JP7358910B2 - 液体吐出装置 - Google Patents

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本発明は、液体吐出装置に関する。
液体吐出ヘッドの備える圧電素子を駆動させて液体を吐出する液体吐出装置において、圧電素子は、一方の面に設けられた個別電極と、他方の面に設けられた共通電極との電位差を含む駆動波形が、アンプ等の増幅部を介して供給されることで駆動される。
このような液体吐出装置では、高い周波数で液体を吐出させるために、圧電素子の個別電極側に設けられた複数の増幅部を介して、駆動波形を圧電素子に選択的に供給するものが知られている。
また、液体吐出ヘッドによる吐出状態の変動を抑制するために、圧電素子における個別電極に第1の駆動信号を印加し、共通電極に第2の駆動信号を印加する装置が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、複数の増幅部を備え、複数の増幅部のそれぞれが駆動波形を供給する液体吐出ヘッドでは、駆動波形を供給する圧電素子の数により負荷が異なることに起因して、複数の増幅部のそれぞれが供給する駆動波形毎で、圧電素子の共通電極の電位変動に伴う波形の歪みが異なる場合がある。そして、圧電素子に所望の駆動波形を供給できずに、吐出不良が生じる場合がある。
本発明は、複数の増幅部を備える液体吐出ヘッドの圧電素子に所望の駆動波形を供給することを課題とする。
本発明の一態様に係る液体吐出装置は、複数のノズルと、前記複数のノズルに1対1で対応して連通する複数の液室と、前記複数の液室に1対1で対応して設けられた複数の圧電素子と、前記複数の圧電素子のそれぞれに駆動波形を供給する第1増幅部と、第2増幅部とを含む複数の増幅部と、前記複数の圧電素子における共通電極の電位変動を検知する電位検知部と、前記電位検知部が検知した電位変動に基づいて、前記共通電極に所定の電圧を印加する第3増幅部と、を備える。
本発明によれば、複数の増幅部を備える液体吐出ヘッドの圧電素子に所望の駆動波形を供給できる。
実施形態に係るインクジェットプリンタの全体構成を例示する図であり、(a)は透視斜視図、(b)は透視側面図である。 同インクジェットプリンタのハードウェア構成例のブロック図である。 同インクジェットプリンタのインク吐出ヘッドの構成を例示する図である。 同インク吐出ヘッドの構成を例示する断面図であり、(a)は図3のAA´断面図であり、図4(b)は図3のBB´断面図である。 印刷制御基板とヘッドドライバのハードウェア構成詳細例のブロック図である。 第1実施形態に係るコントローラの機能構成を例示するブロック図である。 共通電極の電位変動例の図であり、(a)は第1増幅部の供給する駆動波形例の図、(b)は第2増幅部の供給する駆動波形例の図、(c)は第1増幅部の駆動波形供給による電位変動例の図、(d)は第2増幅部の駆動波形供給による電位変動例の図である。 第2実施形態に係るコントローラの機能構成を例示するブロック図である。
以下、図面を参照して発明を実施するための形態について説明する。各図面において、同一の構成部分には同一符号を付し、重複した説明を省略する場合がある。
実施形態では、複数の圧電素子のそれぞれに駆動波形を供給する複数の増幅部を備え、複数の圧電素子における共通電極の電位変動に基づいて、該共通電極に所定の電圧を印加する。これにより、複数の圧電素子のそれぞれに供給される駆動波形の歪みを抑制し、液体吐出ヘッドの圧電素子に所望の駆動波形を供給する。
以下では、マルチチャネル化されたインク吐出ヘッドを含むインクジェットプリンタ1を一例として実施形態を説明する。なお、インクジェットプリンタ1は、液体吐出装置によってインクを吐出して画像を形成する画像形成装置でもある。また、インクは液体の一例であり、インク吐出ヘッドは液体吐出ヘッドの一例である。
<インクジェットプリンタ1の全体構成例>
まず、実施形態に係るインクジェットプリンタ1の全体構成について、図1を参照して説明する。図1は、インクジェットプリンタ1の全体構成の一例を説明する図であり、(a)は、インクジェットプリンタ1の透視斜視図、(b)は、インクジェットプリンタ1の透視側面図である。
図1に示すように、インクジェットプリンタ1は、装置本体の内部に主走査方向に移動可能なキャリッジ101と、キャリッジ101に搭載されたインク吐出ヘッド102と、インク吐出ヘッド102にインクを供給するインクカートリッジ103とを含んで構成される印字機構部等を備えている。インクジェットプリンタ1の装置本体の下方部には前方側から多数枚の用紙P等の記録媒体を積載可能な給紙カセット(あるいは給紙トレイでもよい)104を抜き差し可能に装着できる。また、用紙Pを手差しで給紙するための手差しトレイ105を開倒できる。
