JP6232715B2 - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置に使用される定着装置、及びこれを備えた画像形成装置に関する。
近年、複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置に対する省エネルギー化・高速化についての市場要求が強くなってきている。画像形成装置では、電子写真記録・静電記録・磁気記録等の画像形成プロセスにより画像が形成され、画像転写方式又は直接方式により未定着トナー画像が記録材シート・印刷紙・感光紙・静電記録紙等の記録材に形成される。そして、未定着トナー画像を定着させるための定着装置としては、熱ローラ方式、フィルム加熱方式、電磁誘導加熱方式等の接触加熱方式の定着装置が広く採用されている。
このような定着装置の一例として、ベルト方式の定着装置(例えば、特許文献1参照)が知られている。
しかしながら、このようなベルト方式の定着装置では、ベルトにおける温度安定性が悪く、熱容量が大きく、昇温が遅いために、定着装置での所定温度に達するまでのウォームアップやファーストプリントに要する時間が長いという問題がある。そのため、ウォームアップ時間やファーストプリント時間の短縮化が望まれている。なお、ウォームアップ時間とは、電源投入時等、常温状態から印刷可能な所定の温度(リロード温度)までに要する時間を言う。また、ファーストプリント時間とは、印刷要求を受けた後、印刷準備を経て印字動作を行い、排紙が完了するまでの時間を言う。
そこで、ウォームアップ時間やファーストプリント時間の短縮化を図るために、セラミックヒータを用いたサーフ定着方式(フィルム定着方式)の定着装置が提案されている(例えば、特許文献2参照)。このサーフ定着方式の定着装置は、ベルト定着方式の定着装置に比べ、低熱容量化や小型化を図れる。
しかしながら、この定着装置は、定着ニップ部のみを局所加熱している。そのため、その他の部分は、加熱されておらず、定着ニップ部の用紙等の搬入口付近において、ベルトは最も冷えた状態となり、定着不良が発生し易くなるという問題がある。特に、高速機においては、ベルトの回転が速く、定着ニップ部以外でのベルトの放熱が多くなるため、より定着不良が発生し易くなるという問題が生じる。
また、画像形成装置の高速化に伴い、単位時間あたりの通紙枚数が増え、必要熱量が増大する。そのため、特に連続印刷のはじめに熱量が不足する所謂温度落ち込みが問題となっている。
上述のような問題を解決するために、無端ベルトを用いる構成において、そのベルト全体を温めることを可能にし、加熱待機時からのファーストプリントタイムを短縮することができ、かつ高速回転時の熱量不足を解消して、高生産性の画像形成装置に搭載されても、良好な定着性を得ることができるようにした定着装置が提案されている(例えば、特許文献3参照)。
特許文献3に記載の定着装置は、図9に示すように、無端ベルト100と、無端ベルト100の内部に配設されたパイプ状の金属熱伝導体200と、金属熱伝導体内に配設された熱源300と、無端ベルト100を介して金属熱伝導体200に当接してニップ部Nを形成する加圧ローラ400を備えている。そして、加圧ローラ400の回転により無端ベルト100は連れ回る。そして、この際、金属熱伝導体200は無端ベルト100の移動をガイドする。また、金属熱伝導体200内の熱源300により金属熱伝導体200を介して無端ベルト100が加熱される。このような構成により、定着装置を構成する無端ベルト全体を温められる。そのため、加熱待機時からのファーストプリントタイムを短縮し、かつ高速回転時の熱量不足をある程度は解消できる。
しかしながら、このような定着装置より、更なる省エネ及びファーストプリントタイム向上が求められている。
更なる省エネ及びファーストプリントタイム向上のために、金属熱伝導体を介さずに無端ベルトを直接加熱する構成が提案されている(例えば、特許文献4参照)。
特許文献4に記載の定着装置は、図10に示すように、無端ベルト100の内側から上記パイプ状の金属熱伝導体を取り除き、代わりに、板状のニップ形成部材500を設けている。そして、無端ベルト100を介してニップ形成部材500に当接してニップ部Nを形成する加圧ローラ400を備えている。この構成の場合、ニップ形成部材500を配設した箇所以外で、無端ベルト100を熱源300によって直接加熱することができる。そのため、伝熱効率が大幅に向上し消費電力が低減する。これにより、加熱待機時からのファーストプリントタイムを更に短縮することが可能となる。また、金属熱伝導体を設けないことによるコストダウンも期待できる。また、この定着装置においては、ニップ形成部材500をステンレス等の支持部材600により支持し、加圧ローラ400の加圧力に対するニップ形成部材500の強度を高めている。
しかしながら、この無端ベルト100を直接加熱する方式の定着装置は、無端ベルト100を加熱する熱源300の加熱幅よりも、幅の狭い用紙を通紙した際に、無端ベルトの軸方向において、無端ベルトの通紙範囲外領域の温度上昇(端部温度上昇)が著しくなる。具体的には、ニップ部Nを用紙が通過する際、無端ベルト100の通紙範囲の領域は熱が奪われ続けるのに対し、通紙範囲外の領域は熱が奪われ難い。そのため、無端ベルト100の通紙範囲外領域の温度は、図11に示すように、急激に上昇してしまう。更に、低熱容量の定着ベルトの場合は、このような問題が特に顕著に生じる。
そのため、このような用紙を連続通紙すると、定着部材や加圧部材といった定着を構成する部材の温度は、これらの部材の耐熱温度以上にまで達してしまう。その結果、部材を保護するために通紙範囲外の領域の温度を抑制しなければならず、CPMダウンを行ったりしたりして生産性を落とさなければならなかった。特に、近年のウォームアップタイム短縮、消費電力低減の要求の高まりから、定着ベルトの低熱容量化により定着ベルトの温度変動が生じ易くなっていると、このよう問題も顕著になる。
このような問題を解決するために、画像形成装置本体に対して単体着脱可能な定着上ユニットにおいて、ヒーターの長手方向幅を種々の転写紙に相当する長さにした定着装置が知られている(例えば、特許文献5参照)。
しかしながら、用紙は、例えば、A4Y、A4T、A5T、B4、B5T、ハガキ等多様なサイズが存在し、ヒーターの発熱長を最適化することは、装置の大型化やコスト高を招く。
