JP2022134896A - 搬送装置、液体吐出装置、画像形成装置及び後処理装置 - Google Patents

搬送装置、液体吐出装置、画像形成装置及び後処理装置 Download PDF

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Abstract

【課題】送風によるシートの捲れ又はばたつきを抑制し、搬送性を向上させる。【解決手段】送風装置50は、シートPを搬送する搬送部材42と、搬送部材42によって搬送されるシートPに対して所定領域A内において送風する送風部材51と、を備え、シートPの搬送方向前端が所定領域A内に位置するときと、シートPの搬送方向前端が所定領域Aを越えたときとにおいて、送風部材51の風量を変更する。【選択図】図2

Description

本発明は、搬送装置、液体吐出装置、画像形成装置及び後処理装置に関する。
用紙などのシートに液体のインクを吐出して画像を形成するインクジェット式の画像形成装置が知られている。
このようなインクジェット式の画像形成装置として、特許文献1(特開2019-64169号公報)には、シート又はシート上のインクに温風を吹き付ける装置を備えるものが提案されている。この画像形成装置においては、シートが載置されたテーブルを移動させながらシート又はシート上のインクに温風を吹き付けることにより、シート上のインクの乾燥を促進させることができる。
しかしながら、上記のように、シートが載置されたテーブルを移動させながらシートに温風を吹き付ける構成においては、吹き付けられた温風によってシートの前端(移動方向前端)が捲れ上がったり、シートがばたついたりするため、シートの搬送不良が生じる虞がある。
上記課題を解決するため、本発明は、シートを搬送する搬送部材と、前記搬送部材によって搬送される前記シートに対して所定領域内において送風する送風部材と、を備え、前記シートの搬送方向前端が前記所定領域内に位置するときと、前記シートの搬送方向前端が前記所定領域を越えたときとにおいて、前記送風部材の風量を変更することを特徴とする搬送装置を提案する。
本発明によれば、送風によるシートの捲れ又はばたつきを抑制し、搬送性を向上させることができる。
本発明の実施の一形態に係る画像形成装置の概略構成図である。 本発明の第1実施形態に係る搬送装置の構成を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る送風動作のタイミングチャートを示す図である。 本発明の第1実施形態に係る送風動作のフローチャートを示す図である。 本発明の第2実施形態に係る送風動作のタイミングチャートを示す図である。 本発明の第2実施形態に係る送風動作のフローチャートを示す図である。 本発明の第3実施形態に係る送風動作のタイミングチャートを示す図である。 本発明の第3実施形態に係る送風動作のフローチャートを示す図である。 本発明の第4実施形態に係る搬送装置の構成を示す図である。 本発明の第4実施形態の変形例を示す図である。 本発明の第5実施形態に係る搬送装置の構成を示す図である。 本発明の第6実施形態に係る搬送装置の構成を示す図である。 本発明の第7実施形態に係る搬送装置の構成を示す図である。 壁部材と搬送ベルトとの接触部周辺の構成を示す拡大図である。 本発明の第7実施形態の変形例を示す図である。 本発明の第8実施形態に係る搬送装置の構成を示す図である。 本発明の第9実施形態に係る搬送装置の構成を示す図である。 本発明の第9実施形態に係る制御系を示すブロック図である。 本発明の第10実施形態に係る画像形成装置の構成を示す図である。 本発明の第11実施形態に係る画像形成装置の構成を示す図である。 乾燥装置の構成の一例を示す図である。 本発明の第12実施形態に係る画像形成装置の構成を示す図である。 本発明の第13実施形態に係る搬送装置の構成を示す図である。 本発明の第13実施形態に係るダクトの変形例を示す図である。 本発明を適用可能な他の画像形成装置の構成を示す図である。 本発明を適用可能なさらに別の画像形成装置の構成を示す図である。 本発明を適用可能な搬送ユニットの例を示す図である。 本発明を適用可能な液体吐出装置の例を示す図である。 本発明を適用可能な後処理装置の例を示す図である。
以下、添付の図面に基づき、本発明について説明する。なお、本発明を説明するための各図面において、同一の機能もしくは形状を有する部材や構成部品等の構成要素については、判別が可能な限り同一符号を付すことにより一度説明した後ではその説明を省略する。
図1は、本発明の実施の一形態に係る画像形成装置の概略構成図である。
図1に示すように、本実施形態に係る画像形成装置100は、原稿搬送装置1と、画像読取装置2と、画像形成部3と、シート供給装置4と、カートリッジ装着部5と、乾燥装置(加熱装置)6と、シート排出部7と、を備えている。また、画像形成装置100の横には、後処理装置200が配置されている。
原稿搬送装置1は、原稿トレイ11から原稿を1枚ずつ分離して画像読取装置2のコンタクトガラス13に向けて搬送する装置である。原稿搬送装置1は、原稿を搬送する原稿搬送手段として複数の搬送ローラなどを備えている。
画像読取装置2は、コンタクトガラス13上に載置された原稿の画像、又はコンタクトガラス13上を通過する原稿の画像を読み取る装置である。画像読取装置2は、画像読取部としての光学走査ユニット12を備えている。光学走査ユニット12は、コンタクトガラス13上の原稿に光を照射する光源、及び、原稿の反射光から画像を読み取る画像読取手段としてのCCD(電荷結合素子)などを有している。また、画像読取手段として、密着型イメージセンサ(CIS)などを用いてもよい。
画像形成部3は、シートに液体のインクを吐出する液体吐出部としての液体吐出ヘッド14を有している。液体吐出ヘッド14は、主走査方向(シート幅方向)に移動しながらインクを吐出する、いわゆるシリアル型でもよいし、主走査方向に並ぶ複数の液体吐出ヘッドを移動させずにインクを吐出する、いわゆるライン型であってもよい。
カートリッジ装着部5には、複数のインクカートリッジ15Y,15M,15C,15Bkが着脱可能に装着されている。各インクカートリッジ15Y,15M,15C,15Bkには、例えば、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックなどの異なる色のインクが充填されている。各インクカートリッジ内のインクは、送液ポンプによって液体吐出ヘッド14へ供給される。
シート供給装置4は、シート収容部としての複数の給紙カセット16を備えている。各給紙カセット16には、画像が形成されるシートとして、A4サイズ又はB4サイズなどのあらかじめ用紙搬送方向(シート搬送方向)に所定のサイズに裁断された用紙P、いわゆるカット紙が収容されている。また、各給紙カセット16には、シート給送手段としての給紙ローラ17と、シート分離手段としての分離パッド18と、が設けられている。
