JP6747252B2 - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、記録材に画像を定着する定着装置、及び該定着装置を搭載した複写機、プリンタ、ファクシミリ、又はそれらのうちの少なくとも2つの機能を有する複合機等の画像形成装置に関するものである。
画像形成装置に対し、近年、省エネルギー化、高速化についての市場要求が強くなってきている。
画像形成装置では、電子写真記録、静電記録、磁気記録等の画像形成プロセスにより、未定着トナー画像を、画像転写方式若しくは直接方式により記録用紙、印刷紙、感光紙、静電記録紙等の記録材に形成する。未定着トナー画像を定着させるための定着装置としては、熱ローラ方式、フィルム加熱方式、電磁誘導加熱方式等の接触加熱方式の定着装置が広く採用されている。
このような定着装置における近年の課題としては以下のようなものがある。
・電源投入時等に常温状態から印刷可能な所定の温度(リロード温度)に達するまでに要する時間であるウォームアップ時間や、印刷要求を受けた後に印刷準備を経て印字動作を行い排紙が完了するまでの時間であるファーストプリント時間の更なる短縮化(課題1)。
・画像形成装置の高速化に伴い、単位時間当たりの通紙枚数が増え、必要熱量が増大しているため、特に連続印刷の始めに熱量が不足する、所謂温度落ち込みの問題(課題2)。
以上のような課題を解決するために、低熱容量でフィルム状に薄い無端ベルトを、支持体を兼ねる金属熱伝導体を介することなく、直接加熱する構成とし、高生産の画像形成装置に搭載されても、良好な定着性を得ることができる定着装置が提案された(例えば特許文献1)。この定着装置では、無端状の定着ベルトの外周側に配置された加圧ローラと定着ベルトの内部(ループ内)に固定配置されたニップ形成部材とが定着ベルトを介して圧接することによって定着ニップを形成している。
このような低熱容量の無端ベルトを用いた定着構成の場合、通紙時の長手方向の温度分布を均一に保つ困難性を内包している。即ち、小サイズの記録材が通過する領域(通紙領域)では、記録材やこれに載る未定着トナーを加熱するために熱が消費されるが、非通紙領域では記録材等により熱が奪われないため、定着ベルトや加圧ローラに熱が蓄積し、この非通紙領域のニップ部の温度が、所定温度に維持管理される通紙領域のニップ部温度よりも高くなってしまう、所謂端部温度上昇が発生する。端部温度上昇の問題に対して、定着ベルトに圧接するニップ形成部材の定着ニップ側に高熱伝導性材料からなる部材を取り付けて、新たな駆動機構や把持機構を設けることなく、熱移動、吸熱能力を高めて、端部温度上昇の防止を図ることも提案されている(例えば特許文献2)。これは、定着ベルトの幅方向、即ち、ニップ形成部材の長手方向/軸方向における熱移動を高熱伝導性材料によって容易にすることで通紙により奪熱されず加熱されるままの端部領域の熱を長手方向に移動させて温度分布をできるだけ滑らかにするものである。
そのような低熱容量の無端ベルトを用いた構成では、加圧ローラの駆動回転に定着ベルトを追従移動させるようになっており、定着ベルトはループ内に固定されたニップ形成部材の定着ニップ側に取り付けられた高熱伝導性部材と摺擦する。その摺擦抵抗を下げるため、ニップ形成部材/高熱伝導性部材の定着ベルトとの摺擦面には低摩擦シートが配置されているのが一般的である。しかしながら、低摩擦シートは数百μmの厚みがあり、熱エネルギーを可能な限り定着に用いる要請に照らせば、低摩擦シートを加熱するのに消費される熱エネルギーは無駄になるので、この低摩擦シートは取り除かれるべきである。ただ、低摩擦シートを取り除いて定着ベルトと高熱伝導性部材とが直接接する構成では、機能上、銅やアルミニウム等の熱伝導率の高い金属で形成される部材と定着ベルトとが高荷重下で摺擦するので、高熱伝導性部材の長手方向端部における角部や縁部のベルト内周面との点接触あるいは線接触が、ベルト内周面に高い負荷を与え、ベルトの削れやキンク(ベルトに形成される可塑性の凹み状の潰れ)、破損の原因となり、耐久性を低下させてしまう。
そこで本発明は、低熱容量でフィルム状に薄い無端ベルトに定着ニップで高熱伝導性部材が直接接触する構成の定着装置において、高熱伝導性部材の長手方向端部の角部や縁部がベルト内周面と点若しくは線接触してベルト内周面にかかる負荷を低減したり、なくすことを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明では、可撓性を有する無端状のベルトと、該ベルトを加熱する定着熱源と、前記ベルトの内部に配設され、ニップ形成部材と前記ベルトの長手方向に熱を移動する熱移動補助部材とを有するニップ形成ユニットと、前記ベルトを挟んで前記ニップ形成ユニットに圧接して定着ニップを形成する加圧部材とを備え、未定着画像を担持する記録材を前記定着ニップに通過させることにより記録材上の未定着画像を定着させる定着装置において、前記ニップ形成ユニットの、前記ベルトの内周面と摺接する前記熱移動補助部材の長手方向端部に、前記ベルトと非接触となる領域が形成され、この非接触領域が、前記ベルトの長手方向端部に向かうにつれて前記ベルトとの距離を大きくする。
