JP6922452B2 - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、定着装置及び該定着装を備えた画像形成装置に関する。
プリンタ、複写機、ファクシミリなどの画像形成装置に対し、近年、省エネルギー化、高速化についての市場要求が高まってきている。
画像形成装置では、電子写真記録、静電記録、磁気記録等の画像形成プロセスにより、画像転写方式または直接方式により未定着トナー画像が記録材シート、印刷紙、感光紙、静電記録紙などの記録材に形成される。未定着トナー画像を定着させるための定着装置としては、熱ローラ方式、フィルム加熱方式、電磁誘導加熱方式等の接触加熱方式の定着装置が広く採用されている。
このような定着装置の一例として、ベルト方式の定着装置(例えば、特許文献1参照)やセラミックヒータを用いたサーフ定着(フィルム定着)の定着装置(例えば、特許文献2参照)が知られている。
ベルト方式の定着装置では、近年、さらなるウォームアップ時間(電源投入時など、常温状態から印刷可能な所定の温度(リロード温度)までに要する時間)や、ファーストプリント時間(印刷要求を受けた後、印刷準備を経て印字動作を行い排紙が完了するまでの時間)の短縮化が望まれている(第一の課題)。
また、画像形成装置の高速化に伴い、単位時間あたりの通紙枚数が増え、必要熱量が増大しているため、特に連続印刷のはじめに熱量が不足すること(所謂、温度落ち込み)が問題となっている(第二の課題)。
一方、セラミックヒータを用いたサーフ定着による定着装置では、ベルト方式の定着装置に比べ、低熱容量化や小型化が可能となったが、ニップ部のみを局所加熱するため、その他の部分は加熱されず、ニップ部入口においてベルトは最も冷えた状態にあり、定着不良が発生しやすくなるという問題がある。特に、高速機においては、ベルトの回転が速く、ニップ部以外でのベルトの放熱が多くなるため、より定着不良が発生しやすくなるという問題がある(第三の課題)。
上述の第一から第三の課題を解決すべく、無端ベルト全体を温めることを可能にし、ファーストプリントタイムを短縮でき、かつ高速回転時の熱量不足を解消して、高生産の画像形成装置に搭載されても良好な定着性が得られる定着装置が提案されている(例えば、特許文献3参照)。
特許文献3の定着装置では、無端ベルトの内部に、パイプ状の金属熱伝導体が無端ベルトの移動をガイド可能に固定され、金属熱伝導体内の熱源により金属熱伝導体を介して無端ベルトが加熱される。さらに無端ベルトを介して金属熱伝導体に接してニップ部を形成する加圧ローラを備え、該加圧ローラの回転に連れ回りするようにして無端ベルトを周方向に移動させる(特許文献3の図1参照)。
この構成により、定着装置を構成する無端ベルト全体を温めることが可能となり、加熱待機時からのファーストプリントタイムを短縮することができ、かつ高速回転時の熱量不足を解消することが可能となっている。
一方、更なる省エネルギー性およびファーストプリントタイム向上のためには熱効率を更に向上させる必要がある。そこで、金属熱伝導体を介して無端ベルトを間接的に加熱する構成から、金属熱伝導体を介さずに無端ベルトを直接加熱する構成が提案されている(例えば、特許文献4参照)。
特許文献4の定着装置は、低熱容量の定着ベルト全体を直接加熱し、伝熱効率を大幅に向上させる構成であるため、ウォームアップ時間及びファーストプリント時間の更なる短縮化とともに、連続印刷時の熱量不足を解消し、高生産の画像形成装置に搭載されても良好な定着性を得ることができる。また、金属熱伝導体がないためコストダウンが可能となる。
なお、特許文献4の定着装置では、ベースパッドの少なくとも定着ベルトに対向する表面に摺動シートを配設することにより、良好な摺動性を保持する構成となっている。摺動シートにはシリコンオイルのような潤滑剤を含ませておくことで更に摺動性を向上させることができ、定着ユニットの耐久性も更に向上する。
ところで、特許文献4の定着装置のように、摺動シートをベースパッド端部付近まで配設すると、定着ニップ部を形成する加圧ローラの加圧力等により潤滑剤がベースパッド端部に移動し、定着ユニット内に漏れてしまうという不具合が生じることがある。
これを防止するために、摺動シート26を配設する範囲をベースパッド端部より内側の領域として、潤滑剤が漏れても定着ベルト121の範囲内に戻るような構成とすることが考えられる(図12(a)及び(b)参照)。
しかしながら、従来の摺動シート26をベースパッド端部まで配設する構成(図13(a)及び(b)参照)と比べ、図12(a)の破線の円内に示すように、摺動シート26端部が定着ベルト121内周に当接し、摺擦により定着ベルト121の破損が発生しやすくなるという課題がある。一方、図13(a)の例では、摺動シート26はベースパッド端部付近(支持部材44とオーバーラップする位置)まで配設され、摺動シート26端部は定着ベルト121内周に当接していない。