乾燥装置6は、用紙を加熱する加熱部であって、熱により用紙上のインクの乾燥を促進させる装置である。また、乾燥装置6は、回転する一対の回転体によって用紙を挟持しながら搬送する搬送装置としての機能も兼ねる。
後処理装置200は、画像形成装置100から送られてきたシートに対して揃え処理などの後処理を行う装置である。後処理装置200が備える後処理部は、複数枚のシートを揃えて排出するシート揃え部以外に、シートに孔をあける穿孔処理部、複数枚のシートを綴じる綴じ処理部、あるいはシートを二つ折り又は三つ折りなどにする折り処理部などであってもよい。
図1を参照しつつ、本実施形態に係る画像形成装置の基本動作について説明する。
印刷動作開始の指示があると、複数の給紙カセット16のうちのいずれかの給紙カセット16から用紙Pが給送される。詳しくは、給紙ローラ17が回転することにより、給紙カセット16に収容されている最上位の用紙Pが給紙ローラ17と分離パッド18とによって他の用紙(用紙束)と分離されて送り出される。
用紙Pが画像形成部3と対向する水平方向の搬送路20に搬送されると、画像形成部3によって用紙Pに画像が形成される。詳しくは、画像読取装置2によって読み取られた原稿の画像情報、あるいは端末からプリント指示されたプリント情報に応じて液体吐出ヘッド14の吐出動作が制御されることにより、用紙Pの画像形成面(上面)にインクが吐出されて画像が形成される。なお、用紙Pに形成される画像は、文字、図形等の有意な画像のほか、それ自体意味を持たないパターンなどであってもよい。
両面印刷を行う場合は、画像形成部3の用紙搬送方向下流側で、用紙Pを反対方向へ搬送することにより、用紙Pを反転搬送路21へ案内する。詳しくは、用紙Pの後端が、画像形成部3の用紙搬送方向下流側に配置されている第1経路切換手段31を通過した後、第1経路切換手段31によって搬送路が反転搬送路21に切り換えられ、用紙Pが反対方向に搬送される。これにより、用紙Pが反転搬送路21へ案内される。そして、用紙Pが反転搬送路21を通過することにより、用紙Pは表裏反転された状態で再び画像形成部3へ搬送され、上記と同様の画像形成部3の動作により用紙Pの裏面に画像が形成される。
画像が形成された用紙Pは、第1経路切換手段31よりも用紙搬送方向下流側にある第2経路切換手段32によって、乾燥装置6を通過する搬送路22か、乾燥装置6を通過しない搬送路23かへ、選択的に案内される。用紙Pが乾燥装置6を通過する搬送路22へ案内されると、乾燥装置6において用紙P上のインクの乾燥が促進される。一方、用紙Pが乾燥装置6を通過しない搬送路23へ案内された場合は、用紙Pが、第3経路切換手段33によって、シート排出部7へ向かう搬送路24か、後処理装置200へ向かう搬送路25かへ、選択的に案内される。また、乾燥装置6を通過した用紙Pは、別の第4経路切換手段34によって、シート排出部7へ向かう搬送路26か、後処理装置200へ向かう搬送路27かへ、選択的に案内される。
そして、用紙Pがシート排出部7へ向かう搬送路24,26へ案内された場合は、用紙Pがシート排出部7へ排出される。一方、用紙Pが後処理装置200へ向かう搬送路25,27へ案内された場合は、用紙Pが後処理装置200へ搬送され、用紙Pに所定の後処理が行われて排出される。以上のようにして、一連の印刷動作が完了する。なお、本実施形態では、用紙Pが、その画像形成面(片面印刷の場合にインクが付着した面)を下向きにして、シート排出部7又は後処理装置200へ送られる、いわゆるフェイスダウン排紙方式を採用しているが、これに限らず、画像形成面が上向きの状態で用紙Pが送られるフェイスアップ排紙方式であってもよい。
ところで、本実施形態に係る画像形成装置においては、シート供給装置4から供給された用紙を搬送するため、複数の搬送ローラ対を備える搬送装置が設けられている。
図2は、画像形成部3よりも用紙搬送方向上流側(シート搬送方向上流側)における搬送装置40の構成を示す図である。以下、図2に基づき、本発明の第1実施形態に係る搬送装置の構成について説明する。
図2に示すように、本実施形態に係る搬送装置40は、用紙を搬送する搬送部材としての複数組の搬送ローラ対41を備えている。搬送ローラ対41は、互いに接触する2つの搬送ローラ42によって構成されている。各搬送ローラ42が回転することにより、用紙Pが図2における矢印Y方向に搬送される。また、各搬送ローラ対41のうち、特に画像形成部3の用紙搬送方向上流側に最も近い搬送ローラ対41Aは、用紙Pの斜行を矯正する矯正ローラ対として機能する。すなわち、用紙Pは、回転せずに静止する矯正ローラ対(搬送ローラ対)41Aのニップ部に突き当たることにより、一旦停止し、斜行が矯正される。その後、用紙Pは、矯正ローラ対41Aの回転に伴って画像形成部3へ搬送される。なお、搬送ローラ対41同士の間には、用紙Pを案内するガイド部材が配置されているが、図2においては簡略化のためガイド部材を省略している。
また、図2に示すように、本実施形態に係る搬送装置40は、矯正ローラ対41Aよりも用紙搬送方向上流側に、送風装置50を備えている。送風装置50は、送風部材51と、加熱源としてのヒータ54と、を有している。具体的に、送風部材51は、気流発生部材としてのファン52と、流路形成部材としてのダクト53と、を含む。ダクト53は、用紙Pに対して交差する方向(直交又は略直交方向)に空気を吹き付けるように配置されている。ヒータ54としては、ニクロム線ヒータ、セラミックヒータ、ハロゲンヒータ、グラファイトヒータ、又はカーボンヒータなどを用いることができる。本実施形態においては、ヒータ54が、ファン52よりも送風方向上流側に配置されているが、これに限らず、ヒータ54は、ファン52よりも送風方向下流側に配置されていてもよい。また、ヒータ54とファン52が一体的に構成されてもよい。
本実施形態に係る送風装置50においては、ヒータ54が発熱を開始すると共に、ファン52が回転を開始すると、ヒータ54によって温められた空気(暖気)がダクト53の送風口53aから吹き出される。この状態において、用紙Pが、送風口53aに対向する位置である所定領域A(以下、「送風領域」という。)に進入すると、用紙Pに対して暖気が吹き付けられる。これにより、画像形成前の用紙Pが温められる。その後、用紙Pが画像形成部3に搬送され、画像形成部3において用紙Pにインクが吐出されて画像が形成されると、温められた用紙Pの熱によって用紙P上のインクの乾燥が促進される。これにより、用紙P上のインクの滲み又は画像の乱れが抑制される。また、揮発性のインクが用いられる場合は、用紙Pがあらかじめ温められることにより、インクが揮発しやすくなり、インクの乾燥が促進される。
ここで、用紙Pが送風装置50の送風領域Aに進入する際、用紙Pに対して送風されると、吹き付けられた空気(暖気)によって用紙Pの前端(搬送方向前端)が捲れ上がったり、用紙Pがばたついたりして、用紙Pが矯正ローラ対41Aの間に進入できずに、用紙Pの詰まりが生じる虞がある。また、用紙Pの詰まりが生じないまでも、用紙Pの搬送が円滑に行えないことにより、搬送不良が生じる虞がある。
