JP2002254718A - 記録装置 - Google Patents

記録装置

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JP2002254718A
JP2002254718A JP2001062151A JP2001062151A JP2002254718A JP 2002254718 A JP2002254718 A JP 2002254718A JP 2001062151 A JP2001062151 A JP 2001062151A JP 2001062151 A JP2001062151 A JP 2001062151A JP 2002254718 A JP2002254718 A JP 2002254718A
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head
recording medium
heads
ink jet
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JP2001062151A
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English (en)
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Isao Ebisawa
功 海老沢
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Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録装置の大きさを最小にでき、コストを低
減でき、記録装置の大きさを最小にできる両面記録型の
記録装置を提供する。 【解決手段】 カラーインクジェットヘッド1aはキャ
リッジ2aに搭載されている。キャリッジ2aは記録媒
体の面に沿ってインクジェットヘッド1aを案内するた
めのシャフト3aに摺動自在に取り付けられている。キ
ャリッジ2aの一部にはプーリー5,6に掛け回された
伝達ベルト4が係合し、プーリー6に駆動モータMが連
結されている。また、記録媒体を間においてインクジェ
ットヘッド1aと対向する側に、インクジェットヘッド
1bを搭載したキャリッジ2bと、キャリッジ2bを案
内するシャフト3bとが配されている。伝達ベルト4は
キャリッジ2bにも係合しており、インクジェットヘッ
ド1aとインクジェットヘッド1bが駆動モータMの駆
動により同時に移動する機構となっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録媒体の両面に
画像を形成、記録する記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】プリンタ、複写機、ファクシミリ等の機
能を有する記録装置、あるいはコンピュータやワードプ
ロセッサ等を含む複合型電子機器やワークステーション
の出力機器として用いられる記録装置は、画像情報に基
づいて用紙やプラスチック薄板などの記録媒体に画像を
記録していくように構成されている。このような記録装
置は、記録方式により、インクジェット式、ワイヤード
ット式、サーマル式、レーザービーム式などに分けるこ
とができる。
【0003】上記記録装置のうち、インクジェット記録
装置は、記録ヘッドから記録媒体にインクを吐出して記
録を行うものであり、記録手段のコンパクト化が容易で
あり、高精細な画像を高速で記録することができ、普通
紙に特別の処理を必要とせずに記録することができ、ラ
ンニングコストが安く、ノンインパクト方式であるため
騒音が少なく、しかも、多色のインクを使用してカラー
画像を記録するのが容易であるなどの利点を有してい
る。
【0004】このようなインクジェット記録装置は、一
般的に記録ヘッド内の液路にインクを供給し、該記録ヘ
ッドの液路に配設された圧電素子や電気熱変換体等のイ
ンク滴吐出手段を用いて、液路と連通する微細なノズル
の吐出口からインク滴を噴射する記録ヘッドを有する。
そして、所望の画像データに基づいて複数のノズルの吐
出口からオンデマンドで吐出させることによって用紙等
の記録媒体にインクドットのパターンを記録付着させて
画像を形成する。
【0005】カラー画像を得る為のインクジェット記録
装置は、一般的にイエロー、マゼンタ、シアン、及びブ
ラック等の各インクに対応し、それぞれのインクを供給
