JP2004230833A - インクユニット、印刷装置、印刷方法、コンピュータシステム - Google Patents

インクユニット、印刷装置、印刷方法、コンピュータシステム Download PDF

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Abstract

【課題】両面印刷時でも、インクの種類等に応じて、最適な両面印刷を実現とすることを目的とする。
【解決手段】媒体に両面印刷を行う印刷装置に着脱可能であって、情報を記憶するための記憶部と、印刷装置が媒体に両面印刷を行う際に用いられるインクを収容するためのインク収容部とを備えるインクユニットにおいて、前記記憶部には、前記印刷装置が前記インク収容部に収容されたインクを用いて媒体に両面印刷を行う際に用いられる両面印刷情報が記憶されていることを特徴とするインクユニットである。
【選択図】 図15

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
インクユニット、印刷装置、印刷方法、コンピュータシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、紙資源を大切にする点から、印刷媒体の両面に印刷する印刷装置が開発されてきた(特許文献1参照)。この印刷装置では、片面を印刷した後に、印刷装置内に設けられた用紙反転機構により印刷媒体を反転させて、印刷媒体のもう一方の面を印刷していた。
【0003】
【特許文献1】
特開2001―287428
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、両面印刷時では、インクの種類等に応じて、媒体を乾燥させる発熱体の温度等の印刷条件を、ユーザーに選択させなければならない。このような状況では、必ずしも最適な印刷条件で両面印刷がされているとは言えない。そこで、本発明では、両面印刷時でも、インクの種類等に応じて、最適な両面印刷を実現とすることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
主たる本発明は、媒体に両面印刷を行う印刷装置に着脱可能であって、情報を記憶するための記憶部と、印刷装置が媒体に両面印刷を行う際に用いられるインクを収容するためのインク収容部とを備えるインクユニットにおいて、前記記憶部には、前記印刷装置が前記インク収容部に収容されたインクを用いて媒体に両面印刷を行う際に用いられる両面印刷情報が記憶されていることを特徴とするインクユニットである。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
【0006】
【発明の実施の形態】
『開示の概要』
本明細書及び添付図面の記載により少なくとも次のことが明らかにされる。
媒体に両面印刷を行う印刷装置に着脱可能であって、情報を記憶するための記憶部と、印刷装置が媒体に両面印刷を行う際に用いられるインクを収容するためのインク収容部とを備えるインクユニットにおいて、前記記憶部には、前記印刷装置が前記インク収容部に収容されたインクを用いて媒体に両面印刷を行う際に用いられる両面印刷情報が記憶されていることを特徴とするインクユニット。
インクの種類等に応じて、記憶部に記憶された情報を基に、最適な両面印刷を可能とするインクユニットを実現できる。
【0007】
かかるインクユニットにおいて、前記印刷装置は、前記インク収容部に収容されたインクを用いて片面が印刷された媒体を乾燥させるための乾燥用発熱体を有し、前記両面印刷情報は、前記媒体の片面に吐出されたインクの量に応じて、前記乾燥用発熱体によって前記媒体を乾燥させる時間を示す情報であるとしてもよい。
かかる場合には、インクの種類等に応じて媒体の片面に吐出されたインクの量に対応した最適な乾燥時間で媒体を乾燥させることにより、好適な両面印刷を可能とするインクユニットを実現できる。
【0008】
かかるインクユニットにおいて、前記両面印刷情報は、媒体を乾燥させる際の前記乾燥用発熱体の温度を示す情報であるとしてもよい。
かかる場合には、媒体を乾燥させる際の前記乾燥用発熱体の温度をインクの種類等毎に有することにより、最適な発熱温度で媒体を乾燥させ、好適な両面印刷を可能とするインクユニットを実現できる。
【0009】
かかるインクユニットにおいて、前記印刷装置は、前記インク収容部に収容されたインクを媒体に吐出するための印刷ヘッドを有し、前記両面印刷情報は、前記媒体の所定領域に対して前記印刷ヘッドが吐出すべきインクの最大量を示す情報であるとしてもよい。
かかる場合には、前記媒体の所定領域に対して前記印刷ヘッドが吐出すべきインクの最大量を示す情報を、インクの種類等毎に有することにより、紙の裏面にインクを滲ませることなく、好適な両面印刷を可能とするインクユニットを実現できる。
【0010】
かかるインクユニットにおいて、前記印刷装置は、前記インク収容部に収容されたインクを媒体に吐出するための移動可能な印刷ヘッドを有し、前記両面印刷情報は、媒体に印刷される画像データの中の1ライン分の画像データについて、媒体上に前記印刷ヘッドがインクを吐出して印刷を行う際に、前記媒体上を前記印刷ヘッドが走査する走査回数を示す情報であるとしてもよい。
かかる場合には、インクの種類等に応じて1ラインの画像データを印刷するのに最適な印刷ヘッドの走査回数で媒体に印刷を行うことができ、好適な両面印刷を可能とするインクユニットを実現できる。
【0011】
かかるインクユニットにおいて、前記印刷装置は、前記インク収容部に収容されたインクを媒体に吐出するための移動可能な印刷ヘッドを有し、前記両面印刷情報は、往路と復路の2方向で前記媒体上を前記印刷ヘッドが走査する際、前記往路もしくは前記復路のいずれか片方向で前記印刷ヘッドがインクを吐出するか、又は、前記往路と前記復路の双方向で前記印刷ヘッドがインクを吐出するか、を示す情報であるとしてもよい。
かかる場合には、インクの種類等に応じて片方向印刷もしくは双方向印刷のいずれかを行うことができ、好適な両面印刷を可能とするインクユニットを実現できる。
【0012】
かかるインクユニットにおいて、前記両面印刷情報は、前記インク収容部に収容されたインクが、両面印刷に適応したインクか否かを示す情報であるとしてもよい。
かかる場合には、インク毎に、両面印刷に対応しているかが識別できるから、好適な両面印刷を可能とするインクユニットを実現できる。
【0013】
かかるインクユニットにおいて、前記印刷装置は、前記インク収容部に収容されたインクを媒体に吐出するための印刷ヘッドと、前記インク収容部に収容されたインクを用いて前記印刷ヘッドによって片面が印刷された媒体と、前記印刷ヘッドとのギャップが所定ギャップとなるように調整するためのギャップ調整機構を有し、前記両面印刷情報は、前記所定ギャップを示す情報であるとしてもよい。
かかる場合には、前記ギャップ調整機構によってインクの種類等に応じて最適なギャップとなるように調整されるから、片面が印刷された紙が印刷ヘッドに擦らずに済み、ヘッドの汚れを防止できる。
【0014】
かかるインクユニットにおいて、前記印刷装置は、前記インク収容部に収容されたインクを用いて片面が印刷された媒体を乾燥させるための送風ファンを有し、前記両面印刷情報は、媒体を乾燥させる際の前記送風ファンの回転数を示す情報であるとしてもよい。
かかる場合には、媒体を乾燥させる際の前記送風ファンの回転数をインクの種類等毎に有することにより、最適な送風を行って媒体を乾燥させ、好適な両面印刷を可能とするインクユニットを実現できる。
【0015】
また、情報を記憶するための記憶部と、インクを収容するためのインク収容部とを有するインクユニットが着脱可能な着脱部、及び、該着脱部に装着されたインクユニットが有する記憶部に記憶された情報を読み出すための読み出し部材、を備え、前記着脱部に装着されたインクユニットが有するインク収容部に収容されたインクを用いて、媒体に両面印刷を行う印刷装置において、前記記憶部には、前記インク収容部に収容されたインクを用いて媒体に両面印刷を行う際に用いられる両面印刷情報が記憶されており、この両面印刷情報が前記読み出し部材によって読み出されることを特徴とする印刷装置である。
