JP2016014867A - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】定着部材を加熱源が直接加熱する構成において、伝熱効率を高めてエネルギーの無駄を抑え、更なる省エネ性およびファーストプリントタイムを向上させる。
【解決手段】定着ベルト201はハロゲンヒータ203により直接加熱される。定着ベルト201のループ内には、ハロゲンヒータ203のを反射させる反射部材206が配設されている。ハロゲンヒータ203と定着ベルト201との最短距離をL1とし、ハロゲンヒータ203と反射部材206との最短距離をL2とするとき、L1がL2よりも小さい(L1<L2)ことにより、定着ベルト201への直射光が増加し、反射部材206へ当たる光が少なくなって光損失が小さくなる。したがって、ハロゲンヒータ203からの光を効率よく定着ベルト201に照射して加熱することができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、記録媒体に画像を定着する定着装置及び定着装置を備えた画像形成装置に関する。
プリンタ・複写機・ファクシミリ等の画像形成装置に対し、近年、省エネルギー化・高速化についての市場要求が強くなってきている。
画像形成装置では、電子写真記録・静電記録・磁気記録等の画像形成プロセスにより、画像転写方式又は直接方式によって未定着トナー画像が記録媒体シート・印刷紙・感光紙・静電記録紙等の記録媒体に形成される。未定着トナー画像を定着させるための定着装置としては、熱ローラ方式、フィルム加熱方式、電磁誘導加熱方式等の接触加熱方式の定着装置が広く採用されている。
このような定着装置の一例として、ベルト方式の定着装置(例えば特許文献1)やセラミックヒータを用いたサーフ定着(フィルム定着)の定着装置(例えば特許文献2)が知られている。
ベルト方式の定着装置における近年の課題としては、以下のものがある。
・ウォームアップ時間(電源投入時等に、定着装置が常温状態から印刷可能な所定の温度(リロード温度)まで昇温するのに要する時間)や、ファーストプリント時間(印刷要求を受けた後、印刷準備を経て印字動作を行い排紙が完了するまでの時間)の短縮化が望まれている(課題1)。
・また、画像形成装置の高速化に伴い、単位時間あたりの通紙枚数が増え、必要熱量が増大しているため、特に連続印刷の初めに熱量が不足する、いわゆる温度落ち込みが問題となっている(課題2)。
前記の課題1を解決する方法として、セラミックヒータを用いたサーフ定着が提案されており、この方式により、低熱容量化・小型化が可能となったが、ニップ部のみを局所加熱しているため、その他の部分では加熱されておらず、ニップ部の入口において定着部材(フィルム)が最も冷えた状態にあり、定着不良が発生しやすくなるという問題がある。特に、高速機においては(定着部材の回転が速く、ニップ部以外での定着部材の放熱が多くなるため)、より定着不良が発生しやすくなるという問題がある(課題3)。
以上のような課題1〜3を解決するために、定着部材として無端ベルトを用いる構成において、そのベルト全体を温めることを可能にし、加熱待機時からのファーストプリントタイムを短縮することができ、かつ高速回転時の熱量不足を解消して、高生産の画像形成装置に搭載されても、良好な定着性を得ることができるようにした定着装置が提案されている(特許文献3)。
図13は特許文献3に記載された定着装置の概略図である。無端ベルト81の内部にパイプ状の金属熱伝導体82を、無端ベルトの移動をガイドすることが可能に固定し、金属熱伝導体内の熱源83により金属熱伝導体を介して無端ベルトを加熱する。さらに無端ベルトを介して金属熱伝導体に接してニップ部Nを形成する加圧ローラ84を備え、該加圧ローラの回転に連れ回りするようにして無端ベルトを周方向に移動させる。この構成により、定着装置を構成する無端ベルト全体を温めることを可能にし、加熱待機時からのファーストプリントタイムを短縮することができ、かつ高速回転時の熱量不足を解消することが可能となっている。
しかしながら、更なる省エネ性およびファーストプリントタイム向上のためには熱効率を更に向上させる必要があり、無端ベルトを金属熱伝導体を介して間接的に加熱する構成ではなく、無端ベルトを(金属熱伝導体を介さずに)直接加熱する構成が考案された。この構成では伝熱効率が大幅に向上することにより消費電力を低減できるとともに、加熱待機時からのファーストプリントタイムを更に短縮することが実現できる。また、金属熱伝導体が不要なことによるコストダウンが可能となる。
無端ベルト等の定着部材を直接加熱する構成では、熱源から金属パイプなどを介して定着部材を加熱する構成に比べ、伝熱効率が大幅に向上するが、従来の構成では定着部材全面を加熱する構成であるため、定着部材やニップ部以外の不必要な部分、例えば熱源を支持する支持部材(ステー)なども加熱することとなり、伝熱効率や消費電力の点で無駄が生じるという新たな問題が発生した。
そこで、本発明は、定着部材を加熱源が直接加熱する構成において、伝熱効率を高めてエネルギーの無駄を抑え、更なる省エネ性およびファーストプリントタイムを向上させることのできる定着装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
