JP2015075715A - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ニップ形成部材の表面に設けた摺動性を有する表面層の熱劣化や摩耗に起因した定着ベルトの回転不良を抑制できる定着装置及び画像形成装置を提供する。
【解決手段】回転可能な無端状の定着ベルト21と、定着ベルトの外周面と接触する接触部材122と、定着ベルトの内周側に配置され定着ベルトを介して接触部材と当接しニップ部を形成するニップ形成部材24と、定着ベルトを加熱する加熱手段23とを備え、前記ニップ部に記録材を通過させて画像を記録材に定着させる定着装置20において、二ップ形成部材の定着ベルトとの対向面に摺動性を有する表面層24aを設けており、前記表面層は300[℃]以上の耐熱性を有し厚さが10[μm]以上である。
【選択図】図1

Description

本発明は、プリンタ、ファクシミリ、複写機などの画像形成装置に用いられる定着装置、及び、その定着装置を備えた画像形成装置に関するものである。
画像形成装置に用いられる定着装置として、金属基材と弾性ゴム層などから成る薄肉の定着ベルトを備えるものが知られている。このように、低熱容量化された薄肉の定着ベルトを備えることで、定着ベルトの加熱に必要なエネルギーを大幅に低減することができ、ウォームアップ時間や、ファーストプリント時間の短縮化を図れる。
特許文献1に記載の定着装置では、内部が中空の表面無端移動体である定着ベルトと、定着ベルトの外周面と接する加圧ローラとを備えている。また、定着ベルトの内周側には、定着ベルトを介して加圧ローラと当接するニップ形成部材が設けられており、定着ベルトと加圧ローラとの間にニップ部が形成される。
また、定着ベルトの内周側には、定着ベルトを加熱する加熱手段である熱源が設けられており、定着ベルトのニップ形成部材と接していない部分が熱源から発せられる熱によって加熱される。そして、前記ニップ部に通過させた記録媒体である用紙に形成された未定着画像を熱と圧力とによって用紙に定着させる。
前記ニップ部に複数枚の用紙を連続して通紙する部連続通紙時には、熱源から発せられる熱が定着装置内に蓄熱されて、ニップ形成部材周辺が300[℃]以上の高温にさらされてしまう。そのため、ニップ形成部材としては、耐熱温度の高い樹脂や金属などで構成されたものが知られている。
また、ニップ形成部材と定着ベルトとの摺動性を高めるために、ニップ形成部材の表面に定着ベルトの内周面と摺擦する、摺動性の有する表面層を設けることが考えられる。
しかしながら、ニップ形成部材の表面に形成した摺動性を有する表面層に十分な耐熱性が無いと、熱によって表面層が劣化してしまい、十分な摺動性が得られなくなってしまう。
また、前記表面層には、耐熱性だけではなく耐摩耗性も要求される。すなわち、経時使用により表面層が摩耗していき、ニップ形成部材の地肌が露出してしまうと、十分な摺動性が得られなくなってしまう。
このように、前記表面層の熱劣化や摩耗に起因して定着ベルト内周面との間で前記表面層による十分な摺動性が得られなくなると、定着ベルトの回転不良を招くといった問題が生じる。
本発明は以上の問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、ニップ形成部材の表面に設けた摺動性を有する表面層の熱劣化や摩耗に起因した定着ベルトの回転不良を抑制できる定着装置、及び、その定着装置を備えた画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、回転可能な無端状の定着ベルトと、前記定着ベルトの外周面と接触する接触部材と、前記定着ベルトの内周側に配置され該定着ベルトを介して前記接触部材と当接しニップ部を形成するニップ形成部材と、前記定着ベルトを加熱する加熱手段とを備え、前記ニップ部に記録材を通過させて画像を該記録材に定着させる定着装置において、前記二ップ形成部材の前記定着ベルトとの対向面に摺動性を有する表面層を設けており、前記表面層は300[℃]以上の耐熱性を有し厚さが10[μm]以上であることを特徴とするものである。
以上、本発明によれば、ニップ形成部材の表面に設けた摺動性を有する表面層の熱劣化や摩耗に起因した定着ベルトの回転不良を抑制できるという優れた効果がある。
実施形態に係る定着装置の断面図。 実施形態に係る画像形成装置の概略構成図。 金属熱伝導体を介して定着ベルトを間接的に加熱する従来の定着装置の一例を示す図。 定着装置の側板にニップ形成部材が固定支持された状態を示す図。 従来の定着装置の一例を示した図。 (a)従来のニップ形成部材及びその周辺部材の斜視図、(b)実施形態に係るニップ形成部材の斜視図。 ニップ形成部材の温度と連続通紙時間との関係の一例を示すグラフ。 摺動シートありとなしとにおける定着ベルト走行距離とトルクとの関係を示すグラフ。 通紙枚数とコーティング層の厚さとの関係を示したグラフ。 ニップ形成部材のニップ上流側及びニップ下流側とも加圧ローラ側に突き出さないで設けた場合を示した図。 (a)ニップ形成部材のニップ上流側及びニップ下流側とも加圧ローラ側に突き出さないで設けた場合での、定着ベルトのニップ出口曲率の説明図、(b)ニップ形成部材のニップ上流側及びニップ下流側とも加圧ローラ側に突き出さないで設けた場合での、レーザーによる紙挙動計測結果を示した図。 ニップ形成部材のニップ上流側よりもニップ下流側を加圧ローラ側に突き出して設けた場合を示した図。 (a)ニップ形成部材のニップ上流側よりもニップ下流側を加圧ローラ側に突き出して設けた場合での、定着ベルトのニップ出口曲率の説明図、(b)ニップ形成部材のニップ上流側よりもニップ下流側を加圧ローラ側に突き出して設けた場合での、レーザーによる紙挙動計測結果を示した図。 (a)アーチ状に形成したニップ形成部材の斜視図。 アーチ状に形成したニップ形成部材の中央部と端部との位置関係を示した断面図。 通紙枚数とニップ幅との関係を示すグラフ。 摩耗状態に応じて削れ量がわかるに形成したコーティング層の一例の説明に用いる図。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。なお、本発明の実施の形態を説明するための各図面において、同一の機能もしくは形状を有する部材や構成部品等の構成要素については、判別が可能な限り同一符号を付すことにより一度説明した後ではその説明を省略する。
