JP5880216B2 - 液体吐出装置及び該液体吐出装置を用いた記録媒体乾燥方法 - Google Patents

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Description

本発明は、シート状の記録媒体にインク等の液体を吐出した後に、該記録媒体を排出する液体吐出装置及び該液体吐出装置を用いた記録媒体乾燥方法に関する。
液体吐出装置の1つとして、紙やフィルム等のシート状の記録媒体へ向けてインクを吐出して該記録媒体上に画像を記録するインクジェット記録装置が知られている。このインクジェット記録装置は、一般に給紙トレイから記録媒体を引き出して、ヘッドにて記録媒体上にインク等の液体を吐出して印刷した後に、排出トレイに該印刷済みの記録媒体を排出する。
近年、印刷の高速化が求められており、印刷速度を高速とした場合、記録媒体は排出トレイに高速で排出され、記録媒体が排出トレイを越えて、該排出トレイの外側に達する可能性がある。そこで、記録媒体の排出方向に沿う排出トレイの下流端部にストッパを立てて設け、排出させた記録媒体を該ストッパに衝突させる構成が知られている(特許文献1参照)。
特開2002―274740号公報
特許文献1において、画像が記録された記録媒体は、記録媒体排出機構によってストッパに向けて勢いよく排出された後に、ストッパに衝突して排出トレイの載置面に向けて落下する。このように、画像が記録された記録媒体を落下させて載置させることにより、記録媒体排出機構によって排出された記録媒体が載置面に載置されている記録媒体束の最上位の記録媒体と擦れて画像記録面が汚れることを防止している。
しかしながら、既に載置面に多数の記録媒体が積載されて媒体束を形成している場合は、記録媒体排出機構によって排出された記録媒体がストッパに衝突する前に記録媒体束の最上位の記録媒体と擦れる可能性があり、記録媒体の画像記録面が汚れる可能性がある。
本発明の目的は、画像が記録された記録媒体がストッパに向けて勢いよく排出される液体吐出装置において、載置面に多数の記録媒体が積載されている場合に、排出された記録媒体の画像記録面が汚れることを抑制することにある。
本発明に係る液体吐出装置は、記録媒体に液体を吐出して画像を形成するための液体吐出ヘッドと、前記液体吐出ヘッドにより画像が形成された記録媒体を乾燥するための乾燥機構と、前記乾燥機構により乾燥された記録媒体を積み重ねつつ保持するものであり、積載された記録媒体が積載される載置面を有する排出トレイと、前記乾燥機構により乾燥された記録媒体を前記排出トレイの前記載置面の積載方向上方に排出する記録媒体排出機構と、前記記録媒体排出機構によって前記排出トレイの前記載置面の積載方向上方に排出された記録媒体が衝突し、該記録媒体を前記排出トレイの前記載置面に向けて落下させるためのストッパと、前記排出トレイの前記載置面に積載された記録媒体の積載方向の厚みを計測するための計測手段と、前記乾燥機構を制御する制御手段を備え、
前記制御手段は、前記計測手段により計測された前記排出トレイの前記載置面に積載された記録媒体の積載方向の厚みが閾値以上の場合に、前記排出トレイの前記載置面に積載された記録媒体の積載方向の厚みが閾値未満の場合と比べて前記液体吐出ヘッドにより画像が形成された記録媒体の乾燥度合を大きくさせるように前記乾燥機構を制御する。
印刷済みの1の記録媒体は、記録媒体排出機構によってストッパに向けて勢いよく載置面の積載方向上方に排出された後に、ストッパに衝突して載置面に向けて落下する。
この場合、既に載置面に多数の記録媒体が積載されて媒体束を形成している場合は、印刷済みの1の記録媒体はストッパに衝突する前に媒体束の最上位の記録媒体を擦る可能性がある。従って、1の記録媒体上の液体が十分に乾燥していないと、該1の記録媒体の記録面が汚れるおそれがある。
この対策として、本発明では、積載される記録媒体の積載方向の厚みが閾値を越えた場合は、乾燥度合いを大きくして、該記録媒体を十分に乾燥させてから載置面の上方に排出している。これにより、該1の記録媒体の記録面が汚れるおそれを低減することが可能となる。
インクジェット記録装置の全体構成を示す図である。 乾燥機構の詳細な構成を示す図である。 (a)、(b)は、反転搬送ユニットの上端部の拡大図である。 排出トレイの近傍構成を示す図である。 印刷ジョブのフォーマットを示す図である。 コントローラの内部構成を示すブロック図である。 乾燥処理量設定手段に設けられたテーブルの図である。 第1の実施形態に係るコントローラの動作を示すフローチャートである。 乾燥処理量設定手段に設けられたテーブルの図である。 第2の実施形態に係るコントローラの動作を示すフローチャートである。 第3の実施形態に係るコントローラの動作を示すフローチャートである。 第4の実施形態に係るコントローラの動作を示すフローチャートである。 第5の実施形態に係るコントローラの内部構成を示すブロック図である。 排出速度設定手段に設けられたテーブルの図である。 第5の実施形態に係るコントローラの動作を示すフローチャートである。 (a)、(b)は本発明の計測手段の別の構成を示す図である。 (a)、(b)は本発明の計測手段の別の構成を示す図である。
以下、本発明の実施形態を図を用いて詳述する。本実施形態では、記録媒体の例として、用紙Pを例示する。また、液体吐出装置として、用紙Pに溶媒に水を用いたインクを吐出するインクジェット記録装置を例示する。
(インクジェット記録装置の全体構成)
図1は、インクジェット記録装置の全体構成を示す図である。インクジェット記録装置1は直方体状の筐体10を有している。該筐体10の上部には、排出トレイ11が設けられている。該排出トレイ11は、筐体10に設けられた排出口14の下方に位置しており、用紙Pの排出方向に沿って斜め上向きに延びた底板11bを備えている。排出トレイ11には印刷済みの用紙Pが勢いよく排出される。該排出トレイ11の用紙排出側の端部には、用紙Pが衝突する壁状のストッパ15が立てられている。
排出トレイ11に排出される用紙Pは、先ずストッパ15に向けて飛翔して該ストッパ15に衝突し、その後、排出トレイ11の底板11bに落下して載置される。即ち、底板11bが本発明における「載置面」を構成する。
筐体10内には、上方から下方に向かって、液体吐出ヘッド4、搬送ユニット5、給紙ユニット6、タンク群7が配置されている。前記搬送ユニット5の外側には、後記の反転搬送ユニット9が設けられている。液体吐出ヘッド4は、ブラック、シアン、マゼンタ及びイエローの各インクの液滴を用紙Pに吐出する。
