度の低下が予測でなく実際
の温度であるため、加熱領域での電力供給量を設定する
際に環境の変化の影響を受けにくい。誘導加熱手段46
の並べ方等は、図6及び図7で示した実施形態と同様で
ある。
【0071】次に、温度低下による定着不良の解消を目
的とした第3の実施形態を説明する。なお、本実施形態
における構成は図11及び図12で示した構成と同様で
あるので、その図示及び説明を省略する。本実施形態で
は、低温設定温度をウォームアップ開始後の経過時間に
より上記低温設定温度を変化させることを特徴とする
(請求項14)。具体的には、ウォームアップ開始後の
所定の時間経過後に、低温設定温度をウォームアップ開
始直後よりも低くする(請求項15)。ウォームアップ
開始後、定着装置の機内温度や加圧ローラ温度などが上
がることにより、ニップ部及び加熱領域までの間の温度
低下が小さくなるため、低温設定温度をより低くするこ
とで供給電力を低減することができる。定着ローラ28
内のハロゲンヒータ58の使用態様等は図11及び図1
2で示した構成と同様である。
【0072】
【発明の効果】請求項1又は21記載の発明によれば、
画像情報に基づいて外部加熱手段の加熱割合を変化させ
る構成としたので、定着を必要としない部位における電
力供給を削減することができ、省エネルギー化を図るこ
とができる。
【0073】請求項2又は21記載の発明によれば、記
録材の搬送方向に画像領域と非画像領域が混在する画像
パターンにおいて、省エネルギー化を図ることができ
る。
【0074】請求項3,4又は21記載の発明によれ
ば、記録材の幅方向における複数領域をもって各領域独
立に加熱可能な構成としたので、記録材の幅方向に画像
領域と非画像領域が混在する画像パターンにおいても省
エネルギー化を図ることができる。
【0075】請求項5又は21記載の発明によれば、外
部加熱手段が記録材の幅方向に該方向において一部重な
るように千鳥状に配置された複数の加熱部材を有してい
る構成としたので、加熱温度むらを少なくすることがで
きる。
【0076】請求項6又は21記載の発明によれば、定
着ローラ自体が熱源を有している構成としたので、熱源
と外部加熱手段との組み合わせで多様な制御行うことが
でき、様々な条件における省エネルギー化を図ることが
できる。
【0077】請求項7又は21記載の発明によれば、画
像情報に基づいた制御と、非画像形成領域に対応する部
位の温度を低くする制御を同時に行うことにより、より
一層の省エネルギー化を図ることができるとともに、こ
の種の定着装置で問題となる非通紙領域での異常高温に
よる弊害を防止することができる。
【0078】請求項8,9又は21記載の発明によれ
ば、定着設定温度と低温設定温度を用いて外部加熱手段
の加熱割合を変化させる構成とし、低温設定温度を目標
温度として管理する構成としたので、非画像領域におけ
る温度が下がりすぎることによる定着不良を防止するこ
とができる。
【0079】請求項10又は21記載の発明によれば、
低温設定温度を可変とする構成としたので、実際状況に
合った低温設定温度を決定することができ、低温設定温
度による制御精度の低下を防止することができる。
【0080】請求項11又は21記載の発明によれば、
低温設定温度を環境状態に基づいて変化させる構成とし
たので、低温設定温度による制御への環境変化の影響を
抑制することができ、制御精度の低下を防止することが
できる。
【0081】請求項12又は21記載の発明によれば、
気温が所定よりも低いか湿度が所定よりも高い場合、低
温設定温度を標準設定よりも高く設定する構成としたの
で、低温設定温度による制御への環境変化の影響を抑制
することができ、制御精度の低下を防止することができ
る。
【0082】請求項13又は21記載の発明によれば、
気温が所定よりも高いか湿度が所定よりも低い場合、上
記低温設定温度を標準設定よりも低く設定する構成とし
たので、低温設定温度による制御への環境変化の影響を
抑制することができ、制御精度の低下を防止することが
できる。
【0083】請求項14又は21記載の発明によれば、
ウォームアップ開始後の経過時間により低温設定温度を
変化させる構成としたので、余分な電力供給を抑えるこ
とができ、省エネルギー化を一層向上させることができ
る。
【0084】請求項15又は21記載の発明によれば、
ウォームアップ開始後の所定の時間経過後に、上記低温
設定温度をウォームアップ開始直後よりも低くする構成
としたので、余分な電力供給を抑えることができ、省エ
ネルギー化を一層向上させることができる。
【0085】請求項16又は21記載の発明によれば、
加圧部材の温度に基づいて低温設定温度を変化させる構
成としたので、余分な電力供給を抑えることができ、省
エネルギー化を一層向上させることができる。
【0086】請求項17又は21記載の発明によれば、
定着ローラの温度を検出する位置を加熱範囲の上流側に
設ける構成としたので、定着ローラ温度検出後の放熱や
温度低下が環境変化の影響を受けにくく、環境変化によ
