JP5344229B2 - インクジェット記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、インクジェット記録装置に関するものである。
インクを用紙に吐出して画像記録を行うインクジェット記録装置において、特に一般家庭用で使用される機種では、低価格、小型化が重視されるために、用紙上に形成されたインク像を自然乾燥させることが一般的である。また、インクジェット記録装置には、用紙の第1面および第2面に画像記録を行う両面印刷機能を有したものがある。
ここで、近年記録速度が速くなると、両面印刷で用紙に画像を形成した際に、インクが乾く前に記録された画像(インク像)がローラや用紙ガイド等に接触して乱されるおそれがある。
そこで、ヒータ等の乾燥装置を搭載して、用紙上に形成されたインク像を強制的に乾燥させるようにしたインクジェット記録装置がある。
なお、インクジェット記録装置において印刷完了後の用紙を乾燥させる技術については、例えば特開2007−38429号公報に開示がある。
特開2007−38429号公報
本発明は、両面印刷されて乾燥手段で乾燥された記録媒体における第1面と第2面の画像の色味変動を減少できるインクジェット記録装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の本発明のインクジェット記録装置は、記録媒体にインクを吐出して記録情報に応じた画像を記録する記録手段と、記録媒体の第1面および第2面に対して前記記録手段による画像形成が行われるように記録手段を搬送する搬送手段と、相互に積層された複数の発熱部を備え、前記記録手段により画像が記録された記録媒体を乾燥する乾燥手段と、第1面に画像が形成された後は記録媒体が第1の温度で乾燥され、当該第1の温度で乾燥後に第2面に画像が形成された後は記録媒体が前記第1の温度よりも高温の第2の温度で乾燥されるように、通電される複数の前記発熱部の数を制御して前記乾燥手段による乾燥温度の制御を行う乾燥温度制御手段と、を有することを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、上記請求項1に記載の発明において、前記乾燥温度制御手段は、前記乾燥手段に設けられた熱源、前記熱源で発生した熱を記録媒体に送る風の風量を調整するシャッタ、および前記熱源で発生した熱を記録媒体に送る風の配向を変化させるルーバの少なくとも何れかで前記乾燥手段による乾燥温度の制御を行う、ことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、上記請求項1または2に記載の発明において、前記乾燥温度制御手段は、記録媒体の特性、記録情報および温湿度の少なくとも何れかの条件に基づいて制御を行う、ことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、上記請求項3に記載の発明において、前記条件は検知手段により取得される、ことを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、本発明を採用しない場合に比較して、両面印刷されて乾燥手段で乾燥された記録媒体における第1面と第2面の画像の色味変動を減少できる。
請求項2記載の発明によれば、本発明を採用しない場合に比較して、両面印刷されて乾燥手段で乾燥された記録媒体における第1面と第2面の画像の色味変動を減少できる。
請求項3記載の発明によれば、第1の温度と第2の温度の決定がより適切になる。
請求項4記載の発明によれば、本発明を採用しない場合に比較して、乾燥温度の設定をより簡便に行うことができる。