搬送ユニット5は、図1中の用紙Pを左から右に搬送する機構である。以下の記載では、印刷領域において用紙Pを搬送する方向を副走査方向、水平面内において該副走査方向と直交する方向を主走査方向と呼ぶ。搬送ユニット5は、用紙Pを水平に搬送した後に排出トレイ11に送る。
給紙ユニット6は、搬送ユニット5に用紙Pを供給する。タンク群7は、各色のインクを貯蔵した複数のタンク70を水平に並べて構成される。搬送ユニット5の下流側であって、液体吐出ヘッド4の上流側には、インクの吐出に先立ち、処理液を用紙Pに吐出する処理液ヘッド4aが設けられている。ここで、処理液とは、インクが用紙Pに吐出される前に、用紙Pに塗布されて、インクの成分を凝集又は析出させるものであり、これにより高い印刷品質を維持し又は画質を向上させるものである。このインクの吐出に先立ち、処理液を用紙Pに吐出する処理を、プレコート処理と呼ぶ。前記タンク群7には、処理液を貯蔵した処理液タンク70aも含まれる。
筐体10の内側上部にて、液体吐出ヘッド4に干渉しない位置には、筐体10内の各機構及び電気回路の動作を司るコントローラ8が配置されている。筐体10の側面にて、コントローラ8の下側には、筐体10の外部に位置するパーソナルコンピュータ等の情報記録装置からの情報、具体的には印刷ジョブが入力される端子13が設けられている。該情報記録装置からの印刷ジョブは、端子13を介してコントローラ8に入力される。
筐体10の上面には、コントローラ8に電気的に接続された操作パネル12が設けられている。使用者は該操作パネル12を操作して、用紙Pに片面印刷を実行するか、両面印刷を実行するかを選択することができる。使用者はまた、用紙Pにプレコート処理がされるか否かをも操作パネル12を操作して、選択することができる。
尚、用紙Pに片面印刷を実行するか、両面印刷を実行するかの指示、及び用紙Pにプレコート処理をすべきかの指示は、印刷ジョブにも含めることができる。
前記搬送ユニット5は、副走査方向に延びたプラテン50と、該プラテン50の両側に配備されたベルトローラ51、51aと、両ベルトローラ51、51aに掛け渡された無端ベルト55と、該無端ベルト55の下側に位置して無端ベルト55との間で反転搬送ユニット9から搬送された用紙Pを挟持する複数の支持ローラ56と、右側に位置するベルトローラ51aと排出トレイ11との間に位置するガイド52及び第1送りローラ対53、第2送りローラ対54とを有する。副走査方向上流側の搬送ローラ対51によって搬送力を付与された用紙Pは、プラテン50の上面に支持されつつ搬送される。プラテン50を通過した用紙Pは、搬送方向下流側の搬送ローラ対51aによって搬送力を付与されて、ガイド52及び第1、第2送りローラ対53、54によって排出トレイ11に送られる。第1送りローラ対53、第2送りローラ対54は、コントローラ8に接続されたモータM(図2参照)によって回転駆動される。第1、第2送りローラ対53、54及びモータMが、本発明における「記録媒体排出機構」を構成する。
前記給紙ユニット6は、給紙トレイ60と、給紙ローラ61と、該給紙ローラ61と前記搬送ユニット5との間に配置された2つのガイド62及び送りローラ対63とを備えている。給紙ローラ61は給紙トレイ60内の最上位の用紙Pを取り出し、該ガイド62及び送りローラ対63によって搬送ユニット5の上流側に搬送する。
液体吐出ヘッド4は、主走査方向に延びた直方体状のラインヘッドであって、その下面はインクを吐出する多数の液体吐出孔が形成されたノズル面40として形成されている。各液体吐出ヘッド4は、吐出すべきインクの色に対応したタンク70にチューブ(図示せず)を介して接続される。ノズル面40の液体吐出口からはインクが液滴状に吐出され、該吐出されるインクの液滴にはその径のサイズに応じて、大滴、中滴、小滴の3種類がある。
(乾燥機構)
前記搬送ユニット5の一部と後記のヒータ20とで、用紙P上のインクを乾燥させる乾燥機構2が構成される。ストッパ15に向けて飛翔する用紙P上のインクが十分に乾燥していないと、排出トレイ11上に積載した用紙Pの束の最上位の用紙Pと、該ストッパ15に向けて飛翔する用紙とが接した際に該最上位の用紙Pにインクが写る可能性がある。この乾燥機構2は、印刷済みの用紙Pに吐出されたインクを十分に乾燥させてから、排出トレイ11に排出するためのものである。
図2は、乾燥機構2の詳細な構成を示す図である。前記第1送りローラ対53は、互いに接近する向きに付勢された2つの送りローラ53aから構成される。各送りローラ53aはガイド52に開設された孔(図示せず)を通って用紙Pの搬送路に侵入し、両送りローラ53aにて用紙Pを挟持して搬送する。各送りローラ53aはモータMに接続されて、該モータMによって回転される。該モータMは前記第2送りローラ対54をも回転させる。
両送りローラ53aにて用紙Pを挟持して搬送途中に、モータMを回転停止させると、用紙Pは搬送路上で停止し、用紙Pを上下に真っ直ぐ伸ばした状態で、用紙Pの形状を保持しつつ待機した待機状態となる。この待機状態を所定時間だけ続けることにより、用紙P上のインクが乾燥する。該待機状態を続ける所定時間を待機時間と呼ぶ。このように、印刷済みの用紙Pを待機時間だけ待機させ、用紙P上のインクを乾燥させることによって、用紙Pのカールをも矯正することができる。
また、印刷済みの用紙Pを待機時間だけ待機させるのではなく、モータMを低速で回転させ、用紙Pを低速で搬送することによって、用紙P上のインクを乾燥させることもできる。
さらに、送りローラ53aの側方にはヒータ20が配置されている。該ヒータ20から温風が吹き出されると、各送りローラ53aによって搬送される用紙Pが温風にさらされて加熱される。用紙Pが待機状態を続けている間、または、低速で搬送されている間、ヒータ20から温風を吹き出すと、用紙Pの乾燥が促進される。
乾燥機構2を構成するモータM及びヒータ20は夫々前記コントローラ8に接続される。モータMは該コントローラ8によって待機時間を制御され、ヒータ20は該コントローラ8によって加熱時間及び加熱温度を制御される。
この用紙Pを乾燥させるために乾燥機構2に設定される待機時間、加熱時間及び加熱温度を総称して乾燥処理量と呼ぶ。ヒータ20が用紙Pを加熱時間だけ加熱する際には、モータMは用紙Pの搬送を停止するか、低速で搬送する。
ここで、用紙Pについて、液体吐出ヘッド4などから吐出されたインク等が乾燥しない状態から、乾燥した状態への乾燥状態に関する変化度合を乾燥度合と呼ぶ。なお、乾燥度合については、用紙Pを乾燥させた場合と乾燥させない場合について、用紙Pの液体が付与された面に検査物を接触させて検査物に付着した(移った)液体量の差を計測し、その液体量の差を乾燥度合としてもよい。別の表現とすると、乾燥度合は、用紙Pに付与された液体などについて、どれだけの割合で水分を蒸発させたかを表す値である。