インクジェットプリンタ1は、給紙カセット104或いは手差しトレイ105から給送される用紙Pを取り込み、上述した印字機構部によって所要の画像を形成した後、後面側に装着された排紙トレイ106に排紙する。なお、以降、記録媒体は用紙である場合を例として説明するが、記録媒体としては、用紙の他、フィルム、プラスチック等のシート状の材料で、画像形成出力の対象物となるものであれば採用可能である。
また、印字機構部は、図示しない左右の側板に横架したガイド部材である主ガイドロッド107と従ガイドロッド108とで、キャリッジ101を主走査方向(紙面垂直方向)に摺動可能に保持している。
キャリッジ101に搭載されているインク吐出ヘッド102は、イエロー(Yellow)、シアン(Cyan)、マゼンタ(Magenda)、ブラック(blacK)の各色のインク滴を吐出する。これら各色のインクを吐出する複数のインク吐出口は主走査方向と交差する方向に配列されており、且つインク吐出口は下方に向けられている。
インク吐出ヘッド102に各色のインクを供給するための各インクカートリッジ103は、キャリッジ101において交換可能に装着されている。また、インクカートリッジ103は、上方に外部と連通する大気口、下方にはインク吐出ヘッド102にインクを供給する供給口を、内部にはインクが充填された多孔質体を備え、多孔質体の毛管力によりインク吐出ヘッド102へ供給されるインクをわずかな負圧に維持している。なお、実施形態では、インク吐出ヘッド102が色ごとに設けられている場合を例としているが、各色のインクを吐出するノズルを有する1個のヘッドでもよい。
キャリッジ101は、後方側(用紙搬送方向下流側)が主ガイドロッド107に摺動可能に装着され、前方側(用紙搬送方向上流側)が従ガイドロッド108に摺動可能に装着されている。そして、キャリッジ101を主走査方向に移動走査するため、主走査モータ109で回転駆動される駆動プーリ110と従動プーリ111との間にタイミングベルト112が架け渡されている。タイミングベルト112とキャリッジ101とは固定されており、主走査モータ109の正逆回転によりキャリッジ101が往復駆動される。
一方、給紙カセットにセットされた用紙をインク吐出ヘッド102の下方側に搬送するために、給紙カセット104から用紙Pを分離給装する給紙ローラ113及びフリクションパッド114と、用紙Pを案内するガイド部材115と、給紙された用紙Pを反転させて搬送する搬送ローラ116と、この搬送ローラ116の周面に押し付けられる搬送コロ117及び搬送ローラ116からの用紙Pの送り出し角度を規定する先端コロ118とが設けられている。搬送ローラ116は図示しない副走査モータによってギヤ列を介して回転駆動される。
キャリッジ101の主走査方向の移動範囲に対応して搬送ローラ116から送り出された用紙Pをインク吐出ヘッド102の下方側で案内する用紙ガイド部材である印写受け部材119が設けられている。この印写受け部材119の用紙搬送方向下流側には、用紙Pを排紙方向へ送り出すために回転駆動される搬送コロ120、拍車121が設けられ、更に用紙Pを排紙トレイ106に送り出す排紙ローラ122及び拍車123と、排紙経路を形成するガイド部材124、125とが配置されている。
そして、用紙Pへの画像形成時には、インクジェットプリンタ1のコントローラが、キャリッジ101を移動させながら画像信号に応じてインク吐出ヘッド102を駆動することにより、停止している用紙Pにインクを吐出して1走査分を画像形成し、用紙Pを所定量搬送後次の行の画像形成を行う。画像形成終了信号または、用紙Pの後端が画像形成領域に到達した信号を受けることにより、画像形成動作を終了させ用紙Pを排紙する。
インク吐出ヘッド102は、上述したように複数設けられたノズルをそれぞれ駆動するための駆動素子として圧電素子を含む。即ち、インクジェットプリンタ1においては、複数のノズルそれぞれからインクを吐出させるための吐出力を生じさせるアクチュエータ素子として圧電素子が用いられる。この圧電素子に所定の駆動波形を印加することで、それぞれのノズルからインクが吐出される。
また、キャリッジ101の移動方向右端側の画像形成領域を外れた位置には、インク吐出ヘッド102の吐出不良を回復するための維持回復装置126が配置されている。維持回復装置126はキャップ手段と吸引手段とクリーニング手段を有している。キャリッジ101は、印字待機中においてこの維持回復装置126側に移動されてキャッピング手段でインク吐出ヘッド102をキャッピングされる。これにより、吐出口部が湿潤状態に保たれ、インク乾燥による吐出不良が防止される。
また、インク吐出ヘッド102は、画像形成途中等において画像形成と関係しないインクを維持回復装置126に吐出することにより、全ての吐出口のインク粘度を一定にし、安定した吐出性能を維持する。
詳細には、吐出不良が発生した場合等には、キャッピング手段がインク吐出ヘッド102の吐出口(ノズル)を密封し、吸引手段がチューブを通して吐出口からインクとともに気泡等を吸い出し、吐出口面に付着したインクやゴミ等はクリーニング手段により除去され吐出不良が回復される。また、吸引されたインクは、本体下部に設置された廃インク溜(不図示)に排出され、廃インク溜内部のインク吸収体に吸収保持される。
