JP2002249267A - インクジェットプリンタ - Google Patents

インクジェットプリンタ

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JP2002249267A
JP2002249267A JP2001046110A JP2001046110A JP2002249267A JP 2002249267 A JP2002249267 A JP 2002249267A JP 2001046110 A JP2001046110 A JP 2001046110A JP 2001046110 A JP2001046110 A JP 2001046110A JP 2002249267 A JP2002249267 A JP 2002249267A
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JP
Japan
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roller
jet printer
ink jet
feed roller
endless belt
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Application number
JP2001046110A
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English (en)
Inventor
Nobuya Yamamoto
展也 山本
Hironari Kimoto
裕也 木本
Kenji Negishi
健治 根岸
Takayuki Kato
孝行 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J15/00Devices or arrangements of selective printing mechanisms, e.g. ink-jet printers or thermal printers, specially adapted for supporting or handling copy material in continuous form, e.g. webs
    • B41J15/04Supporting, feeding, or guiding devices; Mountings for web rolls or spindles
    • B41J15/048Conveyor belts or like feeding devices
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J3/00Typewriters or selective printing or marking mechanisms characterised by the purpose for which they are constructed
    • B41J3/407Typewriters or selective printing or marking mechanisms characterised by the purpose for which they are constructed for marking on special material
    • B41J3/4078Printing on textile

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Advancing Webs (AREA)
  • Ink Jet (AREA)
  • Handling Of Continuous Sheets Of Paper (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録媒体の伸縮を抑制することにより、高品
質な画像を形成することの可能なインクジェットプリン
タを提供する。 【解決手段】 本発明に係るインクジェットプリンタ
は、搬送ローラ9及び送りローラ14に懸架された無端
ベルト18を備えている。そして、この無端ベルト18
は、粘着性を有するゴムにより形成されている。本発明
は、この無端ベルト18により、記録媒体が特に伸縮性
に富む布帛3であるような場合、その伸縮を防止するこ
とができ、もって高品質な画像を形成することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はインクジェットプリ
ンタに関し、特に、布帛への捺染に適用すると好適なイ
ンクジェットプリンタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、プリンタは、記録方式により、
