JP5896281B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、定着装置を備えた画像形成装置に関するものである。
複写機、プリンタ、ファクシミリ、あるいはこれらの複合機等の画像形成装置に用いられる定着装置として、無端移動する表面を有する低熱容量化されたベルト状又はフィルム状の定着部材と、定着部材を加熱する加熱源とを備えたものが知られている(例えば特許文献1〜4参照)。このように低熱容量化された定着部材を備えることで、定着部材の加熱に必要なエネルギーを大幅に低減することができ、ウォームアップ時間やファーストプリント時間の短縮化を図ることができる。ここで、ウォームアップ時間は、電源投入時などに定着部材を常温から印刷可能な所定の温度(リロード温度)に昇温させるまでに要する時間である。また、ファーストプリント時間は、印刷要求を受けた後、印刷準備を経て印刷動作を行い排紙が完了するまでの時間である。
上記定着装置を備えた画像形成装置において、加熱される定着部材の温度制御を行う場合、画像の種類が互いに異なる複数ページについて連続して画像形成を行う際、各ページに最適な定着温度が異なる。そのため、複数ページの1ページ目の画像情報によって定着温度を決定し、次ページ以降もその定着温度で通紙すると、次ページ以降の画像の種類によっては定着熱量の過不足が生じ、省エネ性を損なったり定着不良が発生してしまうおそれがある。このような定着不良を防止するため、連続する複数ページの1ページ毎に定着部材の温度制御に用いる目標温度を変更することが考えられる。
しかしながら、上記連続して画像形成する複数ページの1ページ毎に目標温度を変更する温度制御を、上記従来の低熱容量化された定着部材に対して行う場合、定着部材の目標温度を下げるように変更すると、定着部材への熱供給が少ない状態で用紙に熱が奪われることになる。そのため、定着部材の温度が狙いの目標温度よりも過剰に低下し、コールドオフセットと呼ばれる定着不良が発生するおそれがある。ここで、コールドオフセットとは、定着動作時の熱量の不足により、用紙上の画像を構成する画像構成物質であるトナーを十分に軟化させることができず、画像の一部のトナーが用紙から剥がれてしまう現象である。
本発明は以上の問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、連続して画像が形成される複数ページの1ページ毎に目標温度に基づいて定着部材の温度を制御するときの定着部材の過剰な温度低下による定着不良を防止できる画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明は、回転可能な定着部材と、前記定着部材を加熱する加熱源と、前記定着部材に圧接してニップ部を形成するように加圧される回転可能な加圧部材とを有する定着装置を備えた画像形成装置であって、前記定着装置を構成する部材の少なくとも一つの温度を検知する温度検知手段と、前記温度検知手段の検知温度が予め設定された目標温度に近づくように前記加熱源の通電を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、複数ページの画像を連続して形成する場合、前記複数ページの1ページ毎に、該ページの画像情報に基づいて前記目標温度を算出して設定し、前記複数ページのうち2ページ目以降の後続ページについては、該後続ページについて算出した目標温度の設定値が、該後続ページの一つ前に画像が形成された先行ページについて用いられた目標温度の設定値よりも低い場合に、該後続ページの画像形成に用いられる目標温度の設定値を、前記算出した目標温度よりも高い温度に変更することを特徴とするものである。
本発明によれば、連続して画像が形成される複数ページの1ページ毎に目標温度に基づいて定着部材の温度を制御するときの定着部材の過剰な温度低下による定着不良を防止できる。
本発明の一実施形態に係る画像形成装置の全体の一構成例を示す概略構成図。 本実施形態に係る定着装置の一構成例を示す概略構成図。 (a)、(b)及び(c)はそれぞれ定着ベルトの端部の構成を示す斜視図、平面図及び側面図。 本実施形態に係る定着装置の他の構成例を示す概略構成図。 本実施形態の定着装置を制御する制御系の要部の一例を示すブロック図。 複数ページの画像を連続して形成する印刷ジョブを実行する場合における2ページ目以降について定着装置の目標温度を変更する一制御例を示すフローチャート。 図6の制御を行った場合のページごとの定着ベルトの温度推移を示すグラフ。 比較例におけるページごとの定着ベルトの温度推移を示すグラフ。 複数ページの画像を連続して形成する印刷ジョブを実行する場合における2ページ目以降について定着装置の目標温度を変更する他の制御例の一部を示すフローチャート。 図9の制御例の残りの一部を示すフローチャート。 図9及び図10の制御を行った場合のページごとの定着ベルトの温度推移を示すグラフ。 連続して画像が形成される複数ページのページ間(用紙間)で定着目標温度を切り替えるタイミングの一例を示すタイムチャート。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。なお、本発明の実施の形態を説明するための各図面において、同一の機能もしくは形状を有する部材や構成部品等の構成要素については、判別が可能な限り同一符号を付すことにより一度説明した後ではその説明を省略する。
まず、本発明の実施形態に係る画像形成装置の全体構成について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置の全体の一構成例を示す概略構成図である。図1に示す画像形成装置は、タンデム方式のカラーレーザープリンタであり、その装置本体の中央部に、複数の色画像を形成する作像部(図示の例では4つの作像部)からなる画像ステーションが設けられている。複数の作像部は、無端ベルト状の中間転写体としての中間転写ベルト(以下「転写ベルト」という。)11の展張方向に沿って並置され、カラー画像の色分解成分に対応するイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)の異なる色の現像剤を収容している以外は同様の構成となっている。
図1において、画像形成装置1000は、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの各色に色分解された色にそれぞれ対応する複数の像担持体としての感光体ドラム20Y、20C、20M、20Bkが並設されている。各感光体ドラム20Y、20C、20M、20Bkに形成された各色の可視像であるトナー像は、各感光体ドラム20Y、20C、20M、20Bkに対峙しながら矢印A1方向に移動可能な転写ベルト11に対して1次転写工程が実行され、各色のトナー像が転写ベルト11に重畳転写される。その後、転写ベルト11に重畳転写された各色のトナー像は、記録媒体としての用紙Sに対して2次転写工程が実行されることにより、用紙Sに一括転写される。
各感光体ドラム20Y、20C、20M、20Bkの周囲には、感光体ドラムの回転に従い画像形成処理するための各種装置が配置されている。ここで、ブラックの画像形成を行う感光体ドラム20Bkを対象として説明すると、感光体ドラム20Bkの周囲には、その感光体ドラム20Bkの回転方向に沿って画像形成処理を行う、帯電装置30Bk、現像装置40Bk、1次転写手段としての1次転写ローラ12Bk、およびクリーニング装置50Bkが配置されている。帯電後の感光体ドラム20Bkに対して行われる静電潜像の書き込みには、感光体ドラム20Bkの表面を露光する露光手段としての光書込装置8が用いられる。
光書込装置8は、光源としての半導体レーザ、カップリングレンズ、fθレンズ、トロイダルレンズ、折り返しミラー、光偏向手段としての回転多面鏡(ポリゴンミラー)などを備えている。光書込装置8は、画像データに基づいて、各感光体ドラム20Y、20C、20M、20Bkの表面へ書き込み光(レーザー光)Lbを照射し、感光体ドラム20Y、20C、20M、20Bkに静電潜像を形成するように構成されている。
転写ベルト11に対する重畳転写は、転写ベルト11が図中A1方向に移動する過程において、各感光体ドラム20Y、20C、20M、20Bkに形成された可視像(トナー像)が転写ベルト11の同じ位置に重ねて転写されるように行われる。より具体的には、転写ベルト11を挟んで各感光体ドラム20Y、20C、20M、20Bkに対向して配設された複数の1次転写ローラ12Y、12C、12M、12Bkそれぞれに1次転写バイアスが印加される。この1次転写バイアスが印加された1次転写ローラ12Y、12C、12M、12Bkにより、各感光体ドラム20Y、20C、20M、20Bkに形成された可視像(トナー像)が、転写ベルト11のA1方向上流側から下流側に向けてタイミングをずらして重畳転写される。
複数の1次転写ローラ12Y、12C、12M、12Bkはそれぞれ対応する感光体ドラム20Y、20C、20M、20Bkとの間で転写ベルト11を挟み込んで1次転写ニップを形成している。また、各1次転写ローラ12Y、12C、12M、12Bkには、図示しない電源が接続されており、所定の直流電圧(DC)及び/又は交流電圧(AC)からなる1次転写バイアスが各1次転写ローラ12Y、12C、12M、12Bkに印加されるようになっている。
各感光体ドラム20Y、20C、20M、20Bkは、図中A1方向の上流側からこの順で並んでいる。各感光体ドラム20Y、20C、20M、20Bkは、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの画像をそれぞれ形成する前記複数の作像部に設けられている。
また、画像形成装置1000は、前記複数の作像部のほか、各感光体ドラム20Y、20C、20M、20Bkの上方に配設された転写ベルトユニット(転写装置)10と、2次転写手段としての2次転写ローラ5と、転写ベルトクリーニング装置13と、複数の作像部の下方に配設された光書込装置8とを備えている。
