JP4644111B2 - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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この発明は、未定着現像剤を用紙に定着させる定着装置、及びこの定着装置を備えた複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置に関する。
複写機やプリンタ等の電子写真方式の画像形成装置は、像担持体上に担持された現像剤像(以下、トナー像と言う。)を用紙に転写した後、用紙上の現像剤(以下、トナーと言う。)を定着装置によって定着させる。定着装置は、加熱ローラ、加圧ローラ等から構成されている。
加熱ローラは、軸方向に沿って内部に配設されたヒータランプを有し、加圧ローラとの間を通過する用紙を加熱することで用紙上のトナーを溶融する。ヒータランプは、内部から加熱ローラを加熱する。
加圧ローラは、軸方向が加熱ローラの軸方向に平行になるように支持され、加熱ローラの表面に当接する。また、加圧ローラは、加熱ローラとの当接部を通過する用紙に圧力を加えて溶融したトナーを用紙に圧着させる。さらに、加圧ローラは、軸方向に沿って内部に配設されたヒータランプを有し、加熱ローラとの当接部において加熱ローラの表面及び通過する用紙を補助的に加熱する。ヒータランプは、内部から加圧ローラを加熱する。
加熱ローラは、用紙上のトナーを均一に定着させるべく表面温度が均等になるようにヒータランプの駆動を制御する加熱制御を行う必要がある。ここで、画像形成装置は、通常はオフィス等のコンセント(商用電源)から電力供給を受けるが、一般的な商用電源の電力は100V、15Aであるので、この電力に合致した装置の開発が必須技術となる。
他方、近年は、装置の多機能化によって、印字処理部(装置本体)以外に、自動原稿読取装置(スキャナー)、後処理装置(ステープル、パンチ等の後処理機能を有する装置)、大容量給紙カセット(LCC)等をオプション装置として搭載する画像形成装置が多く開発されている。
このような多機能の画像形成装置に商用電源から電力を供給しようとすると、装置本体への電力が不足する。装置本体の電力の不足した部分へは、定着装置で使用すべき電力が供給される。このため、定着装置の消費電力が低減し、加熱ローラ表面の温度を一定に維持することができず、印字される用紙の定着性能の低下を招来していた。
例えば、商用電源のトータル電力が1500Wの場合、電力の変動、及び安全規格の面から画像形成装置本体が使用可能な電力は、概ね1200〜1300Wとなっている。このうち、装置本体の駆動及び制御分に200〜300W、定着装置のヒータに800〜1000Wが分配されるのに対し、上記のオプション装置が装着されると、オプション装置の動作用駆動電源及び制御電源に分配されるべき200〜400Wの電力が、定着装置のヒータの電力から削減されることとなる。
このような電力事情に対し、少ない電力量で加熱ローラを素早く均等に加熱するため、近年の定着装置には、従来よりもローラの厚さが薄い薄肉加熱ローラを備えたものがある。
また、加熱ローラの表面を外部から加熱する外部加熱ローラを補助の加熱部材として用いた構成のものがある(例えば、特許文献1及び2参照。)。外部加熱ローラは、軸方向が加熱ローラの軸方向に平行になるように支持され、軸方向に沿って内部に配設されたヒータランプを有している。また、外部加熱ローラは、一般的に加熱ローラ、加圧ローラと同様に画像形成装置本体のフレームに軸支されている。
上述のような薄肉の加熱ローラや外部加熱ローラを有する定着装置を備えた近年の画像形成装置では、40〜60枚/分の高速の画像形成が可能である。