このような問題を解決する定着装置は、本出願時には未だ公知ではないが、例えば特願2012−284693において提案されている。
この提案内容においては、各紙幅に合わせた遮光部材を備えることで、加熱に不必要な領域を遮光しているため、上述の問題を解決できる。
しかしながら、更なる簡易な構成で上述の問題を解決する定着装置が望まれている。
本発明は、省エネ及びファーストプリントタイム向上を図ると共に、様々な用紙に対応して熱劣化を防止し、生産性の向上を図れる簡易な構成の定着装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明の請求項1に記載の定着装置は、
回転可能な定着部材と、
前記定着部材を輻射熱により内部から加熱する熱源と、
前記定着部材の内部で該定着部材と接触する非回転のニップ形成部材と、
前記定着部材を介して前記ニップ形成部材との間でニップを形成する加圧部材と、を備える定着装置において、
前記定着部材の内部で前記ニップ形成部材を前記加圧部材と反対側から支持する支持部材を有し、
前記定着部材に接触して該定着部材の熱移動を補助する熱移動補助部材を有し、
前記熱移動補助部材は、前記定着部材の回転軸方向の中央部を中心にして該定着部材の回転軸方向に延在して形成され、
前記熱移動補助部材は、前記ニップの上流側において、前記支持部材と前記定着部材との間の空間に配置され、
前記熱移動補助部材は、前記定着部材の回転軸方向において、中央部領域よりも端部領域の方が大きい熱コンダクタンスであることを特徴とする。
また、上述した課題を解決するために、本発明の請求項2に記載の定着装置は、
回転可能な定着部材と、
前記定着部材を輻射熱により内部から加熱する熱源と、
前記定着部材の内部で該定着部材と接触する非回転のニップ形成部材と、
前記定着部材を介して前記ニップ形成部材との間でニップを形成する加圧部材と、を備える定着装置において、
前記定着部材の内部で前記ニップ形成部材を前記加圧部材と反対側から支持する支持部材を有し、
前記定着部材に接触して該定着部材の熱移動を補助する熱移動補助部材を有し、
前記熱移動補助部材は、前記定着部材の回転軸方向の中央部を中心にして該定着部材の回転軸方向に延在して形成され、
前記熱移動補助部材は、前記ニップの下流側において、前記支持部材と前記定着部材との間の空間に配置され、
前記熱移動補助部材は、前記定着部材の回転軸方向において、中央部領域よりも端部領域の方が大きい熱コンダクタンスであることを特徴とする。
本発明によると、省エネ及びファーストプリントタイム向上を図ると共に、様々な用紙に対応して熱劣化を防止し、生産性の向上を図れる簡易な構成の定着装置を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る画像形成装置を概略的に示す構成図である。 図1に示した画像形成装置の定着装置を概略的に示す断面図である。 図1に示した画像形成装置の定着装置の反射部材を説明する説明図である。 図1に示した画像形成装置の定着装置の定着部材を説明する説明図である。 図1に示した画像形成装置の第1態様の均熱部材を説明する説明図である。 図1に示した画像形成装置の第2態様の均熱部材を説明する説明図である。 図1に示した画像形成装置の第3態様の均熱部材を説明する説明図である。 図1に示した画像形成装置の第4態様の均熱部材を説明する説明図である。 従来の定着装置を示す断面図である。 従来の定着装置を示す断面図である。 用紙の幅と無端ベルトの温度の関係を説明する説明図である。
次に、本発明に係る一実施形態を図面に従って以下に説明する。なお、本実施形態を説明するための各図面において、同一の機能若しくは形状を有する部材又は構成部品等の構成要素については、判別が可能な限り同一符号を付すことにより一度説明した後ではその説明を省略する。
図1は、本発明の定着装置が設けられるカラープリンタ10としての画像形成装置の一例を示す概略断面図である。ここに示される画像形成装置10は、後述する定着装置50と電子写真方式の画像形成部とを備えており、その画像形成部には複数の(図示した例では4つの)画像形成手段1a、1b、1c及び1dが設けられている。この第1〜第4の画像形成手段1a、1b、1c及び1dは、それぞれ同一の構成ではあるが、対応するトナー色だけが異なっている。そのため、これら画像形成手段において、例えばブラックトナー像、マゼンタトナー像、シアントナー像及びイエロートナー像がそれぞれ形成される。なお、これら画像形成手段は現像剤(トナー)色の違い以外は、それぞれ同一の構成であるため、以下の説明では、参照符号におけるa、b、c及びdの添え字を適宜省略して説明する。
画像形成手段1には、静電潜像担持体であるドラム状の感光体2が配置されており、この感光体2のまわりに、帯電部材3、現像装置4及びクリーニング手段5が設けられている。この感光体2は、時計回りに回転駆動することが可能であり、この感光体2の表面には帯電部材3が圧接されている。そして、この帯電部材3は、感光体2の回転駆動に伴い従動回転させられる。また、この帯電部材3には、図示しない高圧電源により所定のバイアス電圧が印加され、回転駆動する感光体2の表面を一様に帯電できるようになっている。なお、ここに図示した帯電部材3は、感光体2に接触するローラ状部材を採用しているが、コロナ放電等を利用する非接触式のものを採用することも可能である。
また、図1に示される画像形成装置10では、4つの画像形成手段に並行して、斜め下方に露光装置6が設けられている。この露光装置6は、光源、ポリゴンミラー、f−θレンズ、反射ミラーなどの適宜適切な構成部材を有している。そして、各色トナーの画像データに応じて形成された画像情報に基づいて、帯電部材3により帯電させられた各感光体2を露光する。そして、それぞれの感光体2上に静電潜像を作り出すために設けられる。この露光装置6を用いて感光体2上に形成された静電潜像は、感光体2の回転により、現像装置4を通るときに各色トナーが付与されることで現像され、顕像化される。なお、この画像形成装置10の内部における上方には、ブラック、マゼンタ、シアン及びイエローの各色トナーが充填されたトナーボトル20a、20b、20c及び20dが配置されている。そして、このトナーボトル20a、20b、20c及び20dから図示しない搬送経路を介して、所定補給量のトナーがそれぞれ各色現像装置4a、4b、4c及び4dに補給されるようになっている。
