JP6287279B2 - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、記録媒体に画像を定着する定着装置及び定着装置を備えた画像形成装置に関する。
プリンタ、複写機、ファクシミリ等の画像形成装置においては、近年、省エネルギー化及び高速化の市場要求が強くなってきている。
上記画像形成装置では、電子写真記録・静電記録・磁気記録等の画像形成プロセスにより形成したトナー画像(未定着トナー像)を、直接もしくは中間転写体を介して記録材シート・印刷紙・感光紙・静電記録紙などの記録媒体に転写し、このトナー像を担持した記録媒体を定着装置に通してトナー像を記録媒体上に定着している。
未定着トナー画像を定着させる定着装置としては、熱ローラ方式、フィルム加熱方式、電磁誘導加熱方式等の接触加熱方式の定着装置が広く採用されている。このような定着装置の一例として、ベルト方式の定着装置(例えば特許文献1)やセラミックヒータを用いたサーフ定着(フィルム定着)の定着装置(例えば特許文献2)が知られている。
定着装置においては、定着部材を加熱する加熱源の加熱幅よりも幅の狭い用紙(小サイズ紙)を通紙した際に、定着部材軸方向(用紙搬送方向と直交する方向)の温度において、通紙範囲外にあたる領域の温度上昇が著しくなるという、いわゆる端部温度上昇が発生する。小サイズ紙を連続通紙すると、定着部材や加圧部材といった定着装置を構成する部材が、耐熱温度以上にまで達してしまう場合がある。そのため、部材保護するために通紙範囲外領域の温度を抑制しなければならず、通紙の生産性を落とさなければならない(CPMダウンする)といった課題があった。
特に、近年のウォームアップタイム短縮および消費電力低減の要求の高まりから、定着ベルトや定着フィルムなどの定着部材の低熱容量化が進み、定着部材の温度は変動しやすくなっている。これにより、上記課題が顕著に現れるようになってきた。
そこで本発明は、定着部材の長手方向(用紙搬送方向と直交する方向)端部での温度上昇の発生を抑制することのできる定着装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するため本発明は、回転可能な定着部材と、前記定着部材を加熱する加熱源と、前記定着部材の内側に配置されたニップ形成部材と、前記定着部材を介して前記ニップ形成部材と当接することにより前記定着部材との間に所定のニップを形成する加圧部材とを具備する定着装置において、前記ニップ形成部材は熱伝導率が異なる複数材質の部材から構成されており、基材と、該基材のニップ面側に配置され該基材よりも熱伝導率が大きな第一の高熱伝導部材と、該基材の非ニップ面側に配置され該基材よりも熱伝導率が大きな第二の高熱伝導部材とを有し、さらに、前記基材の長手方向両端部に配置されて前記第一の高熱伝導部材と前記第二の高熱伝導部材とを直接接続する接続部材を有し、前記接続部材は、前記基材よりも熱伝導率が大きな部材であることを特徴とする。
本発明の定着装置によれば、定着部材の長手方向(用紙搬送方向と直交する方向)端部での温度上昇を抑制することができる。
本発明に係る画像形成装置の一例であるカラーレーザープリンタの概略を示す断面構成図である。 定着装置の実施形態を示す概略構成図である。 ニップ形成部材の第1実施例の構成を模式的に示す断面図である。 ニップ形成部材の第2実施例の構成を模式的に示す断面図である。 ニップ形成部材の第3実施例の構成を模式的に示す断面図である。 定着装置の第2実施形態を示す概略構成図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明に係る画像形成装置の一例であるカラーレーザープリンタの概略を示す断面構成図である。この図に示すカラーレーザープリンタ1の全体構成と動作については後述し、先に定着装置について説明する。
図2は、定着装置の実施形態を示す概略構成図である。この図に示す定着装置は、回転可能な定着部材としての定着ベルト21と、定着ベルト21に対向して回転可能に設けられた対向回転体としての加圧ローラ22と、定着ベルト21を加熱する加熱源としてのハロゲンヒータ23と、定着ベルト21のループ内側に配設されたニップ形成部材24と、ニップ形成部材24を支持する支持部材としてのステー25と、ハロゲンヒータ23から放射される光を定着ベルト21へ反射する反射部材26と、定着ベルト21の温度を検知する温度検知手段としての温度センサ27と、端部遮光板29等を備えている。
反射部材26は、加熱源がハロゲンヒータの場合に必要で、加熱源(ハロゲンヒータ23)からの輻射熱を反射して支持部材25の加熱を抑える部材である。