転写ベルトユニット10は、前述の無端状のベルトである転写ベルト11及び複数の1次転写ローラ12Y、12C、12M、12Bkのほか、転写ベルト11が掛け回されている駆動ローラ72や従動ローラ73等の複数のベルト支持部材を備えている。駆動ローラ72が回転駆動されることことにより、転写ベルト11は図中矢印A1で示す方向に周回走行(回転)するようになっている。駆動ローラ72は、転写ベルト11を介して2次転写ローラ5に対向する2次転写バックアップローラとしても機能する。従動ローラ73は、転写ベルト11を介してクリーニング装置13に対向するクリーニングバックアップローラとしても機能する。また、従動ローラ73は、転写ベルト11に対する張力付勢手段としての機能も備えているため、従動ローラ73には、バネなどを用いた付勢手段が設けられている。これらの転写ベルトユニット10と1次転写ローラ12Y、12C、12M、12Bkと2次転写ローラ5と転写ベルトクリーニング装置13とを有するように、転写装置71が構成されている。
2次転写ローラ5は、転写ベルト11に対向して配設され、転写ベルト11に従動して連れ回りする。また、2次転写ローラ5は、2次転写バックアップローラとしても機能する駆動ローラ72との間で転写ベルト11を挟み込んで2次転写ニップを形成している。また、上記1次転写ローラ12Y、12C、12M、12Bkと同様に、2次転写ローラ5にも図示しない電源が接続されており、所定の直流電圧(DC)及び/又は交流電圧(AC)からなる2次転写バイアスが2次転写ローラ5に印加されるようになっている。
転写ベルトクリーニング装置13は、転写ベルト11を介して従動ローラ73に対向するように配設され、転写ベルト11の表面をクリーニングする。図示の例では、ベルトクリーニング装置35は、転写ベルト11に当接するように配設されたクリーニングブラシとクリーニングブレードとを有する。また、ベルトクリーニング装置35から伸びた図示しない廃トナー移送ホースは、図示しない廃トナー収容器の入り口部に接続されている。
更に、画像形成装置1000には、記録媒体としての用紙Sが収容された記録媒体収容手段としての給紙カセット(用紙給送装置)61と、記録媒体繰り出し手段としてのレジストローラ対4と、記録媒体先端検知手段としての図示しない用紙先端センサとが設けられている。給紙カセット61は、画像形成装置1000の本体下部に配設され、最上位の用紙Sの上面に当接する記録媒体給送手段としての給送ローラ3を有し、給送ローラ3が反時計回り方向に回転駆動されることにより、最上位の用紙Sをレジストローラ対4に向けて給送するようになっている。
また、プリンタ本体内には、用紙Pを給紙カセット61から2次転写ニップを通過させて装置外へ排出するための用紙搬送路が配設されている。この用紙搬送路Rの2次転写ローラ5の位置よりも用紙搬送方向上流側に、2次転写部(2次転写ニップ)へ用紙Pを繰り出すように搬送するレジストローラ対4が配設されている。レジストローラ対4は、給紙カセット61から搬送されてきた用紙Sを、上記複数の作像部からなる画像ステーションによるトナー像の形成タイミングに合わせた所定のタイミングで、2次転写ローラ5と転写ベルト11との間の2次転写部(2次転写ニップ)に向けて繰り出す。用紙先端センサは、用紙Sの先端がレジストローラ対4に到達したことを検知する。
ここで、記録媒体としての用紙には、普通紙以外に、厚紙、はがき、封筒、薄紙、塗工紙(コート紙やアート紙等)、トレーシングペーパ、OHPシート、記録シート等が含まれる。また、給紙カセットなどの給紙カセット61のほかに、手差しで用紙を供給できるように手差し給紙機構を備えてもよい。
また、画像形成装置1000は、トナー像が転写された用紙Sにトナー像を定着させるための定着手段としての定着装置100と、記録媒体排出手段としての排紙ローラ7と、記録媒体積載手段としての排紙トレイ17と、複数のトナー容器としてのトナーボトル9Y、9C、9M、9Bkとを備えている。排紙ローラ7は、定着済みの用紙Sを画像形成装置1000の本体外部に排出する。排紙トレイ17は、画像形成装置1000の本体上部に配設され、排紙ローラ7により画像形成装置1000の本体外部に排出された用紙Sを積載する。
複数のトナーボトル9Y、9C、9M、9Bkはそれぞれ、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの各色のトナーが充填され、プリンタ本体の上部であって排紙トレイ17の下側に設けられた複数のボトル収容部それぞれに着脱可能に装着されている。また、各トナーボトル9Y、9C、9M、9Bkと各現像装置40Y、40C、40M、40Bkとの間には、図示しない補給路が設けてあり、この補給路を介して各トナーボトル9Y、9C、9M、9Bkから対応する現像装置40Y、40C、40M、40Bkへトナーが補給されるようになっている。
転写装置71に装備されているクリーニング装置13は、詳細な図示を省略するが、転写ベルト11に対向、当接するように配設されたクリーニングブラシとクリーニングブレードとを有している。このクリーニングブラシとクリーニングブレードとにより、転写ベルト11上の残留トナー等の異物が掻き取り除去されて転写ベルト11がクリーニングされる。クリーニング装置13は、転写ベルト11から除去した残留トナーを搬出し廃棄するための図示しない排出手段を有している。
次に、上記構成の画像形成装置1000の基本的動作について説明する。
画像形成装置1000において作像動作が開始されると、各作像部における各感光体ドラム20Y、20C、20M、20Bkが図示しない駆動装置によって図の時計回りに回転駆動され、各感光体ドラム20Y、20C、20M、20Bkの表面が帯電装置30Y、30C、30M、30Bkによって所定の極性に一様に帯電される。帯電された各感光体ドラム20Y、20C、20M、20Bkの表面には、光書込装置8からレーザー光がそれぞれ照射されて、各感光体ドラム20Y、20C、20M、20Bkの表面に静電潜像が形成される。このとき、各感光体ドラム20Y、20C、20M、20Bkに露光する画像情報は所望のフルカラー画像をイエロー、マゼンタ、シアン及びブラックの色情報に分解した単色の画像情報である。このように各感光体ドラム20Y、20C、20M、20Bk上に形成された静電潜像に、各現像装置40Y、40C、40M、40Bkによってトナーが供給されることにより、静電潜像はトナー画像として顕像化(可視像化)される。
また、作像動作が開始されると、駆動ローラ(2次転写バックアップローラ)72が図1の反時計回りに回転駆動し、転写ベルト11を図の矢印A1で示す方向に周回走行させる。そして、各1次転写ローラ12Y、12C、12M、12Bkに、トナーの帯電極性と逆極性の定電圧又は定電流制御された電圧が印加される。これにより、各1次転写ローラ12Y、12C、12M、12Bkと各感光体ドラム20Y、20C、20M、20Bkとの間の1次転写ニップにおいて所定の転写電界が形成される。
その後、各感光体ドラム20Y、20C、20M、20Bkの回転に伴い、感光体ドラム20Y、20C、20M、20Bk上の各色のトナー画像が1次転写ニップに達したときに、上記一次転写ニップにおいて形成された転写電界によって、各感光体ドラム20Y、20C、20M、20Bk上のトナー画像が転写ベルト11上に順次重ね合わせて転写される。かくして転写ベルト11の表面にフルカラーのトナー画像が担持される。また、転写ベルト11に転写しきれなかった各感光体ドラム20Y、20C、20M、20Bk上のトナーは、クリーニング装置50Y、50C、50M、50Bkによって除去される。その後、図示しない除電装置によって各感光体ドラム20Y、20C、20M、20Bkの表面が除電され、表面電位が初期化される。
画像形成装置の下部では、給送ローラ3が回転駆動を開始し、給紙カセット61から用紙Pが搬送路に送り出される。搬送路に送り出された用紙Pは、レジストローラ対4によってタイミングをはかられて、2次転写ローラ5と駆動ローラ(2次転写バックアップローラ)72との間の2次転写ニップに送られる。このとき、2次転写ローラ5には、転写ベルト11上のトナー画像のトナー帯電極性と逆極性の転写電圧が印加されており、これにより、2次転写ニップに所定の転写電界が形成されている。
その後、転写ベルト11の周回走行に伴って、転写ベルト11上のトナー画像が2次転写ニップに達したときに、上記2次転写ニップにおいて形成された転写電界によって、転写ベルト11上のトナー画像が用紙P上に一括して転写される。また、このとき用紙Pに転写しきれなかった転写ベルト11上の残留トナーは、転写ベルトクリーニング装置13によって除去され、除去されたトナーは図示しない廃トナー収容器へと搬送され回収される。
その後、用紙Pは定着装置100へと搬送され、定着装置100によって用紙P上のトナー画像が当該用紙Pに定着される。そして、用紙Pは、排紙ローラ7によって装置外へ排出され、排紙トレイ17上にストックされる。
なお、以上の説明は、用紙上にフルカラー画像を形成するときの画像形成動作であるが、4つの作像部のいずれか1つを使用して単色画像を形成したり、2つ又は3つの作像部を使用して、2色又は3色の画像を形成したりすることも可能である。
次に、上記構成の画像形成装置1000に用いることができる定着装置100のより具体的な構成例について説明する。
図2は、本実施形態に係る定着装置100の一構成例を示す概略構成図である。図2において、定着装置100は、回転可能な加熱回転体からなる定着部材としての定着ベルト121と、定着ベルト121に対向して回転可能に設けられた対向回転体からなる加圧部材としての加圧ローラ122と、定着ベルト121を加熱する加熱源としてのハロゲンヒータ123とを備えている。更に、定着装置100は、定着ベルト121を介して対向する加圧ローラ122とニップ部Nを形成するニップ形成部材124と、ニップ形成部材124を支持する支持部材としてのステー125と、ハロゲンヒータ123から放射される光を定着ベルト121へ反射する反射部材126とを備えている。また、定着装置100は、定着ベルト121の温度を検知する温度検知手段としての温度センサ127と、定着ベルト121から用紙を分離する記録媒体分離手段としての分離部材128と、加圧ローラ122を定着ベルト121へ加圧する図示しない加圧手段等を備えている。
