JPH06143743A - 記録装置 - Google Patents

記録装置

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JPH06143743A
JPH06143743A JP4327631A JP32763192A JPH06143743A JP H06143743 A JPH06143743 A JP H06143743A JP 4327631 A JP4327631 A JP 4327631A JP 32763192 A JP32763192 A JP 32763192A JP H06143743 A JPH06143743 A JP H06143743A
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JP
Japan
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recording
cartridge
ink
recording apparatus
operation panel
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JP4327631A
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Atsushi Noda
厚 野田
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】記録装置のインクカートリッジ5の着脱操作、
操作パネル12の操作および記録用紙1の挿入操作を容
易にするとともに、装置本体前面のスペース効率の向上
させ、さらに、封筒やOHP用紙等の腰の強い記録用紙
を使用する時の紙送りを容易にする。 【構成】装置本体の前面に記録用紙1の挿入口を設ける
とともに上面に排出口3を設け、操作パネル12を装置
本体の前面に回動可能に取り付け、該操作パネルの内部
にインクカートリッジ5またはユーティリティカートリ
ッジ13を着脱可能に収納する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は記録手段により被記録材
に記録する記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】プリンター、複写機、ファクシミリ等の
機能を有する記録装置、あるいはコンピューターやワー
ドプロセッサ等を含む複合機やワークステーションの出
力機器として用いられる記録装置は、画像情報に基づい
て用紙やプラスチック薄板(OHPなど)等の被記録材
(記録媒体)に画像(文字や記号なども含む)を記録し
ていくように構成されている。前記記録装置は、使用す
る記録手段の記録方式により、インクジェット式、ワイ
ヤドット式、感熱式、熱転写式、レーザービーム式等に
分けることができる。
【0003】被記録材の搬送方向(副走査方向)と交叉
する方向に主走査する記録方式を採るシリアルタイプの
記録装置においては、被記録材を所定の記録位置にセッ
トした後、被記録材に沿って移動(主走査)するキャリ
ッジ上に搭載した記録手段(記録ヘッド)によって画像
(文字や記号等を含む)を記録し、1行分の記録を終了
した後に所定量の紙送り(副走査)を行ない、その後に
次の行の画像を記録(主走査)するという動作を繰り返
すことにより、被記録材の所望範囲に画像が記録され
る。一方、被記録材を搬送方向に送る副走査のみで記録
するラインタイプの記録装置においては、被記録材を所
定の記録位置にセットし、一括して1行分の記録を連続
的に行ないながら所定量の紙送り(ピッチ送り)を行な
い、被記録材の全体に画像が記録される。
【0004】そのうち、インクジェット式(インクジェ
ット記録装置)は、記録手段(記録ヘッド)から被記録
材にインクを吐出して記録を行なうものであり、記録手
段のコンパクト化が容易であり、高精細な画像を高速で
記録することができ、普通紙に特別の処理を必要とせず
に記録することができ、ランニングコストが安く、ノン
インパクト方式であるため騒音が少なく、しかも、多色
のインクを使用してカラー画像を記録するのが容易であ
るなどの利点を有している。
【0005】特に、熱エネルギーを利用してインクを吐
出するインクジェット式の記録手段(記録ヘッド)は、
エッチング、蒸着、スパッタリング等の半導体製造プロ
セスを経て、基板上に成膜された電気熱変換体、電極、
液路壁、天板などを形成することにより、高密度の液路
配置(吐出口配置)を有するものを容易に製造すること
ができ、一層のコンパクト化を図ることができる。ま
た、IC技術やマイクロ加工技術の長所を活用すること
により、記録手段の長尺化や面状化(2次元化)が容易