<インクジェットプリンタ1のハードウェア構成例>
次に、インクジェットプリンタ1のハードウェア構成について、図2を参照して説明する。図2は、インクジェットプリンタ1のハードウェア構成を例示するブロック図である。
図2に示すように、インクジェットプリンタ1は、コントローラ200と、キャリッジ101と、主走査モータ109と、センサ群133と、副走査モータ134と、搬送ベルト135と、維持回復モータ136と、帯電ローラ137と、操作パネル138とを備えている。なお、以降、図1に示した構成と同一の構成には図1と同一の符号が付されている。
操作パネル138は、インクジェットプリンタ1に必要な情報の入力及び表示を行なうための操作部及び表示部として機能するユーザインタフェースである。キャリッジ101は、インクを吐出するインク吐出ヘッド102及びインク吐出ヘッド102を駆動するヘッドドライバ131が搭載されている。搬送ベルト135によって搬送される用紙に対して、用紙の搬送方向である副走査方向と直角な方向である主走査方向に動かされながら、用紙の前面に対してインクを吐出して画像形成を行う。
主走査モータ109は、キャリッジ101を主走査方向に動かすための動力を供給するモータである。副走査モータ134は、画像の出力対象である用紙を搬送する搬送ベルト135に動力を供給するモータである。維持回復モータ136は、維持回復装置126を駆動するモータである。
センサ群133は、インクジェットプリンタ1における様々な情報を検知する各種センサである。例えば、主走査モータ109及び副走査モータ134の回転を検知するための回転検知センサ、用紙の位置を検知するための光学センサ、装置内の温度を監視するためのサーミスタ、帯電ベルトの電圧を監視するセンサ、カバーの開閉を検知するインターロックスイッチ等が挙げられる。帯電ローラ137は、搬送ベルト135を帯電させることにより、画像の出力対象である用紙を搬送ベルト135に吸着させるための静電力を発生させる。
コントローラ200は、インクジェットプリンタ1の動作を制御する制御部である。図2に示すように、コントローラ200は、CPU(Central Processing Unit)11と、ROM(Read Only Memory)12と、RAM(Random Access Memory)13と、NVRAM(Non Volatile RAM)14とを備えている。また、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)15と、ホストI/F(Interface)16と、印刷制御基板17と、モータ駆動回路18と、ACバイアス供給回路19と、I/O(Input/Output)20とを備えている。
CPU11はプロセッサであり、コントローラ200各部の動作を制御する。ROM12は、読み出し専用の不揮発性記憶媒体であり、ファームウェア等のプログラムが格納されている。RAM13は、情報の高速な読み書きが可能な揮発性の記憶媒体であり、CPU11が情報を処理する際の作業領域として用いられる。NVRAM14は、情報の読み書きが可能な不揮発性の記憶媒体であり、制御プログラムや制御用のパラメータが格納される。
ASIC15は、画像形成出力に際して必要な画像処理を実行するハードウェア回路である。ホストI/F16は、PC(Personal Computer)等のホスト装置から形成対象の画像データを受信するためのインタフェースであり、Ethernet(登録商標)やUSB(Universal Serial Bus)インタフェースが用いられる。I/O20は、センサ群133からの検出信号をコントローラ200に入力するためのポートである。
印刷制御基板17は、キャリッジ101に含まれるインク吐出ヘッド102を駆動制御するためのデータ転送回路、駆動波形を生成する駆動波形生成回路、駆動波形を増幅するアンプ等を含んで構成されている。なお、これらの構成については、別途、図5を用いて詳述する。
印刷制御基板17は、上述した画像データをシリアルデータでインク吐出ヘッド102のヘッドドライバ131に転送するとともに、この画像データの転送及び転送の確定等に必要な転送クロックやラッチ信号、滴制御信号(マスク信号)等をヘッドドライバ131に出力する。
また、印刷制御基板17は、1つの駆動パルス(駆動信号)或いは複数の駆動パルス(駆動信号)で構成される駆動波形をヘッドドライバ131に対して出力する。
モータ駆動回路18は、主走査モータ109及び副走査モータ134を駆動する電気回路である。ACバイアス供給回路19は、帯電ローラ137にACバイアスを供給する電気回路である。
PC等の情報処理装置、イメージスキャナ等の画像読取装置、デジタルカメラ等の撮像装置といったホスト側からの画像データは、コントローラ200においてホストI/F16に入力され、ホストI/F16内の受信バッファに格納される。