そこで、本実施形態においては、送風による用紙の搬送不良を抑制するため、送風装置50の送風動作を制御している。以下、図3及び図4に基づき、本実施形態に係る送風装置50の送風動作について説明する。
図3は、本発明の第1実施形態に係る送風動作のタイミングチャートを示す図、図4は、そのフローチャートを示す図である。
本実施形態においては、作像要求があり、上記給紙カセット16(図1参照)から用紙Pが送り出されると、所定のタイミングで送風装置50の送風が開始される(図4のStep1)。その後、用紙Pは、送風装置50よりも用紙搬送方向上流側にあるシート検知部材としての用紙センサ43(図2参照)によって検知される。
図3において、T1は、用紙センサ43によって用紙Pの前端が検知されたタイミングである。用紙Pの前端は、用紙センサ43によって検知されたタイミングT1から所定時間t後に、送風領域Aに到達する。このとき、用紙Pの前端が送風による影響を受けないようにするため、本実施形態においては、用紙Pの前端が用紙センサ43によって検知されたタイミングT1から所定時間t後、すなわち、用紙Pの前端が送付領域Aに到達したタイミングT2で(図4のStep2)、送風装置50の送風を一時停止する(図4のStep3)。
そして、用紙Pの前端が送付領域Aを通過中(図3におけるT2~T3)は、送風が停止された状態が継続される。その後、用紙Pの前端が送風領域Aを越えたタイミングT3で(図4のStep4)、送風装置50の送風が再開される(図4のStep5)。このとき、用紙Pの前端が送風領域Aを越えたタイミングは、用紙Pの前端が用紙センサ43によって検知されたタイミングT1からの用紙Pの搬送時間などにより特定することが可能である。
また、再開された送風装置50の送風は、次の用紙の前端が送風領域Aに到達するタイミングT8まで継続される。すなわち、次に搬送される用紙がある場合(図4のStep6において「YES」の場合)は、次の用紙の前端が送風領域Aに到達するタイミングT8で、送風装置50の送風が一時停止される。そして、搬送される用紙Pが無くなるまで、上述の制御(図4のStep2~Step5)が繰り返し行われる。また、次に搬送される用紙Pが無い場合(図4のStep6において「NO」の場合)は、送風装置50の送風を停止し(図4のStep7)、作像動作を終了する。
なお、図3において、タイミングT4は、用紙センサ43によって用紙Pの後端(搬送方向後端)が検知されたタイミング、タイミングT5は、用紙Pの後端が送風領域Aに到達したタイミング、T6は、用紙Pの後端が送風領域Aを越えたタイミング、T7は、用紙センサ43によって次の用紙Pの前端が検知されたタイミング、T9は、次の用紙Pの前端が送風領域Aを越えたタイミングを示す。
このように、本実施形態においては、用紙Pの前端が送風領域Aに到達してから越えるまでの間、用紙Pに対する送風を一時停止することにより、送風によって用紙Pの前端が捲れ上がったり、用紙Pがばたついたりすることを抑制できる。このため、本実施形態においては、用紙Pが矯正ローラ対41Aの間に進入しやすくなるので、搬送性が向上する。
また、用紙Pの前端が送風領域Aを越えた後は、次の用紙Pの前端が送風領域Aに到達するまで(図3におけるT3~T8)、送風が継続される。このため、吹き出された暖気によって用紙Pを効果的に温めることができる。特に、本実施形態においては、用紙Pの後端が送風領域Aを越えた後(図3におけるタイミングT6後)も、送風が継続されるため、吹き出された暖気によって搬送路及びその周辺を温めておくことができる。これにより、次に搬送される用紙Pを効果的に温めることができるため、その後の用紙P上のインクの乾燥が促進される。
続いて、第1実施形態とは別の実施形態について説明する。なお、以下の説明においては、主に第1実施形態とは異なる部分について説明し、それ以外の部分については基本的に同様の構成であるので適宜説明を省略する。
図5及び図6は、本発明の第2実施形態に係る送風動作のタイミングチャート及びフローチャートを示す図である。
図5に示すように、本発明の第2実施形態においては、作像要求後、最初の用紙Pの前端が送風領域Aを越えるタイミングT3までと、その後、最初の用紙Pの後端が送風領域Aを越えたタイミングT6から次の用紙Pの前端が送風領域Aを越えるタイミングT9までの間、送風装置50の送風を停止している。すなわち、本実施形態においては、用紙Pの前端が送風領域Aに到達したタイミングT3から、用紙Pの後端が送風領域Aを越えるタイミングT6までの間のみ、送風装置50の送風が行われる(図6のStep1~Step4)。以降、続けて用紙Pが搬送される場合は、同様に送風動作が制御される。
このように、本実施形態においては、用紙Pが送風領域Aを通過している間のみ、送風装置50の送風を行うようにしているため、送風のための消費電力を低減できる。また、送風装置50の送風を停止している間、ヒータ54の発熱を停止してもよい。これにより、消費電力をより一層低減できる。
図7及び図8は、本発明の第3実施形態に係る送風動作のタイミングチャート及びフローチャートを示す図である。
図7に示すように、本発明の第3実施形態においては、用紙Pの前端が用紙センサ43によって検知されたタイミングT1から、用紙Pの前端が送風領域Aを越えるタイミングT3までの間、用紙Pの前端が捲れ上がらない程度の少ない風量(弱い風力又は遅い風速)で送風装置50の送風を行う(図8のStep1、Step2)。そして、用紙Pの前端が送風領域Aを越えたタイミングT3で、送風装置50の風量を多くする(風力を強くする又は風速を速くする)(図8のStep3、Step4)。その後、用紙Pの後端が送風領域Aを越えたタイミングT6で送風装置50の送風を停止し(図8のStep5、Step6)、続けて用紙Pが搬送される場合は、同様の送風動作の制御が繰り返し行われる。
本実施形態のように、用紙Pの前端が送風領域Aを通過するときの風量を少なくすることにより、送風による用紙Pの捲れ又はばたつきを抑制してもよい。送風装置50の風力は、ファン52の回転速度を変更したり、ダクト53の送風口53aの開口面積を変更したりすることなどにより変更可能である。また、送風装置50の送風を開始するタイミングは、用紙センサ43によって用紙Pの前端が検知されたタイミングT1(図7参照)に限らず、用紙Pの前端が送風領域Aに到達したタイミングT2であってもよい。
図9は、本発明の第4実施形態に係る搬送装置40の構成を示す図である。
図9に示すように、本発明の第4実施形態においては、ダクト53の送風方向が、用紙Pに対して斜めの方向であって、用紙搬送方向Yの上流側に向かう方向に設定されている。この場合、画像形成部3から離れる方向に送風されるため、画像形成部3が暖気によって温度上昇するのを抑制できる。従って、本実施形態においては、画像形成部3が温度上昇することによるインクの粘度上昇及びインクの吐出不良などの発生を抑制でき、画像形成部3の機能を良好に維持できる。
