JP6094349B2 - 液滴吐出装置及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、記録媒体に液滴を吐出して画像を記録する液滴吐出装置及びプログラムに関する。
インクジェットプリンタにおいては、印刷済みの用紙が順に積層されたときに、隣接する用紙にインクが付着して汚れるのを防止するため、用紙に吐出されたインクが乾燥するまでの乾燥時間を算出し、その間印刷を待機させる場合がある。待機時間が長くなると印刷のスループットが低下するため、必要最小限の乾燥時間を算出する必要がある。そこで、両面印刷において、用紙の両面に吐出されたインクの総量から乾燥時間を把握し、印刷速度を調整する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−18664号公報
しかしながら、本発明の発明者によれば、吐出されたインクの総量が同じであっても、各面においてインクが吐出された領域同士が表裏で重なっている場合は、重なっていない場合よりも乾燥しにくくなる傾向があることを知見した。この知見に従えば、上述の技術では乾燥時間を短く算出する場合が生じ、乾燥が不十分な状態で排紙してしまうことが想定される。
本発明の目的は、両面記録を行う場合に記録媒体を乾燥させる乾燥処理の度合を正確に把握することができる液滴吐出装置及びプログラムを提供することにある。
本発明の液滴吐出装置は、記録媒体に画像を記録する液体を吐出するための液滴吐出ヘッドと、記録媒体の一方の面が前記記録ヘッドと対向する対向位置を通過するように当該記録媒体を搬送した後、当該記録媒体の他方の面が前記対向位置を通過するように記録媒体を搬送するための搬送機構と、マトリクス状に配置された複数の画素のそれぞれに階調値を有する画像データであって、前記一方の面に記録される画像に関する画像データである第1画像データ、及び、前記他方の面に記録される画像に関する画像データである第2画像データを記憶するための記憶部と、制御手段を有している。そして、前記制御手段は、前記第1画像データ及び前記第2画像データから、記録媒体に含まれる領域のうち、前記一方の面に対応する画素と前記他方の面に対応する画素の両方が、ゼロより大きい階調値を有する画素である重なり画素を所定数以上含む領域である重なり領域を一又は複数抽出する重なり領域抽出処理と、前記領域抽出処理により抽出された前記一又は複数の重なり領域のそれぞれについて、前記液体吐出ヘッドから前記他方の面に吐出される液体を乾燥させるのに必要な乾燥処理の度合を、前記一方の面及び前記他方の面に吐出される液体の合計体積、又は前記第1画像データ及び前記第2画像データの階調値の合計から算出し、前記一又は複数の重なり領域以外の前記領域について、前記乾燥処理の度合を、前記他方の面に吐出される液体の体積、又は前記第2画像データの階調値の合計から算出し、算出した全ての前記乾燥処理の度合のうち最大の乾燥処理の度合を記録媒体の前記他方の面を乾燥するために必要とされる乾燥処理の度合として決定する乾燥処理度合決定処理を行う。
本発明の液滴吐出装置は、記録媒体に画像を記録する液体を吐出するための液滴吐出ヘッドと、記録媒体の一方の面が前記記録ヘッドと対向する対向位置を通過するように当該記録媒体を搬送した後、当該記録媒体の他方の面が前記対向位置を通過するように記録媒体を搬送するための搬送機構と、マトリクス状に配置された複数の画素のそれぞれに階調値を有する画像データであって、前記一方の面に記録される画像に関する画像データである第1画像データ、及び、前記他方の面に記録される画像に関する画像データである第2画像データを記憶するための記憶部と、前記第1画像データ及び前記第2画像データから、記録媒体に含まれる領域のうち、前記一方の面に対応する画素と前記他方の面に対応する画素の両方が、ゼロより大きい階調値を有する画素である重なり画素を所定数以上含む領域である重なり領域を一又は複数抽出する重なり領域抽出手段と、前記領域抽出手段が抽出した前記一又は複数の重なり領域のそれぞれについて、前記液体吐出ヘッドから前記他方の面に吐出される液体を乾燥させるのに必要な前記乾燥処理の度合を、前記一方の面及び前記他方の面に吐出される液体の合計体積、又は前記第1画像データ及び前記第2画像データの階調値の合計から算出し、前記一又は複数の重なり領域以外の前記領域について、前記乾燥処理の度合を、前記他方の面に吐出される液体の体積、又は前記第2画像データの階調値の合計から算出し、算出した全ての前記乾燥処理の度合のうち最大の乾燥処理の度合を記録媒体の前記他方の面を乾燥するために必要とされる乾燥処理の度合として決定する乾燥処理度合決定手段とを備えている。
本発明のプログラムは、記録媒体に画像を記録する液体を吐出ための液滴吐出ヘッドと、記録媒体の一方の面が前記記録ヘッドと対向する対向位置を通過するように当該記録媒体を搬送した後、当該記録媒体の他方の面が前記対向位置を通過するように記録媒体を搬送するための搬送機構を備えた液滴吐出装置を制御する制御装置を、マトリクス状に配置された複数の画素のそれぞれに階調値を有する画像データであって、前記一方の面に記録される画像に関する画像データである第1画像データ、及び、前記他方の面に記録される画像に関する画像データである第2画像データを記憶するための記憶部、前記第1画像データ及び前記第2画像データから、記録媒体に含まれる領域のうち、前記一方の面に対応する画素と前記他方の面に対応する画素の両方が、ゼロより大きい階調値を有する画素である重なり画素を所定数以上含む領域である重なり領域を一又は複数抽出する重なり領域抽出手段、及び、前記領域抽出手段が抽出した前記一又は複数の重なり領域のそれぞれについて、前記液体吐出ヘッドから前記他方の面に吐出される液体を乾燥させるのに必要な前記乾燥処理の度合を、前記一方の面及び前記他方の面に吐出される液体の合計体積、又は前記第1画像データ及び前記第2画像データの階調値の合計から算出し、前記一又は複数の重なり領域以外の前記領域について、前記乾燥処理の度合を、前記他方の面に吐出される液体の体積、又は前記第2画像データの階調値の合計から算出し、算出した全ての前記乾燥処理の度合のうち最大の乾燥処理の度合を記録媒体の前記他方の面を乾燥するために必要とされる乾燥処理の度合として決定する乾燥処理度合決定手段として機能させる。
本発明によると、従来に比べて、両面記録を行う場合に記録媒体を乾燥させる乾燥処理の度合を正確に把握することができる。