また、定着装置は、一般的に加熱ローラを覆うローラカバーと加熱ローラを覆うローラカバーとを備えている。これは、加熱ローラの熱が空気を介して定着装置の外部に逃げないように防止するためである。
特開平10−149044号公報 特開2005−221712号公報
しかしながら、上述の高速の画像形成装置に備えられた定着装置では、商用電源のトータル電力の制限により、例えば100枚/分のような超高速の画像形成を行うことができない。
また、外部加熱ローラを備えた定着装置の構成では、外部加熱ローラの熱が軸を介して画像形成装置本体に逃げてしまうため、必ずしも効率的に加熱ローラを加熱できていない。さらに、ローラカバーは、画像形成装置本体のフレームに支持されている外部加熱ローラの軸との干渉を避けるため、加熱ローラの側面の広範囲を覆うことができない。そのため、加熱ローラの熱が空気を介して定着装置の外部に逃げるので、表面温度の低下の原因となっている。
この発明の目的は、効率的に加熱ローラを加熱し、かつ、加熱ローラの表面温度の低下を抑制して少ない電力であっても加熱ローラの適切な表面温度を維持できる定着装置及びこの定着装置を備えた画像形成装置を提供することにある。
この発明は、上記の課題を解決するために、以下の構成を備えている。
(1)周面の一部が互いに当接する一対のローラであって、両者の間を通過する用紙を加熱し且つ加圧する一対のローラと、
軸方向が前記一対のローラの軸方向に平行であり、前記一対のローラのうちの少なくとも一方の周面に当接する外部加熱ローラであって軸方向の長さが前記一対のローラよりも短い外部加熱ローラと、
前記外部加熱ローラの側面の全面及び周面の軸方向の全域にわたる周方向の一部と、前記外部加熱ローラが当接する被加熱ローラの側面の一部及び周面の軸方向の全域にわたる周方向の一部と、を覆うローラカバーであって、用紙通過方向において前記一対のローラよりも上流側の位置を支点として回動自在に支持されたローラカバーと、
前記被加熱ローラの周面に当接するクリーニング部材と、
前記被加熱ローラの周面温度を検出する表面温度検出手段と、を備え、
前記ローラカバーは、用紙通過方向において前記一対のローラよりも下流側における前記被加熱ローラの周面に対向する面において、前記一対のローラの中心を結ぶ線上に前記外部加熱ローラを支持し、前記表面温度検出手段及び前記クリーニング部材のそれぞれを前記外部加熱ローラを挟んで前記支点と反対側に支持することを特徴とする。
この構成においては、ローラカバーに固定された支持部材によって外部加熱ローラが支持されている。そのため、外部加熱ローラの軸を介して熱が定着装置外に逃げることがない。また、支持部材によって外部加熱ローラが支持されるので、ローラカバーと外部加熱ローラの軸とが干渉しない。
)前記ローラカバーは、前記クリーニング部材、前記表面温度検出手段及び前記外部加熱ローラのそれぞれを、前記外部加熱ローラが当接するローラの周面の移動方向に沿ってこの順に支持することを特徴とする。
)支持部材は、開口部が被加熱ローラに対向する馬蹄型の軸受けである。
この構成においては、外部加熱ローラが馬蹄型の軸受けによって回転自在に支持されている。この軸受けは、開口部が被加熱ローラに対向しているので、軸受けと被加熱ローラとが干渉することがない。したがって、該ローラの表面の所定領域の長さに合わせるべく外部加熱ローラの軸方向の長さを該ローラよりも短い構成とする場合に、軸受けと被加熱ローラとの干渉を防止するために外部加熱ローラの径を大きくする必要がない。
この発明によれば、以下の効果を奏することができる。
(1)ローラカバーに固定された支持部材を用いて外部加熱ローラを支持することによって、外部加熱ローラの軸を介して熱が定着装置外のフレーム等に伝導することを防止できるので、外部加熱ローラが効率的に一対のローラのうち当接するローラを加熱することができる。