また、摺動シートが耐熱性の高い糸が布状に織り上げられた部材からなる場合、部材内は空隙を含むため、加圧ローラで押圧されることにより圧縮されて厚みが変化する。加圧ローラで押圧されない摺動シート端部は、押圧されている領域よりも厚みがあり、定着ベルト内周と当接しやすくなる。すなわち、定着ベルト内周が摺動シート端部によって摺擦され、損傷しやすくなるという課題がある。
これに対し、加圧ローラの押圧により厚みが変化しない部材(アルミニウム板などから形成されたニップ板:例えば、特許文献5参照)をニップ部材として適用する構成も知られている。しかしながら、このようなニップ部材の熱伝導率は大きいため、該ニップ部材を定着ベルトの端部まで配設することにより、定着ニップ部において記録材に伝えられるべき熱量がニップ部材と接続した別の部材(例えば、フランジ等)へ伝わってしまい、省エネルギー性が損なわれるという課題がある。
そこで本発明は、定着部材の長手方向端部の温度低下を防止すると共に、定着ニップ部を形成する部材との摺擦による経時破損を防止することができ、長寿命で省エネルギー性の高い定着装置を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するため、本発明に係る定着装置は、回転可能な無端状の定着部材と、前記定着部材を加熱する加熱源と、前記定着部材の内側に配設されたニップ形成ユニットと、前記定着部材を介して前記ニップ形成ユニットとの間に定着ニップ部を形成する対向回転体とを備え、前記ニップ形成ユニットは、前記定着部材の内周面と当接し、前記対向回転体の押圧によって厚みが変化せず、かつ熱移動を行うニップ部材を少なくとも有し、前記対向回転体は、長手方向の長さが前記ニップ部材よりも短く、該ニップ部材と対向する領域内に配置され、前記ニップ部材の長手方向の端部領域は、前記対向回転体の端部より長手方向外側を起点に、中央側から端部側に向かって厚みが漸減する形状であることを特徴とする定着装置である。
本発明によれば、定着部材の長手方向端部の温度低下を防止すると共に、定着ニップ部を形成する部材との摺擦による経時破損を防止することができ、長寿命で省エネルギー性の高い定着装置を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る画像形成装置を示す模式図である。 従来の定着装置の一実施形態を示す概略的な断面構成図である。 従来の定着装置の一実施形態を示す斜視図である。 図3の定着装置の一方端部の側面を模式的に示した図である。 本発明の定着装置の一実施形態を示す概略的な断面構成図である。 (a)は本発明の定着装置のニップ形成ユニットの基本構成を示す斜視図であり、(b)及び(c)はベース部材の変形例を示す図である。 本発明の定着装置のニップ形成ユニットの基本構成(組付時)を示す斜視図である。 定着ベルト内周面がニップ部材と接触した状態を模式的に示した図であり、(b)は(a)の一方端部の拡大図である。 定着ベルト内周面がニップ部材と接触していない状態を模式的に示した図であり、(b)は(a)の一方端部の拡大図である。 本発明の定着装置の一実施形態における一方端部の側面を模式的に示した図である。 本発明の定着装置の一実施形態における一方端部の側面を模式的に示した図である。 従来の定着装置における摺動シートの端部位置と定着部材との位置関係の一例を示す説明図であり、(a)は側面模式図、(b)は斜視図である。 従来の定着装置における摺動シートの端部位置と定着部材との位置関係の一例示す説明図であり、(a)は側面模式図、(b)は斜視図である。
以下、本発明に係る定着装置及び画像形成装置について、図面を参照して説明する。なお、本発明は以下に示す実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態、追加、修正、削除など、当業者が想到することができる範囲内で変更することができ、いずれの態様においても本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置を示す模式図である。
この画像形成装置1は、カラーレーザープリンタであり、そのプリンタ本体の中央には、中間転写ベルト30の展張方向に沿って4つの作像部4Y、4C、4M、4Kが並置して設けられている。各作像部4Y、4C、4M、4Kは、カラー画像の色分解成分に対応するイエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)の異なる色の現像剤を収容する以外は、同じ構成である。