本発明の搬送装置を有する記録装置の一実施形態によるインクジェットプリンタの内部構造を示す概略側面図である。 図1に示す制御装置内部の物理構成を示す図である。 図1に示す制御装置の機能ブロック図である。 (a)図3に示す表面画像データ記憶部に記憶される画像データを説明するための図であり、(b)図3に示す裏面画像データ記憶部に記憶される画像データを説明するための図である。 図3に示す重なり領域抽出部が抽出する重なり領域を説明するための図である。 図1に示すプリンタの記録動作を示すフローチャートである。 変形例1に係るプリンタの記録動作を示すフローチャートである。 変形例2に係る制御装置の機能ブロック図である。 変形例3に係る制御装置の機能ブロック図である。 変形例3に係る乾燥装置を説明するための図である。 変形例4に係る制御装置の機能ブロック図である。 変形例4に係る乾燥装置を説明するための図である。
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
先ず、図1を参照し、本発明に係る搬送装置を有する記録装置の一実施形態としてのインクジェットプリンタ1の全体構成について説明する。
プリンタ1は、直方体形状の筐体1aを有する。筐体1aの天板上部には、排出部30が設けられている。筐体1aの内部空間は、上から順に空間A,Bに区分できる。空間A,Bには、給紙部23から排出部30に向かう用紙搬送経路と、当該用紙搬送経路の下流側から上流側に向かう用紙再送経路とが形成されている。用紙Pは、図1に示されるように、用紙搬送経路では黒太矢印に沿って搬送され、用紙再送経路では白抜き太矢印に沿って搬送される。空間Aでは、用紙Pへの画像記録、用紙Pの排出部30への搬送、及び、用紙Pの再送が行われる。空間Bでは、給紙部23から用紙搬送経路への給紙が行われる。
空間Aには、ブラックインクを吐出するヘッド2、搬送装置3、及び、制御装置100等が配置されている。また、空間Aには、図示しないカートリッジが装着されている。このカートリッジには、ブラックインクが貯留されている。カーリッジは、チューブ及びポ
ンプ(ともに図示せず)を介してヘッド2と接続され、インクがヘッド2に供給される。
ヘッド2は、主走査方向に長尺な略直方体形状を有するライン式のヘッドである。ヘッド2の下面は、多数の吐出口が開口した吐出面2aである。記録に際して、吐出面2aからブラックインクが吐出される。ヘッド2は、ヘッドホルダ2bを介して筐体1aに支持されている。ヘッドホルダ2bは、吐出面2aがプラテン3d(後述する)との間に記録に適した所定の間隙が形成されるように、ヘッド2を保持している。
搬送装置3は、上流ガイド部3a、下流ガイド部3b、再送ガイド部3c、及び、プラテン3dを有している。プラテン3dは、ヘッド2の吐出面2aと対向する位置に配置されている。プラテン3dは、平坦な上面を有しており、用紙Pを下方から支持するとともに、吐出面2aとの間に記録区間(用紙搬送経路の一部)を構成する。上流ガイド部3a,下流ガイド部3bは、プラテン3dを挟んで配置されている。上流ガイド部3aは、2つのガイド31,32と、2つの搬送ローラ対41,42とを有し、記録区間(プラテン3dとヘッド2との間)と、給紙部23とを繋ぐ。下流ガイド部3bは、2つのガイド33,34と、3つの搬送ローラ対43〜45をと有し、記録区間と排出部30とを繋ぐ。用紙搬送経路は、4つのガイド31〜34、プラテン3d及びヘッド2によって規定されている。
再送ガイド部3cは、3つのガイド35〜37と、3つの搬送ローラ対46〜48と、位置決め機構50とを有し、記録区間を迂回して上流ガイド部3aと下流ガイド部3bとを繋ぐ。ガイド35は、ガイド33の途中部位に接続され、再送ガイド部3cと下流ガイド部3bとを繋いでいる。ガイド37は、ガイド31の途中部位に接続され、再送ガイド部3cと上流ガイド部3aとを繋いでいる。用紙再送経路は、3つのガイド35〜37及び位置決め機構50によって規定されている。
なお、搬送ローラ対44は、制御装置100の制御により、用紙Pの搬送方向が切り換えられる。つまり、搬送ローラ対44は、用紙Pを記録区間から排出部30へと搬送する場合は、用紙Pが上方へ搬送されるように回転する。一方、搬送ローラ対44は、用紙Pを用紙搬送経路から用紙再送経路へと搬送する場合は、用紙Pの後端がガイド33とガイド35との接続箇所と搬送ローラ対44との間にあるときであって用紙センサ27で検知されたときに、用紙Pの後端が先端として下方へ搬送されるように、その回転方向が切り換えられる。用紙搬送経路から用紙再送経路に搬送されてきた用紙Pは、上流ガイド部3aに再送される。このとき、再送される用紙Pは、直前の記録区間を通過したときとはその表裏が反転した状態で当該記録区間に再び搬送される。こうして、用紙Pの両面に画像を記録することが可能となる。
3つの搬送ローラ対46〜48は、この順に配置されており、搬送ローラ対47,48間に、位置決め機構50が配置されている。位置決め機構50は、上ガイド51と、下ガイド52と、斜送ローラ対53とを有し、用紙Pの幅方向の位置決めを行う。
搬送装置3は、制御装置100の制御の元、ガイド34と搬送ローラ対45によりブラックインクが吐出された用紙Pが乾燥してから用紙Pを排出部30に排出させるように制御される。仮に、ヘッド2によりブラックインクが吐出された用紙Pが乾燥していない状態で排出部30に排出されると、ブラックインクが吐出された用紙Pの面は図1中の下方向を向いている(いわゆるフェイスダウン排出)ので、用紙P上の乾いていないブラックインクが排出部30又は既に排出部30に積載されている用紙Pの表面に付着(いわゆる裏移り)してしまうことになり、排出部30又は排出部30に積載されている用紙Pの表面が汚れることになる。また、用紙Pの両面に画像が記録される際に、用紙Pに吐出されたブラックインクが乾燥していない状態で上述した用紙再送経路で用紙Pを搬送すると、乾いていないブラックインクが用紙再送経路などに付着して用紙再送経路などを汚してしまう恐れがある。このような場合は、用紙Pを用紙再送経路で搬送する前に、搬送装置3のガイド34内で用紙Pを待機して、ブラックインクが吐出された用紙Pを自然乾燥することにより、用紙再送経路などが汚れることがなくなる。なお、ガイド34内における用紙Pの乾燥のさせ方としては、用紙Pの後端を搬送ローラ対44の間に挟んだ状態でガイド34内において用紙Pを待機させることで乾燥させてもよいし、用紙Pの前端を搬送ローラ対45の間に挟んだ状態でガイド34内において用紙Pを待機させることで乾燥させてもよい。また、排出部30又は排出部30に積載されている用紙Pの表面が汚れないのであれば、用紙Pを搬送ローラ対45の間に挟んだ状態、且つ、用紙Pの一部が排出部30にはみ出している状態で乾燥させてもよい。別の方法としては、搬送装置3は、制御装置100の制御の元、ガイド34と搬送ローラ対45によりブラックインクが吐出された用紙Pが乾燥するまで用紙Pを低速で搬送して、乾燥後に排出部30に排出させることも可能である。
空間Bには、給紙部23が配置されている。給紙部23は、給紙トレイ24及び給紙ローラ25を有する。このうち、給紙トレイ24が、筐体1aに対して着脱可能となっている。給紙トレイ24は、上方に開口する箱であり、複数の用紙Pを収容可能である。給紙ローラ25は、給紙トレイ24内で最も上方にある用紙Pを送り出す。