この課題を解決するため、本発明は、回転可能な定着部材と、前記定着部材を加熱する加熱源と、前記定着部材内部に配設されたニップ形成部材と、前記定着部材を挟んで前記ニップ形成部材に圧接されて定着ニップを形成する加圧部材と、前記定着部材内部に配設され前記加熱源からの熱を前記定着部材に反射させる反射部材とを備える定着装置において、前記加熱源と前記定着部材との最短距離をL1とし、前記加熱源と前記反射部材との最短距離をL2とするとき、L1がL2よりも小さいことを特徴とする。
本発明の定着装置によれば、定着部材への直射光が増加し、反射部材へ当たる光が少なくなって光損失が小さくなる。したがって、加熱源からの光を効率よく定着部材に照射して加熱することができる。そのため、伝熱効率を高めてエネルギーの無駄を抑え、更なる省エネ性およびファーストプリントタイムを向上させることができる。
本発明に係る定着装置を搭載する画像形成装置の一例を示す断面構成図である。 実施形態に係る定着装置の概略構成図である。 その定着装置の特徴的な構成を説明するための模式図である。 定着装置の実施例2における特徴的な構成を説明するための模式図である。 反射部材の形状について説明する図である。 反射部材の構成が異なる実施例3を示す模式図である。 定着装置の第2実施形態を示す断面構成図である。 第2実施形態の定着装置における特徴的な構成を説明する模式図である。 定着装置の第3実施形態を示す断面構成図である。 遮光部材の平面図である。 A3用紙に対応する位置に遮光部材を回動させた状態を示す図である。 ハガキに対応する位置に遮光部材を回動させた状態を示す図である。 特許文献3に記載された定着装置の概略図である。
先ず、図1を用いて本発明に係る定着装置を搭載する画像形成装置の一例を説明する。
図示の画像形成装置は、複数の色画像を形成する作像部がベルトの展張方向に沿って並置されたタンデム方式を用いるカラープリンタであるが、本発明はこの方式に限られず、プリンタだけではなく複写機やファクシミリ装置などを対象とすることも可能である。
画像形成装置100では、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの各色に色分解された色にそれぞれ対応する像としての画像を形成可能な像担持体としての感光体ドラム20Y、20C、20M、20Bkを並設したタンデム構造が採用されている。
図示の構成では、各感光体ドラム20Y、20C、20M、20Bkに形成された像が、1次転写行程の実行により、各感光体ドラム20Y、20C、20M、20Bkに対峙しながら矢印A1方向に移動可能な無端ベルトが用いられる中間転写体(以下、転写ベルトという)11に対して重畳転写される。その後、中間転写体上の画像は記録シートなどが用いられる記録材Sに対して2次転写行程の実行により一括転写される。
各感光体ドラムの周囲には、感光体ドラムの回転に従い画像形成処理するための装置が配置されている。ブラック画像形成を行う感光体ドラム20Bkを例として説明すると、感光体ドラム20Bkの回転方向に沿って、画像形成処理を行う帯電装置30Bk、現像装置40Bk、1次転写ローラ12Bk及びクリーニング装置50Bkが配置されている。感光体ドラムの帯電後に行われる書き込みには、光書込装置8が用いられる。
転写ベルト11に対する重畳転写は、転写ベルト11がA1方向に移動する過程において、各感光体ドラム20Y、20C、20M、20Bkに形成された可視像が、転写ベルト11の同じ位置に重ねて転写されるように、転写ベルト11を挟んで各感光体ドラム20Y、20C、20M、20Bkに対向して配設された1次転写ローラ12Y、12C、12M、12Bkによる電圧印加によって、A1方向上流側から下流側に向けてタイミングをずらして行われる。
各感光体ドラム20Y、20C、20M、20Bkは、A1方向の上流側からこの順で並んでいる。各感光体ドラム20Y、20C、20M、20Bkは、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの画像をそれぞれ形成するための画像ステーションに備えられている。
画像形成装置100は、色毎の画像形成処理を行う4つの画像ステーションと、各感光体ドラム20Y、20C、20M、20Bkの上方に対向して配設され、転写ベルト11及び1次転写ローラ12Y、12C、12M、12Bkを備えた転写ベルトユニット10と、転写ベルト11に対向して配設され転写ベルト11に従動し、連れ回りする転写部材としての転写ローラである2次転写ローラ5と、転写ベルト11に対向して配設され転写ベルト11上をクリーニングするクリーニング装置13と、これら4つの画像ステーションの下方に対向して配設された光書き込み装置としての光書込装置8とを有している。
光書込装置8は、光源としての半導体レーザ、カップリングレンズ、fθレンズ、トロイダルレンズ、折り返しミラー及び偏向手段としての回転多面鏡などを装備している。光書込装置8は、各感光体ドラム20Y、20C、20M、20Bkに対して色毎に対応した書き込み光Lbを出射して感光体ドラム20Y、20C、20M、20Bkに静電潜像を形成するように構成されている。書き込み光Lbに関して、図1では便宜上、ブラック画像の画像ステーションのみを対象として符号が付けてあるが、その他の画像ステーションも同様である。