また、加熱源にハロゲンヒータを用いた場合、定着ベルト21の最端部(用紙幅方向端部)の温度上昇を抑制するために端部遮光板29が設置されており、一般的には、両端の端部遮光板を設置している間の遮光されていない幅が通紙幅になるがこの限りではない。
符号28は分離部材、Pは用紙、Tはトナーである。本実施形態では、加熱源(ハロゲンヒータ23)に対して定着ベルト21のみが介在する場所に温度センサ27を配置して温度制御点としている。
上記定着ベルト21は、薄肉で可撓性を有する無端状のベルト部材(フィルムも含む)で構成されている。加圧ローラ22は、芯金と、芯金表面に設けられた弾性層と、弾性層の表面に設けられた離型層によって構成されている。加圧ローラ22は、図示しない加圧手段によって定着ベルト21側へ加圧され定着ベルト21を介してニップ形成部材24に当接している。この加圧ローラ22と定着ベルト21とが圧接する箇所では、所定の幅のニップ部Nが形成されている。また、加圧ローラ22は、プリンタ本体に設けられた図示しないモータ等の駆動源によって回転駆動するように構成されている。加圧ローラ22が回転駆動すると、その駆動力がニップ部Nで定着ベルト21に伝達され、定着ベルト21が従動回転するようになっている。
ハロゲンヒータ23は、プリンタ本体に設けられた電源部により出力制御されて発熱するように構成されており、その出力制御は、上記温度センサ27による定着ベルト21の表面温度の検知結果に基づいて行われる。このようなヒータ23の出力制御によって、定着ベルト21の温度(定着温度)を所望の温度に設定できるようになっている。
なお、加熱源23として図示の実施形態では定着部材を内面から加熱するためにハロゲンヒータを一例として図示しているが、加熱源としてはハロゲンヒータだけにとどまらず、IHコイルを有した誘導加熱方式や、抵抗発熱体、カーボンヒータ等を用いてもよい。
ところで、定着部材を加熱する加熱源としては誘導加熱方式を採用することができるが、誘導加熱方式では非通紙部の温度上昇を抑制するために紙サイズに応じて長手方向の発熱範囲を駆動装置を用いて可変とさせる従来技術がある。一方、本発明では、ニップ形成部材の構成を工夫し、材料の熱伝導率を利用することで、駆動装置を必要とせず、非通紙部における端部温度上昇を抑制することが可能である。本発明は、少ない部品点数、簡素化された構成で実現できるため、定着装置のコストダウンにつながる。加熱源にハロゲンヒータでなく誘導加熱方式を用いた場合には、図2に示す端部遮光板29が不要になるが、通紙している用紙幅に対して、誘導加熱している幅のほうが広い範囲であれば、両端部に非通紙領域が発生し、非通紙部の温度上昇はハロゲンヒータの時と同じように発生する。
図3は、ニップ形成部材の第1実施例の構成を模式的に示す断面図である。この図は、用紙搬送方向の正面から見た断面図であり、図の左右方向が用紙幅方向(定着ベルト21及び加圧ローラ22の回転軸方向=長手方向)である。用紙搬送方向は、図3の紙面に垂直な方向で、紙面の裏から表方向に用紙が搬送される。図3では、図の上下方向が厚さ方向であり、ニップ形成部材24の厚さ方向は図に両矢印で示すとおりである。
ニップ形成部材24は複数部材から構成されており、本実施例では基材24aと、ニップ面側軸方向高熱伝導部材24bと、非ニップ面側軸方向高熱伝導部材24cと、接続部材としての端部高熱伝導部材24dとから構成されている。基材24aと各高熱伝導部材24b〜dは熱伝導率が異なっており、各高熱伝導部材24b〜dは基材24aよりも熱伝導率が大きい素材である。
本実施例のニップ形成部材24は、ニップ面側にはニップ面側軸方向高熱伝導部材24bが設けられており、長手方向で定着ベルトの温度偏差が生じた場合にも、このニップ面側軸方向高熱伝導部材24bの特性を活かし、温度偏差を軽減することが可能である。そして、ニップ面側軸方向高熱伝導部材24bの非ニップ面側(図の上側)には、ニップ面側軸方向高熱伝導部材24bよりも熱伝導率の低い部材(一例として樹脂)からなる基材24aが設けてある。その基材24aの非ニップ面側(図の上側)には、非ニップ面側軸方向高熱伝導部材24cが設けてある。基材24aの両側(ニップ面側と非ニップ面側)に熱伝導率の高い(基材24aよりも熱伝導率が高い)ニップ面側軸方向高熱伝導部材24bと非ニップ面側軸方向高熱伝導部材24cの二つを設けることで、温度偏差が小さい場合にはニップ面側軸方向高熱伝導部材24bの特性から長手方向に温度を均一化し、非通紙部の端部温度上昇といった極端な温度偏差が生じた場合には、樹脂層からなる基材24aを通じて非ニップ面側軸方向高熱伝導部材24cまで熱伝達されると、非ニップ面側軸方向高熱伝導部材24cのなかで長手方向に熱の均一化を図ることができる。基材24aの両端部には、接続部材である端部高熱伝導部材24dが設けられている。この端部高熱伝導部材24dは、ニップ面側軸方向高熱伝導部材24b及び非ニップ面側軸方向高熱伝導部材24cとそれぞれ直接接しており、ニップ面側軸方向高熱伝導部材24bにある熱を非ニップ面側軸方向高熱伝導部材24cへ移動させることが可能である。このことで、端部温度上昇を効果的に抑制することができるようになる。
