JP2024011363A - インクジェット記録装置、画像形成方法およびプログラム - Google Patents

インクジェット記録装置、画像形成方法およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】ヘッドアタックを防止することが可能なインクジェット記録装置、画像形成方法およびプログラムを提供する。【解決手段】インクジェット記録装置は、記録媒体を搬送する第1搬送ベルトと、第1搬送ベルトよりも記録媒体の搬送方向の下流側に配置され、記録媒体を吸着して搬送する第2搬送ベルトと、第2搬送ベルト上の記録媒体に対してノズルからインクを吐出させることで画像を形成するインクジェットヘッドと、を備え、第1搬送ベルトは、記録媒体が第2搬送ベルトに対して斜め上方から当接するように配置される。【選択図】図1

Description

本発明は、インクジェット記録装置、画像形成方法およびプログラムに関する。
例えば、インクジェット記録装置として、用紙を搬送する搬送ベルトと、搬送ベルトの上方に配置されるインクジェットヘッドとを備え、搬送ベルト上の用紙にインクジェットヘッドから吐出したインクにより画像を形成する画像形成装置が知られている(例えば、特許文献1を参照)。
また、例えば、インクジェット記録装置として、搬送ベルトの載置面上に吸引範囲が設け、用紙が吸引範囲に搬送された場合、吸気エアーにより下方に吸引されることで、用紙が搬送ベルトに密着されながら搬送される画像形成装置が記載されている(例えば、特許文献2を参照)。
特開2022-90827号公報 特開2020-62755号公報
ところで、用紙の先端にはカールやしわ等が生じている場合があるため、用紙が吸引範囲に搬送されても、用紙の先端が搬送ベルトから浮いて不安定となる。
特許文献2に記載のインクジェット記録装置では、用紙の先端が搬送ベルトから浮いている場合であって、かつ、インクジェットヘッドと搬送ベルトとの間のクリアランスがわずかである場合、機械側がダメージ(ヘッドアタック)を受ける場合があるという問題点があった。
本発明の目的は、ヘッドアタックを防止することが可能なインクジェット記録装置、画像形成方法およびプログラムを提供することである。
上記の目的を達成するため、本発明におけるインクジェット記録装置は、
記録媒体を搬送する第1搬送ベルトと、
前記第1搬送ベルトよりも前記記録媒体の搬送方向の下流側に配置され、前記記録媒体を吸着して搬送する第2搬送ベルトと、
前記第2搬送ベルト上の前記記録媒体に対してノズルからインクを吐出させることで画像を形成するインクジェットヘッドと、
を備え、
前記第1搬送ベルトは、前記記録媒体が前記第2搬送ベルトに対して斜め上方から当接するように配置される。
本発明における画像形成方法は、
第1搬送ベルトが記録媒体を搬送するステップと、
前記記録媒体を、前記第1搬送ベルトよりも前記記録媒体の搬送方向の下流側に配置される第2搬送ベルトに対して斜め上方から当接するステップと、
前記第2搬送ベルトが前記記録媒体を吸着して搬送するステップと、
吸着されて搬送される前記記録媒体に対してインクジェットヘッドのノズルからインクを吐出させることで画像を形成するステップと、
を備える。
本発明におけるプログラムは、
第1搬送ベルトが記録媒体を搬送するステップと、
前記記録媒体を、前記第1搬送ベルトよりも前記記録媒体の搬送方向の下流側に配置される第2搬送ベルトに対して斜め上方から当接するステップと、
前記第2搬送ベルトが前記記録媒体を吸着して搬送するステップと、
吸着されて搬送される前記記録媒体に対してインクジェットヘッドのノズルからインクを吐出させることで画像を形成するステップと、
をコンピュータに実行させる。
本発明によれば、ヘッドアタックを防止することができる。
本発明の実施の形態におけるインクジェット記録装置の概略構成を示す図である。 本実施の形態におけるインクジェット記録装置の主要な機能構成を示すブロック図である。 第1搬送ベルトの一部を概略的に示す図である。 第2搬送ベルトの一部を概略的に示す図である。 搬送経路の切替等の制御の一例を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の実施の形態におけるインクジェット記録装置1の概略構成を示す図である。インクジェット記録装置1は、給紙部10と、画像記録部20と、排紙部30と、制御部40(図2を参照)と、搬送部60と、切替部80とを備える。給紙部10が本発明の「供給部」に対応する。