また、本実施形態に係る構成は、図10に示すような構成の搬送装置40に適用することが好ましい。図10に示す構成においては、送風装置50が画像形成部3と矯正ローラ対41Aとの間に配置されているため(送風装置50と画像形成部3との間に矯正ローラ対41Aが無いため)、送風装置50から画像形成部3へ気流が流入しやすい傾向にある。このため、仮に、送風装置50の送風方向が用紙Pに対して直交又は略直交する方向に設定されていると、送風装置50から送風された空気(暖気)が画像形成部3側へ流入し、液体吐出ヘッド14から吐出されるインクの吐出方向に影響を与える虞がある。しかしながら、このような構成においても、送風装置50の送風方向を用紙搬送方向上流側に向かう方向とすることにより、液体吐出ヘッド14側への空気の流入を抑制できる。これにより、液体吐出ヘッド14のインク吐出方向が気流の影響を受けるのを回避できるため、画質の低下を防止できる。
なお、本実施形態における送風動作の制御は、上述の各実施形態のうち、いずれの制御であってもよい。いずれかの制御が適用されることにより、本実施形態においても、送風に伴う用紙Pの捲れ又はばたつきを抑制できる。また、以下に説明する実施形態においても同様に、上述の各実施形態の制御を適用可能である。
図11は、本発明の第5実施形態に係る搬送装置40の構成を示す図である。
図11に示す本発明の第5実施形態においては、ダクト53の送風方向が、斜めではなく、上述の第1実施形態と同様に、用紙搬送方向Y又は用紙Pに対して直交又は略直交方向に設定されている。このような構成の場合、吹き付けられた暖気の一部が用紙Pによって跳ね返されて画像形成部3へ向かう虞がある。そのため、本実施形態においては、図11に示すように、送風装置50と画像形成部3との間に、断熱部材55を配置している。断熱部材55の材料としては、シリコーンスポンジ又は発砲ウレタンなどの断熱材料を用いることができる。
このように、本実施形態においては、送風装置50と画像形成部3との間に、断熱部材55が配置されているため、送風装置50から吹き出された暖気よって画像形成部3が温度上昇するのを抑制できる。これにより、本実施形態においては、画像形成部3の温度上昇に伴うインクの粘度上昇及びインクの吐出不良などの発生を抑制でき、画像形成部3の機能を良好に維持できる。また、本実施形態に係る構成は、他の実施形態においても適用可能である。
図12は、本発明の第6実施形態に係る搬送装置40の構成を示す図である。
図12に示す本発明の第6実施形態においては、断熱部材55が、送風装置50と送風装置50よりも用紙搬送方向上流側にあるカートリッジ装着部5との間に配置されている。断熱部材55の材料としては、上述の材料を適用できる。
このように、本実施形態においては、送風装置50とカートリッジ装着部5との間に、断熱部材55が配置されているため、送風装置50から吹き出された暖気によってカートリッジ装着部5が温度上昇するのを抑制できる。これにより、カートリッジ装着部5に装着されるインクカートリッジ15Y,15M,15C,15Bkの温度上昇に伴うインクの粘度上昇及びインク詰まりなどの発生を抑制できる。また、本実施形態に係る構成は、他の実施形態においても適用可能である。
図13は、本発明の第7実施形態に係る搬送装置40の構成を示す図である。
図13に示す本発明の第7実施形態においては、搬送装置40と画像形成部3との間に、送風装置50から画像形成部3への空気(暖気)の流入を抑制する壁部材56が配置されている。壁部材56は、マイラーなどの薄く柔らかいシート状の部材によって構成されている。
図13に示すように、壁部材56は、用紙搬送方向Yに対して交差する用紙幅方向(シート幅方向)Xに渡って連続して配置され、さらに、壁部材56は、液体吐出ヘッド14に対向する搬送部材としての搬送ベルト44の搬送面(用紙Pを載せて搬送する面)44aに接触している。このため、液体吐出ヘッド14と搬送ベルト44との間のインク吐出空間が、壁部材56によって送風装置50側の空間と仕切られている。
従って、本実施形態においては、送風装置50から吹き出された空気(暖気)が画像形成部3側へ流れたとしても、壁部材56によって、インク吐出空間に空気が流入するのを抑制できる。これにより、液体吐出ヘッド14のインク吐出方向が気流の影響を受けるのを低減できる。
また、本実施形態において、用紙Pは、搬送ベルト44と壁部材56との間(ニップ部)に進入することにより、回転する搬送ベルト44によって搬送される。このとき、壁部材56は、回転する搬送ベルト44の搬送面44aに対して摺接するが、図14に示すように、壁部材56の先端56a側の部分(搬送面44との接触部)が、搬送ベルト44の表面移動方向(用紙搬送方向Y)を向くように配置されている。このため、搬送ベルト44が回転しても壁部材56の先端56aが捲れることがない。さらに、本実施形態においては、壁部材56が、搬送ベルト44の搬送面44aに対する接触位置から用紙搬送方向Yの上流側に向かって搬送面44aに対する間隔が徐々に広がる傾斜部56bを有している。このため、用紙Pが搬送ベルト44へ搬送されると、用紙Pの前端が、傾斜部56bに沿って案内される。これにより、用紙Pを、壁部材56と搬送面44aとの間に円滑に進入させることができる。
また、壁部材56は、搬送ベルト44に対して接触する場合に限らず、図15に示すようなガイド部材45に対して接触する場合であってもよい。壁部材56が、ガイド部材45の案内面(用紙Pが接触して案内される面)45aに対して用紙幅方向Xに渡って接触していることにより、インク吐出空間(液体吐出ヘッド14とガイド部材45との間の空間)に送風装置50からの空気が流入するのを抑制できる。なお、壁部材56の形状及び材料は、上述の壁部材56と同じ形状及び材料を用いることができる。
図16は、本発明の第8実施形態に係る搬送装置40の構成を示す図である。
図16に示す本発明の第8実施形態においては、壁部材56と搬送ベルト44との間に、回転体としての円筒状のローラ部材57を介在させている。壁部材56は、その下端側の部分に折り曲げられるように形成された水平状の曲げ部56cを有し、その曲げ部56cの下面がローラ部材57の外周面に接触している。また、ローラ部材57は、用紙幅方向Xに伸びるように配置され、壁部材56の曲げ部56c及び搬送ベルト44の搬送面44aの両方に対して用紙幅方向Xに渡って連続して接触している。
このように、本実施形態においては、ローラ部材57と壁部材56によって、液体吐出ヘッド14と搬送ベルト44との間のインク吐出空間が、送風装置50側の空間と仕切られている。このため、本実施形態においても、送風装置50から吹き出された空気(暖気)がインク吐出空間に流入するのを抑制でき、インク吐出方向に与える気流の影響を低減できる。
また、上流側から搬送された用紙Pは、搬送ベルト44とローラ部材57との間に進入する。このとき、用紙Pは、回転する搬送ベルト44と従動回転するローラ部材57とによって搬送される。このように、本実施形態においては、用紙Pが壁部材56と擦れることがないので、用紙Pに対する摺動抵抗の発生を防止でき、用紙Pを円滑に搬送できる。