図2は、本実施形態に係る画像形成装置1の概略構成図である。
図2に示す画像形成装置1は、タンデム方式のカラーレーザープリンタであり、その装置本体の中央部に、複数の色画像を形成する作像部(図示の例では4つの作像部)からなる画像ステーションが設けられている。
複数の作像部は、無端ベルト状の中間転写体としての中間転写ベルト11の展張方向に沿って並置されている。そして、カラー画像の色分解成分に対応するイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)の異なる色の現像剤を収容している以外は同様の構成となっている。
図2において、画像形成装置1は、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの各色に色分解された色にそれぞれ対応する複数の像担持体としての感光体ドラム120Y,120C,120M,120Bkが並設されている。
各感光体ドラム120Y,120C,120M,120Bkに形成された各色の可視像であるトナー像は、各感光体ドラム120Y,120C,120M,120Bkに対峙しながら矢印A1方向に移動可能な中間転写ベルト11に対して一次転写工程が実行される。これにより、各色のトナー像が中間転写ベルト11に重畳転写される。その後、中間転写ベルト11に重畳転写された各色のトナー像は、記録材としての用紙Pに対して二次転写工程が実行されることにより、用紙Pに一括転写される。
各感光体ドラム120Y,120C,120M,120Bkの周囲には、感光体ドラム120の回転に従い画像形成処理するための各種装置が配置されている。
ここで、ブラックの画像形成を行う感光体ドラム120Bkを対象として説明する。感光体ドラム120Bkの周囲には、その感光体ドラム120Bkの回転方向に沿って画像形成処理を行う、帯電装置30Bk、現像装置40Bk、一次転写手段としての一次転写ローラ12Bk、及び、クリーニング装置50Bkが配置されている。帯電後の感光体ドラム120Bkに対して行われる静電潜像の書き込みには、感光体ドラム120Bkの表面を露光する露光手段としての光書込装置8が用いられる。
光書込装置8は、光源としての半導体レーザー、カップリングレンズ、fθレンズ、トロイダルレンズ、折り返しミラー、光偏向手段としての回転多面鏡(ポリゴンミラー)などを備えている。光書込装置8は、画像データに基づいて、各感光体ドラム120Y,120C,120M,120Bkの表面へ書き込み光(レーザー光)Lbを照射し、感光体ドラム120Y,120C,120M,120Bkに静電潜像を形成するように構成されている。
中間転写ベルト11に対する重畳転写は、中間転写ベルト11が図中A1方向に移動する過程において、感光体ドラム120Y,120C,120M,120Bkに形成された可視像(トナー像)が中間転写ベルト11の同じ位置に重ねて転写されるように行われる。
より具体的には、中間転写ベルト11を挟んで各感光体ドラム120Y,120C,120M,120Bkに対向して配設された複数の一次転写ローラ12Y,12C,12M,12Bkそれぞれに一次転写バイアスが印加される。この一次転写バイアスが印加された一次転写ローラ12Y,12C,12M,12Bkにより、各感光体ドラム120Y,120C,120M,120Bkに形成されたトナー像が、中間転写ベルト回転方向でタイミングをずらして重畳転写される。
複数の一次転写ローラ12Y,12C,12M,12Bkはそれぞれ対応する感光体ドラム120Y,120C,120M,120Bkとの間で中間転写ベルト11を挟み込んで一次転写ニップを形成している。
また、各一次転写ローラ12Y,12C,12M,12Bkには、図示しない電源が接続されている。そして、この電源により所定の直流電圧(DC電圧)と交流電圧(AC電圧)との少なくとも一方からなる一次転写バイアスが、各一次転写ローラ12Y,12C,12M,12Bkに印加されるようになっている。
各感光体ドラム120Y,120C,120M,120Bkは、図中A1方向の上流側からこの順で並んでいる。各感光体ドラム120Y,120C,120M,120Bkは、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの画像をそれぞれ形成する前記複数の作像部に設けられている。
また、画像形成装置1は、前記複数の作像部のほか、転写ベルトユニット10と、二次転写ローラ5と、転写ベルトクリーニング装置13と、光書込装置8とを備えている。
転写ベルトユニット10は、中間転写ベルト11及び複数の一次転写ローラ12Y,12C,12M,12Bkのほか、中間転写ベルト11が掛け回されている駆動ローラ72や従動ローラ73等の複数のベルト支持部材を備えている。駆動ローラ72が回転駆動されることことにより、中間転写ベルト11は図中矢印A1で示す方向に回転するようになっている。
駆動ローラ72は、中間転写ベルト11を介して二次転写ローラ5に対向する二次転写バックアップローラとしても機能する。従動ローラ73は、中間転写ベルト11を介して転写ベルトクリーニング装置13に対向するクリーニングバックアップローラとしても機能する。また、従動ローラ73は、中間転写ベルト11に対する張力付勢手段としての機能も備えているため、従動ローラ73には、バネなどを用いた付勢手段が設けられている。これらの転写ベルトユニット10と一次転写ローラ12Y,12C,12M,12Bkと二次転写ローラ5と転写ベルトクリーニング装置13とを有するように、転写装置71が構成されている。
二次転写ローラ5は、中間転写ベルト11に対向して配設され、中間転写ベルト11に従動して連れ回りする。また、二次転写ローラ5は、二次転写バックアップローラとしても機能する駆動ローラ72との間で中間転写ベルト11を挟み込んで二次転写ニップを形成している。
また、一次転写ローラ12Y,12C,12M,12Bkと同様に、二次転写ローラ5にも図示しない電源が接続されており、所定の直流電圧(DC電圧)と交流電圧(AC電圧)との少なくとも一方からなる二次転写バイアスが、二次転写ローラ5に印加される。