具体的に、それぞれ画像ステーションを構成する各作像部4Y、4C、4M、4Kは、潜像担持体としてのドラム状の感光体5と、感光体5の表面を帯電させる帯電装置6と、感光体5の表面にトナーを供給する現像装置7と、感光体5の表面をクリーニングするクリーニング装置8などを備えている。なお、図1では、ブラックの作像部4Kが備える感光体5、帯電装置6、現像装置7、クリーニング装置8のみに色用符号を付し、その他の作像部4Y、4C、4Mにおいては符号を省略している。
作像部4Y、4C、4M、4Kの下方には、感光体5の表面を露光する露光装置9が配設されている。露光装置9は、光源、ポリゴンミラー、f−θレンズ、反射ミラーなどを有し、画像データに基づいて各感光体5の表面へレーザー光を照射するようになっている。
作像部4Y、4C、4M、4Kの上方には、転写装置3が配設されている。転写装置3は、転写体としての中間転写ベルト30と、一次転写手段としての4つの一次転写ローラ31と、二次転写手段としての二次転写ローラ36とを備える。更に、転写装置3は二次転写バックアップローラ32、クリーニングバックアップローラ33、テンションローラ34、及びベルトクリーニング装置35を備えている。
中間転写ベルト30は、無端状のベルトであり、二次転写バックアップローラ32、クリーニングバックアップローラ33及びテンションローラ34によって張架されている。ここでは、二次転写バックアップローラ32が回転駆動することによって、中間転写ベルト30は図の矢印で示す方向に周回走行(回転)するようになっている。
4つの一次転写ローラ31は、それぞれ、各感光体5との間で中間転写ベルト30を挟み込んで一次転写ニップを形成している。また、各一次転写ローラ31には、プリンタ本体の電源が接続されており、所定の直流電圧(DC)及び/又は交流電圧(AC)が各一次転写ローラ31に印加されるようになっている。
二次転写ローラ36は、二次転写バックアップローラ32との間で中間転写ベルト30を挟み込んで二次転写ニップを形成している。また、一次転写ローラ31と同様に、二次転写ローラ36にもプリンタ本体の電源が接続されており、所定の直流電圧(DC)及び/又は交流電圧(AC)が二次転写ローラ36に印加されるようになっている。
ベルトクリーニング装置35は、中間転写ベルト30に当接するように配設されたクリーニングブラシとクリーニングブレードを有する。
プリンタ本体の上部には、ボトル収容部2が設けられており、ボトル収容部2には補給用のトナーを収容した4つのトナーボトル2Y、2C、2M、2Kが着脱可能に装着されている。各トナーボトル2Y、2C、2M、2Kと各現像装置7との間には、周知のように補給路が設けられ、この補給路を介して各トナーボトル2Y、2C、2M、2Kから各現像装置7へトナーが補給されるようになっている。
一方、プリンタ本体の下部には、記録材としての用紙Pを収容した給紙トレイ10や、給紙トレイ10から用紙Pを搬出する給紙ローラ11などが設けられている。ここで、記録材には、普通紙以外に、厚紙、はがき、封筒、薄紙、塗工紙(コート紙やアート紙など)、トレーシングペーパ、OHPシートなどが含まれる。また、周知のように、手差し給紙機構が設けられていてもよい。
プリンタ本体内には、用紙Pを給紙トレイ10から二次転写ニップを通過させて装置外へ排出するための搬送路Rが配設されている。搬送路Rにおいて、二次転写ローラ36の位置よりも用紙搬送方向上流側には、二次転写ニップへ用紙Pを搬送する搬送手段としての一対のレジストローラ12が配設されている。
また、二次転写ローラ36の位置よりも用紙搬送方向下流側には、用紙Pに転写された未定着画像を定着するための定着装置20が配設されている。更に、定着装置20よりも搬送路Rの用紙搬送方向下流側には、用紙を装置外へ排出するための一対の排紙ローラ13が設けられている。また、プリンタ本体の上面部には、装置外に排出された用紙をストックするための排紙トレイ14が設けられている。
次に、本実施形態に係るプリンタの基本的動作を、図1に基づき説明する。
作像動作が開始されると、各作像部4Y、4C、4M、4Kにおける各感光体5が図の時計回りに回転駆動され、各感光体5の表面が帯電装置6によって所定の極性に一様に帯電される。帯電された各感光体5の表面には、露光装置9からレーザー光がそれぞれ照射されて、各感光体5の表面に静電潜像が形成される。このとき、各感光体5に露光する画像情報は所望のフルカラー画像をイエロー、シアン、マゼンタ及びブラックの色情報に分解した単色の画像情報である。このように各感光体5上に形成された静電潜像に、各現像装置7によってトナーが供給されることにより、静電潜像はトナー画像として顕像化(可視像化)される。
また、作像動作が開始されると、二次転写バックアップローラ32が図の反時計回りに回転駆動し、中間転写ベルト30を図の矢印で示す方向に周回走行させる。そして、各一次転写ローラ31に、トナーの帯電極性と逆極性の定電圧又は定電流制御された電圧が印加される。これにより、各一次転写ローラ31と各感光体5との間の一次転写ニップにおいて転写電界が形成される。