画像形成装置100には、2次転写ローラ5と転写ベルト11との間に向けて搬送される記録材Sを積載した給紙カセットとしてのシート給送装置61と、シート給送装置61から搬送されてきた記録材Sを、画像ステーションによるトナー像の形成タイミングに合わせた所定のタイミングで、2次転写ローラ5と転写ベルト11との間の転写部に向けて繰り出すレジストローラ対4と、記録材Sの先端がレジストローラ対4に到達したことを検知する図示しないセンサとが設けられている。
また、画像形成装置100には、トナー像が転写された記録材Sにトナー像を定着させるための定着装置200と、トナー像の定着済みの記録材Sを画像形成装置100の本体外部に排出する排紙ローラ7と、画像形成装置100の本体上部に配設されて排紙ローラ7により画像形成装置100の本体外部に排出された記録材Sを積載する排紙トレイ17と、排紙トレイ17の下側に位置し、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの各色のトナーを充填されたトナーボトル9Y、9C、9M、9Bkとが備えられている。
転写ベルトユニット10は、転写ベルト11、1次転写ローラ12Y、12C、12M、12Bkの他に、転写ベルト11が掛け回されている駆動ローラ72及び従動ローラ73を有している。
従動ローラ73は、転写ベルト11に対する張力付勢手段としての機能も備えており、このために、従動ローラ73にはスプリングなどを用いた付勢手段が設けられている。このような転写ベルトユニット10と、1次転写ローラ12Y、12C、12M、12Bkと、2次転写ローラ5と、クリーニング装置13とで、転写装置71が構成されている。
シート給送装置61は、画像形成装置100の本体下部に配設され、最上位の記録材Sの上面に当接する給送ローラ3を有しており、給送ローラ3が反時計回りに回転駆動されることにより、最上位の記録材Sをレジストローラ対4に向けて給送する。
転写装置71に装備されているクリーニング装置13は、詳細な図示を省略するが、転写ベルト11に対向、当接するように配設されたクリーニングブラシとクリーニングブレードとを有している。そして、転写ベルト11上の残留トナー等の異物をクリーニングブラシとクリーニングブレードとにより掻き取り、除去して、転写ベルト11をクリーニングするようになっている。クリーニング装置13はまた、転写ベルト11から除去した残留トナーを搬出し廃棄するための図示しない排出手段を有している。
図2は実施形態に係る定着装置を示す概略構成図である。
本実施形態の定着装置200は、加圧回転体である加圧ローラ202と定着部材である定着ベルト201を有し、加熱源であるハロゲンヒータ203により定着ベルト201が内周側から輻射熱で直接加熱される。また、定着ベルト201の外周面に対向し定着ベルト201の温度を検知する温度センサ207を有する。
定着ベルト201のループ内(定着部材の内側)には、定着ベルトを介して対向する加圧ローラ202に圧接されてニップを形成するニップ形成部材204があり、定着ベルト内面と直接もしくは摺動シート208を介して間接的に摺動するようになっている。図2ではニップ部Nの形状が平坦状であるが、凹形状やその他の形状であっても良い。(ニップの形状は凹形状の方が、記録紙先端の排出方向が加圧ローラ寄りになり、分離性が向上するのでジャムの発生が抑制される)。
定着ベルト201はニッケルやSUSなどの金属ベルトやポリイミドなどの樹脂材料を用いた無端ベルト(もしくはフィルム)とする。ベルトの表層はPFAまたはPTFE層などの離型層を有し、トナーが付着しないように離型性を持たせている。ベルトの基材とPFAまたはPTFE層の間にはシリコーンゴムの層などで形成する弾性層があっても良い。シリコーンゴム層がない場合は熱容量が小さくなり、定着性が向上するが、未定着画像を押し潰して定着させるときにベルト表面の微小な凹凸が画像に転写されて画像のベタ部にユズ肌状の光沢ムラ(ユズ肌画像)が残るという不具合が生じる。これを改善するにはシリコーンゴム層を100[μm]以上設ける必要がある。シリコーンゴム層の変形により、微小な凹凸が吸収されユズ肌画像が改善する。
定着ベルト201の内部にはニップ形成部材204を支持するための支持部材205(ステー)を設け、加圧ローラ202により圧力を受けるニップ形成部材204の撓みを防止し、軸方向で均一なニップ幅を得られるようにしている。この支持部材205は両端部で保持部材であるフランジ(図示せず)に保持固定され位置決めされている。また、加熱源203と支持部材205の間に反射部材206を備え、熱源203からの輻射熱などにより支持部材205が加熱されてしまうことによる無駄なエネルギー消費を抑制している。ここで反射部材206を備える代わりに支持部材205表面に断熱もしくは鏡面処理を行っても同様の効果を得ることか可能となる。熱源203は、図示したハロゲンヒータでも良いが、誘導加熱装置であっても良いし、抵抗発熱体、カーボンヒータ等であっても良い。