更に、この各画像形成手段の感光体2に対向して中間転写体として構成される、無端ベルト状の中間転写ベルト7が配置され、この中間転写ベルト7の表面には各感光体2が当接している。図1に示した中間転写ベルト7は、複数の支持ローラ(例えば、支持ローラ15a、15bなど)に巻きかけられて構成されている。そして、図示した例では、支持ローラ15aが、図示しない駆動源としての駆動モータと連結されている。そして、この駆動モータを駆動させることで、中間転写ベルト7は、図中反時計回りに回転移動すると共に、従動回転可能な支持ローラ15bが回転させられる。また、中間転写ベルト7の裏面には、そのベルトを挟んで感光体2に対向して位置する一次転写ローラ8が配置されている。この一次転写ローラ8に図示しない高圧電源から一次転写バイアスが印加され、現像装置4により顕像化されたトナー像が中間転写ベルト7に一次転写されるようになっている。なお、一次転写されずに感光体2上に残された一次転写残トナーは、感光体2による次の画像形成動作に備えるためにクリーニング手段5により除去され、感光体2上におけるトナーが完全に除去される。
更に、図示した画像形成装置10では、一次転写ローラ8の、中間転写ベルト7の駆動方向下流側に、二次転写装置としての二次転写ローラ18が設けられている。この二次転写ローラ18は、中間転写ベルト7を挟んで支持ローラ15bと対向している。そして、この二次転写ローラ18と支持ローラ15bとで中間転写ベルト7を介して二次転写ニップ部を形成している。また、この画像形成装置10は、記録媒体積載部としての給紙カセット30、給送コロ31に加え、レジストローラ対(位置合わせローラ対)35等を備える。そして、二次転写ローラ18から見て、記録媒体の搬送方向下流側には、定着装置50及び排紙ローラ対36が設けられている。
次に、画像形成動作について説明する。この画像形成動作においても、各感光体2にトナー像を形成し、そのトナー像を中間転写ベルト7に転写する構成は、そのトナー像の色が異なるだけで、実質的に全て同一であるため、a,b,c及びdの添え字は必要に応じて省略する。
まず、上記した感光体2が図示しない駆動源により時計回り方向に回転駆動され、このとき感光体表面に図示しない除電装置からの光が照射されて表面電位が初期化される。この表面電位を初期化された感光体2の表面が、今度は帯電部材3によって所定の極性に一様に帯電される。帯電された感光体表面には、露光装置6からのレーザ光が照射され、これによって感光体表面に静電潜像が形成される。このとき、各感光体2に露光される画像情報は所望のフルカラー画像をイエロー、シアン、マゼンタ及びブラックの各トナー色情報に分解した単色の画像情報である。このように感光体上に形成された静電潜像は、現像装置4を通る際に、現像装置4からの各色トナー(現像剤)が付与され、顕像化されたトナー像として可視化される。
また、中間転写ベルト7は、図中反時計回りに走行駆動させられる。そして、上記した一次転写ローラ8には、感光体上に形成されたトナー像のトナー帯電極性と逆極性の一次転写電圧が印加される。これにより、感光体2と中間転写ベルト7との間に転写電界が形成される。そして、感光体2上のトナー像が、その感光体2と同期して回転駆動される中間転写ベルト7上に静電的に一次転写される。このように、一次転写される各色トナー像は、中間転写ベルト7の搬送方向上流側から逐次タイミングを併せて中間転写ベルト7上に重ね合わされ、所望のフルカラー画像が形成される。
その一方で、画像を形成されるべき記録媒体は、給紙カセット30に積載された記録媒体束から給送コロ31等の適宜適切な搬送部材の作用によりレジストローラ対35まで一枚ごとに分離されて給送される。そして、その際には、未だ回転駆動を開始していないレジストローラ対35のニップ部に、搬送された記録媒体の先端が突き当たり、所謂ループを形成することで、記録媒体のレジストレーションが行われる。その後、中間転写ベルト7上に担持されたフルカラートナー像とのタイミングを図って、レジストローラ対35の回転駆動が開始される。そして、支持ローラ15bと、これに中間転写ベルト7を介して対向する二次転写ローラ18とで構成される二次転写ニップ部に向けて記録媒体が送出される。本実施形態では、二次転写ローラ18に中間転写ベルト表面におけるトナー像のトナー帯電極性と逆極性の転写電圧が印加される。そして、これによって中間転写ベルト7表面に形成されたフルカラートナー像が記録媒体上に一括して転写される。トナー像を転写された記録媒体は、定着装置50まで更に搬送される。そして、この定着装置50を通過するときに、熱と圧力とを加えられ、永久画像としてトナー像が記録媒体に定着させられる。画像を定着させられた画像形成後の記録媒体は、排紙ローラ対36を介して排出トレイ等の記録媒体排出部に排出されることで画像形成動作が完了する。なお、二次転写ローラ18が配置される二次転写ニップ部で転写されずに中間転写ベルト7上に残留した残留トナーは、中間転写ベルトクリーニング手段19により取り除かれ回収される。
次に、定着装置50の構成について図2を参照して以下に説明する。
定着装置50は、図2に示すように、回転可能な定着部材としての定着ベルト51と、定着ベルト51に対向して回転可能に設けられた加圧部材としての加圧ローラ52と、定着ベルト51を加熱する熱源としてのハロゲンヒータ53と、定着ベルト51の内側に配設されたニップ形成部材54と、ニップ形成部材54を支持する支持部材としてのステー55と、ハロゲンヒータ53から放射される光を定着ベルト51へ反射する反射部材56と、定着ベルト51の温度を検知する温度検知手段としての温度センサ57と、定着ベルト51から用紙を分離する分離部材58と、加圧ローラ52を定着ベルト51へ付勢する図示しない付勢手段と、均熱部材(熱移動補助部材)60等を備えている。
定着ベルト51は、薄肉で可撓性を有する無端状のベルト部材(フィルムも含む)で構成されている。詳しくは、定着ベルト51は、ニッケル若しくはSUS等の金属材料又はポリイミド(PI)等の樹脂材料で形成された内周側の基材と、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)又はポリテトラフルオロエチレン(PTFE)等で形成された外周側の離型層によって構成されている。また、基材と離型層との間に、シリコーンゴム、発泡性シリコーンゴム又はフッ素ゴム等のゴム材料で形成された弾性層を介在させても良い。