インクの種類等に応じて、記憶部に記憶された情報を基に、最適な両面印刷を可能とする印刷装置を実現できる
【0016】
かかる印刷装置において、前記インク収容部に収容されたインクを用いて片面が印刷された媒体を乾燥させるための乾燥用発熱体を有し、
前記読み出し部材によって読み出された両面印刷情報は、前記乾燥用発熱体が前記媒体を乾燥させる時間を示す情報又は前記乾燥用発熱体の温度を示す情報であり、前記乾燥用発熱体は、前記乾燥用発熱体が前記媒体を乾燥させる時間を示す情報又は前記乾燥用発熱体の温度を示す情報に基づいて、前記媒体を乾燥させることとしてもよい。
かかる場合には、インクの種類等に応じて記憶部に記憶された、媒体を乾燥させる時間を示す情報や乾燥用発熱体の温度を示す情報を基に、乾燥用発熱体が媒体を乾燥させることにより、好適な両面印刷を可能とする印刷装置を実現できる
【0017】
かかる印刷装置において、前記インク収容部に収容されたインクを媒体に吐出するための印刷ヘッドと、前記インク収容部に収容されたインクを用いて前記印刷ヘッドによって片面が印刷された媒体と、前記印刷ヘッドとのギャップが所定ギャップとなるように調整するためのギャップ調整機構を有し、前記読み出し部材によって読み出された両面印刷情報は、所定ギャップを示す情報であり、前記ギャップ調整機構は、前記所定ギャップを示す情報に基づいて、前記媒体と前記印刷ヘッドとのギャップを調整することとしてもよい。
かかる場合には、インクの種類等に応じて記憶部に記憶された所定ギャップを示す情報を基に、ギャップ調整機構が媒体と印刷ヘッドとのギャップを調整することにより、好適な両面印刷を可能とする印刷装置を実現できる
【0018】
かかる印刷装置において、前記インク収容部に収容されたインクを用いて片面が印刷された媒体を乾燥させるための送風ファンを有し、前記読み出し部材によって読み出された両面印刷情報は、送風ファンの回転数を示す情報であり、前記送風ファンは、前記送風ファンの回転数を示す情報に基づいて、回転することとしてもよい。
かかる場合には、インクの種類等に応じて記憶部に記憶された情報を基に、送風ファンが回転することにより、好適な両面印刷を可能とする印刷装置を実現できる
【0019】
また、情報を記憶するための記憶部を備えたインクユニットに収容されたインクを用いて、媒体に両面印刷を行う印刷方法において、前記記憶部に記憶された、前記インクユニットに収容されたインクを用いて媒体に両面印刷を行う際に用いられる両面印刷情報を、印刷装置が読み出すステップと、読み出された前記両面印刷情報に基づいて、媒体に両面印刷を行うステップと、を有することを特徴とする印刷方法である。
インクの種類等に応じて、記憶部に記憶された情報を基に、最適な両面印刷を可能とする印刷方法を実現できる
【0020】
また、コンピュータ本体、並びに、前記コンピュータ本体と接続可能な印刷装置であって、情報を記憶するための記憶部とインクを収容するためのインク収容部とを有するインクユニットが着脱可能な着脱部、及び、該着脱部に装着されたインクユニットが有する記憶部に記憶された情報を読み出すための読み出し部材、を備え、前記着脱部に装着されたインクユニットが有するインク収容部に収容されたインクを用いて、媒体に両面印刷を行う印刷装置、を有するコンピュータシステムにおいて、前記記憶部には、前記インク収容部に収容されたインクを用いて媒体に両面印刷を行う際に用いられる両面印刷情報が記憶されており、この両面印刷情報が前記読み出し部材によって読み出されることを特徴とするコンピュータシステムである。
インクの種類等に応じて、記憶部に記憶された情報を基に、最適な両面印刷を可能とするコンピュータシステムを実現できる
【0021】
『本発明の一実施形態』
以下、本発明の一実施形態について、「印刷装置の概略」、「制御回路の内部構造」、「キャリッジ周辺の構成」、「紙送り機構および用紙反転機構」、「乾燥用発熱体」、「送風ファン」、「印刷ヘッドの構成」、「印刷ヘッドの駆動」、「印刷ヘッド調整機構」、「インクカートリッジおよびカートリッジ着脱部の構成」、「両面印刷情報」、「印刷装置の動作」、「コンピュータシステムの構成」の順に説明する。
【0022】
===印刷装置の概略===
まず、本実施形態のカラーインクジェットプリンタについて説明する。図1は、本発明の一実施例を示す印刷装置であるカラーインクジェットプリンタの外観を示した図である。
【0023】
このカラーインクジェットプリンタ10は、カラー画像の出力が可能なインクジェットプリンタであり、例えば、シアン(C)、ライトシアン(薄いシアン、LC)、マゼンタ(M)、ライトマゼンダ(薄いマゼンタ、LM)、イエロ(Y)、ブラック(K)の6色の色インクをカット紙などの被印刷体上に吐出してドットを形成することによって画像を形成するインクジェット方式のプリンタである。なお、色インクとして、上記6色に加えて、ダークイエロ(暗いイエロ、DY)を用いても良い。
【0024】
図1に示すように、カラーインクジェットプリンタ10は、背面側上方から供給された媒体を前面から排出する給紙構造を備えている。プリンタ本体10の前面には操作パネル11、排紙部12が備えられ、背面には給紙部13が備えられている。操作パネル11には、各種操作ボタン111、表示ランプ112が設けられている。排紙部12は、不使用時に排紙口を塞ぐ排紙トレー121が備えられている。給紙部13には、図示していない媒体を保持する給紙トレー131が備えられている。
また、カラー(シアン、ライトシアン、マゼンダ、ライトマゼンダ、イエロ)用のインクカートリッジINC1とブラック用のインクカートリッジINC2を取り付け可能なインクカートリッジ着脱部18が備えられている。そして、2つのインクカートリッジINC1とINC2は、それぞれ独立で着脱部18に対して着脱可能である。
【0025】
===制御回路の内部構造===
次に、図2を参照してインクジェットプリンタの制御回路50の内部構成について説明する。図2は、本実施の形態に係るインクジェットプリンタの制御回路50の内部構成を示したブロック図である。
【0026】
図示するように、制御回路50の内部には、CPU51、PROM52、RAM53、周辺機器入出力部(PIO)54、タイマ55、駆動バッファ56等が設けられている。
【0027】
PIO54には、操作パネル11、パーソナルコンピュータPC、インクカートリッジの記憶素子MEとの接点MEC、キャリッジモータ41、紙送りモータ43、エンコーダ47が接続されている。駆動バッファ56は、印字ヘッドIH1〜IH6にドット形成のためのオン・オフ信号を供給するバッファとして使用される。これらは互いにバス57で接続され、相互にデータのやり取りが可能となっている。また、制御回路50には、所定周波数で駆動波形を出力する発振器58、及び発振器58からの出力を印刷ヘッドIH1〜IH6に所定のタイミングで分配する分配出力器59も設けられている。
【0028】
===キャリッジ周辺の構成===
次に、カラーインクジェットプリンタ10内部のキャリッジ40及びその周辺の構成について説明する。図3は、キャリッジ40周辺の構成を示した図である。
【0029】
図3に示すように、キャリッジ40は、駆動ベルト45によりプーリ46を介してキャリッジモータ41に接続され、摺動軸44に案内されてプラテン42に平行に移動するように駆動される。キャリッジ40の媒体に対向する面には、ブラックインクを吐出するノズル列及びカラーインクを吐出するノズル列を有するヘッドIH1〜IH6が設けられ、各ノズルはインクカートリッジINC1、INC2からインクの供給を受けて媒体にインク滴を吐出し、文字や画像を印刷する。
【0030】