定着ベルト121は、その内周側から、ハロゲンヒータ123により輻射熱で直接加熱される。また、ニップ形成部材124は、定着ベルト121の内側すなわち定着ベルト121の内周側で囲まれた内部に設けられ、定着ベルト121の内面と直接摺動するように、又は図示しない摺動シートを介して間接的に摺動するように配置されている。
なお、図2の例では、上記ニップ部Nの形状が平坦状であるが、凹形状やその他の形状であってもよい。上記ニップ部の形状が凹形状の場合は、用紙Sの先端の排出方向が加圧ローラ122寄りになり、分離性が向上するので、ジャムの発生が抑制される。
定着ベルト121は、薄肉で可撓性を有する無端状のベルト部材(フィルムも含む)で構成されている。詳しくは、定着ベルト121は、ニッケルもしくはSUS等の金属材料又はポリイミド(PI)などの樹脂材料で形成された内周側の基材と、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)又はポリテトラフルオロエチレン(PTFE)などで形成された外周側の離型層によって構成されている。離型層により、トナーが付着しないように離型性を持たせている。また、基材と離型層との間に、シリコーンゴム、発泡性シリコーンゴム、又はフッ素ゴム等のゴム材料で形成された弾性層を介在させてもよい。シリコーンゴム層などの弾性層がある場合は、未定着画像を押し潰して定着させるときにベルト表面の微小な凹凸が画像に転写されて画像のベタ部にユズ肌状の光沢ムラ(ユズ肌画像)が残りにくい。このようなユズ肌状の光沢ムラ(ユズ肌画像)の発生を効果的に防止するには、例えばシリコーンゴム層を所定の厚さ以上(例えば100[μm]以上)設けるのが好ましい。このシリコーンゴム層が変形することにより、ベルト表面の微小な凹凸が吸収され、ユズ肌画像が改善する。
加圧ローラ122は、芯金122aと、芯金122aの外周面側に設けられた発泡性シリコーンゴム、シリコーンゴム、又はフッ素ゴム等から成る弾性層122bと、弾性層122の表面に設けられたPFA又はPTFE等から成る離型層122cとを有する。加圧ローラ122は、図示しないスプリング等の加圧手段によって定着ベルト121側へ加圧され、定着ベルト121を介してニップ形成部材124に当接している。この加圧ローラ122と定着ベルト121とが圧接する箇所では、加圧ローラ122の弾性層122bが押しつぶされることで、所定の幅のニップ部Nが形成されている。
また、加圧ローラ122は、画像形成装置1000の本体に設けられた図示しないモータ等の駆動源からギヤ等を介して駆動力が伝達されて回転駆動するように構成されている。加圧ローラ122が回転駆動すると、その駆動力がニップ部Nで定着ベルト121に伝達され、定着ベルト121が従動回転するようになっている。
定着ベルト121は加圧ローラ122により連れ回り回転する。図2の構成例の場合は、加圧ローラ122が図示しないモータ等の駆動源により回転し、ニップ部Nで定着ベルト121に駆動力が伝達されることにより、定着ベルト121が回転する。定着ベルト121は、ニップ部Nで挟み込まれて回転し、ニップ部N以外では両端部で後述のベルト保持部材140にガイドされて走行する。
なお、本実施形態では、加圧ローラ122を中実のローラとしているが、中空のローラであってもよい。その場合、加圧ローラ122の内部にハロゲンヒータ等の加熱源を配設してもよい。また、弾性層が無い場合は、熱容量が小さくなり定着性が向上するが、未定着トナーを押しつぶして定着させるときにベルト表面の微小な凹凸が画像に転写されて画像のベタ部に光沢ムラが生じる可能性がある。これを防止するには、厚さ100[μm]以上の弾性層を設けることが望ましい。厚さ100[μm]以上の弾性層を設けることで、弾性層122bの弾性変形により微小な凹凸を吸収することができるので、光沢ムラの発生を回避することができるようになる。
加圧ローラ122の弾性層122bはソリッドゴムでもよいが、加圧ローラ122の内部に加熱源が無い場合は、スポンジゴムなどの断熱性の高いゴムを用いてもよい。スポンジゴムなどの断熱性が高いゴムを用いることで定着ベルト121の熱が奪われにくくなるので、より望ましい。また、上記加熱回転体からなる定着ベルト121等の定着部材及び対向回転体からなる加圧ローラ122等の加圧部材は、互いに圧接する場合に限らず、加圧を行わず単に接触させるだけの構成とすることも可能である。
ハロゲンヒータ123は、両端部が定着装置100の側板(不図示)に固定されている。ハロゲンヒータ123は、画像形成装置1000の本体に設けられた電源部により出力制御されて発熱するように構成されている。この電源部によるハロゲンヒータ123の出力制御は、例えば上記温度センサ127による定着ベルト121の表面温度の検知結果に基づいて、ハロゲンヒータ123のオン/オフ又は通電量を制御するように行われる。このようなヒータ123の出力制御によって、定着ベルト121の温度(定着温度)を所望の温度に設定できるようになっている。また、定着ベルト121を加熱する加熱源として、ハロゲンヒータ以外に、IH(電磁誘導加熱)、抵抗発熱体、又はカーボンヒータ等を用いてもよい。
ニップ形成部材124は、ベースパッド131と、ベースパッド131の表面に設けられた摺動シート(低摩擦シート)130とを有する。ベースパッド131は、定着ベルト121の軸方向又は加圧ローラ122の軸方向に渡って連続して長手状に配設されており、加圧ローラ122の加圧力を受けてニップ部Nの形状を決めるものである。
また、ニップ形成部材124のベースパッド131は、ステー125によって固定支持されている。これにより、加圧ローラ122による圧力でニップ形成部材124に撓みが生じるのを防止し、加圧ローラ122の軸方向に渡って均一なニップ幅が得られるようにしている。
ニップ形成部材124のベースパッド131は、耐熱温度200℃以上の耐熱性部材で構成されている。これにより、トナー定着温度域で、熱によるニップ形成部材124の変形を防止し、安定したニップ部Nの状態を確保して、出力画質の安定化を図っている。ベースパッド131には、ポリエーテルサルフォン(PES)、ポリフェニレンスルフィド(PPS)、液晶ポリマー(LCP)、ポリエーテルニトリル(PEN)、ポリアミドイミド(PAI)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)などの一般的な耐熱性樹脂を用いることが可能である。
摺動シート130は、ベースパッド131の少なくとも定着ベルト121と対向する表面に配設されていればよい。これにより、定着ベルト121が回転する際、この低摩擦シートに対し定着ベルト121が摺動することで、定着ベルト121に生じる駆動トルクが低減され、定着ベルト21への摩擦力による負荷が軽減される。なお、摺動シートを有しない構成とすることも可能である。
ステー125は、ニップ形成部材124の撓み防止機能を満足するために、ステンレスや鉄等の機械的強度が高い金属材料で形成することが望ましい。また、ベースパッド131も、強度確保のためにある程度硬い材料で構成されていることが望ましい。ベースパッド131の材料としては、液晶ポリマー(LCP)等の樹脂や、金属、あるいはセラミックなどを適用することができる。
反射部材126は、ステー125とハロゲンヒータ123との間に配設されている。本実施形態では、反射部材126をステー125に固定している。反射部材126の材料としては、アルミニウムやステンレス等が挙げられる。このように反射部材126を配設していることにより、ハロゲンヒータ123からステー125側に放射された光(輻射熱)が定着ベルト121へ反射される。これにより、定着ベルト121に照射される輻射熱の光量を多くすることができ、定着ベルト121を効率良く加熱することが可能となる。また、ハロゲンヒータ123からの輻射熱がステー125等に伝達されるのを抑制することができるので、ハロゲンヒータ123からの輻射熱などでステー125等が加熱されてしまうことによる無駄なエネルギー消費を抑制し、省エネルギー化も図ることができる。ここで、反射部材126を備える代わりに、ステー125等の表面に断熱処理もしくは鏡面処理を行っても同様の効果を得ることができる。
また、本実施形態に係る定着装置100は、さらなる省エネ性及びファーストプリントタイムなどの向上のために、種々の構成上の工夫が施されている。
具体的には、ハロゲンヒータ123によって定着ベルト121をニップ部N以外の箇所において直接加熱できるようにしている(直接加熱方式)。本実施形態では、ハロゲンヒータ123と定着ベルト121の図2の左側の部分の間に何も介在させないようにし、その部分においてハロゲンヒータ123からの輻射熱を定着ベルト121に直接与えるようにしている。
また、定着ベルト121の低熱容量化を図るために、定着ベルト121を薄くかつ小径化している。具体的には、定着ベルト121を構成する基材、弾性層、離型層のそれぞれの厚さを、20〜50[μm]、100〜300[μm]、10〜50[μm]の範囲に設定し、全体としての厚さを1[mm]以下に設定している。また、定着ベルト121の直径は、20〜40[mm]に設定している。さらに低熱容量化を図るためには、望ましくは、定着ベルト121全体の厚さを0.2[mm]以下にするのがよく、さらに望ましくは、0.16[mm]以下の厚さとするのがよい。また、定着ベルト121の直径は、30[mm]以下とするのが望ましい。
