JP2018130901A - 印刷装置、及び印刷装置の印刷方法 - Google Patents

印刷装置、及び印刷装置の印刷方法 Download PDF

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Abstract

【課題】乾燥部において媒体が過剰に加熱される不具合が抑制され、低コスト化やコンパクト化が可能な印刷装置を提供すること。【解決手段】インクが塗布された媒体7を乾燥する乾燥部4を備えた印刷装置100であって、印刷を一時停止し、予め決められたメンテナンス作業が実施される場合、メンテナンス作業が開始された後に乾燥部4のヒーター52への通電の制御又はヒーター52の温度制御を実施して乾燥部4の温度を降下させ、メンテナンス作業の後にヒーター52への通電の制御又はヒーター52の温度制御を実施して乾燥部4の温度を上昇させる第1モードと、メンテナンス作業が開始された後にヒーター52への通電の制御又はヒーター52の温度制御を実施して乾燥部4の温度を降下させ、メンテナンス作業の途中にヒーター52への通電の制御又はヒーター52の温度制御を実施して乾燥部4の温度を上昇させる第2モードと、を有することを特徴とする。【選択図】図4

Description

本発明は、印刷装置及び当該印刷装置の印刷方法に関する。
記録媒体(媒体)に噴射されたインクの乾燥定着を促進するために、ヒーターなどの乾燥装置を備えた印刷装置が知られている(例えば、特許文献1)。特許文献1に記載の印刷装置は、乾燥装置としてのヒーターを有し、ヒーターによる媒体の過剰加熱を防止するために、印刷停止時に記録媒体をヒーターから離間させると共にヒーターを停止させている。
特開2005−1303号公報
ところが、特許文献1に記載の印刷装置では、記録媒体をヒーターから離間させるために装置が大掛かりになり、低コスト化やコンパクト化が難しいという課題があった。さらに、印刷を再開するために、停止された状態からヒーターを再加熱するので、ヒーターが印刷時の温度に再加熱されるまで印刷を待つ必要があり、印刷効率が悪化するという課題もあった。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例に係る印刷装置は、インクが塗布された媒体を乾燥する乾燥部を備えた印刷装置であって、印刷を一時停止し、予め決められた割り込み作業が実施される場合、前記割り込み作業が開始された後に前記乾燥部のヒーターへの通電の制御又は前記ヒーターの温度制御を実施して前記乾燥部の温度を降下させ、前記割り込み作業の後に前記ヒーターへの通電の制御又は前記ヒーターの温度制御を実施して前記乾燥部の温度を上昇させる第1モードと、前記割り込み作業が開始された後に前記ヒーターへの通電の制御又は前記ヒーターの温度制御を実施して前記乾燥部の温度を降下させ、前記割り込み作業の途中に前記ヒーターへの通電の制御又は前記ヒーターの温度制御を実施して前記乾燥部の温度を上昇させる第2モードと、を有することを特徴とする。
第1モードでは、印刷が一時停止された状態で割り込み作業を実施する場合、割り込み作業が開始された後に乾燥部のヒーターへの通電の制御又はヒーターの温度制御を実施して乾燥部の温度を降下させ、割り込み作業の後にヒーターへの通電の制御又はヒーターの温度制御を実施して乾燥部の温度を上昇させるので、割り込み作業の間(印刷が一時停止されている間)は、乾燥部の温度が降下された状態になり、媒体が過剰に加熱される不具合(媒体の熱損傷)が生じにくくなる。
第2モードでは、印刷が一時停止された状態で割り込み作業を実施する場合、割り込み作業が開始された後に乾燥部のヒーターへの通電の制御又はヒーターの温度制御を実施して乾燥部の温度を降下させ、割り込み作業の途中にヒーターへの通電の制御又はヒーターの温度制御を実施して乾燥部の温度を上昇させるので、割り込み作業の間(印刷が一時停止されている間)は、乾燥部の温度が降下された状態になり、媒体が過剰に加熱される不具合(媒体の熱損傷)が生じにくくなる。
加えて、第1モードは、第2モードと比べて、割り込み作業の間における乾燥部の温度を低くすることができるので、媒体が過剰に加熱される不具合(媒体の熱損傷)がより生じにくくなる。一方、第2モードは、第1モードと比べて、割り込み作業の後に乾燥部の温度を印刷可能な元の温度(印刷時の温度)に早く復帰させることができるので、早く印刷を再開することができる。
さらに、媒体をヒーターから離間させるという大掛かりな仕掛けを必要としないので、媒体をヒーターから離間させるという大掛かりな仕掛けを必要とする場合と比べて、印刷装置の構成が簡素化され、低コスト化やコンパクト化が容易になる。
[適用例2]上記適用例に係る印刷装置では、前記割り込み作業の後に、前記割り込み作業と同じ第1割り込み作業又は前記割り込み作業と異なる第2割り込み作業を実施するかどうかを判定する判定作業を有することが好ましい。
割り込み作業によって印刷装置が正常な状態に回復せず、割り込み作業と同じ第1割り込み作業又は割り込み作業と異なる第2割り込み作業を実施するかどうかを判定する判定作業を実施し、割り込み作業の後に第1割り込み作業又は第2割り込み作業をさらに実施すると、印刷装置を正常な状態に回復しやすくなる。
[適用例3]上記適用例に係る印刷装置では、前記第2モードでは、前記判定作業の終了時に前記乾燥部の温度が前記割り込み作業開始前の温度となるように、前記ヒーターへの通電の制御又は前記ヒーターの温度制御が実施されることが好ましい。
判定作業の終了時に乾燥部の温度が割り込み作業開始前の温度(印刷時の温度)となるように、ヒーターへの通電の制御又はヒーターの温度制御が実施されると、判定作業の終了時に乾燥部の温度は印刷可能な元の温度(印刷時の温度)に早く復帰されているので、早く印刷を再開することができる。
[適用例4]上記適用例に係る印刷装置では、前記第1モードでは、前記割り込み作業が開始された後に前記乾燥部の温度が前記割り込み作業開始時の温度よりも低い待機温度になるように前記ヒーターへの通電の制御又は前記ヒーターの温度制御が実施され、さらに前記待機温度に到達後、前記判定作業が終了するまで前記待機温度が維持されるように前記ヒーターへの通電の制御又は前記ヒーターの温度制御が実施されることが好ましい。
印刷が一時停止され、割り込み作業が開始された後に、乾燥部の温度が割り込み作業開始時の温度(印刷時の温度)よりも低い待機温度になるように、乾燥部の温度を降下させ、さらに待機温度に到達後、判定作業が終了するまで乾燥部の温度を待機温度に維持すると、割り込み作業の間(印刷が一時停止されている間)は、乾燥部の温度が印刷時の温度よりも低いので、媒体が過剰に加熱される不具合(媒体の熱損傷)が生じにくくなる。
さらに、待機温度から乾燥部の温度を上昇させて印刷を再開するので、ヒーターが停止された状態(ヒーターへの通電が停止された状態)から乾燥部の温度を上昇させて印刷を再開する場合と比べて、乾燥部の温度が印刷可能な元の温度(印刷時の温度)に早く上昇され、乾燥部の温度が上昇するまでの待ち時間が短くなり、印刷効率を高めることができる。
[適用例5]上記適用例に係る印刷装置では、前記媒体の種類に応じて、前記待機温度が変更されることが好ましい。
媒体の種類に応じて、待機温度が変更可能な構成を有すると、例えば、熱損傷が発生しにくい媒体は、熱損傷が発生しやすい媒体と比べて、待機温度を高くしても熱損傷が生じにくいので、待機温度を高くし、乾燥部の温度を印刷可能な元の温度(印刷時の温度)により早く上昇させ、乾燥部の温度が上昇するまでの待ち時間をより短くし、印刷効率をさらに高めることができる。例えば、熱損傷が発生しやすい媒体は、熱損傷が発生しにくい媒体と比べて、待機温度を低くすると、熱損傷が発生しやすい媒体であっても、割り込み作業の間(印刷が一時停止されている間)に媒体が過剰に加熱される不具合(媒体の熱損傷)が生じにくくなる。
[適用例6]上記適用例に係る印刷装置では、前記判定作業の結果、前記第1割り込み作業又は前記第2割り込み作業がさらに実施される場合、前記第1モードでは、前記第1割り込み作業又は前記第2割り込み作業中も前記待機温度が維持されるように前記ヒーターへの通電の制御又は前記ヒーターの温度制御が実施され、前記第1割り込み作業又は前記第2割り込み作業が終了した後に、前記ヒーターへの通電の制御又は前記ヒーターの温度制御を実施して前記乾燥部の温度を上昇させることが好ましい。
割り込み作業の後に、第1割り込み作業又は第2割り込み作業がさらに実施される場合、乾燥部の温度は、第1割り込み作業又は第2割り込み作業が終了するまで、割り込み作業開始時の温度(印刷時の温度)よりも低い待機温度に維持されるので、割り込み作業の間(印刷が一時停止されている間)に媒体が過剰に加熱される不具合(媒体の熱損傷)が生じにくくなる。
[適用例7]上記適用例に係る印刷装置では、前記第1割り込み作業又は前記第2割り込み作業は複数回繰り返し実施され、最後の前記第1割り込み作業又は最後の前記第2割り込み作業が終了した後に、前記ヒーターへの通電の制御又は前記ヒーターの温度制御を実施して前記乾燥部の温度を上昇させることが好ましい。
乾燥部の温度は、最後の第1割り込み作業又は最後の第2割り込み作業が終了するまで、割り込み作業開始時の温度(印刷時の温度)よりも低い待機温度に維持されるので、割り込み作業の間(印刷が一時停止されている間)に媒体が過剰に加熱される不具合(媒体の熱損傷)が生じにくくなる。
[適用例8]上記適用例に係る印刷装置では、前記判定作業の結果、前記第1割り込み作業又は前記第2割り込み作業がさらに実施される場合、前記第2モードでは、前記判定作業の後に、前記ヒーターへの通電の制御又は前記ヒーターの温度制御を実施して前記乾燥部の温度を下降させ、前記第1割り込み作業又は前記第2割り込み作業の途中に前記ヒーターへの通電の制御又は前記ヒーターの温度制御を実施して前記乾燥部の温度を上昇させることが好ましい。
割り込み作業の後に、第1割り込み作業又は第2割り込み作業がさらに実施される場合、第1割り込み作業又は第2割り込み作業の途中に乾燥部の温度を上昇させると、第1割り込み作業又は第2割り込み作業が終了した後に乾燥部の温度を上昇させる場合と比べて、乾燥部の温度を印刷可能な元の温度(印刷時の温度)に早く復帰させ、早く印刷を再開することができる。