加圧ローラ202は芯金202aに弾性ゴム層202bがあり、離型性を得るために表面に離型層(PFAまたはPTFE層)が設けてある。加圧ローラ202は画像形成装置に設けられたモータなどの駆動源からギヤを介して駆動力が伝達され回転する。また、加圧ローラ202はスプリングなどにより定着ベルト201側に押し付けられており、弾性ゴム層202bが押し潰されて変形することにより、所定のニップ幅を有している。加圧ローラ202は中空のローラであっても良く、加圧ローラ202にハロゲンヒータなどの加熱源を有していても良い。弾性ゴム層202bはソリッドゴムでも良いが、加圧ローラ202内部にヒータなどの加熱源が無い場合は、スポンジゴムを用いても良い。スポンジゴムの方が、断熱性が高まり定着ベルトの熱が奪われにくくなるので、より望ましい。
定着ベルト201は加圧ローラ202により連れ回り(従動)回転する。本実施形態(第一実施形態)の場合は、加圧ローラ202が図示しない駆動源により回転し、ニップ部Nでベルトに駆動力が伝達されることにより定着ベルト201が回転する。定着ベルト201はニップ部Nで挟み込まれて回転し、ニップ部以外では両端部で保持部材(フランジ)にガイドされ、走行する。
このような構成により安価で、ウォームアップが速い定着装置を実現することが可能となる。
図3は、本発明の定着装置の特徴的な構成を説明するための模式図である。
加熱源としてのハロゲンヒータ203は、回転可能な定着部材である定着ベルト201から最短距離でL1だけ離れた位置に設置されている(定着ベルト201と加熱源の表面の距離をL1とする)。ハロゲンヒータ203から光が入射する定着ベルト201の内周面の反射率は5%以下であり、ヒータから定着ベルトへ入射した光はほとんど反射せずに定着ベルトに吸収される。この吸収した光により定着ベルト201の温度は上昇する。
一方、反射部材206は、定着ベルト201の回動軸方向(用紙搬送方向と直交する方向)に一様な形状であり、回動軸に垂直な断面が(a)図のように複数の平面、または(b)図のように曲面で構成されており、加熱源の側に反射面が形成されている。反射部材206の反射面の反射率は95%程度である。ハロゲンヒータ203から反射部材206に入射した光はほとんど反射するが、5%程度反射部材に吸収されて、反射部材の温度を上昇させる。この吸収された光は定着ベルト201を温めるエネルギーとはならないため光損失となる。
また光が、加熱源であるハロゲンヒータ203のガラス管を透過する際にもガラス管に5%程度光が吸収される。この吸収された光も定着ベルト201を温めるエネルギーとはならないため光損失となる。例えば、ハロゲンヒータ203から出射した光が反射部材206に当って反射され再びハロゲンヒータ203を通ることによって発生する損失である。
反射部材206は、ハロゲンヒータ203から最短距離でL2だけ離れた位置に設置されており(反射部材206と加熱源の表面の距離をL2とする)、距離L1とL2の関係はL1<L2となっている。
距離L1は定着ベルト201に接触しない範囲で近づけたほうが良く、これにより定着ベルト201への直射光が増加し、光損失が小さくなる。
反射部材206は定着ベルト201の中心:Oよりも加熱源(ハロゲンヒータ203)の側に配置され、加熱源との距離L2がなるべく大きくなるように設置される。なお、定着ベルト201の中心:Oは、定着ベルト201が回転する際の回転中心、または、定着ニップ部Nの中心と定着ベルトの頂点を結んだときの距離(H)の半分の距離(1/2H)の位置とする。
このような構成により、反射部材206へ当たる光が減少し、反射部材206での光損失を減らすことができる。
また、加熱源(ハロゲンヒータ203)から反射部材206に当たり反射した反射光が再び加熱源を透過する「加熱源への再入射光」を減らすことができる。また反射部材206に当たった反射光が定着ベルト201の広い範囲に反射されるため、加熱源からの光を効率よく、定着部材である定着ベルト201に照射して加熱する。
図4は、定着装置の実施例2における特徴的な構成を説明するための軸方向断面模式図である。
実施例2の定着装置が図3の実施例1と異なる点は、軸断面で見たときの反射部材206の底部が、定着ベルト201の中心:Oよりもニップ側(加熱源と反対の側)に配置されていることである。その他の構成は図3の実施例1と同じであり、図3(b)のように反射部材を曲面で構成してもよい。
本実施例2の構成では、反射部材206(の底部)を定着ベルト201の中心:Oよりもニップ側に配置したことにより、反射部材206と加熱源(ハロゲンヒータ203)表面との最短距離L2が実施例1の場合よりも大きくなり、定着ベルト201への直射光がより増加し、反射部材206に当たる光は減少する。
また、加熱源(ハロゲンヒータ203)から反射部材206に当たり反射した反射光が再び加熱源を透過する「加熱源への再入射光」をより減らすことができる。また反射部材に当たった反射光が定着ベルト201のより広い範囲に反射されるため、加熱源からの光を効率よく、定着部材に照射して加熱することができる。
ここで、反射部材の形状について、図5を参照して説明する。
