JP2002174980A - 定着方法 - Google Patents

定着方法

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JP2002174980A
JP2002174980A JP2000371190A JP2000371190A JP2002174980A JP 2002174980 A JP2002174980 A JP 2002174980A JP 2000371190 A JP2000371190 A JP 2000371190A JP 2000371190 A JP2000371190 A JP 2000371190A JP 2002174980 A JP2002174980 A JP 2002174980A
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fixing
roller
fixing belt
belt
temperature
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Application number
JP2000371190A
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English (en)
Inventor
Yasuhide Hamada
泰英 濱田
Yuichiro Azuma
裕一郎 東
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Nitto Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Nitto Kogyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】省エネルギーを確実に達成しつつ、ウォーミン
グアップ時間を短縮化して需要者の使い勝手を向上させ
ことの出来る定着方法を提供することである。 【解決手段】定着ローラ24と、この定着ローラ24に
所定の圧力で転接する加圧ローラ26と、定着ローラ2
4から離間して配設された加熱ローラ28と、この加熱
ローラ28と定着ローラ24とにエンドレスに掛け渡さ
れた定着ベルト32と、加熱ローラ28に内蔵される加
熱源30と、定着ベルト24に所定の張力を付与する第
2のコイルスプリング36とを備えた定着装置10にお
いて、定着動作開始から定着動作可能に至るまでのレデ
ィー状態と、定着動作状態とにおいて、加熱源30を発
熱駆動させ、定着動作終了から次の定着動作開始までの
待機状態においては、加熱源30を停止させることを特
徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複写機、プリン
タ、ファクシミリ等において、シート上の未定着トナー
を溶融圧着し、該シートに定着させるために使用される
定着方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近時の電子写真装置用の定着装置におい
ては、図6に示すように、定着ローラR1と加熱兼テン
ションローラ(以下、単に「加熱ローラ」と略称する。)R
3間に定着ベルトBを張設し、この定着ベルトBを介し
て下方より押圧する加圧ローラR2を設けたベルト定着
方式と、記録媒体Dの予熱とを組み合わせた技術が開発
されている。これによって、予熱によりニップ部の温度
を低く設定でき、熱容量の小さい定着ベルトBを用いる
ことで、ニップ部通過時に定着ベルトBの温度を急速に
冷却させ、ニップ部出口での定着ベルトBと分離するト
ナーの凝集力を高めることで、定着ベルトBとトナーと
の離型性を高めて、オイルレス或いは微量のオイルしか
塗布しない場合でも、オフセットの無い鮮明な定着画像
が得られる。この装置は、加熱ローラ方式では解決でき
なかった離型性とオイルの塗布の問題を解決した定着装
置として知られている。
【0003】この従来のベルト式定着装置の構成を以下
に簡単に説明する。定着装置は、定着ローラR1と、こ
の定着ローラR1の下方に配設された加圧ローラR2
と、定着ローラR1の側方(記録媒体の搬送方向に沿う
上流側)に配設された加熱ローラR3とを備え、定着ロ
ーラR1と加熱ローラR3間に定着ベルトBが張設され
ている。
【0004】この定着ベルトBの上部にはオイル塗布ロ
ーラR4が設けられている。また、定着ベルトBの下部
には、隙間をあけて記録媒体支持体としてのガイド板G
が設けられ、定着ベルトBの下部とガイド板Gの間に記
録媒体の加熱通路Pを形成している。定着ベルトBは、
加熱ローラR3が加圧レバーUにより定着ローラR1と
隔離する方向に加圧されることで、所望の張力を得ると
共に、定着ローラR1で駆動することによりスリップや
緩みの無い安定した回転をすることが出来る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】 上記構成を有するベ
ルト式定着装置では、上述したような特徴を有する反
面、電源の立ち上げ時やプリント再開時に、ニップ部に
おける温度を定着可能温度まで昇温させるための所謂ウ
ォーミングアップ時間が長くかかる(具体的には、文献
