JPH04249177A - 記録装置 - Google Patents

記録装置

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JPH04249177A
JPH04249177A JP3223291A JP3223291A JPH04249177A JP H04249177 A JPH04249177 A JP H04249177A JP 3223291 A JP3223291 A JP 3223291A JP 3223291 A JP3223291 A JP 3223291A JP H04249177 A JPH04249177 A JP H04249177A
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JP
Japan
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recording
recording material
fixing agent
roller
ink
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JP3223291A
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English (en)
Inventor
Kiyoharu Tanaka
清春 田中
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Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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  • Handling Of Sheets (AREA)
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  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
  • Folding Of Thin Sheet-Like Materials, Special Discharging Devices, And Others (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被記録材に画像を形成
する記録手段と被記録材を記録手段を通して搬送する搬
送手段とを有する記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】コンピューターやワードプロセッサ等と
併用されたり、あるいは単独に使用されるプリンタ、複
写機、ファクシミリ等の記録装置は、用紙やプラスチッ
ク薄板等のシート状の被記録材を給紙搬送するとともに
、画像情報に基づいて該被記録材に画像を記録していく
ように構成されている。前記記録装置は、記録方式によ
り、インクジェット式、ワイヤドット式、サーマル式、
レーザービーム式等に分けることができる。
【0003】そのうち、インクジェット式(インクジェ
ット記録装置)は、記録手段(記録ヘッド)から被記録
材にインクを吐出して記録を行なうものであり、高精細
な画像を高速で記録することができ、普通紙に特別の処
理を必要とせずに記録することができ、ノンインパクト
方式であるため騒音が少なく、しかも、多色のインクを
使用してカラー画像を記録するのが容易であるなどの利
点を有している。中でも、紙幅方向に多数の吐出口を配
列したラインタイプの記録手段を使用するライン型の装
置は、記録の一層の高速化が可能である。特に、熱エネ
ルギーを利用してインクを吐出するインクジェット式の
記録手段(記録ヘッド)は、エッチング、蒸着、スパッ
タリング等の半導体製造プロセスを経て、基板上に製膜
された電気熱変換体、電極、液路壁、天板などを形成す
ることにより、高密度の液路配置(吐出口配置)を有す
るものを容易に製造することができる。一方、被記録材
の材質に対する要求も様々なものがあり、近年では、通
常の被記録材である紙や樹脂薄板(OHP等)などの他
に、薄紙や加工紙(ファイリング用のパンチ孔付き紙や
ミシン目付き紙)、織布等を使用ことが要求されるよう
になってきた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、記録装
置においては、特に被記録材として薄紙や加工紙、織布
等を使用する場合には、紙や樹脂薄板に比べて剛性が低
く(腰が弱い)、搬送時に伸びやシワを生じやすいとい
う難点があり、被記録材に局所的な伸縮が生じると記録
画像の濃度変化が生じることになる。中でも、インクジ
ェット記録装置では、被記録材と記録手段との間に、わ
ずかではあるが適正な隙間(通常、0.5ミリ〜1ミリ
程度)を正確に保つ必要があるので、被記録材にシワや
弛みが生じると、被記録材が記録手段に接触して画像品
位を著しく低下させるばかりでなく、被記録材のケバが
記録手段の吐出口面に付着し、吐出不良(不吐出を含む
)になったり、被記録材が記録手段とプラテンとの間に
詰まって記録手段を破損する場合があった。このような
課題は、通常の用紙や樹脂薄板(OHP等)でも存在す
るが、特に、上記薄紙や加工紙、織布を使用する場合に
顕著になる。
【0005】また、被記録材を記録装置内で所望長さに
切断すると、切断部でケバや繊維の糸屑などが発生し、
これらが記録手段(記録ヘッド)に付着して、記録不良
(インクジェット記録ヘッドの場合の吐出不良など)の
原因となったり、搬送中に繊維がほつれて正常な搬送が
行われなくなることもあった。このような課題も、通常
の用紙や樹脂薄板(OHP等)でも存在するが、特に、
