JPH05238017A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JPH05238017A
JPH05238017A JP3948892A JP3948892A JPH05238017A JP H05238017 A JPH05238017 A JP H05238017A JP 3948892 A JP3948892 A JP 3948892A JP 3948892 A JP3948892 A JP 3948892A JP H05238017 A JPH05238017 A JP H05238017A
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tank
ink supply
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明 平松
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 記録ヘッドにインクを供給するためのチュー
ブの処理を容易にし、かつ、記録ヘッドの走査精度を向
上させ、記録品位を向上させる。 【構成】 同一色のインクを吐出する2つの記録ヘッド
41が搭載されたキャリッジ31には、サブタンク60
が設けられる。各記録ヘッド41とサブタンク60と
は、第3のインク供給チューブ65と、分岐部材68
と、2本の第4のインク供給チューブ69とにより接続
される。一方、記録装置本体に固定されたインク供給ユ
ニット38にはメインタンク50が設けられる。メイン
タンク50とサブタンク60とは、第1のインク供給チ
ューブ51および第2のインク供給チューブ61を介し
て接続される。記録時には、第1のインク供給チューブ
51と第2のインク供給チューブ61とは、一対のコネ
クタ53、62により分離され、記録にはサブタンク6
0のインクが使用される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、記録ヘッドを搭載した
キャリッジを走査しつつ、吐出信号に基づいて記録ヘッ
ドの吐出口からインクを吐出して記録を行う、シリアル
型のインクジェット記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、インクジェット記録装置として
は、複数個の吐出口が所定間隔で形成された記録ヘッド
をキャリッジに搭載し、キャリッジを被記録部材に対し
て相対的に縦横に順次走査して記録を行う、いわゆるシ
リアル型のものが一般的に用いられる。このシリアル型
のインクジェット記録装置においては、記録ヘッドに供
給するためのインクを収納するインクタンクは、インク
ジェット記録装置本体に固定されて、可撓性のチューブ
を介して記録ヘッドと接続されるものや、記録ヘッドと
もにキャリッジに固定されるものがある。
【0003】一方、記録ヘッドに吐出信号を与えるため
の信号線は、一端が記録ヘッドに接続されて、記録ヘッ
ドの走査とともに移動されるので、通常はU字状にたる
みを持たせたフレキシブルケーブルで構成され、他端
が、吐出信号を発生する制御回路に接続されている。
【0004】また、カラー記録を行うために、複数色の
インクに対してそれぞれ記録ヘッドを搭載し、各記録ヘ
ッドからそれぞれ異なる色のインクを吐出させるものも
実用化されており、さらに近年は、高速記録を可能にし
たり、記録パターンに階調を持たせる目的で、同一色の
インクに対して複数個の記録ヘッドを配置したものも提
案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のインクジェット記録装置のうち、インクタンク
がインクジェット記録装置本体に固定されたものでは、
インクタンクと記録ヘッドとを接続するチューブは、キ
ャリッジの走査領域に応じて十分余裕を持たせる必要が
ある。そのため、チューブの長さが長いものとなってし
まい、チューブがキャリッジの走査を妨げないようにす
るためのチューブ処理が煩雑になってしまうという問題
点があった。この問題点は、マルチカラー記録を行うた
めに複数個の記録ヘッドを有するものや、さらには同一
色毎に複数個の記録ヘッドを有するものにおいては、チ
ューブの本数も多くなり、より大きな問題点となる。
【0006】また、チューブがキャリッジの走査ととも
に移動するので、キャリッジの走査時にチューブが振動
する場合がある。チューブが振動すると、その振動が記
録ヘッドに伝達される。記録ヘッドが振動すると、結果
的に記録ヘッドの走査精度が低下してインクの吐出を不
安定にする原因となり、記録品位の低下や、記録ヘッド
の寿命の低下を招くという問題点がある。
【0007】一方、インクタンクをキャリッジに固定す
るものでは、インクタンクと記録ヘッドとを接続するチ
ューブは、記録ヘッドに対して相対的に移動しなくなる
ので、チューブの振動による記録ヘッドの振動は発生し
なくなるが、キャリッジにはフレキシブルケーブルが接
続されており、フレキシブルケーブルの振動が前述と同
様の問題を招く。
【0008】本発明の目的は、記録ヘッドにインクを供
給するためのチューブの処理を容易にし、かつ、記録ヘ
ッドの走査精度を向上させ、記録品位を向上させるイン
クジェット記録装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、同一色について複数個の記録ヘッドが搭載さ
れたキャリッジを有し、前記キャリッジを被記録部材に
対して相対的に走査しつつ、吐出信号に基づいて前記各
記録ヘッドの吐出口からそれぞれインクを吐出すること