また、キャリッジ40の非印字領域には、非印字時にヘッドIH1〜IH6のノズル開口を封止するためのキャッピング装置25と、図示しないポンプモータを有するポンプユニット26とが設けられている。キャリッジ40が印字領域から非印字領域に移動すると、図示しないレバーにキャリッジ40が当接して、キャッピング装置25が上方に移動し、ヘッドIH1〜IH6を封止する。
【0031】
ヘッドIH1〜IH6のノズル開口列に目詰まりが生じた場合や、インクカートリッジINC1、INC2の交換等を行ってヘッドIH1〜IH6から強制的にインクを吐出する場合は、ヘッドIH1〜IH6を封止した状態でポンプユニット26を作動させ、ポンプユニット26からの負圧により、ノズル開口列からインクを吸い出す。これにより、ノズル開口列の近傍に付着している塵埃や紙粉が洗浄され、さらにはヘッドIH1〜IH6内の気泡がインクとともにキャップ27に排出される。
【0032】
また、キャリッジには、反射型光学センサ29が取り付けられている。そして、反射型光学センサ29には、光を発する発光素子と光を受ける受光素子が設けられている。これにより、用紙検知が可能となる。
【0033】
===紙送り機構および用紙反転機構===
次に、本実施形態に係る印刷装置の紙送り機構および用紙反転機構について説明する。図4は、それら紙送り機構70および用紙反転機構80を模式的に示した内部構成図である。
【0034】
<紙送り機構>
紙送り機構70は、図4に示すように、給紙部として、給紙ホッパ72と、給紙ローラ73と、送り込みローラ74とを備えている。また、紙送り機構70は、印刷ヘッドIH1〜IH4の移動に合わせて印刷媒体20を順次搬送する搬送機構として、紙送りローラ61と、この紙送りローラ61に従動して回転する補助ローラ62と、上下ガイド板76A、76Bと、プラテン42と、上下2つの排紙ローラ64A、64Bとを備えている。
【0035】
給紙ホッパ72に蓄えられた印刷媒体20は、給紙ローラ73によって最上部のものから1枚ずつ順次取り出されて、さらに送り込みローラ74により上下両ガイド板76A、76Bの間に給送される。上下両ガイド板76A、76Bの間を通過した印刷媒体20は、紙送りローラ61と補助ローラ62の間に挟み込まれてプラテン42へと送り込まれる。プラテン42では、印刷媒体20の上方をキャリッジ40が移動し、その移動に伴って印刷ヘッドIH1〜IH6からインクが吐出されて、印刷媒体20にドットが形成される。印刷媒体20は、紙送りローラ61と補助ローラ62により印刷ヘッドIH1〜IH6の印刷進捗状況に合わせて徐々に搬送される。印刷の終了した印刷媒体20は、上下2つの排紙ローラ64A、64Bの間に挟まれて、その上方に設けられた排紙口79からプリンタ10の外部に排出される。
【0036】
<用紙反転機構>
さらに本実施形態では、前述した紙送り機構70に加え、用紙反転機構80を備えている。用紙反転機構80は、印刷媒体20を表裏反転して、これから印刷しようとする印刷媒体20の面を他側の面に切り替えるための機構である。本実施形態では、この用紙反転機構80として、図4に示すように、上下2つの排紙ローラ64A、64Bの排紙側に配置されて、当該排紙ローラ64A、64Bから送り出された印刷媒体20の搬送方向を上下切り替える切替ガイド82と、この切替ガイド82により下方に導かれた印刷媒体20を上下両側から挟み込んで下方部へと送り込む上下2つの反転ローラ84A、84Bと、上下2つの反転ローラ84A、84Bにより送り込まれてきた印刷媒体20を検出する用紙検出センサ86と、印刷媒体20を紙送り機構70の給紙側、ここでは、上下ガイド板76A、76B間に送り戻すためのガイド部材88、89とを備えている。
【0037】
印刷媒体20を反転する場合には、まず、切替ガイド82を下向きにして、排紙ローラ64A、64Bの間から送出された印刷媒体20を下方に案内する。下方に案内された印刷媒体20は、上下2つの反転ローラ84A、84Bによってさらに下方部へと送り込まれる。下方部へと送り込まれた印刷媒体20は、用紙検出センサ86を横切ることによりこれに検出される。用紙検出センサ86に検出された印刷媒体20は、反転ローラ84A、84Bにより所定量だけ下部位置へと送り込まれた後、反転ローラ84A、84Bが逆回転されて、再び送り込まれた側へと送り戻される。送り戻された印刷媒体20は、反転ローラ84A、84Bの出口付近に配置されたガイド部材88によって上方へと案内されて、そこからS字を描きながら紙送り機構70の給紙側へと導かれて、最終的にガイド部材89によって上下ガイド板76A、76B間へと案内される。これによって、印刷媒体20は、表裏反転された状態で、印刷が行われるプラテン42の上へと再び送り込まれることとなる。
【0038】
===乾燥用発熱体===
次に、本実施形態に係る乾燥用発熱体の例であるヒータについて説明する。
【0039】
図4に示すように、ヒータ400は用紙反転機構80の紙搬送の経路中に取り付けられている。ヒータ400は、赤外線ランプ401と熱反射板402によって構成されている。この赤外線ランプ401をプリント作業時に作動させることにより、片面が印刷された媒体が加熱され、インク中の水分が迅速に蒸発して媒体に対するインクの定着が早められる。この場合、赤外線ランプ401の発熱温度や通電時間を調整することで、乾き難いインク等でも適切に乾燥させることができる。
【0040】
なお、ヒータの取り付け位置は、上記に限定されない。片面が印刷されてから、もう一方の面の印刷されるまでに乾燥されればよいので、例えば、プラテン42と排紙ローラ64a、64bの間に設置されてもよい。ただし、インクの乾燥を考えると、ヒータ400の取り付け位置は、印刷された媒体をすぐに乾燥できる場所がよい。
【0041】
また、ヒータ400は上記の構成に限定されない。例えば、面状ヒータを使用してもよい。この面状ヒータはガイド板等に貼着される。そして、この面状ヒータを通電することにより、面状ヒータ上を媒体が通過することで、媒体を乾燥させることが可能である。
【0042】
===送風ファン===
次に、図5を参照しつつ、本実施形態に係る送風ファンについて説明する。図5は、送風ファン410、紙送り機構70および用紙反転機構80を模式的に示した内部構成図である。
【0043】
図5に示すように、送風ファン410は用紙反転機構80の紙搬送の経路中に取り付けられている。送風ファン410は、ファン411とモータ412によって構成されている。ファン411は、モータ412の制御によって、回転して風を送る。このモータ412をプリント作業時に作動させることにより、片面が印刷された媒体に風を送り、インク中の水分が蒸発して媒体に対するインクの定着が早められる。この場合、モータ412の回転数を調整することで、乾き難いインク等でも適切に乾燥させることができる。
【0044】
なお、送風ファン410の取り付け位置は、上記に限定されない。片面が印刷されてから、もう一方の面の印刷されるまでに乾燥されればよいので、例えば、プラテン42と排紙ローラ64a、64bの間に設置されてもよい。ただし、インクの乾燥を考えると、送風ファン410の取り付け位置は、印刷された媒体をすぐに乾燥できる場所がよい。
【0045】
また、送風ファン410は上記の構成に限定されない。風を送ることができるのであれば、どうような構成でもよい。
【0046】
===印刷ヘッドの構成===
次に、印刷ヘッドの構成について、図6、図7、及び図8をも参照しつつ説明する。図6Aは、印刷ヘッドの内部の断面図を示した図である。図6Bは、印刷ヘッドの内部概略構成を示した図である。図7Aは、ピエゾ素子PEとノズルNzとの構造を示した説明図である。図7Bは、ピエゾに電圧が印可された時に、インクがノズルから吐出する様子を示した図である。図8は、印刷ヘッドIH1〜IH6におけるインクジェットノズルNzの配列を示した図である。
【0047】
