JP2001175119A - 定着装置 - Google Patents

定着装置

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JP2001175119A
JP2001175119A JP35988699A JP35988699A JP2001175119A JP 2001175119 A JP2001175119 A JP 2001175119A JP 35988699 A JP35988699 A JP 35988699A JP 35988699 A JP35988699 A JP 35988699A JP 2001175119 A JP2001175119 A JP 2001175119A
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JP35988699A
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Keiji Sanba
啓次 三場
Kazuhiko Miyasato
和彦 宮里
Seiichi Irokawa
誠一 色川
Shuichi Suzuki
修一 鈴木
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構成の簡易、小型、低コストの定着装置を提
供する。条件によらず容易に加熱ロールの表面温度を制
御可能な定着装置を提供する。限られた電力を効果的に
利用することができる定着装置を提供する。 【解決手段】 互いに圧接しながら回転する第一定着回
転体及び第二定着回転体と、当該第一定着回転体表面に
当接して回転する外部回転体と、当該第一定着回転体内
部に配設される熱源と、当該外部回転体内部に配設され
る外部熱源とを備える定着装置において、当該第一定着
回転体表面の温度を計測する温度検知手段と、定着開始
後における当該温度検知手段の計測結果の変化に基づい
て当該熱源と当該外部熱源とに供給する電力を制御する
制御手段とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、複写機、プリン
タ、ファクシミリ、これらの複合機等の電子写真方式を
用いた画像形成装置の定着装置に関し、より詳しくは、
定着装置の温度制御技術に係る。
【0002】
【従来の技術】 従来から、加熱ロールと加圧ロールと
を互いに圧接して回転させ、両ロールのニップ部分にト
ナー像を保持した記録シートを通過させ、両ロールから
の熱と圧力との作用により記録シート上にトナー像を定
着させる定着装置が広く知られている。さらに、このよ
うな定着装置において、記録シートの連続、高速定着を
可能とするために、外部加熱ロールを具備するものも知
られている。例えば、特開平10−149044号公報
には、加熱ロールと加圧ロールの他に、加熱ロールに対
して接離自在な外部加熱ロールを備える定着装置が提案
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】 しかし、このような
定着装置には次のような技術的課題が存在する。つま
り、外部加熱ロールを加熱ロールに対して接離自在に
するための構成が必要となり、そのための定着装置が複
雑化、大型化、高コスト化してしまう。外部加熱ロー
ルの当接・離間により加熱ロール表面の温度を制御する
ため、条件によっては加熱ロールの表面温度を制御しに
くい場合がある。限られた電力を外部加熱ロール、加
熱ロール、加圧ロール間で効果的に利用することが難し
い。
【0004】本発明はこのような問題点に鑑みてなされ
たものであり、その第一の目的は、構成の簡易、小型、
低コストの定着装置を提供することである。第二の目的
は、条件によらず容易に加熱ロールの表面温度を制御可
能な定着装置を提供することにある。第三の目的は、限
られた電力を効果的に利用することができる定着装置を
提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】 上記課題を解決するた
めに、本発明は、互いに圧接しながら回転する第一定着
回転体及び第二定着回転体と、当該第一定着回転体表面
に当接して回転する外部回転体と、当該第一定着回転体
内部に配設される熱源と、当該外部回転体内部に配設さ
れる外部熱源とを備え、当該第一定着回転体及び第二定
着回転体の圧接部分に未定着トナー像を保持した記録シ
ートを挟持搬送して定着を行なう定着装置において、該
第一定着回転体表面の温度を計測する温度検知手段と、
定着開始後における当該温度検知手段の計測結果の変化
に基づいて当該熱源と当該外部熱源とに供給する電力を
制御する制御手段とを有するものである(請求項1)。
【0006】図1は、この発明の概念を説明するもので
ある。同図に示すように、制御手段は、定着開始後にお
ける当該温度検知手段の計測結果(T1)の変化(T
1(t0)−T1(t))に基づいて当該熱源と当該外部
熱源とに供給する電力(P1、P 3)を制御する。より具
体的には、定着開始後に第一定着回転体表面の温度が変
化する場合において、その変化量が小さい場合には熱源
に供給する電力(P1)をより大きく、外部熱源に供給
する電力(P3)をより小さくするように制御する。逆
に、その変化量が大きい場合には熱源に供給する電力
(P1)をより小さく、外部熱源に供給する電力(P3
をより大きくするように制御する。
【0007】このような制御を行なうことで、例えば、
記録シートが一枚ずつ定着される場合には、単位時間当
たりに記録シートが第一定着回転体から奪う熱量が少な
いため、第一定着回転体表面の温度変化量が小さい。す
ると、制御手段は外部熱源に供給する電力(P3)をよ
り小さくするよう制御するため、定着動作後に外部回転
体表面が過熱(オーバーシュート)するおそれがない。
【0008】一方、制御手段が熱源に供給する電力(P
1)をより大きくなるように制御しても、第一定着回転
体の熱容量は外部回転体の熱容量よりも大きいため、定
着動作後に第一定着回転体表面が過熱(オーバーシュー