で記録を行う、シリアル型のインクジェット記録装置に
おいて、インクを収納するメインタンクと、前記キャリ
ッジに設けられたサブタンクと、前記メインタンクと前
記サブタンクとを連通するための、分離可能なタンク連
結手段と、一端が前記サブタンクに接続し、他端が分岐
してそれぞれ前記各記録ヘッドに接続する分岐チューブ
とを有することを特徴とする。
【0010】また、分離可能なタンク連結手段にかえ
て、可撓性チューブとし、メインタンクは、キャリッジ
と同方向に移動自在に支持されるとともに、前記キャリ
ッジと同期して走査されるインクキャリッジに設けられ
ているものであってもよく、この場合、各記録ヘッドに
吐出信号を与えるための、一端が前記各記録ヘッドに接
続される信号線が、その中間部をインクキャリッジに保
持されているものであってもよい。
【0011】さらに、各記録ヘッド、メインタンク、サ
ブタンク、および分岐チューブを、それぞれ複数色に対
して有するものや、各記録ヘッドは、インク吐出用の熱
エネルギーを発生させるための電気熱変換体を備えてい
る ものとしたり、電気熱変換体によって印加される熱
エネルギーにより、インクに生ずる膜沸騰を利用して吐
出口よりインクを吐出させるものであってもよい。
【0012】
【作用】メインタンク内のインクは、タンク連結手段を
介してキャリッジ内のサブタンクに供給される。サブタ
ンクにインクが供給されたら、タンク連結手段を分離す
る。そして、サブタンクに供給されたインクは、分岐チ
ューブを介して各記録ヘッドに供給され、記録が行われ
る。ここで、記録時にはタンク連結手段が分離され、サ
ブタンク内のインクが使用される。このため、キャリッ
ジには外部からの振動が伝達されず、記録ヘッドの走査
精度が向上する。また、サブタンクと記録ヘッドとを接
続する分岐チューブは、同一色の複数個の記録ヘッドに
対応して分岐しているので、個々の記録ヘッド毎に設け
られている場合に比較してチューブの本数が少なくてす
み、記録ヘッドとサブタンクとの接続処理が簡略化され
る。
【0013】また、メインタンクを、キャリッジと同方
向に移動自在に支持されるインクキャリッジに設けると
ともに、メインタンクとサブタンクとを可撓性チューブ
を介して連通し、インクキャリッジとキャリッジとを同
期させて走査することで、可撓性チューブの振動を発生
させることなく、メインタンクとサブタンクとを常時連
通させることが可能となるので、メインタンクとサブタ
ンクとの接続処理がより簡略化される。
【0014】さらにこの場合、信号線の中間部をインク
キャリッジに保持させることで、キャリッジおよびイン
クキャリッジの走査により信号線が振動しても、信号線
の振動はインクキャリッジで吸収され、キャリッジに伝
達されることはないので、記録ヘッドも振動しない。そ
の結果、記録ヘッドの走査精度が向上し、ひいては記録
品位も向上する。
【0015】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0016】(第1実施例)図1は、本発明のインクジ
ェット記録装置の第1実施例の内部の概略側面図であ
る。
【0017】本装置は大別して、被記録部材搬送部1
0、記録部30、制御部(不図示)に分けられる。
【0018】まず、被記録部材搬送部10について説明
する。
【0019】記録装置本体1の底板2には、カットシー
ト状の被記録部材であるカット紙91が積載されるカセ
ット11が、着脱自在に設けられている。カセット11
の、記録装置本体1への挿入方向側の前方には、カセッ
ト11に積載されたカット紙91を、後述する給紙ロー
ラ23へ搬送するためのカット紙搬送路12が設けられ
ている。カセット11上に積載されたカット紙91のう
ち、最上部のカット紙91は、ピックアップローラ13
および分離部材(不図示)の協動により1枚だけ分離さ
れ、カット紙搬送路12上に設けられた3対のローラ1
4により挟持されつつ、カット紙搬送路12を搬送され
る。
【0020】また、カット紙91は、記録装置本体1の
図示左側面に開口する手差し口15からも挿入可能であ
り、手差し口15から挿入されたカット紙91は、手差
し搬送路16に沿って搬送される。
【0021】一方、カセット11の上方には、ロール状
に巻かれた被記録部材であるロール紙92を回転自在に
装着するためのホルダ17が、記録装置本体1に着脱可
能に設けられている。ホルダ17には、ロール紙軸18
が回転自在に軸支されており、ロール紙92はロール紙
軸18に装着される。ホルダ17に装着されたロール紙
92は、ロール紙92を引き出すためのセットローラ1
9に挟持されつつ、ロール紙92を後述する給紙ローラ
23に搬送するためのロール紙搬送路20に導かれ、ロ
ール紙搬送路20においてローラ21に挟持されて搬送
される。また、ロール紙搬送路20の中間部には、ロー
ル紙92を所定の長さに裁断するためのカッター22が
設けられている。
【0022】カット紙搬送路12、手差し搬送路16、
およびロール紙搬送路20は、その一端で互いに合流し
ており、合流部から下流ではカット紙91もロール紙9
2も同じ経路で搬送される。
【0023】前記合流部の下流側には、給紙ローラ23
およびレジストローラ24が順次設けられており、各搬
送路12、16、20により搬送されたカット紙91ま
たはロール紙92は、順次、給紙ローラ23およびレジ
ストローラ24にそれぞれ挟持されつつ上方に搬送され
る。レジストローラ24の下流側には、後述する記録ヘ
ッドの吐出口面に対向するプラテン25が設けられてい
る。プラテン25は、記録中のカット紙91またはロー
ル紙92の浮きを防止して平面に保つつつもに、カット