キャリッジ40(図3参照)には、黒インク(K)用のカートリッジINC2とシアン(C)、ライトシアン(LC)、マゼンタ(M)、ライトマゼンダ(LM)、イエロ(Y)の5色のインクを収納したカラーインク用カートリッジINC1が搭載可能である。
【0048】
キャリッジ40の下部には計6個の印刷ヘッドIH1〜IH6が設けられており、キャリッジ40の底部には、この各色用印刷ヘッドにインクタンクからのインクを導く導入管97(図6参照)が設けられている。キャリッジ40に黒(K)インク用のカートリッジINC2およびカラーインク用カートリッジINC1を上方から装着すると、各カートリッジに設けられた接続孔に導入管97が挿入され、各インクカートリッジから印刷ヘッドIH1〜IH6へのインクの供給が可能となる。
【0049】
インク用カートリッジINC1、INC2がキャリッジ40に装着されると、図6に示すようにインク用カートリッジ内のインクが導入管97を介して吸い出され、キャリッジ40下部に設けられた印刷ヘッドIH1〜IH6に導かれる。
【0050】
キャリッジ40下部に設けられた各色の印刷ヘッドIH1〜IH6には、ノズル毎に、電歪素子の一つであって応答性に優れたピエゾ素子PEが配置されている。そして、図7上段に図示するように、ピエゾ素子PEは、ノズルNzまでインクを導くインク通路98に接する位置に設置されている。ピエゾ素子PEは、周知のように、電圧の印加により結晶構造が歪み、極めて高速に電気−機械エネルギの変換を行う素子である。本実施例では、ピエゾ素子PEの両端に設けられた電極間に所定時間幅の電圧を印加することにより、図7下段に示すように、ピエゾ素子PEが電圧の印加時間だけ伸張し、インク通路98の一側壁を変形させる。この結果、インク通路98の体積はピエゾ素子PEの伸張に応じて収縮し、この収縮分に相当するインクが、インク滴Ipとなって、ノズルNzの先端から高速に吐出される。このインク滴Ipがプラテン42に装着された用紙Pに染み込むことにより、ドットが形成されて印刷が行われる。
【0051】
図8に示すように、印刷ヘッドIH1〜IH6におけるインクジェットノズルNzの配置は、ブラック(K)、シアン(C)、ライトシアン(LC)、マゼンタ(M)、ライトマゼンダ(LM)、イエロ(Y)各色ごとにインクを吐出する6組のノズルアレイから成っており、それぞれ48個のノズルNzが一定のノズルピッチkで一列に配列されている。
【0052】
以上説明したハードウェア構成を有するプリンタ10は、紙送りモータ43により用紙Pを搬送しつつ、キャリッジ40をキャリッジモータ41により往復動させ、同時に印刷ヘッドIH1〜IH6のピエゾ素子PEを駆動して、各色インクの吐出を行い、ドットを形成して用紙P上に多色の画像を形成する。
【0053】
なお、ここでは、既に述べた通りピエゾ素子PEを用いてインクを吐出するヘッドを備えたプリンタ22を用いているが、吐出駆動素子としては、ピエゾ素子以外の種々のものを利用することが可能である。例えば、インク通路に配置したヒータに通電し、インク通路内に発生する泡(バブル)によりインクを吐出するタイプの吐出駆動素子を備えたプリンタに適用することも可能である。そして、制御回路40の構成も、各吐出駆動素子に駆動信号を供給し、主走査の往路と復路において、インク滴の経時的な吐出順序を同一に保つように駆動信号を生成するものであれば、どのようなものでもよい。
【0054】
===印刷ヘッドの駆動===
次に、印刷ヘッドIH1〜IH6の駆動について、図9を参照しつつ説明する。図9は、ヘッド駆動回路内に設けられた駆動信号発生部の構成を示したブロック図である。
【0055】
図9において、駆動信号発生部は、複数のマスク回路204と、原駆動信号発生部206と、駆動信号補正部230とを備えている。マスク回路204は、印刷ヘッドIH1のノズルn1〜n48をそれぞれ駆動するための複数のピエゾ素子に対応して設けられている。なお、図9において、各信号名の最後に付されたかっこ内の数字は、その信号が供給されるノズルの番号を示している。原駆動信号発生部206は、ノズルn1〜n48に共通に用いられる原駆動信号ODRVを生成する。この原駆動信号ODRVは、一画素分の主走査期間内に、第1パルスW1と第2パルスW2の2つのパルスを含む信号である。駆動信号補正部230は、マスク回路204が整形した駆動信号波形のタイミングを復路全体で前後にずらし、補正を行う。この駆動信号波形のタイミングの補正によって、往路と復路におけるインク滴の着弾位置のズレが補正される、すなわち、往路と復路におけるドットの形成位置のズレが補正される。
【0056】
===印刷ヘッド調整機構===
次に、印刷ヘッド調整機構について、図10〜図14を参照しつつ説明する。図10は、本発明の一実施例を示すギャップ調整機構を示した図である。図11は、ギャップが通常の状態を示したギャップ調整機構を示した側面図である。図12は、キャリッジの動きとの関連をもって示したギャップ調整機構の要部図である。図13は、ギャップを大きく調整した状態を示したギャップ調整機構の側面図である。図14は、ギャップ調整機構に用いる中間歯車の平面図と断面図である。
【0057】
図10に示すように、印刷ヘッド調整機構の一実施例をなすギャップ調整ユニット310は、ユニットフレーム311を介して、図示しないプリンタ本体の一方のサイドフレームに取付けられ、ここに移動してきたキャリッジ40に操作された上、図示しない紙送りモータに駆動されて、前後2本のガイドロッド303、304を同じ量だけ回動操作するように構成されている。
【0058】
つぎにこのギャップ調整ユニット310の詳細について説明すると、図示しない紙送りモータに駆動されて排紙ローラ307と一体的に回転する排紙ローラ軸308には、その端部に、キャリッジ40に押圧されて後述する中間歯車320との噛合い位置へ変位する切換えレバー313が、ユニットフレーム311との間に介在させたスプリング319の付勢力により常時非噛合い位置に保持された状態で軸方向に摺動自在に、かつ回動自在に枢支されている。
【0059】
この切換えレバー313には、その中央に、太陽歯車316が排紙ローラ軸308の角軸部308aに摺動自在に取付けられ、また、この切換えレバー313の両端には、太陽歯車316と常時噛合っている2つの遊星歯車317、318が段違い状に支持されていて、キャリッジ40により押圧されて変位した際には、紙送りモータの回転方向に応じて、中間歯車320にギャップ調整用のいずれか一方の回転を伝えるように構成されている。
【0060】
一方、上記した中間歯車320は、図14に示したように、2つの遊星歯車317、318のそれぞれと選択的に噛合うよう位相差を持たせた2つの段違い状の欠歯歯車部321、322と、後述する扇形歯車325と係脱する変形ジェネバ歯車部323とによって構成されていて、遊星歯車317、318の回転量の如何に拘わりなく一定量回転して、扇形歯車325を一定角度回転させるように構成されている。
【0061】
これに対して、扇形歯車325は、一方のガイドロッド303と一体的に回転するよう、その軸の端部303bに固定されており、また、これと一体をなす小扇形歯車326は、両ガイドロッド303、304間に配設された翼形のセクタ歯車327と噛合っていて、この歯車327を介して他方のガイドロッド304の軸304b端に固定した小扇形歯車328に同一方向の回転を伝えるように構成されている。なお、図12において符号314は、ユニットフレーム311に設けた弧状の係合孔312に係合して、切換えレバー313を常時非噛合い位置に保持する切換えレバー313の背面に設けた爪片を示している。
【0062】
このように構成された実施例において、いま、普通紙に記録書込みを行なう通常の使用状態においては、図10、図11に示したように、翼形のセクタ歯車327と噛合う小扇形歯車326、328を介して偏心ピン303a、304aがほぼ水平な位置にあるよう2つのガイドロッド303、304を回動位置させて、印刷ヘッド302に普通紙の厚みに適したギャップを保持させている。
【0063】