等で指摘されるところの30秒を越える待ち時間とな
る)問題点が指摘されていた。即ち、ベルト式定着装置
では、その構造上、加熱ローラR3に内蔵された加熱ヒ
ータHとしての例えばハロゲンランプの点灯により、ニ
ップ部における温度を定着可能温度に昇温させるために
は、まず、加熱ローラR3自身の外周面を定着目標温度
まで昇温させ、この加熱ローラR3の外周面に接する定
着ベルトBを加熱させ、定着ベルトBのエンドレス走行
に伴い、ニップ部に熱を伝達して、このニップ部を定着
可能温度まで加熱させる必要が生じる。
【0006】このように、加熱ローラと加圧ローラとの
組み合わせで構成される従来の定着装置と比較して、同
一条件ではどうしても、ウォーミングアップ時間が長く
かかることになる。このため、待機時において、加熱ヒ
ータHを駆動しておき、加熱ローラR3を発熱制御し
て、これの外周面を所定の待機温度に維持させておくこ
とが考えられる。このように待機時に加熱ローラR3を
所定の待機温度に加熱しておくことにより、ウォーミン
グアップ時間の短縮化を図ることが出来るものである。
【0007】しかしながら、近年の省エネルギー化の要
請においては、このように何時プリント動作が再開され
るかも知れない待機状態のために、加熱ヒータHを駆動
してエネルギーを消費することは極めて無駄なものであ
り、時代の要請にマッチしないものである。
【0008】この発明は、上述した事情に鑑みなされた
もので、この発明の主たる目的は、省エネルギーを確実
に達成しつつ、ウォーミングアップ時間を短縮化して需
要者の使い勝手を向上させことの出来る定着方法を提供
することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決し、
目的を達成するため、この発明に係わる定着方法は、請
求項1の記載によれば、定着ローラと、この定着ローラ
に所定の圧力で転接する加圧ローラと、前記定着ローラ
から離間して配設された薄肉状の加熱ローラと、この加
熱ローラと定着ローラとにエンドレスに掛け渡された定
着ベルトと、前記加熱ローラに内蔵され、定着ベルトを
加熱させて、該定着ベルトの走行に伴い前記定着ローラ
及び加圧ローラの転接部を通過するシート上の未定着ト
ナーを加熱する発熱手段と、前記定着ベルトに所定の張
力を付与する張力付与手段とを備えた定着装置におけ
る、未定着トナーが表面上に担持されたシートが、前記
転接部を一方向に沿って通過することにより、前記未定
着トナーを前記シート上に定着させる定着方法におい
て、定着動作開始から定着動作可能に至るまでのレディ
ー状態と、定着動作状態とにおいて、前記発熱手段を発
熱させ、定着動作終了から次の定着動作開始までの待機
状態においては、前記発熱手段を停止させることを特徴
としている。
【0010】また、この発明に係わる定着方法は、請求
項2の記載によれば、前記待機状態においては、前記定
着ベルトの走行は停止され、前記定着動作状態において
は、前記定着ベルトは走行駆動されることを特徴として
いる。
【0011】また、この発明に係わる定着方法は、請求
項3の記載によれば、前記レディー状態においては、前
記定着ベルトは定着動作開始時から走行駆動されること
を特徴としている。
【0012】また、この発明に係わる定着方法は、請求
項4の記載によれば、前記レディー状態においては、前
記定着ベルトは定着動作開始時から所定時間の間は走行
を停止され、前記所定時間経過後、走行駆動されること
を特徴としている。
【0013】また、この発明に係わる定着方法は、請求
項5の記載によれば、前記レディー状態においては、前
記定着ベルトは定着動作開始時から定着可能温度より低
く設定された所定温度に昇温するまでの間は走行を停止
され、前記所定温度に昇温後、走行駆動されることを特
徴としている。
【0014】また、この発明に係わる定着方法は、請求
項6の記載によれば、前記レディー状態においては、前
記定着ベルトは定着動作開始時から所定時間の間は第1
の走行速度で走行駆動され、前記所定時間経過後、前記
第1の走行速度よりも早い第2の走行速度で走行駆動さ
れることを特徴としている。
【0015】また、この発明に係わる定着方法は、請求
項7の記載によれば、前記レディー状態においては、前
記定着ベルトは定着動作開始時から定着可能温度より低
く設定された所定温度に昇温するまでの間は第1の走行
速度で走行駆動され、前記所定温度に昇温後、前記第1
の走行速度よりも早い第2の走行速度で走行駆動される
ことを特徴としている。
【0016】
【発明を実施する形態】以下に、この発明に係わる定着
方法の一実施例の手順を、定着装置に適用した場合につ
き、添付図面を参照して以下に詳細に説明する。
【0017】{定着装置10の概略説明}先ず、図1に
示すように、この一実施例の定着装置10は、ハウジン
グ構造として、図示しない電子式画像形成装置、例え
ば、電子プリンタのフレームに固定されるハウジング1
2を備えてている。このハウジング12は、装置フレー
ム上に直接的に固定される底板14と、この底板14の
前後両側縁から夫々起立した側板16とを備えて構成さ
れている。尚、図1は正面図として描かれており、詳細
は後述するが、未定着トナーが上面に担持された未定着