された記録ヘッドからカラーインクを吐出させる。
【0006】また、従来では記録媒体に対し両面記録を
行う際、記録媒体の搬送手段を工夫し第1に記録媒体の
表面に記録を行い、第2に裏面に記録を行う手段がとら
れている。この手段では、第1に表面への画像記録終了
後に第2に裏面への画像記録を行う為にメカ機構により
搬送し裏面の記録を開始する。
【0007】この際、インクジェット記録装置の場合
は、記録媒体の表面の画像を形成したインクの定着がほ
ぼ終わった時間を経てから、記録媒体裏面へ記録を行う
手段などがとられている。
【0008】そのため、両面記録を実施しても記録時間
に2枚相当の待機時間を要する。また一度表面にインク
ジェット記録を行ってから裏面に記録を行うため、表面
記録時に記録媒体にインクが染み込み、裏面記録を実施
する際に記録面の状態が不安定になったり、うねったり
してしまう問題があった。
【0009】このような従来例として、特開平07−2
76716号公報は、記録用紙の両面に画像記録が可能
な様に表面側と裏面側にインクジェット方式の記録ヘッ
ドを有した構成を示している。記録用紙表面側の第一の
記録ヘッドでの記録が終了した後に、記録用紙が搬送ロ
ーラで所定量搬送され、次に第二の記録ヘッドで裏面の
記録が行われる構成である。
【0010】さらに、特開平10−171202号公報
では、レーザープリンタとソリッドインクジェットプリ
ンタを用いた2色両面印刷システムが提案されている。
このシステムは、記録用紙の一方の面にトナー像とイン
ク像を形成し、その後トナー像を定着させる工程を経て
から、記録用紙の反転を行い、他方の面に画像記録を行
うものである。
【0011】特開平11−221944号公報では、略
対向する2つのプリンタエンジンを含む記録ヘッド部の
間に記録用紙を配することで両面記録が可能な構成を示
しているが、各記録ヘッドの駆動の為の駆動源を複数要
している。
【0012】特開平05−261979号公報では、イ
ンクジェットヘッドで一度転写媒体に記録を行い、次に
その転写媒体上の記録情報を記録媒体上に接触させて転
写する記録ユニットを有し、記録ユニットは2個あり、
記録媒体表側の第一面には第一の記録ユニットを用い、
裏側の第二面には他の第二の記録ユニットで転写記録を
行うことが提案されている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】両面記録のメリットは
記録時間のスピードアップが図れ、また両面記録を実行
することで記録用紙の有効活用ができ、エコロジーへの
配慮も可能ということである。
【0014】しかし、従来の両面記録装置においては、
両面記録を行うのにまず第一の記録ヘッドで記録媒体表
面を記録し、次に記録用紙を所定量搬送させてから記録
媒体裏面に対し第二の記録ヘッドで記録を行う手段が提
案されている。これは、両面記録を行う為に、記録時間
が多くかかる、余分なスペースを確保しなければならな
い等といった問題があった。
【0015】また、記録媒体の表面と裏面を略同時に両
面記録を行う方式で、記録媒体の搬送方向(副走査方
向)と交差する方向(主走査方向)に記録ヘッドを移動
させるいわゆるシリアルタイプの記録装置の構成をとっ
た場合、記録媒体表面側の第一の記録ヘッドと記録媒体
裏面側の第二の記録ヘッドを駆動させるのに各々の駆動
源が必要であり独立で制御されている。複数の駆動源を
もつ事は、コストが高くなり、またスペースを確保しな
ければならないといった問題があった。
【0016】本発明の目的は、上記従来技術の問題点に
鑑み、記録装置の大きさを最小にでき、また記録媒体両
面にそれぞれ配した各記録ヘッドを移動させる駆動源を
ヘッドごとに複数持たなくても可能な構成とし、コスト
を下げてしかもスペースを有効に活用可能な両面記録型
の記録装置を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、記録媒体の両面に記録を行う記録装置であ
って、記録媒体を挟む両側にそれぞれ1個ないし複数個
の記録ヘッドが配置され、前記記録媒体を挟む両側に配
置された各々の記録ヘッドが一つの駆動源により前記記
録媒体に沿って略同時に移動する構成とした記録装置で
ある。
【0018】上記の記録装置において、前記記録媒体を
挟む両側に配置された全ての記録ヘッドが一つのエンド
レスベルトに取り付けられていて、前記記録媒体の搬送
方向と交差する方向において互いに相反する方向に移動