上記薄紙や加工紙、織布を使用する場合に顕著になる。
【0006】本発明はこのような技術的課題に鑑みてな
されたものであり、本発明の目的は、記録搬送時におけ
るケバやほつれの発生あるいは切断によるケバやほつれ
の発生を防止することにより、ケバやほつれが記録手段
に付着することに起因する記録不良や記録手段の損傷を
無くすことを可能とし、さらに、薄紙や加工紙、織布な
どの伸びやすい被記録材を使用する場合の伸びによる記
録不良を防止することを可能にする記録装置を提供する
ことである。
【0007】
【課題解決のための手段】本発明は、被記録材に画像を
形成する記録手段と被記録材を記録手段を通して搬送す
る搬送手段とを有する記録装置において、記録位置より
搬送方向上流側に、被記録材の記録面と反対側の面に固
着剤を供給する固着剤供給手段を設ける構成とすること
により、上記目的を達成するものである。
【0008】
【実施例】図1は本発明による記録装置の一実施例の構
成を模式的に示す縦断面図であり、本実施例の記録装置
Pは原稿等を読み取る読み取り装置からの画像信号に基
づいて記録するように構成されている。図1において、
記録装置Pの最下部には被記録材1がロール状に巻回し
て収納されている。この被記録材1は、まず、一対のロ
ーラーから成る第1の搬送ローラー2および一対のロー
ラーから成る第2の搬送ローラー3によって引き出され
ながら搬送される。次いで、後述する固着剤供給手段3
0およびカッター等から成る被記録材切断手段4を通過
した後、一対のローラーから成る副走査ローラー5およ
び一対のローラーから成る引っ張りローラー6に達する
【0009】被記録材1に対する記録(画像形成)は、
前記副走査ローラー5と引っ張りローラー6との間に設
けられた記録部20で行なわれる。この記録部20には
、被記録材1に画像を形成するための記録手段(記録ヘ
ッド)21が配設されている。記録された被記録材1は
、一対のローラーから成る排出ローラー7によって、排
出口8から装置外へ排出される。なお、前記記録手段2
1はキャリッジ24に装着されており、該キャリッジ2
4は一対のガイドレール9、10に沿って被記録材1の
幅方向(紙面に垂直な方向)に往復移動可能に案内支持
されている。
【0010】図2は図1の記録装置の記録部20の前方
から見た斜視図である。本実施例は本発明をインクジェ
ット方式の記録装置(インクジェット記録装置)に適用
する場合を示す。図2において、キャリッジ24に装着
された記録手段(記録ヘッド)21は、それぞれ異なる
インクを使用する4個の記録手段(記録ヘッド)21C
、21M、21Y、21Bで構成されている。カラー記
録の場合、これらの記録手段21C、21M、21Y、
21Bのインクの色として、例えば、シアン、マゼンタ
、イエロー、ブラックの各色が使用される。なお、以下
の説明では、前記記録手段21C、21M、21Y、2
1Bのいずれか任意の一つまたは全体を指す場合には、
単に記録手段21または記録ヘッド21で示すことにす
る。
【0011】前記記録手段(記録ヘッド)21は、イン
クを吐出するために利用される熱エネルギーを発生する
電気熱変換体を備えているものである。また、前記記録
手段21は、前記電気熱変換体が発生する熱エネルギー
によってインクに生じる膜沸騰による気泡の生成を含む
インクの状態変化に基づいて前記吐出口からインクを吐
出するものである。
【0012】図3は前記記録手段(記録ヘッド)21の
インク吐出部の構造を模式的に示す部分斜視図である。 図3において、前記被記録材1と所定の隙間(例えば、
約0.5〜1.5ミリ程度)をおいて対面する吐出口面
51には、所定のピッチで複数の吐出口52が形成され
、共通液室53と各吐出口52とを連通する各液路54
の壁面に沿ってインク吐出用のエネルギーを発生するた
めの電気熱変換体(発熱抵抗体など)55が配設されて
いる。図1および図2に示す記録装置(インクジェット
記録装置)では、各記録手段(記録ヘッド)21は、前
記複数の吐出口52がキャリッジ24の主走査方向(移
動方向)と交叉する方向に並ぶような位置関係で、該キ
ャリッジ24に搭載されている。こうして、画像信号ま
たは吐出信号に基づいて対応する電気熱変換体55を駆
動(通電)して、液路54内のインクを膜沸騰させ、そ
の時に発生する圧力によって吐出口52からインクを吐
出する記録手段(記録ヘッド)21が構成されている。
【0013】図2において、前記記録手段21にインク
を供給するためのインクタンク(例えば、インクカート
リッジ)11は、前記キャリッジ24と同期して主走査
方向に移動するキャリッジ23に搭載されている。この
インクタンク11は、4個の記録手段21に対応する4
個のインクタンク11C、11M、11Y、11Bで構
成されており、これらのインクタンクにはシアン、マゼ
ンタ、イエロー、ブラックの各色のインクが収納されて
いる。そして、これらのインクタンク11C、11M、
11Y、11B内のインクは、不図示のポンプにより、
チューブ22C、22M、22Y、22Bを通して、各
記録手段21C、21M、21Y、21Bへ供給される
。なお、以下の説明では、前記インクタンク11C、1
1M、11Y、11Bおよび前記チューブ22C、22
M、22Y、22Bのいずれか任意の一つまたは全体を
指す場合にも、単にインクタンク11およびチューブ2
2で示すことにする。
【0014】図2において、記録手段21のキャリッジ
24は、モーター12により、駆動プーリ13、従動プ
ーリ14およびベルト15を介して矢印B方向に往復駆
動される。前記モーター12は記録手段21の主走査(
被記録材1の幅方向の記録位置)を規制するためのもの
であり、高精度で駆動制御される。また、インクタンク