シートは、図中右方から左方に向けて図示しない搬送機
構を介して搬送されてくるように設定されている。
【0018】ここで、ハウジング12内の上部には、後
述する加熱ローラ28が回転自在に軸支される摺動ブラ
ケット18が、両側板16に対して、図中上下方向に沿
って摺動自在に取り付けられている。また、ハウジング
12内の下部には、後述する加圧ローラ26が回転自在
に軸支される揺動ブラケット20が、両側板16に対し
て、支軸22回りに揺動自在な状態で、両側板に支持さ
れている。
【0019】また、この定着装置10は、ローラ構成と
して、両側板16に固定軸線回りに回転自在に軸支され
た定着ローラ24と、定着ローラ24の略下方(具体的
には、図中左斜め下方)でこれに転接する状態で、且
つ、定着ローラ24の固定軸線と平行に設定された固定
軸線回りに揺動ブラケット20に回転自在に支持された
加圧ローラ26と、定着ローラ24の略上方に位置する
状態で摺動ブラケット18に回動自在に支持された加熱
ローラ28とを備えて構成されている。
【0020】また、この定着装置10は、加熱ローラ2
8の内部に配設された、例えばハロゲンランプ等の加熱
源30と、定着ローラ24と加熱ローラ28とに渡りエ
ンドレスに巻回された定着ベルト(熱伝達ベルト)32
とを更に備えている。
【0021】ここで、詳細は後述するが、定着ローラ2
4は弾性ローラとして構成され、一方、加圧ローラ26
は弾性ローラより硬いローラ上硬度を有するローラから
構成されている。一方、揺動ブラケット20は、第1の
コイルスプリング34により、加圧ローラ26が定着ロ
ーラ24に圧接する方向に、支軸22回りに回動付勢さ
れている。この結果、定着ローラ24と加圧ローラ26
との互いの転接部(ニップ部)においては、両者は互い
に所定の圧接力で転接し、これにより、定着ローラ24
が転接部で凹んだ状態にもたらされることになる。即
ち、ニップ幅が十分に確保されるように設定されてい
る。
【0022】また、この定着装置10は、摺動ブラケッ
ト18の各端部と対応する側板16との間に介設され、
加熱ローラ28を定着ローラ24から離間する方向に付
勢して、定着ベルト32に所定のテンションを付与させ
るために第2のコイルスプリング36を更に備えてい
る。この第2のコイルスプリング36は、左右各端部に
おいて、前後1対づつ備えられている。
【0023】また、上述したハウジング12には、未定
着シートを転接部に向けてガイドする取り込みガイド板
38が取り付けられると共に、転接部を通過して定着動
作が終了した定着済みシートを排紙口に向けて搬送する
排紙ガイド板40が取り付けられている。更に、このハ
ウジング12には、定着ローラ24の外周面であって、
定着ベルト32が巻回されていない部分であり、且つ、
転接部よりも定着ローラ24の回転方向に関して直上流
側に位置する部分の表面温度を検出するためにサーミス
タ42が取り付けられている。ここで、このサーミスタ
42は、この実施例においては、被検出部の表面に接触
して、ここの表面温度を検出する形式の接触式の構造が
採用されている。
【0024】尚、このサーミスタ42の温度検出位置
は、上述した定着ローラ24の外周面であって、定着ベ
ルト32が巻回されていない部分に限定されることな
く、定着ローラ24の外周に巻回されている定着ベルト
32の外周面であって、転接部よりも定着ローラ24の
回転方向に関して直上流側に位置する部分の表面温度を
検出するように取り付けられていても良いものである。
この場合、このサーミスタ42は、非接触式であること
が好ましい。
【0025】そして、図示しない搬送機構を介して定着
装置10に向けて搬送されてきた未定着シートの先端
は、先ず、取り込みガイド板38の上面に触れ、これに
案内された状態で、斜め上向きに搬送されるように設定
されており、更に、この取り込みガイド板38により案
内された未定着シートは、その先端が加圧ローラ26の
外周面に先ず接触した後、加圧ローラ26の外周面に沿
って移動して、定着ローラ24と加圧ローラ26との転
接部に導かれるように設定されている。
【0026】このように概略構成される定着装置10に
おいては、図示しない搬送機構を介して取り込みガイド
板38上に搬送されてきた未定着シートSは、未定着ト
ナーが付着していない下面を取り込みガイド板38に接
触・支持されると共に、定着ベルト32が巻かれた定着
ローラ24と加圧ローラ26との転接部(ニップ部)に
向けて案内され、両者24,26の間を圧接された状態
で挿通されることにより、未定着トナーが熱圧着されて
シート上に定着されることになる。
【0027】以下、上述した種々の構成要素を順次個別
に説明する。 {定着ローラ24の説明}上述した定着ローラ24は、
側板16にベアリング44(図2に示す)を介して回転
自在に軸支される芯金部24Aと、この芯金部24Aの
外周に同軸に配設され、定着ベルト32が巻回されるロ
ーラ本体24Bとを備えて構成されている。この定着ロ
ーラ24のローラ外径は、この一実施例では25.0m
mに設定されている。ここで、この一実施例において、
芯金部24Aは、直径15mmの鉄製シャフトから形成
され、ローラ本体24Bは、芯金部24Aの外周に厚さ