インクジェット記録装置1では、制御部40による制御下で、給紙部10に格納された記録媒体Pを画像記録部20に搬送し、画像記録部20で記録媒体Pに画像を記録し、画像が記録された記録媒体Pを排紙部30に搬送する。記録媒体Pとしては、複数紙や塗工紙といった紙のほか、布帛またはシート状の樹脂等、表面に着弾したインクを定着させることが可能な種々の媒体を用いることができる。なお、図1に記録媒体Pを画像記録部20に搬送する搬送方向を黒色の矢印で示し、記録媒体Pを排紙部30に搬送する搬送方向を白色の矢印で示す。以下の説明で、搬送方向の上流側を単に「上流側」といい、搬送方向の下流側を単に「下流側」という。また、図1における上下方向を「高さ方向」という。また、図1の紙面に直交する方向を「用紙幅方向」という。
給紙部10は、記録媒体Pを格納する給紙トレイ(不図示)と、給紙トレイから画像記録部20に記録媒体Pを供給する。給紙部10は、給紙トレイ内の記録媒体Pの残量を検出する残量検出部11(図2を参照)を備える。残量検出部11は、例えば、給紙トレイ内の記録媒体Pの高さ及び記録媒体Pの厚さに基づいて、給紙トレイ内の記録媒体Pの枚数(残量)を検出する。
搬送部60は、第1搬送路60Aと、第1搬送路60Aの下流側に配置される第2搬送路60Bと、画像記録部20の下流側に配置される反転経路60Cと、排出路60Dとを備える。なお、図1では、搬送部60を構成するローラーや搬送ベルトを模式的に示し、又は、省略して示している。
第1搬送路60Aは、2本のローラー71Aに平行掛けされた輪状の第1搬送ベルト70Aを備え、この第1搬送ベルト70A上に記録媒体Pを載置した状態でローラー71Aを回転させることで、記録媒体Pを第1搬送ベルト70Aの上流側から下流側である画像記録部20側へ搬送する。
第1搬送路60Aは、2本のローラー71A間の隙間に配置された吸気部62を備えている。これにより、2本のローラー71A間の領域は、第1搬送ベルト70Aの上側の空気を第1搬送ベルト70Aの下側に吸引する第1吸引範囲72A(図3Aを参照)となる。これにより、第1搬送路60Aは、第1搬送ベルト70A上に載置される記録媒体Pを吸着して搬送することが可能となる。
カール検知部64は、第1吸引範囲72Aの上流側端部に対応して配置される。カール検知部64は、第1吸引範囲72A上の記録媒体Pのカールを検知する。カール検知部64は、例えば、レーザー光を搬送方向に対して直交する方向に照射するレーザー変位計である。レーザー変位計は、記録媒体Pのカールの高さおよびカールの搬送方向の長さを測定する。レーザー変位計による測定において、および、後述する搬送経路の切替において、記録媒体Pのカールの高さを「記録媒体の変形量」又は単に「変形量」という。カール検知部64の検知結果である記録媒体Pの変形量は、制御部40に送信される。
カール検知部65は、第2吸引範囲72Bの上流側端部に対応して配置される。カール検知部65は、第2吸引範囲72B上の記録媒体Pのカールを検知する。カール検知部65は、例えば、レーザー光を搬送方向に対して直交する方向に照射するレーザー変位計である。レーザー変位計は、記録媒体Pのカールの高さおよびカールの搬送方向の長さを測定する。レーザー変位計による測定において、記録媒体Pのカールの高さを「記録媒体の変形量」又は単に「変形量」という。カール検知部65の検知結果である記録媒体Pの変形量は、制御部40に送信される。
ラインセンサ66は、複数の撮像素子を有する。複数の撮像素子は、第1搬送路60Aの第1搬送ベルトの上面と対向する位置において用紙幅方向に配列され、第1搬送ベルト上の記録媒体Pの上面を読み取る。
第2搬送路60Bは、2本のローラー71Bに平行掛けされた輪状の第2搬送ベルト70Bを備え、この第2搬送ベルト70B上に記録媒体Pを載置した状態でローラー71Bを回転させることで、記録媒体Pを第2搬送ベルト70Bの上流側から下流側である反転経路60C側へ搬送する。