[適用例9]上記適用例に係る印刷装置では、前記第1割り込み作業又は前記第2割り込み作業の回数は複数回繰り返し実施され、最後の前記第1割り込み作業の終了又は最後の前記第2割り込み作業の終了時に、前記乾燥部の温度が所定の温度となるように前記ヒーターへの通電の制御又は前記ヒーターの温度制御を実施することが好ましい。
最後の第1割り込み作業の終了又は最後の第2割り込み作業の終了時に、乾燥部の温度が所定の温度(印刷時の温度)となるようにヒーターへの通電の制御又はヒーターの温度制御が実施されると、最後の前記第1割り込み作業又は最後の前記第2割り込み作業が終了した後にヒーターへの通電の制御又はヒーターの温度制御が実施される場合と比べて、乾燥部の温度が印刷可能な元の温度(印刷時の温度)に早く上昇され、乾燥部の温度が上昇するまでの待ち時間が短くなり、印刷効率を高めることができる。
[適用例10]上記適用例に係る印刷装置では、前記第1モードを選択するか第2モードを選択するかを受け付ける受付部を有することが好ましい。
媒体の種類によって、受付部が第1モードを選択するか第2モードを選択するかを受け付けると、印刷装置の信頼性や印刷効率を高めることができる。
詳しくは、第1モードは、割り込み作業が開始された後に乾燥部の温度を降下させ、割り込み作業の後に乾燥部の温度を上昇させるので、第2モードと比べて、割り込み作業時の乾燥部の温度が低くなり、割り込み作業の間に媒体が過剰に加熱される不具合(媒体の熱損傷)が生じにくくなり、印刷装置の信頼性を高めることができる。従って、熱損傷が生じやすい媒体は、第1モードによって媒体に対する熱損傷を抑制することが好ましい。
第2モードは、割り込み作業が開始された後に乾燥部の温度を降下させ、割り込み作業の途中に乾燥部の温度を上昇させるので、第1モードと比べて、乾燥部の温度を印刷可能な元の温度(印刷時の温度)に早く復帰させ、早く印刷を再開し、印刷装置の印刷効率を高めることができる。従って、熱損傷が生じにくい媒体は、第2モードによって早く印刷を再開することが好ましい。
[適用例11]上記適用例に係る印刷装置では、前記媒体の種類に応じて前記第1モードを選択するか前記第2モードを選択するかが決定されることが好ましい。
媒体の種類によって、第1モードを選択するか第2モードを選択するかが決定される構成を有すると、印刷装置の信頼性や印刷効率を高めることができる。
詳しくは、第1モードは、割り込み作業が開始された後に乾燥部の温度を降下させ、割り込み作業の後に乾燥部の温度を上昇させるので、第2モードと比べて、割り込み作業時の乾燥部の温度が低くなり、割り込み作業の間に媒体が過剰に加熱される不具合(媒体の熱損傷)が生じにくくなり、印刷装置の信頼性を高めることができる。従って、熱損傷が生じやすい媒体は、第1モードによって媒体に対する熱損傷を抑制することが好ましい。
第2モードは、割り込み作業が開始された後に乾燥部の温度を降下させ、割り込み作業の途中に乾燥部の温度を上昇させるので、第1モードと比べて、乾燥部の温度を印刷可能な元の温度(印刷時の温度)に早く復帰させ、早く印刷を再開し、印刷装置の印刷効率を高めることができる。従って、熱損傷が生じにくい媒体は、第2モードによって早く印刷を再開することが好ましい。
[適用例12]本適用例に係る印刷装置の印刷方法は、インクが塗布された媒体を乾燥する乾燥部を備えた印刷装置の印刷方法であって、印刷を一時停止し、予め決められた割り込み作業が実施される場合、前記割り込み作業が開始された後に前記乾燥部のヒーターへの通電の制御又は前記ヒーターの温度制御を実施して前記乾燥部の温度を降下させ、前記割り込み作業の後に前記ヒーターへの通電の制御又は前記ヒーターの温度制御を実施して前記乾燥部の温度を上昇させる第1モード、又は前記割り込み作業が開始された後に前記ヒーターへの通電の制御又は前記ヒーターの温度制御を実施して前記乾燥部の温度を降下させ、前記割り込み作業の途中に前記ヒーターへの通電の制御又は前記ヒーターの温度制御を実施して前記乾燥部の温度を上昇させる第2モードのいずれかで前記乾燥部の温度を上昇させ、印刷が再開されることを特徴とする。
印刷が一時停止された状態で割り込み作業を実施する場合、割り込み作業が開始された後に乾燥部の温度を降下させ、割り込み作業の後に乾燥部の温度を上昇させる第1モードでは、割り込み作業の間は、乾燥部の温度が降下された状態になり、媒体が過剰に加熱される不具合(媒体の熱損傷)が生じにくくなる。
印刷が一時停止された状態で割り込み作業を実施する場合、割り込み作業が開始された後に乾燥部の温度を降下させ、割り込み作業の途中に乾燥部の温度を上昇させる第2モードでは、第1モードと比べて、割り込み作業の後に乾燥部の温度を印刷可能な元の温度(印刷時の温度)に早く復帰させ、早く印刷を再開することができる。
実施形態に係る印刷装置の概要を示す概略図。 乾燥部の概要を示す概略図。 実施形態に係る印刷装置の制御ブロック図。 本実施形態に係る印刷装置の第1の制御方法を示すフローチャート。 第1の制御方法が実施された場合の乾燥部の温度の状態を示す図。 本実施形態に係る印刷装置の第2の制御方法を示すフローチャート。 第2の制御方法が実施された場合の乾燥部の温度の状態を示す図。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。かかる実施形態は、本発明の一態様を示すものであり、この発明を限定するものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で任意に変更可能である。また、以下の各図においては、各層や各部位を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各層や各部位の縮尺を実際とは異ならせしめてある。
(実施形態)
「印刷装置の概要」
図1は、実施形態に係る印刷装置の概要を示す概略図である。図2は、乾燥部の概要を示す概略図である。図3は、本実施形態に係る印刷装置の制御ブロック図である。
最初に、図1乃至図3を参照し、本実施形態に係る印刷装置100の概要を説明する。
図1に示すように、本実施形態に係る印刷装置100は、パーソナルコンピューター等の外部装置から受信した画像データに基づいて印刷データを生成するホスト装置110と、ホスト装置110から受信した印刷データに基づいて画像を印刷する印刷装置本体120とを備える。
印刷装置本体120は、ロール状に巻かれた長尺な媒体7を繰り出しつつ、媒体7に対してインクジェット方式を用いて画像を印刷するものである。印刷装置本体120は、略直方体形状を有する本体ケース1を備える。
本体ケース1の内部には、印刷装置本体120の各部を制御する制御部10と、ロール状に巻かれたロール体R1から巻き解かれた媒体7を繰り出す繰出部2と、繰出部2から繰り出された媒体7にインクを噴射して印刷を行う印刷部3と、インクが付着した媒体7を乾燥させる乾燥部4と、乾燥後の媒体7をロール体R2として巻き取る巻取部5と、メンテナンス部9とが配置されている。
以降の説明では、本体ケース1の長手方向をX方向とし、本体ケース1の短手方向をY方向とし、本体ケース1の高さ方向をZ方向とする。また、方向を示す矢印が向く方向(矢印の先端側)を(+)方向とし、その反対方向(矢印の基端側)を(−)方向とする。また、X方向はX(+)方向であり、Y方向はY(+)方向であり、Z方向はZ(+)方向であり、それぞれ(+)を略して称す場合がある。
本体ケース1の内部は、XY平面(すなわち水平面)に平行に配置された平板状の基台6によってZ方向へ上下に区画されており、基台6の上側が印刷部3となっている。印刷部3内の略中央部には、プラテン30が基台6の上面に固定されている。プラテン30は矩形状を有しており、XY平面に平行な上面によって、媒体7を下側から支持する。そして、記録ユニット31が、プラテン30上に支持された媒体7に対して印刷を行う。
一方、基台6の下側には、繰出部2、乾燥部4及び巻取部5が配置されている。繰出部2は、プラテン30に対してX(−)方向の下側(図1の左斜め下)に配置されており、媒体7が巻かれたロール体R1を保持する回転自在な保持軸21を備えている。さらに、繰出部2は、保持軸21の上側においてX方向に並ぶローラー22及び繰出ローラー23を備える。そして、保持軸21のロール体R1から巻き解かれた媒体7は、ローラー22及び繰出ローラー23にこの順番で張架される。繰出ローラー23は、ゴムで形成された周面を有しており、図示を省略するモーターから駆動力を受けて回転する駆動ローラーである。そして、繰出ローラー23は、保持軸21から引き出された媒体7を巻き掛けた状態で回転することで、媒体7を繰り出す機能を果たす。また、繰出ローラー23による媒体7の繰り出しを確実に実施できるように、繰出部2では、繰出ローラー23に向けて付勢された押圧ローラー24が設けられており、押圧ローラー24が媒体7を挟んで繰出ローラー23を押圧している。
一方、巻取部5は、プラテン30に対してX(+)方向の下側(図1の右斜め下)に配置されており、回転自在な巻取軸19を備えている。巻取軸19は、媒体7が巻き取られたロール体R2を支持する。
乾燥部4は、X方向における繰出部2と巻取部5との間で、プラテン30の直下に配置されている。なお、乾燥部4は、繰出部2及び巻取部5に対してはやや上側にある。そして、繰出部2から巻取部5へと搬送される媒体7が、10本のローラー70〜79で構成されるシート搬送系により案内されながら、印刷部3と乾燥部4とを順番に通過する。
詳しくは、繰出部2の繰出ローラー23により繰り出された媒体7は、可動ローラー70及びローラー71,72にこの順番で張架される。可動ローラー70は回転フレーム701の一端に回転自在に枢支されている。すなわち、可動ローラー70は、回転フレーム701と一体的に、回転軸702を中心に回転自在となっている。そして、可動ローラー70は、繰出ローラー23とローラー71との間に張架された媒体7に対して、自重により上側から当接し、媒体7に張力を与える。
ローラー72の上側であって印刷部3には、2本のローラー73,74がX(+)方向にこの順に並んでいる。これらのローラー73,74のうち、ローラー73は微小な金属製の突起を周面に複数有するとともに、図示を省略するモーターから駆動力を受けて回転する駆動ローラーである。