ここで、副走査方向とは、搬送ローラ対42,43によって搬送される用紙搬送方向D、及び、搬送ローラ対47,48、斜送ローラ対53によって搬送される用紙搬送方向Eと平行な方向である。主走査方向とは、副走査方向と同じ平面内にあって副走査方向に直交する方向である。
次に、制御装置100について説明する。制御装置100は図2に示すように、CPU(Central Processing Unit)11と、CPUが実行するプログラム及びこれらプログラムに使用されるデータを書き替え可能に記憶するEEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)12と、プログラム実行時にデータを一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)13と、PC60などの外部装置との間で無線や有線でデータ通信を行うインターフェイスである通信部61を含んでいる。制御装置100を構成する各機能部(図3参照)は、これらハードウェアとEEPROM内のソフトウェアとが協働して構築されている。このプログラムは、フレキシブルディスク、CD−ROM、メモリカード等の各種記録媒体に保存されており、これらの記録媒体からEEPROMにインストールされる。なお、記録媒体に記録された制御プログラムは、CPUで直接実行可能なものであってもよいし、EEPROMにインストールすることによって初めて実行可能となるものでもよい。また、暗号化されていたり、圧縮されていたりしてもよい。
制御装置100は、プリンタ1各部の動作を制御してプリンタ1全体の動作を司る。制御装置100は、外部装置(例えば、図3においては、プリンタ1と接続されたPC60)から供給された記録指令に基づいて、記録動作を制御する。具体的には、制御装置100は、用紙Pの搬送動作、用紙Pの搬送に同期したインク吐出動作等を制御する。具体的に説明する。図3に示すように、制御装置100は各機能部として、通信部61と、記憶部62と、量子化部65と、重なり領域抽出部67と、乾燥処理度合決定部68と、ヘッド制御部66と、搬送制御部69と、指令実行部63とを有している。PC60は、プリンタ1に記録指令を送信する。記録指令には、実行すべき動作を示す指令及びこれに必要なデータ一式、例えば、記録すべき画像データ(後述)や記録対象となる用紙Pの用紙情報などが含まれる。
記憶部62は、表面画像データ記憶部62a及び裏面画像データ記憶部62bと、用紙情報記憶部62cとを有する。表面画像データ記憶部62a及び裏面画像データ記憶部62bは、PC60から送信された記録指令に含まれる画像データを記憶する。図4に示すように、画像データは、マトリックス状に配置された複数の画素のそれぞれに階調値(例えば、本実施形態では0〜255で示される256階調の値)を有している。画像データには、用紙Pの表面に記録される画像に関する画素70aの階調値を含む表面画像データ71と、両面記録において用紙Pの裏面に記録される画像に関する画素70bの階調値を含む裏面画像データ72とがある。表面画像データ71は表面画像データ記憶部62aに記憶され、裏面画像データ72は裏面画像データ記憶部62bに記憶される。
用紙情報記憶部62cは、PC60から送信された、記録対象となる用紙Pに関する用紙情報を記憶する。用紙情報には、用紙サイズ、用紙の向き、用紙の種類(材質及び厚さ)に対応するインクの浸透率が含まれる。
量子化部65は、表面画像データ71及び裏面画像データ72に含まれる各画素70a、70bの256階調の階調値を、ヘッド2から吐出されるインク滴の体積の種類(本実施形態においては、0、小滴、中滴、大滴の4種類)に対応する4階調の階調値に減らす。これにより、画像データからヘッド2を駆動するための液滴データが生成される。このとき、量子化部65は、階調値を減らすにあたって発生する誤差を、量子化の対象となる画素70a、70bの周囲の画素70a、70bに拡散させる。すなわち量子化部65は、一般的な量子化処理である誤差拡散処理を行う。なお、量子化による誤差の調整については他の量子化アルゴリズムを用いてもよい。
重なり領域抽出部67は、1枚の用紙Pに対して両面記録を行うときの表面画像データ71及び裏面画像データ72に基づいて、裏面画像データ72の画素70bと用紙Pを挟んで当該画素70bに対向する位置に対応する表面画像データ71の画素70aとの両方が、ゼロより大きい量子化前階調値を有する画素70cである重なり画素70cを検索する。つまり、重なり画素70cは、用紙Pの表面及び裏面で記録される画像が重なる重なり部分74(図5参照)を構成する。なお、裏面画像データ72において、ゼロより大きい所定の閾値以上の階調値を有する画素70cを重なり画素70cとしてもよい。さらに、重なり領域抽出部67は、互いに隣接する複数の画素70bを含み、裏面の記録領域(本実施形態では裏面の全域)において、裏面の全域を占めるように互いに重なり合うことなくマトリックス状(例えば、本実施形態においては3×4)に配置された12のブロック領域73を画定し、12のブロック領域73から、重なり画素70cを所定数以上(例えばブロック領域73を構成する画素の10%以上の数)含むブロック領域73を重なり領域75として一又は複数抽出する。なお、所定数は、乾燥時間を算出(後述)するにあたって、考慮する必要のない孤立した重なり画素70cを除去するためのものであり、乾燥時間に影響を与えない程度の数が好ましい。また、ブロック領域は、互いに同じ面積を有するように裏面の記録領域を占めるように互いに重なり合うことなく配置され、且つ、複数であればどのような形状であってもよい。
乾燥処理度合決定部68は、液滴データ及び当該用紙Pに係るインクの浸透率に基づいて、画像が記録された、すなわち、インク滴が吐出された用紙Pが乾燥するのに必要な乾燥処理の度合を決定する。本実施形態において、乾燥処理の方法は搬送機構3のガイド34内で用紙Pを自然乾燥するものであり、自然乾燥するのに必要な時間である乾燥時間を決定する。乾燥処理度合決定部68は、乾燥時間を算出及び決定する乾燥時間決定部68aと、補正部68bとを有している。乾燥時間決定部68aにおける乾燥時間の算出処理は、片面記録と両面記録とで異なる。
両面記録において、乾燥時間決定部68aは、重なり領域抽出部67が抽出した重なり領域75のそれぞれについて、液滴データから得られる用紙Pの表面及び裏面に吐出されるインク滴の合計体積と、用紙情報記憶部62cに記憶された当該用紙Pに係るインクの浸透率とから、吐出されるインク滴が乾燥するのに必要な時間である領域乾燥時間を算出する。このとき、補正部68bは、表面に吐出されるインク滴の体積を、当該表面にインク滴が着弾してから裏面にインク滴が着弾するまでの経過時間が長くなるに連れて小さくなるように補正する。この経過時間は、記録指令に係る用紙Pの搬送速度などから推測することができるが、搬送速度と経過時間との関係をテーブルに記憶しておいてもよい。または、搬送速度に関わらず一律の補正を行ってもよい。ここで、重なり領域75における領域乾燥時間は、裏面に吐出されるインク滴の合計体積が多いほど長くなり、表面に吐出されるインク滴の合計体積が多いほど長くなる関係にある。また、インクの浸透率が低いほど、重なり領域75における領域乾燥時間が長くなる関係にある。