第2搬送路60Bは、2本のローラー71B間の隙間に配置された吸気部68を備えている。これにより、2本のローラー71B間の領域は、第2搬送ベルト70Bの上側の空気を第2搬送ベルト70Bの下側に吸引する第2吸引範囲72B(図3Bを参照)となる。これにより、第2搬送路60Bは、第2搬送ベルト70B上に載置される記録媒体Pを吸着して搬送することが可能となる。
反転経路60Cは、第2搬送路60Bの下流側に配置され、記録媒体Pの表裏を反転する。
排出路60Dは、第1搬送路60Aの下流側の位置(分岐部の位置)において、第2搬送路60Bと分岐する。
給紙部10からの供給経路と反転経路60Cとは、第1搬送路60Aの上流側の位置(合流部の位置)で合流する。記録媒体Pの搬送経路は、第1搬送路60Aの下流側の位置(分岐部の位置)で第2搬送路60Bと排出路60Dに分岐する。
切替部80は、分岐部の位置に配置され、制御部40の制御に基づいて、記録媒体Pの搬送経路を第2搬送路60Bと排出路60Dとに切り替える。具体的には、制御部40は、変形量が所定量以下であり、かつ、画像形成(画像記録部20による画像形成)が終了である場合、搬送経路を第2搬送路60Bから排出路60Dに切り替えるように切替部80を制御する。また、制御部40は、変形量が所定量以下であり、かつ、画像形成が終了でない場合、搬送経路を排出路60Dから第2搬送路60Bに切り替えるように切替部80を制御する。また、制御部40は、変形量が所定量を超える場合、搬送経路を第2搬送路60Bから排出路60Dに切り替えるように切替部80を制御する。なお、「所定量」は、ジャム停止の頻度を少なくする観点やヘッドアタックを防止する観点から、ヘッドユニット24(インク吐出面)と第2搬送ベルト70Bの搬送面と間の間隔に基づいて予め設定される。以下の説明で、搬送経路を切り替える際の判定基準となる所定量を「第1所定量」という場合がある。
第2搬送ベルト70Bは、制御部40の制御に基づいて、駆動し又は停止する。具体的には、制御部40は、変形量が所定量以下である場合、第2搬送ベルト70Bを駆動する制御を実行する。また、制御部40は、変形量が所定量を超える場合、第2搬送ベルト70Bを停止する制御を実行する。なお、「所定量」は、ジャム停止の頻度を少なくする観点やヘッドアタックを防止する観点から、ヘッドユニット24(インク吐出面)と第2搬送ベルト70Bの搬送面と間の間隔に基づいて予め設定される。以下の説明で、第2搬送ベルト70Bを駆動するか停止するか否かの判定基準となる所定量を「第2所定量」という場合がある。なお、第1所定量と第2所定量とは、同じ観点で設定されるため互いに同じにしてもよく、また、例えば、カール検知部64が変形量を検知するときの条件とカール検知部65が変形量を検知するときの条件とが異なる場合、互いに異ならせてもよい。
画像記録部20は、第2搬送ベルト70B上の記録媒体Pに対してノズルからインクを吐出させることで画像を形成する。
画像記録部20は、ヘッドユニット24およびインク固化部25を有する。
ヘッドユニット24は、記録媒体Pの搬送に応じた適切なタイミングで、第2搬送ベルト70Bの搬送面に対向するインク吐出面に設けられたノズル開口から記録媒体Pに対してインクを吐出して画像を記録する。ヘッドユニット24は、インク吐出面と搬送面との間が所定の距離だけ離隔されるように配置される。
本実施の形態におけるインクジェット記録装置1では、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色のインクにそれぞれ対応する4つのヘッドユニット24が記録媒体Pの搬送方向上流側からY,M,C,Kの色の順に所定の間隔で並ぶように配列されている。
各ヘッドユニット24は、記録ヘッド242(図2を参照)を備える。記録ヘッド242には、インクを貯留する圧力室と、圧力室の壁面に設けられた圧電素子と、ノズルとを各々有する複数の記録素子が設けられている。この記録素子は、圧電素子を変形動作させる駆動信号が入力されると、圧電素子の変形により圧力室が変形して圧力室内の圧力が変化し、圧力室に連通するノズルからインクを吐出する。