本発明によれば、ニップ形成ユニットの、ベルト内周面と摺接する熱移動補助部材の長手方向端部に、ベルトと非接触となる領域を形成し、この非接触領域が、ベルトの長手方向端部に向かうにつれてベルトとの距離を大きくするので、熱移動補助部材のベルト摺接面の長手方向端部がベルト内周面と点接触も線接触もせず、ベルトの削れやキンク、破損を防止できる。
本発明の一実施形態に係る画像形成装置の全体構成を示す概略図である。 定着装置の一実施形態を示す断面図である。 ニップ形成ユニットを構成するニップ形成部材、支持部材、熱移動補助部材、端部ヒータの基本的な位置関係を示す分解斜視図である。 熱移動補助部材の基本的な断面構成を示す図である。 断面が角ばったU形状をした熱移動補助部材の角部をなくした形態の斜視図である。 定着ベルトの回転を規制する構成の概略図である。 熱移動補助部材とベルト形状の関係図であり、図7aは端部位置での関係、図7bは中央位置での関係を示している。 端部逃げ面を追加した場合の熱移動補助部材とベルト形状の関係図である。 断面が角ばったU形状をした熱移動補助部材の角部をなくした別の形態の斜視図である。 逃げ面の長手方向開始位置がニップ入口側とニップ出口側でほぼ同じ位置である、図5に対応する斜視図である。 逃げ面の長手方向開始位置がニップ入口側とニップ出口側でほぼ同じ位置である、図9に対応する斜視図である。 端部逃げ面をニップ出口側のみに設けた構成である。 板厚が厚い直方体形状の長尺体から長手方向両端を切削することによって熱移動補助部材とした例の図であり、図13aは斜視図、図13bは側面図、図13cは定着ニップ側の縁部全体を切削した例の斜視図である。 板厚が厚い直方体形状の長尺体から長手方向両端を曲面状に切削することによって熱移動補助部材とした例の図であり、図14aは斜視図、図14bは側面図である。 各形態に係る熱移動補助部材を用いることができる定着装置の別の実施形態を示す断面図である。
以下、添付の図面に基づき、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の実施の一形態に係る画像形成装置の全体構成を示す概略図である。
この画像形成装置1は、カラーレーザープリンタであり、そのプリンタ本体の中央には、中間転写ベルト30の展張方向に沿って4つの作像部4Y、4C、4M、4Kが並置して設けられている。各作像部4Y、4C、4M、4Kは、カラー画像の色分解成分に対応するイエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)の異なる色の現像剤を収容する以外は、同じ構成となっている。
具体的に、それぞれ画像ステーションを構成する各作像部4Y、4C、4M、4Kは、潜像担持体としてのドラム状の感光体5と、感光体5の表面を帯電させる帯電装置6と、感光体5の表面にトナーを供給する現像装置7と、感光体5の表面をクリーニングするクリーニング装置8等を備えている。なお、図1では、ブラックの作像部4Kが備える感光体5、帯電装置6、現像装置7、クリーニング装置8のみに色用符号を付し、その他の作像部4Y、4C、4Mにおいては符号を省略している。
作像部4Y、4C、4M、4Kの下方には、感光体5の表面を露光する露光装置9が配設されている。露光装置9は、光源、ポリゴンミラー、f−θレンズ、反射ミラー等を有し、画像データに基づいて各感光体5の表面へレーザー光を照射するようになっている。
作像部4Y、4C、4M、4Kの上方には、転写装置3が配設されている。転写装置3は、転写体としての中間転写ベルト30と、一次転写手段としての4つの一次転写ローラ31と、二次転写手段としての二次転写ローラ36とを備える。更に、転写装置3は二次転写バックアップローラ32、クリーニングバックアップローラ33、テンションローラ34、及びベルトクリーニング装置35を備えている。
中間転写ベルト30は、無端状のベルトであり、二次転写バックアップローラ32、クリーニングバックアップローラ33及びテンションローラ34によって張架されている。ここでは、二次転写バックアップローラ32が回転駆動することによって、中間転写ベルト30は図の矢印で示す方向に周回走行(回転)するようになっている。