CPU11は、RAM13にロードされたプログラムに従って演算を行うことにより、ホストI/F16に含まれる受信バッファ内の印刷データを読み出して解析し、ASIC15を制御して必要な画像処理、データの並び替え処理等を行なう。
その後、CPU11は、印刷制御基板17を制御することで、ASIC15において処理された画像データを、ヘッドドライバ131に転送する。
ヘッドドライバ131は、シリアルに入力される1行分の画像データに基づき、印刷制御基板17から与えられる駆動波形を構成する駆動信号を、インク吐出ヘッド102からインクを吐出させるためのエネルギーを発生する圧電素子161に対して選択的に印加することでインク吐出ヘッド102を駆動させる。
このとき、ヘッドドライバ131は、駆動波形を構成する駆動パルスを選択することによって、例えば、大滴(大ドット)、中滴(中ドット)、小滴(小ドット)など、大きさの異なるドットを打ち分けることができる。
<インク吐出ヘッド102の構成例>
ここで、キャリッジ101におけるインク吐出ヘッド102の構成について、図3を参照して説明する。図3は、キャリッジ101におけるインク吐出ヘッド102の構成の一例を示す図である。
図3に示すように、キャリッジ101には、インク吐出ヘッド102として、CMYK(Cyan,Magenta,Yellow,blacK)のそれぞれの色毎に、インク吐出ヘッド102K,102C,102M,102Yが搭載されている。
図4(a)は、図3の切断線AA´における断面図であり、図4(b)は、図3の切断線BB´における断面図である。図4に示すように、インク吐出ヘッド102は、単結晶シリコン基板を異方性エッチングして形成した流路板151と、この流路板151の下面に接合したニッケル電鋳で形成した振動板152と、流路板151の上面に接合したノズル板153とを接合して積層している。これらによってインクを吐出するノズル154が連通する流路であるノズル連通路155及び圧力発生室である液室156、液室156に流体抵抗部(供給路)157を通じてインクを供給するための共通液室158に連通するインク供給口159等を形成している。
また、振動板152を変形させて液室156内のインクを加圧するための圧力発生手段(アクチュエータ手段)である電気機械変換素子としての2列の積層型の圧電素子161と、この圧電素子161を接合固定するベース基板162とを備えている。なお、圧電素子161の間には支柱部163を設けている。この支柱部163は圧電素子部材を分割加工することで圧電素子161と同時に形成した部分であるが、駆動電圧を印加しないので単なる支柱となる。
さらに、圧電素子161には図示しない駆動ICを搭載したFPC(Flexible Printed Circuit)ケーブル164が接続されている。そして、振動板152の周縁部をフレーム部材165に接合し、このフレーム部材165には、圧電素子161及びベース基板162等で構成されるアクチュエータユニットを収納する貫通部166及び共通液室158となる凹部、この共通液室158に外部からインクを供給するためのインク供給穴167を形成している。
ノズル板153は各液室156に対応して直径10~30μmのノズル154を形成し、流路板151に接着接合している。このノズル板153は、金属部材からなるノズル形成部材の表面に所要の層を介して最表面に撥水層を形成したものである。
圧電素子161は、圧電材料168と内部電極169とを交互に積層した積層型圧電素子であり、ここではPZT(PbZrO3-PbTiO3)素子である。この圧電素子161の交互に異なる端面に引き出された各内部電極169には個別電極170及び共通電極171が接続されている。なお、この実施形態では、圧電素子161の圧電方向として、図面上方への変位を用いて液室156内インクを加圧する構成としている。また、1つのベース基板162に1列の圧電素子161が設けられる構造とすることもできる。
このように構成したインク吐出ヘッド102では、圧電素子161に印加する電圧を基準電位から下げることで圧電素子161が収縮する。そして、振動板152が下降して液室156の容積が膨張することで、液室156内にインクが流入する。その後圧電素子161に印加する電圧を上げて圧電素子161を積層方向に伸長させ、振動板152をノズル154方向に変形させて液室156の容積/体積を収縮させることで、液室156内のインクが加圧され、ノズル154からインクが吐出される。
その後、圧電素子161に印加する電圧を基準電位に戻すことによって振動板152が初期位置に復元し、液室156が膨張して負圧が発生する。このとき、共通液室158から液室156内にインクが充填される。そこで、ノズル154のメニスカス面の振動が減衰して安定した後、次の液滴吐出のための動作に移行する。
<印刷制御基板とヘッドドライバの詳細構成例>
次に、印刷制御基板17とヘッドドライバ131の構成の詳細を、図5を参照して説明する。図5は、印刷制御基板17とヘッドドライバ131のハードウェア構成例の詳細を示すブロック図である。