その後、各感光体5の回転に伴い、感光体5上の各色のトナー画像が一次転写ニップに達したときに、一次転写ニップにおいて形成された転写電界によって、各感光体5上のトナー画像が中間転写ベルト30上に順次重ね合わせて転写される。かくして中間転写ベルト30の表面にフルカラーのトナー画像が担持される。また、中間転写ベルト30に転写しきれなかった各感光体5上のトナーは、クリーニング装置8によって除去される。各感光体5の表面は、その後、除電され、表面電位が初期化される。
画像形成装置の下部では、給紙ローラ11が回転駆動を開始し、給紙トレイ10から用紙Pが搬送路Rに送り出される。搬送路Rに送り出された用紙Pは、レジストローラ12によってタイミングを計られ、二次転写ローラ36と二次転写バックアップローラ32との間の二次転写ニップに送られる。このとき二次転写ローラ36には、中間転写ベルト30上のトナー画像のトナー帯電極性と逆極性の転写電圧が印加されており、これにより、二次転写ニップに転写電界が形成されている。
その後、中間転写ベルト30の周回走行に伴って、中間転写ベルト30上のトナー画像が二次転写ニップに達したときに、そのニップにおいて形成された転写電界によって、中間転写ベルト30上のトナー画像が用紙P上に一括して転写される。また、このとき用紙Pに転写しきれなかった中間転写ベルト30上の残留トナーは、ベルトクリーニング装置35によって除去され、除去されたトナーはプリンタ本体内に置かれた廃トナー収容器へと搬送され、回収される。
その後、用紙Pは定着装置20(もしくは120)へと搬送され、定着装置20(もしくは120)によって用紙P上のトナー画像が当該用紙Pに定着される。そして、用紙Pは、排紙ローラ13によって装置外へ排出され、排紙トレイ14上にストックされる。
以上の説明は、用紙上にフルカラー画像を形成するときの画像形成動作であるが、4つの作像部4Y、4C、4M、4Kのいずれか1つを使用して単色画像を形成したり、2つ又は3つの作像部を使用して、2色又は3色の画像を形成したりすることも可能である。
次に、図2〜4に基づき、従来の定着装置120の構成について説明する。
図2は従来の定着装置120の一実施形態を示す概略的な断面構成図である。
定着装置120は、薄肉で可撓性を有する筒状の定着部材である無端状の定着ベルト121と、定着ベルト121の外周側から当接する加圧部材である加圧ローラ122と、定着ベルト121を加熱する加熱源123とを備えている。有している。加熱源123としては、例えばハロゲンヒータを用いることができるが、これに限定されない。図2の例では、定着ベルト121は、内部(ループ内)に配されたハロゲンヒータの輻射熱によって加熱される。
図2の定着ベルト121の内側には、ニップ部材127と、ニップ部材127を固定支持するステー部材125とが配されている。ニップ部材127は定着ベルト121を介して加圧ローラ122との間で定着ニップ部(図2に示すN)を形成する。つまり、ニップ部材127と加圧ローラ122とで定着ベルト121を挟み、定着ベルト121と加圧ローラ122との間に定着ニップ部Nを形成している。この定着ニップ部Nにおいて、記録材(用紙)P上のトナー像は定着に十分な熱と圧を加えられ、定着される。
定着ベルト121の幅方向に渡って配されたニップ部材127が、ステー部材125によって固定支持されることで、加圧ローラ122からの圧力によりニップ部材127に撓みが生じることを防止し、加圧ローラ122の軸方向(長手方向)に渡って均一なニップ幅が得られる。なお、ニップ部材127は短時間で熱移動が可能となる熱伝導率の高い材料、例えば銅(398W/mk)やアルミニウム(236W/mk)などで形成されていることが好ましい。
ステー部材125と加熱源(ハロゲンヒータ)123との間には反射部材128が設けられている。反射部材128を設けることにより、ハロゲンヒータ123のニップ部材127に対する加熱効率を向上させると共に、ハロゲンヒータ123からの輻射熱によりステー部材125が加熱されることに起因した無駄なエネルギー消費を抑制することができる。
ステー部材125及びハロゲンヒータ123は、その長手方向両端が、定着装置120の側板あるいは別途設けられたホルダによって固定保持されている。
図3は図2に示した定着装置の斜視図であり、図4は図2の定着装置を構成する各部材の長手方向端部の位置関係を示した図である。
ニップ部材127は長手方向において定着ベルト121よりも長く、その端部は定着ベルト121の外側に位置している。このため、ニップ部材127端部の接触による定着ベルト121の破損を防止することができる。
一方で、ニップ部材127の端部、及び同様に定着ベルト121の外側に突出したステー部材125の端部からは、ハロゲンヒータ123の熱が外部へ伝熱されることとなり、エネルギーのロスが発生してしまうという課題がある。