4つの一次転写ローラ31は、それぞれ、各感光体5との間で中間転写ベルト30を挟み込んで一次転写ニップを形成している。また、各一次転写ローラ31には、プリンタ本体の電源が接続されており、所定の直流電圧(DC)及び/又は交流電圧(AC)が各一次転写ローラ31に印加されるようになっている。
二次転写ローラ36は、二次転写バックアップローラ32との間で中間転写ベルト30を挟み込んで二次転写ニップを形成している。また、一次転写ローラ31と同様に、二次転写ローラ36にもプリンタ本体の電源が接続されており、所定の直流電圧(DC)及び/又は交流電圧(AC)が二次転写ローラ36に印加されるようになっている。
ベルトクリーニング装置35は、中間転写ベルト30に当接するように配設されたクリーニングブラシとクリーニングブレードを有する。
プリンタ本体の上部には、ボトル収容部2が設けられており、ボトル収容部2には補給用のトナーを収容した4つのトナーボトル2Y、2C、2M、2Kが着脱可能に装着されている。各トナーボトル2Y、2C、2M、2Kと各現像装置7との間には、周知のように補給路が設けられ、この補給路を介して各トナーボトル2Y、2C、2M、2Kから各現像装置7へトナーが補給されるようになっている。
一方、プリンタ本体の下部には、記録材としての用紙Pを収容した給紙トレイ10や、給紙トレイ10から用紙Pを搬出する給紙ローラ11等が設けられている。ここで、記録材には、普通紙以外に、厚紙、はがき、封筒、薄紙、塗工紙(コート紙やアート紙等)、トレーシングペーパ、OHPシート等が含まれる。また、周知のように、手差し給紙機構が設けられていてもよい。
プリンタ本体内には、用紙Pを給紙トレイ10から二次転写ニップを通過させて装置外へ排出するための搬送路Rが配設されている。搬送路Rにおいて、二次転写ローラ36の位置よりも用紙搬送方向上流側には、二次転写ニップへ用紙Pを搬送する搬送手段としての一対のレジストローラ12が配設されている。
また、二次転写ローラ36の位置よりも用紙搬送方向下流側には、用紙Pに転写された未定着画像を定着するための定着装置20が配設されている。更に、定着装置20よりも搬送路Rの用紙搬送方向下流側には、用紙を装置外へ排出するための一対の排紙ローラ13が設けられている。また、プリンタ本体の上面部には、装置外に排出された用紙をストックするための排紙トレイ14が設けられている。
本実施形態に係るプリンタの基本的動作は次のようである。作像動作が開始されると、各作像部4Y、4C、4M、4Kにおける各感光体5が図の時計回りに回転駆動され、各感光体5の表面が帯電装置6によって所定の極性に一様に帯電される。帯電された各感光体5の表面には、露光装置9からレーザー光がそれぞれ照射されて、各感光体5の表面に静電潜像が形成される。このとき、各感光体5に露光する画像情報は所望のフルカラー画像をイエロー、シアン、マゼンタ及びブラックの色情報に分解した単色の画像情報である。このように各感光体5上に形成された静電潜像に、各現像装置7によってトナーが供給されることにより、静電潜像はトナー画像として顕像化(可視像化)される。
また、作像動作が開始されると、二次転写バックアップローラ32が図の反時計回りに回転駆動し、中間転写ベルト30を図の矢印で示す方向に周回走行させる。そして、各一次転写ローラ31に、トナーの帯電極性と逆極性の定電圧又は定電流制御された電圧が印加される。これにより、各一次転写ローラ31と各感光体5との間の一次転写ニップにおいて転写電界が形成される。
その後、各感光体5の回転に伴い、感光体5上の各色のトナー画像が一次転写ニップに達したときに、一次転写ニップにおいて形成された転写電界によって、各感光体5上のトナー画像が中間転写ベルト30上に順次重ね合わせて転写される。かくして中間転写ベルト30の表面にフルカラーのトナー画像が担持される。また、中間転写ベルト30に転写しきれなかった各感光体5上のトナーは、クリーニング装置8によって除去される。各感光体5の表面は、その後、除電され、表面電位が初期化される。
画像形成装置の下部では、給紙ローラ11が回転駆動を開始し、給紙トレイ10から用紙Pが搬送路Rに送り出される。搬送路Rに送り出された用紙Pは、レジストローラ12によってタイミングを計られ、二次転写ローラ36と二次転写バックアップローラ32との間の二次転写ニップに送られる。このとき二次転写ローラ36には、中間転写ベルト30上のトナー画像のトナー帯電極性と逆極性の転写電圧が印加されており、これにより、二次転写ニップに転写電界が形成されている。