(反転搬送ユニット)
前記の如く、インクジェット記録装置1では用紙Pへの両面印刷が可能である。この両面印刷を行うには、液体吐出ヘッド4にてインクが吐出された用紙Pを搬送ユニット5によって、排出トレイ11に排出される手前まで搬送した後に、前記反転搬送ユニット9によって、再び搬送ユニット5に搬送する。
図1に示すように、反転搬送ユニット9は、第2送りローラ対54の斜め上方に位置する逆送りローラ対90と、該逆送りローラ対90から下向きに延びた逆送りガイド91と、該逆送りガイド91に沿って用紙Pを下向きに搬送する反転搬送ローラ対92を備える。逆送りガイド91の下端は、ベルトローラ51aの下側に位置する支持ローラ56に対向する。
図3(a)、(b)は、反転搬送ユニット9の上端部の拡大図である。第2送りローラ対54とガイド52との間には、用紙Pの搬送路に沿って延びた搬送切換えガイド93が中心軸94を中心として回転可能に設けられている。搬送切換えガイド93は、図3(a)に示すように、ガイド52に連なった第1の位置と、図3(b)に示すように、自由端部がガイド52から上向きに外れた第2の位置との間を回転する。搬送切換えガイド93は第2の位置にて、自由端部が逆送りローラ対90を向いている。該搬送切換えガイド93は、コントローラ8に接続されたモータ(図示せず)によって回転駆動される。
用紙Pに両面印刷を行う場合は、図3(a)に示すように、搬送切換えガイド93を先ず第1の位置に配置する。すると、片面印刷された用紙Pが第2送りローラ対54によって排出トレイ11に向けて送られる。用紙Pの終端が搬送切換えガイド93を通過すると、図3(b)に示すように、搬送切換えガイド93を中心軸94を中心として第2の位置に回転させる。これとともに、第2送りローラ対54を逆転させ、用紙Pを排出トレイ11から引っ込める。用紙Pは搬送切換えガイド93によって逆送りローラ対90に送られる。該逆送りローラ対90によって、用紙Pは逆送りガイド91に沿って下向きに搬送される。反転搬送ローラ対92によって逆送りガイド91の下端部に達した用紙Pは、支持ローラ56と無端ベルト55とに挟持されて、副走査方向と逆向きに搬送され、搬送ローラ51によって用紙Pは表裏を反転された状態、即ち先に印刷された面を下向きにした状態で液体吐出ヘッド4に対向する。これにより、用紙Pの未印刷側の面にインクが吐出され、両面印刷がなされる。
(排出トレイ近傍の詳細)
図4は、排出トレイ11の近傍構成を示す図である。排出トレイ11は、前記底板11bと、該底板11bの下端部から上向きに延びた垂直壁11aとを備える。垂直壁11aの上端は排出口14の下端に位置している。筐体10の内側にて、底板11bの上側には振り子機構3が設けられている。
該振り子機構3は、垂直壁11aの上方にて筐体10に取り付けられた回転中心軸31と、排出口14から底板11bに排出された用紙Pの上に接する当接子30と、回転中心軸31と当接子30を連結する連結棒32とによって構成されている。当接子30と連結棒32は回転中心軸31を中心として回転自在であり、連結棒32は排出口14から排出される用紙Pの底板11bへの落下を妨害しないように、排出口14に対し、常に用紙Pの排出側に位置する。排出口14から排出された用紙Pは、底板11b又は先に排出された用紙Pの上を底板11bに沿って斜め上向きに滑った後に、当接子30に接して該当接子30を用紙Pの厚み分だけ持ち上げる。回転中心軸31には角度センサ(図示せず)が設けられ、該角度センサはカウンタ33に接続される。連結棒32と水平線の成す角度をθとする。用紙Pが底板11bに積載されると、当接子30が上昇するから、回転中心軸31が回転する。これにより、角度θの値が変化するから、カウンタ33は該角度の変化量から用紙Pの積載方向(鉛直方向、又は、排出トレイ11に積み重なって積載された紙の厚み方向)に沿う積載厚みを求めることができる。即ち、振り子機構3とカウンタ33とによって、本発明における「計測手段」を構成する。なお、当接子30は軽量な素材で形成されており、排出口14から用紙Pが排出された場合に用紙Pに衝突して跳ね上げられる構成となっている。ここで、当接子30が用紙Pに跳ね上げられたときはθが急変するので、この変化については上記積載厚みの計測から除外している。
図5は、印刷ジョブのフォーマットを示す図である。印刷ジョブはジョブ番号に続いて印刷データを有しており、該印刷データは印刷がされる用紙のページ番号と該ページ番号に対応した画像に係る画像データを含んでいる。印刷ジョブ内にて複数の印刷データを含んでいる場合、図5に示す印刷ジョブの左側から右側に向かって、印刷順に印刷データが配列されている。
また、画像データには、印刷すべき画像が片面印刷か両面印刷かを示すフラグ、プレコート処理の有無、用紙P上の画素領域に吐出するインクの液滴の大きさ及び量を演算する基準となるベクタイメージデータ等が含まれる。また、パラメータ判別手段81には、複数個の印刷ジョブが連続して入力されることもある。
(コントローラの内部構成)
図6は、コントローラ8の内部構成を示すブロック図である。コントローラ8は、CPU(Central Processing Unit)と、CPUが実行するプログラム及びこれらプログラムに使用されるデータを書き替え可能に記憶するROM(Read Only Memory)と、プログラム実行時にデータを一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)と、不揮発性メモリとを含んでいる(いずれも不図示)。コントローラ8を構成する各機能部は、これらハードウェアとROM内のソフトウェアとが協働して構築されている。
コントローラ8は各機能部として、前記印刷ジョブ及び使用者から操作パネル12を介して入力されたデータが一旦格納される記憶部83と、該記憶部83に接続されたパラメータ判別手段81と、該パラメータ判別手段81とカウンタ33とに接続された制御手段80と、排出トレイ11に排出される用紙Pの積載厚みに対する閾値を格納した積載厚み閾値格納手段84とを備える。制御手段80は、乾燥機構2に加熱時間等を設定する乾燥処理量設定手段82を備える。
パラメータ判別手段81は、印刷ジョブ又は使用者からのデータに含まれるパラメータを読み取って該パラメータの内容を判別する。制御手段80は液体吐出ヘッド4の吐出動作を司り、またパラメータ判別手段81が判別したパラメータの内容に基づいて、乾燥処理量設定手段82に乾燥処理量を設定させる。
