JP2015175946A - 定着装置、加熱制御方法、及び画像形成装置 - Google Patents

定着装置、加熱制御方法、及び画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2015175946A
JP2015175946A JP2014051591A JP2014051591A JP2015175946A JP 2015175946 A JP2015175946 A JP 2015175946A JP 2014051591 A JP2014051591 A JP 2014051591A JP 2014051591 A JP2014051591 A JP 2014051591A JP 2015175946 A JP2015175946 A JP 2015175946A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heating
fixing device
fixing
light shielding
heating source
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014051591A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6303652B2 (ja
Inventor
一哉 齋藤
Kazuya Saito
一哉 齋藤
服部 良雄
Yoshio Hattori
良雄 服部
嘉紀 山口
Yoshinori Yamaguchi
嘉紀 山口
春之 本多
Haruyuki Honda
春之 本多
民部 隆一
Ryuichi Minbu
隆一 民部
俊彦 下川
Toshihiko Shimokawa
俊彦 下川
康功 石ヶ谷
Yasunori Ishigaya
康功 石ヶ谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2014051591A priority Critical patent/JP6303652B2/ja
Publication of JP2015175946A publication Critical patent/JP2015175946A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6303652B2 publication Critical patent/JP6303652B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Fixing For Electrophotography (AREA)

Abstract

【課題】画像形成装置の定着装置において、ニップ部の端部の温度上昇を抑制し、印刷条件によって最適な遮光部材の位置を選択し、端部の温度上昇を抑制しつつ転写紙の端部の定着性を確保する。【解決手段】定着装置20において、遮光部材40を軸Lの周りで回転するように回転制御する。加熱源23を軸Lの周で回転するように回転制御する。遮光部材40と加熱源23を連動させて回転制御する。定着ベルト21の温度に応じて回転制御する。転写紙の用紙サイズに応じて回転制御する。印刷枚数、印刷開始時間からの経過時間に応じて回転制御する。【選択図】図2