また、ローラカバーと外部加熱ローラの軸とが干渉しないので、ローラカバーによる被加熱ローラの被覆範囲を従来の構成よりも広くすることができる。したがって、被加熱ローラから空気中の放熱を防止することができ、被加熱ローラの表面温度の低下を抑制できる。これらにより、表面温度の維持を従来よりも長くでき、定着装置の省電力化を図ることができるので、超高速印刷にも対応することができる。
(2)外部加熱ローラが当接するローラの外周に位置するクリーニング部材及び表面温度検出手段をローラカバーの内面に支持することによって、ローラカバーがクリーニング部材及び表面温度検出手段を覆うことができる。これにより、ローラカバーによる被加熱ローラの被覆範囲を従来の構成よりも広くすることができる。したがって、被加熱ローラから空気中への放熱を防止することができ、被加熱ローラの表面温度の低下を抑制できる。
(3)ローラカバーを回動自在に支持することによって、ローラカバー内における紙詰まり等の用紙の搬送JAMが発生した場合であっても用紙の除去を容易に行うことができる等、定着装置内での作業性を向上させることができる。
(4)用紙の通過方向における当接部よりも上流側に位置する支持手段を用いてローラカバーを回動させることによって、定着装置内にでの作業性をより向上させることができる。
(5)外部加熱ローラの軸方向における長さを当接するローラよりも短くすることによって、ローラカバーのサイズアップを防止することができる。
(6)支持部材に馬蹄型の軸受けを用いることによって、軸受けを設けるスペースを確保するために外部加熱ローラの径を大きくする必要がなく、サイズアップを防止することができる。
以下、この発明の最良の実施形態に係る定着装置を適用した画像形成装置を図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は、この発明の実施形態に係る定着装置の簡単な構成を示す正面断面図である。電子写真方式の画像形成装置は、図示しない画像形成部等を備え、画像データに基づいて用紙に画像を形成する。画像形成部は、図示しない感光体ドラム(像担持体)、定着装置1等を備えている。定着装置1は、感光体ドラムの表面に形成されたトナー像が用紙に転写された後、用紙上のトナーを熱定着させる。
定着装置1は、図1に示すように加熱ローラ(被加熱ローラ)11、加圧ローラ12等から構成される。加熱ローラ11は、内部に棒状のヒータランプ14A,14Bを備え、同図に示す矢印方向に回転自在に支持されている。ヒータランプ14A,14Bは、長手方向が加熱ローラ11の軸方向に平行であり、加熱ローラ11のローラの内面全体を加熱する。また、加熱ローラ11は、表面(周面)に用紙が接触した際に熱を付与し、用紙に転写された未定着のトナーを溶融する。
加熱ローラ11は、芯金部11A及び表層11B等から構成されている。芯金部11Aは、例えば厚さが2mm〜3mmの鉄で形成される。表層11Bは、例えば厚さが1mm〜1.5mmの熱伝導率の高いSiO2 ゴムで形成される。
加圧ローラ12は、内部にヒータランプ15を備え、軸方向が加熱ローラ11の軸方向に平行な状態で同図に示す矢印方向に回転自在に支持されている。また、加圧ローラ12は、一定の押圧力で加熱ローラ11の表面に当接し、用紙が加熱ローラ11との当接部(定着ニップ部)30を通過する際、用紙を加熱ローラ11に当接させ、溶融したトナーを用紙のセルロース繊維に埋め込む。ヒータランプ15は、長手方向が加圧ローラ12の軸方向に平行であり、加圧ローラ12のローラの内面全体を加熱する。
加圧ローラ12は、芯金部12A及び表層12B等から構成されている。芯金部12Aは、例えば厚さが5mm以上の鉄で形成される。表層12Bは、例えば厚さが5〜8mmのSiO2 ゴムで形成される。
なお、加熱ローラ11及び加圧ローラ12は、この発明の一対のローラに相当する。