加圧ローラ52は、芯金52aと、芯金52aの表面に設けられた発泡性シリコーンゴム、シリコーンゴム又はフッ素ゴム等から成る弾性層52bと、弾性層52bの表面に設けられたPFA又はPTFE等から成る離型層52cによって構成されている。そして、加圧ローラ52は、図示しない付勢手段によって定着ベルト側へ付勢され、定着ベルト51を介してニップ形成部材54に当接している。この加圧ローラ52と定着ベルト51とが圧接する箇所では、加圧ローラ52の弾性層52bが押しつぶされることで、所定の幅のニップ部Nが形成されている。また、加圧ローラ52は、プリンタ本体に設けられた図示しないモータ等の駆動源によって回転駆動するように構成されている。そして、加圧ローラ52が回転駆動すると、その駆動力がニップ部Nで定着ベルト51に伝達され、定着ベルト51が従動回転するようになっている。
本実施形態では、加圧ローラ52を中実のローラとしているが、中空のローラであっても良い。その場合、加圧ローラ52の内部にハロゲンヒータ等の熱源を配設しても良い。また、弾性層が無い場合は、熱容量が小さくなり定着性が向上するが、未定着トナーを押し潰して定着させるときに、ベルト表面の微小な凹凸が画像に転写されて画像のベタ部に光沢ムラが生じる可能性がある。これを防止するには、厚さ100μm以上の弾性層を設けることが望ましい。厚さ100μm以上の弾性層を設けることで、弾性層の弾性変形により微小な凹凸を吸収することができるので、光沢ムラの発生を回避することができるようになる。弾性層52bは、ソリッドゴムでも良いが、加圧ローラ52の内部に熱源が無い場合は、スポンジゴムを用いても良い。断熱性が高まり定着ベルト51の熱が奪われ難くなるため、スポンジゴムの方が望ましい。また、定着部材と加圧部材は、互いに圧接する態様に限らず、加圧を行わず単に接触させるだけの構成とすることも可能である。
ハロゲンヒータ53は、それぞれの両端部が定着装置50の側板(図示せず)に固定されている。そして、1本のハロゲンヒータ53は、プリンタ本体に設けられた電源部(図示せず)により出力制御されて発熱するように構成されている。また、この出力制御は、温度センサ57による定着ベルト51の表面温度の検知結果に基づいて行われる。このようなヒータ53の出力制御によって、定着ベルト51の温度(定着温度)を所望の温度に設定できるようになっている。なお、ハロゲンヒータ53は、本実施形態のように1本に限定されないことは言うまでもない。また、定着ベルト51を加熱する熱源として、ハロゲンヒータ以外に、IH、抵抗発熱体又はカーボンヒータ等を用いても良い。
ニップ形成部材54は、定着ベルト51の回転軸方向又は加圧ローラ52の回転軸方向に亘って長手状に配設され、ステー55によって固定支持されている。これにより、加圧ローラ52による圧力でニップ形成部材54の撓みの発生が防止される。そのため、加圧ローラ52の回転軸方向に亘って均一なニップ幅が得られるようになっている。また、ステー55は、ニップ形成部材54の撓み防止機能を満足させるために、ステンレスや鉄等の機械的強度が高い金属材料で形成されることが望ましい。なお、ステー55を樹脂製とすることも可能である。
また、ニップ形成部材54は、耐熱温度200℃以上の耐熱性部材で構成されている。これにより、トナー定着温度域で、熱によるニップ形成部材54の変形を防止し、ニップ部Nの安定した状態を確保して、出力画質の安定化を図っている。ニップ形成部材54には、ポリエーテルサルフォン(PES)、ポリフェニレンスルフィド(PPS)、液晶ポリマー(LCP)、ポリエーテルニトリル(PEN)、ポリアミドイミド(PAI)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)等の一般的な耐熱性樹脂を用いることが可能である。
また、ニップ形成部材54は、その表面に図示しない低摩擦シートを有している。定着ベルト51が回転する際、この低摩擦シートに対し定着ベルト51が摺動することで、定着ベルト51に生じる駆動トルクが低減され、定着ベルト51への摩擦力による負荷が軽減される。
反射部材56は、ステー55とハロゲンヒータ53との間に配設されている。本実施形態では、反射部材56をステー55に固定している。また、反射部材56は、ハロゲンヒータ53によって直接加熱されるため、高融点の金属材料等で形成されることが望ましい。このように反射部材56を配設していることにより、ハロゲンヒータ53からステー55側に放射された光が定着ベルト51へ反射される。これにより、定着ベルト51に照射される光量を多くすることができ、定着ベルト51を効率良く加熱可能となる。また、ハロゲンヒータ53からの輻射熱がステー55等に伝達されるのを抑制することができるので、省エネルギー化も図れる。
なお、本実施形態のような反射部材56を設ける代わりに、ハロゲンヒータ53側のステー55の面を研磨又は塗装等の鏡面処理を施し、反射面を形成しても良い。また、上記反射部材56又はステー55の反射面の反射率は、90%以上であることが望ましい。
また、ステー55は、その強度を確保するために形状や材質を自由に選択できない。そのため、本実施形態のように反射部材56を別途設けた方が、形状や材質の選択の自由度が広がり、反射部材56とステー55はそれぞれの機能に特化させることができる。また、反射部材56をハロゲンヒータ53とステー55との間に設けることにより、ハロゲンヒータ53に対する反射部材56の位置が近くなるので、定着ベルト51を効率良く加熱できる。
また、光の反射による定着ベルト51の加熱効率を更に向上させるには、反射部材56又はステー55の反射面の向きを検討する必要がある。例えば、図3(a)に示すように、反射面56aは、ハロゲンヒータ53を中心とする同心円状に配設されている。そうすると、光がハロゲンヒータ53に向かって反射されるため、その分、加熱効率が低下してしまう。一方、図3(b)に示すように、反射面56bは、ハロゲンヒータ以外の方向で定着ベルト側へ光を反射する向きに一部又は全部を配設されている。そうすると、ハロゲンヒータ53の方向へ反射される光量が少なくなるため、反射光による加熱効率を向上できる。
均熱部材(熱移動補助部材)60は、図2に示すように、定着ベルト51の内部に配置される。また、均熱部材60は、例えば耐熱性と良熱伝導性の物性を有するカーボンナノチューブ製が好ましい。なお、均熱部材60の材質は、カーボンナノチューブに限定されず、銀、銅、アルミニウム等の耐熱性と良熱伝導性を有するものであれば良い。