そして、搬送ローラー73は、ローラー71,72から搬送された媒体7を巻き掛けた状態で回転することで、プラテン30上に媒体7を搬送する。なお、搬送ローラー73による媒体7の搬送が確実に実施されるように、印刷部3では、搬送ローラー73に向けて付勢された押圧ローラー79が設けられており、押圧ローラー79が媒体7を挟んで搬送ローラー73を押圧している。
そして、この搬送ローラー73とローラー74とが、プラテン30を挟むようにしてX方向に沿って配置されており、それぞれの頂部がプラテン30の上面(媒体7を支持する面)と同一の高さとなるよう、ローラー73,74の位置が調整されている。搬送ローラー73に巻き掛けられた媒体7は、ローラー74に到るまでの間、プラテン30の上面に摺接しつつ水平(X方向)に移動し、ローラー74に巻き掛けられた媒体7は、下へと案内される。
ローラー74の下側(基台6より下側)には、2本のローラー75,76がX(−)方向に沿って順に配置されている。ローラー75とローラー76とに巻き掛けられた媒体7は、両ローラー75,76の間においてX方向に平行に(すなわち水平に)案内される。また、ローラー75,76の間には乾燥部4が配置されている。従って、ローラー75に巻き掛けられた媒体7は、X(−)方向に向きを変えるとともに、ローラー76に到るまでの間に乾燥部4の内部を通過する。
ローラー76の下側では、2本のローラー77,78がX(+)方向に沿って配置されている。そして、ローラー77に巻き掛けられた媒体7は、X(+)方向に向きを変えてローラー78に到る。また、ローラー78に巻き掛けられた媒体7は、ローラー78のX(+)方向に配置された巻取部5に巻き取られる。
このように、繰出部2から繰り出された媒体7は、印刷部3や乾燥部4を通過して巻取部5に巻き取られる。そして、媒体7に対して、印刷部3での印刷処理や乾燥部4での乾燥処理が施される。
印刷部3での印刷処理は、プラテン30の上側に配置された記録ユニット31により実施される。記録ユニット31は、キャリッジ32と、キャリッジ32の下面に取り付けられた平板状の支持板33と、支持板33の下面に取り付けられた複数の記録ヘッド34とを備える。記録ユニット31では、印刷部3のX(−)方向側に配置されたインクカートリッジCRから図示しないインク供給機構によって供給されたインクを、記録ヘッド34のノズル35から噴射し、媒体7に画像を印刷する。
詳しくは、記録ヘッド34は、共通液室(図示省略)、圧力発生室(図示省略)、圧電素子(図示省略)、及びノズル35などを有している。ノズル35は、記録ヘッド34のプラテン30に対向する面に複数形成されている。圧電素子は、撓み振動モードの圧電アクチュエーター、又は縦振動モードの圧電アクチュエーターである。圧力発生室にインクが供給された状態で、圧電素子が圧力発生室の一部を形成する振動板を振動させ、圧力発生室に圧力変動を生じさせ、この圧力変動を利用することで、ノズル35から媒体7に対してインクが噴射される。
記録ヘッド34では、圧力発生室の一部を形成する振動板が、圧電素子に接し、圧電素子が駆動(振動)することで振動し、圧電素子の駆動が停止すると振動板の振動が停止する。ところが、圧電素子の駆動が停止すると、振動板の振動はすぐに停止せず残留振動が生じる。そして、圧電素子から出力される残留振動に応じた信号波形を観察することによって、記録ヘッド34内のインク状態(正常であるのか、又はヘッド内に気泡が混入したことによる異常が生じているのか、又はインクの増粘により異常が生じているのか、又は紙粉等の異物がノズル35に密着して異常が生じているのか)を特定することができる。
後述する、判定部16(図3参照)は、圧電素子から出力される残留振動に応じた信号波形から、記録ヘッド34のノズル35が正常かどうかを評価する。
以降の説明では、圧電素子から出力される残留振動に応じた信号波形によって、記録ヘッド34のノズル35が正常かどうかを評価する検査をAID検査と称す。
キャリッジ32は、支持板33及び記録ヘッド34と一体的に移動自在となっている。具体的には、印刷部3には、X方向に延びる第1ガイドレール36が設けられており、キャリッジ32は、図示を省略するモーターから駆動力を受けると、第1ガイドレール36に沿ってX方向に移動する。さらに、印刷部3には、Y方向に延びる第2ガイドレール(図示省略)が設けられており、キャリッジ32は、図示を省略するモーターから駆動力を受けると、第2ガイドレールに沿ってY方向に移動する。
そして、プラテン30の上面で停止する媒体7に対して、記録ユニット31のキャリッジ32をXY面内で二次元的に移動させて、媒体7に画像を印刷する印刷が実施される。
具体的には、記録ユニット31は、キャリッジ32をX方向(主走査方向)に移動させつつ記録ヘッド34のノズル35から媒体7にインクが噴射される動作(主走査)と、キャリッジ32をY方向(副走査方向)に移動させる動作(副走査)とを交互に繰り返し、印刷解像度に応じたM回の主走査を行うことで、1回(1フレーム)の印刷が行われる。
プラテン30の上面のほぼ全域にわたる所定範囲が印刷可能領域となっており、媒体7の印刷領域に印刷データに応じて1フレームの印刷が実施される。そして、X方向(搬送方向)の所定の長さに対応する距離(以降、間欠搬送距離と称す)を単位として、媒体7がX方向へ搬送される。本実施形態の印刷装置100では、媒体7の搬送方向への間欠搬送距離の搬送と停止を繰り返す間欠搬送を実施しており、媒体7の停止時(速度0の時)に、媒体7へ記録ユニット31による印刷が実施される。1フレームの印刷とは、この間欠搬送における媒体の停止時に、媒体7へ記録ユニット31が実施する印刷を指す。
すなわち、プラテン30の上面に停止する媒体7の印刷面に1フレームの印刷が実施され、媒体7の印刷面に1フレームの印刷が終わると、搬送ローラー73が回転し媒体7が間欠搬送距離だけX方向に搬送され、媒体7の未印刷面がプラテン30の上面に配置される。続いて、媒体7の未印刷面に新たな1フレームの印刷が実施され、媒体7の未印刷面に1フレームの印刷が終わると、再び搬送ローラー73が回転して媒体7が間欠搬送距離だけX方向に搬送される。そして、これら一連の動作が繰り返し実施される。
すなわち、印刷装置本体120は、媒体7に1フレームの印刷を行う動作と、1フレームの印刷が終了した後に間欠搬送距離だけ媒体7を搬送する動作とを繰り返し、媒体7に所望の画像を印刷する。そして、媒体7では、1フレームの印刷で形成される画像が、媒体7の間欠搬送方向に沿って複数配置される。
なお、プラテン30の上面に停止する媒体7を平坦に保つために、プラテン30は、その上面に停止している媒体7を吸引する機構を備える。具体的には、プラテン30の上面には、図示しない多数の吸引孔が開口するとともに、プラテン30の下面には、吸引部37が取り付けられている。そして、吸引部37が動作することで、プラテン30の上面の吸引孔に負圧が発生して、媒体7がプラテン30の上面に吸引される。そして、吸引部37は、印刷のために媒体7がプラテン30上に停止している間は、媒体7を吸引することで、媒体7を平坦に保つ一方、印刷が終了すると、媒体7の吸引を止めて、媒体7のスムーズな搬送を可能とする。
さらに、プラテン30の下面には、ヒーター38が取り付けられている。プラテン30は、ヒーター38によって、概略35℃〜45℃に加熱されている。媒体7は、記録ヘッド34から印刷処理を受けるのと並行して、プラテン30の熱によって一次乾燥される。この一次乾燥によって、媒体7に着弾したインクを一次乾燥させ、例えば媒体7の目標位置(画素)に着弾したインクが広がり、媒体7の隣の目標位置(隣の画素)に着弾したインクと干渉するという不具合が抑制される。
こうして、プラテン30の上面において、1フレームの印刷を受けるとともに一次乾燥された媒体7は、間欠搬送によって移動し、乾燥部4に到達する。すなわち、1フレームの印刷がなされた媒体7は、間欠搬送によって、乾燥部4の中に搬入される。そして、印刷部3において、媒体7の未印刷面に新たな1フレームの印刷が実施されている間、1フレームの印刷がなされた媒体7は、乾燥部4の中に滞留する。乾燥部4の中に滞留する媒体7に対して、温風送風機構50(図2参照)によって加熱された空気が供給され、媒体7の印刷面に着弾したインクを完全に乾燥させる乾燥処理が実施される。
また、印刷部3において媒体7の未印刷面に新たな1フレームの印刷が実施される時間は概略6分である。このため、媒体7は概略6分タクトで間欠搬送され、乾燥部4における媒体7の滞留時間(乾燥時間)は概略6分である。従って、1フレームの印刷が実施された媒体7は、乾燥部4の中で概略6分間の乾燥処理がなされる。
そして、乾燥部4において乾燥処理を受けた媒体7は、間欠搬送によって移動し、巻取部5に到達して、ロール体R2として巻取部5に巻き取られる。
メンテナンス部9は、プラテン30に対してからX(−)方向側に配置されている。メンテナンス部9は、記録ユニット31の記録ヘッド34に対して一対一の対応関係で設けられたキャップ91と、キャップ91を昇降する昇降部93とを有する。メンテナンス部9は、非印刷時にホームポジション(メンテナンスユニットの直上位置)に退避する記録ヘッド34に対して、メンテナンス作業を実施する。
メンテナンス作業は、印刷を一時停止し、媒体7の搬送を停止し、記録ヘッド34を正常な状態に回復させる作業である。例えば、AID検査によって記録ヘッド34のノズル35に不良ノズルが認められた場合、印刷を一時停止し、媒体7の搬送を停止し、予め決められたメンテナンス作業が実施され、当該不良ノズルを正常な状態に回復させる。すなわち、印刷装置本体120では、媒体7に対する印刷が一時停止された状態でメンテナンス作業が実施され、メンテナンス作業が終わると媒体7に対する印刷が再開される。
メンテナンス作業は、AID検査によって記録ヘッド34のノズル35に不良ノズルが認められた場合の他に、記録ヘッド34の使用が所定条件に達した場合や媒体7に印刷された画像に不具合が生じた場合などに実施される。記録ヘッド34の使用が所定条件に達した場合の一例としては、記録ヘッド34の連続駆動時間があらかじめ決められた時間を超えた場合や、記録ヘッド34によって印刷された媒体7の搬送距離が所定の長さに達した場合などが挙げられる。
メンテナンス作業は、フラッシング処理と、フラッシング処理の後に行われるワイピング処理とを含む。
フラッシング処理では、昇降部93によりキャップ91を上昇させ、記録ヘッド34のノズル35が形成された面がキャッピングされた状態でキャップ91内に負圧を形成し、記録ヘッド34のインク流路内のインクをノズル35から強制的に排出させる。フラッシング処理によって、劣化したインク(増粘したインク、異物を含むインク、気泡を含むインクなど)が、記録ヘッド34のインク流路内から強制的に排出される。