紙91またはロール紙92が記録ヘッドと接触するのを
防止するための、例えばエアーによる吸引、静電吸着板
等の吸引吸着手段を有する。プラテン25を通過したカ
ット紙91またはロール紙92は、排紙ローラ26に挟
持されつつ上方に搬送され、排紙ガイド27にガイドさ
れて排紙口28から記録装置本体1の外部に排出され
る。
【0024】次に、記録部30について図2を参照して
説明する。
【0025】図2は、図1に示したインクジェット記録
装置の記録部の斜視図である。図2に示すように、記録
ヘッド群40を搭載したキャリッジ31は、2本のガイ
ド軸32に矢印A方向に摺動自在に嵌合され、キャリッ
ジモータ33の出力軸に固着されたプーリ34と、回転
自在に軸支されたプーリ35とにかけまわされたタイミ
ングベルト36の一部位に、結合部材(不図示)を介し
て結合されている。キャリッジ31は、キャリッジモー
タ33の駆動力によりプーリ34が正転、逆転すること
によりタイミングベルト36が正転、逆転し、矢印B方
向に往復走査する構成となっている。
【0026】記録ヘッド群40は、シアン、マゼンダ、
イエロー、ブラックの各色に対応する4種類の記録ヘッ
ド41、42、43、44をそれぞれ2個ずつ有するも
のである。各記録ヘッド41、42、43、44はそれ
ぞれ、後述する吐出口(不図示)がキャリッジ31の走
査方向と垂直方向に並ぶように、キャリッジ31の走査
方向と平行に配置されている。また、各記録ヘッド4
1、42、43、44のうち、例えばシアン用の2個の
記録ヘッド41は、互いに記録領域が重ならず、かつ隙
間のない記録が可能なように、上側と下側の2段に配置
されている。他の記録ヘッド42、43、44について
も、シアン用の記録ヘッド41と同様に配置される。
【0027】ここで、各記録ヘッド41、42、43、
44のうち、シアン用の記録ヘッド41の構成につい
て、図4を参照して説明する。プラテン25と所定の間
隔をおいて対面する吐出口面41aに、所定のピッチで
複数の吐出口41bが形成されており、共通液室41c
と各吐出口41bとを連通する各液路41dの壁面に沿
ってインク吐出用のエネルギーを発生するための電気熱
変換体(発熱抵抗体など)41eが配設されている。共
通液室41cは、後述するサブタンク60(図3参照)
と連通している。サブタンク60から共通液室41cに
供給されて一時的に貯えられたインクは、毛管現象によ
り液路41dに侵入し、吐出口41bでメニスカスを形
成して液路41dを満たした状態を保つ。このとき、電
極(不図示)を介して電気熱変換体41eが通電されて
発熱すると、電気熱変換体41e上のインクが急激に加
熱されて液路41d内に気泡が発生し、この気泡の膨張
により吐出口41bからインクが吐出される。
【0028】ここでは、エネルギーを発生させるエネル
ギー発生素子として、電気熱変換体41eを示したが、
これに限らず、瞬間的に吐出圧力を加える機械的エネル
ギーを発生する圧電素子を用いてもよい。
【0029】他の記録ヘッド42、43、44の構成に
ついても、シアン用の記録ヘッド41と同様の構成であ
るので、その説明は省略する。
【0030】一方、図2に示したように、図中一点鎖線
で示した位置であるホームポジションHにキャリッジ3
1が位置するときの、記録ヘッドの吐出口に対向する部
位には、回復ユニット37が設けられている。回復ユニ
ット37は、各記録ヘッド41、42、43、44の吐
出口をキャッピングして、後述する回復動作により吐出
口から吐出した異物や粘度の高くなったインクを吸収し
たり、加圧空気を前述した吐出口面に噴射し、吐出口面
の異物等を除去することにより、吐出特性を正規の状態
に維持するためのものである。
【0031】また、キャリッジ31がホームポジション
Hに位置するときの、キャリッジ31の後方(記録ヘッ
ドの吐出口面と反対方向)には、前記サブタンク60に
インクを供給するためのインク供給ユニット38が配置
されている。インク供給ユニット38には、各色のイン
クに対応する4個のインクカートリッジ45、46、4
7、48が、それぞれ各記録ヘッド41、42、43、
44の順番と同じ順番で、着脱自在に設けられている。
【0032】次に、記録部30におけるインク供給系に
ついて、図3を参照して説明する。図3は、図2に示し
た記録部のインク供給系の概略構成図であり、図3に
は、各色のうちのシアンのインク供給系を代表して、シ
アン用の記録ヘッド41およびそれに対応するインクカ
ートリッジ45に関連するインク供給系のみを示してい
る。
【0033】インク供給ユニット38の内部には、イン
クカートリッジ45の内部に連通するメインタンク50
が設けられている。メインタンク50には、第1のポン
プ52が設けられた第1のインク供給チューブ51の一
端が接続され、第1のインク供給チューブ51の他端に
は、支持部材56に支持された雄コネクタ53が接続さ
れている。さらに、メインタンク50には、第1のイン
ク回帰チューブ54の一端が接続され、第1のインク回
帰チューブ54の他端にも第1のインク供給チューブ5
1と同様に、支持部材56に支持された雄コネクタ55
が接続されている。支持部材56には、記録装置本体1
(図1参照)に固定されたモータ58の出力軸に固着さ
れた送りねじ57が螺合されており、モータ58を正
転、逆転させることにより、インク供給ユニット38が
図示矢印B方向に往復移動する構成となっている。
【0034】一方、キャリッジ31の、一方の雄コネク
タ53に対向する部位には、一方の雄コネクタ53に結
合する雌コネクタ62が設けられ、他方の雄コネクタ5
5に対向する部位には、他方の雄コネクタ55に結合す