定着装置50は、更なる省エネ性及びファーストプリントタイム等の向上のために、種々の構成上の工夫が施されている。具体的には、ハロゲンヒータ53によって定着ベルト51をニップ部以外の箇所において直接加熱できるようにしている(直接加熱方式)。本実施形態では、ハロゲンヒータ53と定着ベルト51の間で、図2における左側部分に何も介在させないようにしている。そして、その部分においてハロゲンヒータ53からの輻射熱を定着ベルト51に直接与えるようにしている。
また、定着ベルト51の低熱容量化を図るために、定着ベルト51を薄く、かつ小径化している。具体的には、定着ベルト51を構成する基材、弾性層、離型層のそれぞれの厚さを、20〜50μm、100〜300μm、10〜50μmの範囲に設定し、全体としての厚さを1mm以下に設定している。また、定着ベルト51の直径は、20〜40mmに設定している。更に低熱容量化を図るために、望ましくは、定着ベルト51全体の厚さは、0.2mm以下にするのが良く、更に望ましくは、0.16mm以下とするのが良い。また、定着ベルト51の直径は、30mm以下とするのが望ましい。
また、本実施形態では、加圧ローラ52の直径を20〜40mmに設定しており、定着ベルト51の直径と加圧ローラ52の直径を同等となるように構成している。なお、定着ベルト51の直径と加圧ローラ52の直径は、この構成に限定されるものではない。例えば、定着ベルト51の直径が加圧ローラ52の直径よりも小さくなるように形成しても良い。その場合、ニップ部Nにおける定着ベルト51の曲率が加圧ローラ52の曲率よりも小さくなるため、ニップ部Nから排出される記録媒体が定着ベルト51から分離され易くなる。
次に、定着ベルトの端部の構成について図4を参照して以下に説明する。なお、均熱部材は、説明の都合上、図示を省略する。図4(a)は斜視図、図4(b)は平面図、図4(c)は定着ベルトの回転軸方向から見た側面図を示す。なお、図4の(a)〜(c)では、片側の端部の構成のみを図示しているが、反対側の端部も同様の構成となっているので、以下、図4に基づき片側の端部の構成についてのみ説明する。
図4(a)又は図4(b)に示すように、定着ベルト51の端部にはベルト保持部材40が挿入されており、このベルト保持部材40によって定着ベルト51の端部は回転可能に保持されている。図4(c)に示すように、ベルト保持部材40は、ニップ形成部材54を配設した位置で開口したC字形に形成されている。また、ステー55の端部は、図4(a)又は図4(b)に示すように、このベルト保持部材40に固定され、位置決めされている。
また、図4(a)又は図4(b)に示すように、定着ベルト51の端面とそれに対向するベルト保持部材40の対向面との間には、定着ベルト51の端部を保護する保護部材としてのスリップリング41が設けられている。そのため、定着ベルト51に回転軸方向の寄りが生じた場合に、定着ベルト51の端部は、ベルト保持部材40に直接当接することもなく、摩耗や破損から回避される。また、スリップリング41は、ベルト保持部材40に対し余裕を持って嵌められている。このため、定着ベルト51の端部がスリップリング41に接触した際に、スリップリング41は定着ベルト51と連れ回り可能となっている。なお、スリップリング41が連れ回りせず、静止していても構わない。スリップリング41の材料としては、耐熱性に優れたいわゆるスーパーエンプラ、例えば、PEEK、PPS、PAI、PEEK等を適用することが好ましい。
なお、図示を省略するが、定着ベルト51とハロゲンヒータ53との間に、ハロゲンヒータ53からの熱を遮蔽する遮蔽部材を配設しても良い。これにより、特に、連続通紙時の定着ベルトの非通紙領域における過剰な温度上昇を抑制することができ、定着ベルトの熱による劣化や損傷を防止することができる。なお、この遮蔽部材は、後述する均熱部材と組合わせて使用することで、更なる省エネを図ることを可能とする。
以下、図2を参照しつつ、本実施形態に係る定着装置の基本動作について説明する。
プリンタ本体の電源スイッチが投入されると、ハロゲンヒータ53に電力が供給されると共に、加圧ローラ52が図2中の時計回りに回転駆動を開始する。これにより、定着ベルト51は、加圧ローラ52との摩擦力によって、図2中の反時計回りに従動回転する。
その後、上述の画像形成工程により未定着のトナー画像Tが担持された用紙Pが、不図示のガイド板に案内されながら図2の矢印A1方向に搬送されて、圧接状態にある定着ベルト51及び加圧ローラ52のニップ部Nに送入される。そして、ハロゲンヒータ53によって加熱された定着ベルト51による熱と、定着ベルト51と加圧ローラ52との間の加圧力とによって、用紙Pの表面にトナー画像Tが定着される。
トナー画像Tが定着された用紙Pは、ニップ部Nから図2中の矢印A2方向に搬出される。このとき、用紙Pの先端が分離部材58の先端に接触することにより、用紙Pが定着ベルト51から分離される。その後、分離された用紙Pは、上述のように、排紙ローラによって機外に排出され、排紙トレイにストックされる。
次に、本発明の特徴的な構成である均熱部材について更に詳細に説明する。なお、熱コンダクタンスとは、固体両側の温度差が1℃の時、一定面積・一定時間当たりに流れる熱量を言い、熱の伝わり易さを示す。そして、熱コンダクタンスは、以下の方程式で表される。
C=λ/L
ここで、熱コンダクタンスをC[W/m・K]、熱伝導率をλ[W/m・K]、熱が伝わる方向の長さをL[m]で表す。
均熱部材60は、図2に示すように、ニップ部Nの上流側に設ける。そして、均熱部材60の形状は、接触させる定着ベルト51の円弧形状にほぼ近似する形状とする。そして、均熱部材60は、定着ベルトの回転軸方向の全域に亘って設けられる。そして、均熱部材60は、その長手方向の熱輸送を担い、定着ベルト51の回転軸方向の熱移動を補助する。なお、均熱部材60は、定着ベルト51との接触面積を極力大きくすることにより、均熱効果を得られるようにする。ここで、接触面積を極力大きくするとは、例えばφ30mmの定着ベルト51に対して、定着ベルト走行方向の接触幅を20mm、定着ベルト51の長手方向の接触域を全域とすることが考えられる。なお、均熱部材は、ニップ部Nの上流側に設ける態様に限定されず、下流側に設けても良い。また、均熱部材が定着ベルト51と接触する範囲は、定着ベルト51の回転軸方向全域に亘る態様に限定されない。例えば、均熱部材は、定着ベルト51の回転軸方向で中央部を中心として定着ベルト51の回転軸方向の長さより短い範囲で接触していても良い。また、均熱部材は、定着ベルト51の回転軸方向で中央部領域の一部から定着ベルト51の少なくとも何れか一方側端部領域で接触していても良い。このような構成により、部材費の削減を図ることができる。