であり、記録手段のフルマルチ化および高密度実装化も
容易である。
【0006】図7は従来の記録装置のカートリッジ収納
状態を示す模式的斜視図であり、図8は図7の記録装置
のカートリッジ着脱時の状態を示す模式的斜視図であ
る。図7および図8において、記録紙等の被記録材1は
装置本体の上面に形成された被記録材挿入口2から挿入
され、内部の記録部を通して搬送された後、同じく上面
に形成された被記録材排出口3から排出される。また、
記録装置を操作するためのキー等の操作部やLED等の
表示部が設けられる操作パネル4は、操作性および視認
性を良くするために、装置本体の前面部に配置されてい
る。
【0007】インクジェット記録装置におけて記録ヘッ
ドにインクを供給するためのインクカートリッジ、ある
いは、記録装置におけるフォントカートリッジやRAM
カートリッジ等のユーティリティカートリッジなどのカ
ートリッジ5は、装置本体の前面部の前扉6の内部に収
納されており、この前扉6を開けて着脱するようになっ
ている。また、カートリッジ収納部には、カートリッジ
5の有無を検知するためのカートリッジ検知器7が配置
されている。そして、インクジェット記録装置における
インクカートリッジが前扉6の内部に収納されていない
時には、記録ヘッドの動作を禁止するとともに、操作パ
ネル4にインク無しまたはエラーの表示をするように構
成されている。前記カートリッジ検知器としては、例え
ばマイクロスイッチやタクトスイッチ等の接触型の他、
フォトカプラー等の非接触型の検知手段を使用すること
ができる。
【0008】なお、インクジェット記録装置において
は、近年の技術進歩が目ざましく、被記録材1として、
特殊紙(例えばコート紙)の他に、一般的な普通紙にも
記録可能になっている。一方では、オフィスのOA化が
進んでおり、コンピュータ等の出力機器としての記録装
置の利用は益々盛んになっており、その中で、前述のよ
うな記録速度が速く、記録音が静かで、ランニングコス
トが安価である等の長所を有するインクジェット記録装
置は、その活躍の場を広げている。そこで、記録装置に
おいては、多種にわたる被記録材を使用できるという資
質が必要になってくる。すなわち、普通紙だけでなく、
厚手の紙、封筒、ハガキ、OHP用紙などにも自由に記
録できることが重要になってくる。また、これらの被記
録材を使用する際の操作性も重要である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図7お
よび図8に示すような従来の記録装置にあっては、使用
する被記録材1として特殊紙(コート紙)または普通紙
を想定しているため、ロール紙または通常厚さのカット
紙を使用する場合は問題ないが、厚手の紙、封筒、ハガ
キ、OHP用紙などを使用しようとすると、被記録材の
腰が強いために紙送りが困難になったり、被記録材挿入
口2が後方にあるために操作性が非常に悪くなるといっ
た不都合があった。
【0010】本発明はこのような技術的課題に鑑みてな
されたものであり、本発明の目的は、記録装置の操作性
の向上および装置本体前面のスペース効率の向上を図る
ことができ、さらに、被記録材の挿入操作が向上すると
ともに、腰の強弱に係わらず多種の被記録材を自由に使
用し得る記録装置を提供することである。
【0011】
【課題解決のための手段】請求項1の発明は、記録手段
により被記録材に記録する記録装置において、カートリ
ッジ収納部の前扉と操作パネルとを兼用する構成とする
ことにより、上記目的を達成するものである。
【0012】請求項2〜請求項6の発明は、上記構成に
加えて、装置本体の前面部に被記録材挿入口を設ける構
成、前記カートリッジは記録手段にインクを供給するた
めのインクカートリッジである構成、前記カートリッジ
は装置の制御回路との間で信号伝達を行なう半導体が内
蔵されたものである構成、前記操作パネルに前記カート
リッジの有無を検知する検知手段が設けられている構
成、あるいは前記記録手段がインクジェット記録手段で
ある構成とすることにより、一層効率よく上記目的を達
成するものである。
【0013】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1は本発明を適用した記録装置の第1実施例の
要部構成を示す模式的縦断面図であり、図2は図1の記
録装置のカートリッジ収納時の状態を示す模式的外観斜
視図であり、図3は図1の記録装置のカートリッジ着脱
時の状態を示す模式的外観斜視図であり、図4は図1の
記録装置のカートリッジ収納部を示す模式的縦断面図で
ある。本実施例は、記録装置がインクジェット記録装置
である場合を示す。図1〜図3において、被記録材1
は、装置本体の前面に形成された被記録材挿入口8から
挿入され、紙送りローラ(搬送ローラ)9および排紙ロ