本発明の一実施の形態であるインクジェット記録装置につき一部を切り欠いて示す斜視図である。 図1のインクジェット記録装置の記録部および乾燥部を側方から示す概略図である。 図1のインクジェット記録装置の乾燥部を用紙の搬送方向から示す概略図である。 本発明の一実施の形態であるインクジェット記録装置のブロック図である。 本発明の一実施の形態であるインクジェット記録装置の乾燥パラメータ記憶部に格納された乾燥パラメータテーブルの一例を示す図である。 本発明の一実施の形態であるインクジェット記録装置による色味レベル差と比較例の色味レベル差とを示すグラフである。 本発明の一実施の形態であるインクジェット記録装置による乾燥温度制御処理を示すフローチャートである。 本実施の形態に係るインクジェット記録装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 本実施の形態に係るインクジェット記録装置の変形例であるドライヤを示す概略図である。 図9のドライヤに設けられたシャッタを平面から示す概略図である。
以下、本発明の一例としての実施の形態について、図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための図面において、同一の構成要素には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
図1に示すインクジェット記録装置1は、装置本体10に対して傾斜した状態で取り付けられた収容トレイ12に収容されている用紙(記録媒体の一例)Pを、画像記録時において搬送方向Aに送る用紙搬送機構(搬送手段の一例)20により、記録ヘッド(記録手段の一例)30および吸気ファン60による負圧吸着式のプラテン40からなる記録部に送り込み、記録後の用紙Pをドライヤ(乾燥手段の一例)70を備えた乾燥部で乾燥させ、その後、用紙排出口11から装置本体10外へ排出する構造となっている。
図1および図2に示すように、用紙搬送機構20は、収容トレイ12に収容されている用紙Pを1枚ずつ送り出すフィードロール21、用紙Pを記録ヘッド30とプラテン40との間に送り込む送り込みロール22、記録後の用紙Pをプラテン40から乾燥部へと送り出す送り出しロール23、乾燥部で乾燥された用紙Pの搬送方向と交差する方向に発生したカールを除去しながら用紙排出口11へ向けて送るデカーラ24、用紙排出口11から装置外へ排出する排出ロール25、これら各ロール間等の所定部位に配設される搬送ガイド板26等にて構成されている。なお、図2中の二点鎖線Rは用紙搬送機構20により搬送される用紙Pの搬送路を示す。
本実施の形態のインクジェット記録装置では反転路45が形成されており、両面印刷時には、一方面に画像が形成された用紙Pは反転路45に戻されるようになっている。すなわち、ドライヤ70から排出ロール25へと向かう搬送路Rは、排出ロール25の手前で二股に分岐しており、その分岐部分に切替ゲート46が設けられ、当該分岐部分から送り込みロール22に戻る反転路45が形成されている。
この反転路45には用紙搬送機構20としての搬送ロール47が適宜配置されており、両面印刷時には、切替ゲート46が反転路45を開く側に切り替えられ、排出ロール25に用紙Pの後端手前がかかる時点で排出ロール25が反転し、用紙Pが反転路45に導かれた後、反転された用紙Pに再び画像記録が行われるようになっている。
なお、本実施の形態において、搬送路Rは、収容トレイ12から排出ロール25へと延びる経路、および前述した反転路45を含んだものである。
さて、用紙搬送機構20では、図2に示すように、用紙押さえ部材27が設けられている。用紙押さえ部材27は、支点27aを中心にして図中矢印B,C方向に自由に揺動し、その先端部側が回転自在な回転体27bを介して送り込みロール22の上部に圧接する構造になっており、これにより、記録時に供給される用紙Pを確実に送り込みロール22を経てプラテン40側に送り込むようにするものである。
記録ヘッド30は、用紙Pの搬送方向Aと直交する方向(以下「主走査方向」ともいう)D,Eに沿って平行な状態で配設されたガイドシャフト31aに摺動可能に支持されて走行するキャリッジ31に搭載されており、そのキャリッジ31が走査用駆動モータ32により回転するタイミングベルト33によってガイドシャフト31a上をスライド移動するようになっている。
記録ヘッド30はキャリッジ31に対して着脱可能に装着されるカートリッジ式の単数又複数のインクタンク34を備え、インクタンク34から供給される各インクを印刷データ(記録情報の一例)の信号に応じて微小なインク滴として用紙Pに吐出することにより当該記録情報に応じた画像を形成するためのヘッドノズルを備えている。
