JP4570137B2 - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents
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このような電磁誘導加熱方式を用いた定着装置は、少ないエネルギー消費で短い立ち上げ時間にて、定着ベルトの表面温度(定着温度)を所望の温度まで昇温できることが知られている。
詳しくは、磁束遮蔽手段は、定着ローラにおける通紙領域に応じてその位置を変化させて、磁束を遮蔽する範囲を可変する。この技術は、定着ローラに届く磁束を非通紙領域において遮蔽して、非通紙領域における昇温を抑止することを目的としたものである。
一般的な画像形成装置は、幅方向のサイズが異なる数種類の記録媒体に対して、画像形成ができるように構成されている。ここで、幅方向サイズの異なる記録媒体とは、JIS寸法のA列やB列における種々の定形サイズの記録媒体の他に、不定形サイズの記録媒体も含まれる。また、同一サイズ(例えば、A4サイズである。)の記録媒体であっても、長手方向を搬送方向にした場合と、短手方向(長手方向に直交する方向である。)を搬送方向にした場合とでは、幅方向サイズの異なる記録媒体を扱っていることになる。
記録媒体のサイズに応じて磁束遮蔽手段の位置を変化させて非通紙領域における磁束を遮蔽しても、幅方向サイズが小さな記録媒体を連続的に通紙する場合に、加熱部材(又は定着部材)における通紙領域の熱が非通紙領域に徐々に伝熱されて非通紙領域の温度上昇が生じてしまう。すなわち、通紙時間(加熱時間)が増加するのにともない、積極的に加熱される通紙領域(加熱範囲)から加熱を予定していない非通紙領域(非加熱範囲)に伝熱されて、非通紙領域における温度上昇が生じてしまう。
また、請求項17記載の発明にかかる定着装置は、上記請求項16に記載の発明において、前記磁束遮蔽部材は、前記遮蔽範囲を段階的に増減できるように段状に形成されたものである。
また、請求項18記載の発明にかかる画像形成装置は、請求項1〜請求項17のいずれかに記載の定着装置を備えたものである。
図1〜図7にて、この発明の実施の形態1について詳細に説明する。
まず、図1にて、画像形成装置全体の構成・動作について説明する。
図1において、1は画像形成装置としてのレーザープリンタの装置本体、3は画像情報に基いた露光光Lを感光体ドラム18上に照射する露光部、4は装置本体1に着脱自在に設置される作像部としてのプロセスカートリッジ、7は感光体ドラム18上に形成されたトナー像を記録媒体Pに転写する転写部、10は出力画像が載置される排紙トレイ、11、12は転写紙等の記録媒体Pが収納された給紙部、13は記録媒体Pを転写部7に搬送するレジストローラ、15は手差し給紙部、20は記録媒体P上の未定着画像を定着する定着装置を示す。
まず、露光部3(書込部)から、画像情報に基づいたレーザ光等の露光光Lが、プロセスカートリッジ4の感光体ドラム18上に向けて発せられる。感光体ドラム18は図中の反時計方向に回転しており、所定の作像プロセス(帯電工程、露光工程、現像工程)を経て、感光体ドラム18上に画像情報に対応したトナー像が形成される。
その後、感光体ドラム18上に形成されたトナー像は、転写部7で、レジストローラ13により搬送された記録媒体P上に転写される。
まず、画像形成装置本体1の複数の給紙部11、12、15のうち、1つの給紙部が自動又は手動で選択される(例えば、最上段の給紙部11が選択されたものとする。)。なお、複数の給紙部11、12には、それぞれ、異なるサイズの記録媒体Pや、搬送方向の異なる同一サイズの記録媒体Pが、収納されている。
こうして、一連の画像形成プロセスが完了する。
図2に示すように、定着装置20は、主として、定着補助ローラ21、定着ベルト22、支持ローラ23(加熱ローラ)、誘導加熱部24、加圧ローラ30、サーモパイル37、サーミスタ38、オイル塗布ローラ34、ガイド板35、分離板36等で構成される。