この状態のもとでは、図12に示したように、切換えレバー313の背面に突出した爪片314は、ユニットフレーム311の弧状孔312と係合して切換えレバー313を実線で示した位置、つまり非噛合い位置に保持している。
【0064】
つぎに、この状態のもとで、カラー専用紙やはがき等の厚手の記録紙に記録書込みを行なうべく図示しないパネル上の操作ボタンを押すか、もしくは、パソコンからのプラテンギャップ変更可指示により、記録書込みの始めにプラテンギャップ切換えポジションへ移動してきたキャリッジ40は、その突出端部301により切換えレバー313の一部を押圧して、これを図12の2点鎖線で示した噛合い位置へ変位させる。
【0065】
一方、これとともに図示しない紙送りモータは排紙ローラ軸308を図13の反時計方向へ回転させ、その軸端の太陽歯車316と噛合う遊星歯車317、318を介して切換えレバー313を反時計方向に回動し、一方の遊星歯車317を中間歯車320に噛合わせてこれを図中矢印方向に回転させ、さらに、この中間歯車320の変形ジェネバ歯車部323に噛合う扇形歯車325をストッパ323aと当接する位置まで一定量回動させて、これと一体をなす一方のガイドロッド303を図中時計方向に回動させるとともに、この扇形歯車325と一体の小扇形歯車326を介して翼形のセクタ歯車327を図中矢印方向に回動させて、これと噛合う他方の小扇形歯車328を介して他方のガイドロッド304を同一方向に回動させ、これら両ガイドロッド303、304によりキャリッジ40を印字基準面pに対して平行に引上げる。
【0066】
なお、薄手の記録紙に対応させるには、紙送りモータをさきと逆に回転させてプラテンギャップを調整すればよいことは言うまでもない。また、上述した実施例では、紙送りモータによりガイドロッド303、304を介してキャリッジ301を印字基準面pに対して平行に、かつ自動的に変位させるように構成したものであるが、キャリッジ40もしくは印刷ヘッド302自体を平行に変位させるべく、前後2本のガイドロッド303、304を手動によって同一方向に変位させるように構成することも可能である。
【0067】
===インクカートリッジおよびカートリッジ着脱部18の構成===
カラープリンタ10において、インクユニットとしてのインクカートリッジINC1、INC2の基本的な構造は共通する。そこで、図15、図16および図17を参照して、黒用のインクカートリッジINC2を例にインクカートリッジの構造、およびこのカートリッジをプリンタ本体10に装着するための構造を説明する。
【0068】
図15は、インクユニットとしてのインクカートリッジを示した図である。図16は、プリンタ本体の着脱部と読み取り部を示し図である。図17は、着脱部にインクカートリッジを装着する様子を示す断面図である。
【0069】
図15において、インクカートリッジINC2は、内部にインクを収容するインク収容部117Kを構成する合成樹脂製のカートリッジ本体171と、このカートリッジ本体171の側枠部172に内蔵された記憶素子15(記憶手段)とを備えている。この記憶素子15は、インクカートリッジINC2をプリンタ本体10のカートリッジ着脱部18に装着したときに、プリンタ本体10との間で各種のデータを授受する。この記憶素子15は、インクカートリッジINC2の側枠部172に対して下側が開放状態にある凹部173に装着されているので、複数の接続端子174のみが露出している。
【0070】
これに対して、カートリッジ着脱部18には、インクカートリッジINC2を装着する空間の底部187に設けられた開孔183から、このカートリッジ着脱部の下側に装着される印刷ヘッドIH1のインク導入管97が上向きに突出されることになる。前記開孔183には、インクカートリッジINC2に形成されているインク供給部175が挿入され、その内壁には、カートリッジガイド182が3箇所に形成されている。カートリッジ着脱部18の内壁184には、コネクタ186が配置され、このコネクタ186には、カートリッジ着脱部18にインクカートリッジINC2を装着したときに記憶素子15の複数の接続端子174がそれぞれ電気的に接続する複数の電極185が形成されている。
【0071】
次に、カートリッジ着脱部18に対してインクカートリッジINC2を装着する手順を説明する。まず、カートリッジ着脱部18にインクカートリッジINC2を配置する。カートリッジ装着部18の後壁部188には、支持軸191を介して固定レバー192が取り付けられており、この固定レバー192をインクカートリッジINC2に被さるように倒すと、インクカートリッジINC2が下方に押されてインク供給部175が開孔183に嵌る。このとき、インクカートリッジ着脱部18に装着されている印刷ヘッドユニット60のインク導入管97がインク供給部175に突き刺さってインクの供給が可能になる。さらに、固定レバー192を倒すと、固定レバー192の先端に形成した係止部193がカートリッジ着脱部18に形成した係合具189に係合し、インクカートリッジINC2が固定される。この状態で、インクカートリッジINC2の記憶素子15の複数の接続端子174と、カートリッジ着脱部18の複数の電極185とがそれぞれ電気的に接続し、プリンタ本体10と記憶素子15の間においてデータの授受が可能となる。
【0072】
カラー用のインクカートリッジINC1の構造は、基本的にはブラック用のインクカートリッジINC2と同様であるため、その説明を省略する。ただし、カラー用のインクカートリッジINC1では、5色分のインクが各インク収容室に充填され、かつ、これらのインクはそれぞれ別々の経路を辿って印刷ヘッドに供給される必要がある。したがって、カラー用のインクカートリッジINC1では、インク供給部175がインクの色数分だけ形成されている。なお、インクカートリッジINC1では、5色分のインクが収容されているが、そこに内蔵されている記憶素子15は1つだけであり、この一つの記憶素子15に、インクカートリッジINC1の情報および各色のインクの情報が一括して記憶される
【0073】
次に、他の実施形態に係るインクユニットであるインクカートリッジについて図18を参照しつつ説明する。図18は、他の実施形態に係るインクユニットを示した図である。
【0074】
図18に示すインクカートリッジ270は、インク収容部としてのインクタンク271と、インクタンクを装着できるカートリッジ部272、カートリッジ部に設けられた印刷ヘッド273により構成される。このインクカートリッジ270は、前述のインクカートリッジINC1、INC2とは異なり、インクカートリッジに印刷ヘッドが装着されている。また、図示していないが、記憶部がインクタンクに設けてある。この記憶部に両面印刷情報が記憶されており、印刷装置に設けられている読み出し部からこの両面印刷情報を読み取ることで、インクの種類等に応じて最適な印刷が可能となる。
【0075】
インクカートリッジ270を印刷装置に装着する場合には、カートリッジ部272を印刷装置に固定し、その後にインクタンク271を装着する。この場合、インクが無くなった時は、インクタンク271を交換すればよい。また、印刷ヘッド273のノズルでインクの目詰まりが合った時は、カートリッジ部272の交換を行えばよい。これにより、それぞれの不具合に対し、独立の対処方法がとれて各部品を有効に利用できる。
【0076】
===両面印刷情報===
次に、インクカートリッジの記憶素子15に記憶されている両面印刷情報について、図19、図20を参照しつつ説明する。図19は、記憶部に記憶されている両面印刷情報のイメージを示した図である。図20は、各両面印刷情報に対する、印刷装置の動作を示す図である。以下、各両面印刷情報について説明する。
【0077】
<片面が印刷された媒体を乾燥させる時間>