る雌コネクタ64が設けられる。これら各雌コネクタ6
2、64は、それぞれ各雄コネクタ53、55と結合し
たときのみ開き、その他のときには閉じているバルブ
(不図示)を有するものである。また、キャリッジ31
は、その内部にサブタンク60を有しており、サブタン
ク60の内部には、一端が一方の雌コネクタ62に接続
された第2のインク供給チューブ61、および、一端が
他方の雌コネクタ64に接続された第2のインク回帰チ
ューブ63がそれぞれ挿入されている。
【0035】以上の構成から明らかなように、第1のイ
ンク供給チューブ51と、一方の雄コネクタ53と、一
方の雌コネクタ62と、第2のインク供給チューブ61
とにより、タンク連結手段が構成される。
【0036】さらに、サブタンク60の内部には、第2
のポンプ66が設けられた第3のインク供給チューブ6
5、および第3のインク回帰チューブ67がそれぞれ挿
入され、第3のインク供給チューブ65の一端、および
第3のインク回帰チューブ67の一端は、それぞれ分岐
部材68に接続されている。分岐部材68の、第3のイ
ンク供給チューブ65の接続部、および第3のインク回
帰チューブ67の接続部には、それぞれ2つに分岐して
一端面に開口するインク流路が形成されている。前記イ
ンク流路のうち、第3のインク供給チューブ65に接続
するインク流路の2つの開口端にはそれぞれ第4のイン
ク供給チューブ69の一端が接続されており、各第4の
インク供給チューブ69の他端は、それぞれ各記録ヘッ
ド41の共通液室41c(図4参照)に接続されてい
る。これら第3のインク供給チューブ65と、分岐部材
68と、第4のインク供給チューブ69とで、分岐チュ
ーブが構成される。また、前記インク流路のうち、第3
のインク回帰チューブ67に接続するインク流路の2つ
の開口端にはそれぞれ第4のインク回帰チューブ70の
一端が接続されており、各第4のインク回帰チューブ7
0の他端は、それぞれ各記録ヘッド41の共通液室41
cに接続されている。分岐チューブとしては、上述した
ものに限らず、2股に分かれたチューブを直接、サブタ
ンク60と各記録ヘッド41とに接続したものでもよ
い。
【0037】次に、以上説明したインク供給系の動作に
ついて説明する。インクカートリッジ45がインク供給
ユニット38に装着された状態では、インクカートリッ
ジ45内のインクはメインタンク50に供給される。そ
して、キャリッジ31をホームポジションH(図2参
照)に移動させ、モータ58の駆動により各雄コネクタ
53、55をそれぞれ各雌コネクタ62、64に結合さ
せる。この状態で第1のポンプ52を駆動させると、メ
インタンク50内のインクは第1のインク供給チューブ
51および第2のインク供給チューブ61を通って、サ
ブタンク60に供給される。このとき、サブタンク60
に、所定量以上のインクが供給されると、余分なインク
は、第2のインク回帰チューブ63に流れ出し、第1の
インク回帰チューブ54を介してメインタンク50に戻
される。
【0038】サブタンク60内にインクが供給された
ら、モータ58の駆動によりインク供給ユニット38を
移動させて、各雄コネクタ53、55の、各雌コネクタ
62、64との結合を解除し、記録待の状態となる。ま
た、この状態では、各雌コネクタ62、64にそれぞれ
設けられたバルブにより、サブタンク60内のインクが
外部に漏れることはない。
【0039】そして、記録時には、サブタンク60内の
インクが第3のインク供給チューブ65を通って、分岐
部材68で2つに分岐されたのち、各第4のインク供給
チューブ69を介してそれぞれ各記録ヘッド41に供給
される。記録によりインクが消費され、サブタンク60
内のインクがなくなったら、キャリッジ31を再びホー
ムポジションHに移動させ、上述した手順によりサブタ
ンク60内にインクを供給する。
【0040】また、記録ヘッド41の回復動作時は、回
復ユニット37(図2参照)で、記録ヘッド41の吐出
口面41a(図4参照)をキャッピングした状態で第2
のポンプ66を駆動する。このことにより、各記録ヘッ
ド41内へは、第2のポンプ66により加圧されたイン
クが供給される。各記録ヘッド41に供給されたインク
は、その一部が、各記録ヘッド41内の異物とともに吐
出口41b(図4参照)から回復ユニット37に吐出さ
れる。吐出口41bから吐出されなかったインクは、各
記録ヘッド41内を循環したのちそれぞれ第4のインク
回帰チューブ70を通り、分岐部材68内で合流し、第
3のインク回帰チューブ67を介して再びサブタンク6
0に戻される。
【0041】以上、各色のインクのうち、シアンのイン
クの供給系について説明したが、他色のインクの供給系
についてもこれと同様なので、その説明は省略する。
【0042】以上説明した被記録部材搬送部10および
記録部30の動作は、全て制御部によって制御され、制
御部は、インクジェット記録装置全体の動作シーケンス
を制御するコントローラと、出力画像の画像信号に関す
る各種処理を行う画像処理部等からなる。
【0043】次に、本実施例の記録動作について、図1
および図2を参照して説明する。
【0044】まず、カット紙搬送路12を搬送されたカ
ット紙91またはロール紙搬送路20を搬送されたロー
ル紙92が、プラテン25まで搬送されると、ホームポ
ジションHに位置していたキャリッジ31を走査し、吐
出信号に基づき1行分の記録を行う。このとき、各記録
ヘッド41、42、43、44のうち、下側の記録ヘッ
ド41、42、43、44のみで、図1に示す下側の記
録領域Xへの記録を行い、上側の記録ヘッド41、4
2、43、44では記録を行わない。