しながら記録を行うことが好ましい。
【0019】前記記録媒体を挟む両側に配置された全て
の記録ヘッドはカラー記録を行うカラーヘッドであって
もよい。
【0020】前記記録媒体を挟む両側に配置された記録
ヘッドについて、前記記録媒体を挟む一方の1個ないし
複数個の記録ヘッドはカラー記録を行うカラーヘッドで
あり、他方の1個ないし複数個の記録ヘッドはモノクロ
記録を行うモノクロヘッドであってもよい。
【0021】このようなカラーヘッドはブラック、シア
ン、マゼンタ、イエローの色の記録を行う記録ヘッドで
あることが好ましい。
【0022】さらに、記録ヘッドはインクジェット方式
の記録ヘッドであることが好ましい。
【0023】また、上記のカラーヘッドは複数色に対応
するノズル群が略一直線上に配置されたインクジェット
記録ヘッドであることが好ましい。
【0024】また、インクジェット記録ヘッドは、イン
ク滴を飛翔させるためにインクに熱を付与する熱付与手
段またはインクに振動を付与する振動付与手段、または
熱付与手段と振動付与手段を組み合わせた手段を用いた
ものである。
【0025】上記のような構成において、記録媒体に対
し両面記録を行う二つの記録ヘッドはお互いの記録部が
対向される位置関係にある。記録媒体を挟む一方の側の
第一記録ヘッドと他方の側の第二記録ヘッドは、一つの
エンドレスベルトに取り付けられている。第一記録ヘッ
ドと第二記録ヘッドは、前記エンドレスベルトを駆動す
ることでお互いに相反する方向に移動しながら記録を行
うことが可能である。記録媒体の搬送は、第一記録ヘッ
ドと第二記録ヘッドの略中間位置を通過するように行わ
れる。
【0026】前記記録媒体を挟んで両側に配置された第
一記録ヘッドと第二記録ヘッドは、お互いの記録部が真
正面に向き合う位置関係や、お互いの記録部が記録媒体
搬送方向にオフセットされた位置関係であってもよく、
単一駆動源で二つの記録ヘッドが移動できれば限定され
るものではない。
【0027】前記第一記録ヘッドと第二記録ヘッドを記
録媒体搬送方向にオフセットした構成をとると、搬送さ
れてくる記録媒体に第一記録ヘッドが移動しながら記録
を行った後に、第二記録ヘッドによる裏面への記録を開
始できるので、両面縁なし記録(余白なし記録)が可能
となる。
【0028】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0029】以下に具体的に説明する本発明の記録装置
は、記録媒体の搬送方向(副走査方向)と交差する方向
(主走査方向)に記録ヘッドを移動させるいわゆるシリ
アルタイプの記録装置であり、記録媒体に沿って移動す
るキャリッジ上に搭載した記録ヘッドによって画像を記
録(主走査)し、1行分の記録を終了した後に所定量の
紙送り(ピッチ搬送)を行い、その後に再び停止した記
録媒体に対して、次の行の画像を記録(主走査)すると
いう動作を繰り返すことにより、被記録材全体の記録が
行われるものである。
【0030】ここでは本発明の記録装置としてインクジ
ェット方式の記録ヘッドを備えたものを例にして説明す
るが、本発明はインクジェット方式に限定されないもの
である。
【0031】(第一の実施の形態)図1は、本発明の記
録装置の第一実施の形態の特徴部を最もよく表した概略
斜視図である。
【0032】図中の符号1a、1bは記録装置のカラー
インクジェットヘッドを示し、符号7はインクを噴射す
るノズルを一列に並べたノズル群を示している。本実施
形態では複数のノズル群がそれぞれ色毎に並べられてい
る。具体的にはカラーインクジェットヘッド1a,1b
はそれぞれ、ブラック(以下、「BK」と記す),シア
ン(以下、「C」と記す),マゼンタ(以下、「M」と
記す),イエロー(以下、「Y」と記す)のインクに対
応するノズル群を有してして、BKノズル群とC,M,
Yのノズル群が略直線上に配置されている(図2参
照)。
【0033】ノズル群の配列については、本実施形態の
ようにノズル群を直線上に配置することを特定するもの
ではなく、各インクに対応するノズル群が記録媒体の搬
送方向と交差する方向に並列に並んだ構成のもの(図3
参照)や、直線と並列の組み合わせ(例えば、直線上に
配置したC,M,Yのノズル群とBKノズル群とを並列
にする)を行っても構わない。
【0034】カラーインクジェットヘッド1a,1bに
はそれぞれ、インクタンクとしてのインク保持部が備え
られている。インクタンクは所定の負圧を発生できるよ