図5は、本発明の定着装置20の一実施形態を示す概略的な断面構成図である。
定着装置20は、回転可能な無端状の定着部材(以下、「定着ベルト」ともいう)21と、定着部材21を加熱する加熱源23(23A、23B)と、定着部材21の内側に配設されたニップ形成ユニットと、定着部材21を介してニップ形成ユニットとの間に定着ニップ部Nを形成する対向回転体(以下、「加圧ローラ」ともいう)22とを備えている。
定着ベルト21および加圧ローラ22はいずれも、回転軸に対し垂直、つまり図5において紙面に対し垂直方向に、記録材Pの幅より長く延びた形状を有し、その間に記録材Pを挟んで搬送できる。
定着ベルト21は、内部(ループ内)に設けられた複数の加熱源23(23A、23B)としてのハロゲンヒータの輻射熱によって加熱される。なお、加熱源23としてはハロゲンヒータに限定されない。
定着ベルト21の内部には、ニップ形成ユニットが配設されている。
ニップ形成ユニットは、定着ベルト21の内周面と当接し、加圧ローラ22の押圧によって厚みが変化せず、かつ熱移動を行うニップ部材27を少なくとも有し、さらにニップ部材27の定着ベルト21との当接面の反対側の面に、ベース部材24と、ベース部材24を補強するステー部材25とを備えている。
定着ベルト21の幅方向に渡って配設されたベース部材24がステー部材25によって固定支持されることで、加圧ローラ22からの圧力によってベース部材24に撓みが生じることを防止し、加圧ローラ22の軸方向(長手方向)に渡って均一なニップ幅が得られる。
ベース部材24は、機械的強度が高く耐熱温度200℃以上の耐熱性部材、特に耐熱性樹脂、例えばポリイミド(PI)樹脂、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)樹脂、それらをガラス繊維で強化したもので構成されることが好ましい。これにより、トナー定着温度域で、熱によるベース部材24の変形が防止され、安定した定着ニップ部Nの状態が確保され、出力画質の安定化が図られる。
また、ステー部材25やハロゲンヒータ23A、23Bは、その長手方向両端を、定着装置20の側板あるいは別途設けられたホルダに固定保持されている。
ニップ形成ユニットの一例を図6に示す。図6(a)はニップ形成ユニットの分解斜視図であり、図6(b)及び(c)はベース部材の斜視図である。
ニップ部材27は、ベース部材24を覆うように設けられ、定着ベルト21の長手方向における熱移動を容易にする均熱機能を有する。サイズの小さい記録材Pの通紙時には、定着ベルト21の端部領域に熱が留まることを防止し、積極的に定着ベルト21の幅方向、即ち、ニップ部材27の長手方向に熱を移動させ、長手方向の温度不均一を解消させる。そのため、ニップ部材27は、短時間で熱移動が可能となる熱伝導率の高い材料、例えば銅(398W/mk)やアルミニウム(236W/mk)などからなることが好ましい。
ベース部材24の機械的な強度を向上させることにより、ニップ部材27を薄く構成することができ、均熱機能も向上させることができる。
また、ベース部材24は、ニップ部材27への伝熱を低減するために図6(b)及び(c)に示すようなニップ部材27との非接触領域を設けた構造とすることができる。
図5に示す例では、ニップ部材27と定着ベルト21の内周面とが直接接触する対向面がニップ形成面となっており、該ニップ形成面は平坦状となっている。ニップ形成面は平坦な形状に限定されず、凹形状やその他の形状であってもよい。ニップ形成面が凹形状であると、記録材Pの先端の排出方向が加圧ローラ22寄りとなるため、分離性が向上し、ジャムの発生が抑制される。
また、ニップ部材27の表面には、定着ベルト21の内周面との摺動性を向上させるために、例えば、摺動性の高い樹脂材料を10〜70μm程度の厚みで塗布することができる。
さらに、定着ベルト21の経時破断を防止するために、ニップ部材27の表面平滑度(表面粗さ)を適切に設定することが好ましく、ニップ部材27と定着ベルト21の内周面との間の動摩擦係数(μ’)の値を0.20以下とすることが好ましい。動摩擦係数(μ’)の値は0.13〜0.14以下となるように設定することが好ましく、0.10程度とすることがより好ましい。これにより、定着ベルト21の経時破損を防止することが可能となり、長寿命で省エネルギー性の高い定着装置を提供することが可能となる。
図5に示すように、定着ベルト21の外周側の適切な位置、例えば定着ニップ部Nのベルト回転方向上流側には、ベルト温度を検知する温度センサ29が設けられている。
また、定着装置20の記録材P搬送方向の下流側には、定着ベルト21から記録材Pを分離する分離部材40が設けられている。