転写ベルトクリーニング装置13は、中間転写ベルト11を介して従動ローラ73に対向するように配設され、中間転写ベルト11の表面をクリーニングする。図示の例では、転写ベルトクリーニング装置13は、中間転写ベルト11に当接するように配設されたクリーニングブラシとクリーニングブレードとを有する。また、転写ベルトクリーニング装置13から伸びた図示しない廃トナー移送ホースは、図示しない廃トナー収容器の入口部に接続されている。
さらに、画像形成装置1には、記録材としての用紙Pが積載収容された用紙給送装置61と、記録材繰り出し手段としてのレジストローラ対4と、記録材先端検知手段としての図示しない用紙先端センサとが設けられている。
用紙給送装置61は、画像形成装置1の本体下部に配設され、最上位の用紙Pの上面に当接する記録材給送手段としての給送ローラ3を有している。そして、給送ローラ3が図中反時計回り方向に回転駆動されることにより、最上位の用紙Pをレジストローラ対4に向けて給送するようになっている。
また、画像形成装置本体内には、用紙Pを用紙給送装置61から二次転写ニップを通過させて装置外へ排出するための用紙搬送路が配設されている。この用紙搬送路の二次転写ローラ5の位置よりも用紙搬送方向上流側に、二次転写ニップへ用紙Pを繰り出すように搬送するレジストローラ対4が配設されている。
レジストローラ対4は、用紙給送装置61から搬送されてきた用紙Pを、上記複数の作像部からなる画像ステーションによるトナー像の形成タイミングに合わせた所定のタイミングで、二次転写ローラ5と中間転写ベルト11との間の二次転写ニップに向けて繰り出す。なお、前記用紙先端センサは、用紙Pの先端がレジストローラ対4に到達したことを検知する。
ここで、記録材としての用紙Pには、普通紙以外に、厚紙、はがき、封筒、薄紙、塗工紙(コート紙やアート紙等)、トレーシングペーパ、OHPシート、記録シート等が含まれる。また、用紙給送装置61のほかに、手差しで用紙Pを供給できるように手差し給紙機構を備えてもよい。
また、画像形成装置1は、トナー像が転写された用紙Pにトナー像を定着させるための定着手段としての定着装置20と、記録材排出手段としての排紙ローラ7と、記録材積載手段としての排紙トレイ17とを備えている。排紙ローラ7は、定着済みの用紙Pを画像形成装置1の本体外部に排出する。排紙トレイ17は、画像形成装置1の本体上部に配設され、排紙ローラ7により画像形成装置1の本体外部に排出された用紙Pを積載収容する。
また、画像形成装置1には、複数のトナー容器としてのトナーボトル9Y,9C,9M,9Bkを備えている。複数のトナーボトル9Y,9C,9M,9Bkはそれぞれ、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの各色のトナーが充填され、画像形成装置本体の上部であって排紙トレイ17の下側に設けられた複数のボトル収容部それぞれに着脱可能に装着されている。
また、各トナーボトル9Y,9C,9M,9Bkと各現像装置40Y,40C,40M,40Bkとの間には、図示しない補給路が設けてある。そして、この補給路を介して各トナーボトル9Y,9C,9M,9Bkから対応する現像装置40Y,40C,40M,40Bkに、トナーが補給されるようになっている。
転写装置71に装備されている転写ベルトクリーニング装置13は、詳細な図示を省略するが、中間転写ベルト11に当接するように配設されたクリーニングブラシとクリーニングブレードとを有している。
このクリーニングブラシとクリーニングブレードとにより、中間転写ベルト11上の残留トナー等の異物が掻き取り除去されて、中間転写ベルト11がクリーニングされる。なお、転写ベルトクリーニング装置13は、中間転写ベルト11から除去した残留トナーを搬出し廃棄するための図示しない排出手段を有している。
次に、画像形成装置1の基本的動作について説明する。
画像形成装置1において作像動作が開始されると、各作像部における各感光体ドラム120Y,120C,120M,120Bkが、図示しない駆動装置によって図中時計回りに回転駆動される。そして、各感光体ドラム120Y,120C,120M,120Bkの表面が、帯電装置30Y,30C,30M,30Bkによって所定の極性に一様に帯電される。
帯電された各感光体ドラム120Y,120C,120M,120Bkの表面には、光書込装置8からレーザー光がそれぞれ照射されて、各感光体ドラム120Y,120C,120M,120Bkの表面に静電潜像が形成される。このとき、各感光体ドラム120Y,120C,120M,120Bkに露光する画像情報は所望のフルカラー画像をイエロー、マゼンタ、シアン及びブラックの色情報に分解した単色の画像情報である。
このように各感光体ドラム120Y,120C,120M,120Bk上に形成された静電潜像に、各現像装置40Y,40C,40M,40Bkによってトナーが供給されることにより、静電潜像はトナー画像として顕像化(可視像化)される。
また、作像動作が開始されると、駆動ローラ72が図2中反時計回りに回転駆動し、中間転写ベルト11を図中矢印A1方向に回転させる。そして、各一次転写ローラ12Y,12C,12M,12Bkに、トナーの帯電極性とは逆極性の定電圧または定電流制御された電圧が印加される。これにより、各一次転写ローラ12Y,12C,12M,12Bkと各感光体ドラム120Y,120C,120M,120Bkとの間の一次転写ニップにおいて、所定の転写電界が形成される。
その後、一次転写ニップにおいて形成された転写電界により、各感光体ドラム120Y,120C,120M,120Bk上のトナー画像が中間転写ベルト11上に順次重ね合わせて転写され、中間転写ベルト11の表面にフルカラーのトナー画像が担持される。
また、中間転写ベルト11に転写しきれなかった各感光体ドラム120Y,120C,120M,120Bk上のトナーは、クリーニング装置50Y,50C,50M,50Bkによって除去される。その後、図示しない除電装置によって各感光体ドラム120Y,120C,120M,120Bkの表面が除電され、表面電位が初期化される。
画像形成装置1の下部では、給送ローラ3が回転駆動を開始し、用紙給送装置61から用紙Pが搬送路に送り出される。搬送路に送り出された用紙Pは、レジストローラ対4によってタイミングをはかられて、二次転写バックアップローラとしても機能する駆動ローラ72と二次転写ローラ5との間の二次転写ニップに送られる。このとき、二次転写ローラ5には、中間転写ベルト11上のトナー画像のトナー帯電極性とは逆極性の転写電圧が印加されており、二次転写ニップに所定の転写電界が形成されている。