うな構成がとられていて、記録ヘッドのノズル内のイン
クに所定の負圧を与えている。例えば、インクを直接収
納する構成で所定の負圧手段(例えば水頭差、あるい
は、インク収納部を可撓性袋にしてその弾性力など)を
利用したインクタンクや、多孔質体(例えばウレタンス
ポンジ)を用いてインクを保持したインクタンクが使用
されている。
【0035】インクタンクは、交換式のものが好まし
く、この際にはBKの交換は単独でC,M,Yはカラー
3色一体型の交換形態であっても良い。さらに、カラー
3色一体型の交換形態ではなく、BK,C,M,Yがそ
れぞれ単独で交換可能なインクタンク構成を用いても構
わない。
【0036】上記のようなインクジェット記録ヘッドの
構成例として図2、図3に示すような形状のものを使用
できる。図2に示すインクジェットヘッドでは複数色に
対応するノズル群が略直線状に配置され、イエロー
(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)及びブラック
(BK)の各インク色に対応するノズル群が配置されて
いる。高精細なカラー画像を形成するためにBKに比べ
てY,M,Cは比較的吐出量が小さく設定されるため、
ノズルの吐出口径が小さくなっている。
【0037】図3に示すインクジェットヘッドでは、
Y,C,M,BKの4色に対応するノズル群が並列に配
置され、各色のインクタンクが交換可能な方式になって
いる。ノズルの吐出口径は各色均一でもよいし、BKを
大きく設定してもよい。
【0038】ここでインクジェット記録ヘッドのインク
滴飛翔手段は、熱を用いてインクを発泡させた力によっ
て行う手段いわゆるバブルジェット(登録商標)手段
や、圧電素子等による機械的な変位によってインクを飛
翔させる手段が用いられる。
【0039】さらに、上記の2種類の方式の記録ヘッド
は方式を揃えて使用しても、方式に関わらず記録目的に
合わせて2種類の方式の記録ヘッドを組み合わせて使用
しても一向に構わない。本実施形態においては、熱によ
る発泡力を用いた手段を採用した。
【0040】図1に示した形態では、上述した構成のカ
ラーインクジェットヘッドを用い、記録媒体の両面が同
時に記録できるようにカラーインクジェットヘッド1
a,1bが記録媒体を間において対向配置されている。
但し、記録媒体が葉書の場合、印刷面側にはカラーヘッ
ドが配され、宛名面側にはモノクロヘッドが配されてい
てもよく、特定されるものではない。さらに、図2と図
3に示したインクジェット記録ヘッドを組み合わせても
可能である。
【0041】次に、図1に示した装置主要部とその画像
形成動作について説明する。
【0042】図1において、カラーインクジェットヘッ
ド1aはキャリッジ2aに着脱自在に搭載されている。
キャリッジ2aにはインクジェットヘッド1aとの不図
示の電気的な接続、および記録に関わる記録信号入力手
段、プリンタ本体の制御基板との接続がなされている。
【0043】キャリッジ2aは、記録媒体の面に沿って
画像形成できるようにインクジェットヘッド1aを案内
するためのシャフト3aに摺動自在に取り付けられてい
る。そして、キャリッジ2aの一部に、プーリー5,6
に掛け回された伝達ベルト4が係合しており、プーリー
6に直接もしくは間接的に連結された駆動モータMの駆
動により、インクジェットヘッド1aはシャフト3aに
案内されながら記録媒体の面に沿って移動する。なお、
本発明はエンドレス(無端)の伝達ベルト4以外に、環
状の無端ワイヤーであってもよい。
【0044】また、記録媒体の搬送路(不図示)を間に
おいてインクジェットヘッド1aと対向する側に、イン
クジェットヘッド1bと、インクジェットヘッド1bを
着脱自在に搭載するキャリッジ2bと、インクジェット
ヘッド1bが記録媒体の面に沿って移動できるようキャ
リッジ2bを案内するシャフト3bとが配されている。
【0045】伝達ベルト4はキャリッジ2bにも係合し
ており、インクジェットヘッド1aとインクジェットヘ
ッド1bが駆動モータMの駆動により同時に移動する機
構となっている。
【0046】図4は、図1に示した装置主要部を、記録
媒体搬送方向Aと交差する方向から見た概略側面図であ
る。不図示の記録信号入力手段から記録信号が入ったと
きに、記録装置の端部(本例では上部)から記録媒体8
が記録装置本体部における記録媒体搬送機構を介して供
給される。記録媒体8は、ヘッド1aとヘッド1bの間
の記録すべき場所へガイド12を通過しながら供給さ