ーラ10を通った後、装置本体の上面に形成された被記
録材排出口3から外部へ排出される。
【0014】図1において、紙送りローラ9から排紙ロ
ーラ10へ至る被記録材経路(紙パス)に隣接する位置
には、記録手段(記録ヘッド)11が設けられている。
本実施例はシリアル型記録装置の場合を示し、記録ヘッ
ド11はキャリッジ15に搭載され、該キャリッジ15
は紙送りローラ9と平行に設置された2本のガイドレー
ル16、17に沿って往復移動可能に案内支持されてい
る。このキャリッジ15を不図示の駆動モータおよび伝
動機構により移動させながら、記録信号に基づいて記録
ヘッド11の吐出口からインク液滴を吐出することによ
り1ライン分の記録が行なわれ、1ライン分の記録終了
後、紙送りローラ9を回転させて被記録材1を所定量だ
け紙送りし、次のラインの記録が行われる。以下、前記
紙送りと前記記録を繰り返すことにより、被記録材1全
体の記録が行われる。
【0015】前記記録ヘッド11は、熱エネルギーを利
用してインクを吐出するインクジェット記録手段であっ
て、熱エネルギーを発生するための電気熱変換体を備え
たものである。また、この記録手段は、前記電気熱変換
体によって印加される熱エネルギーにより生じる膜沸騰
による気泡の成長、収縮によって生じる圧力変化を利用
して、吐出口よりインクを吐出させ、記録を行なうもの
である。
【0016】図5は、前記記録ヘッド11のインク吐出
部の構造を模式的に示す部分斜視図である。図5におい
て、被記録材1と所定の隙間(例えば、約0.5〜2.
0ミリ程度)をおいて対面する吐出口面81には、所定
のピッチで複数の吐出口82が形成され、共通液室83
と各吐出口82とを連通する各液路84の壁面に沿って
インク吐出用のエネルギーを発生するための電気熱変換
体(発熱抵抗体など)85が配設されている。本例にお
いては、記録ヘッド11は、前記吐出口82がキャリッ
ジ15の移動方向(主走査方向)と交叉する方向に並ぶ
ような位置関係で、該キャリッジ15に搭載されてい
る。こうして、画像信号または吐出信号に基づいて対応
する電気熱変換体85を駆動(通電)して、液路84内
のインクを膜沸騰させ、その時に発生する圧力によって
吐出口82からインクを吐出させる記録手段(記録ヘッ
ド)11が構成されている。
【0017】図2〜図4において、装置本体の前面には
回動(開閉)可能な操作パネル12が設けられており、
この操作パネル12の内部(装置本体の内部)には、記
録ヘッド11にインク(記録液)を供給するためのイン
ク貯留部であるインクカートリッジ5が着脱可能に収納
されている。前記操作パネル12は、前記被記録材挿入
口8を外れた位置(本実施例では図示左側の位置)に設
けられている。前記操作パネル12の表面には、記録装
置を操作するためのキー等の操作部やLED等の表示部
が設けられている。すなわち、前記操作パネル12は、
本来の機能の他に、インクカートリッジ5の前扉として
の機能を備えている。そして、インクカートリッジ5
は、図3に示すように、操作パネル(=前扉)12を開
けて出し入れするようになっている。
【0018】前記操作パネル12の背面(裏面)には、
図4に示すように、カートリッジ5の有無を検知するた
めのカートリッジ検知器7が一体的に設けられており、
また、カートリッジ5の有無は操作パネル12上に表示
される。本実施例では、前記カートリッジ5がインクカ
ートリッジである場合を示すが、このカートリッジ5
は、フォントカートリッジやRAMカートリッジ等のユ
ーティリティカートリッジ、あるいはその他のカートリ
ッジであってもよい。そして、インクジェット記録装置
における前記インクカートリッジ5が操作パネル12の
内部に収納されていない時には、記録ヘッド11の動作
(記録)を禁止するとともに、操作パネル12にインク
無しまたはエラーの表示をするように構成されている。
前記カートリッジ検知器7としては、例えばマイクロス
イッチやタクトスイッチ等の接触型の他、フォトカプラ
ー等の非接触型の検知手段を使用することができる。
【0019】以上図1〜図5で説明した実施例によれ
ば、被記録材挿入口8を装置本体の前面に設け、被記録
材排出口3を装置本体の上面に設けたので、図1から明
らかなように、被記録材1を紙送りローラ9に巻き付け
る必要がなく、したがって、厚手の紙、封筒、ハガキ、
OHP用紙などのように腰が強い被記録材を使用する場
合でも、容易に紙送りすることが可能になった。また、
被記録材1を装置本体の前面から挿入するので、被記録
材供給時の操作性(取り扱い性)を飛躍的に向上させる
ことができた。
【0020】さらに、装置本体の前面の大半を被記録材
挿入口8が占めることになるが、カートリッジ5の収納
場所を操作パネル12と同一場所にしたので、装置本体