記録ヘッド242に含まれるノズルの直交方向についての配置範囲は、第2搬送路60Bにより搬送される記録媒体Pのうち画像が記録される領域の直交方向の幅をカバーしている。ヘッドユニット24は、画像の記録時には第2搬送路60Bに対して位置が固定されて用いられる。すなわち、インクジェット記録装置1は、シングルパス形式のインクジェット記録装置である。
記録ヘッド242から吐出されるインクとしては、温度によってゲル状またはゾル状に相変化し、紫外線等のエネルギー線を照射することにより硬化する性質を有するものが用いられる。また、本実施の形態では、常温でゲル状であり加熱されることによりゾル状となるインクが用いられる。ヘッドユニット24は、ヘッドユニット24内に貯留されるインクを加熱するインク加熱部(図示せず)を備える。インク加熱部は、制御部40による制御下で動作し、ゾル状となる温度にインクを加熱する。ヘッドユニット24は、加熱されてゾル状となったインクを吐出する。このゾル状のインクが記録媒体Pに吐出されるとインク滴が記録媒体Pに着弾した後、自然冷却されることで速やかにインクがゲル状となって記録媒体P上で凝固する。
インク固化部25は、第2搬送路60Bから搬送される記録媒体Pの搬送方向と直交する方向の幅に亘って配置された発光部を有する。インク固化部25は、記録媒体Pに対して発光部から紫外線等のエネルギー線を照射することにより記録媒体P上に吐出されたインクに対して所定のエネルギーを付与し、これによりインクを硬化させて定着させる。インク固化部25の発光部は、搬送方向における記録ヘッド242の配置位置から反転経路60Cの配置位置までの間において、記録媒体Pの搬送面と対向して配置される。
排紙部30は、排出路60Dから送り出された記録媒体Pが載置される板状の排紙トレイを有する。
図2は、本実施の形態におけるインクジェット記録装置1の主要な機能構成を示すブロック図である。インクジェット記録装置1は、ヘッドユニット24が有する記録ヘッド駆動部241および記録ヘッド242と、インク固化部25と、制御部40と、入出力インターフェース52と、搬送駆動部61とを備える。
記録ヘッド駆動部241は、制御部40の制御に基づいて記録ヘッド242の記録素子に対して適切なタイミングで画像データに応じて圧電素子を変形動作させる駆動信号を供給することにより、記録ヘッド242のノズルから画像データの画素値に応じた量のインクを吐出させる。
制御部40は、CPU41(Central Processing Unit)、RAM42(Random Access Memory)、ROM43(Read Only Memory)および記憶部44を有する。
CPU41は、ROM43に記憶された各種制御用のプログラムや設定データを読み出してRAM42に記憶させ、当該プログラムを実行して各種の演算処理を行う。また、CPU41は、インクジェット記録装置1の全体動作を統括制御する。
RAM42は、CPU41に作業用のメモリー空間を提供し、一時データを記憶する。
なお、RAM42は、不揮発性メモリーを含んでいても良い。
ROM43は、CPU41により実行される各種制御用のプログラムや設定データ等を格納する。なお、ROM43に代えて、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)やフラッシュメモリー等の書き換え可能な不揮発性メモリーが用いられても良い。
記憶部44には、入出力インターフェース52を介して外部装置2から入力されたプリントジョブ(画像記録命令)および当該プリントジョブに係る画像データが記憶される。記憶部44としては、例えばHDD( Hard Disk Drive)が用いられ、また、DRAM(Dynamic Random Access Memory)などが併用されても良い。
搬送駆動部61は、制御部40から供給される制御信号に基づいて搬送用モーターに駆動信号を供給して、搬送部60を構成するローラーや搬送ベルトを所定の速度およびタイミングで駆動させる。
入出力インターフェース52は、外部装置2と制御部40との間のデータの送受信を媒介する。入出力インターフェース52は、例えば各種シリアルインターフェース、各種パラレルインターフェースのいずれか、または、これらの組み合わせで構成される。