乾燥時間決定部68aは、重なり領域75以外の各ブロック領域73については、量子化によって生成された液滴データから得られる用紙Pの裏面に吐出されるインク滴の体積と当該用紙Pに係るインクの浸透率とから領域乾燥時間を算出する。ここで、重なり領域75以外の各ブロック領域73について、表面へのインク吐出を無視するのは、重なり領域75に比較して表面へのインク吐出量が少ないと推定されるので、裏面への影響が少ないと考えられるためである。そして、乾燥時間決定部68aは、算出した全ての領域乾燥時間のうち最大の領域乾燥時間を乾燥時間に決定する。ここで、重なり領域75以外のブロック領域73における領域乾燥時間は、裏面に吐出されるインク滴の合計体積が多いほど長くなり、インクの浸透率が低いほど長くなる関係にある。一方、片面記録において、乾燥時間決定部68aは、各ブロック領域73について用紙Pに吐出されるインク滴の体積と当該用紙Pに係るインクの浸透率とから領域乾燥時間を算出し、算出した全ての領域乾燥時間のうち最大の乾燥時間を乾燥時間に決定する。乾燥時間は、その都度算出しなくてもよい。例えば、吐出されたインクの体積と乾燥時間との関係をテーブルに記憶しておいてもよい。ここで、片面記録におけるブロック領域73における領域乾燥時間は、裏面に吐出されるインク滴の合計体積が多いほど長くなり、インクの浸透率が低いほど長くなる関係にある。
ヘッド制御部66は、ヘッド2におけるインク滴の吐出動作を制御する。搬送制御部69は、搬送装置3による用紙Pの搬送を制御する。指令実行部63は、PC60から送信された記録指令が実行されるように、ヘッド制御部66及び搬送制御部69を介してヘッド2及び搬送装置5を駆動する。
指令実行部63は、例えば、片面記録の記録指令をPC60から受信した場合、当該記録指令に基づいてヘッド2及び搬送装置3を制御する。具体的には、指令実行部63から指令を受けた搬送制御部69は、搬送装置3が含む給紙部23、搬送ローラ対41〜45を駆動する。給紙トレイ24から送り出された用紙Pは、上流ガイド部3aによりガイドされ、記録区間(プラテン3dとヘッド2との間)に送られる。指令実行部63から指令を受けたヘッド制御部66は、ヘッド2のすぐ下方を通過する用紙Pに、ヘッド2からインク滴を吐出させる。これにより、用紙Pの表面に所望の画像が記録される。インクの吐出動作(インクの吐出タイミング)は、用紙センサ26からの検知信号に基づく。なお、用紙センサ26は、ヘッド2よりも搬送方向の上流に配置されて、用紙Pの先端を検知する。そして、画像が記録された用紙Pは、下流ガイド部3bによりガイドされて、排出部30へ搬送される。指令実行部63から指令を受けた乾燥制御部76は、乾燥処理度合決定部68の乾燥時間決定部68aが決定した乾燥時間の間、画像が記録された用紙Pをガイド34内で乾燥した後、筐体1a上部から用紙Pを排出部30に排出するように乾燥装置4の搬送ローラ対45を駆動する。乾燥制御部76は、乾燥時間が経過するまで排出部30に画像が記録された用紙Pを排出しなければよいので、用紙Pの乾燥のさせ方としては、用紙Pをガイド34内で待機させて乾燥してもよいし、用紙Pの搬送速度を落としてガイド34内で搬送しつつ乾燥させてもよいし、これらの組み合わせでもよい。
また、指令実行部63は、例えば、用紙Pへの両面記録を行う記録指令をPC60から受信した場合、当該記録指令に基づいてヘッド2及び搬送装置3を制御する。具体的には、指令実行部63から指令を受けた搬送制御部69は、給紙部23、搬送ローラ対41〜45を駆動する。まず、片面記録時と同様に、用紙Pは、表面に画像が形成され、排出部30に向けて搬送される。図1に示すように、搬送途中のガイド部3bには、搬送ローラ対44の上流側近傍に、用紙センサ27が配置されている。用紙センサ27が用紙Pの後端を検出すると、搬送ローラ対44が逆回転され、用紙Pの搬送の方向が反転される。このとき、搬送ローラ対46〜48、及び、斜送ローラ対53も駆動される。これにより、用紙Pは、その経路が切り替えられ、用紙再送経路(白抜き矢印の示す経路)に沿って搬送される。この結果、主走査方向に関する位置決めが行われた用紙Pを、記録区間に再送することが可能となる。用紙再送経路から上流ガイド部3aに再送された用紙Pは、記録区間において裏返しで再供給され、裏面に画像が記録される。なお、裏面への画像記録に先立って、用紙Pの先端が用紙センサ26に検出されると、搬送ローラ対44が正回転に戻される。両面記録された用紙Pは、下流ガイド部3bを介して、排出部30に排出されることになる。
次に、図6を参照しつつ、記録動作について説明する。図6に示すように、PC60から送信された記録指令を受信するまで待機する(S101;NO)。PC60から送信された記録指令を通信部61により受信すると(S101:YES)、指令実行部63が記録指令を解析すると共に、記録指令が片面記録であれば、記録指令に含まれる画像データが表面画像データ記憶部62aに記憶される。記録指令が両面記録であれば、記録指令に含まれる表面画像データ71が表面画像データ記憶部62aに、裏面画像データ72が裏面画像データ記憶部62bに記憶される(S102)。また、記録指令に含まれる用紙情報が用紙情報記憶部62cに記憶される。
量子化部65が、記憶部62に記憶された表面画像データ71及び裏面画像データ72を256階調値から4階調値に量子化して液滴データを生成する(S103)。乾燥処理度合決定部68は、次の記録が両面記録か否かを判断する(S104)。
次の記録が両面記録ではない片面記録と判断すれば(S104:NO)、乾燥時間決定部68aは、記憶部62に記憶された表面画像データ71を4階調値に量子化して生成された液滴データに基づいて、各ブロック領域73について用紙Pの表面に吐出されるインク滴の体積を算出し、算出した体積と当該用紙Pに係るインクの浸透率とから領域乾燥時間を算出し、算出した全ての領域乾燥時間のうち最大の乾燥時間を用紙Pの乾燥時間に決定する(S105)。
そして、ヘッド制御部66及び搬送制御部69は、表面画像データ記憶部62aに記憶された表面画像データ71に関する画像が用紙Pの表面に記録されるように、量子化された液滴データ及び乾燥処理度合決定部68が決定した乾燥時間に基づいてヘッド2及び搬送装置3を制御することで表面記録を実行し、記録から乾燥時間が経過するまで用紙Pをガイド34内において静止状態で待機させた後、乾燥した用紙Pを排出部30に排出する(S106)。