5mmで取り付けられたシリコーンゴム耐熱弾性体(具
体的には、ローラ上にてアスカC硬度で23度)から形
成されている。
【0028】尚、図2に示すように、芯金部24Aの一
端に位置する軸部には、第1の従動ギヤ46がこれと同
軸に、詳細を後述するワンウエイクラッチ48を介して
取付けられており、この第1の従動ギヤ46には、加圧
ローラ26の後述する芯金部26Aの一端部に同軸に取
り付けられた第2の従動ギヤ50が噛合している。一
方、詳細は図示していないが、この第2の従動ギヤ50
には、駆動機構52の一部を構成する駆動ギヤが噛合し
ている。このようにして、この駆動ギヤを介して駆動機
構52からの駆動力が第2の従動ギヤ50に図1におい
て反時計方向の回転力として伝達され、引き続き、第1
の従動ギヤ46に図中時計方向の回転力として伝達され
て、ワンウェイクラッチ48を介して定着ローラ24に
この回転力が伝達される構成とされている。
【0029】{ワンウェイクラッチ48の説明} ここ
で、このワンウェイクラッチ48は、定着ローラ24の
第1の従動ギヤ46に対する図中時計方向の相対的な回
転を許容するが、図中反時計方向の相対的な回転を係止
するように、換言すれば、両者が一体回転するように構
成されている。即ち、定着ベルト32が加圧ローラ26
と摩擦係合して、また、定着ローラ24が定着ベルト3
2と摩擦係合して、加圧ローラ26により定着ローラ2
4及び定着ベルト32が従動(連れ回り)する状態で
は、定着ローラ24の図中時計方向に回転する周速は、
加圧ローラ26の周速と同一となり、定着ローラ24の
回転は第1の従動ギヤ46の回転よりも僅かに速くなさ
れるように設定している。
【0030】{加圧ローラ26の説明}上述したよう
に、加圧ローラ26は、側板16にベアリング54を介
して回転自在に軸支される芯金部26Aと、この芯金部
26Aの外周に同軸に配設されたローラ本体26Bとを
備えて構成され、ローラ外径を24mmに設定されてい
る。ここで、この一実施例において、芯金部26Aは、
外径21mm、肉厚2mmの鉄製パイプから形成され、
ローラ本体26Bは、芯金部26Aの外周に厚さ1.5
mmで取り付けられたシリコーンゴム耐熱弾性体(具体
的には、上述した定着ローラ24よりも硬めのローラ上
にてASKER C硬度で74〜75度のもの)から形
成されている。
【0031】尚、芯金部26Aの一端に配設された軸部
は、上述したように、第2の従動ギヤ50が同軸に固定
されており、この第2の従動ギヤ50には、上述した第
1の従動ギヤ46が噛合しており、図示しない駆動ギヤ
を介してこれからの駆動力が第2の従動ギヤ50に直接
的に伝達されて、加圧ローラ26が定着ローラ24とは
反対の反時計方向に沿って回転駆動されるように構成さ
れている。
【0032】ここで、この一実施例においては、未定着
シートの搬送用の主駆動としては、加圧ローラ26が設
定されており、定着ローラ24はこれの熱膨張時におい
ても周速が加圧ローラ26の周速よりも早くならないよ
うに、第1及び第2の従動ギヤ46、50のギヤ比が設
定されている。即ち、定着ローラ24が第1の従動ギヤ
46により回転される際の回転速度は、定着ベルト32
を介して加圧ローラ26と摩擦係合して回転される際の
回転速度よりも、僅かに遅くなるように設定されてい
る。
【0033】一方、この一実施例においては、加圧ロー
ラ26は、定着ローラ24の直下方に位置しているので
はなく、定着ローラ24の直下方位置よりも、未定着シ
ートの搬送方向に沿って下流側に偏倚した位置に配設さ
れており、加熱ローラ28と定着ローラ24との両中心
点を通る線分を基線とした場合に、この基線と、定着ロ
ーラ24及び加圧ローラ26の両中心点を通る線分との
なす角度が、所定の鋭角となるような位置に配設されて
いる。尚、定着ローラ24と加圧ローラ26の両中心点
を通る線分は、未定着シートの搬送方向と略直交するよ
うに設定されているものである。
【0034】{加熱ローラ28の説明}上述した第1の
加熱源30を内蔵する加熱ローラ28は、この一実施例
においては、直径20.1mmで、肉厚0.25mmの
鉄パイプ製芯金の外周面に、厚さ20μmのPTFEの
被覆層をコーティングしたものから構成されている。即
ち、この発明の特徴となる点であるが、加熱ローラ28
は、後述するようにウォーミングアップ時間の短縮化の
目的で、薄肉芯金を有するように構成されている。尚、
この加熱ローラ28の両端は、ベアリング56を介して
回転自在に軸支されており、各ベアリング56の内側に
は、耐熱樹脂のポリエーテルエーテルケトン(PEE
K)製のカラー58が挿入されており、これにより、定
着ベルト32のエンドレス走行時における蛇行や片寄り
を防止している。
【0035】この加熱ローラ28の内部には、発熱手段
としての第1の加熱源30が内蔵されているが、この一
実施例においては、この第1の加熱源30は、最大出力
が800Wのハロゲンランプから構成されている。
【0036】{定着ベルト32の説明}上述の定着ベル
ト32は、未定着シートS上の未定着トナーを定着温度
まで過剰な熱量を与えることなく定着できるように、そ
の定着ベルト32の1平方cm当たりの熱容量が、0.