ワイピング処理では、記録ヘッド34のノズル35が形成された面を、ワイパー(図示省略)によって拭く。ワイピング処理によって、記録ヘッド34のノズル35が形成された面に付着したインクや汚れや異物などが、ワイパーによって拭き取られる。
本実施形態では、メンテナンス作業として、フラッシング処理とワイピング処理とで構成される基本処理が2回実施される。
次に、乾燥部4の構成について詳述する。
図2に示すように、乾燥部4は、内部が中空の箱体状をなす筐体44を備え、加熱された空気を媒体7に供給し、媒体7を加熱し、媒体7の印刷面を乾燥させる。
媒体7は、印刷部3においてインクが噴射されて印刷が施される印刷部材7aと、印刷部材7aに対して剥離可能に接着されている支持部材7bとで構成される。
印刷部材7aは、記録ヘッド34のノズル35からインク噴射される側に配置され、媒体7の印刷面を形成する。印刷部材7aは、例えば、セロファン、延伸ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、延伸ポリスチレン、ポリ塩化ビニルなどの樹脂フィルムで構成されている。すなわち、印刷部材7aは、空気中の水分を吸収しにくい材料(樹脂)で構成されている。
支持部材7bは、媒体7を搬送するローラー22,23,71,73,74,75,76,77,78側に配置され、印刷部材7aを支持する。支持部材7bは、上質紙、クラフト紙、複写用紙、グラシン紙、パーチメント紙、レーヨン紙、コート紙、合成紙などで構成される。すなわち、支持部材7bは、繊維の集合体であり、空気中の水分を吸収しやすい材料(紙)で構成されている。
また、印刷部材7aと支持部材7bとの間には接着剤(図示省略)が配置され、印刷部材7aは接着剤によって、支持部材7bに対して剥離可能に接着されている。
筐体44のX(+)方向側の側壁部の下部には給気口45が開口形成されている。給気口45には、温風送風機構50が給気ダクト46を介して接続されている。
温風送風機構50は、軸流ファン51とヒーター52とを備えている。温風送風機構50では、ヒーター52によって加熱された空気が、軸流ファン51によって、給気口45と給気ダクト46とを介して筐体44内に供給され、筐体44の内部空間43が加熱される。
このため、乾燥部4の温度(内部空間43の温度)は、温風送風機構50から内部空間43に供給される温風の温度によって制御される。換言すれば、ヒーター52への通電の制御又はヒーター52の温度制御を実施して、乾燥部4の温度(内部空間43の温度)が制御される。すなわち、本実施形態では、ヒーター52への通電の制御又はヒーター52の温度制御を実施して、乾燥部4の温度を上昇させ、又は乾燥部4の温度を降下させる。
なお、ヒーター52は、「乾燥部のヒーター」の一例である。
また、筐体44の上壁部の略中央には排気口47が開口形成され、排気口47には排気ダクト48を介して排気ファン49が接続されている。そして、内部空間43内の加熱された空気が、排気ファン49の駆動に伴い、排気ダクト48を介して筐体44外に排気されるようになっている。その結果、筐体44の内部空間43には、加熱された空気の流動が生じるようになっている。
さらに、筐体44の側壁部には、左右一対の通過口27,28が、排気口47に対して、X(+)方向側及びX(−)方向側に形成されている。通過口27,28は、各々のY方向寸法が、媒体7のY方向寸法(幅方向の寸法)よりも大きく、媒体7を通過させることが可能となっている。
筐体44内には、ガイド部材26が、通過口27と通過口28との間に配置されている。ガイド部材26は、媒体7の支持部材7bを支持し、通過口27から搬入された媒体7を通過口28に案内する。
さらに、筐体44内には、軸流ファン42が、ガイド部材26に対向するように、媒体7の搬送方向に沿って複数配置されている。軸流ファン42は、各々の送風方向が媒体7の印刷面(印刷部材7a)に対して略垂直となるように配置されている。そして、温風送風機構50によって加熱された空気が、軸流ファン42によって媒体7の印刷面(印刷部材7a)に向けて温風として送風されることにより、媒体7が加熱され、媒体7の印刷面が乾燥される。
すなわち、乾燥部4では、温風送風機構50のヒーター52によって加熱された空気が、媒体7に供給され、媒体7の印刷部材7aに着弾したインクが、媒体7の印刷部材7aに完全に乾燥定着される。
上述したように、印刷装置本体120では、印刷部3において、媒体7に1フレームの印刷を行う動作と、1フレームの印刷が終了した後に間欠搬送距離Lだけ媒体7を搬送する動作とを繰り返し、媒体7に1フレームの画像が繰り返し形成される。さらに、乾燥部4において、媒体7に対して乾燥処理が施され、媒体7に着弾したインクが媒体7に乾燥定着される。
媒体7に熱処理が施される乾燥部4の温度(所定の温度)は、乾燥部4において印刷装置本体120のタクトタイム(6分)の熱処理が施されても、媒体7に熱損傷が生じにくい温度(75℃)に設定されている。さらに、乾燥部4の熱処理温度が75℃である場合、乾燥部4において6分の熱処理が施されると、媒体7に着弾したインクを乾燥定着させることが可能である。
なお、詳細は後述するが、乾燥部4において6分を超える長時間の熱処理が施された場合、媒体7に皺などの熱損傷が生じるおそれがある。さらに、乾燥部4において6分を超える長時間の熱処理が施される場合であっても、乾燥部4において媒体7に熱損傷が生じにくくするためには、乾燥部4の温度は概略50℃以下であることが好ましい。
図3に示すように、ホスト装置110は、表示部111とハードディスク112とを有している。表示部111は、例えばタッチパネルを有する液晶表示装置で構成され、印刷制御に必要な各種情報が表示される。さらに、作業者は、表示部111のタッチパネルを介して各種設定を登録することができる。ハードディスク112には、印刷制御に必要な各種情報が格納されている。
印刷装置本体120は、制御部10とバッファーメモリー11とを有している。ホスト装置110で作成された印刷データは、システムバスを介して印刷装置本体120に供給され、バッファーメモリー11に格納される。
制御部10は、メモリー12、CPU13、カウンター17、及び制御回路15などを備えている。メモリー12と、CPU13と、カウンター17と、制御回路15とは、システムバスによって接続されている。
CPU13は、印刷装置本体120全体の制御を行うための処理装置であり、印刷データの中の必要な情報をバッファーメモリー11から読取り、これに基づいて、制御回路15に対して制御信号を送る。制御回路15は、繰出部2、印刷部3、乾燥部4、巻取部5、及びメンテナンス部9などの各部を制御する。メモリー12には、CPU13を動作させるプログラムやCPU13の演算結果などの情報が格納される。カウンター17は、メンテナンス作業が実施される回数(カウント値n)を取得する。
さらに、CPU13は、受付部14と判定部16とを有する。受付部14及び判定部16の概要(役割)は後述する。
「印刷装置の課題」
次に、本実施形態に係る印刷装置100が抱える課題に関して説明する。
上述したように、媒体7は、水分を吸収しにくい材料(樹脂)で構成される印刷部材7aと、水分を吸収しやすい材料(紙)で構成される支持部材7bとで構成される。
仮に、乾燥部4において長時間の熱処理が施されると、印刷部材7aは熱膨張し、印刷部材7aの寸法が長くなる。一方、乾燥部4において長時間の熱処理が施されると、支持部材7bに含まれる水分が蒸発し、支持部材7bを構成する繊維の間隔が短くなるので、支持部材7bは熱収縮し、支持部材7bの寸法が短くなる。
このため、乾燥部4において長時間の熱処理が施されると、印刷部材7aが熱膨張し、支持部材7bが熱収縮するため、印刷部材7aが支持部材7bから剥離し、印刷部材7aが支持部材7bから浮き上がり、媒体7に皺などの熱損傷が生じる。
印刷装置100では、例えばAID検査によって記録ヘッド34のノズル35に不良ノズルが認められた場合、印刷を一時停止させてメンテナンス作業が実施される。例えば、メンテナンス作業が実施されている間、媒体7の搬送が停止されるので、媒体7が乾燥部4の中に滞留し、乾燥部4において概略6分を超える長時間の熱処理(過剰な熱処理)が施され、媒体7に皺などの熱損傷が生じ、媒体7が不良になるおそれがある。すなわち、印刷を一時停止させてメンテナンス作業が実施される場合、乾燥部4の中に滞留する媒体7に対して過剰な熱処理が施され、媒体7に皺などの熱損傷が生じ、媒体7が不良となり廃棄しなければならなくなるおそれがある。
さらに、皺などの熱損傷が生じた媒体7の上に新たな媒体7が巻かれると、新たな媒体7に対しても当該熱損傷が悪影響を及ぼし、当該新たな媒体7も不良になるおそれがある。さらに、皺などの熱損傷が著しくなると、巻取部5によって巻き取られた媒体7のロール体R2の巻き姿が乱れるおそれもある。
本実施形態に係る印刷装置100は、メンテナンス作業などによって印刷が一時停止された場合であっても、乾燥部4の中に滞留する媒体7に対して皺などの熱損傷が生じにくい優れた構成を有している。すなわち、本実施形態は、インクが塗布された媒体7を乾燥する乾燥部4を備えた印刷装置100において、印刷を一時停止し、予め決められたメンテナンス作業が実施される場合、乾燥部4において概略6分を超える長時間の熱処理が施された場合であっても、媒体7に皺などの熱損傷が生じにくい優れた構成を有している。
以下にその詳細を説明する。
「印刷装置の制御方法」
図4は、本実施形態に係る印刷装置の第1の制御方法を示すフローチャートである。図5は、第1の制御方法が実施された場合の乾燥部の温度の状態を示す図である。図6は、本実施形態に係る印刷装置の第2の制御方法を示すフローチャートである。図7は、第2の制御方法が実施された場合の乾燥部の温度の状態を示す図である。