記憶部には、媒体の片面に吐出されたインクの量に応じて、乾燥用発熱体によって媒体を乾燥させる時間を示す情報が記憶されている。例えば、インクαの場合、媒体の片面に吐出されたインクの量がa1以上ならば、乾燥時間はb1であるという情報が記憶される。同様に、媒体の片面に吐出されたインクの量がa1以下ならば、乾燥時間はb2であるという情報が記憶される。ここで、インク量のしきい値としてa1を用いたが、当然複数のしきい値を使ってもよい。そうすれば、さらに細分化した最適な乾燥時間で、両面印刷が可能となる。
この場合、媒体を乾燥させる時間を示す情報に基づいて、乾燥用発熱体であるヒータが片面にインクが吐出された媒体を乾燥させる。
これによって、インクの種類等に応じて、記憶部に記憶された情報を基に、最適な両面印刷を可能とするインクユニットを実現できる。
【0078】
<乾燥用発熱体の温度>
また、記憶部には、媒体を乾燥させる際の乾燥用発熱体の温度を示す情報が記憶されている。例えば、インクαの場合は、発熱体の温度が100℃である情報が記憶される。
この場合、乾燥用発熱体の温度を示す情報に基づいて、乾燥用発熱体であるヒータが片面にインクが吐出された媒体を乾燥させる。
これによって、媒体を乾燥させる際の乾燥用発熱体の温度をインクの種類等毎に有することにより、最適な発熱温度で媒体を乾燥させ、好適な両面印刷を可能とするインクユニットを実現できる。
【0079】
<インクの最大吐出量>
また、記憶部には、媒体の所定領域に対して印刷ヘッドが吐出すべきインクの最大量を示す情報が記憶されている。例えば、インクαの場合は、1画素には10pl(ピコリットル)をインクの最大量とする情報が記憶される。なお、所定領域は、画素でなく解像度で考えても当然よい。
この場合、印刷ヘッドが吐出すべきインクの最大量を示す情報に基づいて、印刷ヘッドが媒体へインクを吐出する。
これによって、媒体の所定領域に対して印刷ヘッドが吐出すべきインクの最大量を示す情報を、インクの種類等毎に有することにより、紙の裏面にインクを滲ませることなく、好適な両面印刷を可能とするインクユニットを実現できる。
【0080】
<印刷ヘッドの走査回数>
また、記憶部には、媒体に印刷される画像データの中の1ライン分の画像データについて、媒体上に印刷ヘッドがインクを吐出して印刷を行う際に、媒体上を印刷ヘッドが走査する走査回数を示す情報が記憶されている。例えば、インクαの場合は、走査回数は2回であるという情報が記憶される。
この場合、走査回数を示す情報に基づいて、印刷ヘッドが、1ライン分の画像データのインクを媒体上に吐出する。
これによって、インクの種類等に応じて1ラインの画像データを印刷するのに最適な印刷ヘッドの走査回数で媒体に印刷を行うことができ、好適な両面印刷を可能とするインクユニットを実現できる。
【0081】
<片方向印刷もしくは双方向印刷>
また、記憶部には、往路と復路の2方向で前記媒体上を前記印刷ヘッドが走査する際、往路もしくは復路のいずれか片方向で印刷ヘッドがインクを吐出するか、又は、往路と復路の双方向で印刷ヘッドがインクを吐出するか、を示す情報が記憶されている。例えば、インクαの場合は、双方向で印刷ヘッドがインクを吐出するという情報が記憶される。
この場合、往路もしくは復路のいずれか片方向で印刷ヘッドがインクを吐出するか、又は、往路と復路の双方向で印刷ヘッドがインクを吐出するか、を示す情報に基づいて、印刷ヘッドがインクを吐出する。
これによって、インクの種類等に応じて片方向印刷もしくは双方向印刷のいずれかを行うことができ、好適な両面印刷を可能とするインクユニットを実現できる。
【0082】
<両面印刷に対応しているインクかどうか>
また、記憶部には、インク収容部に収容されたインクが、両面印刷に適応したインクか否かを示す情報が記憶されている。例えば、インクαの場合は、両面印刷に適応しているという情報が記憶される。
この場合、両面印刷に適応したインクか否かを示す情報に基づいて、印刷装置は両面印刷をするか、又は、両面印刷を中止する。
これによって、インク毎に、両面印刷に対応しているかが識別できるから、好適な両面印刷を可能とするインクユニットを実現できる。
【0083】
<媒体と印刷ヘッドとの所定ギャップ>
また、記憶部には、片面が印刷された媒体と印刷ヘッドとの所定ギャップを示す情報が記憶されている。例えば、インクαの場合は、所定ギャップがc1であるという情報が記憶される。
この場合、片面が印刷された媒体と印刷ヘッドとの所定ギャップを示す情報に基づいて、ギャップ調整機構が、片面が印刷された媒体と印刷ヘッドのギャップを調整する。
これによって、前記ギャップ調整機構によってインクの種類等に応じて最適なギャップとなるように調整されるから、片面が印刷された紙が印刷ヘッドに擦らずに済み、ヘッドの汚れを防止できる。
【0084】
<送風ファンの回転数>
また、記憶部には、媒体を乾燥させる際の送風ファンの回転数を示す情報が記憶されている。例えば、インクαの場合は、送風ファンの回転数がd1であるという情報が記憶される。
この場合、送風ファンの回転数を示す情報に基づいて、送風ファンが媒体を乾燥する。
これによって、媒体を乾燥させる際の前記送風ファンの回転数をインクの種類等毎に有することにより、最適に送風を行って媒体を乾燥させ、好適な両面印刷を可能とするインクユニットを実現できる。
【0085】
===印刷装置が記憶部から両面印刷情報を読み取る動作===
次に、図21を参照して、印刷装置であるカラープリンタがインクユニットの記憶部から両面印刷情報を読み取る動作について説明する。図21は、インクユニットが印刷装置に装着されて、記憶部に記憶された情報の読み取りを経て、両面印刷するまでを説明するフローチャートである。
【0086】
制御回路50は、まずインクユニットが印刷装置に装着されているかを認識する(ステップs100)。
【0087】
次に、制御回路50は、読み出し部材を介して、記憶部に記憶された、片面が印刷された媒体を乾燥用発熱体が乾燥させる時間についての情報の読取処理を実行し、取得した情報を一旦RAM53に格納する(ステップs102)。
【0088】
次に、制御回路50は、読み出し部材を介して、記憶部に記憶された、乾燥用発熱体の温度についての情報の読取処理を実行し、取得した情報を一旦RAM53に格納する(ステップs104)。
【0089】
次に、制御回路50は、読み出し部材を介して、記憶部に記憶された、インクの最大吐出量についての情報の読取処理を実行し、取得した情報を一旦RAM53に格納する(ステップs106)。
【0090】
次に、制御回路50は、読み出し部材を介して、記憶部に記憶された、印刷ヘッドの走査回数についての情報の読取処理を実行し、取得した情報を一旦RAM53に格納する(ステップs108)。
【0091】
次に、制御回路50は、読み出し部材を介して、記憶部に記憶された、片方向印刷か両方向印刷かの印刷方向についての情報の読取処理を実行し、取得した情報を一旦RAM53に格納する(ステップs110)。
【0092】
次に、制御回路50は、読み出し部材を介して、記憶部に記憶された、インクが両面印刷に対応するか否かについての情報の読取処理を実行し、取得した情報を一旦RAM53に格納する(ステップs112)。
【0093】
次に、制御回路50は、読み出し部材を介して、記憶部に記憶された、媒体と印刷ヘッドの所定ギャップについての情報の読取処理を実行し、取得した情報を一旦RAM53に格納する(ステップs114)。
【0094】
次に、制御回路50は、印刷処理を行う(ステップs116)。その際、RAM53に格納した上記の各情報を読み出して、キャリッジモータ41や、紙送りモータ443、印刷ヘッドIH1〜6の駆動制御を行う。
【0095】
最後に、制御回路50は、印刷の終了を待機し(ステップs118:No)、印刷が終了したと判定すると(ステップs118:Yes)、本ルーチンと終了する。
【0096】
===コンピュータシステム===
次に、図22、図23を参照して、本実施の形態に係る印刷装置を含むコンピュータシステムの構成について説明する。
図22は、本実施の形態に係る印刷装置を含むコンピュータシステムの外観を示した図である。図23は、図22に示したコンピュータシステムの構成を示すブロック図である。