その後、中間転写ベルト30の周回走行に伴って、中間転写ベルト30上のトナー画像が二次転写ニップに達したときに、そのニップにおいて形成された転写電界によって、中間転写ベルト30上のトナー画像が用紙P上に一括して転写される。また、このとき用紙Pに転写しきれなかった中間転写ベルト30上の残留トナーは、ベルトクリーニング装置35によって除去され、除去されたトナーはプリンタ本体内に置かれた廃トナー収容器へと搬送され、回収される。
その後、用紙Pは定着装置20へと搬送され、定着装置20によって用紙P上のトナー画像が当該用紙Pに定着される。そして、用紙Pは、排紙ローラ13によって装置外へ排出され、排紙トレイ14上にストックされる。
以上の説明は、用紙上にフルカラー画像を形成するときの画像形成動作であるが、4つの作像部4Y、4C、4M、4Kのいずれか1つを使用して単色画像を形成したり、2つ又は3つの作像部を使用して、2色又は3色の画像を形成したりすることも可能である。
図2は、定着装置20の一実施形態を示す概略的な断面構成図である。
定着装置20は、薄肉で可撓性を有する筒状の定着部材である無端状の定着ベルト21と、この定着ベルト21の外周側から当接する加圧部材である加圧ローラ22とを有している。定着ベルト21は、その内部(ループ内)に配された複数の熱源としてのヒータ23A、23Bの輻射熱によって加熱される。熱源としては、ハロゲンヒータが一般的であるが、誘導加熱装置であってもよいし、抵抗発熱体、カーボンヒータ等であってもよい。
更に定着ベルト21の内部には、定着ベルト21を介して加圧ローラ22とで定着ニップNを形成するニップ形成部材24と、ニップ形成部材24を支持するステー25(支持部材)とが配されている。定着ベルト21の幅方向に渡って配されたニップ形成部材24が、ステー25によって固定支持されることで、加圧ローラ22からの圧力によってニップ形成部材24に撓みが生じることを防止し、加圧ローラ22の軸方向(長手方向)に渡って均一なニップ幅が得られるようになっている。なお、ニップ形成部材24は、機械的強度が高く耐熱温度200℃以上の耐熱性部材、特に耐熱性樹脂、例えばポリイミド(PI)樹脂、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)樹脂、それらをガラス繊維で強化したもので構成されている。これにより、トナー定着温度域で、熱によるニップ形成部材24の変形を防止し、安定した定着ニップの状態を確保し、出力画質の安定化を図っている。また、ステー25やヒータ23A、23Bは、その長手方向両端を、定着装置20の側板あるいは別途設けられたホルダに固定保持されている。ニップ形成部材24の長手方向両端部には、主たる熱源(定着熱源)とは別の端部熱源としての端部ヒータ26が一体に取り付けられている。端部熱源としては、一般的に、セラミックセータのような接触伝熱型ヒータである。
定着ベルトの長手方向における熱移動を容易にする均熱部材とも称される熱移動補助部材27が、ニップ形成部材24と端部ヒータ26それぞれの定着ベルト21の内周面に対向する各面を覆うように配されており、小サイズ紙通紙時や端部ヒータ26点灯時に定着ベルト21の端部領域に熱が留まることを防止して、積極的に定着ベルト21の幅方向、即ち、熱移動補助部材27の長手方向に熱を移動させて、長手方向の温度不均一を解消させる。そのため、熱移動補助部材27は短時間で熱移動が可能となる熱伝導率の高い材料で形成されている。図2の描写では、熱移動補助部材27の定着ベルト21の内周面に対向する面が定着ベルト21に直接接触する面であり、ニップ形成面となっており、平坦状に形成されているが、凹形状やその他の形状であってもよい。凹形状のニップ形成面であると、用紙先端の排出方向が加圧ローラ寄りになり、分離性が向上してジャムの発生が抑制される。
周知のように、定着ベルト21の外周側の適切な位置には、ベルト温度を検知する温度センサ29が設けられており、定着装置20の用紙搬送方向下流側には、定着ベルト21から用紙Pを分離する分離部材40が配されていて、加圧ローラ22を定着ベルト21へ加圧する解除可能な加圧手段も設けられている。
低熱容量化を図るため、フィルムのように薄肉で小径化した無端状の定着ベルト21は、ニッケルやSUS等の金属材料やポリイミド等の樹脂材料で形成された内周側の基材と、PFA(テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)やPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)等で形成された外周側の離型層によって構成されている。基材と離型層の間に、シリコーンゴム、発泡性シリコーンゴム、あるいはフッ素ゴム等のゴム材料で形成された弾性層を介在させてもよい。この弾性層の厚さを100μm程度にすれば、未定着トナーを押し潰して定着させるときに弾性層の弾性変形により、ベルト表面の微小な凹凸を吸収でき、光沢ムラの発生を回避できる。低熱容量化の観点から、定着ベルト21は、全体として厚さ1mm以下に、直径20〜40mmに設定されている。そして、定着ベルト21を構成する基材、弾性層、離型層のそれぞれの厚さは、20〜50μm、100〜300μm、10〜50μmの範囲に設定されている。更に低熱容量化を図るためには、望ましくは、定着ベルト21全体の厚さを0.2mm以下にするのがよく、更に望ましくは、0.16mm以下の厚さとするのがよく、直径は30mm以下とするのが望ましい。