定着装置1は、さらに加熱ローラ11及び加圧ローラ12の外周部に配置された、外部加熱ローラ13、サーミスタ16,17、クリーニング部材18,19及び用紙剥離爪20,21を備えている。
外部加熱ローラ13は、内部にヒータランプ22を備え、軸方向が加熱ローラ11の軸方向に平行な状態で同図に示す矢印方向に回転自在に支持されている。外部加熱ローラ13は、一定の押圧力で加熱ローラ11の表面に当接し、当接箇所において加熱ローラ11の表面を加熱する。また、外部加熱ローラ13は、芯金部13A及び表層13Bから構成されている。芯金部13Aは、例えば厚さが0.15mm〜0.3mmの鉄や、厚さが0.25mm〜1.0mmのアルミで形成される。
この発明の表面温度検出手段に相当するサーミスタ16は、加熱ローラ11の表面温度を検知し、制御部50に出力する。また、サーミスタ16は、加熱ローラカバー25の内面に形成された支持部16Aにおいて支持されている。サーミスタ17は、加圧ローラ12の表面温度を検知し、制御部50に出力する。また、サーミスタ17は、加圧ローラカバー26の内面に形成された支持部17Aに支持されている。
制御部50は、検知された加熱ローラ11の表面温度及び加圧ローラ12の表面温度に基づいてヒータランプ14A,14B,15,22の通電制御(ON/OFF、加熱制御)を行い、加熱ローラ11,加圧ローラ12の表面温度を一定に維持する。なお、制御部50は、省電力モード以外は上述の各ヒータランプ14A,14B,15,22の加熱制御を行う。本実施形態では、省電力モード時以外にユーザ等から図示しない操作部等を介して画像形成要求を受け付けた時から画像形成された用紙が図示しない排紙トレイに排出されるまでの画像形成モード、及び、画像形成待ちの待機モード等がある。
用紙剥離爪20は、加熱ローラ11の表面から用紙を剥離する。用紙剥離爪21は、加圧ローラ12の表面から用紙を剥離する。これにより、用紙が加熱ローラ11及び加圧ローラ12に付着したままとなるのを防止して剥離性能を向上させるとともにJAMを防止できる。これは、用紙上の未定着のトナーが加熱ローラ11の表面で溶融され且つ用紙が加圧ローラ12によって加熱ローラ11に圧接すると、用紙は加熱ローラ11及び加圧ローラ12に付着し易くなるからである。
クリーニング部材18は、加熱ローラ11の表面からトナーや紙粉を除去する。クリーニング部材19は、加圧ローラ12の表面からトナーや紙粉を除去する。これにより、加熱ローラ11及び加圧ローラ12の表面に付着したトナーが、次に定着装置1に搬送される用紙に再付着して画像品質が低下するのを防止できる。クリーニング部材18は、加熱ローラカバー25の内面に形成された支持部18Aに支持されている。クリーニング部材19は、加圧ローラカバー26の内面に形成された支持部19Aに支持されている。
定着装置1は、画像形成装置に着脱自在に装着された状態で加熱ローラカバー25及び加圧ローラカバー26に覆われている。この発明のローラカバーに相当する加熱ローラカバー25は、熱が空気中に逃げないように加熱ローラ11の側面の一部及び周面の軸方向の全域にわたる周方向の一部を覆い、加熱ローラ11の表面の温度低下を防止する。
また、加熱ローラカバー25は、矢印Y方向に回動自在に回動支点(本発明の支持手段に相当する。)25Aに支持されている。加熱ローラ11は、加熱ローラカバー25の回動によって一部が上面側に開放される。
これにより、加熱ローラカバー25内で用紙の搬送JAMが発生した場合に用紙の除去を容易に行うことができる等、定着装置1内での作業性が向上する。本実施形態では、加熱ローラカバー25の回動支点25Aを加熱ローラ11よりも矢印X方向の上流側に配置している。