なお、本実施形態では、加圧ローラ122の直径を20〜40[mm]に設定しており、定着ベルト121の直径と加圧ローラ122の直径を同等となるように構成している。ただし、この構成に限定されるものではない。例えば、定着ベルト121の直径が加圧ローラ122の直径よりも小さくなるように形成してもよい。その場合、ニップ部Nにおける定着ベルト121の曲率が加圧ローラ122の曲率よりも小さくなるため、ニップ部Nから排出される用紙(記録媒体)Pが定着ベルト121から分離されやすくなる。
また、前述のように定着ベルト121を小径化した結果、定着ベルト121の内側のスペースが小さくなるが、ステー125を両端側において折り曲げられた凹状に形成し、その凹状に形成した部分の内側にハロゲンヒータ123を収容することで、小さいスペース内でもステー125やハロゲンヒータ123の配設を可能にしている。
図3は、定着ベルト121の端部の構成を示す図である。同図中、(a)は斜視図、(b)は平面図、(c)は定着ベルト121の回転軸方向から見た側面図を示す。なお、図3(a)〜(c)では、片側の端部の構成のみを図示しているが、反対側の端部も同様の構成となっているので、以下、図3に基づき片側の端部の構成についてのみ説明する。
図3(a)又は(b)に示すように、定着ベルト121の表面移動方向と直交する方向(軸方向)における端部にはベルト保持部材140が挿入されており、このベルト保持部材140によって定着ベルト121の端部は回転可能に保持されている。また、図3(c)に示すように、ベルト保持部材140は、例えばフランジのような形状を有し、ニップ部Nの位置(ニップ形成部材124を配設した位置)で開口したC字形に形成されている。また、ベルト保持部材140は、側板142に固定されている。また、上記ステー125の長手方向の端部も側板142に固定され位置決めされている。側板142は、ステー125と同様、ステンレスや鉄等の金属材料で形成されている。側板142をステー125と同じ材質にすることで、取り付け精度を容易に出すことができる。
また、図3(a)又は(b)に示すように、定着ベルト121の端面とそれに対向するベルト保持部材140の対向面との間には、定着ベルト121の端部を保護する保護部材としてのスリップリング141が設けられている。これにより、定着ベルト121に軸方向の寄りが生じた場合に、定着ベルト121の端部がベルト保持部材140に直接当接するのを防止することができ、端部の摩耗や破損を防ぐことができる。また、スリップリング141は、ベルト保持部材140に外周に対し余裕を持って嵌められている。このため、定着ベルト121の端部がスリップリング141に接触した際に、スリップリング141は定着ベルト121と連れ回り可能となっているが、スリップリング141が連れ回りせず、静止していても構わない。スリップリング141の材料としては、耐熱性に優れたいわゆるスーパーエンプラ、例えば、PEEK、PPS、PAI、PTFE等を適用することが好ましい。
なお、図示省略するが、定着ベルト121の軸方向両端部には、定着ベルト121とハロゲンヒータ123との間に、ハロゲンヒータ123からの熱を遮蔽する遮蔽部材を配設している。これにより、特に、連続通紙時の定着ベルトの非通紙領域における過剰な温度上昇を抑制することができ、定着ベルトの熱による劣化や損傷を防止することができる。
以下、図2を参照しつつ、本実施形態に係る定着装置100の基本動作例について説明する。
画像形成装置1000の本体の電源スイッチが投入されると、ハロゲンヒータ123に電力が供給されると共に、加圧ローラ122が図2中の時計回りに回転駆動を開始する。これにより、定着ベルト121は、加圧ローラ122との摩擦力によって、図2中の反時計回りに従動回転する。
その後、上述の画像形成工程により未定着のトナー画像Tが担持された用紙Pが、不図示のガイド板に案内されながら図2の矢印A1方向に搬送されて、圧接状態にある定着ベルト121及び加圧ローラ122のニップ部Nに送入される。そして、ハロゲンヒータ123によって加熱された定着ベルト121による熱と、定着ベルト121と加圧ローラ122との間の加圧力とによって、用紙Pの表面にトナー画像Tが定着される。
トナー画像Tが定着された用紙Pは、ニップ部Nから図2中の矢印A2方向に搬出される。このとき、用紙Pの先端が分離部材128の先端に接触することにより、用紙Pが定着ベルト121から分離される。その後、分離された用紙Pは、上述のように、排紙ローラ7によって機外に排出され、排紙トレイにストックされる。
図4は、本実施形態に係る定着装置100の他の構成例を示す概略構成図である。なお、図4の定着装置の構成例において、図2、3にて説明した構成と同様な部分については同じ符号を付し、それらの説明を省略する。
図4に示す定着装置100は、加熱源としてのハロゲンヒータ123を3本備えている。この場合、ハロゲンヒータ123ごとに発熱領域を異ならせることで、種々の幅の用紙幅に対応した範囲で定着ベルト121を加熱することが可能となっている。また、この場合、ニップ形成部材124を囲むように板金132が設けられており、この板金132を介してニップ形成部材124はステー125に支持されている。
また、図4に示す定着装置100では、小さいスペース内でもステー125をできるだけ大きく配設するために、ニップ形成部材124を反対にコンパクトに形成している。具体的には、ベースパッド131の用紙搬送方向の幅を、ステー125の用紙搬送方向の幅よりも小さく形成している。さらに、図4において、ニップ形成部材124の用紙搬送方向上流側端部及び下流側端部におけるそれぞれのニップ部N又はその仮想延長線Eに対する高さをh1,h2とし、上流側端部及び下流側端部以外のニップ形成部材124の部分におけるニップ部N又はその仮想延長線Eに対する最大高さをh3とすると、h1≦h3、h2≦h3となるように構成している。このように構成することで、ニップ形成部材124の上流側端部と下流側端部は、ステー125の用紙搬送方向上流側及び下流側の各折り曲げ部と定着ベルト121との間に介在しないので、ステー125の各折り曲げ部を定着ベルト121の内周面に近づけて配設することができる。これにより、定着ベルト121内の限られたスペース内でステー125をできるだけ大きく配設できるようになり、ステー125の強度を確保することができるようになる。その結果、加圧ローラ122によるニップ形成部材124の撓みを防止でき、定着性の向上を図れる。
さらにステー125の強度を確保するために、本実施形態では、ステー125が、ニップ形成部材124と接触し用紙搬送方向(図4の上下方向)に延在するベース部125aと、そのベース部125aの用紙搬送方向上流側と下流側の各端部から加圧ローラ122の当接方向(図4の左側)に向かって延びる立ち上がり部125bとを有するように構成している。すなわち、ステー125に立ち上がり部125bを設けることで、ステー125が加圧ローラ122の加圧方向に延在する横長の断面を有するようになり、断面係数が大きくなって、ステー125の機械的強度を向上させることが可能となる。
また、ステー125の立ち上がり部125bを加圧ローラ122の当接方向により長く形成する方が、ステー125の強度が向上する。従って、立ち上がり部125bの先端は、定着ベルト121の内周面に対し、できる限り近接していることが望ましい。しかし、回転中、定着ベルト121には大小なりとも振れ(挙動の乱れ)が生じるので、立ち上がり部125bの先端を定着ベルト121の内周面に近づけすぎると、定着ベルト121が立ち上がり部125bの先端に接触するおそれがある。特に、本実施形態のように、薄い定着ベルト121を用いている構成においては、定着ベルト121の振れ幅が大きいので、立ち上がり部125bの先端の位置設定には注意が必要である。
具体的に、本実施形態の場合、ステー125の立ち上がり部125bの先端と定着ベルト121の内周面との加圧ローラ122の当接方向の距離dは、少なくとも2.0[mm]、望ましくは3.0[mm]以上に設定するのが好ましい。一方、定着ベルト121にある程度厚みがあって振れがほとんど無い場合は、上記距離dは0.02[mm]に設定することが可能である。なお、本実施形態のように、立ち上がり部125bの先端に反射部材126が取り付けられている場合は、反射部材126が定着ベルト121に接触しないように上記距離dを設定する必要がある。
このように、ステー125の立ち上がり部125bの先端を定着ベルト121の内周面に対し可能な限り近接するように配設することで、立ち上がり部125bを加圧ローラ122の当接方向に長く配設することができる。これにより、小径の定着ベルト121を用いた構成においても、ステー125の機械的強度を向上させることが可能となる。
上記図2乃至図4に示した構成例の定着装置100によれば、ニップ形成部材124によって、ニップ部Nに進入しようとする定着ベルト121をガイドすることができるので、定着ベルト121がニップ部Nに進入する前にベルトの挙動を抑えて、定着ベルト121をニップ部Nへ安定的かつ円滑に進入させることができる。このようにニップ形成部材124によって定着ベルト121をガイドすることにより、定着ベルト121の両端部以外ではニップ形成部材124以外にガイド部材を設けていない構成においても、定着ベルト121を安定的かつ円滑に回転させることができるようになる。これにより、回転時における定着ベルト121への負荷を軽減して摩耗を抑制することができるので、定着ベルト121の破損や破断を防止することができ、装置としての信頼性が向上する。特に、上記各構成例の定着装置100のように低熱容量化のために定着ベルト121を薄くした構成においても、定着ベルト121の破損や破断を防止することができる。
また、上記図2乃至図4に示した構成例の定着装置100によれば、ニップ形成部材124によって定着ベルト121をガイドすることができるので、構成の簡素化、コンパクト化及び低コスト化を図ることができる。これにより、定着装置100のさらなる低熱容量化を図ることができるため、ウォームアップの時間を短くすることができ、省エネ性の向上及びファーストプリントタイムの短縮化を実現することが可能となる。