図5に示すように、印刷制御基板17は、駆動波形生成部180と、第1増幅部181と、第2増幅部182と、電圧検出部183と、第3増幅部184と、画像データ処理部185とを備えている。
これらのうち、駆動波形生成部180は、ROM12に格納されている駆動信号のパターンデータをD/A(Digital/Analog)変換するD/A変換器等で構成され、1印刷周期内に、1つの駆動パルス(駆動信号)或いは複数の駆動パルスで構成される駆動波形を生成して、第1増幅部181又は第2増幅部182に出力する。
第1増幅部181及び第2増幅部182のそれぞれは、各圧電素子161の個別電極(選択電極)170に接続され、駆動波形生成部180から入力した駆動波形を増幅して、アナログスイッチ215を介して各圧電素子161の個別電極170に供給する増幅回路である。第1増幅部181及び第2増幅部182のそれぞれから供給される駆動波形により、各圧電素子161が駆動される。
電圧検出部183は、各圧電素子161の共通電極171に接続され、この共通電極171で生じる電位変動を検出する電気回路である。ここで、電圧検出部183は電位変動検出部の一例であり、また電位検知部の一例である。第3増幅部184は、各圧電素子161の共通電極171に接続され、電圧検出部183により検出された電位変動に基づき所定の電圧を生成し、これを増幅して各圧電素子161の共通電極171に印加する電気回路である。
画像データ処理部185は、形成対象の画像に応じた2ビットの印字データ(階調信号0、1)と、クロック信号、ラッチ信号(LAT)、滴制御信号M0~M3を出力する電気回路である。
ここで、滴制御信号は、ヘッドドライバ131のスイッチ手段であるアナログスイッチ215の開閉を滴毎に指示する2ビットの信号である。共通駆動波形の画像形成周期に合わせて選択すべき波形でHレベル(ON)に状態遷移し、非選択時にはLレベル(OFF)に状態遷移する。
ヘッドドライバ131は、画像データ処理部185からの転送クロック(シフトクロック)及びシリアル印字データ(階調データ:2ビット/CH)を入力するシフトレジスタ211と、シフトレジスタ211の各レジスト値をラッチ信号によってラッチするためのラッチ回路21とを備えている。また、階調データと滴制御信号M0~M3をデコードして結果を出力するデコーダ213と、デコーダ213のロジックレベル電圧信号をアナログスイッチ215が動作可能なレベルへとレベル変換するレベルシフタ214とを備えている。さらに、レベルシフタ214を介して与えられるデコーダ213の出力でオン/オフ(開閉)されるアナログスイッチ215を備えている。
このアナログスイッチ215は、各圧電素子161の個別電極170に接続され、駆動波形生成部201からの共通駆動波形が入力されている。従って、シリアル転送された印字データ(階調データ)及び滴制御信号M0~M3をデコーダ213でデコードした結果に応じてアナログスイッチ215がオンされることにより、共通駆動波形を構成する所要の駆動信号が通過して(選択されて)圧電素子161に印加される。
[第1実施形態]
<コントローラ200の機能構成例>
次に、第1実施形態に係るコントローラ200の機能構成について、図6を参照して説明する。図6は、コントローラ200の機能構成の一例を説明するブロック図である。図6に示すように、コントローラ200は、駆動波形生成部180と、第1増幅部181と、第2増幅部182と、電圧検出部183と、第3増幅部184とを備えている。
また、インク吐出ヘッド102は、制御部216を備えている。制御部216は図5のアナログスイッチ215を除くヘッドドライバ131が該当する。したがって、制御部216が全てのアナログスイッチ215に対して制御信号を与えることになる。
コントローラ200における駆動波形生成部180は、1印刷周期内に、1つの駆動パルス(駆動信号)或いは複数の駆動パルスで構成される駆動波形を生成して、第1増幅部181又は第2増幅部182に出力する。
第1増幅部181は、駆動波形生成部180から入力した駆動波形を増幅し、アナログスイッチ215を介して各圧電素子161の個別電極170に供給する。第2増幅部182は、駆動波形生成部180から入力した駆動波形を増幅し、アナログスイッチ215を介して各圧電素子161の個別電極170に供給する。
ここで、インク吐出ヘッド102は、複数の駆動パルスで駆動波形を構成することで複数のインク滴の連続吐出や微駆動が可能である。連続吐出された複数のインク滴を用紙Pへの着弾前に合体(マージ)させることで、インク滴のサイズを大滴、中滴、小滴等のように変化させ、用紙Pに形成される画像を階調表現できるようになっている。なお、微駆動とは、振幅の小さい駆動パルスにより液室156(図4参照)を微小に収縮させ、液室156内のインクを攪拌することでインクの乾燥を抑制するための駆動をいう。
一方、画像形成を高速に行う場合、インク吐出ヘッド102による吐出周期を短くすることが好ましい。しかし、駆動波形の周期より吐出周期を短くできないため、多様な駆動パターンを実現できるように複数の駆動パルスを含んで駆動波形を構成すると、吐出周期を短くすることが制限され、画像形成の高速化が制限される場合がある。