プラテン40は、用紙の搬送路Rを挟んで記録ヘッド30と対向する位置に配設されており、所定の間隔をあけて複数の吸引孔が形成された板状の部材である。このプラテン40における用紙の搬送方向Aの寸法は記録ヘッド30による記録幅に応じて設定され、また、その搬送方向Aと直交する方向E,Dの幅寸法は、使用する用紙Pの搬送方向Aと直交する方向E,Dの幅寸法(以下、単に「搬送時の幅寸法」ともいう)Wの最大幅よりも大きな所定の値に設定される。
なお、プラテン40には、記録時の用紙Pをプラテン40の表面上に吸引吸着させる吸引力を発生させるため、その下面側に吸気ファン60が配設されている。
このような記録部の搬送方向Aの下流側に位置して画像の形成された用紙Pを乾燥させる乾燥部は、搬送ガイド板26の上方に配置されたドライヤ70を有している。ドライヤ70内には、用紙の全幅に亘って複数のニクロム線からなる熱源(可変手段の一例)71が設けられている。また、熱源71に通電したときに発生する熱を効率よく搬送ガイド板26上を搬送されていく用紙Pに送るため、熱源71の上方には送風ファン72が配設されている。
図3に示すように、熱源71は、互いに積層する方向に配置された第1の発熱部71a、第2の発熱部71bおよび第3の発熱部71cに3分割されている。また、これらの発熱部71a、71b、71cの発熱温度はほぼ同じになっている。
第1、第2、第3の発熱部71a、71b、71cはそれぞれ独立して通電可能となっており、後述する制御部104により個別に発熱制御されるようになっている。したがって、発熱制御による乾燥温度は、全ての発熱部71a、71b、71cに給電した場合には例えば100℃、例えば発熱部71a、71bのように2つの発熱部に給電した場合には例えば70℃、例えば発熱部71aのように1つの発熱部に給電した場合には例えば40℃となっている。なお、変更可能な乾燥温度は少なくとも2種類で足り、3種類である必要はない。
次に、本実施の形態のインクジェット記録装置の機能構成について、図4を参照して説明する。
インクジェット記録装置1は、データ受信部101、画像処理部102、記録ヘッド30、制御部(乾燥温度制御手段の一例)104、ドライヤ70、検知部(検知手段の一例)105、操作・表示パネル106、乾燥パラメータ記憶部107を有している。
検知部105は、温度および湿度を検知する温湿度センサ105aと用紙Pの種類(例えば大きさ・厚み・カール量など)を検知する用紙センサ105bを備えている。なお、用紙センサ105bとは、物理的な測定行為により検知するセンサのみならず、例えば操作者が設定した内容から用紙Pの大きさを検知するセンサ、あるいは例えばロール紙について当初のロール径と巻き取り量とからカール量を検知するセンサ、後述するデータ受信部101で受信された印刷データのドット数の分布からカール量を検知(ドット数が大きいとインク打込量が多くなって水分量が多くなるので、カールは発生しないか発生しても小さくなる)するセンサなどでもよい。
データ受信部101は、印刷データを生成するパソコンなどのホストコンピュータ2とのインターフェースとして動作し、当該ホストコンピュータ2との間でデータの送受信を行う。また、データ受信部101は、データの受信を開始した場合にその受信データを制御部104に渡す。さらに、データ受信部101は、制御部104からのデータ処理先変更指示に基づき、受信データの渡し先を画像処理部102に変更する。
制御部104は、データ受信部101が受信したホストコンピュータ2からのデータ(受信データ)の解析を行い、この解析した結果、受信データが印刷データであればデータの渡し先を画像処理部102に変更するべくデータ受信部101に指示を出す。また、制御部104は、操作・表示パネル106に対しジョブ実行中の表示などの表示情報を提供するとともに、操作者の入力操作によって操作・表示パネル106に入力された指示を受け取る。
さらに、乾燥温度制御手段としての機能を有する制御部104は、用紙Pの第1面に画像が形成された後は第1の温度で乾燥され、第1の温度での乾燥後に用紙反転されて第2面に画像が形成された後は第2の温度(この第2の温度は、第1の温度よりも高温となるように設定される)で乾燥されるように熱源71の動作制御を行う。