また、ニップ形成部材124がガイド機能を果たすことで、別途ガイドを設けなくてもよいため、ステー125の用紙搬送方向上流側及び下流側の部分と定着ベルト121の内周面との間に、何も介在させないように(互いに直接対向するように)構成することができる。これにより、ステー125を、用紙搬送方向上流側及び下流側において定着ベルト121の内周面に近づけて配設することが可能となり、定着ベルト121内の限られたスペース内でステー125をできるだけ大きく配設することができるようになる。その結果、上記各構成例の定着装置100のように低熱容量化のため定着ベルト121を小径化した構成においても、ステー125の強度を確保することができるようになり、加圧ローラ122によるニップ形成部材124の撓みを防止でき、定着性の向上を図れるようになる。
さらに、上記図2乃至図4に示した構成例の定着装置100においては、定着ベルト121に加圧ローラ122を当接させない状態において、ニップ形成部材124を定着ベルト121よりも内側に離れた位置に配設することで、ニップ部Nの用紙搬送方向上流側及び下流側それぞれにおいて、定着ベルト121をニップ形成部材124に対して強く押し付けられない状態にすることが可能である。これにより、定着ベルト121がニップ形成部材124に接触することによる摺動負荷や摩耗を抑制することが可能となる。また、定着ベルト121がニップ形成部材124に接触する力が弱まることで、ニップ部Nへの定着ベルト121の進入経路の最適化を図れる。
次に、上記構成の画像形成装置における定着装置100の制御について説明する。
図5は、本実施形態の定着装置100を制御する制御系の要部の一例を示すブロック図である。図5において、制御手段としての制御部200は、コントローラ部200aとエンジン制御部200bとを備えている。
コントローラ部200aは、CPU、ROM、RAMなどを備え、エンジン制御部200b、操作部151、外部通信インターフェース部152等と接続されている。コントローラ部200aは、予め組み込まれている制御プログラムを実行することにより、画像形成装置1000全体の制御や、外部通信インターフェース部152及び操作部151からの入力の制御などを行う。例えば、コントローラ部200aは、操作部151を介して入力されたユーザからの指示入力を受け付け、その指示入力に従って各種処理を行う。また、コントローラ部200aは、外部通信インターフェース部152を介して外部のホストコンピュータ装置などから印刷ジョブ(画像形成ジョブ)の指令や画像データを受信し、エンジン制御部200bを制御し、用紙にカラー画像やモノクロ画像を形成して出力する画像形成動作を制御する。
エンジン制御部200bは、CPU、ROM、RAMなどを備え、予め組み込まれている制御プログラムを実行することにより、コントローラ部200aからの指令に基づいて、画像形成処理を行うためのプリンタエンジン(複数の作像部、光書込装置8、定着装置100など)の制御を行う。例えば、エンジン制御部200bは、画像形成動作モードにおいて、温度センサ127で検出した定着ベルト121の温度が所定の目標温度(以下「定着目標温度」という。)となるように、ハロゲンヒータ123への通電を制御したり、加圧ローラ122を回転駆動する加圧ローラ駆動部129を制御したりする。
また、本実施形態の画像形成装置1000は、画像形成動作モード、待機モード、スリープモードの3つのモードを有している。ここで、画像形成動作モードとは、画像形成装置1000が画像形成処理を実行している状態を示す。待機モードは、画像形成装置1000が画像形成処理の実行指示を待っている状態を示す。スリープモードとは、待機モードよりも更に消費電力が少ない低電力消費の状態を示す。画像形成動作モードのときは、例えば、定着装置100において、定着ベルト121を所定の定着目標温度(例えば、158〜170℃)に昇温させるウォームアップ動作が行われた後、定着動作が実行される。待機モードのときは、定着装置100の定着ベルト121は、上記画像形成動作モードのときの定着目標温度よりも低い所定の温度(例えば、90℃)に維持される。スリープモードのときは、定着装置100等のプリンタエンジンやエンジン制御部200bへの通電が停止され、ハロゲンヒータ123への通電や加圧ローラ122の回転駆動ができない状態になる。
特に、本実施形態において、エンジン制御部200bは、コントローラ部200aからの指令に基づいて、複数ページの画像を連続して形成する印刷ジョブ(画像形成ジョブ)を実行する場合に、次のように定着ベルト121の定着目標温度の設定値を変更する制御を実行する。まず、複数ページの1ページ毎に、そのページの画像情報に基づいて定着ベルト121の定着目標温度を算出して設定する。そして、印刷ジョブの2ページ目以降の後続ページについては、その後続ページについて算出した定着目標温度の設定値が、その後続ページの前に画像が形成された先行ページについて用いられた定着目標温度の設定値よりも低い場合に、前記後続ページの画像形成に用いられる定着目標温度の設定値を、前記算出した定着目標温度よりも高い温度に変更する。
以下、上記定着目標温度の変更を伴う定着ベルト121の温度制御のより具体的な例について説明する。
図6は、本実施形態に係る画像形成装置で複数ページの画像を連続して形成する印刷ジョブを実行する場合における2ページ目以降について定着装置の定着目標温度を変更する一制御例を示すフローチャートである。
まず、図6のフローチャートにおける定着目標温度の設定値Tと、その定着目標温度の変更前の設定値(最終決定前の候補値)A、Cと、画像情報に基づいて算出される温度補正値Δa、Δb、Δc、Δdとについて説明する。ここで、「n」は画像が形成されるページの順番を示す番号であり、T0は0(ゼロ)とする。定着目標温度は、用紙の紙種が変わらなければ、その用紙において最も定着に不利な画像パターンでも不具合が発生しないように設定されるのが通常である。また、カラー画像のプリントでは、モノクロ画像のプリントに比べトナー付着量が多いため、定着目標温度は高めに補正されて設定されるのが通常である。本制御例では、定着ベルト121の温度検知結果に基づいて算出される定着目標温度の変更前の設定値(候補値)を、モノクロ画像に対して「A」、カラー画像に対して「C」とする。また、これらの定着目標温度の変更前の設定値(候補値)A、Cから、画像情報(本制御例では、中間調画像部分の有無、及び中間調画像部分の階調を擬似的に表現するための画像処理に使用される階調処理手段の種類)に基づいて算出される温度補正値Δa、Δb、Δc、Δdのいずれかを減ずるように制御される。これらの温度補正値のうち、中間調画像部分がないモノクロ画像の場合に用いられる温度補正値をΔaとし、中間調画像部分があって階調処理手段がディザ法であるモノクロ画像の場合に用いられる温度補正値をΔbとしている。また、中間調画像部分がないカラー画像の場合に用いられる温度補正値をΔcとし、中間調画像部分があって階調処理手段がディザ法であるカラー画像の場合に用いられる温度補正値をΔdとしている。
上記「ディザ法」は、中間調画像の階調を擬似的に表現するための画像処理に使用される階調処理手段の一方法である。この「ディザ法」は、元画像の1画素に1ドットを対応させ、元画像の画素の階調に応じて一定の規則の基に各ドットの白黒を生成していき、その白黒の出現頻度によって元画像の中間調を表現する画像処理の方法である。「ドット」は、本実施形態の画像形成装置でトナー画像を形成するときに個別に制御可能な最小単位の画像構成要素である。このドットについては、例えばモノクロ画像の場合、通常、白又は黒の2値であり濃淡を付けることができない。また、後述の「誤差拡散法」も上記階調処理手段の一方法である。この「誤差拡散法」は、元画像の1画素に複数のドットを対応させ、元画像の画素の階調に応じて一定の規則の基に各画素を構成するドットの白黒を生成していき、各画素における白ドット又は黒ドットの個数比率すなわち各画素における白又は黒の面積比率によって元画像の中間調を表現する画像処理の方法である。カラー画像の場合は、例えば、元画像から生成された複数の色要素(Y:イエロー、C:シアン、M:マゼンタ、Bk:ブラック)ごとにドットが形成され、上記ディザ法や誤差拡散法を適用することができる。なお、本実施形態では、画像の階調を表現する画像処理に使用する階調処理手段の種類として上記ディザ法及び誤差拡散法の2種類を考慮して制御しているが、これらに限定されるものではなく、ディザ法及び誤差拡散法に代えて又は加えて、他の種類の階調処理手段を考慮して制御してもよい。
また、図6において、最終的に画像形成に用いられる定着目標温度の変更後の設定値を「T」とする。また、最も不利な画像パターンにて、定着目標温度を設定するため、画像パターンによっては定着目標温度の設定値を下げても何の不具合も発生しない可能性がある。どの程度の定着目標温度の下げが可能かは画像パターンによるが、本制御例では、予め設定された複数段階の定着目標温度において2段階だけ下げる場合について示す。
図6において、まず、印刷ジョブの複数ページのうち2ページ目以降の後続ページ(本例ではnページ目)について画像のカラー情報(モノクロ画像、カラー画像)が判断される(ステップ101)。このカラー情報は、例えば、前述の画像形成動作モードがカラーモードかモノクロモードかによって判断することができる。
n番目の後続ページの画像がモノクロ画像の場合(ステップ101で「モノクロ」)は、ひきつづき、前記後続ページの画像における中間調画像部分の有無について判断される(ステップ102)。この中間調画像部分の有無は、例えば画像データの各画素におけるCMYK値によって判断することができる。より具体的には、パソコン等の外部のホストコンピュータ装置から画像データを受信してプリントする際に、ディスプレイ上の画像表示におけるRGB値(0〜100%)から所定の画像データ処理によりCMYK値(0〜100%)に変換される。その変換されたCMYK値によって中間調画像部分の有無を判断することができる。例えば、K=100%の場合は黒ベタで中間調画像部分がないと判断され、定着性に有利なため定着温度を下げることが可能である。これに対し、K=0〜99%の場合にはKの中間調画像部分(ハーフトーン部分)が存在するため定着性に不利であり、定着温度を上げる必要がある。