ト)するおそれはない。このため、再度レストなしで定
着を行なっても、第一定着回転体表面の過熱(オーバー
シュート)することがなく、定着不良を防止することが
できる。
【0009】また、記録シートが連続的に定着される場
合には、単位時間当たりに記録シートが第一定着回転体
から奪う熱量が多いため、第一定着回転体表面の温度変
化量が大きい。すると、制御手段は外部熱源に供給する
電力(P3)がより大きくなるように制御するため、直
ちに第一定着回転体表面の温度低下を防止することがで
きる。
【0010】この状態で定着動作を終了した場合には、
確かに外部回転体表面が過熱(オーバーシュート)して
しまう。しかし、その後レストなしで定着を再開する場
合でも、第一定着回転体表面は温度が低くなっているた
め、外部回転体表面の過熱(オーバーシュート)分は相
殺され、適切な定着温度で記録シートを定着することが
できる。
【0011】さらに連続的に定着される記録シートが多
い場合には、一旦大きく低下した第一定着回転体の表面
温度はその後上昇に転じる。そのため、第一定着回転体
表面の温度変化量が小さくなり、制御手段は外部熱源に
供給する電力(P3)をより小さくするよう制御するた
め、定着動作後に外部回転体表面が過熱(オーバーシュ
ート)するおそれがない。
【0012】このような制御を行なうため、外部回転体
を当接・離間することなく、適切な定着温度で記録シー
トを定着することができる。
【0013】ここで、制御手段が制御する熱源に供給す
る電力(P1)と外部熱源に供給する電力(P3)との総
和は、変化するもの、つまり両電力(P1、P3)をそれ
ぞれ独立に制御することもできるが、限られた電力を有
効に利用する観点から、当該熱源と当該外部熱源とに供
給する電力の総和(P1+P3)が一定となるように制御
することが好ましい(請求項2)。
【0014】また本発明は、互いに圧接しながら回転す
る第一定着回転体及び第二定着回転体と、当該第一定着
回転体表面に当接して回転する外部回転体と、当該第一
定着回転体内部に配設される熱源と、当該外部回転体内
部に配設される外部熱源とを備え、当該第一定着回転体
及び第二定着回転体の圧接部分に未定着トナー像を保持
した記録シートを挟持搬送して定着を行なう定着装置に
おいて、当該第一定着回転体表面の温度を計測する温度
検知手段と、当該外部回転体表面の温度を計測する外部
温度検知手段と、定着中には当該温度検知手段と当該外
部温度検知手段との計測結果に基づいて当該外部熱源へ
供給する電力を制御する制御手段とを有するものである
(請求項3)。
【0015】
【表1】
【0016】図2は、この発明の概念を説明するもので
ある。同図に示すように、制御手段は、定着中には当該
温度検知手段と当該外部温度検知手段との計測結果(T
1、T3)に基づいて当該外部熱源へ供給する電力
(P3)を制御する。また、表1はその具体的な制御方
法をまとめたものである。この表1において、縦方向
(上下方向)は温度検知手段の計測結果を示しており、
上方ほどその温度が高く下方ほどその温度が低いことを
表している。また、横方向(左右方向)は台部温度検視
手段の計測結果を示しており、左側ほどその温度が低く
右側ほどその温度が高いことを表している。
【0017】まず表1の左半分、すなわち外部温度検知
手段の計測結果が制御温度(T3(C))よりも低い場
合における、温度検知手段の計測結果の高低による電力
供給制御を説明する。温度検知手段の計測結果が制御温
度(T1(C))よりも低ければ熱源に電力(P1)を供
給し、制御温度(T1(C))よりも高ければ熱源への
電力(P1)の供給を停止する。また、温度検知手段の
計測結果が所定温度(T1(H))よりも低ければ外部熱
源に電力(P3)を供給し、所定温度(T1(H))より
も高ければ外部熱源への電力(P3)の供給を停止す
る。ここで、所定温度(T1(H))は制御温度(T
1(C))よりも微小温度ΔTほど高い温度、つまりT1
(H)=T1(C)+ΔT(ΔT>0)であり、例えばΔ
T=1〔°C〕程度とすることができる。
【0018】次に表1の右半分、すなわち外部温度検知
手段の計測結果が制御温度(T3(C))よりも高い場
合における、温度検知手段の計測結果の高低による電力
供給制御を説明する。外部温度検知手段の計測結果が制
御温度(T3(C))よりも低ければ熱源に電力(P1
を供給し、制御温度(T1(C))よりも高ければ熱源
への電力(P1)の供給を停止する。
【0019】すなわち、定着中に電力(P3)の供給を
停止させるための条件として、外部温度検知手段の計
測結果(T3)が制御温度(T3(C))よりも高い場
合、又は温度検知手段の計測結果(T1)が所定温度
(T1(H))よりも低い場合のいずれかである(請求
項4)。
【0020】ここで、所定温度(T3(C))、所定温
度(T1(C))、さらに第一定着回転体の制御温度は
いずれも互いに無関係である。
【0021】定着装置をこのように構成することによ
り、少なくとも定着動作中には外部回転体と第一定着回
転体とは互いに接触した状態で、外部熱源に供給する電
力(P 3)を第一定着回転体の表面温度に基いて制御す
るため、記録シートのサイズ、厚さ、材質、種類等によ
らず、第一定着回転体の表面温度をより安定させること
ができる。また、定着動作に伴う第一定着回転体表面の
温度低下を、熱源と外部熱源とで補うため、熱源への供
給電力をより小さくすることが可能となり、その結果、
第一定着回転体表面が過熱(オーバーシュート)するこ
とがない。
【0022】さらに本発明は、互いに圧接しながら回転
する第一定着回転体及び第二定着回転体と、当該第一定
着回転体表面に当接して回転する外部回転体と、当該第
一定着回転体内部に配設される第一熱源と、当該第ニ定
着回転体内部に配設される第ニ熱源と、当該外部回転体
内部に配設される外部熱源とを備え、当該第一定着回転
体及び第二定着回転体の圧接部分に未定着トナー像を保
持した記録シートを挟持搬送して定着を行なう定着装置
において、定着中には当該第一熱源又は外部熱源への電
力の供給を停止している場合にのみ第二熱源への電力の