端部温度上昇は、例えば図3において紙幅Bの小サイズ紙(例:DLT幅)を通紙した際、端部ヒータ23Bの幅(加熱領域)よりも紙幅のほうが狭いため、非通紙部で端部ヒータ23Bから加熱される定着ベルトの部分は、温度が著しく上昇することになる。これが端部温度上昇現象である。基本的には、加熱源の加熱幅よりも幅の狭い紙を通紙した際に、紙幅と加熱幅との間が非通紙部となり、定着ベルト温度が通紙部に比べて著しく上昇する。これは、定着ベルトの熱がどこにも吸収されないからである。通紙領域内であれば、定着ベルトの熱は、紙およびトナーに吸収されていく。
本実施例のニップ形成部材24において、ニップ面側に第一の高熱伝導部材(ニップ面側軸方向高熱伝導部材24b)を設け、非ニップ面側に第二の高熱伝導部材(非ニップ面側軸方向高熱伝導部材24c)を設けてある。ニップ面側に一様に第一の高熱伝導部材を長手方向(軸方向)に通しで設置することで、瞬時に温度上昇した定着部材(定着ベルト21)がニップ形成部材24と接触した瞬間、基材24a側へ熱移動する偏差を少なくすることができ、長手方向での温度偏差を最も少なくすることが可能なため、望ましい。
仮に、ニップ面側に熱伝導率の極端に異なる複数部材を設けた場合、熱伝導率が高い箇所のみが定着部材の熱移動が激しく、結果として定着部材の長手方向で大幅な温度偏差を作ることとなり、温度低下の激しい部分は定着必要温度まで到達することができないので定着不良といった画像不良を引き起こしてしまうので好ましくない。
基材24aとしては低熱伝導率であり、かつ耐熱性のある部材として、前述したように耐熱樹脂が挙げられ、PPSやPAIやPEEKやPEKやLCPといったものが望ましい。
また、第一の高熱伝導部材(ニップ面側軸方向高熱伝導部材24b)および第二の高熱伝導部材(非ニップ面側軸方向高熱伝導部材24c)として好ましくは、銅やアルミニウムといった部材が熱伝導率として良好でまた部材のコストも安価であるので最も好ましい。
また、ニップ面側軸方向高熱伝導部材24bの表面はニップ面側であるが、定着ベルト内面と直接摺動させると、摩擦係数μが高くなったり、耐摩耗性の面で十分な耐久性を得られないことがあるため、ニップ面側軸方向高熱伝導部材24bの表層に摩擦係数μを低減させるためにPTFEやPFAのコーティングや塗装を施したり、低摩擦係数の機能を持つPTFEやPFAのシートを間に挟んだり、前述したようなPTFEやPFAの繊維を編組して織物状にした摺動シートを用いてもよい。さらに摩擦係数μを減らすための潤滑剤としてフッ素系やシリコン系のグリスやオイルを塗布してもさらに良好な結果を得ることが可能となる。
ニップ形成部材24の構成についてさらに詳しく述べる。
<材質>
複数材質のうちの高熱伝導部材24b〜dとして、以下のような部材を用いることが好ましい。
カーボンナノチューブ 熱伝導率:3000〜5500[W/mK]
グラファイトシート 熱伝導率:700〜1750[W/mK]
銀 熱伝導率:420[W/mK]
銅 熱伝導率:398[W/mK]
アルミニウム 熱伝導率:236[W/mK]
基材24aの材質としては、耐熱性が高く、高温下でも加圧部材との圧力に耐えられる十分な強度を有した耐熱樹脂、例えばPPSやPEEK、PEK、PAI、LCPといったものを用いることが望ましい。
<形状>
ニップ形成部材24は、定着部材(定着ベルト21)のループ内側に配置しているので、定着ベルト21の内周面と接触摺動している。加圧部材(加圧ローラ22)によって常時一定以上の圧力を受けているので定着ベルト21と十分な密着性が得られており、熱伝達しやすい位置に設置されている。ニップ形成部材24の厚さは1〜10mm程度として断面積を大きくすることにより長手方向(用紙搬送方向と直交する方向=定着部材回転軸方向)の熱輸送量を増やすことができる。
<表面性>
均熱効果を優先させたい場合は上記した良高熱伝導体の材質を用い、表面粗さを平滑(定着ベルト21の内面粗さ以下)にし、定着ベルト21との密着性を高める構成とする。これは、表面凹凸による空間が発生すると空気断熱によって熱伝達が大きく損なわれるためである。