サーマル式、ワイヤドット式、インクジェット方式等に
分けることができる。このうち、インクジェット方式
(インクジェットプリンタ)は、搬送ローラ及び押さえ
ローラ等によって記録媒体(例えば、代表的には、紙)
を搬送しつつ記録ヘッドからインク滴を噴射して、該記
録媒体上に画像を形成するものである。これまで、イン
クジェットプリンタは、紙などのプリンタ装置として用
いられてきたが、その他に布帛への捺染にも用いられる
ようになってきた。
【0003】捺染が行われる布帛には、絹、ウール、木
綿等の天然繊維や、ポリエステル、アクリル、ナイロン
等の合成繊維等の様々な素材が用いられる。これらは、
繊維の太さや織り方の差異、また、パイル状に起毛させ
たものや、ニットのように繊維を編むことなどによっ
て、その特徴が異なるため、紙などにプリントする場合
とは異なる取扱いが必要となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】例えば、布帛は、紙や
フィルムシートなどに比べて、安定した搬送を実現する
のに必要な、いわゆる腰(剛性)がなく、前記搬送ロー
ラ及び押さえローラ等による搬送を行うと、「しわ」が
生じやすいという問題点がある。また、布帛は、紙やフ
ィルムシートなどに比べて伸縮性が大きい(特に、ニッ
トのような織布に当てはまる。)ため、その形状に歪み
を生じやすい。なお、これらのしわや歪みは、布帛の広
幅化に伴い発生しやすくなる。
【0005】このようなしわや歪みが発生すると、布帛
上に形成される画像に不要な変形が生じることになる。
例えば、布帛の各部分で均等であるべきインク量が当該
各部位で異なることとなったり、本来噴射されるべき位
置にインクが噴射されない、等の不具合が発生すること
によって、画像に不要な変形が生じることになる。結
局、これらのようなことから、布帛に対する画像品質を
高レベルに維持することには、一般に、困難がある。
【0006】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、記録媒体の伸縮を抑
制することにより、高品質な画像を形成することの可能
なインクジェットプリンタを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために以下の手段をとった。すなわち、請求項1記
載のインクジェットプリンタは、記録媒体元巻から引き
出された記録媒体を搬送する搬送ローラ及び送りローラ
とノズルを通じてインクを噴射する記録ヘッドとを備
え、前記記録媒体を、前記搬送ローラ及び送りローラ間
で搬送させつつ、前記記録ヘッドから噴射されたインク
を付着させて、当該記録媒体上に画像を形成することが
可能なインクジェットプリンタにおいて、前記搬送ロー
ラ及び送りローラに懸架された無端ベルトを備え、前記
無端ベルトの表面は粘着性を有するゴムで形成されてい
ることを特徴とするものである。
【0008】また、請求項2記載のインクジェットプリ
ンタは、請求項1記載の同プリンタと同様な前提的構成
(上記において「…インクジェットプリンタにおいて」
以前に記載の部分)を備えるが、前記搬送ローラ及び送
りローラは粘着性を有するゴムで形成されていることを
特徴とするものである。
【0009】そして、請求項3記載のインクジェットプ
リンタは、請求項1又は2記載のインクジェットプリン
タにおいて、使用に応じて低下する前記粘着性を、回復
させる粘着性回復手段を備えていることを特徴とするも
のである。
【0010】また、請求項4又は5記載のインクジェッ
トプリンタは、請求項3記載の同プリンタにおいて、前
記粘着性回復手段が、前記無端ベルト又は前記搬送ロー
ラ及び送りローラの表面に対し水又は洗浄液を噴射する
噴射装置であること(請求項4)、又は、前記無端ベル
ト又は前記搬送ローラ及び送りローラの表面に対し当接
され当該表面に対して水又は洗浄液を付与することの可
能な水分付与体であること(請求項5)、をそれぞれ特
徴とするものであり、特に、請求項6記載のインクジェ
ットプリンタは、請求項5記載の同プリンタにおいて、
前記水分付与体が、回動可能なスポンジローラ又はブラ
シ状ローラであることを特徴とする。
【0011】またさらに、請求項7記載のインクジェッ
トプリンタは、請求項4乃至6のいずれかに記載の同プ
リンタにおいて、前記無端ベルト又は前記搬送ローラ及
び送りローラの表面に対し付与された水分を除去する水
分除去装置が備えられていることを特徴とし、これに関
し、請求項8又は9記載のインクジェットプリンタは、
請求項7記載の同プリンタにおいて、前記水分除去装置
が、前記無端ベルト又は前記搬送ローラ及び送りローラ
の表面に対し当接されるブレードであること(請求項
8)、又は前記無端ベルト又は前記搬送ローラ及び送り
ローラの表面に対し空気を吹き付けるファンであること