指令実行部63は、次の記録があるか否かを判断する(S107)。次の記録があれば(S107:YES)、乾燥処理度合決定部68は、次の記録が両面記録か否かを判断する(S104)。次の記録がなければ(S107:NO)、図6のフローチャートを終了する。
一方、次の記録が用紙Pの両面記録と判断すれば(S104;YES)、重なり領域抽出部67は、1枚の用紙Pに対して両面記録を行うときの表面画像データ71及び裏面画像データ72に基づいて、裏面画像データ72の画素70bから重なり画素70cを検索し、さらに、裏面画像データ72において、12のブロック領域73から、重なり画素70cを所定数以上含むブロック領域73を重なり領域75として一又は複数抽出する(S108)。
乾燥時間決定部68aは、各ブロック領域73が重なり領域75か否かを判断する(S109)。乾燥時間決定部68aは、当該ブロック領域73が重なり領域75でなければ(S109:NO)、記憶部62に記憶された裏面画像データ72を4階調値に量子化して生成された液滴データに基づいて、当該ブロック領域73について用紙Pの裏面に吐出されるインク滴の体積を算出し、さらに、算出した体積と、用紙情報記憶部62cに記憶された用紙Pのインクの浸透率とから領域乾燥時間を算出する(S110)。乾燥時間決定部68aは、ブロック領域73が重なり領域75であれば(S109:YES)、記憶部62に記憶された表面画像データ71及び裏面画像データ72を量子化によって生成された液滴データに基づいて、当該ブロック領域73について用紙Pの表面及び裏面に吐出されるインク滴の合計体積を算出し、さらに、算出した体積と用紙Pのインクの浸透率とから領域乾燥時間を算出する(S111)。このとき、補正部68bは、表面に吐出されるインク滴の体積を、当該表面にインク滴が着弾してから裏面にインク滴が着弾するまでの経過時間が長くなるに連れて小さくなるように補正する。なお、このように両面記録の場合に両面のインク量を考慮して乾燥時間を算出しなくてはならない理由は、表面に付着したインクが裏面に付着したインクの浸透に影響を与えるからである。その理由は次のように考えられる。表面に付着したインクは用紙Pの内部に向かって浸透する。内部に浸透したインクが完全に乾くために要する時間は、用紙Pの面上のインクが乾くために要する時間に比べずっと長い。そのため、両面記録において、裏面への記録が行われるとき、表面に付着した後内部に浸透したインクはまだ乾燥していない可能性が高い。裏面への記録により裏面へ付着したインクは、表面から内部へ浸透し未だ乾燥していないインクと、用紙P内部で重なり浸透しにくくなる。そのため用紙Pの裏面に吐出されたインクのうち内部に浸透できない分のインクは裏面上にとどまる。その結果、裏面上のインクが乾燥するために要する時間は、表面にインクが付着していない場合に比べて長くなる。乾燥時間決定部68aは、次のブロック領域73があるか否かを判断する(S112)。乾燥時間決定部68aは、次のブロック領域73があれば(S112;YES)、当該ブロック領域73が重なり領域75か否かを判断する(S109)。乾燥時間決定部68aは、次のブロック領域73がなければ(S112;NO)、算出した全ての領域乾燥時間のうち最大の乾燥時間を裏面の乾燥時間に決定する(S113)。
そして、ヘッド制御部66、搬送制御部69及び乾燥制御部76は、表面画像データ記憶部62aに記憶された表面画像データ71に関する画像が用紙Pの表面に記録されるように、量子化された液滴データに基づいてヘッド2及び搬送装置3を制御することで表面記録を実行し、裏面画像データ記憶部62bに記憶された裏面画像データ72に関する画像が用紙Pの裏面に記録されるように、量子化された液滴データ及び乾燥処理度合決定部68が決定した乾燥時間に基づいてヘッド2及び搬送装置3を制御することで裏面記録を実行し、記録から乾燥時間が経過するまで用紙Pをガイド34内において静止状態で待機させた後、乾燥した用紙Pを排出部30に排出する(S106)。指令実行部63は、次の記録があるか否かを判断する(S107)。次の記録があれば(S107:YES)、乾燥処理度合決定部68は、次の記録が用紙Pの表面か裏面かを判断する(S104)。次の記録がなければ(S107:NO)、図6のフローチャートを終了する。
以上に述べたように、本実施形態によると、両面記録において、裏面画像データ72から抽出された重なり領域75については裏面のみならず表面に吐出されるインク滴の体積を考慮するため、乾燥時間を正確に把握することができる。
また、このとき、表面に吐出されるインク滴の体積を、当該表面にインク滴が着弾して
から裏面にインク滴が着弾するまでの経過時間が長くなるに連れて小さくなるように補正するため、乾燥時間をより正確に把握することができる。
さらに、重なり領域抽出部67は、裏面の記録領域を占めるように互いに重なり合うことなくマトリックス状に配置された12のブロック領域73を画定し、12のブロック領域73から、重なり画素70cを所定数以上含むブロック領域73を重なり領域75として抽出するため、重なり領域75の抽出処理が容易になる。
加えて、乾燥時間を算出するのに用紙情報記憶部62cに記憶された用紙Pに係るインクの浸透率を用いているため、乾燥時間をより正確に算出することができる。
また、誤差拡散を行うと1つの画素の階調値の一部が複数の画素に離散するように展開されるため、重なり画素70cの出現率が低下することがある。よって、量子化(誤差拡散)が行われる前の画像データに基づいて重なり画素70cを検索することでより正確に重なり領域75を抽出することができる。
また、乾燥装置4で乾燥された用紙Pを排出するための排出部30を有しており、用紙Pが乾燥するまで乾燥装置4内で保持(搬送しながらの保持も含む)されているので、排出部30に用紙Pが排出された場合に、用紙P上の乾いていないブラックインクが排出部30又は既に排出部30に積載されている用紙Pを汚すことを抑制できる。
<変形例1>