具体的には、制御部104は、乾燥パラメータ記憶部107に記憶された乾燥パラメータテーブル(図5)に基づいて乾燥温度を決定し、決定した乾燥温度になるように熱源71を制御して乾燥を実行させる。
ここで、図5に示すように、乾燥パラメータテーブルには、乾燥温度を決定する条件としての用紙種(例えば用紙の大きさ・厚み・カール量など)、印刷データ(例えばドット数・色数など)、環境(例えばインクジェット記録装置が設置された場所の温度・湿度など)が規定され、乾燥温度のパターン(第1面の乾燥温度・第2面の乾燥温度)が規定されている。したがって、用紙種(記録媒体の特性の一例)、印刷データおよび環境の各条件が取得されたならば乾燥温度が決定される。
図5において、乾燥温度は、前述したように、用紙Pの第1面の乾燥温度よりも第2面の乾燥温度の方が高くなるように設定される(逆に言うと、用紙Pの第2面の乾燥温度よりも第1面の乾燥温度の方が低くなるように設定される)。
すなわち、両面印刷時において用紙Pの第1面と第2面の乾燥温度が同じであると、形成された画像の乾燥条件が異なる。つまり、第1面の画像は、当該第1面に画像が形成された後と第2面に画像が形成された後の2回乾燥されるのに対して、第2面の画像は、当該第2面に画像が形成された後の1回しか乾燥されない。1回の乾燥時間は同じであるため、第1面に対しては第2面の約2倍の熱量が加わることになる(例えば、1回の乾燥時間を6秒とすると、第1面には約12秒相当の熱量が加わり、第2面には約6秒相当の熱量が加わる)。そして、このように乾燥条件が異なると、第1面の画像と第2面の画像とで色味(色合い)が変動してしまうという不都合が生じるおそれがある。
具体的には、図6において、より多くの熱量を受ける第1面(G1)では、インクが用紙基材奥に浸透するまでに乾燥して色安定するため、全体的に輝度の高い、濃度の高い画像となる。これに対して、より少ない熱量を受ける第2面(G2)では、第1面と逆の状態になるために輝度が低く薄くなり、各面での色味レベル差が大きくなる。
そこで、第1面に画像が形成された後の乾燥温度を第2面に画像が形成された後の乾燥温度よりも低くすることで第1面に加わる熱量を抑制し、各面の乾燥温度が同じ場合と比較して第2面に加わる熱量との差を小さくするようにしたのである。
なお、乾燥温度の決定条件としては、用紙Pの第1面に画像が形成された後の乾燥温度である第1の温度で乾燥よりも、第1の温度での乾燥後に用紙反転されて第2面に画像が形成された後の乾燥温度である第2の温度の方が高温となっていれば足り、用紙種、印刷データおよび環境(温湿度)などは考慮されていなくてもよい。つまり、乾燥温度制御手段としての制御部104は少なくとも第1の温度と第2の温度の2種類の温度となるように可変手段である熱源71の制御を行うようになっていれば足り、用紙種、印刷データおよび環境(温湿度)に基づいてまで行わなくてもよい。
但し、本実施の形態のように乾燥温度の決定条件として用紙種、印刷データおよび環境(温湿度)などを考慮すれば、より適切な温度決定となる。また、用紙種、印刷データおよび環境(温湿度)の何れかの条件を考慮してもよく、これら以外の条件を考慮するようにしてもよい。
なお、図6において、ドット数の「大」とは例えば単位面積あたりドット密度70〜100%、「中」とは例えば単位面積あたりドット密度30〜70%、「小」とは例えば単位面積あたりドット密度0〜30%である。また、乾燥温度の「大」とは例えば乾燥温度100℃、「中」とは例えば乾燥温度70℃、「小」とは例えば乾燥温度40℃である。但し、これらの数値は一例であり他の数値をとってもよい。また、「大」「中」「小」の3段階設定ではなくてもよい。
画像処理部102は、データ受信部101からデータを入力して処理を行い、記録ヘッド30に印刷データを出力する。
記録ヘッド30は、画像処理部102から出力された印刷データに基づいて、用紙P上に画像を印刷する。