支持ローラ23は、SUS304等の非磁性材料からなる円筒体であって、図の反時計方向に回転する。支持ローラ23の内部には、フェライト等の強磁性体からなる内部コア28と、内部コア28の外周の一部を覆う磁束遮蔽部材29と、が回転自在に設置されている。内部コア28は、定着ベルト22及び支持ローラ23を介してコイル部25に対向している。内部コア28及び磁束遮蔽部材29の回転駆動は、支持ローラ23の回転駆動とは別におこなわれる。内部コア28及び磁束遮蔽部材29を内設した支持ローラ23の構成・動作については、後で詳しく説明する。
定着ベルト22の基材は、耐熱樹脂材料からなり、例えば、ポリイミド、ポリアミドイミド、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)、PES(ポリエーテルスルフォン)、PPS(ポリフェニレンスルフィド)、フッ素樹脂等を用いることができる。加熱層としては、ニッケル、ステンレス、鉄、銅、コバルト、クロム、アルミニウム、金、白金、銀、スズ、パラジウム、これらのうち複数の金属からなる合金、等を用いることができる。弾性層としては、シリコーンゴム、フロロシリコーンゴム等を用いることができる。離型層としては、四フッ化エチレン樹脂(PTFE)、四フッ化エチレン・パーフロロアルキルビニルエーテル共重合体(FEP)等のフッ素樹脂、又はこれらの樹脂の混合物等を用いることができる。
ここで、コイル部25は、支持ローラ23に巻装された定着ベルト22の外周面を覆うように、細線を束ねたリッツ線を巻回して幅方向(図2の紙面垂直方向である。)に延設したものである。コイルガイド27は、耐熱性の高い樹脂材料等からなり、コイル部25を保持するとともに、誘導加熱部24のフレームとして機能する。コア部26は、比透磁率が2500程度のフェライト等の強磁性体からなり、センターコア部26aやサイドコア26bが設けられている。コア部26は、幅方向に延設されたコイル部25に対向するように設置される。センターコア26aは、コイル部25の周方向のほぼ中央位置にあって、コイル部25の周囲に形成される磁束の密度が最も大きくなる位置である。コイル部25は、不図示の高周波電源部に接続されていて、高周波電源部から10k〜1MHzの交番電流が印加される。
定着ベルト22と加圧ローラ30との当接部の出口側には、記録媒体Pの搬送を案内するとともに定着ベルト22に対する記録媒体Pの分離を促進する分離板36が配設されている。
そして、サーモパイル37及びサーミスタ38によって、定着ベルト22上の表面温度(定着温度)が検出されて、インバータ回路を備えた誘導加熱部24における出力が調整される。こうして、定着ベルト22上の定着温度が一定に保たれる。
定着補助ローラ21の回転駆動によって、定着ベルト22は図2中の矢印方向に周回するとともに、支持ローラ23も反時計方向に回転して、加圧ローラ30も矢印方向に回転する。定着ベルト22は、誘導加熱部24との対向位置で加熱される。詳しくは、コイル部25に高周波の交番電流を流すことで、コア部26と内部コア28との間に磁力線が双方向に交互に切り替わるように形成される。このとき、支持ローラ23表面と定着ベルト22の加熱層とに渦電流が生じて、支持ローラ23及び加熱層の電気抵抗によってジュール熱が発生する。こうして、定着ベルト22は、発熱した支持ローラ23から受ける熱と、自身の加熱層の発熱と、によって加熱される。すなわち、支持ローラ23は加熱部材として機能して、定着ベルト22は加熱部材として機能するとともに被加熱部材としても機能する。
詳しくは、先に説明した作像プロセスを経てトナー像Tを担持した記録媒体Pが、ガイド板35に案内されながら定着ベルト22と加圧ローラ30との間に送入される(矢印Yの搬送方向の移動である。)。そして、定着ベルト22から受ける熱と加圧ローラ30から受ける圧力とによってトナー像Tが記録媒体Pに定着されて、記録媒体Pは定着ベルト22と加圧ローラ30との間から送出される。