本実施形態の変形例について図7を参照しつつ説明する。本変形例は上述した実施対応と比較して、両面記録を行う場合に、表面の記録後且つ裏面の記録前に表面の乾燥を行う場合がある点のみが異なるため、以下、この点に関連する処理のみを説明する。乾燥時間決定部68aは、各ブロック領域73が重なり領域75か否かを判断する(S109)。乾燥時間決定部68aは、当該ブロック領域73が重なり領域75でなければ(S109:NO)、量子化によって生成された液滴データに基づいて、当該ブロック領域73について用紙Pの表面に吐出されるインク滴の体積を算出し、さらに、算出した体積と、用紙情報記憶部62cに記憶された用紙Pのインクの浸透率とから第1の領域乾燥時間を算出する。また、乾燥時間決定部68aは、当該ブロック領域73について用紙Pの裏面に吐出されるインク滴の体積を算出し、さらに、算出した体積と、用紙情報記憶部62cに記憶された用紙Pのインクの浸透率とから第2の領域乾燥時間を算出する(S120)。乾燥時間決定部68aは、ブロック領域73が重なり領域75であれば(S109:YES)、量子化によって生成された液滴データに基づいて、当該ブロック領域73について用紙Pの表面に吐出されるインク滴の体積を算出し、さらに、算出した体積と、用紙情報記憶部62cに記憶された用紙Pのインクの浸透率とから第1の領域乾燥時間を算出する。また、乾燥時間決定部68aは、当該ブロック領域73について用紙Pの表面及び裏面に吐出されるインク滴の合計体積を算出し、さらに、算出した体積と用紙Pのインクの浸透率とから第2の領域乾燥時間を算出する(S121)。乾燥時間決定部68aは、次のブロック領域73があるか否かを判断する(S122)。乾燥時間決定部68aは、次のブロック領域73があれば(S122;YES)、当該ブロック領域73が重なり領域75か否かを判断する(S109)。乾燥時間決定部68aは、次のブロック領域73がなければ(S122;NO)、算出した全ての第1の領域乾燥時間のうち最大の乾燥時間を表面の乾燥時間に決定し、算出した全ての第2の領域乾燥時間のうち最大の乾燥時間を裏面の乾燥時間に決定する(S123)。
そして、ヘッド制御部66及び搬送制御部69は、表面画像データ記憶部62aに記憶された表面画像データ71に関する画像が用紙Pの表面に記録されるように、量子化された液滴データに基づいてヘッド2及び搬送装置3を制御することで表面記録を実行し、記録から表面の乾燥時間が経過するまで用紙Pをガイド34内において静止状態で待機させた後、裏面画像データ記憶部62bに記憶された裏面画像データ72に関する画像が用紙Pの裏面に記録されるように、量子化された液滴データ及び乾燥処理度合決定部68が決定した乾燥時間に基づいてヘッド2及び搬送装置3を制御することで裏面記録を実行し、記録から裏面の乾燥時間が経過するまで用紙Pをガイド34内において静止状態で待機させた後、乾燥した用紙Pを排出部30に排出する(S126)。指令実行部63は、次の記録があるか否かを判断する(S107)。次の記録があれば(S107:YES)、乾燥処理度合決定部68は、次の記録が用紙Pの表面か裏面かを判断する(S104)。次の記録がなければ(S107:NO)、図6のフローチャートを終了する。
この変形例1においては、用紙Pの両面に画像が記録される際に、用紙Pの表面に吐出されたブラックインクをガイド34内で乾燥させてから、用紙Pを用紙再送経路で搬送しているので、用紙Pの表面に残存したブラックインクが、用紙再送経路などを汚すことを抑制できる。用紙Pの表面に吐出されるブラックインクが多い場合は、このような処理が有効である。
<変形例2>
本実施形態の変形例について図8を参照しつつ説明する。本変形例において、重なり領域抽出部のみが異なるため、以下、重なり領域抽出部167についてのみ説明する。領域抽出部167は、12のブロック領域73から、重なり画素70cを所定数以上含むブロック領域73を一又は複数抽出する。領域抽出部167は、抽出したブロック領域73について、液滴データから得られる用紙Pの表面及び裏面に吐出されるインク滴の合計体積が閾値以上であるものだけ、重なり領域75として抽出する。このとき、当該用紙Pのインクの浸透率が高くなるにつれて、閾値を小さくする。重なり画素70cを所定数以上含むブロック領域73のうち、インク滴の合計体積が閾値未満のブロック領域73を重なり領域75として抽出しない理由は次のように考えられる。表面及び裏面に吐出されるインク的の合計体積が小さい場合、用紙Pの双方の面から内部へ浸透したインクは内部で重ならない可能性が高い。そのため、裏面に吐出されたインクは、十分に用紙Pの内部へ浸透することができる。その結果、裏面に付着したインクの乾燥時間は、表面にインクが付着していない場合と略同じになる。
<変形例3>
本実施形態の変形例について図9、図10を参照しつつ説明する。本変形例においては、図3における乾燥時間決定部68aがヒータ熱量決定部68cになっており、また、乾燥制御部76と乾燥装置としてのヒータ5(図10参照)が付加されている点のみが異なるため、以下、この点に関係する処理のみについてのみ説明する。ヒータ5は制御装置100に接続されており、制御装置100により制御される。ヒータは一般的なシーズヒータなどが該当し、ヒータから発せられる熱によりガイド34を通過する、又は、ガイド34に待機された用紙Pを強制的に乾燥させることが可能である。そして、ヒータが発生する熱量が大きいほどある一定時間内で用紙Pに付着した多くのブラックインクを乾燥させることが可能である。つまり、この変形例における乾燥処理はヒータによる強制乾燥となる。ヒータ熱量決定部68cは用紙Pを乾燥させるのに必要なヒータ5が発生するヒータ熱量を決定する。なお、ヒータ熱量は、用紙Pの表面又は裏面に吐出されるインク滴の合計体積が多いほど多くなるように決定される。
<変形例4>
本実施形態の変形例について図11、図12を参照しつつ説明する。本変形例においては、図3における乾燥時間決定部68aが風量決定部68dになっており、また、乾燥制御部76と乾燥装置としてのファン6(図12参照)が付加されている点のみが異なるため、以下、この点に関係する処理のみについてのみ説明する。ファン6は制御装置100に接続されており、制御装置100により制御される。ファンにより発生される風によりガイド34を通過する、又は、ガイド34内に待機された用紙Pを強制的に乾燥させることが可能である。そして、ファンにより発生される風が強いほどある一定時間内で用紙Pに付着した多くのブラックインクを乾燥させることが可能である。つまり、この変形例における乾燥処理はファンによる強制乾燥となる。風量決定部68dは乾燥時間を決定する代わりに用紙Pを乾燥させるのに必要なファン6が発生する風量を決定する。なお、風量は、用紙Pの表面又は裏面に吐出されるインク滴の合計体積が多いほど多くなるように決定される。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な変更が可能なものである。例えば、上述の実施形態においては、乾燥時間を算出するとき、表面に吐出されるインク滴の体積を、当該表面にインク滴が着弾してから裏面にインク滴が着弾するまでの経過時間が長くなるに連れて小さくなるように補正する構成であるが、このような補正を行わなくてもよい。
さらに、上述の実施形態においては、重なり画素70cを所定数以上含むブロック領域73を重なり領域75として抽出する構成であるが、このように、ブロック領域73を画定しなくてもよい、例えば、重なり画素70cが島状に連続した領域を重なり領域として抽出してもよい。
加えて、上述の実施形態においては、乾燥時間の算出に用紙Pに係るインクの浸透率を用いる構成であるが用いなくてもよい。
また、上述の実施形態では、画像データから重なり領域75を抽出する構成であるが、画像データを量子化した後の液滴データから重なり領域75を抽出してもよい。