操作・表示パネル106は、ユーザインターフェースとして動作するものであり、制御部104に対し操作指示を提供し、制御部104からのジョブ実行中の表示などの表示情報を受け取り表示する。
次に、このインクジェット記録装置の動作について説明する。
まず、用紙Pに対する画像形成の開始指令がホストコンピュータ2から入力されると、用紙搬送機構20のフィードロール21、送り込みロール22等が回転駆動して、収容トレイ12に収容されている用紙Pを1枚ずつ送り出し、記録ヘッド30とプラテン40の間となる記録部に送り込むように搬送する。一方、プラテン40においては吸気ファン60が始動する。これにより、プラテン40が用紙Pを負圧吸引する状態になる。
続いて、記録部に送り込まれた用紙Pは、プラテン40の表面側に吸引吸着され、密着した状態に保たれながら搬送される。これと同時に、記録ヘッド30が用紙Pの上方を主走査方向D,Eに移動しながら、その用紙Pに対しインク滴を白黒画像またはカラー画像に対応して吐出する。これにより、用紙Pへインクジェットによる画像記録が行われる。
画像形成が終了した後の用紙Pは、用紙搬送機構20の送り出しロール23によりプラテン40から乾燥部へと送り出される。ここでは、制御部104により乾燥温度が制御されたドライヤ70により乾燥処理が行われる。
乾燥部で乾燥処理が行われたならば、硬質部材で形成されたロール24aと軟質部材で形成されたロール24bとが相互に圧接されたデカーラ24で搬送されながらカールが除去される。
そして、片面印刷の場合には、排出ロール25により用紙排出口11から装置外へ排出される。
一方、両面印刷の場合には、切替ゲート46が反転路45を開く側に切り替えられ、排出ロール25に用紙Pの後端手前がかかる時点で排出ロール25が反転し、用紙Pが反転路45に導かれた後、反転された用紙Pに再び画像記録および乾燥処理(前述のように、このときの乾燥温度は、反転される前の用紙Pに画像記録した後の乾燥温度よりも高くなっている)が行われ、排出ロール25により用紙排出口11から装置外へ排出される。
ここで、乾燥温度制御処理について説明する。
図7において、制御部104は、データ受信部101が受信したホストコンピュータ2からのデータ(受信データ)の解析を行い、印刷モードが両面印刷モードか否かを確認する(ステップS11)。確認の結果、両面印刷モードであればステップS12に移行し、そうでなければ(片面印刷モードであれば)、乾燥温度制御処理を終了する。
ステップS11において印刷モードが両面印刷モードである場合、制御部104は、乾燥温度制御手段としての機能に基づき、乾燥パラメータテーブル(図5)を参照して、乾燥温度のパターンを決定する(ステップS12)。すなわち、例えば、用紙種が大きさ「A4」、厚み「200gsm」、カール量「10mm」、印刷データがドット数「大」、色「1色」、環境が温度「10℃」、湿度「15%」であれば、乾燥温度は、第1面が「中」、第2面が「大」と決定される。つまり、第1の温度は「中」、第2の温度は「大」と決定される。
乾燥温度のパターンが決定されたならば、制御部104は、第1面の印刷を実行し(ステップS13)、第1の温度(ここでは「中」)で例えば6秒間乾燥を行う(ステップS14)。すなわち、決定された乾燥温度パターンとなるように熱源71の動作を制御し、上記の場合では、乾燥温度は「中」であるので、制御部104は、熱源71を構成する第1および第2の発熱部71a、71bに通電を行って発熱をさせる。
このようにして第1回目の乾燥が終了がしたならば、制御部104は、用紙Pを反転させて第2面の印刷を実行し(ステップS15)、第2の温度(ここでは「大」)で例えば6秒間乾燥を行う(ステップS16)。すなわち、決定された乾燥温度パターンとなるように熱源71の動作を制御し、上記の場合では、乾燥温度は「大」であるので、制御部104は、熱源71を構成する第1、第2、第3の発熱部71a、71b、71cの全てに通電を行って発熱をさせる。
このように第1面を第1の温度で乾燥し、第2面を第1の温度よりも高温の第2の温度で乾燥するようにしたことで、各面が同じ温度で乾燥された場合よりも第1面に加わる熱量が抑制されて第2面に加わる熱量との差が小さくなる。これにより、図6において符号G3で示すように、各面の乾燥温度を同じにした比較例の場合(G1・G2)と比べて、第1面と第2面とで色安定するまでの時間差がほぼなくなり、結果として、各面での色味レベル差が小さくなる。