そのため、実施形態では、第1増幅部181と第2増幅部182の2つの増幅部を設けている。第1増幅部181と第2増幅部182のそれぞれが、異なる駆動パターンを担当する駆動波形を増幅し、ヘッドドライバ131に選択的に供給するようにすることで、駆動波形の周期が長くなることを抑えている。これにより、吐出周期を短くすることに対する制限が緩和され、画像形成の高速化が図られる。
また、インク吐出ヘッド102では、圧電素子161は電気回路上の負荷となるため、駆動させる圧電素子161の数に伴い、負荷の数も増加する。そのため、多くの負荷を同時に駆動させると、大きな瞬間消費電流が生じる場合がある。大きな瞬間消費電流の発生により、共通電極171に、配線抵抗等による電位変動が生じ、圧電素子161に印加される駆動波形が歪む場合がある。駆動波形の歪みは、不吐出や吐出曲がり、吐出速度変動等の吐出不良を生じさせ、画像品質を低下させる。
一方、実施形態のように、第1増幅部181と第2増幅部182の複数の増幅部を設けた場合、第1増幅部181により圧電素子161に供給する駆動波形と、第2増幅部182により圧電素子161に供給する駆動波形とで、波形の歪みが異なる場合がある。このような駆動波形の歪みにより、圧電素子161に所望の駆動波形を供給できなくなる場合がある。
そのため、実施形態では、電圧検出部183は、共通電極171における電位変動を検出して検出結果を第3増幅部184に出力する。第3増幅部184は、電位変動の検出結果として電圧検出部183から入力した電圧に基づき、所定の電圧を生成し、これを増幅して共通電極171に出力する。
ここで、この所定の電圧等について、図7を参照して説明する。図7は、共通電極171の電位変動の一例を示す図である。(a)は第1増幅部181の供給する駆動波形の一例を示す図、(b)は第2増幅部182の供給する駆動波形の一例を示す図である。また、(c)は第1増幅部181の駆動波形供給による電位変動の一例を示す図、(d)は第2増幅部182の駆動波形供給による電位変動の一例を示す図である。
図7(a),(b)に示すように、第1増幅部181の供給する駆動波形71と第2増幅部182の供給する駆動波形72は、異なる駆動パターンを担当するために、異なる駆動波形となっている。駆動波形71と駆動波形72は、第1増幅部181または第2増幅部182から選択的に供給される。
第1増幅部181により圧電素子161に駆動波形71が供給されると、共通電極171では瞬間消費電流に起因した電位変動73が生じる。この電位変動73は、駆動波形71のパターンによって異なる。
圧電素子161の共通電極171で発生した電位変動73は、個別電極170と共通電極171との電位差に対応した形状の電位変動73が共通電極171に現れる。
電圧検出部183は、この電位変動73を検出して第3増幅部184に出力する。第3増幅部184は、電圧検出部183から入力した電位変動73に基づき、電位変動73を打ち消すような印加電圧74を生成する。具体的には、電位変動73を正負反転し、オフセット電圧を電位変動73に合せる処理等を実行して印加電圧74を生成する。
図7(c)において、電位変動73の下方に示した印加電圧74は、第3増幅部184により生成され、共通電極171に印加される電圧を示している。印加電圧74は、電位変動73に対応する電圧波形として生成される。印加電圧74が共通電極171に印加されることで、電位変動73が打ち消され、電位75に示すようにフラットな電位が得られる。これにより駆動波形71による共通電極171の電位変動が除去される。
同様に、第2増幅部182により圧電素子161に駆動波形72が供給されると、共通電極171では瞬間消費電流に起因した電位変動76が生じる。電位変動76は、電圧検出部183により検出され、第3増幅部184は、検出された電位変動76に基づき、電位変動76を打ち消すような印加電圧77を生成する。印加電圧77が共通電極171に印加されることで、電位変動76が打ち消され、電位78に示すようにフラットな電位が得られる。これにより駆動波形72による共通電極171の電位変動が除去される。
駆動波形71又は駆動波形72がヘッドドライバ131に選択的に供給される毎に、電圧検出部183により電位変動がリアルタイムで検出される。そして、検出結果に基づき生成された印加電圧が共通電極171に印加されることで、電位変動が打ち消されて除去される。
なお、電位変動73を打ち消すような印加電圧74の生成処理は、上述した「電位変動73を正負反転し、オフセット電圧を電位変動73に合せる処理」に限定されるものではなく、電位変動73を打ち消すことができる処理であればよい。
また、印加電圧74により、電位変動73が打ち消され、電位75に示すようなフラットな電位が得られる例を示したが、完全にフラットな電位が得られなくてもよく、ノイズと認められる程度の電位の変動が残ることは許容される。