供給を行なう制御手段を有するものである(請求項
5)。
【0023】ここで、制御手段が制御する第一熱源と外
部熱源に供給する電力(P1、P3)と第二熱源に供給す
る電力(P2)との総和は、変化するもの、つまり供給
が停止される電力(P1又はP3)と供給が開始される電
力(P2)をそれぞれ独立に制御することもできるが、
限られた電力を有効に利用する観点から、当該第一熱
源、当該第二熱源及び当該外部熱源に供給する電力の総
和(P1+P2+P3)が一定となるものが好ましい(請
求項6)。
【0024】すなわち、第一熱源に供給する電力
(P1)=A、外部熱源に供給する電力(P3)=Bとす
ると、第二熱源に供給する電力(P2)=0、第一熱源
に供給する電力(P1)=0、外部熱源に供給する電力
(P3)=Bとすると、第二熱源に供給する電力(P2
=A、第一熱源に供給する電力(P1)=A、外部熱源
に供給する電力(P3)=0とすると、第二熱源に供給
する電力(P2)=Bのように各熱源への電力を制御
し、各熱源へ供給する電力の総和(P1+P2+P3)が
一定(A+B)となるようにする。
【0025】なお、回転体の形態としては、ロール状の
ものでもよいし無端ベルト状のものでもよい。
【0026】
【発明の実施による態様】◎実施の形態 図4は、本発
明の一実施形態に係る定着装置の主要部を示すものであ
る。この実施形態1の定着装置は、基本的に、加熱ロー
ル(第一定着回転体)1と加圧ロール(第二定着回転
体)2とによって定着ニップ部(圧接部分)Nが形成さ
れるロールニップ方式の熱定着装置である。
【0027】上記加熱ロール1は、円筒状の金属製ロー
ル芯10に弾性体層(例えばシリコンゴム層)11を被
覆し、さらにその弾性体層11の表面に図示外の表面層
(例えばフッ素ゴム層)を被覆せしめたロール構造から
なり、しかも図示外の支持フレームに対して回転自在に
支持されている。また、この加熱ロール1は、そのロー
ル芯10の円筒空間内にハロゲンヒータ(第一熱源)1
2が配設され、このハロゲンヒータ12によりそのロー
ル表面が所定の温度になるまで加熱されるようになって
いる。さらに、この加熱ロール1の表面温度は、そのロ
ール表面に接触するように配設された第1の接触型温度
センサ(温度検知手段)13により検知されるようにな
っている。
【0028】上記加圧ロール2は、上記表面層を除けば
加熱ロール1と同じロール構造からなる(但し弾性層2
1の厚さは異なる)ものであり、円筒状の金属製ロール
芯20と弾性層21とで構成されている。また、この加
圧ロール2は、上記加熱ロール1と同様に、そのロール
芯20の円筒空間内に配されたハロゲンヒータ(第二熱
源)22によって加熱されるとともに、そのロール表面
に接触するように配された第2の接触型温度センサ23
によってその表面温度が検知されるようになっている。
【0029】また、この加圧ロール2は、図4に示すよ
うに揺動アーム30のほぼ中央部に回転自在に支持され
ているとともに、その揺動フレーム30が支軸31を中
心にして上下方向(図中の矢印A,B方向)に揺動する
ことによって加熱ロール1と圧接及び離間可能になって
いる。特に加熱ロール1に圧接された際には、加熱ロー
ル1との間で前記した定着ニップ部Nが形成される。こ
の揺動フレーム30は、その支軸31とは反対側となる
他端部が支軸32を介して偏心カム33に支持されてお
り、その偏心カム63が複数の駆動伝達ギア34a,3
4b等を介して伝達される電動モータ35の駆動力によ
り所定の角度だけ回転することによって支軸31を中心
に上下方向A,Bに揺動する機構になっている。
【0030】さらに、この加圧ロール2は、回転駆動用
モータ36の回転駆動力が複数の駆動伝達ギア37a,
37b,37cを介して伝達され、これにより矢印C方
向に所定の速度で回転するようになっている。一方、上
記加熱ロール1は、この回転駆動する加圧ロール2が圧
接された状態になることにより、その回転に追従して矢
印D方向に従動回転するようになっている。
【0031】このような加熱ロール1及び加圧ロール2
を備えた定着装置は、その両ロール1、2の間で形成さ
れる定着ニップ部Nに対し、図示外の画像形成装置で形
成される未定着トナー像Tが(転写によって)保持され
て搬送される記録用紙(被定着物)Pを進入させて通過
させることにより、そのトナー像Tの熱定着処理を行う
ようになっている。図中の符号3a,3bは上記記録用
紙Pの導入側用紙搬送ガイド(ペーパーシュート)及び
排出側用紙搬送ガイド、39は定着処理後に排出側用紙
搬送ガイド3bを通過して排出される記録用紙Pを検知
する用紙検知センサであり、また矢付点線は記録用紙P
の搬送経路を示す。
【0032】また、この定着装置においては、加熱ロー
ル1の表面を外部から補助的に加熱する外部加熱ロール
(外部回転体)4や、加熱ロール1へのトナーの付着防
止や加熱ロール1からの記録用紙Pの剥離促進のための
離型用オイルを塗布するオイル塗布装置5や、加熱ロー
ル1の表面に付着するトナー等を除去して清掃するクリ
ーニング装置6などが設けられている。
【0033】このうち上記外部加熱ロール4は、金属製
の円筒ロール40からなるものであり、その内部に配設
されたハロゲンヒータ(外部熱源)41により加熱され
るとともに、そのロール表面に配設された第3の接触型
温度センサ(外部温度検知手段)42により表面温度が
検知されるようになっている。また、この外部加熱ロー
ル4は、常に加熱ロール1へ当接している(リトラクト
しない)。
【0034】上記オイル塗布装置5は、図示外のオイル
タンクと接続されたオイル供給パイプ50からジメチル
シリコーンオイル等の離型用オイルが、まずウイック5
1に滴下されて供給された後、このウイック51に当接
する金属製のピックアップロール52に塗布され、最後
にこのピックアップロール52と加熱ロール1の双方に
当接するオイル塗布ロール53を経由して加熱ロール1
の表面に適量塗布されるようになっている。上記金属製
のピックアップロール52には、ウイック51からのオ
イル塗布量を所定の量に均一化させるためのブレード5