その後、中間転写ベルト11の回転に伴って、中間転写ベルト11上のトナー画像が二次転写ニップに達したときに、二次転写ニップにおいて形成された転写電界により、中間転写ベルト11上のトナー画像が用紙P上に一括して転写される。
また、このとき用紙Pに転写しきれなかった中間転写ベルト11上の残留トナーは、転写ベルトクリーニング装置13によって除去され、除去されたトナーは図示しない廃トナー収容器へと搬送され回収される。
その後、用紙Pは定着装置20へと搬送され、定着装置20によって用紙P上のトナー画像が用紙Pに定着される。そして、用紙Pは、排紙ローラ7によって装置外へ排出され、排紙トレイ17上にストックされる。
ここで、周知のように、電子写真方式による画像形成装置は、次の工程を経て複写画像を出力する。つまり、潜像担持体である感光体上に形成された静電潜像がトナーにより可視像処理され、トナー像が用紙などの記録媒体に転写されたうえで定着されることにより複写画像が出力される。
画像形成装置に用いられる定着方式には、熱ローラ定着方式、ベルト定着方式、フィルム定着方式および電磁誘導加熱定着方式などがある。
熱定着ローラ方式には、用紙の搬送路を挟んで対向しながら当接する定着ローラ及び加圧ローラが用いられる。この方式では、定着ローラ内に設けられている熱源からの熱と加圧ローラからの加圧力に相当する圧力との作用によってトナー像が用紙に融解浸透される。用紙に対してトナー像が融解浸透される現象は以下の構成を備えた定着方式においても同じである。
ベルト定着方式には、定着ローラに代えて熱良導体となる定着ベルトと加圧ローラおよびベルトを捲装されるローラそしてベルトに対する加熱源が用いられる(例えば、特許文献2)。
フィルム定着方式には、定着ローラに代えて熱良導体となる定着ベルトと加圧ローラ及びベルトを捲装されるローラそしてベルトに対する加熱源が用いられる(例えば、特許文献3)。
電磁誘導加熱定着方式には、発熱効率を高める電磁誘導コイルを加熱部材に設ける構成が用いられる(例えば、特許文献2)。
定着方式には、次に挙げる要求課題がある。
ウォームアップ時間を短縮すること、さらには、ファーストプリント時間を短縮することである。なお、ウォームアップ時間とは、電源投入時など、常温状態から印刷可能な所定温度(リロード温度)までに要する時間のことである。また、ファーストプリント時間とは、印刷要求を受けた後、印刷準備を経て印字動作を行い排紙が完了するまでに必要な時間のことである。
定着装置では、次の理由により定着不良が発生することがある。
画像形成装置は、高速処理が行える装置である。高速処理により単位時間あたりの定着枚数、つまり、定着装置を通過する通紙枚数が増加すると、高速移動する用紙への供給熱量も増加させなければならない。これは、用紙が定着装置を通過する時間が短くなるのに合わせて定着に必要な熱量を用紙に与えるためである。
しかし、連続印刷のはじめに必要な熱量の確保ができていないと温度の落ち込みが大きく、高速化された連続印刷時に必要な熱量に達しないままで通紙されると定着不良を発生する虞がある。
また、画像形成装置の高速化に伴い、単位時間あたりの通紙枚数が増え、必要熱量が増大しているため、特に連続印刷のはじめに熱量が不足する、いわゆる温度落ち込みが問題となることがあり、高速化した場合の定着不良を起こす問題がある。
一方、上記に挙げた定着方式とは別に、セラミックヒータを用いたサーフ定着方式と称される定着方式がある(特許文献4)。
サーフ定着方式は、ニップ部のみを局所加熱され、その他の部分では加熱されない構成が用いられる。この定着方式では、ベルト方式の定着装置に比べ、低熱容量化,小型化が可能となるため、所定温度への立ち上がりやファーストプリント時間の短縮が可能となる反面、次の問題がある。
つまり、サーフ定着方式は、局所以外の部分では加熱されていないので、ニップの用紙Pなどの入口において定着ベルトは最も冷えた状態にあり、定着不良が発生しやすくなるという問題がある。特に、高速機においては、定着ベルトの回転が速く、ニップ部以外でのベルトの放熱が多くなるため、より定着不良が発生しやすくなるという問題がある。
そこで、このような問題に対処するため、定着ベルトを用いる構成において、高生産の画像形成装置に搭載されても、良好な定着性を得ることができるようにした定着装置が提案されている(例えば、特許文献5)。
特許文献5に開示された定着装置では、図3に示す構成が用いられている。
定着ベルト100、定着ベルト100の内部に配設されたパイプ状の金属熱伝導体200、金属熱伝導体200内に配設された熱源300、及び、定着ベルト100を介して金属熱伝導体200に当接してニップ部Nを形成する加圧ローラ400を備えている。
加圧ローラ400の回転により定着ベルト100は連れ回りし、このとき、金属熱伝導体200は定着ベルト100の移動をガイドする。また、金属熱伝導体200内の熱源300により金属熱伝導体200を介して定着ベルト100が加熱されることで、定着ベルト100全体を温めることを可能にしている。これにより、加熱待機時からのファーストプリントタイムを短縮することができ、かつ高速回転時の熱量不足を解消することが可能となっている。
しかし、さらなる省エネ性及びファーストプリントタイム向上のためには、熱効率をよ
り一層向上させる必要がある。
次に、図1を用いて本実施形態に係る定着装置20の構成について説明する。図1は、本実施形態に係る定着装置20の断面図である。
定着装置20は、内部が中空な表面無端移動体である定着部材としての定着ベルト21と、定着ベルト21に対向して回転可能に設けられた対向回転体からなる加圧部材としての加圧ローラ22とを備えている。
定着ベルト21の内側には、定着ベルト21を加熱する熱源としてのハロゲンヒータ23と、定着ベルト21を介して対向する加圧ローラ22とニップ部Nを形成するニップ形成部材24とが設けられている。さらに、定着ベルト21の内側には、ハロゲンヒータ23から放射される光を定着ベルト21へ反射する反射部材26が設けられている。