さらに、印加電圧74は「電位変動73を打ち消す電圧」に限定されるものではなく、画質を確保可能な範囲で駆動波形の歪みを抑制できれば、電位変動73を低減させる電圧であってもよい。
<インクジェットプリンタ1の作用効果>
以上説明してきたように、本実施形態では、複数の圧電素子161のそれぞれに駆動波形を供給する第1増幅部181と第2増幅部182とを備え、複数の圧電素子161における共通電極の電位変動に基づいて、共通電極に所定の電圧を印加する。
これにより、共通電極の電位変動を低減させることができる。
ここで、インク吐出ヘッドとして、液室の体積を小型化して共振周期を短縮したものがある。このようなインク吐出ヘッドでは、駆動波形に含まれる駆動パルスの単位時間あたりの電圧変化幅が大きくなり、電位変動が発生しやすくなる場合がある。この電位変動を低減させるために、インク吐出ヘッドに含まれる複数の圧電素子に、共通電極を個別に設けることも考えられるが、圧電素子の加工及び配線難易度が高くなる場合がある。
このように、液室の体積を小型化して共振周期を短縮したインク吐出ヘッドにおいても、実施形態を適用することで、上述した効果を得ることができる。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態に係るインクジェットプリンタ1aについて説明する。
本実施形態では、複数の増幅部のそれぞれが供給する駆動波形に対応付けられた、駆動波形情報を駆動波形選択部で選択する。圧電素子における共通電極の電位変動情報は、画像データ処理部から出力された画像データに基づいて負荷波形検知部が算出する。すなわち、複数の増幅部のそれぞれが供給する駆動波形のうちの最も負荷が大きい駆動波形を画像データから算出して、算出結果に基づき駆動波形情報を上記記憶部に記憶させる。算出された共通電極の電位変動情報に基づき、個別電極および共通電極に所定の電圧を印加することで、複数の圧電素子のそれぞれに供給される駆動波形の歪みを抑制し、圧電素子に所望の駆動波形を供給する。
<コントローラ200aの機能構成例>
ここで、インクジェットプリンタ1aの備えるコントローラ200aの機能構成について、図8を参照して説明する。図8は、コントローラ200aの機能構成の一例を説明するブロック図である。図8に示すように、コントローラ200aは、記憶部206と、負荷波形検知部207aと、駆動波形選択部208とを備えている。
これらのうち、記憶部206の機能は、図2のROM12又はNVRAM14等により実現され、負荷波形検知部207a及び駆動波形選択部208のそれぞれの機能はCPU11が所定のプログラムを実行すること等により実現される。
記憶部206は、第1増幅部181、第2増幅部182および第3増幅部184のそれぞれが供給する駆動波形情報を記憶する。この電位変動情報は、画像データ処理部185から送られた画像データに基づいて負荷波形検知部207aによって算出されたものであり、駆動波形選択部208はこの算出結果に基づいて選択した駆動波形情報を記憶部206に出力する。この駆動波形情報は、第1増幅部181、第2増幅部182および第3増幅部184のそれぞれが供給する駆動波形毎に記憶部206に記憶される。
負荷波形検知部207aは、第1増幅部181及び第2増幅部182のそれぞれが供給する駆動波形のうちの最も負荷が大きい駆動波形を画像データから算出して、最も負荷が大きい駆動波形を示す情報を駆動波形選択部208に出力する。この負荷波形検知部207aは電位検知部の一例である。
より具体的には、負荷波形検知部207aは、PC等の外部装置からホストI/F16(図2参照)および画像データ処理部185(図5参照)を介して入力された画像データから、インク吐出ヘッド102に含まれる複数のノズルのうちのインクを吐出するノズルを示す情報と、このインクを吐出するノズルにより吐出されるインクの滴種情報とを取得する処理を実行する。そして取得された情報に基づいて、最も負荷が大きい駆動波形を検知する。
換言すると、負荷波形検知部207aは、インク吐出ヘッド102に含まれる圧電素子のうちのどの圧電素子に対して、どの増幅部からどのような駆動波形が選択されるかを検知することで、最も多い圧電素子に対して供給される駆動波形を検知する。
ここで、インクの滴種情報とは、大滴、中滴、小滴等のようなインク滴の種類を示す情報をいう。
駆動波形選択部208は、負荷波形検知部207aから入力した、最も負荷が大きい駆動波形を示す情報に基づき、駆動波形情報を選択する。そして、選択された駆動波形情報を記憶部206に出力する。記憶部206は、第1増幅部181、第2増幅部182および第3増幅部184に駆動波形情報を出力する。
第3増幅部184は、記憶部206から入力した駆動波形情報に基づき、電位変動を打ち消すような印加電圧を生成する。
そして、第3増幅部184により共通電極171に印加電圧が印加されることで、電位変動が打ち消される。
<インクジェットプリンタ1aの作用効果>