定着ベルト21は、低熱容量化を図るため、フィルムのように薄肉で小径化した無端状の部材であり、ニッケルやSUSなどの金属材料やポリイミドなどの樹脂材料で形成された内周側の基材と、PFA(テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)やPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)などで形成された外周側の離型層によって構成されている。
基材と離型層の間には、シリコーンゴム、発泡性シリコーンゴム、あるいはフッ素ゴムなどのゴム材料で形成された弾性層を介在させてもよい。弾性層の厚さは、100μm程度とすることにより、未定着トナーを押し潰して定着させるときに弾性層の弾性変形により、ベルト表面の微小な凹凸を吸収でき、光沢ムラの発生を回避できる。
定着ベルト21を構成する基材、弾性層、離型層のそれぞれの厚さは、20〜50μm、100〜300μm、10〜50μmの範囲とすることが好ましい。
低熱容量化の観点から、定着ベルト21は、全体の厚さを1mm以下、直径を20〜40mmとすることが好ましい。
さらに低熱容量化を図るためには、定着ベルト21全体の厚さを0.2mm以下とすることが好ましく、0.16mm以下とすることがより好ましい。また、直径は30mm以下とすることが好ましい。
ステー部材25は断面T字状の形状の部材であり、定着ニップ部Nと反対側の面に起立部25aを有する。図5に示すように、主たる加熱源としてのハロゲンヒータ23A、23Bは、起立部25aによって隔てられるように配置されている。
ハロゲンヒータ23A、23Bは、一方が小サイズの記録材Pに対応した長手方向中央部に発熱部を有するものであり、他方が大サイズの記録材Pに対応して長手方向両端部に発熱部を有するものである。
ハロゲンヒータ23A、23Bは、プリンタ本体に設けられた電源部により出力制御されて発熱するように構成されている。出力制御は、定着ベルト21の外周に設けられた温度センサ29によるベルト表面の温度検知結果に基づいて行われる。このようなヒータの出力制御によって、定着ベルト21の温度(定着温度)を所望の温度に設定することができる。
ステー部材25とハロゲンヒータ23A、23Bの間には、反射部材28A、28Bが設けられている。反射部材28A、28Bによって、ハロゲンヒータ23A、23Bの定着ベルト21に対する加熱効率を向上させるとともに、ハロゲンヒータ23A、23Bからの輻射熱によりステー部材25が加熱されることによる無駄なエネルギー消費を抑制することができる。
反射部材28A、28Bを設ける代わりに、ステー部材25表面に断熱若しくは鏡面処理を行っても同様の効果を得ることができる。
加圧ローラ22は、芯金と、芯金の表面に設けられた発泡性シリコーンゴムやフッ素ゴムなどから成る弾性層と、弾性層の表面に設けられたPFAやPTFEなどから成る離型層によって構成される。
加圧ローラ22は、バネなどの加圧手段により押圧され、定着ベルト21と圧接する。定着ベルト21と圧接する部位において、加圧ローラ22の弾性層が押し潰され、所定幅の定着ニップ部Nが形成される。加圧手段は、加圧及び加圧の解除が可能な手段であることが好ましい。
加圧ローラ22は、プリンタ本体に設けられたモータなどの駆動源によって回転駆動する。加圧ローラ22が回転駆動すると、その駆動力が定着ニップ部Nで定着ベルト21に伝達され、定着ベルト21が従動回転する。定着ベルト21は定着ニップ部Nで挟み込まれて回転し、定着ニップ部N以外では両端部に配された側板フランジにガイドされ、走行する。
本実施形態の定着装置では、加圧ローラ22は中実のローラであるが、中空のローラであってもよい。加圧ローラ22が中空のローラの場合、内部にハロゲンヒータなどの熱源を配設してもよい。また弾性層はソリッドゴムでもよいが、加圧ローラの内部に熱源が無い場合は、スポンジゴムを用いてもよい。スポンジゴムの方が、断熱性が高まり定着ベルト21の熱が奪われにくくなるのでより望ましい。
図7は、図6(a)に示したニップ形成ユニットの各構成部材を組み合わせた状態を示した斜視図である。ニップ形成ユニットは、上述のとおりベース部材24、ステー部材25、ニップ部材27によって構成される。
ニップ形成ユニットは、ベース部材24の定着ニップ部N側と反対側の面が、ステー部材25の定着ニップ部N側の平面と一体化される。ベース部材24とステー部材25とは、それぞれの面にボスとピンのような凹凸形状を形成し、これらを形状拘束的に嵌め合わせるようにしてもよい。
ニップ部材27は、略直方体状のベース部材24の定着ベルト21の内周面に対向する面を覆うように嵌め合わされ、一体化される。ニップ部材27とベース部材24との一体化は、係合する部材(例えば、爪など)を設けて噛み合わせるものであってもよく、接着によるものであってもよい。
ニップ部材27の定着ベルト21の内周面に対向する面は、ベルト摺接面27aとなる。なお、機械的強度上の観点からは、実質的にニップ形成面となるのはベース部材24の加圧ローラ22と対向する面である。