【0045】次に、キャリッジ31を所定位置まで戻す
とともに、カット紙91またはロール紙92を、前回記
録された下側の記録領域Xが、上側の記録領域Yの位置
に達する量だけ送る。
【0046】そして、再びキャリッジ31を走査し、記
録を行う。このとき、下側の記録ヘッド41、42、4
3、44で下側の記録領域Xに記録を行うと同時に、上
側の記録ヘッド41、42、43、44でも、上側の記
録領域Yに記録を行う。上側の記録領域Yには、前回の
記録時に下側の記録ヘッド41、42、43、44で記
録が行われており、上側の記録領域Yに記録される記録
パターンは、前回の記録パターンに応じた、前回の記録
パターンとは異なる所定のパターンが重ねて記録され
る。
【0047】以下、同様に、カット紙91またはロール
紙92の送りと、キャリッジ31の走査とを繰り返しつ
つ記録を行う。このように、上側および下側の2段の記
録ヘッド41、42、43、44により重ね記録を行う
ことで、各ドットに対して、ドットなし、1ドット記
録、2ドット記録の3種類の状態で表現可能になり、階
調豊かな記録を可能とすることができる。
【0048】また、上述した記録方法のほかに、上側お
よび下側の記録ヘッド41、42、43、44で2行分
の記録を同時に行うとともに、カット紙91またはロー
ル紙92の送り量も2行分の送り量とし、2行単位で記
録を行うこともできる。このことにより、高速記録が可
能となる。
【0049】以上説明したように本実施例は、キャリッ
ジ31内にサブタンク60を設け、サブタンク60とメ
インタンク50とを連通するタンク連結手段を分離可能
なものとすることで、記録時にはメインタンク50とサ
ブタンク60との接続は絶たれ、記録にはサブタンク6
0内のインクが使用される。このことにより、キャリッ
ジ31の走査時(記録時)には、記録ヘッド41(4
2、43、44)にインクを供給するためのチューブ等
はキャリッジ31に対して相対移動しなくなり、キャリ
ッジ31の走査に伴う前記チューブ等の振動が発生しな
くなる。その結果、キャリッジ31の走査精度、ひいて
は記録ヘッド41(42、43、44)の走査精度が向
上し、記録品位が向上する。また、メインタンク50と
記録ヘッド41(42、43、44)とは常時接続させ
る必要がなくなるのでメインタンク50と記録ヘッド4
1(42、43、44)とを接続する長いチューブが必
要なくなる上に、サブタンク60と記録ヘッド41(4
2、43、44)とを、同一色の復数個の記録ヘッド4
1に対応して分岐する分岐チューブを介して接続するこ
とで、チューブが個々の記録ヘッド毎に設けられている
場合に比較してチューブの本数が少なくてすむので、記
録ヘッド41(42、43、44)とメインタンク50
間のチューブ処理を簡略化することができる。
【0050】(第2実施例)次に、本発明の第2実施例
について説明する。
【0051】図5は、本発明のインクジェット記録装置
の第2実施例の記録部の斜視図である。図5に示すよう
に本実施例は、第1実施例と同様に4個のインクカート
リッジが設けられた、インクキャリッジとしてのインク
供給ユニット138が、キャリッジ131と同様に2本
のガイド軸132に摺動自在に嵌合されている。さら
に、インク供給ユニット138は、インク供給ユニット
モータ181の出力軸に固着されたプーリ182と、回
転自在に軸支されたプーリ183とにかけまわされたタ
イミングベルト184の一部位に、結合部材(不図示)
を介して結合されている。インク供給ユニットモータ1
81は、キャリッジモータ133と連動するものであ
り、インク供給ユニット138は、インク供給ユニット
モータ181の駆動力により、キャリッジ131と同期
して往復移動する構成となっている。
【0052】また、キャリッジ131に搭載される記録
ヘッド群140は、第1実施例のものと同様に8個の記
録ヘッドで構成されており、その配置も第1実施例のも
のと同様である。
【0053】次に、本実施例のインク供給系について図
6を参照して説明する。
【0054】図6に示すように本実施例では、インク供
給ユニット138がキャリッジ131と同期して走査す
る構成になっているので、インク供給ユニット138内
に設けられたメインタンク150に接続する、第1のイ
ンク供給チューブ151および第1のインク回帰チュー
ブ154の先端は、それぞれキャリッジ131内に設け
られたサブタンク160に直接挿入されている。このこ
とにより、メインタンク150内のインクは、常時サブ
タンク160に供給可能となる。
【0055】また、キャリッジ131とインク供給ユニ
ット138とは互いに同期して走査され、両者間の距離
が相対的に変化することはないので、通常の動作におい
ては、第1のインク供給チューブ151および第1のイ
ンク回帰チューブ154が引っ張られて切断されること
はない。しかし、何らかの異常によりキャリッジ131
とインク供給ユニット138との距離が開き、第1のイ
ンク供給チューブ151および第1のインク回帰チュー
ブ154が切断される事故を防止するために、キャリッ
ジ131とインク供給ユニット138とを、互いにワイ
ヤ等で連結してもよい。
【0056】一方、各記録ヘッドを駆動させる吐出信号
を記録ヘッド群140に伝えるための、信号線としての
フレキシブルケーブル185は、一端が制御部(不図
示)に接続される。フレキシブルケーブル185は、そ
の中間部において固定板187に固定され、ガイド軸1
32と平行に延びたのち、Uターンしてインク供給ユニ
ット138のケーブル入り口38aに導かれる。ここ
で、フレキシブルケーブル185の曲げ内側に沿って、