る定着不良を抑制することができる。
【0087】請求項18又は21記載の発明によれば、
定着ローラが断熱層を有する多層構造に形成されている
構成としたので、外部加熱手段によって供給された熱エ
ネルギーが定着ローラの内部に拡散しにくくなり、加熱
効率を高めることができる。
【0088】請求項19又は21記載の発明によれば、
定着ローラが断熱層の上に良熱伝導層を有している構成
としたので、外部加熱手段から定着ニップ部に到達する
までの時間で、定着ローラの表面温度が迅速に均一化
し、これにより定着ローラ表面の温度むらを低減するこ
とができる。
【0089】請求項20又は21記載の発明によれば、
良熱伝導層が金属層であり、外部加熱手段が誘導加熱方
式の構成を有している構成としたので、熱変換効率が高
く、離型層の存在に拘らず金属層を加熱できるので、定
着ローラの温度を素早く立ち上げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る画像形成装置として
のプリンタの概要正面図である。
【図2】図1で示したプリンタの定着装置の概要断面図
である。
【図3】定着装置の要部斜視図である。
【図4】画像形成パターンを示す平面図である。
【図5】画像形成パターンを示す平面図である。
【図6】他の実施形態における定着装置の概要断面図で
ある。
【図7】図6で示した実施形態における要部斜視図であ
る。
【図8】画像形成パターンを示す平面図である。
【図9】画像形成パターンを示す平面図である。
【図10】外部加熱手段における加熱部材の配置変形例
を示す概要斜視図である。
【図11】他の実施形態における定着装置の概要断面図
である。
【図12】図11で示した実施形態における要部斜視図
である。
【図13】他の実施形態における定着装置の概要平面図
である。
【図14】定着装置の模式図である。
【図15】定着ローラ表面上にある任意の参照点の温度
変化を示したグラフである。
【図16】非画像領域に対応する部分の温度を低くした
場合の温度低下の推移を示すグラフである。
【図17】定着設定温度への回復ケースを示すグラフで
ある。
【図18】外部加熱手段として加熱ローラを用いた他の
実施形態における定着装置の概要断面図である。
【図19】定着設定温度と低温設定温度との関係を示す
グラフである。
【図20】低温設定温度から定着設定温度への回復関係
を示すグラフである。
【図21】他の実施形態において、低温設定温度を標準
設定値より高く設定する場合のグラフである。
【図22】外部加熱手段として誘導加熱手段を用いた他
の実施形態における定着装置の概要断面図である。
【符号の説明】
28 定着ローラ 28b 断熱層 28c 良熱伝導層としての金属層 30 加圧部材としての加圧ローラ 32,46,56 外部加熱手段 42 外部加熱制御手段 51,52,53,54,55 加熱部材 58 熱源としてのハロゲンヒータ P 記録材としての用紙
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H05B 6/14 H05B 6/14 6/44 6/44 Fターム(参考) 2H033 AA03 AA32 BA25 BA26 BA27 BA31 BA32 BB18 BB21 BB23 BB29 BB30 BB33 CA04 CA07 CA18 CA44 CA48 3K058 AA81 BA18 CA23 CA28 CA61 CA92 CE16 DA02 DA04 DA26 GA06 3K059 AB19 AC33 AD07 AD32 CD72 CD75 CD79

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】定着ローラと、該定着ローラとの間で定着
    ニップ部を形成する加圧部材と、上記定着ローラをその
    外部から加熱する外部加熱手段と、該外部加熱手段を制
    御する外部加熱制御手段を有し、未定着画像を担持した
    記録材を上記定着ニップ部に通して定着を行う定着装置
    において、 上記記録材上に画像を形成するための画像情報に基づい
    て、上記外部加熱手段の加熱割合を変化させることを特
    徴とする定着装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の定着装置において、 上記外部加熱手段が、上記記録材の搬送方向と直交する
    該記録材の幅方向における画像形成領域に対応する上記
    定着ローラの部位を加熱する大きさを有し、上記記録材
    の搬送方向における非画像領域に対応する上記定着ロー
    ラの部位の温度が画像領域に対応する該定着ローラの部
    位の温度よりも低くなるように該外部加熱手段を制御す
    ることを特徴とする定着装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載の定着装置において、 上記外部加熱手段が、上記記録材の搬送方向と直交する