外部装置2は、例えばパーソナルコンピューターであり、入出力インターフェース52を介して画像記録命令(プリントジョブ)および画像データ等を制御部40に供給する。
次に、給紙部10と第1搬送ベルト70Aとの位置関係について図1および図3Aを参照して説明する。図3Aは、第1搬送ベルト70Aの一部を概略的に示す図である。
図3Aに示す第1搬送ベルト70Aは、2本のローラー71Aに平行掛けされる。ただし、図3Aでは上流側のローラー71Aのみを示し、下流側のローラー71Aを省略する。2本のローラー71Aの共通接線の中の上側の共通接線が記録媒体Pを載置するための載置面である。第1搬送ベルト70Aの載置面(上側の共通接線)は、第1吸引範囲72Aおよび非吸引範囲73Aを有している。
第1吸引範囲72Aは、第1搬送ベルト70Aの載置面の搬送方向の中央部に位置している。第1吸引範囲72Aは、吸気部62が配置される搬送方向の位置に対応している。非吸引範囲73Aは、第1吸引範囲72Aよりも上流側および下流側のそれぞれに位置している。図1および図3Aに、ローラー71Aの回転中心の位置と第1吸引範囲72Aの上流側端の位置との間の距離Wを示す。
図1および図3Aに示すように、給紙部10は、記録媒体Pが第1搬送ベルト70Aの非吸引範囲73Aに対して斜め上方から当接するように配置されている。これにより、記録媒体Pの先端にカールやしわ等が生じている場合でも、記録媒体Pの先端を第1搬送ベルト70Aの載置面にならわすことが可能となるため、記録媒体Pの先端が第1搬送ベルト70Aから浮かずに安定する。その結果、記録媒体Pが第1吸引範囲72Aに浮かずに搬送される。
第1搬送ベルト70Aに対する記録媒体Pの傾斜角度θは、記録媒体Pのこわさ(こしの強さや、剛性ともいう)に応じて設定される。本実施の形態では、傾斜角度θは、10度以上で40度以下であることが好ましい。傾斜角度θは15度以上で35度以下であることがより好ましい。傾斜角度θが10度未満である場合、カールやしわ等の程度が大きいと、記録媒体Pの先端が第1搬送ベルト70Aの載置面から浮いて、記録媒体Pの先端を第1搬送ベルト70Aの載置面にならわすことが困難となる。また、傾斜角度θが40度を超える場合、カールやしわ等の程度が小さいと、記録媒体Pの先端が第1搬送ベルト70Aの載置面に突っ掛かって、記録媒体Pの先端を第1搬送ベルト70Aの載置面にならわすことが困難となる。
次に、第1搬送ベルト70Aと第2搬送ベルト70Bとの位置関係について図1および図3Bを参照して説明する。図3Bは、第2搬送ベルト70Bの一部を概略的に示す図である。
図3Bに示す第2搬送ベルト70Bは、2本のローラー71Bに平行掛けされる。ただし、図3Bでは上流側のローラー71Bのみを示し、下流側のローラー71Bを省略する。2本のローラー71Bの共通接線の中の上側の共通接線が記録媒体Pを載置するための載置面である。第2搬送ベルト70Bの載置面(上側の共通接線)は、第2吸引範囲72Bおよび非吸引範囲73Bを有している。
第2吸引範囲72Bは、第2搬送ベルト70Bの載置面の搬送方向の中央部に位置している。第2吸引範囲72Bは、吸気部68が配置される搬送方向の位置に対応している。非吸引範囲73Bは、第2吸引範囲72Bよりも上流側および下流側のそれぞれに位置している。図1および図3Bに、ローラー71Bの回転中心の位置と第2吸引範囲72Bの上流側端の位置との間の距離Wを示す。
図1および図3Bに示すように、第1搬送ベルト70Aは、記録媒体Pが第2搬送ベルト70Bの非吸引範囲73Bに対して斜め上方から当接するように配置されている。これにより、記録媒体Pの先端にカールやしわ等が生じている場合でも、記録媒体Pの先端を第2搬送ベルト70Bの載置面にならわすことが可能となるため、記録媒体Pの先端が第2搬送ベルト70Bから浮かずに安定する。その結果、記録媒体Pが第2吸引範囲72Bに浮かずに搬送される。このため、ヘッドユニット24と記録媒体Pとの間のクリアランスがわずかである場合でも、ヘッドアタックを受けることがない。
次に、搬送経路の切替等の制御について図4を参照して説明する。図4は、搬送経路の切替等の制御の一例を示すフローチャートである。本フローは、制御部40がインクジェット記録装置1の電源スイッチをオンする操作を受け付けることで開始する。