Description

本発明は、複写機やファクシミリ、プリンタなどの静電記録式画像形成装置に使用される定着装置に関し、無端状の定着部材と加圧部材間のニップ部で転写紙等に定着処理を行う定着装置およびその定着装置を搭載した画像形成装置に関する。
プリンタ、複写機、ファクシミリなどの画像形成装置に対し、近年、省エネルギー化及び高速化についての市場要求が強くなってきている。画像形成装置では、電子写真記録、静電記録、磁気記録等の画像形成プロセスにより、画像転写方式もしくは直接方式により未定着トナー画像が記録材シート、印刷紙、感光紙、静電記録紙などの記録材に形成される。未定着トナー画像を定着させるための定着装置としては、熱ローラ方式、フィルム加熱方式、電磁誘導加熱方式等の接触加熱方式の定着装置が広く採用されている。
このような定着装置の一例として、ベルト方式の定着装置(例えば特開2004−286922号公報)やセラミックヒータを用いたサーフ定着(フィルム定着)の定着装置(例えば特許第2861280号公報)が知られている。
ベルト方式の定着装置では、近年、さらなるウォームアップ時間や、ファーストプリント時間の短縮化が望まれている(課題1)。ウォームアップ時間とは、電源投入時など、常温状態から印刷可能な所定の温度(リロード温度)までに要する時間である。ファーストプリント時間とは、印刷要求を受けた後、印刷準備を経て印字動作を行い排紙が完了するまでの時間である。また、画像形成装置の高速化に伴い、単位時間あたりの通紙枚数が増え、必要熱量が増大しているため、特に連続印刷のはじめに熱量が不足すること(所謂、温度落ち込み)が問題となっている(課題2)。
前記課題1の問題を解決する方法として、セラミックヒータを用いたサーフ定着が提案されており、この方式により、ベルト方式の定着装置に比べ、低熱容量化、小型化が可能となった。しかし、ニップ部のみを局所加熱しているため、その他の部分では加熱されておらず、ニップの用紙などの入口においてベルトは最も冷えた状態にあり、定着不良が発生しやすくなるという問題がある。特に、高速機においては、ベルトの回転が速く、ニップ部以外でのベルトの放熱が多くなるため、より定着不良が発生しやすくなるという問題がある(課題3)。
以上のような課題1〜3を解決するために、例えば特開2007−334205号公報のような技術が提案されている。この技術は、無端ベルトを用いる構成において、そのベルト全体を温めることを可能にし、加熱待機時からのファーストプリントタイムを短縮することができ、かつ高速回転時の熱量不足を解消している。これにより、高生産の画像形成装置に搭載されても、良好な定着性を得ることができるようにした定着装置の技術である。
しかしながら、更なる省エネ性およびファーストプリントタイム向上のためには熱効率を更に向上させる必要があり、金属熱伝導体を介して無端ベルトを間接的に加熱する構成から、無端ベルトを(金属熱伝導体を介さずに)直接加熱する構成とすることが考えられる。このように、無端ベルトを直接加熱する構成とすることで、省エネ性が高く、加熱待機時からのファーストプリントタイムを更に短縮することが可能となる。しかし、低熱容量かつスラスト方向の熱伝導がほとんど無いため、ヒータ発光長と紙サイズが異なる場合に紙サイズより外側の領域の温度上昇(端部温度上昇)が抑制できないという新たな課題が発生している。
本発明は、定着装置において、ニップ部幅方向の端部の温度上昇を抑制することを目的とする。
請求項1の定着装置は、幅方向の軸の周りに回転可能な無端状の可撓性を有する定着部材と、前記定着部材を加熱する加熱源と、前記定着部材に対向して配置された加圧部材と、前記定着部材の内部で前記加圧部材と対向しニップ部を形成するニップ形成部材と、前記定着部材の温度を検出する温度検出手段と、前記加熱源からの輻射光を遮光する遮光部材と、前記遮光部材を前記軸と平行な軸を中心として回転駆動する遮光部材駆動手段と、前記加熱源を前記軸と平行な軸を中心として回転させる加熱源駆動手段と、を備え、前記遮光部材と前記加熱源とを回転制御することを特徴とする。
請求項1の画像形成装置によれば、遮光部材と加熱源とを回転制御しているので、ニップ部幅方向の端部の温度上昇を抑制することができる。
本発明の一実施形態の画像形成装置の要部構成図である。 実施形態における定着装置の要部側面図である。 実施形態における定着装置の要部斜視図及びブロック構成図である。 実施形態における定着装置の遮光部材、フランジ及びガイド部材の斜視図である。 実施形態における定着装置の遮光部材駆動機構の斜視図である。 実施形態における定着装置の遮光部材と加熱源の正面図及び加熱源のハロゲンヒータの発熱部の構成を示す模式図である。 実施形態における加熱源による温める効率の範囲を説明する図である。 実施形態における加熱源を移動させたときと移動させないときのスラスト方向の温度分布の一例を示す図である。
以下、本発明を適用した画像形成装置及び定着装置の実施形態について説明する。まず、図1に基づいて本実施形態の画像形成装置の概要構成及び動作について説明する。この実施形態の画像形成装置100は、カラーレーザープリンタであり、装置本体の中央に、4つの作像部4Y,4M,4C,4Kが設けられている。各作像部4Y,4M,4C,4Kは、カラー画像の色分解成分に対応するイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の異なる色の現像剤を収容している以外は同様の構成となっている。