上述の実施形態では、用紙Pの重なり領域75において、表面及び裏面に吐出されるインク滴の合計体積から乾燥時間を算出していたが、重なり領域75において、表面及び裏
面に吐出されるインク滴の合計体積を重なり画素の数で除して得られるインク滴の体積から乾燥時間を決定する構成としてもよい。このように構成することで乾燥時間をより正確に算出することができる。
上述の実施形態では、表面及び裏面に吐出されるインク滴の合計体積から乾燥時間を算出していた。すなわち液滴データを用いて乾燥時間を算出していた。しかし、画像データを用いて乾燥時間を算出する構成としてもよい。この場合、図5に示す記録動作のS110とS111は次のように変更される。S110において、乾燥時間決定部68aは、裏面画像データ72に基づいて、当該ブロック領域73について階調値の合計を算出し、さらに、算出した階調値の合計と、用紙情報記憶部62cに記憶された用紙Pのインクの浸透率とから領域乾燥時間を算出する(S110)。S111において、乾燥時間決定部68aは、表面画像データ71及び裏面画像データ72に基づいて、当該ブロック領域73について階調値の合計を算出し、さらに、算出した階調値の合計と用紙Pのインクの浸透率とから領域乾燥時間を算出する(S111)。
さらに、上述の実施形態においては、記憶部62、重なり領域抽出部67及び乾燥処理度合決定部68が全て制御装置100に含まれる構成であるが、これら機能部の少なくとも一部がPCなどの外部装置に含まれていてもよい。
また、上述の実施形態において、制御部100は、1つのCPUにより構成された構成であるが、複数のCPUにより構成されていてもよい。あるいは特定のASIC(application specific integrated circuit)、又は、CPUと特定のASICの組み合わせにより構成されていてもよい。
本発明は、媒体を搬送することが可能な搬送装置であれば、どのような搬送装置についても採用することができる。さらに本発明は、ライン式・シリアル式のいずれにも適用可能であり、また、プリンタに限定されず、ファクシミリやコピー機等にも適用可能である。さらに、画像記録する記録装置であればどのような記録装置にも適用可能である。記録媒体は、用紙Pに限定されず、記録可能な様々な媒体であってよい。
1 :インクジェットプリンタ
2 :ヘッド
3 :搬送装置
5 :ヒータ
6 :ファン
61 :通信部
62 :記憶部
62a :表面画像データ記憶部
62b :裏面画像データ記憶部
62c :用紙情報記憶部
63 :指令実行部
65 :量子化部
66 :ヘッド制御部
67 :領域抽出部
68 :乾燥時間算出部
68a :乾燥時間決定部
68b :補正部
69 :搬送制御部
70a〜70c :画素
71 :表面画像データ
72 :裏面画像データ
73 :ブロック領域
75 :重なり領域
100 :制御装置
167 :領域抽出部

Claims (13)

  1. 記録媒体に画像を記録する液体を吐出するための液滴吐出ヘッドと、
    記録媒体の一方の面が前記記録ヘッドと対向する対向位置を通過するように当該記録媒体を搬送した後、当該記録媒体の他方の面が前記対向位置を通過するように記録媒体を搬送するための搬送機構と、
    マトリクス状に配置された複数の画素のそれぞれに階調値を有する画像データであって、前記一方の面に記録される画像に関する画像データである第1画像データ、及び、前記他方の面に記録される画像に関する画像データである第2画像データを記憶するための記憶部と、
    制御手段を有し、
    前記制御手段は、
    前記第1画像データ及び前記第2画像データから、記録媒体に含まれる領域のうち、前記一方の面に対応する画素と前記他方の面に対応する画素の両方が、ゼロより大きい階調値を有する画素である重なり画素を所定数以上含む領域である重なり領域を一又は複数抽出する重なり領域抽出処理と、
    前記領域抽出処理により抽出された前記一又は複数の重なり領域のそれぞれについて、前記液体吐出ヘッドから前記他方の面に吐出される液体を乾燥させるのに必要な乾燥処理の度合を、前記一方の面及び前記他方の面に吐出される液体の合計体積、又は前記第1画像データ及び前記第2画像データの階調値の合計から算出し、前記一又は複数の重なり領域以外の前記領域について、前記乾燥処理の度合を、前記他方の面に吐出される液体の体積、又は前記第2画像データの階調値の合計から算出し、算出した全ての前記乾燥処理の度合のうち最大の乾燥処理の度合を記録媒体の前記他方の面を乾燥するために必要とされる乾燥処理の度合として決定する乾燥処理度合決定処理を行うことを特徴とする液滴吐出装置。
  2. 前記制御手段は、
    前記乾燥処理度合決定処理において、前記重なり領域に係る前記一方の面に吐出された液体の体積又は前記重なり領域に係る前記第1画像データの階調値の合計を、前記重なり領域に係る前記一方の面に液滴が着弾してから前記重なり領域に係る前記他方の面に液滴が着弾するまでの経過時間が長くなるに連れて小さくなるように補正する補正処理を行い、
    前記重なり領域については、前記補正手段により補正された前記一方の面に吐出された液体の体積と、前記他方の面に吐出された液体の体積との合計、又は前記補正手段により補正された第1画像データの階調値と、前記第2画像データの階調値との合計から、前記乾燥処理の度合を算出することを特徴とする請求項1に記載の液滴吐出装置。
  3. 前記制御手段は、
    前記重なり領域抽出処理において、前記他方の面の画像が記録され得る領域である記録領域において、互いに隣接する複数の画素に対応するものであり、且つ、前記記録領域の全域を占めるようにマトリックス状に配置された複数のブロック領域を設定し、
    前記複数のブロック領域から前記重なり領域に該当するブロック領域を抽出することを特徴とする請求項1又は2に記載の液滴吐出装置。
  4. 前記制御手段は、前記重なり領域抽出処理において、前記他方の面及び前記一方の面に吐出される液体の合計体積、又は前記第1画像データ及び前記第2画像データの階調値の合計が閾値以上である前記重なり領域を抽出する一方、前記合計体積又は前記階調値の合計が前記閾値未満である前記重なり領域は抽出しないことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の液滴吐出装置。
  5. 前記記憶部は、複数種類の記憶媒体のそれぞれに対して記録媒体に関する液体の浸透率を示す浸透率情報を記憶する浸透率情報記憶手段をさらに記憶しており、
    前記制御手段は、前記重なり領域抽出処理において、前記第1画像データ及び前記第2画像データに基づいて前記一方の面及び他方の面に画像が記録される記憶媒体に係る前記浸透率情報が示す浸透率が高くなるにつれて、前記閾値を小さくすることを特徴とする請求項4に記載の液滴吐出装置。