002cal/℃乃至0.025cal/℃の範囲内の
ものが好ましいものである。このため、この一実施例に
おいては、図3に示すように、定着ベルト32は、内径
が40mm、厚さが90μmのポリイミド樹脂製の無端
状のベルト基体32aと、このベルト基体32aの外周
面(表層)に厚さ30μmで被覆されたPFAの耐熱離
型層32bとを備えて構成されている。
【0037】ここで、この発明においては、このように
ベルト基体32aとしてポリイミド樹脂を用いることに
限定されることなく、ニッケル電鋳製の金属ベルトを用
いることが出来ることも言うまでもない。このようにニ
ッケル電鋳製の金属ベルトをベルト基体32aとして用
いる場合には、このベルト基体32aの厚さは例えば3
0μmのものを用い、このベルト基体32aの表面に厚
さ300μmで耐熱シリコーンゴムをコーティングし、
更に、この耐熱シリコーンゴム層の外周に、ベルト基体
32aの材質がポリイミド樹脂の場合と同様に、厚さ3
0μmで被覆されたPFAの耐熱離型層32bを被覆す
る構成が採用されている。
【0038】{定着ベルト32へのテンション付与機構
の説明}上述したように、この一実施例では、定着ベル
ト32へテンションを付与するための機構として、加熱
ローラ28を定着ローラ24から離間する方向に付勢す
る第2のコイルスプリング36を備えている。
【0039】即ち、この第2のコイルバネ36の付勢力
により摺動ブラケット18を介して加熱ローラ28は、
定着ローラ24から離間する方向に偏倚させられ、これ
により、加熱ローラ28と定着ローラ24とにエンドレ
スに掛け渡された定着ベルト32は、所定のテンション
に緊張された状態で張られることになる。
【0040】このように第2のコイルバネ36の作用に
より、定着ベルト32は、加圧ローラ26と摩擦係合し
て連れ回りし、且つ、この定着ベルト32の連れ回りに
応じて、定着ローラ24は定着ベルト32に対してスリ
ップや緩みの無い安定した状態で従動されることにな
る。
【0041】{制御システムの構成}一方、この定着装
置10は、上述した駆動機構52を駆動制御する他、加
熱ローラ28に内蔵された加熱源30の発熱制御のため
に、図4に示すように、制御装置60を備えている。こ
の制御装置60には、加熱源30の発熱制御(詳細に
は、定着ベルト同時回転スタート制御時における発熱制
御)のため、上述したように1つのサーミスタ42のみ
が接続され、このサーミスタ42からの検出結果にのみ
に基づき、加熱源30を発熱制御するように構成されて
いる。
【0042】この制御装置60は、発熱制御の観点にお
いては、ヒータドライバ62が接続されており、このヒ
ータドライバ62を介して、加熱源30としてのハロゲ
ンランプを制御するように構成されている。また、この
制御装置60は、定着ベルト32の走行制御の観点にお
いては、図示しないプリンタ制御部からの通紙指令(プ
リント開始信号)を受ける入力端子と、プリンタ制御部
にプリント許容信号を出力する出力端子とを備えてお
り、また、電源スイッチ64が接続されている。
【0043】{制御装置60による発熱制御方法の説
明}次に、この発明の特徴となる、制御装置60におけ
る加熱源30の発熱制御方法(制御手順)を説明する。
【0044】先ず、この制御装置60は、下記の2条件
の場合にのみ、加熱源30に通電して、ハロゲンランプ
を点灯して、これを発熱させるように設定されている。
即ち、 (1)図示しない電子プリンタの全体制御を司るプリン
タ制御装置(図示せず)からプリント開始信号、即ち、
定着動作開始信号が出力されてから、サーミスタ42に
よる検出温度が、定着可能温度を検出するまでのレディ
ー状態が規定された場合; (2)サーミスタ42による検出温度が定着可能温度を
検出してプリント許容信号がプリンタ制御装置に出力さ
れ、これに基づき、プリンタ制御装置がプリント動作を
開始してから、プリント終了信号が出力されるまでの定
着動作状態が規定された場合; の2つの場合にのみ、加熱源30を発熱させるように設
定されている。
【0045】そして、この制御装置60は、プリント終
了信号が出力されてから、次のプリント開始信号が出力
されるまでの待機状態が規定される場合においては、加
熱源30を停止状態として、何らの発熱動作をしないよ
うに設定されている。
【0046】このように、この制御装置60は、プリン
トの待ち状態、即ち、待機状態においては、加熱源30
を介しての発熱動作を何ら実行しないので、省エネルギ
ーの効果が確実に達成されることになる。
【0047】尚、電源スイッチ64が投入された場合に
は、プリンタ制御装置は、この実施例においては、無条
件でプリント開始信号を出力するように設定されてお
り、これにより、操作者が電源スイッチ64を投入した
場合に、速やかに、プリント可能状態が達成されるよう
になされている。
【0048】一方、このように待機状態において、加熱
源30を何ら動作させないことにより、加熱ローラ28
は室温レベルまでその表面温度が低下することになる
が、上述したように、加熱ローラ28の肉厚を、0.2
5mmと薄肉状に形成しているために、上述した条件
(1)レディー状態が規定されて、加熱ローラ28が室
温状態から昇温する場合においても、加熱源30の熱