各作像部4Y,4M,4C,4Kは、潜像担持体としてのドラム状の感光体5と、感光体5の表面を帯電させる帯電装置6と、感光体5の表面にトナーを供給する現像装置7と、感光体5の表面をクリーニングするクリーニング装置8などを備える。なお、図1では、ブラックの作像部4Kが備える感光体5、帯電装置6、現像装置7、クリーニング装置8のみに符号を付しており、その他の作像部4Y,4M,4Cにおいては符号を省略している。
各作像部4Y,4M,4C,4Kの下方には、感光体5の表面を露光する露光装置9が配設されている。露光装置9は、光源、ポリゴンミラー、f−θレンズ、反射ミラー等を有し、画像データに基づいて各感光体5の表面へレーザー光を照射するようになっている。また、各作像部4Y,4M,4C,4Kの上方には、転写装置3が配設されている。転写装置3には、次の部材が備えられている。転写体としての中間転写ベルト30、一次転写手段としての4つの一次転写ローラ31、二次転写手段としての二次転写ローラ36である。これに加えて、二次転写バックアップローラ32と、クリーニングバックアップローラ33と、テンションローラ34、ベルトクリーニング装置35が備えられている。
中間転写ベルト30は、無端状のベルトであり、二次転写バックアップローラ32、クリーニングバックアップローラ33及びテンションローラ34によって張架されている。ここでは、二次転写バックアップローラ32が回転駆動することによって、中間転写ベルト30は図の矢印で示す方向に周回走行(回転)するようになっている。
4つの一次転写ローラ31は、それぞれ、各感光体5との間で中間転写ベルト30を挟み込んで一次転写ニップを形成している。また、各一次転写ローラ31には、図示しない電源が接続されており、所定の直流電圧(DC)及び/又は交流電圧(AC)が各一次転写ローラ31に印加されるようになっている。
二次転写ローラ36は、二次転写バックアップローラ32との間で中間転写ベルト30を挟み込んで二次転写ニップを形成している。また、一次転写ローラ31と同様に、二次転写ローラ36にも図示しない電源が接続されており、所定の直流電圧(DC)及び/又は交流電圧(AC)が二次転写ローラ36に印加されるようになっている。
ベルトクリーニング装置35は、中間転写ベルト30に当接するように配設されたクリーニングブラシとクリーニングブレードを有する。このベルトクリーニング装置35から伸びた図示しない廃トナー移送ホースは、図示しない廃トナー収容器の入り口部に接続されている。
プリンタ本体の上部には、ボトル収容部2が設けられており、ボトル収容部2には補給用のトナーを収容した4つのトナーボトル2Y,2M,2C,2Kが着脱可能に装着されている。各トナーボトル2Y,2M,2C,2Kと上記各現像装置7との間には、図示しない補給路が設けてあり、この補給路を介して各トナーボトル2Y,2M,2C,2Kから各現像装置7へトナーが補給されるようになっている。
一方、プリンタ本体の下部には、記録媒体としての転写紙Pを収容した給紙トレイ10や、給紙トレイ10から転写紙Pを搬出する給紙ローラ11等が設けてある。ここで、転写紙Pには、普通紙以外に、厚紙、はがき、封筒、薄紙、塗工紙(コート紙やアート紙等)、トレーシングペーパ、OHPシート等が含まれる。また、図示しないが、手差し給紙機構が設けてあってもよい。
プリンタ本体内には、転写紙Pを給紙トレイ10から二次転写ニップを通過させて装置外へ排出するための搬送路が配設されている。搬送路において、二次転写ローラ36の位置よりも転写紙搬送方向上流側には、二次転写ニップへ転写紙Pを搬送する搬送手段としての一対のレジストローラ12が配設されている。
また、二次転写ローラ36の位置よりも転写紙Pの搬送方向下流側には、転写紙Pに転写された未定着画像を定着するための定着装置20が配設されている。さらに、定着装置20よりも搬送路Rの転写紙Pの搬送方向下流側には、転写紙Pを装置外へ排出するための一対の排紙ローラ13が設けられている。また、プリンタ本体の上面部には、装置外に排出された転写紙Pをストックするための排紙トレイ14が設けらっれている。
次に、実施形態における上記の定着装置20の構成について説明する。図2は実施形態における定着装置20の要部側面図、図3は定着装置20の要部斜視図及びブロック構成図、図4は定着装置20の遮光部材、フランジ及びガイド部材の斜視図である。図5は定着装置20の遮光部材駆動機構の斜視図、図6は定着装置20の遮光部材と加熱源の正面図(図6(A))及び加熱源のハロゲンヒータの発熱部の構成を示す模式図(図6(B))である。
この定着装置20は、略円筒形状で回転可能な可撓性を有する「定着部材としての」定着ベルト21、定着ベルト21に対向して回転可能に設けられた「加圧部材」としての加圧ローラ22、定着ベルト21を加熱する加熱源23を備えている。また、定着装置20は、転写紙Pに対する定着効率向上のために次の各部材を備えている。すなわち、定着ベルト21の内側に配設されたニップ形成部材24、ニップ形成部材24を支持するステー25、加熱源23から放射される光を定着ベルト21へ反射する反射部材26を備えている。さらに、ニップ形成部材24を支持するステー25をその長手方向の両端で保持固定して位置決めしている保持部材27(フランジ)、加圧ローラ22を定着ベルト21へ加圧する図示しない加圧手段等も備えている。