ここで、n番目の後続ページの画像に中間調画像部分が無いと判断した場合(ステップ102で「無し」)は、大幅な温度補正値を適用して定着目標温度の設定値Tがいったん算出される(ステップ103)。より具体的に、n番目の後続ページについて形成される画像のカラー情報(モノクロ)に基づいて定着目標温度の候補値Aが算出され、その画像に中間調画像部分がないという画像情報に基づいて温度補正値Δaが決定される。そして、前記定着目標温度の候補値Aから温度補正値Δaを減じた値(A−Δa)が、n番目の後続ページの画像形成に用いられる定着目標温度Tとして設定される(ステップ103)。
次に、前記n番目の後続ページについて算出した定着目標温度の設定値T(=A−Δa)と、その後続ページの一つ前に画像が形成された(n−1)番目の先行ページについて用いられた定着目標温度の設定値Tn−1とが比較され、T≧Tn−1を満たすか否かが判断される(ステップ104)。
ここで、T≧Tn−1を満たす場合(ステップ104でyes)は、ステップ103で算出した定着目標温度の設定値T(=A−Δa)を変更することなく、n番目の後続ページの画像形成に用いる定着目標温度の確定した設定値Tとして設定される(ステップ105)。そして、その定着目標温度の設定値T(=A−Δa)に基づいて定着ベルト121の温度制御が行われる。
一方、n番目の後続ページについて算出した定着目標温度の設定値T(=A−Δa)が、(n−1)番目の先行ページについて用いられた定着目標温度の設定値Tn−1よりも低い場合(ステップ104でno)は、n番目の後続ページの画像形成に用いられる定着目標温度の設定値Tが、前記温度補正値Δaを減じない定着目標温度の候補値(通常制御の定着目標温度)Aに変更される(ステップ106)。そして、その変更後の定着目標温度の設定値T(=A)に基づいて、定着ベルト121の温度制御が行われる。
また、上記ステップ102において、n番目の後続ページの画像に中間調画像部分が存在すると判断した場合(ステップ102で「有る」)は、更に、その画像の中間調画像部分の画像処理に使用される階調処理手段が判断される(ステップ107)。より具体的には、中間調画像部分に使用される階調処理手段がディザ法及び誤差拡散法のいずれであるかが判断される。
ここで、ディザ法が例えば線を描き階調を表現するため、誤差拡散法よりも孤立ドットトナーが少ないが、中間調画像部分が無い場合に比べれば定着性に不利である。そのため、階調処理手段がディザ法である場合(ステップ107で「ディザ法」)は、前述のΔaよりも控えめな温度補正値Δbが適用される。すなわち、画像に中間調画像部分があり且つ階調処理手段がディザ法であるという情報に基づいて温度補正値Δbが決定される。そして、前記定着目標温度の候補値Aから温度補正値Δbを減じた値(A−Δb)が、n番目の後続ページの画像形成に用いられる定着目標温度Tとして設定される(ステップ108)。
更に、前述のステップ104と同様に、前記n番目の後続ページについて算出した定着目標温度の設定値T(=A−Δb)と、その後続ページの一つ前に画像が形成された(n−1)番目の先行ページについて用いられた定着目標温度の設定値Tn−1とが比較され、T≧Tn−1を満たすか否かが判断される(ステップ109)。ここで、T≧Tn−1を満たす場合(ステップ109でyes)は、ステップ108で算出した定着目標温度の設定値T(=A−Δb)を変更することなく、n番目の後続ページの画像形成に用いる定着目標温度の確定した設定値Tとして設定される(ステップ110)。そして、その定着目標温度の設定値T(=A−Δa)に基づいて定着ベルト121の温度制御が行われる。一方、n番目の後続ページについて算出した定着目標温度の設定値T(=A−Δb)が、(n−1)番目の先行ページについて用いられた定着目標温度の設定値Tn−1よりも低い場合(ステップ109でno)は、n番目の後続ページの画像形成に用いられる定着目標温度の設定値Tが、前記温度補正値Δbを減じない定着目標温度の候補値Aに変更される(ステップ106)。そして、その変更後の定着目標温度の設定値T(=A)に基づいて、定着ベルト121の温度制御が行われる。
また、中間調画像部分に使用される階調処理手段に誤差拡散法が使用されていた場合は孤立ドットが多く定着温度を下げることができない。そのため、上記ステップ107において、中間調画像部分に使用される階調処理手段が誤差拡散法である場合(ステップ107で「誤差拡散法」)は、2ページ目以降のn番目の後続ページの画像形成に用いられる定着目標温度の設定値Tが、前記温度補正値Δbを減じない定着目標温度の候補値(通常制御の定着目標温度)Aに変更される(ステップ106)。そして、その変更後の定着目標温度の設定値T(=A)に基づいて、定着ベルト121の温度制御が行われる。
上記ステップ102〜110では、モノクロ画像の場合について説明したが、上記ステップ101でn番目の後続ページの画像がカラー画像の場合(ステップ101で「カラー」)についても、モノクロ画像の場合と同様に、定着目標温度の設定及び変更の制御が行われる(S111〜S119)。但し、ステップ111でカラー画像に中間調画像部分がないと判断した場合に決定される温度補正値としては、上記モノクロ画像用のΔaとは異なるカラー画像用の温度補正値Δcが用いられる。また、ステップ116でカラー画像の中間調画像部分に使用される階調処理手段がディザ法である場合に決定される温度補正値としては、上記モノクロ画像用のΔbとは異なるカラー画像用の温度補正値Δdが用いられる。
以上、上記図6の制御により、複数ページの画像を連続して形成する印刷ジョブを実行する場合に、1ページ毎にカラー情報と中間調画像部分の有無の情報と使用される階調処理手段の情報とを得るだけで定着目標温度を適切に変更して設定することができる。これにより、連続する複数ページの1ページごとに定着ベルト121の適切な温度制御が可能となり、熱容量の小さい定着ベルト121の温度を制御するときの定着ベルト121の過剰な温度低下によるコールドオフセットなどの定着不良を防止できる。
図7及び図8は、図6の制御を適用した場合の効果を示している。図7は、図6の制御を行った場合のページごとの定着ベルト121の温度推移を示すグラフである。また、図8は、その制御を行わなかった比較例におけるページごとの定着ベルト121の温度推移を示すグラフである。
図7に示すように、図6の制御を適用した場合は、印刷ジョブの4番目の後続ページ(4ページ目)のモノクロ画像について算出した定着目標温度の設定値T(=A−Δa)が、T≧Tn−1(n=4)を満たさない。そのため、前述の温度補正値Δaを適用せずに、定着目標温度差(TとTn−1との差)が小さくなるように、4番目の後続ページの画像形成に用いられる定着目標温度の設定値Tを、前記温度補正値Δaを減じない定着目標温度の候補値(通常制御の定着目標温度)Aに変更している。そして、その変更後の定着目標温度の設定値T(=A)に基づいて、ハロゲンヒータ123が消える時間を短くするように定着ベルト121の温度制御を行うことにより、定着ベルト121の温度が大きく落ち込むことを防止できる。
また、図7に示す本実施形態の制御例を適用した場合は、印刷ジョブの1番目のページ(1ページ目)のモノクロ画像では、中間調画像部分がないモノクロ画像用の温度補正値Δaを適用しており、連続印刷時の定着目標温度をコールドオフセットが発生しないある一定値(安全側)に固定してしまうのに比べて省エネを図ることができる。実際には画像の異なる複数ページが連続印刷されるケースは多く、コールドオフセットが発生しないように制御しながら省エネを図っていく本実施形態の制御は効果的である。
これに対し、図8の比較例では、3ページ目から4ページ目で定着目標温度が大きく下がるため、ハロゲンヒータ123の通電量が減少し、ハロゲンヒータ123がほぼ消えた状態で定着ベルト121が用紙Pに熱を奪われたため、定着ベルト123の温度が狙いの定着目標温度よりも低くなってしまった。
図9及び図10は、本実施形態に係る画像形成装置で複数ページの画像を連続して形成する印刷ジョブを実行する場合における2ページ目以降について定着装置の定着目標温度を変更する他の制御例を示すフローチャートである。図9及び図10の制御例は、複数ページのうち2ページ目以降の後続ページについて算出した定着目標温度の設定値Tと、その後続ページの前に画像が形成された先行ページについて用いられた定着目標温度の設定値Tn−1との温度差をT≧Tn−1−ΔTとして比較する点(ステップ204、209、212、216、221、218)が、図6の制御例と異なる。更に、図9及び図10の制御例は、上記TがTn−1−ΔTよりも小さいときは、後続ページの画像形成に用いる定着目標温度の設定値をT=Tn−1−ΔTとして先行ページよりもΔTだけ低い定着目標温度に設定する点(ステップ206、218)が、図6の制御例と異なる。ここで、ΔTは、任意に設定可能なページ間温度差の許容値である。本制御例では例えば5℃としたが、定着ベルト121の熱容量やハロゲンヒータの発熱量等によって変更される。なお、図9及び図10の制御例における他のステップについては、図6の制御例と同様であるので、それらの説明は省略する。