また、ニップ形成部材24の定着ベルト21との接触面側にフッ素樹脂(PFA、PTFE、ETFE)を5〜50μm程度被覆して摺動性を高めても良い。ただし、フッ素樹脂の熱伝導率は上記良熱伝導体の熱伝導率より劣るので、適宜フッ素樹脂の厚さ、有無を決定しても良い。なお、ニップ形成部材24と定着ベルト21との摺動性をさらに高めるためにシリコンオイル,シリコングリス,フッ素系グリスといった潤滑剤を塗布しても良い。また、両者の摺動性をより高めるためにPTFEやPFAの繊維を織り込んでシート状にした摺動シートを用いてもよい。摺動シート材料としてはこの限りではなく、薄い樹脂基材の表層にPFAやPTFEのコーティングを施したものを使用してもよいし、ガラスクロスを編組した基材を用いてもよい。
次に、端部遮光板29(遮蔽部材)について説明する。
図2において、ハロゲンヒータ23の熱を遮るように定着ベルト21の内側に配置された端部遮光板29は、図3に示すように、長手方向(用紙搬送方向と直交する方向=定着部材回転軸方向)の両側端部にのみ配置された部材である。
加熱源をハロゲンヒータとした場合、図3には不図示の定着ベルト21を端部ヒータ23Bが加熱する際に、端部遮光板29が端部ヒータ23Bと定着ベルト21との間にあるため、端部遮光板29で遮光している部分については定着ベルト21は加熱されにくくなっている。つまり、定着ベルト21の長手方向両端部は端部遮光板29により、端部温度上昇を抑制できるような構成となっている。
図3において、端部遮光板29の中央寄り端面と、端部高熱伝導部材24dの中央寄り端面との距離(長手方向の位置関係)をL1とした時、L1>0であれば(接続部材の用紙搬送基準側端部が、遮蔽部材の用紙搬送基準側端部よりも外側に位置していれば)、端部遮光板29で遮光している範囲内に端部高熱伝導部材24dが設置されることとなる。このことで、端部ヒータ23Bにより加熱している範囲よりも端部側に端部高熱伝導部材24dがあるため、端部ヒータ23Bで加熱する範囲にある定着ベルト21の温度が端部高熱伝導部材24dに熱吸収されることがないので、定着ベルトの端部の温度低下といった不具合を回避できる。
また、例えば紙幅Bの小サイズ紙を通紙した際、紙エッジから端部遮光板29で遮光している部分までの間は非通紙部に相当するため、連続通紙において定着ベルトの温度上昇が著しい範囲になってしまうが、まずニップ面側軸方向高熱伝導部材24bにより長手方向の熱移動が行われ、続いて端部に流れた熱は端部高熱伝導部材24dを通じて非ニップ面側にある非ニップ面側軸方向高熱伝導部材24cへ熱移動していく。このことで定着ベルト21の非通紙部に発生した温度上昇を回避することが可能となる。
図4は、ニップ形成部材の第2実施例を示す模式図である。
この図に示す第2実施例のニップ形成部材124は、基材124aが長手方向で均一な厚さとなっておらず、部分的に薄い個所(薄手個所)を設けてある。そして、その薄手個所に、第四の高熱伝導部材(内部高熱伝導部材124e)を配置している。基材124a及び内部高熱伝導部材124e以外の構成は図3の第1実施例のニップ形成部材24と同じである。
本第2実施例のニップ形成部材124においては、第四の高熱伝導部材(内部高熱伝導部材124e)を設けたことで、ニップ面側から非ニップ面側への熱移動を長手方向で部分的に変化させた構成となっている。すなわち、内部高熱伝導部材124eを配置した個所では、内部高熱伝導部材124eが設けられていない個所に比べて厚さ方向の熱伝導率が大きく、ニップ面側から非ニップ面側へ熱移動が素早く行われる。この構成により、様々な紙幅に対する端部温度上昇の抑制に対応することが可能となる。
図4において、長手方向の一部には第四の高熱伝導部材である内部高熱伝導部材124eを設けてあり、この個所については、ニップ形成部材の厚さ方向で熱伝導率の異なる複数の部材を用いていることから。加熱領域内のその他の個所よりも厚さ方向全体としての熱伝導率が高くなっており、定着ベルト21(ニップ面側にあり図4では不図示)から吸熱しやすい構成となっている。したがって、この部分で定着ベルトの著しい温度上昇が生じた場合にはニップ形成部材124の厚さ方向に熱を吸熱し、定着ベルトの温度抑制を可能とする。
図示例では、長手方向の中央(本実施形態では用紙搬送基準である)に対して両側に配置した内部高熱伝導部材124eの位置は、紙幅C(例えばA6サイズ)の小サイズ紙に対応する位置に配置している。
また、記録紙のエッジ部(通紙部と非通紙部の境)よりも長手中央側にまで内部高熱伝導部材124eがあるため(図示例では、紙幅Cの用紙端部よりも中央側に内部高熱伝導部材124eの端部が位置している)、記録紙エッジ付近における定着ベルトの温度上昇(非通紙部の温度上昇の影響で通紙領域まで温度が高くなってしまう状態)を抑制することができ、ホットオフセットによる画像不良を防止することができる。