【0097】
コンピュータシステム1000は、コンピュータ本体1102と、表示装置1104と、印刷装置であるプリンタ1106と、入力装置1108と、読取装置1110とを備えている。コンピュータ本体1102は、本実施形態ではミニタワー型の筐体に収納されているが、これに限られるものではない。表示装置1104は、CRT(Cathode Ray Tube:陰極線管)やプラズマディスプレイや液晶表示装置等が用いられるのが一般的であるが、これに限られるものではない。プリンタ1106は、本実施形態ではインクジェットプリンタが用いられているが、これに限られるものではない。入力装置1108は、本実施形態ではキーボード1108Aとマウス1108Bが用いられているが、これに限られるものではない。読取装置1110は、本実施形態ではフレキシブルディスクドライブ装置1110AとCD−ROMドライブ装置1110Bが用いられているが、これに限られるものではなく、例えばMO(Magnet Optical)ディスクドライブ装置やDVD(Digital Versatile Disk)等の他のものであっても良い。
【0098】
なお、以上の説明においては、プリンタ1106が、コンピュータ本体1102、表示装置1104、入力装置1108、及び、読取装置1110と接続されてコンピュータシステムを構成した例について説明したが、これに限られるものではない。例えば、コンピュータシステムが、コンピュータ本体1102とプリンタ1106から構成されても良く、コンピュータシステムが表示装置1104、入力装置1108及び読取装置1110のいずれかを備えていなくても良い。
【0099】
さらに、コンピュータ本体1102が収納された筐体内に、RAM等の内部メモリ1202と、ハードディスクドライブユニット1204等の外部メモリが設けられている。
【0100】
上述したプリンタの動作を制御するコンピュータプログラムは、例えばインターネット等の通信回線を経由して、プリンタ1106に接続されたコンピュータ1000等にダウンロードさせることができるほか、コンピュータによる読み取り可能な記録媒体に記録して配布等することもできる。記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスクFD、CD−ROM、DVD−ROM、光磁気ディスクMO、ハードディスク、メモリ等の各種記録媒体を用いることができる。なお、このような記憶媒体に記憶された情報は、各種の読取装置1110によって、読み取り可能である。
【0101】
このようにして実現されたコンピュータシステムは、システム全体として従来システムよりも優れたシステムとなる。
【0102】
『その他の実施形態』
以上、いくつかの実施の形態に基づき本発明に係る印刷装置等を説明してきたが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは言うまでもない。特に、以下に述べる実施形態であっても、本発明に含まれるものである。
【0103】
<印刷装置について>
上記各実施の形態では、印刷装置としてインクジェットプリンタを用いたが、媒体に印刷処理できる印刷装置であれば、これに限られることなく、例えば、モノクロプリンタ、レーザプリンタ、ファクシミリ等に適用しても良い。
【0104】
<両面印刷情報について>
両面印刷情報は、前述した情報に限定されるものではない。例えば、インクの残量についての情報等、両面印刷において必要な情報が記憶されている。また、前述の各両面印刷情報は、必ずしもすべてが記憶素子15に記憶されていなくてもよい。プリンタの構造やインク等に応じて、両面印刷に必要な情報が適宜記憶されていればよい。
【0105】
<印刷ヘッド調整機構について>
他の印刷ヘッド調整機構として、例えば、電磁クラッチ等を用いて、ギャップを調整する機構等がある。また、印刷ヘッド側を移動せず、プラテン42側を移動させてギャップを調整する機構であってもよい。
【0106】
【発明の効果】
インクの種類等に応じて、記憶部に記憶された情報を基に、最適な両面印刷を可能とするインクユニットを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す印刷装置であるインクジェットプリンタの外観を示した図である。
【図2】インクジェットプリンタの制御回路を示した図である。
【図3】インクジェットプリンタのキャリッジ周辺の構成を示した図である。
【図4】インクジェットプリンタの要部断面図の一例を示した図である。
【図5】インクジェットプリンタの要部断面図の一例を示した図である。
【図6】本発明の一実施例を示す印刷ヘッドの構成を示した図である。
【図7】本発明の一実施例を示す印刷ヘッド調整機構の構成を示した図である。
【図8】印刷ヘッドIH1〜IH6におけるインクジェットノズルNzの配列を示した図である。
【図9】ヘッド駆動回路内に設けられた駆動信号発生部の構成を示した図である。
【図10】本発明の一実施例を示すギャップ調整機構を示した図である。
【図11】ギャップが通常の状態を示したギャップ調整機構を示した側面図である。
【図12】キャリッジの動きとの関連をもって示したギャップ調整機構の要部図である。
【図13】ギャップを大きく調整した状態を示したギャップ調整機構の側面図である。
【図14】ギャップ調整機構に用いる中間歯車の平面図と断面図である。
【図15】本発明の一実施例を示すインクユニットを示した図である。
【図16】本発明の一実施例を示す着脱部と読み取り部を示した図である。
【図17】インクユニットと着脱部の関係を示した図である。
【図18】その他の実施にかかるインクユニットを示した図である。
【図19】両面印刷情報の構造データの概念図を示した図である。
【図20】各両面印刷情報に対する、印刷装置の動作を示す図である。
【図21】インクユニットが印刷装置に装着されて、記憶部に記憶された情報の読み取りを経て、両面印刷するまでを説明するフローチャートである。
【図22】本発明の一実施例を示すコンピュータシステムの外観を示した図である。
【図23】コンピュータシステムの構成を示した図である。
【符号の説明】
10 カラープリンタ本体 11 操作パネル
111 操作ボタン 112 表示ランプ
12 排紙部 121 排紙トレー
13 給紙部 131 給紙ホルダ
15 記憶素子 20 印刷媒体
25 キャッピング装置 26 ポンプユニット
27 キャップ 29 反射型光学センサ
40 キャリッジ 41 キャリッジモータ
42 プラテン 43 紙送りモータ
44 摺動軸 45 駆動ベルト
46 プーリ 47 エンコーダ
50 制御回路 51 CPU
52 PROM 53 RAM
54 PIO 55 タイマ
56 駆動バッファ 57 バス
58 発振器 59 分配出力器
61 紙送りローラ 62 補助ローラ
64A、64B 排紙ローラ 70 紙送り機構
72 給紙ホッパ 73 給紙ローラ
74 送り込みローラ 76A 下ガイド板
76B 上ガイド板 80 用紙反転機構
82 切替ガイド 84A、84B 反転ローラ
86 用紙検出センサ 88、89 ガイド部材
97 インク導入管
171 カートリッジ本体 172 側枠部
173 凹部 174 接続端子
175 インク供給部 182 カートリッジガイド
183 開孔 184 内壁
185 電極 186 コネクタ
187 底部 188 後壁部
189 係合部 191 支持軸
192 固定レバー 193 係止部
204 マスク回路 206 原駆動信号発生部
230 駆動信号補正部 301 突出端部
302 印刷ヘッド 303、304 ガイドロッド
303A、304A 偏心ピン 303B、304B 軸の端部
307 排紙ローラ 308 排紙ローラ軸
310 ギャップ調整ユニット 311 ユニットフレーム
312 係合孔 313 切換えレバー
314 爪片 316 太陽歯車