(請求項9)、をそれぞれ特徴とするものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下では、本発明の実施の形態に
ついて図を参照しつつ説明する。図1は、本発明に係る
布帛用インクジェットプリンタ1を示す概略構成図であ
る。なお、本実施形態においては、本発明にいう「記録
媒体」として、「布帛」が該当することを念頭においた
説明を行うことにする。ただし、本発明がこの形態に限
定されることを意味するものではない。
【0013】布帛用インクジェットプリンタ1は、複数
のノズル及びこれらノズルに通ずる圧力室を備え、前記
ノズルからインクを吐出ないし噴射する記録ヘッド2を
備えている。このような記録ヘッド2におけるインク噴
射は、基本的に、前記圧力室内に圧力変動を生じさせる
ことで実現されるが、この圧力変動を生じさせるメカニ
ズムとしては、ピエゾ素子に適当な電気信号を与えるこ
とで生じる歪を応用し、その際の変位(=力の変動)を
利用するもの(ピエゾ方式)や、圧力室内に熱を与える
ことで生じる膨張圧力を利用するもの(サーマル方式、
あるいはバブルジェット(登録商標)方式)等が存在す
ることが広く知られている。なお、記録ヘッド2は、通
常、複数色に対応して複数用意される。
【0014】前記記録ヘッド2は、これを布帛3の搬送
方向に直交する方向(図1中紙面垂直方向)に走査させ
ることの可能なキャリッジ4に保持されている。また、
この布帛用インクジェットプリンタ1には、記録ヘッド
2に対向するようにして、その表面が平らで滑らかに仕
上げられた作画テーブル8が設けられ、該作画テーブル
8の図中上面には、布帛3及び該布帛3下に位置する下
敷き5が導入される。
【0015】ここで、布帛3はニット等の布性の記録媒
体であり、また、下敷き5は前記記録ヘッド2によるプ
リント時に布帛3の下敷きとして用いられるものであ
る。下敷き5として好ましくは、定性的には吸湿性に優
れたもの、具体的には例えば紙材等を使用するとよい。
なお、この下敷き5は、布帛3と同等かそれ以上の幅を
有する。
【0016】記録ヘッド2の位置から布帛3の搬送方向
上流側となる、前記作画テーブル8の一端部(図1中右
端)近傍には、布帛3を搬送する搬送手段として、円筒
形状をした搬送ローラ9と押さえローラ10とが設けら
れている。
【0017】搬送ローラ9は、搬送ローラ9の外周最上
端部位が作画テーブル8上面から突出しないように、布
帛用インクジェットプリンタ1の図示されないフレー
ム、又は十分な強度・剛性を有するパネル等に軸支され
るとともに、図示されない駆動手段によって図1中反時
計方向に回転駆動される。また、押さえローラ10は、
搬送ローラ9の図中上方に配置されるとともに、押圧手
段11に回動自在に軸支され、布帛3及び下敷き5を搬
送ローラ9との間に挟みこんで、所定の押圧を加える。
これら二つのローラ9及び10によれば、搬送ローラ9
の回転駆動によって、布帛3(及び下敷き5)は作画テ
ーブル8上面へ送り出され、前記記録ヘッド2の位置へ
搬送されることになる。
【0018】また、記録ヘッド2の位置から布帛3の搬
送方向下流側となる、作画テーブル8の他端部(図1柱
左端)近傍には、送りローラ14(本発明にいう「送り
ローラ」に該当する。)が設けられ、作画テーブル8か
ら送り出されてくるプリント直後の布帛3を支えてい
る。なお、この送りローラ14は、前記搬送ローラ9と
略同様に、該ローラ14の外周最上端部が、作画テーブ
ル8の上面と同じ高さ、又はそれより下方に位置するよ
うに配置され、これら二つのローラ9及び14間では、
布帛3(及び布帛3の下面に敷かれた下敷き5)は、作
画テーブル8上面と平行に搬送されるように構成されて
いる。なおまた、送りローラ14からみた布帛3の搬送
方向下流側には、送りローラ15が、回動自在に設けら
れている。
【0019】一方、布帛3の布帛元巻6は、前記搬送ロ
ーラ9及び押さえローラ10からみて布帛3の搬送方向
の最も上流となる位置に配置されている。また、布帛元
巻6は、例えば布帛用インクジェットプリンタ1の設置
されている床面付近に配置され、布帛元巻6を回動自在
に軸支することに十分耐えられる図示しないフレーム等
に、着脱可能に取り付けられている。さらに、布帛元巻
6の図中上方、かつ、該布帛元巻6と搬送ローラ9等と
の間には、布帛3の搬送方向上流から順に、送りローラ
12とテンションローラ13とが設けられている。
【0020】送りローラ12は、布帛用インクジェット
プリンタ1のフレーム、又は十分な剛性を有するパネル
等に回動自在に軸支されている。テンションローラ13
は、例えば、図示されないローラ位置変動手段に回動自
在に軸支されており、該ローラ13は、前記ローラ位置
変動手段によって、前記搬送ローラ9の上端部と同じ高
さから前記送りローラ12より低い位置まで昇降可能に