3が当接されている。また、ウイック51やブレード5
3の下方にはオイル回収パン54が配置され、そのウイ
ックやブレード等で発生する余剰のオイルが落下して回
収されるようになっている。
【0035】上記クリーニング装置6は、クリーニング
ウェブ60を押圧ロール61により加熱ロール1に押し
当てることにより、加熱ロール1の表面を清掃するよう
になっている。そのウェブ60は、送出ロール62から
所定量ずつ繰り出され、押圧ロール61と支持ロール6
3を経由して巻取ロール64に巻き取られるようになっ
ている。また、このクリーニング装置6においては上記
ウェブ60に加えてクリーニングロール65が配設され
ている。このクリーニングロール65は、押圧ロール6
1よりも上流側となる加熱ロール1の表面で当接すると
ともに、押圧ロール61と支持ロール63の間に張架さ
れるウェブ60部分に接触するような状態で配設されて
いる。
【0036】そして、この定着装置は、図5に示すよう
な温度制御系により各動作が制御されるようになってい
る。
【0037】この温度制御系は、制御部7と、その制御
部7に対する入力系と、その制御部7に対する出力系に
大別される。この入力系として、加熱ロール1の接触型
温度センサ13、加圧ロール2の接触型温度センサ2
3、外部加熱ロール4の接触型温度センサ42、用紙検
知センサ39等が制御部7に接続されており、これによ
り各ロールの表面温度T3、T1、T2や定着後の記録用紙
Pの通過情報が入力されるようになっている。この他に
も、この定着装置が使用される画像形成装置の本体側の
主制御装置から送られる各種の制御信号(電源や各操作
ボタン等のON/OFF動作、開閉ドアの開閉動作等に
関する情報信号)SSが入力されるようになっている。
【0038】一方出力系として、加熱ロール1のハロゲ
ンヒータ12へ所定の電力を供給する第1ヒータ電源回
路18と、加圧ロール2のハロゲンヒータ22へ所定の
電力を供給する第2ヒータ電源回路28と、外部加熱ロ
ール4のハロゲンヒータ41へ所定の電源を供給する第
3ヒータ電源回路48がそれぞれ制御部7に接続されて
おり、これにより制御部7からの制御信号C3、C1、C2
が各電源回路に出力されて各ハロゲンヒータのON/O
FF動作や供給電力P3、P1、P2等が制御されるように
なっている。
【0039】図6は、制御部7内に予め記憶されている
各ロール4、1、2毎の制御温度T 3(C)、T
1(C)、T2(C)と、供給電力P3、P1、P2とを示し
ている。なお、各制御温度T3(C)、T1(C)、T2
(C)は、主制御装置の制御信号SSが示すCPM(コ
ピー・パー・ミニット)の値により適宜変更することが
できる。なお、その具体的な変更方法は公知の手法を用
いることができるのでここでは省略する。
【0040】○実施例1 図7は、実施例1に係る定着
装置の温度制御方法を説明するものである。同図の上部
には縦軸に温度を、横軸に経過時間をとり、各ロール
4、1、2毎の表面温度の計測結果を示しており、同図
に下部には各ハロゲンヒータ41、12、22への電力
供給タイミングをそれぞれ示している。以下、図7を用
いて実施例1に係る定着装置の温度制御方法を経時的に
説明する。
【0041】まずスタンバイモード(図7中参照)、
すなわち定着は行なわれていないが、すぐさま定着が可
能な状態における各ロール4、1、2の温度制御を説明
する。各ロール4、1、2毎のスタンバイ時の制御温度
をそれぞれT3(S)、T1(S)、T2(S)とする。
なお、本実施例では加熱ロール1のスタンバイ時の制御
温度T1(S)と定着動作時の制御温度T1(C)とは等
しく、加圧ロール2のスタンバイ時の制御温度T
2(S)と定着動作時の制御温度T2(C)とは等しい。
一方、外部加熱ロール4のスタンバイ時の制御温度T3
(S)は定着動作時の制御温度T3(C)よりも低い。
【0042】スタンバイモードでは、各ハロゲンヒータ
41、12、22への供給電力P3、P1、P2は各温度セ
ンサ41、13、23の計測結果に基づいて、各ロール
4、1、2の表面温度がそれぞれの制御温度T
3(S)、T1(S)、T2(S)となるように制御され
る。例えば、外部加熱ロール4のスタンバイ時の温度制
御について詳説すると、温度センサ41による外部加熱
ロール4の表面温度の測定値T 3(t)が(制御温度T3
(S)−微小温度δT3)よりも低くなる場合には、制
御部7は電力P3の供給を行なうように制御信号C3を第
3ヒータ電源回路48に対して送信する。そして、その
制御信号C3を受信した第3ヒータ電源回路48は、ハ
ロゲンランプ41に対して電力P3を供給する。すると
外部加熱ロール4の表面温度は徐々に上昇する。
【0043】そして、外部加熱ロール4の表面温度の計
測値T3(t)が制御温度T3(S)よりも高くなる場合
には、制御部7は電力P3の供給を停止するように制御
信号C3を第3ヒータ電源回路48に対して送信する。
そして、その制御信号C3を受信した第3ヒータ電源回
路48は、ハロゲンランプ41に対して電力P3の供給
を停止する。すると外部加熱ロール4の表面温度は徐々
に低下する。その後、外部加熱ロール4の表面温度の測
定値T3(t)が(制御温度T3(S)−微小温度δ
3)よりも低くなれば、上述のように再びハロゲンラ
ンプ41に対して電力P3を供給する。このようにハロ
ゲンランプ41への供給電力P3をオン・オフ制御する
ことにより、外部加熱ロール4の表面温度を制御温度T
3(S)近傍で安定させている。加熱ロール1、加圧ロ
ール2の温度制御においても同様である。
【0044】次に、記録用紙Pの定着を行なう定着モー
ドにおける各ロール4、1、2の温度制御について、外
部加熱ロール4の表面温度T3(t)が定着動作時の制
御温度T3(C)に達する前(図7参照)と達した後
(図7参照)に分けて説明する。
【0045】外部加熱ロール4の表面温度T3(t)が
定着動作時の制御温度T3(C)に達する前(図7参
照)は、加圧ロール2の表面温度が定着動作時の制御温
度T2(C)に達してなくても、制御部7は電力P2の供