また、均熱部材60の表面粗さは、定着ベルト51の表面粗さ以下である、表面粗さRa6.3μm以下程度として、定着ベルト51との密着性を高める。このような構成にすることで、均熱部材60の表面と定着ベルト51との接触の際に、これらの間に空気層が存在することを防げ、熱伝達が大きく損なわれるのを抑制できる。
なお、均熱部材60は定着ベルト51に接触する接触面側にフッ素樹脂(例えば、PFA、PTFE、ETFE)を5〜50μm程度被覆して摺動性を高めても良い。また、フッ素樹脂の熱伝導率は均熱部材の熱伝導率より劣るので、適宜フッ素樹脂の厚さ、フッ素樹脂の有無を決定しても良い。また、均熱部材60と定着ベルト51との摺動性をさらに高めるためにシリコンオイル・シリコングリス・フッ素系グリスといった潤滑剤を塗布しても良い。
なお、図示は省略するが、均熱部材は、定着ベルト外側に配置されても良い。この場合、均熱部材60の形状は、接触させる定着ベルトの円弧形状にほぼ近似する形状とする。そして、均熱部材60は、定着ベルトの回転軸方向の全域に亘って設けられる。そして、定着ベルトとの接触面積を上述と同様に極力大きくすることにより、均熱効果を得られるようにできる。そのため、柔軟な設計に対応することができる。また、定着ベルト外側に配置する場合においても、定着ベルトに接触する均熱部材の接触面積は、極力大きくするような構成とするが、定着ベルト表面に傷をつけてしまう恐れがある場合は推奨されない。なお、均熱部材は、ニップ部Nの上流側に設ける態様に限定されず、下流側に設けても良い。また、均熱部材が定着ベルト51と接触する範囲は、定着ベルト51の回転軸方向全域に亘る態様に限定されない。例えば、均熱部材は、定着ベルト51の回転軸方向で中央部を中心として定着ベルト51の回転軸方向の長さより短い範囲で接触していても良い。また、均熱部材は、定着ベルト51の回転軸方向で中央部領域の一部から定着ベルト51の少なくとも何れか一方側端部領域で接触していても良い。このような構成により、部材費の削減を図ることができる。
次に、本発明の特徴的な構成である均熱部材の動作について説明する。なお、均熱部材60の表面と定着ベルト51との接触、非接触の切替は、図2〜4に示すように、外部駆動装置であるソレノイド(図示せず)によって、回動軸部61の軸線を軸として、均熱部材60が回動して行われる。
また、この均熱部材60の表面と定着ベルト51との接触は、定着ベルト51の長手方向の部分的な温度上昇や定着ベルト51の長手方向の熱均一性が損なわれるような状態の時に実行される。逆に言えば、定着ベルト51にこのような温度偏差が発生しなければ、均熱部材60は定着ベルト51に接触することはない。
具体的には、温度を検知する温度センサ57が定着ベルト51の表面温度を検知する。そして、その検知情報を処理部(図示せず)に伝達する。そして、処理部において、定着ベルト51の長手方向の温度上昇や熱均一性が損なわれている等の判定がされた場合、その情報を制御部(図示せず)に伝達する。そして、制御部がソレノイドを介して均熱部材60を定着ベルト51に接触するように制御する。一方、処理部において、定着ベルト51の長手方向の熱均一性が回復した等の判定がされた場合、その情報を制御部に伝達する。そして、制御部がソレノイドを介して均熱部材60’を定着ベルト51に非接触するように制御する。このようにして、均熱部材60が定着ベルト51に接触の状態60と非接触の状態60’とを切替できるようになっている。なお、ソレノイドの代わりにDCモータ等を使用しても良い。そして、均熱部材60が定着ベルト51の温度によって接離可能とできる。即ち、定着ベルト51の均熱を必要とする際にだけ均熱部材を定着ベルト51に接触できる。そのため、定着ベルト51を効率良く加熱でき、省エネを図れる。
また、均熱部材60の表面と定着ベルト51とが接触する際に、それらの間に空気層が生ずる。このような場合、均熱部材60と定着ベルト51との間の熱伝導率が極端に低下する。この熱伝導率の低下を防止するため、スプリング等の付勢手段(図示せず)によって、面圧が例えば0.1kgf/cm以下程度になるように、均熱部材60を定着ベルト51に密着するように押し当てる。その結果、均熱部材60の表面と定着ベルト51との接触の際に、これらの間に空気層が存在することを防げる。
次に、本発明の特徴的な構成である均熱部材の第1態様について説明する。
均熱部材60aの厚さは、図5に示すように、寸法tである。そして、定着ベルト51の回転方向における均熱部材60aの幅(長さ)は、中央部領域は寸法W1で定着ベルト51と接触摺動しており、端部領域は寸法W1よりも大きい寸法W2で定着ベルト51と接触摺動している。即ち、中央部領域より端部領域の方が定着ベルト51に接触する均熱部材60aの面積が広い。そのため、均熱部材60aは、中央部領域より端部領域の熱コンダクタンスが大きく、均熱部材60aの熱は、中央部領域から端部領域の方向に大きく移動する。即ち、均熱部材60aが定着ベルト51の熱移動を強力に補助する。その結果、定着ベルト51の端部温度上昇をした熱は端部側へ移動する。そして、ハロゲンヒータ53の加熱幅よりも幅の狭い用紙を通紙した際に、定着ベルト51の過剰な温度上昇を抑制し、生産性を落とすことなく連続通紙できる。
次に、本発明の特徴的な構成である均熱部材の第2態様について説明する。
第2態様の均熱部材60bの厚さは、図6に示すように、定着ベルト51の回転軸方向において、中央部領域が寸法t1で定着ベルト51と接触摺動しており、端部領域が寸法t1より大きい寸法t2で定着ベルト51と接触摺動している。即ち、中央部領域より端部領域の方が定着ベルト51に接触する均熱部材60bの厚さが厚い。そのため、均熱部材60bは、中央部領域より端部領域の熱コンダクタンスが大きく、均熱部材60bの熱は、中央部領域から端部領域の方向に大きく移動する。そのため、通紙範囲外領域で定着部材の温度上昇した熱は端部側へ熱移動する。即ち、均熱部材60bが定着ベルト51の熱移動を強力に補助する。その結果、ハロゲンヒータ53の加熱幅よりも幅の狭い用紙を通紙した際に、定着ベルト51の過剰な温度上昇を抑制し、生産性を落とすことなく連続通紙できる。