壁部材56の材料は、上述の壁部材56と同様、マイラーなどの薄く柔らかいシート状の材料でもよい。また、ローラ部材57の材質及び形状は、用紙Pの搬送を妨げないものであれば特に制限は無く、適宜選択可能である。特に、ローラ部材57の材質として、シリコーンスポンジなどの発泡性ゴム、あるいはその他の断熱材料を用いることにより、ローラ部材57に接触した際の用紙Pの温度低下を抑制できる。すなわち、ローラ部材57が断熱材料によって構成されている場合は、用紙Pがローラ部材57に接触した際に、用紙Pの熱がローラ部材57に奪われるのを抑制できるので、良好な蓄熱状態のまま用紙Pを画像形成部3へ搬送できる。これにより、その後の用紙P上のインクの乾燥効果が効果的に得られるようになる。
また、用紙Pがローラ部材57に接触した際の温度低下、あるいは、用紙Pが図13~図15に示す壁部材56に接触した際の温度低下を抑制するため、送風装置50から暖気を送風し、ローラ部材57又は壁部材56をあらかじめ温めておくようにしてもよい。特に、画像形成装置の電源がONとなった直後のウォームアップ時は、ローラ部材57及び壁部材56が蓄熱されていないので、画像形成装置の電源ON後、作像要求があってから一枚目の用紙の搬送が開始されるまでに送風装置50の送風を開始してもよい。また、作像動作が終了した後、次の作像要求があるまでに時間的間隔がある場合も同様に、送風装置50からの送風を所定時間継続し、ローラ部材57及び壁部材56を温めるようにしてもよい。これにより、用紙Pがローラ部材57又は壁部材56に接触することによる温度低下を抑制でき、その後の用紙P上のインクの乾燥効果が効果的に得られるようになる。
図17は、本発明の第9実施形態に係る搬送装置40の構成を示す図である。
図17に示す本発明の第9実施形態においては、ダクト53内の流路を開放したり閉鎖したりする開閉部材58が設けられている。開閉部材58は、ダクト53内に設けられた支軸58aを中心に回転可能に構成されており、開閉部材58が回転することにより、ダクト53内の流路が開閉される。すなわち、開閉部材58が図17の実線で示される状態となったときは、流路が開放され、開閉部材58が図17の二点鎖線で示される状態となったときは、流路が閉鎖される。
開閉部材58の開閉動作は、図18に示す制御部60によって制御される。制御部60は、開閉部材58の開閉動作ほか、ファン52の送風動作(回転駆動)及び搬送ローラ42の搬送動作(回転駆動)の制御も行う。また、制御部60は、用紙センサ43の検知信号を受信し、受信した検知信号に基づいて、開閉部材58、ファン52及び搬送ローラ42の各種動作を制御する。
このように、本実施形態においては、開閉部材58がダクト53内の流路を開閉することにより、送風装置50の送風を停止したり開始したりすることが可能である。従って、本実施形態においては、制御部60が用紙センサ43の検知信号に基づいて開閉部材58の開閉動作を制御することにより、用紙Pの前端が送風領域Aを通過する際の送風を停止し、送風による用紙Pの捲れ又はばたつきを抑制できる。また、開閉部材58は、水平方向などにスライド移動することにより流路を開閉する構成であってもよい。
図19は、本発明の第10実施形態に係る画像形成装置100の構成を示す図である。なお、図19は、送風装置50を用紙搬送方向上流側から見た画像形成装置100の断面図であり、同図において、左側が画像形成装置100の正面側(前方)、右側が画像形成装置の背面側(後方)である。
図19に示す本発明の第10実施形態においては、送風装置50が上記ヒータ54を有しておらず、画像形成装置100内に配置された駆動部36、電源部37、電装部38から発生する熱を利用している。駆動部36が、画像形成部3及び搬送ローラ42などを駆動させたり、電源部37が、画像形成装置内の各種部材に電力を供給したり、各種部材の動作を制御する電装部38の電子部品に通電されたりすると、これらの部分において熱が発生する。そして、駆動部36、電源部37、電装部38から生じた熱によって温められた空気(暖気)が、ファン52によってダクト53内に供給され、ダクト53の送風口53aから画像形成前の用紙Pに対して送風される。ファン52は、ダクト53の送風方向上流側の端に設けている場合に限らず、ダクト53内の送風経路の途中に設けられていてもよいし、ダクト53の送風方向下流側(送風口53a近傍)に設けられていてもよい。
このように、本実施形態においては、画像形成前の用紙Pを温めるために、ヒータなどの加熱源から発せられる熱を利用するのではなく、駆動部36、電源部37、電装部38から発生する熱を利用しているため、必要な電力消費を低減できる。すなわち、駆動部36、電源部37、電装部38などの本来の目的及び機能とは関係なく放熱する放熱部材から発生する熱を、用紙Pを温めるための熱(暖気)として有効活用することにより、熱供給に必要な電力消費を低減し、低コスト化を図れる。さらに、本実施形態のように、送風装置50が専用の加熱源を用いない場合は、装置の低コスト化を図れる共に、構成の簡素化も図れるため、装置の信頼性が向上する。
また、本実施形態においては、駆動部36、電源部37、電装部38が配置される後方空間部10が、画像形成部3などが配置される前方空間部9とは区画(隔離)されているため、後方空間部10内の乾いた空気(暖気)を用紙Pへ送風できる。具体的に、本実施形態においては、画像形成装置100内に、画像形成部3、ダクト53などを支持する支持部材としての前フレーム101及び後フレーム102が設けられている。そして、後フレーム102よりも前方の前方空間部9には、画像形成部3、記録媒体供給部4及びダクト53などが配置され、後フレーム102よりも後方の後方空間部10には、駆動部36、電源部37、電装部38が配置されている。
このように構成された後方空間部10においては、インクが吐出されたり、インクが付着した用紙が搬送されたりすることがないので、前方空間部9に比べて、用紙上のインクの蒸発に伴う湿気が少ない。このため、後方空間部10から用紙Pへ湿気の少ない空気(暖気)を供給でき、用紙Pを温めながら用紙Pの湿気も低減できるので、用紙Pに付着したインクの乾燥を効果的に促進させることができる。
図20は、本発明の第11実施形態に係る画像形成装置100の構成を示す図である。
図20に示す本発明の第11実施形態においては、送風装置50が、上記乾燥装置(加熱部)6から生じる熱を利用している。従って、本実施形態に係る送風装置50も、専用の加熱源(ヒータ54)を有していない。
ここで、図21に基づき、乾燥装置6の構成の一例について説明する。
図21に示す乾燥装置6は、加熱ベルト90と、加圧ローラ91と、ヒータ92と、ニップ形成部材93と、ステー94と、反射部材95と、ベルト保持部材96と、を備えている。
加熱ベルト90は、ヒータ92によって加熱される加熱回転体としての無端状のベルト(フィルムも含まれる)である。加熱ベルト90は、可撓性を有する無端状の基体90aと、その基体90aの外周面に設けられた離型層90bと、によって構成されている。