11のキャリッジ23は、モーター16により、駆動プ
ーリ17、従動プーリ18およびベルト19を介して、
記録手段のキャリッジ24と同期して、同じく矢印B方
向に往復駆動される。本実施例では、インクタンク11
を記録手段21とともに主走査方向に移動可能とするこ
とにより、インク供給用のチューブ22に加わるストレ
スを解消し、また、記録手段21のキャリッジ24とイ
ンクタンク11のキャリッジ23を別駆動とすることに
より、比較的重量体であるインクタンクの移動によって
発生する振動等が記録手段21側へ伝播することを防止
している。
【0015】さらに、副走査ローラー5および引っ張り
ローラー6は、同期回転駆動可能に不図示のモーターに
接続されている。搬送時には、引っ張りローラー6の方
が副走査ローラー5より若干速い周速度で回転する。副
走査ローラー5は、被記録材1を記録手段21に対して
正確に紙送りするためのものであり、その回転は正確に
制御される。
【0016】図2において、被記録材1は、一対のロー
ラーから成る副走査ローラー5と同じく一対のローラー
から成る引っ張りローラー6に挟持され、両ローラー間
で記録手段21によって記録される。引っ張りローラー
6の搬送速度は副走査ローラー5の搬送速度よりやや大
きく設定され、被記録材1に所定の張力を与えることに
より該被記録材の平面度を保つように駆動される。さら
に、被記録材1の記録面と反対側の面(裏面)は、記録
手段21と対向配置された平面状のプラテン29によっ
てバックアップされている。このプラテン29は、静電
吸着やエア吸引により、被記録材1を密着保持するよう
に構成されている。
【0017】そこで、停止している被記録材1に対して
、記録手段21による記録が図2中の左側から開始され
、記録幅Hの画像記録を右側まで行なって1行分の記録
が終了する。前記記録手段21による記録は、画像読み
取り部R(図1)で得られた画像情報に基づいて行なわ
れる。1行分の記録が終了すると、各キャリッジ23、
24は左側の所定位置まで戻される(キャリッジリター
ン)。このキャリッジ23、24の戻り移動の間に、副
走査ローラー5および引っ張りローラー6を所定量駆動
することにより、被記録材1が矢印A方向(搬送方向)
に所定量(通常、1行の幅に対応する量)だけ紙送りさ
れる。前記副走査ローラー5および引っ張りローラー6
を停止させて紙送りを終了させた後、次の行の記録が開
始される。以下同様の記録動作を繰り返すことにより、
被記録材1の全域に対する記録が行なわれる。なお、本
実施例では、4個の記録手段21を使用することにより
、フルカラーの画像を形成することができる。また、本
実施例では、被記録材1は図1中のカッター(被記録材
切断手段)4によって予め所望長さに切断されており、
記録が終了すると、該被記録材1は、一対のローラーか
ら成る排出ローラー7によって排出口から機外へ排出さ
れる。
【0018】本発明による記録装置では、記録手段21
の搬送方向上流側の所定位置に固着剤供給手段30が配
設されている。図1の実施例では、この固着剤供給手段
30は、第2の搬送ローラー3と被記録材切断手段(カ
ッター)4との間に配設されている。図4〜図8は、そ
れぞれ、前記固着剤供給手段30の各種の構成例を示す
模式的縦断面図である。
【0019】図4は固着剤供給手段30の第1の構成例
を示す縦断面図である。図4において、被記録材1の記
録面側には、装置本体に回転自在に軸支された対向ロー
ラー31が接触状態で従動可能に配設されており、その
反対側の面(裏面)には、固着剤供給ローラー32が接
触状態で配設されている。この固着剤供給ローラー32
は、後述する固着剤供給モーター70によって回転駆動
することができる。また、被記録材1の裏面側に配置さ
れたタンク34内には液状の固着剤33が貯蔵されてい
る。この固着剤33としては、例えば、カゼイン、ゼラ
チン、ポリビニールアルコール等が使用される。さらに
、前記タンク34内には、固着剤33内に半没状態で軸
支された汲み上げローラー35と該汲み上げローラー3
5に接離可能に配設されたブレード36が設けられてい
る。前記汲み上げローラー35は固着剤供給ローラー3
2と接触している。したがって、前記ブレード36を汲
み上げローラー35から離隔させた状態で、後述する固
着剤供給モーター70によって固着剤供給ローラー32
を回転駆動して汲み上げローラー35および固着剤供給
ローラー32を回転させると、液状の固着剤33は各ロ
ーラー35、32を介して被記録材1へ裏面から供給さ
れる。被記録材1への固着剤33の供給を断つ時には、
前記ブレード36を汲み上げローラー35に当接させる
ことにより、該汲み上げローラー35に付着した固着剤
33を事前に掻き落としてタンク34内へ戻す。
【0020】図5は固着剤供給手段30の第2の構成例
を示す縦断面図である。図5において、被記録材1の記
録面側には、装置本体に回転自在に軸支された対向ロー
ラー31が接触状態で従動可能に配設されており、その
反対側の面(裏面)には、固着剤供給ローラー32が接
触状態で配設されている。また、被記録材1の裏面側に
配置されたタンク34内には固着剤33が貯蔵されてい
る。前記タンク34内には、固着剤33内に半没状態で
軸支された汲み上げローラー35が設けられており、こ
の汲み上げローラー35と前記固着剤供給ローラー32
はアーム37によって連結されている。このアーム37
は、汲み上げローラー35の回転中心軸35aを中心と
して、不図示の揺動手段により揺動可能に取り付けられ
ている。前記汲み上げローラー35と固着剤供給ローラ
ー32は常に圧接している。したがって、前記アーム3
7を被記録材1側へ揺動させ、固着剤供給ローラー32
を被記録材1に接触させた状態で、後述固着剤供給モー