さらに、定着装置20は、定着ベルト21における移動方向と直角な方向を長手方向とする断面円弧状の遮光部材40を備えている。この遮光部材40は、加熱源23を挟んで反射部材26と対向するように配置されており、加熱源23からの輻射光(赤外線を含む)が定着ベルト21に照射されるのを制限する部材である。
加熱源23は、それぞれがハロゲンヒータからなる中央ヒータ23Aと端部ヒータ23Bとで構成されており、この加熱源23は、定着ベルト21のニップ部以外の箇所で定着ベルト21を直接加熱する。図6(B)に示すように、中央ヒータ23Aは長手方向の中央領域を加熱対象とし、図6(B)に示す発熱部23A1が中央に設けられている。端部ヒータ23Bは長手方向の両端領域を加熱対象とし、図6(B)に示す発熱部23B1が両端に設けられている。
加圧ローラ22は、芯金22aと、芯金22aの表面に設けられた発泡性シリコーンゴム、シリコーンゴム、又はフッ素ゴム等から成る弾性層22bと、弾性層22bの表面に設けられたPFA又はPTFE等から成る離型層22cによって構成されている。加圧ローラ22は、図示しない加圧手段によって定着ベルト21側へ加圧され定着ベルト21を介してニップ形成部材24に当接している。そして、加圧ローラ22と定着ベルト21とが圧接する箇所では、加圧ローラ22の弾性層22bが押しつぶされることで、所定の幅のニップ部Nが形成されている。
加圧ローラ22は、画像形成装置の本体に設けられた図示しないモータ等の駆動源によって回転駆動するように構成されている。加圧ローラ22が回転駆動すると、その駆動力がニップ部Nで定着ベルト21に伝達され、定着ベルト21が従動回転するようになっている。定着ベルト21は加圧ローラ22により連れ回り回転する。すなわち、加圧ローラ22が図示しない駆動源により回転し、ニップ部Nでベルトに駆動力が伝達されることにより定着ベルト21が回転する。また、定着ベルト21はニップ部以外では両端部で保持部材27にガイドされ、走行する。このように、定着ベルト21は、幅方向の中心軸L(図2)の周りに回転可能な無端状で可撓性を有する定着部材である。そして、トナーTが転写された転写紙Pがニップ部Nを通過するときトナー像が定着される。上記のような構成により安価で、ウォームアップが速い定着装置を実現することが可能となる。
図3に示すように、定着装置20は、遮光部材駆動手段50と、加熱源駆動手段60と、「温度検出手段」としてのサーミスタからなる温度センサ70を備えている。遮光部材駆動手段50は、図5に示すように、第1歯車51、第2歯車52及び第3歯車53からなる歯車ユニット50Aと、ウォーム歯車54により歯車ユニット50Aを駆動するモータ50Bを備えている。そして、モータ50Bの駆動により、歯車ユニット50Aの回転力をガイド部材55に伝達し、前記の遮光部材40を図2に示す矢印Rのように定着ベルト21の周方向に回転させる。また、加熱源駆動手段60は、図3に示すように遮光部材駆動手段50と同様な歯車ユニット60Aとモータ60Bとを備えており、モータ60Bの駆動により、歯車ユニット60Aを介して加熱源23を図2に示す矢印Sのように位置を回転移動させる。
この実施形態では、遮光部材40と加熱源23は、前記軸Lを中心として回転移動する。なお、遮光部材40と加熱源23は、前記軸Lと平行な軸(例えば軸LP)を中心として回転移動するものでもよい。また、遮光部材40は軸Lを中心として、一方、加熱源は、軸LPを中心として回転移動するものでもよい。なお、遮光部材40は前記軸Lを中心として回転駆動し、加熱源23は中央ヒータ23Aと端部ヒータ23Bとの間の中央を軸(例えば軸23L)として回転移動するようにしてもよい。なお、軸は同軸でも「平行」である。
温度センサ70は接触式サーミスタからなり、加圧ローラ22の温度を検知する。これにより、この温度センサ70は加圧ローラ22を介して定着ベルト21(定着手段)の温度を検出する。
図3に示すように、定着装置20の遮光部材駆動手段50と加熱源駆動手段60は、コントローラ80により駆動制御される。コントローラ80は、画像形成装置の本体側のメインコントローラに接続され、メインコントローラから、用紙サイズ、枚数、印刷時間等の各種のデータを受信するとともに、温度センサ70から加圧ローラ22の温度を検出する。そして、コントローラ80はこの温度や前記用紙サイズ、枚数、印刷時間等の各種のデータに基づいて、遮光部材駆動手段50と加熱源駆動手段60を介して、遮光部材40と加熱源23の回転制御を行う。
図3、図4、図5及び図6(A)に示すように、遮光部材40の形状は各転写紙の紙幅に応じた遮光面積が設けられた段付き形状となっている。そして、定着ベルト21の内側に沿って、前記のように非接触で回転するように配置され、各紙幅に対応した位置に回転して加熱に不必要な領域を遮光する。これにより紙幅の狭い転写紙を連続通紙した場合でも、非通紙領域が過昇温状態になることがなく、過昇温領域をキャンセルするために生産性を落とす等の制御を最小限にとどめることができる。遮光部材40を回転させると、幅方向(スラスト方向)の遮光領域が変わるように遮光エッジ部40a(図3、図4、図5、図6(A))は斜め形状となっている。またこれに伴い、加熱源としてハロゲンヒータは、紙幅(用紙サイズ)毎に用意する必要が無い。
遮光部材40と加熱源23の回転制御の方法、加熱制御方法の一例を以下に示す。印刷が開始される前に前回の印刷からの経過時間、加圧ローラ22の温度などから定着装置20の蓄熱状態を判別し印刷開始時点での遮光部材40の位置(回転方向の位置)を指定する。これにより、端部の温度上昇が早くて遮光部材40の回転が間に合わないといった不具合や、遮光しすぎることによる印刷開始時点での定着不良などの不具合を回避できる。