第1の実施形態
排出トレイ11に積載された印刷済みの用紙Pの積載厚みの値が小さい場合は、最上位の用紙Pと排出口14との上下距離(図1のL1)が長い。従って、排出口14からストッパ15へ向けて飛翔する用紙Pが排出トレイ11上の最上位の用紙Pを擦る可能性は少ない。故に、排出口14からストッパ15へ向けて飛翔する用紙P上のインクが完全に乾燥していなくても用紙P上のインクが最上位の用紙Pに付着しない。
これに対し、排出トレイ11に用紙Pが多数積み重なり、用紙Pの積載厚みが厚い状態では、最上位に位置する用紙Pと排出口14とが接近する。従って、排出口14からストッパ15に向けて飛翔する用紙Pが、最上位に位置する用紙Pと擦れる可能性がある。これでは、排出口14からストッパ15に向けて飛翔する用紙P上のインクが最上位の用紙Pに付着する可能性がある。従って、排出トレイ11上の用紙Pの積載厚みが所定厚み以上となれば、用紙Pへ付与する乾燥処理量を大きくして、用紙Pへのインクを十分に乾燥させている。
本実施形態では、乾燥処理量の一例として、ヒータ20の加熱時間を例示する。即ち、本実施形態では、乾燥処理量設定手段82が本発明の「ヒータ量設定手段」を構成する。また、積載厚み閾値格納手段84に格納された用紙Pの積載厚みに対する閾値を仮に5cmとする。前記乾燥処理量設定手段82には、排出トレイ11上の用紙Pの積載厚みと該積載厚みに応じた加熱時間の値が格納されたテーブルT0が設けられている。図7はテーブルT0を示す図であって、該テーブルT0内では、積載厚み閾値格納手段84内の閾値である5cm以上では、積載厚みが大きくなるほど、加熱時間の値が長く設定されている。なお、この場合の印刷条件(用紙Pに印刷される画像:用紙Pに吐出されるインク量又は処理液量)は同じとする。
該テーブルT0内では、積載厚みが、積載厚み閾値格納手段84内の閾値である5cm未満では、加熱時間の値は一定時間T、具体的には0.5secに設定されている。この一定時間Tの値は、用紙Pの積載厚みが閾値である5cmにおける加熱時間の値よりも短い値である。尚、図7における加熱時間、及び積載厚みの値は説明の便宜上のものであって、これらに限定されない。
(コントローラの動作)
以下に、コントローラ8の具体的な動作を、図8のフローチャートを用いて説明する。
記憶部83を介して、パラメータ判別手段81に印刷ジョブが入力されると、制御手段80は排出トレイ11に積載された用紙Pの積載厚みNを計測し始める。カウンタ33から排出トレイ11に積載された用紙Pの積載厚みNの値が入力されると(ステップS1)、制御手段80は積載厚み閾値格納手段84から閾値を読み出す。次に、制御手段80は該用紙Pの積載厚みNの値が閾値以上か否かを判別する(ステップS2)。用紙Pの積載厚みの値が閾値未満であれば、制御手段80は乾燥処理量設定手段82にその旨の情報を伝え、該乾燥処理量設定手段82はヒータ20の加熱時間を一定時間Tに設定する(ステップS3)。該乾燥処理量設定手段82は、乾燥機構2、具体的にはヒータ20を設定された加熱時間である一定時間Tだけ加熱させる(ステップS5)。制御手段80が印刷データに係る用紙Pに対し液体吐出ヘッド4からのインク吐出が完了したことを検出すれば、インク等が吐出された用紙Pをガイド52の所定位置に停止させ、乾燥処理量設定手段82は一定時間Tだけヒータ20を加熱させる。
ステップS2にて、用紙Pの積載厚みNの値が閾値以上であれば、制御手段80は乾燥処理量設定手段82にその旨の情報を伝え、該乾燥処理量設定手段82は加熱時間を用紙Pの積載厚みNの値に応じた時間に設定する(ステップS4)。乾燥処理量設定手段82は自らのテーブルT0から、用紙Pの積載厚みNの値に応じた加熱時間を読み出し、ヒータ20を加熱時間だけ加熱させる(ステップS5)。この場合、設定される加熱時間は用紙Pの積載厚みNの値が大きくなるにつれ、段階的に長くなる。
該加熱時間経過後は、乾燥処理量設定手段82はモータMを回転させ、インクが乾燥した印刷済みの用紙Pをストッパ15に向けて飛翔させ、排出トレイ11に排出する(ステップS6)。
本実施形態のインクジェット記録装置1にあっては、積載される用紙Pの積載厚みNの値が閾値を越えると、用紙Pへの加熱時間を長くして、用紙P上のインクを十分に乾燥させている。これにより、次にストッパ15に向けて飛翔する用紙Pが、排出トレイ11に積載された用紙Pのうち、最上位の用紙Pを擦っても飛翔する用紙P上のインクが付着する可能性を低減している。
尚、上記記載では、乾燥処理量設定手段82が設定する乾燥処理量として、ヒータ20の加熱時間を例示したが、これに代えて、ヒータ20の加熱温度であってもよい。即ち、用紙Pの積載厚みNの値が閾値未満では、ヒータ20の加熱温度は一定温度であって、用紙Pの積載厚みNの値が閾値以上では設定される加熱温度は用紙Pの積載厚みNの値が大きくなるにつれ、段階的に高くなる。
第1の実施形態の応用
前記の実施形態に係るインクジェット記録装置1では、排出トレイ11に積載される用紙Pの、積載厚みNの値が閾値以上となるか否かで加熱時間を変更していた。しかし、これに代えて、排出口14と排出トレイ11に積載された最上位の用紙Pとの間の距離L1(図1参照)に基づいて加熱時間を変更することもできる。この距離L1は、垂直壁11aの上端から底板11bの最下位の地点までの距離Lから、積載厚みNの値を減ずることにより求められる。前記距離Lの値は例えば制御手段80内に格納されている。
距離L1が長いときは、排出トレイ11に積載された用紙Pの枚数が少ないから、排出口14からストッパ15へ向けて飛翔する用紙Pが排出トレイ11上の最上位の用紙Pを擦る可能性は少ない。故に、排出口14からストッパ15へ向けて飛翔する用紙P上のインクが完全に乾燥している必要はないから、加熱時間は短くてもよい。
逆に、距離L1が短いときは、排出トレイ11に積載された用紙Pの枚数が多いから、排出口14からストッパ15へ向けて飛翔する用紙Pが排出トレイ11上の最上位の用紙Pを擦る可能性が大きい。故に、排出口14からストッパ15へ向けて飛翔する用紙P上のインクが完全に乾燥している必要があるから、加熱時間は長くする必要がある。
このように、該制御手段80が距離Lと積載厚みNの値とに基づいて距離L1を求めることにより、上記と同様の動作を実行することができる。
第2の実施形態