また、図5及び図7は、記録ヘッド34を正常な状態に回復させるメンテナンス作業が3回実施され、3回目のメンテナンス作業で記録ヘッド34が正常な状態に回復した場合に対応する図であり、縦軸に乾燥部4の温度が示され、横軸に時間が示されている。さらに、図5及び図7では、横軸の経過時間に対応する印刷装置100の状態(メンテナンス作業、AID検査、印刷の再開)が模式的に示されている。なお、図5及び図7の横軸の経過時間に対応する印刷装置100の状態(メンテナンス作業、AID検査、印刷の再開)において、横軸方向の長さは、実際のメンテナンス作業の所要時間や実際のAID検査の所要時間に対応するものではない。すなわち、図5及び図7によって、乾燥部4の温度に対応して、印刷装置100がどのような状態にあるのかが模式的に示されている。
なお、印刷装置100における第1の制御方法は、「第1モード」の一例であり、以降、単に第1モードと称す。印刷装置100における第2の制御方法は、「第2モード」の一例であり、以降、単に第2モードと称す。本実施形態に係る印刷装置100は、第1モード(第1の制御方法)又は第2モード(第2の制御方法)を選択可能な構成を有している。
最初に、図4及び図5を参照し、第1モードの概要を説明する。本実施形態では、記録ヘッド34に不良が発生した場合、記録ヘッド34を正常な状態に回復させるメンテナンス作業が3回実施され、3回目のメンテナンス作業で記録ヘッド34が正常な状態に回復するものとする。
また、本実施形態では、第1モードを選択するアイコンと第2モードを選択するアイコンとが表示部111に設けられ、作業者が表示部111のアイコンにタッチすると、受付部14が、第1モードを実施するのか、又は第2モードを実施するのかを受け付ける。すなわち、印刷装置100は、第1モードを選択するか第2モードを選択するかを受け付ける受付部14を有している。そして、以降の説明では、印刷装置100は、受付部14によって第1モードの実施が受け付けられているものとする。
図4に示すように、AID検査によって記録ヘッド34のノズル35に不良ノズルが認められた場合、記録ヘッド34の使用が所定条件に達した場合、又は媒体7に印刷された画像に不具合が生じた場合などにおいて、媒体7に対する印刷が一時停止され、メンテナンス作業が開始される(S101)。
また、メンテナンス作業は自動的に開始される場合や、作業者の選択で手動で開始される場合がある。例えば、CPU13は、記録ヘッド34の使用が所定条件に達した場合に記録ヘッド34のメンテナンスが必要と判断し、自動的に印刷を一時停止させ、自動的にメンテナンス作業を開始する。例えば、画像に不具合が生じた場合、作業者は、手動でメンテナンス作業を開始する。
なお、媒体7に対する印刷の一時停止を実行するタイミングは、1フレームの印刷が終了した後、換言すると記録ユニット31による印刷が実施されてなく且つ媒体7が停止しているタイミングで実施する。
メンテナンス作業を開始する場合、CPU13は、ヒーター52への通電の制御又はヒーター52の温度制御を実施して乾燥部4の温度を降下させる(S102)。すなわち、S101(メンテナンス作業の開始)の後に、乾燥部4の温度を降下させる。すると、乾燥部4の温度は75℃(所定の温度)から50℃(待機温度)に向けて降下し、乾燥部4の温度が50℃に到達すると、乾燥部4の温度は50℃(待機温度)に維持される(図5参照)。換言すれば、S102では、媒体7に皺などの熱損傷が生じにくい温度(50℃)にむけて、乾燥部4の温度を降下させる。
なお、本願における「割り込み作業が開始された後」は、S101(メンテナンス作業の開始)が実施された後に相当する。従って、本実施形態では、S101が実施された後(割り込み作業が開始された後)、S102(乾燥部4の温度の降下処理)が実施される。すなわち、S101が実施された後(割り込み作業が開始された後)、CPU13は乾燥部4のヒーター52への通電の制御又はヒーター52の温度制御を実施して乾燥部4の温度を降下させる。
続いて、S103において、CPU13は、カウンター17におけるカウント値nを0(初期値)に設定する。なお、S102及びS103は同時に実施されてもよく、S103はS102の前に実施されてもよい。
続いて、S104において、CPU13はメンテナンス部9を制御し、1回目のメンテナンス作業を実施する。なお、1回目のメンテナンス作業は、カウント値nが0(初期値)に設定された場合にS104において実施されるメンテナンス作業である。S104におけるメンテナンス作業では、フラッシング処理とワイピング処理とで構成される基本処理が2回実施される。
なお、カウント値nが0(初期値)に設定された場合に実施される1回目のメンテナンス作業は、「割り込み作業」の一例である。
本実施形態では、S102(乾燥部4の温度の降下処理)は、S104(メンテナンス作業)よりも先に実施されているが、これに限定されない。S102(乾燥部4の温度の降下処理)を、S104(メンテナンス作業)と同時に実施してもよく、S104(メンテナンス作業)の途中に実施してもよい。
続いて、S105において、CPU13は、1回目のAID検査を実施し、S104の1回目のメンテナンス作業によって記録ヘッド34が正常な状態に回復したかどうかを判定する。また、S104のメンテナンス作業からS105のAID検査までの所要時間は概略3分である。
S105において記録ヘッド34が正常な状態に回復したと判定された場合(S105においてYと判定された場合)、S106(乾燥部4の温度の上昇処理)が実施される。
S105において記録ヘッド34が正常な状態に回復していない判定された場合(S105においてNと判定された場合)、S111とS112とS114とを経て、S104において新規メンテナンス作業(2回目のメンテナンス作業)が実施される。
このように、S105(AID検査)は、新規メンテナンス作業を実施するかどうかを判定する「判定作業」の一例であり、S105においてNと判定された場合、S111とS112とS114とを経て、S104において新規メンテナンス作業(2回目のメンテナンス作業)が実施される。換言すれば、S105(AID検査)では、1回目のメンテナンス作業(S104)の後に、1回目のメンテナンス作業と同じ新規メンテナンス作業、又は1回目のメンテナンス作業と異なる新規メンテナンス作業を実施するかどうかを判定する判定作業が実施される。
S105においてYと判定され、S106(乾燥部4の温度の上昇処理)が実施される場合、CPU13は、ヒーター52への通電の制御又はヒーター52の温度制御を実施して乾燥部4の温度を上昇させる。すると、乾燥部4の温度は50℃(待機温度)から75℃(所定の温度)に向けて上昇する(図5参照)。
続いて、S107において、CPU13は、乾燥部の温度が所定の温度(75℃)に到達したのかどうかを評価する。
S107において乾燥部4の温度が所定の温度に到達したと評価された場合(S107においてYと判定された場合)、CPU13は、ヒーター52への通電の制御又はヒーター52の温度制御を実施して、乾燥部4の温度を所定の温度(75℃)に維持し、S108において、CPU13は、繰出部2と印刷部3と乾燥部4と巻取部5とを制御し、媒体7に対する印刷を再開する。
S107において乾燥部4の温度が所定の温度に到達していないと評価された場合(S107においてNと判定された場合)、CPU13は、乾燥部4の温度が所定の温度(75℃)に到達するまで、S106(乾燥部4の温度の上昇処理)を継続する。そして、乾燥部4の温度が所定の温度に到達すると、CPU13は、ヒーター52への通電の制御又はヒーター52の温度制御を実施して、乾燥部4の温度を所定の温度(75℃)に維持し、S108(印刷の再開)を実施する。
本実施形態では、記録ヘッド34は、3回のメンテナンス作業(S104)で正常な状態に回復するので、S105(1回目のAID検査)においてNと判定され、S111が実施される。S111において、CPU13は、カウンター17におけるカウント値nをカウントアップする。詳しくは、S103においてカウント値nが0(初期値)に設定されているので、S111においてカウント値nが0から1にカウントアップされる。
続いて、S112において、CPU13は、カウント値nが3以上であるのか(Yであるのか)、カウント値nが3よりも小さいのか(Nであるのか)を判定する。S111においてカウントアップされたカウント値nは1であるので、S112ではカウント値nが3よりも小さい(Nである)と判定され、S114が実施される。
S114において、判定部16は、新規メンテナンス作業(2回目のメンテナンス作業)の条件を設定する。すなわち、判定部16は、新規メンテナンス作業(2回目のメンテナンス作業)におけるフラッシング処理及びワイピング処理の条件を設定する。
フラッシング処理の条件は、記録ヘッド34がキャッピングされたキャップ91内の圧力(負圧の程度)や負圧によってインクがノズル35から強制的に排出される時間(負圧が作用する吸引時間)である。例えば、負圧が低くなり吸引時間が長くなると、劣化したインクは記録ヘッド34から排出されやすくなる。
ワイピング処理の条件は、記録ヘッド34に対するワイパーの押圧力やワイパーの移動速度である。例えば、ワイパーの押圧力が強くなりワイパーの移動速度が遅くなると、汚れや異物は記録ヘッド34から除去されやすくなる。
劣化したインクによって記録ヘッド34のインク流路が閉塞された場合や、汚れや異物によってノズル35が閉塞された場合などにおいて、記録ヘッド34が正常な状態に回復していないと判定されるので、フラッシング処理における負圧や吸引時間、及びワイピング処理における押圧力や移動速度などの条件を変更すると、記録ヘッド34を正常な状態に回復させやすくなる。
ところが、記録ヘッド34を正常な状態に回復させやすい方向に、フラッシング処理の条件を変更すると、インクが無駄になりやすいという悪影響が生じるおそれがある。記録ヘッド34を正常な状態に回復させやすい方向に、ワイピング処理の条件を変更すると、記録ヘッド34が傷つきやすいという悪影響が生じるおそれがある。
作業者は、このような悪影響を考慮し、新規メンテナンス作業におけるフラッシング処理及びワイピング処理の条件を、表示部111を介してメモリー12に登録(格納)する。判定部16は、メモリー12に格納された条件を参照し、新規メンテナンス作業の条件を設定する。すなわち、判定部16は、登録された条件を参照し、1回目のメンテナンス作業と同じメンテナンス作業、又は1回目のメンテナンス作業と異なるメンテナンス作業を実施するかどうかを判定する。
なお、1回目のメンテナンス作業と同じメンテナンス作業は、「第1割り込み作業」の一例であり、以降、単に第1メンテナンス作業と称す。1回目のメンテナンス作業と異なるメンテナンス作業は、「第2割り込み作業」の一例であり、以降、単に第2メンテナンス作業と称す。