給を停止するように第2ヒータ電源回路28に対して制
御信号C2を送信する。そして、その制御信号C2を受信
した第2ヒータ電源回路28は、ハロゲンランプ22に
対して電力P2を供給しない。一方、制御部7は電力
3、P1を供給するように第3、第1ヒータ電源回路4
8、18に対して制御信号C3、C1を送信する。そし
て、その制御信号C 3、C1を受信した第3、第1ヒータ
電源回路48、18は、ハロゲンランプ41、12に対
して電力P3、P1を供給し続ける。
【0046】外部加熱ロール4の表面温度T3(t)が
定着動作時の制御温度T3(C)に達した後(図7参
照)は、加圧ロール2の表面温度が定着動作時の制御温
度T2(C)に達していない場合、制御部7はタイミン
グを見計らって電力P2の供給を行なう。
【0047】図8は、外部加熱ロール4の表面温度T3
(t)が定着動作時の制御温度T3(C)に達した後
(図7参照)における、電力供給タイミング及びその
供給電力の大きさを説明するものである。外部加熱ロー
ル4の表面温度T3(t)が定着動作時の制御温度T
3(C)に達すると、制御部7はハロゲンランプ41へ
の供給電力P3をオン・オフ制御することにより、外部
加熱ロール4の表面温度を制御温度T3(C)近傍で安
定させる。
【0048】そして、制御部7は、ハロゲンランプ41
への電力P3の供給がオフされているタイミングで、電
力P2を供給するように第2ヒータ電源回路28に対し
て制御信号C2を送信する。その制御信号C2を受信した
第2ヒータ電源回路28は、ハロゲンランプ41への電
力P3の供給がオフされているタイミングでハロゲンラ
ンプ22に対して電力P2を供給する。一方、制御部7
は、ハロゲンランプ41への電力P3の供給がオンされ
ているタイミングで、電力P2の供給を停止するように
第2ヒータ電源回路28に対して制御信号C2を送信す
る。その制御信号C2を受信した第2ヒータ電源回路2
8は、ハロゲンランプ41への電力P3の供給がオンさ
れているタイミングでハロゲンランプ22に対して電力
2の供給を停止する。
【0049】また、これら互い違いに供給される電力P
3と電力P2の大きさは等しくBである。したがって、常
に供給される電力P1の大きさをAとすれば、定着動作
時において(図7、参照)、各ハロゲンランプ4
1、12、22に供給される電力の総和は一定値(A+
B)となる。
【0050】○実施例2 実施例1は、定着動作時にお
いて、ハロゲンランプ12に対しては常に電力P1を供
給し、ハロゲンランプ41、22に対しては電力P
3(=B)、P2(=B)をそれぞれ互い違いに供給する
ものであったが、定着装置の温度制御の態様によって
は、これと異なる制御を行なうことも可能である。本実
施例では、定着動作時において、ハロゲンランプ41に
対しては常に電力P3を供給し、ハロゲンランプ12、
22に対しては電力P1(=A)、P2(=A)をそれぞ
れ互い違いに供給するものである。以下、本実施例に係
る定着装置の温度制御方法を実施例1との相違を中心に
説明する。
【0051】図9は、本実施例における、電力供給タイ
ミング及びその供給電力の大きさを説明するものであ
る。加熱ロール1の表面温度T1(t)が定着動作時の
制御温度T1(C)に達すると、制御部7はハロゲンラ
ンプ12への供給電力P1をオン・オフ制御することに
より、加熱ロール1の表面温度を制御温度T1(C)近
傍で安定させる。
【0052】そして、制御部7は、ハロゲンランプ12
への電力P1の供給がオフされているタイミングで、電
力P2を供給するように第2ヒータ電源回路28に対し
て制御信号C2を送信する。その制御信号C2を受信した
第2ヒータ電源回路28は、ハロゲンランプ12への電
力P1の供給がオフされているタイミングでハロゲンラ
ンプ22に対して電力P2を供給する。一方、制御部7
は、ハロゲンランプ12への電力P1の供給がオンされ
ているタイミングで、電力P2の供給を停止するように
第2ヒータ電源回路28に対して制御信号C2を送信す
る。その制御信号C2を受信した第2ヒータ電源回路2
8は、ハロゲンランプ12への電力P1の供給がオンさ
れているタイミングでハロゲンランプ22に対して電力
2の供給を停止する。
【0053】また、これら互い違いに供給される電力P
1と電力P2の大きさは等しくAである。したがって、常
に供給される電力P3の大きさをBとすれば、定着動作
時において(図7、参照)、各ハロゲンランプ4
1、12、22に供給される電力の総和は一定値(A+
B)となる。
【0054】○実施例3 実施例1、実施例2では、定
着動作時において、一のハロゲンランプに対して常に所
定の電力を供給し、他の二つのハロゲンランプに対して
それぞれ所定の電力を互い違いに供給するものであった
が、定着装置の温度制御の態様によっては、これと異な
る制御を行なうことも可能である。本実施例では、定着
動作時において、ハロゲンランプ41、12に対しては
供給電力P3、P1をオンオフ制御し、ハロゲンランプ2
2に対してはこれら供給電力P3、P1のいずれとも互い
違いに電力P2を供給するものである。以下、本実施例
に係る定着装置の温度制御方法を実施例1、実施例2と
の相違を中心に説明する。
【0055】図10は、本実施例における、電力供給タ
イミング及びその供給電力の大きさを説明するものであ
る。外部加熱ロール4の表面温度T3(t)が定着動作
時の制御温度T3(C)に達すると、制御部7はハロゲ
ンランプ41への供給電力P1をオン・オフ制御するこ
とにより、外部加熱ロール4の表面温度を制御温度T3
(C)近傍で安定させる。また、加熱ロール1の表面温
度T1(t)が定着動作時の制御温度T1(C)に達する
と、制御部7はハロゲンランプ12への供給電力P1
オン・オフ制御することにより、加熱ロール1の表面温
度を制御温度T1(C)近傍で安定させる。
【0056】そして、制御部7は、ハロゲンランプ12
への電力P1(=A)の供給がオフされているタイミン
グで、電力P2(=A)を供給するように第2ヒータ電
源回路28に対して制御信号C2を送信する。その制御
信号C2を受信した第2ヒータ電源回路28は、ハロゲ