が、加熱ローラ28の外周面まで短時間の内に伝達さ
れ、加熱ローラ28の外周面が所定の定着目標温度に至
るまでの昇温時間は極めて短いものとなる。
【0049】このように、加熱源30の起動から加熱ロ
ーラ28の外周面が所定の定着目標温度に昇温するまで
の時間T1と、加熱ローラ28の外周面で加熱された定
着ベルト32が、エンドレス走行することに伴い、転接
部が所定の定着可能温度に昇温するまでの時間T2の合
計の時間が、所謂ウォーミングアップ時間となる訳であ
るが、後述するように、加熱源30の起動に伴い、これ
と同期した状態で、エンドレスベルト32の走行を開始
する状態においては、T1は約6秒であり、T2は約9
秒であった。即ち、この実施例において上述した条件
(1)での加熱ローラ28の室温状態からの昇温状態で
あっても、ウォーミングアップ時間としては、約15秒
であり、これは、文献等で操作者の許容できるウォーミ
ングアップ時間として目標とされている30秒を大幅に
クリアーする事が出来る値であり、作業者を苛立たせる
こともなく、作業性が確実に良好に維持される効果が達
成されることになる。
【0050】尚、このようにウォーミングアップ時間の
短縮化を図るための手段としての加熱ローラ28の肉厚
の最適範囲は、後に詳細に説明する。
【0051】{制御装置60による駆動機構52の制御
方法の説明}次に、この制御装置60における駆動機構
52の制御方法を説明する。この実施例においては、上
述した条件(1)が成立した状態においては、制御装置
60は、加熱源30の起動と同期した状態で、図示しな
い駆動モータを起動して、第1及び第2の従動ギヤ4
6,50を回転駆動し、これに伴い、定着ベルト32を
エンドレス走行させるように設定されている。
【0052】尚、上述した条件(2)が成立する状態に
おいては、未定着シートの定着動作を実行するものであ
るため、制御装置60は、上記した条件(1)の場合と
同様に、定着ベルト32をエンドレス走行させるように
設定されていることは言うまでもない。
【0053】ここで、制御装置60における駆動機構5
2の制御態様としては、上述したように、加熱源30の
起動と同期した状態で定着ベルト32をエンドレス走行
するように駆動制御しても良いし、また、加熱源30の
起動から所定時間の間は、所定の定着走行速度(第2の
走行速度)よりも低速の走行速度(第1の走行速度)で
定着ベルト32をエンドレス走行させ、所定時間経過後
は、所定の定着走行速度で定着ベルト32をエンドレス
走行させるように設定しても良いものである。このよう
に、当初、定着ベルト32を低速でエンドレス走行させ
ることにより、更に、ウォーミングアップ時間の短縮化
を図ることができることになる。
【0054】尚、定着ベルト32の走行速度の切替タイ
ミングは、上述したような所定時間の経過時点であるこ
とに限定されることなく、例えば、サーミスタ42の検
出温度が、所定の定着可能温度よりも低く設定された目
標温度に到達するタイミングを以て規定するようにして
も、同様の効果を奏することが出来るものである。
【0055】また、上述した低速の走行速度(第1の走
行速度)とは、ゼロ速度を含む概念でないことは言うま
でもないものであるが、第1の走行速度をゼロに設定す
ることも可能であることは勿論である。この場合には、
速度の切替タイミングまでの間は、加熱源30は起動さ
れているものの、定着ベルト32の走行は停止されてい
る状態となる。このように、定着ベルト32を加熱源3
0の起動から遅れて走行駆動させることにより、更に、
ウォーミングアップ時間の短縮化を図ることが可能とな
るものである。
【0056】以上の点をまとめて次の表1に示す。
【0057】
【表1】
【0058】この表1から明白なように、データ上は、
定着ベルト32はニッケル電鋳製よりもポリイミド樹脂
製の方が、ウォーミングアップ時間の短縮化に有効であ
るように見えるが、ニッケル電鋳製のベルトの場合に
は、表面に柔軟性を持たせて画質を向上させる目的で、
シリコーンゴムがコーティングされており、ポリイミド
樹脂製の場合には、このシリコーンゴムがコーティング
されていない相違が存在する。そして、このシリコーン
ゴムが断熱層として機能する為に、ウォーミングアップ
時間がその分だけ長く掛かることになる。即ち、定着ベ
ルト32がニッケル電鋳製であろうと、ポリイミド製で
あろうと、同一条件下では、実質的に同じ結果が得られ
たものであり、共に、ウォーミングアップ時間の目標3
0秒以内を達成することができた。
【0059】また、このように加熱源30の起動と同期
した状態で定着ベルト32のエンドレス走行を開始して
もウォーミングアップ時間の目標30秒以内を達成する
ことが出来るものの、当初の定着ベルト32の走行速度
を遅らせた方が、ウォーミングアップ時間の短縮化の観
点からは有効であることが判明した。即ち、加熱源30
の起動時に定着ベルト32の走行を停止させておき、後
にエンドレス走行させるように駆動機構52を駆動制御
することが、ウォーミングアップ時間の短縮化の観点か
らは、最適であることが判明した。
【0060】{加熱ローラ28の肉厚の最適範囲の検
証}加熱ローラ28の肉厚の最適範囲は、薄ければ薄い
ほど、昇温時間の短縮化が図られ好ましいものである
が、余りに薄すぎると、定着ベルト32に所定のテンシ