使用者が両面印刷を行う際には、印刷ジョブにその旨を含めるか、操作パネル12を操作する。用紙Pが両面印刷の場合は、該用紙Pの上下両隣に位置する用紙Pと印刷面どうしが接する。従って、1の用紙Pが用紙束の上に落下した場合は、用紙束の最上位の用紙Pとも、次に落下してくる用紙Pとも印刷面どうし同士が接する。つまり、該1の用紙P上のインクが十分に乾燥していないと、用紙束の最上位の用紙Pにも、次に落下してくる用紙Pにも、未乾燥のインクが付着する可能性がある。従って、両面印刷の場合は、片面印刷の場合に比して、用紙P上のインクを十分に乾燥させる必要がある。
乾燥処理量設定手段82のテーブルは、図9に示すように、片面印刷における加熱時間の値を用紙Pの積載厚みの値に応じて格納した第1のテーブルT1と、両面印刷における加熱時間の値を積載厚みの値に応じて格納した第2のテーブルT2とを備える。両面印刷の場合は、加熱時間を長くする必要があるから、同じ積載厚みの場合は、第2のテーブルT2内の加熱時間の値は、第1のテーブルT1内の加熱時間の値よりも大きい。尚、図9のテーブル内の加熱時間の値は、例示であって、これに限定されない。以下に、コントローラ8の動作を図10のフローチャートを用いて説明する。
パラメータ判別手段81は、印刷ジョブ又は使用者が操作パネル12に入力した情報から、片面印刷を行うか、両面印刷を行うかを判別する(ステップS20)。この判別結果は制御手段80に送信される。即ち、パラメータ判別手段81が、本発明における「記録条件入力部」を構成する。
ステップS20にて、片面印刷を行うと判断されれば、制御手段80は乾燥処理量設定手段82にその旨の情報を伝える。該乾燥処理量設定手段82は、片面印刷に対応した加熱時間を乾燥機構2に設定する。即ち、乾燥処理量設定手段82は、第1のテーブルT1から加熱時間を読み出して、両面印刷に比して短い加熱時間をヒータ20に設定する(ステップS21)。
ステップS20にて、両面印刷を行うと判断されれば、制御手段80は乾燥処理量設定手段82にその旨を伝える。該乾燥処理量設定手段82は、両面印刷に対応した加熱時間を乾燥機構2に設定する。即ち、乾燥処理量設定手段82は、第2のテーブルT2から加熱時間を読み出して、片面印刷に比して長い加熱時間をヒータ20に設定する(ステップS22)。
この後に、制御手段80及び乾燥処理量設定手段82は、前記のステップS1からステップS6までの工程を実行する(ステップS23)。即ち、用紙Pの積載厚みに応じて第1のテーブル又は第2のテーブルから加熱時間を読み出して、ヒータ20を該加熱時間だけ加熱させる。
上記の如く、両面印刷の場合は片面印刷の場合に比して、用紙P上のインクを十分に乾燥させている。これにより、用紙Pが排出トレイ11に積載された際に、隣接する用紙Pに未乾燥のインクが付着する可能性を低減している。
第3の実施形態
用紙Pには、例えばわら半紙のようなインクが浸透し易い(以下、インク浸透度が高いと呼ぶ)ものと、インクジェット用紙のようなインクが浸透し難い(以下、インク浸透度が低いと呼ぶ)ものとがある。印刷を施す1の用紙Pがインク浸透度が低い用紙Pであると、該1の用紙Pが用紙束の最上位の用紙Pを擦った際に、該最上位の用紙Pに未乾燥のインクが付着する可能性が高い。従って、印刷を施す1の用紙Pがインク浸透度が低い用紙Pである場合は、インク浸透度が高い用紙Pに比して、用紙P上のインクを十分に乾燥させる必要がある。この用紙Pの種類の情報は、使用者が操作パネル12から入力することができる。
乾燥処理量設定手段82のテーブルは、インク浸透度が高い用紙における加熱時間の値を用紙Pの積載厚みの値に応じて格納した第3のテーブルと、インク浸透度が低い用紙における加熱時間の値を積載厚みの値に応じて格納した第4のテーブルとを備える。第3、第4のテーブルの構成は、図9の第1、第2のテーブルの構成に略等しい。
インク浸透度が低い用紙の場合は、加熱時間を長くする必要があるから、同じ積載厚みの場合は、第4のテーブル内の加熱時間の値は、第3のテーブル内の加熱時間の値よりも大きい。以下に、コントローラ8の動作を図11のフローチャートを用いて説明する。
パラメータ判別手段81は、使用者が操作パネル12に入力した情報から、用紙Pがインク浸透度が低い用紙か否かをを判別する(ステップS30)。この判別結果は制御手段80に送信される。即ち、パラメータ判別手段81が、本発明における「記録条件入力部」を構成する。
ステップS30にて、用紙Pのインク浸透度が高いと判断されれば、制御手段80は乾燥処理量設定手段82にその旨の情報を伝える。該乾燥処理量設定手段82は、インク浸透度が高い用紙に対応した加熱時間を加熱機構2、具体的にはヒータ20に設定する。即ち、乾燥処理量設定手段82は、第3のテーブルから加熱時間を読み出して、インク浸透度が低い用紙の場合に比して短い加熱時間をヒータ20に設定する(ステップS31)。
ステップS30にて、用紙Pのインク浸透度が低いと判断されれば、制御手段80は乾燥処理量設定手段82にその旨を伝える。該乾燥処理量設定手段82は、インク浸透度が低い用紙に対応した加熱時間をヒータ20に設定する。即ち、乾燥処理量設定手段82は、第4のテーブルから加熱時間を読み出して、インク浸透度が高い用紙の場合に比して長い加熱時間をヒータ20に設定する(ステップS32)。
この後に、制御手段80及び乾燥処理量設定手段82は、前記のステップS1からステップS6までの工程を実行する(ステップS33)。即ち、用紙Pの積載厚みに応じて第3のテーブル又は第4のテーブルから加熱時間を読み出して、ヒータ20を該加熱時間だけ加熱させる。
インク浸透度が低い用紙の場合はインク浸透度が高い用紙の場合に比して、用紙Pを乾燥させるのに時間が掛かる。従って、この場合は加熱時間を長く設定して、用紙P上のインクを十分に乾燥させている。
上記の実施形態では、用紙Pの種類の情報は、使用者が操作パネル12から入力するとした。しかし、これに代えて、用紙Pの種類、具体的にはインクの浸透度の異なる用紙P毎に、専用の給紙トレイ60を設けてもよい。この場合、該給紙トレイ60の外面に該トレイの識別標識を設け、筐体10内に該識別標識の読取り装置を備える。
該給紙トレイ60が筐体10内に装着されれば、読取り装置によって該識別標識が識別されて、給紙トレイ60内の用紙Pのインク浸透度に関するデータが自動的に識別される。この識別標識としては、例えば二次元コードや、給紙トレイ60の外側に設けた凹凸形状が挙げられる。また、読取り装置としては、二次元コードのリーダや給紙トレイ60の凹凸を検出するスイッチ等が挙げられる。
第4の実施形態
前記の如く、用紙Pには、プレコート処理がされることがある。用紙Pにプレコート処理がされていると、処理液を乾燥させる必要があるから、プレコート処理がされない場合に比して、用紙P上の液体を十分に乾燥させる必要がある。