上記実施例1及び2において、反射部材206を、定着ベルト201の回動軸に垂直な断面形状が複数の平面で構成する場合、その複数の平面は加熱源(ハロゲンヒータ203)を取り囲むように凹形状に設けている。反射部材206は定着ベルト201の回動軸方向(用紙搬送方向と直交する方向)に一様な少なくとも3つの面m1,m2,m3で構成されている。これらの面は加熱源(ハロゲンヒータ203)を取り囲むように構成されていれば良い。面の数は3つ以上で構成されているものとする。図では3面で構成されたものを示している。なお、図3(b)のように反射部材を曲面で構成する場合も反射面が加熱源に対し凹形状とし、加熱源を取り囲むように構成する。
定着ベルト201と加熱源(ハロゲンヒータ203)表面は最短距離L1で設置されている。反射部材206と加熱源(ハロゲンヒータ203)表面との最短距離をL2とするとそれらの距離の関係はL1<L2となっている。
面m1とm2の成す角度をθ1、面m2とm3の成す角度をθ2としたとき、θ1及びθ2は90度より大きく180度未満(90°<θ1<180°、90°<θ2<180°)となっている。θ1及びθ2は反射面の角度とする。また、θ1及びθ2はなるべく180度に近い角度で設定されることが望ましい。
このような構成にすることで、加熱源(ハロゲンヒータ203)から反射部材206に当たり反射した反射光が再び反射部材206に当る「反射部材間での多重反射」を減らすことができ、加熱源からの光を効率よく、定着部材に照射して加熱することができる。
図6は、反射部材の構成が異なる実施例3を示す模式図である。
実施例3の定着装置が上記実施例1及び2と異なる点は、反射部材206が、加熱源(ハロゲンヒータ203)に対して凸面状に構成されていることである。その他の構成は上記した実施例1及び2と同様に構成可能であり、図3(b)のように反射部材を曲面で構成してもよい。図6では反射部材206を複数の平面で構成した例を示している。
図6において、反射部材206は加熱源(ハロゲンヒータ203)に対して凸面状の形状で構成され、反射部材206は軸方向に一様な少なくとも3つの面、m1,m2,m3で構成されている。面m1とm2の成す角度θ1、および面m2とm3の成す角度θ2は、それぞれ、180度より大きく、270度未満となっている。なお、θ1及びθ2は反射面側での角度とする。
このような構成にすることで、加熱源(ハロゲンヒータ203)から反射部材206に当たり反射した反射光が再び反射部材206に当る「反射部材間での多重反射」を無くすことができる。また反射部材206に当たった反射光が面m1とm3により定着ベルト201の広い範囲に反射されるため、加熱源(ハロゲンヒータ203)から反射部材206に当たり反射した反射光が再び加熱源を透過する「加熱源への再入射光」を減らすことができ、加熱源からの光を効率よく、定着部材に照射して加熱することができる。
図7は、定着装置の第2実施形態を示す断面構成図である。
この図に示す定着装置は、加熱源の構成が先に説明した第1実施形態の定着装置とは異なっている。本第2実施形態では、加熱源であるハロゲンヒータ203は3本のヒータで構成されている。その他の構成は基本的に先に説明した第1実施形態の定着装置と同様である。
図8にも示すように、ハロゲンヒータ203は、203a,203b,203c(図8ではa,b,cとして説明)の3本のヒータで構成されている。各ヒータは、様々な紙幅の用紙に対応するため、軸方向に異なる発熱領域(発光分布)を有しており、また、軸方向の発光長さ(発熱領域長)が異なり、紙幅によって点灯するヒータを変えることで効率よく定着ベルト201を加熱する。
ハロゲンヒータ203を構成する第1ヒータ203aは、定着ベルト201の回転軸方向における中央の210mmのA4縦の幅の紙を加熱するために定着ベルトの中央部分(幅方向の中央部分)を加熱するための中央加熱ヒータである。ハロゲンヒータ203を構成する第2ヒータ203bは、定着ベルトの回転軸方向における定着ベルトの中央の210mm幅を除いた全幅を加熱するための端部加熱ヒータである。また、ハロゲンヒータ203を構成する第3ヒータ203cは、定着ベルトの回転軸方向における中央の148mmのA5縦の幅の用紙を加熱するために定着ベルトの中央を加熱するA5用ヒータである。
図8を参照して、第2実施形態の定着装置における特徴的な構成を説明する。
第1ヒータ203aは、定着ベルト201とヒータ表面が最短距離L1aで設置されている。また、第1ヒータ203a表面と反射部材206との最短距離はL2aであり、それらの距離の関係はL1a<L2aとなっている。
同様に、第2ヒータ203bは、定着ベルト201とヒータ表面が最短距離L1bで設置されている。また、第2ヒータ203b表面と反射部材206との最短距離はL2bであり、それらの距離の関係はL1b<L2bとなっている。
同様に、第3ヒータ203cは、定着ベルト201とヒータ表面が最短距離L1cで設置されている。また、第3ヒータ203c表面と反射部材206との最短距離はL2cであり、それらの距離の関係はL1c<L2cとなっている。
このように、加熱源(ハロゲンヒータ203)を構成するそれぞれのヒータが、定着ベルト201及び反射部材206との距離の関係がL1<L2になっており、この構成により、どの用紙を通紙する場合も光を効率よく定着部材に照射することができる。