ョンを付与させる第2のコイルスプリング36による付
勢力に負けて自身の形状維持が出来ずに、たわんでしま
うことになる。このように加熱ローラ28がたわむと、
定着ベルト32と均一に接触しなくなり、定着ベルト3
2への熱の伝達が均一に行われなくなる問題や、定着ベ
ルト32の走行時の寄りの問題が発生して好ましくな
い。
【0061】一方で、第2のコイルスプリング36によ
る付勢力を弱めすぎると、定着ベルト32に弛みが生じ
て好ましくない。この為、先ず、定着ベルト32に弛み
を生じさせないような第2のコイルスプリング36によ
る付勢力の設定条件を検証した。
【0062】この検証のために、第2のコイルスプリン
グ36による付勢力を500g/片側から、表2に示す
ように、順次、強く設定してき、定着ベルト32に弛み
が発生しない範囲を探し出した。
【0063】
【表2】
【0064】この表2から明白なように、定着ベルト3
2に弛みが発生しないようにするためには、第2のコイ
ルスプリング36による付勢力は最低でも1500g/
片側であることが必要であることが判明した。換言すれ
ば、加熱ローラ28は、この1500g/片側の第2の
コイルスプリング36の付勢力に耐える強度があること
が最低限として必要であることが判明した。
【0065】尚、加熱ローラ28の肉厚の最大限度は、
文献等の記載から、ウォーミングアップ時間が30秒以
内に収まる範囲とした。ここで、加熱ローラ28の外周
面で加熱された定着ベルト32が、エンドレス走行する
ことに伴い、転接部が所定の定着可能温度に昇温するま
での時間T2は、上述の表1から最大で20秒程度であ
ることが判明しているので、加熱源30の起動から加熱
ローラ28の外周面が所定の定着可能温度に昇温するま
での時間T1の目標値は、10秒とした。
【0066】次に、第2のコイルスプリング36による
付勢力を1500g/片側と設定した状態において、加
熱ローラ28の外径寸法を12mmから30mmまで各
種振り、各外径寸法における肉厚を種々変化させ、夫々
におけるたわみ量とT1と重量とを測定した。その結果
を表3に示す。
【0067】
【表3】
【0068】この表3の結果に基づき、図5に、加熱ロ
ーラ28の外径寸法と肉厚との関係において、たわみ量
が0.2mm以下であり、且つ、T1が10秒以内とな
る範囲をハッチングで示した。この図5から明らかなよ
うに、加熱ローラ28の肉厚は、0.1mm以上0.7
mm以内の範囲が、上記条件を満たす最適範囲であるこ
とが判明した。
【0069】尚、この図5において、加熱ローラ28の
肉厚が0.1mm以下となると、これを手で押すだけで
凹む等の変形が生じて問題であるので、たわみ量との関
係においては良好であったとしても、許容肉厚として
0.1mmを最低ラインとして切った状態で表示してい
る。
【0070】ここで、上述した実施例においては、加熱
ローラ28の外径寸法が20.1mmと設定されている
状態において、肉厚は0.25mmとして設定されてお
り、何ら問題ないことは言うまでもない。
【0071】このように、この発明においては、加熱ロ
ーラ28の肉厚を0.1mm以上0.7mm以下の範囲
に設定したので、例え、待機時に加熱源30を停止し
て、加熱ローラ28を室温状態まで低下させたとして
も、待ち時間として許容される限界値としての30秒を
下回った状態でのウォーミングアップ時間が達成される
こととなり、操作性と省エネルギーとの両方を一挙に達
成することが出来、この発明は産業上の利用性の極めて
高いものである。
【0072】この発明は、上述した実施例の構成に限定
されることなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種
々変形可能である事は言うまでもない。
【0073】例えば、上述した実施例においては、定着
ベルト32の外周面に離型用のオイルを塗布する為のオ
イル塗布ローラの配設については記載をしなかったが、
この発明は,このようなオイル塗布ローラを配設しない
構成に限定されることなく、オイル塗布ローラを配設す
る構成を採用してもよいことは言うまでもない。この場
合、このオイル塗布ローラは、定着ベルト32に対して
所定の圧接力で圧接することになるので、上述した張力
付与手段としての第2のコイルスプリング36と協同し
て用いることも出来るし、また、第2のコイルスプリン
グ36の代わりに用いることも出来ることになる。
【0074】また、上述した実施例においては、加熱ロ
ーラ28の芯金28aは、鉄製のパイプから形成される
ように説明したが、この発明は、このような構成に限定
されることなく、SUS等のステンレススチールやアル
ミニウム製のパイプから形成されるようにしてもよいこ
とは言うまでもない。
【0075】また、上述した実施例においては、発熱手
段として加熱ローラ28に内蔵される加熱源30のみを
備えるように説明したが、この発明は、このような構成
に限定されることなく、上述した加圧ローラ26に内蔵
された第2の加熱源を備えるように構成してもよいもの
である。この場合、第2の加熱源としては、加熱ローラ
28に内蔵の加熱源30よりも最大出力が小さく設定さ
れた、例えば250Wのハロゲンランプから構成される
ようにしてもよい。
【0076】また、加熱源30としては、上述したよう