次に、本実施の形態に係るインクジェット記録装置のハードウェア構成について、図8を参照して説明する。
インクジェット記録装置1は、図8に示すように、CPU221、記憶装置222、ROM223、RAM224、操作・表示パネル106、画像出力装置226、通信インターフェース(通信I/F)227、検知部105およびドライヤ70などを備えている。
これらの構成要素はシステムバス228に接続されている。なお、記憶装置222および画像出力装置226は、それぞれに対応するインタフェース(図示せず)を介してシステムバス228に接続される。
記憶装置22は、例えばハードディスクで構成され、印刷処理(画像形成処理)の処理手順に対応するプログラムなどを記憶している。なお、記憶装置222には、少なくとも当該処理手順に対応した処理プログラム222Aが記憶されている。
ROM223は、読み出し専用メモリであり、印刷処理(画像形成処理)を実施する際に必要なパラメータ(例えば前述した乾燥パラメータテーブル)、コンピュータなど外部装置との通信を実施するための通信プロトコル情報が記憶されている。
RAM224は、随時書き込み読み出しメモリであり、データ受信部の受信メモリに対応する記憶領域、作業するためのワーク領域が割り当てられている。
RAM224において、上記ワーク領域には、記憶装置222から読み込まれたプログラム、ROM223から読み込まれたパラメータやデータさらには通信プロトコル情報、操作・表示パネル106によって設定された設定情報、送受信されるデータなどが記憶され、データ受信部によって受信された印刷データ、ページ単位の画像データ(ビットマップ)などが記憶される。
画像出力装置226は、図4に示した記録ヘッド30の機能を有し、画像データを基に印刷処理(画像形成処理)を実施する。
通信I/F227は、図4に示したデータ受信部101の機能を有し、通信回線を介して外部装置、例えばホストコンピュータ2との通信を行うインターフェースである。
CPU221は、記憶装置222からRAM224に処理プログラム222Aを含むプログラムを読み込んで実行することにより印刷処理を実施する。また、CPU221は、インクジェット記録装置1の全体を制御する。
本実施の形態において、乾燥パラメータテーブルを含む処理プログラム(図7参照)を記録媒体としてのハードディスク等の記憶装置に記録するものとして説明したが、当該所定のプログラムを次のようにして提供してもよい。
たとえば、所定のプログラムをROMに格納しておき、CPUが、この所定のプログラムをこのROMから主記憶装置へローディングして実行するようにしてもよい。
また、上記所定のプログラムを、DVD−ROM、CD−ROM、MO(光磁気ディスク)、フレキシブルディスク、などのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して配布するようにしてもよい。
さらには、画像処理装置等を通信回線(例えばインターネット)を介してサーバ装置あるいはホストコンピュータと接続するようにし、サーバ装置あるいはホストコンピュータから上記所定のプログラムをダウンロードした後、この所定のプログラムを実行するようにしてもよい。この場合、この所定のプログラムのダウンロード先としては、RAM等のメモリやハードディスクなどの記憶装置(記憶媒体)が挙げられる。
以上本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本明細書で開示された実施の形態はすべての点で例示であって、開示された技術に限定されるものではないと考えるべきである。すなわち、本発明の技術的な範囲は、前記の実施の形態における説明に基づいて制限的に解釈されるものでなく、あくまでも特許請求の範囲の記載に従って解釈されるべきであり、特許請求の範囲の記載技術と均等な技術および特許請求の範囲の要旨を逸脱しない限りにおけるすべての変更が含まれる。