加圧ローラ91は、加熱ベルト90に対して加圧される加圧回転体としての弾性ローラである。加圧ローラ91は、円筒状又は円柱状の基体(芯金)91aと、その基体91aの外周面に設けられた弾性層91bと、その弾性層91bの外周面に設けられた離型層91cと、によって構成されている。
ヒータ92は、加熱ベルト90を加熱する加熱源としてのハロゲンヒータである。加熱源としては、ハロゲンヒータ以外に、カーボンヒータ、セラミックヒータなどの他の輻射熱式のヒータ、又は電磁誘導加熱方式のものなど、種々の加熱源を用いることが可能である。
ニップ形成部材93は、加熱ベルト90の内側に配置され、加圧ローラ91との間に加熱ベルト90を挟んでニップ部Nを形成する部材である。ニップ形成部材93と加圧ローラ91は、相対的に接近するように付勢されることにより、加熱ベルト90を介して互いに圧接し、ニップ部Nを形成する。
ステー94は、加圧ローラ91の圧力によってニップ形成部材93が撓まないようにニップ形成部材93を支持する支持部材である。ステー94は、ニップ形成部材93に対してその加圧ローラ91側の面とは反対側の面に接触し、ニップ形成部材93を支持する。
反射部材95は、ヒータ92から照射される光(例えば、赤外線光)又は放射される熱を加熱ベルト90に向かって反射する部材である。反射部材95が加熱ベルト90の内側に設けられていることにより、ヒータ92から照射された光は反射部材95によって加熱ベルト90の内周面に反射される。
ベルト保持部材96は、加熱ベルト90をその長手方向の両端にて保持する一対の保持部材である。各ベルト保持部材96は、C字状又は円筒状に形成され、加熱ベルト90の長手方向両端から内側に挿入される。これにより、加熱ベルト90は、回転可能に保持される。また、加熱ベルト90が回転しない静止状態では、基本的に加熱ベルト90は周方向に張力が発生しない状態(フリーベルト方式)で保持される。
図21に示すように、加圧ローラ91が、画像形成装置本体に設けられた駆動源によって回転駆動すると、加圧ローラ91の駆動力がニップ部Nを介して加熱ベルト90に伝わることにより、加熱ベルト90が従動回転する。また、各ヒータ92が発熱することにより、加熱ベルト90がその内側から加熱される。そして、加熱ベルト90の温度が所定の温度(乾燥温度)に達した状態で、画像形成された用紙Pが加熱ベルト90と加圧ローラ91の間(ニップ部N)に進入すると、用紙Pの画像形成面(インクIが付与された面)が加熱ベルト90に接触し、加熱される。これにより、用紙P上のインクIの乾燥が促進される。その後、用紙Pは、回転する加熱ベルト90と加圧ローラ91とによって乾燥装置6から排出され、図1に示すシート排出部7か後処理装置200へ搬送される。
上述のように、乾燥装置6において、加熱ベルト90がヒータ92によって加熱されると、加熱ベルト90の熱の一部が周囲の空気に放出され、暖気となって漂う。このような暖気は、そのままにしておくと、画像形成装置外に放出され有効活用されない。そのため、本実施形態においては、乾燥装置6の周囲に漂う暖気を利用して、画像形成前の用紙を温めるようにしている。
具体的には、図20に示すように、乾燥装置6の周辺に生じた暖気が、吸引ファン59によって、第1ダクト61の吸引口61aから吸引される。第1ダクト61は、乾燥装置6が備える加熱ベルト90の長手方向(用紙幅方向)に渡って配置され、加熱ベルト90と対向する複数の吸引口61aを有している。また、各吸引口61aから吸引された暖気は、第1ダクト61を経由して、後方空間部10に配置された第2ダクト62へ案内され、さらに送風ファン64によって第3ダクト63へ案内される。第3ダクト63は、画像形成前の用紙Pが搬送される搬送経路に対向して配置されており、第3ダクト63に設けられた複数の送風口63aから画像形成前の用紙Pに対して暖気が送風される。
このように、本実施形態においては、乾燥装置6周辺の暖気を、流路形成部材としての複数のダクト61,62,63を経由して用紙Pに送風することにより、乾燥装置6のヒータ92から生じる熱を、画像形成前の用紙Pを温める熱として有効活用できる。このため、本実施形態においては、乾燥装置6と送風装置50の両方が個別に加熱源を備える構成に比べて、電力消費を低減できる。すなわち、ヒータ92を、乾燥装置6と送風装置50の共通の加熱源として用いることにより、電力消費を低減でき、低コスト化を図れる。
さらに、図22に示す本発明の12実施形態のように、送風装置50が、乾燥装置6から発生する熱に加えて、後方空間部10に配置された駆動部36及び電源部37などの放熱部材から発生する熱を利用できるようにしてもよい。これにより、電力消費をより一層低減できるようになる。
図23は、本発明の第13実施形態に係る搬送装置40の構成を示す図である。
図23に示す本発明の第13実施形態においては、上述の実施形態とは異なり、送風装置50が、画像形成前の用紙に対する送風に加え、画像形成後の用紙に対しても送風するように構成されている。具体的に、図23に示す送風部材51は、液体吐出ヘッド14よりも用紙搬送方向上流側において用紙Pに対して送風する上流送風部51Aと、液体吐出ヘッド14よりも用紙搬送方向下流側において用紙Pに対して送風する下流送風部51Bと、を有している。
本実施形態に係る送風部材51は、流路形成部材としての1つのダクト53と、気流発生部材としての2つのファン52A,52Bによって構成されている。ダクト53は、上流送風部51Aから下流送風部51Bまで連続して設けられ、上流送風部51A及び下流送風部51Bのそれぞれにおいて送風口53a,53bを有している。2つのファン52A,52Bのうち、一方の第1ファン52Aは、ダクト53内の上流送風部51A側に配置され、上流送風部51Aの送風口53aに向かって気流を発生させるファンである。これに対して、他方の第2ファン52Bは、ダクト53内の下流送風部51B側に配置され、下流送風部51Bの送風口53aに向かって気流を発生させるファンである。また、ダクト53内の下流送風部51B側には、加熱源としてのヒータ54が設けられている。
上記のように構成された本実施形態においては、ヒータ54の発熱により温められた空気(暖気)が、第1ファン52Aによって上流送風部51Aの送風口53aから吹き出され、画像形成前の用紙Pに対して吹き付けられる。その後、画像形成部3において用紙Pに画像が形成され、用紙Pが下流送風部51Bへ搬送されると、第2ファン52Bによって下流送風部51Bの送風口53bから暖気が吹き出され、吹き出された暖気が画像形成後の用紙Pに対して吹き付けられる。
このように、本実施形態においては、画像形成前と画像形成後の両方において、用紙Pに対して暖気が吹き付けられるので、用紙P上のインクの乾燥をより効果的に行える。また、本実施形態のように、液体吐出ヘッド14よりも用紙搬送方向下流側において用紙を加熱する加熱部(下流送風部51B)の暖気を、ダクト53を介して上流送風部51Aへ案内することにより、加熱源の熱を共有できるので、加熱源を複数設ける必要が無く、装置の低コスト化及び小型化を図れる。