前面のスペース効率を向上させるとともに、構造の簡単
化およびコストダウンを達成することができた。また、
カートリッジ5の着脱操作と操作パネル12の操作を同
一場所で行なうことが可能となり、操作性を向上させる
こともできた。すなわち、被記録材1の挿入操作、カー
トリッジ5の着脱操作、操作パネル12の操作など、記
録装置を扱う上で必要な全ての操作を、装置本体の前面
で行なうことが可能となり、記録装置の操作性を大幅に
向上させることができた。
【0021】図6は、本発明を適用した記録装置の第2
実施例の操作パネル部を示す模式的縦断面図である。本
実施例では、操作パネル12の内部にインクカートリッ
ジ5とユーティリティカートリッジ13が収納されてい
る。このユーティリティカートリッジ13としては、例
えば、記録する書体等を変更できるフォントカートリッ
ジ、ホストコンピュータからの情報を記憶できるRAM
カートリッジ、機能を変更できるエミュレーションカー
ドなどが使用される。前記ユーティリティカートリッジ
13は、通常、回路基板および半導体等で構成されてお
り、記録装置本体と電気的に接続されて、その機能を発
揮するものである。
【0022】図6の第2実施例のその他の部分は、前述
の第1実施例と同じ構成を有するものである。なお、図
6には、1個のインクカートリッジ5と1個のユーティ
リティカートリッジ13を収納する場合を示したが、こ
のカートリッジの数および組み合わせは自由に選択でき
るものである。図6の第2実施例によれば、前述の第1
実施例の場合と同様の効果が得られる他に、操作パネル
12の操作とユーティリティカートリッジ13の着脱操
作を同一場所で行なうことができ、記録装置の操作性が
一層向上するという効果が得られた。
【0023】なお、前述の実施例では、本発明をインク
ジェット記録手段を用いる記録装置に適用する場合を例
に挙げて説明したが、本発明は、プリンタ、複写機、フ
ァクシミリ等の記録装置であれば、ワイヤドット記録手
段、熱転写等のサーマル記録手段、レーザービーム記録
手段など、他の記録方式の記録手段を用いる記録装置に
対しても同様に適用でき、同様の効果を達成し得るもの
である。
【0024】また、前述の実施例では、記録ヘッド11
をキャリッジ15に搭載するシリアルタイプの記録装置
の場合を例に挙げて説明したが、本発明は、被記録材の
幅方向の全域または一部をカバーする長さのライン型記
録ヘッドを用い、副走査だけで記録するラインタイプの
記録装置においても、同様に適用することができ、同様
の効果が得られるものである。さらに、前述の実施例で
は、一個の記録ヘッド11を用いる記録装置を例に挙げ
て説明したが、本発明は、異なる色で記録する複数個の
記録ヘッドを用いるカラー記録装置、あるいは同一色彩
の異なる濃度で記録する複数の記録ヘッドを用いる階調
記録用の記録装置など、記録ヘッドの数や種類がどのよ
うな場合にも同様に適用することができ、同様の作用効
果を達成し得るものである。
【0025】また、本発明は、インクジェット記録装置
の場合、記録ヘッドとインクタンク(インク室)と一体
化したインクジェットカートリッジを使用するもの、あ
るいは記録ヘッドとインクタンクを別体して供給チュー
ブ等で接続する構成のものなど、記録ヘッドおよびイン
クタンクの配置形態がどのようなものであっても、同様
に適用することができ、同様の効果を達成し得るもので
ある。
【0026】なお、本発明は、インクジェット記録装置
の場合、例えば、ピエゾ素子等の電気機械変換体等を用
いる記録手段(記録ヘッド)を使用するものに適用でき
るが、中でも、熱エネルギーを利用してインクを吐出す
る方式のインクジェット記録装置において優れた効果を
もたらすものである。かかる方式によれば、記録の高密
度化、高精細化が達成できるからである。
【0027】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行なうのが好ましい。この方式は、所謂オンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも一つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録手段(記録ヘッド)の熱作用面に膜
沸騰させて、結果的にこの駆動信号に一対一に対応し液
体(インク)内の気泡を形成出来るので有効である。
【0028】この気泡の成長、収縮により吐出用開口を
介して液体(インク)を吐出させて、少なくとも一つの
滴を形成する。この駆動信号をパルス形状とすると、即
時適切に気泡の成長収縮が行なわれるので、特に応答性
に優れた液体(インク)の吐出が達成でき、より好まし
い。このパルス形状の駆動信号としては、米国特許第4
463359号明細書、同第4345262号明細書に
