JP2010228145A - 記録装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】複数の液体加圧室を有する流路部材上に圧電アクチュエータを積層してなり、該圧電アクチュエータは、前記流路部材側から振動板、共通電極、圧電体および複数の駆動電極の順に積層されており、前記駆動電極の周囲に、補助電極を備え、前記圧電体に分域回転歪が生じる抗電界をEcとしたとき、前記駆動電極と前記共通電極との間の電圧を、0.8Ec以上の正の第1の電圧にして待機し、電圧が前記第1の電圧よりも低い第2の電圧にして前記液体加圧室の体積を増加させて駆動した後、電圧を前記第1の電圧に戻すとともに、待機時には、前記補助電極と前記共通電極との間の電圧を、生じる電界が−0.8Ec以上の負の第3の電圧とし、駆動時には、第3の電圧より高い第4の電圧にする。
【選択図】図8
Description
流路部材4の内部には液体流路の一部であるマニホールド5が形成されている。マニホールド5は流路部材4の長手方向に沿って延び細長い形状を有しており、流路部材4の上面にはマニホールド5の開口5bが形成されている。開口5bは、流路部材4の長手方向に平行な2本の直線(仮想線)のそれぞれに沿って5個ずつ、合計10個形成されている。開口5bは、4つの圧電アクチュエータユニット21が配置された領域を避ける位置に形成されている。マニホールド5には開口5bを通じて図示されていない液体タンクから液体が供給されるようになっている。
この構成において、電界と分極とが同方向となるように、アクチュエータ制御部により駆動電極35を共通電極34に対して正または負の所定電位とすると、圧電セラミック層21bの電極に挟まれた部分(活性部)が、面方向に収縮する。一方、非活性層の圧電セラミック層21aは電界の影響を受けないため、自発的には縮むことがなく活性部の変形を規制しようとする。この結果、圧電セラミック層21bと圧電セラミック層21aとの間で分極方向への歪みに差が生じて、圧電セラミック層21bは液体加圧室10側へ凸となるように変形(ユニモルフ変形)する。
この駆動電圧の変化を図8(a)に示し、補助駆動電圧の変化を図8(b)示す。図中の(0.8Ec)または(−0.8Ec)は抗電界Ecの0.8倍または−0.8倍の電界が生じ電圧を表している。駆動電極35と補助電極41の面積が異なる場合の、駆動部51に抗電界Ecの0.8倍の電界が生じる電圧と、補助駆動部53に抗電界Ecの0.8倍の電界が生じる電圧とは異なる。
その後、Ag−Pd合金を含む導体ペーストを用いたスクリーン印刷法により、各グリーンシートの表面に、共通電極となる電極パターンを形成した。
2・・・液体吐出ヘッド
4・・・流路部材
5・・・マニホールド
5a・・・副マニホールド
5b・・・開口
6・・・個別供給流路
8・・・液体吐出孔
9・・・液体加圧室群
10・・・液体加圧室
11a、b、c、d・・・液体加圧室列
12・・・しぼり
15a、b、c、d・・・液体吐出孔列
21・・・圧電アクチュエータユニット
21a・・・圧電セラミック層(振動板)
21b・・・圧電セラミック層
22〜31・・・プレート
32・・・個別流路
34・・・共通電極
35・・・駆動電極
36・・・接続電極
41・・・補助電極
46・・・補助電極用接続電極
50・・・変位素子
Claims (4)
- 複数の液体加圧室および該複数の液体加圧室にそれぞれ連通する複数の液体吐出孔を有する平板状の流路部材上に、前記複数の液体加圧室を覆うように圧電アクチュエータを積層してなり、該圧電アクチュエータは、前記流路部材側から振動板、共通電極、圧電体および複数の駆動電極の順に積層されているとともに、前記圧電体の前記駆動電極と前記共通電極とで挟まれた部位が厚み方向に分極されており、前記流路部材と前記圧電アクチュエータとの積層方向から見たとき、前記複数の駆動電極がそれぞれ前記複数の液体加圧室と重なるように配置されている液体吐出ヘッドと、記録媒体を前記液体吐出ヘッドに対して搬送する搬送部と、前記液体吐出ヘッドおよび前記搬送部を制御する制御部とを具備する記録装置であって、前記積層方向から見て前記複数の駆動電極のそれぞれの周囲に、前記共通電極と対向する複数の補助電極を備えるとともに、前記圧電体の前記補助電極と前記共通電極とで挟まれた部位は厚み方向に分極されており、分極の方向と同じ方向の電界が生じる電圧を正の電圧とし、逆を負の電圧とし、前記圧電体に分域回転歪が生じる抗電界をEcとしたときに、前記制御部は、前記駆動電極と前記共通電極との間の電圧を、生じる電界が0.8Ec以上となる正の第1の電圧にして待機し、電圧が前記第1の電圧よりも低い第2の電圧にして前記液体加圧室の体積を増加させて駆動した後、電圧を前記第1の電圧に戻すとともに、前記待機時には、前記補助電極と前記共通電極との間の電圧を、生じる電界が−0.8Ec以上となる負の第3の電圧とし、前記駆動時には、第3の電圧より高い第4の電圧にして、前記液体吐出孔から液体を吐出することを特徴とする記録装置。
- 前記第4の電圧が正の電圧であることを特徴とする請求項1記載の記録装置。
- 複数の液体加圧室および該複数の液体加圧室にそれぞれ連通する複数の液体吐出孔を有する平板状の流路部材上に、前記複数の液体加圧室を覆うように圧電アクチュエータを積層してなり、該圧電アクチュエータは、前記流路部材側から振動板、共通電極、圧電体および複数の駆動電極の順に積層されているとともに、前記圧電体の前記駆動電極と前記共通電極とで挟まれた部位が厚み方向に分極されており、前記流路部材と前記圧電アクチュエータとの積層方向から見たとき、前記複数の駆動電極がそれぞれ前記複数の液体加圧室と重なるように配置されている液体吐出ヘッドと、記録媒体を前記液体吐出ヘッドに対して搬送する搬送部と、前記液体吐出ヘッドおよび前記搬送部を制御する制御部とを具備する記録装置であって、前記積層方向から見て前記複数の駆動電極のそれぞれの周囲に、前記共通電極と対向する複数の補助電極を備えるとともに、前記圧電体の前記補助電極と前記共通電極とで挟まれた部位は厚み方向に分極されており、分極の方向と同じ方向の電界が生じる電圧を正の電圧とし、逆を負の電圧とし、前記圧電体に分域回転歪が生じる抗電界をEcとしたときに、前記制御部は、前記駆動電極と前記共通電極の間の電圧を第5の電圧にして待機し、電圧を上げて生じる電界が0.8Ec以上となる正の第6の電圧にして前記液体加圧室の体積を減少させて駆動した後、電圧を前記第5の電圧に戻すとともに、前記補助電極と前記共通電極との間の電圧を、前記待機時には、第7の電圧にし、前記駆動時には、前記第7の電圧より低いとともに、生じる電界が−0.8Ec以上の負の第8の電圧にして、前記液体吐出孔から液体を吐出することを特徴とする記録装置。
- 前記第7の電圧が正の電圧であることを特徴とする請求項3記載の記録装置。
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