ンランプ12への電力P1(=A)の供給がオフされて
いるタイミングでハロゲンランプ22に対して電力P2
(=A)を供給する。一方、制御部7は、ハロゲンラン
プ12への電力P1(=A)の供給がオンされているタ
イミングで、電力P2(=A)の供給を停止するように
第2ヒータ電源回路28に対して制御信号C2を送信す
る。その制御信号C2を受信した第2ヒータ電源回路2
8は、ハロゲンランプ12への電力P1(=A)の供給
がオンされているタイミングでハロゲンランプ22に対
して電力P2(=A)の供給を停止する。
【0057】また、制御部7は、ハロゲンランプ41へ
の電力P3(=B)の供給がオフされているタイミング
で、電力P2(=B)を供給するように第2ヒータ電源
回路28に対して制御信号C2を送信する。その制御信
号C2を受信した第2ヒータ電源回路28は、ハロゲン
ランプ41への電力P3(=B)の供給がオフされてい
るタイミングでハロゲンランプ22に対して電力P
2(=B)を供給する。一方、制御部7は、ハロゲンラ
ンプ41への電力P3(=B)の供給がオンされている
タイミングで、電力P2(=B)の供給を停止するよう
に第2ヒータ電源回路28に対して制御信号C2を送信
する。その制御信号C2を受信した第2ヒータ電源回路
28は、ハロゲンランプ41への電力P3(=B)の供
給がオンされているタイミングでハロゲンランプ22に
対して電力P2(=B)の供給を停止する。
【0058】また、この場合も定着動作時において(図
7、参照)、各ハロゲンランプ41、12、22に
供給される電力の総和は一定値(A+B)となる。
【0059】○実施例4 実施例1、実施例3では、外
部加熱ロール4の表面温度が定着動作時の制御温度T3
(C)に達した後は、制御部7は、外部加熱ロール4の
表面温度の測定値T3(t)のみに基いて、その測定値
3(t)が制御温度T3(C)の近傍になるように、供
給電力P3をオンオフ制御しするものであったが、定着
装置の温度制御の態様によっては、これと異なる制御を
行なうことも可能である。本実施例では、定着動作時に
おいて、制御部7は、外部加熱ロール4の表面温度の測
定値T3(t)に加えて加熱ロール1の表面温度の測定
値T1(t)に基いて、供給電力P3をオンオフ制御しす
るものである。以下、本実施例に係る定着装置の温度制
御方法を実施例1、実施例3との相違を中心に説明す
る。
【0060】図11は、本実施例における、電力供給タ
イミング及びその供給電力の大きさを説明するものであ
る。外部加熱ロール4の表面温度T3(t)が定着動作
時の制御温度T3(C)に達すると、制御部7はハロゲ
ンランプ41への供給電力P1をオン・オフ制御するこ
とにより、外部加熱ロール4の表面温度を制御温度T3
(C)近傍で安定させる。
【0061】ここで、制御部7がハロゲンランプ41へ
の供給電力P3をオンするための条件は、外部加熱ロ
ール4の表面温度T3(t)が(制御温度T3(C)−微
小温度δT3)よりも低く、かつ、加熱ロール1の表
面温度T1(t)が所定温度T 1(K)よりも低いことで
ある。なお、所定温度T1(K)と制御温度T1(C)と
は無関係である。なおこの実施例では、所定温度T
1(K)=制御温度T1(C)+1〔°C〕である。
【0062】したがって、(図10と比較して)図11
に示すように、外部加熱ロール4の表面温度T3(t)
が(制御温度T3(C)−微小温度δT3)より低くて
も、加熱ロール1の表面温度T1(t)が所定温度T
1(K)よりも高い場合には、制御部7は、電力P3の供
給を停止するように第3ヒータ電源回路41に対して制
御信号C3を送信する。その制御信号C3を受信した第3
ヒータ電源回路41は、ハロゲンランプ41に対して電
力P3を供給しない。
【0063】○実施例5 実施例4では、定着動作時に
おいて、制御部7は、外部加熱ロール4の表面温度の測
定値T3(t)に加えて加熱ロール1の表面温度の測定
値T1(t)に基いて、供給電力P3をオンオフ制御しす
るものであるが、各ハロゲンランプ41、12、22に
供給される電力の総和は一定ではない。本実施例では各
ハロゲンランプ41、12、22に供給される電力の総
和を一定値(A+B)に制御するものである。以下、本
実施例に係る定着装置の温度制御方法を実施例4との相
違を中心に説明する。
【0064】図12は、本実施例における、電力供給タ
イミング及びその供給電力の大きさを説明するものであ
る。制御部7は、ハロゲンランプ41への電力P3(=
B)の供給がオフされているタイミング、かつ、ハロゲ
ンランプ12への電力P1(=A)の供給がオンされて
いるタイミングで、電力P2(=B)を供給するように
第2ヒータ電源回路28に対して制御信号C2を送信す
る。その制御信号C2を受信した第2ヒータ電源回路2
8は、ハロゲンランプ41への電力P3(=B)の供給
がオフされているタイミング、かつ、ハロゲンランプ1
2への電力P1(=A)の供給がオンされているタイミ
ングで、ハロゲンランプ22に対して電力P2(=B)
を供給する。
【0065】また制御部7は、ハロゲンランプ41への
電力P3(=B)の供給がオフされているタイミング、
かつ、ハロゲンランプ12への電力P1(=A)の供給
がオフされているタイミングで、電力P2(=A+B)
を供給するように第2ヒータ電源回路28に対して制御
信号C2を送信する。その制御信号C2を受信した第2ヒ
ータ電源回路28は、ハロゲンランプ41への電力P3
(=B)の供給がオフされているタイミング、かつ、ハ
ロゲンランプ12への電力P1(=A)の供給がオフさ
れているタイミングで、ハロゲンランプ22に対して電
力P2(=A+B)を供給する。
【0066】すなわち、定着動作時において(図7、
参照)、各ハロゲンランプ41、12、22に供給さ
れる電力の総和は一定値(A+B)となる。
【0067】○実施例6 実施例1乃至5では、定着動
作開始後の加熱ロール1の表面温度の低下の大小にかか
わらず、外部加熱ロール4の表面温度T3(t)が定着
動作時の制御温度T3(C)に達する前(図7参照)