このような一連の動作が連続的に繰り返されて、画像形成プロセスにおける定着工程が完了する。
図3は、図2の定着装置20に設置された支持ローラ23を誘導加熱部24側から幅方向にみた図であって、支持ローラ23の内部を示している。
図3に示すように、支持ローラ23の円筒体内には、内部コア28と磁束遮蔽部材29とが回転自在に設置されている。
これに対して、内部コア28及び磁束遮蔽部材29を周方向にさらに所定角度回転させて、磁束遮蔽部材29がセンターコア26aに対向しないようにする。このとき、磁束が低下される調整範囲がゼロになって、すべての範囲(幅Mmaxの領域である。)が定着ベルト22の主たる加熱範囲となる。
図5は、磁束遮蔽部材29が駆動制御されたときの、磁束遮蔽部材29、センターコア26a、記録媒体Pの幅方向範囲L(通紙幅)、調整範囲N及び加熱範囲Mの位置関係を示す模式図である。図5(A)はB5縦(B5T)サイズの記録媒体Pを通紙する場合の位置関係を示し、図5(B)はA4縦(A4T)サイズの記録媒体Pを通紙する場合の位置関係を示す。
まず、ユーザーが入力したプリント指令によって、給紙部にセットされたB5縦サイズの記録媒体Pが選択されると、その情報に基いた記録媒体Pのサイズがサイズ検知センサ(不図示である。)によって検知される。サイズ検知センサは、給紙部11、12に設置された給紙フェンス(記録媒体Pを固定するための部材であって、記録媒体Pのサイズに応じて移動する。)の位置を検知するフォトセンサであって、ユーザーによってプリント指令された入力情報等を照合して、支持ローラ23における記録媒体Pの幅方向サイズを検知する検知手段として機能する。このように、通紙(定着)される記録媒体Pの幅方向サイズ(又は、サイズ及び搬送方向)が、検知手段によって検知される。検知手段としてのサイズ検知センサによって検知された記録媒体Pのサイズは、支持ローラ23や定着ベルト22に対応する記録媒体Pの幅方向範囲L2(通紙領域)を特定するものである。すなわち、支持ローラ23や定着ベルト22において、過昇温する可能性のある非通紙領域が特定される。
具体的に、センターコア26aに対向する調整範囲(遮蔽範囲)がN2になって、加熱範囲がM2になるように、磁束遮蔽部材29が駆動制御される。ここで、加熱範囲M2は、検知手段で検知された幅方向範囲L2よりも小さくて、幅方向範囲L2内に含まれる範囲である。すなわち、加熱範囲M2の両端に所定マージンを設けた範囲が、幅方向範囲L2になる。
まず、検知手段によって記録媒体Pの幅方向範囲L1が検知される。そして、検知された幅方向範囲L1に基いて、磁束遮蔽部材29が駆動制御される。
具体的に、センターコア26aに対向する調整範囲がN1になって、加熱範囲がM1になるように、磁束遮蔽部材29が駆動制御される。ここで、加熱範囲M1は、検知手段で検知された幅方向範囲L1よりも小さくて、幅方向範囲L1内に含まれる範囲である。すなわち、加熱範囲M1の両端に所定マージンを設けた範囲が、幅方向範囲L1になる。
その後、図5(B)の状態で、定着装置20のインバータ電源のスイッチがオンされて、誘導加熱部24による加熱が開始される。
すなわち、幅方向範囲L(通紙幅)に加熱範囲Mを一致させた場合(従来の構成である。)には、図6(B)に示すように定着ベルト22上の幅方向端部において、幅方向範囲Lを超えて調整範囲Nへの伝熱が生じるために、非通紙領域における定着温度の過昇温が生じる。なお、図6中の「磁束」は、幅方向における磁束の大きさを示すものであって、加熱範囲Mに対応するものである。磁束が安定している範囲が、加熱範囲Mになる。また、図中の矢印は、加熱範囲からの伝熱方向を示すものである。
図7において、横軸は定着ベルト22における幅方向の位置を示し、縦軸は定着ベルト22表面の温度(定着温度)を示す。ここで、横軸の幅方向位置の「0」は、定着ベルト22の幅方向中央位置を示す。実線R1は、幅方向サイズがL1の記録媒体Pを連続通紙した場合の温度分布を示す。実線R2は、幅方向サイズがL2の記録媒体Pを連続通紙した場合の温度分布を示す。