以上説明したように、本実施形態では、画像データ処理部185から出力される画像データに基づいて負荷波形検知部207aが電位変動情報を算出する。この算出に基づいて駆動波形選択部208は個別電極170および共通電極171に付与する駆動波形情報を選択して記憶部206に記憶させておく。そして、第1増幅部181、第2増幅部182および第3増幅部184のそれぞれが供給する駆動波形情報を記憶部206から出力する。
画像データから算出した電位変動情報に基づいた駆動波形情報に基づいて駆動波形を個別電極170および共通電極171に印加することで、各圧電素子161のそれぞれに供給される駆動波形の歪みを抑制し、インク吐出ヘッド102の各圧電素子161に所望の駆動波形を供給することができる。
また、電位変動情報を画像データから算出した駆動波形情報を、記憶させることで、電圧検出部183等の構成を省略できる。
以上、実施形態を説明したが、本発明は、具体的に開示された上記の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形や変更が可能である。
なお、実施形態では、複数の増幅部の一例として、第1増幅部181及び第2増幅部182の2つの増幅部を示したが、これに限定されるものではなく、インク吐出ヘッド102は3以上の増幅部を備えても良い。
また、実施形態における「液体」は、ヘッドから吐出可能な粘度や表面張力を有するものであればよく、特に限定されないが、常温、常圧下において、または加熱、冷却により粘度が30mPa・s以下となるものであることが好ましい。より具体的には、水や有機溶媒等の溶媒、染料や顔料等の着色剤、重合性化合物、樹脂、界面活性剤等の機能性付与材料、DNA、アミノ酸やたんぱく質、カルシウム等の生体適合材料、天然色素等の可食材料、等を含む溶液、懸濁液、エマルジョン等であり、これらは例えば、インクジェット用インク、表面処理液、電子素子や発光素子の構成要素や電子回路レジストパターンの形成用液、3次元造形用材料液等の用途で用いることができる。
上記で説明した実施形態の各機能は、一又は複数の処理回路によって実現することが可能である。ここで、本明細書における「処理回路」とは、電子回路により実装されるプロセッサのようにソフトウェアによって各機能を実行するようプログラミングされたプロセッサや、上記で説明した各機能を実行するよう設計されたASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(digital signal processor)、FPGA(field programmable gate array)や従来の回路モジュール等のデバイスを含むものとする。
1 インクジェットプリンタ(液体吐出装置の一例)
17 印刷制御基板
71,72 駆動波形
73,76 電位変動
74,77 印加電圧
75,78 電位
102 インク吐出ヘッド
131 ヘッドドライバ
161 圧電素子
170 個別電極
171 共通電極
180 駆動波形生成部
181 第1増幅部
182 第2増幅部
183 電圧検出部(電位変動検出部の一例、電位検知部の一例)
184 第3増幅部
185 画像データ処理部
200 コントローラ
206 記憶部
207a 負荷波形検知部(電位検知部の一例)
208 駆動波形選択部
215 アナログスイッチ
特開2016-055549号公報

Claims (7)

  1. 複数のノズルと、
    前記複数のノズルに1対1で対応して連通する複数の液室と、
    前記複数の液室に1対1で対応して設けられた複数の圧電素子と、
    前記複数の圧電素子のそれぞれに駆動波形を供給する第1増幅部と、第2増幅部とを含む複数の増幅部と、
    前記複数の圧電素子における共通電極の電位変動を検知する電位検知部と、
    前記電位検知部が検知した電位変動に基づいて、前記共通電極に所定の電圧を印加する第3増幅部と、を備える
    液体吐出装置。
  2. 前記所定の電圧は、
    前記共通電極の電位変動を打ち消す電圧である
    請求項1に記載の液体吐出装置。
  3. 前記電位検知部は、前記共通電極の電位変動を検出する電位変動検出部である
    請求項1、又は2に記載の液体吐出装置。
  4. 前記電位検知部は、前記共通電極の電位変動を画像データから算出する負荷波形検知部である
    請求項1、又は2に記載の液体吐出装置。
  5. 前記負荷波形検知部は、
    前記複数のノズルのうちの液体を吐出するノズルを示す情報と、前記液体を吐出するノズルにより吐出される前記液体の滴種情報と、に基づいて、も負荷が大きい前記駆動波形を検知する
    請求項4に記載の液体吐出装置。
  6. 前記負荷波形検知部が算出した前記電位変動に基づき、駆動波形情報を選択する駆動波形選択部をさらに有する
    請求項4又は5に記載の液体吐出装置。
  7. 前記駆動波形情報を記憶する記憶部をさらに有する
    請求項6に記載の液体吐出装置。
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