フレキシブルケーブル185の腰を強くしてフレキシブ
ルケーブル185の往復移動中の座屈を防ぐために、金
属製のばね材からなるガイド186が設けられている。
【0057】次に、フレキシブルケーブル185の引き
回しについて図7を参照して説明する。図7は、フレキ
シブルケーブルの引き回しを説明するための、記録部の
一部を破断した正面図である。図7に示すように、ケー
ブル入口138aに導かれたフレキシブルケーブル18
5は、インク供給ユニット138内に設けられた固定部
材188によって、一旦インク供給ユニット138に固
定される。ここでいう固定は、完全に固定する場合に限
らず、ある程度の遊びを持たせた状態で支持するもの
や、弾性部材により支持するもの等でも構わない。そし
て、固定部材188により固定されたフレキシブルケー
ブル185は、ケーブル出口138bを通ってインク供
給ユニット138の外に出て、今度はキャリッジ131
の図示左側壁に形成された開口からキャリッジ131内
に入り、キャリッジ131の内部に設けられたヘッドド
ライバ189に接続される。ヘッドドライバ189は、
フレキシブルケーブル185からの信号に応じて各記録
ヘッドを駆動し、各記録ヘッドからインクを吐出させる
ためのものであり、ヘッドドライバ189と各記録ヘッ
ドとは、別のケーブルを介して接続される。
【0058】その他の構成、記録ヘッドへのインク供給
手順、および記録動作については、第1実施例のものと
同様でよいので、その説明は省略する。
【0059】以上説明したように、インク供給ユニット
138をキャリッジ131と同期して走査する構成とす
ることで、メインタンク150とサブタンク160とを
常時接続していても、キャリッジ131の走査時に第1
のインク供給チューブ151は、キャリッジ131と相
対的に移動せず、キャリッジ131の走査精度(記録ヘ
ッドの走査精度)にはほとんど影響しないので、第1実
施例に比較して、メインタンク150とサブタンク16
0との連通に関する構成を、より簡単な構成とすること
ができる。
【0060】また、フレキシブルケーブル185を、一
旦インク供給ユニット138に固定してから、キャリッ
ジ131のヘッドドライバ189に接続させることで、
キャリッジ131の走査時にフレキシブルケーブル18
5やガイド186に振動が発生した場合でも、その振動
はインク供給ユニット138に伝わるのにとどまり、キ
ャリッジ131にはほとんど伝わらない。その結果、イ
ンクの安定吐出が維持され、記録品位が向上する。ま
た、フレキシブルケーブル185やガイド186の機械
的性質が、キャリッジ131の走査にほとんど影響しな
いので、フレキシブルケーブル185の座屈を防止する
ために、フレキシブルケーブル185やガイド186
を、剛性の高いものとしたり、フレキシブルケーブル1
85の寿命を伸ばすために、フレキシブルケーブル18
5を、曲げ応力や摩耗に対して強いものとすることもで
きるし、その一方で、キャリッジ131には余分な外力
が加わらず、キャリッジ131の耐久性が向上する。
【0061】さらに、キャリッジ131へ伝わる振動を
最小限に抑えるために、何らかの制振機能を付加する場
合でも、その制振機能をインク供給ユニット138に設
けることができ、キャリッジ131に設ける場合に比較
して制限となるものが少なく、設計の自由度が高くな
る。加えて、インク供給ユニット138はそれほど高い
走査精度が要求されないため、フレキシブルケーブル1
85をインク供給ユニット138に固定することでイン
ク供給ユニット138の摺動負荷が増加しても、インク
供給ユニット138の駆動用のモータとして、それに見
合うだけの高出力のモータを用いることができる。
【0062】そして、インク供給ユニット138がキャ
リッジ131と同期して走査されることを利用して、イ
ンク供給ユニット138に、記録ヘッドを冷却するため
の冷却ファンを設けることもできる。この場合、フレキ
シブルケーブル185に冷却ファンの駆動用配線も設
け、冷却ファンにはフレキシブルケーブル185よりそ
の駆動用電力を供給する構成とすると、配線処理が煩雑
にならない。この冷却ファンは、記録ヘッド群140に
設けられた温度センサにより検出される温度が所定の温
度を越えたときに駆動するように、制御部により制御さ
れ、記録ヘッドを冷却する。このように、インク供給ユ
ニット138に冷却ファンを設けても、冷却ファンの回
転による振動はキャリッジ131にはほとんど伝わら
ず、記録品位が低下することはない。また、キャリッジ
131とインク供給ユニット138とは、それぞれ別の
駆動源で走査されるので、冷却ファンを設けることでイ
ンク供給ユニット138の負荷が増加しても、キャリッ
ジ131の走査精度に影響を及ぼすことはない。
【0063】以上説明した本実施例では、ヘッドドライ
バ189がキャリッジ131に設けられたものの例を示
したが、ヘッドドライバ189は、インク供給ユニット
138に設けられていてもよい。この場合でもフレキシ
ブルケーブル185は、固定部材188に固定されてか
らヘッドドライバ189に接続され、ヘッドドライバ1
89は、ケーブル出口138bおよびキャリッジの開口
を通って各記録ヘッドに接続する別のケーブルを介し
て、各記録ヘッドに接続される。
【0064】また、本実施例では、キャリッジ131と
インク供給ユニット138とを、それぞれ異なるモータ
で駆動させているが、1つのモータを共有して駆動させ
てもよい。
【0065】さらに、ガイド186は、板ばね状のもの
の例を示したが、ガイドには図8に示すものを用いても
よい。図8は、図6および図7に示したガイドの他の例