ター70により固着剤供給ローラー32を回転駆動して
汲み上げローラー35および固着剤供給ローラー32を
回転させると、液状の固着剤33は各ローラー35、3
2を介して被記録材1へ裏面から供給される。被記録材
1への固着剤33の供給を断つ時には、前記アーム37
を被記録材1から離隔する方向へ揺動させて、固着剤供
給ローラー32被記録材1から離隔させればよい。
【0021】図6は固着剤供給手段30の第3の構成例
を示す縦断面図である。図6において、被記録材1の記
録面側には、装置本体に回転自在に軸支された対向ロー
ラー31が接触状態で従動可能に配設されている。被記
録材1の裏面側に配置されたタンク33内には液状の固
着剤33が貯蔵されている。この固着剤33としては、
前述のごとく、例えば、カゼイン、ゼラチン、ポリビニ
ールアルコールなどが使用される。前記タンク34内に
は、対向ローラー31の反対側から被記録材1に接触可
能な、多孔質材またはフェルトなどから成る浸透部材3
8が設けられている。この浸透部材38は、その一端部
で固着剤33内に浸され、他端部で被記録材1を挟んで
対向ローラー31方向に接触可能に配設されている。ま
た、この浸透部材38の被記録材1側の部分は、揺動中
心38aを中心として、被記録材1に対して、接離可能
になっている。したがって、前記浸透部材38の揺動可
能部分を被記録材1の方向へ揺動させて該被記録材を挟
んで対向ローラー31方向に当接させれば、該浸透部材
38内に浸透した固着剤33が被記録材1へ供給される
。被記録材1への固着剤33の供給を断つ時には、浸透
部材38の被記録材1側の部分を、揺動中心38aを中
心として、被記録材1から離隔する方向へ揺動させれば
よい。
【0022】図7は固着剤供給手段30の第4の構成例
を示す縦断面図である。図7の固着剤供給手段30は、
タンク34内の固着剤33をポンプ39によって汲み上
げ、汲み上げた固着剤33をノズル40から被記録材1
の対向ローラー31と反対側の部分へ向けて射出するこ
とにより、固着剤33を被記録材1の裏面へ供給するよ
うに構成されている。
【0023】図8は固着剤供給手段30の第5の構成例
を示す縦断面図である。図8において、被記録材1の記
録面側には、装置本体に回転自在に軸支された対向ロー
ラー31が接触状態で従動可能に配設されており、その
反対側には、被記録材1の裏面と接触可能な固着剤供給
ローラー32が配設されている。この固着剤供給ローラ
ー32は、揺動支点37aを中心に揺動可能なアーム3
7に回転自在に軸支されている。また、前記固着剤供給
ローラー32は、回転中心軸となる中空軸32aの周面
に多孔質材のローラー部32bを固着した構造をしてい
る。そこで、前記中空軸32aには、内外を連通する複
数の連通孔が形成されており、中空軸32aの内部に注
入された固着剤33が前記連通孔から多孔質のローラー
部32bに浸透するように構成されている。したがって
、前記中空軸32a内部に固着剤33を注入するととも
に、アーム37を被記録材1の方へ揺動させて固着剤供
給ローラー32を被記録材1を挟んで対向ローラー31
の方向へ当接させれば、前記多孔質のローラー部32b
に浸透した固着剤33が被記録材1に供給される。被記
録材1への固着剤33の供給を断つ時には、前記アーム
37を被記録材1から離隔する方向へ揺動させて、固着
剤供給ローラー32被記録材1から離隔させればよい。
【0024】図9〜図11は、それぞれ、前記固着剤供
給手段30によって被記録材1へ固着剤33を供給する
際の各種の供給領域を示す部分斜視図である。次に、図
9〜図11を参照して、固着剤供給手段30による固着
剤33の供給領域について説明する。
【0025】図9は、通常の紙や樹脂薄板等、あるいは
織布等から成る被記録材1の両側端縁部のみに液状の固
着剤33を供給する場合を示す。図9において、被記録
材1の両側端縁部に固着剤供給ローラー32が配置され
ており、被記録材1の両側端縁部のみに固着剤33が供
給される。このような固着剤供給方法によれば、被記録
材1を搬送する際に生じやすい端縁部からのケバや繊維
のほつれを防止することができ、固着剤供給手段30の
下流側に位置する記録手段(記録ヘッド)21との擦れ
やケバ付着などによる記録不良、例えば、インクジェッ
ト記録ヘッドの場合の不吐出やヨレを防止して高品位で
安定した画像記録を行なうことが可能となる。なお、図
9においては、固着剤供給手段30として、図8の第5
の構成例のものが使用されており、それぞれ対応する部
分を同一符号で示す。
【0026】図10は被記録材1の切断部に液状の固着
剤33を供給する場合を示す。図10において、固着剤
供給手段30として、被記録材1の全幅をカバーする長
さの固着剤供給ローラー32を有する構成のものが使用
されており、この長い固着剤供給ローラー32を揺動中
心37aを中心に所定のタイミングで揺動させて被記録
材1に対する接触および離隔を繰り返す。所定のタイミ
ングで固着剤33が供給された領域(或る幅をもって被
記録材1を横切る帯状の領域)は、搬送方向下流側に配
設されたカッター4によって切断される切断位置Cに対
応する領域となる。したがって、先行する被記録材1の
後端部と後続する被記録材1の先端部に固着剤33が供
給されるため、切断によるケバやほつれを防止すること
ができる。なお、図10においては、固着剤供給手段3
0として、図8の第5の構成例に相当するものが使用さ
れており、それぞれ対応する部分が同一符号で示されて
いる。
【0027】図11は、被記録材1の記録面と反対側の
裏面全域に液状の固着剤33を供給する場合を示す。図
11に示すように、被記録材1の全域に固着剤33を供
給すれば、前述から明らかなように、ケバやほつれが搬
送時および切断時のいずれで発生する場合でも、これら