なお、図示例のように、全てのハロゲンヒータがL1<L2になっていなくてもよい。例えば使用頻度の高いA4の中央加熱ヒータ(第1ヒータ203a)だけがL1<L2の関係になっていても、A4通紙時に光を効率よく定着部材に照射することができる。
図9は、定着装置の第3実施形態を示す断面構成図である。
この図に示す定着装置は、加熱源の構成が先に説明した第1実施形態および第2実施形態の定着装置とは異なっている。本第3実施形態では、加熱源であるハロゲンヒータ203は2本のヒータで構成されている。さらに、端部温度上昇を防止するための可動式の遮光部材210を備えた構成となっている。
遮光部材210は、図10に示すように、用紙サイズに応じた開口(非遮光部)を有する形状となっており、図11及び図12に示すように、定着ベルト201の内側に沿って、ベルトに非接触で回動するように設けられている。そして、遮光部材210を用紙幅に対応する位置に回動させることで、加熱に不必要な領域を遮光する。図11は、A3用紙に対応する位置に遮光部材210を回動させた状態を示している。また、図12は、ハガキに対応する位置に遮光部材210を回動させた状態を示している。
遮光部材210を備えることにより、幅の狭い用紙を連続通紙した場合でも、非通紙領域が過昇温状態になることがなく、過昇温領域をキャンセルするために生産性を落とす等の制御を行う必要がない。またこれに伴い、ハロゲンヒータの本数は、図7の第2実施形態の3本から2本に低減することが可能となっている。
本第3実施形態の定着装置においても、図では示していないが、2本構成のハロゲンヒータ203の各ヒータは、定着ベルト201及び反射部材206との距離の関係(ヒータと定着ベルトとの距離L1、ヒータと反射部材との距離L2)が、L1<L2になっており、この構成により、どの用紙を通紙する場合も光を効率よく定着部材に照射することができる。
次に、下記の表1を参照して、本発明による定着装置と従来の定着装置とを比較した実験について説明する。この実験では、定着動作時の消費電力を測定することで発明の効果を確認した。実験に使用した定着装置は、いずれも1分間に最高60枚の定着を行えるものである。また、本発明によるものと、従来の装置において、加熱源(いずれもハロゲンヒータを使用した)と定着部材(無端状定着ベルト)及び反射部材間の位置関係以外は、全て同じ構成の定着装置である。定着ベルトの直径は30mmである。
(a)は従来の定着装置であり、加熱源203と定着ベルト201の最短距離L1=4mmで加熱源203と反射部材206の最短距離L2=2.5mmでL1>L2となっている。
(b)は本発明の構成を有する定着装置であり、加熱源203と定着ベルト201の最短距離L1=2.5mmで加熱源203と反射部材206の最短距離L2=4mmでL1<L2となっている。
(c)は本発明の構成を有する定着装置であり、加熱源203と定着ベルト201の最短距離L1=2.5mmで加熱源203と反射部材206の最短距離L2=4mmでL1<L2となっており、なおかつ反射部材206の底部の位置が、定着ベルトの中心:Oよりもニップ部側に位置している。
(d)は本発明の構成を有する定着装置であり、(b)のものよりも反射部材206を構成する一面とその隣り合う面とで、その角度が大きく開いているものである。加熱源203と定着ベルト201の最短距離L1=2.5mmで加熱源203と反射部材206の最短距離L2=4mmでL1<L2となっており、角度θ1及びθ2は150°とした。
(e)は第1実施形態(実施例3)の定着装置であり、反射部材206が加熱源203に対して凸面形状となっているものである。加熱源203と定着ベルト201の最短距離L1=2.5mmで加熱源203と反射部材206の最短距離L2=4mmでL1<L2となっており、角度θ1及びθ2は210°とした。
(f)は本発明の構成を有する定着装置であり、加熱源203と定着ベルト201の最短距離L1=2.5mmで加熱源203と反射部材206の最短距離L2=6mmでL1<L2となっており、角度θ1及びθ2は150°とした。なおかつ反射部材206の底部の位置が、定着ベルト201の中心:Oよりもニップ部側に位置している。
(g)は本発明の構成を有する定着装置であり、加熱源203と定着ベルト201の最短距離L1=2.5mmで加熱源203と反射部材206の最短距離L2=6mmでL1<L2となっており、角度θ1及びθ2は210°とした。なおかつ反射部材206の底部の位置が、定着ベルトの中心:Oよりもニップ部側に位置している。
図1に示した画像形成装置に、(a)〜(g)の定着装置をそれぞれ搭載し、電源OFF時から電源をONにして、A4用紙50枚の画像を作成が完了するまでに定着装置が消費する電力を測定した結果を表1に示す。表1より、(b)の構成では、従来のものより消費電力を3%削減する効果があることがわかった。また、(c)〜(g)の構成では、5%〜9%程度の消費電力を削減する効果があることが分かった。
Figure 2016014867