本実施形態の定着装置の構成を図9に基づき説明する。なお、図8は比較例を示したものである。図8(a)及び図9(a)は長手方向の側面図であり、図8(b)及び図9(b)は、長手方向端部における部分拡大図であって、図7に示したニップ形成ユニットのA−A断面と定着ベルト21、加圧ローラ22の関係を示したものである。
図8(a)に示す形態は、本実施形態とは異なり、加圧ローラ22の長手方向の長さがニップ部材27よりも長く、加圧ローラ22がニップ部材27と対向する領域外にも配置されている。
加圧ローラ22は、芯金の表面に発泡性シリコーンゴムやフッ素ゴムなどから成る弾性層が設けられているため、定着ベルト21をニップ部材27の方向に強く押し付けると、図8(b)に示すように、定着ベルト21の内周面がニップ部材27の端部(特に、Xで示す当接する部位)に強く押しつけられることとなる。この状態で回転し、摺擦される状態が続くことで、X付近を起点として定着ベルト21の破損、破断が発生する原因となる。
一方、本実施形態の定着装置である図9(a)は、加圧ローラ22の長手方向の長さがニップ部材27よりも短く、加圧ローラ22はニップ部材27と対向する領域内に配置されている。
この場合、加圧ローラ22が定着ベルト21をニップ部材27の端部に強く押しつけることがない。また、本実施形態のニップ部材27は、加圧ローラの押圧によって厚みが変化しないため、端部が定着ベルト21の内周面に強く当接することもない。すなわち、図9(b)に示すように、定着ベルト21の内周面がニップ部材27の端部(特に、Yで示す部位)において当接しないか、加圧されない状態で軽く接触した状態で回転するため、摺擦によって経時破損や破断が発生することがない。
図9に示す構成、すなわち定着ニップ形成部Nにおいて、加圧ローラ22の長手方向の長さ(幅)をニップ部材27の長手方向の長さ(幅)よりも短く(狭く)することにより、また加圧ローラ22がニップ部材27の端部を跨がないように、対向する領域内に配置することにより、ニップ部材27の長手方向端部が定着ベルト21内周面と摺擦することを防止することができ、定着ベルト21の破損や破断を防止することができる。
なお、経時破断を防止するために、ニップ部材27の表面平滑度(表面粗さ)を適切に設定することが好ましい。またニップ部材27と定着ベルト21の内周面との間の動摩擦係数(μ’)の値は0.10程度とすることが好ましい。
次に定着ベルト21とニップ部材27との長手方向の長さの関係について説明する。
図2〜4に示した従来の定着装置120の例のように、ニップ部材127の端部を定着ベルト121端部の外側まで延長すると、ニップ部材127の端部から定着ニップ部N以外の部分に熱が伝わり、エネルギーのロスが発生する。
これを防止するために、図9に示す本実施形態の構成では、ニップ部材27は、長手方向の長さが定着ベルト21部材よりも短く、定着ベルト21の内周面は、ニップ部材27と当接しない領域を両端部に有することが好ましい。
また、本実施形態ではベース部材24が機械的な強度を有するため、ニップ部材27は従来例よりも薄い部材とすることができ、均熱機能を向上させることができる。
図10は他の実施形態について、図9(b)と同様に長手方向端部における部分拡大図を示したものである。
本実施形態では、ニップ部材27の長手方向の端部領域の厚みが、中央側から端部側に向かって漸減している。このような端部形状とすることにより、ニップ部材27の端部と定着ベルト21の内周面との当接を防止することができ、摺擦による破損や破断の発生をより確実に防止することができる。
図11は他の実施形態について、長手方向端部における部分拡大図を示したものである。
本実施形態では、定着ベルト21の加圧ローラ22と当接しない端部領域において、加圧ローラ22と対向する面が該加圧ローラ22側へ近接する方向へ傾斜し、内周面がニップ部材27端部と離間している。
このような構成は、定着ベルト21を支持する支持部材(フランジ)44を備えることにより実現可能である。
すなわち、定着ベルト21を長手方向の両端部で支持する支持部材44を備える態様において、支持部材44は、定着ベルト21が加圧ローラ22と当接していない領域において、加圧ローラ22と対向する面が該加圧ローラ22側へ近接する方向への傾斜を形成し、内周面がニップ部材27端部と離間するように定着ベルト21を支持する。
このような構成により、定着ベルト21の内周面をニップ部材27と離間させることができ、摺擦による定着ベルト21の破損や破断を防止することができる。
なお、定着ベルト21と加圧ローラ22との圧接が過剰である場合も、定着ベルト21の経時破損の原因となることがある。そこで、定着ベルト21端部の加圧ローラ22側への回転軸方向への移動量は、定着ベルト21の直径の5%以下とすることが好ましい。