また、定着ベルト21のおもて面に対向して配置され、定着ベルト21の温度を検知する温度検知手段としての温度センサ27を備えている。さらに、定着ベルト21から用紙Pを分離する記録媒体分離手段としての分離板28や、加圧ローラ22を定着ベルト21へ加圧する不図示の加圧手段なども備えている。
また、定着ベルト21の幅方向両端部には、それぞれ不図示のベルト保持部材としてのフランジが挿入されており、定着ベルト21はフランジによって回転可能に保持されている。また、図4に示すように、ニップ形成部材24は定着装置20の側板29に固定支持されている。なお、この側板29には、ハロゲンヒータ23やフランジなども固定支持される。
定着ベルト21としては、薄肉で可撓性を有する無端状のベルト部材(フィルムも含む)が用いられる。定着ベルト21は、ニッケルやステンレス鋼等の金属材料またはポリイミド(PI)などの樹脂材料で形成された内周側の基材を有している。また、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)またはポリテトラフルオロエチレン(PTFE)などで形成された外周側の離型層を備えている。また、基材と離型層との間に、シリコーンゴム等のゴム材料で形成された弾性層を介在させてもよい。
なお、前記弾性層が無い場合は、熱容量が小さくなり定着性が向上する。しかし、未定着トナーを押し潰して定着させるときに、ベルト表面の微小な凹凸が画像に転写されて画像のベタ部にユズ肌状の跡が残るという不具合が生じる可能性がある。これを改善するには、厚さ100[μm]以上の弾性層を設けることが望ましい。厚さ100[μm]以上の弾性層を設けることで、弾性層の弾性変形により微小な凹凸を吸収することができるので、画像のベタ部にユズ肌状の跡が残るのを抑制することができる。
加圧ローラ22は、芯金22a、弾性層22b及び離型層22cによって構成されている。なお、弾性層22bは芯金22aの表面に配置されており、発泡性シリコーンゴム、シリコーンゴム、またはフッ素ゴム等が用いられる。また、離型層22cは弾性層22bの表面に設けられ、PFAまたはPTFE等が用いられる。
加圧ローラ22は、図示しない加圧手段としてのスプリングなどによって定着ベルト21側に向けて加圧されることにより、定着ベルト21を介してニップ形成部材24に当接している。この加圧ローラ22と定着ベルト21とが圧接する箇所では、加圧ローラ22の弾性層22bが押しつぶされることで、所定の幅のニップ部Nが形成されている。
加圧ローラ22は、画像形成装置本体に設けられているモータ等の駆動源(不図示)によって回転駆動される。加圧ローラ22が回転駆動されると、その駆動力がニップ部Nで定着ベルト21に伝達され、定着ベルト21が従動回転するようになっている。
本実施形態では、加圧ローラ22を中実のローラとしているが、中空のローラであってもよい。その場合、加圧ローラ22の内部にハロゲンヒータ等の熱源を配設してもよい。
弾性層22bはソリッドゴムでもよいが、加圧ローラ22の内部に熱源が無い場合は、スポンジゴムを用いてもよい。スポンジゴムの方が、断熱性が高まり定着ベルト21の熱が奪われにくくなるのでより望ましい。また、定着ベルト21と加圧ローラ22とは、互いに圧接する場合に限らず、加圧を行わず単に接触させるだけの構成とすることも可能である。
図1に示す定着装置20では、ハロゲンヒータ23からの輻射熱(ヒータ光)で定着ベルト21を直接加熱する方式であって、定着ベルト21の内側に熱源としてのハロゲンヒータ23が設けられている。
ハロゲンヒータ23は、画像形成装置1の本体に設けられた電力供給手段である不図示の電源により電力が供給されて出力制御され、発熱するように構成されている。
この電源によるハロゲンヒータ23の出力制御は、例えば温度センサによる定着ベルト21の表面温度の検知結果に基づいて、ハロゲンヒータ23のオン/オフまたは通電量を制御するように行われる。このようなハロゲンヒータ23の出力制御によって、定着ベルト21の温度を所望の温度(定着温度)に設定できるようになっている。
また、定着ベルト21を加熱する熱源として、ハロゲンヒータ以外に、IH(電磁誘導加熱)ヒータ、抵抗発熱体、セラミックヒータ、又はカーボンヒータ等を用いてもよい。
なお、定着ベルト21の温度を検知する温度センサの代わりに、加圧ローラ22の温度を検知する温度センサ(図示省略)を設け、その温度センサで検知した温度により、定着ベルト21の温度を予測するようにしてもよい。
ニップ形成部材24の定着ベルト21と対向する面には、摺動性コーディングが施されている。ニップ形成部材24は、定着ベルト21の軸方向または加圧ローラ22の軸方向にわたって長手状に配設されている。
ニップ形成部材24が加圧ローラ22の加圧力を受けることで、ニップ部Nの形状が決まる。本実施形態では、ニップ部Nの形状が平坦状であるが、凹形状やその他の形状としてもよい。ニップ部Nの形状が凹形状の場合は、用紙Pの先端の排出方向が加圧ローラ22寄りになり、分離性が向上するので、ジャムの発生が抑制される。
摺動性コーティングは、定着ベルト21が回転する際の摺動摩擦を低減するために設けられている。
ニップ形成部材24は、金属部材やセラミックス部材など耐熱温度300[℃]以上の耐熱性部材で構成されており、樹脂部材を用いる場合よりも耐熱性を大幅に向上させている。これにより、トナー定着温度域で熱によるニップ形成部材24の変形を防止し、安定したニップ部Nの状態を確保して、出力画質の安定化を図っている。
また、ニップ形成部材24を、ステンレス鋼や鉄等の機械的強度が高い金属材料で形成することで、加圧ローラ22からの押圧力などによる撓みの低減を図ることができる。
反射部材26は、ハロゲンヒータ23と対向するようにニップ形成部材24に固定支持されている。この反射部材26によって、ハロゲンヒータ23から放射された熱(または光)を定着ベルト21へ反射する。これにより、ハロゲンヒータ23から放射された熱がニップ形成部材24等に伝達されるのを抑制し、定着ベルト21を効率良く加熱すると共に無駄なエネルギー消費を抑制することができる。
反射部材26の材料としては、アルミニウムやステンレス鋼等が用いられる。特に、アルミニウム製の基材に輻射率の低い(反射率の高い)銀を蒸着したものを用いた場合、定着ベルト21の加熱効率を向上させることが可能である。