断面T字状のステー25は定着ニップN側と反対側が起立した起立部25aを有しており、主たる熱源としてのヒータ23A、23Bが起立部25aによって隔てられるように配置されている。ヒータ23A、23Bは、一方が小サイズ紙に対応した長手方向中央部に発熱領域を有するものであり、他方が大サイズ紙に対応して長手方向両端部に発熱領域を有するものである。ヒータ23A、23Bは、プリンタ本体に設けられた電源部により出力制御されて発熱するように構成されており、その出力制御は、定着ベルト21の外周に設けられた温度センサによるベルト表面の温度検知結果に基づいて行われる。このようなヒータの出力制御によって、定着ベルト21の温度(定着温度)を所望の温度に設定できるようになっている。
また、ステー25とヒータ23A、23Bの間には反射部材28A、28Bが配され、ヒータ23A、23Bの定着ベルト21に対する加熱効率を上げると共に、ヒータ23A、23Bからの輻射熱によりステー25が加熱されることによる無駄なエネルギー消費を抑制している。反射部材28A、28Bを備える代わりに、ステー25表面に断熱若しくは鏡面処理を行っても同様の効果を得ることが可能となる。
加圧ローラ22は、芯金と、芯金の表面に設けられた発泡性シリコーンゴムやフッ素ゴム等から成る弾性層と、弾性層の表面に設けられたPFAやPTFE等から成る離型層によって構成されている。加圧手段のバネにより加圧ローラ22が定着ベルト21に押し付けられ定着ベルト21と圧接する箇所では、加圧ローラ22の弾性層が押し潰されることで、所定幅の定着ニップNが形成されている。加圧ローラ22は、プリンタ本体に設けられたモータ等の駆動源によって回転駆動するように構成されている。加圧ローラ22が回転駆動すると、その駆動力が定着ニップNで定着ベルト21に伝達され、定着ベルト21が従動回転するようになっている。定着ベルト21は定着ニップNで挟み込まれて回転し、定着ニップN以外では両端部に配されたフランジにガイドされ、走行する。
本実施形態では、加圧ローラ22を中実のローラとしているが、中空のローラであってもよい。その場合、加圧ローラ22の内部にハロゲンヒータ等の熱源を配設してもよい。弾性層はソリッドゴムでもよいが、加圧ローラの内部に熱源が無い場合は、スポンジゴムを用いてもよい。スポンジゴムの方が、断熱性が高まり定着ベルト21の熱が奪われにくくなるのでより望ましい。
ニップ形成部材24、ステー25、熱移動補助部材27、端部ヒータ26によって構成されるニップ形成ユニットでは、その基本構成を示す図3から分かるように、ニップ形成部材24の、定着ニップN側と反対側の面が、ステー25の定着ニップN側の平面と一体化される。この際、それぞれの面にボスとピンのような凹凸形状を形成させて、これらを形状拘束的に嵌め合わせるようにしてもよい。熱移動補助部材27は略直方体状のニップ形成部材24の、定着ベルト21の内周面に対向する面を覆うように嵌め合わされて一体化される。熱移動補助部材27とニップ形成部材24の一体構成は爪等を設けて噛み合わせればよいが、接着等を用いてもよい。ニップ形成部材24の長手方向の両端部には、段差部としての凹部24a、24bが形成され、これらの箇所には端部ヒータ26a、26bが収容され、固定されている。
熱移動補助部材27の、定着ベルト21の内周面に対向する面はベルト摺接面27aとして構成されるが、機械的強度上、実質的にニップ形成面となるのはニップ形成部材24の、加圧ローラ22に対向する面24cである。この熱移動補助部材27の断面は、図4でも示すように、基本的に角ばったU形状をしており、何らの処理もされないと、長手方向両端部のニップ入口側(用紙搬送方向上流側)、出口側(用紙搬送方向下流側)に角部27b、27cが存在することになる。特に、用紙の分離性を向上させるため、ニップ出口が傾斜し、出口に向かうにつれて定着ベルト側へ凸になっている。そのため、出口側では、長手方向端部の角部27bがベルト内周面に強く接触してベルト内周面に高負荷を与え、ベルト内周面の削れやキンク、破損を発生させてしまう。また入り口側においても、定着ベルト21が定着ニップNに引き込まれる過程で入口側の角部27bとベルト内周面が強く接触し、同様にベルト内周面の削れやキンク、破損を発生させてしまう。