れ、一対のピンチローラ13の間を通り、拍車10a,
10b間へ搬送される。
【0047】さらに記録媒体8は搬送されて拍車11
a,11b間へ入り込み、記録媒体8はセットされる。
拍車は不図示の駆動体から伝達され回転できる回転体が
望ましい。拍車10a,10bの回転速度と拍車11
a,11bとの回転速度は記録媒体がスムーズに搬送で
きるように工夫されている。
【0048】上記のような構成で同時両面記録が可能な
機構を有する記録装置においては、記録媒体がやや厚め
でかつ剛性があるものが扱いやすい。本実施形態では、
葉書の他に、カード、特殊紙としての光沢紙や光沢フィ
ルムなどへの画像記録に適している。
【0049】例えば、葉書に同時記録を行う際には、モ
ノクロヘッドを宛名面側にセットし、印刷面側にカラー
ヘッドを設置しても構わない。宛名面側のブラック単独
では顔料インクを用いたり特殊なインクを用いて記録を
行なってもよい。
【0050】駆動べルトが一つで2個の記録ヘッドを駆
動して記録を行うときは、図1でも明らかなように第一
の記録ヘッドが図1中の右方向(記録媒体の搬送方向と
交差する方向における一方の向き)に移動して記録を行
うとき、第二の記録ヘッドは逆方向(図1中の左)へ移
動しながら記録を行うことが出来る。記録終了後は第一
の記録ヘッド、第二の記録ヘッドをそれぞれ記録領域か
ら離れた各ホームポジションに移動させた後に記録媒体
を装置本体部から排出する。必要に応じて第一の記録ヘ
ッド、第二の記録ヘッドは画像形成に関わらない予備吐
出動作や回復動作を行うことが望ましい。回復動作とし
ては吐出口形成面をブレードで拭いたり、吐出口の領域
をキャップして吐出口からインクを吸引する。この際に
は不図示のホームポジションに設けてある回復装置や回
復ユニット部分で実施する。
【0051】本実施形態において、インクジェット記録
ヘッドから吐出されるインクは特定されるものではない
が、望ましくは付着直後に短時間に記録媒体に定着、吸
収される性質のものがよい。普通紙を対象に考えた場合
には、インク物性として表面張力が低いものがよく、約
30dyne/cm近傍の物性値がよい。一般的に表面
張力を下げる物質として界面活性剤等を用いることが望
ましく、本例ではアセチレノールを約1%添加したもの
を利用した。
【0052】表面張力を下げることで、紙への濡れ性を
向上させて、短時間で紙へ浸透させることができ、結果
として、定着性が向上する。仮に表面張力が高いインク
を用いた場合でも、記録媒体との組み合わせで、記録媒
体のインク吸収性が高ければ特に問題はない。
【0053】(第二の実施の形態)次に本発明の第二の
実施形態について説明するが、ここでは第一の実施の形
態と異なる点を主に説明する。
【0054】図5は、本発明の記録装置の第二実施形態
の特徴部を最もよく表した概略斜視図である。
【0055】本実施形態では図5に示すように、両面記
録を行う二つのインクジェットヘッド1a,1bがそれ
ぞれのシャフト3a,3bに摺動自在に案内されたキャ
リッジに2a,2bに搭載され、かつ、シャフト3a,
3bの配置により互いに上下方向(記録媒体の搬送方
向)にずらして配置されている。
【0056】二つのインクジェットヘッド1a,1b
は、プーリー15,16に掛け回された伝達ベルト14
に連結されており、駆動モータMからの駆動を伝達する
構成となっている。
【0057】図6は、図5に示した装置主要部を、記録
媒体搬送方向Aと交差する方向から見た概略側面図であ
る。この図に示すように、記録媒体8が記録装置の端部
(本例では上方)から給紙され、拍車18a,18bの
間を通過し、拍車19a,19bの間で保持される。こ
の搬送機構において、紙などの記録媒体8をガイドする
機構や紙押さえのピンチローラを適宜採用する事が望ま
しい。記録を行う際には一つのベルトに接続された2つ
の記録ヘッドが同時に移動し、インク吐出を行う。
【0058】このような記録装置は、第一の記録ヘッド
であるインクジェットヘッド1aのノズル群7からイン
クを噴射させて記録媒体8の表面を記録し、続いて第二
の記録ヘッドであるインクジェットヘッド1bのノズル
群7からインクを噴射させて裏面を印字できるようにな
っている。この構成においては、第一と第二の記録ヘッ
ドの位置関係は特定されることなく、記録媒体搬送方向
Aに関して適宜オフセットされていればよい。このよう
にオフセットされていると、第一の実施の形態のような
お互いの記録部が真正面に向き合う構成に比べ、縁なし