  6. 前記制御手段は、前記画像データに含まれる前記画素の階調値が前記記録ヘッドから吐出される液滴の体積に対応するように各画素の階調値を減らすことで、前記各画素の階調値それぞれが液滴の体積に対応している液滴データを生成する量子化処理をさらに行い、
    前記乾燥処理度合決定処理は、前記量子化処理によって生成された前記液滴データを用いて前記乾燥処理の度合を算出することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の液滴吐出装置。
  7. 前記制御手段は、記録媒体の前記一方の面に係る前記領域のそれぞれについて、前記液体吐出ヘッドから吐出される液体を乾燥させるのに必要な前記乾燥処理の度合を、前記一方の面に吐出される液体の合計体積、又は前記第1画像データの階調値の合計から算出し、算出した全ての前記乾燥処理の度合のうち最大の乾燥処理の度合を記録媒体の前記一方の面を乾燥するために必要とされる乾燥処理の度合として決定する第2の乾燥処理度合決定処理を行うことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の液滴吐出装置。
  8. 記録媒体を排出するための排出トレイをさらに有しており、
    前記乾燥処理の度合は記録媒体を乾燥するのに必要とされる時間の長さであり、
    前記制御手段は、
    前記記録液滴吐出ヘッドにより記録媒体の前記他方の面に画像が記録された後、前記乾燥処理度合決定処理により決定された時間が経過するまで前記他方の面に画像が記録された記録媒体が前記排出トレイに排出されないように前記搬送機構を制御することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の液滴吐出装置。
  9. 前記搬送機構により搬送された記録媒体を乾燥させる前記乾燥処理を実行するための乾燥機構と、
    前記乾燥機構により乾燥された記録媒体を排出するための排出トレイをさらに有しており、
    前記乾燥機構は、記録媒体を乾燥するためのヒータを有しており、
    前記乾燥処理は、記録媒体を前記ヒータにより乾燥させるものであり、
    前記乾燥処理の度合は前記ヒータが発生する熱量の大きさであることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の液滴吐出装置。
  10. 前記搬送機構により搬送された記録媒体を乾燥させる前記乾燥処理を実行するための乾燥機構と、
    前記乾燥機構により乾燥された記録媒体を排出するための排出トレイをさらに有しており、
    前記乾燥機構は、記録媒体を乾燥するためのファンを有しており、
    前記乾燥処理は、記録媒体に前記ファンにより発生させた風を当てることにより乾燥させるものであり、
    前記乾燥処理の度合は前記ファンにより発生する風の強さであることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の液滴吐出装置。
  11. 前記乾燥機構を制御する制御手段をさらに有しており、
    前記制御手段は、前記乾燥処理度合決定手段により決定された前記乾燥処理度合の乾燥処理が行われるように前記乾燥機構を制御することを特徴とする請求項9又は10に記載の液滴吐出装置。
  12. 記録媒体に画像を記録する液体を吐出するための液滴吐出ヘッドと、
    記録媒体の一方の面が前記記録ヘッドと対向する対向位置を通過するように当該記録媒体を搬送した後、当該記録媒体の他方の面が前記対向位置を通過するように記録媒体を搬送するための搬送機構と、
    マトリクス状に配置された複数の画素のそれぞれに階調値を有する画像データであって、前記一方の面に記録される画像に関する画像データである第1画像データ、及び、前記他方の面に記録される画像に関する画像データである第2画像データを記憶するための記憶部と、
    前記第1画像データ及び前記第2画像データから、記録媒体に含まれる領域のうち、前記一方の面に対応する画素と前記他方の面に対応する画素の両方が、ゼロより大きい階調値を有する画素である重なり画素を所定数以上含む領域である重なり領域を一又は複数抽出する重なり領域抽出手段と、
    前記領域抽出手段が抽出した前記一又は複数の重なり領域のそれぞれについて、前記液体吐出ヘッドから前記他方の面に吐出される液体を乾燥させるのに必要な前記乾燥処理の度合を、前記一方の面及び前記他方の面に吐出される液体の合計体積、又は前記第1画像データ及び前記第2画像データの階調値の合計から算出し、前記一又は複数の重なり領域以外の前記領域について、前記乾燥処理の度合を、前記他方の面に吐出される液体の体積、又は前記第2画像データの階調値の合計から算出し、算出した全ての前記乾燥処理の度合のうち最大の乾燥処理の度合を記録媒体の前記他方の面を乾燥するために必要とされる乾燥処理の度合として決定する乾燥処理度合決定手段とを備えていることを特徴とする液滴吐出装置。
  13. 記録媒体に画像を記録する液体を吐出ための液滴吐出ヘッドと、記録媒体の一方の面が前記記録ヘッドと対向する対向位置を通過するように当該記録媒体を搬送した後、当該記録媒体の他方の面が前記対向位置を通過するように記録媒体を搬送するための搬送機構を備えた液滴吐出装置を制御する制御装置を、
    マトリクス状に配置された複数の画素のそれぞれに階調値を有する画像データであって、前記一方の面に記録される画像に関する画像データである第1画像データ、及び、前記他方の面に記録される画像に関する画像データである第2画像データを記憶するための記憶部、
    前記第1画像データ及び前記第2画像データから、記録媒体に含まれる領域のうち、前記一方の面に対応する画素と前記他方の面に対応する画素の両方が、ゼロより大きい階調値を有する画素である重なり画素を所定数以上含む領域である重なり領域を一又は複数抽出する重なり領域抽出手段、及び、
    前記領域抽出手段が抽出した前記一又は複数の重なり領域のそれぞれについて、前記液体吐出ヘッドから前記他方の面に吐出される液体を乾燥させるのに必要な前記乾燥処理の度合を、前記一方の面及び前記他方の面に吐出される液体の合計体積、又は前記第1画像データ及び前記第2画像データの階調値の合計から算出し、前記一又は複数の重なり領域以外の前記領域について、前記乾燥処理の度合を、前記他方の面に吐出される液体の体積、又は前記第2画像データの階調値の合計から算出し、算出した全ての前記乾燥処理の度合のうち最大の乾燥処理の度合を記録媒体の前記他方の面を乾燥するために必要とされる乾燥処理の度合として決定する乾燥処理度合決定手段として機能させることを特徴とするプログラム。
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