乾燥処理量設定手段82のテーブルは、用紙Pにプレコート処理がされない場合における加熱時間の値を用紙Pの積載厚みの値に応じて格納した第5のテーブルと、用紙Pにプレコート処理がされた場合における加熱時間の値を積載厚みの値に応じて格納した第6のテーブルとを備える。第5、第6のテーブルの構成は、図9の第1、第2のテーブルの構成に略等しい。
用紙Pにプレコート処理がなされた場合は、加熱時間を長くする必要があるから、同じ積載厚みの場合は、第6のテーブル内の加熱時間の値は、第5のテーブル内の加熱時間の値よりも大きい。以下に、コントローラ8の動作を図12のフローチャートを用いて説明する。
パラメータ判別手段81は、印刷ジョブ又は使用者が操作パネル12に入力した情報から、用紙Pにプレコート処理がされるか否かを判別する(ステップS40)。この判別結果は制御手段80に送信される。即ち、パラメータ判別手段81が、本発明における「記録条件入力部」を構成する。
ステップS40にて、用紙Pにプレコート処理がされないと判断されれば、制御手段80は乾燥処理量設定手段82にその旨の情報を伝える。該乾燥処理量設定手段82は、プレコート処理がされない場合に対応した加熱時間を加熱機構2、具体的にはヒータ20に設定する。即ち、乾燥処理量設定手段82は、第5のテーブルから加熱時間を読み出して、プレコート処理がされる場合に比して短い加熱時間をヒータ20に設定する(ステップS41)。
ステップS40にて、用紙Pにプレコート処理がされると判断されれば、制御手段80は乾燥処理量設定手段82にその旨を伝える。該乾燥処理量設定手段82は、用紙Pにプレコート処理がされる場合に対応した加熱時間をヒータ20に設定する。即ち、乾燥処理量設定手段82は、第6のテーブルから加熱時間を読み出して、プレコート処理がされない場合に比して長い加熱時間をヒータ20に設定する(ステップS42)。
この後に、制御手段80及び乾燥処理量設定手段82は、前記のステップS1からステップS6までの工程を実行する(ステップS43)。即ち、用紙Pの積載厚みに応じて第5のテーブル又は第6のテーブルから加熱時間を読み出して、ヒータ20を該加熱時間だけ加熱させる。
用紙Pにプレコート処理がされる場合は、プレコート処理がされない場合に比して、用紙Pを乾燥させるのに時間が掛かる。従って、この場合は加熱時間を長く設定して、用紙P上の液体、即ちインクと処理液を十分に乾燥させている。
第5の実施形態
前記の如く、排出トレイ11に排出される用紙Pは、先ずストッパ15に向けて飛翔し、その後、排出トレイ11の底板11bに落下して載置される。ここで底板11bに多数の用紙Pが積載されて用紙Pの束が形成されている場合に、用紙Pが排出トレイ11に排出される際の速度が遅いと、排出される用紙Pは用紙束の最上位の用紙Pと擦りながら進む。これでは、排出される用紙Pに未乾燥のインクが残存している場合に、擦った最上位の用紙にインクが付着する。従って、底板11bに多数の用紙Pが積載されている場合は、底板11bに少数の用紙Pしか積載されていない場合に比して、用紙Pを高速で排出する必要がある。
図13は、コントローラ8の内部構成を示すブロック図である。コントローラ8は前記印刷ジョブ及び使用者から操作パネル12を介して入力されたデータが一旦格納される記憶部83と、該記憶部83に接続されたパラメータ判別手段81と、該パラメータ判別手段81とカウンタ33とに接続された制御手段80と、排出トレイ11に排出される用紙Pの積載厚みに対する閾値を格納した積載厚み閾値格納手段84とを備える。制御手段80は、モータMに電圧を供給する排出速度設定手段85を備える。モータMに供給される電圧が高いほど、モータMは速く回転する。積載厚み閾値格納手段84に格納された用紙Pの積載厚みに対する閾値を仮に5cmとする。
前記排出速度設定手段85には、排出トレイ11上の用紙Pの積載厚みと該積載厚みに応じたモータMに供給される電圧(以下、モータ電圧と呼ぶ)の値が格納されたテーブルT7が設けられている。図14はテーブルT7を示す図であって、該テーブルT7内では、積載厚み閾値格納手段84内の閾値である5cm以上では、積載厚みが大きくなるほど、モータ電圧の値が大きく設定されている。
該テーブルT7内では、積載厚みが、積載厚み閾値格納手段84内の閾値である5cm未満では、モータ電圧の値は一定電圧、具体的には5Vに設定されている。この一定電圧の値は、用紙Pの積載厚みが閾値である5cmにおけるモータ電圧の値よりも小さな値である。尚、図14におけるモータ電圧、及び積載厚みの値は説明の便宜上のものであって、これらに限定されない。
(コントローラの動作)
以下に、コントローラ8の具体的な動作を、図15のフローチャートを用いて説明する。
記憶部83を介して、パラメータ判別手段81に印刷ジョブが入力されると、制御手段80は排出トレイ11に用紙Pが積載され始めることを検知する。カウンタ33から排出トレイ11に積載された用紙Pの積載厚みNの値が入力されると(ステップS50)、制御手段80は積載厚み閾値格納手段84から閾値を読み出す。次に、制御手段80は該用紙Pの積載厚みNの値が閾値以上か否かを判別する(ステップS51)。用紙Pの積載厚みの値が閾値未満であれば、制御手段80は排出速度設定手段85にその旨の情報を伝え、該排出速度設定手段85はモータ電圧を一定電圧に設定する(ステップS52)。該排出速度設定手段85は、モータMに一定電圧であるモータ電圧を供給し、モータMを回転させる(ステップS54)。用紙Pがストッパ15に向けて飛翔し、排出トレイ11に排出される(ステップS55)。
ステップS51にて、用紙Pの積載厚みNの値が閾値以上であれば、制御手段80は排出速度設定手段85にその旨の情報を伝え、該排出速度設定手段85はモータ電圧を用紙Pの積載厚みNの値に応じた電圧に設定する(ステップS53)。排出速度設定手段85は自らのテーブルT7から、用紙Pの積載厚みNの値に応じたモータ電圧を読み出し、該モータ電圧をモータMに供給する(ステップS54)。この場合、設定されるモータ電圧は用紙Pの積載厚みNの値が大きくなるにつれ、段階的に長くなる。
用紙Pがストッパ15に向けて飛翔し、排出トレイ11に排出される(ステップS55)。
本実施形態のインクジェット記録装置1にあっては、排出トレイ11に所定枚数以上の用紙が積載されている場合には、モータMが用紙Pを排出する速度を速くし、排出される用紙Pを先ずストッパ15に衝突させてから排出トレイ11の底板11bに向けて落下させている。これにより、排出される1の用紙Pが用紙の束の最上位の用紙Pと擦りながら進む可能性を低減している。