記載されているようなものが適している。尚、上記熱作
用面の温度上昇率に関する発明の米国特許第43131
24号明細書に記載されている条件を採用すると、更に
優れた記録を行なうことができる。
【0029】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路又は直角液流路)の他
に熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示
する米国特許第4558333号明細書、米国特許第4
459600号明細書を用いた構成も本発明に含まれる
ものである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共
通するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開
示する特開昭59年第123670号公報や熱エネルギ
ーの圧力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を
開示する特開昭59年第138461号公報に基づいた
構成としても本発明は有効である。すなわち、記録ヘッ
ドの形態がどのようなものであっても、本発明によれ
ば、記録を確実に効率よく行なうことができるようにな
るからである。
【0030】さらに、前述のように、記録装置が記録で
きる被記録材(記録媒体)の最大幅に対応した長さを有
するフルラインタイプの記録ヘッドに対しても、本発明
は有効に適用できる。そのような記録ヘッドとしては、
複数記録ヘッドの組み合わせによってその長さを満たす
構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッドとしての
構成のいずれでもよい。加えて、上例のようなシリアル
タイプのものでも、装置本体に固定された記録ヘッド、
あるいは装置本体に装着されることで装置本体との電気
的な接続や装置本体からのインクの供給が可能になる交
換自在のチップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッ
ド自体に一体的にインクタンクが設けられたカートリッ
ジタイプの記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効で
ある。
【0031】また、本発明に記録装置の構成として設け
られる記録ヘッドに対しての回復手段または予備的な補
助手段等を付加することは、本発明の効果を一層安定で
きるので好ましいものである。これらを具体的に挙げれ
ば、記録ヘッドに対しての、キャッピング手段、クリー
ニング手段、加圧或は吸引手段、電気熱変換体或はこれ
とは別の加熱素子或はこれらの組み合わせによる予備加
熱手段、記録とは別の吐出を行なう予備吐出モードを行
なうことも安定した記録を行なうために有効である。
【0032】また、前述したように、搭載される記録ヘ
ッドの種類ないし個数についても、例えば、単色のイン
クに対応して1個のみが設けられたものの他、記録色や
濃度を異にする複数のインクに対応して複数個数設けら
れるものであってもよい。すなわち、例えば、記録装置
の記録モードとしては、黒色等の主流色のみの記録モー
ドだけではなく、記録ヘッドを一体的に構成するか複数
個の組み合わせによるか、いずれでもよいが、異なる色
の複色カラー又は、混色によるフルカラーの少なくとも
一つを備えた装置にも本発明は極めて有効である。
【0033】さらに加えて、以上説明した本発明実施例
においては、インクを液体として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もし
くは液化するもの、あるいは、インクジェット方式で
は、インク自体を30℃以上70℃以下の範囲内で温度
調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあるように
温度制御するものが一般的であるから、使用記録信号付
与時にインクが液状をなすものであればよい。加えて、
積極的に熱エネルギーによる昇温をインクの固形状態か
ら液体状態への状態変化のエネルギーとして使用せしめ
ることで防止するか、または、インクの蒸発防止を目的
として放置状態で固化するインクを用いるかして、いず
れにしても、熱エネルギーの記録信号に応じた付与によ
ってインクが液化し、液状インクが吐出されるものや、
記録媒体に到達する時点ではすでに固化し始めるもの等
のような、熱エネルギーによって初めて液化する性質の
インクを使用する場合も本発明は適用可能である。
【0034】このような場合のインクは、特開昭54−
56847号公報あるいは特開昭60−71260号公
報に記載されるような、多孔質シート凹部または貫通孔