は、ハロゲンランプ41、12にはそれぞれ一定の電力
3(=B)、P1(=A)を供給するものであった。本
実施例では、定着動作開始後の加熱ロール1の表面温度
の低下の大小により、ハロゲンランプ41、12に供給
する電力P3、P1を変更するものである。以下、本実施
例に係る定着装置の温度制御方法を実施例1乃至5との
相違を中心に説明する。
【0068】図13は、本実施例に係る定着装置の温度
制御方法を説明するものである。同図の上部には縦軸に
温度を、横軸に経過時間をとり、各ロール4、1、2毎
の表面温度の計測結果を示しており、同図に下部には各
ハロゲンヒータ41、12、22への電力供給タイミン
グをそれぞれ示している。定着動作の開始後、外部加熱
ロール4の表面温度T3(t)が定着動作時の制御温度
3(C)に達する前(図13参照)において、加熱
ロール1の表面温度が所定温度(T1(C)−ΔT1)を
下回ると(図13'参照)、ハロゲンランプ41、1
2に供給する電力P3、P1を変更する。
【0069】図14は、外部加熱ロール4の表面温度T
3(t)が定着動作時の制御温度T3(C)に達する前
(図13参照)における、電力供給タイミング及びそ
の供給電力の大きさを説明するものである。
【0070】温度センサ13からの計測結果により、制
御部7が加熱ロール1の表面温度が所定温度(T
1(C)−ΔT1)を下回ったことを検知すると、制御部
7は、それまで電力P3(=B)を供給していた第3ヒ
ータ電源回路48に対して電力P3(=B+β:β>
0)を供給するように制御信号C3を送信する。その制
御信号C3を受信した第3ヒータ電源回路48は、ハロ
ゲンランプ41に対して電力P3(=B+β)を供給す
る。同時に制御部7は、それまで電力P1(=A)を供
給していた第1ヒータ電源回路18に対して電力P
1(=A−α:α>0)を供給するように制御信号C1
送信する。その制御信号C1を受信した第1ヒータ電源
回路18は、ハロゲンランプ12に対して電力P1(=
A−α)を供給する。
【0071】また、温度センサ13からの計測結果によ
り、制御部7が加熱ロール1の表面温度が所定温度(T
1(C)−ΔT1)を上回ったことを検知すると、制御部
7は、それまで電力P3(=B+β)を供給していた第
3ヒータ電源回路48に対して電力P3(=B)を供給
するように制御信号C3を送信する。その制御信号C3
受信した第3ヒータ電源回路48は、ハロゲンランプ4
1に対して電力P3(=B)を供給する。同時に制御部
7は、それまで電力P1(=A−α)を供給していた第
1ヒータ電源回路18に対して電力P1(=A)を供給
するように制御信号C1を送信する。その制御信号C1
受信した第1ヒータ電源回路18は、ハロゲンランプ1
2に対して電力P1(=A)を供給する。
【0072】なお、これらαとβとの値は異なるもので
もよいが、限られた電力を有効に利用する観点からは、
同一の値(α=β)を採ることが好ましい。
【0073】○実施例7 実施例1乃至6では、定着動
作開始後の加熱ロール1の表面温度の低下の大小にかか
わらず、定着動作時の加熱ロール1の制御温度T
3(C)は一定であったが、本実施例では定着動作開始
後の加熱ロール1の表面温度の低下の大小により、定着
動作時の加熱ロール1の制御温度T3(C)が変化する
ものである、以下、本実施例に係る定着装置の温度制御
方法を実施例1乃至6との相違を中心に説明する。
【0074】図15は、本実施例に係る定着装置の温度
制御方法を説明するものである。同図の上部には縦軸に
温度を、横軸に経過時間をとり、各ロール4、1、2毎
の表面温度の計測結果を示しており、同図に下部には各
ハロゲンヒータ41、12、22への電力供給タイミン
グをそれぞれ示している。定着動作の開始後、加熱ロー
ル1の表面温度が一旦最下点に達した後に再び上昇し、
(最下点+ΔT1')に達したことを温度センサ13から
の計測結果により検知した制御部7は、加熱ロール1の
定着動作時の制御温度をそれまでのT1(C1)(=T1
(S))からT 1(C2)=(最下点+ΔT1')に変更
する。
【0075】次に、定着動作開始後、制御温度変更前に
おける各ロール4、1、2の温度制御について、加熱ロ
ール1の表面温度が最下点に達する前(図15参照)
と達した後(図15参照)とに分けて説明する。
【0076】加熱ロール1の表面温度が最下点に達する
前(図15参照)は、加圧ロール2の表面温度が定着
動作時の制御温度T2(C)に達してなくても、制御部
7は電力P2の供給を停止するように第2ヒータ電源回
路28に対して制御信号C2を送信する。そして、その
制御信号C2を受信した第2ヒータ電源回路28は、ハ
ロゲンランプ22に対して電力P2を供給しない。一
方、制御部7は電力P3、P 1を供給するように第3、第
1ヒータ電源回路48、18に対して制御信号C3、C1
を送信する。そして、その制御信号C3、C1を受信した
第3、第1ヒータ電源回路48、18は、ハロゲンラン
プ41、12に対して電力P3、P1を供給し続ける。
【0077】加熱ロール1の表面温度が最下点に達する
前(図15参照)は、加圧ロール2の表面温度が定着
動作時の制御温度T2(C)に達していない場合、制御
部7はタイミングを見計らって電力P2の供給を行な
う。
【0078】外部加熱ロール4の表面温度T3(t)が
定着動作時の制御温度T3(C)に達すると、制御部7
はハロゲンランプ41への供給電力P3をオン・オフ制
御することにより、外部加熱ロール4の表面温度を制御
温度T3(C)近傍で安定させる。
【0079】そして、制御部7は、ハロゲンランプ41
への電力P3の供給がオフされているタイミングで、電
力P2を供給するように第2ヒータ電源回路28に対し
て制御信号C2を送信する。その制御信号C2を受信した
第2ヒータ電源回路28は、ハロゲンランプ41への電
力P3の供給がオフされているタイミングでハロゲンラ
ンプ22に対して電力P2を供給する。一方、制御部7
は、ハロゲンランプ41への電力P3の供給がオンされ
ているタイミングで、電力P2の供給を停止するように
第2ヒータ電源回路28に対して制御信号C2を送信す