図11は、図9及び図10の制御を適用した場合の効果を示すものであり、図9及び図10の制御を行った場合のページごとの定着ベルト121の温度推移を示すグラフである。図11に示すように、図9及び図10の制御を適用した場合、印刷ジョブの4番目の後続ページ(4ページ目)のモノクロ画像について算出した定着目標温度の設定値T(=A−Δa)が、T≧Tn−1−ΔT(n=4)を満たさない。すなわち、4番目の後続ページについて算出した定着目標温度の設定値Tと、その前の3番目の先行ページで用いられた定着目標温度の設定値Tn−1との温度差が、予め設定したページ間温度差の許容値ΔTよりも大きい。この場合に、上記算出した定着目標温度の設定値(A−Δa)を、4番目の後続ページの画像形成に用いると、定着ベルト121の温度が大きく落ち込むおそれがある。そこで、4番目の後続ページの画像形成に用いる定着目標温度T(n=4)を、その前の3番目の先行ページで用いられた定着目標温度の設定値Tn−1から所定の許容値ΔTだけ下げた温度T=Tn−1−ΔT(n=4)に変更している。このように定着目標温度Tを変更することにより、3番目の先行ページと4番目の後続ページとのページ時間でハロゲンヒータ123が消える時間が短くなり、図11に示すように4番目の後続ページにおける定着ベルト121の温度が大きく落ち込むことを防止できる。また、5番目の後続ページの画像形成に用いる定着目標温度T(n=5)についても、その前の4番目の先行ページで用いられた定着目標温度の設定値Tn−1(n=5)から所定の許容値ΔTだけ下げた温度T=Tn−1−ΔT(n=5)に変更している。このように定着目標温度Tを変更することにより、4番目の先行ページと5番目の後続ページとのページ時間でハロゲンヒータ123が消える時間が短くなり、図11に示すように5番目の後続ページにおける定着ベルト121の温度が大きく落ち込むことを防止できる。
また、図11に示すように、図9及び図10の制御を適用した場合は、図6の制御を適用した場合(図7参照)に比べて、4番目のページ(4ページ目)及び5番目のページ(5ページ目)の定着温度(定着ベルト121の温度)が下がっており、定着装置100における消費電力を更に低減することができ、省エネ性を確保できる。
図12は、連続して画像が形成される複数ページのページ間(用紙間)で定着目標温度を切り替えるタイミングの一例を示すタイムチャートである。図12の例では、1ページ目(1枚目)から2ページ目(2枚目)になるときに定着目標温度を高くし、2ページ目(2枚目)から3ページ目(3枚目)になるときに定着目標温度を下げた場合の定着ベルト121の温度推移を示している。定着目標温度を高くする場合は、1ページ目(1枚目)の通紙中から温度を変更し、2ページ目(2枚目)の用紙Pの紙先端が定着ニップ部Nに到達するまでに狙いの定着目標温度以上になるようにする。逆に、定着目標温度を低くする場合は、2ページ目(2枚目)の用紙Pの後端が定着ニップ部Nを抜け、定着ニップ部Nの位置がページ間(紙間)になったところで定着目標温度を低くし始める。これにより、2ページ目(2枚目)の用紙が通紙されている間は2ページ目(2枚目)の定着目標温度にキープし、定着品質を確保することができる。
なお、図12において、3ページ目(3枚目)の用紙の先端は定着目標温度にならないことがある。すなわち、2ページ目(2枚目)から3ページ目(3枚目)になるときには定着ベルト121の温度を変化させるためにかけられる時間が短いので、定着目標温度を急激に低く設定すると、定着ベルト121の温度が過度に低下しやすい。そこで、2ページ目(2枚目)を安定した定着温度で通紙することを重視し、また、定着目標温度を急激に低くしないようにする図6の制御や図9、10の制御と組み合わせることにより、定着ベルト121の過度な温度低下を防止することができる。
以上に説明したものは一例であり、本発明は、次の態様毎に特有の効果を奏する。
(態様A)
無端移動する表面を有する回転可能な定着ベルト121などの定着部材と、定着部材を加熱するハロゲンヒータ123などの加熱源と、定着部材に圧接してニップ部Nを形成するように加圧される回転可能な加圧ローラ122などの加圧部材とを有する定着装置100を備えた画像形成装置1000であって、定着装置を構成する部材の少なくとも一つの温度を検知する温度センサ127などの温度検知手段と、温度検知手段の検知温度が予め設定された目標温度に近づくように加熱源の通電を制御する制御部200などの制御手段と、を備え、制御手段は、複数ページの画像を連続して形成する場合、複数ページの1ページ毎に、ページの画像情報に基づいて目標温度を算出して設定し、複数ページのうち2ページ目以降の後続ページについては、後続ページについて算出した目標温度の設定値が、後続ページの一つ前に画像が形成された先行ページについて用いられた目標温度の設定値よりも低い場合に、後続ページの画像形成に用いられる目標温度の設定値を、前記算出した目標温度よりも高い温度に変更する。
これによれば、上記実施形態について説明したように、2ページ目以降の後続ページについて算出した目標温度の設定値が先行ページについて用いられた目標温度の設定値よりも低い場合に、算出した目標温度の設定値をそのまま加熱源の通電制御に用いると、熱容量の小さい定着部材を用いて後続ページに画像を形成するときに定着部材の温度が過剰に低下するおそれがある。そこで、この場合に、後続ページの画像形成に用いられる目標温度の設定値を、前記算出した目標温度よりも高い温度に変更することにより、後続ページに画像が形成されるときの定着部材の過剰な低下を抑制できる。従って、連続して画像が形成される複数ページの1ページ毎に目標温度に基づいて熱容量の小さい定着部材の温度を制御するときの定着部材の過剰な温度低下による定着不良を防止できる。
(態様B)
上記態様Aにおいて、制御部200などの制御手段は、複数ページの画像を連続して形成する場合、複数ページの1ページ毎に、ページの画像のカラー情報に基づいて目標温度の候補値を算出し、ページの画像における中間調画像部分の有無と中間調画像部分の画像処理に使用される階調処理手段の種類とに基づいて温度補正値を決定し、前記候補値から前記温度補正値を減じて目標温度を算出して設定し、複数ページのうち2ページ目以降の後続ページについては、後続ページについて算出した目標温度の設定値が、後続ページの一つ前に画像が形成された先行ページについて用いられた目標温度の設定値よりも低い場合に、後続ページの画像形成に用いられる目標温度の設定値を、前記温度補正値を減じない前記目標温度の候補値に変更する。
これによれば、上記実施形態について説明したように、複数ページの1ページ毎に、加熱の過不足による定着不良の発生の有無に影響を与えるカラー情報に基づいて目標温度の候補値を算出することにより、複数ページの1ページ毎に画像のカラー情報に応じた適切な目標温度の設定が可能になる。そして、更に加熱の過不足による定着不良の発生の有無に影響を与える可能性がある中間調画像部分の有無と中間調画像部分の画像処理に使用される階調処理手段の種類とに基づいて、上記目標温度の候補値の補正に用いる温度補正値を決定している。この温度補正値を前記目標温度の候補値から減じて目標温度を算出して設定することにより、中間調画像部分の有無及び階調処理手段の種類に応じたより適切な目標温度の設定が可能になる。このように画像のカラー情報、中間調画像部分の有無および中間調画像部分の画像処理に使用される階調処理手段の種類の情報に応じた適切な目標温度を設定できる。
しかも、このような適切な目標温度の設定に、画像のカラー情報、中間調画像部分の有無および中間調画像部分の画像処理に使用される階調処理手段の種類という比較的少ない情報のみを取得すればよいので、1ページ毎の目標温度の設定をより確実に行うことができる。
更に、2ページ目以降の後続ページについて算出した目標温度の設定値が先行ページについて用いられた目標温度の設定値よりも低い場合には、その後続ページの画像形成に用いられる目標温度の設定値を、前記温度補正値を減じない目標温度の候補値に変更している。このように温度補正値を減じない目標温度の候補値に変更するという簡易な制御で、熱容量の小さい定着部材の温度を制御するときの定着部材の過剰な温度低下による定着不良を防止できる。
(態様C)
上記態様Aにおいて、制御部200などの制御手段は、複数ページの画像を連続して形成する場合、前記複数ページの1ページ毎に、ページの画像のカラー情報に基づいて目標温度の候補値を算出し、ページの画像における中間調画像部分の有無と中間調画像部分の画像処理に使用される階調処理手段の種類とに基づいて温度補正値を決定し、前記候補値から前記温度補正値を減じて目標温度を算出して設定し、複数ページのうち2ページ目以降の後続ページについては、後続ページについて算出した目標温度の設定値が、後続ページの一つ前に画像が形成された先行ページについて用いられた目標温度の設定値よりも低い場合に、後続ページの画像形成に用いられる目標温度の設定値を、先行ページについて用いられた目標温度の設定値との温度差が所定の許容値以内になる値に変更する。
これによれば、上記実施形態について説明したように、上記態様Bの場合と同様に、画像のカラー情報、中間調画像部分の有無および中間調画像部分の画像処理に使用される階調処理手段の種類の情報に応じた適切な目標温度を設定できるともに、1ページ毎の目標温度の設定をより確実に行うことができる。
更に、2ページ目以降の後続ページについて算出した目標温度の設定値が先行ページについて用いられた目標温度の設定値よりも低い場合には、その後続ページの画像形成に用いられる目標温度の設定値を、該先行ページについて用いられた目標温度の設定値との温度差が所定の許容値以内になる値に変更している。このように先行ページについて用いられた目標温度の設定値との温度差が所定の許容値以内になる値に変更するという簡易な制御で、熱容量の小さい定着部材の温度を制御するときの定着部材の過剰な温度低下による定着不良を防止できる。
(態様D)
上記態様A乃至態様Cのいずれかにおいて、前記目標温度の設定値を変更するタイミングは、後続ページについて算出した目標温度の値が先行ページについて用いられた目標温度の設定値から上がる場合と下がる場合とで異なる。
これによれば、上記実施形態について説明したように、後続ページについて算出した目標温度の設定値が先行ページについて用いられた目標温度の設定値から上がる場合と下がる場合とで、互いに独立に適切なタイミングに前記目標温度の設定値を変更することができるようになる。
(態様E)
上記態様Dにおいて、前記目標温度の設定値を変更するタイミングは、後続ページについて算出した目標温度の値が先行ページについて用いられた目標温度の設定値から上がる場合に比べて下がる場合遅い。