317、318 遊星歯車 320 中間歯車
323 変形ジェネバ歯車 323A ストッパ
325 扇形歯車 326 小扇形歯車
327 セクタ歯車 328 小扇形歯車
1000 コンピュータシステム 1102 コンピュータ本体
1104 表示装置 1106 プリンタ
1108 入力装置 1108A キーボード
1108B マウス 1110 読取装置
1110A フレキシブルディスクドライブ装置
1110B CD−ROMドライブ装置
2000 印刷システム 2050 印刷制御装置
2104 表示部 2106 プリント部
2108 入力部 2108A ボタン
2110 読取部 2110A スロット
INC1、INC2 インクカートリッジ
IH1、IH2、IH3、IH4 印刷ヘッド
PE ピエゾ素子 Nz ノズル
Ip インク滴 P 用紙

Claims (15)

  1. 媒体に両面印刷を行う印刷装置に着脱可能であって、情報を記憶するための記憶部と、印刷装置が媒体に両面印刷を行う際に用いられるインクを収容するためのインク収容部とを備えるインクユニットにおいて、
    前記記憶部には、前記印刷装置が前記インク収容部に収容されたインクを用いて媒体に両面印刷を行う際に用いられる両面印刷情報が記憶されていることを特徴とするインクユニット。
  2. 請求項1に記載のインクユニットにおいて、
    前記印刷装置は、前記インク収容部に収容されたインクを用いて片面が印刷された媒体を乾燥させるための乾燥用発熱体を有し、
    前記両面印刷情報は、前記媒体の片面に吐出されたインクの量に応じて、前記乾燥用発熱体によって前記媒体を乾燥させる時間を示す情報であることを特徴とするインクユニット。
  3. 請求項2に記載のインクユニットにおいて、
    前記両面印刷情報は、媒体を乾燥させる際の前記乾燥用発熱体の温度を示す情報であることを特徴とするインクユニット。
  4. 請求項1に記載のインクユニットにおいて、
    前記印刷装置は、前記インク収容部に収容されたインクを媒体に吐出するための印刷ヘッドを有し、
    前記両面印刷情報は、前記媒体の所定領域に対して前記印刷ヘッドが吐出すべきインクの最大量を示す情報であることを特徴とするインクユニット。
  5. 請求項1に記載のインクユニットにおいて、
    前記印刷装置は、前記インク収容部に収容されたインクを媒体に吐出するための移動可能な印刷ヘッドを有し、
    前記両面印刷情報は、媒体に印刷される画像データの中の1ライン分の画像データについて、媒体上に前記印刷ヘッドがインクを吐出して印刷を行う際に、前記媒体上を前記印刷ヘッドが走査する走査回数を示す情報であることを特徴とするインクユニット。
  6. 請求項1に記載のインクユニットにおいて、
    前記印刷装置は、前記インク収容部に収容されたインクを媒体に吐出するための移動可能な印刷ヘッドを有し、
    前記両面印刷情報は、往路と復路の2方向で前記媒体上を前記印刷ヘッドが走査する際、前記往路もしくは前記復路のいずれか片方向で前記印刷ヘッドがインクを吐出するか、又は、前記往路と前記復路の双方向で前記印刷ヘッドがインクを吐出するか、を示す情報であることを特徴とするインクユニット。
  7. 請求項1に記載のインクユニットにおいて、
    前記両面印刷情報は、前記インク収容部に収容されたインクが、両面印刷に適応したインクか否かを示す情報であることを特徴とするインクユニット。
  8. 請求項1に記載のインクユニットにおいて、
    前記印刷装置は、前記インク収容部に収容されたインクを媒体に吐出するための印刷ヘッドと、
    前記インク収容部に収容されたインクを用いて前記印刷ヘッドによって片面が印刷された媒体と、前記印刷ヘッドとのギャップが所定ギャップとなるように調整するためのギャップ調整機構を有し、
    前記両面印刷情報は、前記所定ギャップを示す情報であることを特徴とするインクユニット。
  9. 請求項1に記載のインクユニットにおいて、
    前記印刷装置は、前記インク収容部に収容されたインクを用いて片面が印刷された媒体を乾燥させるための送風ファンを有し、
    前記両面印刷情報は、媒体を乾燥させる際の前記送風ファンの回転数を示す情報であることを特徴とするインクユニット。
  10. 情報を記憶するための記憶部と、インクを収容するためのインク収容部とを有するインクユニットが着脱可能な着脱部、及び、該着脱部に装着されたインクユニットが有する記憶部に記憶された情報を読み出すための読み出し部材、を備え、
    前記着脱部に装着されたインクユニットが有するインク収容部に収容されたインクを用いて、媒体に両面印刷を行う印刷装置において、
    前記記憶部には、前記インク収容部に収容されたインクを用いて媒体に両面印刷を行う際に用いられる両面印刷情報が記憶されており、
    この両面印刷情報が前記読み出し部材によって読み出されることを特徴とする印刷装置。
  11. 請求項10に記載の印刷装置において、
    前記インク収容部に収容されたインクを用いて片面が印刷された媒体を乾燥させるための乾燥用発熱体を有し、
    前記読み出し部材によって読み出された両面印刷情報は、前記乾燥用発熱体が前記媒体を乾燥させる時間を示す情報又は前記乾燥用発熱体の温度を示す情報であり、
    前記乾燥用発熱体は、前記乾燥用発熱体が前記媒体を乾燥させる時間を示す情報又は前記乾燥用発熱体の温度を示す情報に基づいて、前記媒体を乾燥させることを特徴とする印刷装置。
  12. 請求項10に記載の印刷装置において、
    前記インク収容部に収容されたインクを媒体に吐出するための印刷ヘッドと、
    前記インク収容部に収容されたインクを用いて前記印刷ヘッドによって片面が印刷された媒体と、前記印刷ヘッドとのギャップが所定ギャップとなるように調整するためのギャップ調整機構を有し、
    前記読み出し部材によって読み出された両面印刷情報は、所定ギャップを示す情報であり、
    前記ギャップ調整機構は、前記所定ギャップを示す情報に基づいて、前記媒体と前記印刷ヘッドとのギャップを調整することを特徴とする印刷装置。
  13. 請求項10に記載の印刷装置において、
    前記インク収容部に収容されたインクを用いて片面が印刷された媒体を乾燥させるための送風ファンを有し、
    前記読み出し部材によって読み出された両面印刷情報は、送風ファンの回転数を示す情報であり、
    前記送風ファンは、前記送風ファンの回転数を示す情報に基づいて、回転することを特徴とする印刷装置。
  14. 情報を記憶するための記憶部を備えたインクユニットに収容されたインクを用いて、媒体に両面印刷を行う印刷方法において、
    前記記憶部に記憶された、前記インクユニットに収容されたインクを用いて媒体に両面印刷を行う際に用いられる両面印刷情報を、印刷装置が読み出すステップと、
    読み出された前記両面印刷情報に基づいて、媒体に両面印刷を行うステップと、
    を有することを特徴とする印刷方法。
  15. コンピュータ本体、並びに、
    前記コンピュータ本体と接続可能な印刷装置であって、情報を記憶するための記憶部とインクを収容するためのインク収容部とを有するインクユニットが着脱可能な着脱部、及び、該着脱部に装着されたインクユニットが有する記憶部に記憶された情報を読み出すための読み出し部材、を備え、前記着脱部に装着されたインクユニットが有するインク収容部に収容されたインクを用いて、媒体に両面印刷を行う印刷装置、
    を有するコンピュータシステムにおいて、
    前記記憶部には、前記インク収容部に収容されたインクを用いて媒体に両面印刷を行う際に用いられる両面印刷情報が記憶されており、
    この両面印刷情報が前記読み出し部材によって読み出されることを特徴とするコンピュータシステム。
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