構成される。図からわかるように、テンションローラ1
3が、送りローラ12よりも低い位置に配置されると
き、布帛3には適当な張力が与えられる。
【0021】加えて、下敷き元巻7は、下敷き5が巻か
れているものであり、前記布帛元巻6と同様に、布帛用
インクジェットプリンタ1の図中下方(前記送りローラ
12及びテンションローラ13より下方)に回動自在に
取り付けられ、また、布帛用インクジェットプリンタ1
から着脱自在に構成されている。この下敷き元巻7は、
布帛元巻6よりも布帛3の搬送方向下流側に配置され、
下敷き元巻7から上方に引き出された下敷き5が、イン
クジェットプリンタ1内を搬送され、前記搬送ローラ9
と押さえローラ10とに挟まれる際に、布帛3の下敷き
になるように構成されている。
【0022】このような構成により、本実施形態におけ
る布帛用インクジェットプリンタ1では、次のような作
用が実現される。布帛元巻6から引き出された布帛3
が、図中矢印A1に示す方向へ搬送され、送りローラ1
2及びテンションローラ13を通過して搬送ローラ9に
至る。一方、下敷き元巻7から引き出された下敷き5
も、図中矢印B1に示す方向へ搬送され、搬送ローラ9
に至る。このように搬送されてきた布帛3及び下敷き5
は、該下敷き5が該布帛3の下に敷かれるように重ね合
わされた状態で搬送ローラ9及び押さえローラ10によ
り挟まれ、作画テーブル8上面を図中矢印ABに示すよ
うに搬送される。そして、この搬送の進行に応じて、適
切に制御されたキャリッジ4の走査及び記録ヘッド2か
らのインク噴射が実施されることにより、該布帛3に捺
染が行われる。
【0023】捺染後の布帛3は、送りローラ14を通過
後、下敷き5と分離され、布帛3はさらに下流の送りロ
ーラ15を通過後、図中矢印A2に示す方向へ向かい、
布帛収納手段16へ収納される。また、布帛3から分離
された下敷き5は、図中矢印B2に示す方向へ搬送さ
れ、下敷き収納手段17へ収納される。
【0024】さて、本実施形態の布帛用インクジェット
プリンタ1においては、上記した構成の他、次のような
特徴的な構成を備えている。
【0025】すなわち、上記搬送ローラ9及び送りロー
ラ14との間において無端ベルト18が備えられている
点、また、該無端ベルト18の表面が粘着性を有するゴ
ムで形成されている点に特徴がある。ここに、「無端ベ
ルト18の表面が粘着性を有するゴムで形成されてい
る」ということは、無端ベルト18と布帛3とが当接す
る部位(すなわち、無端ベルト18の表面)が、少なく
とも当該ゴムで形成されていればよいということを意味
する。これは、例えば図2に示すように、無端ベルト1
8と搬送ローラ9及び送りローラ14のローラ外周面と
が当接する部位については、前記ゴムを設ける必要がな
く、布帛3と接する部位(面)のみを前記ゴムで形成す
るような場合を含む。
【0026】また、「形成されている」ということをよ
り詳しく言えば、これは、無端ベルト18が前記ゴムを
材質として一体的に成形され造成するような手段をとっ
てよく、また、無端ベルト18の表面に対して、前記ゴ
ムを、機械的に固定したもの、あるいは貼り付けたもの
としてもよい。要するに、本発明においては、当該形成
の方法に関して特に限定されることはない。また、この
ように形成されたゴムの材質としては、EPDM、珪素
ゴム等の吸着性ゴムを挙げることができる。さらに、当
該ゴムの表面は、研磨した状態とするとよい。
【0027】以上のような構成により、本実施形態にお
いて、布帛3は、粘着性を有するゴムで形成された無端
ベルト18表面に接しながら記録ヘッド2下を搬送され
ることになる。よって、該布帛3の変形の抑止、より具
体的にはその搬送に伴う伸び縮みを抑制する作用(当該
布帛3の伸縮防止作用)が発揮されることになる。とい
うのも、粘着性を有するゴムが布帛3に接することによ
って、両者間の摩擦が大きくなる(動き難くなる)こと
で、布帛3の伸び縮みが抑制されるからである。
【0028】したがって、布帛3は、搬送ローラ9及び
送りローラ14間で常に一定の状態で搬送されることに
なるから、例えば記録ヘッド2によるインク噴射は常に
適切な位置に行われることとなる。その結果、本実施形
態における布帛用インクジェットプリンタ1によれば、
その一部が間延びした、又は縮みが生じたような、不要
な変形を伴う画像は形成されず、常に適切な画像形成を
実施することができる。
【0029】なお、上記のような作用効果を得るために
は、本発明において、粘着性を有するゴムで形成された
無端ベルト18を有さない形態とすることも可能であ
る。具体的には例えば、図3に示すように、搬送ローラ
9又は/及び送りローラ14そのものを粘着性を有する
ゴムで形成する形態としてもよい。なお、図3において
は、搬送ローラ9の方は従前(図2)のままで、送りロ