のケバやほつれを全て防止することができる。さらに、
下流側に配置された記録手段21と対向するプラテン2
9による被記録材1の保持性能、並びに記録画像の画質
の点でも、これらを一層向上させることが可能となる。 なお、図11においても、固着剤供給手段30として、
図8の第5の構成例に相当するものが使用されており、
それぞれ対応する部分が同一符号で示されている。
【0028】次に、以上の構成を有する各実施例の作用
および効果について説明する。エアの吸引力によって被
記録材(紙、OHP等の樹脂薄板、織布など)1をプラ
テン29に平面保持する機構では、該プラテン29の平
面部に複数の吸引孔が設けられている。ところが、特に
薄紙や加工紙、織布のように内部に隙間を有する被記録
材1を使用する場合には、前記吸引力による保持力が低
下する。これに対処する方法として吸引力をアップする
手法があるが、このような手法では、エア吸引による騒
音レベルが強くなってしまい、さらに、吸引孔に位置す
る部分とそうでない部分とで該被記録材1に対するイン
クの浸透度や乾燥状態に差異が生じ、その結果として、
吸引孔の跡が画像濃度のムラとなって現れてしまう。ま
た、インクが記録面側から被記録材1の内部隙間を通り
抜けてプラテン29まで到達し、プラテン29の面がイ
ンクで汚れるために、被記録材1の裏面汚れを発生させ
る原因にもなる。
【0029】そこで、図11に示すごとく、被記録材1
の裏面全域に固着剤33を供給すれば、被記録材1の内
部隙間を埋めてしまうことによってエア吸引の損失を減
少させることができるので、吸引力をアップさせる必要
が無くなる。同時に、吸引孔の跡の濃度ムラやプラテン
29のインク汚れも防止することができる。
【0030】また、静電吸着力によって被記録材1をプ
ラテン29に平面保持する機構においても、図11のよ
うに、被記録材(紙、OHP等の樹脂薄板、織布など)
1の裏面全域に固着剤33を供給することにより、プラ
テン29の面に対する被記録材1の接触面積を増大させ
ることができ、確実に吸着保持することが可能となる。
【0031】次に、上記固着剤33の供給量制御につい
て説明する。紙、OHP等の樹脂薄板、織布など被記録
材1き内部隙間は様々であり、特に、織布で構成された
被記録材では繊維径や織り方により繊維間の隙間は様々
である。このため、固着剤33の供給量は被記録材1の
隙間状態に対応させることが望まれる。例えば、織布の
場合を例に挙げると、薄手の織布で織り目の粗い材質に
対して多量の固着剤33を供給すると、固着剤33が繊
維間隙間を通って記録面側にまで達してしまい、被記録
材としての織布への記録が妨げられるおそれがある。し
たがって、固着剤33の供給量は、被記録材1の内部隙
間の状態を考慮して、一定範囲内に制御することが要請
される。
【0032】図12は、本発明による記録装置の制御系
の構成を、インクジェット記録装置の場合を例に挙げて
示すブロック図である。図12において、記録装置を動
作させるための制御系は、制御部60、インターフェイ
ス、操作部(操作パネル等)62、各モーターを駆動す
るためのモータードライバー63、記録手段(記録ヘッ
ド)21を駆動するためのヘッドドライバー64、被記
録材1の材質を検出するための記録材質検出センサー6
5などで構成されている。前記制御部60は、マイクロ
プロセッサ等のCPU66、CPU66の制御プログラ
ムや各種データを格納しているROM67、CPU66
のワークエリアとして使用されるとともに各種データの
一時的保存等を行なうRAM68などを備えている。ま
た、前記モータードライバー63によって駆動されるモ
ーターとして、記録手段21のキャリッジ24を移動さ
せるためのモーター12、インクタンク11のキャリッ
ジ23を移動させるためのモーター16、副走査ローラ
ー5および引っ張りローラー6を回転させるための給紙
搬送モーター69の他に、前記固着剤供給ローラー32
を回転させるための固着剤供給モーター70が設けられ
ている。
【0033】前記制御部60は、インターフェイス61
を介して、操作部62より各種の情報、例えば、記録濃
度、記録枚数、記録サイズ等に関する情報が入力される
。そして、前記制御部60は、インターフェイスを介し
て、各モーターを駆動するための駆動信号および記録手
段21を駆動するための画像信号などを出力し、各部材
を駆動させる。ここで、操作部62あるいは記録材質検
出センサー65からの信号によって、固着剤供給量が決
定される。固着剤供給手段として供給ローラー32(図
4など)を用いる供給系においては、該供給ローラー3
2の回転数を制御することにより、供給量を制御するこ
とができる。例えば、図4または図5に示すような供給
ローラー32を用いる系においては、ローラー周速をア
ップして被記録材1との相対速度差を大きくすれば、固
着剤33の供給量が増大し、逆に、相対速度差を小さく
すれば、固着剤供給量が減少する。
【0034】一方、図6または図8に示すような固着剤
供給系では、浸透部材(フェルト等)38または多孔質
供給ローラー32の被記録材1に対する当接圧を調節す
ることにより、固着剤供給量を制御することができる。 さらに、図7または図8に示すような固着剤供給系では
、ノズル40または多孔質供給ローラー32の中空軸3
2aへの固着剤33の注入圧を調節することにより、固
着剤供給量を制御することができる。なお、前述の固着
剤33の供給は、被記録材1の材質に関係なく行なうこ
とができるが、例えば、被記録材1として通常の紙や樹
脂薄板(OHP等)を使用する場合であって、固着剤3
3を必要としない場合には、この固着剤供給手段の動作
は停止させられる。
【0035】また、前記固着剤33としては、記録に使
用されるインクに対して、非親和性であるか、親和し難