図5は、ニップ形成部材の第3実施例を示す模式図である。
この図に示す第3実施例のニップ形成部材224は、長手方向両端部に設けた接続部材(ニップ面側の軸方向高熱伝導部材24bと非ニップ面側の軸方向高熱伝導部材24cを接続する部材)である端部高熱伝導部材224dを、第1接続部材224d−1と第2接続部材224d−2の、二つの材質のものから構成している。これ以外の構成は図4の第2実施例のニップ形成部材124と同じである。なお、端部高熱伝導部材は、3つ以上の材質のものから構成しても良い。
図5の第3実施例では、第1接続部材224d−1を熱伝導率の高い高熱伝導部材としており、第2接続部材224d−2は第1接続部材224d−1よりも熱伝導率の低い材料で設けている。すなわち、第1接続部材224d−1と第2接続部材224d−2からなる接続部材(端部高熱伝導部材224d)は、相対的に熱伝導率の大きな第1部材(224d−1)と相対的に熱伝導率の小さな第2部材(224d−2)とからなる。例えば、第1接続部材224d−1を銅とし、第2接続部材224d−2はアルミや鉄、樹脂といったものである。最もニップ面側にあるニップ面側軸方向高熱伝導部材24bと第1接続部材224d−1との間に熱伝導率の相対的に低い第2接続部材224d−2を配置することで、ニップ面側軸方向高熱伝導部材24bから第1接続部材224d−1へ所望以上に熱移動してしまうことを緩和でき、定着ベルトの端部温度低下を防ぐことが可能となる。なお、定着ベルトが端部温度上昇した際には、第2接続部材224d−2を通じて第1接続部材224d−1から非ニップ面側軸方向高熱伝導部材24cへと熱移動させることができる。
また、上記の各実施例において、長手方向両端部に設けた接続部材としての高熱伝導部材である端部高熱伝導部材24d(第1実施例、第2実施例)および第1接続部材224d−1(第3実施例)として、ニップ面側軸方向高熱伝導部材24bよりも熱伝導率の低い部材を用いることで、定着ベルトの端部温度低下を回避することができる。具体的な材料としては、例えばニップ面側軸方向高熱伝導部材24bに銅を使用した場合、端部高熱伝導部材24d(第1実施例、第2実施例)および第1接続部材224d−1(第3実施例)としては、アルミニウムや鉄といった部材を使うことで、両者の熱伝導率の大小関係を実現することができる。
前述したように、定着部材(定着ベルト21)を加熱する加熱源としてはハロゲンヒータに限らず、誘導加熱方式によるものを採用することも可能である。誘導加熱方式においては、駆動装置を用いて長手方向の発熱範囲を可変とさせる従来技術があり、これにより紙サイズに応じて長手方向の発熱範囲を変更し、非通紙部の温度上昇を抑制する方法がある。しかしこの場合、発熱範囲を可変とするための駆動装置が必要で、定着装置のコストが上昇するという問題がある。その点、本発明によれば、複数部材から構成されるニップ形成部材24を備えることで、上述したように端部温度上昇を抑制することができる。そのため、加熱源として低コストなハロゲンヒータを用いた定着装置であっても、端部温度上昇を効果的に抑制することができる。また、加熱源として誘導加熱方式を採用した場合であっても、発熱範囲を可変とするための駆動装置が不要となり、部品点数が少なく、簡素化された構成で成り立つため、定着装置のコストダウンにつながる。
なお、上記説明した実施形態の定着装置は、用紙搬送基準が中央基準のものであったが、本発明は、用紙搬送基準が片側基準である定着装置にも適用可能である。用紙搬送基準が片側基準の装置は、用紙を搬送路の一方側端部に寄せて搬送するものであり、その場合の用紙端部位置に応じて、ニップ形成部材に設ける高熱伝導部(高熱伝導部材)の配置位置や長手方向のサイズなどを設定してやればよい。また、用紙搬送基準が片側基準で加熱源として複数のヒータを備える装置の場合も、各ヒータの発熱領域に応じてニップ形成部材に設ける複数の高熱伝導部(高熱伝導部材)の配置位置や長手方向のサイズなどを設定すればよい。
ここまで説明したように、本発明の定着装置においては、接続部材が、第一の高熱伝導部材(ニップ面側軸方向高熱伝導部材24b)にある熱を第二の高熱伝導部材(非ニップ面側軸方向高熱伝導部材24c)へ移動させることで、端部温度上昇を効果的に抑制することができる。また、用紙端部付近でのホットオフセットを防止して良好な定着品質を得ることができる。
また、接続部材が基材よりも熱伝導率が大きな部材であることにより、用紙幅方向の端部においてニップ面側から非ニップ面側に効率良く熱を移動させ、端部温度上昇を抑制することができる。