上記実施形態では、排出速度設定手段85は、モータMにモータ電圧を供給すつとした。しかし、これに代えて、モータ電流を供給してもよい。
尚、本発明の「計測手段」の別の構成を排出部11について例示する。これは、図16(a)に示すように、排出部11の底板11bに透孔17を設け、該透孔17の下方に光を上向きに発する光センサSE1を配置して構成される。該光センサSE1はカウンタ33に接続され、該カウンタ33はコントローラ8に接続される。コントローラ8は液体吐出ヘッド4の動作制御を司るから、用紙Pにインクを吐出し終えた旨が判る。
排出部11に用紙Pが全く排出されていない状態では、光センサSE1からの光は透孔17を通過するから、該光は反射されず、光センサSE1には入射しない。用紙Pが排出部11に排出されると、光センサSE1から発せられた光は透孔17を通過した後に用紙Pに反射されて、光センサSE1に入射する。光センサSE1は入射した光を検出すると、カウンタ33にその旨の情報を出力する。カウンタ33はこの情報から排出部11に用紙Pが積載されることを検知する。以下、カウンタ33はコントローラ8からインクが用紙Pに吐出された旨の情報を得て、排出部11に排出される用紙Pの枚数を数える。カウンタ33には、1枚の用紙Pの厚みが入力されており、該厚みに用紙Pの枚数を乗じれば、用紙Pの積載厚みを求めることができる。
更に、「計測手段」の別の構成として、図1及び図16(b)に示すように、液体吐出ヘッド4の上流側に用紙通過センサSE2を設け、該用紙通過センサSE2をカウンタ33に接続する構成も考えられる。該用紙通過センサSE2にて用紙Pが1枚通過する度にカウンタ33に信号を出力すれば、排出部11に排出される用紙Pの枚数を数えることができる。用紙Pの厚みに用紙Pの枚数を乗じれば、用紙Pの積載厚みを求めることができる。
「計測手段」の別の構成として、更に図17(a)に示すように、排出部11の垂直壁11aの内側に高さ位置検出センサSE3を設け、該高さ位置検出センサSE3をカウンタ33に接続する構成も考えられる。該高さ位置検出センサSE3が底板11bに積載した用紙Pが一定以上の高さとなったことを検出すれば、カウンタ33にその旨の情報を出力する。以下、カウンタ33はコントローラ8から用紙Pにインクが用紙Pに吐出された旨の情報を得て、排出部11に排出される用紙Pの枚数を数える。用紙Pの厚みに用紙Pの枚数を乗じ、且つ高さ位置検出センサSE3が検出した一定高さを加算すれば、用紙Pの積載厚みを求めることができる。
更に、「計測手段」の別の構成として、図17(b)に示すようなものを考えることもできる。つまり、排出部11の底板11bに受け板18の一端部を回動可能に取り付け、該受け板18の他端部をバネ19にて上向きに付勢し、該受け板18に受け板18の上下変位量を検出する変位検出センサSE4を設け、該変位検出センサSE4をカウンタ33に接続する構成である。印刷済みの用紙Pが底板11bに蓄積されると、用紙Pの重みで受け板18が下降する。変位検出センサSE4にて受け板18の下降量を求めて、カウンタ33に出力する。カウンタ33には用紙Pの積載厚みと、受け板18の下降量の関係を示すテーブルが格納されており、カウンタ33は変位検出センサSE4が求めた受け板18の下降量から、受け板18上の用紙Pの積載厚みを求めることができる。
上記の実施形態では記録媒体として、用紙Pを例示した。しかし、これに代えて、フィルムやラベル等のシートを記録媒体として用いてもよい。
また、上記実施形態では制御手段80は、乾燥処理量設定手段82(図6参照)や排出速度設定手段85(図13参照)を備えているとしたが、これに代えて、制御手段80と乾燥処理量設定手段82又は排出速度設定手段85とが別個であって、互いに接続されていてもよい。
上記記載では、乾燥処理量の一例として用紙Pの加熱時間を用いた。しかし、乾燥処理量として、これに代えて、ヒータ20の加熱温度、又はヒータ20を使用しない用紙Pの待機時間(自然乾燥時間)を用いてもよい。乾燥処理量の例として、用紙Pの待機時間を用いる場合、乾燥処理量設定手段82は、用紙P上のインクを十分に乾燥させるために待機時間を長くするように、モータMを制御する。この場合、乾燥処理量設定手段82は、本発明の「待機時間設定手段」を構成する。
またヒータを用いる場合、待機時間を一定としておいてヒータの温度を上昇(乾燥度合を大きくする場合)させたり、ヒータから用紙Pに送風する風量を大きくしてもよい。また待機時間とヒータの温度の組み合わせで乾燥度合を設定してもよい。
また、上述の実施形態において、単一のCPUによってコントローラ8を構成してもよい。または複数のCPU、あるいは特定のASIC(application specific integrated circuit)、CPUと特定のASICの組み合わせによりコントローラ8を構成していてもよい。
本発明は、画像形成後の記録媒体の乾燥機構を備えた液体吐出装置に有用である。
1 インクジェット記録装置
2 乾燥機構
4 液体吐出ヘッド
5 搬送ユニット
6 給紙ユニット
8 コントローラ
11 排出トレイ
80 制御手段
81 パラメータ判別手段
82 乾燥処理量設定手段
85 排出速度設定手段

Claims (10)

  1. 記録媒体に液体を吐出して画像を形成するための液体吐出ヘッドと、
    前記液体吐出ヘッドにより画像が形成された記録媒体を乾燥するための乾燥機構と、
    前記乾燥機構により乾燥された記録媒体を積み重ねつつ保持するものであり、積載された記録媒体が積載される載置面を有する排出トレイと、
    前記乾燥機構により乾燥された記録媒体を前記排出トレイの前記載置面の積載方向上方に排出する記録媒体排出機構と、
    前記記録媒体排出機構によって前記排出トレイの前記載置面の積載方向上方に排出された記録媒体が衝突し、該記録媒体を前記排出トレイの前記載置面に向けて落下させるためのストッパと、
    前記排出トレイの前記載置面に積載された記録媒体の積載方向の厚みを計測するための計測手段と、
    前記乾燥機構を制御する制御手段を備え、
    前記制御手段は、
    前記計測手段により計測された前記排出トレイの前記載置面に積載された記録媒体の積載方向の厚みが閾値以上の場合に、前記排出トレイの前記載置面に積載された記録媒体の積載方向の厚みが閾値未満の場合と比べて前記液体吐出ヘッドにより画像が形成された記録媒体の乾燥度合を大きくさせるように前記乾燥機構を制御する、液体吐出装置。