い性質を示すものが好適である。例えば、記録用に油性
インクを使用する場合には、水溶性の固着剤を使用する
ことが好ましい。その理由は、ユーザーの要求により記
録装置から出力された被記録材1を洗浄する場合、固着
剤33だけは洗い流されるが、画像記録されたインクは
洗い流されることなく保存されることが要請されるから
である。特に、被記録材1として織布を使用する場合に
は、固着剤33だけを洗い流すことにより、織布のもつ
質感や風合いを再現させることも可能となる。
【0036】以上説明してきた実施例では固着剤33は
、例えば、カゼイン、ゼラチン、ポリビニールアルコー
ルなどの液状のものであったが、本発明はこれに限定さ
れるものではなく、例えば、固着剤として粘着テープを
使用し、これを被記録材の裏面に接着させる方法で実施
してもよい。図13は、固着剤として粘着テープを使用
する場合の記録装置の構成を模式的に示す縦断面図であ
る。図13において、固着剤供給手段30は対向ローラ
ー31および固着剤供給ローラー32で形成されており
、ロール状に巻回して収納された粘着テープ71は、前
記固着剤供給手段30のローラー間に送給され、被記録
材1と合流する。送給された粘着テープ71は被記録材
1の裏面(記録面と反対側の面)に接着され、粘着テー
プ71が接着された被記録材1は、図1の場合と同様に
、被記録材切断手段4を通過して副走査ローラー5およ
び引っ張りローラー6へ達し、記録された後、排出ロー
ラー7により排出口8から機外へ排出される。
【0037】図13の記録装置は、上記した点で図1の
記録装置と相違しているが、その他の部分では実質上同
じ構成を有しており、それぞれ対応する部分を同一符号
で示し、それらの詳細説明は省略する。図13の記録装
置によれば、粘着テープ71は切断手段4により被記録
材1とともに切断されるので、切断部におけるケバやほ
つれの発生が防止される。また、粘着テープ71は、機
外へ排出された後、ユーザーの要求等に応じて容易に剥
がすこともできる。さらに、粘着テープ71として片面
剥離紙付き両面粘着テープを用いれば、機外へ排出した
後で、剥離紙を外して被記録材1を台紙などに貼り付け
ることも容易に行なうことができ、織布あるいは紙や樹
脂薄板などの被記録材1によって画像見本などを作成す
る場合に便利である。
【0038】また、前記液状の固着剤33として、熱軟
化性あるいは熱溶融性の固着剤を使用すると、画像記録
した被記録材1を出力した後で、該被記録材を他の部材
の上に置いてアイロン処理(加熱処理)することにより
、容易にパッチワーク加工を行なうことが可能となる。 なお、以上説明した本発明は、被記録材1として、紙、
樹脂薄板(OHPなど)、織布など、種々の材質の被記
録材を使用する場合に有効なものであり、インクジェッ
ト記録装置で織布に記録する場合にも有効であることは
勿論である。
【0039】また、以上の各実施例では、本発明を主と
してインクジェット記録装置に適用する場合を例に挙げ
て説明したが、本発明は、サーマル記録装置、ワイヤド
ット記録装置、レーザービーム記録装置など、他の記録
方式の記録装置に対しても同様に適用でき、同様の効果
を達成し得るものである。さらに、以上の各実施例では
、被記録材1に沿って移動する2個のキャリッジ24お
よび23を使用し、これらのキャリッジに記録手段21
およびインクタンク11を搭載するシリアルタイプの記
録装置の場合を例に挙げて説明したが、本発明は、1個
のキャリッジを使用して該キャリッジに記録手段および
/またはインクタンクを搭載するシリアルタイプの記録
装置、あるいは、被記録材の幅方向記録領域の全体また
は一部に対応する長さのライン記録手段を用いるライン
型の記録装置など、走査方式の種類に関係なく、同様に
適用することができ、同様の効果を達成し得るものであ
る。
【0040】また、以上の実施例における記録手段(記
録ヘッド)としては、記録ヘッドとインクタンクを一体
にした交換可能なカートリッジタイプの記録手段、ある
いは、記録ヘッドとインクタンクを別体とし、例えば、
カプラーおよびチューブを介して結合する構造の記録手
段など、種々の構造の記録手段を使用することができる
。さらに、以上の実施例では、異なる色で記録する複数
の記録手段を備えたカラー記録装置の場合を例に挙げて
説明したが、本発明は、1個の記録手段(記録ヘッド)
を備えた記録装置、あるいは色彩が同じで濃度が異なる
複数の記録手段を使用する諧調記録用の記録装置など、
記録手段の個数に関係無く同様に適用でき、同様の作用
効果を達成し得るものである。
【0041】なお、本発明は、インクジェット記録装置
であれば、例えば、ピエゾ素子等の電気機械変換体等を
用いる記録手段(記録ヘッド)を使用するものに適用で
きるが、中でも、熱エネルギーを利用してインクを吐出
する方式のインクジェット記録装置において優れた効果
をもたらすものである。かかる方式によれば、記録の高
密度化、高精細化が達成できるからである。
【0042】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行なうのが好ましい。この方式は、所謂オンデマンド型
、コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、
特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保
持されているシートや液路に対応して配置されている電
気熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える
急速な温度上昇を与える少なくとも一つの駆動信号を印
加することによって、電気熱変換体に熱エネルギーを発
生せしめ、記録手段(記録ヘッド)の熱作用面に膜沸騰