次に、本発明の特徴的な構成である均熱部材の第3態様について説明する。
第3態様の均熱部材60cの材質は、図7に示すように、定着ベルト51の回転軸方向において、中央部領域が材質Bの部材で定着ベルト51と接触摺動しており、端部領域が材質Bの部材の他に材質Aの別部材からなる複数層構造となって、定着ベルト51と接触摺動している。即ち、中央部領域より端部領域の方が定着ベルト51に接触する均熱部材60cの総数が多い。そのため、均熱部材60cは、中央部領域より端部領域の熱コンダクタンスが大きく、均熱部材60cの熱は中央部領域から端部領域の方向に大きく移動する。そのため、通紙範囲外領域で定着部材の温度上昇した熱は、端部側へ熱移動する。即ち、均熱部材60cが定着ベルト51の熱移動を強力に補助する。その結果、ハロゲンヒータ53の加熱幅よりも幅の狭い用紙を通紙した際に、定着ベルト51の過剰な温度上昇を抑制し、生産性を落とすことなく連続通紙できる。なお、中央部領域は材質Bのみの単層であることだけにとどまらず、複数層であっても良い。ただし、端部領域の層数は中央部領域の層数よりも多くすることで、端部の熱コンダクタンスを大きくする。材質A・Bの一例としては、前述した良熱伝導体の均熱部材材料が好ましい。
次に、本発明の特徴的な構成である均熱部材の第4態様について説明する。
第4態様の均熱部材60dの材質は、図8に示すように、定着ベルト51の回転軸方向において、中央部領域が材質Bの部材で定着ベルト51と接触摺動しており、端部領域が材質Aの別部材で定着ベルト51と接触摺動している。そして、熱伝導率は材質Bりより材質Aの方が大きい。即ち、中央部領域より端部領域の方が定着ベルト51に接触する均熱部材60cの熱伝導率が大きい。そのため、均熱部材60cは、中央部領域より端部領域の熱コンダクタンスが大きく、均熱部材60dの熱は、中央部から端部の方向に大きく移動する。そのため、通紙範囲外領域で定着部材の温度上昇した熱は端部側へ熱移動する。即ち、均熱部材60dが定着ベルト51の熱移動を強力に補助する。その結果、ハロゲンヒータ53の加熱幅よりも幅の狭い用紙を通紙した際に、定着ベルト51の過剰な温度上昇を抑制し、生産性を落とすことなく連続通紙できる。材質A・Bについての一例としては、前述した良熱伝導体の均熱部材材料が好ましい。
なお、上述の均熱部材の第1〜第4態様は、代表例に過ぎず、少なくとも何れか一つの態様を組合わせて採用できることは言うまでもない。また、均熱部材60の熱コンダクタンスは、定着ベルト51の回転軸方向において、中央部領域より端部領域の方が大きい態様であれば上述の態様に限定されないことは言うまでもない。
次に、本実施形態に係る画像形成装置の作用について説明する。
均熱部材60の回転軸方向に関する熱コンダクタンスについて、中央部領域よりも端部領域が大きくなっている。そのため、均熱部材中の熱が中央部領域から端部領域の方へ移動し易くなる。そして、熱源の加熱幅よりも狭い幅の用紙を通紙した際に、定着ベルト51の回転軸方向の通紙範囲外にあたる、紙幅の端部よりも外側の領域が温度上昇しようとしても、定着ベルト51に接触している均熱部材60により、定着ベルト51の回転軸方向に対して更に端部側への熱移動を強力に補助することができる。その結果、定着ベルトの温度上昇を抑制でき、生産性を落とすことなく連続通紙できる。
また、均熱部材60aの定着ベルト51の回転方向における幅は、端部領域の方が中央部領域よりも大きいことで、均熱部材60aの長手方向に関する熱コンダクタンスについて、端部領域を中央部領域よりも大きくできる。そのため、均熱部材中の熱が中央部領域から端部領域の方へ移動し易くなる。そして、熱源の加熱幅よりも幅の狭い用紙を通紙した際に、定着ベルト51の回転軸方向の通紙範囲外にあたる、紙幅の端部よりも外側の領域が温度上昇しようとしても、定着ベルト51に接触している均熱部材60aにより、定着ベルト51の回転軸方向に対して更に端部側への熱移動を強力に補助することができる。その結果、定着ベルト51の温度上昇を抑制でき、生産性を落とすことなく連続通紙できる。
また、定着ベルト51と接触する均熱部材60bの端部領域の厚みが中央部領域よりも厚いことで、均熱部材60bの長手方向に関する熱コンダクタンスについて、中央部領域よりも端部領域を大きくできる。そのため、均熱部材中の熱が中央部領域から端部領域の方へ移動し易くなる。そして、熱源の加熱幅よりも狭い幅の用紙を通紙した際に、定着ベルト51の回転軸方向の通紙範囲外にあたる、紙幅の端部よりも外側の領域が温度上昇しようとしても、定着ベルト51に接触している均熱部材60bにより、定着ベルト51の長手方向に対して更に端部側への熱移動を強力に補助することができる。その結果、定着ベルト51の温度上昇を抑制でき、生産性を落とすことなく連続通紙できる。
また、定着ベルトと接触する均熱部材60cの端部領域の層が中央部領域よりも多層であることで、均熱部材60cの長手方向に関する熱コンダクタンスについて、中央部領域よりも端部領域を大きくできる。そのため、均熱部材中の熱が中央部領域から端部領域の方へ移動し易くなる。そして、熱源の加熱幅よりも狭い幅の用紙を通紙した際に、定着ベルト51の回転軸方向の通紙範囲外にあたる、紙幅の端部よりも外側の領域が温度上昇しようとしても、定着ベルト51に接触している均熱部材60cにより、定着ベルト51の回転軸方向に対して更に端部側への熱移動を強力に補助することができる。その結果、定着ベルト51の温度上昇を抑制でき、生産性を落とすことなく連続通紙できる。
また、定着ベルト51と接触する均熱部材60dの端部領域の熱伝導率が中央部領域よりも高い部材を使用することで、均熱部材60dの長手方向に関する熱コンダクタンスについて、中央部領域よりも端部領域を大きくできる。そのため、均熱部材中の熱が中央部領域から端部領域の方へ移動し易くなる。そして、熱源の加熱幅よりも狭い幅の用紙を通紙した際に、定着ベルト51の回転軸方向の通紙範囲外にあたる、紙幅の端部よりも外側の領域が温度上昇しようとしても、定着ベルト51に接触している均熱部材60dにより、定着ベルト51の回転軸方向に対して更に端部側への熱移動を強力に補助することができる。その結果、定着ベルト51の温度上昇を抑制でき、生産性を落とすことなく連続通紙できる。