また、接続部材の用紙搬送基準側端部が遮蔽部材の用紙搬送基準側端部よりも外側に位置していることで、端部温度が低下しすぎることを防ぐとともに、端部温度上昇が生じた場合には効率良く熱移動を行うことが可能となる。
また、接続部材は第一の高熱伝導部材よりも熱伝導率が小さな部材であることにより、例えば冷間状態から定着装置をあたためるような、朝一の立ち上がり条件のような場合に、定着部材の両端部温度が、接続部材に著しく吸収されて端部温度低下を招くような不具合を回避することができる。なお、非通紙部における端部温度上昇現象が発生した場合には第一の高熱伝導部材の熱を第二の高熱伝導部材へ移動させなければならないので、接続部材の熱伝導率は著しく低い値にせず、第一の高熱伝導部材よりも若干低い値の部材とするのが望ましい。
また、接続部材が複数部材からなることで、第一の高熱伝導部材から第二の高熱伝導部材への熱移動の効果の度合いを所望の特性に調整することが可能となる。
また、接続部材が、相対的に熱伝導率の大きな第1部材と熱伝導率の小さな第2部材とからなり、前記第1部材が非ニップ面側に配置され、前記第2部材がニップ面側に配置されていることで、第一の高熱伝導部材から第二の高熱伝導部材へ所望以上に熱移動してしまうことを緩和でき、定着部材の端部温度低下を防ぐことができる。
また、基材は長手方向の一部に厚さの小さな薄手個所が設けられており、その薄手個所に基材よりも熱伝導率が大きな部材が配置されるとともに、薄手個所が、所定サイズの用紙端部に対応する位置に設けられていることで、例えば小サイズ用紙を連続通紙した場合の用紙端部付近におけるニップ面側から非ニップ面側へ熱移動を素早く行い、定着部材の温度上昇を防止することができる。
図6は、定着装置の第2実施形態を示す概略構成図である。
この図に示す定着装置は、加熱源として1本のハロゲンヒータ23を備えている。ハロゲンヒータが1本であること以外は、図2の定着装置と同様であり、ニップ形成部材として上記説明した各実施例のニップ形成部材を使用可能である。
最後に、図1に示したカラーレーザープリンタ1の全体構成と動作について説明する。
図1に示す画像形成装置1は、カラーレーザープリンタであり、その装置本体の中央には、4つの作像部4Y,4M,4C,4Kが設けられている。各作像部4Y,4M,4C,4Kは、カラー画像の色分解成分に対応するイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の異なる色の現像剤を収容している以外は同様の構成となっている。
具体的に、各作像部4Y,4M,4C,4Kは、潜像担持体としてのドラム状の感光体5と、感光体5の表面を帯電させる帯電装置6と、感光体5の表面にトナーを供給する現像装置7と、感光体5の表面をクリーニングするクリーニング装置8などを備える。なお、図1では、ブラックの作像部4Kが備える感光体5、帯電装置6、現像装置7、クリーニング装置8のみに符号を付しており、その他の作像部4Y,4M,4Cにおいては符号を省略している。
各作像部4Y,4M,4C,4Kの下方には、感光体5の表面を露光する露光装置9が配設されている。露光装置9は、光源、ポリゴンミラー、f−θレンズ、反射ミラー等を有し、画像データに基づいて各感光体5の表面へレーザー光を照射するようになっている。
各作像部4Y,4M,4C,4Kの上方には、転写装置3が配設されている。転写装置3は、転写体としての中間転写ベルト30と、一次転写手段としての4つの一次転写ローラ31と、二次転写手段としての二次転写ローラ36と、二次転写バックアップローラ32と、クリーニングバックアップローラ33と、テンションローラ34、ベルトクリーニング装置35を備える。
中間転写ベルト30は、無端状のベルトであり、二次転写バックアップローラ32、クリーニングバックアップローラ33及びテンションローラ34によって張架されている。ここでは、二次転写バックアップローラ32が回転駆動することによって、中間転写ベルト30は図の矢印で示す方向に周回走行(回転)するようになっている。
4つの一次転写ローラ31は、それぞれ、各感光体5との間で中間転写ベルト30を挟み込んで一次転写ニップを形成している。また、各一次転写ローラ31には、図示しない電源が接続されており、所定の直流電圧(DC)及び/又は交流電圧(AC)が各一次転写ローラ31に印加されるようになっている。
二次転写ローラ36は、二次転写バックアップローラ32との間で中間転写ベルト30を挟み込んで二次転写ニップを形成している。また、一次転写ローラ31と同様に、二次転写ローラ36にも図示しない電源が接続されており、所定の直流電圧(DC)及び/又は交流電圧(AC)が二次転写ローラ36に印加されるようになっている。