そこで本実施形態における熱移動補助部材27では、図5に示すように、ベルト摺接面側の長手方向両端部のニップ入口側、出口側の角部27b、27cを取る若しくは潰した形状とし、角部に相当する部分が定着ベルト21と非接触となる領域となる。この非接触領域の面と定着ベルト21との距離は、定着ベルト21の幅方向における外方に向かうにつれて大きくなっている。熱移動補助部材27の長手方向端部の角を取って形成された三角形状であって平坦な逃げ面27d、27eにより、熱移動補助部材27のベルト摺接面27aと定着ベルト21が摺接する際、角部におけるベルト内周面への負荷が大幅に下げられ、ベルト内周面の削れやキンク、破損を防止することができる。接触伝熱型ヒータである端部ヒータ26a、26bの機能性を確保できるように、逃げ面27d、27eは通紙方向に互いに隔たっている必要がある。即ち、端部ヒータ26a、26bは逃げ面27dと逃げ面27eの間のベルト摺接面27aの領域に存在することになる。
ここで、定着ベルト21は、既述のように、定着ニップNでは挟み込まれて回転し、定着ニップN以外では両端部に配されたフランジにガイドされ、走行するので、軸方向端部でフランジによってベルト回転軌跡を規制され、軸方向中央では、規制がなく定着ニップNで押圧される構成である。図6に示すように、定着ベルト21の端部にはベルト保持部材としてのフランジ41が挿入されており、このフランジ41によって定着ベルト21の端部は回転可能に保持されている。詳しくは、フランジ41は、定着ベルト端部内部に挿入される挿入部41aと、挿入部41aよりも大きい外径に形成された規制部41bと、定着装置20の図示しない筐体に固定される固定部41cとを有する。規制部41bは、少なくとも定着ベルト21の外径よりも大きく形成されており、定着ベルト21に軸方向の寄りが生じた場合にその寄り移動を規制している。また、ベルト保持部材であるフランジ41は定着ニップNの位置で開口した断面C字形に形成されている。なお、ステー25の端部は、このベルト保持部材たるフランジ41に固定され、位置決めされている。
また、定着ベルト21の端面とそれに対向するフランジ41の規制部41bとの間には、定着ベルト21の端部を保護する環状の保護部材としてのスリップリング42が設けられている。したがって図7a、bに示すように、回転中のベルト軌跡はその幅方向において異なる。図7aに示すように、端部ではフランジ41に規制されることで定着ベルト21は円に近い形状で回転する一方、中央に向かうに連れてフランジ規制の影響が減り、図7bに示すように、中央位置においてはフランジ規制の影響が殆どない自由な状態で存在できる。そのため中央に比べ端部では熱移動補助部材出入口との接触圧力が強く、特に入口側は定着ベルト21が引き込まれるため更に強く接触してしまう。ゆえに、端部位置での熱移動補助部材の出口側角部27c、入口角部27bでは、図8に示すように、フランジ規制の影響を受けたベルト形状との接触が生じないように逃げ面27d、27eの逃げ量を設定し、長手方向の逃げ開始位置も、熱移動補助部材27の出入口と定着ベルト21の接触圧力がベルト内周面の削れやキンク、破損を生じないほど弱まる位置まで、フランジ41から中央側へ遠ざけることが望ましい。言い換えると、定着ベルト21の、端部でフランジにより規制されている箇所から中央の定着ニップへと架け渡されている形状に沿うように、逃げ面を形成することが望ましい。
ここで、逃げ面27d、27eの逃げ量、及び長手方向開始位置、即ち、長手方向内側位置はニップ入口側、出口側で同じでなくてもよい。それは、熱移動補助部材27の角部によるベルト内周面への負荷が低減されることが、発明が奏する効果だからである。
出入口の逃げ面27d、27eは、ニップ領域27fに逃げ面が踏み込まないように形成されている。ここでニップ領域とは、ベルト摺接面27aに加圧ローラ22が所定の圧力以上で押圧した領域のことである。ニップ領域27fに逃げ面が存在すると、加圧ローラ22に所定の圧力で押圧される領域が一平面では無くなり、その平面の変局点でベルトに対しひずみを生じさせ、かつ加圧ローラも局所的に変形してしまい、定着ベルトや加圧ローラの破損に繋がることがある。ニップ領域27fに逃げ面が踏み込まないように形成することで、それを防止できる。ここで、熱移動補助部材27のベルト摺接面入口の長手方向幅27gは、逃げ面27dがニップ領域27fに存在しない限り短くしてよい。つまり、ニップ入口側の逃げ面27dの長手方向開始位置は定着ニップNの長手方向端部位置より内側であってもよい。