さらに、定着ベルト21の温度を検出するようにし、印刷中(定着の動作を行っているとき)に定着ベルト21の温度を見ながら遮光部材の位置を決めることにより定着不良を引き起こすことなく、印刷中の端部の温度上昇を抑えることができる。
また、印刷する転写紙の紙幅(紙サイズ)や紙種などの条件により遮光部材の位置を可変にするとよい。また、印刷中に端部の温度が上昇してきたら遮光部材40の位置を移動させる構成のため、ムダに遮光することなく各紙幅(紙サイズ)に合わせて最適な遮光状態を維持できる。
加熱源23の中央ヒータ23Aと端部ヒータ23Bの配置は回転方向上流に中央ヒータ23A、下流に端部ヒータ23Bとなっている。これは小サイズ通紙の際、中央ヒータ23が上にあるほうが遮光しやすいからである。なお中央ヒータ23Aと端部ヒータ23Bは連結している。
図7に示すように、遮光部材40の開口部の中で一番効率よく定着ベルト21に輻射光(赤外線)を輻射できるのは回転方向の中央の位置であり、中央から上流から下流に行くほど効率が下がる。これは、直接に定着ベルト21を温める角度が回転方向中央にいるときに最大となるからである。中央から離れるほど直接に定着ベルト21を温める成分が減り、1次反射光、2次反射光の成分が増えるためである。反射部材26の反射率は98%程度である。そこで遮光部材40の回転と連動して加熱源23(中央ヒータ23A、端部ヒータ23B)を回転(位置を変える)するようにしている。
例えば、大サイズの転写紙の印刷をする時には遮光部材40を開く方向に回転させるが、最端部は温度ダレがあって定着不良を起こしやすいため、遮光部材40に連動して端部ヒータ23Bを効率のよい位置になるように加熱源23を回転させる。
また、小サイズの転写紙の印刷をする時は加熱領域を狭くする方向に遮光部材40を回転させるのに連動して、中央ヒータ23Aを効率のよい位置にするように加熱源23を回転させる。これは小サイズ時には端部ヒータ23Bを消灯し中央ヒータ23Aのみ点灯させるため、中央ヒータ23Aの効率を最大にする位置が最適だからである。これによりムダな電力を消費することなく、定着状態を良好に保つことができる。
さらに具体的には、定着装置20が冷えている状態から印刷する場合、遮光部材40は印刷開始時点には遮光率が一番低いポジション(位置)にある。例えば、A6サイズの転写紙の印刷が開始されると、A6サイズの紙幅よりも幅方向(スラスト方向)で見て外側にある加圧ローラ22の温度を温度センサ70で検出する。この検出された温度がある温度以上(例えば160℃以上)であることを検知した時点で、コントローラ80は、加熱源23からの光を遮光する方向(加熱源23と対向する表面積がより相対的に増加する方向)に遮光部材40を移動させ、非通紙領域の温度上昇を抑制しながら印刷を続ける。遮光部材40の位置と非通紙領域の温度は対になっており、コントローラ80は、この遮光部材40の位置と非通紙領域の温度のデータの組を3段階持っている。上記の例では、170℃を検出した場合には160℃を検出したときよりも、より遮光するポジションに遮光部材40を移動させる制御とする。
また、スラスト方向の温度センサの配置で、非通紙領域の温度上昇が検知できない紙幅の転写紙の印刷を行う場合には、印刷開始からの時間によって遮光部材40の位置を決める制御とする。遮光部材40の位置と印刷開始からの時間も対となっており、コントローラ80は、この遮光部材40の位置と印刷開始からの時間のデータの組を3段階持っている。印刷開始からの時間ではなく、印刷枚数や加熱源23の積算点灯時間(duty積算)に基づいて制御してもよい。
定着装置20が温まっている状態(加圧ローラ22の温度を検出する温度センサ70の検出温度がすでに170℃以上)から印刷を開始する場合には次にようにする。印刷開始までに、遮光部材40を、遮光率が一番低いポジションから2段階遮光率が高いポジションに移動させておく。
また、温度センサ70のスラスト方向の位置を変更、若しくは移動可能としたり、増設したりして、B4サイズの転写紙を印刷する場合にはA6サイズの転写紙を印刷するときとスラスト方向が異なる位置にある温度センサを参照する。そして、遮光部材40を移動させる温度や遮光部材40の位置の組み合わせはA6サイズの印刷時と異なる設定とするようにしてもよい。
また、連続通紙を続けていると遮光部材40自体の温度が上がってくるため、ある一定以上の枚数に達したら加熱源23からの赤外線(ヒータ光)を受けない位置に遮光部材40を移動させてもよい。これにより、生産性を落とすなどの制御と組み合わせて印刷を続けることも可能である。
図8は加熱源23を移動させたときと、移動させないときの、スラスト方向の温度分布の一例を示す図である。横軸はスラスト方向の位置、縦軸は温度を示す。このように加熱源23を固定して移動させない場合と比較して、加熱源23を移動させることにより、スラスト方向における温度分布をより平均化させることが可能となる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。すなわち、定着装置20の各部材の形状等に限定されるものではない。
21 定着ベルト
22 加圧ローラ
23 加熱源
24 ニップ形成部材
40 遮光部材
50 遮光部材駆動手段
60 加熱部材駆動手段
70 温度センサ
80 コントローラ
特開2004・286922号公報 特許第2861280号公報 特開2007・334205号公報