    該記録材の幅方向における画像形成領域に対応する上記
    定着ローラの部位に対し、該幅方向における複数領域を
    もって各領域独立に加熱可能であり、非画像領域に対応
    する上記定着ローラの部位の温度が画像領域に対応する
    該定着ローラの部位の温度よりも低くなるように該外部
    加熱手段を制御することを特徴とする定着装置。
  4. 【請求項4】請求項3記載の定着装置において、 上記外部加熱手段が、上記記録材の幅方向に配置された
    複数の加熱部材を有していることを特徴とする定着装
    置。
  5. 【請求項5】請求項3記載の定着装置において、 上記外部加熱手段が、上記記録材の幅方向に該方向にお
    いて一部重なるように千鳥状に配置された複数の加熱部
    材を有していることを特徴とする定着装置。
  6. 【請求項6】請求項1乃至5のうちの一つに記載の定着
    装置において、 上記定着ローラ自体が熱源を有していることを特徴とす
    る定着装置。
  7. 【請求項7】請求項1乃至6のうちの一つに記載の定着
    装置において、 上記記録材の非画像形成領域に対応する上記定着ローラ
    の部位の温度が、該記録材の画像形成領域に対応する該
    定着ローラの部位の温度よりも低くなるように上記外部
    加熱手段を制御することを特徴とする定着装置。
  8. 【請求項8】請求項1記載の定着装置において、 上記定着ローラを定着に必要な温度に保つための目標温
    度として定着設定温度を有しているとともに、該定着設
    定温度よりも低い温度に保つ第二の設定温度として低温
    設定温度を有し、上記外部加熱手段の加熱割合を変化さ
    せることが、該定着設定温度と低温設定温度を用いて制
    御することであることを特徴とする定着装置。
  9. 【請求項9】請求項2乃至7のうちの一つに記載の定着
    装置において、 上記定着ローラを定着に必要な温度に保つための目標温
    度として定着設定温度を有しているとともに、該定着設
    定温度よりも低い温度に保つ第二の設定温度として低温
    設定温度を有し、温度を低くすることが該低温設定温度
    を用いて制御することであることを特徴とする定着装
    置。
  10. 【請求項10】請求項8又は9記載の定着装置におい
    て、 上記低温設定温度を可変とすることを特徴とする定着装
    置。
  11. 【請求項11】請求項10記載の定着装置において、 上記低温設定温度を環境状態に基づいて変化させること
    を特徴とする定着装置。
  12. 【請求項12】請求項11記載の定着装置において、 気温が所定よりも低いか湿度が所定よりも高い場合、上
    記低温設定温度を標準設定よりも高く設定することを特
    徴とする定着装置。
  13. 【請求項13】請求項11記載の定着装置において、 気温が所定よりも高いか湿度が所定よりも低い場合、上
    記低温設定温度を標準設定よりも低く設定することを特
    徴とする定着装置。
  14. 【請求項14】請求項10記載の定着装置において、 ウォームアップ開始後の経過時間により上記低温設定温
    度を変化させることを特徴とする定着装置。
  15. 【請求項15】請求項14記載の定着装置において、 ウォームアップ開始後の所定の時間経過後に、上記低温
    設定温度をウォームアップ開始直後よりも低くすること
    を特徴とする定着装置。
  16. 【請求項16】請求項10記載の定着装置において、 上記加圧部材の温度に基づいて上記低温設定温度を変化
    させることを特徴とする定着装置。
  17. 【請求項17】請求項8又は9記載の定着装置におい
    て、 上記定着ローラの温度を検出する位置を、上記外部加熱
    手段による加熱範囲の上流側であって該外部加熱手段の
    近傍とすることを特徴とする定着装置。
  18. 【請求項18】請求項1乃至17のうちの一つに記載の
    定着装置において、 上記定着ローラが少なくとも断熱層を有する多層構造に
    形成されていることを特徴とする定着装置。
  19. 【請求項19】請求項18記載の定着装置において、 上記定着ローラが、上記断熱層の上層に良熱伝導層を有
    していることを特徴とする定着装置。
  20. 【請求項20】請求項19記載の定着装置において、 上記良熱伝導層が金属層であり、上記外部加熱手段が誘
    導加熱方式の構成を有していることを特徴とする定着装
    置。
  21. 【請求項21】像担持体上に形成された画像を記録材に
    転写し、転写された画像を定着装置により記録材上に定
    着する画像形成装置において、 上記定着装置が請求項1乃至20のうちの一つに記載の
    定着装置であることを特徴とする画像形成装置。
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