を示す図である。図8に示すように、ガイド190は、
多数の枠状のカバー部材191を、その両側面に一体的
に設けられた突起部191aによって、それぞれ突起部
191aを中心に回動自在に連結したものであり、フレ
キシブルケーブル185は、各カバー部材191の中空
部内に挿入される。各カバー部材191は、それぞれ各
カバー部材191に設けられたストッパ(不図示)によ
り、互いに所定の角度θの範囲でのみ回動する。このた
め、ガイド190の一端を図示矢印C方向に移動させて
も、ガイド190の曲がり部は必ず一定の曲率を維持す
る。このような構成のガイド190は、スペース上の制
約等から曲がり部の曲率を大きくとることができず、フ
レキシブルケーブル185が座屈しやすくなっているよ
うな場合に有効である。また、このガイド190は、フ
レキシブルケーブル185に限らず、インク用のチュー
ブを同様に引き回す場合にも、そのチューブ用のガイド
として適用できる。
【0066】本発明は、特にインクジェット記録方式の
中でも、熱エネルギーを利用して飛翔液滴を形成し、記
録を行うインクジェット方式の記録ヘッド、インクジェ
ット記録装置に於いて、優れた効果をもたらすものであ
る。
【0067】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式はいわゆるオンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも一つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさ
せて、結果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体
(インク)内の気泡を形成できるので有効である。この
気泡の成長、収縮により吐出用開口を介して液体(イン
ク)を吐出させて、少なくとも一つの滴を形成する。こ
の駆動信号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成
長収縮が行なわれるので、特に応答性に優れた液体(イ
ンク)の吐出が達成でき、より好ましい。
【0068】このパルス形状の駆動信号としては、米国
特許第4463359号明細書、同第4345262号
明細書に記載されているようなものが適している。な
お、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許
第4313124号明細書に記載されている条件を採用
すると、更に優れた記録を行なうことができる。
【0069】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路または直角液流路)の
他に、熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を
開示する米国特許第4558333号明細書、米国特許
第4459600号明細書を用いた構成も本発明に含ま
れるものである。
【0070】加えて、複数の電気熱変換体に対して、共
通するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開
示する特開昭59−123670号公報や熱エネルギー
の圧力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開
示する特開昭59−138461号公報に基づいた構成
においても本発明は有効である。
【0071】さらに、キャリッジに装着されることで、
記録装置本体との電気的な接続や記録装置本体からのイ
ンクの供給が可能になる交換自在のチップタイプの記録
ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
【0072】また、本発明のインクジェット記録装置
に、予備的な補助手段等を付加することは、本発明のイ
ンクジェット記録装置を一層安定にすることができるの
で好ましいものである。これらを具体的に挙げれば、電
気熱変換体或はこれとは別の加熱素子、或はこれらの組
み合わせによる予備加熱手段、記録とは別の吐出を行な
う予備吐出モードを行なう手段を付加することも安定し
た記録を行なうために有効である。
【0073】さらに加えて、本発明に係るインクジェッ
ト記録装置の形態としては、ワードプロセッサやコンピ
ュータ等の情報処理機器の画像出力端末として一体また
は別体に設けられるものの他、リーダ等と組み合せた複
写装置、さらには送受信機能を有するファクシミリ装置
の形態を採るものであってもよい。
【0074】
【発明の効果】本発明は以上説明したとおり構成されて
いるので、以下に記載する効果を奏する。
【0075】キャリッジ内にサブタンクを設け、サブタ
ンクとメインタンクとを連通するタンク連結手段を分離
可能なものとすることで、記録時にはタンク連結手段が
分離され、記録にはサブタンク内のインクが使用される
ので、キャリッジには外部からの振動が伝達されず、記
録ヘッドの走査精度が向上し、記録品位を向上させるこ
とができる。
【0076】また、サブタンクと記録ヘッドとを、同一
色の復数個の記録ヘッドに対応して分岐する分岐チュー
ブを介して接続することで、個々の記録ヘッド毎に設け
られている場合に比較してチューブの本数が少なくてす
み、記録ヘッドとサブタンクとの接続処理を簡略化する
ことができる。
【0077】さらに、メインタンクを、キャリッジと同
方向に移動自在に支持されるインクキャリッジに設ける
とともに、メインタンクとサブタンクとを可撓性チュー
ブを介して連通し、インクキャリッジとキャリッジとを
同期させて走査することで、可撓性チューブの振動を発