また、ニップ出口側では、用紙の分離性を向上させるためにベルトを屈曲させる必要があり、図4に示すように、ベルト摺接面27aのニップ出口に向かうにつれて定着ベルト側へ凸になるよう傾斜している。そのためにベルト摺接面27aから定着ベルト21が離れる時の傾斜角度を大きくすべく、ベルト摺接面27aの出口側は、ニップ領域に逃げ面27eが存在しないことに加え、長手方向幅27hは、通紙が想定される最大用紙の長手方向幅より大きくなっている。つまり、ニップ出口側の逃げ面27eの長手方向開始位置は、用紙が通過する長手方向の領域での端部位置より外側である。
上述した入口側、出口側それぞれの条件を満たせば、逃げ面27d、27eの長手方向開始位置は任意に設定可能である。
図9に、熱移動補助部材の別の構成例を示す。この熱移動補助部材47では、図5の熱移動補助部材27の平坦な逃げ面27d、27eに代えて、湾曲した面である逃げ面47d、47eを非接触領域の面としたものである。定着ベルト21の回転中におけるニップ入口、出口の軌跡は曲線形状であるため、ベルト摺接部を曲面形状とすることで、定着ベルトへの負荷が更に軽減できる。
図10、11のように、逃げ面の長手方向開始位置が入口側、出口側でほぼ同じ位置にある構成でもよい。また入口側、出口側どちらか片方だけ逃げ面を設けてもよい。図12は、出口側のみに逃げ面27eを設けた構成である。
熱移動補助部材27や変形例の熱移動補助部材47に関わる実施形態では、熱移動補助部材は、ニップ形成部材24を覆って位置決めされるので、長尺状の薄平板をU字形状に形成したものであり、この形状においては、角部を潰すために絞り加工を施すことで熱移動補助部材27、47の形状を実現できる。銅やアルミニウム等の熱伝導率の高い金属で形成された熱移動補助部材は、絞り加工等の曲げ加工も容易である。なお、熱移動補助部材は摺接面で摩耗粉が発生し、その摩耗粉が熱移動補助部材自体やベルト内周面を傷つけることも想定されるため、耐摩耗性に優れたステンレスを熱移動補助部材に用いることも望ましい。
図5、10の熱移動補助部材27や図9、11の熱移動補助部材47は、ニップ形成部材24の、定着ベルト21の内周面に対向する面を覆うように嵌め合わされ一体化される断面U形状の部材であるが、ニップ形成部材24に接着固定されるものであったり、熱移動補助部材がニップ形成部材を兼ねるのであれば、断面U形状である必要はない。即ち、板厚が厚い直方体形状の長尺板を用いて、その長手方向両端の角部をとったものを熱移動補助部材として用いることができる。その一例としては、図13a、bに示すように、肉厚の長尺板の長手方向両端の角部だけでなく縁部も含めて切削加工等の除去加工により逃げ面57c、57dを形成して、熱移動補助部材57とした構成である。
図5、10の熱移動補助部材27や図9、11の熱移動補助部材47の角部を潰す絞り加工は、金属を曲げて所望の形状を作るので、形状を大幅に変化させる場合には、隣接する他の部材の加工も考慮する必要がある。一方、切削加工は部材を除去することで形状を作り上げるものであり、所定の材料厚が必要であるが、大幅な形状変化が高精度で可能である。そのため、基本的に直方体形状の熱移動補助部材57では、角部だけでなく端部縁も含めて切削加工することで熱移動補助部材57の端部逃げ面57c、57dを形成することができる。これにより、角部頂点の点接触、端部縁の接触によるベルト内周面への負荷を軽減できる。
また切削加工では、より微細な加工も可能であり、図13cに示す熱移動補助部材67のように、ベルト摺接面の各縁、頂点を円弧形状の曲面67gに仕上げることができる。これにより、ベルト摺接面の角部頂点の点接触や縁の線接触による負荷自体を無くすことができる。
更に、図14に示すように、肉厚の長尺板の端部逃げ面を湾曲状としてもよい。この熱移動補助部材77はベルト摺接面77aの長手方向両端部を円弧形状の曲面77c、77dとし、合わせてニップ入口側、出口側の縁も用紙分離性に影響しない範囲で曲面にしたものである。長手方向端部における角部と縁を曲面形状に逃がすこことで、角部頂点の点接触、縁の線接触による負荷を無くすだけでなく、ベルトの過度な屈曲も抑えることができ、ベルトの内周面摩耗を軽減できる。