すなわち、反射部材26の少なくともハロゲンヒータ23に対向する側の表面を、高熱反射率のアルミニウム系材料または銀系材料とすることで、ハロゲンヒータ23からの熱を定着ベルト21に効率良く反射して加熱効率を向上させる。
また、本実施形態のような反射部材26を設けずに、ニップ形成部材24のハロゲンヒータ23側の面を研磨または塗装などの鏡面処理をし、反射面を形成してもよい。
ただし、ニップ形成部材24はその強度を確保するために形状や材質が自由に選択できない。このため、本実施形態のように反射部材26を別途設けた方が、形状や材質の選択の自由度が広がり、反射部材26とニップ形成部材24とは、それぞれの機能に特化することができる。
また、反射部材26はハロゲンヒータ23とニップ形成部材24との間に設けられることにより、ハロゲンヒータ23に対する反射部材26の位置が近くなるので、定着ベルト21を効率良く加熱することが可能となる。
図5は、従来の定着装置220の一例を示した図である。なお、この定着装置220のニップ形成部材124に係る構成以外の基本的な構成は、図1を用いて説明した本実施形態の定着装置20と略同様であるため、その説明は省略する。
図5に示す従来の定着装置220では、樹脂部材からなるニップ形成部材124をステンレス鋼などからなる支持部材であるステー125によってニップ形成部材124を支持している。そして、定着ベルト21を介して加圧ローラ22とニップ形成部材124とが当接することによりニップ部Nが形成される。
図6(a)は、従来のニップ形成部材124及びその周辺部材(ステー125、摺動シート131、板金132など)の斜視図である。図6(b)は、実施形態に係るニップ形成部材24の斜視図である。
表1は、一般的な樹脂やセラミックスの溶融点及び耐熱温度を示したものである。
表2は、一般的なステンレス鋼の機械的特性を示したものである。
一般的な樹脂部材の耐熱温度は、表1に示すように300[℃]程度までの温度を想定している。一方、金属材料として例えばステンレス鋼では500[℃]程度、セラミックス材料では、1000[℃]近くの高温でも機械的強度を保つことが可能となる。
ここで、図6(a)に示す従来のニップ形成部材124は、樹脂で構成された部品であった。そのため、例えば連続して大量の印刷を行う場合、ニップ形成部材124の温度が300[℃]以上に上昇し得る。そのため、ニップ形成部材124と、ニップ形成部材124を支持するステー125とが接触している部分で熱変形が起こり、ニップが崩れるという現象が起きることが想定される。このため、大量の印刷を行う場合に印刷枚数に制限があった。
そこで、本実施形態では図6(b)に示すニップ形成部材24を、金属材料やセラミックス材料により構成することで、ニップ形成部材を樹脂で構成した場合に比べて、図7に示すように耐熱温度到達までの時間が長くなり、大幅な連続通紙が可能となる。
また、従来では樹脂で作製していたニップ形成部材124及びその周辺に設けられた部材を、ステー125に対してネジ留めするためのネジやネジ留め部品などが、本実施形態では不要になり、部品点数を大幅に削減できるためコストダウンが可能となる。
図8は、ニップ形成部材124の表面に摺動シート131を設けた場合と設けない場合とでの定着ベルト走行距離とトルクとの関係を示すグラフである。
従来は、図6(a)に示すようにニップ形成部材124に摺動性の良いフッ素系の摺動シート131を巻きつけ、板金132により摺動シート131をニップ形成部材124にねじ留めし、ニップ形成部材124と定着ベルト内周面との摺動負荷を減らしていた。このことにより、図8に示すように経時で、ニップ形成部材124と定着ベルト内周面との摩耗により摩擦抵抗が増えトルクが上昇し、ニップ部Nで用紙が線速通りに送られないスリップ現象が生じるのを抑制していた。
そのため、本実施形態の定着装置20では、摺動シートの役目として、ニップ形成部材24の定着ベルト内周面と対向する表面に、摺動性を有する表面層としてフッ素樹脂からなるコーティング層24aを設けている。
これにより、従来のニップ形成部材に摺動シートを巻きつけた状態と同じような定着ベルト内周面の摩耗状態を実現でき、摩擦抵抗によるトルク上昇を抑えることができる。よって、定着ベルト21の回転負荷を低減し、定着ベルト21の回転不良が生じるのを抑制することができる。
一般的な摺動性を有するフッ素樹脂からなるコーティング層24aは、樹脂よりも金属への密着性が優れており、ステンレス鋼などの金属材料にフッ素樹脂をコーティングすることが最適である。
フッ素樹脂コーティングとしては、上述したように300[℃]以上の温度が想定されることから、表3に示すようにフッ素樹脂としてPFAやPTFEなどを採用することが望ましく、機種の規格に応じて選択可能である。
また、コーティング層24aの耐摩耗性の評価として、定着ベルト21を回転速度(線速)252[mm/s]で回転させ、Ni基材にフッ素樹脂としてPTFEを用いてフッ素樹脂コーティングを施した部材の摺動試験を行った。そして、図9に示すような摺動試験結果から、20万枚通紙時で10[μm]程度のコーティング層24aの摩耗量が予想される。このことから、長期にわたってフッ素樹脂コーティングによる摺動性を確保するのに最適なコーティング層24aの厚さとしては、10[μm]以上であることがわかった。
そのため、本実施形態においては、ニップ形成部材24の定着ベルト21との対向面に、厚さ10[μm]以上のフッ素樹脂からなるコーティング層24aを設けている。これにより、経時使用により、ニップ形成部材24のコーティング層24aと定着ベルト内周面とが摺擦しコーティング層24aが摩耗しても、ニップ形成部材24の地肌が露出するほどのコーティング層24aの摩耗が生じるのを抑えることができる。よって、長期にわたってフッ素樹脂コーティングによる摺動性を確保することができ、コーティング層24aの摩耗に起因した定着ベルト21の回転不良が生じるのを抑制することができる。
図10は、ニップ形成部材24の曲げの角度が直角で、装置本体の側板29(図4参照)にニップ形成部材24の長手方向両端部を固定し、ニップ形成部材24のニップ上流側及びニップ下流側とも加圧ローラ側に突き出さない場合を示したものである。