なハロゲンランプのほかに、面状発熱体を利用するもの
でもよいことは言うまでもない。即ち、その発熱形式、
発熱形状に何ら限定されるものでないことはいうまでも
ない。
【0077】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれ
ば、省エネルギーを確実に達成しつつ、ウォーミングア
ップ時間を短縮化して需要者の使い勝手を向上させこと
の出来る定着方法が提供されることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係わる定着方法が実施される定着装
置の一実施例の構成を示す正面断面図である。
【図2】図1に示す定着装置における各ローラの端部に
おける支持状態を示す断面図である。
【図3】定着ベルトの構成を取り出して示す正面図であ
る。
【図4】制御システムの構成を概略的に示すブロック正
面図である。
【図5】加熱ローラの外径寸法と肉厚との関係を示す線
図である。
【図6】従来のベルト式定着装置の構成を概略的に示す
図である。
【符号の説明】
10 定着装置 12 ハウジング 14 底板 16 側板 18 摺動ブラケット 20 揺動ブラケット 22 支軸 24 定着ローラ 24A 芯金部 24B ローラ本体 26 加圧ローラ 26A 芯金部 26B ローラ本体 28 加熱ローラ 30 加熱源 32 定着ベルト 34 第1のコイルスプリング 36 第2のコイルスプリング 38 取り込みガイド板 40 排紙ガイド板 42 サーミスタ 44 ベアリング 46 第1の従動ギヤ 48 ワンウェイクラッチ 50 第2の従動ギヤ 52 駆動機構 54 ベアリング 56 ベアリング 58 カラー 60 制御装置 62 ヒータドライバ 64 電源スイッチ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】定着ローラと、この定着ローラに所定の圧
    力で転接する加圧ローラと、前記定着ローラから離間し
    て配設された薄肉状の加熱ローラと、この加熱ローラと
    定着ローラとにエンドレスに掛け渡された定着ベルト
    と、前記加熱ローラに内蔵され、定着ベルトを加熱させ
    て、該定着ベルトの走行に伴い前記定着ローラ及び加圧
    ローラの転接部を通過するシート上の未定着トナーを加
    熱する発熱手段と、前記定着ベルトに所定の張力を付与
    する張力付与手段とを備えた定着装置における、未定着
    トナーが表面上に担持されたシートが、前記転接部を一
    方向に沿って通過することにより、前記未定着トナーを
    前記シート上に定着させる定着方法において、 定着動作開始から定着動作可能に至るまでのレディー状
    態と、定着動作状態とにおいて、前記発熱手段を発熱さ
    せ、 定着動作終了から次の定着動作開始までの待機状態にお
    いては、前記発熱手段を停止させることを特徴とする定
    着方法。
  2. 【請求項2】前記待機状態においては、前記定着ベルト
    の走行は停止され、 前記定着動作状態においては、前記定着ベルトは走行駆
    動されることを特徴とする請求項1に記載の定着方法。
  3. 【請求項3】前記レディー状態においては、前記定着ベ
    ルトは定着動作開始時から走行駆動されることを特徴と
    する請求項2に記載の定着方法。
  4. 【請求項4】前記レディー状態においては、前記定着ベ
    ルトは定着動作開始時から所定時間の間は走行を停止さ
    れ、前記所定時間経過後、走行駆動されることを特徴と
    する請求項2に記載の定着方法。
  5. 【請求項5】前記レディー状態においては、前記定着ベ
    ルトは定着動作開始時から定着可能温度より低く設定さ
    れた所定温度に昇温するまでの間は走行を停止され、前
    記所定温度に昇温後、走行駆動されることを特徴とする
    請求項2に記載の定着方法。
  6. 【請求項6】前記レディー状態においては、前記定着ベ
    ルトは定着動作開始時から所定時間の間は第1の走行速
    度で走行駆動され、前記所定時間経過後、前記第1の走
    行速度よりも早い第2の走行速度で走行駆動されること
    を特徴とする請求項2に記載の定着方法。
  7. 【請求項7】前記レディー状態においては、前記定着ベ
    ルトは定着動作開始時から定着可能温度より低く設定さ
    れた所定温度に昇温するまでの間は第1の走行速度で走
    行駆動され、前記所定温度に昇温後、前記第1の走行速
    度よりも早い第2の走行速度で走行駆動されることを特
    徴とする請求項2に記載の定着方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7860419B2 (en) * 2006-09-13 2010-12-28 Sharp Kabushiki Kaisha Roller temperature control method of image forming apparatus and image forming apparatus

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