  2. 前記制御手段は、前記計測手段により計測された前記排出トレイの前記載置面に積載された記録媒体の積載方向の厚みが前記閾値以上に達したことを計測したときに、前記計測手段により計測された前記排出トレイの前記載置面に積載された記録媒体の積載方向の厚みが厚いほど、前記液体吐出ヘッドにより画像が形成された記録媒体の乾燥度合を大きくさせるように前記乾燥機構を制御する、請求項1に記載の液体吐出装置。
  3. 前記制御手段は、前記計測手段により計測された前記排出トレイの前記載置面に積載された記録媒体の積載方向の厚みが閾値以上の場合に、前記排出トレイの前記載置面に積載された記録媒体の積載方向の厚みと前記乾燥度合との関係を、前記排出トレイの前記載置面に積載された記録媒体の積載方向の厚みが厚くなるにつれ、前記液体吐出ヘッドにより画像が形成された記録媒体の乾燥度合が段階的に大きくなるように前記乾燥機構を制御する、請求項2に記載の液体吐出装置。
  4. 前記制御手段は、前記乾燥機構において記録媒体を待機させる待機時間を設定する待機時間設定手段を有しており、
    前記待機時間設定手段は、前記計測手段により計測された前記排出トレイの前記載置面に積載された記録媒体の積載方向の厚みが閾値以上の場合に、前記排出トレイの前記載置面に積載された記録媒体の積載方向の厚みが閾値未満の場合と比べて前記液体吐出ヘッドにより画像が形成された記録媒体の前記待機時間が長くなるように前記待機時間を設定し、
    前記制御手段は、前記待機手段設定手段によって設定された前記待機時間だけ記録媒体を前記乾燥機構において待機させて、該記録媒体を乾燥させるように前記乾燥機構を制御する、請求項1乃至3の何れか1項に記載の液体吐出装置。
  5. 前記乾燥機構は記録媒体を加熱するヒータを備え、前記ヒータの加熱時間又は加熱温度を設定する、ヒータ量設定手段を有しており、
    前記ヒータ量設定手段は、前記計測手段により計測された前記排出トレイの前記載置面に積載された記録媒体の積載方向の厚みが閾値以上の場合に、前記排出トレイの前記載置面に積載された記録媒体の積載方向の厚みが閾値未満の場合と比べて画像が形成された記録媒体の前記ヒータの加熱時間が長く又は前記加熱温度が高くなるようにヒータの加熱時間又は加熱温度を設定し、
    前記制御手段は、前記ヒータの加熱時間又は加熱温度を前記ヒータ量設定手段によって設定された前記加熱時間又は加熱温度として、該記録媒体を乾燥させるように前記乾燥機構を制御する、請求項1乃至3の何れか1項に記載の液体吐出装置。
  6. 前記制御手段は、記録媒体に両面記録を施すか、片面記録を施すかの情報が入力される記録条件入力部を更に備え、
    前記制御手段は、前記記録条件入力部に記録媒体に両面記録を施す旨の情報が入力されたときは、記録媒体に片面記録を施す場合に比して、前記液体吐出ヘッドにより画像が形成された記録媒体の乾燥度合を大きくさせるように前記乾燥機構を制御する、請求項1乃至5の何れか1項に記載の液体吐出装置。
  7. 前記制御手段は、記録媒体の種類に関する情報が入力される記録条件入力部を更に備え、
    前記制御手段は、前記記録条件入力部に入力された前記情報に基づいて、液体が浸透し難い記録媒体ほど、前記液体吐出ヘッドにより画像が形成された記録媒体の乾燥度合を大きくさせるように前記乾燥機構を制御する、請求項1乃至5の何れか1項に記載の液体吐出装置。
  8. 前記制御手段は、記録媒体の種類に関する情報が入力される記録条件入力部を更に備え、
    前記制御手段は、前記記録条件入力部に入力された前記情報に画像を記録する記録媒体がプレコート処理されたものである旨の処理情報が含まれている場合は、記録媒体がプレコート処理されていない場合に比して、前記液体吐出ヘッドにより画像が形成された記録媒体の乾燥度合を大きくさせるように前記乾燥機構を制御する、請求項1乃至5の何れかに記載の液体吐出装置。
  9. 記録媒体に液体を吐出して画像を形成するための液体吐出ヘッドと、
    前記液体吐出ヘッドにより画像が形成された記録媒体を積み重ねつつ保持するものであり、積載された記録媒体が積載される載置面を有する排出トレイと、
    前記液体吐出ヘッドにより画像が形成された記録媒体を前記排出トレイの前記載置面の積載方向上方に排出する記録媒体排出機構と、
    前記該記録媒体排出機構によって前記排出トレイの前記載置面の積載方向上方に排出された記録媒体が衝突し、該記録媒体を前記排出トレイの前記載置面に向けて落下させるためのストッパと、
    前記排出トレイの前記載置面に積載された記録媒体の積載方向の厚みを計測する計測手段と、
    前記記録媒体排出機構を制御する制御手段を備え、
    前記制御手段は、
    前記計測手段により計測された前記排出トレイの前記載置面に積載された記録媒体の積載方向の厚みが閾値以上の場合に、前記排出トレイに排出される記録媒体が、前記排出トレイの前記載置面上に積載された記録媒体に接する前に前記ストッパに衝突するように、前記排出トレイの前記載置面に積載された記録媒体の積載方向の厚みが閾値未満の場合と比べて記録媒体を前記排出トレイに排出する速度を速くさせるように前記記録媒体排出機構を制御する、液体吐出装置。
  10. 記録媒体に液体を吐出して画像を形成するための液体吐出ヘッドと、
    前記液体吐出ヘッドにより画像が形成された記録媒体を乾燥するための乾燥機構と、
    前記乾燥機構により乾燥された記録媒体を積み重ねつつ保持するものであり、積載された記録媒体が積載される載置面を有する排出トレイと、
    前記乾燥機構により乾燥された記録媒体を前記排出トレイの前記載置面の積載方向上方に排出する記録媒体排出機構と、
    前記記録媒体排出機構によって前記排出トレイの前記載置面の積載方向上方に排出された記録媒体が衝突し、該記録媒体を前記排出トレイの前記載置面に向けて落下させるためのストッパと、
    前記排出トレイの前記載置面に積載された記録媒体の積載方向の厚みを計測するための計測手段と、
    前記乾燥機構を制御する制御手段を備えた液体吐出装置を用いた記録媒体乾燥方法であって、
    前記計測手段により計測された前記排出トレイの前記載置面に積載された記録媒体の積載方向の厚みが閾値以上か否かを判断する工程と、
    記録媒体の積載方向の厚みが閾値以上である場合に、前記排出トレイの前記載置面に積載された記録媒体の積載方向の厚みが閾値未満の場合と比べて前記液体吐出ヘッドにより画像が形成された記録媒体の乾燥度合を大きくさせるように前記乾燥機構を制御する工程とを有する、記録媒体乾燥方法。
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