このように、本発明による定着装置によれば、加熱源と定着部材との最短距離をL1とし、加熱源と反射部材との最短距離をL2とするとき、L1がL2よりも小さい(L1<L2)ことにより、定着部材への直射光が増加し、反射部材へ当たる光が少なくなって光損失が小さくなる。したがって、加熱源からの光を効率よく定着部材に照射して加熱することができる。そのため、伝熱効率を高めてエネルギーの無駄を抑え、更なる省エネ性およびファーストプリントタイムを向上させることができる。
また、反射部材の底部が定着部材の回転中心よりもニップ側に位置することにより、加熱源と反射部材との距離を大きくし、その結果、定着部材への熱が増加し、反射部材の熱は低減する。また反射部材に反射した熱が再び加熱源を透過する「加熱源への再入射」を減らすことで、効率よく定着部材を加熱できる。これらにより反射部材と加熱源の設置が容易となり、省エネ性、伝熱効率を高くすることができ、従来の定着装置よりも消費電力を削減出来る。さらに加熱待機時からのファーストプリントタイムを短縮することが出来る。
また、反射部材は定着部材の回転軸に直交する方向の断面形状が加熱源に対して凹面状に設けられ、その反射部材が加熱源を取り囲むように連続する少なくとも3つの平面m1,m2,m3で構成され、各平面m1,m2,m3の隣接する面との成す角度(ただし加熱源に対向する面の成す角度)が90°より大きく180°未満であることにより、加熱源と定着部材の最短距離を、反射部材と加熱源との最短距離よりも小さくすることが容易となり、さらに加熱源から反射部材に当たり反射した熱が再び反射部材に当る「反射部材間での多重反射」を減らすことが出来るので、熱を効率よく定着部材に照射して加熱することができる。これにより省エネ性、伝熱効率を高くすることができ、従来の定着装置よりも消費電力を削減出来る。さらに加熱待機時からのファーストプリントタイムを短縮することが出来る。
また、反射部材は定着部材の回転軸に直交する方向の断面形状が加熱源に対して凸面状に設けられ、その反射部材が連続する少なくとも3つの平面m1,m2,m3で構成され、各平面m1,m2,m3の隣接する面との成す角度(ただし加熱源に対向する面の成す角度)が180°より大きく270°未満であることにより、加熱源から反射部材に当たり反射した熱が再び反射部材に当る「反射部材間での多重反射」を無くすことができる。また、加熱源から反射部材に当たり反射した熱が定着部材の広い範囲に反射され、再び加熱源を透過する「加熱源への再入射」を減らすことができるので、加熱源からの熱を効率よく定着部材に照射して加熱することができる。これにより省エネ性、伝熱効率を高くすることができ、従来の定着装置よりも消費電力を削減出来る。さらに加熱待機時からのファーストプリントタイムを短縮することが出来る。
また、加熱源が複数のヒータから成り、そのヒータの全てにおいてL1がL2よりも小さいことにより、複数のヒータで加熱源を構成した場合であっても、加熱源からの光を効率よく定着部材に照射して加熱することができる。
また、加熱源からの熱を用紙サイズに応じて遮光可能な可動式遮光部材を備えることにより、用紙幅に対応して不必要な領域への熱を遮断することができる。そのため、小サイズ用紙を連続通紙した場合でも、非通紙領域の温度が過剰に高くなることを防いで、生産性の低下を抑制することができる。また、トナーのホットオフセットを防ぐことができる。
以上、本発明を図示例に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明の範囲内で適宜変更可能なものである。例えば、定着装置の加熱源の数や配置場所などは本発明の範囲内で任意である。定着部材としてのベルトやフィルムの材質、あるいは加圧部材の構成等も適宜なものを採用可能である。
また、画像形成装置の構成も任意であり、4色トナーを用いるものに限らず、3色のトナーを用いるフルカラー機や、2色のトナーによる多色機、あるいはモノクロ装置にも本発明を適用することができる。もちろん、画像形成装置としてはプリンタに限らず、複写機やファクシミリ、あるいは複数の機能を備える複合機であっても良い。
20 感光体ドラム
100 画像形成装置
200 定着装置
201 定着ベルト(定着部材)
202 加圧ローラ(加圧部材)
203 ハロゲンヒータ(加熱源)
204 ニップ形成部材
205 ステー(支持部材)
206 反射部材
210 可動遮光板
L1 加熱源と定着ベルトの最短距離
L2 加熱源と反射部材の最短距離
N 定着ニップ
O 定着ベルトの中心
特開2004−286922号公報 特許第2861280号公報 特開2007−334205号公報
この課題を解決するため、本発明は、回転可能な定着部材と、前記定着部材を加熱する加熱源と、前記定着部材内部に配設されたニップ形成部材と、前記定着部材を挟んで前記ニップ形成部材に圧接されて定着ニップを形成する加圧部材と、前記定着部材内部に配設され前記加熱源からのを前記定着部材に反射させる反射部材とを備える定着装置において、前記加熱源と前記定着部材との最短距離をL1とし、前記加熱源と前記反射部材との最短距離をL2とするとき、L1がL2よりも小さいことを特徴とする。