ーラ14´のみ粘着性を有するゴムで形成されているこ
とを、「14´」という符号で表している。ここに、
「粘着性を有するゴムで形成する」という意味は、無端
ベルト18に関して上述したとの同様、少なくとも布帛
3との当接部位について当該ゴムが設けられていればよ
いということである。また、どのような形成方法を採用
してもよいことも同様である。
【0030】このような場合であっても、布帛3の伸縮
が防止されることは明白であり、したがって、その一部
が間延び又は縮んだような画像が形成されることなく、
適切な画像形成を実施することができる。
【0031】また、本発明においては、上記の作用効果
をより確実なものとすること等を目的として、以下に記
すような各種構成を採用することができる。
【0032】例えば、前記無端ベルト18又は搬送ロー
ラ9若しくは送りローラ14等に対し、粘着性回復手段
を備える構成とすると好ましい。この粘着性回復手段を
設けることにより、使用に応じて粘着性が低下する無端
ベルト18又は搬送ローラ9若しくは送りローラ14の
粘着性を回復することができ、常に、布帛3の伸縮防止
作用を発揮させることができる。
【0033】粘着性回復手段の具体例としては、これ
を、図4(a)又は(b)に示すように、無端ベルト1
8又は送りローラ14の表面に対し、水や洗浄液を噴射
する噴射装置とすることができる。この噴射装置21に
はホース21aが接続され、該ホース21aの図示しな
い基端には、水又は洗浄水のタンクが接続されている。
このように、ゴムに対して水等を与えることにより、そ
の粘着性を回復させることができる。なお、図4(a)
は図2に示した無端ベルト18を有する構成に対応し、
図4(b)は図3に示した無端ベルト18を有さない構
成に対応している。
【0034】また、その他の例としては、図5(a)又
は(b)に示すように、無端ベルト18又は送りローラ
14の表面に対し当接され当該表面に対して、水や洗浄
液を付与することの可能な水分付与体22、具体的には
スポンジ等で構成することができる。図5においては、
この水分付与体22にもホース22aが接続され、随時
水分を補給することが可能なようになっている。さらに
は、図6(a)及び(b)に示すように、この水分付与
体を、回動可能なスポンジローラ又はブラシ状ローラ等
の水分補給ローラ23とすることができる。
【0035】加えて、布帛3に形成する画像の品質を保
つという観点からは、前記粘着性回復手段により無端ベ
ルト18又は搬送ローラ9若しくは送りローラ14に対
して付与された水を除去する水分除去手段を設けておく
と好ましい。これにより、布帛3に余計な水分が与えら
れることがないから、画質を低下させるようなことがな
い。
【0036】この水分除去手段の具体例としては、例え
ば図7(a)又は(b)に示すように、無端ベルト18
又は送りローラ14の表面に対し当接されるブレード2
4とすることができるし、また、図8(a)又は(b)
に示すように、前記表面に対し空気を吹き付けるファン
25とすることもできる。なお、後者においては、ファ
ン25により起こされる風の通り道に、図示しないヒー
タを設けておくと効果的である。このようにすると、無
端ベルト18又は送りローラ14の表面に対して、暖め
られた風ないし熱風を吹き付けることが可能となり、水
分の除去を効果的に行えるからである。
【0037】なお、本実施形態に関する説明中最初に述
べたように、本発明は、記録媒体として、これを布帛3
に限定する意図を有するものではない。すなわち、紙や
各種のシート材が「記録媒体」であったとしても、本発
明を適用することは原理的に可能であり、また、そのよ
うな場合であっても上記と同様な効果を相応に上げるこ
とができると考えられる。ただ、布帛3に対する捺染を
行う際においてこそ、本発明は、最大の効果を発揮す
る、と言うことはいえよう。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のインクジ
ェットプリンタによれば、記録媒体の伸縮が抑制される
ことにより、当該記録媒体に対し適切な画像形成を行う
ことができる。特に、記録媒体が布帛である場合に、本
発明は最大の効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係るインクジェットプリ
ンタの機構的構成例を示す概要図である。
【図2】 図1に示すインクジェットプリンタを構成す
る搬送ローラ及び送りローラ並びに両ローラ間に懸架さ
れ、粘着性を有するゴムで形成された無端ベルトを示す
概要図である。
【図3】 図1に示す送りローラであって、粘着性を有
するゴムで形成された無端ベルトを示す概要図である。
【図4】 粘着性回復手段として噴射装置を備えた構成
例を示す図であって、(a)は無端ベルトを備えたも
の、(b)は無端ベルトを備えないもの、をそれぞれ示