上述の本発明に係る定着装置を備える画像形成装置としては、図1に示したカラーレーザープリンタに限らず、モノクロレーザプリンタや、その他のプリンタ、複写機、ファクシミリ、あるいはこれらの複合機に搭載することが可能である。本発明の定着装置を搭載することにより、長寿命で省エネルギー性の高い画像形成装置を提供することができる。
1 画像形成装置
2 ボトル収容部
2C、2K、2M、2Y トナーボトル
3 転写装置
4C、4K、4M、4Y 作像部
5 感光体
6 帯電装置
7 現像装置
8 クリーニング装置
9 露光装置
10 給紙トレイ
11 給紙ローラ
12 レジストローラ
13 排紙ローラ
14 排紙トレイ
20、120 定着装置
21、121 定着部材(定着ベルト)
22、122 対向回転体(加圧ローラ)
22a、122a 芯金
23A、23B、123 加熱源(ハロゲンヒータ)
24、124 ベース部材
25、125 ステー部材
26 摺動シート
27、127 ニップ部材
28A、28B、128 反射部材
29 温度センサ
30 中間転写ベルト
31 一次転写ローラ
32 二次転写バックアップローラ
33 クリーニングバックアップローラ
34 テンションローラ
35 ベルトクリーニング装置
36 二次転写ローラ
40 分離部材
44 支持部材(フランジ)
N 定着ニップ部
P 記録材(用紙)
特開2004−286922号公報 特許第2861280号公報 特開2007−334205号公報 特許第5928783号公報 特開2017−32770号公報

Claims (7)

  1. 回転可能な無端状の定着部材と、
    前記定着部材を加熱する加熱源と、
    前記定着部材の内側に配設されたニップ形成ユニットと、
    前記定着部材を介して前記ニップ形成ユニットとの間に定着ニップ部を形成する対向回転体とを備え、
    前記ニップ形成ユニットは、前記定着部材の内周面と当接し、前記対向回転体の押圧によって厚みが変化せず、かつ熱移動を行うニップ部材を少なくとも有し、
    前記対向回転体は、長手方向の長さが前記ニップ部材よりも短く、該ニップ部材と対向する領域内に配置され
    前記ニップ部材の長手方向の端部領域は、前記対向回転体の端部より長手方向外側を起点に、中央側から端部側に向かって厚みが漸減する形状であることを特徴とする定着装置。
  2. 回転可能な無端状の定着部材と、
    前記定着部材を加熱する加熱源と、
    前記定着部材の内側に配設されたニップ形成ユニットと、
    前記定着部材を介して前記ニップ形成ユニットとの間に定着ニップ部を形成する対向回転体とを備え、
    前記ニップ形成ユニットは、前記定着部材の内周面と当接し、前記対向回転体の押圧によって厚みが変化せず、かつ熱移動を行うニップ部材を少なくとも有し、
    前記対向回転体は、長手方向の長さが前記ニップ部材よりも短く、該ニップ部材と対向する領域内に配置され
    前記定着部材は、前記対向回転体と当接しない端部領域において、前記対向回転体と対向する面が該対向回転体側へ近接する方向へ傾斜し、内周面が前記ニップ部材端部と離間していることを特徴とする定着装置。
  3. 前記ニップ部材は、長手方向の長さが前記定着部材よりも短く、
    前記定着部材の内周面は、前記ニップ部材と当接しない領域を両端部に有することを特徴とする請求項1または2に記載の定着装置。
  4. 前記ニップ形成ユニットは、前記ニップ部材の前記定着部材との当接面の反対側の面に、ベース部材と、前記ベース部材を補強するステー部材とをさらに備えることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の定着装置。
  5. 前記定着部材は、前記対向回転体と当接しない端部領域において、前記対向回転体と対向する面が該対向回転体側へ近接する方向へ傾斜し、内周面が前記ニップ部材端部と離間していることを特徴とする請求項1、3、4のいずれかに記載の定着装置。
  6. 前記定着部材を長手方向の両端部で支持する支持部材を備え、
    前記支持部材は、前記定着部材の前記対向回転体と当接していない領域において、前記定着部材の前記対向回転体と対向する面が該対向回転体側へ近接する方向への傾斜を形成し、内周面が前記ニップ部材端部と離間するように前記定着部材を支持することを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の定着装置。
  7. 請求項1から6のいずれかに記載の定着装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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