させて、結果的にこの駆動信号に一対一対応し液体(イ
ンク)内の気泡を形成出来るので有効である。
【0043】この気泡の成長、収縮により吐出用開口を
介して液体(インク)を吐出させて、少なくとも一つの
滴を形成する。この駆動信号をパルス形状とすると、即
時適切に気泡の成長収縮が行なわれるので、特に応答性
に優れた液体(インク)の吐出が達成でき、より好まし
い。このパルス形状の駆動信号としては、米国特許第4
463359号明細書、同第4345262号明細書に
記載されているようなものが適している。尚、上記熱作
用面の温度上昇率に関する発明の米国特許第43131
24号明細書に記載されている条件を採用すると、更に
優れた記録を行なうことができる。
【0044】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路又は直角液流路)の他
に熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示
する米国特許第4558333号明細書、米国特許第4
459600号明細書を用いた構成も本発明に含まれる
ものである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共
通するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開
示する特開昭59年第123670号公報や熱エネルギ
ーの圧力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を
開示する特開昭59年第138461号公報に基づいた
構成としても本発明は有効である。すなわち、記録ヘッ
ドの形態がどのようなものであっても、本発明によれば
、記録を確実に効率よく行なうことができるようになる
からである。
【0045】さらに、記録装置が記録できる記録媒体の
最大幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドに対しても、本発明は有効に適用できる。そのよ
うな記録ヘッドとしては、複数記録ヘッドの組み合わせ
によってその長さを満たす構成や、一体的に形成された
1個の記録ヘッドとしての構成のいずれでもよい。加え
て、上例のようなシリアルタイプのものでも、装置本体
に固定された記録ヘッド、あるいは装置本体に装着され
ることで装置本体との電気的な接続や装置本体からのイ
ンクの供給が可能になる交換自在のチップタイプの記録
ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一体的にインクタン
クが設けられたカートリッジタイプの記録ヘッドを用い
た場合にも本発明は有効である。
【0046】また、本発明に記録装置の構成として設け
られる、記録ヘッドに対しての回復手段、予備的な補助
手段等を付加することは本発明の効果を一層安定できる
ので好ましいものである。これらを具体的に挙げれば、
記録ヘッドに対しての、キャッピング手段、クリーニン
グ手段、加圧或は吸引手段、電気熱変換体或はこれとは
別の加熱素子或はこれらの組み合わせによる予備加熱手
段、記録とは別の吐出を行なう予備吐出モードを行なう
ことも安定した記録を行なうために有効である。
【0047】また、搭載される記録ヘッドの種類ないし
個数についても、例えば、単色のインクに対応して1個
のみが設けられたものの他、記録色や濃度を異にする複
数のインクに対応して複数個数設けられるものであって
もよい。すなわち、例えば、記録装置の記録モードとし
ては、黒色等の主流色のみの記録モードだけではなく、
記録ヘッドを一体的に構成するか複数個の組み合わせに
よるか、いずれでもよいが、異なる色の複色カラー又は
、混色によるフルカラーの少なくとも一つを備えた装置
にも本発明は極めて有効である。
【0048】さらに加えて、以上説明した本発明実施例
においては、インクを液体として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もし
くは液化するもの、あるいは、インクジェット方式では
、インク自体を30℃以上70℃以下の範囲内で温度調
整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあるように温
度制御するものが一般的であるから、使用記録信号付与
時にインクが液状をなすものであればよい。加えて、積
極的に熱エネルギーによる昇温をインクの固形状態から
液体状態への状態変化のエネルギーとして使用せしめる
ことで防止するか、または、インクの蒸発防止を目的と
して放置状態で固化するインクを用いるかして、いずれ
にしても、熱エネルギーの記録信号に応じた付与によっ
てインクが液化し、液状インクが吐出されるものや、記
録媒体に到達する時点ではすでに固化し始めるもの等の
ような、熱エネルギーによって初めて液化する性質のイ
ンクを使用する場合も本発明は適用可能である。
【0049】このような場合のインクは、特開昭54−
56847号公報あるいは特開昭60−71260号公
報に記載されるような、多孔質シート凹部または貫通孔
に液状または固形物として保持された状態で、電気熱変
換体に対して対向するような形態としてもよい。本発明
においては、上述した各インクに対して最も有効なもの
は、上述した膜沸騰方式を実行するものである。
【0050】さらに加えて、本発明によるインクジェッ
ト記録装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理
機器の画像出力端末として用いられるものの他、リーダ
等と組み合わせた複写装置、さらには送受信機能を有す
るファクシミリ装置の形態を採るもの等であってもよい