一般的に搬送JAMは、加熱ローラ11と加圧ローラ12との間を通過した後に用紙が加熱ローラ11又は加圧ローラ12から剥がれない等により発生し、加熱ローラ11よりも下流側に用紙が滞留していることが多い。加熱ローラカバー25を加熱ローラ11の上流側の支点で回動させると、加熱ローラ11の下流側が開放される。これにより、滞留している用紙が露出し、定着装置1内での作業性がより向上する。
さらに、加熱ローラカバー25は、加熱ローラ11を覆った状態で外部加熱ローラ13、サーミスタ16、クリーニング部材18を加熱ローラ11の表面に当接する状態となるように支持している。加熱ローラカバー25を回動させると、外部加熱ローラ13、サーミスタ16、クリーニング部材18は、加熱ローラカバー25とともに矢印Y方向に移動する。
加圧ローラカバー26は、加圧ローラ12から空気中への放熱を防止するように加圧ローラ12の側面の一部及び周面の軸方向の全域にわたる周方向の一部を覆い、加圧ローラ12の表面温度の低下を防止して、加熱ローラ11の表面の熱が加圧ローラ12に伝導することによる加熱ローラ11表面の温度低下を防止する。
なお、加熱ローラカバー25及び加圧ローラカバー26は、断熱材で形成されている。
図2は、この発明の実施形態に係る定着装置の簡単な構成を示す側面断面図である。外部加熱ローラ13、加熱ローラ11及び加圧ローラ12は、軸方向(矢印Z方向)が同一方向となるように配置されている。また、同図に示すように、加熱ローラ11と加圧ローラ12とは軸方向の長さMが同一であるが、外部加熱ローラ13の軸方向の長さLは長さMよりも短い。
加熱カバーローラ25は、側壁25Bが加熱ローラ11の側面に対向した状態で加熱ローラ11を覆っている。
外部加熱ローラ13は、軸受け24によって軸支されている。軸受け24は、この発明の支持部材であり、図3に示すように開口部が加熱ローラ11に対向する馬蹄型の形状を呈し、加熱カバーローラ25に固定されている。なお、図3は、図2に示す矢印A−A断面を示す断面図である。この軸受け24は、すべり軸受けであり、潤滑のための油を含むプラスチック等の樹脂等によって形成されている。これにより、定着装置のサイズアップを防止することができる。ボールベアリング(転がり軸受け)を用いた場合、転がり軸受けはすべり軸受けよりもサイズが大きくなるため、軸受けと加熱ローラ11との干渉を避けるために外部加熱ローラ13の径を大きくする必要があるからである。
また、すべり軸受けは、金属性等のすべり軸受けであってもよい。
外部加熱ローラ13の内部のヒータランプ22は、ヒータランプ14A,14Bよりも短く、且つ、外部加熱ローラ13の内部の長手方向の略全体に渡って形成された発熱部221を有する。本実施形態の発熱部221は、矢印X方向に直交する方向である矢印Z方向(長手方向)の長さが、当接部30を通過する最大サイズ(本実施形態ではA3サイズ)の用紙の矢印Z方向の長さNに略等しい。外部加熱ローラ13は、発熱部221に対向する領域が加熱される。これにより、外部加熱ローラ13は、加熱ローラ11の表面のうち発熱部221に対向する所定領域Pのみを加熱する。
加熱ローラ11の内部に配設されたヒータランプ14Aは、矢印Z方向の中央部分に形成された発熱部141Aを有している。加熱ローラ11の内部に配設されたヒータランプ14Bは、矢印Z方向の両端部に形成された発熱部141Bを有する。両ヒータランプ14A,14Bを駆動した際には加熱ローラ11の全体が加熱される。一方、ヒータランプ14Aのみを加熱した際には加熱ローラ11の矢印Z方向の中央部分のみが加熱される。
加圧ローラ12の内部に配設されたヒータランプ15は、矢印Z方向の全体に渡って形成された発熱部151を有する。したがって、ヒータランプ15は、加圧ローラ12の全体を均等に加熱する。