また、図24に示す例のように、ダクト53は、下流送風部51Bから送風された暖気を回収するダクト65を有していてもよい。図24に示すダクト65は、搬送路を構成するガイド部材66の用紙幅方向両側にそれぞれ配置されており、ガイド部材66又は用紙Pに向かって吹き出された暖気を吸引口65aから吸引して回収する。また、ダクト65は、上流送風部51Aに接続されており、回収された暖気を上流送風部51Aへ案内する。このように、ダクト53は、下流送風部51Bから送風された暖気を上流送風部51へ案内する構成であってもよい。
また、本実施形態においても、用紙Pの前端が、上流送風部51A及び下流送風部51Bのそれぞれの送風領域A1,A2(図23参照)を通過する際、上述の実施形態と同様に、各送風部51A,51Bからの送風を停止したり、風量を少なくしたりしている。これにより、用紙Pの捲れ又はばたつきを抑制でき、搬送性を向上させることが可能である。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
本発明が適用される画像形成装置は、図1に示すような画像形成装置に限らない。本発明は、例えば、図25又は図26に示すような画像形成装置にも適用可能である。
以下、本発明を適用可能な他の画像形成装置の構成について説明する。なお、各画像形成装置において、主に上述の実施形態とは異なる部分について説明し、その他の部分については上述の実施形態と同様であるため、説明を省略する。
図25に示す画像形成装置100は、上述の実施形態と同様の、原稿搬送装置1と、画像読取装置2と、画像形成部3と、シート供給装置4と、カートリッジ装着部5と、乾燥装置6と、シート排出部7に加え、さらに手差しシート供給装置8を備えている。ただし、図25に示す画像形成部3は、図1に示す実施形態とは異なり、用紙Pが水平方向に対して斜めに搬送される搬送路80に対向するように配置されている。
手差しシート供給装置8は、用紙を載置する載置部としての手差しトレイ68と、手差しトレイ68から用紙を給送する給送手段としての給紙ローラ69と、を有する。手差しトレイ68は、画像形成装置本体に対して開閉可能(揺動可能)に取り付けられている。手差しトレイ68が開いた状態(図25に示す状態)となることにより、手差しトレイ68上に用紙を載置し、給送することができる。
図25に示す画像形成装置100において、印刷動作開始の指示があると、シート供給装置4又は手差しシート供給装置8から用紙Pが供給され、用紙Pが画像形成部3へ搬送される。そして、用紙Pが画像形成部3へ搬送されると、液体吐出ヘッド14から用紙Pにインクが吐出されて画像が形成される。
両面印刷を行う場合は、用紙Pが画像形成部3を通過した後、用紙Pが反対方向に搬送され、第1経路切換手段71により用紙Pが反転搬送路81へ案内される。用紙Pは、反転搬送路81を通過することにより、表裏反転された状態で再び画像形成部3へ搬送され、用紙Pの裏面に画像が形成される。
片面あるいは両面に画像が形成された用紙Pは、乾燥装置6に搬送され、用紙P上のインクが乾燥される。乾燥装置6を通過した用紙Pは、第2経路切換手段72によって、上段のシート排出部7へ向かう搬送路82か、下段のシート排出部7へ向かう搬送路83か、選択的に案内される。用紙Pが上段のシート排出部7へ向かう搬送路82へ案内された場合は、用紙Pは上段のシート排出部7へ排出される。一方、用紙Pが下段のシート排出部7へ向かう搬送路83へ案内された場合は、さらに第3経路切換手段73によって、用紙Pが、下段のシート排出部7へ向かう搬送路84か、後処理装置200へ向かう搬送路85かへ、選択的に案内される。
そして、用紙Pが下段のシート排出部7へ向かう搬送路84へ案内された場合は、用紙Pが下段のシート排出部7へ排出される。一方、用紙Pが後処理装置200へ向かう搬送路85へ案内された場合は、用紙Pが後処理装置200へ搬送され、用紙Pに後処理が行われる。
続いて、図26に示す画像形成装置100は、図25に示す画像形成装置100と同様に、原稿搬送装置1と、画像読取装置2と、画像形成部3と、シート供給装置4と、カートリッジ装着部5と、乾燥装置6と、シート排出部7にと、手差しシート供給装置8と、を備えている。なお、この場合、画像形成部3は、図1に示す実施形態と同様に、用紙Pが水平方向に搬送される搬送路86に対向するように配置されている。
図26に示す画像形成装置100において、印刷動作開始の指示があると、シート供給装置4又は手差しシート供給装置8から用紙Pが供給され、用紙Pが画像形成部3へ搬送される。そして、用紙Pが画像形成部3へ搬送されると、液体吐出ヘッド14から用紙Pにインクが吐出されて画像が形成される。
両面印刷を行う場合は、用紙Pが画像形成部3を通過した後、用紙Pが反対方向に搬送され、第1経路切換手段74により用紙Pが反転搬送路87へ案内される。用紙Pは、反転搬送路87を通過することにより、表裏反転された状態で再び画像形成部3へ搬送され、用紙Pの裏面に画像が形成される。
片面あるいは両面に画像が形成された用紙Pは、第2経路切換手段75によって、乾燥装置6へ向かう搬送路88か、後処理装置200へ向かう搬送路89か、選択的に案内される。用紙Pが乾燥装置6へ向かう搬送路88へ案内された場合は、用紙P上のインクが乾燥装置6によって乾燥される。乾燥装置6を通過した用紙Pはシート排出部7へ排出される。一方、用紙Pが後処理装置200へ向かう搬送路89へ案内された場合は、用紙Pが後処理装置200へ搬送され、用紙Pに後処理が行われる。
このような図25又は図26に示す画像形成装置100においても、本発明を適用することにより、上述と同様の作用効果が得られる。すなわち、これらの画像形成装置100に搭載される搬送装置においても、用紙に対して送風する送風装置が設けられている場合、用紙の前端が送風領域を通過する際に、送風装置からの送風を停止したり、風量を少なくしたりすることにより、用紙の捲れ又はばたつきを抑制することが可能である。
また、本発明は、画像形成装置本体に一体的に設けられた搬送装置に限らず、画像形成装置本体に対して着脱可能な搬送装置(搬送ユニット)にも適用可能である。図27に、本発明を適用可能な搬送ユニット300の例を示す。
図27に示す搬送ユニット300は、画像が形成された用紙を後処理部(例えば、シート揃え装置200)へ搬送するための搬送路88,98を備え、画像形成装置本体に対して着脱可能に構成されている。このような搬送ユニット300においても、用紙に対して送風する送風装置が設けられている場合は、上述の実施形態と同様に、用紙の前端が送風領域を通過する際、送風装置からの送風を停止したり、風量を少なくしたりすることにより、用紙の捲れ又はばたつきを抑制することが可能である。
また、本発明は、画像形成装置に搭載される搬送装置に限らず、画像を形成しない処理液などを用紙に対して吐出する液体吐出装置にも適用可能である。図28に、本発明を適用可能な液体吐出装置500の例を示す。