図8にて、この発明の実施の形態2について詳細に説明する。
図8は、実施の形態2における定着装置の支持ローラ23を示す図であって、前記実施の形態1における図3に相当する図である。本実施の形態2の支持ローラ23は、内部に設けられた磁束遮蔽部材29の形状が、前記実施の形態1のものとは相違する。
図9にて、この発明の実施の形態3について詳細に説明する。
図9は、実施の形態3における支持ローラ23の磁束遮蔽部材29を示す展開図である。本実施の形態3は、磁束遮蔽部材29の形状が、前記実施の形態1のものとは相違する。
そして、本実施の形態3でも、前記各実施の形態と同様に、記録媒体Pの幅方向範囲Lよりも加熱範囲Mが小さくなるように磁束遮蔽部材29を駆動制御している。
図10にて、この発明の実施の形態4について詳細に説明する。
図10は、実施の形態4における支持ローラ23の磁束遮蔽部材29を示す展開図である。本実施の形態4は、磁束遮蔽部材29の形状が、前記実施の形態1のものとは相違する。
そして、本実施の形態4でも、前記各実施の形態と同様に、記録媒体Pの幅方向範囲Lよりも加熱範囲Mが小さくなるように磁束遮蔽部材29を駆動制御している。
図11にて、この発明の実施の形態5について詳細に説明する。
図11は、実施の形態5における定着装置20を示す断面図である。本実施の形態5の定着装置は、加熱部材及び定着部材として定着ローラ31を用いている点が、加熱部材として支持ローラ及び定着ベルトを用いて定着部材として定着ベルトを用いている前記実施の形態1のものとは相違する。
定着ローラ31は、発熱層31a、シリコーンゴム等からなる弾性層、フッ素化合物等からなる離型層、等で構成される。定着ローラ31の内部は、中空構造になっていて、内部コア28及び磁束遮蔽部材29が回転自在に設置されている。
そして、本実施の形態5でも、前記各実施の形態と同様に、記録媒体Pの幅方向範囲Lよりも加熱範囲Mが小さくなるように磁束遮蔽部材29を駆動制御している。
20 定着装置、 21 定着補助ローラ、
22 定着ベルト(加熱部材、定着部材)、
23 支持ローラ(加熱部材)、
24 誘導加熱部(磁束発生手段)、 25 コイル部、
26 コア部、 26a センターコア、 26b サイドコア、
28 内部コア、 28a 軸部、
29 磁束遮蔽部材(磁束調整部材)、 29a 傾斜面、 30 加圧ローラ、
31 定着ローラ(加熱部材、定着部材)、
37 サーモパイル、 38 サーミスタ、
N 調整範囲、 M 加熱範囲、 P 記録媒体。
Claims (18)
- トナー像を記録媒体に定着させる定着装置であって、
磁束を発生させる磁束発生手段と、
前記磁束によって誘導加熱される加熱部材と、
前記加熱部材に作用する前記磁束を幅方向の所定の調整範囲について低下させる磁束遮蔽部材と、
前記磁束遮蔽部材を回転駆動して前記調整範囲を可変することで前記加熱部材における加熱範囲を可変する可変手段と、
前記加熱部材に対応する前記記録媒体の幅方向の範囲を検知する検知手段と、
を備え、
前記可変手段は、前記検知手段によって検知された前記幅方向の範囲に基づいて、当該幅方向の範囲に対して一定の幅分だけ前記加熱範囲が小さくなるように前記磁束遮蔽部材を駆動制御することを特徴とする定着装置。 - 前記可変手段は、前記幅方向の範囲内に前記加熱範囲が含まれるように前記磁束遮蔽部材を駆動制御することを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
- 前記検知手段は、前記記録媒体のサイズを検知するサイズ検知センサであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の定着装置。
- 前記調整範囲は、前記検知手段で検知された前記幅方向の範囲の外側の範囲を含むことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の定着装置。