先ず、ステップS100において、制御部40は、カール検知部64の検知結果である記録媒体Pの変形量を取得する。
次に、ステップS110において、制御部40は、記録媒体Pの変形量が所定量以下であるか否かについて判定する。記録媒体Pの変形量が所定量以下である場合(ステップS110:YES)、処理はステップS120に遷移する。記録媒体Pの変形量が所定量を超える場合(ステップS110:NO)、処理はステップS170に遷移する。
ステップS120において、制御部40は、画像記録部20による画像形成が終了したか否かについて判定する。画像形成が終了した場合(ステップS120:YES)、処理はステップS170に遷移する。画像形成が終了しない場合(ステップS120:NO)、処理はステップS130に遷移する。
ステップS130において、制御部40は、記録媒体Pの搬送経路を排出路60Dから第2搬送路60Bに切り替えるように切替部80を制御する。
次に、ステップS140において、制御部40は、カール検知部65の検知結果である記録媒体Pの変形量を取得する。
次に、ステップS150において、制御部40は、記録媒体Pの変形量が所定量以下であるか否かについて判定する。記録媒体Pの変形量が所定量以下である場合(ステップS150:YES)、本フローは終了する。記録媒体Pの変形量が所定量を超える場合(ステップS150:NO)、処理はステップS160に遷移する。
ステップS160において、制御部40は、第2搬送ベルト70Bを停止する制御を実行する。その後、本フローは終了する。第2搬送ベルト70Bを停止することによって、記録媒体Pをヘッドユニット24よりも上流側の位置で停止させることが可能となる。
ステップS170において、制御部40は、記録媒体Pの搬送経路を第2搬送路60Bから排出路60Dに切り替えるように切替部80を制御する。その後、本フローは終了する。
上記実施の形態におけるインクジェット記録装置1は、記録媒体Pを搬送する第1搬送ベルト70Aと、第1搬送ベルト70Aよりも記録媒体Pの搬送方向の下流側に配置され、記録媒体Pを吸着して搬送する第2搬送ベルト70Bと、第2搬送ベルト70B上の記録媒体Pに対してノズルからインクを吐出させることで画像を形成するヘッドユニット24とを備え、第1搬送ベルト70Aは、記録媒体Pが第2搬送ベルト70Bに対して斜め上方から当接するように配置される。
上記構成により、記録媒体Pが第2搬送ベルト70Bに斜め上方から当接することで、記録媒体Pを第2搬送ベルト70Bの載置面にならわすことができるため、ヘッドユニット24と第2搬送ベルト70Bとの間のクリアランスがわずかである場合でも、ヘッドアタックを防止することが可能となる。
また、上記実施の形態におけるインクジェット記録装置1では、第2搬送ベルト70Bは、記録媒体Pを吸着するための第2吸引範囲72Bを有し、記録媒体Pが第2搬送ベルト70Bに対して当接する位置は、第2吸引範囲72Bよりも搬送方向の上流側の非吸引範囲73Bの位置である。これにより、記録媒体Pが非吸引範囲73Bに当接する場合でも、記録媒体Pを非吸引範囲73Bにならわすことができる。
また、上記実施の形態におけるインクジェット記録装置1では、搬送方向の上流側と下流側とのそれぞれの位置に配置され、第2搬送ベルト70Bが懸架される上流側ローラー71Bおよび下流側ローラー71Bをさらに備え、第2吸引範囲72Bは、上流側ローラー71Bと下流側ローラー71Bとの間に配置される。第2吸引範囲72Bよりも上流側が非吸引範囲73Bとなり、その非吸引範囲73Bに記録媒体Pが当接することになるが、記録媒体Pが非吸引範囲73Bに当接する場合でも、記録媒体Pを非吸引範囲73Bにならわすことができる。
また、上記実施の形態におけるインクジェット記録装置1では、第1搬送ベルト70A上の記録媒体Pのカールを検知する第1のカール検知部64と、検出された記録媒体Pのカールの程度を示す記録媒体Pの変形量が所定量を超えた場合、ヘッドユニット24よりも搬送方向の上流側において、記録媒体Pを機外に排出する排出路60Dと、をさらに備える。これにより、変形量が所定量を超えた記録媒体Pがヘッドユニット24へ搬送されないため、ヘッドアタックを防止することが可能となる。