これによれば、上記実施形態について説明したように、後続ページの目標温度の算出値が先行ページの目標温度の設定値から上がる場合には、前記目標温度の設定値をより速やかに変更し、後続ページの画像が形成される記録媒体の先端がニップ部に到達する前に定着部材を確実に所定温度にしておくことができる。これにより、後続ページの記録媒体の先端から所定温度で定着を行うことができ、後続ページについて定着部材の加熱温度不足に起因した定着不良を防止できる。一方、後続ページの目標温度の算出値が先行ページの目標温度の設定値から下がる場合には上がる場合に比べて遅く前記目標温度の設定値を変更することにより、先行ページの記録媒体の後端側が所定温度より低い温度で定着が行われるのを回避することができる。
(態様F)
上記態様Eにおいて、前記目標温度の設定値を変更するタイミングは、先行ページの画像が形成された用紙Pなどの記録媒体が定着装置100のニップ部Nを抜けた後である。
これによれば、上記実施形態について説明したように、先行ページの記録媒体の後端までより確実に所定温度で定着を行うことができる。
(態様G)
上記態様A乃至態様Fのいずれかにおいて、加熱ローラ122などの加圧部材は回転駆動されるように構成され、定着ベルト121などの定着部材は、ハロゲンヒータ123などの加熱源を配置可能な中空の内部空間を有し、回転駆動される加圧ローラ122などの加圧部材に連れ回るように従動可能なベルト部材又はフィルム部材であり、定着装置111は、定着部材を介して加圧部材からの加圧を受けてニップ部Nを形成するように定着部材の内部空間に設けられたニップ形成部材124を更に備える。
これによれば、上記実施形態について説明したように、定着部材の内部空間に設けられたニップ形成部材が定着部材を介して加圧部材からの加圧を受けることにより、定着部材と加圧部材との間に所定のニップ部を形成することができる。そして、定着部材は、その中空の内部空間に配置された加熱源により加熱されるとともに、回転駆動される加圧部材に連れ回るように従動することにより、その定着部材が加圧部材に接触して移動するニップ部の温度を定着に必要な所定の温度に維持することができる。
しかも、加熱源で加熱されるベルト部材からなる定着部材は、ローラ部材などからなる定着部材に比して熱容量が低いので、定着部材の加熱に必要なエネルギーを大幅に低減することができ、省エネ性とウォームアップ時間及びファーストプリント時間の短縮化とを図ることができる。また、このように低熱容量化されたことによりニップ部で記録媒体から熱が奪われて温度低下しやすい定着部材を用いる場合でも、前記目標温度の変更の制御により、連続して画像が形成される複数ページの2ページ以降において定着部材の過剰な温度低下による定着不良を防止できる。
(態様H)
上記態様A乃至態様Gのいずれかにおいて、ハロゲンヒータ123などの加熱源は、定着ベルト121などの定着部材を輻射熱によって直接加熱する。
これによれば、上記実施形態について説明したように、加熱源と定着部材と間に熱を伝えるための金属熱伝導体を介在させる必要がないので、省エネ性とウォームアップ時間及びファーストプリント時間の短縮化とを更に図ることができる。
(態様I)
上記態様A乃至態様Gのいずれかにおいて、温度センサ127などの温度検知手段は、定着ベルト121などの定着部材の温度を検知する。
これによれば、上記実施形態について説明したように、定着部材の温度の検知結果に基づいて、その定着部材を加熱する加熱源の通電を制御するので、定着部材の温度制御の精度を高めることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加え得ることは勿論である。また、本発明に係る定着装置は、図1に示すカラーレーザープリンタに限らず、モノクロ画像形成装置や、その他のプリンタ、複写機、ファクシミリ、あるいはこれらの複合機等に搭載することも可能である。
100 定着装置
121 定着ベルト
122 加圧ローラ
123 ハロゲンヒータ
124 ニップ形成部材
125 ステー
125a ベース部
125b 立ち上がり部
126 反射部材
127 温度センサ
128 分離部材
129 加圧ローラ駆動部
130 摺動シート
131 ベースパッド
132 板金
140 ベルト保持部材
141 スリップリング
142 側板
151 操作部
152 外部通信インターフェース部
200 制御部
200a コントローラ部
200b エンジン制御部
1000 画像形成装置
N ニップ部
P 用紙
特開2007−334205号公報 特開2007−233011号公報 特開2010−032625号公報 特開2010−217257号公報

Claims (9)

  1. 無端移動する表面を有する回転可能な定着部材と、前記定着部材を加熱する加熱源と、前記定着部材に圧接してニップ部を形成するように加圧される回転可能な加圧部材とを有する定着装置を備えた画像形成装置であって、
    前記定着装置を構成する部材の少なくとも一つの温度を検知する温度検知手段と、前記温度検知手段の検知温度が予め設定された目標温度に近づくように前記加熱源の通電を制御する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、複数ページの画像を連続して形成する場合、
    前記複数ページの1ページ毎に、該ページの画像情報に基づいて前記目標温度を算出して設定し、
    前記複数ページのうち2ページ目以降の後続ページについては、該後続ページについて算出した目標温度の設定値が、該後続ページの一つ前に画像が形成された先行ページについて用いられた目標温度の設定値よりも低い場合に、該後続ページの画像形成に用いられる目標温度の設定値を、前記算出した目標温度よりも高い温度に変更することを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1の画像形成装置において、
    前記制御手段は、複数ページの画像を連続して形成する場合、
    前記複数ページの1ページ毎に、該ページの画像のカラー情報に基づいて前記目標温度の候補値を算出し、該ページの画像における中間調画像部分の有無と該中間調画像部分の画像処理に使用される階調処理手段の種類とに基づいて温度補正値を決定し、前記候補値から前記温度補正値を減じて前記目標温度を算出して設定し、
    前記複数ページのうち2ページ目以降の後続ページについては、該後続ページについて算出した目標温度の設定値が、該後続ページの一つ前に画像が形成された先行ページについて用いられた目標温度の設定値よりも低い場合に、該後続ページの画像形成に用いられる目標温度の設定値を、前記温度補正値を減じない前記目標温度の候補値に変更することを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1の画像形成装置において、
    前記制御手段は、複数ページの画像を連続して形成する場合、
    前記複数ページの1ページ毎に、該ページの画像のカラー情報に基づいて前記目標温度の候補値を算出し、該ページの画像における中間調画像部分の有無と該中間調画像部分の画像処理に使用される階調処理手段の種類とに基づいて温度補正値を決定し、前記候補値から前記温度補正値を減じて前記目標温度を算出して設定し、
    前記複数ページのうち2ページ目以降の後続ページについては、該後続ページについて算出した目標温度の設定値が、該後続ページの一つ前に画像が形成された先行ページについて用いられた目標温度の設定値よりも低い場合に、該後続ページの画像形成に用いられる目標温度の設定値を、該先行ページについて用いられた目標温度の設定値との温度差が所定の許容値以内になる値に変更することを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれかの画像形成装置において、
    前記目標温度の設定値を変更するタイミングは、前記後続ページについて算出した目標温度の値が前記先行ページについて用いられた目標温度の設定値から上がる場合と下がる場合とで異なることを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項4の画像形成装置において、
    前記目標温度の設定値を変更するタイミングは、前記後続ページについて算出した目標温度の値が前記先行ページについて用いられた目標温度の設定値から上がる場合に比べて下がる場合遅いことを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項5の画像形成装置において、
    前記目標温度の設定値を変更するタイミングは、前記先行ページの画像が形成された記録媒体が前記定着装置のニップ部を抜けた後であることを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれかの画像形成装置において、
    前記加圧部材は、回転駆動されるように構成され、
    前記定着部材は、前記加熱源を配置可能な中空の内部空間を有し、前記回転駆動される加圧部材に連れ回るように従動可能なベルト部材又はフィルム部材であり、
    前記定着装置は、前記定着部材を介して前記加圧部材からの加圧を受けて前記ニップ部を形成するように該定着部材の内部空間に設けられたニップ形成部材を更に備えることを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項1乃至7のいずれかの画像形成装置において、
    前記加熱源は、前記定着部材を輻射熱によって直接加熱することを特徴とする画像形成装置。
  9. 請求項1乃至8のいずれかの画像形成装置において、
    前記温度検知手段は、前記定着部材の温度を検知することを特徴とする画像形成装置。
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