生させることなく、メインタンクとサブタンクとを常時
連通させることが可能となるので、メインタンクとサブ
タンクとの接続処理をより簡略化することができる。
【0078】上述の場合、信号線の中間部をインクキャ
リッジに保持させることで、キャリッジおよびインクキ
ャリッジの走査により信号線が振動しても、信号線の振
動はインクキャリッジで吸収され、記録ヘッドまで伝達
されないので、記録ヘッドの走査精度をより向上させる
ことができ、ひいては記録品位を向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインクジェット記録装置の第1実施例
の内部の概略側面図である。
【図2】図1に示したインクジェット記録装置の記録部
の斜視図である。
【図3】図2に示した各記録ヘッドのうち、1つの記録
ヘッドの要部斜視図である。
【図4】図2に示した記録部のインク供給系の概略構成
図である。
【図5】本発明のインクジェット記録装置の第2実施例
の記録部の斜視図である。
【図6】図5に示した記録部のインク供給系の概略構成
図である。
【図7】フレキシブルケーブルの引き回しを説明するた
めの、記録部の一部を破断した正面図である。
【図8】図6および図7に示したガイドの他の例を示
し、同図(A)は、その横断面図、同図(B)は、その
側面図である。
【符号の説明】
1 記録装置本体 2 底板 10 記録部材搬送部 11 カセット 12 カット紙搬送路 13 ピックアップローラ 14、21 ローラ 15 手差し口 16 手差し搬送路 17 ホルダ 18 ロール紙軸 19 セットローラ 20 ロール紙搬送路 22 カッター 23 給紙ローラ 24 レジストローラ 25 プラテン 26 排紙ローラ 27 排紙ガイド 28 排紙口 30 記録部 31、131 キャリッジ 32、132 ガイド軸 33、133 キャリッジモータ 34、35、182、183 プーリ 36、184 タイミングベルト 37 回復ユニット 38、138 インク供給ユニット 40、140 記録ヘッド群 41、42、43、44 記録ヘッド 41a 吐出口面 41b 吐出口 41c 共通液室 41d 液路 41e 電気熱変換体 45、46、47、48 インクカートリッジ 50、150 メインタンク 51、151 第1のインク供給チューブ 52 第1のポンプ 53、55 雄コネクタ 54、154 第1のインク回帰チューブ 56 支持部材 57 モータ 58 送りねじ 60、160 サブタンク 61 第2のインク供給チューブ 62、64 雌コネクタ 63 第2のインク回帰チューブ 65 第3のインク供給チューブ 66 第2のポンプ 67 第3のインク回帰チューブ 68 分岐部材 69 第4のインク供給チューブ 70 第4のインク回帰チューブ 91 カット紙 92 ロール紙 138a ケーブル入口 138b ケーブル出口 181 インク供給ユニットモータ 185 フレキシブルケーブル 186、190 ガイド 187 固定板 188 固定部材 189 ヘッドドライバ 191 カバー部材 191a 突起部 H ホームポジション

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一色について複数個の記録ヘッドが搭
    載されたキャリッジを有し、前記キャリッジを被記録部
    材に対して相対的に走査しつつ、吐出信号に基づいて前
    記各記録ヘッドの吐出口からそれぞれインクを吐出する
    ことで記録を行う、シリアル型のインクジェット記録装
    置において、 インクを収納するメインタンクと、 前記キャリッジに設けられたサブタンクと、 前記メインタンクと前記サブタンクとを連通するため
    の、分離可能なタンク連結手段と、 一端が前記サブタンクに接続し、他端が分岐してそれぞ
    れ前記各記録ヘッドに接続する分岐チューブとを有する
    ことを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 分離可能なタンク連結手段にかえて、可
    撓性チューブとし、 メインタンクは、キャリッジと同方向に移動自在に支持
    されるとともに、前記キャリッジと同期して走査される
    インクキャリッジに設けられている請求項1に記載のイ
    ンクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 各記録ヘッドに吐出信号を与えるため
    の、一端が前記各記録ヘッドに接続される信号線が、そ
    の中間部をインクキャリッジに保持されている請求項2
    に記載のインクジェット記録装置。
  4. 【請求項4】 各記録ヘッド、メインタンク、サブタン
    ク、および分岐チューブを、それぞれ複数色に対して有
    する請求項1、2または3に記載のインクジェット記録
    装置。
  5. 【請求項5】 各記録ヘッドは、インク吐出用の熱エネ
    ルギーを発生させるための電気熱変換体を備えている請
    求項1、2、3または4に記載のインクジェット記録装
    置。
  6. 【請求項6】 各記録ヘッドは、電気熱変換体によって
    印加される熱エネルギーにより、インクに生ずる膜沸騰
    を利用して吐出口よりインクを吐出させるものである請
    求項5に記載のインクジェット記録装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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