また、反射部材の底部が定着部材の回転中心よりもニップ側に位置することにより、加熱源と反射部材との距離を大きくし、その結果、定着部材への熱が増加し、反射部材の熱は低減する。また反射部材に反射したが再び加熱源を透過する「加熱源への再入射」を減らすことで、効率よく定着部材を加熱できる。これらにより反射部材と加熱源の設置が容易となり、省エネ性、伝熱効率を高くすることができ、従来の定着装置よりも消費電力を削減出来る。さらに加熱待機時からのファーストプリントタイムを短縮することが出来る。
また、反射部材は定着部材の回転軸に直交する方向の断面形状が加熱源に対して凹面状に設けられ、その反射部材が加熱源を取り囲むように連続する少なくとも3つの平面m1,m2,m3で構成され、各平面m1,m2,m3の隣接する面との成す角度(ただし加熱源に対向する面の成す角度)が90°より大きく180°未満であることにより、加熱源と定着部材の最短距離を、反射部材と加熱源との最短距離よりも小さくすることが容易となり、さらに加熱源から反射部材に当たり反射したが再び反射部材に当る「反射部材間での多重反射」を減らすことが出来るので、を効率よく定着部材に照射して加熱することができる。これにより省エネ性、伝熱効率を高くすることができ、従来の定着装置よりも消費電力を削減出来る。さらに加熱待機時からのファーストプリントタイムを短縮することが出来る。
また、反射部材は定着部材の回転軸に直交する方向の断面形状が加熱源に対して凸面状に設けられ、その反射部材が連続する少なくとも3つの平面m1,m2,m3で構成され、各平面m1,m2,m3の隣接する面との成す角度(ただし加熱源に対向する面の成す角度)が180°より大きく270°未満であることにより、加熱源から反射部材に当たり反射したが再び反射部材に当る「反射部材間での多重反射」を無くすことができる。また、加熱源から反射部材に当たり反射したが定着部材の広い範囲に反射され、再び加熱源を透過する「加熱源への再入射」を減らすことができるので、加熱源からのを効率よく定着部材に照射して加熱することができる。これにより省エネ性、伝熱効率を高くすることができ、従来の定着装置よりも消費電力を削減出来る。さらに加熱待機時からのファーストプリントタイムを短縮することが出来る。
また、加熱源からのを用紙サイズに応じて遮光可能な可動式遮光部材を備えることにより、用紙幅に対応して不必要な領域への熱を遮断することができる。そのため、小サイズ用紙を連続通紙した場合でも、非通紙領域の温度が過剰に高くなることを防いで、生産性の低下を抑制することができる。また、トナーのホットオフセットを防ぐことができる。

Claims (8)

  1. 回転可能な定着部材と、前記定着部材を加熱する加熱源と、前記定着部材内部に配設されたニップ形成部材と、前記定着部材を挟んで前記ニップ形成部材に圧接されて定着ニップを形成する加圧部材と、前記定着部材内部に配設され前記加熱源からの熱を前記定着部材に反射させる反射部材とを備える定着装置において、
    前記加熱源と前記定着部材との最短距離をL1とし、前記加熱源と前記反射部材との最短距離をL2とするとき、L1がL2よりも小さいことを特徴とする定着装置。
  2. 前記反射部材の少なくとも一部領域が、前記定着部材の回転中心よりも前記定着ニップ側に位置することを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記少なくとも一部領域は、前記ニップ形成部材との距離で最短である反射部材の面を含むことを特徴とする、請求項2に記載の定着装置。
  4. 前記反射部材は前記定着部材の回転軸に直交する方向の断面形状が前記加熱源に対して凹面状に設けられ、該反射部材が前記加熱源を取り囲むように連続する少なくとも3つの平面m1,m2,m3で構成され、前記平面m1,m2,m3の隣接する面との成す角度(ただし前記加熱源に対向する面の成す角度)が90°より大きく180°未満であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の定着装置。
  5. 前記反射部材は前記定着部材の回転軸に直交する方向の断面形状が前記加熱源に対して凸面状に設けられ、該反射部材が連続する少なくとも3つの平面m1,m2,m3で構成され、前記平面m1,m2,m3の隣接する面との成す角度(ただし前記加熱源に対向する面の成す角度)が180°より大きく270°未満であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の定着装置。
  6. 前記加熱源が複数のヒータから成り、ヒータごとに前記定着部材との最短距離をL1とし前記反射部材との最短距離をL2とするとき、前記複数のヒータの全てにおいてL1がL2よりも小さいことを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載の定着装置。
  7. 前記加熱源からの熱を用紙サイズに応じて遮光可能な可動式遮光部材を備えることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一項に記載の定着装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項に記載の定着装置を搭載することを特徴とする画像形成装置。

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