制御部50は、例えば画像形成モード時の搬送される用紙がB5サイズであって長手方向が矢印X方向となる状態で搬送される場合、サーミスタ16,17の検知結果に応じてヒータランプ14A,15,22をON/OFFする。一方、画像形成する用紙がA3サイズであって長手方向が矢印X方向となる状態で搬送される場合、サーミスタ16,17の検知結果に応じてヒータランプ14A,14B,15,22をON/OFFする。また、制御部50は、待機モードではサーミスタ16,17の検知結果に応じてヒータランプ14A,14B,15,22をON/OFFする。
図4(A)は、用紙が通過していない状態の各ローラ11〜13の軸方向の熱源(ヒータランプ)の配熱分布を示す図である。図4(B)は、図4(A)に示す配熱分布における加熱ローラ11及び加圧ローラ12の矢印Z方向の表面の温度分布を示す図である。図4(A)は、ヒータランプ14A,14Bを単一の熱源とした加熱ローラ11の発熱率を基準(100%)とした場合の外部加熱ローラ13及び加圧ローラ12の発熱分布11P,12P,13Pを示す。図4(B)は、サーミスタ16,17によって検知された表面の温度分布11Q,12Qを示す。
図4(A)に示すように、各ローラ11,12,13の発熱分布11P,12P,13Pは、各ヒータランプ14A,14B,15,22の発熱部141A,141B,151,221が配置されている範囲において均等となっている。これにより、図4(B)に示すように、少なくとも所定領域Pを含む領域で加熱ローラ11の表面温度が均等になる。
比較的肉厚の加熱ローラ11を内部から加熱する場合、ヒータ容量が加熱ローラ11の熱容量よりも低いため加熱ローラ11の熱の応答性が悪い。しかし、外部加熱ローラ13は薄肉であり、低熱容量であるためヒータランプ22によって加熱されるとすぐに表面温度が上昇し、当接する加熱ローラ11の所定領域Pの領域を加熱する。
そのため、従来のように加熱ローラの内部のヒータランプ14A,14Bの軸方向における両端側の発熱量を高くする等、ヒータランプ14A,14Bの発熱量を軸方向において異ならせる必要がない。したがって、各ヒータランプ14A,14B,15,22を均等に発熱させるだけで加熱ローラ11の表面の所定領域Pの温度を均等にすることができる。つまり、加熱ローラ11の所定領域Pについて表面温度の加熱制御を従来よりも単純に行うことができる。
また、加熱ローラ11の軸方向の長さMは、一般的に用紙の矢印Z方向のサイズより長いが、外部加熱ローラ13によって加熱ローラ11の表面のうち用紙が通過する所定領域Pのみが加熱されるので、加熱に必要な領域のみを素早く加熱することができる。
なお、図4(A),(B)は、ヒータランプ14A,14Bの両方を点灯した場合を示しているが、ヒータランプ14Aのみを点灯した場合であっても、上述と同様に加熱ローラ11の表面の少なくとも用紙が接触する領域の表面温度を均等にすることができる。
以上のように、加熱ローラカバー25を用いて外部加熱ローラ13を支持することによって、外部加熱ローラ13の軸を介して熱が定着装置1外のフレーム等に伝導することを防止できるので、外部加熱ローラ13が効率的に加熱ローラを加熱することができる。
また、加熱ローラカバー25と外部加熱ローラ13の軸とが干渉しないので、加熱ローラカバー25による加熱ローラ11の被覆率を従来の構成よりも向上させることができる。したがって、加熱ローラ11から空気中への放熱を防止することができ、加熱ローラ11の表面温度の低下を抑制できる。これらにより、表面温度の維持を従来よりも長くでき、定着装置1の省電力化を図ることができるので、超高速印刷にも対応することができる。
本実施形態では、加熱ローラ11の外周に位置するクリーニング部材18及びサーミスタ16の一部を加熱ローラカバー25が覆っているので、クリーニング部材18及びサーミスタ16が加熱ローラカバー25に干渉せず、加熱ローラカバー25によって加熱ローラ11のより広い範囲を被覆することができる。