に液状または固形物として保持された状態で、電気熱変
換体に対して対向するような形態としてもよい。本発明
においては、上述した各インクに対して最も有効なもの
は、上述した膜沸騰方式を実行するものである。
【0035】さらに加えて、本発明によるインクジェッ
ト記録装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理
機器の画像出力端末として用いられるものの他、リーダ
等と組み合わせた複写装置、さらには送受信機能を有す
るファクシミリ装置の形態を採るもの等であってもよ
い。
【0036】
【発明の効果】以上の説明から明らかなごとく、請求項
1の発明によれば、記録手段により被記録材に記録する
記録装置において、カートリッジ収納部の前扉と操作パ
ネルとを兼用する構成としたので、カートリッジの着脱
操作および操作パネルの操作を容易に行なうことがで
き、かつ装置本体前面のスペース効率の向上を図り得る
記録装置が提供される。
【0037】請求項2〜請求項6の発明によれば、上記
構成に加えて、装置本体の前面部に被記録材挿入口を設
ける構成、前記カートリッジは記録手段にインクを供給
するためのインクカートリッジである構成、前記カート
リッジは装置の制御回路との間で信号伝達を行なう半導
体が内蔵されたものである構成、前記操作パネルに前記
カートリッジの有無を検知する検知手段が設けられてい
る構成、あるいは前記記録手段がインクジェット記録手
段である構成としたので、被記録材の挿入操作、カート
リッジの着脱操作および操作パネルの操作を容易に行な
うことができ、装置本体前面のスペース効率の向上を図
ることができ、さらに、腰の強弱に係わらず多種の被記
録材を自由に使用することができる記録装置が提供され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した記録装置の第1実施例の要部
構成を示す模式的縦断面図である。
【図2】図1の記録装置のカートリッジ収納時の状態を
示す模式的外観斜視図である。
【図3】図2の記録装置のカートリッジ着脱時の状態を
示す模式的外観斜視図である。
【図4】図2の記録装置の操作パネル部を示す模式的縦
断面図である。
【図5】図1中の記録手段のインク吐出部の構造を模式
的に示す部分斜視図である。
【図6】本発明を適用した記録装置の第2実施例の操作
パネル部を示す模式的縦断面図である。
【図7】従来の記録装置のカートリッジ収納時の状態を
示す模式的外観斜視図である。
【図8】図7の記録装置のカートリッジ着脱時の状態を
示す模式的外観斜視図である。
【符号の説明】
1 被記録材 3 被記録材排出口 5 カートリッジ(インクカートリッジ) 7 カートリッジ検知器 8 被記録材挿入口 9 紙送りローラ(搬送ローラ) 10 排紙ローラ 11 記録手段(記録ヘッド) 12 操作パネル 13 カートリッジ(ユーティリティカートリッジ) 15 キャリッジ 16 ガイドレール 17 ガイドレール 81 吐出口面 82 吐出口 84 液路 85 電気熱変換体

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録手段により被記録材に記録する記
    録装置において、カートリッジ収納部の前扉と操作パネ
    ルとを兼用することを特徴とする記録装置。
  2. 【請求項2】 装置本体の前面部に被記録材挿入口を
    設けることを特徴とする請求項1の記録装置。
  3. 【請求項3】 前記カートリッジは、記録手段にイン
    クを供給するためのインクカートリッジであることを特
    徴とする請求項1の記録装置。
  4. 【請求項4】 前記カートリッジは、装置の制御回路
    との間で信号伝達を行なう半導体が内蔵されたものであ
    ることを特徴とする請求項1の記録装置。
  5. 【請求項5】 前記操作パネルに前記カートリッジの
    有無を検知する検知手段が設けられていることを特徴と
    する請求項1の記録装置。
  6. 【請求項6】 前記記録手段がインクジェット記録手
    段であることを特徴とする請求項1の記録装置。
  7. 【請求項7】 前記記録手段が、インクを吐出するた
    めに利用される熱エネルギーを発生する電気熱変換体を
    備えているインクジェット記録手段であることを特徴と
    する請求項6の記録装置。
  8. 【請求項8】 前記記録手段が、前記電気熱変換体が
    発生する熱エネルギーによりインクに生じる膜沸騰を利
    用して、吐出口よりインクを吐出させることを特徴とす
    る請求項7の記録装置。
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