ベルトクリーニング装置35は、中間転写ベルト30に当接するように配設されたクリーニングブラシとクリーニングブレードを有する。このベルトクリーニング装置35から伸びた図示しない廃トナー移送ホースは、図示しない廃トナー収容器の入り口部に接続されている。
プリンタ本体の上部には、ボトル収容部2が設けられており、ボトル収容部2には補給用のトナーを収容した4つのトナーボトル2Y,2M,2C,2Kが着脱可能に装着されている。各トナーボトル2Y,2M,2C,2Kと上記各現像装置7との間には、図示しない補給路が設けてあり、この補給路を介して各トナーボトル2Y,2M,2C,2Kから各現像装置7へトナーが補給されるようになっている。
一方、プリンタ本体の下部には、記録媒体としての用紙Pを収容した給紙トレイ10や、給紙トレイ10から用紙Pを搬出する給紙ローラ11等が設けてある。ここで、記録媒体には、普通紙以外に、厚紙、はがき、封筒、薄紙、塗工紙(コート紙やアート紙等)、トレーシングペーパ、OHPシート等が含まれる。また、図示しないが、手差し給紙機構が設けてあってもよい。
プリンタ本体内には、用紙Pを給紙トレイ10から二次転写ニップを通過させて装置外へ排出するための搬送路Rが配設されている。搬送路Rにおいて、二次転写ローラ36の位置よりも用紙搬送方向上流側には、二次転写ニップへ用紙Pを搬送する搬送手段としての一対のレジストローラ12が配設されている。
また、二次転写ローラ36の位置よりも用紙搬送方向下流側には、用紙Pに転写された未定着画像を定着するための定着装置20が配設されている。さらに、定着装置20よりも搬送路Rの用紙搬送方向下流側には、用紙を装置外へ排出するための一対の排紙ローラ13が設けられている。また、プリンタ本体の上面部には、装置外に排出された用紙をストックするための排紙トレイ14が設けてある。
続いて、図1を参照して、本実施形態に係るプリンタの基本的動作について説明する。
作像動作が開始されると、各作像部4Y,4M,4C,4Kにおける各感光体5が図示しない駆動装置によって図の時計回りに回転駆動され、各感光体5の表面が帯電装置6によって所定の極性に一様に帯電される。帯電された各感光体5の表面には、露光装置9からレーザー光がそれぞれ照射されて、各感光体5の表面に静電潜像が形成される。このとき、各感光体5に露光する画像情報は所望のフルカラー画像をイエロー、マゼンタ、シアン及びブラックの色情報に分解した単色の画像情報である。このように各感光体5上に形成された静電潜像に、各現像装置7によってトナーが供給されることにより、静電潜像はトナー画像として顕像化(可視像化)される。
また、作像動作が開始されると、二次転写バックアップローラ32が図の反時計回りに回転駆動し、中間転写ベルト30を図の矢印で示す方向に周回走行させる。そして、各一次転写ローラ31に、トナーの帯電極性と逆極性の定電圧又は定電流制御された電圧が印加される。これにより、各一次転写ローラ31と各感光体5との間の一次転写ニップにおいて転写電界が形成される。
その後、各感光体5の回転に伴い、感光体5上の各色のトナー画像が一次転写ニップに達したときに、上記一次転写ニップにおいて形成された転写電界によって、各感光体5上のトナー画像が中間転写ベルト30上に順次重ね合わせて転写される。かくして中間転写ベルト30の表面にフルカラーのトナー画像が担持される。また、中間転写ベルト30に転写しきれなかった各感光体5上のトナーは、クリーニング装置8によって除去される。その後、図示しない除電装置によって各感光体5の表面が除電され、表面電位が初期化される。
画像形成装置の下部では、給紙ローラ11が回転駆動を開始し、給紙トレイ10から用紙Pが搬送路Rに送り出される。搬送路Rに送り出された用紙Pは、レジストローラ12によってタイミングを計られて、二次転写ローラ36と二次転写バックアップローラ32との間の二次転写ニップに送られる。このとき二次転写ローラ36には、中間転写ベルト30上のトナー画像のトナー帯電極性と逆極性の転写電圧が印加されており、これにより、二次転写ニップに転写電界が形成されている。
その後、中間転写ベルト30の周回走行に伴って、中間転写ベルト30上のトナー画像が二次転写ニップに達したときに、上記二次転写ニップにおいて形成された転写電界によって、中間転写ベルト30上のトナー画像が用紙P上に一括して転写される。また、このとき用紙Pに転写しきれなかった中間転写ベルト30上の残留トナーは、ベルトクリーニング装置35によって除去され、除去されたトナーは図示しない廃トナー収容器へと搬送され回収される。