たとえば、本実施の形態では、乾燥温度パターンは乾燥パラメータテーブルに基づいて制御部104が決定しているが、操作者の入力操作によって操作・表示パネル106に入力するようにしてもよい。但し、本実施の形態のように制御部104が決定するようにした方が、乾燥温度の設定がより簡便になる。
また、同様に、用紙種や環境(温湿度)などの条件についても、操作者の入力操作によって操作・表示パネル106に入力するようにしてもよい。なお、操作・表示パネル106は、本実施の形態のようにインクジェット記録装置ではなく、ホストコンピュータ2側にあってもよい。
さらに、乾燥温度を変更可能となっている限り、ドライヤ70の構造は本実施の形態に示すものに限定はされず、熱源71を複数の発熱部に分けて通電制御するのではなく、例えば、図9に示すように、熱源71の温度は固定してシャッタ(可変手段の一例)73の開閉により温度制御してもよい。なお、温風を一部通す機能を持たせることから、図10に示すように、シャッタ73には孔73aが形成される。あるは、例えば角度調整可能なルーバ(可変手段の一例)を設けて風の配向を制御するようにしてもよい。さらには、複数の可変手段を併用してもよい。
なお、熱源の温度を固定してシャッタやルーバにより乾燥温度を制御すれば、シャッタやルーバが動けば直ちに温度が変化するので、熱源を通電制御する場合に比べて温度変化のレスポンスが向上する。
以上の説明では、本発明のインクジェット記録装置により画像が形成される記録媒体である用紙としては、インクジェット記録を行うことができる様々のものが使用可能であり、具体的には、定型または非定型からなる記録用紙、はがき、各種用紙、さらにはロール紙等などが使用される。搬送されるシートとしては、用紙やフィルム、はがき、現金など、シート状である様々なものが適用可能である。
1 インクジェット記録装置
30 記録ヘッド
45 反転路
60 吸気ファン
70 ドライヤ
71 熱源
71a 第1の発熱部
71b 第2の発熱部
71c 第3の発熱部
72 送風ファン
73 シャッタ
73a 孔
101 データ受信部
102 画像処理部
104 制御部(乾燥温度制御手段)
105 検知部
105a 温湿度センサ
105b 用紙センサ
106 操作・表示パネル
107 乾燥パラメータ記憶部
A 搬送方向
P 用紙
R 搬送路

Claims (4)

  1. 記録媒体にインクを吐出して記録情報に応じた画像を記録する記録手段と、
    記録媒体の第1面および第2面に対して前記記録手段による画像形成が行われるように記録手段を搬送する搬送手段と、
    相互に積層された複数の発熱部を備え、前記記録手段により画像が記録された記録媒体を乾燥する乾燥手段と、
    第1面に画像が形成された後は記録媒体が第1の温度で乾燥され、当該第1の温度で乾燥後に第2面に画像が形成された後は記録媒体が前記第1の温度よりも高温の第2の温度で乾燥されるように、通電される複数の前記発熱部の数を制御して前記乾燥手段による乾燥温度の制御を行う乾燥温度制御手段と、
    を有することを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記乾燥温度制御手段は、
    前記乾燥手段に設けられた熱源、前記熱源で発生した熱を記録媒体に送る風の風量を調整するシャッタ、および前記熱源で発生した熱を記録媒体に送る風の配向を変化させるルーバの少なくとも何れかで前記乾燥手段による乾燥温度の制御を行う、
    ことを特徴とする請求項1記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記乾燥温度制御手段は、
    記録媒体の特性、記録情報および温湿度の少なくとも何れかの条件に基づいて制御を行う、
    ことを特徴とする請求項1または2記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記条件は検知手段により取得される、
    ことを特徴とする請求項3記載のインクジェット記録装置。
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