また、上記実施の形態におけるインクジェット記録装置1では、第1搬送ベルト70Aは、記録媒体Pを搬送方向の所定範囲にわたって吸引する第1吸引範囲72Aを有し、第1のカール検知部64は、第1吸引範囲72Aに対応する位置に配置される。これにより、第1吸引範囲72Aにおいて記録媒体Pが吸着され、吸着された状態の記録媒体Pの変形量を検知することが可能なる。
また、上記実施の形態におけるインクジェット記録装置1では、記録媒体Pを第1搬送ベルト70Aに供給する給紙部10をさらに備え、給紙部10は、第1搬送ベルト70Aに対して斜め上方から記録媒体Pを当接させる。これにより、記録媒体Pを第1搬送ベルト70Aにならわすことができる。
なお、上記実施の形態では、ヘッドユニット24よりも搬送方向の上流側の位置で第2搬送ベルト70B上の記録媒体Pのカールを検知する第2のカール検知部65を備え、制御部40は、検出された記録媒体Pのカールの程度を示す記録媒体Pの変形量が所定量を超えた場合、記録媒体Pがヘッドユニット24よりも搬送方向の上流側の位置で停止するように第2搬送ベルト70Bの制御を実行してもよい。これにより、変形量が所定量を超える記録媒体Pがヘッドユニット24に搬送されないため、ヘッドアタックを防止することが可能となる。
また、上記実施の形態では、給紙部10に複数の記録媒体Pが装填された場合、複数の記録媒体の中の1枚目から所定の枚数の記録媒体Pを機外に排出してもよい。これにより、変形量が大きい可能性が高い記録媒体Pが排出されるため、ヘッドアタックを防止することが可能となる。
ところで、給紙部10の底付近の記録媒体Pは装填時の紙折れや吸湿影響が大きいためカールや紙角折れが発生し易い。そこで、上記実施の形態では、給紙部10は、給紙部10内の記録媒体Pの残量が所定数以下である場合、記録媒体Pと当該記録媒体Pの次に供給する記録媒体Pとの搬送方向の距離である紙間を広くしてもよい。これにより、カールを検知する時間を十分に設けることができるため、カール検知の検出精度を高くすることが可能となる。
また、上記実施の形態では、カール検知部64は、記録媒体Pが画像記録部20を通過するときの搬送条件と同じ条件下で搬送される記録媒体Pのカールを検知してもよい。具体的には、記録媒体Pが画像記録部20を通過するときの吸引条件(吸引範囲の大きさや吸気圧力の高さ)と同じ吸気条件下でカールを検知してもよい。同じ条件下でカールを検知するため、ヘッドアタックの要因となるカールの検出精度を上げることが可能となる。
その他、上記実施の形態は、何れも本発明の実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
本発明は、ヘッドアタックを防止することが要求されるインクジェット記録装置を備えた印刷機に好適に利用される。
1 インクジェット記録装置
2 外部装置
10 給紙部
11 残量検出部
20 画像記録部
24 ヘッドユニット
241 記録ヘッド駆動部
242 記録ヘッド
25 インク固化部
30 排紙部
40 制御部
52 入出力インターフェース
60 搬送部
60A 第1搬送路
60B 第2搬送路
60C 反転経路
60D 排出路
61 搬送駆動部
62 吸気部
64 カール検知部
65 カール検知部
66 ラインセンサ
68 吸気部
70A 第1搬送ベルト
70B 第2搬送ベルト
71A ローラー
71B ローラー
72A 第1吸引範囲
72B 第2吸引範囲
80 切替部

Claims (12)

  1. 記録媒体を搬送する第1搬送ベルトと、
    前記第1搬送ベルトよりも前記記録媒体の搬送方向の下流側に配置され、前記記録媒体を吸着して搬送する第2搬送ベルトと、
    前記第2搬送ベルト上の前記記録媒体に対してノズルからインクを吐出させることで画像を形成するインクジェットヘッドと、
    を備え、
    前記第1搬送ベルトは、前記記録媒体が前記第2搬送ベルトに対して斜め上方から当接するように配置される、
    インクジェット記録装置。
  2. 前記第2搬送ベルトは、前記記録媒体を吸着するための第2吸引範囲と、当該第2吸引範囲よりも前記搬送方向の上流側に位置する非吸引範囲とを有し、