続いて、S104において、CPU13はメンテナンス部9を制御し、S114で設定された新規メンテナンス作業の条件にて2回目のメンテナンス作業を実施する。
続いて、S105において、CPU13は、2回目のAID検査を実施し、S104の2回目のメンテナンス作業によって記録ヘッド34が正常な状態に回復したかどうかを判定する。そして、S105において記録ヘッド34が正常な状態に回復したと判定された場合(S105においてYと判定された場合)、S106が実施される。
S105において記録ヘッド34が正常な状態に回復していないと判定された場合(S105においてNと判定された場合)、S111が実施される。
本実施形態では、記録ヘッド34は、3回のメンテナンス作業(S104)で正常な状態に回復するので、S105(2回目のAID検査)においてNと判定され、S111が実施される。S111において、CPU13は、カウンター17におけるカウント値nを1から2にカウントアップする。
S111においてカウントアップされたカウント値nは2であるので、S112においてカウント値nが3よりも小さい(Nである)と判定され、S114において新規メンテナンス作業条件の設定が実施される。そして、S104において、CPU13はメンテナンス部9を制御し、S114で設定された新規メンテナンス作業の条件にて3回目のメンテナンス作業を実施する。
続いて、S105において、CPU13は、3回目のAID検査を実施し、3回目のメンテナンス作業によって記録ヘッド34が正常な状態に回復したかどうかを判定する。本実施形態では、記録ヘッド34は、3回目のメンテナンス作業(S104)で正常な状態に回復するので、3回目のAID検査(S105)において記録ヘッド34が正常な状態に回復したと判定され(S105においてYと判定され)、S106とS107とを経て、S108において媒体7に対する印刷が再開される。
なお、3回目のメンテナンス作業は、「最後の第1割り込み作業」又は「最後の第2割り込み作業」の一例である。
仮に、S105において、記録ヘッド34が正常な状態に回復していないと判定された場合(Nと判定された場合)、S111が実施される。S111において、CPU13は、カウンター17におけるカウント値nを2から3にカウントアップする。
S111においてカウント値nが3にカウントとアップされるので、S112においてカウント値nが3以上である(Yである)と判定され、S113が実施される。
S113において、CPU13は、S104のメンテナンス作業によって記録ヘッド34を正常な状態に回復させることが難しいと判断し、表示部111にエラー(故障)のメッセージを表示させる。そして、表示部111にエラーのメッセージが表示されると、作業者は、エラーを解消する作業(例えば、記録ヘッド34の交換)を実施する。
本実施形態では、S104において実施されるメンテナンス作業の回数の上限値が3である場合を例示したが、S104において実施されるメンテナンス作業の回数の上限値は変更可能である。すなわち、S104において実施されるメンテナンス作業の回数の上限値は、3に限定されず、3よりも大きくてもよく、3よりも小さくてもよい。
図5に示すように、S101が実施された後(割り込み作業が開始された後)、乾燥部4の温度を降下させ、乾燥部4の温度は、1回目のメンテナンス作業の途中で50℃(待機温度)に到達する。乾燥部4の温度が50℃(待機温度)に到達すると、記録ヘッド34が正常な状態に回復したと判定される3回目のAID検査(S105)が終了するまで、乾燥部4の温度は50℃(待機温度)に維持される。
そして、S105において記録ヘッド34が正常な状態に回復したと判定された後に、乾燥部4の温度が上昇し、乾燥部4の温度が75℃(所定の温度)に到達するまで、乾燥部4の温度上昇が継続される。すなわち、S101が実施された後(割り込み作業が開始された後)、ヒーター52への通電の制御又はヒーター52の温度制御を実施して乾燥部4の温度を降下させ、3回目のメンテナンス作業が終了し、3回目のAID検査(S105)においてYと判定された後に、ヒーター52への通電の制御又はヒーター52の温度制御を実施して乾燥部4の温度を上昇させる。そして、乾燥部4の温度が75℃(所定の温度)に到達し、75℃(所定の温度)に維持されると、媒体7に対する印刷が再開される。
なお、本願における「割り込み作業の後」は、S105(AID検査)においてYと判定された後に相当する。さらに、本願における「判定作業の終了時」は、S105(AID検査)においてYと判定される時に相当する。すなわち、第1モードでは、AID検査(S105)においてYと判定された後(割り込み作業の後)、ヒーター52への通電の制御またはヒーター52の温度制御を実施して乾燥部4の温度を上昇させる。換言すれば、第1モードでは、AID検査(S105)においてYと判定される時(判定作業の終了時)、ヒーター52への通電の制御またはヒーター52の温度制御を実施して乾燥部4の温度を上昇させる。
例えば、1回目のメンテナンス作業だけで、記録ヘッド34が正常な状態に回復する場合、第1モードでは、S101が実施された後(割り込み作業が開始された後)、乾燥部4のヒーター52への通電の制御又はヒーター52の温度制御を実施して乾燥部4の温度を降下させ、乾燥部4の温度が50℃(待機温度)に到達後、乾燥部4の温度を50℃(待機温度)に維持し、1回目のメンテナンス作業の後に、乾燥部4のヒーター52への通電の制御又はヒーター52の温度制御を実施して乾燥部4の温度を上昇させる。
すなわち、第1モードでは、印刷を一時停止し、予め決められた1回目のメンテナンス作業が実施される場合、S101が実施された後(割り込み作業が開始された後)、乾燥部4のヒーター52への通電の制御又はヒーター52の温度制御を実施して乾燥部4の温度を降下させ、1回目のAID検査(S105)でYと判定された後(割り込み作業の後)、ヒーター52への通電の制御又はヒーター52の温度制御を実施して乾燥部4の温度を上昇させる。
さらに、第1モードでは、S101が実施された後(割り込み作業が開始された後)、乾燥部4の温度が1回目のメンテナンス作業開始時の温度(所定の温度(75℃))よりも低い待機温度(50℃)になるように、ヒーター52への通電の制御又はヒーター52の温度制御が実施される。
例えば、1回目のメンテナンス作業だけで記録ヘッド34を正常な状態に回復させることが難しく、1回目のメンテナンス作業に続いて新規メンテナンス作業(第1メンテナンス作業又は第2メンテナンス作業)がさらに実施される場合、第1モードでは、新規メンテナンス作業中も50℃(待機温度)が維持されるように、ヒーター52への通電の制御又はヒーター52の温度制御が実施され、新規メンテナンス作業が終了した後に、ヒーター52への通電の制御又はヒーター52の温度制御を実施して乾燥部4の温度を上昇させる。
さらに、新規メンテナンス作業(第1メンテナンス作業又は第2メンテナンス作業)が複数回繰り返し実施される場合、第1モードでは、最後の新規メンテナンス作業(第1メンテナンス作業又は第2メンテナンス作業)が終了した後に、ヒーター52への通電の制御又はヒーター52の温度制御を実施して乾燥部4の温度を上昇させる。すなわち、新規メンテナンス作業が繰り返し実施される場合、最後の新規メンテナンス作業が終了した後に、ヒーター52への通電の制御又はヒーター52の温度制御を実施して乾燥部4の温度を上昇させる。
そして、第1モードでは、以下に示す効果を奏することができる。
1)メンテナンス作業が実施される場合、乾燥部4の温度は75℃(所定の温度)よりも低いので、乾燥部4の温度が75℃(所定の温度)である場合と比べて、乾燥部4において滞留する媒体7に皺などの熱損傷が生じにくくなる。
2)第1モードでは、1回目のメンテナンス作業の途中から3回目のAID検査(最後のAID検査)までの間、乾燥部4の温度が媒体7に皺などの熱損傷が生じにくい温度(50℃)に維持されている。すなわち、乾燥部4の温度は、媒体7に皺などの熱損傷が生じにくい温度(50℃)に維持される時間が長いので、熱損傷が生じにくい温度(50℃)に維持される時間が短い場合(後述する第2モード)と比べて、乾燥部4において滞留する媒体7に皺などの熱損傷が、さらに生じにくくなる。
なお、1回目のメンテナンス作業の途中から3回目のAID検査までの間、乾燥部4の温度を50℃よりも低い温度に維持することによって、乾燥部4の温度を50℃に維持する場合と比べて、乾燥部4において滞留する媒体7に皺などの熱損傷をさらに生じにくくすることが可能である。
ところが、乾燥部4の温度を50℃よりも低い温度に維持すると、乾燥部4の温度を50℃に維持する場合と比べて、低い温度から乾燥部4の温度を上昇させる必要があるので、S106における乾燥部4の温度の上昇の処理時間が長くなり、媒体7に印刷を再開するまでの待ち時間(ロス時間)が長くなる。
このため、乾燥部4の温度を50℃に維持すると、乾燥部4の温度を50℃よりも低い温度に維持する場合と比べて、媒体7に印刷を再開するまでの待ち時間(ロス時間)を短くすることができる。すなわち、本願における「待機温度」は、媒体7に熱損傷が生じない範囲で、なるべく高い温度であることが好ましい。
次に、図6及び図7を参照し、第1モードとの相違点を中心に第2モードの概要を説明する。第2モードでは、第1モードと同様に、記録ヘッド34を正常な状態に回復させるメンテナンス作業が3回実施され、3回目のメンテナンス作業で記録ヘッド34が正常な状態に回復するものとする。
さらに、印刷装置100は、受付部14によって第2モードの実施が受け付けられているものとする。また、図6に示す第2モードでは、第1モードと同じステップに同じ符号を附し、重複する説明を省略する。
図6に示すように、第2モードでは、媒体7に対する印刷が一時停止され、S101(メンテナンス作業の開始)と、S102(乾燥部4の温度の降下処理)と、S103(カウント値nの初期設定)とを経て、S201が実施される。
S201において、CPU13はメンテナンス部9を制御し、1回目のメンテナンス作業を実施する。なお、1回目のメンテナンス作業は、カウント値nが0(初期値)に設定された場合に実施され、フラッシング処理とワイピング処理とで構成される基本処理が2回実施される。