また、図11(a)は、ニップ形成部材24のニップ上流側及びニップ下流側とも加圧ローラ側に突き出さないで設けた場合での、定着ベルト21のニップ出口曲率の説明図である。図11(b)は、ニップ形成部材24のニップ上流側及びニップ下流側とも加圧ローラ側に突き出さないで設けた場合での、レーザーによる紙挙動計測結果を示したものである。
図12は、ニップ形成部材24の曲げの角度を直角から少し角度をつけて側板29(図4参照)にニップ形成部材24の長手方向両端部を固定し、ニップ形成部材24のニップ上流側よりもニップ下流側のほうが加圧ローラ側に突き出した場合を示したものである。
また、図13(a)は、ニップ形成部材24のニップ上流側よりもニップ下流側を加圧ローラ側に突き出して設けた場合での、定着ベルト21のニップ出口曲率の説明図である。図13(b)は、ニップ形成部材24のニップ上流側よりもニップ下流側を加圧ローラ側に突き出して設けた場合での、レーザーによる紙挙動計測結果を示したものである。
また、ニップ形成部材24の曲げの角度を直角から少し角度をつけて、装置本体の側板29(図4参照)にニップ形成部材24の長手方向両端部を固定する。そして、図12のようにニップ形成部材24を、ニップ上流側よりもニップ下流側のほうが加圧ローラ側に突き出すように設ける。これにより、ニップ出口で用紙を定着ベルト21から剥がれる方向に案内することができる。
また、図11(a)と図13(a)とからわかるように、ニップ形成部材24のニップ上流側及びニップ下流側とも加圧ローラ側に突き出さないよりも、ニップ下流側を加圧ローラ側に突き出したほうが、ニップ出口での定着ベルト21の曲率が大きくなる。
よって、ニップ形成部材24を、ニップ上流側よりもニップ下流側のほうが加圧ローラ側に突き出す形状とすることで、定着ベルト21からの用紙の分離性を高めることができる。
なお、レーザーによるニップ出口付近の用紙挙動計測の結果では、図11(b)に示すような、ニップ形成部材24のニップ下流側の突き出し量が0[mm]の場合、定着ベルト21からの用紙Pの剥がれ量が0.6[mm]であった。
一方、図13(b)に示すような、ニップ形成部材24のニップ下流側の突き出し量が0.8[mm]の場合は、定着ベルト21からの用紙Pの剥がれ量が1.0[mm]であった。このことから、突き出し量が0[mm]の場合に比べて、2倍近く定着ベルト21から用紙Pが剥がれやすくなっているのがわかる。
このため、ニップ形成部材24が、ニップ上流側よりもニップ下流側のほうが加圧ローラ22側に突き出した形状であることで、定着ベルト21への用紙Pの巻きつきによるジャムが発生しにくい構成となる。
図14(a)は、アーチ状に形成したニップ形成部材24の斜視図である。図15は、アーチ状に形成したニップ形成部材24の中央部と端部との位置関係を示した断面図である。
通常、ニップ幅は、図16に示すように定着ベルト幅方向(ニップ形成部材長手方向)の中央部が小さく、端部に向かうほど大きくなる傾向にある。これは、定着ベルト21を介した加圧ローラ22からの加圧によりニップ形成部材24がたわみ、中央部の面圧が落ちてしまった結果である。
また、経時においては、加圧ローラ22のへたりにより、ニップ幅が広がっていく傾向にある。ところが、ニップ幅をある一定の範囲に保てない場合は、トナーの定着に必要なエネルギーが過剰または不足してしまい、トナーが剥がれてしまうオフセット画像が出てしまう。
そこで、加圧ローラ22による加圧時のニップ形成部材24のたわみを考慮して、ニップ形成部材24の長手方向中央部の高さを端部の高さよりも高くする。言い換えれば、図14(a)や図15に示すように、ニップ形成部材24の長手方向中央部を端部よりも加圧ローラ22側へ突き出すようなアーチ形状とする。
これにより、加圧ローラ22からの加圧によりニップ形成部材24が撓むことで、ニップ形成部材24の長手方向中央部と端部との差が縮まり、ニップ幅を均一に保つことができ、オフセット画像を抑制することが可能となる。
また、本実施形態では、摩耗状態に応じて削れ量(摩耗量)がわかるにコーティング層24aを形成している。例えば、図17に示すようにコーティング材質に色を付け、色または色の濃度の異なる層が複数積層された多層状でコーティング層24aを形成し、摩耗量によりコーティング層24aの摩耗箇所の色が変化したり色の濃度が変化したりするようにする。
このように、色が変化したり色の濃度が変化したりすることにより、コーティング層24aの摩耗量がわかる構成とすることで、コーティング層24aの寿命の判断を容易に行うことができる。よって、コーティング層24aが設けられたニップ形成部材24の部品交換時の目安にすることができる。
また、コーティング材質にニップ形成部材24の材質(金属材料やセラミックス材料)とは異なる色を付けることで、コーティング層24aが摩耗してニップ形成部材24の材質が見えた場合に、コーティング層24aが寿命であると判断することができる。これにより、部品交換の目安となりリサイクルすることが可能となる。
一般的に、フッ素系のコートは、母材に使用するプライマーにより黒〜茶〜緑の色をしており、色による摩耗状態の判断ができ、摩耗量によりプライマーとフッ素コートを多層で形成することも可能となる。
また、ニップ形成部材24の寿命だけでなく、コーティング層24aの摩耗状態から定着装置20で通紙された用紙の枚数をおおよそ想定できることから、他部品の寿命判断の目安とすることが可能である。
以上に説明したものは一例であり、本発明は、次の態様毎に特有の効果を奏する。
(態様A)
回転可能な無端状の定着ベルト21などの定着ベルトと、定着ベルトの外周面と接触する加圧ローラ22などの接触部材と、定着ベルトの内周側に配置され定着ベルトを介して接触部材と当接しニップ部を形成するニップ形成部材24などのニップ形成部材と、定着ベルトを加熱するハロゲンヒータ23などの加熱手段とを備えた定着装置20などの定着装置において、二ップ形成部材の定着ベルトとの対向面に摺動性を有するコーティング層24aなどの表面層を設けており、前記表面層は300[℃]以上の耐熱性を有し厚さが10[μm]以上である。これによれば、上記実施形態について説明したように、ニップ形成部材の表面に設けた摺動性を有する表面層の熱劣化や摩耗に起因した定着ベルトの回転不良を抑制することができる。
(態様B)
(態様A)において、前記表面層はフッ素樹脂からなる。これによれば、上記実施形態について説明したように、耐熱性の高い表面層をニップ形成部材に形成することができる。