その後、用紙Pは定着装置20へと搬送され、定着装置20によって用紙P上のトナー画像が当該用紙Pに定着される。そして、用紙Pは、排紙ローラ13によって装置外へ排出され、排紙トレイ14上にストックされる。
以上の説明は、用紙上にフルカラー画像を形成するときの画像形成動作であるが、4つの作像部4Y,4M,4C,4Kのいずれか1つを使用して単色画像を形成したり、2つ又は3つの作像部を使用して、2色又は3色の画像を形成したりすることも可能である。
以上、本発明を図示例により説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、定着装置の加熱源の数や配置場所などは任意であり、また、加熱源もハロゲンヒータに限らず適宜な熱源を採用可能である。定着部材としてベルトやフィルムの材質、あるいは加圧部材の構成等も適宜なものを採用可能である。
また、画像形成装置の構成も任意であり、4色トナーを用いるものに限らず、3色のトナーを用いるフルカラー機や、2色のトナーによる多色機、あるいはモノクロ装置にも本発明を適用することができる。もちろん、画像形成装置としてはプリンタに限らず、複写機やファクシミリ、あるいは複数の機能を備える複合機であっても良い。
1 カラーレーザープリンタ(画像形成装置)
20 定着装置
21 定着ベルト(定着部材)
22 加圧ローラ(加圧部材)
23 ハロゲンヒータ(加熱源)
24 ニップ形成部材
24a 基材
24b ニップ面側軸方向高熱伝導部材(第一の高熱伝導部材)
24c 非ニップ面側軸方向高熱伝導部材(第二の高熱伝導部材)
24d 端部高熱伝導部材(接続部材)
25 ステー(支持部材)
26 反射部材
27 温度センサ(温度検知手段)
29 端部遮光板(遮蔽部材)
124 ニップ形成部材
124a 基材
124e 内部高熱伝導部材
224 ニップ形成部材
224a 基材
224d 端部高熱伝導部材(接続部材)
224d−1 第1接続部材
224d−2 第2接続部材
N ニップ部
P 用紙(記録媒体)
特開2004−286922号公報 特開2010−79309号公報

Claims (7)

  1. 回転可能な定着部材と、前記定着部材を加熱する加熱源と、前記定着部材の内側に配置されたニップ形成部材と、前記定着部材を介して前記ニップ形成部材と当接することにより前記定着部材との間に所定のニップを形成する加圧部材とを具備する定着装置において、
    前記ニップ形成部材は熱伝導率が異なる複数材質の部材から構成されており、基材と、該基材のニップ面側に配置され該基材よりも熱伝導率が大きな第一の高熱伝導部材と、該基材の非ニップ面側に配置され該基材よりも熱伝導率が大きな第二の高熱伝導部材とを有し、さらに、前記基材の長手方向両端部に配置されて前記第一の高熱伝導部材と前記第二の高熱伝導部材とを直接接続する接続部材を有し、
    前記接続部材は、前記基材よりも熱伝導率が大きな部材であることを特徴とする定着装置。
  2. 前記加熱源からの熱を用紙搬送方向と直交する方向の端部において遮蔽する遮蔽部材を備えており、
    前記接続部材の用紙搬送基準側端部が、前記遮蔽部材の用紙搬送基準側端部よりも外側に位置していることを特徴とする、請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記接続部材は、前記第一の高熱伝導部材よりも熱伝導率が小さな部材であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の定着装置。
  4. 前記接続部材が複数部材からなることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の定着装置。
  5. 前記接続部材は、相対的に熱伝導率の大きな第1部材と熱伝導率の小さな第2部材とからなり、前記第1部材が非ニップ面側に配置され、前記第2部材がニップ面側に配置されていることを特徴とする、請求項4に記載の定着装置。
  6. 前記基材は、長手方向の一部に厚さの小さな薄手個所が設けられており、該薄手個所に前記基材よりも熱伝導率が大きな部材が配置されるとともに、
    該薄手個所が、所定サイズの用紙端部に対応する位置に設けられていることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載の定着装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の定着装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
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