さらに、S201において、CPU13は1回目のメンテナンス作業の途中にヒーター52への通電の制御又はヒーター52の温度制御を実施して乾燥部4の温度を上昇させる。
すなわち、第2モードでは、メンテナンス作業によって記録ヘッド34が正常な状態に回復されたことが確認されていない場合であっても、メンテナンス作業の途中に乾燥部4の温度を上昇させる。一方、第1モードでは、メンテナンス作業によって記録ヘッド34が正常な状態に回復されたことが確認された後に、乾燥部4の温度を上昇させる。この点が、第2モードと第1モードとの相違点である。
換言すれば、第2モードでは、メンテナンス作業によって記録ヘッド34が正常な状態に回復されるということを期待して、第1モードよりも早く乾燥部4の温度を上昇させ、第1モードよりも早く乾燥部4の温度を75℃(所定の温度)に到達させる。
S105において記録ヘッド34が正常な状態に回復したと判定された場合(S105においてYと判定された場合)、S107において乾燥部4の温度が所定の温度に到達したかどうかを評価する。そして、S107において乾燥部4の温度が所定の温度に到達したと評価された場合(S107においてYと判定された場合)、CPU13は、ヒーター52への通電の制御又はヒーター52の温度制御を実施して、乾燥部4の温度を所定の温度(75℃)に維持し、S108(印刷の再開)を実施する。
S107において乾燥部4の温度が所定の温度に到達していないと評価された場合(S107においてNと判定された場合)、S202おいてヒーター52によるヒートアップ(乾燥部4の温度上昇処理)が実施される。そして、乾燥部4の温度が所定の温度に到達すると、CPU13は、ヒーター52への通電の制御又はヒーター52の温度制御を実施して、乾燥部4の温度を所定の温度(75℃)に維持し、S108(印刷の再開)を実施する。
本実施形態では、記録ヘッド34は、3回目のメンテナンス作業で正常な状態に回復するので、1回目のAID検査(S105)において記録ヘッド34が正常な状態に回復していないと判定され(S105においてNと判定され)、S111(カウント値nのカウントアップ)とS112(カウント値nの評価)とS114(新規メンテナンス作業条件の設定)とを経て、S201において2回目のメンテナンス作業が実施される。
続いて、S105において、CPU13は、2回目のAID検査を実施し、S104の2回目のメンテナンス作業によって記録ヘッド34が正常な状態に回復したかどうかを判定する。
本実施形態では、記録ヘッド34は、3回目のメンテナンス作業で正常な状態に回復するので、2回目のAID検査(S105)において記録ヘッド34が正常な状態に回復していないと判定され(S105においてNと判定され)、S111(カウント値nのカウントアップ)とS112(カウント値nの評価)とS114(新規メンテナンス作業条件の設定)とを経て、S201において3回目のメンテナンス作業が実施される。
続いて、S105において、CPU13は、3回目のAID検査を実施し、3回目のメンテナンス作業によって記録ヘッド34が正常な状態に回復したかどうかを判定する。そして、3回目のAID検査(S105)において記録ヘッド34が正常な状態に回復したと判定され(S105においてYと判定され)、S107(乾燥部4の温度確認)を経て、S108において媒体7に対する印刷が再開される。
図7に示すように、S101が実施された後(割り込み作業が開始された後)、乾燥部4の温度を降下させ、1回目のメンテナンス作業の途中で乾燥部4の温度を上昇させる。すなわち、S105の1回目のAID検査でYと判定された場合に、直ちに媒体7に対する印刷が再開できるよう、S105の1回目のAID検査の終了後に乾燥部4の温度が75℃(所定の温度)に達するように、乾燥部4のヒーター52への通電の制御又はヒーター52の温度制御が実施されている。
本実施形態では、1回目のAID検査において、記録ヘッド34が正常な状態に回復していないと判定されるので、1回目のAID検査が終了し2回目のメンテナンス作業が実施される場合に、乾燥部4の温度を降下させ、2回目のメンテナンス作業の途中で乾燥部4の温度を上昇させる。
すなわち、2回目のAID検査でYと判定された場合に、直ちに媒体7に対する印刷が再開できるよう、2回目のAID検査終了後に乾燥部4の温度が75℃(所定の温度)に達するように、乾燥部4のヒーター52への通電の制御又はヒーター52の温度制御が実施されている。
本実施形態では、2回目のAID検査においても、記録ヘッド34が正常な状態に回復していないと判定されるので、2回目のAID検査が終了し3回目のメンテナンス作業が実施される場合に、乾燥部4の温度を降下させ、3回目のメンテナンス作業の途中で乾燥部4の温度を上昇させる。
すなわち、S105の3回目のAID検査でYと判定された場合に、直ちに媒体7に対する印刷が再開できるよう、3回目のAID検査の終了後に乾燥部4の温度が75℃(所定の温度)に達するように、乾燥部4のヒーター52への通電の制御又はヒーター52の温度制御が実施されている。本実施形態では、S105の3回目のAID検査において、記録ヘッド34が正常な状態に回復した判定されるので、S105の3回目のAID検査が終了した時点で乾燥部4の温度が75℃(所定の温度)に到達し、乾燥部4の温度は75℃(所定の温度)に維持される。
そして、乾燥部4の温度が75℃(所定の温度)に維持されると、媒体7に対する印刷が再開される。
上述したように、本願における「割り込み作業の後」はS105(AID検査)においてYと判定された後に相当し、本願における「判定作業の終了時」はS105(AID検査)においてYと判定される時に相当するので、第2モードでは、メンテナンス作業の途中に乾燥部4の温度を上昇させ、AID検査(S105)においてYと判定される時(判定作業の終了時)に乾燥部4の温度がメンテナンス作業前の温度(所定の温度(75℃))となるように、ヒーター52への通電の制御又はヒーター52の温度制御が実施される。
例えば、1回目のメンテナンス作業だけで、記録ヘッド34が正常な状態に回復する場合、第2モードでは、S101が実施された後(割り込み作業が開始された後)、ヒーター52への通電の制御又はヒーター52の温度制御を実施して乾燥部4の温度を降下させ、1回目のメンテナンス作業の途中にヒーター52への通電の制御又はヒーター52の温度制御を実施して乾燥部4の温度を上昇させる。
すなわち、第2モードでは、印刷を一時停止し、予め決められた1回目のメンテナンス作業が実施される場合、S101が実施された後(割り込み作業が開始された後)、ヒーター52への通電の制御又はヒーター52の温度制御を実施して乾燥部4の温度を降下させ、1回目のメンテナンス作業の途中にヒーター52への通電の制御又はヒーター52の温度制御を実施して乾燥部4の温度を上昇させる。
さらに、第2モードでは、AID検査(S105)においてYと判定される時(判定作業の終了時)の終了時に乾燥部4の温度が1回目のメンテナンス作業開始前の温度(所定の温度(75℃))となるように、ヒーター52への通電の制御又はヒーター52の温度制御が実施される。
例えば、1回目のメンテナンス作業だけで記録ヘッド34を正常な状態に回復させることが難しく、1回目のメンテナンス作業に続いて新規メンテナンス作業(第1メンテナンス作業又は第2メンテナンス作業)がさらに実施される場合、第2モードでは、1回目のAID検査の後に、ヒーター52への通電の制御又はヒーター52の温度制御を実施して乾燥部4の温度を下降させ、新規メンテナンス作業の途中にヒーター52への通電の制御又はヒーター52の温度制御を実施して乾燥部4の温度を上昇させる。
さらに、第2モードでは、新規メンテナンス作業(2回目のメンテナンス作業、3回目のメンテナンス作業)が複数回繰り返し実施される場合、最後の新規メンテナンス作業(3回目のメンテナンス作業)の終了時に、詳しくは最後のAID検査(S105)においてYと判定される時に、乾燥部4の温度が75℃(所定の温度)となるように、ヒーター52への通電の制御又はヒーター52の温度制御を実施して乾燥部4の温度を上昇させる。
そして、第2モードでは、以下に示す効果を奏することができる。
1)メンテナンス作業が実施される場合、乾燥部4の温度は75℃(所定の温度)よりも低いので、乾燥部4の温度が75℃(所定の温度)である場合と比べて、媒体7に皺などの熱損傷が生じにくくなる。
2)第2モードでは、メンテナンス作業によって記録ヘッド34が正常な状態に回復されるということを期待して、第1モードよりも早く乾燥部4の温度を上昇させ、第1モードよりも早く乾燥部4の温度を75℃(所定の温度)に到達させるので、第1モードよりも早く媒体7に対して印刷が再開され、メンテナンス作業から印刷再開までの停止ロスを少なくすることができる。
さらに、第1モードは、メンテナンス作業によって記録ヘッド34が正常な状態に回復されたことを確認した後に、乾燥部4の温度を上昇させ、第2モードは、メンテナンス作業の途中に乾燥部4の温度を上昇させるので、第1モードは、第2モードと比べて、メンテナンス作業が実施される場合の乾燥部4の温度が低くなり、媒体7に皺などの熱損傷が生じにくくなる。
従って、第1モードは、第2モードと比べて媒体7の熱損傷が生じにくいので、熱損傷が生じやすい媒体7に好適である。
上述したように、媒体7は、乾燥部4において熱処理が施されると、熱膨張する印刷部材7a(樹脂)と、熱収縮する支持部材7b(紙)とで構成され、媒体7に熱損傷が生じやすい。例えば、媒体7が、熱収縮する印刷部材7a(紙)と、熱膨張する支持部材7b(樹脂)とで構成される場合も、媒体7に熱損傷が生じやすい。
媒体7に熱損傷が生じやすい場合、第1モードの選択が好ましい。
一方、第2モードは、第1モードと比べて、メンテナンス作業が実施される場合の乾燥部4の温度が高くなり、媒体7に皺などの熱損傷が生じやすくなるが、乾燥部4の温度を75℃(所定の温度)に早く到達させるので、媒体7に対する印刷を早く再開することができるという利点を有する。
例えば、印刷部材7a及び支持部材7bが共に熱膨張しやすい材料(樹脂)で構成されている場合、媒体7に熱損傷が生じにくい。さらに、印刷部材7a及び支持部材7bが共に熱収縮しやすい材料(紙)で構成されている場合、媒体7に熱損傷が生じにくい。
媒体7に熱損傷が生じにくい場合、第2モードの適用が可能であり、第2モードの選択が好ましい。