る。その制御信号C2を受信した第2ヒータ電源回路2
8は、ハロゲンランプ41への電力P3の供給がオンさ
れているタイミングでハロゲンランプ22に対して電力
2の供給を停止する。
【0080】また、これら互い違いに供給される電力P
3と電力P2の大きさは等しくBである。したがって、常
に供給される電力P1の大きさをAとすれば、定着動作
時において(図15参照)、各ハロゲンランプ41、
12、22に供給される電力の総和は一定値(A+B)
となる。
【0081】
【発明の効果】 以上詳細に説明したように、本発明に
よれば、第一に、構成の簡易、小型、低コストの定着装
置を提供することができる。第二に、条件によらず容易
に加熱ロールの表面温度を制御可能な定着装置を提供す
ることができる。第三に、限られた電力を効果的に利用
することができる定着装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の概念を説明するものである。
【図2】図2は、本発明の概念を説明するものである。
【図3】図3は、本発明の概念を説明するものである。
【図4】図4は、本発明が適用可能な定着装置の構成を
説明するものである。
【図5】図5は、本発明が適用可能な定着装置の温度制
御系を機能ブロック図により説明するものである。
【図6】図6は、本発明が適用可能な定着装置の制御部
が記憶しているテーブルを説明するものである。
【図7】図7は、ある実施例の温度制御を説明する図及
びタイミングチャートである。
【図8】図8は、実施例1の温度制御タイミングチャー
トの一部をより詳しく説明するものである。
【図9】図9は、実施例2の温度制御タイミングチャー
トの一部をより詳しく説明するものである。
【図10】図10は、実施例3の温度制御タイミングチ
ャートの一部をより詳しく説明するものである。
【図11】図11は、実施例4の温度制御タイミングチ
ャートの一部をより詳しく説明するものである。
【図12】図12は、実施例5の温度制御タイミングチ
ャートの一部をより詳しく説明するものである。
【図13】図13は、実施例6の温度制御を説明する図
及びタイミングチャートである。
【図14】図14は、実施例6の温度制御タイミングチ
ャートの一部をより詳しく説明するものである。
【図15】図15は、実施例7の温度制御を説明する図
及びタイミングチャートである。
【符号の説明】
13、23、42…温度検知センサ、7…制御部、18
…第1ヒータ電源回路、28…第2ヒータ電源回路、4
8…第3ヒータ電源回路、12、22、41…ハロゲン
ランプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 色川 誠一 神奈川県海老名市本郷2274番地、富士ゼロ ックス株式会社海老名事業所内 (72)発明者 鈴木 修一 神奈川県海老名市本郷2274番地、富士ゼロ ックス株式会社海老名事業所内 Fターム(参考) 2H033 AA03 AA21 BA32 BB21 BB23 CA44

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに圧接しながら回転する第一定着回
    転体及び第二定着回転体と、当該第一定着回転体表面に
    当接して回転する外部回転体と、当該第一定着回転体内
    部に配設される熱源と、当該外部回転体内部に配設され
    る外部熱源とを備え、当該第一定着回転体及び第二定着
    回転体の圧接部分に未定着トナー像を保持した記録シー
    トを挟持搬送して定着を行なう定着装置において、 当該第一定着回転体表面の温度を計測する温度検知手段
    と、 定着開始後における当該温度検知手段の計測結果の変化
    に基づいて当該熱源と当該外部熱源とに供給する電力を
    制御する制御手段とを有することを特徴とする定着装
    置。
  2. 【請求項2】 当該熱源と当該外部熱源とに供給する電
    力の総和が一定となる請求項1に記載の定着装置。
  3. 【請求項3】 互いに圧接しながら回転する第一定着回
    転体及び第二定着回転体と、当該第一定着回転体表面に
    当接して回転する外部回転体と、当該第一定着回転体内
    部に配設される熱源と、当該外部回転体内部に配設され
    る外部熱源とを備え、当該第一定着回転体及び第二定着
    回転体の圧接部分に未定着トナー像を保持した記録シー
    トを挟持搬送して定着を行なう定着装置において、 当該第一定着回転体表面の温度を計測する温度検知手段
    と、 当該外部回転体表面の温度を計測する外部温度検知手段
    と、 定着中には当該温度検知手段と当該外部温度検知手段と
    の計測結果に基づいて当該外部熱源へ供給する電力を制
    御する制御手段とを有する定着装置。
  4. 【請求項4】 当該外部回転体表面の温度がその制御温
    度より高い場合、又は当該第一定着回転体表面の温度が
    所定温度よりも高い場合には、当該外部熱源への電力の
    供給を停止する請求項3に記載の定着装置。
  5. 【請求項5】 互いに圧接しながら回転する第一定着回
    転体及び第二定着回転体と、当該第一定着回転体表面に
    当接して回転する外部回転体と、当該第一定着回転体内
    部に配設される第一熱源と、当該第ニ定着回転体内部に
    配設される第ニ熱源と、当該外部回転体内部に配設され
    る外部熱源とを備え、当該第一定着回転体及び第二定着
    回転体の圧接部分に未定着トナー像を保持した記録シー
    トを挟持搬送して定着を行なう定着装置において、 定着中には当該第一熱源又は外部熱源への電力の供給を
    停止している場合にのみ第二熱源への電力の供給を行な
    う制御手段を有する定着装置。
  6. 【請求項6】 当該第一熱源、当該第二熱源及び当該外
    部熱源に供給する電力の総和が一定となる請求項5に記
    載の定着装置。
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