また、本実施形態では、外部加熱ローラ13の軸方向の長さが加熱ローラ11の軸方向の長さよりも短いので、加熱ローラカバー25の側壁25Bを加熱ローラ11の側面に対向させることができる。軸受け24は外部加熱ローラ13を軸方向の両端側で支持するので、外部加熱ローラ13を加熱ローラ11と同一の長さにすると加熱ローラカバー25と外部加熱ローラ13との間が狭くなってしまい、軸受け24を配置するスペースが確保できないからである。
本実施形態では、加熱ローラ11の内部に2本のヒータランプ14A,14Bを備えているが特にこれに限定されるものではなく、1本であっても3本以上であってもよい。また、加圧ローラ12の内部のヒータランプ15はなくてもよい。
本実施形態では、軸受け24としてすべり軸受けを用いているが、転がり軸受けを用いた場合であっても本願発明の目的を達成できる。
また、本実施形態では、外部加熱ローラ13が加熱ローラ11に当接しているが、外部加熱ローラが加圧ローラ12に当接し、且つ、加圧ローラカバーに支持されている構成であっても上述と同様の効果を奏することができる。さらに、外部加熱ローラを複数備えた構成であってもよい。
この発明の実施形態に係る定着装置の簡単な構成を示す正面断面図である。 同定着装置の簡単な構成を示す側面断面図である。 図3に示す矢印A−A′断面を示す断面図である。 (A)は、用紙が通過していない状態の加熱ローラ、加圧ローラ、外部加熱ローラの軸方向の熱源の配熱分布を示す図である。(B)は、(A)に示す発熱分布における加熱ローラ及び加圧ローラの軸方向の表面の温度分布を示す図である。
符号の説明
1−定着装置
11−加熱ローラ
12−加圧ローラ
13−外部加熱ローラ
24−軸受け
25−加熱ローラカバー
50−制御部

Claims (4)

  1. 周面の一部が互いに当接する一対のローラであって、両者の間を通過する用紙を加熱し且つ加圧する一対のローラと、
    軸方向が前記一対のローラの軸方向に平行であり、前記一対のローラのうちの少なくとも一方の周面に当接する外部加熱ローラであって軸方向の長さが前記一対のローラよりも短い外部加熱ローラと、
    前記外部加熱ローラの側面の全面及び周面の軸方向の全域にわたる周方向の一部と、前記外部加熱ローラが当接する被加熱ローラの側面の一部及び周面の軸方向の全域にわたる周方向の一部と、を覆うローラカバーであって、用紙通過方向において前記一対のローラよりも上流側の位置を支点として回動自在に支持されたローラカバーと、
    前記被加熱ローラの周面に当接するクリーニング部材と、
    前記被加熱ローラの周面温度を検出する表面温度検出手段と、を備え、
    前記ローラカバーは、用紙通過方向において前記一対のローラよりも下流側における前記被加熱ローラの周面に対向する面において、前記一対のローラの中心を結ぶ線上に前記外部加熱ローラを支持し、前記表面温度検出手段及び前記クリーニング部材のそれぞれを前記外部加熱ローラを挟んで前記支点と反対側に支持することを特徴とする定着装置。
  2. 前記ローラカバーは、前記クリーニング部材、前記表面温度検出手段及び前記外部加熱ローラのそれぞれを、前記外部加熱ローラが当接するローラの周面の移動方向に沿ってこの順に支持することを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記支持部材は、開口部が前記被加熱ローラに対向する馬蹄型の軸受けであることを特徴とする請求項1又は2に記載の定着装置。
  4. 現像剤像を担持する像担持体と、
    前記像担持体から用紙に転写された現像剤像を用紙に定着させる請求項1〜の何れかに記載の定着装置と、を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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