Claims (7)

  1. 幅方向の軸の周りに回転可能な無端状の可撓性を有する定着部材と、
    前記定着部材を加熱する加熱源と、
    前記定着部材に対向して配置された加圧部材と、
    前記定着部材の内部で前記加圧部材と対向しニップ部を形成するニップ形成部材と、
    前記定着部材の温度を検出する温度検出手段と、
    前記加熱源からの輻射光を遮光する遮光部材と、
    前記遮光部材を前記軸と平行な軸を中心として回転駆動する遮光部材駆動手段と、
    前記加熱源を前記軸と平行な軸を中心として回転させる加熱源駆動手段と、
    を備え、
    前記遮光部材と前記加熱源とを回転制御することを特徴とする定着装置。
  2. 請求項1に記載の定着装置の前記定着部材を加熱制御する定着装置の加熱制御方法であって、
    前記遮光部材に連動して前記加熱源を回転移動させることを特徴とする定着装置の加熱制御方法。
  3. 請求項1に記載の定着装置の前記定着部材を加熱制御する定着装置の加熱制御方法であって、
    転写紙に対する定着の動作を行っているときに前記加熱源を回転制御することを特徴とする定着装置の加熱制御方法。
  4. 請求項1に記載の定着装置の前記定着部材を加熱制御する定着装置の加熱制御方法であって、
    前記加熱源として前記軸方の向の中央に加熱部を有する中央ヒータと、前記軸方向の端部に加熱部を有する端部ヒータとを備えた加熱源を用い、
    前記遮光部材を当該遮光部材による遮光領域を小さくする方向へ回転するときは前記加熱源の前記端部ヒータの効率が上がる方向に当該加熱源を回転させることを特徴とする定着装置の加熱制御方法。
  5. 請求項1に記載の定着装置の前記定着部材を加熱制御する定着装置の加熱制御方法であって、
    前記加熱源として前記軸方向の中央に加熱部を有する中央ヒータと、前記軸方向の端部に加熱部を有する端部ヒータとを備えた加熱源を用い、
    前記遮光部材を当該遮光部材による遮光領域を大きくする方向へ回転するときは前記加熱源の前記中央ヒータの効率が上がる方向に当該加熱源を回転させることを特徴とする定着装置の加熱制御方法。
  6. 請求項2乃至5の定着装置の加熱制御方法を実施することを特徴とする定着装置。
  7. 請求項1または6に記載の定着装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
JP2014051591A 2014-03-14 2014-03-14 定着装置、加熱制御方法、及び画像形成装置 Active JP6303652B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014051591A JP6303652B2 (ja) 2014-03-14 2014-03-14 定着装置、加熱制御方法、及び画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014051591A JP6303652B2 (ja) 2014-03-14 2014-03-14 定着装置、加熱制御方法、及び画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015175946A true JP2015175946A (ja) 2015-10-05
JP6303652B2 JP6303652B2 (ja) 2018-04-04