記録(余白なし記録)も可能となる。
【0059】伝達ベルト14は、記録ヘッド移動用駆動
源である駆動モータMの回転によって二つの記録ヘッド
を移動させる為に、第一の記録ヘッドと第二の記録ヘッ
ドを段差を設けてプーリー15,16を介して回転でき
るように工夫して取り付けられている。
【0060】本実施形態では記録ヘッドのノズル幅が比
較的小さい時に用いられる構成が好ましく、ノズル幅
(ノズル群の長さ)が大きいものは記録媒体供給機構、
拍車位置などを更に考慮することが望ましい。
【0061】記録ヘッドから吐出されるインクは、第一
の実施の形態でも記載したように記録媒体に短時間にイ
ンクが定着する物性のものが望ましい。
【0062】(第三の実施の形態)次に本発明の第三実
施の形態について説明するが、ここでは第一、第二の実
施の形態と異なる点を主に説明する。特に拍車位置を考
慮した構成を示す。
【0063】図7は、本発明の記録装置の第三実施形態
の特徴部を最もよく表した図で、記録媒体搬送方向と交
差する方向から見た概略側面図である。
【0064】本実施形態では、図6に示した構成に対
し、図7に示すようにインクジェットヘッド1aとイン
クジェットヘッド1bの間に拍車23a,23bを配置
させている。
【0065】この記録装置では不図示の記録媒体供給装
置から記録媒体8が供給されると、記録媒体8はガイド
部12を経てからピンチローラ13を通り、第一の拍車
22a,22bの間へ入り込む。次に第二の拍車23
a,23bの間で保持され、さらに第三の拍車24a,
24bの間で保持される。
【0066】上記の夫々の拍車は不図示の駆動手段によ
り回転できる構成であり、第一、第二、第三の拍車から
記録媒体がスムーズに搬送できるように回転量を調整し
ていることが望ましい。
【0067】(第四の実施の形態)図8は、本発明の記
録装置の第四実施形態の特徴部を最もよく表した概略斜
視図である。
【0068】本実施形態の記録装置は、記録媒体に対し
一方の第一の記録面側に2個の記録ヘッドを配置し、他
方の第二の記録面側には1個の記録ヘッドを配置させた
装置である。
【0069】図8において、記録媒体搬送方向と交差す
る方向に往復移動可能に第一の記録面側に設置されたカ
ラーインクジェットヘッド25とモノクロインクジェッ
トヘッド26は互いのノズル群が略平行状態になるよう
配置されている。各ヘッドの配置に関してはインク吐出
方向や記録媒体搬送方向に段差を設けてオフセットされ
た位置にあっても構わない。なお、ヘッドの移動機構は
上述した各実施形態と同様である。
【0070】モノクロインクジェットヘッド26はモノ
クロインクを吐出する記録ヘッドであり、カラーインク
ジェットヘッド25はシアン、マゼンタ、イエローの各
インクを吐出する記録ヘッドである。カラーインクジェ
ットヘッド25におけるインクタンクの形態はここでは
3色一体型を用いているが、各色独立型でも構わない。
【0071】また、カラーインクジェットヘッド25と
モノクロインクジェットヘッド26の2個の記録ヘッド
はキャリッジ2aに着脱自在に搭載できるようになって
いるが、必要に応じて1個の記録ヘッドを用いて記録を
行ってもよい。
【0072】また、第一の記録面とは反対側の第二の記
録面側には、モノクロインクジェットヘッド27が一個
配置されている。
【0073】本実施形態の記録装置は、はがき・カード
類への両面記録を想定したもので、第一の記録面側には
カラー画像を中心とした印刷を行い、他方の第二の記録
面に宛先等をモノクロ印刷する場合に適している。
【0074】記録のための搬送機構については、上述し
た各実施形態と同じく、記録装置上方から記録媒体が搬
送され、所定の保持機構や拍車によって保持されながら
送られる構成をもっている。
【0075】また本実施形態では、キャリッジに搭載さ
れる記録ヘッドの個数にあわせて、キャリッジを移動さ
せる駆動モータMの条件を替えてもよい。すなわち、記
録ヘッドが重くなると記録ヘッドを移動させるためのパ
ワーが必要となる。例えば高速記録を行う際には大きな
パワーが必要となるので、駆動モータMの制御を適正化
させる為のシーケンスや記録スピード等の設定を通常の
ものと変更したり、補正したりすることが可能で自動的
に変更するものであることが望ましい。こうした機能に
より、オーバースペックの駆動モータMを採用すること
なくコストを廉価に保つことが出来る。また本体サイズ
についても無駄なスペースを使用する必要性がなくなっ
た。