す概要図である(なお、図5乃至図8における(a)及
び(b)の意味するところは同じであるから、以下その
説明を略す。)。
【図5】 粘着性回復手段として水分付与体を備えた構
成例を示す概要図である。
【図6】 粘着性回復手段としてスポンジローラ又はブ
ラシ状ローラを備えた構成例を示す概要図である。
【図7】 水分除去手段としてブレードを備えた構成例
を示す概要図である。
【図8】 水分除去手段としてファンを備えた構成例を
示す概要図である。
【符号の説明】
1 インクジェットプリンタ 2 記録ヘッド 3 布帛(記録媒体) 3a 糸目 4 キャリッジ 5 下敷き 6 布帛元巻 7 下敷き元巻 8 作画テーブル 9 搬送ローラ 10 押さえローラ 11 押圧手段 12 送りローラ 13 テンションローラ 14、15 送りローラ 16 布帛収納手段 17 下敷き収納手段 18 無端ベルト 21 噴射装置(粘着性回復手段) 21a ホース 22 水分付与体 22a ホース 23 水分補給ローラ 24 ブレード 25 ファン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 孝行 東京都八王子市石川町2970 コニカ株式会 社内 Fターム(参考) 2C056 HA29 2C060 BA04 BC03 BC04 BC12 BC86 3F103 AA02 BB01

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体元巻から引き出された記録媒体
    を搬送する搬送ローラ及び送りローラとノズルを通じて
    インクを噴射する記録ヘッドとを備え、前記記録媒体
    を、前記搬送ローラ及び送りローラ間で搬送させつつ、
    前記記録ヘッドから噴射されたインクを付着させて、当
    該記録媒体上に画像を形成することが可能なインクジェ
    ットプリンタにおいて、 前記搬送ローラ及び送りローラに懸架された無端ベルト
    を備え、 前記無端ベルトの表面は、粘着性を有するゴムで形成さ
    れていることを特徴とするインクジェットプリンタ。
  2. 【請求項2】 記録媒体元巻から引き出された記録媒体
    を搬送する搬送ローラ及び送りローラとノズルを通じて
    インクを噴射する記録ヘッドとを備え、前記記録媒体
    を、前記搬送ローラ及び送りローラ間で搬送させつつ、
    前記記録ヘッドから噴射されたインクを付着させて、当
    該記録媒体上に画像を形成することが可能なインクジェ
    ットプリンタにおいて、 前記搬送ローラ又は送りローラの少なくとも一方は粘着
    性を有するゴムで形成されていることを特徴とするイン
    クジェットプリンタ。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載のインクジェットプ
    リンタにおいて、 使用に応じて低下する前記粘着性を、回復させる粘着性
    回復手段を備えていることを特徴とするインクジェット
    プリンタ。
  4. 【請求項4】 前記粘着性回復手段は、前記無端ベルト
    又は前記搬送ローラ若しくは送りローラの表面に対し水
    又は洗浄液を噴射する噴射装置であることを特徴とする
    請求項3記載のインクジェットプリンタ。
  5. 【請求項5】 前記粘着性回復手段は、前記無端ベルト
    又は前記搬送ローラ若しくは送りローラの表面に対し当
    接され当該表面に対して水又は洗浄液を付与することの
    可能な水分付与体であることを特徴とする請求項3記載
    のインクジェットプリンタ。
  6. 【請求項6】 前記水分付与体は、回動可能なスポンジ
    ローラ又はブラシ状ローラであることを特徴とする請求
    項5記載のインクジェットプリンタ。
  7. 【請求項7】 前記無端ベルト又は前記搬送ローラ若し
    くは送りローラの表面に対し付与された水分を除去する
    水分除去手段が備えられていることを特徴とする請求項
    4乃至6のいずれかに記載のインクジェットプリンタ。
  8. 【請求項8】 前記水分除去手段は、前記無端ベルト又
    は前記搬送ローラ若しくは送りローラの表面に対し当接
    されるブレードであること特徴とする請求項7記載のイ
    ンクジェットプリンタ。
  9. 【請求項9】 前記水分除去手段は、前記無端ベルト又
    は前記搬送ローラ若しくは送りローラの表面に対し空気
    を吹き付けるファンであることを特徴とする請求項7記
    載のインクジェットプリンタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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