Family

ID=54255206

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014051591A Active JP6303652B2 (ja) 2014-03-14 2014-03-14 定着装置、加熱制御方法、及び画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6303652B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017134111A (ja) * 2016-01-25 2017-08-03 株式会社リコー 定着装置、及び画像形成装置

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20120008971A1 (en) * 2010-07-09 2012-01-12 Samsung Electronics Co., Ltd. Fixing device and image forming apparatus having the same
JP2013178511A (ja) * 2012-02-09 2013-09-09 Ricoh Co Ltd 定着装置および画像形成装置
JP2013235179A (ja) * 2012-05-10 2013-11-21 Konica Minolta Inc 定着装置および画像形成装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20120008971A1 (en) * 2010-07-09 2012-01-12 Samsung Electronics Co., Ltd. Fixing device and image forming apparatus having the same
JP2013178511A (ja) * 2012-02-09 2013-09-09 Ricoh Co Ltd 定着装置および画像形成装置
JP2013235179A (ja) * 2012-05-10 2013-11-21 Konica Minolta Inc 定着装置および画像形成装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017134111A (ja) * 2016-01-25 2017-08-03 株式会社リコー 定着装置、及び画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP6303652B2 (ja) 2018-04-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5995132B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP6361269B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP5904325B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
US9448514B2 (en) Image forming apparatus and image forming method
JP5796711B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP5963105B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP5737531B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP6287279B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2015194664A (ja) 定着装置および画像形成装置
JP5812425B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP6551813B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP6127580B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP6119315B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2016014867A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP6106920B2 (ja) 定着装置および画像形成装置
JP6044856B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP6303652B2 (ja) 定着装置、加熱制御方法、及び画像形成装置
JP2016188916A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP6578754B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP6102981B2 (ja) 定着装置および画像形成装置
JP6205764B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP6213890B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP6848370B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP6673033B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2014174437A (ja) 定着装置及び画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20161215

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170220

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20171025

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171031

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171227

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180206

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180219

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6303652

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151