- 前記磁束発生手段は、前記加熱部材に対向するように幅方向に延設されたコイル部と、前記加熱部材を介して前記コイル部に対向する内部コアと、を備え、
前記磁束遮蔽部材は、前記コイル部と前記内部コアとの間に配設されたことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の定着装置。 - 前記磁束遮蔽部材は、前記コイル部に対向する前記内部コアの外周を覆う範囲を連続的又は段階的に増減できるように形成されたことを特徴とする請求項5に記載の定着装置。
- 前記可変手段は、前記内部コアの外周を覆う範囲を連続的又は段階的に増減するように前記磁束遮蔽部材を駆動する手段であることを特徴とする請求項6に記載の定着装置。
- 前記磁束発生手段は、前記加熱部材に対向しない側で前記コイル部に対向するとともにセンターコアを有するコア部を備え、
前記磁束遮蔽部材は、前記センターコアに対向する前記内部コアの外周を覆うことを特徴とする請求項5〜請求項7のいずれかに記載の定着装置。 - 前記加熱部材は、トナー像を溶融する定着部材を加熱することを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれかに記載の定着装置。
- 前記定着部材は、定着ベルトであって、
前記加熱部材は、定着補助ローラとともに前記定着ベルトを張架する支持ローラであって、
前記磁束発生手段は、前記定着ベルトに対向するように配設されたことを特徴とする請求項9に記載の定着装置。 - 前記定着補助ローラは、搬送される記録媒体を加圧する加圧ローラに対して前記定着ベルトを介して当接するように配設されたことを特徴とする請求項10に記載の定着装置。
- 前記加熱部材は、トナー像を溶融する定着部材であることを特徴とする請求項1〜請求項11のいずれかに記載の定着装置。
- 前記定着部材は、定着ベルトであって、
前記磁束発生手段は、前記定着ベルトに対向するように配設されたことを特徴とする請求項12に記載の定着装置。 - 前記定着ベルトは、支持ローラと定着補助ローラとに張架され、
前記定着補助ローラは、搬送される記録媒体を加圧する加圧ローラに対して前記定着ベルトを介して当接するように配設されたことを特徴とする請求項13に記載の定着装置。 - 前記定着部材は、搬送される記録媒体を加圧する加圧ローラに当接する定着ローラであって、
前記磁束発生手段は、前記定着ローラに対向するように配設されたことを特徴とする請求項12に記載の定着装置。 - トナー像を記録媒体に定着させる定着装置であって、
磁束を発生させる磁束発生手段と、
前記磁束によって誘導加熱されるとともに、搬送される記録媒体を加圧する加圧ローラに当接する定着ローラと、
を備え、
前記磁束発生手段は、
前記定着ローラに対向するように幅方向に延設されたコイル部と、
前記定着ローラの周方向に対応する前記コイル部の中央位置に配設されたセンターコアと、
を具備し、
前記定着ローラに作用する前記磁束を前記センターコアに対向する幅方向の所定の遮蔽範囲について低下させる磁束遮蔽部材と、
前記磁束遮蔽部材を回転駆動して前記遮蔽範囲を可変することで前記定着ローラにおける加熱範囲を可変する可変手段と、
通紙される記録媒体の幅方向のサイズを検知する検知手段と、
をさらに備え、
前記可変手段は、前記検知手段によって検知された前記幅方向のサイズに基づいて、当該幅方向のサイズに対して一定の幅分だけ前記加熱範囲が小さくなるように前記磁束遮蔽部材を駆動制御することを特徴とする定着装置。 - 前記磁束遮蔽部材は、前記遮蔽範囲を段階的に増減できるように段状に形成されたことを特徴とする請求項16に記載の定着装置。
- 請求項1〜請求項17のいずれかに記載の定着装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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