【0051】
【発明の効果】以上の説明から明らかなごとく、本発明
によれば、被記録材に画像を形成する記録手段と被記録
材を記録手段を通して搬送する搬送手段とを有する記録
装置において、記録位置より搬送方向上流側に、被記録
材の記録面と反対側の面に固着剤を供給する固着剤供給
手段を設ける構成としたので、記録搬送時におけるケバ
やほつれの発生あるいは切断によるケバやほつれの発生
を防止することにより、ケバやほつれが記録手段に付着
することに起因する記録不良や記録手段の損傷を無くす
ことができ、さらに、織布などの伸びやすい被記録材を
使用する場合の伸びによる記録不良を防止することがで
きる記録装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による記録装置の一実施例の構成を模式
的に示す縦断面図である。
【図2】図1の記録装置の記録部の構成を記録面側から
見て示す斜視図である。
【図3】図1中の記録手段のインク吐出部の構成を模式
的に示す部分斜視図である。
【図4】図1中の固着剤供給手段の第1の構成例を示す
縦断面図である。
【図5】図1中の固着剤供給手段の第2の構成例を示す
縦断面図である。
【図6】図1中の固着剤供給手段の第3の構成例を示す
縦断面図である。
【図7】図1中の固着剤供給手段の第4の構成例を示す
縦断面図である。
【図8】図1中の固着剤供給手段の第5の構成例を示す
縦断面図である。
【図9】図1中の固着剤供給手段による固着剤の供給領
域の第1の例を示す部分斜視図である。
【図10】図1中の固着剤供給手段による固着剤の供給
領域の第2の例を示す部分斜視図である。
【図11】図1中の固着剤供給手段による固着剤の供給
領域の第3の例を示す部分斜視図である。
【図12】本発明による記録装置の制御系の構成を例示
するブロック図である。
【図13】本発明による記録装置の他の実施例の構成を
模式的に示す縦断面図である。
【符号の説明】
1        被記録材 4        被記録材切断手段 5        副走査ローラー 6        引っ張りローラー 11      インクタンク(インクカートリッジ)
20      記録部 21      記録手段(記録ヘッド)23    
  インクタンクのキャリッジ24      記録手
段のキャリッジ30      固着剤供給手段 31      対向ローラー 32      固着剤供給ローラー 33      固着剤(液状) 34      固着剤のタンク 35      汲み上げローラー 38      浸透部材(フェルト)39     
 固着剤送給用のポンプ40      固着剤射出用
のノズル52      吐出口 55      電気熱変換体 60      制御部 62      操作部(操作パネル)69     
 給紙搬送モーター 70      固着剤供給モーター 71      粘着テープ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】      被記録材に画像を形成する記
    録手段と被記録材を記録手段を通して搬送する搬送手段
    とを有する記録装置において、記録位置より搬送方向上
    流側に、被記録材の記録面と反対側の面に固着剤を供給
    する固着剤供給手段を設けることを特徴とする記録装置
  2. 【請求項2】      前記固着剤供給手段は、被記
    録材の所定範囲のみに固着剤を供給可能であることを特
    徴とする請求項1の記録装置。
  3. 【請求項3】      前記固着剤供給手段の搬送方
    向下流側に、被記録材を所定長さに切断する切断手段を
    配設し、固着剤供給領域内で被記録材を切断可能にした
    ことを特徴とする請求項1の記録装置。
  4. 【請求項4】      前記被記録材の所定範囲が、
    少なくとも、該被記録材の両端部であることを特徴とす
    る請求項2の記録装置。
  5. 【請求項5】      前記被記録材の切断位置を含
    む範囲に固着剤を供給することを特徴とする請求項3の
    記録装置。
  6. 【請求項6】      前記固着剤が前記インクと非
    親和性であることを特徴とする請求項1の記録装置。
  7. 【請求項7】      固着剤の供給量を、被記録材
    の材質に応じて制御する固着剤制御手段を有することを
    特徴とする請求項1の記録装置。
  8. 【請求項8】      前記記録手段が、インク吐出
    用の熱エネルギーを発生するための電気熱変換体を備え
    ているインクジェット記録手段であることを特徴とする
    請求項1の記録装置。
  9. 【請求項9】    前記記録手段が、前記電気熱変換
    体によって印加される熱エネルギーによりインクに生じ
    る膜沸騰を利用して、吐出口よりインクを吐出させるこ
    とを特徴とする請求項8のインクジェット記録装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6705717B1 (en) 1993-09-30 2004-03-16 Canon Kabushiki Kaisha Ink-jet printer and printing system capable of printing on clothes and papers, ink to be used in the system and production method for producing article with employing the system
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