本実施形態に係る印刷装置100は、媒体7の種類に応じて第1モードを選択するか第2モードを選択するかを決定することが可能な構成を有している。すなわち、印刷装置100では、作業者が、媒体7の種類に応じて第1モードを実施するか、又は第2モードを実施するのかを選択することができる。
上述したように、第1モードは、メンテナンス作業が実施される場合の乾燥部4の温度が低くなるので、熱損傷が生じやすい媒体7に対して適用することが好ましい。第2モードは、媒体7に対する印刷を早く再開することができるという利点を有するので、熱損傷が生じにくい媒体7に対して適用することが好ましい。
すなわち、媒体7の種類に応じて第1モードを実施するか、又は第2モードを実施するのかを選択することが好ましい。
さらに、本実施形態に係る印刷装置100は、媒体7の種類に応じて、温度降下後の乾燥部4が維持される温度(待機温度)を変更可能な構成を有している。すなわち、印刷装置100では、作業者が、乾燥部4の温度を降下させ、温度降下後の乾燥部4が維持される温度(待機温度)を変更することができる。
媒体7の耐熱性が弱く、待機温度が50℃であった場合に熱損傷が生じる媒体7に対しては、待機温度を50℃よりもさらに低くして、第1モードを適用することが好ましい。すなわち、第1モードでは、媒体7の種類に応じて(媒体7の耐熱性に応じて)、温度降下後の乾燥部4が維持される温度(待機温度)が変更されることが好ましい。
さらに、本実施形態に係る印刷装置100の印刷方法では、印刷を一時停止し、予め決められたメンテナンス作業が実施される場合、S101が実施された後(割り込み作業が開始された後)、乾燥部4のヒーター52への通電の制御又はヒーター52の温度制御を実施して乾燥部4の温度を降下させ、S104(メンテナンス作業)の後にヒーター52への通電の制御又はヒーター52の温度制御を実施して、乾燥部4の温度を上昇させる第1モード、又はS101が実施された後(割り込み作業が開始された後)、ヒーター52への通電の制御又はヒーター52の温度制御を実施して乾燥部4の温度を降下させ、S104(メンテナンス作業)の途中にヒーター52への通電の制御又はヒーター52の温度制御を実施して乾燥部4の温度を上昇させる第2モードのいずれかで乾燥部4の温度を上昇させ、印刷が再開される。
第1モードによって印刷が再開されると、メンテナンス作業の間は乾燥部4の温度が降下された状態になり、メンテナンス作業の間に媒体7が過剰に加熱される不具合(媒体7の熱損傷)が生じにくくなる。さらに、第2モードによって印刷が再開されると、第1モードによって印刷が再開される場合と比べて、メンテナンス作業の後に乾燥部4の温度を印刷可能な所定の温度に早く復帰させ、早く印刷を再開することができる。
本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨あるいは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、上記実施形態以外にも様々な変形例が考えられる。
(変形例1)
メンテナンス作業を実施する場合、プラテン30の温度を、乾燥部4の温度と同様に、降下又は上昇してもよい。
詳しくは、本変形例に係る印刷装置は、印刷を一時停止しメンテナンス作業が実施される場合、S101が実施された後(割り込み作業が開始された後)、ヒーター38への通電の制御又はヒーター38の温度制御を実施してプラテン30の温度を降下させ、さらにメンテナンス作業の後にヒーター38への通電の制御又はヒーター38の温度制御を実施してプラテン30の温度を上昇させる構成を有していてもよい。
さらに、本変形例に係る印刷装置100は、印刷を一時停止しメンテナンス作業が実施される場合、S101が実施された後(割り込み作業が開始された後)、ヒーター38への通電の制御又はヒーター38の温度制御を実施してプラテン30の温度を降下させ、さらにメンテナンス作業の途中に、ヒーター38への通電の制御又はヒーター38の温度制御を実施してプラテン30の温度を上昇させる構成を有していてもよい。
かかる構成を有することで、印刷を一時停止し、S104(メンテナンス作業)が実施される場合、媒体7に対する熱の悪影響をさらに小さくすることができる。
(変形例2)
上記実施形態においては、液体噴射ヘッドとしての記録ヘッド34を有する電子機器として印刷装置100を例に挙げて説明したが、本発明は、他の電子機器に適用することができる。例えば、液晶ディスプレイ等のカラーフィルターの製造に用いられる色材噴射ヘッドを有する色材噴射装置、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ、FED(面発光ディスプレイ)等の電極形成に用いられる電極材噴射ヘッドを有する電極材噴射装置、バイオチップ(生物化学素子)の製造に用いられる生体有機物噴射ヘッドを有する生体有機物噴射装置等にも本発明を適用することができる。
2…繰出部、3…印刷部、4…乾燥部、5…巻取部、7…媒体、9…メンテナンス部、10…制御部、14…受付部、16…判定部、17…カウンター、31…記録ユニット、34…記録ヘッド、35…ノズル、50…温風送風機、52…ヒーター、100…印刷装置、110…ホスト装置、120…印刷装置本体。

Claims (12)

  1. インクが塗布された媒体を乾燥する乾燥部を備えた印刷装置であって、
    印刷を一時停止し、予め決められた割り込み作業が実施される場合、
    前記割り込み作業が開始された後に前記乾燥部のヒーターへの通電の制御又は前記ヒーターの温度制御を実施して前記乾燥部の温度を降下させ、前記割り込み作業の後に前記ヒーターへの通電の制御又は前記ヒーターの温度制御を実施して前記乾燥部の温度を上昇させる第1モードと、
    前記割り込み作業が開始された後に前記ヒーターへの通電の制御又は前記ヒーターの温度制御を実施して前記乾燥部の温度を降下させ、前記割り込み作業の途中に前記ヒーターへの通電の制御又は前記ヒーターの温度制御を実施して前記乾燥部の温度を上昇させる第2モードと、
    を有することを特徴とする印刷装置。
  2. 前記割り込み作業の後に、前記割り込み作業と同じ第1割り込み作業又は前記割り込み作業と異なる第2割り込み作業を実施するかどうかを判定する判定作業を有することを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記第2モードでは、前記判定作業の終了時に前記乾燥部の温度が前記割り込み作業開始前の温度となるように、前記ヒーターへの通電の制御又は前記ヒーターの温度制御が実施されることを特徴とする請求項2に記載の印刷装置。
  4. 前記第1モードでは、前記割り込み作業が開始された後に前記乾燥部の温度が前記割り込み作業開始時の温度よりも低い待機温度になるように前記ヒーターへの通電の制御又は前記ヒーターの温度制御が実施され、さらに前記待機温度に到達後、前記判定作業が終了するまで前記待機温度が維持されるように前記ヒーターへの通電の制御又は前記ヒーターの温度制御が実施されることを特徴とする請求項2又は3に記載の印刷装置。
  5. 前記媒体の種類に応じて、前記待機温度が変更されることを特徴とする請求項4に記載の印刷装置。
  6. 前記判定作業の結果、前記第1割り込み作業又は前記第2割り込み作業がさらに実施される場合、
    前記第1モードでは、前記第1割り込み作業又は前記第2割り込み作業中も前記待機温度が維持されるように前記ヒーターへの通電の制御又は前記ヒーターの温度制御が実施され、前記第1割り込み作業又は前記第2割り込み作業が終了した後に、前記ヒーターへの通電の制御又は前記ヒーターの温度制御を実施して前記乾燥部の温度を上昇させることを特徴とする請求項4又は5に記載の印刷装置。
  7. 前記第1割り込み作業又は前記第2割り込み作業は複数回繰り返し実施され、最後の前記第1割り込み作業又は最後の前記第2割り込み作業が終了した後に、前記ヒーターへの通電の制御又は前記ヒーターの温度制御を実施して前記乾燥部の温度を上昇させることを特徴とする請求項6に記載の印刷装置。
  8. 前記判定作業の結果、前記第1割り込み作業又は前記第2割り込み作業がさらに実施される場合、
    前記第2モードでは、前記判定作業の後に、前記ヒーターへの通電の制御又は前記ヒーターの温度制御を実施して前記乾燥部の温度を下降させ、前記第1割り込み作業又は前記第2割り込み作業の途中に前記ヒーターへの通電の制御又は前記ヒーターの温度制御を実施して前記乾燥部の温度を上昇させることを特徴とする請求項2乃至7のいずれか1項に記載の印刷装置。
  9. 前記第1割り込み作業又は前記第2割り込み作業の回数は複数回繰り返し実施され、最後の前記第1割り込み作業の終了又は最後の前記第2割り込み作業の終了時に、前記乾燥部の温度が所定の温度となるように前記ヒーターへの通電の制御又は前記ヒーターの温度制御を実施することを特徴とする請求項8に記載の印刷装置。
  10. 前記第1モードを選択するか前記第2モードを選択するかを受け付ける受付部を有することを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の印刷装置。
  11. 前記媒体の種類に応じて前記第1モードを選択するか前記第2モードを選択するかが決定されることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の印刷装置。
  12. インクが塗布された媒体を乾燥する乾燥部を備えた印刷装置の印刷方法であって、
    印刷を一時停止し、予め決められた割り込み作業が実施される場合、
    前記割り込み作業が開始された後に前記乾燥部のヒーターへの通電の制御又は前記ヒーターの温度制御を実施して前記乾燥部の温度を降下させ、
    前記割り込み作業の後に前記ヒーターへの通電の制御又は前記ヒーターの温度制御を実施して前記乾燥部の温度を上昇させる第1モード、又は前記割り込み作業が開始された後に前記ヒーターへの通電の制御又は前記ヒーターの温度制御を実施して前記乾燥部の温度を降下させ、前記割り込み作業の途中に前記ヒーターへの通電の制御又は前記ヒーターの温度制御を実施して前記乾燥部の温度を上昇させる第2モードのいずれかで前記乾燥部の温度を上昇させ、印刷が再開されることを特徴とする印刷装置の印刷方法。
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