また、ベルトの内周面摩耗を軽減するためには、熱移動補助部材のベルト摺接面に樹脂コーティングを施し、ベルト摺接面とベルト内周面の間のすべり性を向上させることも望ましい。特に、PTFE樹脂は非粘着性(離型性・撥水性)に優れているため、ベルト内周面とのすべり性が高く、ベルト内周面摩耗を軽減することができる。また、PAI(ポリアミドイミド)樹脂は、すべり性に加え、耐熱性・耐摩耗性も非常に高く、PAI樹脂を含んだ樹脂コーティングをすることで、熱移動補助部材、ベルト内周面の双方の摩耗を軽減できる。更に、ベルト内周面と熱移動補助部材の摺接面の間に、潤滑剤を介在させることで、熱移動補助部材、ベルト双方の摩耗を飛躍的に軽減できる。特に、潤滑剤としては粘性の高い(流動性の低い)グリースを用いることで、熱移動補助部材とベルト内周面の間に常にグリースがとどまり、長い間潤滑性を保つことができる。グリースの基油としては耐熱性に優れたフッ素系が望ましい。
また、図4、6に示すように、熱移動補助部材27の用紙搬送方向出口側には、通紙領域の長手方向にわたって、定着ニップを出てきた用紙の分離性を上げるために、凸形状部27iが設けられている。更に、ニップ形成部材24では、図6から分かるように、用紙搬送方向入口側、出口側で、熱移動補助部材逃げ面と対向する箇所が逃げ面に沿った形状に加工されている。またニップ形成部材24は、熱移動補助部材出口側凸形状に対向する箇所については熱移動補助部材出口側凸形状に沿った形状に加工されている。
なお、上記した各形態に係る熱移動補助部材は、ニップ形成部材に端部ヒータを備えた定着装置に適用され得るだけでなく、当然ながら、端部ヒータを備えない公知の定着装置にも適用され得るものである。図15に、端部ヒータを備えない定着装置80を概略断面で示す。この定着装置は、図2に示したニップ形成部材24に端部ヒータ26を備えた定着装置20と基本的に端部ヒータの有無、主たる熱源の数が異なるだけであるので、各部材に参照符号をふすことで、その説明は省略する。ニップ形成部材24について図6を用いて説明すると、端部接触ヒータ26aがニップ形成部材24に設けられた凹部24aに収容されている。端部ヒータを用いない定着装置の場合は、凹部24aを設けず、加圧ローラ22に対向する平坦な面24cが長手方向に一様に形成されることとなる。
20 定着装置
21 定着ベルト
22 加圧ローラ
23 ヒータ
24 ニップ形成部材
25 ステー
26 端部ヒータ
27、47、57、67、77 熱移動補助部材
特開2010−32631号公報 特開2015−64561号公報

Claims (9)

  1. 可撓性を有する無端状のベルトと、該ベルトを加熱する熱源と、前記ベルトの内部に配設され、ニップ形成部材と前記ベルトの長手方向に熱を移動する熱移動補助部材とを有するニップ形成ユニットと、前記ベルトを挟んで前記ニップ形成ユニットに圧接して定着ニップを形成する加圧部材とを備え、未定着画像を担持する記録材を前記定着ニップに通過させることにより記録材上の未定着画像を定着させる定着装置において、
    前記ニップ形成ユニットの、前記ベルトの内周面と摺接する前記熱移動補助部材の長手方向端部に、前記ベルトと非接触となる領域が形成され、この非接触領域は、前記ベルトの長手方向端部に向かうにつれて前記ベルトとの距離を大きくすることを特徴とする定着装置。
  2. 前記非接触領域の長手方向内側位置は、前記定着ニップの記録材搬送方向上流側において、前記定着ニップの長手方向端部位置より外側であることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記非接触領域の長手方向内側位置は、前記定着ニップの記録材搬送方向下流側において、通紙が想定される最大記録材の長手方向の領域での端部位置より外側であることを特徴とする請求項1又は2に記載の定着装置。
  4. 前記非接触領域が平坦であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の定着装置。
  5. 前記非接触領域が湾曲していることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の定着装置。
  6. 前記熱移動補助部材の定着ニップ側に、ベルト内周面摩耗を軽減するコーティングが施されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の定着装置。
  7. 前記熱移動補助部材の定着ニップ側とベルト内周面の間に潤滑剤が介在することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の定着装置。
  8. 前記ニップ形成部材の長手方向端部に接触伝熱型の端部熱源が配されることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の定着装置。
  9. 請求項1〜8のいずれか一項に記載の定着装置を有する画像形成装置。
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