(態様C)
(態様A)または(態様B)において、前記二ップ形成部材は、ニップ部の上流側よりも下流側のほうが接触部材側に突き出した形状である。これによれば、上記実施形態について説明したように、定着ベルトからの記録材の分離性を高めることができる。
(態様D)
(態様A)、(態様B)または(態様C)において、前記二ップ形成部材は定着ベルト幅方向に長尺であり、該ニップ形成部材の長手方向中央部の高さが、該ニップ形成部材の長手方向両端部の高さよりも高い。これによれば、上記実施形態について説明したように、ニップ幅を均一に保つことができ、オフセット画像を抑制することが可能となる。
(態様E)
(態様A)、(態様B)、(態様C)または(態様D)において、前記表面層は、摩耗状態に応じて摩耗量が把握可能に形成されている。これによれば、上記実施形態について説明したように、部品交換時の目安となり、リサイクル時交換の要否が簡単に判断できる。
(態様F)
(態様E)において、前記表面層は、色または色の濃度の異なる層が複数積層された多層状である。これによれば、上記実施形態について説明したように、色が変化したり色の濃度が変化したりすることにより、表面層の摩耗量がわかり、表面層の寿命の判断を容易に行うことができる。
(態様G)
(態様A)、(態様B)、(態様C)、(態様D)、(態様E)または(態様F)において、前記二ップ形成部材は金属材料で構成される。これによれば、上記実施形態について説明したように、ニップ形成部材を樹脂で構成した場合に比べて、耐熱温度到達までの時間が長くなり、大幅な連続通紙が可能となる。
(態様H)
(態様A)、(態様B)、(態様C)、(態様D)、(態様E)または(態様F)において、前記二ップ形成部材はセラミックス材料で構成される。これによれば、上記実施形態について説明したように、ニップ形成部材を樹脂で構成した場合に比べて、耐熱温度到達までの時間が長くなり、大幅な連続通紙が可能となる。
(態様I)
感光体ドラム120などの像担持体と、像担持体上にトナー像を形成する現像装置40などのトナー像形成手段と、前記トナー像を像担持体上から記録媒体上に転写する転写ベルトユニット10などの転写手段と、記録媒体上に転写されたトナー像を記録媒体に定着させる定着装置20などの定着手段とを備えた画像形成装置1などの画像形成装置において、前記定着手段として、(態様A)、(態様B)、(態様C)、(態様D)、(態様E)、(態様F)、(態様G)または(態様H)の定着装置を用いた。これによれば、上記実施形態について説明したように、ニップ形成部材の表面に設けた摺動性を有する表面層の熱劣化や摩耗に起因した定着ベルトの回転不良を抑制でき、良好な画像形成を行うことができる。
1 画像形成装置
3 給送ローラ
4 レジストローラ対
5 二次転写ローラ
7 排紙ローラ
8 光書込装置
9 トナーボトル
10 転写ベルトユニット
11 中間転写ベルト
12 一次転写ローラ
13 転写ベルトクリーニング装置
17 排紙トレイ
20 定着装置
21 定着ベルト
22 加圧ローラ
22a 芯金
22b 弾性層
22c 離型層
23 ハロゲンヒータ
24 ニップ形成部材
24a コーティング層
26 反射部材
27 温度センサ
28 分離板
29 側板
30 帯電装置
40 現像装置
50 クリーニング装置
61 用紙給送装置
71 転写装置
72 駆動ローラ
73 従動ローラ
100 定着ベルト
120 感光体ドラム
124 ニップ形成部材
125 ステー
131 摺動シート
132 板金
200 金属熱伝導体
220 定着装置
300 熱源
400 加圧ローラ
特開2004−62053号公報 特開2004−286922号公報 特開2010−79309号公報 特許第2861280号公報 特開2007−334205号公報

Claims (9)

  1. 回転可能な無端状の定着ベルトと、
    前記定着ベルトの外周面と接触する接触部材と、
    前記定着ベルトの内周側に配置され該定着ベルトを介して前記接触部材と当接しニップ部を形成するニップ形成部材と、
    前記定着ベルトを加熱する加熱手段とを備え、
    前記ニップ部に記録材を通過させて画像を該記録材に定着させる定着装置において、
    前記二ップ形成部材の前記定着ベルトとの対向面に摺動性を有する表面層を設けており、
    前記表面層は300[℃]以上の耐熱性を有し厚さが10[μm]以上であることを特徴とする定着装置。
  2. 請求項1の定着装置において、
    前記表面層はフッ素樹脂からなることを特徴とする定着装置。
  3. 請求項1または2の定着装置において、
    前記二ップ形成部材は、ニップ部の上流側よりも下流側のほうが接触部材側に突き出した形状であることを特徴とする定着装置。
  4. 請求項1、2または3の定着装置において、
    前記二ップ形成部材は定着ベルト幅方向に長尺であり、該ニップ形成部材の長手方向中央部の高さが、該ニップ形成部材の長手方向両端部の高さよりも高いことを特徴とする定着装置。
  5. 請求項1、2、3または4の定着装置において、
    前記表面層は、摩耗状態に応じて摩耗量が把握可能に形成されていることを特徴とする定着装置。
  6. 請求項5の定着装置において、
    前記表面層は、色または色の濃度の異なる層が複数積層された多層状であることを特徴とする定着装置。
  7. 請求項1、2、3、4、5または6の定着装置において、
    前記二ップ形成部材は金属材料で構成されることを特徴とする定着装置。
  8. 請求項1、2、3、4、5または6の定着装置において、
    前記二ップ形成部材はセラミックス材料で構成されることを特徴とする定着装置。
  9. 像担持体と、
    像担持体上にトナー像を形成するトナー像形成手段と、
    前記トナー像を前記像担持体上から記録媒体上に転写する転写手段と、
    前記記録媒体上に転写されたトナー像を該記録媒体に定着させる定着手段とを備えた画像形成装置において、
    前記定着手段として、請求項1、2、3、4、5、6、7または8の定着装置を用いたことを特徴とする画像形成装置。
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