図28に示す液体吐出装置500は、画像形成前の用紙に対してその表面を改質するための処理液を吐出する液体吐出部としての処理液吐出部70を有している。この場合、処理液吐出部70から用紙に対して処理液が吐出された後、用紙が画像形成装置100へ搬送される。そして、画像形成部3において用紙にインクが吐出された後、用紙が乾燥装置6へ搬送され、乾燥装置6によって用紙上のインクの乾燥処理が行われる。
このような液体吐出装置500に搭載される搬送装置においても、用紙に対して送風する送風装置が設けられている場合、上述の実施形態と同様に、用紙の前端が送風領域を通過する際に、送風装置からの送風を停止したり、風量を少なくしたりすることが好ましい。これにより、用紙の捲れ又はばたつきを抑制できる。
また、本発明は、画像が形成された用紙に後処理を施す後処理装置にも適用可能である。図29に、本発明を適用可能な後処理装置400の例を示す。
図29に示す後処理装置400は、用紙にステープル処理又はパンチ処理などの後処理を施す後処理部401を備えている。画像形成装置100から図29に示す後処理装置400へ用紙が搬送されると、用紙は、搬送ローラ対などによって搬送された後、後処理部401の載置トレイ403に載置される。このとき、用紙がフェイスアップ(画像形成面が上向き)で載置される場合は、作像順が逆順となるように(後のページから形成するように)すればよい。また、載置トレイ403に載置された用紙Pは、後処理部401に設けられた搬送ローラ402によって前後逆向きに搬送される。これにより、用紙Pの後端が載置トレイ403の後端規制部403aに突き当たって用紙Pの後端位置が揃えられる。また、搬送ローラ402は、載置トレイ403への用紙排出の妨げにならないように、用紙Pに対して接触可能な位置から用紙Pと接触しない退避位置に移動可能に構成されている。そして、用紙Pの後端位置が揃えられた状態で、用紙Pにステープル処理やパンチ処理などが施される。その後、搬送ローラ402が逆回転することにより、載置トレイ403上の用紙Pが後処理装置400の外部へ排出される。
このような後処理装置400に搭載される搬送装置においても、用紙に対して送風する送風装置が設けられている場合は、上述の実施形態と同様に、用紙の前端が送風領域を通過する際、送風装置からの送風を停止したり、風量を少なくしたりすることにより、用紙の捲れ又はばたつきを抑制することが可能である。
また、本発明において、用紙には、普通紙のほか、厚紙、薄紙、コート紙、ラベル紙、封筒なども含まれる。また、本発明に係る搬送装置が搬送するシートは、紙製のシートに限らず、OHPシートなどの樹脂製のシートであってもよい。
3 画像形成部
14 液体吐出ヘッド(液体吐出部)
40 搬送装置
42 搬送ローラ(搬送部材)
44 搬送ベルト(搬送部材)
44a 搬送面
45 ガイド部材
45a 案内面
50 送風装置
51 送風部材
51A 上流送風部
51B 下流送風部
52 ファン(気流発生部材)
53 ダクト(流路形成部材)
54 ヒータ(加熱源)
55 断熱部材
56 壁部材
56b 傾斜部
57 ローラ部材(回転体)
58 開閉部材
61 第1ダクト(流路形成部材)
62 第2ダクト(流路形成部材)
63 第3ダクト(流路形成部材)
100 画像形成装置
400 後処理装置
A 送風領域
P 用紙(シート)
Y 用紙搬送方向(シート搬送方向)
特開2019-64169号公報

Claims (14)

  1. シートを搬送する搬送部材と、
    前記搬送部材によって搬送される前記シートに対して所定領域内において送風する送風部材と、
    を備え、
    前記シートの搬送方向前端が前記所定領域内に位置するときと、前記シートの搬送方向前端が前記所定領域を越えたときとにおいて、前記送風部材の風量を変更することを特徴とする搬送装置。
  2. 前記送風部材は、前記シートに液体を吐出する液体吐出部よりもシート搬送方向上流側に配置され、
    前記送風部材は、シート搬送方向上流側に向かって送風する請求項1に記載の搬送装置。
  3. 前記送風部材は、前記シートに液体を吐出する液体吐出部よりもシート搬送方向上流側に配置され、
    前記液体吐出部と前記送風部材との間に、壁部材が配置されている請求項1又は2に記載の搬送装置。
  4. 前記壁部材は、前記シートを搬送又は案内する部材に対して接触するように配置される請求項3に記載の搬送装置。
  5. 前記壁部材は、回転することにより前記シートを搬送する搬送部材に対して回転体を介して接触するように配置される請求項3に記載の搬送装置。
  6. 前記壁部材は、前記シートを搬送又は案内する部材の搬送面又は案内面に接触するように配置され、
    前記壁部材は、前記搬送面又は前記案内面に対する接触位置からシート搬送方向上流側に向かって前記搬送面又は前記案内面に対する間隔が広がる傾斜部を有する請求項4に記載の搬送装置。
  7. 加熱源を備え、
    前記送風部材は、前記加熱源の熱により温められた暖気を前記シートに対して送風する請求項1から6のいずれか1項に記載の搬送装置。
  8. 前記送風部材は、前記シートに液体を吐出する液体吐出部よりもシート搬送方向上流側において前記シートに対して送風する上流送風部と、前記液体吐出部よりもシート搬送方向下流側において前記シートに対して送風する下流送風部と、を有し、
    前記加熱源の熱により温められた暖気が前記上流送風部及び前記下流送風部から前記シートに対して送風される請求項7に記載の搬送装置。
  9. 前記送風部材は、前記シートに液体を吐出する液体吐出部よりもシート搬送方向上流側において前記シートに対して送風する上流送風部と、前記液体吐出部よりもシート搬送方向下流側において前記シートを加熱する加熱部の暖気を前記上流送風部へ案内する流路形成部材と、を有する請求項1から6のいずれか1項に記載の搬送装置。
  10. 前記送風部材よりもシート搬送方向上流側及び下流側の少なくとも一方に断熱部材が配置される請求項1から9のいずれか1項に記載の搬送装置。
  11. 前記シートの搬送方向前端が前記所定領域内に位置するとき、前記送風部材は送風しない請求項1から10のいずれか1項に記載の搬送装置。
  12. シートに液体を吐出する液体吐出部と、
    請求項1から11のいずれか1項に記載の搬送装置と、
    を備えることを特徴とする液体吐出装置。
  13. シートに液体を付着させて画像を形成する画像形成部と、
    請求項1から11のいずれかに記載の搬送装置と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  14. 請求項1から11のいずれかに記載の搬送装置と、
    前記搬送装置によって搬送されたシートに処理を施す後処理部と、
    を備えることを特徴とする後処理装置。
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