【0076】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
両面記録が可能なシリアル型記録装置において、記録媒
体を挟む両側に1個ないし複数個配置された各々の記録
ヘッドが一つの駆動源により前記記録媒体に沿って略同
時に移動する構成としたことにより、ヘッド移動用駆動
源が単一なのでコストが廉価となり、駆動源のためのス
ペースが少ないために装置本体も小さくできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の記録装置の第一実施形態の特徴部を最
もよく表した概略斜視図である。
【図2】本発明の記録装置に適用可能な記録ヘッドの構
成例を示す斜視図である。
【図3】本発明の記録装置に適用可能な記録ヘッドの構
成例を示す斜視図である。
【図4】図1に示した装置主要部を、記録媒体搬送方向
Aと交差する方向から見た概略側面図である。
【図5】本発明の記録装置の第二の実施の形態の特徴部
を最もよく表した概略斜視図である。
【図6】図5に示した装置主要部を、記録媒体搬送方向
Aと交差する方向から見た概略側面図である。
【図7】本発明の記録装置の第三の実施の形態の特徴部
を最もよく表した図で、記録媒体搬送方向と交差する方
向から見た概略側面図である。
【図8】本発明の記録装置の第四の実施の形態の特徴部
を最もよく表した概略斜視図である。
【符号の説明】
1a,1b カラーインクジェットヘッド 2a,2b キャリッジ 3a,3b シャフト 4 伝達ベルト(エンドレスベルト) 5,6 駆動プーリー 7 ノズル群 8 記録媒体(紙、フィルム等) 10a,10b 拍車 lla,11b 拍車 12 ガイド部 13 ピンチローラ 14 伝達ベルト(エンドレスベルト) 15,16 駆動プーリー 18a,18b 拍車 19a,19b 拍車 22a,22b 第一の拍車 23a,23b 第二の拍車 24a,24b 第三の拍車 25 カラーインクジェットヘッド 26,27 モノクロインクジェットヘッド M:駆動モータ Y:イエローノズル群 M:マゼンタノズル群 C:シアンノズル群 BK:ブラックノズル群

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体の両面に記録を行う記録装置で
    あって、記録媒体を挟む両側にそれぞれ1個ないし複数
    個の記録ヘッドが配置され、前記記録媒体を挟む両側に
    配置された各々の記録ヘッドが一つの駆動源により前記
    記録媒体に沿って略同時に移動する構成とした記録装
    置。
  2. 【請求項2】 前記記録媒体を挟む両側に配置された全
    ての記録ヘッドが一つのエンドレスベルトに取り付けら
    れていて、前記記録媒体の搬送方向と交差する方向にお
    いて互いに相反する方向に移動しながら記録を行う請求
    項1に記載の記録装置。
  3. 【請求項3】 前記記録媒体を挟む両側に配置された全
    ての記録ヘッドはカラー記録を行うカラーヘッドである
    請求項1に記載の記録装置。
  4. 【請求項4】 前記記録媒体を挟む両側に配置された記
    録ヘッドについて、前記記録媒体を挟む一方の1個ない
    し複数個の記録ヘッドはカラー記録を行うカラーヘッド
    であり、他方の1個ないし複数個の記録ヘッドはモノク
    ロ記録を行うモノクロヘッドである請求項1に記載の記
    録装置。
  5. 【請求項5】 カラーヘッドはブラック、シアン、マゼ
    ンタ、イエローの色の記録を行う記録ヘッドである請求
    項3または4に記載の記録装置。
  6. 【請求項6】 記録ヘッドはインクジェット記録ヘッド
    である請求項1から5のいずれか1項に記載の記録装
    置。
  7. 【請求項7】 カラーヘッドは複数色に対応するノズル
    群が略一直線上に配置されたインクジェット記録ヘッド
    である請求項3から5のいずれか1項に記載の記録装
    置。
  8. 【請求項8】 インクジェット記録ヘッドは、インク滴
    を飛翔させるためにインクに熱を付与する熱付与手段ま
    たはインクに振動を付与する振動付与手段、または熱付
    与手段と振動付与手段を組み合わせた手段を用いたもの
    である請求項6または7に記載の記録装置。
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