    前記記録媒体が前記第2搬送ベルトに対して当接する位置は、前記非吸引範囲の位置である、
    請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記搬送方向の上流側と下流側とのそれぞれの位置に配置され、前記第2搬送ベルトが懸架される上流側ローラーおよび下流側ローラーをさらに備え、
    前記第2吸引範囲は、前記上流側ローラーと前記下流側ローラーとの間に配置される、
    請求項2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記第1搬送ベルト上の前記記録媒体のカールを検知する第1のカール検知部と、
    検出された前記記録媒体のカールの程度を示す前記記録媒体の変形量が所定量を超えた場合、前記インクジェットヘッドよりも前記搬送方向の上流側において、前記記録媒体を機外に排出する排出路と、
    をさらに備える、
    請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記第1のカール検知部は、前記記録媒体が前記インクジェットヘッドを通過するときの搬送条件と同じ条件下で搬送される前記記録媒体のカールを検知する、
    請求項4に記載のインクジェット記録装置。
  6. 前記第1搬送ベルトは、前記記録媒体を前記搬送方向の所定範囲にわたって吸引する第1吸引範囲を有し、
    前記第1のカール検知部は、前記第1吸引範囲に対応する位置に配置される、
    請求項4に記載のインクジェット記録装置。
  7. 前記インクジェットヘッドよりも搬送方向の上流側の位置で前記第2搬送ベルト上の前記記録媒体のカールを検知する第2のカール検知部と、
    検出された前記記録媒体のカールの程度を示す前記記録媒体の変形量が所定量を超えた場合、前記記録媒体が前記インクジェットヘッドよりも搬送方向の上流側の位置で停止するように前記第2搬送ベルトの制御を実行する制御部と、
    をさらに備える、
    請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  8. 前記記録媒体を前記第1搬送ベルトに供給する供給部と、
    画像形成開始前に前記供給部の積載用紙の最上位紙から所定枚数を機外へ排出する制御を実行する制御部と、
    をさらに備える、
    請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  9. 前記制御部は、前記供給部内の前記記録媒体の残量が所定数以下である場合、前記搬送方向で隣接する前記記録媒体同士間の距離である紙間を広くする制御を実行する、
    請求項8に記載のインクジェット記録装置。
  10. 前記記録媒体を前記第1搬送ベルトに供給する供給部をさらに備え、
    前記供給部は、前記第1搬送ベルトに対して斜め上方から前記記録媒体を当接させる、
    請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  11. 第1搬送ベルトが記録媒体を搬送するステップと、
    前記記録媒体を、前記第1搬送ベルトよりも前記記録媒体の搬送方向の下流側に配置される第2搬送ベルトに対して斜め上方から当接するステップと、
    前記第2搬送ベルトが前記記録媒体を吸着して搬送するステップと、
    吸着されて搬送される前記記録媒体に対してインクジェットヘッドのノズルからインクを吐出させることで画像を形成するステップと、
    を備える、
    画像形成方法。
  12. 第1搬送ベルトが記録媒体を搬送するステップと、
    前記記録媒体を、前記第1搬送ベルトよりも前記記録媒体の搬送方向の下流側に配置される第2搬送ベルトに対して斜め上方から当接するステップと、
    前記第2搬送ベルトが前記記録媒体を吸着して搬送するステップと、
    吸着されて搬送される前記記録媒体に対してインクジェットヘッドのノズルからインクを吐出させることで画像を形成するステップと、
    をコンピュータに実行させるプログラム。
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