また、均熱部材60が、定着ベルト51の長手方向全域に亘って接触していることで、定着ベルト51との接触する面積を極力大きくでき、顕著な均熱効果を得られる。
また、上述のような定着装置を搭載した画像形成装置によると、省エネ及びファーストプリントタイム向上を図ると共に、熱劣化を防止して生産性の向上を図れる様々な用紙に対応した画像形成装置を提供できる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。なお、熱源は、本実施形態のように3つのヒーターに限定されず、1つであっても良いし、他の態様であっても良いことは言うまでもない。
なお、上述の実施形態で紹介した各構成の材質、寸法はあくまで一例であり、本発明の作用を発揮し得る範囲内で様々な材質や寸法を選択可能であることは言うまでもない。
1 カラープリンタ(画像形成装置の一例)
50 定着装置
51 定着ベルト(定着部材の一例)
52 加圧ローラ(加圧部材の一例)
53 ハロゲンヒータ(熱源の一例)
54 ニップ形成部材
60(60a,60b,60c,60d) 均熱部材(熱移動補助部材)
60’ 均熱部材(熱移動補助部材)
N 定着ニップ
特開2004−286922号公報 特許第2861280号公報 特開2007−334205号公報 特開2011−186275号公報 特許第3155066号公報

Claims (14)

  1. 回転可能な定着部材と、
    前記定着部材を輻射熱により内部から加熱する熱源と、
    前記定着部材の内部で該定着部材と接触する非回転のニップ形成部材と、
    前記定着部材を介して前記ニップ形成部材との間でニップを形成する加圧部材と、を備える定着装置において、
    前記定着部材の内部で前記ニップ形成部材を前記加圧部材と反対側から支持する支持部材を有し、
    前記定着部材に接触して該定着部材の熱移動を補助する熱移動補助部材を有し、
    前記熱移動補助部材は、前記定着部材の回転軸方向の中央部を中心にして該定着部材の回転軸方向に延在して形成され、
    前記熱移動補助部材は、前記ニップの上流側において、前記支持部材と前記定着部材との間の空間に配置され、
    前記熱移動補助部材は、前記定着部材の回転軸方向において、中央部領域よりも端部領域の方が大きい熱コンダクタンスであることを特徴とする定着装置。
  2. 回転可能な定着部材と、
    前記定着部材を輻射熱により内部から加熱する熱源と、
    前記定着部材の内部で該定着部材と接触する非回転のニップ形成部材と、
    前記定着部材を介して前記ニップ形成部材との間でニップを形成する加圧部材と、を備える定着装置において、
    前記定着部材の内部で前記ニップ形成部材を前記加圧部材と反対側から支持する支持部材を有し、
    前記定着部材に接触して該定着部材の熱移動を補助する熱移動補助部材を有し、
    前記熱移動補助部材は、前記定着部材の回転軸方向の中央部を中心にして該定着部材の回転軸方向に延在して形成され、
    前記熱移動補助部材は、前記ニップの下流側において、前記支持部材と前記定着部材との間の空間に配置され、
    前記熱移動補助部材は、前記定着部材の回転軸方向において、中央部領域よりも端部領域の方が大きい熱コンダクタンスであることを特徴とする定着装置。
  3. 前記熱移動補助部材は、前記定着部材の温度に応じて接離可能であることを特徴とする請求項1又は2に記載の定着装置。
  4. 前記定着部材の回転方向における前記熱移動補助部材が該定着部材と接触する幅は、前記定着部材の回転軸方向において、中央部領域よりも端部領域の方が大きいことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の定着装置。
  5. 前記熱移動補助部材が前記定着部材と接触する部分の厚さは、前記定着部材の回転軸方向において、中央部領域よりも端部領域の方が厚いことを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の定着装置。
  6. 前記熱移動補助部材は、単層以上の層から構成され、
    前記熱移動補助部材が前記定着部材と接触する部分の層数は、前記定着部材の回転軸方向において、中央部領域よりも端部領域の方が多いことを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の定着装置。
  7. 前記熱移動補助部材は、2種類以上の材質から構成され、
    前記熱移動補助部材が前記定着部材と接触する部分の材質は、前記定着部材の回転軸方向において、中央部領域よりも端部領域の方が大きい熱伝導率であることを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の定着装置。
  8. 前記熱移動補助部材は、前記定着部材の回転軸方向全域に亘って接触することを特徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載の定着装置。
  9. 前記熱移動補助部材の接離の動作は、前記定着部材の内部に設けられた回動軸部の軸線を軸とする回動動作であることを特徴とする、請求項1〜8の何れか1項に記載の定着装置。
  10. 前記熱移動補助部材の形状は、該熱移動補助部材を接触させる前記定着部材の形状に近似することを特徴とする、請求項1〜9の何れか1項に記載の定着装置。
  11. 前記熱源は、前記定着部材を前記ニップ以外で輻射熱により直接加熱することを特徴とする、請求項1〜10の何れか1項に記載の定着装置。
  12. 前記定着部材は、ベルト状であり、
    前記定着部材の長手方向端部は、ベルト保持部材によって、回転可能に保持されていることを特徴とする、請求項1〜11の何れか1項に記載の定着装置。
  13. ベルト状の前記定着部材の端面と、該端面に対向する前記ベルト保持部材の対向面との間には、該定着部材の端部を保護する保護部材が設けられていることを特徴とする、請求項12に記載の定着装置。
  14. 請求項1〜13の何れか1項に記載の定着装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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